JP5601009B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は空気入りタイヤに関し、特に、トラック及びバスに用いられる重荷重用タイヤに関する。
トラックやバスに用いられる空気入りラジアルタイヤは、重荷重を支持するために、大きな空気圧が充填される。そのため、トレッドとカーカスとの間には、タイヤ周方向に対するコード角度が比較的小さい(例えば、10度〜30度)スチールコードを備える耐張力層の他に、タイヤ周方向に対するコード角度が比較的大きい(例えば、40度〜60度)スチールコードを備えるベルト強化層が設けられる。
ベルト強化層は、大きな空気圧に対して寸法安定性を確保する役割を果たす。そのため、トレッド接地領域全体において、タイヤ幅方向の断面曲げ剛性が高められ、耐偏摩耗性や操縦安定性が確保される。
しかし、タイヤ幅方向の断面曲げ剛性が高くなり過ぎると、タイヤの摩耗が進行するに従い、石や突起などの凹凸にトレッド表面が追従しにくくなる。そのため、石や突起などの凹凸による応力集中によって、クラウン中央域のトレッド部が損傷(カットチッピング故障)を受けやすくなる。
従来、ベルト強化層を幅方向の中央部で離間させたスプリット構造とし、スプリット域にほぼタイヤ周方向に延びるナイロンコード等の繊維コード層を配置する空気入りタイヤが知られている(特許文献1)。
しかしながら、上記繊維コード層により、タイヤの成形加硫時にトレッドセンター部がリフト(膨径)し難くなる。そのため、クラウン中央部にゴム流れが集中し、タイヤ接地面形状にばらつきが生じるため、ベルト強化層による耐偏摩耗性が低下する。
上記繊維コード層に起因した成形加硫時のゴム流れのばらつきを抑制するために、短繊維をタイヤ周方向に配向させたゴムシート層をスプリット域に設けた空気入りタイヤが知られている(特許文献2)。
特開昭64−1604号公報 特開2005−263089号公報
しかしながら、上記繊維コード層を設けた空気入りタイヤでは、空気を充填した際、クラウン中央部がショルダー領域よりも相対的に膨張しやすい。そのため、タイヤ幅方向の中心側が周辺側よりも早く摩耗するセンター摩耗が生じやすい。
本発明は、トレッド部の耐外傷性の低下を抑制しつつ、耐センター摩耗性を向上させることができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に対して10度以上30度以下の角度をなす第1スチールコードを備える第1ベルトと、タイヤ周方向に対して45度以上90度以下の角度をなす第2スチールコードを備え、タイヤ幅方向の中央領域で離間したスプリット構造の第2ベルトと、タイヤ周方向に対して10度以上30度以下の角度をなす第3スチールコードを備える第3ベルトと、を備え、第1スチールコードは第3スチールコードと交差し、第2ベルトは、第1ベルトと第3ベルトとの間に位置し、第3ベルトは、第3スチールコードを被覆するベルトコートゴムを備え、前記中央領域において、第3ベルト層よりもタイヤ径方向外側に位置し、100%伸長時モジュラスが第3ベルトのベルトコートゴムの100%伸長時モジュラス以上である硬質ゴム層を備える、ことを特徴とする。
また、前記硬質ゴム層の100%伸長時モジュラスは、6.0MPa以上10.0MPa以下であることが好ましい。
また、第3ベルトのベルトコートゴムの100%伸長時モジュラスは、5.5MPa以上7.5MPa以下であることが好ましい。
また、前記中央領域における第1スチールコードと第3スチールコードとのタイヤ径方向の距離をT、前記中央領域よりもタイヤ幅方向外方の領域である周辺領域における第1スチールコードと第3スチールコードとのタイヤ径方向の距離をT、第2スチールコードのコード径をDとすると、D≦T−T≦2Dであることが好ましい。
また、前記硬質ゴム層の厚さをTとすると、D≦T≦2Dであることが好ましい。
また、トレッド幅をW、タイヤ幅方向における前記硬質ゴム層の幅をAとすると、0.2W≦A≦0.4Wであることが好ましい。
また、タイヤ赤道線から第2ベルトのタイヤ幅方向外方の端までの距離をB/2、タイヤ赤道線から第3ベルトのタイヤ幅方向外方の端までの距離をC/2とすると、0.65C≦B≦0.9Cであることが好ましい。
本発明の空気入りタイヤによれば、トレッド部の耐外傷性の低下を抑制しつつ、耐センター摩耗性を向上させることができる。
実施形態の空気入りタイヤのトレッド部を示す半断面図である。 実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の一部を拡大した図である。 実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の一部を展開した図である。 従来例の空気入りタイヤのトレッド部を示す半断面図である。
