JP2003069821A - 撮像システム - Google Patents

撮像システム

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JP2003069821A
JP2003069821A JP2001253370A JP2001253370A JP2003069821A JP 2003069821 A JP2003069821 A JP 2003069821A JP 2001253370 A JP2001253370 A JP 2001253370A JP 2001253370 A JP2001253370 A JP 2001253370A JP 2003069821 A JP2003069821 A JP 2003069821A
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unit
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gradation conversion
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JP2001253370A
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English (en)
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Takeo Tsuruoka
建夫 鶴岡
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 階調幅を縮小しても、ノイズが少なく色再現
が破綻することのない高品位な画像を得ることができる
撮像システムを提供する。 【解決手段】 撮像系から出力系へ画像の階調幅を縮小
する変換を行う撮像システムであって、上記画像に関す
る撮影状況を推定する撮影状況推定部15と、上記画像
を輝度信号と色差信号とに分離するY/C分離部12
と、上記輝度信号に基づき適正露光域を抽出する適正露
光抽出部13と、上記適正露光域に関して特徴量を算出
しこの特徴量と上記撮影状況とに基づきヒストグラムを
作成して上記画像の階調を変換するための階調変換曲線
を算出する変換曲線算出部14と、上記階調変換曲線に
制限を課す制限設定部16と、上記制限を課した階調変
換曲線に基づき変換を行う階調変換部17および色差変
換部18と、を備えた撮像システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像系で得られる
画像の階調幅が出力系における階調幅以上である撮像シ
ステムに係り、階調を適応的に変換することにより高画
質な出力画像を得る撮像システムに関する。
【0002】
【従来の技術】電子スチルカメラや電子ビデオカメラに
おいては、デジタル系信号処理の桁落ちによる画質劣化
を防止するために、最終的な出力画像の階調幅(通常8
bit)よりも、撮像系および処理系における画像の階
調幅(10〜12bit程度)が広くなるように設定し
ている。この場合には、出力系の階調幅に合致するよう
に階調変換を行う必要がある。
【0003】こうした階調変換は、従来においては、標
準的な撮影シーンに合わせた固定的なガンマ特性により
行われていた。
【0004】一方、露光量の異なる複数枚の画像を合成
することで、より階調幅の広い広ダイナミックレンジ画
像を生成する手段が提案されている。このような画像処
理を行う場合にも、得られた広ダイナミックレンジ画像
の階調幅が出力系の階調幅に合致するように、階調変換
する必要がある。例えば、特開2000−228747
号公報には、上述したような階調変換を、ヒストグラム
に基づいて、画像毎に適応的に行う技術が記載されてい
る。
【0005】こうして、従来は、階調変換を、固定的な
ガンマ特性を用いて行うか、あるいは、ヒストグラムに
基づいて適応的に行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような固定的に変換する手段は、例えば逆光シーンな
どの、撮影シーンが標準的なシーンと異なる場合に、主
要被写体が適切な階調とならず、主観的に好ましい画像
とならない場合があった。さらに、固定的な階調変換を
行う場合には、全体としてコントラスト感に欠ける平坦
な画像となる傾向があるという課題もある。
【0007】一方、上述したような適応的に変換する手
段では、上記逆光シーン等においても好ましい画像を得
ることができる利点があるが、明暗比の大きいシーン等
では極端な変換を行うことになってしまうために、ノイ
ズ成分が増加したり色再現が破綻したりするなどの副作
用が発生してしまうことがあり、これが新たな課題とな
っている。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、撮像系から出力系へ階調幅を縮小する際に、主要
被写体に階調幅が適応的に付与されて、ノイズが少なく
色再現が破綻することのない高品位な画像を得ることが
できる撮像システムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明による撮像システムは、撮像系からの
M(Mは自然数)bitの階調幅の画像を、出力系のN
(NはM≧Nを満たす自然数)bitの階調幅の画像へ
変換して出力する撮像システムであって、上記画像の階
調を変換するための階調変換曲線を算出する算出手段
と、上記階調変換曲線に制限を課す制限手段と、上記制
限を課した階調変換曲線に基づき変換を行う変換手段
と、を備えたものである。
【0010】この第1の発明の好ましい適用例は、図1
に示される変換曲線算出部14によって撮影画像に基づ
き適応的に階調変換曲線を算出し、制限設定部16によ
って階調変換曲線に副作用を発生させない適正範囲内の
制限を課し、階調変換部17と色差変換部18とによっ
て各画像の階調特性の変換を行う撮像システムである。
【0011】この第1の発明の撮像システムは、入力画
像に対して適応的に階調変換曲線を算出した後に、適正
範囲内に収まるよう制限を加えて、階調変換を行う。
【0012】また、第2の発明による撮像システムは、
上記第1の発明による撮像システムにおいて、同一被写
体に対して異なる露光条件で撮像した複数枚の画像から
なる画像群を合成して上記Mbitの階調幅の画像を生
成する合成手段をさらに備えたものである。
【0013】この第2の発明の好ましい適用例は、図9
に示される第1画像用バッファ6aと第2画像用バッフ
ァ6bとに記録された露光量の異なる2枚の画像を、Y
/C分離部12によって輝度信号と色差信号とに分離
し、それぞれを輝度合成部61と色差合成部63とによ
って合成することにより、広ダイナミックレンジ画像を
生成する撮像システムである。
【0014】この第2の発明の撮像システムは、露光の
異なる複数枚の画像を合成することにより、一枚の広ダ
イナミックレンジ画像を生成する。
【0015】さらに、第3の発明による撮像システム
は、上記第1または第2の発明による撮像システムにお
いて、上記画像を輝度信号と色差信号とに分離する分離
手段と、上記輝度信号に基づき適正露光域を抽出する抽
出手段と、をさらに備え、上記算出手段は、上記適正露
光域に関して特徴量を算出する特徴量算出手段と、上記
