JP5602694B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、受信アンテナ数が制限された受信局においてダイバーシチ受信を可能にする無線通信装置に関する。
協調伝送では、ある端末が他の端末からのデータを転送するなど、複数の端末が互いにパートナーとして協力をして通信を行う。また、自局からの送信を行わずに中継だけを行う場合もある。
図5は、協調伝送モデルを示す。ここでは、送信局と宛先局との間で(L−1)個の中継局がデータを協調して中継する構成を示す。このような構成において、送信局および各中継局が時間と周波数で棲み分けを行う協調伝送の形態を図6に示す。
送信局から送信されたパケット1は、時間と周波数のリソースを利用して、順次、各中継局から宛先局に中継される。この伝送形態では、L個の送信区間を用いて時間スロットが割り当てられ、その割り当て時間内で順次パケットが中継される。このように協調伝送では、柔軟に通信経路の設定が可能である。
また、協調伝送の宛先局では、各スロットで送信局および各中継局が送信するパケットを受信することが可能である。したがって、宛先局ではダイバーシチ合成を活用できる。ダイバーシチ受信は、異なる局から到来する複数の信号を合成することで、受信機に到来する電波の伝搬経路の違いを活用して、受信状態の良いところを活用して受信レベルの向上を実現し、無線伝送品質の改善を図る技術である。
図7は、協調伝送に対応してダイバーシチ合成を行う従来の無線通信装置の構成例を示す(非特許文献1)。ここでは、信号検出回路で信号分離されたデータストリームに対して、各データストリームの尤度を反映して乗算し、各シンボルからビット信号に変換した後にダイバーシチ合成を行う構成例を示す。
図7において、アンテナの受信信号S101 は信号検出回路101 に入力する。信号検出回路101 では、多重化信号から信号の分離検出を行い、分離後のデータストリーム信号S102 が得られる。一方、受信信号S101 は尤度抽出回路103 にも入力され、受信信号の受信品質を反映した尤度情報S103 を検出する。乗算回路102 では、信号検出回路101 で信号分離されたデータストリーム信号S102 に対して、尤度情報S103 を用いた重み付け処理を行う。すなわち、受信品質の良い信号ほど、その後の信号処理において強調されることになる。
重み付けされた信号S104 は出力切替回路104 に入力され、時間的に早く到来した信号は、その後に受信した信号と合成するために信号S105 として記憶回路105 に入力する。一方、遅く到来した信号は信号S107 として累積加算回路106 に入力する。累積加算回路106 では、信号S106 と信号S107 の加算によるダイバーシチ合成を行う。さらに、合成後の信号S108 は、信号復調回路107 に入力して復調される。
鬼沢他、"MIMO−OFDM協調伝送における軟判定用ダイバーシチ合成に関する一検討"、B-5-121 、2007年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会
現在の宛先局でダイバーシチ合成を行う無線パケット通信システムでは、単純に信号分離後の各データストリームに対してダイバーシチ合成を行う。このダイバーシチ合成では、受信アンテナ数が多い方がダイバーシチ効果は高くなる。しかし、従来手法を受信局に適用した場合には、実装できるアンテナ数に制限があるために、その特性改善の効果が制限される課題がある。
また、複数のアンテナからデータの送信を行うMIMO伝送では、送受信局間のMIMOチャネル行列の独立性が高まると信号分離が容易になり特性が改善する。本発明が適用される協調伝送では、異なる位置に存在する複数の送信局から信号の送信がなされるため、これらの複数の受信信号を信号分離前に合成すればMIMOチャネル行列の独立性が高まり特性の改善が期待できる。しかし、従来技術では、協調伝送の特長であるMIMOチャネル行列のスロットごとの独立した散乱性を十分に活用していないために、受信局でのダイバーシチ合成を行う場合に十分な特性が得られない課題がある。
