JP5590477B2 - 研磨装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に形成された金属膜を平坦に研磨加工する研磨装置に関する。
半導体デバイス製造において、基板に多層の配線層を形成する技術の一つとして、化学
的機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)を利用したダマシン(damascene
)法がある。ダマシン法は、シリコン基板やガラス基板等の基板表面に絶縁膜を形成して
トレンチやビアホール等の微細な凹部を形成し、この凹部を覆うように金属膜を形成した
うえで、金属膜を平坦に研磨して、凹部内に金属配線を埋め込む方法である。配線層を形
成する金属として銅などが用いられる。ところが、近年では、配線層の下地として比誘電
率が低いLow−k材が使用されつつあるが、Low−k膜はシリコン酸化物等の従来の
絶縁膜と比較して機械的強度が低く、CMP加工時の研磨圧力によって層間剥離を生じる
恐れがある。
そこで、Low−k膜にダメージを与えないように、電解研磨を応用したCMP(EC
MP:Electro Chemical Mechanical Polishing)が提案されている。ECMPを行う
研磨装置(ECMP装置という)では、研磨パッドに陽極及び陰極が埋め込まれており、
基板表面の金属膜が陽極電位に近い正電位になるように配置される。そして、電解液を供
給して研磨パッドと基板とを回転させて面接触させ、陽極と陰極との間に電圧を印加する
ことにより、正電位の金属膜と陰極との間の電解作用によって低研磨荷重で金属膜を平坦
に研磨するように構成される(例えば特許文献1を参照)。
米国特許第6893328号明細書
ところが、ECMP装置の研究を進めるにつれて、新たな課題が明らかになってきた。
それは、CMP加工あるいはECMP加工の過程で生じた金属微粒子や反応物などの生成
物が、表面を上向きとする研磨パッドの陽極及び陰極に付着し、あるいはこれらの電極が
配設された凹部内に堆積して、金属微粒子を介してショート(短絡)し、または反応物が
電気抵抗となって、電解研磨の研磨レートが低下するという課題である。本発明は、この
ような課題に鑑みて成されたものであり、安定した研磨レートで研磨加工を実現可能な研
磨装置を提供することを目的とする。
本発明を例示する態様に従えば、基板研磨用の研磨パッドを備えて構成される研磨ヘッドと、基板の研磨対象面を前記研磨パッドの研磨面に当接させた状態で、前記基板に対して前記研磨ヘッドを相対移動させる移動機構(例えば、実施形態におけるヘッド移動機構30)と、を備え、前記研磨ヘッドは、前記研磨パッドの挿通孔に設けられ、昇降可能な電極部材(例えば、実施形態におけるパッド電極120)を有し、前記電極部材を前記研磨面に近接させた状態で、前記研磨対象面上に電解液を供給しながら前記電極部材に電圧を印加することにより、前記移動機構により前記基板に対して前記研磨ヘッドを相対移動させて、前記研磨対象面に形成された金属膜の電解研磨を行い、前記電極部材を前記研磨面から離隔させた状態で、前記研磨対象面上にスラリーを供給しながら前記移動機構により前記基板に対して前記研磨ヘッドを相対移動させる化学的機械研磨を行う研磨装置が構成される。
好ましくは、前記基板を保持するチャックプレートの周縁部と離隔して設けられる電極部材を更に備え、前記研磨パッドの挿通孔に設けられる電極部材と、前記チャックプレートの周縁部と離隔して設けられる電極部材との間に、電圧を印加する電源装置を更に備える構成としても良い。
前記電解研磨を行った後に、前記化学的機械研磨を行うのが好ましい。