特徴量に基づきヒストグラムを作成するヒストグラム作
成手段と、上記ヒストグラムに基づき階調変換曲線を算
出する階調変換曲線算出手段と、を有してなるものであ
る。
【0016】この第3の発明の好ましい適用例は、図1
または図9に示されるY/C分離部12によって画像を
輝度信号と色差信号とに分離し、適正露光抽出部13に
よって輝度信号に基づき適正露光域を抽出し、図5に示
される変換曲線算出部14内のエッジ抽出部43によっ
て輝度信号のエッジを検出し、変換曲線算出部14内の
ヒストグラム作成部44によってエッジ部のヒストグラ
ムを算出し、変換曲線算出部14内の累積ヒストグラム
作成部45によって累積ヒストグラムから階調変換曲線
を得る撮像システムである。
【0017】この第3の発明の撮像システムは、輝度信
号からエッジ成分を抽出して、エッジ部の累積ヒストグ
ラムから階調変換曲線を得る。
【0018】第4の発明による撮像システムは、上記第
1または第2の発明による撮像システムにおいて、上記
画像に関する撮影状況を推定する撮影状況推定手段と、
上記画像を輝度信号と色差信号とに分離する分離手段
と、上記輝度信号に基づき適正露光域を抽出する抽出手
段と、をさらに備え、上記算出手段は、上記適正露光域
に関して特徴量を算出する特徴量算出手段と、上記撮影
状況および特徴量に基づきヒストグラムを作成するヒス
トグラム作成手段と、上記ヒストグラムに基づき階調変
換曲線を算出する階調変換曲線算出手段と、を有してな
るものである。
【0019】この第4の発明の好ましい適用例は、図1
または図9に示される撮影状況推定部15によって撮影
状況を推定し、Y/C分離部12によって画像を輝度信
号と色差信号とに分離し、適正露光抽出部13によって
輝度信号に基づき適正露光域を抽出し、図5に示される
変換曲線算出部14内のエッジ抽出部43によって輝度
信号のエッジを検出し、変換曲線算出部14内の重みパ
ターン選択部41によって撮影状況に応じて重みパター
ンを選択し、変換曲線算出部14内のヒストグラム作成
部44によってエッジ部のヒストグラムを選択された重
みパターンに基づき重み付けを行い算出し、変換曲線算
出部14内の累積ヒストグラム作成部45によって累積
ヒストグラムから階調変換曲線を得る撮像システムであ
る。
【0020】この第4の発明の撮像システムは、輝度信
号からエッジ成分を抽出し、撮影状況に応じて重み付け
を行ったエッジ部の累積ヒストグラムから、階調変換曲
線を得る。
【0021】第5の発明による撮像システムは、上記第
4の発明による撮像システムにおいて、上記撮影状況推
定手段が、合焦情報と、測光情報と、ズーム位置情報
と、マルチスポット測光情報と、視線入力情報と、スト
ロボ発光情報と、の内の少なくとも1つ以上の情報から
撮影状況を推定するものである。
【0022】この第5の発明の好ましい適用例は、図1
または図9に示される測光評価部7と合焦点検出部8と
からの情報を合焦位置推定部31と被写体分布推定部3
2とによって解析し、撮影時の状況を推定する撮像シス
テムである。
【0023】この第5の発明の撮像システムは、合焦位
置や測光情報などに基づき、撮影状況を推定する。
【0024】第6の発明による撮像システムは、上記第
3または第4の発明による撮像システムにおいて、上記
算出手段が、上記輝度信号に基づき所定輝度値以下の変
換特性を設定する暗部補正手段をさらに有してなるもの
である。
【0025】この第6の発明の好ましい適用例は、図5
に示される制限設定部16内の暗部補正部46によって
所定の輝度値以下の暗部領域の階調変換特性を補正する
撮像システムである。
【0026】この第6の発明の撮像システムは、所定の
輝度値以下の暗部領域を独立に補正する。
【0027】第7の発明による撮像システムは、上記第
1または第2の発明による撮像システムにおいて、上記
制限手段が、上記階調変換曲線に制限を課した後に平滑
化する平滑化手段を有してなるものである。
【0028】この第7の発明の好ましい適用例は、図7
または図10に示される制限設定部16内の平滑部54
または平滑部74によって、階調変換曲線に平滑化処理
を行う撮像システムである。
【0029】この第7の発明の撮像システムは、補正さ
れた階調変換曲線に対して最終段階で平滑化処理を行
う。
【0030】第8の発明による撮像システムは、上記第
1または第2の発明による撮像システムにおいて、上記
制限手段が、上記階調変換曲線の傾斜を算出する傾斜算
出手段と、上記傾斜に基づき制限量を設定する制限量設
定手段と、を有してなるものである。
【0031】この第8の発明の好ましい適用例は、算出
された階調変換曲線に対して図7に示される傾斜算出部
51によって傾斜量を求め、傾斜補正部52によって所
定の傾斜量を越えた場合に補正を行う撮像システムであ
る。
【0032】この第8の発明の撮像システムは、階調変
換曲線に対して傾斜量を求め、所定値を越えた場合に補
正を行う。
【0033】第9の発明による撮像システムは、上記第
1または第2の発明による撮像システムにおいて、上記
制限手段が、上記階調変換曲線と適正変換領域との間の
逸脱を算出する逸脱算出手段と、上記逸脱に基づき制限
量を設定する制限量設定手段と、を有してなるものであ
る。
【0034】この第9の発明の好ましい適用例は、算出
された階調変換曲線に対して図10に示される逸脱算出
部71によって適正範囲内からの逸脱量を求め、逸脱補
正部73によって逸脱した場合に補正を行う撮像システ
ムである。
【0035】この第9の発明の撮像システムは、階調変
換曲線に対して所定の適正範囲からの逸脱量を求め、適
正範囲内に収まるように補正を行う。
【0036】第10の発明による撮像システムは、上記
第1または第2の発明による撮像システムにおいて、上
記制限手段が、上記階調変換曲線と基準階調変換曲線と
の間の距離を算出する距離算出手段と、上記距離に基づ
き制限量を設定する制限量設定手段と、を有してなるも
のである。
【0037】この第10の発明の好ましい適用例は、算
出された階調変換曲線に対して図12に示される距離算
出部81によって基準となる階調変換曲線からの距離量
を求め、距離補正部83によって距離量に応じて補正を
行う撮像システムである。
【0038】この第10の発明の撮像システムは、階調
変換曲線に対して基準階調変換曲線からの距離量を求
め、距離量に応じて補正を行う。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1から図8は本発明の第1の実
施形態を示したものであり、図1は撮像システムの構成
を示すブロック図、図2は撮影状況推定部の構成を示す
ブロック図、図3は評価測光用の分割パターンを示す
図、図4はシーンの分類パターンを示す図表、図5は変
換曲線算出部の構成を示すブロック図、図6は分類パタ
ーンに対する重み係数を示す図、図7は制限設定部の構
成を示すブロック図、図8は制限設定部による変換曲線
の修正結果を示す線図である。
【0040】この第1の実施形態の撮像システムは、例
えば、電子カメラとして構成されたものとなっている。
【0041】まず、図1を参照して、この第1の実施形
態の撮像システムの構成について説明する。
【0042】この撮像システムは、被写体像を後述する
CCD4に結像させるためのレンズ系1と、このレンズ
系1を通過する光束の通過範囲を規定するための絞り2
