JP5599919B1 - 容器の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙等の材料を用いて容器を製造するに際し、底部を本体部に接合する必要がない容器の製造方法を提供する。
【解決手段】容器の製造方法は、紙、紙を含む複合材料、または樹脂からなる筒状体(紙管10)の一端部を筒状体の軸心A側に向けて曲げ変形させることにより、筒状の本体部20と一体的に底部30を形成する工程を有する。底部30を形成する工程では、本体部20と底部30との境界部に、底部30側に向けて徐々に縮径するR形状部40を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器の製造方法に関する。
特許文献1、2等に記載されているように、紙を材料とする筒状の容器は、筒状の本体部の一端部に、本体部とは別体の板状の底部が取り付けられた構造のものが一般的である。
特開2004−42977号公報 特開2009−286488号公報
しかしながら、底部と本体部とが別体であると、底部が本体部から分離しないように底部を本体部に対して接合する必要がある。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、紙等の材料を用いて容器を製造するに際し、底部を本体部に接合する必要がない容器の製造方法を提供する。
本発明は、紙、紙を含む複合材料、または樹脂からなる筒状体の一端部を前記筒状体の軸心側に向けて曲げ変形させることにより、筒状の本体部と一体的に底部を形成する工程を有する容器の製造方法を提供する。
本発明によれば、紙または紙を含む複合材料を材料として容器を製造するに際し、底部を本体部に接合する必要がない。
第1の実施形態に係る容器の製造方法により得られる容器を示す図である。 第1の実施形態に係る容器の製造方法の一連の工程を示す正面断面図である。 第1の実施形態に係る容器の製造方法の一連の工程を示す正面断面図である。 第1の実施形態に係る容器の製造方法に用いられるプレス装置の正面断面図である。 プレス装置を用いて容器を製造する一連の工程を示す正面断面図である。 第1の実施形態に係る容器の製造方法に用いられる製造装置の例を示す平面図である。 第1の実施形態に係る容器の製造方法において、容器に蓋部を設ける一連の工程を示す正面断面図である。 第2の実施形態に係る容器の製造方法により得られる容器を示す図である。 第3の実施形態に係る容器の製造方法により得られる容器を示す正面断面図である。 第4の実施形態に係る容器の製造方法により得られる容器を示す図である。 第4の実施形態の変形例に係る容器の製造方法により得られる容器を示す図である。 第5の実施形態に係る容器の製造方法の一連の工程を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態に係る容器の製造方法により得られる容器100を示す図であり、このうち(a)は正面断面図、(b)は上面図、(c)は底面図である。図2および図3は第1の実施形態に係る容器の製造方法の一連の工程を示す正面断面図である。図4は第1の実施形態に係る容器の製造方法に用いられるプレス装置200の正面断面図である。図5はプレス装置200を用いて容器100を製造する一連の工程を示す正面断面図である。図6は第1の実施形態に係る容器の製造方法に用いられる製造装置300の例を示す平面図である。図7は第1の実施形態に係る容器の製造方法において、容器100に蓋部材60を設ける一連の工程を示す正面断面図である。
本実施形態に係る容器の製造方法は、紙、紙を含む複合材料、または樹脂からなる筒状体(紙管10)の一端部を筒状体の軸心A側に向けて曲げ変形させることにより、筒状の本体部20と一体的に底部30を形成する工程を有する。
以下においては、説明を簡単にするため、各構成要素の位置関係(上下関係等)が各図に示す関係であるものとして説明を行う場合がある。ただし、この説明における位置関係は、容器100の使用時や製造時の位置関係とは無関係である。なお、容器100は、使用時や製造時において、必ずしも底部30が下となる訳ではない。
図1に示すように、容器100は、例えば、筒状の本体部20と、この本体部20の一端部を閉塞する底部30と、本体部20と底部30との境界部に形成されたR形状部40と、本体部20の他端部を閉塞する蓋部材60と、蓋部材60を保持するカール部50と、を備えている。底部30の内面には、底板材70が貼り付けられている。容器100内には充填物80が充填されている。
本体部20、底部30、R形状部40およびカール部50は、例えば、1つの紙管10により形成されている。なお、紙管10は円筒形状であることが好ましい一例であるが、楕円筒形状、多角筒形状など、円筒形状以外の筒形状であっても良い。紙管10は、帯状且つシート状の材料を管状に平巻きすることにより形成されていても良いし、帯状且つシート状の材料を管状に螺旋状に巻くことにより形成されていても良い。紙管10は、一定の肉厚に形成されている。
本体部20、底部30、R形状部40およびカール部50のうち、底部30、R形状部40およびカール部50は、それぞれ紙管10の一部分を変形させることにより構成されている。本体部20は、紙管10の一部分が実質的に変形せずそのままの形状で残ることにより構成されている。
底部30は、紙管10の一端部を紙管10の軸心A側に向けて曲げ変形させる絞り加工(皺寄せ絞り加工)を行うことにより形成されている。底部30は、例えば、紙管10の軸心方向(軸心Aの長手方向)に対して直交する平坦な部分を含む形状に形成されている。
なお、底部30は、紙管10の一部分を絞り加工することにより形成されているため、図1(c)に示すように、底部30には皺32が形成されている場合がある。
R形状部40は、本体部20側から底部30側に向けて徐々に縮径する形状の部分である。
底部30は、一定の肉厚に形成されていることが好ましい。ここで、一定の肉厚とは、例えば、底部30において最も厚い部分の肉厚ならびに底部30において最も薄い部分の肉厚が、底部30の肉厚の平均に対して±10%以内であること、好ましくは±5%以内であることを意味する。
同様に、R形状部40は、一定の肉厚に形成されていることが好ましい。ここで、一定の肉厚とは、例えば、R形状部40において最も厚い部分の肉厚ならびにR形状部40において最も薄い部分の肉厚が、R形状部40の肉厚の平均に対して±10%以内であること、好ましくは±5%以内であることを意味する。
