JP5590264B1 - 取引装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤って硬貨や異物等が投入された場合に、返却された硬貨や異物等の取り忘れを防止させることができるようにする。
【解決手段】本発明は、投入された異物を返却する異物返却口を備える取引装置において、投入された異物を検知する異物検知部と、異物返却口にある発光部と、所定の画面を表示する操作表示部と、異物検知部により異物が検知された場合に、操作表示部の画面表示態様を制御する誘導制御部とを備えることを特徴とする取引装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、取引装置に関し、例えば、金融機関等に設けられるATM(Automatic Teller Machine)等の取引装置に適用し得るものである。
例えば、ATMの利用者が、誤って紙幣投入口に硬貨や異物等を投入してしまった場合、誤った硬貨や異物等は異物返却口から返却される。
従来、返却された硬貨や異物等の取り忘れを防止するために、音声誘導やブザー鳴動等と共に、異物返却口の周辺を発光部(フリッカ部)で点灯又は点滅させるフリッカ誘導させる技術がある(特許文献1〜特許文献3参照)。
特開平11−272911号公報 特開平5−225418号公報 特開2007−279877号公報
しかしながら、異物返却口は、ATMの下方部に設けられていることが多く、利用者の足元の辺りにあるため、音声誘導やフリッカ誘導等だけでは、十分に利用者に注意させることができない。
また、利用者は何ら気づかずに間違えて硬貨等を紙幣投入口に挿入してしまうことが一般的であり、利用者の操作自体に間違えがあるわけではないため、音声等で知らせても、利用者は何をしてよいのか分からない場合もある。
そのため、誤って硬貨や異物等が投入された場合に、利用者に対して効果的に異物返却口に注意をむかせて、返却された硬貨や異物等の取り忘れを防止させることができる取引装置が求められている。
かかる課題を解決するために、本発明は、投入された異物を返却する異物返却口を備える取引装置において、(1)投入された異物を検知する異物検知部と、(2)異物返却口にある発光部と、(3)所定の画面を表示する操作表示部と、(4)異物検知部により異物が検知された場合に、操作表示部の画面表示態様を制御する誘導制御部とを備えることを特徴とする取引装置である。
本発明によれば、誤って硬貨や異物等が投入された場合に、返却された硬貨や異物等の取り忘れを防止させることができる。
第1の実施形態の自動取引装置の外観構成を示す外観構成図である。 第1の実施形態の自動取引装置の内部構成を示す内部構成図である。 第1の実施形態の自動取引装置における取引操作の誘導制御の処理の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態において操作表示部に表示されるカード返却画面の構成例及び表示画面の明度の制御を説明する説明図である。 第1の実施形態の自動取引装置における異物返却の誘導処理の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態の自動取引装置における異物検知の方法を説明する説明図である。 第1の実施形態において操作表示部に表示される紙幣挿入画面の構成例及び表示画面の明度の制御を説明する説明図である。 第2の実施形態の自動取引装置の内部構成を示す内部構成図である。 第2の実施形態の自動取引装置における異物返却の誘導処理の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態の操作表示部に表示されるポップアップ画面を説明する説明図である。 第3の実施形態の自動取引装置の外観構成を示す外観構成図である。 第4の実施形態の自動取引装置の外観構成を示す外観構成図である。 第4の実施形態の誘導発光部の変形実施形態を例示する自動取引装置3の外観構成図である(その1)。 第4の実施形態の誘導発光部の変形実施形態を例示する自動取引装置3の外観構成図である(その2)。 第5の実施形態の自動取引装置の外観構成を示す外観構成図である。 第5の実施形態の自動取引装置の内部構成を示す内部構成図である。 第5の実施形態の自動取引装置における異物返却の誘導処理の動作を示すフローチャートである。 第6の実施形態の自動取引装置の外観構成を示す外観構成図である。 第6の実施形態の自動取引装置の内部構成を示す内部構成図である。 第6の実施形態の自動取引装置における異物返却の誘導処理の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態の自動取引装置における異物返却口の内部構成を示す側面断面図である。 第1の実施形態の自動取引装置の異物返却口の内部構成の変形実施形態を示す側面断面図である。 変形実施形態の自動取引装置の操作表示部に表示されるポップアップ画面を説明する説明図である。
(A)第1の実施形態
以下、本発明の取引装置の第1の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
第1の実施形態では、例えば金融機関等に設けられた自動取引装置(ATM)に本発明を適用する実施形態を例示する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態の自動取引装置の外観構成を示す外観構成図である。
図1において、第1の実施形態の自動取引装置1は、異物返却口11、操作表示部12、紙幣入出口13、硬貨入出口14、カード入出口15、通帳入出口16、発光部17−1〜17−5を有する。
操作表示部12は、例えば、取引種類の選択メニュー画面、各取引の操作画面、取引内容の確認画面等を表示したり、利用者が入力した入力情報を取り込んだりするものである。操作表示部12は、例えば、タッチパネル方式の操作表示部を適用することができる。なお、操作表示部12は、操作部と表示部とが一体となったタッチパネル方式のものに限らず、操作部と表示部とがそれぞれ物理的に別の構成のものであってもよい。