と、上記レンズ系1を通過した光束から不要な高周波ノ
イズを除去するローパスフィルタ3と、このローパスフ
ィルタ3を通過した後に結像された光像を光電変換して
アナログの電気信号として出力するものであり例えば電
子シャッタ機能を備えた単板式のカラーCCD等でなる
CCD4と、このCCD4から出力されるアナログの映
像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器5と、こ
のA/D変換器5から出力される画像データを記憶する
画像用バッファ6と、この画像用バッファ6から出力さ
れる画像データに基づき被写体の輝度を検出して上記絞
り2の絞り量や上記CCD4の電子シャッタを制御する
測光評価部7と、上記画像用バッファ6から出力される
画像データに基づきフォーカス位置を検出してレンズ駆
動制御信号を後述するAFモータ9に出力し焦点調節を
行う合焦点検出部8と、この合焦点検出部8から出力さ
れるレンズ駆動制御信号に基づき上記レンズ系1に含ま
れるフォーカスレンズを駆動するAFモータ9と、上記
画像用バッファ6から出力される単板状態の画像データ
を三板状態の画像データに変換する補間部10と、この
補間部10から出力される三板状態の画像データを記憶
する作業用バッファ11と、この作業用バッファ11か
ら出力される画像データを輝度信号Yと色差信号Cに分
離する分離手段たるY/C分離部12と、このY/C分
離部12から出力される輝度信号Yに基づき適正露光域
を抽出する抽出手段たる適正露光抽出部13と、上記作
業用バッファ11から出力される画像データや上記測光
評価部7による測光結果、合焦点検出部8による焦点検
出結果などに基づき画像内における主要被写体などの撮
影状況に関する情報を推定する撮影状況推定手段たる撮
影状況推定部15と、上記適正露光抽出部13により抽
出された適正露光域に関する変換特性を上記撮影状況推
定部15により推定された撮影状況に基づいて主要被写
体の階調が適切となるように重み付けしながら算出する
算出手段たる変換曲線算出部14と、この変換曲線算出
部14により算出された階調変換特性に制限を設定する
制限手段たる制限設定部16と、上記Y/C分離部12
から出力される輝度信号Yの階調補正を上記制限設定部
16から出力される階調変換特性に基づき行う変換手段
たる階調変換部17と、上記Y/C分離部12と階調変
換部17から出力される変換前後の輝度信号と色の存在
し得る理論限界モデルとに基づいて該Y/C分離部12
から出力される色差信号Cの階調補正を行う変換手段た
る色差変換部18と、上記階調変換部17から出力され
る階調補正後の輝度信号Yと上記色差変換部18から出
力される階調補正後の色差信号Cとを合成するY/C合
成部19と、このY/C合成部19により合成された画
像を例えばメモリカードやハードディスク等の記憶媒
体、あるいは外部の装置等に出力する出力部20と、上
記測光評価部7、合焦点検出部8から情報を取得して、
上記補間部10、Y/C分離部12、変換曲線算出部1
4、撮影状況推定部15、階調変換部17、Y/C合成
部19、出力部20等を含むこの撮像システム内の各回
路を統括的に制御する例えばマイクロコンピュータ等で
なる制御部21と、を有して構成されている。
【0043】次に、このように構成された撮像システム
の作用を、図1に示したような信号の流れに沿って説明
する。
【0044】上述したように例えば電子カメラでなるこ
の撮像システムに設けられている図示しないシャッタボ
タンを半押しすると、本撮影に先立って行われるプリ撮
影モードに入る。
【0045】上記絞り2とローパスフィルタ3を介して
上記レンズ系1により結像された被写体像は、CCD4
により電気信号に変換されてアナログの映像信号として
出力される。この映像信号は、A/D変換器5によって
例えば10bitの階調幅のデジタル信号に変換された
後に、画像用バッファ6へ転送されて記憶される。
【0046】上記画像用バッファ6内に記憶された画像
データは、その後に読み出されて、映像信号として測光
評価部7と合焦点検出部8とへ転送される。
【0047】上記測光評価部7では、画像中の輝度レベ
ルを求めて、適正露光となるような絞り値や電子シャッ
タ速度などを設定し、上記絞り2やCCD4を制御す
る。
【0048】また、上記合焦点検出部8では、画像中の
エッジ強度を検出して、該エッジ強度が最大となるよう
に上記AFモータ9を介してレンズ系1を駆動させるこ
とにより、合焦画像を得るように制御する。
【0049】このプリ撮影モードにおいてレンズ系1が
合焦位置に駆動された後は、シャッタボタンの半押しを
続けている間はこの合焦位置が固定して維持され、いわ
ゆるフォーカスロック状態となる。この間に撮影者は、
自由にフレーミングを変えることができるようになって
いる。
【0050】次に、上記シャッタボタンを全押しするこ
とにより、本撮影が行われる。この本撮影は、上記測光
評価部7によって求められた露光条件と、上記合焦点検
出部8によって求められた合焦条件と、に基づいて行わ
れ、これらの撮影条件は上記制御部21へ転送されるよ
うになっている。
【0051】このような撮影条件に基づく本撮影を行う
ことによりCCD4から出力される映像信号は、上述し
たプリ撮影のときと同様に、A/D変換器5によってデ
ジタル信号に変換された後に画像用バッファ6へ転送さ
れて記憶される。
【0052】補間部10は、制御部21の制御に従っ
て、上記画像用バッファ6に記憶されている単板状態の
映像信号を読み込み、公知の補間処理、ホワイトバラン
ス処理、強調処理などを行って三板状態の信号を生成
し、作業用バッファ11へ転送する。
【0053】Y/C分離部12は、制御部21の制御に
従って、上記作業用バッファ11上の三板信号を読み込
み、輝度信号Yと色差信号Cとに分離する。
【0054】輝度信号は、適正露光抽出部13によって
暗部と明部に関する所定の閾値(例えば10bit階調
である場合には、暗部の閾値が32、明部の閾値が99
2)と比較され、暗部の閾値以上でかつ明部の閾値以下
となる部分の輝度信号が、適正露光域として変換曲線算
出部14へ転送される。
【0055】変換曲線算出部14は、上記制御部21の
制御に基づいて、適正露光域の輝度信号からエッジ部の
ヒストグラムを作成する。このときに変換曲線算出部1
4は、上記撮影状況推定部15から撮影状況に関する情
報を取得して、この情報に基づき適応的に重みを付加す
ることにより、主要被写体を重視したヒストグラムを作
成する。そして変換曲線算出部14は、このヒストグラ
ムを累積することにより階調変換曲線を求めて、制限設
定部16へ転送する。
【0056】制限設定部16は、変換曲線算出部14か
ら転送された階調変換曲線の傾斜が所定の傾斜量以下に
なるように階調変換曲線を補正して、補正後の階調変換
曲線を上記階調変換部17へ転送する。
【0057】階調変換部17は、上記制限設定部16か
ら転送された階調変換曲線に基づいて、上記Y/C分離
部12から転送された輝度信号の変換を行う。この変換
後の輝度信号は、上記色差変換部18とY/C合成部1
9とへ転送される。
【0058】色差補正部17は、上記Y/C分離部12
から変換前の輝度信号を受け取るとともに、上記階調変
換部17から変換後の輝度信号を受け取る。そして、こ
れら変換前後の輝度信号と色の存在し得る理論限界モデ
