JP5602273B1 - 電力系統シミュレータならびに電力系統のシミュレーションプログラムおよびシミュレーション方法 - Google Patents

電力系統シミュレータならびに電力系統のシミュレーションプログラムおよびシミュレーション方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 最過酷事故の事故条件を選定することにより、検討すべき事故条件を絞り込み、検討時間を短縮する。
【解決手段】 複数の事故条件から1つをシミュレーション対象として順次選択する条件選択部と、シミュレーション対象の事故条件をシミュレートする際の潮流量の初期値を設定する初期値設定部と、シミュレーション対象の事故条件に対して、潮流量をパラメータとして潮流計算を行う潮流計算部と、潮流計算部の計算結果に基づいて、電力系統の過渡安定度の判定を行う安定度判定部と、複数の事故条件のそれぞれに対する安定度判定部の判定結果に基づいて、最過酷事故の事故条件を選定する最過酷事故選定部と、を有し、初期値設定部は、現在のシミュレーション対象の事故条件に対する安定度判定部の判定結果に基づいて、次のシミュレーション対象の事故条件をシミュレートする際の潮流量の初期値を設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電力系統シミュレータ、ならびに電力系統のシミュレーションプログラムおよびシミュレーション方法に関する。
電力系統で事故が発生した場合の影響を確認するため、電力系統シミュレータを用いて対象の系統条件および事故条件における潮流変化をシミュレートして過渡安定度の判定を行うことにより、安定的に流し得る潮流量の安定限界の探索が行われている(例えば特許文献1を参照)。電力系統シミュレータのこれらの機能を実現するためのシミュレーションプログラムとしては、L法と呼ばれる潮流計算プログラムや、Y法と呼ばれる電力系統安定度解析プログラム(電力系統動特性過渡安定度解析プログラム)などが従来から広く知られている。
このように、対象となる事故条件をシミュレートして、事故発生後も電力系統を適正に維持することができる場合には安定と判定し、適正に維持することができない場合には不安定と判定している。また、安定と不安定との境界である安定限界を用いて電力系統を安定に運用している。
特開2011−115003号公報
上記のようなシミュレーションプログラムを用いて多くの事故条件について検討する必要がある場合、検討者は、事故条件ごとにコンピュータを操作しつつ検討したり、事故条件を一括で設定したうえでシミュレーションを行って検討したりすることとなる。しかしながら、前者の方法では、検討者がコンピュータの操作を長時間行う必要がある一方、後者の方法では、一括で設定した事故条件が不足しないよう条件数を多くする必要があるため、シミュレーション時間が長くなる。そのため、これらの方法は、緊急で検討を行って短時間で結果を求める必要がある場合には不向きである。
前述した課題を解決する主たる本発明は、電力系統における複数の事故条件をシミュレートして、前記複数の事故条件のうち、前記電力系統に安定的に流し得る潮流量の安定限界が最小となる最過酷事故の事故条件を選定する電力系統シミュレータであって、前記複数の事故条件から1つをシミュレーション対象として順次選択する条件選択部と、前記シミュレーション対象の事故条件をシミュレートする際の潮流量の初期値を設定する初期値設定部と、前記シミュレーション対象の事故条件に対して、潮流量をパラメータとして潮流計算を行う潮流計算部と、前記潮流計算部の計算結果に基づいて、前記電力系統の過渡安定度の判定を行う安定度判定部と、前記複数の事故条件のそれぞれに対する前記安定度判定部の判定結果に基づいて、前記最過酷事故の事故条件を選定する最過酷事故選定部と、を有し、前記初期値設定部は、現在のシミュレーション対象の事故条件に対する前記安定度判定部の判定結果に基づいて、次のシミュレーション対象の事故条件をシミュレートする際の潮流量の初期値を設定することを特徴とする電力系統シミュレータである。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、すべての事故条件のうち、電力系統に安定的に流し得る潮流量の安定限界が最小となる最過酷事故の事故条件を選定することにより、検討すべき事故条件を絞り込み、検討時間を短縮することができる。