上記構成の研磨装置によれば、正電位となる研磨対象面の金属膜と周囲を囲む陰極とが離間して配設され、基板から流れ落ちる電解液を介して電気的に接続される構成のため、生成物に起因したショートや電気抵抗の増大を抑制し、安定した研磨レートで研磨加工を実現可能な研磨装置を提供することができる。また、電極部材を研磨面から離隔させ、研磨対象面上にスラリーを供給しながら研磨ヘッドを相対移動させて化学的機械研磨を行うことができる。
本発明を適用した研磨装置における電極の配置構成を例示する側断面図である。 本発明を適用した研磨装置の概略構成図である。 陽極昇降機構によるパッド電極の設定位置の変化を示す説明図である。 陰極修正機構を基板チャックの上方から見た概要構成図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。本発明を
適用した研磨装置(ECMP装置)1の概略構成を図2に示す。研磨装置1は、シリコン
基板や半導体ウエーハ等の基板Wを研磨対象面Wsが上向きの水平姿勢で回転させる基板
回転機構10、基板Wよりも小径の研磨パッド23を研磨面が下向きの水平姿勢で回転さ
せるパッド回転機構20、基板Wに対して研磨パッド23を昇降及び相対揺動させるヘッ
ド移動機構30、研磨対象面Wsに加工液を供給する加工液供給装置40、基板回転機構
10による基板Wの回転、パッド回転機構20による研磨パッド23の回転、ヘッド移動
機構30による研磨パッド23の昇降及び揺動、加工液供給装置40による加工液の供給
など、研磨装置1の各部の作動を制御する制御装置50などを備えて構成される。
基板回転機構10は、基板Wを保持する円盤状の基板チャック11と、この基板チャッ
ク11から鉛直下方に延びるスピンドル14、スピンドル14を介して基板チャック11
を回転駆動するチャック駆動モータ15などから構成される。
基板チャック11は、上端に平坦な基板支持面12aが形成され基板Wの直径よりも幾
分大きめの円盤状に形成されたチャックプレート12と、チャックプレート12の外周に
設けられた円環状のリテーナリング110とを備えて構成される。チャックプレート12
は、基板Wを着脱自在に真空吸着する真空チャック構造を有し、セラミック等の高剛性絶
縁材料により形成される。基板チャック11は、研磨加工の対象となる研磨対象面(被加
工面)Wsが上向きとなる水平姿勢で基板Wを吸着保持し、保持した基板Wとともに、上
下に延びるスピンドル14の回転軸廻りに回転駆動される。
基板回転機構10と隣接して、ヘッド移動機構30が設けられ、ヘッド移動機構30の
研磨アーム32の先端にパッド回転機構20が設けられる。パッド回転機構20は、研磨
パッドが設けられた研磨ヘッド21と、この研磨ヘッド21から鉛直上方に延びるスピン
ドル24、スピンドル24を介して研磨ヘッド21を回転駆動するパッド駆動モータ25
などから構成される。
研磨ヘッド21は、チャックプレート12と同様の高剛性絶縁材料を用いて円盤状に形
成されたパッドプレート22と、基板Wの直径よりも小径の円盤状に形成されパッドプレ
ート22の下面に貼られた研磨パッド23、研磨パッド23を貫通し陽極115が研磨面
に露出して設けられたパッド電極120、研磨パッド23を基板Wに押しつけるパッド加
圧機構などを備えて構成される。研磨ヘッド21は、研磨加工を行う研磨面23sが下向
きとなる水平姿勢で研磨パッド23を保持し、上下に延びるスピンドル23の回転軸廻り
に回転駆動される。研磨パッド23はCMP加工用のパッドであり、例えば、独立発泡構
造を有する硬質ポリウレタン製のパッドが用いられる。研磨パッド23には、格子状ある
いは放射状等の溝パターンのパッド溝23gが形成されている。
研磨ヘッド21には、パッドプレート22の中心を上下に貫通して加工液供給路26が
設けられており、加工液供給装置40から供給されるスラリーや電解液、純水などの加工
液が加工液供給路26を通り研磨パッド23の中心から研磨対象面に供給されるようにな
