JP5602502B2 - 用紙型抜き機構 - Google Patents

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Description

本発明は、型抜き刃により、用紙に各種形状の型抜きを行う用紙型抜き機構に関する。
この種の型抜き機構の一例として、矩形状製品の各角部の面取り加工を行う面取り用型抜き機構がある(特許文献1及び2)。
従来の面取り用型抜き機構は、面取り用型抜き刃を有する上型と、刃受け面あるいは凹部を有する下型と、前記上型を昇降させる昇降機構と、該昇降機構と駆動モータとの間に配置された減速機構等を備えており、上型を下降させることにより、型抜き刃と刃受け面あるいは凹部との間で、所望の面取り形状の用紙を打ち抜くようになっている。
前記昇降機構としては、クランク機構、リンク機構、液圧機構あるいはカム機構等があり、減速機構としては、複数の変速比を有するギヤ式変速機構、ベルト式無段変速機構等がある。
特開2001−96490号公報 特開昭62−239156号公報
型抜き機構により型抜き作業を行う場合、用紙の厚み、抜き型形状の大きさあるいは複雑性に応じ、又は、型抜き工程中の負荷の変化に応じて、型抜き刃の昇降速度を変更することにより、効率的に、かつ、確実に型抜き刃を作動させることが望まれる。
従来、型抜き刃の昇降速度の変更は、駆動源である駆動モータの回転速度を調節したり、減速機構内の変速ギヤの噛み合わせ(変速比)をシフト操作により変更したり、していた。
しかし、駆動モータの回転速度を変更すると、駆動モータの最大出力(最大トルク)を発揮できる回転数から外れた回転数で駆動する状態になることがあり、駆動モータの出力効率が低下するという不具合が生じる。また、変速ギヤの噛み合わせをシフト操作により変更する場合には、別途、シフト機構が必要になると共にシフト操作も必要なり、部品点数が増える共に操作にも手間がかかる。
本発明の目的は、駆動モータを、最大トルクあるいはその近傍トルクに相当する回転状態で使用しつつ、用紙の材質あるいは抜き形状に応じて、上型の昇降速度を変更できるようにすることにより、駆動モータを常に効率良く利用でき、しかも、簡単な制御により、上型の昇降速度を切り換えることができる、用紙型抜き機構を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は、型抜き刃を有する上型と、前記型抜き刃に下方から対向する刃受け面を有する下型と、前記上型を昇降させる昇降機構と、該昇降機構に駆動モータから動力を伝達する減速機構と、を備えた用紙型抜き機構において、前記昇降機構は、一定の正規回転方向に回転して前記上型を押し下げるカムを備え、前記減速機構は、前記駆動モータ側の入力軸と、前記カム側の出力軸と、前記入力軸から前記出力軸へ異なる減速比で動力を伝達する第1及び第2の伝達経路と、を備え、前記駆動モータは、正回転時の回転速度と逆回転時の回転速度が同一に設定され、前記第1の伝達経路は、駆動モータの正回転時に、前記カムを前記正規回転方向に回転させるように、前記第2の伝達経路は、駆動モータの逆回転時に、前記カムを前記正規回転方向に回転させるように、構成されており、前記駆動モータの回転方向の切り換えにより、前記第1及び第2の伝達経路を切り換え、減速比を変更するようになっている。
前記用紙型抜き機構において、各伝達経路の具体的構成として、前記第1の伝達経路は、前記入力軸に固着された第1の入力ギヤと、第1のワンウエイクラッチを介して前記出力軸に嵌合する第1の出力ギヤと、を備え、前記第1のワンウエイクラッチは、前記カムを前記正規回転方向へ回転させる回転のみを、前記第1の出力ギヤから前記出力軸に伝達するように構成されている。また、前記第2の伝達経路は、前記入力軸に第2のワンウエイクラッチを介して嵌合する第2の入力ギヤと、該第2の入力ギヤに噛み合う中間ギヤと、該中間ギヤに噛み合うと共に前記出力軸に固定された第2の出力ギヤと、を備え、前記第2のワンウエイクラッチは、前記駆動モータの逆回転時の入力軸の回転のみを、前記入力軸から前記第2の入力ギヤに伝達するように構成されている。
