JP5590694B1 - コンクリートセグメントおよびこれに用いられる保護部材 - Google Patents

コンクリートセグメントおよびこれに用いられる保護部材 Download PDF

Info

Publication number
JP5590694B1
JP5590694B1 JP2014003035A JP2014003035A JP5590694B1 JP 5590694 B1 JP5590694 B1 JP 5590694B1 JP 2014003035 A JP2014003035 A JP 2014003035A JP 2014003035 A JP2014003035 A JP 2014003035A JP 5590694 B1 JP5590694 B1 JP 5590694B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete segment
concrete
protective member
segment
anchor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014003035A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015132066A (ja
Inventor
敏則 豊田
正克 望月
政徳 望月
Original Assignee
株式会社日進工機
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日進工機 filed Critical 株式会社日進工機
Priority to JP2014003035A priority Critical patent/JP5590694B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5590694B1 publication Critical patent/JP5590694B1/ja
Publication of JP2015132066A publication Critical patent/JP2015132066A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

【課題】1)コンクリートセグメントのコーナー部に簡単に取り付けられ、取り付け後にコーナー部から抜け落ちない構造とすること、2)コンクリート流し込みを妨げることなく、コンクリートセグメント成形後において、保護部材取り付けのないコンクリートセグメントと外面が殆ど同様になっていて、コーナーの損傷防止が完全になされること、および3)安価に製造することが出来る。
【解決手段】一枚の金属製平板材から形成され、コンクリートセグメントコーナー形態をなしてコンクリートセグメントコーナー部の各直交する3面をそれぞれカバーする板状の本体部と、各平板の端部から、コンクリートセグメント内方に向けて延びて配設されるアンカーとから形成された保護部材が用いられる。
【選択図】図4

