JP5600163B2 - デジタル画像処理方法及び前記画像を明るくする装置 - Google Patents

デジタル画像処理方法及び前記画像を明るくする装置 Download PDF

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Description

本発明は、デジタル画像の処理、特にデジタル画像を明るく(lightening)すること及びデジタルビデオを明るくすることに関する。
例えばデジタルカメラ等の機器を使用してデジタル画像又はデジタルビデオを撮像する場合、後者がある特定の元の細部を隠蔽する暗い領域を含む可能性があり、画像のこれらの領域は露出不足と言われる。これらの画像又はビデオが逆光照明でも撮像されるため、撮像された画像は非常に暗い領域及び非常に明るい領域を含む。
現在、画像の全体的な明るさを変更することに基づいてデジタル画像の暗い領域及び/又は明るい領域の隠蔽された細部を明らかにする方法がある。しかし、これらの処理は、画像の明るさの平均測定値に依存し、画像の局所的なコントラストを考慮しない。従って、これらの処理により、画像の全体的なコントラストが損失し、画像の非常に明るい領域又は非常に暗い領域の細部も損失する。
他の方法は、画素の明るさの関数として算出された乗算ゲインを使用し、同一のゲインは、画像中に同一の明るさを含む全ての画素に適用される。しかし、多くの場合、これらの方法により画像中で「ホワイトアウト」現象が発生する。すなわち、画像の全体的なコントラスト及び局所的なコントラストが損失する。実際には、このホワイトアウト現象は、明るくする場合には画像の使用可能なダイナミックレンジの高域又は暗くする場合には低域のいずれかに対して画素値を再分配すると現れる。また、明るい領域又は暗い領域の画像、すなわち画素値をこのように再分配するかあるいは圧縮することにより解像度が低下するため、これらの領域において有用な細部が損失する。
シーン、すなわち画像全体の一般的な明るさを高める物理的なフラッシュの使用を例に挙げることが可能である。この物理的なフラッシュは、細部及びコントラストの損失を招く画像の明るい領域を飽和する効果を有する。
シーンの暗い部分を可視にするが、シーンの明るい部分を飽和させるように、露出時間を長くし且つ他の露出パラメータを固定すること等により、画像が撮像される場合にそれを露出過度にすることが更に可能である。
逆に、露出時間を短くする等、画像が撮像される場合にそれを露出不足にすることにより、シーンの明るい領域が保持されるが、この方法は、後続の画像処理で更に増幅される暗い領域においてスプリアスノイズを生成する。
種々の露出時間で多数のデジタル画像を撮像し、マージすることにより隠蔽された細部を明らかにするのに十分な情報を取得することを伴うシーンの暗い部分及び明るい部分の双方のレンダリングを最適化する方法もあるが、これらの処理は複雑でコストが高い。
結論として、これらの全ての方法は、画像の局所的なコントラストを低下させることにより画素の明るさを変更するという欠点を有する。すなわち、暗い画素は、それが暗い領域又は明るい領域に位置するかに関係なく同一に明るくされる。明るい領域で暗い画素を明るくすることは、実際には領域のコントラストを直接低下させる。
また、ビデオが明るくされる場合、ビデオの種々の画像に対する不適当な処理により、ある画像から次の画像への色の全体的又は局所的な変動及び明るくすることによる全体的又は局所的な変動を招くため、ビデオのコンテンツが徐々に不安定になる。
一実現例及び一実施形態によると、特に画像の明るい領域において画像及びデジタルビデオのコントラストを保持しつつ、画像及びビデオを明るくする方法及び装置が提案される。
別の実現例及び実施形態によると、画像及びデジタルビデオの色を保持しつつ、画像及びビデオを明るくすることが提案される。
また、カメラにより撮像されたか、あるいはコンピュータに格納された画像及びビデオを編集する際にそれらを明るくできることが更に提案される。撮像前、例えば現在のデジタルカメラにより提供される画像プレビューモードの間にこの明るくする処理を実行することが更に提案される。カメラ内等に画像及びビデオを格納する前のカメラによる撮像時にそれらを明るくできることが更に提案される。
一態様によると、複数の画素を含むデジタル画像を処理する方法であって、画像の画素の輝度の関数である画像の画素数の分配のヒストグラムを算出する算出ステップを備える方法が提案される。
この方法は、低閾値と高閾値との間の輝度値を有する第1の画素の集合及び前記高閾値より大きい輝度値を有する第2の画素の集合への画像の画素の細分化と、第1の画素の集合の画素に対する第1の輝度処理と、第2の画素の集合の画素に対する第2の輝度処理とを含む前記ヒストグラムに基づいて画像を明るくするステップを更に備え、2つの輝度処理が異なり、第1の処理が画像の画素の輝度を上昇させることを含む。