好ましくは、前記駆動モータの正逆回転切り換えスイッチに電気的に接続される制御部を備え、該制御部は、前記型抜き刃が前記用紙から所定距離上方の退避位置から用紙に接触する手前位置まで下降する空送り行程では、減速比の小さな前記第2の伝達経路を介して動力が伝達され、前記手前位置から最下降位置に至るまでの型抜き行程では、減速比の大きな前記第1の伝達経路を介して動力が伝達されるように、前記駆動モータの回転方向を切り換える。さらに、前記制御部は、前記型抜き刃が前記最下降位置から前記退避位置まで戻る戻り行程では、減速比の小さな前記第2の伝達経路に切り換えるように、前記駆動モータの回転方向を切り換える。
前記各用紙型抜き機構において、前記型抜き刃は、円弧形状部分を有する面取り刃を備えており、用紙から切り出させる矩形状製品の角部を面取り加工する。
(1)本発明によると、駆動モータの回転方向を変更するだけで、上型の昇降速度を変更することができるので、昇降速度の切り換え操作が簡単になることは勿論のこと、駆動モータを、変速比に関係なく、常に、最大トルクあるいはその近傍の回転数で使用することができ、駆動モータの出力効率が向上する。
(2)特別のシフト操作機構を必要としないので、減速機構の構造を簡素化することができる。
(3)第1及び第2の伝達経路にそれぞれ一個ずつワンウエイクラッチを備えるだけでよいので、さらに、減速機構の大形化を防ぐことができる。
(4)型抜き刃が用紙に接触する手前までの空送り行程では、上型を高速で下降させ、用紙に接触する型抜き工程で、上型を低速で下降させるので、型抜き性能を低下させることなく、作業速度を向上させることができる。
(5)型抜き加工後の上昇行程において、高速で上昇させると、さらに、作業速度を向上させることができる。
本発明に係る用紙型抜き機構を備えた用紙加工装置の模式縦断面図である。 図1の型抜き機構のII-II断面拡大図である。 図2の型抜き機構のIII-III断面図である。 図2の型抜き機構の要部を下方から見た斜視図である。 図1の用紙加工装置の回転刃型切断機構のV-V断面拡大図である。 面取り加工工程終了時の用紙の平面図である。 搬送方向に沿った切断工程終了時の用紙の平面図である。 搬送幅方向に沿った切断工程終了時の用紙の平面図である。 面取り加工工程時の型抜き機構の斜視図である。 搬送方向に沿った切断行程時の回転刃型切断機構の斜視図である。 搬送幅方向に沿った切断行程時の往復刃型切断機構の斜視図である。 型抜き機構の型抜き刃の拡大平面図である。
図1は本発明に係る型抜き機構を備えた用紙加工装置全体の模式縦断面図である。この図1において、用紙加工装置は、装置本体10の用紙の搬送方向F側の端部(搬送方向下流側端部)に排紙部12を備え、用紙搬送方向F側とは反対側の端部(搬送方向上流側端部)に、用紙を一枚ずつ給紙する給紙部11を備え、該給紙部11と排紙部12との間に、略水平な搬送経路19が構成されている。搬送経路19の途中には、搬送機構として、複数の搬送ローラ対13が搬送方向Fに間隔をおいて配置され、各搬送ローラ対13間に、搬送方向Fの上流側から順に、面取り用の型抜き機構15、搬送方向Fに沿って用紙を切断する回転刃型切断機構16、及び搬送方向Fと直交する搬送幅方向Wに沿って用紙を切断する往復型切断機構17が配置されている。
搬送方向Fの最上流側に配置された型抜き機構15は、搬送経路19の下側に配置された下型22と、該下型22に上方から対向する昇降可能な上型21と、該上型21を昇降させるための昇降機構23とを備えている。