本発明の一実施形態における電力系統シミュレータの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における電力系統シミュレータの各部の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムの動作を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態における電力系統シミュレータの各部の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムの動作を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態における電力系統のシミュレーション方法による最過酷事故の選定方法を説明する図である。 従来の電力系統のシミュレーション方法による最過酷事故の選定方法を説明する図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===電力系統シミュレータの構成===
以下、図1を参照して、本発明の一実施形態における電力系統シミュレータの構成について説明する。
図1に示されている電力系統シミュレータ10は、事故ケース選択部101、初期値設定部102、潮流計算部103、安定度判定部104、最過酷事故選定部105、入力部106、出力部107、記憶部108、およびバス109含んで構成されている。また、事故ケース選択部101、潮流計算部103、最過酷事故選定部105、入力部106、出力部107、および記憶部108は、バス109を介して互いに接続されている。なお、電力系統シミュレータ10の機能は、入力部106、出力部107、記憶部108、およびバス109を備えるコンピュータ100によって実現することができる。
===電力系統のシミュレーション方法===
以下、図2ないし図4を適宜参照して、本実施形態における電力系統シミュレータによる電力系統のシミュレーション方法について説明する。なお、以下の説明においては、電力系統における事故ケース1ないし事故ケースK(K個の事故条件)を当該順序でシミュレートして、最過酷事故ケース(最過酷事故の事故条件)を選定するものとする。ここで、最過酷事故ケースとは、事故ケース1ないし事故ケースKのうち、対象の電力系統に安定的に流し得る潮流量の安定限界が最小となる事故ケースである。
前述したように、電力系統シミュレータ10の機能は、コンピュータ100によって実現することができる。例えば、コンピュータ100にシミュレーションプログラムを実行させることによって、事故ケース選択部101、初期値設定部102、潮流計算部103、安定度判定部104、および最過酷事故選定部105に相当する処理を実行することができる。図2および図3は、これら各部に相当する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムの動作を示している。
図2は、最初のシミュレーション対象である事故ケース1に対する動作を示している。
プログラムの実行が開始されると、まず、シミュレーションデータを作成するとともに、事故ケース1ないし事故ケースKを設定する(S11)。シミュレーションデータは、電力系統の状態を示す系統情報に基づいて作成され、この系統情報は、例えば、入力部106を介してオンラインで取得され、さらにバス109を介して記憶部108に記憶されている。一方、事故ケース1ないし事故ケースKは、例えば、記憶部108に記憶されている事故ケースからK個を選択してもよく、また、キーボードやマウスなどの入力部107を用いて入力してもよい。
次に、事故ケースk(=1)に対して、事故ケース選択部101(条件選択部)に相当する条件選択処理S12を実行し、シミュレーション対象として選択する。なお、このとき、事故ケース1を暫定的に最過酷事故ケースに設定する。また、潮流計算におけるパラメータとしての潮流量を所定の初期値に設定する(S13)。
S14ないしS16の処理は、潮流計算部103および安定度判定部104に相当する機能(潮流計算処理および安定度判定処理)を実現する。すなわち、シミュレーションを実行し、潮流量の初期値に対して潮流計算を行うとともに、潮流計算結果に基づいて電力系統の過渡安定度(安定または不安定)の判定を行う(S14)。そして、安定限界が求まるまでの間(S15:NO)、潮流量を変更しながら(S16)、シミュレーションを実行する(S14)。