ルとに基づいて、色差信号を補正するための補正係数を
算出し、上記Y/C分離部12から送られてくる色差信
号にこの補正係数を乗算して補正を行う。
【0059】こうして補正された色差信号は、Y/C合
成部19へ転送されて、上記階調変換部17から送られ
てくる変換後の輝度信号と合成され、出力部20へ転送
される。
【0060】次に、図2を参照して、上記撮影状況推定
部15の構成の一例について説明する。
【0061】この撮影状況推定部15は、上記制御部2
1を介して合焦点検出部8からの合焦距離情報を取得し
分類して送信する推定手段たる合焦位置推定部31と、
該制御部21を介して測光評価部7から測光評価に関す
る情報を取得し被写体分布を推定する推定手段たる被写
体分布推定部32と、上記合焦位置推定部31から出力
される情報と上記被写体分布推定部32から出力される
情報とを統合して上記変換曲線算出部14へ出力する統
合部33と、を有して構成されている。
【0062】上記合焦位置推定部31は、より詳しく
は、上記制御部21を介して取得した合焦距離情報に基
づき、撮影シーンを、例えば、風景(5m以上)、ポー
トレート(1m〜5m)、クローズアップ(1m以下)
の3種類に分類するようになっている。
【0063】また、上記被写体分布推定部32は、上記
制御部21を介して、上記測光評価部7から、パターン
に分割された測光情報を取得するようになっている。
【0064】具体的には、まず、上記測光評価部7は、
CCD4上の領域を例えば図3に示すように13個に分
類して、各領域毎に輝度値(ai ,i =1〜13)を得
ることにより、分割測光を行うようになっている。
【0065】この領域の分割は、より詳しくは、次のよ
うになっている。
【0066】すなわち、最中央部の真ん中の領域をa1
、その左隣をa2 、右隣をa3 とする。
【0067】さらに、この最中央部を取り巻く内周部の
内の上記領域a1 の上下を各a4 、a5 とし、該領域a
4 の左右を各a6 、a7とし、上記領域a5 の左右を各
a8、a9 とする。
【0068】そして、該内周部を取り巻く外周部の内の
左上をa10、右上をa11、左下をa12、右下をa13とす
る。
【0069】このような領域による分割測光において、
上記被写体分布推定部32は、次の各評価用パラメータ
を計算する。
【数1】S1 =|a2 −a3 |
【数2】 S2 =max(|a4 −a6 |,|a4 −a7 |)
【数3】 S3 =max(a10,a11)−(Σai )/13 ここに、||は絶対値をとることを意味し、max
(x,y)はxとyの内の大きい方の値を取ることを意
味している。
【0070】すなわち、評価用パラメータS1 は、最中
央部の左右の輝度差を示すものであり、クローズアップ
撮影時に単一の物体を撮影している場合には値が小さく
なり、複数の物体を撮影している場合には値が大きくな
る。
【0071】また、評価用パラメータS2 は、内周部の
上側中央と上側左右の何れかとの輝度差の大きい方を示
すものであり、ポートレート撮影時に複数の人物を撮影
する場合には値が小さくなり、一人の人物を撮影する場
合には値が大きくなる。
【0072】さらに、評価用パラメータS3 は、外周部
の上側左右何れか大きい方と画面全体の平均輝度との差
を示すものであり、風景撮影時に背景上部に空がない場
合には値が小さくなり、空がある場合には値が大きくな
る。
【0073】被写体分布推定部32は、このような測光
情報を算出して、上記統合部33へ転送する。
【0074】統合部33は、このような評価用パラメー
タを被写体分布推定部32から取得するとともに、合焦
位置の分類を上記合焦位置推定部20から取得して、図
4に示すような統合的な分類を行い、撮影状況を推定す
るようになっている。
【0075】図示のように、AF情報が5m〜∞のとき
には、風景であるとして、さらに上記評価用パラメータ
S3 を所定の閾値Th1 と比較する。このとき、評価用
パラメータS3 が閾値Th1 よりも大きければa10また
はa11の何れか少なくとも一方は画面全体の平均輝度よ
りもある程度以上輝度が高いことになるために、上部に
空のある風景であると判断する(Type1)。一方、
評価用パラメータS3が閾値Th1 よりも小さい場合に
は、これとは逆に上部に空がないかまたはあっても少な
い風景であると判断する(Type2)。
【0076】次に、AF情報が1m〜5mのときには、
ポートレートであるとして、さらに上記評価用パラメー
タS2 を所定の閾値Th2 と比較する。このとき、評価
用パラメータS2 が閾値Th2 よりも大きければ一人の
ポートレートであると判断し(Type3)、一方、閾
値Th2 よりも小さければ複数人のポートレートである
と判断する(Type4)。
【0077】そして、AF情報が1m以下のときには、
クローズアップであるとして、さらに上記評価用パラメ
ータS1 を所定の閾値Th3 と比較する。このとき、評
価用パラメータS1 が閾値Th3 よりも大きければ複数
の物体のクローズアップであると判断し(Type
5)、一方、閾値Th3 よりも小さければ単一の物体の
クローズアップであると判断する(Type6)。
【0078】このようなタイプに分類した撮影状況が、
統合部33から上記変換曲線算出部14へ出力される。
【0079】次に、図5を参照して、上記変換曲線算出
部14の構成の一例について説明する。
【0080】この変換曲線算出部14は、撮影状況に応
じた重みパターンが予め記憶されている重みパターン用
ROM42と、上記制御部21の制御に基づき上記撮影
状況推定部15から転送された撮影状況に関する情報を
参照して上記重みパターン用ROM42に記憶されてい
る重みパターンを選択して読み出す重みパターン選択部
41と、上記制御部21の制御に基づき上記適正露光抽
出部13から適正露光域の輝度信号を読み込んで公知の
エッジ抽出を行う特徴量算出手段たるエッジ抽出部43
と、このエッジ抽出部43により抽出されたエッジ画像
に関して所定の閾値(例えば10bit階調の場合には
32)以上のエッジ強度のある画素を選別し、上記重み
パターン選択部41からの重み情報に基づいて重み付け
を行いヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段で
あり階調変換曲線算出手段たるヒストグラム作成部44
と、このヒストグラム作成部44により作成されたヒス
トグラムを累積して出力画像の階調に応じて(例えば出
力画像が8bitである場合には、0〜255の範囲)
正規化することにより階調変換曲線を生成する階調変換
曲線算出手段たる累積ヒストグラム作成部45と、この
累積ヒストグラム作成部45から転送された階調変換曲
線について所定の輝度値(例えば10bit階調である
場合には24)以下の部分をエッジ強調処理などと併せ
て決定される固定的なガンマ特性に置換することにより
暗部のノイズが目立たないように補正しその結果を上記
制限設定部16へ出力する暗部補正手段たる暗部補正部
46と、を有して構成されている。
【0081】なお、上記重みパターン用ROM42に記
憶されている分類パターンに対する重み係数は、図6に
示すようになっている。
【0082】この図6に示す重みパターンは、画像を4
×4の合計16個の領域に分割して、各領域毎に乗算す