カード入出口13は、利用者により挿入されたキャッシュカードを取り込んだり、又はキャッシュカードを排出したりするものである。
紙幣入出口14は、利用者により投入された紙幣を取り込んだり、又は利用者に返金する紙幣を排出したりするものである。例えば、紙幣入出口14はバケットタイプである場合を例示するが、バケットタイプに限定されない。
硬貨入出口15は、利用者により投入された硬貨を取り込んだり、又は利用者に返金する硬貨を排出したりするものである。例えば、硬貨入出口15はバケットタイプである場合を例示するが、バケットタイプに限定されない。
通帳入出口16は、利用者により挿入された通帳を取り込んだり、又は通帳を排出したりするものである。
異物返却口11は、紙幣入出口14や硬貨入出口15から異物が投入された場合に、投入された異物を返却するものである。紙幣等と共に投入された異物を落下させて異物返却口11から異物を返却させるため、異物返却口11は、自動取引装置1の下方部に設けられるのが一般的である。異物返却口11は、例えば、返却される異物が外部に落ちないように、例えば樹脂製や樹脂シート部材等で構成される透明部材の開閉体37(図21参照)を設けるようにしてもよい。開閉体37は、異物返却口11の開口部38(図6参照)を覆うものである。
発光部17−1〜17−5は、後述する自動取引装置1の制御部21(図2参照)の制御を受けて、点灯又は点滅するものである。発光部17−1〜17−5は、例えば、LED(Light Emitting Diode)や有機EL等の発光素子、電球、ランプ等を適用できる。
17−1は異物返却口11用の発光部であり、17−2は紙幣入出口13用の発光部であり、17−3は硬貨入出口14用の発光部であり、17−4はカード入出口15用の発光部であり、17−5は通帳入出口16用の発光部である。発光部17−1〜17−5はそれぞれ、異物返却口11、紙幣入出口13、硬貨入出口14、カード入出口15、通帳入出口16の付近に設けられている。
例えば、図1において、発光部17−2は紙幣入出口13の上側に設けられているが、発光部17−2の位置は特に限定されるものではなく、紙幣入出口13の周囲を囲繞して設けたり、紙幣入出口13の上側、左側、右側の全部又は一部の箇所に設けたりしてもよい。また、例えば「紙幣」等と記載された透明カバーが発光部17−2に覆われるようにしてもよい。他の発光部についても発光部17−2と同様にして設けられる。
また例えば、図1では、発光部17−1は、異物返却口11の内部の天井面に設けられている場合を例示している。つまり、異物返却口11の内部の天井面に設けられた発光部17−1が点灯又は点滅することで、異物返却口11から点灯又は点滅する光がもれて、異物返却口11の位置を誘導することができる。なお、発光部17−1は、異物返却口1の内部に限定されるものではなく、他の発光部17−2〜17−5と同様に、異物返却口11の上側、左側、右側の全部又は一部の箇所に設けられるようにしてもよい。
図2は、第1の実施形態の自動取引装置1の内部構成を示す内部構成図である。図2において、自動取引装置1は、制御部21、発光制御部22、通帳機構制御部23、操作表示制御部24、カード機構制御部25、現金機構制御部26、記憶部27、通信部28を有する。
制御部21は、自動取引装置1の全体機能を司るものである。例えば、制御部21は、記憶部27に格納されている処理プログラムを実行することにより自動取引装置1の機能を実現する。
図2には、第1の実施形態の制御部21の主な機能部を示している。図2に示すように、制御部21は、主な機能部として、取引処理部211、誘導制御部212を有する。
取引処理部211は、例えば、振り込み取引、引き出し取引、預け入れ取引、通帳記入等の金融取引処理を行なうものである。取引処理部211は、操作表示部12に表示される取引種類の選択メニュー画面を通じて、利用者により取引種類が選択されると、その選択された取引処理を行なう。
誘導制御部212は、利用者が取引に係る操作を行なうときに、所定の誘導パターンに従って各発光部17−1〜17−5の点灯・点滅をさせるものである。また、誘導制御部212は、操作表示部12に表示させる表示画面を制御するものである。
ここで、誘導制御部212は、発光している各発光部17−1〜17−5を際立たせるために、操作表示部12の画面の明度(明るさ)を制御させる。つまり、発光部17−1〜17−5を発光させるときに、誘導制御部121は、操作表示部12の画面が暗くなるように、画面の明度を低くするものである。誘導制御部212は、複数の明度で画面の明るさを制御するようにしてもよく、例えば、取引処理の種類の違いに応じて明度を変えてもよい。
発光制御部22は、制御部21の誘導制御部212の制御に基づいて、発光部17−1〜17−5を発光駆動(例えば、点灯や点滅)する。
通帳機構制御部23は、制御部21の制御の下、通帳入出口16から挿入された通帳を取り込み、挿入された通帳の磁気記憶部やICチップ等に格納されている通帳情報を読み取り、その通帳情報を制御部21に与えるものである。また、通帳機構制御部23は、必要に応じて取引内容を通帳に印字し、通帳を排出したりするものである。
操作表示制御部24は、制御部21の制御の下、記憶部21に格納される画像情報に基づいて操作表示部12に表示させる画面制御を行なったり、操作表示部12から入力された情報を取り込み、その入力情報を制御部21に与えたりするものである。
カード機構制御部25は、制御部21の制御の下、カード入出口15から挿入されたキャッシュカードの記憶部に格納されているカード情報を読み取り、カード情報を制御部21に与えたり、通帳を排出したりするものである。