例えば、潮流量の初期値に対して過渡安定度の判定を行い、安定と判定した場合には、不安定と判定されるまでの間、所定のステップ幅で潮流量を順次増加させることによって安定限界を求めることができる。一方、潮流量の初期値に対して不安定と判定した場合には、安定と判定されるまでの間、所定のステップ幅で潮流量を順次減少させることによって安定限界を求めることができる。また、潮流量の初期値からバイナリサーチ(二分探索)を行って安定限界の探索を行ってもよい。バイナリサーチでは、潮流量を変更するステップ幅を順次1/2倍ずつ小さくしつつ、安定と判定した場合には潮流量を増加させ、不安定と判定した場合には潮流量を減少させる。
安定限界が求まると(S15:YES)、初期値設定部102に相当する初期値設定処理S17を実行し、安定度判定処理の判定結果に基づいて、潮流量の初期値を更新する。より具体的には、事故ケース1(現在のシミュレーション対象)に対する安定度判定処理によって不安定と判定された最小の潮流量を、事故ケース2(次のシミュレーション対象)をシミュレートする際の潮流量の初期値として設定する。
ここで、図2に示した事故ケース1に対する動作の具体例を図4に示す。図4においては、安定との判定結果を○で示し、不安定との判定結果を×で示しており、安定限界では安定と判断されるものとする。
図4の事故ケース1において、潮流量の初期値(潮流計算:1回目)に対して安定と判定している。そのため、所定のステップ幅で潮流量を順次増加させ(潮流計算:2〜4回目)、2回目および3回目では安定と判定し、4回目で初めて不安定と判定して、安定限界を求めている。そして、不安定と判定された最小の潮流量(潮流計算:4回目)を、新たな潮流量の初期値として設定している。
図3は、2番目以降のシミュレーション対象である事故ケース2ないし事故ケースKに対する動作を示している。
まず、kをインクリメントしたうえで(S21)、条件選択処理S22を実行し、事故ケースk(>1)をシミュレーション対象として選択する。また、潮流量を、初期値設定処理S17によって設定された初期値に設定する(S23)。
S24ないしS26の処理は、潮流計算部103および安定度判定部104に相当する機能(潮流計算処理および安定度判定処理)を実現する。すなわち、シミュレーションを実行し、潮流量の初期値に対して潮流計算を行うとともに、過渡安定度の判定を行い(S24)、不安定と判定した場合(S25:NO)には、安定と判定されるまでの間、所定のステップ幅で潮流量を順次減少させて(S26)、安定限界を求める。一方、潮流量の初期値に対して安定と判定した場合(S25:YES)には、事故ケースkに対してそれ以上のシミュレーションを実行せず、安定限界の探索も行わない。
次に、k=Kの終了条件が成立していなければ(S27:NO)、S28の判定を行う。ここで、潮流量の初期値に対して安定と判定し(S25:YES)、安定限界の探索を行わなかった場合には、潮流量が初期値のままである(S28:YES)ため、そのままS21に戻る。
一方、潮流量の初期値に対して不安定と判定し(S25:NO)、安定限界を求めた場合には、潮流量が初期値から減少している(S28:NO)ため、初期値設定処理S29を実行し、安定度判定処理の判定結果に基づいて、潮流量の初期値を更新する。より具体的には、事故ケースk(現在のシミュレーション対象)に対する安定度判定処理によって不安定と判定された最小の潮流量を、事故ケースk+1(次のシミュレーション対象)をシミュレートする際の潮流量の初期値として設定して、S21に戻る。なお、このとき、現在の事故ケースkを暫定的に最過酷事故ケースに設定する。
以上の動作を、シミュレーション対象の事故ケースを順次選択しながら事故ケースKまで繰り返し、k=Kの終了条件が成立すると(S27:YES)処理を終了する。このとき、安定度判定処理によって最後に安定限界を求めた事故ケース、すなわち、S29において最後に更新された暫定的な最過酷事故ケースを、最終的に最過酷事故ケースとして選定する。
ここで、図3に示した事故ケース2ないし事故ケースKに対する動作の具体例を図4に示す。