更に、R形状部40の肉厚と底部30の肉厚とが互いに等しいことが好ましい。ここで、R形状部40の肉厚と底部30の肉厚とが互いに等しいとは、例えば、R形状部40の肉厚の平均が、底部30の肉厚の平均に対して±10%以内であること、好ましくは±5%以内であることを意味する。
また、紙管10の軸心方向におけるR形状部の寸法をd、紙管10の径をrとすると、d/rは、例えば0.1以上、好ましくは0.15以上である。また、d/rは、例えば0.5以下、好ましくは0.3以下である。ここで、紙管10の径とは、紙管10が円筒形状の場合、紙管10の直径であり、紙管10の断面形状が円形以外の場合、紙管10の断面の円相当径である。
蓋部材60は、例えば、平坦な板状部61と、板状部61の縁に連接された筒状の縁部62と、を備えている。板状部61は、紙管10の軸心方向に対して交差するように(例えば直交するように)配置されて、紙管10の他端部(本体部20の他端部)を塞いでいる。縁部62は、板状部61の縁より紙管10の他端部の開口側に向けて延びるように配置されている。蓋部材60の縁部62は、紙管10の内面に対して接着されていても良いし、接着されていなくても良い。
カール部50は、紙管10の他端部を紙管10の周方向の全周に亘って内側にカールさせた部分である。紙管10の他端部を内側にカールさせて蓋部材60の縁部62をカール部50の内側に巻き込む(くるむ)ことにより、縁部62がカール部50によって保持されている。カール部50と縁部62とは、相互に接着されていても良いし、接着されていなくても良い。
充填物80は、固形のものであれば、粒状(顆粒状、錠剤など)、球状、板状、棒状のものなど、何でも良い。充填物80は、例えば、吸着剤、芳香剤等の芳香を放つもの、農薬、その他の薬剤、或いは、菓子等の食品である。吸着剤としては、脱酸素剤、吸湿剤、乾燥剤、脱臭剤等である。
紙管10を構成する材料、蓋部材60を構成する材料および底板材70の材料は、充填物80の種類等に応じて適宜選択することができる。これらの材料を適切に選択することにより、容器100の密閉性(バリア性)、容器100内に脱酸素剤を充填した場合における脱酸素性能、容器100内に吸湿剤を充填した場合における吸湿性、容器100内に芳香剤等を充填した場合の芳香の放散性等を調節することができる。
紙管10を構成する材料は、紙のみからなる材料であっても良いし、紙を含む複合材料であっても良いし、樹脂のみからなる材料であっても良い。紙のみからなる材料としては、単層の紙からなるもの、又は、複数種類の紙を積層した構造のもの(多層構造紙)が挙げられる。紙管10を構成する紙としては、上質紙、アート紙またはコート紙などが挙げられる。また、紙を含む複合材料としては、紙の層の他に、樹脂フィルム、アルミニウム箔または蒸着フィルム等のうちの少なくとも何れか1つの層を含むものが挙げられる。また、紙管10は、紙に樹脂を含浸させてなる層を有していても良い。紙管10は、例えば、その外周面が樹脂フィルムにより被覆された構造とすることができる。また、紙管10の材料が樹脂のみからなる場合、紙管10は、樹脂フィルムにより構成することが挙げられる。
蓋部材60の材料は、紙管10の材料と同様であっても良いし、樹脂フィルム(例えば、透明な樹脂フィルムなど)のみにより構成されていても良いし、金属フィルム(ブリキフィルム、アルミニウム箔)のみにより構成されていても良いし、紙管10の材料と同様の材料に金属フィルムを貼り付けた構造であっても良い。
例えば、容器100の内部の水分を維持したい場合、アルミニウム箔の層を含む紙管10および蓋部材60を用いることが好ましい。なお、この場合でも、例えば、容器100の上端部(カール部50と縁部62との隙間)を介して、本体部20内の充填物80の配置領域と容器100の外部領域との間で空気が流通可能となる。
充填物80として脱酸素剤を充填した場合、容器100は、例えば、医療器具を包む袋の中や、医薬品の容器の中に入れて用いることができる。
また、充填物80として農薬を充填する場合、農薬が充填された容器100を田畑に撒いた後、容器100が分解することによって、農薬が土壌に混入するようにしても良い。この場合、例えば、生分解性の紙材料や樹脂材料を含む紙管10、蓋部材60および底板材70を用いると良い。
図1(a)および(c)に示すように、本実施形態の場合、容器100の底部30の中央部に1つの開口31が形成されている。本体部20の軸心方向(つまり軸心Aの長手方向)に底部30を見たときの、容器100の全体の面積に対する開口31の面積の比率(以下、単に、開口31の面積比率という)は、70%未満であることが好ましく、30%未満であることが更に好ましく、5%未満であることがより好ましい。
開口31の面積比率を適宜に設定することにより、容器100の内部空間と容器100の外部空間との間での空気の流通性能およびバリア性を調節することができる。
開口31の面積比率は、容器100内に充填される充填物80に応じて、適宜に設定すると良い。例えば、脱酸素剤を充填する場合は、ある程度長期間に亘り、脱酸素作用が得られることが好ましいことから、開口31の面積比率は、30%未満であることが好ましく、5%未満であることが更に好ましい。一方、乾燥剤、吸湿剤、乾燥剤、脱臭剤、芳香剤等を充填する場合は、目的にもよるが、開口31の面積比率を例えば30%以上、又は50%以上などに設定しても良い。
底板材70は、紙管10の材料と同様であっても良いし、樹脂フィルムと金属フィルムとの積層構造のものであっても良い。また、底板材70は、ホットメルト層であっても良い。また、底板材70として、何らかの試験紙を用い、この底板材70が開口31を介して容器100の外部より視認可能となっていても良い。この場合、例えば、試験紙の色の変化を確認することによって、容器100内の充填物80が正常であるかどうかを判別することができる。
なお、底板材70は、必要に応じて設ければ良いものであり、必要がない場合、底部30の内面に底板材70が貼り付けられていなくても良い。
次に、図2及び図3を参照して、本実施形態に係る容器の製造方法を工程順に説明する。
先ず、図2(a)に示すように、紙管10を準備する。