搬送方向Fの中間に配置された回転刃型切断機構16は、搬送経路19の上側に、搬送方向Fの上流側から順に円板状の第1、第2及び第3の上側回転刃61a、62a、63aが配置されており、各上側回転刃61a、62a、63aの下側にそれぞれ第1、第2及び第3の下側回転刃61b、62b、63bが配置されている。
往復型切断機構17は、切断刃として、搬送経路19の下側に固定されて搬送幅方向Wに延びる下刃64と、該下刃64に上方から対向する昇降可能な上刃65とを備えている。上刃65は、下刃64に対して搬送方向Fの下流側に配置されており、上刃65が下降して、上刃65と下刃64とが擦れ合うことにより、用紙を搬送幅方向Wに沿って切断する。
図8は、全加工工程完了後の用紙Nの状態を示したものであり、用紙加工装置は、一枚の用紙Nから9枚の製品Pを製作することができ、搬送方向Fに3列、搬送幅方向Wにも3列に並んだ状態で、各製品Pが切り出されるものである。ここでは、切り出される9枚の製品Pの搬送方向Fの長さをLとし、搬送幅方向Wの幅をYとしている。また、各製品Pの搬送方向Fと平行な端辺をPbとし、搬送幅方向Wと平行な端辺をPaとしている。製品Pとしては、名刺、葉書あるいはトランプ等がある。
図2は、図1の型抜き機構15のII-II断面拡大図、図3は、図2のIII-III断面図、図4は型抜き機構15の要部を下方から見た斜視図である。図2において、下型22は、一対の側壁24を結合する支持壁25の上面に固定されると共に、上端に平面状の刃受け面22aが形成されている。上型21は、下面に複数の面取り用の型抜き刃(面取り刃)26が設けられると共に、搬送幅方向Wの両端部に配置された一対のばね27により上方に付勢され、図示のように上方退避位置に位置している。
上型21を昇降させるための昇降機構23は、前記一対のばね27と、搬送幅方向Wに間隔を於いて配置された一対の偏心カム30と、各偏心カム30と同軸に設けられたウォームホイール31と、各ウォールホイール31に噛み合うウォーム32と、両ウォーム32が固着されたウォーム軸33と、から構成されている。ウォーム軸33は搬送幅方向Wに延びており、各偏心カム30の軸部は搬送方向Fに延びている。上型21が前記ばね27により上方に付勢されていることにより、上型21の上端面は、偏心カム30の外周カム面の下端に、常時当接している。
このように構成された昇降機構23は、ウォーム軸33が回転方向E1に回転することにより、ウォーム32及びウォームホイール31を介して、各偏心カム30が正規回転方向S1に回転する。この偏心カム30の正規回転方向S1の回転により、上型21をばね27の弾性力に抗して下降させ、面取り用の型抜き刃26を下型22の刃受け面22aに当接させ、用紙の面取り部を型抜きする。型抜き作動後、上型21は、ばね27の復元力により、偏心カム30の正規回転方向S1の回転にしたがって上昇し、図2の上方退避位置に戻る。
前記ウォーム軸33は、側壁24の下端部分に固定された駆動モータ35に、第1のベルト伝導機構36、2段切り換え式減速機構37及び第2のベルト伝導機構38を介して、動力伝達可能に連結されている。
2段切り換え式減速機構37は、入力軸43、中間軸44及び出力軸45と、減速比の異なるギヤ式の第1の伝達経路41とギヤ式の第2の伝達経路42とを備え、駆動モータ35の正逆回転方向(A1,A2)の切り換えにより、第1の伝達経路41と第2の伝達経路42とを切り換え、これにより、減速比の切り換えが可能となっている。
第1の伝達経路41は、減速比の大きな低速回転用の伝達経路であって、入力軸43に一体的に固定された小径の第1の入力ギヤ46と、該第1の入力ギヤ46に噛み合うと共に出力軸45に第1のワンウエイクラッチ48を介して嵌合する大径の第1の出力ギヤ47と、から構成されている。
