JP5602394B2 - 高純度窒素ガスの製造方法 - Google Patents

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本発明は、高純度窒素ガスの製造方法に関する。
従来、空気から窒素ガスを分離する手段として、圧力変動吸着方式(PSA:Pressure Swing Adsorption)の分離方法がある。このPSA方式を利用したPSA式窒素ガス発生装置(以下、PSA装置という)は、吸着剤を充填した吸着塔に加圧した空気を供給して、空気中の酸素分子を吸着剤に吸着させ、吸着されなかった窒素ガスを分離して、窒素ガスを得ることができる。そして、吸着された酸素分子は吸着塔圧力を減圧することにより、容易に脱着させることができる。このようなPSA装置は、容易に窒素を分離する装置として様々な分野で使用されている。
たとえば防爆などの用途では、2次側に大型の貯留タンクを持ち、その中にPSA装置で窒素ガスを充填する。ガス必要時に大流量のガスを流し、貯留タンクの圧力が低下すれば再充填するシステムがある。
貯留タンクのガス充填時間は1次側圧力、2次側圧力、オリフィス径、タンク容積によって決定されるが、貯留タンクへの充填時間を短縮するためにはPSA装置から出るガス流量を大きくする必要がある。しかし、PSA装置ではガス流量と残存酸素濃度に相関性があり、ガス流量を大きくすると、残存酸素濃度が上昇してガス品質の低下を招くため、大流量を流すことができなかった。
さらに特許文献1に示されるように、従来のPSA装置では、再生済みの吸着塔に製品槽から高純度窒素ガスを送入するバックフィル工程がある。このため製品槽内の圧力が変動して窒素ガス発生圧力が低くなり、貯留タンクに高圧のガスを充填することができなかった。
特開昭60−27606号公報
本発明は、高純度窒素ガスの純度を維持しつつ、貯留タンクへの充填効率を向上させる高純度窒素ガスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る高純度窒素ガスの製造方法は以下の工程を備えている。空気中の酸素を吸着剤に吸着させ、残りの高純度窒素ガスを回収する。高純度窒素ガスを製品槽に貯蔵する。高純度窒素ガスを製品槽から移送して貯留タンクに充填する。さらに、高純度窒素ガスを製品槽から移送して貯留タンクに充填する工程は、高純度窒素ガスを間欠的に製品槽から貯留タンクに充填することを特徴とする。
本発明に係る高純度窒素ガスの製造方法において好ましくは、高純度窒素ガスを製品槽から移送して貯留タンクに充填する工程は、製品槽の圧力が所定圧力に達した時点で製品槽とタンクの間に設置された弁を開弁し、貯留タンクに移送される高純度窒素ガスの積算流量が所定量に達した時点で弁を閉弁して行う。
本発明に係る高純度窒素ガスの製造方法において好ましくは、所定圧力が、製品槽の最高圧力である。
本発明に係る高純度窒素ガスの製造方法において好ましくは、高純度窒素ガスを製品槽から移送して貯留タンクに充填する工程は、貯留タンクに移送される高純度窒素ガスの瞬時流量が、高純度窒素ガス発生装置の単位時間当たりの最大製造量の2〜4倍である。
本発明によれば、高純度窒素ガスの純度を維持しつつ、貯留タンクへの充填効率を向上させることができる。
本発明の一実施の形態における高純度窒素ガスの製造方法を説明するための図である。 吸着工程および均圧工程に伴う吸着塔および製品槽内の圧力変動を示す図である。 比較例1における高純度窒素ガスの製造方法を説明するための図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
<高純度窒素ガスの製造装置>