換言すると、同一の処理が画像の全ての画素に適用される状態とは異なり、この場合、2つの異なる処理は画素の2つの別個の集合に適用される。第1の処理は、従来のフラッシュの効果を得るために第1の暗い画素の集合の輝度を上昇させるように適用される。第2の処理は、特に画像のコントラストを保持し且つ画像の明るい領域での「ホワイトアウト」現象を回避するために、第2の画素の集合のダイナミックレンジにわたりあまり暗くない画素の全ての値を再分配するように適用される。処理におけるこのような差異により、特に画像の明るい領域のコントラストを保持することが可能になる。
従って、デジタル画像の明るい領域の細部及びコントラストを保持しつつ、画像の暗い領域を明るくする簡単で安価な方法が提供される。この簡単な方法は単一の画像しか必要としないため、処理ステップを省くことが可能になる。更にこの方法は、限られたメモリ領域、エネルギー貯蔵及び計算機能を提供するデジタルカメラ、例えば移動電話機器に内蔵されたカメラ等に容易に組み込まれる。この方法は、例えばコンピュータ等の画像処理機能を含む機器に更に組み込まれてもよい。
一実現例によると、第1の輝度処理は、第1の画素の集合に適用された適応可能なガンマパラメータを有するガンマ型伝達関数処理を含む。
ガンマ型伝達関数を使用することにより、画像の暗い領域の輝度を十分に上昇させることが可能である。
別の実現例によると、第2の輝度処理は、第2の画素の集合に適用されたヒストグラムの等化、好ましくは平滑化された等化を含む。
これにより、画像のあまり暗くない領域のコントラストを保持することが可能になる。更にこれにより、コントラストの高い画像、すなわち非常に暗い領域及び非常に明るい領域を有する画像の暗いコンテンツの可視性を向上することが可能になる。
第2の集合の画素は高閾値と最大閾値との間の輝度値を有し、算出ステップは、初期ヒストグラムの算出と、それを上回り且つ下回ると初期ヒストグラムの値がゼロである輝度範囲の判定と、前記ヒストグラムを算出するための前記低閾値と前記最大閾値との間の範囲での輝度範囲の画素数の再分配とを含むのが有利である。
従って、画像の使用可能なダイナミックレンジ全体にわたり初期ヒストグラムを拡張することが可能である。
別の実現例によると、算出ステップは、輝度範囲の最小限と初期閾値との間の第1の領域の判定及び前記初期閾値と輝度範囲の最上限との間の第2の領域の判定と、前記ヒストグラムを算出するための前記低閾値と前記高閾値との間の範囲の第1の領域の画素数の第1の再分配及び前記高閾値と前記最大閾値との間の範囲の第2の領域の画素数の第2の再分配とを更に含む。
2つの輝度領域、すなわち非常に暗い領域及びあまり暗くない領域の識別を使用することにより、第2のあまり暗くない領域を拡張するより大幅にヒストグラムの非常に暗い領域を第1の再分配を介して拡張することが可能である。
更に別の実現例によると、方法は、画像の前記画素の明るくされた輝度と元の輝度との比に従って画像の各画素の色度を増幅することを含む画像の色のうちのいくつかを強調するステップを更に備える。
従って、画像の色を強調することが可能である。
別の実現例によると、方法は、ビデオシーケンスの複数の連続したデジタル画像の処理に適用され、各デジタル画像に対する処理が実行され、前記高閾値は、前記連続したデジタル画像に対する処理毎に定数値を有する。
従って、ビデオシーケンスの画像の輝度を変更する際にシーケンスの色を徐々に安定させる方法を提供することが可能である。また、画像を撮像する前又は撮像しない前に明るくされた画像をプレビューモードで表示する手段が提供される。
撮像された画像は、撮像カメラ又はコンピュータに組み込まれた画像処理ソフトウェアを使用して更に処理されてもよい。
別の態様によると、複数の画素を含むデジタル画像を処理する装置であって、画像の画素の輝度の関数である画像の画素数の分配のヒストグラムを算出する算出手段を備える装置が提案される。
この装置は、低閾値と高閾値との間の輝度値を有する第1の画素の集合及び前記高閾値より大きい輝度値を有する第2の画素の集合に画像の画素を細分化する細分化手段と、第1の画素の集合の画素に対して第1の輝度処理を実行する第1の輝度処理手段と、第2の画素の集合の画素に対して第2の輝度処理を実行する第2の輝度処理手段とを含む前記ヒストグラムに基づいて画像を明るくする明るくする手段を備え、2つの輝度処理が異なり、第1の処理が画像の画素の輝度を上昇させることを含む。
一実施形態によると、第1の輝度処理手段は、第1の画素の集合に適用された適応可能なガンマパラメータを有するガンマ型伝達関数処理を実行するように構成される。
別の実施形態によると、第2の輝度処理手段は、第2の画素の集合に適用されたヒストグラムの等化、好ましくは平滑化された等化を実行するように構成される。
第2の集合の画素は高閾値と最大閾値との間の輝度値を有し、前記算出手段は、初期ヒストグラムを算出し、それを上回り且つ下回ると初期ヒストグラムの値がゼロである輝度範囲を判定し、且つ前記ヒストグラムを算出するために前記低閾値と前記最大閾値との間の範囲での輝度範囲の画素数を再分配できるのが有利である。
別の実施形態によると、前記算出手段は、輝度範囲の最小限と初期閾値との間の第1の領域及び前記初期閾値と輝度範囲の最上限との間の第2の領域を判定し、且つ前記ヒストグラムを算出するために前記低閾値と前記高閾値との間の範囲の第1の領域の画素数及び前記高閾値と前記最大閾値との間の範囲の第2の領域の画素数を再分配できる。