Description

本発明は、コンクリートセグメントおよびこれに用いられる保護部材に関する。
互いに接合することで繋がるコンクリートセグメントは、コンクリート材どうしを直接接合させるものであり、取扱時や接合時に他物に衝突したり、あるいは施工後に大きな曲げを受けた時に、コンクリートコーナー部が欠けたり、コンクリートコーナー部にクラックが生じたりする。また、最近認識されたコンクリートセグメントの損傷には、耐用年数に至ったコンクリートセグメントが脆くなって自然に少しずつ崩れて生じるということがある。
互いに接合することで繋がるコンクリートセグメントを、コンクリートセグメントコーナー部が損傷されることが少ないものとするための保護部材およびこの保護部材を配設したコンクリートセグメントが提案される。
また、高速施工と継手合理化を追求した突合せ継手構造セグメントが各種提案されている。
特許文献1には、コンクリートセグメントのコーナー部の外形に沿う形状の保護金具が提案されていて、鋳型による一体成型を可能とするためにアンカー部を同一方向に連設下構造が記載されている。
特開平5−256095号公報
接合するコンクリートセグメントに保護部材を取り付けてコンクリートセグメントのコーナー部を保護する場合に、1)コンクリートセグメントのコーナー部に簡単に取り付けられ、取り付け後にコーナー部から抜け落ちない構造とすること、2)コンクリート流し込みを妨げることなく、コンクリートセグメント成形後において、保護部材取り付けのないコンクリートセグメントと外面が殆ど同様になっていて、コーナーの損傷防止が耐用年数使用による損傷にも対応すること出来て完全になされること、および3)安価に製造することが出来ることが求められる。
特許文献1に記載された保護部材およびこの保護部材を取り付けたコンクリートセグメントでは、保護部材が側面にのみ配設されること、鋳型製作によるものであるので、アンカー部の取り付けが1方向に限られ、長年の使用による損傷、取付け方向の抜けに不安があること、コストが高価になることなどが考えられ、また耐用年数使用による損傷に対応することが困難である。
本発明は、かかる点に鑑み1)コンクリートセグメントのコーナー部に簡単に取り付けられ、取り付け後にコーナー部から抜け落ちない構造とすること、2)コンクリート流し込みを妨げることなく、コンクリートセグメント成形後において、保護部材取り付けのないコンクリートセグメントと外面が殆ど同様になっていて、コーナーの損傷防止が耐用年数使用による損傷にも対応すること出来て完全になされること、および3)安価に製造することが出来るコンクリートセグメントおよびこれに用いられる保護部材を提供することを目的とする。
本発明は、コンクリートセグメントコーナー部が保護部材で保護されたコンクリートセグメントにおいて、
金属製平板材から形成され、コンクリートセグメントコーナー形態をなしてコンクリートセグメントコーナー部の各直交する3面をそれぞれカバーする板状の本体部と、各平板の端部から、コンクリートセグメント内方に向けて延びて配設されるアンカーとから形成された保護部材が用いられ、
各平板の表面がコンクリートセグメントのセグメントの表面と面一とされて露出し、3方から延びるアンカー部がコンクリートセグメントを包み込んで把持して、コンクリートセグメントコーナー部を3方面に亘って全面的に覆って配設され、露出した保護部材がコンクリートセグメントコーナー部に固定され、セグメントコーナーを形成することを特徴とするコンクリートセグメントを提供する。
本発明は、コンクリートセグメントコーナー部が保護部材で保護されたコンクリートセグメントにおいて、
一枚の金属製平板材から形成された、コンクリートセグメントコーナー形態をなしてコンクリートセグメントコーナー部の各直交する3面をそれぞれカバーする板状の本体部および各平板の端部から、コンクリートセグメント内方に向けて延びて配設されるアンカーから形成された保護部材が用いられ、
各平板の表面がコンクリートセグメントのセグメントの表面と面一とされて露出し、3方から延びるアンカー部がコンクリートセグメントを包み込んで把持して、コンクリートセグメントコーナー部を3方面に亘って全面的に覆って配設され、露出した保護部材がコンクリートセグメントコーナー部に固定され、セグメントコーナーを形成することを特徴とするコンクリートセグメントを提供する。
本発明は、上述されたコンクリートセグメントにおいて、各アンカー部には、先端部にアンカー部長手方向に対して直角方向で、隣接するアンカー部方向に延びる引っ掛け端部が形成されたことを特徴とするコンクリートセグメントを提供する。
本発明は、上述されたコンクリートセグメントにおいて、保護部材が、コンクリートセグメントの端部端面の4隅のいずれにも配設されたことを特徴とするコンクリートセグメントを提供する。
本発明は、上述されたコンクリートセグメントにおいて、保護部材が、コンクリートセグメントの端部の端面上に対向する2隅に配設され、この間に配設された平板が、コンクリートセグメントに面一に、2隅間のコンクリートセグメント稜線を覆うようにして配設されたことを特徴とするコンクリートセグメントを提供する。
本発明は、上述されたコンクリートセグメントに用いられる保護部材において、保護部材が、一枚の金属製平板材から形成され、コンクリートセグメントコーナー形態をなしてコンクリートセグメントコーナー部の各直交する3面をそれぞれカバーする板状の本体部と、各平板の端部から、コンクリートセグメント内方に向けて延びて配設されるアンカーとから形成されたことを特徴とする保護部材を提供する。
本発明は、上述された保護部材おいて、各アンカー部には、先端部にアンカー部長手方向に対して直角方向に延びる引っ掛け端部が形成されたことを特徴とする保護部材を提供する。