<実施形態>
以下、本発明の空気入りタイヤについて、実施形態に基づいて説明する。以下に説明する実施形態の空気入りタイヤは、JATMA YEAR BOOK 2008(日本自動車タイヤ協会規格)のC章に規定されているトラック及びバス用の重荷重用タイヤに適用することができる。
なお、以下の説明において、タイヤ幅方向とは、空気入りタイヤの回転軸と平行な方向である。また、タイヤ幅方向外方とは、タイヤ幅方向において、タイヤ赤道線CLから離れる方向である。また、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤの回転軸と直交する方向である。また、タイヤ周方向とは、空気入りタイヤの回転軸を回転の中心として回転する方向である。
まず、図1、図2、図3を参照して、本実施形態の空気入りタイヤの概略構成を説明する。図1は、本実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の一例を示す半断面図である。図2は、本実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の一部を拡大した図である。図3は、本実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の一部を展開した図である。
図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤのトレッド部10は、カーカス20と、第1ベルト30と、第2ベルト40と、第3ベルト50と、硬質ゴム層60と、保護ベルト70と、を備える。
図1に示されるように、第1ベルト30は、カーカス20よりもタイヤ径方向外側に設けられる。また、図2に示されるように、第1ベルト30は、第1スチールコード32と、ベルトコートゴム34と、を備える。
図3に示されるように、第1スチールコード32は、タイヤ周方向に対して10度以上30度以下の角度をなす。図3に示される例では、第1スチールコード32は、タイヤ周方向に対して25度の角度をなす。
ベルトコートゴム34が複数の第1スチールコード32を被覆することにより、第1ベルト30が形成される。
また、図1に示されるように、第2ベルト40は、第1ベルト30よりもタイヤ径方向外側に設けられる。また、図2に示されるように、第2ベルト40は、第2スチールコード42と、ベルトコートゴム44と、を備える。
図3に示されるように、第2スチールコード42は、タイヤ周方向に対して45度以上90度以下の角度をなす。図3に示される例では、第2スチールコード42は、タイヤ周方向に対して50度の角度をなす。
ベルトコートゴム44が複数の第2スチールコード42を被覆することにより、第2ベルト40が形成される。
また、図1、図3に示されるように、第2ベルト40は、第1ベルト30と第3ベルト50との間に位置する。また、第2ベルト40は、タイヤ幅方向において離間したスプリット構造である。ここで、タイヤ赤道線CLの両側の第2ベルト40に挟まれる領域(図3にXで示される領域)を「中央領域」と定義する。また、中央領域よりもタイヤ幅方向外方の領域(図3にYで示される領域)を「周辺領域」と定義する。すなわち、第2ベルト40は、タイヤ幅方向の中央領域で離間したスプリット構造であると言える。
また、図1に示されるように、第3ベルト50は、中央領域において、第1ベルト30よりもタイヤ径方向外側に設けられる。また、第3ベルト50は、周辺領域において、第2ベルト40よりもタイヤ径方向外側に設けられる。また、図2に示されるように、第3ベルト50は、第3スチールコード52と、ベルトコートゴム54と、を備える。
図3に示されるように、第3スチールコード52は、第1スチールコード32と交差する。また、第3スチールコード52は、タイヤ周方向に対して10度以上30度以下の角度をなす。図3に示される例では、第3スチールコード52は、タイヤ周方向に対して17度の角度をなす。
ベルトコートゴム54が複数の第3スチールコード52を被覆することにより、第3ベルト50が形成される。
第1ベルト30と第3ベルト50により、交差ベルトが形成される。
なお、本実施形態では、ベルトコートゴム32,42,52の組成は同一である。ベルトコートゴム32,42,52の100%伸長時モジュラスは、5.5MPa以上7.5MPa以下である。ここで、100%伸長時モジュラスは、JIS K6251に準拠して測定される値である。