更に別の実施形態によると、装置は、画像の各画素の明るくされた輝度と元の輝度との比に従って画像の前記画素の色度を増幅するように画像の色のうちのいくつかを強調する手段を備える。
別の実施形態によると、装置は、ビデオシーケンスの複数の連続したデジタル画像を処理でき、前記明るくする手段は、定数値を有する高閾値で連続したデジタル画像の各々を明るくできる。
別の態様によると、本明細書で先に規定されたようなデジタル画像処理装置を備える無線通信機器が更に提案される。
限定しない本発明の実現例及び実施形態の詳細な説明、並びに添付の図面を検討することにより、他の利点及び特徴が明らかとなるだろう。
図1は、デジタル画像処理方法の一実現例の主な段階を示す図である。 図2は、画像を明るくするステップの一実現例を示す図である。 図3は、特定の画像に適用される処理方法の例示的な一実現例を示す図である。 図4は、デジタル画像処理方法の別の実現例を示す図である。 図5は、デジタル画像処理方法の更に別の実現例を示す図である。 図6は、1つ以上のデジタル画像を処理する装置の一実施形態を示す図である。 図7は、1つ以上のデジタル画像を処理する装置を備える無線通信機器の一実施形態を示す図である。
図1は、デジタル画像処理方法の一実現例の主な段階を示す。
デジタル画像は複数の画素を含む。
多数のデジタル画像形式、例えば「RGB」すなわち「赤、緑及び青」形式、「YUV」すなわち「輝度、青色度び赤色度」形式、「Lab」すなわち「鮮明度、赤−緑軸の範囲及び黄−青軸の範囲」形式、並びに「TSV」すなわち「色相、彩度及び明度」形式等がある。
これらの全ての形式は、色空間を規定する3つの構成要素を使用してデジタル画像の各画素を規定するという共通の特徴を有する。
処理方法は、「YUV」形式のデジタル画像に基づいて実行される。異なる形式を有する画像の場合には、「YUV」形式に事前に変換することになる。
この処理方法は、算出ステップS1と、画像を明るくするステップS2とを備える。
算出ステップS1において、画像の画素の輝度の関数である画像の画素数の分配のヒストグラムH(Y)を算出する。Yは、画像の画素の輝度を示すために使用される。
サンプリングピッチNaに従って画像のサンプリングされたヒストグラム、すなわち画像の画素の判定されたサンプルを介したヒストグラムが算出されるのが有利である。従って、計算数及びメモリアクセスサイクル数を制限するために、画像の範囲に含まれる画素数を減らす。算出ステップS1の前にデジタル画像の解像度を低下させるステップを実行することが更に可能である。
画像を明るくするステップS2は、画像の画素の細分化S20と、第1の輝度処理S21と、第2の輝度処理S22とを含む。この明るくするステップS2を次の図2を用いて説明する。
図2は、画像を明るくするステップS2の一実施形態を示す。
尚、画像の輝度ダイナミックレンジは、Dy=[DyMin;DyMax]の範囲に含まれる。
画像の画素を細分化するステップS20において、サンプリングされたヒストグラムH(Y)又はサンプリングされないヒストグラムH(Y)は、低閾値binMinOutと高閾値binMidOutとの間の輝度値を有する第1の画素の集合E1、及び前記高閾値binMidOutと最大閾値binMaxOutとの間の輝度値を有する第2の画素の集合E2を判定するための基準として使用される。従って、[binMinOut; binMaxOut]の範囲は、画像Dyの輝度ダイナミックレンジ内に含まれる。
写真、すなわち8ビット上で符号化された個々のデジタル画像の場合、画像の輝度ダイナミックレンジはDy=[0; 255]の範囲内に含まれる。この場合、画像の輝度ダイナミックレンジの最小値DyMinは0であり、画像の輝度ダイナミックレンジの最大値DyMaxは255である。8ビット上で符号化されたビデオの場合、ビデオのデジタル画像の輝度ダイナミックレンジはDy=[16; 235]の範囲内に含まれる。この場合、DyMin=16及びDyMax=235である。
低閾値binMinOutは、画像の輝度ダイナミックレンジの最小値DyMin以上である。
最大閾値binMixOutは、画像の輝度ダイナミックレンジの最大値DyMax以下である。
高閾値binMidOutは、それを下回ると画像が非常に暗いと考えられる閾値である。この高閾値binMidOutは、画像の輝度ダイナミックレンジ、画像のヒストグラムの値、並びに第1の集合及び第2の集合の画素値に対する再分配率に従って変動する。この高閾値binMidOutは、画像の輝度ダイナミックレンジがより小さくなる時に全てより大きくなり、ヒストグラムがゼロ値の大部分を含む場合に全てより大きくなってもよい。高閾値binMidOutは、通常、[10; 120]∈Dyの範囲の値をとる。
図2は、明るくするステップS2に対応し且つ画像の全ての画素、すなわち[binMinOut; binMaxOut]∈Dyの範囲内の輝度を有する画素に適用される輝度処理の例示的な曲線B(Y)を更に表す。
輝度処理B(Y)は、画像の全ての画素に適用される伝達関数により表された全体的な処理である。この伝達関数B(Y)は、第1の輝度処理S21及び第2の輝度処理S22に対応する。尚、伝達関数B(Y)は、画像の全ての画素、すなわちDyの範囲に適用される従来の単純なガンマ伝達関数Tc(Y)とは異なる。更にこの伝達関数B(Y)は、画像の全ての画素に適用される画像のヒストグラムH(Y)を等化する従来の単純な等化伝達関数Ec(Y)とは異なる。