本発明は、上述した保護部材用い、各平板の表面がコンクリートセグメントのセグメントの表面と面一とされて露出し、3方から延びるアンカー部がコンクリートセグメントを包み込んで把持して、コンクリートセグメントコーナー部を全面的に覆って配設され、露出した保護部材がコンクリートセグメントコーナー部に固定され、セグメントコーナーを形成するようにしているので、1)コンクリートセグメントのコーナー部に簡単に取り付けられ、取り付け後にコーナー部から抜け落ちない構造とすること、2)コンクリート流し込みを妨げることなく、コンクリートセグメント成形後において、保護部材取り付けのないコンクリートセグメントと外面が殆ど同様になっていて、コーナーの損傷防止が耐用年数使用による損傷にも対応すること出来て完全になされること、および3)安価に製造することが出来るコンクリートセグメントおよびこれに用いられる保護部材を提供することができる。
本発明の実施例の形態を示す図。 本発明の実施例の詳細な形態を示す図。 保護部材を形成する部材を板材から打抜いた状態を示す図。 加工して形成された保護部材の形態を示す斜視図。 図4に示された保護部材10を上方から見た図。 ひとつのアンカー20についての端部形状詳細を示す図。 前方側方から見た図。 右手側方から見た図。 裏側から見た図。 コンクリートセグメント収納容器の形態を示す概略図。 本実施例の代案になる保護部材の形態を示す斜視図。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例であるトンネル用のコンクリートセグメント100の形態を示す。本実施例は、トンネル用以外の用途のコンクリートセグメントも対象とされるが、以下トンネル用のコンクリートセグメント(以下、コンクリートセグメントという)
を採り上げて説明する。
コンクリートセグメント100は、よく知られているようにセグメント本体1は、内面部2、外面部3、第1端面部4、第2端面部5を有して、トンネルの横断面形状に合わせて湾曲板状に生成される。セグメント本体1には、隣接するセグメント本体に向けたトンネルの軸方向および周方向の第1端面部4、第2端面部5に、隣接するセグメント本体に向けて第1連結部6、第2連結部7がそれぞれ設けてある。コンクリートセグメントの構造については、特開平5−39700号公報その他の公報に詳細に記載されている本実施例は、このようなコンクリートセグメントが、セグメントコーナー部8において後述する特徴のある保護部材10が設置されていることを特徴としている。
図1にあっては、保護部材がコンクリートセグメント100の8つの隅のコーナー部に設けられた形態を示しているが、8つ全てのコーナー部に設ける必要はない。特にコーナー損傷を受け易いのは、内面部2の隅の4つのコーナー部であり、これらの4つのコーナー部に本実施例の保護部材と設置するのが効果的である。一つの隅であってもよい。
図2は、内面部2の隅の4つのコーナー部に保護部材10を取り付けた例を示す。図では上下の2か所に保護部材10と取り付けた例を示している。
図2に示す保護部材10を取り付けたコンクリートセグメント100およびコンクリートセグメントの組み立てを説明する前に、この保護部材10について説明する。
図3は、金属製の板材から打抜かれた、曲げ加工前の保護部材10を示す。このように、保護部材10は、一枚の金属製平板材の設定された一定枠90を持つ金属製板材から板材を最大限に使用するようにして効率よく形成される。保護部材10は、この一定枠90内から全てに部分がはみ出ないように設計され、加工実施される。
図3において、保護部材10は、各直交する3面11,12,13を備える。3面は、コーナーの3面に対応する。
中央面11の側方に側面12,13が一定の幅を有して一体的に形成され、この段階では3方向に飛び出た半島状の形をなし、端面14,15,16は中央部が直線状とされている。3面の中央は、O点であり、2面,12,13の端面16、17からO点に向けて切除された形状の切除部18が形成される。この切除部18は、点線21〜23に沿って曲げ加工する時に曲げを許容するように作用する。
端面14,15,16には、各外端部に外方に向けてのアンカー部25が、一定枠90を超えることなく形成してある。アンカー部25は、端面14,15,16にそれぞれ2個形成してあって、2個で一つのアンカー20となる。したがって、6つのアンカー部25A〜25Fが形成され、3つのアンカー20が形成される。図に示すように、それぞれのアンカー部25A〜25Fは、端面14,15,16から直角から大きめの角度方向の外方に向けて延びるように形成される。したがって、組となる2つのアンカー部25A,25B、および25C、25D、および25E,25Fは、それぞれ広がり方向の配置となり、隣接するアンカー部25A、25C、および25B、25E,および25F,25Dはそれぞれ配置角度が広角方向とされる。
各アンカー部25には、先端部にアンカー部長手方向に対して直角方向で、隣接するアンカー部方向に延びる引っ掛け端部26(26A〜26F)が形成される。このような形状とすることによって、隣接するアンカー部25A、25C、および25B、25E,および25F,25Dの引っ掛け端部26はそれぞれ対向した配置になる。この形状は、後述するコンクリートで保護部材10を固定した時に、保護部材10は、しっかりとコンクリートに把持されることになる。これによって、いずれの方向から保護部材10の抜け作用が働いても保護部材10がコンクリートセグメント本体1から抜け出ることがない。
3面構成とすることで、コンクリートセグメントコーナー部は、この3面によって覆われることになる。コンクリートセグメントコーナー部を3面で覆うことで、衝突による損傷ばかりでなく、耐用年数に至って発生する自然損傷も防止することが出来るようになる。