本実施形態の空気入りタイヤによれば、第2ベルト40がスプリット構造であるため、トレッド部の耐外傷性の低下を抑制することができる。また、本実施形態の空気入りタイヤによれば、第2ベルト40が第1ベルト30と第3ベルト50との間に位置するため、周辺領域におけるタガ効果を、中心領域におけるタガ効果に比べて低減することができる。これにより、中央領域と周辺領域との外径成長を従来よりも均一にすることができる。そのため、本実施形態によれば、耐センター摩耗性を向上させることができる。
また、図1に示されるように、硬質ゴム層60は、中央領域において、第3ベルト50よりもタイヤ径方向外側に設けられる。硬質ゴム層60の100%伸長時モジュラスは、第3ベルト50のベルトコートゴム54の100%伸長時モジュラス以上である。硬質ゴム層60の100%伸長時モジュラスを、第3ベルト50のベルトコートゴム54の100%伸長時モジュラス以上とすることにより、中央領域と周辺領域との外径成長を従来よりも均一にすることができる。そのため、本実施形態によれば、耐センター摩耗性を向上させることができる。
また、硬質ゴム層60の100%伸長時モジュラスは、6.0MPa以上10.0MPa以下である。硬質ゴム層60の100%伸長時モジュラスを6.0MPa以上とすることにより、耐センター摩耗性を向上させることができる。また、硬質ゴム層60の100%伸長時モジュラスを10.0MPa以下とすることにより、トレッド部の耐外傷性の低下を抑制することができる。
また、図1に示されるように、保護ベルト70は、中央領域において、硬質ゴム層60よりもタイヤ径方向外側に設けられる。また、保護ベルト70は、周辺領域において、第3ベルト50よりもタイヤ径方向外側に設けられる。保護ベルト70は、第1ベルト30、第2ベルト40、第3ベルト50、硬質ゴム層60に外部から損傷が加わるのを抑制する。
ここで、図2に示されるように、中央領域において、第1スチールコード32と第3スチールコード52とのタイヤ径方向の距離をTとする。また、周辺領域において、第1スチールコード32と第3スチールコード52とのタイヤ径方向の距離をTとする。また、第2スチールコード42のコード径をDとする。このとき、D≦T−T≦2Dである。
D≦T−T≦2Dとすることにより、第1スチールコード32及び第3スチールコード52による周辺領域におけるタガ効果を、中心領域におけるタガ効果に比べて低減することができる。そのため、D≦T−T≦2Dとすることにより、耐センター摩耗性を向上させることができる。
また、硬質ゴム層60の厚さをTとすると、D≦T≦2Dである。
例えば、Tは1.0mm、Tは3.0mm、Tは2.0mm、Dは1.25mmである。
また、図1に示されるように、トレッド幅をW、タイヤ幅方向における硬質ゴム層60の幅をAとする。また、タイヤ赤道線CLから第2ベルト40のタイヤ幅方向外方の端までの距離をB/2、タイヤ赤道線CLから第3ベルト50のタイヤ幅方向外方の端までの距離をC/2とする。
このとき、硬質ゴム層60の幅Aは、0.2W≦A≦0.4Wの関係を満たす。0.2W≦Aとすることにより、トレッド部の耐外傷性の低下を抑制することができる。また、A≦0.4Wとすることにより、耐センター摩耗性を向上させることができる。
また、第2ベルト40の端と、第3ベルト50の端とは、0.65C≦B≦0.9Cの関係を満たす。0.65C≦B≦0.9Cとすることにより、中央領域と周辺領域との外径成長を従来よりも均一にすることができる。そのため、本実施形態によれば、耐センター摩耗性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態の空気入りタイヤは、第2ベルト40がスプリット構造であるため、トレッド部の耐外傷性の低下を抑制することができる。また、本実施形態の空気入りタイヤは、第2ベルト40が第1ベルト30と第3ベルト50との間に位置するため、耐センター摩耗性を向上させることができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤは、中央領域において、第3ベルト50よりもタイヤ径方向外側に硬質ゴム層60が設けられるため、耐センター摩耗性を向上させることができる。
種々の空気入りタイヤを用いて、本発明の効果を確認する試験を行った。タイヤサイズは、11R22.5であり、JATMA YEAR BOOK 2008(日本自動車タイヤ協会規格)に規定された空気圧の条件を用いた。荷重条件は、JATMA YEAR BOOK 2008(日本自動車タイヤ協会規格)で規定される条件とした。各テストタイヤを車両総重量10t(3軸車2軸駆動)の重荷重用車両の駆動軸に装着し、以下のような試験を行った。
(耐外傷性)
各試験タイヤが装着された試験車両で一般路を3万km走行し、走行後の空気入りタイヤのトレッド面を観察した。評価結果は、トレッド面に観察された欠けなどの外傷を5点法で示し、値が小さいほど耐外傷性が優れていることを示している。
(耐センター摩耗性)
各試験タイヤが装着された試験車両で一般路を3万km走行し、走行後のトレッド部のセンター領域の周方向溝の摩耗量とショルダー領域の周方向溝の摩耗量との差を指数化することにより行った。評価結果は、従来例を100とする指数で示し、指数が大きいほど、耐センター摩耗性が高いことを示している。
(従来例、実施例1〜3、比較例1)
従来例、実施例1〜3、比較例1の空気入りタイヤを用いて、タイヤ周方向に対して第2スチールコード42がなす角度を変えることの効果を調べた。
まず、図4を参照して、従来例の空気入りタイヤについて説明する。図4は、従来例の空気入りタイヤのトレッド部の一例を示す半断面図である。従来例の空気入りタイヤは、図1を参照して説明した実施形態の空気入りタイヤと異なり、硬質ゴム層60の代わりに繊維コード層62を備える。繊維コード層62は、ほぼタイヤ周方向に延びるナイロンコードを備える。また、従来例の空気入りタイヤは、図1を参照して説明した実施形態の空気入りタイヤとは、第1ベルト30、第2ベルト40、第3ベルト50、繊維コード層62の位置関係が異なる。
図4に示されるように、従来例の空気入りタイヤでは、タイヤ周方向に対して70度の角度をなす第2スチールコード42を備える第2ベルト40が、カーカス20よりもタイヤ径方向外側に設けられる。また、従来例の第2ベルト40は、タイヤ幅方向において離間したスプリット構造である。
また、従来例の空気入りタイヤは、中央領域において、カーカス20よりもタイヤ径方向外側に繊維コード層62を備える。
また、従来例の空気入りタイヤでは、タイヤ周方向に対して25度の角度をなす第1スチールコード32を備える第1ベルト30が、繊維コード層62、第2ベルト40よりもタイヤ径方向外側に設けられる。
また、従来例の空気入りタイヤでは、タイヤ周方向に対して17度の角度をなす第3スチールコード52を備える第3ベルト50が、第1ベルト30よりもタイヤ径方向外側に設けられる。
また、従来例の空気入りタイヤの繊維コード層62の幅は、トレッド幅の27%である。
次に、各実施例、各比較例の空気入りタイヤについて説明する。以下に説明する各実施例、各比較例の空気入りタイヤの基本的な構成は、上述した実施形態と同様で得ある。
実施例1〜3、比較例1の硬質ゴム層60の100%伸長時モジュラスは、いずれも7.0MPaである。また、実施例1〜3、比較例1の硬質ゴム層60の幅Aは、いずれもA/W=0.27の関係を満たす。
従来例の第2スチールコード42は、タイヤ周方向に対して70度の角度をなす。
比較例1の第2スチールコード42は、タイヤ周方向に対して40度の角度をなす。
実施例1の第2スチールコード42は、タイヤ周方向に対して45度の角度をなす。
実施例2の第2スチールコード42は、タイヤ周方向に対して70度の角度をなす。
実施例3の第2スチールコード42は、タイヤ周方向に対して90度の角度をなす。
従来例、実施例1〜3、比較例1における耐外傷性、耐センター摩耗性の試験結果を表1に示す。

表1の結果から、第2スチールコード42が、タイヤ周方向に対して45度以上90度以下の角度をなすことにより、耐外傷性が低下することなく、耐センター摩耗性が向上することが分かった。
(従来例、実施例2,4〜7)
従来例、実施例2,4〜7の空気入りタイヤを用いて、硬質ゴム層60の100%伸長時モジュラスを変えることの効果を調べた。
従来例、実施例2,4〜7の第2スチールコード42は、いずれも、タイヤ周方向に対して70度の角度をなす。また、実施例2,4〜7の硬質ゴム層60の幅Aは、いずれもA/W=0.27の関係を満たす。
実施例4の硬質ゴム層60の100%伸長時モジュラスは、5.0MPaである。
実施例5の硬質ゴム層60の100%伸長時モジュラスは、6.0MPaである。
実施例2の硬質ゴム層60の100%伸長時モジュラスは、7.0MPaである。
実施例6の硬質ゴム層60の100%伸長時モジュラスは、10.0MPaである。
実施例7の硬質ゴム層60の100%伸長時モジュラスは、12.0MPaである。
従来例、実施例2,4〜7における耐外傷性、耐センター摩耗性の試験結果を表2に示す。