本発明は、協調伝送環境において、アンテナ数が制限される受信局において、高品質なダイバーシチ受信を可能にする無線通信装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、送信局および中継局を介して伝送される信号をダイバーシチ受信する無線通信装置において、送信局および中継局は、互いに異なる時間スロットが割り当てられ、割り当てられた時間スロット内で順次、信号を送信し、送信局および中継局を介して受信する互いに異なるタイミングの同一の信号のうち先のタイミングで受信する信号を第1の信号とし、後のタイミングで受信する信号を第2の信号としたときに、当該第1の信号および第2の信号を受信する受信手段と、第1の信号を記憶する記憶手段と、受信手段が受信した第2の信号と記憶手段が記憶した第1の信号が同時に入力され、これらの信号に対して信号分離を行いデータストリームを出力する信号検出手段と、第1の信号と第2の信号が入力され、これらの信号に基づいてチャネルの尤度情報を検出する尤度抽出手段と、信号検出手段の出力信号である各データストリームに対して尤度抽出手段から出力された尤度情報を重み付け値として乗算する乗算手段と、乗算手段の出力を復調して出力信号を得る信号復調手段とを備える。
第2の発明は、送信局および中継局を介して伝送される信号をダイバーシチ受信する無線通信装置において、送信局および中継局を介して受信する互いに異なるタイミングの同一の信号のうち先のタイミングで受信する信号を第1の信号とし、後のタイミングで受信する信号を第2の信号としたときに、当該第1の信号および第2の信号を受信する受信手段と、第1の信号を記憶する記憶手段と、受信手段が受信した第1の信号と第2の信号の累積加算演算を行って得られた信号と、記憶手段が記憶した第1の信号と同時に入力され、これらの信号に対して信号分離を行いデータストリームを出力する信号検出手段と、第1の信号と第2の信号が入力され、これらの信号に基づいてチャネルの尤度情報を検出する尤度抽出手段と、信号検出手段の出力信号である各データストリームに対して尤度抽出手段から出力された尤度情報を重み付け値として乗算する乗算手段と、乗算手段の出力を復調して出力信号を得る信号復調手段とを備える。
第3の発明は、送信局および中継局を介して伝送される信号をダイバーシチ受信する無線通信装置において、送信局および中継局を介して受信する互いに異なるタイミングの同一の信号のうち先のタイミングで受信する信号を第1の信号とし、後のタイミングで受信する信号を第2の信号としたときに、当該第1の信号および第2の信号を受信する受信手段と、第2の信号を記憶する記憶手段と、受信手段が受信した第1の信号と第2の信号の累積加算演算を行って得られた信号と、記憶手段が記憶した第2の信号と同時に入力され、これらの信号に対して信号分離を行いデータストリームを出力する信号検出手段と、第1の信号と第2の信号が入力され、これらの信号に基づいてチャネルの尤度情報を検出する尤度抽出手段と、信号検出手段の出力信号である各データストリームに対して尤度抽出手段から出力された尤度情報を重み付け値として乗算する乗算手段と、乗算手段の出力を復調して出力信号を得る信号復調手段とを備える。
本発明は、信号検出手段に属性の異なる同一データの受信信号を入力し、高品質な信号検出分離を行うことにより、受信局で実装されるアンテナ数が制限される場合でも、高品質なダイバーシチ合成受信を実現することができる。また、信号分離により生成された各データストリームに対して付与する尤度情報についても、第1の信号と第2の信号の組み合わせによる尤度情報を利用することができ、復調性能を高めることができる。
また、信号検出前に各受信信号を合成して信号検出を行うことで、さらに、ダイバーシチ効果を高めることができる。
本発明の無線通信装置の実施例1の構成を示す図である。 本発明の無線通信装置の実施例2の構成を示す図である。 本発明の無線通信装置の実施例3の構成を示す図である。 本発明の無線通信装置の実施例4の構成を示す図である。 協調伝送モデルを示す図である。 時間と周波数で棲み分けを行う協調伝送の形態を示す図である。 従来の無線通信装置の構成例を示す図である。
本発明では、受信タイミング(たとえば、受信タイムスロット)の互いに異なる複数の信号を、それぞれ並列的に信号検出手段に入力して、等価的に受信アンテナ数が増えたこととみなすことで、端末のアンテナ数が制限された場合(すなわち、少ない場合)でも高品質なダイバーシチ合成受信が可能なことを特徴とする。さらに、本発明では、受信タイミングの互いに異なる複数の信号を信号検出回路に入力する前に、それぞれのアンテナにより受信した信号についてダイバーシチ合成を適用することで、さらに高品質なダイバーシチ合成受信が可能なことも合わせて特徴とする。
本発明が適用可能な協調伝送としては、図5のモデルも当然可能である。また、各送信局が有線接続されている送信局から個別に順次送信がなされる場合でも当然適用が可能である。