っている(図1を参照)。なお、リテーナリング110及びパッド電極120の電極構造
100については後に詳述する。
ヘッド移動機構30は、テーブルTから上方に突出し水平に延びる研磨アーム32、上
下に延びる揺動軸を中心として研磨アーム32を水平揺動させるアーム揺動モータ35、
及び研磨アーム32を垂直昇降させるアーム昇降機構(不図示)などからなり、前述した
パッド回転機構20が研磨アーム32の先端部に設けられている。ヘッド移動機構30は
、研磨アーム32を水平揺動させたときの研磨ヘッド21の揺動軌跡上に基板回転機構1
0が位置するように構成されており、研磨ヘッド21を基板チャック11と対向させて研
磨アームを昇降させ、研磨パッドの研磨面23sを基板の研磨対象面Wsに当接させた状態
で研磨パッド23を水平揺動可能に構成されている。
加工液供給装置40には、加工対象に応じた種々の加工液、すなわちCMP用のスラリ
ーやECMP用の電解液、洗浄用の純水(リンス液)などが貯留されており、制御装置5
0から出力される指令信号に基づいて、指定された種別の加工液を指定された流量で送り
出し、研磨アーム32の内部を通り研磨ヘッド21に接続されたライン41及びパッドプ
レート22の中心を貫通する加工液供給路26を介して研磨パッド23の中心から基板W
の研磨対象面Wsに供給する。
そのため、ヘッド移動機構30により研磨アーム32を揺動させて研磨ヘッド21を基
板チャック11上に移動させ、基板回転機構10及びパッド回転機構20により基板チャ
ック11及び研磨ヘッド21をそれぞれ回転させ、アーム昇降機構及びパッド加圧機構に
より研磨パッドの研磨面23sを研磨対象面Wsに当接させて加圧し、加工液供給装置40
により研磨対象面Wsにスラリーを供給しながらヘッド移動機構30により研磨パッド2
3を水平揺動させることにより、研磨対象面WsをCMP加工することができる。
このように概要構成される研磨装置1にあって、前記概要説明したように、基板チャッ
ク11にリテーナリング110、研磨ヘッド21にパッド電極120が設けられており、
加工液供給装置40から研磨対象面Wsに電解液を供給しながらリテーナリング110と
パッド電極120の間に電圧を印加して所定電流密度で通電することにより、金属膜が形
成された研磨対象面Wsの電解研磨を行い得るようになっている。研磨装置1における電
極の配置構成、及び電解研磨加工時における基板チャック11、基板W、並びに研磨ヘッ
ド21の位置関係を示す側断面図を図1に示しており、以下この図を併せて参照しながら
研磨装置1における電極構造100について説明する。
電極構造100は、研磨ヘッド21に設けられ、下端の陽極125が研磨面23sに露
出するパッド電極120を陽極部材とし、基板チャック11に基板Wが吸着保持された状
態において、上端部が基板Wの外周縁部と離隔して周囲を囲む円環状のリテーナリング1
10を陰極部材として構成される。
パッド電極120は、例えば、金や銀、白金あるいはこれらの合金などの導電性が高く
スラリーや電解液等の加工液に対して耐蝕性を備えた金属材料を用いて細長い円柱状に形
成される。研磨ヘッド21には、パッドプレート22及び研磨パッド23を上下に貫通し
てパッド電極120を上下に挿通させる電極挿通孔121が複数形成されており、各電極
挿通孔121にパッド電極120が嵌挿され、下端面が研磨パッドの研磨面23sに露出
して(すなわち、底面視において視認可能に)配設される。各パッド電極120は、制御
装置50によって作動が制御される電解研磨用電源装置60のプラス側端子に電気的に接
続されており、研磨面23sに臨んで配設されるパッド電極の下端面125が陽極として
作用する。
研磨ヘッド21には、複数のパッド電極120を一体的に上下移動させる陽極昇降機構