図4の事故ケース2において、事故ケース1の初期値設定処理S17によって設定された潮流量の初期値(潮流計算:1回目)に対して安定と判定している。そのため、事故ケース2に対してそれ以上のシミュレーションを実行せず、安定限界の探索も行っていない。また、潮流量の初期値を更新することなく、事故ケース3に移行する。
図4の事故ケース3において、事故ケース2の場合と同じ潮流量の初期値(潮流計算:1回目)に対して不安定と判定している。そのため、所定のステップ幅で潮流量を順次減少させ(潮流計算:2〜3回目)、2回目では安定と判定し、3回目で初めて不安定と判定して、安定限界を求めている。そして、不安定と判定された最小の潮流量(潮流計算:3回目)を、新たな潮流量の初期値として設定している。
そして、事故ケース4ないし事故ケースKのいずれにおいても、事故ケース3の初期値設定処理S29によって設定された潮流量の初期値(潮流計算:1回目)に対して安定と判定した場合には、事故ケース3が最終的に最過酷事故ケースとして選定されることとなる。
このように、本実施形態の電力系統のシミュレーション方法では、事故ケースk(現在のシミュレーション対象)に対する安定度判定結果に基づいて、事故ケースk+1(次のシミュレーション対象)をシミュレートする際の潮流量の初期値を設定している。そのため、別の事故ケースの安定限界付近から効率的に安定限界の探索を行うことができ、さらに、各事故ケースに対する安定度判定結果に基づいて、最過酷事故ケースを選定することにより、検討すべき事故条件を絞り込み、検討時間を短縮することができる。
また、より具体的には、事故ケースkに対する安定度判定処理によって不安定と判定された最小の潮流量を、事故ケースk+1をシミュレートする際の潮流量の初期値として設定している。そのため、初期値設定処理によって設定された潮流量の初期値に対して安定と判定した場合には、この事故ケースに対して安定限界の探索を行わないことにより、シミュレーション回数を削減して、より短時間で最過酷事故ケースを選定することができる。
ここで、比較のため、従来の電力系統のシミュレーション方法による最過酷事故の選定方法を図5に示す。図5に示すように、事故ケース2ないし事故ケースKにおいても常に安定限界の探索を行う場合、事故ケース2や事故ケースKにおいて、本実施形態の電力系統のシミュレーション方法よりもシミュレーション回数が多くなっている。そのため、本実施形態の電力系統のシミュレーション方法は、緊急で検討を行って短時間で結果を求める必要がある場合により適している。
前述したように、電力系統シミュレータ10において、事故ケース1ないし事故ケースK(複数の事故条件)から1つをシミュレーション対象として順次選択しながら、潮流量をパラメータとして潮流計算を行うとともに、潮流計算結果に基づいて電力系統の過渡安定度の判定を行い、各事故ケースに対する安定度判定結果に基づいて最過酷事故ケースを選定することによって、検討すべき事故条件を絞り込み、検討時間を短縮することができる。
また、事故ケースk(現在のシミュレーション対象)に対する安定度判定結果に基づいて、事故ケースk+1(次のシミュレーション対象)をシミュレートする際の潮流量の初期値を設定することによって、別の事故ケースの安定限界付近から効率的に安定限界の探索を行うことができる。より具体的には、事故ケースkに対する安定度判定処理によって不安定と判定された最小の潮流量を、事故ケースk+1をシミュレートする際の潮流量の初期値として設定し、初期値設定処理によって設定された潮流量の初期値に対して安定と判定した場合には、当該事故ケースに対して安定限界の探索を行わないことによって、シミュレーション回数を削減して、より短時間で最過酷事故ケースを選定することができる。
また、系統情報や事故ケースが記憶されている記憶部108をさらに備えることによって、系統情報をオンラインで取得して記憶部108に記憶させておき、これを読み出してシミュレーションデータを作成することができ、記憶部108に記憶されている事故ケースからK個を読み出して事故ケース1ないし事故ケースKを設定することができる。
また、コンピュータに、電力系統シミュレータ10の各部に相当する処理を実行させるためのプログラムにおいて、事故ケース1ないし事故ケースKから1つをシミュレーション対象として順次選択しながら、潮流量をパラメータとして潮流計算を行うとともに、潮流計算結果に基づいて電力系統の過渡安定度の判定を行い、各事故ケースに対する安定度判定結果に基づいて最過酷事故ケースを選定することによって、検討すべき事故条件を絞り込み、検討時間を短縮することができる。