次に、図2(b)に示すように、紙管10の一端部を紙管10の軸心A側に向けて曲げ変形させる。すなわち絞り加工を行う。これにより、筒状の本体部20と一体的に底部30を形成する。このとき、本体部20と底部30との境界部に、底部30側に向けて徐々に縮径するR形状部40を形成することが好ましい。このとき、R形状部40が一定の肉厚となるように、底部30およびR形状部40を形成することが好ましい。このとき、R形状部40の肉厚と底部30の肉厚とが互いに等しくなるように底部30およびR形状部40を形成することが好ましい。このとき、紙管10の軸心方向におけるR形状部40の寸法をd、紙管10の径をrとすると、d/rが0.1以上となるように、底部30およびR形状部40を形成することが好ましい。d/rは0.15以上であることが更に好ましい。また、d/rは、例えば0.5以下、好ましくは0.3以下とする。
このとき、例えば、底部30の内面には底板材70を貼り付ける。このとき、紙管10の一端部を加熱することが好ましい。この加熱温度は、紙管10および底板材70の材料にもよるが、例えば、90℃以上160℃以下程度である。加熱時間は、例えば、0.5秒間以上1秒間以下程度である。この加熱により、紙管10が元の形状に復元してしまうことを抑制し、紙管10を好適に加工後の形状に維持させることができる。なお、底板材70を設けない場合でも、紙管10の一端部を加熱することにより、紙管10を加工後の形状に維持させることができる。
なお、図2(b)の段階以降の、いずれの段階のものが製品となって出荷されても良い。つまり、充填物80が充填される前の段階の容器110(図2(b))が製品となって出荷され、充填物80の充填等の工程は、別の工場で行われても良い。
次に、図3(a)に示すように、本体部20内に充填物80を充填する。
次に、図3(b)に示すように、紙管10の他端部(本体部20の他端部)に蓋部材60を押し込む。
次に、図3(c)に示すように、紙管10の他端部を内側にカールさせて蓋部材60の縁部62を紙管10の他端部の内側に巻き込む(くるむ)。このとき、紙管10の他端部を加熱することが好ましい。この加熱温度は、紙管10および蓋部材60の材料にもよるが、例えば、90℃以上160℃以下程度である。加熱時間は、例えば、0.5秒間以上1秒間以下程度である。この加熱により、紙管10が元の形状に復元してしまうことを抑制し、紙管10を好適に加工後の形状に維持させることができる。
こうして、内部に充填物80が充填された容器100を製造することができる。
上述の製造工程のうち、底部30およびR形状部40を形成する工程は、図4に示すプレス装置200を用いることによって、好適に行うことができる。
図4に示すように、プレス装置200は、紙管10内に挿入される芯棒210と、芯棒210の上端部(一端部)と対向して配置された成形型220と、を備えている。芯棒210は、紙管10と対応する断面形状の棒状の部材である。芯棒210の上端部には、成形型220側に向けて凸の凸曲面211が形成されている。成形型220は、芯棒210の上側に配置されている。成形型220において芯棒210と対向する面、すなわち成形型220の下面には、芯棒210の凸曲面211と対応する形状の凹曲面221が形成されている。
プレス装置200は、更に、芯棒210を成形型220側およびその反対側(つまり上方及び下方)へ移動させるピストン230と、芯棒210およびピストン230をガイドするガイド部240と、紙管10を支持する受け型250と、受け型250とガイド部240との間に介装された曲げ代調整スペーサ260と、芯棒210側への(下方向への)成形型220の移動を停止させるストッパー270と、を備えている。
受け型250はガイド部240の上方に配置されている。ガイド部240には、芯棒210およびピストン230を上下動可能に保持するガイド孔241が、該ガイド部240を上下に貫通して形成されている。受け型250には、芯棒210を上下動可能に保持するガイド孔251が、該受け型250を上下に貫通して形成されている。ガイド孔241とガイド孔251とは互いに同軸に配置されている。
曲げ代調整スペーサ260は、受け型250とガイド部240との間隔を所定の間隔に調整するためのものである。曲げ代調整スペーサ260は、ガイド部240上に載置され、曲げ代調整スペーサ260上には受け型250が載置されている。曲げ代調整スペーサ260の上下寸法に応じて、紙管10の軸心方向において曲げ加工されて底部30およびR形状部40を形成する部分の寸法が定まる。つまり、曲げ代調整スペーサ260の上下寸法に応じて、底部30の開口31の寸法が定まる。複数種類の上下寸法の曲げ代調整スペーサ260のうち、所望の上下寸法の曲げ代調整スペーサ260を選択的に受け型250とガイド部240との間に介装することにより、開口31を所望の寸法にすることができるようになっている。
ストッパー270は、成形型220の下面に固定され、成形型220の下死点位置を規定する。つまり、ストッパー270の下面が受け型250の上面に接触する位置が、成形型220の下死点位置である。
プレス装置200は、ピストン230を上下動させる第1アクチュエータと、成形型220を上下動させる第2アクチュエータと、これら第1及び第2アクチュエータの動作制御を行う制御部と、を備えている。第1アクチュエータは、例えば、ピストン230を含むエアシリンダであるが、モータ等であっても良い。同様に、第2アクチュエータもエアシリンダ又はモータ等である。
次に、図5を参照して、プレス装置200を用いて容器100を製造する一連の工程を説明する。
先ず、図5(a)に示すように、成形型220およびストッパー170を上昇させた状態で、紙管10を芯棒210に外挿する。ここで、紙管10の上端部は、芯棒210の上端部よりも成形型220側に突出している。紙管10の下端は、受け型250により支持されている。更に、紙管10内に底板材70を挿入し、該底板材70を芯棒210の上端部により支持させる。
その後、図5(b)および(c)に示すように、成形型220と芯棒210とが相互に近づく方向へと成形型220と芯棒210とを相対移動させて、紙管10の上端部を間に挟んで凹曲面221と凸曲面211とを相互に押し付け合うことにより、紙管10の上端部を変形させて底部30及びR形状部40を形成する。つまり、成形型220と芯棒210とにより、紙管10の上端部を圧縮し、底板材70を底部30の内面に圧着する。
具体的には、例えば、先ず、図5(b)に示すように、成形型220を下死点位置の近傍まで下げる。これにより、成形型220の凹曲面221を紙管10の上端部へ押し当てて、紙管10の上端部を内側(軸心A側)へ向けて曲げ変形させる。