る係数を意味しており、上記図4に示したような分類パ
ターンに対応している。
【0083】すなわち、図6(A)は上記Type1
に、図6(B)は上記Type2に、図6(C)は上記
Type3に、図6(D)は上記Type4に、図6
(E)は上記Type5に、図6(F)は上記Type
6にそれぞれ対応した重みパターンとなっている。
【0084】続いて、図7を参照して、上記制限設定部
16の構成の一例について説明する。
【0085】この制限設定部16は、上記変換曲線算出
部14から階調変換曲線を取得して傾斜を算出する傾斜
算出手段たる傾斜算出部51と、この傾斜算出部51に
より算出された傾斜に基づき後述する補正量蓄積部53
を参照しながら上記変換曲線算出部14から取得した階
調変換曲線の傾斜を補正する制限量設定手段たる傾斜補
正部52と、この傾斜補正部52による補正量を累積加
算し記憶する補正量蓄積部53と、上記傾斜補正部52
により傾斜を補正された階調変換曲線の平滑化を行う平
滑化手段たる平滑部54と、を有して構成されている。
【0086】このような制限設定部16の作用は、次の
ようになる。
【0087】傾斜算出部51は、上記変換曲線算出部1
4から階調変換曲線を受け取ると、該階調変換曲線に関
して、入力軸の所定間隔Δinput に対する出力値の増分
Δoutputから、数式4に示すように、傾斜値kを算出す
る。
【数4】k=Δoutput/Δinput
【0088】傾斜算出部51は、この傾斜値kを所定間
隔Δinput 毎に算出して、算出結果を上記逐次傾斜補正
部52へ転送する。
【0089】傾斜補正部52は、上記傾斜算出部51か
ら受け取った傾斜値kが所定の閾値(例えば10)を越
えた場合に、傾斜値が閾値以内に収まるように、変換曲
線算出部の出力値を下方修正する。また、この補正値
は、この処理を行うに先立って予め0に初期化されてい
る補正量蓄積部53へ転送されて、累積加算される。
【0090】一方、傾斜補正部52は、傾斜値kが閾値
以下で、かつ補正量蓄積部53に補正量の累積がある場
合は、傾斜値が閾値と等しくなるように、変換曲線算出
部の出力値を上方修正する。上方修正した場合には、上
記補正量蓄積部53に累積されている補正量から、上方
修正した補正量を減算する。
【0091】傾斜補正部52は、このような過程を、入
力軸の全範囲について行うようになっていて、その補正
の様子の一例を示すのが図8である。
【0092】図8に示すように、オリジナルの階調変換
曲線G0は、暗部において傾斜が急峻で閾値を越えてい
るために、修正後の階調変換曲線G1に示すように、傾
斜が閾値となるように修正されている。
【0093】この暗部における傾斜の下方修正は、閾値
の傾斜部分がオリジナルの階調変換曲線G0に再び交わ
るまで、すなわち、上記補正量蓄積部53に累積されて
いる補正量が0になるまで行われる。
【0094】その後は、閾値を越える傾斜部分は存在し
ないために、修正後の階調変換曲線G1は、オリジナル
の階調変換曲線G0と一致している。
【0095】傾斜補正部52においてこのように補正さ
れた階調変換曲線G1は、平滑部54へ転送されて、移
動平均法などの公知の平滑化処理がなされた後に、階調
変換部17へ転送される。
【0096】なお、上述では撮影状況推定部15は、合
焦情報と測光情報とに基づいて撮影状況を推定したが、
元にする情報としてはこれらに限るものではなく、例え
ば、ズーム位置情報、マルチスポット測光情報、視線入
力情報、ストロボ発光情報などを用いるようにしても構
わない。
【0097】このような第1の実施形態によれば、画像
毎の撮影状況とエッジ部のヒストグラムとに基づいて、
適応的に主要被写体に重み付けを行った階調変換曲線を
得ることができる。これにより、主要被写体に割り当て
られる階調幅が増加して、主観的に好ましい画像が得ら
れる。
【0098】また、暗部の特性を独立に設定し、階調変
換曲線の傾斜に制限を設けているために、ノイズの増加
や色再現の破綻などの副作用を効果的に抑制することが
できる。
【0099】さらに、補正後の階調変換曲線に対して平
滑化処理を行っているために、階調の変化が滑らかにな
って、より自然な画像を得ることができる。
【0100】なお、上述した実施形態においては撮影状
況を求めていたが、これは必ずしも必要ではない。撮影
状況の推定を省略した場合には、主要被写体に対する適
正な階調割り当ての精度が低下することになるが、それ
でもある程度の効果を奏することが可能である。そして
この場合には、撮影状況推定部15と、変換曲線算出部
14内の重みパターン選択部41および重みパターン用
ROM42と、を省略することができるために、より低
コスト化を図ることが可能となる。
【0101】図9から図13は本発明の第2の実施形態
を示したものであり、図9は撮像システムの構成を示す
ブロック図、図10は制限設定部の一構成例を示すブロ
ック図、図11は上記図10の制限設定部による変換曲
線の修正結果を示す線図、図12は制限設定部の他の構
成例を示すブロック図、図13は上記図12の制限設定
部による変換曲線の修正結果を示す線図である。
【0102】この第2の実施形態において、上述の第1
の実施形態と同様である部分については同一の符号を付
して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明
する。
【0103】この第2の実施形態の撮像システムは、同
一被写体に対して異なる露光条件で撮像した2枚の画像
を合成して1枚の広ダイナミックレンジ画像を生成する
ようにしたものであり、図9に示すように、上述した第
1の実施形態における画像用バッファ6に代えて第1画
像用バッファ6aおよび第2画像用バッファ6bを設
け、さらに、合成手段たる輝度合成部61と、輝度合成
用バッファ62と、合成手段たる色差合成部63と、色
差合成用バッファ64とを付加した構成になっている。
【0104】また、制限設定部16Aも、後述するよう
に、第1の実施形態の制限設定部16とは異なる構成と
なっている。
【0105】これらの構成要素と他の構成要素との接続
関係は、次のようになっている。
【0106】上記A/D変換器5からのデジタル画像信
号は、第1画像用バッファ6aと第2画像用バッファ6
bとを介して、上記補間部10へ転送されるようになっ
ている。
【0107】また、上記第1画像用バッファ6aは、上
記測光評価部7と合焦点検出部8とに接続されている。
【0108】上記Y/C分離部12は、適正露光抽出部
13と色差合成部63とへ接続されている。
【0109】さらに、上記適正露光抽出部13は、輝度
合成部61と色差合成部63とへ接続されている。
【0110】これらの内の輝度合成部61は、輝度合成
用バッファ62を介して、上記変換曲線算出部14と階
調変換部17とへ、また、色差合成部63は、色差合成
用バッファ64を介して色差変換部18へ接続されてい
る。
【0111】また、上記制御部21は、補間部10と、
Y/C分離部12と、変換曲線算出部14と、撮影状況
推定部15と、階調変換部17と、Y/C合成部19
と、出力部20と、輝度合成部61と、色差合成部63
と、に接続されて制御を行うようになっている。
【0112】次に、このような撮像システムの作用につ
いて説明する。
【0113】この第2の実施形態の作用は、上述した第
1の実施形態の作用と基本的に同様となっているため