また、事故ケース1ないし事故ケースKから1つをシミュレーション対象として順次選択しながら、潮流量をパラメータとして潮流計算を行うとともに、潮流計算結果に基づいて電力系統の過渡安定度の判定を行い、各事故ケースに対する安定度判定結果に基づいて最過酷事故ケースを選定することによって、検討すべき事故条件を絞り込み、検討時間を短縮することができる。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
10 電力系統シミュレータ
100 コンピュータ
101 事故ケース選択部
102 初期値設定部
103 潮流計算部
104 安定度判定部
105 最過酷事故選定部
106 入力部
107 出力部
108 記憶部
109 バス

Claims (7)

  1. 電力系統における複数の事故条件をシミュレートして、前記複数の事故条件のうち、前記電力系統に安定的に流し得る潮流量の安定限界が最小となる最過酷事故の事故条件を選定する電力系統シミュレータであって、
    前記複数の事故条件から1つをシミュレーション対象として順次選択する条件選択部と、
    前記シミュレーション対象の事故条件をシミュレートする際の潮流量の初期値を設定する初期値設定部と、
    前記シミュレーション対象の事故条件に対して、潮流量をパラメータとして潮流計算を行う潮流計算部と、
    前記潮流計算部の計算結果に基づいて、前記電力系統の過渡安定度の判定を行う安定度判定部と、
    前記複数の事故条件のそれぞれに対する前記安定度判定部の判定結果に基づいて、前記最過酷事故の事故条件を選定する最過酷事故選定部と、
    を有し、
    前記初期値設定部は、現在のシミュレーション対象の事故条件に対する前記安定度判定部の判定結果に基づいて、次のシミュレーション対象の事故条件をシミュレートする際の潮流量の初期値を設定することを特徴とする電力系統シミュレータ。
  2. 請求項1に記載の電力系統シミュレータであって、
    前記条件選択部によって最初に前記シミュレーション対象として選択された事故条件に対しては、
    前記安定度判定部は、前記電力系統の過渡安定度の判定を行って前記安定限界を求め、
    前記初期値設定部は、前記安定度判定部によって不安定と判定された最小の潮流量を、次のシミュレーション対象の事故条件をシミュレートする際の潮流量の初期値として設定し、
    前記条件選択部によって2番目以降に前記シミュレーション対象として選択された事故条件に対しては、
    前記安定度判定部は、前記初期値設定部によって設定された潮流量の初期値に対する前記電力系統の過渡安定度の判定を行い、不安定と判定した場合には、順次減少させた潮流量に対する前記電力系統の過渡安定度の判定を行って前記安定限界を求め、
    前記初期値設定部は、前記安定度判定部が前記安定限界を求めた場合には、前記安定度判定部によって不安定と判定された最小の潮流量を、次のシミュレーション対象の事故条件をシミュレートする際の潮流量の初期値として設定し、
    前記最過酷事故選定部は、前記安定度判定部が最後に前記安定限界を求めた事故条件を前記最過酷事故の事故条件として選定することを特徴とする電力系統シミュレータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電力系統シミュレータであって、
    前記電力系統の状態を示す系統情報と前記複数の事故条件とが記憶されている記憶部をさらに有することを特徴とする電力系統シミュレータ。
  4. コンピュータに、
    電力系統における複数の事故条件から1つをシミュレーション対象として順次選択する条件選択処理と、
    前記シミュレーション対象の事故条件をシミュレートする際の潮流量の初期値を設定する初期値設定処理と、
    前記シミュレーション対象の事故条件に対して、潮流量をパラメータとして潮流計算を行う潮流計算処理と、
    前記潮流計算処理の計算結果に基づいて、前記電力系統の過渡安定度の判定を行う安定度判定処理と、
    前記複数の事故条件のそれぞれに対する前記安定度判定処理の判定結果に基づいて、前記複数の事故条件のうち、前記電力系統に安定的に流し得る潮流量の安定限界が最小となる最過酷事故の事故条件を選定する最過酷事故選定処理と、
    を実行させ、
