JP5600084B2 - 複層塗膜形成方法 - Google Patents
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Description
映性、耐水密着性及び耐チッピング性に優れた複層塗膜を形成せしめることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1) 被塗物上に、中塗り塗料(X)を塗装して中塗り塗膜を形成せしめる工程、
(2) 工程(1)で形成される未硬化の中塗り塗膜上に、水性ベースコート塗料(Y)を塗装してベースコート塗膜を形成せしめる工程、
(3) 工程(2)で形成される未硬化のベースコート塗膜上に、クリヤーコート塗料(Z)を塗装してクリヤーコート塗膜を形成せしめる工程、ならびに
(4) 工程(1)〜(3)で形成される未硬化の中塗り塗膜、ベースコート塗膜及びクリヤーコート塗膜を加熱することによって、これら3つの塗膜を同時に硬化させる工程、
を順次行うことからなり、中塗り塗料(X)が、
ポリカルボジイミド化合物及びメラミン樹脂を硬化剤として含有してなるものであって、
剪断応力1.0Pa及び周波数0.1Hzの条件下で40℃において、100Pa・sec以下の複素粘性率(η*40)を有し、且つ剪断応力1.0Pa及び周波数0.1Hzの条件下で80℃において、800Pa・sec以上の複素粘性率(η*80)を有する
ことを特徴とする複層塗膜形成方法を提供するものである。
本工程は、被塗物上に、中塗り塗料(X)を塗装して中塗り塗膜が形成せしめる工程である。
本発明に従って中塗り塗料(X)を適用することができる被塗物は、特に限定されるものではなく、例えば、乗用車、トラック、オートバイ、バス等の自動車の車体の外板部;自動車部品;携帯電話、オーディオ機器等の家庭電気製品の外板部等を挙げることができ、なかでも、自動車車体の外板部及び自動車部品が好ましい。
理、クロメート処理、複合酸化物処理等の表面処理が施されたものであってもよい。さらに、該被塗物は、上記金属材料、車体等に、各種電着塗料等の下塗り塗膜が形成されたものであってもよく、なかでも、カチオン電着塗料によって下塗り塗膜が形成された車体が特に好適である。
本発明において、上記被塗物に塗装される中塗り塗料(X)としては、ポリカルボジイミド化合物及びメラミン樹脂を硬化剤として含有し、そして剪断応力1.0Pa及び周波数0.1Hzの条件下で40℃において、100Pa・sec以下、好ましくは80Pa・sec以下・さらに好ましくは70Pa・sec以下の複素粘性率(η*40)を有し、且つ剪断応力1.0Pa及び周波数0.1Hzの条件下で80℃において、800Pa・sec以上、好ましくは900Pa・sec以上、さらに好ましくは1,000Pa・sec以上の複素粘性率(η*80)を有する塗料組成物が使用される。
ec以上である中塗り塗料(X)を使用することにより、平滑性及び鮮映性に優れた複層塗膜を形成できる理由としては、中塗り塗料(X)の40℃における複素粘性率(η*40)が100Pa・sec以下と比較的低いため、被塗物に塗装された後の中塗り塗料(X)の流動性が高く、被塗物上に中塗り塗料(X)が均一に濡れ広がり、優れた平滑性を有する塗膜が形成されることが推察される。また、その一方で、80℃における複素粘性率(η*80)が800Pa・sec以上であり、比較的低温の段階から粘度が上昇するという粘性特性を有するため、上層に塗装される水性ベースコート塗料との混層が抑制され、鮮映性にも優れた複層塗膜が形成されると推察される。
(A) 30〜70mgKOH/gの範囲内の酸価、50〜200mgKOH/gの範囲内の水酸基価及び3,000〜7,000の範囲内の重量平均分子量を有するカルボキシル基含有ポリエステル樹脂 20〜45質量%、
(B) 炭素数4〜8のアルキル基を有する重合性不飽和モノマー45〜80質量%、水酸基含有重合性不飽和モノマー1〜10質量%、カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー1〜10質量%及びその他の重合性不飽和モノマー0〜53質量%を含有するモノマー成分を共重合して得られるアクリル樹脂 5〜20質量%、
(C) 硬化剤としてポリカルボジイミド化合物及びメラミン樹脂 40〜55質量%、ならびに
(D) 一般式(1)
で表されるジエステル化合物 5〜20質量%