に、異なる部分のみを図9の信号の流れに沿って説明す
る。
【0114】図示しないシャッタボタンを半押しする
と、本撮影に先立って行われるプリ撮影モードに入る。
【0115】上記絞り2とローパスフィルタ3を介し
て、上記レンズ系1により結像された被写体像は、CC
D4により電気信号に変換されてアナログの映像信号と
して出力される。この映像信号は、A/D変換器5によ
ってデジタル信号に変換された後に、第1画像用バッフ
ァ6aへ転送されて記憶される。
【0116】この第1画像用バッファ6a内に記憶され
た画像データは、その後に読み出されて、映像信号とし
て測光評価部7と合焦点検出部8とへ転送され、本撮影
用の撮影条件が決定される。
【0117】次に、上記シャッタボタンを全押しするこ
とにより、本撮影が行われる。上記測光評価部7によっ
て求められた露光条件に対して、所定の露光比、例えば
1/8となるような露光条件で1枚目の画像(短時間露
光画像)が撮影され、A/D変換器5によってデジタル
信号に変換された後に第2画像用バッファ6bへ転送さ
れて記憶される。
【0118】続いて、測光評価部7によって求められた
露光条件によって2枚目の画像(長時間露光画像)が撮
影され、上記A/D変換器5によってデジタル信号に変
換された後に、第1画像用バッファ6aへ転送されて記
憶される。
【0119】補間部10は、制御部21の制御に従っ
て、これら第1画像用バッファ6aと第2画像用バッフ
ァ6bに記憶されている単板状態の映像信号を順次読み
込んで、公知の補間処理、ホワイトバランス処理、強調
処理などを行って三板状態の信号を生成し、作業用バッ
ファ11へ転送する。
【0120】Y/C分離部12は、制御部21の制御に
従って、上記作業用バッファ11上の三板信号を長時間
露光画像、短時間露光画像の順に読み込み、それぞれを
輝度信号Yと色差信号Cとに分離する。
【0121】長時間露光画像に係る輝度信号は、適正露
光抽出部13によって所定の閾値(例えば10bit階
調の場合には832)以下の領域の信号が適正露光領域
として抽出され、該適正露光領域の輝度信号が輝度合成
部61と色差合成部63とへそれぞれ転送される。
【0122】また、短時間露光画像に係る輝度信号の場
合には、上記適正露光抽出部13によって、上記適正露
光領域以外、すなわち、長時間露光画像の輝度信号が露
光オーバーとなる領域に対応する輝度信号が抽出され
て、上記輝度合成部61と色差合成部63とへそれぞれ
転送される。
【0123】輝度合成部61は、適正露光抽出部13か
ら転送された短時間露光画像の輝度信号を、撮影時の露
光比に従って補正(この例では、長時間露光に対して1
/8となるような露光比に設定されているために、8倍
に補正)した後に、上記適正露光抽出部13から転送さ
れた長時間露光画像の輝度信号と合成し、一枚の画像と
して輝度合成用バッファ62へ転送する。
【0124】色差合成部63は、同様に、Y/C分離部
12から転送された短時間露光画像の色差信号を露光比
に従って補正した後に、該Y/C分離部12から転送さ
れた長時間露光画像の色差信号と合成するが、その際
に、上記適正露光抽出部13から転送される適正露光領
域に関する情報を用いる。こうして合成された色差信号
は、色差合成用バッファ64へ転送されて、記憶され
る。
【0125】上記輝度合成用バッファ62に記憶されて
いる輝度信号は、変換曲線算出部14部へ転送されて、
上述した第1の実施形態と同様に、階調変換曲線が算出
される。
【0126】算出された階調変換曲線は、制限手段たる
制限設定部16Aへ転送されて、適正範囲を逸脱しない
ように補正がなされる。
【0127】ここで、図10を参照して、制限設定部1
6Aの構成について説明する。
【0128】この制限設定部16Aは、階調変換曲線の
適正変換領域である適正範囲を記憶する適正範囲ROM
72と、上記変換曲線算出部14から転送された階調変
換曲線をこの適正範囲ROM72から読み込んだ適正範
囲と比較する逸脱算出手段たる逸脱算出部71と、この
逸脱算出部71により適正範囲からの逸脱が検出された
場合に上記変換曲線算出部14から転送された階調変換
曲線の補正を行う制限量設定手段たる逸脱補正部73
と、この逸脱補正部73により補正された階調変換曲線
を平滑化して上記階調変換部17へ出力する平滑化手段
たる平滑部74と、を有して構成されている。
【0129】このような制限設定部16Aの作用は、次
のようになる。
【0130】逸脱算出部71は、変換曲線算出部14か
ら転送された階調変換曲線と、適正範囲ROM72から
読み込んだ適正範囲とを比較する。この比較は入力軸に
沿って逐次行われ、適正範囲の上限を越える場合、また
は下限を下回る場合に、逸脱補正部73に対して、適正
範囲ROM72から読み込んだ上限値または下限値を転
送する。
【0131】逸脱補正部73は、変換曲線算出部14か
ら転送される階調変換曲線を平滑部74に対して出力す
るが、このとき、上記逸脱算出部71からの信号が入力
されない場合にはそのまま出力し、入力された場合に
は、階調変換曲線の出力値を該逸脱算出部71からの入
力値に置き換えてから、つまり、適正範囲ROM72か
らの上限値または下限値に置換してから、平滑部74へ
の出力を行う。
【0132】このような処理を、入力軸の全範囲につい
て行うことにより、例えば図11に示すような補正され
た階調変換曲線が作成される。
【0133】図11において、斜線で示す部分が、上記
適正範囲ROM72に記憶されている階調変換曲線の適
正範囲となっている。
【0134】これに対して、上記変換曲線算出部14に
より算出されたオリジナルの階調変換曲線G0は、暗部
において傾斜が急峻であるために、その立ち上がり部分
で適正範囲を逸脱している。
【0135】この逸脱部分は、上記逸脱算出部71によ
り検出されて、上記逸脱補正部73により、適正範囲内
に収まるように修正後の階調変換曲線G1が作成され
る。また、元々適正範囲内に収まっている部分について
は、オリジナルの階調変換曲線G0と修正後の階調変換
曲線G1とが同一となっている。
【0136】逸脱補正部73においてこのように補正さ
れた階調変換曲線G1は、平滑部74へ転送されて、移
動平均法などの公知の平滑化処理がなされた後に、階調
変換部17へ転送される。
【0137】これ以後の処理については、上述した第1
の実施形態と同様である。
【0138】なお、上述した構成例では、階調変換曲線
が適正範囲から逸脱した場合に制限処理を行うものであ
ったが、これに限定されるものはなく、第1の実施形態
と同様に、階調変換曲線の傾斜量に基づいた補正を適用
することも可能である。
【0139】続いて、制限設定部16Aの構成を異なら
せた制限手段たる制限設定部16Bの例について、図1
2と図13を参照して説明する。
【0140】この制限設定部16Bは、図12に示すよ
うに、基準階調変換曲線を記憶する基準曲線ROM82
と、上記変換曲線算出部14から転送された階調変換曲
線とこの基準曲線ROM82から読み込んだ基準階調変
換曲線との距離を算出する距離算出手段たる距離算出部
81と、この距離算出部81により算出された距離に基
づき上記変換曲線算出部14から転送された階調変換曲
線の補正を行って上記階調変換部17へ出力する制限量
設定手段たる距離補正部83と、を有して構成されてい
る。
【0141】このような制限設定部16Bの作用は、次