本発明のダイバーシチ受信を行う無線通信装置の動作は以下の通りである。まず、最初に受信したスロットのパケット信号に対しては、そのまま何らの処理をせずに第1の受信信号として記憶する。次のスロットの第2の受信信号が得られた時点で、この第1のパケット信号と第2のパケット信号を並列的に信号検出回路に入力する。この処理を行うことで、等価的に受信アンテナが増加したダイバーシチ効果が改善した信号検出処理が実現可能である。すなわち、受信アンテナが1本しかない場合でも、互いに異なる時間において受信した2つの信号を用いて信号分離することで、等価的にアンテナ数が増えた状態での信号処理を行うことになりダイバーシチ効果を向上させた受信が可能である。具体的には、同時に信号分離を行うスロット数に比例して、ダイバーシチ効果が改善する。
例えば、信号検出に最尤推定検出(MLD)を用いた場合の動作は、以下の式の通りとなる。ただし、以下ではマルチキャリア伝送を想定したk(l≦k≦K)サブキャリアごとの信号標記を用いる。
Figure 0005602694
である。ただし、hl,ij[k] は、j番目(l≦j≦Mt )の送信アンテナ、i番目(l≦i≦Mr )の受信アンテナ間のチャネル伝達関数を示す。
さらに、式(1) で示す信号検出処理を行う前に、記憶手段に記憶された第1のパケット信号と第2のパケット信号の加算処理によるダイバーシチ合成を行い、ダイバーシチ合成した信号および第2のパケット信号を信号検出回路に入力する構成も可能である。これにより、合成後の信号を用いた信号検出が可能になり高品質なダイバーシチ合成が実現できる。また、本発明のダイバーシチ効果を高めるために中継局にCSD(巡回シフト遅延)を適用することも可能である。CSDを適用した場合には目的局では等化的に遅延分散値が増加する。CSDを適用することで、信号分離前にパケット合成を行う場合に、合成するパケットにおけるMIMOチャネル行列の要素である伝達関数の散乱性がより高まる効果が得られる。これにより、本発明で信号分離前にパケット合成を行うことで、特性が大きく改善する。
本発明が適用される協調伝送では、最初のスロットと次のスロットでは送信局の位置が異なる。したがって、MIMOチャネル行列の独立性を活用した信号分離を行うことで、サイト・ダイバーシチ効果によって受信特性が改善することが期待できる。
次に、信号分離をした後では、本発明を用いて受信され信号分離がなされたデータストリームに重み付けがなされるため、サイト・ダイバーシチの更なる特性改善が期待できる。
本発明に適用する、重み付け量を導出する尤度を抽出する検出方法には、MIMOチャネルの伝達関数を推定するチャネル推定回路からの情報を活用する場合も当然考えられる。また、本発明の信号検出に最尤推定検出(MLD)を用いた場合には、MLDの演算自体の情報から尤度を抽出する検出方法も当然適用が可能である。例えば、チャネル推定結果から重み付け量を算出する場合には、各データストリームのSNRに応じた重み付け、各データストリームの振幅量、電力量に応じた重み付け手法が当然適用可能である。
また、MLDの演算から尤度を算出する場合には、最尤べクトルと第2ベクトルの差分ベクトル量に基づいて重み付け量を導出する手法、さらには、上述した各重み付け量のルート値等を用いて重み付けを行うこと、およびその組み合わせを用いて重み付けを行うことが可能である。
さらに、送信信号に誤り訂正符号化を用いて、復調側で誤り訂正復号を用いる場合には、軟判定との組み合わせも効果的である。この場合には、MLDで検出された判定信号ベクトルをビット信号に変換する。このビット信号に対して重み付けを行う。
また、本発明では、当然、各送信局、中継局、目的局は固定される場合も当然考えられるが、もちろん、各端末が移動する場合にも本発明は十分に適用が可能である。
また、本発明では、無線LAN等で一般的に適用されているパケット毎の通信にも適用可能である。本発明の実施の形態の動作がパケット毎に運用することで実現が可能である。
さらに、信号記憶回路がパケット長ごとに対応することで、パケット毎でのダイバーシチ合成が可能となる。
また、これまでの本発明の手段では、各受信信号の送信方法がシングルキャリアの場合について説明したが、当然、OFDMを用いた場合への適用も可能である。OFDMでは受信機のFFT演算後では、信号処理は、サブキャリアごとに行なうことが可能である。したがって、このサブキャリア毎の演算に本発明を適用することが可能である。