次に、図5(c)に示すように、成形型220を下死点位置まで下降させるとともに、この下降動作に同期させて、芯棒210を上昇させる。これにより、紙管10の上端部を間に挟んで凹曲面221と凸曲面211とを相互に押し付け合う。すなわち、成形型220をストッパー270により移動停止されるまで芯棒210側へ移動させるとともに、芯棒210を凹曲面221側へ移動させることにより、紙管10の上端部を間に挟んで凹曲面221と凸曲面211とを相互に押し付け合う。
このとき、成形型220と芯棒210とのうちの少なくとも何れか一方を加熱することによって、紙管10の上端部を上述した加熱温度および加熱時間で加熱する。これにより、底部30及びR形状部40を形成することができるとともに、底板材70を底部30の内面に貼り付けることができる。
以上の工程により、図2(b)に示すように、充填物80の充填前の容器110を製造することができる。
ここで、成形型220を下死点位置の近傍まで下げた後、芯棒210を移動させることによって底部30及びR形状部40を形成するので、芯棒210を最終的にどこまで上昇させればよいのかを容易に決定しやすくすることができる。
ここで、成形型220と受け型250および芯棒210との間で紙管10を圧縮して底部30及びR形状部40を形成する場合、紙管10に座屈が生じ、本体部20を含む紙管10の全体に皺が形成されてしまったり、本体部20が潰れてしまったりする場合がある。これに対し、本実施形態では、成形型220を下死点位置の近傍まで下げた後、芯棒210を移動させることによって底部30及びR形状部40を形成するので、紙管10に対して、該紙管10の両端間を圧縮する力が作用してしまうことを抑制できる。よって、底部30及びR形状部40を形成する際に紙管10に座屈が生じてしまうことを抑制することができる。
次に、図6を参照して、製造装置300の例を説明する。
図6に示すように、製造装置300は、例えば、図示しない搬送機構により容器110(図2(b))が供給される回転テーブル310と、容器110に充填物80を充填する充填物ホッパー320と、蓋部材60の材料である蓋材料340を供給する供給機構(図示略)と、蓋部材60を蓋材料340から打ち抜いて容器110内に押し込む打ち抜き機構(図示略)と、カール部50を形成する成形型400と、を備えている。
回転テーブル310上には、図示しない搬送機構により、容器110(図2(b))が供給される。
回転テーブル310の回転に伴い、容器110は充填物ホッパー320へ移送される。充填物ホッパー320は、充填領域330において、容器110内に所定量の充填物80を充填する(図3(a)の状態)。
その後、回転テーブル310の回転に伴い、容器110は打ち抜き機構の設置領域へ移送される。蓋材料340は、例えば、長尺なシート状のものであり、打ち抜き機構によって蓋材料340の一部分が打ち抜かれることによって蓋部材60(図7(a))が形成されるとともに、蓋部材60が容器110内に押し込まれる(図3(b)、図7(b)の状態となる)。
その後、回転テーブル310の回転に伴い、容器110は成形型400の設置領域へ移送される。図7(c)に示すように、成形型400の下面には、カール部50と対応する形状のリング状の凹部401が形成されている。図7(c)および(d)に示すように、凹部401を容器110の上端部(つまり紙管10の上端部)に押し付けることによって、紙管10の上端部が内側にカールしてカール部50が形成されるとともに、蓋部材60の縁部62が紙管10の上端部の内側に巻き込まれる。こうして、蓋部材60の縁部62が紙管10の上端部からなるカール部50によって保持される。
以上により、図1に示す構造の容器100が得られる。
以上のような第1の実施形態によれば、容器の製造方法は、紙または紙を含む複合材料からなる紙管10の一端部を紙管10の軸心A側に向けて曲げ変形させることにより、筒状の本体部20と一体的に底部30を形成する工程を有する。よって、本体部20とは別体の底部を本体部20に対して接合する必要がない。
また、底部30と本体部20とが元々一体であるため、底部30と本体部20との境界部の強度を向上することができる。容器100の耐圧性を高めることができる。つまり、容器100の両端にそれぞれ本体部20とは別体の部材を設ける場合よりも、容器100の強度を向上することができる。
また、底部30を形成する工程では、本体部20と底部30との境界部に、底部30側に向けて徐々に縮径するR形状部40を形成するので、本体部20と底部30との境界部の肉厚を一定程度確保しやすい。このため、R形状部40を形成することにより、容器100の耐圧性を更に向上することができる。なお、底部30を本体部20に対して垂直に曲げ変形させた場合は、底部30と本体部20との境界部が底部30及び本体部20に引っ張られるとともに局所的に折れ曲がるため、底部30と本体部20との境界部の肉厚が薄くなってしまう。
例えば、上記のようにプレス装置200を用いて底部30およびR形状部40を形成することにより、容易に、R形状部40が一定の肉厚となるように底部30を形成することができる。
また、上記のようにプレス装置200を用いて底部30およびR形状部40を形成することにより、容易に、R形状部40の肉厚と底部30の肉厚とが互いに等しくなるように底部30を形成することができる。
また、紙管10の軸心方向におけるR形状部40の寸法をd、紙管10の径をrとすると、d/rが0.1以上となるように、底部30を形成することにより、R形状部40の曲率を十分に緩やかにすることができるため、R形状部40における局所的な紙管10の折れ曲がりの発生を抑制することができる。
なお、d/rを0.5以下とすることにより、底部30の面積を十分に確保することができる。
また、プレス装置200は、紙管10内に挿入される芯棒210と、芯棒210の一端部と対向して配置された成形型220と、を備える。芯棒210の一端部には、成形型220側に向けて凸の凸曲面211が形成され、成形型220において芯棒210と対向する面には、凸曲面211と対応する形状の凹曲面221が形成されている。そして、底部30を形成する工程は、紙管10の一端部が芯棒210の一端部より成形型220側に突出するように紙管10を芯棒210に外挿する工程と、成形型220と芯棒210とが近づく方向へと成形型220と芯棒210とを相対移動させて、紙管10の一端部を間に挟んで凹曲面221と凸曲面211とを相互に押し付け合うことにより、紙管10一端部を変形させて底部30及びR形状部40を形成する工程とを含む。よって、底部30及びR形状部40を容易且つ再現性良く形成することができる。