従って、この伝達関数B(Y)は、画素の2つの集合E1、E2に適用された全く同一の処理ではなく、双方の画素の集合に適用された2つの異なる輝度処理S21、S22を含む全体的な輝度処理に対応する。
一般に、第1の輝度処理S21において、第1の画素の集合E1の画素の輝度は上昇し、第2の輝度処理S22において、異なる輝度処理は第2の画素の集合E2の画素に適用される。
第1の輝度処理S21において、例えばガンマ型伝達関数Tt(Y)を第1の画素の集合E1の画素値、すなわち[binMinOut; binMidOUt]の範囲に含まれた値に適用することが可能である。このガンマ型伝達関数Tt(Y)は、修正ガンマ伝達関数Tm(Y)に対応し、低閾値binMinOutと高閾値binMidOutとの間のカットオフ閾値SCからの、すなわち[SC; binMidOut]の範囲に含まれた画素輝度に対する前記修正ガンマ伝達関数Tm(Y)を適用するように優先的に変換される。ガンマ型伝達関数Tt(Y)は適応可能なガンマパラメータγを有する。このガンマ型伝達関数Tt(Y)は画像の輝度ダイナミックレンジDyに依存し、画素の輝度の上昇はガンマパラメータγに依存する。
更にこのガンマ型伝達関数Tt(Y)は、画像を表示するために使用された画面の種類、特にそのような画面のコントラスト特性に依存する。
一般に、ガンマパラメータγの値は、[0.4; 0.7]の範囲に含まれる。
例えば適切なコントラストを有する画面の場合、移動電話の液晶ディスプレイLCD画面、CRT、すなわち「ブラウン管」、画面、ガンマパラメータγの最新世代は、0.55であるのが好ましい。
あまり適切でないコントラストを有する画面の場合、ガンマパラメータγは0.65であるのが好ましい。
8ビット上で符号化された写真又はビデオに対する従来のガンマ伝達関数Tc(Y)は、以下の式(1)により示される。
Figure 0005600163
- Y:元の画像の画素の輝度
- Y’:処理後の前記画素の輝度
- Tc(Y):従来のガンマ伝達関数
- γ:適応可能なガンマパラメータ
図2は、パラメータγ=0.55である従来のガンマ伝達関数Tc(Y)の一例を更に示す。
8ビット上で符号化された写真又はビデオの場合、修正ガンマ伝達関数Tm(Y)は、例えば以下の式(2)により示される。
Figure 0005600163
- Y:元のビデオの画像の画素の輝度
- Y’:処理後の前記画素の輝度
- DyMin:画像の輝度ダイナミックレンジの最小値
- DyMax:画像の輝度ダイナミックレンジの最大値
- Tm(Y):修正ガンマ伝達関数
- γ:適応可能なガンマパラメータ
この図2は、パラメータγ=0.45である修正ガンマ伝達関数Tm(Y)の一例を更に示す。式Y’=Yを有する恒等関数Idを図2に更に示す。
第2の輝度処理S22は、第1の画素の集合E1に適用された第1の輝度処理S21とは異なる第2の画素の集合E2の画素に対する輝度処理である。
例えばこの第2の処理S22は、画像の残りのダイナミックレンジ、すなわち第2の画素の集合E2にわたり画素の輝度を再分配する一次関数であってもよい。
この第2の処理は、第2の画素の集合E2の画素に適用されたヒストグラムH(Y)を等化する従来の等化伝達関数Ec(Y)又はより適切には平滑等化伝達関数EL(Y)であってもよい。この平滑等化伝達関数EL(Y)により、等化後の写真のコントラストを保持するように画素の輝度の上昇を判別することが可能になる。
ヒストグラムの従来の非平滑等化の原理は、画素の輝度を均一に再分配するためのものである。平滑化されるか否かにかかわらず、以下の式(3)に従う画像の集合ヒストグラムHc(Y)に基づいて等化が実行されてもよい。
Figure 0005600163
ヒストグラムH(Y)を等化し且つ平滑化する平滑等化伝達関数EL(Y)は、式(4)を有する全体的な平滑等化伝達関数EG(Y)から判定されてもよい。
Figure 0005600163
- norm: 正規化パラメータ、例えば、norm=BinMaxOut/Hc(Dymax)
- A:平滑化パラメータ、例えばA=5
従って、全体的な輝度処理B(Y)により、デジタル画像の全ての画素を継続的に処理することが可能になる。
伝達関数B(Y)は、以下の式(5〜8)により示される。
Figure 0005600163
- SC:例えば2であるカットオフ閾値
- Tm(Y):修正ガンマ伝達関数
- Tt(Y):第1の輝度処理S21に対応するガンマ伝達関数Tt(Y)
- EL(Y):第2の輝度処理S22に対応する平滑等化伝達関数
- P1:Tt(binMidOut)の値、すなわちP1=Tm(binMidOut−SC)
- P2:EL(binMaxOut)の値、すなわちP2=EG(binMaxOut)−EG(binMidOut)+P1
尚、全体的な輝度処理B(Y)は、画像Dyのダイナミックレンジにわたり継続的である。
また、全体的な輝度処理B(Y)の結果得られる値が画像の輝度ダイナミックレンジの範囲Dy内に含まれたままであるように、全体的な輝度処理B(Y)の限界値は切り捨てられてもよい。すなわち、