第2の伝達経路42は、第1の伝達経路41より減速比の小さな高速回転用の伝達経路であって、入力軸43に第2のワンウエイクラッチ51を介して嵌合する第2の入力ギヤ50と、該第2の入力ギヤ50に噛み合うと共に中間軸44に回転自在に嵌合する中間アイドルギヤ52と、該中間アイドルギヤ52に噛み合うと共に出力軸45に一体的に固定された第2の出力ギヤ53と、から構成されている。
図3において、各偏心カム30は、2段切り換え式減速機構37の出力軸45が所定回転方向C1に回転している時に、前記正規回転方向S1に回転するように、第2のベルト伝導機構38、ウォーム32及びウォームホイール31を介して出力軸45に連結されている。
2段切り換え式減速機構37の第1の伝達経路41は、駆動モータ35が正回転方向A1に回転した時に、入力軸43の矢印B1方向の回転を、第1の入力ギヤ46、第1の出力ギヤ47及び第1のワンウエイクラッチ48を介して出力軸45に伝達し、出力軸45を前記所定回転方向C1に回転するように構成されている。そのため、第1のワンウエイクラッチ48は、第1の出力ギヤ47の所定回転方向C1の回転のみを、第1の出力ギヤ47から出力軸45に伝達するように構成されている。
第2の伝達経路42は、駆動モータ35が逆回転方向A2に回転した時に、入力軸43の矢印B2方向の回転を、第2のワンウエイクラッチ51、第2の入力ギヤ50、中間アイドルギヤ52及び第2の出力ギヤ53を介して出力軸45に伝達し、出力軸45を前記所定回転方向C1に回転するように構成されている。そのため、第2のワンウエイクラッチ51は、入力軸43の矢印B2方向の回転のみを、入力軸43から第2の入力ギヤ50に伝達するように構成されている。これにより、中間アイドルギヤ52は矢印D2方向に回転し、第2の出力ギヤ53及び出力軸45を所定回転方向C1に回転する。
(駆動モータの制御系)
図3において、駆動モータ35は、正逆回転切り換えスイッチ71を介して電源72に接続されており、正逆回転切り換えスイッチ71は制御部73に電気的に接続され、制御部73の出力部から正逆回転切り換えスイッチ71への切り換え信号により、駆動モータ35は、正回転状態、逆回転状態及び停止状態の間で切り換えられる。
制御部73の入力部には、入力用の操作パネル75と、前記偏心カム30の軸部に設けられたロータリエンコーダ74とが接続されている。操作パネル75では、タッチキー等の手動操作により、駆動モータ35の正回転、逆回転及び停止のうちの所望の状態を選択し、制御部73に入力することができる。ロータリエンコーダ74においては、偏心カム30の基準回転位置(たとえば上型21の退避位置に対応する回転位置)からの回転角度又は回転量が検出され、制御部73に入力される。該実施の形態では、制御部73には、偏心カム30の検出回転角度又は回転量に応じて、駆動モータ35を、正回転、逆回転及び停止の間で、次のように制御するプログラムが書き込まれている。
図2において、上型21の型抜き刃26の下端縁が、用紙Nから所定距離上方の退避位置(図2の位置)から用紙Nに接触する手前位置まで下降する空送り行程では、駆動モータ35を逆回転方向A2に回転させ、これにより、伝達経路を、減速比の小さな高速回転用の第2の伝達経路42に切り換える。次に、型抜き刃26が前記手前位置から最下降位置に至るまでの型抜き行程では、駆動モータ35を正回転方向A1に回転させ、これにより、伝達経路を、減速比の大きな低速回転用の第1の伝達経路41に切り換える。切断後、型抜き刃26が最下降位置から上方の退避位置まで戻る戻り行程では、再度駆動モータ35を逆回転方向A2に回転させ、伝達経路を、減速比の小さな高速回転用の第2の伝達経路42に切り換える。そして、第2の退避位置で、一時停止させる。