図1に示すように、本発明の一実施の形態における高純度窒素ガス製造方法に用いる高純度窒素ガス発生装置6aは、圧縮機1と、吸着塔2、3と、製品槽4と、貯留タンク5とを備えている。吸着塔2、3は内部に空気中の酸素を選択的に吸着し窒素を分離する吸着剤を充填している。吸着塔2、3は、圧縮機1により圧縮された空気中の酸素を吸着剤により吸着させて高純度窒素ガスとする。製品槽4は、吸着塔2、3により酸素が除去された高純度窒素ガスを貯蔵する。貯留タンク5には、製品槽4に貯蔵された高純度窒素ガスが移送されて充填される。
<高純度窒素ガスの製造方法>
本発明の一実施の形態において、高純度窒素ガスの製造方法は以下の工程を備える。吸着塔2,3で空気中の酸素を吸着剤により吸着させ,残りの高純度窒素ガスを吸着塔出口より回収する(以下、吸着工程ともいう)。次に、回収した高純度窒素ガスを製品槽4に貯蔵する(以下、貯蔵工程ともいう)。次に、製品槽4に貯蔵した高純度窒素ガスを製品槽4からタンク5に移送して充填する(以下、充填工程ともいう)。
さらに、本実施の形態においては、吸着塔2、3で吸着剤により吸着された酸素を脱着させる工程(以下、再生工程ともいう)と、吸着工程が完了した吸着塔から再生工程が完了した吸着塔へガスを移送する工程(以下、均圧工程ともいう)とを備えることができる。
充填工程は、前記製品槽4の圧力が所定圧力に達した時点で製品槽4とタンク5の間に設置された電磁弁22を開弁し、貯留タンク5に移送される高純度窒素ガスの積算流量が所定量に達した時点で前記電磁弁22を閉弁して行うことを特徴とする。
充填工程は、貯留タンク5に移送される高純度窒素ガスの瞬時流量が、高純度窒素ガス発生装置の仕様の最大窒素発生量の2〜4倍であることを特徴とする。
(吸着工程)
高純度窒素ガスを製造するためには、まず、圧縮機1により空気を圧縮する。次に所定時間継続的に空気を吸着塔2,3に送入・加圧させ、空気中の酸素を吸着剤により吸着させ、残りの高純度窒素ガスを回収する吸着工程を実施する。吸収工程は、複数の吸着塔で行なわれることが好ましい。本実施の形態では、2つの吸着塔2,3で吸着工程を行っている。
吸着塔2,3には吸着剤が充填されている。吸着剤は、酸素を除去できれば特に限定されないが、たとえばゼオライト、活性アルミナ、活性炭またはMSC(Molecular Sieving Carbon:分子篩炭素)を用いることができる。中でもMSCを用いることが好ましい。MSCは、強度、耐摩耗性、および均質性に優れているとともに、酸素と窒素との分離能力に優れているため、空気中の酸素をより効率的に除去できるからである。
(再生工程)
吸着工程で吸着剤により吸着された酸素を、吸着塔内を減圧することにより脱着させ、次の吸着工程を行うために吸着剤の再生工程を実施する。本実施の形態では、2つの吸着塔で吸着工程と再生工程を交互に切替えて行う。吸着塔2で吸着工程を実施している場合、吸着塔3では配管103、弁14、配管101を介して吸着塔内のガスを大気に放出する。
(均圧工程)
2つの吸着塔で吸着工程と再生工程を切替える際に吸着工程が完了した吸着塔から弁17、弁18を介して再生工程の完了した吸着塔へ比較的窒素純度の高いガスを移送する。
移送されたガスにより再生工程の完了した吸着塔内の圧力が短期間で昇圧され、次の吸着工程の準備を行う。
(貯蔵工程)
たとえば吸着塔2により酸素が除去され、窒素の濃度が高まった高純度窒素ガスは、配管104、弁15、および配管106を介して製品槽4に貯蔵される。
製品槽4には圧力検知装置19が設置され、製品槽4内の圧力を計測する。
(充填工程)
次に、高純度窒素ガスを貯留タンク5に充填する充填工程を実施する。製品槽4に貯蔵された高純度窒素ガスは、配管107、フィルタ20、流量検知装置21、電磁弁22、配管108、流量調整弁23、配管109、逆止弁24を介して貯留タンク5へ充填される。