(不図示)が設けられている。図3(a)(b)に陽極昇降機構によるパッド電極120の設
定位置を示すように、パッド電極120は、(a)陽極125が研磨面23sに近接した第
1位置P1と、(b)第1位置よりも上方に位置し陽極125が研磨面23sから離隔した第
2位置P2とに設定される。陽極昇降機構によるパッド電極120の位置設定は、制御装
置50により制御される。
ここで、図3(a)に示す第1位置P1は、陽極125(パッド電極の下端面)が研磨面
23sと同一高さ〜研磨面23sよりも微小量高い高さ位置であり、研磨面23sを研磨対
象面Wsに当接させ、電解液の存在下でパッド電極120に正電圧を印加した時に、研磨
対象面Wsに形成された金属膜Mが陽極125の電位と同一〜陽極電位に近い正電位にな
る高さ位置、すなわち、研磨対象面Wsの金属膜Mと陽極125とが電気的に接続される
高さ位置である。一方、図3(b)に示す第2位置P2は、陽極125が研磨面23sから上
方に離隔して研磨対象面Wsと陽極125とが接触しない高さ位置、すなわち研磨対象面
と陽極とが機械的に離れた高さ位置である。
一方、リテーナリング110は、パッド電極120と同様の属材料を用い、基板Wの直
径よりも幾分大きめに形成されたチャックプレート12の外周部を囲む円筒状に形成され
る。チャックプレート12の外周部には、上面が基板支持面12aよりも低く段落しされ
て電極支持部12bが形成されており、リテーナリング110の上端部が、電極支持部1
2bの上面から上方に突出して配設される。
リテーナリング110の上端の高さ位置は、基板支持面12aに支持された基板Wの加
工対象面Wsよりも低く、基板Wの外周縁部から流れ落ちる電解液の流下経路に位置する
ように設定される。すなわち、基板チャック11及び研磨ヘッド21を回転させて研磨対
象面Wsに研磨面23sを当接させ、加工液供給装置40により研磨パッド23の中心から
研磨対象面Wsに電解液を供給したときに、基板Wの外周縁部から流れ落ちる電解液がリ
テーナリング110の上端部(上端面または内周面)に受け止められるような高さ位置に
設定される。リテーナリング110は、電解研磨用電源装置60のマイナス側端子に電気
的に接続されており、電極支持部12bから上方に突出するリテーナリング110の上端
部115が陰極として作用する。
このリテーナリング110の外周側に、陰極115の表面を露出状態に保持する陰極修
正機構150が設けられている。陰極修正機構150は、この機構を基板チャック110
の上方から見た概要構成図を図4に示すように、リテーナリング110の円環幅程度のチ
ップ状の砥石等からなる係合部材155と、この係合部材155を陰極115に弾性的に
係合させた係合位置(図1及び図4中の実線位置)と、陰極115との係合を解除してリ
テーナリング110の外側に退避させた退避位置(同図中の二点鎖線位置)とに移動させ
るアーム153とを備える。そして、係合部材155を陰極115に弾性的に係合させた
係合位置において基板チャック11を回転させることにより、係合部材155がリテーナ
リング110の上面を滑るように陰極115と相対摺動して、陰極表面を露出状態に保持
するように構成される。
すなわち、係合部材155は、基板チャック11の回転に伴って陰極115の上を摺動
し、陰極115への金属微粒子や反応物などの付着を防止するとともに、被膜の形成を妨
げ、常に新鮮な電極面(リテーナリング110の素地)を露出させる部材であり、リテー
ナリング110の材質に応じた適宜な組成の砥石が用いられる。なお、この機能から明ら
かなように、係合部材155は砥石に限られるものではなく、例えば、研磨剤入りのスポ
ンジや金属ブラシなどを用いて構成することができる。
このように電極構造100が構成される研磨装置1による基板Wの研磨加工について、
シリコンウェーハの表面に絶縁膜及びバリア膜を形成してトレンチ(配線溝)を形成し、