(型抜き刃の具体的構成)
図4は、上型21の下面に設けられた面取り用の型抜き刃26の数及び構成を明確に示している。前述のように、第1の実施の形態は、搬送幅方向Wに3列、搬送方向Fにも3列に製品を配列する仕様であるので、各製品の搬送下流側端辺(Pa)の角部を面取りするための3対の型抜き刃26と、各製品の搬送上流側端辺(Pa)の角部を面取りするための3対の型抜き刃26が、それぞれ搬送幅方向Wと平行な基準線K1、K2上に一直線に並んで配置されており、各一対の型抜き刃26は、それぞれ製品の搬送幅方向幅Yを隔てて対向配置されている。各型抜き刃26の平面視での形状は、四半円部分(実質的な面取り部分)と、この四半円部分の両端から延びる短い直線状の2つの辺とを有する形状となっている。
各製品の搬送下流側端辺(Pa)の角部を面取りするための3対の型抜き刃26は、上型21の下面内の搬送方向Fの上流側の前記基準線K1に沿って配置され、各製品の搬送上流側端辺(Pa)の角部を面取りするための3対の型抜き刃26は、上型21の下面内の搬送方向Fの下流側の前記基準線K2に沿って配置されている。また、下型22の刃受け面22aは平面な金属面となっている。
図12は、型抜き刃26の拡大平面図であり、L字状に開く2辺26a、26bの為す角度θは、直角よりも大きく設定されており、たとえば95°〜100°(半径R5、直線部分の長さが6mm)に設定されている。しかも、略搬送方向Fに延びる辺26aは、搬送方向Fと平行な切断線O1に対して若干搬送幅方向Wの外方に開き、かつ、略搬送幅方向Wに延びる辺26bは、搬送幅方向Wと平行な切断線O1よりも若干外方に開くように傾斜している。
図5は、図1の回転刃型切断機構16のV-V断面拡大図であり、第1、第2及び第3の上側回転刃61a、62a、63aは、それぞれ搬送幅方向Wに間隔を於いて一対ずつ配置されている。1対の第1の上側回転刃61aが搬送幅方向Wの最も外方に配置され、1対の第3の上回転刃63aが搬送幅方向Wの最も内方に配置され、1対の第2の上側回転刃62aが第1及び第3の上側回転刃61a、63aの間に配置されている。各上側回転刃61a、62a、63aは、いずれも搬送幅方向Wの位置が調節可能となっている。最も外方の第1の上側回転刃61aとこれに隣接する第2の上側回転刃62aとの間隔は、製品の搬送幅方向幅Yに設定され、最も内方の第3の上側回転刃63a同士間の間隔も製品の搬送幅方向幅Yに設定されている。各回転刃軸60は、図示しない駆動機構に連結されている。勿論、第1、第2及び第3の下側回転刃61b、62b、63bもそれらに対応する第1、第2及び第3の上側各回転刃61a、62a、63aと同じ位置に配列されている。
(加工作業の各工程)
図6乃至図8は、各加工工程終了時における用紙Nの状態を順に示している。図6は面取り加工工程終了時の状態であり、各製品の四隅に対応するすべての面取り部Pmが型抜きされている。図7は搬送方向Fに沿った切断工程終了時の状態であり、製品の搬送方向Fと平行な端辺Pbに対応する6本の切断線O1により、搬送幅方向Wに3枚に切り離されると共に、余分の切れ端が除去さている。図8は搬送幅方向Wに沿った切断工程終了時の状態であり、前述のように、面取り部Pmを有する9枚の製品Pに切り離されている。
図9乃至図11は、各加工工程中における各機構と用紙Nとの関係を示している。図9に示すように、型抜き機構15による面取り加工工程では、上型21の1回の昇降作動により、搬送方向Fの下流側の3対の面取り部Pmとこれらに隣り合う上流側の3対の面取り部Pmを同時に型抜きすることができる。また、第1の実施の形態では、一枚の用紙Nに対して、上型21を所定タイミングで4回作動させることにより、総ての箇所(36箇所)の面取り部Pmが型抜きされることになる。