現金機構制御部26は、制御部21の制御の下、紙幣入出口13や硬貨入出口14から投入された金銭の金額を計上し、その金額を制御部21に与えたり、制御部21の指示に従って返金すべき金銭を紙幣入出口14や硬貨入出口15から排出したりするものである。
記憶部27は、制御部21が実行する取引処理や誘導パターンに関するプログラムを格納したリ、操作表示部12に表示する画面情報を記憶するものである。
通信部28は、ネットワークと接続しており、金融機関のホストコンピュータとの間で取引情報の送受信を行なうものである。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態の自動取引装置1における取引操作の誘導制御の処理の動作について図面を参照しながら説明する。
図3は、第1の実施形態の自動取引装置1における取引操作の誘導制御の処理の動作を示すフローチャートである。
以下では、取引終了後に、カード入出口15からキャッシュカードを排出するときの誘導処理の動作を例示する。
なお、カード排出の場合に限定されず、操作表示部12の表示画面を代えることで、カード挿入の場合にも適用できる。また、操作表示部12の表示画面や点灯させる発光部17を代えることで、通帳の挿入及び排出の場合や、紙幣や硬貨等の投入及び返金する場合にも、以下と同様の処理を適用できる。
図3において、利用者は、操作表示部12に表示される選択メニュー画面から希望する取引を選択し、取引操作画面に従って希望した取引の操作を行なって取引を行なう。
例えば、入金処理や出金処理の場合、利用者はキャッシュカードをカード入出口15に挿入して取引操作を行なう必要があり、取引が終了すると、キャッシュカードがカード入出口15から排出される。
取引が終了すると(S101)、自動取引装置1において、制御部21は、操作表示部12にカード返却画面を表示させ(S102)、これと同時に、カード入出口15の発光部17−4及び発光部17−1を点灯又は点滅させる(S103)。発光部17−4及び発光部17−1は点灯又は点滅のいずれであってもよく、点滅させるときの点灯間隔は適宜設定することができる。
さらに、制御部21は、図4に示すように、操作表示部12に表示されている画面の明度を下げて、操作表示部12の画面を暗くする(S104)。
つまり、操作表示部12と発光部17−4及び発光部17−1との間でコントラストをつけることにより利用者の意識を発光している箇所に向かせることができる。これにより、利用者は、点灯又は点滅している発光部17−4の方、すなわち、カード入出口15に注意を払い、カード入出口15から排出されるキャッシュカードを確実に受け取ることができる。また、発光部17−1の方、すなわち、異物返却口11に気付かせることができ、利用者に異物返却口11の位置を認識させることが出来る。
なお、この実施形態では、操作表示部12の画面を暗くし、点灯又は点滅している発光部17を際立たせるコントラスを意識したものであるが、音声ガイダンスによる誘導やブザー鳴動等を連携させることで、より効果的に取り忘れ防止を期待できる。
カード入出口15からキャッシュカードの排出が完了すると(S105)、制御部21は、カード入出口15の発光部17−4を消灯させ(S106)、操作表示部12に表示されているカード返却画面100の表示をやめて(S107)、処理を終了する(S108)。
図5は、第1の実施形態の自動取引装置1における異物返却の誘導処理の動作を示すフローチャートである。
ここでは、利用者が紙幣を投入するときに異物も投入してしまい、その投入された異物を異物返却口11から返却する場合を例示する。紙幣投入時に異物を投入する場合を例示するが、硬貨投入時のときにも同様の処理を適用できる。
例えば入金取引や振込取引等のとき、自動取引装置1の制御部21は、紙幣投入を要求する(S201)。このとき、制御部21は、操作表示部12に紙幣挿入画面を表示させ(S202)、これと同時に、制御部21は、バケットタイプの紙幣入出口13を開口させ、紙幣入出口13の発光部17−2を点灯又は点滅させる(S203)。
利用者は、点灯又は点滅している発光部17−2の誘導に従って、紙幣入出口13に紙幣に投入する。紙幣入出口13から紙幣が投入されると、自動取引装置1において異物が投入されたか否かを判断する(S204)。
そして、異物を検知した場合、制御部21は、異物返却口11の発光部17−1を点灯又は点滅させ(S205)、異物が検知されない場合、制御部21は、異物返却処理を終了させ、通常の取引処理を続行させる。
ここで、紙幣投入時に、異物として硬貨が投入された場合に、投入された硬貨を検知して、異物返却口11に硬貨を搬送して発光部17−1を点灯又は点滅させるまで動作例を、図6を用いて説明する。図6は、自動取引装置1における異物検知の方法を説明する説明図である。
図6において、紙幣投入バケット31に紙幣が投入される。紙幣投入バケット31の底部は異物を落下可能なように隙間を有しており、硬貨が投入されると、硬貨は紙幣投入バケット31から落下する(S1)。
紙幣投入バケット31の底部の下には、異物検知部32−1及び32−2が設けられており、異物検知部32−1及び32−2が落下する硬貨を検知すると、異物搬送ベルト33が駆動する。異物搬送ベルト33の上に乗せられた硬貨は、異物搬送ベルト33の駆動により、異物返却シュート35に向けて搬送される(S2)。
なお、図6では、異物検知部32−1及び32−2と異物搬送ベルト33とを備える場合を例示するが、異物搬送ベルト33を備えないようにしても良い。つまり、紙幣投入バケット31からの硬貨が、直接、異物返却シュート35に落ちる構成のものでもよい。
異物搬送ベルト33に搬送された硬貨が、異物返却シュート35に落下すると(S3)、硬貨は、異物返却シュート35を介して、異物返却口11内に収納される。
このとき、異物落下検知部34−1及び34−2が、異物返却シュート35に落下する硬貨を検知すると、制御部21は、発光部17−1を点灯又は点滅させる(S4)。