配管107または配管108には流量検知装置21が設置され(図1においては配管107に設置)、製品槽4から貯留タンク5へ移送される高純度窒素ガスの積算流量を計測する。
配管108または配管109には流量調整弁23が設置され、製品槽4から貯留タンク5に移送される高純度窒素ガスの瞬時流量を調節する。
配管107および配管110を介して酸素濃度検出装置25が設置され、製品槽4から貯留タンク5に移送される高純度窒素ガスの残存酸素濃度を測定する。
充填工程における電磁弁22の開閉の動作について説明する。電磁弁22の開閉の動作は、吸着工程の開始から終了までの間で行われる。まず、吸着工程を吸着塔2で、再生工程を吸着塔3で行っているときには、弁12、13、16、17、18を閉弁し、弁11、14、15を開弁する。この時の製品槽4内の圧力は、吸着塔2内の圧力上昇に伴い、図2中a〜bで示すように上昇する。bは吸着塔2内の圧力が最も高圧(吸着最高圧力)になった時点を示し、その時の製品槽4内の圧力は最高圧力Pbである。吸着塔2内が吸着最高圧力、すなわち、圧縮機の最高設定圧力に到達すると、一般的な圧縮機の場合では、無負荷運転となるため、徐々に吸着塔2内の圧力は低下し、製品槽4内の圧力も図2中b〜cと減少する。cは吸着塔2での吸着工程が完了した時点を示し、その時の製品槽4内の圧力はPcである。その後、均圧工程を経て、製品槽4内の圧力は図2中Pdまで減少する。
本実施の形態では、製品槽4に設置された圧力検知装置19により検出された圧力(製品槽4内の圧力)が図2中Piで示す圧力に達したときに電磁弁22を開弁する。Piは製品槽4内の最小圧力Paより大きければ特に制限されないが、最小圧力Paと最高圧力Pbの平均値より大きいことが好ましい。なかでも、電磁弁22は製品槽4内の圧力が最高圧力Pbに達したときに開弁することが最も好ましい。電磁弁22の開弁を、製品槽4内の圧力が図2中Piで示す圧力以上に達したときに行うことで、高純度窒素ガスを、純度を維持しつつ、効率良く貯留タンク5へ充填することができる。そして、電磁弁22を開弁したのち、製品槽4から貯留タンク5へ高純度窒素ガスの積算流量が所定量に達した時点で電磁弁22を閉弁する。本発明は、製品槽4から貯留タンク5への高純度窒素ガスの供給を、所定流量を保って行うのではなく、電磁弁22を開閉することにより間欠的に行う点を特徴としている。
貯蔵タンク5に移送される高純度窒素ガスの積算流量の所定量は、高純度窒素ガス発生装置6の高純度窒素ガスの単位時間当たりの製造量の仕様によって定められる値であり、所定量と仕様の関係は以下の式(1)で表わすことができる。
Qx×0.5≦高純度窒素ガスの積算流量の所定量≦Qx×2・・・式(1)
(上記式中、Qxは高純度窒素ガス発生装置の仕様の流量(高純度窒素ガスの1分間当たりの製造量)を示す。)
すなわち、高純度窒素ガス発生装置6の仕様が500NL/分の場合は、高純度窒素ガスの積算流量の所定量は250〜1000NLが好ましい。本発明を適用可能な高純度窒素ガス発生装置の仕様は特に制限されないが、たとえば1〜50,000NL/分の装置に適用することができる。
電磁弁22の閉弁から開弁までの閉弁時間は、開弁時間との関係で定めることが好ましい。具体的には、閉弁時間は開弁時間の0.5〜3倍であることが好ましい。
貯留タンク5に移送される窒素ガス瞬時流量は、できるだけ大流量のほうが好ましいが、高純度窒素ガス発生装置6の高純度窒素ガスの単位時間当たりの最大製造量の2〜4倍が最も好ましい。たとえば高純度窒素ガス発生装置6の単位時間当たりの最大製造量が500NL/分の場合、貯留タンク5に移送される窒素ガス瞬時流量は1000N/L〜2000N/Lであることが好ましい。本発明を適用可能な高純度窒素ガス発生装置の単位時間当たりの最大製造量は特に制限されないが、たとえば1〜50,000NL/分の装置に適用することができる。