3面11,12,13の中央部には、端面14,15,16に向けてそれぞれ曲げ線が設定される。この曲げ線を点線21、22,23で示す。各アンカー部26の根元部となる端面14,15,16にもそれぞれ曲げ線が設定される。これらの曲げ線を点線27(27A〜27F)で示す。
軽量化を図るために、またコンクリートの流し込みをよくするために3面11,12,13のそれぞれの間には切除空間部31、32、33,34を形成したが、軽量化、流し込み時間については問題にされず、加工工数を減らしたい場合のようなコンクリートセグメント製作の時には、切除空間を設けなくてもよい。切除空間部を設けない時には、3面11,12,13は、ほぼ4辺形をなす。この場合にあっても切除空間部8は、設けることになる。絞り加工を採用すれば、図9に示される曲げ用空間部45が必要なくなる。この場合に、コンクリートの流し込み時における空気抜き穴をコーナー近辺に設けておくのがよい。
図4は、点線21〜23および点線27(27A〜27F)に沿って直角に曲げて保護部材10を形成した図を示す。切除部18を設けることなく、曲げ加工するようにしてもよい。あるいは絞り加工によって各直交する3面を形成することが出来る。絞り加工後にアンカー部を曲げ加工する。
図4に示す例において、各直交する3面は、上方に向いた面11がコンクリートセグメント1の板厚方向の面、右方向に向いた面12がコンクリートセグメント1の円周方向の面、左方向を向いた面13が切羽側と坑口側のコンクリートセグメント積層側の面とすると、例えば面11の長さは、6mmに設定され、面12,13の長さは6−12mmに設定される。このように、面12,13の長さは、面11の長さに比べて長くすることで、コンクリートセグメントコーナーばかりでなく、その周辺の保護もよりよく行うことが出来る。
図11は、図4に示す保護部材10の代案を示す例である。
図4に示す例にあっては、一枚の金属製平板材を用いてこの金属製平板材を打抜き等の加工、更にアンカー20を曲げ加工して保護部材10を作成しているが、図11に示す例では、一枚の金属製平板材を用いてこの金属製平板材を打抜き等の加工することは同じであるが、アンカー20の作成方法を変えている。アンカー20となる部材は、一枚の金属製平板材を用いるのではなく、別体の、例えば丸棒、角材を用いて溶接、圧着等の機械接着より加工された金属製平板材に、アンカー20Xの角度を前者と同様にして付設することができる。
図11に示す例にあっては、小径のボルト材20Xを使用している。小径のボルト材は安価にたやすく手に入れることが出来、別体にしても製造コストを抑えることが出来る。
各一本の小径のボルト材20Xが各面11,12,13の突端部分にアンカー20と同様の方向に向けて溶接により取り付けられる。溶接部を27Xで示す。小径のボルト材20Xのボルト頭26Xは、引っ掛け端部26と同様の働きをなし、保護部材10がコンクリートセグメントにしっかりと固定される作用をなす。
以下の説明では、推奨される図4に示す保護部材10を採用した場合について説明するが、本実施例には、図11に示す例が含まれ、図4に示す例に限定されない。
図5は、図4に示された保護部材10を上方から見た図、図6は、ひとつのアンカー20についての端部形状詳細を示す図、図7は、前方側方から見た図、図8は、右手側方から見た図、そして図9は、裏側から見た図を示す。図1において、θの角度は、コンクリートセグメントの構造に対応して、90°、94.5°あるいは85.5°が選定され、設定されることを示す。図6に示すように、アンカー部25の端部角度の典型的な角度は、60°であり、先端を結ぶ線が下側アンカー部となす角度が85°であることを示す。また、図9に示すように、曲げ加工のために面12と面13との間に曲げ用空間部45が形成される。曲げ用空間部45の角度は、45°であることを示す。曲げ用空間部45の幅は、曲げ加工を許容する範囲でさらに狭くされてもよい。おの曲げ加工のために形成された曲げ用空間部45は、コンクリート流し込みの時に、コーナー部における空気抜き空間としての機能を併せ持つ。すなわち、曲げ用空間部を空気抜き空間部あるいは空気抜き穴を称することができる。このような空気抜き空間部あるいは空気抜き穴を設けておくとでコンクリートを隅端まで流し込むことが出来る。
これらの図において、O点を中心として3面11,12,13が直交して3方向に延びた形態となる。各平板の端部から、コンクリートセグメント内方に向けて延びて配設されるアンカーとから形成された保護部材10が形成される。すなわち直交して3方向に延びた形態の3面11,12,13とコンクリートセグメント内方に向けて曲げられ、延びて配設される組のアンカー部25によって形成されたアンカー20とから保護部材10が形成される。
保護部材10は、図3に示すように、それぞれのアンカー部25A〜25Fは、端面14,15,16から直角から大きめの角度方向の外方に向けて直線的にあるいは湾曲して延びるように形成される。組となる2つのアンカー部25A,25B、および25C、25D、および25E,25Fは、それぞれ広がり方向の配置とされる。隣接するアンカー部25A、25C、および25B、25E,および25F,25Dは、それぞれ配置角度が広角方向とされる構造によって3つのアンカー20は、1方向ではなく、3方向配置であって先端が互いに近接する方向の配置になる。この配置構造は、アンカー20の周囲にコンクリートが流し込まれたときに、コンクリートを抱きかかえて内包する形状を示す。6つのアンカー部25について観察する時、この配置構造は、アンカー部25の周囲にコンクリートが流し込まれたときに、コンクリートを抱きかかえて内包する形状を示すことになることになり、よりしっかりと把持できる。そして、各アンカー部25には、先端部にアンカー部長手方向に対して直角方向で、隣接するアンカー部方向に延びる引っ掛け端部26(26A〜26F)が形成され、これらの引っ掛け端部26(26A〜26F)は、アンカー20とは異なった方向に延び、アンカー20のコンクリートへの引っ掛け機能を発揮する。引っ掛け端部26は、片方ではなく、双方向に延びるように形成してもよい。