また、プレス装置200は、芯棒210側への成形型220の移動を停止させるストッパー270を備えている。そして、底部30及びR形状部40を形成する工程は、成形型220をストッパー270により移動停止される位置の近傍まで芯棒210側へ移動させることにより凹曲面221を紙管10の一端部へ押し当てて紙管10の一端部を内側へ変形させる工程と、成形型220をストッパー270により移動停止されるまで芯棒210側へ移動させるとともに、芯棒210を凹曲面221側へ移動させることにより、紙管10の一端部を間に挟んで凹曲面221と凸曲面211とを相互に押し付け合う工程とを含む。よって、紙管10を成形型220と受け型250および芯棒210との間で圧縮してしまうことを抑制しつつ、紙管10の一端部に底部30およびR形状部40を形成することができる。よって、紙管10が座屈してしまうことを抑制することができる。
また、底部30を形成する工程では、底部30の内面に底板材70を貼り付けるので、底部30を更に補強することなどが可能である。
また、本実施形態に係る容器の製造方法は、本体部20内に充填物80を充填する工程と、紙管10の他端部を閉塞する工程と、を更に有するので、容器100内に充填物80を充填し、且つ容器100の両端をそれぞれ閉塞することができる。
また、紙管10の他端部を介して、本体部20内の充填物80の配置領域と容器100の外部領域との間で空気が流通可能となるように、紙管10の他端部を閉塞するので、紙管10の他端部を介して、容器100の通気性を確保することができる。つまり、容器100の強度を向上しつつも、容器100の通気性を確保することができる。具体的には、例えば、カール部50と縁部62との隙間を介して容器100の内外を空気が流通するようにできる。
なお、上記の実施形態により得られる容器としては、以下のものが挙げられる。
紙または紙を含む複合材料からなる紙管10の一部分からなる筒状の本体部20と、紙管10の一端部を紙管10の軸心A側に向けて曲げ変形させることにより、本体部20と一体的に形成された底部30と、を有する容器100(又は容器110)。
更に、本体部20と底部30との境界部に、底部30側に向けて徐々に縮径するR形状部40を有する容器100(又は容器110)。
R形状部40が一定の肉厚である容器100(又は容器110)。
R形状部40の肉厚と底部30の肉厚とが互いに等しい容器100(又は容器110)。
紙管10の軸心方向におけるR形状部40の寸法をd、紙管10の径をrとすると、d/rが0.1以上である容器100(又は容器110)。
底部30の内面に底板材70が貼り付けられている容器100(又は容器110)。
本体部20内に充填物80が充填され、紙管10の他端部が閉塞されている容器100。
充填物80として、脱酸素剤、吸湿剤、脱臭剤、芳香剤、農薬又は食品が充填されている容器100。
紙管10の他端部を介して、本体部20内の充填物80の配置領域と容器100の外部領域との間で空気が流通可能となるように、紙管10の他端部が閉塞されている容器100。
〔第2の実施形態〕
図8は第2の実施形態に係る容器の製造方法により得られる容器を示す図であり、このうち(a)は正面断面図、(b)は上面図、(c)は底面図である。本実施形態に係る製造方法により得られる容器100は、底部30が開口31を有していない点で、上記の第1の実施形態に係る製造方法により得られる容器100(図1)と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る製造方法により得られる容器100と同様のものである。
例えば、曲げ代調整スペーサ260として、上記の第1の実施形態よりも上下寸法が短いものを用いることにより、底部30が開口31を有しないように、底部30を形成することができる。
以上のような第2の実施形態により得られる容器100によれば、第1の実施形態により得られる容器100と比べて、内部空間の密閉性を向上させたり、底部30の機械的強度を向上させたりすることができる。
〔第3の実施形態〕
図9は第3の実施形態に係る容器の製造方法により得られる容器100を示す正面断面図であり、このうち(a)は充填物80が膨張する前の状態を示し、(b)は充填物80が膨張した状態を示す。本実施形態に係る製造方法により得られる容器100は、蓋部材60の縁部62が延長部63を有する点で、上記の第1の実施形態に係る製造方法により得られる容器100(図1)と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る製造方法により得られる容器100と同様のものである。
図9(a)に示すように、本実施形態の場合、蓋部材60の縁部62は、カール部50の先端51よりも下方に垂下する延長部63を有しており、延長部63の下端に板状部61が連接されている。上記の実施形態よりも、紙管10の軸心方向における縁部62の寸法が大きい蓋部材60を用いることにより、図9(a)に示す容器100を製造することができる。なお、延長部63を含む縁部62は、蓋部材60の縁部62は、紙管10の内面に対して接着することが好ましい。
蓋部材60をこのような構造とすることにより、充填物80が膨張した場合に、図9(b)に示すように、板状部61が容易に上方へと変形することができる。例えば、充填物80として脱酸素剤を用いた場合、脱酸素剤に含まれる鉄分が酸素を吸着して酸化鉄となることによって、充填物80が膨張する。このときに、容器100において紙管10により形成された部分の形状は維持したまま、板状部61を変形させることができるので、容器100からの充填物80の漏洩を抑制できる。
〔第4の実施形態〕
図10は第4の実施形態に係る容器の製造方法により得られる容器100を示す図であり、このうち(a)は正面図、(b)は正面断面図、(c)は着脱蓋150を容器本体140から取り外した状態を示す正面断面図である。本実施形態に係る製造方法により得られる容器100は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る製造方法により得られる容器100(図1)と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る製造方法により得られる容器100と同様に構成されている。