のようになる。
【0142】距離算出部81は、変換曲線算出部14か
ら転送された階調変換曲線Tと、基準曲線ROM82か
ら読み込んだ基準階調変換曲線Toとの距離Lを、次の
数式5に従って算出する。
【数5】L = |T−To| if(L>Max) L=Max, if(L<1)
L=1 ここに、Maxは所定の定数項(例えば10bit階調
の場合には32)である。この数式5による算出は、入
力軸に沿って逐次行われる。
【0143】続いて、距離補正部83は、上記距離算出
部81により算出された距離Lに基づいて、上記変換曲
線算出部14から転送された階調変換曲線Tの補正を次
の数式6に示すように行い、補正後の階調変換曲線を
T’作成する。
【数6】T’=To+(T−To){1+L(k−1)
/Max} ここに、kは、0<k<1の範囲内で設定される所定の
定数項であり、例えば0.4として設定される。
【0144】このような処理を行ったときの一例が、図
13に示すようになっている。
【0145】図13においては、上記基準曲線ROM8
2に記憶されている基準階調変換曲線Toが、符号GS
として示されている。
【0146】これに対して、上記変換曲線算出部14に
より算出されたオリジナルの階調変換曲線G0(数式5
または数式6の基準階調変換曲線Tに対応する)は、暗
部において傾斜が急峻であるために、その立ち上がり部
分で基準階調変換曲線GSからの距離が遠くなってい
る。
【0147】このようなオリジナルの階調変換曲線G0
を、上記数式6により補正した結果が、補正された階調
変換曲線G1(数式6の基準階調変換曲線T’に対応す
る)となり、基準階調変換曲線GSにより近接したもの
となる。
【0148】距離補正部83においてこのように補正さ
れた階調変換曲線G1は、そのまま階調変換部17へ転
送される。上述したような補正は、基準階調変換曲線と
の距離に基づいて連続的に行われるものであり、補正を
行っても階調変換曲線に不自然な折れ曲がり等が発生す
ることはないために、その後の平滑化処理を省略するこ
とが可能となっている。
【0149】なお、上述では、同一被写体に対して異な
る露光条件で撮像した2枚の画像を合成して1枚の広ダ
イナミックレンジ画像を生成する例について説明した
が、これに限定されるものではなく、同一被写体に対し
て異なる露光条件で撮像した任意の枚数の画像からなる
画像群を合成して1枚の広ダイナミックレンジ画像を生
成する場合にも、適用することが可能である。また、上
述した第1の実施形態と同様の、通常の一枚の画像に対
しても、適用することができる。
【0150】このような第2の実施形態によれば、上述
した第1の実施形態とほぼ同様の効果を奏するととも
に、露光の異なる複数枚の画像を合成しているために、
撮像素子の階調幅を超える広ダイナミックレンジ画像を
得ることができる。
【0151】また、広ダイナミックレンジ画像に適した
階調変換曲線を適応的に算出して、この階調変換曲線が
適正範囲内から逸脱しないように制限しているために、
ノイズの増加や色再現の破綻などの副作用の少ない、高
品位な画像を得ることができる。
【0152】さらに、適正範囲を用いる場合には、階調
変換曲線に対する制限処理を、単純な比較と置換のみで
行うことができるために、高速な処理が可能となる。
【0153】一方、基準階調変換曲線を用いる場合に
は、平滑部が不要となるために、構成を簡単にしてコス
トを削減することが可能となる。
【0154】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0155】
【発明の効果】以上説明したように請求項1による本発
明の撮像システムによれば、主要被写体に適切な階調を
付与して、ノイズが少なく色再現が破綻することのない
高品位な画像を得ることができる。
【0156】また、請求項2による本発明の撮像システ
ムによれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏す
るとともに、撮像素子で扱える階調幅を上回る広ダイナ
ミックレンジ画像を得ることが可能となる。
【0157】さらに、請求項3による本発明の撮像シス
テムによれば、請求項1または請求項2に記載の発明と
同様の効果を奏するとともに、平坦な背景領域に影響さ
れることなく、主要被写体に適切な階調幅が付与された
高品位な画像を得ることができる。
【0158】請求項4による本発明の撮像システムによ
れば、請求項1または請求項2に記載の発明と同様の効
果を奏するとともに、人物や風景などの撮影状況に応じ
た階調変換がなされた高品位な画像を得ることができ
る。
【0159】請求項5による本発明の撮像システムによ
れば、請求項4に記載の発明と同様の効果を奏するとと
もに、人物や風景などの撮影状況に応じて、主要被写体
位置を高精度に推定することができる。
【0160】請求項6による本発明の撮像システムによ
れば、請求項3または請求項4に記載の発明と同様の効
果を奏するとともに、暗部のノイズが増加するのを防止
した高品位な画像を得ることができる。
【0161】請求項7による本発明の撮像システムによ
れば、請求項1または請求項2に記載の発明と同様の効
果を奏するとともに、階調変化が連続的になって違和感
のない画像を得ることができる。
【0162】請求項8による本発明の撮像システムによ
れば、請求項1または請求項2に記載の発明と同様の効
果を奏するとともに、極端な増幅を回避したために、ノ
イズの増加や色再現の破綻などの副作用を生じることの
少ない階調変換曲線を得ることができる。そして、補正
を行う際に、ROMなどの外部メモリを必要とすること
なく、低コストで行うことができる。
【0163】請求項9による本発明の撮像システムによ
れば、請求項1または請求項2に記載の発明と同様の効
果を奏するとともに、極端な増幅を回避したために、ノ
イズの増加や色再現の破綻などの副作用を生じることの
少ない階調変換曲線を得ることができる。そして、補正
における演算量が少ないために、高速に処理を行うこと
ができる。
【0164】請求項10による本発明の撮像システムに
よれば、請求項1または請求項2に記載の発明と同様の
効果を奏するとともに、極端な増幅を回避したために、
ノイズの増加や色再現の破綻などの副作用を生じること
の少ない階調変換曲線を得ることができる。そして、補
正が連続的行われるために、違和感のない画像を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における撮像システム
の構成を示すブロック図。
【図2】上記第1の実施形態における撮影状況推定部の
構成を示すブロック図。
【図3】上記第1の実施形態における評価測光用の分割
パターンを示す図。
【図4】上記第1の実施形態におけるシーンの分類パタ
ーンを示す図表。
【図5】上記第1の実施形態における変換曲線算出部の
構成を示すブロック図。
【図6】上記第1の実施形態における分類パターンに対
する重み係数を示す図。
【図7】上記第1の実施形態における制限設定部の構成
を示すブロック図。
【図8】上記第1の実施形態の制限設定部による変換曲
線の修正結果を示す線図。
【図9】本発明の第2の実施形態における撮像システム
の構成を示すブロック図。
【図10】上記第2の実施形態における制限設定部の一
構成例を示すブロック図。