ここで、成分(A)〜(D)の各含有量は成分(A)〜(D)の合計固形分を基準とした重量百分率である、
を含有してなるものを好適に使用することができる。
カルボキシル基含有ポリエステル樹脂(A)は、例えば、多塩基酸成分と多価アルコ−ル成分とのエステル化反応又はエステル交換反応によって製造することができ、具体的には、例えば、多塩基酸成分と多価アルコ−ル成分とを、該多塩基酸成分中のカルボキシル基と該多価アルコール成分中の水酸基の当量比(COOH/OH)が1より大きくなるような割合で、すなわち水酸基に比べカルボキシル基が多い状態でエステル化反応させるこ
とによって製造することができる。
アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸等が挙げられ、これらはそれぞれ単独でもしくは2種以上組合せて使用することができる。また、上記炭素数4以上の直鎖アルキレン基を有する脂肪族ジオールとしては、例えば、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等が挙げられ、これらはそれぞれ単独でもしくは2種以上組合せて使用することができる。
アクリル樹脂(B)としては、特に限定されず、中塗り塗料の分野で通常使用される塗料用アクリル樹脂であれば、いずれも使用可能であり、例えば、水酸基含有アクリル樹脂(B1)を好適に使用することができる。水酸基含有アクリル樹脂(B1)は、通常、水酸基含有重合性不飽和モノマーとその他の重合性不飽和モノマーを、例えば、有機溶媒中
での溶液重合法、水中での乳化重合法等のそれ自体既知の方法によって共重合させることにより製造することができる。
合性不飽和モノマーが好ましく、炭素数4〜8のアルキル基を有する重合性不飽和モノマーがさらに好ましい。なかでも、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等を好適に使用することができる。
水酸基含有重合性不飽和モノマー(b−2):0.5〜40質量%、好ましくは2〜15質量%、さらに好ましくは5〜10質量%、
カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー(b−3):0.5〜20質量%、好ましくは2〜15質量%、さらに好ましくは3〜8質量%。
ト;フルオロオレフィン等のフッ素化アルキル基を有する重合性不飽和モノマー;マレイミド基等の光重合性官能基を有する重合性不飽和モノマー;N−ビニルピロリドン、エチレン、ブタジエン、クロロプレン、プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル等のビニル化合物;アリル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタンジ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタントリ(メタ)アクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルプロパントリ(メタ)アクリレート、トリアリルイソシアヌレート、ジアリルテレフタレート、ジビニルベンゼン等の重合性不飽和基を1分子中に少なくとも2個有する重合性不飽和モノマー;(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、グリシジル(メタ)アクリレートとアミン類との付加物等の含窒素重合性不飽和モノマー;グリシジル(メタ)アクリレート、β−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルエチル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルプロピル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有重合性不飽和モノマー;2−イソシアナトエチル(メタ)アクリレート、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート等のイソシアナト基含有重合性不飽和モノマー;分子末端がアルコキシ基であるポリオキシエチレン鎖を有する(メタ)アクリレート;アクロレイン、ダイアセトンアクリルアミド、ダイアセトンメタクリルアミド、アセトアセトキシエチルメタクリレート、ホルミルスチロール、4〜7個の炭素原子を有するビニルアルキルケトン(例えば、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルブチルケトン)等のカルボニル基含有重合性不飽和モノマー等が挙げられる。これらの重合性不飽和モノマーはそれぞれ単独でもしくは2種以上を組み合わせて使用することができる。