次に、図10に示すように、回転刃型切断機構16による切断工程では、搬送幅方向Wの最も外方の第1の回転刃61aから、第2の回転刃62a及び第3の回転刃63aへと、順次、搬送方向Fと平行な各切断線O1により切断してゆく。これにより、各製品の搬送方向Fと平行な端辺Pbが形成される。
最後に、図11に示すように、往復刃型切断機構17による切断行程では、所定タイミングで上刃65の昇降作動を行うことにより、搬送幅方向Wと平行な各切断線O2に沿って切断してゆく。これにより、各製品の搬送方向Fと直角な端辺Paが形成されると共に、9枚の製品に完全に分離される。
前記のような用紙加工作業において、型抜き機構15及び往復刃型切断機構17の作動タイミングあるいは用紙送り速度を調節することにより、一種類の型抜き刃26によって、搬送方向Fの長さLが異なる各種規格の製品を加工することができ、型製作コストを節約することができる。
また、型抜き機構15の上型21を交換することにより、各種形状の面取り部を形成することができると共に、製品の搬送幅方向幅Yの異なる各種製品を加工することもできる。この場合、回転刃型切断機構16の各回転刃61a、61b、62a、62b、63a63bの搬送幅方向Wの位置も、各面取り部の位置に合わせて調節される。
(型抜き機構の作動の詳細)
図2に示す型抜き機構16による実際の型抜き工程において、用紙が搬送される間は、偏心カム30はたとえば退避位置(図1の位置)で待機しており、用紙が所定位置に搬送されると、まず、駆動モータ35が逆回転方向A2に回転し、第2の伝達経路42を介して動力が伝達され、上型21は高速で下降する。
上型21の型抜き刃26が用紙Nの上面に接触する手前の手前位置まで下降すると、駆動モータ35が正回転方向A1に切り換えられることにより、第1の伝達経路41を介して動力が伝達され、上型21は低速で下降する。即ち、負荷が増大する実際の切断行程において、低速で下降することにより、確実に切断することができる。しかも、駆動モータ35自体の回転速度は、前記高速下降時と同じであり、駆動モータ35を出力効率が低下することもない。
切断後、型抜き刃26が最下降位置から上方の退避位置まで戻る戻り行程では、再度駆動モータ35は逆回転方向A2に切り換えられ、第2の伝達経路42を介して動力が伝達され、上型21は高速で上昇する。
そして、退避位置で、一時停止する。
上記一連の動作中、駆動モータ35は、正回転時及び逆回転時のいずれの場合でも、最大トルクが発揮できる回転数で回転しており、これにより、駆動モータ35を常時有効に利用できるのである。
また、負荷が小さい空送り行程及び戻り行程では、型抜き刃26が高速で移動するので、作業能率(作業速度)が向上するのである。
なお、1回の切断工程で駆動モータ35の正逆回転を切り換える必要が無い場合には、たとえば、操作パネル75における手動操作により、上型21の下降動作及び上昇動作が総て高速となるように、駆動モータ35の回転を逆回転方向A2に固定し、第2の伝達経路42のみが利用される状態にしたり、あるいは、総て低速となるように、駆動モータ35の回転を正回転方向A1に固定し、第1の伝達経路41のみが利用される状態にしたり、することも可能である。
[その他の実施の形態]
(1)面取り部の形状としては、前記実施の形態のような円弧形状の丸面には限定されず、角面の面取り部にも適用可能である。
(2)上型の位置を検出する機構として、ロータリエンコーダの代わりに、光センサー等により上型21あついは型抜き刃26の上下方向位置を直接に検出するセンサーを設けることも可能である。
(3)前記第1の実施の形態のような減速機の減速比の構成の他に、第1の伝達経路41の減速比を第2の伝達経路42の減速比よりも小さくすることにより、空送り行程及び戻り行程よりも、型抜き行程の方が高速になるようにすることも可能である。
13 搬送ローラ対(搬送機構の一例)
15 面取り用型抜き機構
19 搬送経路
21 型抜き機構の上型
22 型抜き機構の下型
23 昇降機構
26 面取り用の型抜き刃
30 偏心カム
35 駆動モータ
41 第1の伝達経路
42 第2の伝達経路
46 第1の入力ギヤ
47 第1の出力ギヤ
48 第1のワンウエイクラッチ
50 第2の入力ギヤ
51 第2のワンウエイクラッチ
52 中間アイドルギヤ
53 第2の出力ギヤ
71 正逆回転切り換えスイッチ
73 制御部
74 ロータリエンコーダ
N 用紙
P 製品
Pm 面取り部

Claims (5)

  1. 型抜き刃を有する上型と、前記型抜き刃に下方から対向する刃受け面を有する下型と、前記上型を昇降させる昇降機構と、該昇降機構に駆動モータから動力を伝達する減速機構と、を備えた用紙型抜き機構において、
    前記昇降機構は、一定の正規回転方向に回転して前記上型を押し下げるカムを備え,
    前記減速機構は、前記駆動モータ側の入力軸と、前記カム側の出力軸と、前記入力軸から前記出力軸へ異なる減速比で動力を伝達する第1及び第2の伝達経路と、を備え、
    前記駆動モータは、正回転時の回転速度と逆回転時の回転速度が同一に設定され、
    前記第1の伝達経路は、前記駆動モータの前記正回転時に、前記カムを前記正規回転方向に回転させるように、前記第2の伝達経路は、前記駆動モータの前記逆回転時に、前記カムを前記正規回転方向に回転させるように、構成されており、前記駆動モータの回転方向の切り換えにより、前記第1及び第2の伝達経路を切り換え、減速比を変更するようになっている、用紙型抜き機構。
  2. 請求項1記載の用紙型抜き機構において、
    前記第1の伝達経路は、前記入力軸に固着された第1の入力ギヤと、第1のワンウエイクラッチを介して前記出力軸に嵌合する第1の出力ギヤと、を備え、前記第1のワンウエイクラッチは、前記カムを前記正規回転方向へ回転させる回転のみを、前記第1の出力ギヤから前記出力軸に伝達するように構成され、
    前記第2の伝達経路は、前記入力軸に第2のワンウエイクラッチを介して嵌合する第2の入力ギヤと、該第2の入力ギヤに噛み合う中間ギヤと、該中間ギヤに噛み合うと共に前記出力軸に固定された第2の出力ギヤと、を備え、前記第2のワンウエイクラッチは、前記駆動モータの逆回転時の入力軸の回転のみを、前記入力軸から前記第2の入力ギヤに伝達するように構成されている、用紙型抜き機構。
  3. 請求項1又2に記載の用紙型抜き機構において、
    前記駆動モータの正逆回転切り換えスイッチに電気的に接続される制御部を備え、
    該制御部は、前記型抜き刃が前記用紙から所定距離上方の退避位置から用紙に接触する手前位置まで下降する空送り行程では、減速比の小さな前記第2の伝達経路を介して動力が伝達され、前記手前位置から最下降位置に至るまでの型抜き行程では、減速比の大きな前記第1の伝達経路を介して動力が伝達されるように、前記駆動モータの回転方向を切り換える、用紙型抜き機構。
  4. 請求項3に記載の面取り用型抜き機構において、
    前記制御部は、さらに、前記型抜き刃が前記最下降位置から前記退避位置まで戻る戻り行程では、減速比の小さな前記第2の伝達経路に切り換えるように、前記駆動モータの回転方向を切り換える、用紙型抜き機構。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の用紙型抜き機構において、
    前記型抜き刃は、円弧形状部分を有する面取り刃である用紙型抜き機構。
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