- B(Y) > DyMaxの場合、B(Y)=DyMax
- B(Y) < DyMinの場合、B(Y)=DyMin
また、[DyMin;binMidOut]の範囲内に含まれるカットオフ閾値SCが判定され、それを下回ると画像がノイズの影響を受けると考えられる。この処理は、画像の非常に暗い領域においてノイズをフィルタリングするために使用される。
また、最大閾値binMaxOut以上の輝度を有する画素の場合、線形処理は、画像の非常に明るい領域において使用される。特にサンプリングされたヒストグラムを使用する場合、この線形処理により、[BinMaxOut;DyMax]の範囲内に含まれる画像の画素値を保持することが可能になる。
図3は、画像IBを取得するために特定のデジタル画像Ioの双方の画素の集合に適用されるような全体的な輝度処理B(Y)の例示的な一実現例を示す。
この図3は、比較として、他の2つの画像IE、IG、すなわち元の画像Ioの全ての画素に適用された従来の非平滑等化伝達関数Ec(Y)から取得された第1の画像IE、及び元の画像Ioの全ての画素に適用された従来のガンマ伝達関数Tc(Y)から取得された第2の画像IGを更に示す。
元のデジタル画像Ioは、画素の4つの領域Z1〜Z4及びそれらの輝度Yに従って前記画像Ioの画素数Nの分配を示す関連付けられたヒストグラムHo(Y)を含む。
この例において、第1の領域Z1は235の輝度を有する30個の画素を含み、第2の領域Z2は0の輝度を有する10個の画素を含み、第3の領域Z3は255の輝度を有する30個の画素を含み、第4の領域Z4は20の輝度を有する10個の画素を含む。
元の画像Ioの輝度ダイナミックレンジDy=[0; 255]全体に適用された従来の非平滑等化伝達関数Ec(Y)は、以下の式(9)により判定される。
Figure 0005600163
- Y:元の画像Iの画素の輝度
- Y’:処理後の前記画素の輝度
- Ho:元のデジタル画像と関連付けられたヒストグラム
- DyMin:画像の輝度ダイナミックレンジの最小値、すなわちDyMin=0
- DyMax:画像の輝度ダイナミックレンジの最大値、すなわちDyMax=255
- Npixels:画像の合計画素数、すなわちNpixels=80
元の画像Ioに適用されたこの伝達関数Ec(Y)により、等化画像を示す第1の画像IE及びその関連付けられたヒストグラムHE(Y)が得られる。この等化画像IEは、画素の4つの領域ZE1〜ZE4を含む。第1の領域ZE1は145の輝度を有する30個の画素を含み、第2の領域ZE2は0の輝度を有する10個の輝度を含み、第3の領域ZE3は255の輝度を有する30個の画素を含み、第4の領域ZE4は36の輝度を有する10個の画素を含む。この方法により、元の画像Ioの明るい領域Z1及びZ3のコントラストは向上するが、暗い領域Z2及びZ4は十分に明るくならない。
g=0.55である従来のガンマ伝達関数Tc(Y)は、元の画像の輝度ダイナミックレンジDy=[0;255]全体に適用される。この従来のガンマ伝達関数Tc(Y)は、図2を用いて上述した式(1)により示される。元の画像Ioに適用されたこの従来のガンマ伝達関数Tc(Y)により、増加画像と呼ばれる第2の画像IG及びその関連付けられたヒストグラムHG(Y)が得られる。この増加画像IGは、画素の4つの領域ZG1〜ZG4を含む。第1の領域ZG1は243の輝度を有する30個の画素を含み、第2の領域ZG2は0の輝度を有する10個の輝度を含み、第3の領域ZG3は255の輝度を有する30個の画素を含み、第4の領域ZG4は62の輝度を有する10個の画素を含む。この方法により、暗い領域の輝度は上昇するが、明るい領域のコントラストは低下する。すなわち、この方法により「ホワイトアウト」現象が発生する。
図2を用いて上述したような伝達関数B(Y)は、元の画像の輝度ダイナミックレンジDy=[0;255]全体に更に適用される。ここで伝達関数B(Y)は、以下のパラメータを含む前式(5〜8)により示される。
- DyMin=0
- DyMax=255
- SC=2
- binMinOut=0
- binMidOut=20
- binMaxOut=250
- γ=0.55
- A=1
元の画像Ioに適用されたこの伝達関数B(Y)により、明るくされた画像を示す第3の画像IB及びその関連付けられたヒストグラムHB(Y)が得られる。この明るくされた画像IBは、画素の4つの領域ZB1〜ZB4を含む。
第1の領域ZB1の場合、元の画像の第1の領域Z1の輝度は235であり、式(7)が適用され、B(235)=EL(235)=EG(235)−EG(20)+P1=156−62+56=150となる。
第2の領域ZB2の場合、元の画像の第2の領域Z2の輝度は0であり、式(5)が適用され、B(0)=binMinOut=0となる。
第3の領域ZB3の場合、元の画像の第3の領域Z3の輝度は255である。式(8)が適用されて、
B(255)={(255−P2)・255+255・(P2−250)}/(255−250)=255となる。
第3の領域ZB4の場合、元の画像の第4の領域Z4の輝度は20である。式(6)が適用され、B(20)=Tm(18)=56となる。