い。この場合におけるモノマー乳化物の粒子径は特に制限されるものではない。
本発明において硬化剤として使用されるポリカルボジイミド化合物(C−1)は、1分子中に少なくとも2個のカルボジイミド基を有する化合物であって、例えば、イソシアネート基含有化合物のイソシアネート基同士を脱二酸化炭素反応せしめることにより得られるものを使用することができる。
クロヘキシルイソシアネート)、メチルシクロヘキサン−2,4−もしくは−2,6−ジイソシアネート、1,3−もしくは1,4−ジ(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,2−シクロヘキサンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート類、及びこれらのポリイソシアネ−トのビュ−レットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物;キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,4−ナフタレンジイソシアネート、4,4’−トルイジンジイソシアネ−ト、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、m−もしくはp−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、ビス(4−イソシアナトフェニル)スルホン、イソプロピリデンビス(4−フェニルイソシアネート)等の芳香族ジイソシアネート化合物、及びこれらのポリイソシアネートのビューレットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物;水添MDI及び水添MDIの誘導体;トリフェニルメタン−4,4’,4’’−トリイソシアネート、1,3,5−トリイソシアナトベンゼン、2,4,6−トリイソシアナトトルエン、4,4’−ジメチルジフェニルメタン−2,2’,5,5’−テトライソシアネート等の1分子中に3個以上のイソシアネ−ト基を有するポリイソシアネート類、及びこれらのポリイソシアネートのビューレットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジメチロールプロピオン酸、ポリアルキレングリコール、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール等のポリオールの水酸基にイソシアネート基が過剰量となる比率でポリイソシアネート化合物を反応させてなるウレタン化付加物、及びこれらのポリイソシアネートのビューレットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物等を挙げることができる。
ジエステル化合物(D)は、一般式(1)
で表される化合物である。
脂(B)、硬化剤(C)である、ポリカルボジイミド化合物(C−1)及びメラミン樹脂(C−2)、ならびにジエステル化合物(D)を含有するものを好適に使用することができる。これら(A)〜(D)の各成分の配合割合は、これら(A)〜(D)の各成分の合計量を基準として、下記の範囲内であることが好適である。
アクリル樹脂(B):5〜20質量%、7〜18質量%、さらに好ましくは8〜16質量%、
硬化剤(C):40〜55質量%、好ましくは42〜55質量%、さらに好ましくは45〜55質量%、
ジエステル化合物(D):5〜20質量%、好ましくは5〜18質量%、さらに好ましくは5〜15質量%。
以上に述べた工程(1)で形成される中塗り塗料(X)の塗膜(以下、「中塗り塗膜」という場合がある)上には、次いで、水性ベースコート塗料(Y)が塗装される。
ン樹脂、エポキシ樹脂などの基体樹脂と、ブロックされていてもよいポリイソシアネート化合物、前記メラミン樹脂(B−2)、尿素樹脂などの硬化剤とからなる樹脂成分を、顔料、その他の添加剤と共に水性媒体に溶解ないし分散させて塗料化したものを使用することができる。得られる複層塗膜の外観、耐水性などの観点から、なかでも、基体樹脂として水酸基含有樹脂を使用し、且つ硬化剤として上記メラミン樹脂(B−2)を使用する熱硬化型水性塗料が好適である。