流量調整弁は貯留タンク5へ移送する窒素ガス瞬時流量を調整することが可能であれば、弁、ノズル、流量調整器などを使用することができる。それらを単独で用いても組み合わせて用いても良い。なかでも、窒素ガス瞬時流量を容易に調整できる観点から、流量調整弁を使用することが好ましい。
また、吸着工程中に製品槽4から貯留タンク5に移送される高純度窒素ガスを、配管110を介してサンプル取りし、高純度窒素ガス中の残存酸素濃度を酸素濃度検出装置25により監視する。高純度窒素ガス中の残存酸素濃度が所定の酸素濃度以上に到達した時点で電磁弁22を閉弁することができる。そうすることで、貯留タンク5へ高純度窒素ガスの純度を維持しつつ充填することができる。所定の酸素濃度は一般的に高純度窒素ガス発生装置の仕様によって決められるが、窒素ガスの使用者の要求される残存酸素濃度により任意に決められる。
本発明の高純度窒素ガス製造方法による効果を確認するべく、本発明を用いた場合と、従来の一般的なPSA装置を用いた方法とで、貯留タンク内に高純度窒素ガスが所定圧力まで充填されるのに要した時間を比較した。
<実施例1>
実施例1で使用した高純度窒素ガス発生装置6aについて、図1を用いて説明する。高純度窒素ガス発生装置6aは、圧縮機1と、2つの吸着塔2、3と製品槽4と、貯留タンク5とを備えている。製品槽4と貯留タンク5を結ぶ配管には、フィルタ20、流量検知装置21、電磁弁22、流量調整弁23、逆止弁24が設置されている。
高純度窒素ガス製造装置6aの高純度窒素ガスの単位時間当たりの製造量の仕様は、500NL/分である。貯留タンク5は、容積2000Lとし、圧縮機1の供給最高圧力は0.95MPaとした。運転サイクルは、吸着および再生工程65秒、均圧工程4秒とした。また、電磁弁22を開閉することにより、製品槽4から貯留タンク5への高純度窒素ガスの充填を、間欠的に行なった。
具体的には製品槽4の圧力が、0.85MPaの時点で電磁弁22を開弁した。高純度窒素ガス発生装置6aの高純度窒素ガスの単位時間当たりの最大製造量(仕様)は、500NL/分であることから、開弁時の瞬時流量は、その3倍の1500NL/分となるように流量調整弁23で調整した。
電磁弁22を開弁後、流量検知装置21で製品槽4から貯留タンク5への高純度窒素ガスの積算流量を計測し、該積算流量が575NLに到達したときに電磁弁22を閉弁した。以上の電磁弁22の開閉を吸着工程ごとに繰り返し行った。
貯留タンク5内の圧力が0.54MPaとなるのに要した時間(充填時間)および充填完了時の貯留タンク5の高純度窒素ガス中の残存酸素濃度(単位:vol.ppm)を測定した。なお、測定はそれぞれ2回行った。充填条件と結果を表1に示す。
<比較例1>
比較例1で使用した従来の一般的なPSA装置について、図3を用いて説明する。高純度窒素ガス発生装置6bは、圧縮機1と、2つの吸着塔2、3と製品槽4と、貯留タンク5とを備えている。製品槽4と貯留タンク5を結ぶ配管には、フィルターレギュレータ20b、フロート式流量計21b、電磁弁22、流量調整弁23、逆止弁24が設置されている。
高純度窒素ガス製造装置6bの高純度窒素ガスの単位時間当たりの製造量の仕様は、500NL/分である。貯留タンク5は、容積2000Lとし、圧縮機1の供給最高圧力は0.95MPaとした。運転サイクルは、吸着および再生工程65秒、均圧工程4秒とした。これらの条件は、実施例1と同様であった。
フィルターレギュレータ20bの圧力設定を0.50MPaとした。電磁弁22は常に開放されており、瞬時流量は500NL/分に流量調整弁23で調整して、一定流量で充填した。