    前記初期値設定処理は、現在のシミュレーション対象の事故条件に対する前記安定度判定処理の判定結果に基づいて、次のシミュレーション対象の事故条件をシミュレートする際の潮流量の初期値を設定することを特徴とする電力系統のシミュレーションプログラム。
  5. 請求項4に記載の電力系統のシミュレーションプログラムであって、
    前記条件選択処理によって最初に前記シミュレーション対象として選択された事故条件に対しては、
    前記安定度判定処理は、前記電力系統の過渡安定度の判定を行って前記安定限界を求め、
    前記初期値設定処理は、前記安定度判定処理によって不安定と判定された最小の潮流量を、次のシミュレーション対象の事故条件をシミュレートする際の潮流量の初期値として設定し、
    前記条件選択処理によって2番目以降に前記シミュレーション対象として選択された事故条件に対しては、
    前記安定度判定処理は、前記初期値設定処理によって設定された潮流量の初期値に対する前記電力系統の過渡安定度の判定を行い、不安定と判定した場合には、順次減少させた潮流量に対する前記電力系統の過渡安定度の判定を行って前記安定限界を求め、
    前記初期値設定処理は、前記安定度判定処理が前記安定限界を求めた場合には、前記安定度判定処理によって不安定と判定された最小の潮流量を、次のシミュレーション対象の事故条件をシミュレートする際の潮流量の初期値として設定し、
    前記最過酷事故選定処理は、前記安定度判定処理が最後に前記安定限界を求めた事故条件を前記最過酷事故の事故条件として選定することを特徴とする電力系統のシミュレーションプログラム。
  6. 電力系統における複数の事故条件をシミュレートして、前記複数の事故条件のうち、前記電力系統に安定的に流し得る潮流量の安定限界が最小となる最過酷事故の事故条件を選定する電力系統のシミュレーション方法であって、
    前記複数の事故条件から1つをシミュレーション対象として順次選択する条件選択ステップと、
    前記シミュレーション対象の事故条件をシミュレートする際の潮流量の初期値を設定する初期値設定ステップと、
    前記シミュレーション対象の事故条件に対して、潮流量をパラメータとして潮流計算を行う潮流計算ステップと、
    前記潮流計算ステップの計算結果に基づいて、前記電力系統の過渡安定度の判定を行う安定度判定ステップと、
    前記複数の事故条件のそれぞれに対する前記安定度判定ステップの判定結果に基づいて、前記最過酷事故の事故条件を選定する最過酷事故選定ステップと、
    を有し、
    前記初期値設定ステップは、現在のシミュレーション対象の事故条件に対する前記安定度判定ステップの判定結果に基づいて、次のシミュレーション対象の事故条件をシミュレートする際の潮流量の初期値を設定することを特徴とする電力系統のシミュレーション方法。
  7. 請求項6に記載の電力系統のシミュレーション方法であって、
    前記条件選択ステップによって最初に前記シミュレーション対象として選択された事故条件に対しては、
    前記安定度判定ステップは、前記電力系統の過渡安定度の判定を行って前記安定限界を求め、
    前記初期値設定ステップは、前記安定度判定ステップによって不安定と判定された最小の潮流量を、次のシミュレーション対象の事故条件をシミュレートする際の潮流量の初期値として設定し、
    前記条件選択ステップによって2番目以降に前記シミュレーション対象として選択された事故条件に対しては、
    前記安定度判定ステップは、前記初期値設定ステップによって設定された潮流量の初期値に対する前記電力系統の過渡安定度の判定を行い、不安定と判定した場合には、順次減少させた潮流量に対する前記電力系統の過渡安定度の判定を行って前記安定限界を求め、
    前記初期値設定ステップは、前記安定度判定ステップが前記安定限界を求めた場合には、前記安定度判定ステップによって不安定と判定された最小の潮流量を、次のシミュレーション対象の事故条件をシミュレートする際の潮流量の初期値として設定し、
    前記最過酷事故選定ステップは、前記安定度判定ステップが最後に前記安定限界を求めた事故条件を前記最過酷事故の事故条件として選定することを特徴とする電力系統のシミュレーション方法。
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