図10(a)および(b)に示すように、本体部20の側面には、その周方向に亘って一対のミシン目121が形成されている。これらミシン目121は互いに平行に延在している。本体部20において、一対のミシン目121により挟まれた部分は、切取部120である。切取部120を一対のミシン目121に沿って切り取ることにより、図10(c)に示すように、容器本体140と着脱蓋150とを分離させることができるようになっている。このようにミシン目121によって切取部120を切り取ることができるようにする加工は、ジッパー加工と呼ばれる。容器100において、下側のミシン目121よりも下側の部分は、容器本体140を構成し、上側のミシン目121よりも上側の部分は、容器本体140に対して着脱可能な着脱蓋150を構成する。
本体部20内には、予め、筒状の内管部材130が設けられている。内管部材130の材料は、紙管10の材料と同様である。内管部材130の外径は、紙管10の内径とほぼ等しく、内管部材130の外周面は、本体部20の内周面に接触している。内管部材130の下端は、下側のミシン目121よりも下側に位置し、内管部材130の上端は、上側のミシン目121よりも上側に位置している。
内管部材130において、下側のミシン目121よりも下側の部分は、本体部20の内面に対して接着剤135により接着固定された固定部131である。一方、内管部材130において、下側のミシン目121よりも上側の部分は、本体部20の内面に対して接着されておらず、蓋固定部132を構成している。このため、切取部120を容易に本体部20から切り取って、該本体部20から分離させることができる。また、切取部120を切り取った後は、着脱蓋150を蓋固定部132から抜き取ったり、着脱蓋150を蓋固定部132に装着して容器100を密閉したりすることができる。つまり、容器100を印籠式容器として用いることができる。
本実施形態の場合、容器100内には、充填物80として、例えば、菓子(粒状のチョコレート菓子等)などを充填することができる。
本実施形態に係る容器100は、紙管10の代わりに、紙管10に予め内管部材130を接着固定したものを用いて、上記の第1の実施形態と同様の製造工程を行うことによって製造することができる。
本実施形態によれば、容器100にジッパー加工が施されているので、容器100を印籠式容器として用いることができる。なお、切取部120を切り取る前の状態では、容器本体140と着脱蓋150とが相互に一体的であるため、容器100を更にフィルム等で包装しなくても良い。
<第4の実施形態の変形例1>
図11(a)は第4の実施形態の変形例1に係る容器の製造方法により得られる容器100を示す図である。この容器100は、内管部材130の下端がR形状部40の近傍に位置している点で、上記の第4の実施形態に係る容器の製造方法により得られる容器100と相違し、その他の点では、第4の実施形態に係る容器の製造方法により得られる容器100と同様に構成されている。本変形例の場合、容器100の強度を上記の第4の実施形態よりも向上することができる。
<第4の実施形態の変形例2>
図11(b)は第4の実施形態の変形例2に係る容器の製造方法により得られる容器100を示す図である。この容器100は、内管部材130の一部分が上記の底板材70を兼ねる点で、上記の第4の実施形態に係る容器の製造方法により得られる容器100と相違し、その他の点では、第4の実施形態に係る容器の製造方法により得られる容器100と同様に構成されている。本変形例の場合、容器100の部品点数を上記の第4の実施形態よりも削減することができる。また、底板材70と内管部材130とが一体であることにより、容器100の強度を更に向上することができる。
〔第5の実施形態〕
図12は第5の実施形態に係る容器の製造方法の一連の工程を示す図であり、このうち(a)および(b)は正面図、(c)は正面断面図である。本実施形態に係る容器の製造方法は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係る容器の製造方法と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る容器の製造方法と同様である。
本実施形態の場合、先ず、図12(a)に示すように、上記と同様の紙管10を準備する。
次に、紙管10の一端部を紙管10の軸周りにねじることにより、紙管10の一端部にねじり加工部160を形成する(図12(b))。このとき、紙管10内にピン(図示略)を挿通し、このピンの周囲に紙管10の一端部を巻き付けるようにして、紙管10の一端部をねじることにより、ねじり加工部160をバランス良い形状に形成することができる。
次に、図12(c)に示すように、ねじり加工部160を有する紙管10に対して、上記の第1の実施形態と同様の製造工程を行うことによって、紙管10の一端部に底部30およびR形状部40を形成することができる。更に、その後は、上記の第1の実施形態と同様に、充填物80を充填したり、蓋部材60を設けたり、カール部50を形成したりすることができる。
以上のような第5の実施形態によっても、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上記においては、成形型220を下死点位置の近傍まで下降させた後、成形型220を下降させるとともに芯棒210を上昇させることによって、紙管10の上端部を間に挟んで凹曲面221と凸曲面211とを相互に押し付け合い、底部30及びR形状部40を形成する例を説明した。ただし、成形型220を下死点位置まで下降させた後、芯棒210のみを上昇させることによって、紙管10の上端部を間に挟んで凹曲面221と凸曲面211とを相互に押し付け合い、底部30及びR形状部40を形成しても良い。この場合、成形型220を下死点まで下げた後、芯棒210のみを移動させることによって底部30及びR形状部40を形成するので、芯棒210を最終的にどこまで上昇させればよいのかを容易に決定することができる。また、成形型220を下死点まで下げた後、芯棒210のみを移動させることによって底部30及びR形状部40を形成するので、紙管10に対して、該紙管10の両端間を圧縮する力が作用しない。よって、底部30及びR形状部40を形成する際に紙管10に座屈が生じてしまうことを更に好適に抑制することができる。
以下、参考形態の例を付記する。
1.