以上に述べた工程(2)で形成される水性ベースコート塗料(Y)の塗膜(以下、「ベースコート塗膜」ということがある)上には、次いで、クリヤーコート塗料(Z)が塗装される。
本発明の複層塗膜形成方法においては、上記工程(1)〜(3)で形成される未硬化の中塗り塗膜、未硬化のベースコート塗膜及び未硬化のクリヤーコート塗膜が同時に加熱硬化せしめられる。
製造例1
温度計、サーモスタット、攪拌装置、還流冷却器及び水分離器を備えた反応容器に、アジピン酸342g、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸無水物185g、イソフタル酸249g、1,6−ヘキサンジオール354g、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール384g及びトリメチロールプロパン82gを仕込み、160℃から230℃まで3時間かけて昇温させた後、縮合水を水分離器により留去させながら230℃に保持し、酸価が5mgKOH/g以下となるまで反応させた。この反応生成物に、無水トリメリット酸88gを添加し、170℃で30分間付加反応を行った後、50℃以下に冷却し、2−(ジメチルアミノ)エタノールを酸基に対して0.9当量添加し中和してから、脱イオン水を徐々に添加することにより、固形分濃度45%、pH7.2のカルボキシル基含有ポリエステル樹脂水分散液(A−1)を得た。得られたカルボキシル基含有ポリエステル樹脂(A−1)の酸価は36mgKOH/g、水酸基価は80mgKOH/g、重量平均分子量は4,800、数平均分子量は1,460であった。
下記表1に示す配合割合のモノマー成分を製造例1と同様にして反応させることにより、カルボキシル基含有ポリエステル樹脂水分散液(A−2)〜(A−4)を得た。得られたカルボキシル基含有ポリエステル樹脂(A−2)〜(A−4)の酸価、水酸基価、重量平均分子量、数平均分子量及び炭素数4以上の直鎖アルキレン基の含有量を、製造例1で得たカルボキシル基含有ポリエステル樹脂水分散液(A−1)と併せて下記表1に示す。
酸価(mgKOH/g)=56.1×V×C/m
V:滴定量(ml)、
C:滴定液の濃度(mol/l)、
m:試料の固形分質量(g)。
水酸基価(mgKOH/g)=〔V×56.1×C/m〕+D
V:滴定量(ml)、
C:滴定液の濃度(mol/l)、
m:試料の固形分質量(g)、
D:試料の酸価(mgKOH/g)。
(以下、水酸基価及び酸価の測定方法は、本明細書中において同じ)。
製造例5
温度計、サーモスタット、撹拌装置、還流冷却器、窒素導入管及び滴下装置を備えた反応容器に、プロピレングリコールモノプロピルエーテル30部を仕込み、85℃に昇温させた。昇温後、スチレン10部、メチルメタクリレート30部、2−エチルヘキシルアクリレート15部、n−ブチルアクリレート11.5部、ヒドロキシエチルアクリレート30部、アクリル酸3.5部、プロピレングリコールモノプロピルエーテル10部及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)2部の混合物を4時間かけてフラスコに滴下し、滴下終了後1時間熟成した。その後さらにプロピレングリコールモノプロピルエーテル5部及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1部の混合物を1時間かけてフラスコに滴下し、滴下終了後1時間熟成した。さらに、得られた生成物に2−(ジメチルアミノ)エタノール3.03部を加え、脱イオン水を徐々に添加することにより、固形分濃度40%の水酸基含有アクリル樹脂溶液(AC−1)を得た。得られた水酸基含有アクリル樹脂の酸価は27mgKOH/g、水酸基価は145mgKOH/gであった。