結論として、第1の領域ZB1は150の輝度を有する30個の画素を含み、第2の領域ZB2は0の輝度を有する10個の画素を含み、第3の領域ZB3は255の輝度を有する30個の画素を含み、第4の領域ZB4は56の輝度を有する10個の画素を含む。従って、この伝達関数B(Y)は、元の画像Ioのコントラストを保持しつつ画像の暗い領域の輝度を上昇させる。
従って、この結果、画像IEとIGとを比較すると改善が見られる。
図4は、デジタル画像を処理する方法の別の実現例を示す。
算出ステップS1は、初期ヒストグラムHi(Y)を算出するステップS10と、輝度範囲Liを判定するステップS11と、画像の画素数を再分配するステップS12とを含む。
図1を用いて説明したサンプリングされたヒストグラムを算出するために使用されたのと同一の方法で画像のサンプリングされた初期ヒストグラムを算出することが更に可能であるのが有利である。
算出ステップS10において、画像の画素数Nの分配の初期ヒストグラムHi(Y)は、画像の輝度ダイナミックレンジDy=[DyMin;DyMax]にわたるそれらの輝度Yに従って算出される。
次に、判定ステップS11において、輝度範囲Li=[binMinIn;binMaxIn]が範囲Dy内で判定され、それを上回り且つ下回ると初期ヒストグラムHi(Y)がゼロである。
次に、前記ヒストグラムH(Y)を算出するために、前記低閾値binMinOutと前記最大閾値binMaxOutとの間に含まれた範囲で輝度範囲Liの画素数を再分配するステップS13を実行する。
例えば、以下の式(10)に従って再分配伝達関数R(Y)を使用することが可能である。
Figure 0005600163
この伝達関数R(Y)により、画像Dyのダイナミックレンジのエクステント全体にわたり画素を均一に再分配することが可能になる。
この場合、前記高閾値binMidOutは、以下の式(11)に従って算出されるのが好ましい。
Figure 0005600163
画像のダイナミックレンジ全体を使用しないことを選択し、且つ第2のあまり暗くない領域Zcに含まれた画素に対して第1の暗い領域Zsに含まれた非常に暗い画素を異なる方法で再分配することが更に可能である。
次に輝度限界は、[10; 80]∈Dyの範囲内に含まれる初期閾値binMidInにより2つの領域ZsとZcとの間で判定される。前記初期閾値binMidInは20であるのが好ましい。
画像の領域Zsに従って2つの異なる再分配を実行するために、輝度範囲Liを判定するステップS11において、第1の領域Zs=[binMinIn; binMidIn]が判定され(S111)、第2の領域Zc=[binMidIn; binMaxIn]が判定される(S112)。
その後、画像の画素数を再分配するステップS12において、前記低閾値binMinOutと前記高閾値binMidOutとの間に含まれた範囲内で第1の領域Zsの画素数を再分配する第1のステップS121が実行され、前記高閾値binMidOutと前記最大閾値binMaxOutの間に含まれた範囲で第2の領域Zcの画素数を再分配する第2のステップS122が実行され、前記ヒストグラムH(Y)が算出される。
例えば、以下の式(12)に従って第1の再分配伝達関数R1(Y)を使用することが可能である。
Figure 0005600163
- β:β=(binMidOut-DyMin)/(binMidin-binMinIn)で表わされる、 第1の画素の集合E1の増幅率
例えば、以下の式(13)に従って第2の再分配伝達関数R2(Y)を使用することが可能である。
Figure 0005600163
一変形例として、輝度範囲Liを判定するステップS11は、前記輝度範囲Li内に含まれた第3の領域Znを判定するステップを含んでもよい。この第3の領域Znは、初期ヒストグラムHi(Y)がゼロである領域に対応し、最小限binZeroMin及び最上限binZeroMaxを含む。
次に、前記ヒストグラムH(Y)を算出するために、前記低閾値binMinOutと前記高閾値binMidOutとの間の範囲の[binMinIn、binZeroMin]の範囲内に含まれた画素数を再分配する第1のステップS111が実行され、前記高閾値binMidOutと前記最大閾値binMaxOutとの間の範囲の[binZeroMax;binMaxIn]の範囲内に含まれた画素数を再分配する第2のステップS112が実行される。
この変形例において、前記高閾値binMidOutは、以下の式(14)に従って算出されるのが好ましい。
Figure 0005600163
- α;定数パラメータで例えば0.5
最後に、使用される再分配ステップにかかわらず、画像を暗くするのを回避するため、第2の画素の集合E2の範囲の最上限binMaxOutは、初期ヒストグラムHi(Y)の輝度範囲Liの最上限binMaxIn未満であってはならない。
図5は、デジタル画像を処理する方法の別の実現例を示す。図5は、先行する図面で説明されたある特定のステップを含む。
方法は、画像の露出不足を検出する検出ステップS3を備える。この検出ステップS3を使用することにより、画像を明るくする次のステップS2を実行するか否かを判断することが可能になる。
この検出ステップS3の間、2つのテストが実施される。