また、シングルキャリア方式の送信側でGIを付加して送信を行い、受信側で周波数等化処理を行う送信方法に関しても、受信側での処理はOFDMと同様に周波数領域で行われるために、本発明の適用が当然可能である。あるいは、変調方式ではなく、符号化の1 手法としてSTBC符号化が上記の送信方法と併用して適用される場合もあるが、当然、本発明の適用が可能である。
また、上記の軟判定回路を適用する場合においては、誤り訂正符号化/復号の方法には、畳み込み符号化/ビタビ復号、あるいはターボ符号化/復号化等が考えられるが、当然適用が可能である。
また、軟判定情報には、ビット信号の尤度を判定する軟判定方法の適用も当然可能である。また、軟判定回路には、LLR情報を検出する軟判定方法の適用も当然可能である。
また、本手法に適用する、信号検出の一例としてMLD(Maximum likelihood detection:最尤信号検出) の例を示したが、他にLLRに基づいたMLD法、ZF(Zero-forcing)法、MMSE(Minimum mean square estimation)法等の各種信号検出手法の適用がもちろん可能である。当然、MLD信号検出手法にも様々な演算量削減手法があるが当然適用が可能である。
また、本発明では、複数スロットの信号を活用して、宛先局では、等価的に実装アンテナ×スロット数分の受信アンテナを用いた構成になることから、実装アンテナに制限がある場合での適用効果が高くなる効果が得られる。
また、本手法を適用する形態には、様々なものが考えられるが、例えば図5の協調伝送手法に本手法を適用する場合には、目的局でのダイバーシチ効果の改善のために中継局に様々な中継手法を適用することが当然可能である。DF(decode-and-forward)手法、AF(Amplitude-and-forward )手法の適用が可能である。また、DF手法については、完全に復調を行ってから転送を行う手法の他に、軟判定情報を導出した時点で、その軟判定データを送信する手法、中継局でサブキャリアを入れ替える手法等、また、これらの手法を各種組み合わせた様々な手法が適用可能である。
また、本手法では、図5のネットワーク構成に場合に適用する場合に時間と周波数を用いて棲み分けを行う場合を示したが、この他にも、時間的に送信タイミングをずらして同一周波数で送信する、時間を空けて送信し時間の直交性を用いる、拡散符号の直交性を用いる、空間的な直交性を用いる、その他、時空間ブロック符号化(STBC)等の送信符号の直交性を用いる場合など、様々な形態が想定される。これらの場合においても本発明は、各送信パケットに応じて復調器を備えることでダイバーシチ合成が可能である。
また、本発明では、信号分離の前でそれぞれ合成されたパケット信号については、累積加算回路にて記憶され、更に多くの送信スロットを用いた場合の受信パケット信号との合成を行う場合に活用することが当然可能である。
また、この累積加算回路は、様々な実装方法があるが、簡易な手法として、各合成前の信号を記憶する遅延回路と加算回路を用いても実現が可能である。
図1は、本発明の無線通信装置の実施例1の構成を示す。
図1において、アンテナから最初に受信したパケット信号S11は、記憶回路11に入力される。次に入力されたパケット信号S11は、記憶回路11の出力信号S12と共に、信号検出回路12に入力される。なお、記憶回路11の出力信号S12は、たとえば1タイムスロット前に受信された信号である。信号検出回路12は、入力された複数のパケット信号(多重化された信号)に対して信号分離検出を行い、分離後のデータストリーム信号S13を出力する。
信号検出回路12には、記憶回路11の出力信号S12と、これと属性の異なる、例えば時間的に異なるパケット信号S11が入力される。信号検出回路12では、S11とS12を、それぞれ互いに異なるアンテナを介して同時に受信された信号とみなして信号分離を行うことで、ダイバーシチ効果の改善が得られる。例えば、図1の受信アンテナ数2、サブストリーム数2を仮定すると、信号検出回路12では、等価的に2ストリームに対して、4受信アンテナの処理となり、式(1) に示すように、2×4の信号分離処理が可能となり、格段のダイバーシチ効果を得ることが可能になる。
なお、記憶回路11を信号検出回路12と一体的に実装して、まず、早いタイミングで受信した信号に対して信号分離を行い、その後に、次のタイミングで受信した信号に対して信号分離を行い、最終的に合わせて、式(1) の処理を行うことも実装上は当然に可能である。すなわち、記憶回路11と信号検出回路12とが一体となった処理部に受信信号が継続的に入力され、当該処理部では、最初に入力された信号だけがまず分離されて出力され、後続の信号は、2つの時間的に異なるタイミングで入力された信号を対象としてたとえば2×4の信号分離がなされ、出力される。
一方、各パケット信号S11は尤度抽出回路13に入力され、パケット信号S11の受信品質を反映した尤度情報S14を検出する。この尤度抽出回路13では、尤度情報S14をストリーム(アンテナ)ごとに出力するが、このときに属性が異なる信号ごと、あるいは、その両者の信号から重み付けに適用する尤度情報を算出することが特長である。例えば、属性が時間とすると、最初に到来したパケット信号から重み付けに適用する尤度情報を算出する場合、あるいは、次に到来したパケット信号から重み付けに適用する尤度情報を算出する場合、さらに、最初と次に到来したパケット信号から算出する場合等が考えられるが、いずれの場合も適用が可能である。
本発明に適用する、重み付け量を導出する尤度を抽出する検出方法には、複数スロットに渡って検出された、MIMOチャネルの伝達関数を推定するチャネル推定回路からの情報を活用する場合も当然考えられる。例えば、チャネル推定結果から重み付け量を算出する場合には、各データストリームのSNRに応じた重み付け、各データストリームの振幅量、電力量に応じた重み付け手法が当然適用可能である。
また、本発明の信号検出に最尤推定検出(MLD)を用いた場合にも、複数スロットに渡って行われたMLDの演算自体の情報から尤度を抽出する検出方法も当然適用が可能である。
MLDの演算から尤度を算出する場合には、複数スロットに渡った演算から算出された最尤べクトルと第2ベクトルの差分ベクトル量に基づいて重み付け量を導出する手法を用い、さらに、上述した各重み付け量のルート値等を用いて重み付けを行うこと、および、その電力量や前述した各データストリームのSNRとの組み合わせを用いて重み付けを行うことが可能であり、複数スロットに渡る受信信号から尤度情報を算出することが特長である。
乗算回路14ではデータストリーム信号S13に対して、複数スロットの受信信号から得られた尤度情報S14を用いた重み付け処理を行う。重み付け信号S15は信号復調回路15に入力され、出力信号S16が出力される。
図2は、本発明の無線通信装置の実施例2の構成を示す。
図2において、アンテナから最初に受信したパケット信号S21 は、記憶回路21に入力される。次に受信したパケット信号S21 は記憶回路21に入力されると共に、記憶回路21の出力信号(最初のパケット信号S21 )S22 と共に累積加算回路26に入力されて加算される。その後、累積加算回路26の出力信号S27 と、記憶回路21に記憶された最初のパケット信号が信号検出回路22に入力される。なお、信号検出回路22に入力される信号は、累積加算回路26の出力信号S27 と、記憶回路21に記憶された次に受信したパケット信号であってもよい。
累積加算回路26では、属性の異なる信号の加算合成を行うことで信号検出回路22に入力される信号自体のダイバーシチ効果を改善する特長を有する。本発明で、時間的に異なる信号は、違う送信局から送信された信号を想定するため、その場合にはその波形が大きく異なる。したがって、まず累積加算処理により信号合成した出力信号S27 を、後段の信号検出回路22に入力した方が、ダイバーシチ効果が改善する効果が得られる。
さらに、中継局にCSDを適用した場合には、信号の散乱性が増加している。したがって、目的局で加算処理をする場合には、加算処理を行うことのダイバーシチ効果が改善することになり、より累積加算回路26での改善効果が期待できることが大きな特長である。
一方、各パケット信号S21 は尤度抽出回路23に入力され、入力された複数の受信信号の受信品質を反映した尤度情報S24 を検出する。複数受信信号に渡った特長を活用した尤度情報を算出する効果は、実施例1の尤度抽出回路13と同様である。信号検出回路22では、複数のパケット信号を用いて多重化された信号から信号の分離検出が行われ、分離後のデータストリーム信号S23 が得られる。
この信号検出回路22が複数のスロットに渡る受信信号を等価的にアンテナが増加した場合とみなして信号検出処理をする等の特徴は、実施例1の信号検出回路12と同じである。
乗算回路24ではデータストリーム信号S23 に対して、尤度情報S24 を用いた重み付け処理を行う。重み付け信号S25 は信号復調回路25に入力され、出力信号S26 が出力される。
図3は、本発明の無線通信装置の実施例3の構成を示す。実施例3は、実施例1の構成をOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)伝送に適用した場合である。