このようにして、紙幣と共に硬貨が投入されたときに、硬貨を検知することができ、異物返却口11の発光部17−1を点灯又は点滅させることができる。
異物が検知され、異物返却口11の発光部17−1を点灯又は点滅させると、制御部21は、図7に示すように、操作表示部12に表示されている画面の明度を下げて、操作表示部12の画面を暗くし(S206)、更に同時に、紙幣入出口13の発光部17−2を消灯する(S207)。
これにより、操作表示部12の画面が暗くなり、かつ、紙幣入出口13の発光部17−2が消灯するので、発光部17−1の明るさが際立ち、利用者は、点灯している発光部17−1の方に注意を払い、異物返却口11から返却される硬貨を受け取ることができる。
なお、異物返却口11は自動取引装置1の下方部に設けられており、利用者は異物返却口11の存在を意識していないこともあるので、より強く利用者を誘導することが望まれる。そこで、異物を返却する場合、図7の操作表示部12の画面は、図6のような他の操作誘導の場合に比べて、画面の明度をより低くするようにする。
紙幣入出口13の発光部17−2の消灯後、所定時間が経過すると(S208)、制御部21は、異物返却口11の発光部17−1を消灯させ(S209)、操作表示部12に表示されている紙幣挿入画面200の表示をやめて(S210)、処理を終了する(S211)。
なお、ここでは所定時間が経過すると、制御部21は、異物返却口11の発光部17−1を消灯させるようにしたが、別の方法で異物返却口11の発光部17−1を消灯させるようにしてもよい。
例えば、異物返却口11に異物監視センサを設け、制御部21は、異物監視センサの状態に応じて異物返却口11内の異物が取り除かれたと判断し、異物返却口11の発光部17−1を消灯させる。具体的には、図21に示すように、異物返却口11に異物監視センサ36−1及び36−2を設けるようにしてもよい。つまり、返却されるべき異物が異物返却口11に与えられ、例えば、異物監視センサ36−1及び36−2が異物返却口11に設けられる開閉体37を検知すると、制御部21は、異物返却口11の発光部17−1を消灯させるようにしてもよい。つまり、異物監視センサ36−1及び36−2が開閉体37を検知する場合、利用者が異物返却口11に返却された異物を取り上げたものとみなすことができるので、制御部21はこの場合に発光部17−1を消灯するようにしてもよい。また、図22に示すように、異物返却口11は、複数の異物監視センサ36−1〜36−6を備え、いずれの異物監視センサ36−1〜36−6も異物を検知しなくなったときに、制御部21は、異物返却口11の発光部17−1を消灯させるようにしてもよい。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、自動取引装置における顧客が見る画面が一時的に暗くすることにより、顧客が受け取る媒体や異物の返却口のフリッカとのコントラストをつけて目立たせることで受け取り忘れを防止させることが期待できるのである。
(B)第2の実施形態
次に、本発明の取引装置の第2の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成
図8は、第2の実施形態の自動取引装置1の内部構成を示す内部構成図である。
図8において、第2の実施形態の自動取引装置1は、制御部21、発光制御部22、通帳機構制御部23、操作表示制御部24、カード機構制御部25、現金機構制御部26、記憶部27、通信部28を有する。
第2の実施形態では、制御部21の主な機能部として、取引処理部211、誘導制御部213を有する。
第2の実施形態では、誘導制御部213の処理が第1の実施形態と異なり、取引処理部211の処理は第1の実施形態と同様であるため、第2の実施形態では、誘導制御部213の処理を中心に詳細に説明する。
誘導制御部213は、利用者が取引に係る操作を行なうときに、所定の誘導パターンに従って各発光部17−1〜17−5の点灯・点滅をさせるものである。また、誘導制御部213は、操作表示部12に表示させる表示画面を制御するものである。
ここで、誘導制御部213は、異物返却を行なうときに、異物返却口11から異物が返却されることを示すポップアップ画面を、操作表示部12に表示させるものである。
誘導制御部213がポップアップ画面を表示させるタイミングは、取引処理中に行なうようにする。例えば、入金処理を行なうときには、投入された紙幣を計数中の時間であったり、ホストコンピュータとの間で情報の送受信を行なうタイミングであったり等とすることができる。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、第2の実施形態の自動取引装置1における取引操作の誘導制御の処理の動作について図面を参照しながら説明する。
図9は、第2の実施形態の自動取引装置1における異物返却の誘導処理の動作を示すフローチャートである。
ここでは、第1の実施形態と同様に、利用者が紙幣を投入するときに異物も投入してしまい、その投入された異物を異物返却口11から返却する場合を例示する。紙幣投入時に異物を投入する場合を例示するが、硬貨投入時のときにも同様の処理を適用できる。
例えば入金取引や振込取引等の入金取引を行なうとき、自動取引装置1の制御部21は、紙幣投入を要求する(S201)。このとき、制御部21は、操作表示部12に紙幣挿入画面を表示させ(S202)、これと同時に、制御部21は、バケットタイプの紙幣入出口13を開口させ、紙幣入出口13の発光部17−2を点灯又は点滅させる(S203)。
利用者は、点灯又は点滅している発光部17−2の誘導に従って、紙幣入出口13に紙幣に投入する。紙幣入出口13から紙幣が投入されると、自動取引装置1において異物が投入されたか否かを判断する(S204)。
S204の異物検知の方法は、第1の実施形態で説明した図6に例示する方法を用いることができる。