第1のテストは、算出されたヒストグラムH(Y)に基づいて暗い輝度を有する画素の比率を推定するものである。この第1のテストは、以下の式(15)に従って第1の暗くする基準Sum_Aを算出すること含む。
Figure 0005600163
- Ygrey:ダイナミックレンジDyに含まれた輝度値であり、例えばYgrey=100
第1の暗くする基準Sum_Aが、画像の大きさの割合、例えば画像の大きさの3/4に従って判定された閾値τより大きい場合、明るくするステップS2を実行する。
第2のテストは、算出されたヒストグラムH(Y)に基づいて暗い輝度を有する画素の比率を推定するように更に実行されてもよい。この第2のテストは、以下の式(16)及び(17)に従って第2の暗くする基準Sum_B及び第3の暗くする基準Sum_Cを算出することを含む。
Figure 0005600163
Figure 0005600163
- Yblack:Yblack < Ygreyとなるように範囲Dyに含まれた輝度値であり、例えばYblack=50
更に第3の暗くする基準により、以下の式(18)に従って第2の暗くする基準に従う直線D1の式を計算することが可能になる。
Figure 0005600163
- θ:1.21である定数パラメータ
- ρ:−1380である定数パラメータ
この例において、第1の暗くする基準Sum_Aが前記判定された閾値τ以上であり、且つ第3の暗くする基準Sum_Cが直線D1以下である場合、すなわちSum_C ≦θ・Sum_B+ρである場合、次の明るくするステップS2を実行し、さもなければ方法を中断する。
画像処理方法は、画像の色のうちのいくつかを強調するステップS4を更に備えてもよい。この色強調ステップにおいて、画像の各画素の色度は、画像の前記画素の明るくされた輝度と元の輝度との比に従って上昇する。
例えば、以下の式(19)及び(20)に従って元の画像の画素の色度を変更することが可能である。
Figure 0005600163
Figure 0005600163
- U:元の画像の画素の青色度(blue chrominance)
- U’:変更後の画素の青色度
- V:元の画像の画素の赤色度(red chrominance)
- V’:変更後の画素の赤色度
先行する図面で説明されたデジタル画像を処理する方法は、ビデオシーケンスの複数の連続したデジタル画像に更に適用されてもよい。算出ステップS1及び明るくするステップS2は、各デジタル画像上で実行される。
この方法において、前記初期閾値binMidinは、前記連続したデジタル画像に対する処理毎に20であるのが好ましい定数値を有する。
時間フィルタBv(Y、t)を前記ビデオシーケンスに適用することにより、ビデオシーケンスの処理を改善することが更に可能である。この時間フィルタBv(Y、t)の目的は、時間tにおいてシーケンスの画像に適用された全体的な輝度処理B(Y、t)がシーケンスの先行する画像、すなわち先行する時間t−1において適用された全体的な輝度処理B(Y、t−1)とそれほど異ならないように、全体的な輝度処理B(Y)を平滑化することである。
例えば、以下の式(21)により示される時間フィルタBv(Y、t)を適用することが可能である。
Figure 0005600163
- t:現在時刻
- t−1:先行する時間
- FAC_LISS:平滑化率であり、例えば16
図6は、先行する図面で説明した方法を実現できるデジタル画像処理装置1を示す。
このデジタル画像処理装置1は、画像の画素の輝度の関数である画像の画素数の分配のヒストグラムを算出する算出手段2と、前記ヒストグラムに基づいて画像を明るくする明るくする手段3とを備える。
この明るくする手段3は、低閾値と高閾値との間の輝度値を有する第1の画素の集合及び前記高閾値と最大閾値との間の輝度値を有する輝度の第2の画素の集合に画像の画素を細分化する細分化手段4を備える。
明るくする手段3は、第1の画素の集合の画素に対して第1の輝度処理を実行する第1の輝度処理手段5と、第2の画素の集合の画素に対して第2の輝度処理を実行する第2の輝度処理手段6とを更に備える。2つの輝度処理は異なり、第1の処理は画像の画素の輝度を上昇させることを含む。
この装置1は、画像の各画素の明るくされた輝度と元の輝度との比に従って画像の前記画素の色度を上昇させるように画像の色のうちのいくつかを強調する手段7を更に備えてもよい。
これらの全ての手段は、ソフトウェアとして又は論理回路の形態でも生成されてもよく、コンピュータ又はマイクロプロセッサに組み込まれてもよい。
図7は、デジタル撮像機器41を含む無線通信機器40を示す。
無線通信機器40は、デジタルデータを送受信するケース42と、アンテナ43とを備える。そのような無線通信機器は、移動電話等であってもよい。
デジタル撮像機器41は、画像Pi及び/又はビデオViを撮像できる。
このデジタル撮像機器41は、デジタル画像処理装置1を備える。

Claims (11)

  1. 複数の画素を含むデジタル画像を処理する方法であり、前記画像の画素の輝度の関数である前記画像の画素数の分配のヒストグラムを算出する算出ステップ(S1)を備える方法であって、