【図11】上記図10の制限設定部による変換曲線の修
正結果を示す線図。
【図12】上記第2の実施形態における制限設定部の他
の構成例を示すブロック図。
【図13】上記図12の制限設定部による変換曲線の修
正結果を示す線図。
【符号の説明】
1…レンズ系 2…絞り 3…ローパスフィルタ 4…CCD 5…A/D変換器 6…画像用バッファ 6a…第1画像用バッファ 6b…第2画像用バッファ 7…測光評価部 8…合焦点検出部 9…AFモータ 10…補間部 11…作業用バッファ 12…Y/C分離部(分離手段) 13…適正露光抽出部(抽出手段) 14…変換曲線算出部(算出手段) 15…撮影状況推定部(撮影状況推定手段) 16,16A,16B…制限設定部(制限手段) 17…階調変換部(変換手段) 18…色差変換部(変換手段) 19…Y/C合成部 20…出力部 21…制御部 31…合焦位置推定部(推定手段) 32…被写体分布推定部(推定手段) 33…統合部 41…重みパターン選択部 42…重みパターン用ROM 43…エッジ抽出部(特徴量算出手段) 44…ヒストグラム作成部(ヒストグラム作成手段、階
調変換曲線算出手段) 45…累積ヒストグラム作成部(階調変換曲線算出手
段) 46…暗部補正部(暗部補正手段) 51…傾斜算出部(傾斜算出手段) 52…傾斜補正部(制限量設定手段) 53…補正量蓄積部 54…平滑部(平滑化手段) 61…輝度合成部(合成手段) 62…輝度合成用バッファ 63…色差合成部(合成手段) 64…色差合成用バッファ 71…逸脱算出部(逸脱算出手段) 72…適正範囲ROM 73…逸脱補正部(制限量設定手段) 74…平滑部(平滑化手段) 81…距離算出部(距離算出手段) 82…基準曲線ROM 83…距離補正部(制限量設定手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/405 H04N 5/243 5C077 5/20 9/04 B 5L096 5/243 1/40 101E 9/04 B Fターム(参考) 5B057 BA11 CA01 CA08 CA16 CB01 CB08 CB16 CE08 CE11 CH01 CH11 CH14 DA20 DB06 DB09 DC16 DC19 5C021 PA17 PA82 PA85 XA03 XA35 XB07 YC00 YC03 5C022 AA13 AB03 AB11 AB17 AC42 AC69 5C065 AA01 AA03 BB12 CC02 CC03 CC08 CC09 DD02 GG15 GG18 GG21 GG30 5C076 AA19 AA27 BA06 5C077 LL04 LL19 MP01 MP08 PP15 PP34 PP68 PQ12 PQ18 PQ19 PQ20 TT09 5L096 AA02 AA06 CA02 CA04 DA01 EA39 FA06 FA35 GA41 JA11 LA05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像系からのM(Mは自然数)bitの
    階調幅の画像を、出力系のN(NはM≧Nを満たす自然
    数)bitの階調幅の画像へ変換して出力する撮像シス
    テムであって、 上記画像の階調を変換するための階調変換曲線を算出す
    る算出手段と、 上記階調変換曲線に制限を課す制限手段と、 上記制限を課した階調変換曲線に基づき変換を行う変換
    手段と、 を具備したことを特徴とする撮像システム。
  2. 【請求項2】 同一被写体に対して異なる露光条件で撮
    像した複数枚の画像からなる画像群を合成して上記Mb
    itの階調幅の画像を生成する合成手段をさらに具備し
    たことを特徴とする請求項1に記載の撮像システム。
  3. 【請求項3】 上記画像を輝度信号と色差信号とに分離
    する分離手段と、 上記輝度信号に基づき適正露光域を抽出する抽出手段
    と、 をさらに具備し、 上記算出手段は、上記適正露光域に関して特徴量を算出
    する特徴量算出手段と、上記特徴量に基づきヒストグラ
    ムを作成するヒストグラム作成手段と、上記ヒストグラ
    ムに基づき階調変換曲線を算出する階調変換曲線算出手
    段と、を有してなるものであることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の撮像システム。
  4. 【請求項4】 上記画像に関する撮影状況を推定する撮
    影状況推定手段と、 上記画像を輝度信号と色差信号とに分離する分離手段
    と、 上記輝度信号に基づき適正露光域を抽出する抽出手段
    と、 をさらに具備し、 上記算出手段は、上記適正露光域に関して特徴量を算出
    する特徴量算出手段と、上記撮影状況および特徴量に基
    づきヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、
    上記ヒストグラムに基づき階調変換曲線を算出する階調
    変換曲線算出手段と、を有してなるものであることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像システ
    ム。
  5. 【請求項5】 上記撮影状況推定手段は、合焦情報と、
    測光情報と、ズーム位置情報と、マルチスポット測光情
    報と、視線入力情報と、ストロボ発光情報と、の内の少
    なくとも1つ以上の情報から撮影状況を推定するもので
    あることを特徴とする請求項4に記載の撮像システム。
  6. 【請求項6】 上記算出手段は、上記輝度信号に基づき
    所定輝度値以下の変換特性を設定する暗部補正手段をさ
    らに有してなるものであることを特徴とする請求項3ま
    たは請求項4に記載の撮像システム。
  7. 【請求項7】 上記制限手段は、上記階調変換曲線に制
    限を課した後に平滑化する平滑化手段を有してなるもの
    であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の撮像システム。
  8. 【請求項8】 上記制限手段は、上記階調変換曲線の傾
    斜を算出する傾斜算出手段と、上記傾斜に基づき制限量
    を設定する制限量設定手段と、を有してなるものである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像
    システム。
  9. 【請求項9】 上記制限手段は、上記階調変換曲線と適
    正変換領域との間の逸脱を算出する逸脱算出手段と、上
    記逸脱に基づき制限量を設定する制限量設定手段と、を
    有してなるものであることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の撮像システム。
  10. 【請求項10】 上記制限手段は、上記階調変換曲線と
    基準階調変換曲線との間の距離を算出する距離算出手段
    と、上記距離に基づき制限量を設定する制限量設定手段
    と、を有してなるものであることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の撮像システム。
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