アンカー部25Aと25B,25Cと25D、25Eと25Fとの間に空間部41、42、43が形成されることになる。これらの空間部41,42,43は、コンクリート流し込む時のコンクリート流し込み空間となって、コンクリート流し込みに有利に作用する。
この実施例では、各面の端部にそれぞれ2つずつアンカー部25を形成してアンカー20としたが、それぞれ1つずつのアンカー部25を形成してアンカー20としても3つのアンカー20は、それぞれ異なる方向に向いた配置であって、コンクリートを抱きかかえた構造を提供するので、十分に実用に供し得る。
一枚の金属製平板材から形成され、コンクリートセグメントコーナー部の各直交する3面をそれぞれカバーする平板からなり、コンクリートセグメントコーナー形態をなす本体部を有し、各平板には、内方に曲げられた形状の2本のアンカー部が延び、これらのアンカー部間にコンクリート材流し込み時にコンクリート材が流過する空間部が形成されたアンカーが形成された保護部材10が提供される。
上述した例では、図4において、図3に示す点線27に沿って直角に折り曲げたが、直角でなくてもコンクリートによる把持構成を形成することが出来る。
本例では、一枚の板によって保護部材10を形成したが、O点付近にコンクリートに向かって延在することが出来る他のアンカーを溶接で付加するようにしてもよい。
図10は、コンクリートセグメント100の製造方法を示す。
図10において、コンクリートセグメント100を製造するために、コンクリートセグメント収容容器50が準備される。コンクリートセグメント収容容器50は、図1に示すコンクリートセグメントの形状に対応した形状をして湾曲した形状となる。コンクリートセグメント収容容器50は、適宜設計され、コンクリートセグメントが固形化した時に分解され、コンクリートブロックを取りだされるようになる。このような分解構造はよく知られている。
コンクリートセグメント収容用に50の底面の4隅に保護部材10が設置される。
保護部材10が設置されると、コンクリートが流し込まれる。その際に、第1連結部6、第2連結部7が設置される。外面側にも保護部材10を設けるような場合には、所定量のコンクリートを流し込んで4隅に保護部材10を設置することを行う。
図2に戻って、コンクリートセグメント100の内側面の隅に保護部材10を設置した図を示す。
図2において、各平板の表面11,12,13がコンクリートセグメント1のセグメント本体1の表面と面一とされて露出し、3方から延びるアンカー20がコンクリートセグメントを包み込んで把持して、コンクリートセグメントコーナー部を3方面に亘って全面的に覆って配設され、露出した保護部材10がコンクリートセグメントコーナー部に固定され、セグメントコーナーを形成する。ここでは、保護部材10の下側に位置したコンクリートセグメントのコーナーをコンクリートセグメントコーナー部と称する。このコンクリートセグメントコーナー部を保護部材10が覆ってコンクリートセグメントコーナーが形成される。すなわちコンクリートセグメントコーナーが保護部材10によって形成されるという特徴がある。コンクリートセグメントのコーナー部は、直接的に外面に露出しない。露出するのは、保護部材10となる。図2に示されるように、コンクリートセグメントコーナー部は、3面11,12,13によって完全に覆われ、取扱時や接合時に他物に衝突したり、あるいは施工後に大きな曲げを受けた時に、コンクリートコーナー部が欠けたり、コンクリートコーナー部にクラックが生じたりすることがない。長年の所要によっても損傷しない。
特に、損傷し易いコンクリートセグメントの内側面のコーナーが当該保護部材によって保護される。
図2に点線で示すように、保護部材10が、コンクリートセグメントの端部の端面上に対向する2隅に配設され、この間に配設された平板70が、いずれかの面11,12,13が延長して製作され、コンクリートセグメントに面一にして、2隅間のコンクリートセグメント稜線を覆うようにして配設されてもよい。この場合に、平板70の一部を加工し、アンカーを形成するようにしてもよい。このようにすることで、コーナーの損傷防止ばかりでなく、コンクリート瀬具面ロ稜線の耐用年数使用による損傷にも対応することができ、トンネル内の安全確保に大きな力を発揮することになる。
本実施例によれば、上述した保護部材用い、各平板の面11,12,13の表面がコンクリートセグメントのセグメントの表面と面一とされて露出し、3方から延びるアンカー部がコンクリートセグメントを包み込んで把持して、コンクリートセグメントコーナー部を全面的に覆って配設され、露出した保護部材がコンクリートセグメントコーナー部に固定され、セグメントコーナーを形成するようにしているので、1)コンクリート流し込みを妨げることなく、コンクリートセグメント成形後において、保護部材取り付けのないコンクリートセグメントと外面が殆ど同様になっていて、コーナーの損傷防止が耐用年数使用による損傷にも対応すること出来て完全になされること、および3)安価に製造することが出来るコンクリートセグメントおよびこれに用いられる保護部材を提供することができる。
1…セグメント本体、10…保護部材、11,12,13…3面、14、15,16…端面、20,20X…アンカー、25(25A〜25F)…アンカー部、26(26A〜26F)…引っ掛け部、18…切り欠け部、…21,22,23,27…折り曲げ線、100…コンクリートセグメント。