温度計、サーモスタット、撹拌装置、還流冷却器、窒素導入管及び滴下装置を備えた反応容器に、脱イオン水50部、「アデカリアソープSR−1025」(商品名、ADEKA製、乳化剤、有効成分25%)0.2部を仕込み、窒素気流中で撹拌混合し、80℃に昇温させた。次いで、下記モノマー乳化物(1)の全量のうちの3%量及び5%過硫酸アンモニウム水溶液1部を反応容器内に導入し、80℃で20分間保持した。その後、モノマー乳化物(1)の残部を3時間かけて、同温度に保持した反応容器内に滴下し、滴下終了後、90分間熟成を行なった。次いで、反応液を冷却し、該反応液の温度が40℃以下になったところで、5%2−(ジメチルアミノ)エタノール水溶液10部を反応容器に徐々に加え、冷却を続けながら10分間攪拌した。次いで、100メッシュのナイロンクロスで濾過しながら反応容器から排出し、平均粒子径150nm、固形分45%の水分散性水酸基及びカルボキシル基含有アクリル樹脂水分散液(G−1)を得た。得られた水分散性水酸基及びカルボキシル基含有アクリル樹脂は、水酸基価が41mgKOH/g、酸価が36mgKOH/gであった。
製造例7
製造例1で得たカルボキシル基含有ポリエステル樹脂水分散液(A−1)20部、「JR−806」(商品名、テイカ社製、ルチル型二酸化チタン)50部、「カーボンMA−100」(商品名、三菱化学社製、カーボンブラック)0.5部、脱イオン水20部及びガラスビーズを混合し、ペイントシェーカーで30分間分散した後、ガラスビーズを除去して、顔料分散ペーストを得た。
製造例7と同様にして得た顔料分散ペースト90.5部、製造例1で得たカルボキシル基含有ポリエステル樹脂水分散液(A−1)93.3部、「カルボジライトE−02」42.5部及び「サイメル325」40部を均一に混合した。
を加えて、pH8.0、塗料固形分50%、20℃におけるフォードカップNo.4による粘度40秒の中塗り塗料(X−2)を得た。
製造例8において、配合組成を下記表2に示すとおりとする以外は、製造例8と同様にして、中塗り塗料(X−3)〜(X−13)を得た。得られた中塗り塗料(X−3)〜(X−13)の、剪断応力1.0Pa、周波数0.1Hzの条件下での40℃における複素粘性率(η*40)及び80℃における複素粘性率(η*80)を、製造例7及び8で得た中塗り塗料(X−1)及び(X−2)と併せて下記表2に示す。
製造例20
温度計、サーモスタット、撹拌器、還流冷却器、窒素導入管及び滴下装置を備えた反応容器に、脱イオン水130部及び「アクアロンKH−10」0.52部を仕込み、窒素気流中で撹拌混合し、80℃に昇温させた。次いで、下記のモノマー乳化物(2)のうちの全量の1%量及び6%過硫酸アンモニウム水溶液5.3部を反応容器内に導入し、80℃で15分間保持した。その後、残りのモノマー乳化物(2)を3時間かけて、同温度に保持した反応容器内に滴下した。滴下終了後、1時間熟成を行なった。次いで、下記のモノマー乳化物(3)を1時間かけて滴下した。1時間熟成した後、5%ジメチルエタノールアミン水溶液40部を反応容器に徐々に加えながら30℃まで冷却し、100メッシュのナイロンクロスで濾過することにより、濾液として、平均粒子径100nm、固形分濃度30%のアクリル樹脂エマルションを得た。
製造例21
温度計、サーモスタット、攪拌装置、還流冷却器及び水分離器を備えた反応容器に、トリメチロールプロパン109部、1,6−ヘキサンジオール141部、ヘキサヒドロ無水フタル酸126部及びアジピン酸120部を仕込み、160℃〜230℃の間を3時間かけて昇温させた後、230℃で4時間縮合反応させた。次いで、得られた縮合反応生成物にカルボキシル基を付加するために、さらに無水トリメリット酸38.3部を加え、170℃で30分間反応させた後、2−エチル−1−ヘキサノール(20℃において100gの水に溶解する質量:0.1g)で希釈し、固形分濃度70%であるポリエステル樹脂溶液を得た。得られたポリエステル樹脂は、酸価が46mgKOH/g、水酸基価が150mgKOH/g、重量平均分子量が6,400であった。
製造例22
攪拌混合容器内において、アルミニウム顔料ペースト(商品名「GX−180A」、旭化成メタルズ株式会社製、金属含有量74%)19部、2−エチル−1−ヘキサノール35部、リン酸基含有樹脂溶液(注1)8部及び2−(ジメチルアミノ)エタノール0.2部を均一に混合して、光輝性顔料分散液を得た。