この配線溝を覆って銅の金属膜を形成した基板の金属膜を平坦に研磨する場合を例に説明
する。
図1に示すように、銅膜Mが形成された研磨対象面を上向きとして、基板Wを基板チャ
ック11に吸着保持させ、研磨加工をスタートさせると、制御装置50は、陽極昇降機構
によりパッド電極120を第1位置P1に設定させ、ヘッド移動機構30により研磨アー
ム32を揺動させて研磨ヘッド21を基板チャック11の上方に移動させ、基板回転機構
10及びパッド回転機構20により基板チャック11及び研磨ヘッド21をそれぞれ回転
させ、アーム昇降機構により研磨パッドの研磨面23sを研磨対象面Wsに当接させる。
そして、加圧機構により研磨パッド23を低圧(好ましくは7kPa(1psi)以下の圧力)
で研磨対象面Wsに加圧し、加工液供給装置40によりライン41及び加工液供給路26
を介して研磨パッド23の中心から研磨対象面Wsに電解液を供給しながらヘッド移動機
構30により研磨パッド23を水平に往復揺動させ、電解研磨用電源装置60によりパッ
ド電極120とリテーナリング110との間に電圧を印加する。研磨パッドの加圧力を低
圧とすることにより、絶縁層へのダメージを抑制することができ、特に7kPa(1psi)以下
とすることによって、比較的機械的強度が低いLow−k材に対してもダメージを与える
ことなく銅膜の研磨加工を行うことができる。
パッド電極120とリテーナリング110との間に電圧が印加されると、第1位置P1
に設定されたパッド電極下端の陽極125が電解研磨用電源装置60のプラス側電圧と略
同一の陽極電位となり、この陽極125に近接する全体が、陽極125の電位と同一〜陽
極電位に近い正電位になる。また、電解研磨加工時には、陰極修正機構150により係合
部材155がリテーナリング110の上端部に係合されており、リテーナリング110の
上端部に形成される陰極115が、電解研磨用電源装置60のマイナス側電圧と略同一の
負電位となる。ただし、陰極115は基板の研磨対象面Wsよりも低く、かつ、基板Wの
外周縁部と離隔して配設されているため、陽極125あるいは銅膜Mと陰極115とが直
接接触して導通することはない。
研磨パッド23の中心から研磨対象面Wsに送り出された電解液は、研磨面23sと研磨
対象面Wsとの間を流れ、基板Wの外周縁部から外周方向に流れ落ちる。このとき、リテ
ーナリング110の上端の高さ位置は、基板Wの外周縁部から流れ落ちる電解液の流下経
路に位置するように設定されている。従って、基板Wの外周縁部から流れ落ちた電解液は
、リテーナリング110の上端面に直接受け止められて外周方向に流れ落ち、またリテー
ナリング110の内周面に受け止められて電極支持部12bの上面とリテーナリングの上
部内周面とにより形成される凹部内に溜まった後リテーナリング110の上端面を通って
外周方向に流れ落ちる。
このため、研磨対象面Wsの銅膜Mと、リテーナリング上端の陰極115とが、基板か
ら流れ落ちる電解液を介して電気的に接続され、これにより、陽極125と陰極115と
の間で電流が流れ、ともに回転する基板W(銅膜M)と研磨ヘッド21(陽極125)の
作用により、研磨対象面全体の銅膜Mが均一かつ平坦に電解研磨される。
このように、研磨装置1では、正電位となる研磨対象面Wsの金属膜と陰極115とが
離間して配設され、基板Wから流れ落ちる電解液を介して電気的に接続される構成のため
、研磨加工により生じた金属微粒子や反応物等の生成物に起因してショートを生じるよう
なことがない。さらに、電解研磨加工時には、陰極修正機構150により係合部材155
がリテーナリング110の上端部に係合されて常に新鮮な陰極面が露出されるため、上記
性生物に起因したショートや電気抵抗の増大を抑制し、安定した研磨レートで研磨加工を
実現することができる。