Claims (6)

  1. コンクリートセグメントコーナー部が保護部材で保護されたコンクリートセグメントにおいて、
    一枚の金属製平板材から形成された、コンクリートセグメントコーナー形態をなしてコンクリートセグメントコーナー部の各直交する3面をそれぞれカバーする板状の本体部および各平板の端部から、コンクリートセグメント内方に向けて延びて配設されるアンカーから形成された保護部材が用いられ、
    各平板の表面がコンクリートセグメントのセグメントの表面と面一とされて露出し、3方から延びるアンカー部がコンクリートセグメントを包み込んで把持して、コンクリートセグメントコーナー部を3方面に亘って全面的に覆って配設され、露出した保護部材がコンクリートセグメントコーナー部に固定され、セグメントコーナーを形成することを特徴とするコンクリートセグメント。
  2. 請求項1に記載されたコンクリートセグメントにおいて、各アンカー部には、先端部にアンカー部長手方向に対して直角方向で、隣接するアンカー部方向に延びる引っ掛け端部が形成されたことを特徴とするコンクリートセグメント。
  3. 請求項1又は2のいずれかに記載されたコンクリートセグメントにおいて、保護部材が、コンクリートセグメントの端部端面の4隅のいずれにも配設されたことを特徴とするコンクリートセグメント。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載されたコンクリートセグメントにおいて、保護部材が、コンクリートセグメントの端部端面の4隅の内のコンクリートセグメントの端部の端面上に対向する2隅に配設され、この間に配設された平板が、コンクリートセグメントに面一に、2隅間のコンクリートセグメント稜線を覆うようにして配設されたことを特徴とするコンクリートセグメント。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載されたコンクリートセグメントに用いられる保護部材において、一枚の金属製平板材から形成された保護部材が、コンクリートセグメントコーナー形態をなしてコンクリートセグメントコーナー部の各直交する3面をそれぞれカバーする板状の本体部と、各平板の端部から、コンクリートセグメント内方に向けて延びて配設されるアンカーとから形成されたことを特徴とする保護部材。
  6. 請求項に記載された保護部材おいて、各アンカー部には、先端部にアンカー部長手方向に対して直角方向に延びる引っ掛け端部が形成されたことを特徴とする保護部材。
JP2014003035A 2014-01-10 2014-01-10 コンクリートセグメントおよびこれに用いられる保護部材 Expired - Fee Related JP5590694B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014003035A JP5590694B1 (ja) 2014-01-10 2014-01-10 コンクリートセグメントおよびこれに用いられる保護部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014003035A JP5590694B1 (ja) 2014-01-10 2014-01-10 コンクリートセグメントおよびこれに用いられる保護部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5590694B1 true JP5590694B1 (ja) 2014-09-17
JP2015132066A JP2015132066A (ja) 2015-07-23