紙、紙を含む複合材料、または樹脂からなる筒状体の一端部を前記筒状体の軸心側に向けて曲げ変形させることにより、筒状の本体部と一体的に底部を形成する工程を有する容器の製造方法。
2.
前記底部を形成する工程では、前記本体部と前記底部との境界部に、前記底部側に向けて徐々に縮径するR形状部を形成する1.に記載の容器の製造方法。
3.
前記R形状部が一定の肉厚となるように、前記底部を形成する工程を行う2.に記載の容器の製造方法。
4.
前記R形状部の肉厚と前記底部の肉厚とが互いに等しくなるように、前記底部を形成する工程を行う2.または3.に記載の容器の製造方法。
5.
前記筒状体の軸心方向における前記R形状部の寸法をd、前記筒状体の径をrとすると、d/rが0.1以上となるように、前記底部を形成する工程を行う2.乃至4.の何れか1つに記載の容器の製造方法。
6.
前記底部を形成する工程は、プレス装置を用いて行い、
前記プレス装置は、
前記筒状体内に挿入される芯棒と、
前記芯棒の一端部と対向して配置された成形型と、
を備え、
前記芯棒の前記一端部には、前記成形型側に向けて凸の凸曲面が形成され、
前記成形型において前記芯棒と対向する面には、前記凸曲面と対応する形状の凹曲面が形成され、
前記底部を形成する工程は、
前記筒状体の前記一端部が前記芯棒の前記一端部より前記成形型側に突出するように、前記筒状体を前記芯棒に外挿する工程と、
前記成形型と前記芯棒とが近づく方向へと前記成形型と前記芯棒とを相対移動させて、前記筒状体の前記一端部を間に挟んで前記凹曲面と前記凸曲面とを相互に押し付け合うことにより、前記筒状体の前記一端部を変形させて前記底部及び前記R形状部を形成する工程と、
を含む2.乃至5.の何れか1つに記載の容器の製造方法。
7.
前記プレス装置は、前記芯棒側への前記成形型の移動を停止させるストッパーを備え、
前記底部及び前記R形状部を形成する工程は、
前記成形型を前記ストッパーにより移動停止される位置の近傍まで前記芯棒側へ移動させることにより、前記凹曲面を前記筒状体の前記一端部へ押し当てて、前記筒状体の前記一端部を内側へ変形させる工程と、
前記成形型を前記ストッパーにより移動停止されるまで前記芯棒側へ移動させるとともに、前記芯棒を前記凹曲面側へ移動させることにより、前記筒状体の前記一端部を間に挟んで前記凹曲面と前記凸曲面とを相互に押し付け合う工程と、
を含む6.に記載の容器の製造方法。
8.
前記底部を形成する工程では、前記底部の内面に底板材を貼り付ける1.乃至7.の何れか1つに記載の容器の製造方法。
9.
前記本体部内に充填物を充填する工程と、
前記筒状体の他端部を閉塞する工程と、
を更に有する1.乃至8.の何れか1つに記載の容器の製造方法。
10.
前記充填物として、吸着剤、芳香剤、農薬又は食品を充填する9.に記載の容器の製造方法。
11.
前記筒状体の他端部を介して、前記本体部内の前記充填物の配置領域と前記容器の外部領域との間で空気が流通可能となるように、前記筒状体の他端部を閉塞する工程を行う10.に記載の容器の製造方法。
12.