表2の結果から、硬質ゴム層60の100%伸長時モジュラスを6.0MPa以上とすることにより、耐センター摩耗性が向上することが分かった。また、硬質ゴム層60の100%伸長時モジュラスを10.0MPaよりも大きくすると耐外傷性が低下する可能性があるため、耐外傷性の低下を抑制するためには、硬質ゴム層60の100%伸長時モジュラス10.0MPa以下とすることが好ましいことが分かった。
(従来例、実施例2,8〜11)
従来例、実施例2,8〜11の空気入りタイヤを用いて、硬質ゴム層60の幅Aを変えることの効果を調べた。
従来例、実施例2,8〜11の第2スチールコード42は、いずれも、タイヤ周方向に対して70度の角度をなす。また、実施例2,8〜11の硬質ゴム層60の100%伸長時モジュラスは、いずれも7.0MPaである。
実施例8の硬質ゴム層60の幅Aは、A/W=0.15の関係を満たす。
実施例9の硬質ゴム層60の幅Aは、A/W=0.20の関係を満たす。
実施例2の硬質ゴム層60の幅Aは、A/W=0.27の関係を満たす。
実施例10の硬質ゴム層60の幅Aは、A/W=0.40の関係を満たす。
実施例11の硬質ゴム層60の幅Aは、A/W=0.45の関係を満たす。
従来例、実施例2,8〜11における耐外傷性、耐センター摩耗性の試験結果を表3に示す。

表3の結果から、硬質ゴム層60の幅AがA≦0.4Wの関係を満たすことにより、耐センター摩耗性が向上することが分かった。また、硬質ゴム層60の幅AがA<0.2Wの関係を満たす場合は、耐外傷性が低下する可能性があるため、耐外傷性の低下を抑制するためには、硬質ゴム層60の幅Aが0.2W≦Aの関係を満たすことが好ましいことが分かった。
表1〜表3に示される結果より、本発明の空気入りタイヤにより、トレッド部の耐外傷性の低下を抑制しつつ、耐センター摩耗性を向上させることができることが分かった。
10 トレッド部
20 カーカス
30 第1ベルト
32 第1スチールコード
34,44,54 ベルトコートゴム
40 第2ベルト
42 第2スチールコード
50 第3ベルト
52 第3スチールコード
60 硬質ゴム層
62 繊維コード層
70 保護ベルト

Claims (7)

  1. タイヤ周方向に対して10度以上30度以下の角度をなす第1スチールコードを備える第1ベルトと、
    タイヤ周方向に対して45度以上90度以下の角度をなす第2スチールコードを備え、タイヤ幅方向の中央領域で離間したスプリット構造の第2ベルトと、
    タイヤ周方向に対して10度以上30度以下の角度をなす第3スチールコードを備える第3ベルトと、を備え、
    第1スチールコードは第3スチールコードと交差し、
    第2ベルトは、第1ベルトと第3ベルトとの間に位置し、
    第3ベルトは、第3スチールコードを被覆するベルトコートゴムを備え、
    前記中央領域において、第3ベルト層よりもタイヤ径方向外側に位置し、100%伸長時モジュラスが第3ベルトのベルトコートゴムの100%伸長時モジュラス以上である硬質ゴム層を備える、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記硬質ゴム層の100%伸長時モジュラスは、6.0MPa以上10.0MPa以下である、請求項に記載の空気入りタイヤ。
  3. 第3ベルトのベルトコートゴムの100%伸長時モジュラスは、5.5MPa以上7.5MPa以下である、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記中央領域における第1スチールコードと第3スチールコードとのタイヤ径方向の距離をT、前記中央領域よりもタイヤ幅方向外方の領域である周辺領域における第1スチールコードと第3スチールコードとのタイヤ径方向の距離をT、第2スチールコードのコード径をDとすると、D≦T−T≦2Dである、請求項1乃至のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記硬質ゴム層の厚さをTとすると、D≦T≦2Dである、請求項に記載の空気入りタイヤ。
  6. トレッド幅をW、タイヤ幅方向における前記硬質ゴム層の幅をAとすると、0.2W≦A≦0.4Wである、請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. タイヤ赤道線から第2ベルトのタイヤ幅方向外方の端までの距離をB/2、タイヤ赤道線から第3ベルトのタイヤ幅方向外方の端までの距離をC/2とすると、0.65C≦B≦0.9Cである、請求項1乃至のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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