異物が検知されない場合、制御部21は、異物返却処理を終了させて、通常の取引処理を続行させる。
一方、異物が検知される場合、現金機構制御部26は、制御部21の制御を受けて投入された紙幣を計数し(S301)、制御部21は入金処理を行なう(S302)。
そして、制御部21は、紙幣と共に投入された異物を確実に返却するために、入金処理中に、異物返却口11の発光部17−1を点灯又は点滅させ(S303)、操作表示部12にポップアップ画面を操作表示部12に表示させる(S304)。
図10は、操作表示部12に表示されるポップアップ画面を説明する説明図である。図10に示すように、制御部21が入金取引の処理中に、例えば「ただいま処理をしております。しばらくおまちください。」と表示された入金処理中画面300が操作表示部12に表示される。異物が検知された場合、制御部21は、入金処理中画面300が表示されているときに、例えば「足元の硬貨をお取りください。」と表示されたポップアップ画面301を表示する。
図10に示すように、制御部21が、返却される異物(硬貨)を取り上げることを促すポップアップ画面301を表示することで、操作表示部12を介して、利用者に対して異物返却口11から異物が返却される旨を知らせることができるので、利用者の異物取り忘れを防止することができる。
このとき、制御部21は、予め用意された音声ガイダンスを同時に出力し、異物返却口11の位置や異物を取り上げることを音声で出力するようにしてもよい。
そして、入金処理が終了すると(S305)、制御部21は、操作表示部12に表示されるポップアップ画面301の表示を消去し(S306)、異物返却口11の発光部17−1を消灯させて(S307)、処理を終了する(S308)。なお、ここでは、入金処理が終了すると、制御部21は、操作表示部12に表示されるポップアップ画面301の表示を消去し、異物返却口11の発光部17−1を消灯させて、処理を終了するようにした。しかしながら、制御部21は、入金処理の計数中の間のみ、操作表示部12に表示されるポップアップ画面301の表示し、異物返却口11の発光部17−1を点灯又は点滅させる。そして、入金処理の計数が終了したら、入金処理が完了していなくても、ポップアップ画面301の表示を消去し、異物返却口11の発光部17−1を消灯させるようにしてもよい。つまり、入金処理の計数中にのみポップアップ画面を表示し、異物返却口11の発光部17−1を点灯又は点滅させるようにしてもよい。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、異物返却の際に取引処理の途中に、自動取引装置の下方部に異物返却口が存在し、返却される異物を取り上げることを促す画面をポップアップ表示することにより、利用者の異物の取り忘れを防止することができる。
(C)第3の実施形態
次に、本発明の取引装置の第3の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(C−1)第3の実施形態の構成及び動作
第3の実施形態は、異物を返却する際に、自動取引装置の下方部に存在する異物返却口に利用者が目を向けることができるようにするため、自動取引装置1の本体の一部を透明部材とするものである。
図11は、第3の実施形態の自動取引装置の外観構成を示す外観構成図である。
図11において、第3の実施形態の自動取引装置2は、異物返却口11、操作表示部12、紙幣入出口13、硬貨入出口14、カード入出口15、通帳入出口16、発光部17−1〜17−5、操作台前面部18を有する。
第3の実施形態が第1及び第2の実施形態の自動取引装置1と異なる点は、第3の実施形態の自動取引装置2が、透明部材からなる操作台前面部18を有する点である。
また、第3の実施形態では、点灯又は点滅する発光部17−1の位置を確実に誘導できるようにするため、発光部17−1が異物返却口11の上側に設けられている場合を例示する。勿論、第1の実施形態で説明したように、異物返却口11の内部に発光部17−1が設けられるようにしてもよい(図1参照)。
異物返却口11、操作表示部12、紙幣入出口13、硬貨入出口14、カード入出口15、通帳入出口16、発光部17−1〜17−5は、第1の実施形態で説明した構成に対応するものであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
自動取引装置2は、利用者が操作する操作表示部12が配置されている操作台のうち、操作台前面部18(すなわち、利用者側の端部)が利用者側に突出している。これは、操作表示部12を操作する利用者の操作性を良くするために突出している。
一般的に、自動取引装置2の本体は非透明部材からなるものであり、通常であれば、操作台前面部18も非透明部材からなる。従って、操作している利用者は、下を向いても、操作台前面部18が障壁となってしまい、異物返却口11の存在に気付かないことがある。
しかし、第3の実施形態の自動取引装置2は、自動取引装置2の本体のうち操作台前面部18のみを透明部材とすることで、操作している利用者が下を向いても、操作台前面部18が障壁とならずに異物返却口11の存在を確認することができる。
なお、操作台前面部18は、透明部材であれば、種々の材質を広く適用することができ、また無色透明の部材に限られるものではなく、例えばピンク色や水色等の色を有するものであってもよい。さらに、操作台前面部18は、例えば、利用者が下を向いたときに、異物返却口11の発光部17−1の発光を確認することができれば、半透明部材であってもよい。
(C−2)第3の実施形態の効果
以上のように、第3の実施形態によれば、第1及び第2の実施形態の効果に加えて、操作台前面部を透明部材とすることで、利用者が下を向いたときに、異物返却口の発光部による発光を確認することができ、返却する異物の受け取り忘れを防止させることが期待できるのである。
(D)第4の実施形態