貯留タンク5の圧力が0.54MPaとなるのに要した時間(充填時間)および充填完了時の貯留タンク5の高純度窒素ガス中の残存酸素濃度(単位:vol.ppm)を測定した。なお、測定はそれぞれ2回行った。充填条件と結果を表1に示す。
(測定結果)
表1に示すように、充填を間欠に行った実施例1の充填時間は、一定流量で充填した比較例1の充填時間に比べて短縮することができた。また、充填完了時の貯留タンク5の高純度窒素ガス中の残存酸素濃度は同等であった。
以上説明したように、実施例によれば、製品層からタンクへの高純度窒素ガスの供給を間欠的に行なうことにより、高純度窒素ガスの純度を維持しつつ、タンクへの充填効率を向上できることが確認できた。
<実施例2>
実施例1と同様の高純度窒素ガス発生装置6aを用いて、電磁弁22の開弁を吸着工程開始から0秒、6.6秒、13.2秒、19.8秒、26.4秒の時点で行ったときの、高純度窒素ガス中の残存酸素濃度を酸素濃度検出装置25で測定した。
(測定結果)
Figure 0005602394
吸着工程開始からの経過時間が0秒〜13.2秒では、残存酸素濃度は140ppmであり、19.8秒では135ppm、26.4秒では130ppmであった。吸着工程開始からの経過時間が長い方が、高純度窒素ガス中の残存酸素濃度が減少し、より高純度ガスを維持することができる。
また、経過時間が長いと、製品槽4に貯蔵される高純度窒素ガスの量が増加する。すると、電磁弁22を開弁して貯留タンク5へ高純度窒素ガスを移送する際の充填圧力が高くなるため、充填時間は短縮されると考えられる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 圧縮機、2,3 吸着塔、4 製品槽、5 貯留タンク、6a、6b 高純度窒素ガス製造装置、11〜18 弁、19 圧力検知装置、20 フィルタ、20b フィルタレギュレータ、21 流量検知装置、21b フロート式流量計、22 電磁弁、23 流量調整弁、24 逆止弁、25 酸素濃度検出装置、100〜110 配管。

Claims (4)

  1. 空気中の酸素を吸着剤に吸着させ、残りの高純度窒素ガスを回収する工程と、
    前記高純度窒素ガスを製品槽に貯蔵する工程と、
    前記高純度窒素ガスを製品槽から移送して貯留タンクに充填する工程とを備える高純度窒素ガスの製造方法において、
    前記高純度窒素ガスを製品槽から移送して貯留タンクに充填する工程は、前記高純度窒素ガスを間欠的に製品槽から貯留タンクに充填し、前記製品槽の圧力が所定圧力に達した時点で前記製品槽と前記貯留タンクの間に設置された弁を開弁し、前記貯留タンクに移送される高純度窒素ガスの積算流量が所定量に達した時点で前記弁を閉弁して行う、高純度窒素ガスの製造方法。
  2. 前記高純度窒素ガスを製品槽から移送して貯留タンクに充填する工程は、
    前記貯留タンクに移送される高純度窒素ガスの瞬時流量が、高純度窒素ガス発生装置の単位時間当たりの最大製造量の2〜4倍である、
    請求項1に記載の高純度窒素ガスの製造方法。
  3. 前記高純度窒素ガスの積算流量の所定量は、以下の式(1)で表わされる、
    Qx×0.5≦高純度窒素ガスの積算流量の所定量≦Qx×2・・・式(1)
    (上記式(1)中、Qxは高純度窒素ガス発生装置の1分間当たりの高純度窒素ガス製造量を示す。)
    請求項1に記載の高純度窒素ガスの製造方法。
  4. 前記弁の閉弁時間は、前記弁の開弁時間の0.5〜3倍である、請求項1に記載の高純度窒素ガスの製造方法。
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