ところで、電解研磨が進行して研磨対象面Wsの銅膜がまばらになり、バリア膜が出て
くると、バリア膜の導電性は配線金属(銅)の導電性に比較して大幅に低いため、電解研
磨の安定性が低下する。また電解研磨はCMPと比較して段差解消性が低い。そのため、
研磨装置1では、電解研磨が進行して銅膜の膜厚が所定以下となったとき、あるいは銅膜
がまばらになり研磨対象面の電気抵抗が増大したときに、電解研磨を終了して化学的機械
研磨に切り替えて研磨加工を実行する。
具体的には、電解研磨用電源装置60からの電力供給をオフとし、加工液供給装置40
により研磨対象面Wsに純水を供給しながら基板チャック11と研磨ヘッド21とを回転
及び相対揺動させて基板W及び研磨パッド23をリンス洗浄する。次いで、陽極昇降機構
によりパッド電極120を第2位置P2に設定して陽極125を研磨面23sから上方に離
隔させ、陰極修正機構150により係合部材155を退避位置に設定してリテーナリング
110の外側に退避させる。これにより、陽極125及び陰極115の摩耗を防止できる
とともに、陽極にスラリーの研磨材が噛みこんで電解研磨時に金属膜にスクラッチを生じ
させるような事態を防止できる。
そして、加工液供給装置40により研磨対象面Wsにスラリーを供給しながら基板チャ
ック11と研磨ヘッド21とを回転及び相対揺動させ、研磨対象面WsをCMP加工する
。これにより、配線層にスクラッチを生じたり絶縁膜にダメージを与えたりすることなく
、銅の残膜及びバリア膜を平坦に研磨することができる。従って、通常のCMPプロセス
を行った場合と同様に、質が高い研磨を行うことができる。そして本構成により、各工程
専用の複数台の研磨装置、あるいはステージごとに工程が異なる複数ステージ(複数ユニ
ット)の研磨装置を用いることなく、簡明な構成で電解研磨と化学的機械研磨(CMP)
とを連続的に処理可能な研磨装置を構成することができる。
W 基板(Ws 研磨対象面)
P1 第1位置
P2 第2位置
1 研磨装置
10 基板回転機構
11 基板チャック
20 パッド回転機構
21 研磨ヘッド
23 研磨パッド(23s 研磨面)
30 ヘッド移動機構(移動機構)
40 加工液供給装置
60 電解研磨用電源装置
100 電極構造
110 リテーナリング(陰極部材)
115 陰極
120 パッド電極120(陽極部材)
125 陽極
155 係合部材

Claims (3)

  1. 基板研磨用の研磨パッドを備えて構成される研磨ヘッドと、
    基板の研磨対象面を前記研磨パッドの研磨面に当接させた状態で、前記基板に対して前記研磨ヘッドを相対移動させる移動機構と、を備え、
    前記研磨ヘッドは、前記研磨パッドの挿通孔に設けられ、昇降可能な電極部材を有し、
    前記電極部材を前記研磨面に近接させた状態で、前記研磨対象面上に電解液を供給しながら前記電極部材に電圧を印加することにより、前記移動機構により前記基板に対して前記研磨ヘッドを相対移動させて、前記研磨対象面に形成された金属膜の電解研磨を行い、
    前記電極部材を前記研磨面から離隔させた状態で、前記研磨対象面上にスラリーを供給しながら前記移動機構により前記基板に対して前記研磨ヘッドを相対移動させる化学的機械研磨を行うことを特徴とする研磨装置。
  2. 前記基板を保持するチャックプレートの周縁部と離隔して設けられる電極部材を更に備え、
    前記研磨パッドの挿通孔に設けられる電極部材と、前記チャックプレートの周縁部と離隔して設けられる電極部材との間に、電圧を印加する電源装置を更に備える請求項1に記載の研磨装置。
  3. 前記電解研磨を行った後に、前記化学的機械研磨を行う請求項1または2に記載の研磨装置。
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