次に、本発明の取引装置の第4の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(D−1)第4の実施形態の構成及び動作
図12は、第4の実施形態の自動取引装置の外観構成を示す外観構成図である。
図12において、第4の実施形態の自動取引装置3は、異物返却口11、操作表示部12、紙幣入出口13、硬貨入出口14、カード入出口15、通帳入出口16、発光部17−1〜17−5、誘導発光部19を有する。
第3の実施形態の自動取引装置3は、利用者に対して自動取引装置1の異物返却口11を誘導する誘導発光部19を備える点に特徴があるため、以下では、第3の実施形態の誘導発光部19を中心に説明する。
異物返却口11、操作表示部12、紙幣入出口13、硬貨入出口14、カード入出口15、通帳入出口16、発光部17−1〜17−5は、第1の実施形態で説明した構成に対応するものであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
また、第4の実施形態でも、点灯又は点滅する発光部17−1の位置を確実に誘導できるようにするため、発光部17−1が異物返却口11の上側に設けられている場合を例示する。勿論、第1の実施形態で説明したように、異物返却口11の内部に発光部17−1が設けられるようにしてもよい(図1参照)。
誘導発光部19は、利用者に対して、異物返却口11の位置を誘導するものである。図12では、誘導発光部19が、複数の発光部を有して構成されるものである場合を例示する。
誘導発光部19は、図12に示すように、矢印の形状をした発光部を有して構成される。誘導発光部19の各矢印の先は、自動取引装置1の操作台の前面方向(すなわち、操作している利用者の方向)である。つまり、異物返却時に、発光部17−1による点灯又は点滅だけでなく、矢印からなる誘導発光部19も発光することで、利用者は、下方向に視線がいくので、自動取引装置3の下方部にある異物返却口11を確認することができる。
ここで、誘導発光部19の複数の矢印の発光のさせ方としては、種々の方法を適用することができる。なお、第3の実施形態の自動取引装置3の内部構成は、第1及び第2の実施形態と同様であるから、例えば第1の実施形態の図2を用いて説明する。
例えば、異物返却を行なう場合、発光制御部22は、複数の矢印を同時に点灯させるようにしてもよい。また、発光制御部22は、複数の矢印のうち、利用者から離れた側(奥側)にある矢印から、利用者に近い側(手前側)にある矢印に向けて順番に点灯させるようにしてもよい。
また、例えば、図12では、誘導発光部19が、矢印の形状からなる発光部である場合を例示したが、矢印の形状に限定されるものではなく、例えば、矩形、円形、楕円形、三角形等の形状であってもよい。
図13及び図14は、誘導発光部19の変形実施形態を例示する自動取引装置3の外観構成図である。
図13において、自動取引装置3Aは、誘導発光部50−1及び50−2を有する。誘導発光部50−1は、操作表示部12が配置されている操作台の突出している透明部材からなる操作台前面部18の内部に搭載されている。一方、誘導発光部50−2は、自動取引装置3Aの下方部に設けられている。誘導発光部50−1及び50−2を発光させる方法は、例えば、誘導発光部50−1と誘導発光部50−2とを同時に発光させるようにしてもよいし、又は交互に発光させるようにしてもよい。
なお、図13では、誘導発光部50−1及び50−2を備える場合を例示するが、いずれか一方の誘導発光部50−1及び50−2を備えるものとしても良い。
また、図14に示すように、自動取引装置3Bは、誘導発光部51−1及び51−2を有する。誘導発光部51−1及び51−2は、自動取引装置3Aの正面の両端に設けられている。誘導発光部51−1及び51−2は、自動取引装置3Aの正面において、操作表示部12が配置されている操作台から、異物返却口11が位置する自動取引装置3Aの下方部付近に向けて帯状に設けられている。
誘導発光部51−1及び51−2を発光させる方法は、種々の方法を適用することができる。例えば、誘導発光部51−1及び51−2が、例えば、複数のLEDを連結させて帯状に形成したものである場合、上部側のLED又はLED群から下部側のLEDに向けて順番に点灯させるようにしてもよい。これにより、誘導発光部51−1及び51−2が上部から下部に向けて発光するので、利用者の視線が自動取引装置3Bの下方部に意識するものとなる。
なお、図14では、自動取引装置3Bの両端のそれぞれに誘導発光部51−1及び51−2を備える場合を例示するが、いずれか一方の端部に誘導発光部51−1及び51−2を備えるものとしても良い。
(D−2)第4の実施形態の効果
以上のように、第4の実施形態によれば、第1及び第2の実施形態の効果に加えて、自動取引装置の下方部に存在する異物返却口を意識させることができるので、返却する異物の受け取り忘れを防止させることが期待できるのである。
(E)第5の実施形態
次に、本発明の取引装置の第5の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(E−1)第5の実施形態の構成
図15は、第5の実施形態の自動取引装置4の外観構成を示す外観構成図である。
なお、ここでは、図15に例示するように、自動取引装置4が発光部17−1〜17−5を備える場合を例示するが、自動取引装置4が、図12〜図14のいずれに例示する誘導発光部を備えるものとしても良い。
図15において、第5の実施形態の自動取引装置4は、異物返却口11、操作表示部12、紙幣入出口13、硬貨入出口14、カード入出口15、通帳入出口16、発光部17−1〜17−5、センサ52を有する。
第5の実施形態が、第1〜第4の実施形態の自動取引装置と異なる点は、第5の実施形態の自動取引装置4が、利用者を検知するセンサ52を備える点である。