(注1)リン酸基含有樹脂溶液: 温度計、サーモスタット、撹拌器、還流冷却器、窒素導入管及び滴下装置を備えた反応容器に、メトキシプロパノール27.5部及びイソブタノール27.5部の混合溶剤を入れ、110℃に加熱した。次いで、スチレン25部、n−ブチルメタクリレート27.5部、分岐高級アルキルアクリレート(商品名「イソステアリルアクリレート」、大阪有機化学工業株式会社製)20部、4−ヒドロキシブチルアクリレート7.5部、リン酸基含有重合性モノマー(注2)15部、2−メタクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート12.5部、イソブタノール10部及びt−ブチルパーオキシオクタノエート4部からなる混合物121.5部を4時間かけて上記混合溶剤に加え、さらにt−ブチルパーオキシオクタノエート0.5部とイソプロパノール20部からなる混合物を1時間かけて滴下した。その後、1時間攪拌しながら熟成して固形分濃度50%のリン酸基含有樹脂溶液を得た。リン酸基含有樹脂のリン酸基による酸価は83mgKOH/g、水酸基価は29mgKOH/g、重量平均分子量は10,000であった。
(注2)リン酸基含有重合性モノマー: 温度計、サーモスタット、撹拌器、還流冷却器、窒素導入管及び滴下装置を備えた反応容器に、モノブチルリン酸57.5部及びイソブタノール41部を入れ、90℃に昇温させた後、グリシジルメタクリレート42.5部を2時間かけて滴下した。その後、さらに1時間攪拌しながら熟成した後、イソプロパノ−ル59部を加えて、固形分濃度50%のリン酸基含有重合性モノマー溶液を得た。得られたモノマーのリン酸基による酸価は285mgKOH/gであった。
製造例23
製造例20で得たアクリル樹脂エマルション100部、製造例21で得たポリエステル樹脂溶液57部、製造例23で得た光輝性顔料分散液62部及びメラミン樹脂(商品名「サイメル325」、日本サイテックインダストリーズ株式会社製、固形分80%)37.5部を均一に混合し、さらに、ポリアクリル酸系増粘剤(商品名「プライマルASE−60」、ロームアンドハース社製)、2−(ジメチルアミノ)エタノール及び脱イオン水を
加えて、pH8.0、塗料固形分25%、20℃におけるフォードカップNo.4による粘度40秒の水性ベースコート塗料(Y−1)を得た。
製造例7〜19で得た中塗り塗料(X−1)〜(X−13)を用いて、以下のようにしてそれぞれ試験板を作製し、評価試験を行なった。
(試験用被塗物の作製)
リン酸亜鉛化成処理を施した冷延鋼板に、カチオン電着塗料(商品名「エレクロンGT−10」、関西ペイント社製)を硬化膜厚20μmとなるように電着塗装し、170℃で30分間加熱して硬化させて試験用被塗物とした。
上記試験用被塗物に、前記製造例7で得た中塗り塗料(X−1)を、回転霧化型の静電塗装機を用いて、硬化膜厚25μmとなるように静電塗装した後、80℃で5分間プレヒートを行なった。次いで、該未硬化の中塗り塗膜上に、前記製造例23で得た水性ベースコート塗料(Y−1)を、回転霧化型の静電塗装機を用いて、硬化膜厚12μmとなるように静電塗装した後、80℃で3分間プレヒートを行なった。
次いで、該未硬化のベースコート塗膜上にアクリル樹脂系溶剤型上塗りクリヤーコート塗料(商品名「K430H」、関西ペイント社製、以下「クリヤーコート塗料(Z−1)」ということがある)を硬化膜厚35μmとなるように静電塗装し、7分間放置した後、140℃で30分間加熱して、上記中塗り塗膜、ベースコート塗膜及びクリヤーコート塗膜を同時に硬化させることにより試験板を作製した。
中塗り塗料(X)として、上記表2に示す塗料を用いる以外は実施例1と同様の方法により試験板を作製した。
評価試験
上記実施例1〜8及び比較例1〜5で得られた各試験板について、下記の試験方法により評価を行なった。評価結果を下記表3に示す。
(試験方法)
平滑性: 各試験板について、「Wave Scan」(商品名、BYK Gardner社製)によって測定されるLong Wave(LW)値に基づいて、平滑性を評価した。LW値が小さいほど塗面の平滑性が高いことを示す。
自動車車体等に塗装される塗料としては、目安として、通常、10以下であることが良好であるとされる。
鮮映性: 各試験板について、「Wave Scan」によって測定されるShort Wave(SW)値に基づいて、鮮映性を評価した。SW値が小さいほど塗面の鮮映性が高いことを示す。
自動車車体等に塗装される塗料としては、目安として、通常、16以下であることが良好であるとされる。
仕上り性: 各複層塗膜の塗面外観を目視で観察し、次の基準で評価した。
◎:良好な仕上り性である、
○:ごくわずかにうねりがあるが良好な仕上り性である、
△:うねり、ツヤビケ、チリ肌の少なくとも1種の仕上り性の低下が見られる、