前記底部が開口を有し、前記本体部の軸心方向に前記底部を見たときの前記容器の面積に対する前記開口の面積の比率が70%未満となるように、前記底部を形成する工程を行うか、
又は、
前記底部が開口を有さず前記筒状体の前記一端部を閉塞する形状となるように、前記底部を形成する工程を行う1.乃至11.の何れか1つに記載の容器の製造方法。
10 紙管
20 本体部
30 底部
31 開口
32 皺
40 R形状部
50 カール部
51 先端
60 蓋部材
61 板状部
62 縁部
63 延長部
70 底板材
80 充填物
100 容器
110 容器
120 切取部
121 ミシン目
130 内管部材
131 固定部
132 蓋固定部
135 接着剤
140 容器本体
150 着脱蓋
160 ねじり加工部
200 プレス装置
210 芯棒
211 凸曲面
220 成形型
221 凹曲面
230 ピストン
240 ガイド部
241 ガイド孔
250 受け型
251 ガイド孔
260 曲げ代調整スペーサ
270 ストッパー
300 製造装置
310 回転テーブル
320 充填物ホッパー
330 充填領域
340 蓋材料
400 成形型
401 凹部

Claims (10)

  1. 紙、紙を含む複合材料、または樹脂からなる筒状体の一端部を前記筒状体の軸心側に向けて曲げ変形させることにより、筒状の本体部と一体的に底部を形成する工程を有し、
    前記底部を形成する工程では、前記本体部と前記底部との境界部に、前記底部側に向けて徐々に縮径するR形状部を形成し、
    前記底部を形成する工程は、プレス装置を用いて行い、
    前記プレス装置は、
    前記筒状体内に挿入される芯棒と、
    前記芯棒の一端部と対向して配置された成形型と、
    を備え、
    前記芯棒の前記一端部には、前記成形型側に向けて凸の凸曲面が形成され、
    前記成形型において前記芯棒と対向する面には、前記凸曲面と対応する形状の凹曲面が形成され、
    前記底部を形成する工程は、
    前記筒状体の前記一端部が前記芯棒の前記一端部より前記成形型側に突出するように、前記筒状体を前記芯棒に外挿する工程と、
    前記成形型と前記芯棒とが近づく方向へと前記成形型と前記芯棒とを相対移動させて、前記筒状体の前記一端部を間に挟んで前記凹曲面と前記凸曲面とを相互に押し付け合うことにより、前記筒状体の前記一端部を変形させて前記底部及び前記R形状部を形成する工程と、
    を含み、
    前記プレス装置は、前記芯棒側への前記成形型の移動を停止させるストッパーを備え、
    前記底部及び前記R形状部を形成する工程は、
    前記成形型を前記ストッパーにより移動停止される位置の近傍まで前記芯棒側へ移動させることにより、前記凹曲面を前記筒状体の前記一端部へ押し当てて、前記筒状体の前記一端部を内側へ変形させる工程と、
    前記成形型を前記ストッパーにより移動停止されるまで前記芯棒側へ移動させるとともに、前記芯棒を前記凹曲面側へ移動させることにより、前記筒状体の前記一端部を間に挟んで前記凹曲面と前記凸曲面とを相互に押し付け合う工程と、
    を含む容器の製造方法。
  2. 紙、紙を含む複合材料、または樹脂からなる筒状体の一端部を前記筒状体の軸心側に向けて曲げ変形させることにより、筒状の本体部と一体的に底部を形成する工程を有し、
    前記底部を形成する工程では、前記本体部と前記底部との境界部に、前記底部側に向けて徐々に縮径するR形状部を形成し、
    前記底部を形成する工程は、プレス装置を用いて行い、
    前記プレス装置は、
    前記筒状体内に挿入される芯棒と、
    前記芯棒の一端部と対向して配置された成形型と、
    を備え、
    前記芯棒の前記一端部には、前記成形型側に向けて凸の凸曲面が形成され、
    前記成形型において前記芯棒と対向する面には、前記凸曲面と対応する形状の凹曲面が形成され、
    前記底部を形成する工程は、
    前記筒状体の前記一端部が前記芯棒の前記一端部より前記成形型側に突出するように、前記筒状体を前記芯棒に外挿する工程と、
    前記成形型と前記芯棒とが近づく方向へと前記成形型と前記芯棒とを相対移動させて、前記筒状体の前記一端部を間に挟んで前記凹曲面と前記凸曲面とを相互に押し付け合うことにより、前記筒状体の前記一端部を変形させて前記底部及び前記R形状部を形成する工程と、
    を含み、
    前記プレス装置は、前記芯棒側への前記成形型の移動を停止させるストッパーを備え、
    前記底部及び前記R形状部を形成する工程では、
    前記成形型を前記ストッパーにより移動停止されるまで前記芯棒側へ移動させることにより、前記凹曲面を前記筒状体の前記一端部へ押し当てて、前記筒状体の前記一端部を内側へ変形させる工程と、
    前記芯棒を前記凹曲面側へ移動させることにより、前記筒状体の前記一端部を間に挟んで前記凹曲面と前記凸曲面とを相互に押し付け合う工程と、
    をこの順に行う容器の製造方法。
  3. 前記R形状部が一定の肉厚となるように、前記底部を形成する工程を行う請求項1又は2に記載の容器の製造方法。
  4. 前記R形状部の肉厚と前記底部の肉厚とが互いに等しくなるように、前記底部を形成する工程を行う請求項1乃至3の何れか一項に記載の容器の製造方法。
  5. 前記筒状体の軸心方向における前記R形状部の寸法をd、前記筒状体の径をrとすると、d/rが0.1以上となるように、前記底部を形成する工程を行う請求項乃至4の何れか一項に記載の容器の製造方法。
  6. 前記底部を形成する工程では、前記底部の内面に底板材を貼り付ける請求項1乃至の何れか一項に記載の容器の製造方法。
  7. 前記本体部内に充填物を充填する工程と、
    前記筒状体の他端部を閉塞する工程と、
    を更に有する請求項1乃至の何れか一項に記載の容器の製造方法。
  8. 前記充填物として、吸着剤、芳香剤、農薬又は食品を充填する請求項に記載の容器の製造方法。
  9. 前記筒状体の他端部を介して、前記本体部内の前記充填物の配置領域と前記容器の外部領域との間で空気が流通可能となるように、前記筒状体の他端部を閉塞する工程を行う請求項に記載の容器の製造方法。
  10. 前記底部が開口を有し、前記本体部の軸心方向に前記底部を見たときの前記容器の面積に対する前記開口の面積の比率が70%未満となるように、前記底部を形成する工程を行うか、
    又は、
    前記底部が開口を有さず前記筒状体の前記一端部を閉塞する形状となるように、前記底部を形成する工程を行う請求項1乃至の何れか一項の容器の製造方法。
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