それ以外の構成要素である異物返却口11、操作表示部12、紙幣入出口13、硬貨入出口14、カード入出口15、通帳入出口16、発光部17−1〜17−5は、第1の実施形態で説明した構成に対応するものであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
また、第5の実施形態でも、点灯又は点滅する発光部17−1の位置を確実に誘導できるようにするため、発光部17−1が異物返却口11の上側に設けられている場合を例示する。勿論、第1の実施形態で説明したように、異物返却口11の内部に発光部17−1が設けられるようにしてもよい(図1参照)。
センサ52は、例えば人感センサである。例えば、センサ52は、自装置4を利用する利用者や、センサ感知範囲内に人を検知するものである。
図16は、第5の実施形態の自動取引装置4の内部構成を示す内部構成図である。
図16において、第5の実施形態の自動取引装置4は、制御部21、発光制御部22、通帳機構制御部23、操作表示制御部54、カード機構制御部25、現金機構制御部26、記憶部27、通信部28、センサ52を有する。
また、制御部21は、主な機能部として、取引処理部211、誘導制御部214を有する。
第5の実施形態では、制御部21の誘導制御部214の処理が第1及び第2の実施形態と異なり、またセンサ52を新たに設ける点が第1及び第2の実施形態と異なる。
それ以外の構成要素は、第1及び第2の実施形態と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
センサ52は、図15に例示した人感センサである。センサ52は、人を検知すると、その検知信号を制御部21に与えるものである。
制御部21の誘導制御部214は、利用者が取引に係る操作を行なうときに、所定の誘導パターンに従って各発光部17−1〜17−5の点灯・点滅をさせるものである。
誘導制御部214は、操作表示制御部24から所定時間継続して利用者操作による入力がない旨の通知を受けると、異物返却口11の発光部17−1を定期的に点灯又は点滅させるものである。
また、誘導制御部214は、センサ52から人を検知する検知信号を取得すると、異物返却口11の発光部17−1を所定の発光パターンで発光させるものである。ここで、所定の発光パターンは、例えば、発光部17−1を更に明るく発光させたり、発光部17−1が複数の色のLEDでなる場合には、発光色を変化させたりしてもよい。
さらに、誘導制御部214は、センサ52からの人を検知する検知信号の取得後、誘導制御部214から利用者操作による入力が検出されると、異物返却口11の発光部17−1を消灯させるものである。
(E−2)第5の実施形態の動作
図17は、第5の実施形態の自動取引装置4における異物返却口11を誘導する処理の動作を示すフローチャートである。
図17において、制御部21は、操作表示制御部24から、利用者操作による操作表示部12からの入力の有無を監視している。そして、所定時間経過しても、操作表示部12からの入力がなされない場合(S401、S402)、制御部21は、処理をS403に移行させて、異物返却口11の発光部17−1を点灯又は点滅させる(S403)。
なお、S403において、制御部21が、利用者操作による入力がない間、発光部17−1の点灯又は点滅を定期的に行なうようにしてもよい。これにより、発光部17−1が発光することで、利用者が利用しない場合でも、自動取引装置4の異物返却口11の存在を知らしめることができる。
その後、センサ52が人を検知し(S404)、人を検知する検知信号が制御部21に与えられると、制御部21は、異物返却口11の発光部18−1を所定の発光パターンで発光させる(S405)。
これにより、人が自動取引装置4に近づいたときには、特定の発光パターンで発光部17−1を発光させることができるので、利用者又は自動取引装置4に近づいた人に対して、異物返却口11を注目させることが期待できる。
なお、人の検知がなされない間、処理はS403に移行して、制御部21は発光部17−1を所定パターンで発光させる。
そして、利用者が操作表示部12を操作し、操作表示制御部24が入力情報を制御部21に与えると(S406)、制御部21は、異物返却口11の発光部17−1を消灯させて(S407)、通常の取引処理に処理を移行する(S408)。
これにより、利用者が自動取引装置4を用いて取引操作を行なうときには、異物返却口11の発光部17−1の点灯等をやめることで、利用者が戸惑うことなく通常の取引操作をさせることができる。
(E−3)第5の実施形態の効果
以上のように、第5の実施形態によれば、第1〜第4の実施形態の効果に加えて、利用者が自動取引装置を利用しない場合にも、異物返却口の存在を注意させることができると共に、利用者が利用するときには、余計な点灯をなくして、利用者が戸惑うことなく取引操作をさせることができる。
(F)第6の実施形態
次に、本発明の取引装置の第6の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(F−1)第6の実施形態の構成
次に、本発明の取引装置の第6の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(F−1)第6の実施形態の構成及び動作
図18は、第6の実施形態の自動取引装置の外観構成を示す外観構成図である。
図18において、第6の実施形態の自動取引装置5は、異物返却口11、操作表示部12、紙幣入出口13、硬貨入出口14、カード入出口15、通帳入出口16、発光部17−1〜17−5、発券口53を有する。
第6の実施形態の自動取引装置5は、後述する発券部54(図19参照)が発券する媒体(例えば、クーポン券等)を排出する発券口53を備えるものである。
発券口53は、異物返却口11の存在を利用者に意識させることができる位置に設けることができ、例えば図18は異物返却口11の上に設けられている。また、発券口53が、異物返却口11の内部に設けられており、発券口53が排出される媒体が、異物返却口11から排出されるようにしてもよい。