×:うねり、ツヤビケ、チリ肌の少なくとも1種の仕上り性の低下が著しい。
耐水性: 試験板を40℃の温水に240時間浸漬し、引き上げ、20℃で12時間乾燥した後、試験板の複層塗膜を素地に達するようにカッターで格子状に切り込みを入れ、大きさ2mm×2mmのゴバン目を100個作った。続いて、その表面に粘着セロハンテープを貼着し、20℃においてそのテープを急激に剥離した後のゴバン目塗膜の残存状態を調べ、次の基準で評価した。
◎:ゴバン目塗膜が100個残存し、カッターの切り込みの縁において塗膜の小さな
フチカケが生じていない、
○:ゴバン目塗膜が100個残存するが、カッターの切り込みの縁において塗膜の小
さなフチカケが生じている、
△:ゴバン目塗膜が90〜99個残存する、
×:ゴバン目塗膜の残存数が89個以下である。
耐チッピング性: 飛石試験機(商品名「JA−400型」、スガ試験機株式会社製)の試片保持台に試験板を設置し、−20℃において、試験板から30cm離れた場所から0.392MPa(4kgf/cm 2 )の圧縮空気により、粒度7号の花崗岩砕石50gを45度の角度で試験板に衝突させた。その後、得られた試験板を水洗して乾燥し、塗面に布粘着テープ(ニチバン株式会社製)を貼着した。そして、上記テープを剥離し、塗膜のキズの発生程度等を目視で観察し、次の基準で評価した。
◎:キズの大きさが極めて小さく、電着面又は素地の鋼板が露出していない、
○:キズの大きさが小さく、電着面又は素地の鋼板が露出していない、
△:キズの大きさは小さいが、電着面又は素地の鋼板が露出している、
×:キズの大きさはかなり大きく、素地の鋼板も大きく露出している。
耐ガソリン性: 試験板を日石シルバーガソリンに20℃で4時間浸漬した後の塗膜外観を次の基準で評価した。
◎:塗面のツヤボケが認められない、
○:塗面のツヤボケがわずかに認められる、
×:塗面のツヤボケが著しく認められる。
Claims (3)
- 下記の工程(1)〜(4):
(1) 被塗物上に、中塗り塗料(X)を塗装して中塗り塗膜を形成せしめる工程、
(2) 工程(1)で形成される未硬化の中塗り塗膜上に、水性ベースコート塗料(Y)を塗装してベースコート塗膜を形成せしめる工程、
(3) 工程(2)で形成される未硬化のベースコート塗膜上に、クリヤーコート塗料(Z)を塗装してクリヤーコート塗膜を形成せしめる工程、ならびに
(4) 工程(1)〜(3)で形成される未硬化の中塗り塗膜、ベースコート塗膜及びクリヤーコート塗膜を加熱することによって、これら3つの塗膜を同時に硬化させる工程、を順次行うことからなり、中塗り塗料(X)が、
ポリカルボジイミド化合物及びメラミン樹脂を硬化剤として含有してなるものであって、
剪断応力1.0Pa及び周波数0.1Hzの条件下で40℃において、100Pa・sec以下の複素粘性率(η*40)を有し、且つ剪断応力1.0Pa及び周波数0.1Hzの条件下で80℃において、800Pa・sec以上の複素粘性率(η*80)を有する
ことを特徴とする複層塗膜形成方法。 - 中塗り塗料(X)が、
(A) 30〜70mgKOH/gの範囲内の酸価、50〜200mgKOH/gの範囲内の水酸基価及び3,000〜7,000の範囲内の重量平均分子量を有するカルボキシル基含有ポリエステル樹脂 20〜45質量%、
(B) 炭素数4〜8のアルキル基を有する重合性不飽和モノマー45〜80質量%、水酸基含有重合性不飽和モノマー1〜10質量%、カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー1〜10質量%及びその他の重合性不飽和モノマー0〜53質量%を含有するモノマー成分を共重合して得られるアクリル樹脂 5〜20質量%、
(C) 硬化剤としてポリカルボジイミド化合物及びメラミン樹脂 40〜55質量%、ならびに
(D) 一般式(1)
で表されるジエステル化合物 5〜20質量%
ここで、成分(A)〜(D)の各含有量は成分(A)〜(D)の合計固形分を基準とした重量百分率である、
を含有してなるものである請求項1に記載の複層塗膜形成方法。 - 工程(2)において、未硬化の中塗り塗膜上に水性ベースコート塗料(Y)を塗装する前に、該未硬化の中塗り塗膜を40〜100℃の温度で30秒間〜15分間プレヒートする請求項1又は2に記載の複層塗膜形成方法。
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