Family

ID=51701988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014003035A Expired - Fee Related JP5590694B1 (ja) 2014-01-10 2014-01-10 コンクリートセグメントおよびこれに用いられる保護部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5590694B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105114100A (zh) * 2015-06-25 2015-12-02 同济大学 盾构隧道管片的棱角加固构件及其使用方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105114100A (zh) * 2015-06-25 2015-12-02 同济大学 盾构隧道管片的棱角加固构件及其使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015132066A (ja) 2015-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5601259B2 (ja) 端子金具
JP5277061B2 (ja) ヒュージブルリンクユニット
JP6490702B2 (ja) 熱交換器および熱交換器を製造する方法
JP5590694B1 (ja) コンクリートセグメントおよびこれに用いられる保護部材
JP6435164B2 (ja) せん断補強部材
JP2017174512A5 (ja)
JP2012157109A5 (ja)
JP6106426B2 (ja) 電気接続箱
JP7074080B2 (ja) 端子付き電線
JP5713628B2 (ja) 架構
JP2016165171A (ja) 保護部材
JP2015101111A (ja) 車両のホーン用ワイヤハーネスの保護構造及び車両のフロントグリルモジュール
JP2009150175A (ja) ひび割れ誘発目地部材、ひび割れ誘発構造およびコンクリート構造物の構築方法
KR102098494B1 (ko) 배터리 팩용 보강부재 및 이의 제조방법
JP2017050986A (ja) プロテクタ、ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネスの製造方法
JP2007259572A (ja) ワイヤハーネス用プロテクタ
JP2014136362A (ja) 耐火多層管継手
WO2014006968A1 (ja) ワイヤーハーネス外装体、ワイヤーハーネス外装構造、及びワイヤーハーネス保護構造
JP6201961B2 (ja) ハーネス接続構造及び電池パック
KR20150047160A (ko) T형 버트 용접 조인트
JP5790432B2 (ja) 経路維持部材付コルゲートチューブ及び経路維持ワイヤーハーネス
JP2015032784A (ja) ターミナル保護構造
JP7142346B2 (ja) 防護管、防護管の製造方法および防護管の部品
JP4220409B2 (ja) 縁ブロック脱落防止具及びこれを用いた縁ブロックの装着方法、並びにこれらを用いたブロック構築物
JP4313663B2 (ja) 継手金物のセグメント型枠への固定構造

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140701

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5590694

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees