JP5593158B2 - 放電ランプ - Google Patents

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Description

本発明は、誘電体バリア放電、あるいは容量結合型高周波放電によって放電発光するエキシマランプ、外部電極型蛍光ランプなど、電極を放電空間内に露出しない無電極型放電ランプに関し、特に、ランプの電極構成に関する。
二重円筒管型のエキシマランプでは、軸方向に長い2つの同軸円筒管によって発光部が構成されており、高圧ガスが発光管内に封入され、軸方向に沿って内側管内面と外側管外面に一対の電極が対向配置される。そして、電極間に数kVの高周波電圧を印加することにより放電空間にエキシマが生じ、放電発光する(例えば、特許文献1参照)。
一方、外部電極型蛍光ランプのように単管式構造を採用するランプとして、沿面放電による絶縁破壊を防止しながら高電圧を印加可能な単管式エキシマランプが知られている(特許文献2参照)。そこでは、一対の箔電極が放電容器の管壁内部に埋設される構成であって、管軸方向に延びる一対の箔電極は、管内部の放電空間を挟んで対向している。
特許第3170952号公報 国際公開第2009/078249号パンフレット
単管式放電ランプでは、電極位置がランプ最外周部となる放電容器表面付近にある。放電容器自体の形状、構成は、ランプ使用条件等によって制限があるため、管壁内部の限られたスペースに電極を配置することになり、電極の数、配置場所を自由に設計して発光強度、発光強度分布などを自在に調整することができない。すなわち、使用状況に合わせて電極間での放電態様を自在にデザインすることが難しい。
本発明の放電ランプは、誘電体バリア放電、あるいは容量結合型高周波放電によって発光する放電ランプであり、放電ガスが含まれる放電空間に配設される少なくとも1つの断面円状絶縁体(あるいは誘電体とも定義される)と、前記絶縁体の絶縁材料充填部において、軸対称に対向して埋設される箔状電極対とを備える。絶縁体としては、軸方向に延び、断面形状を軸対称に(例えば円形状、環状)に構成できる。絶縁材料として、例えば石英ガラスが用いられる。放電空間には、希ガス、ハロゲンガス、あるいは希ガスとハロゲンガスの混合ガスなどを放電ガスとして封入することが可能である。
本発明では、放電空間内に電極が露出しないランプ構造において、絶縁体外表面側で誘電体バリア放電、あるいは容量結合型高周波放電が生じる。電極対を埋設させた絶縁体が放電空間内に配置された状態で絶縁体外部側に放電を生じさせる構成であり、ランプ最外周部側に電極を配置しないため、電極と絶縁層との隙間を通じた絶縁破壊が生じない。
また、電極埋設絶縁体を配置する構成により、電極の配置設定が自在となり、各電極の極性について、絶縁体の数、他の絶縁体との相対的位置関係に合わせて様々な設定が可能となり、電極間放電の発生を自在に調整できる。
また、埋設された電極対が絶縁体の軸に関して対称的な位置に対向配置されることによって、絶縁体外周面に沿って偏りのない広範囲な放電を可能にし、最終的にランプから放射される光についても、一様な光強度で発光させることができる。
絶縁体の構成としては、軸方向に延びて断面形状が軸に関し対称的な構造であればよく、例えば、中空部分のない内部が充填している柱状絶縁体、あるいは中空状の管状絶縁体が構成される。放電ランプとしては、内部空間を放電空間として形成し、絶縁体が収容される外管をあらかじめ設けるように構成してもよく、あるいは、真空チャンバーなど別途設置されている状況において、絶縁体をチャンバー内に挿入して放電ランプを組み立てるように構成してもよい。
絶縁体を柱状絶縁体として構成する場合、絶縁体内部による放電を防止して絶縁体外側での放電を確実にするため、電極対を同電位に定めることが望ましい。例えば、複数の絶縁体を放電空間に配置し、絶縁体間で異電位の電極同士が放電するように構成することができる。
ランプ中心部から全方向へ光を放射させることを考えれば、電位の異なる絶縁体同士が周方向に沿って隣り合うように、前記複数の絶縁体を配置するのが望ましい。例えば、外管などの絶縁体収納容器の断面軸に関し、対称的な配置(菱形状など)にするのがよい。
一方、外管など絶縁収納容器外表面などの放電空間外に設けられた異電位の外部電極と絶縁体内の電極との間で放電するように構成することも可能である。この場合、複数の絶縁体を一列に配置させることによって、外部電極全体を使った放電が確実に生じ、効果的に発光させることができる。外部電極としては、例えば網状電極として容器全体を覆うようにしてもよい。
絶縁体を管状に構成する場合、管内の空間を挟んで電極対が軸対称に対向配置される。絶縁体外周方向に沿って放電させるため、前記電極対を互いに異電位に設定するのが望ましい。放電が外周表面で全体的に発生することにより、光をランプ中心から放射状に発光させることが可能になる。また、絶縁体を管状にすることで、絶縁体の中空空間に窒素ガスなどの冷却媒体を送ってランプ加熱を防ぐことができる。
絶縁体外表面に沿った放電発生を数多く分散させることを考慮し、電極対各々を、外周方向に沿って対向する同電位の一対の電極として構成するのが望ましい。周方向に沿って対向する(近距離にある)電極同士が同電位であるため、他の電極対との組み合わせによる外周面放電が生じる。例えば、絶縁体断面に関して線対称な位置に複数の電極対を配置することが可能である。
本発明の放電ランプの製造方法は、絶縁材料充填部において軸対称に対向して埋設された箔状電極対を有する少なくとも1つの絶縁体を中空状容器に挿入し、その容器に放電ガスを封入することを特徴とする。
本発明によれば、電極埋設構造の放電ランプにおいて、仕様に合わせて様々な電極配置および放電態様を可能にすることができる。
第1の実施形態であるエキシマランプの概略的断面図である。 放電ランプの電極の極性を示した図である。 第2の実施形態である放電ランプの模式的断面図である。 第3の実施形態である放電ランプの模式的断面図である。 第2の実施形態である放電ランプの製造方法を示した工程図である。 第4の実施形態である放電ランプの概略的断面図である。 第5の実施形態である放電ランプの概略的断面図である。 第6の実施形態である放電ランプの概略的断面図である。 第4の実施形態である放電ランプの製造工程を示した図である。
以下では、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態であるエキシマランプの概略的断面図である。
エキシマランプ10は、石英ガラスなどの絶縁体から成る筒状外管20内部に4つの柱状絶縁体40A〜40Dを配設した無電極型ランプであり、外管20内部には、アルゴンガス、キセノンガスなど、放電中にエキシマ分子を生じさせる放電ガスが1気圧未満(例えば、50kPa以下)で封入されている。
絶縁体40A〜40Dは、内部に充填する石英によって絶縁体を構成し、各絶縁体には、各絶縁体の軸方向に沿って延びている帯状の電極対50A〜50Dが、放電空間Sに露出せずに埋設されている。2つの電極50A1、50A2から成る電極対50Aは、絶縁体40Aの軸Kに関して対称的な位置に配置されており、互いに対向する。他の絶縁体40B〜40Dに設けられる電極対50B〜50Dも、同様に軸対称となって対向配置されている。
ガラスなどの絶縁体40A〜40Dは、外管20の軸Cに関して対称的な配置に配置されており、断面において互いに垂直なX、Y軸に沿って2つの絶縁体40A、40Bおよび絶縁体40C、40Dがそれぞれ対面する位置に設置されている。絶縁体40A〜40Dは、外管20の端部において溶着して保持されている。
絶縁体40A〜40Dの埋設された電極対は、X、Y軸に沿って幅方向の向きが揃っている。電極対50A、50BはX方向、電極対50C、50DはY方向に平行であって、絶縁体40A〜40Dは、この電極の幅方向向きに従って回転位置(角度)が調整されている。
電極対50Aの端部には、外部に延びる給電線(ここでは、図示せず)が接続されている。給電線は、外部に設置された電源部(図示せず)に接続されており、給電線を介して放電ランプ10に電力が供給される。
図2は、放電ランプの電極の極性を示した図である。
電極対50A〜50Dは、いずれも対向する電極が同電位となるように電極極性が定められている。ここでは、電極対50A、50Bが、陽極(+)、電極対50C、50Dが陰極(−)に定められる。ランプ点灯時、4つの電極対50A〜50Dに対し、数kV(例えば、6kV〜10kV程度)の高電圧が同時に印加される。
電圧印加により、絶縁体40Aの電極50A1と、隣接する絶縁体40Dの電極50D2との間で放電が生じる。同様に、電極50A2と電極50C2、電極50C1と電極50B2、電極50B1と電極50D1との間で放電が生じる。このような周方向に隣り合う絶縁体間で放電が生じることによって、放電空間Sにおいて誘電体バリア放電が連続的に発生する。
特に、4つの絶縁体40A〜40Dが十字状に対称的位置に配置され、電極対50A〜50Dの幅方向がX、Y軸に沿うように絶縁体40A〜40Dの回転位置が定められていため、エキシマ光が外管20全体から外部へ放射される。
このように本実施形態によれば、柱状絶縁体40A〜40Dが放電空間を形成する外管20内部に設置されており、電極対50A〜50Dが軸対称な位置で絶縁体40A〜40Dにそれぞれ埋設されている。そして、陽極(+)の極性をもつ電極対50A、50B、陰極(−)の極性をもつ電極対50C、50Dが、それぞれ幅方向の向きを揃えた状態でX軸、Y軸に沿って向かい合っている。
4つの絶縁体40を外管20の軸Cに関して対称的な位置に配置することにより、外管20から全方向に向けて光が放射可能となる。また、外管20に光を遮断する電極を設けない構成であるため、発光効率が高く、ランプ点灯中に外管を冷却する必要がない。
同電位の電極対を絶縁体内部に軸対称配置することにより、絶縁体外部での誘電体バリア放電が確実となり、放電方向も電極対の対称性から偏りのない分布になる傾向にある。なお、絶縁体の数、絶縁体の設置位置、および回転位置(角度)は本実施形態に限定されるものではなく、これらを変えることによって、放電させる電極対の組み合わせを自在に調整することが可能である。
本実施形態では外管を含めた放電ランプを構成しているが、別途用意されている外管に絶縁体を挿入する放電ランプを構成することも可能であり、例えば、電極対が埋設された絶縁体のみの放電ランプアッセンブリーを、別途用意された真空チャンバー内に挿入して放電ランプを組み立てて点灯させることも可能である。
図3は、第2の実施形態である放電ランプの模式的断面図である。第2の実施形態では、3つの絶縁体が一列に並んで配置され、外管周りに電極が配置される。
放電ランプ100は、筒状外管120の内部に3つの柱状絶縁体140A、140B、140Cを配列させた構造であり、絶縁体140A、140B、140C内部には、それぞれ電極対150A、150B、150Cが埋設されている。電極対150A〜150Cの幅方向がY軸方向と平行になるように、絶縁体140A〜140Cの回転位置が定められている。
外管120の外表面には、網状電極130が配設されている。絶縁体140A〜140C内の電極対150A〜150Cはいずれも陽極(+)であって、網状電極130の電位が陰極(−)となっている。電極間に電圧が印加されると、外管20内の放電ガスによって電極対150A〜150Cと網状電極130との間で誘電バリア放電が生じる。
第2の実施形態では、同電位の電極対が埋設された柱状絶縁体を3つ並べて配置し、外管外表面に異電位の電極を設けている。これにより、第1の実施形態と比較して、筒状外管の内部に柱状絶縁体を保持する構造の製造が容易となり、ランプ破損を防止することができる。また、より大きな強度で光を放射することができ、外管全体から放射状に光を照射させることができる。
図4は、第3の実施形態である放電ランプの模式的断面図である。第3の実施形態では、外管断面が矩形状に形成されている。
放電ランプ100’は、外管120’内に3つの柱状絶縁体140’A、140’B、140’Cを配列させている。絶縁体140’A、140’B、140’C内部には、電極対150’A、150’B、150’Cが同じ向きに並んで埋設されている。外管120’の両外側面には、薄板状の電極対130が配設されている。
第3の実施形態においても、陽極(+)の電極対150’A〜150’Cと陰極(−)の電極130Cとの間に電圧が印加され、外管120’内の放電空間内で誘電体バリア放電が生じる。そしてエキシマ光は、外管120’下方から抽出される。第3の実施形態では、同電位の電極対が埋設された柱状絶縁体を3つ並べて配置し、外管の平坦面上に異電位の電極を設けている。これにより、第2の実施形態と比較して、電極間距離が均一となり、より大きな強度で光を放射することができ、外管全体から均一に光を照射させることができる。なお、第3の実施形態においては、柱状絶縁体の軸方向が照射方向(下方)に対して垂直となるように配設しているが、柱状絶縁体の軸方向が照射方向と同一方向となるように配設しても良い。
図5は、第2の実施形態である放電ランプの製造方法を示した工程図である。図5を用いて、絶縁材料の充填した柱状絶縁体を備えた放電ランプの製造方法について説明する。
まず、工程(1)に示すように、箔状電極対と給電線とを抵抗溶接などによって電気的に接続し、対向する電極対の間にガラス板を挟み込む。両側に帯状電極対500を配置したガラス板520をガラス管600内に挿入し、内部を真空状態にする(工程(2))。
その後、ガラス管600を加熱して縮径させ、電極対500およびガラス板520とガラス管600とを溶着させる(工程(3))。これにより、図2に示した絶縁体150Aに相当する柱状電極埋設ガラス650が形成される。絶縁体650端部には、大径となって周りに突起する部分、いわゆるそろばん珠部分700が設けられており、これによって電極対500が封止される。
外管となるガラス管800内に3つの電極埋設ガラス650、660、670を挿入し、各ガラスのそろばん珠形状部分とガラス管800とを溶着させる。その後、ガラス管800内を排気し、放電ガスを封入する(工程(4))。最後に、ガラス管800の外表面に網状電極900を配設する(工程(5))。このような工程によって、放電ランプが生成される。
次に、図6を用いて、第4の実施形態である放電ランプについて説明する。第4の実施形態では、第1から第3の実施形態とは異なり、管状(中空状)絶縁体の管壁内に電極対が埋設されている。
図6は、第4の実施形態である放電ランプの概略的断面図である。
放電ランプ200は、石英ガラスから成る筒状外管220内に管状絶縁体240が外管220に対して同軸的に配設されている。絶縁体240の管壁内部には一対の電極250X、250Yが密閉状態で露出することなく埋設され、管軸Cに関して対称的な位置に対向配置されている。外管220内には放電ガスが封入されている。
一対の電極250X、250Yは互いに異電位の極性に定められており、電極250Xが陽極(+)、電極250Yが陰極(−)となっている。電圧印加によって、電極250X、250Yとの間で誘電体バリア放電が生じ、絶縁体240の外周面に沿って放電が生じる。
このように第4の実施形態によれば、絶縁体240の中空内部で放電するのではなく、管状絶縁体240の外側に形成された放電空間において誘電体バリア放電が生じる。これによって、絶縁体240の管内空間に窒素などを供給して絶縁体240を冷却させることができるので、発光効率を向上させ、高入力電力のランプにおいても過熱を防ぐことができる。また、絶縁体外周面に沿って放電が生じるため、光が外管全体から放射状に照射される。
図7は、第5の実施形態である放電ランプの概略的断面図である。第5の実施形態では、各電極において複数の電極を備えた電極対を配置する。
放電ランプ300では、第4の実施形態と同様、外管320内に管状絶縁体340が同軸配置されている。絶縁体340の管壁内部には、電極対350X、350Yが軸Cを挟んで対向する位置で埋設されている。さらに電極対350Xは、周方向に沿って互いに対向する2つの電極350X1、350X2から構成されている。電極350X1、350X2は、Y軸に関して線対称な位置に配置される。電極対350Yも、相対する2つの電極350Y1、350Y2から構成される。電極対350X、350Yの極性は互いに異電位となるように定められており、電極350X1、350X2が陽極(+)、電極350Y1、350Y2が陰極(−)に定められている。
電極350X1、350X2および電極350Y1、350Y2との間は、絶縁体材料が充填された状態で、かつ同電位であることから、絶縁体240の中空部分を挟んで対向位置にある電極350X1、電極350Y1との間で外周面に沿った放電が生じる。電極350X2、電極350Y2との間でも、同様の外周面放電が生じる。
第5の実施形態によれば、より多くの電極間で放電させることができ、外管全体から光をランプから放射させることができる。
図8は、第6の実施形態である放電ランプの概略的断面図である。第6の実施形態では、2組の電極対を配置する。
放電ランプ400では、外管420内に管状絶縁体440が配置されている。絶縁体440には、二組の電極対450X、450Yおよび電極対450W、450Zがそれぞれ対向する位置で埋設されている。電極対450X、450YはY軸、電極対450W、450ZはX軸に沿ってそれぞれ対向する。
電極450X、450Y、450W、450Z各々は、それぞれ周方向に沿って対向する同電位の2つの電極から構成されており、X軸、もしくはY軸に関して線対称な位置に配置されている。そして、電極450X、450Wの極性は陽極(+)、電極450Y、450Zの極性は陰極(−)の極性に定められている。このように8つの電極を絶縁体240内で埋設配置することにより、絶縁体240の外表面全体からエキシマ光が放射される。
図9は、第4の実施形態である放電ランプの製造工程を示した図である。図9を用いて、管状絶縁体を備えた放電ランプの製造方法について説明する。
箔状電極対1820と給電線とを抵抗溶接などによって電気的に接続し、筒状ガラス管1800に電極対1820を配設する(工程(1))。さらに、内径が相対的にガラス管1800よりも大きく、一端がコップ状に封止された外側ガラス管1900内に、電極対1820を配置させた電極付きガラス管1850を挿入する。そして、外管1900内部を真空引きして、外側ガラス管のもう一方の端部を封止する(工程(2))。
外側ガラス管1900を外部から加熱することによって外側ガラス管1900を電極付きガラス管1850に溶着させ、電極対1820を封止させる(工程(3))。これにより、管壁に電極対が対向位置で埋設されたガラス管1900が生成される。このガラス管1900は、第4の実施形態における管状絶縁体240に相当する。
その後、ガラス管1900の管内を大気開放させ、給電線端子を外部に出す(工程(4))。そして、外管1970内部にガラス管1900を挿入し、外管1900の挿入口部分とガラス管1900とを溶着させ、封止する。このとき、ガラス管1970内に放電を防止する絶縁性ガスを封入し、外管1970内に放電ガスを封入する(工程(5))。このような工程よって、放電ランプが生成される。
放電方式としては、放電空間の軸に沿って均一な放電が安定して発生させることができる上記誘電体バリア放電エキシマランプの代わりに、例えばスキャナ光源などで用いられるような外部電極型蛍光ランプであって比較的低電圧の容量結合型(静電容量型)高周波放電方式のランプとして適用してもよい。容量結合型高周波放電方式の場合、電源部の最終部分をLC共振回路とすることによって、容易に高電圧を印加することができる。
放電空間に封入するガスは任意であり、希ガス単体、または、塩素などのハロゲン単体、あるいはハロゲンと希ガスの混合ガスを封入すればよい。絶縁体、外管の材質、形状は任意に構成することができ、楕円形状、四角形状など円筒形状以外の形状に構成してもよい。さらに、絶縁体の配置数、配置場所、回転位置、さらには電極対の埋設位置、極性等も、仕様等に応じて任意に設定可能である。第1〜第6の実施形態である放電ランプの絶縁体の電極対の構成を、適宜置換、組み合わせて放電ランプを構成することも可能である。
10 エキシマランプ(放電ランプ)
20 外管
40A〜40D 絶縁体
50A〜50D 電極対

Claims (11)

  1. 放電ガスが含まれる放電空間に配設される少なくとも1つの絶縁体と、
    前記絶縁体の絶縁材料充填部において、軸対称に対向して埋設される箔状電極対とを備え、
    前記絶縁体が管状であって、前記絶縁体の外周面側で誘電体バリア放電、あるいは容量結合型高周波放電することを特徴とする放電ランプ。
  2. 放電ガスが含まれる放電空間に配設される少なくとも1つの絶縁体と、
    前記絶縁体の絶縁材料充填部において、軸対称に対向して埋設される箔状電極対とを備え、
    前記絶縁体外表面側で誘電体バリア放電、あるいは容量結合型高周波放電し、
    前記絶縁体が柱状であって、
    前記電極対が、同電位であることを特徴とする放電ランプ。
  3. 複数の絶縁体が放電空間に配置され、
    各絶縁体の電極各々が、他の絶縁体に埋設された異電位の電極との間で放電することを特徴とする請求項2に記載の放電ランプ。
  4. 埋設された電極対の電位が互いに異なる絶縁体が周方向に沿って隣り合うように、前記複数の絶縁体が配置されることを特徴とする請求項3に記載の放電ランプ。
  5. 絶縁体の電極各々が、放電空間外に設けられた異電位の外部電極との間で放電することを特徴とする請求項3に記載の放電ランプ。
  6. 前記複数の絶縁体が、一列に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の放電ランプ。
  7. 記電極対が互いに異電位であることを特徴とする請求項1に記載の放電ランプ。
  8. 前記電極対各々が、絶縁体外周方向に沿って対向する同電位の一対の電極から構成されることを特徴とする請求項に記載の放電ランプ。
  9. 放電空間を形成し、前記絶縁体が収容される外管をさらに有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の放電ランプ。
  10. 絶縁材料充填部において軸対称に対向して埋設された箔状電極対を有する少なくとも1つの柱状絶縁体を、前記絶縁体外表面側で誘電体バリア放電、あるいは容量結合型高周波放電するように、中空状容器に挿入し、
    前記容器に放電ガスを封入することを特徴とする放電ランプの製造方法。
  11. 絶縁材料充填部において軸対称に対向して埋設された箔状電極対を有する少なくとも1つの管状絶縁体を、前記絶縁体の外周面側で誘電体バリア放電、あるいは容量結合型高周波放電するように、中空状容器に挿入し、
    前記容器に放電ガスを封入することを特徴とする放電ランプの製造方法。
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