    低閾値と高閾値との間の輝度値を有する第1の画素の集合及び前記高閾値より大きい輝度値を有する第2の画素の集合への前記画像の画素の細分化(S20)と、前記第1の画素の集合の画素に対する第1の輝度処理(S21)と、前記第2の画素の集合の画素に対する第2の輝度処理(S22)とを含む前記ヒストグラムに基づいて前記画像を明るくするステップ(S2)を更に備え、
    前記2つの輝度処理(S21、S22)異なり、
    前記第1の処理(S21)は、前記画像の画素の輝度を上昇させるために、前記第1の画素の集合に適用された適応可能なガンマパラメータを有するガンマ型伝達関数処理を含み、
    前記第2の輝度処理(S22)は、前記第2の画素の集合に適用された前記ヒストグラムの等化処理を含む
    ことを含むことを特徴とする方法。
  2. 前記第2の集合の画素は前記高閾値と最大閾値との間の輝度値を有し、前記算出ステップ(S1)は、初期ヒストグラムの算出(S10)と、それを上回り且つ下回ると前記初期ヒストグラムの値がゼロである輝度範囲の判定(S11)と、前記ヒストグラムを算出するための前記低閾値と前記最大閾値との間の範囲での前記輝度範囲の画素数の再分配(S12)とを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
  3. 前記算出ステップ(S1)は、前記輝度範囲の最小限と初期閾値との間の第1の領域の判定(S111)及び前記初期閾値と前記輝度範囲の最上限との間の第2の領域の判定(S112)と、前記ヒストグラムを算出するための前記低閾値と前記高閾値との間の範囲の前記第1の領域の画素数の第1の再分配(S121)及び前記高閾値と前記最大閾値との間の範囲の前記第2の領域の画素数の第2の再分配(S122)とを更に含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記画像の前記画素の明るくされた輝度と元の輝度との比に従って前記画像の各画素の色度の増幅を含む、前記画像の色のうちのいくつかを強調するステップ(S4)を更に備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の方法。
  5. ビデオシーケンスの複数の連続したデジタル画像を処理する方法であって、請求項1乃至のいずれか1項に従って各デジタル画像に対する処理が実行され、前記高閾値は、前記連続したデジタル画像に対する処理毎に定数値を有することを特徴とする方法。
  6. 複数の画素を含むデジタル画像を処理する装置(1)であり、前記画像の画素の輝度の関数である前記画像の画素数の分配のヒストグラムを算出する算出手段(2)を備える装置であって、
    低閾値と高閾値との間の輝度値を有する第1の画素の集合及び前記高閾値より大きい輝度値を有する第2の画素の集合に前記画像の画素を細分化する細分化手段(4)と、前記第1の画素の集合の画素に対して第1の輝度処理を実行する第1の輝度処理手段(5)と、前記第2の画素の集合の画素に対して第2の輝度処理を実行する第2の輝度処理手段(6)とを含む前記ヒストグラムに基づいて前記画像を明るくする明るくする手段(3)を備え、
    前記2つの輝度処理異なり、
    前記第1の輝度処理手段(S21)は、前記画像の画素の輝度を上昇させるために、前記第1の画素の集合に適用された適応可能なガンマパラメータを有するガンマ型伝達関数処理を実行するように構成され、
    前記第2の輝度処理手段(S22)は前記第2の画素の集合に適用された前記ヒストグラムの等化処理を実行するように構成される
    ことを特徴とする装置。
  7. 前記第2の集合の画素は前記高閾値と最大閾値との間の輝度値を有し、前記算出手段(2)は、初期ヒストグラムを算出し、それを上回り且つ下回ると前記初期ヒストグラムの値がゼロである輝度範囲を判定し、且つ前記ヒストグラムを算出するために前記低閾値と前記最大閾値との間の範囲での前記輝度範囲の画素数を再分配できることを特徴とする請求項に記載の装置。
  8. 前記算出手段(2)は、前記輝度範囲の最小限と初期閾値との間の第1の領域及び前記初期閾値と前記輝度範囲の最上限との間の第2の領域を判定し、且つ前記ヒストグラムを算出するために前記低閾値と前記高閾値との間の範囲の前記第1の領域の画素数及び前記高閾値と前記最大閾値との間の範囲の前記第2の領域の画素数を再分配できることを特徴とする請求項に記載の装置。
  9. 前記画像の各画素の明るくされた輝度と元の輝度との比に従って前記画像の前記画素の色度を増幅するように前記画像の色のうちのいくつかを強調する手段(7)を備えることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の装置。
  10. 請求項乃至のいずれか1項に従ってビデオシーケンスの複数の連続したデジタル画像を処理する装置であって、前記明るくする手段(3)は、定数値を有する高閾値で連続したデジタル画像の各々を明るくできることを特徴とする装置。
  11. 請求項乃至10のいずれか1項に記載のデジタル画像処理装置を備えることを特徴とする無線通信機器(40)。
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