図3において、受信したパケット信号S11がFFT回路17へ入力され、周波数領域への変換処理がなされる。その後の動作は、各サブキャリア信号S17に対して、図1に示す実施例1の処理と同じ操作がなされる。
図4は、本発明の無線通信装置の実施例4の構成を示す。実施例4は、実施例2の構成をOFDM伝送に適用した場合である。
図4において、受信したパケット信号S21 がFFT回路27へ入力され、周波数領域への変換処理がなされる。その後の動作は、各サブキャリア信号S28 に対して、図2に示す実施例2の処理と同じ操作がなされる。
11,21 信号記憶回路
12,22 信号検出回路
13,23 尤度抽出回路
14,24 乗算回路
15,25 信号復調回路
17,27 FFT回路
26 累積加算回路

Claims (3)

  1. 送信局および中継局を介して伝送される信号をダイバーシチ受信する無線通信装置において、
    前記送信局および中継局は、互いに異なる時間スロットが割り当てられ、割り当てられた時間スロット内で順次、信号を送信し、
    前記送信局および中継局を介して受信する互いに異なるタイミングの同一の信号のうち先のタイミングで受信する信号を第1の信号とし、後のタイミングで受信する信号を第2の信号としたときに、当該第1の信号および第2の信号を受信する受信手段と、
    前記第1の信号を記憶する記憶手段と、
    前記受信手段が受信した前記第2の信号と前記記憶手段が記憶した前記第1の信号が同時に入力され、これらの信号に対して信号分離を行いデータストリームを出力する信号検出手段と、
    前記第1の信号と前記第2の信号が入力され、これらの信号に基づいてチャネルの尤度情報を検出する尤度抽出手段と、
    前記信号検出手段の出力信号である各データストリームに対して前記尤度抽出手段から出力された尤度情報を重み付け値として乗算する乗算手段と、
    前記乗算手段の出力を復調して出力信号を得る信号復調手段と
    を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  2. 送信局および中継局を介して伝送される信号をダイバーシチ受信する無線通信装置において、
    前記送信局および中継局を介して受信する互いに異なるタイミングの同一の信号のうち先のタイミングで受信する信号を第1の信号とし、後のタイミングで受信する信号を第2の信号としたときに、当該第1の信号および第2の信号を受信する受信手段と、
    前記第1の信号を記憶する記憶手段と、
    前記受信手段が受信した前記第1の信号と前記第2の信号の累積加算演算を行って得られた信号と、前記記憶手段が記憶した前記第1の信号と同時に入力され、これらの信号に対して信号分離を行いデータストリームを出力する信号検出手段と、
    前記第1の信号と前記第2の信号が入力され、これらの信号に基づいてチャネルの尤度情報を検出する尤度抽出手段と、
    前記信号検出手段の出力信号である各データストリームに対して前記尤度抽出手段から出力された尤度情報を重み付け値として乗算する乗算手段と、
    前記乗算手段の出力を復調して出力信号を得る信号復調手段と
    を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  3. 送信局および中継局を介して伝送される信号をダイバーシチ受信する無線通信装置において、
    前記送信局および中継局を介して受信する互いに異なるタイミングの同一の信号のうち先のタイミングで受信する信号を第1の信号とし、後のタイミングで受信する信号を第2の信号としたときに、当該第1の信号および第2の信号を受信する受信手段と、
    前記第2の信号を記憶する記憶手段と、
    前記受信手段が受信した前記第1の信号と前記第2の信号の累積加算演算を行って得られた信号と、前記記憶手段が記憶した前記第2の信号と同時に入力され、これらの信号に対して信号分離を行いデータストリームを出力する信号検出手段と、
    前記第1の信号と前記第2の信号が入力され、これらの信号に基づいてチャネルの尤度情報を検出する尤度抽出手段と、
    前記信号検出手段の出力信号である各データストリームに対して前記尤度抽出手段から出力された尤度情報を重み付け値として乗算する乗算手段と、
    前記乗算手段の出力を復調して出力信号を得る信号復調手段と
    を備えたことを特徴とする無線通信装置。
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