それ以外の構成である異物返却口11、操作表示部12、紙幣入出口13、硬貨入出口14、カード入出口15、通帳入出口16、発光部17−1〜17−5は、第1〜第5の実施形態説明した構成に対応するものであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
図19は、第6の実施形態の自動取引装置5の内部構成を示す内部構成図である。
図19において、第6の実施形態の自動取引装置5は、制御部21、発光制御部22、通帳機構制御部23、操作表示制御部54、カード機構制御部25、現金機構制御部26、記憶部27、通信部28、発券部54を有する。
また、制御部21は、主な機能部として、取引処理部211、誘導制御部215、ゲーム処理部216を有する。
第6の実施形態では、制御部21が、機能部として誘導制御部215及びゲーム処理部216を備え、発券部センサ52を新たに設ける点が第1〜第5の実施形態と異なる。
それ以外の構成要素は、第1及び第2の実施形態と同じであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
誘導制御部215は、利用者が取引に係る操作を行なうときに、所定の誘導パターンに従って各発光部17−1〜17−5の点灯・点滅をさせるものである。
また、誘導制御部215は、異物が検知されたときに、ゲーム処理部216を実行させる。そして、ゲーム処理部216によるゲーム処理の結果、当たりがでると、発券部54に対してクーポン券等の媒体を発券させて排出させるものである。
ゲーム処理部216は、異物が検知された場合に、誘導制御部215からの指示を受けて、所定のゲーム処理を開始するものである。ここで、ゲーム処理部216が実行するゲームの種類は、特に限定されるものではなく、例えば、「当たり」と「はずれ」とがあるルーレットゲームやポーカーゲームなど既存のミニゲームを適用できる。
発券部54は、制御部21の制御の下、制御部21から発券情報を受け取り、その発券情報に基づいて、クーポン券等の媒体を発券するものである。
(F−2)第6の実施形態の動作
次に、第6の実施形態の自動取引装置5における処理の動作について図面を参照しながら説明する。
図20は、第6の実施形態の自動取引装置5における異物返却の誘導処理の動作を示すフローチャートである。
ここでは、第1の実施形態と同様に、利用者が紙幣を投入するときに異物も投入してしまい、その投入された異物を異物返却口11から返却する場合を例示する。紙幣投入時に異物を投入する場合を例示するが、硬貨投入時のときにも同様の処理を適用できる。
例えば入金取引や振込取引等の入金取引を行なうとき、自動取引装置5の制御部21は、紙幣投入を要求する(S201)。このとき、制御部21は、操作表示部12に紙幣挿入画面を表示させ(S202)、これと同時に、制御部21は、バケットタイプの紙幣入出口13を開口させ、紙幣入出口13の発光部17−2を点灯又は点滅させる(S203)。
利用者は、点灯又は点滅している発光部17−2の誘導に従って、紙幣入出口13に紙幣に投入する。紙幣入出口13から紙幣が投入されると、自動取引装置5において異物が投入されたか否かを判断する(S204)。
S204の異物検知の方法は、第1の実施形態で説明した図6に例示する方法を用いることができる。
異物が検知されない場合、制御部21は、異物返却処理を終了させて、通常の取引処理を続行させる。
一方、異物が検知される場合、制御部21は、異物返却口11の発光部17−1を点灯又は点滅させて(S501)、ゲーム処理部216に対してゲーム処理を実行させる(S502)。
ゲーム処理部216はゲーム処理を開始し、ゲーム結果が当たりの場合(S503)、制御部21は、クーポン等の発券情報を発券部54に与え、発券部54が取得した発券情報に基づいてクーポン券などの媒体を発券する(S504)。
このとき、制御部21は、クーポン券等の媒体を発券した旨を操作表示部12に表示したり、音声ガイダンス等でアナウンスしたりしても良い。
そして、クーポン券などの媒体の発券後、制御部21は、異物返却口11の発光部17−1を消灯させて(S506)、紙幣挿入画面200の表示をやめて(S508)、処理を終了する(S509)。
なお、発券部54は、利用者がクーポン券を取らない場合は、排出しているクーポン券を引き込み、次回に排出するようにしてもよい。
一方、ゲーム結果が外れの場合(S503)、制御部21は、所定時間経過後(S505)、異物返却口11の発光部17−1を消灯させて(S506)、紙幣挿入画面200の表示をやめて(S508)、処理を終了する(S509)。
(F−3)第6の実施形態の効果
以上のように、第6の実施形態によれば、異物が検知されたときに、ミニゲームを開始させ、当たりが出た場合、異物返却口付近にある発券口からクーポン券等の媒体を排出させるようにすることで、利用者の足元にある異物返却口を意識させることが可能となる。
(G)他の実施形態
上述した第1〜第6の実施形態においても種々の変形実施形態を説明したが、その他に以下のような変形実施形態にも本発明を適用できる。
(G−1)上述した第1〜第6の実施形態は、本発明の取引装置が自動取引装置(ATM)である場合を例示したが、印字ユニットを搭載した取引装置であれば、例えば、通帳記入装置、通帳発券装置、例えばチケット等の発券機、KIOSK端末等にも適用することができる。
(G−2)上述した第1〜第6の実施形態では、誘導制御部が、操作表示部に表示される画面の表示画面態様と、発光部の発光態様とを制御する場合を例示したが、音声ガイダンスやブザー鳴動等で、異物返却口の位置を誘導するものである。
(G−3)上述した第1の実施形態では、操作表示手段の表示画面の明度を低くする場合として、異物が検知されたときには、操作表示手段の画面を全て落として真っ暗にすることを例示したが、表示画面の明度を低くするものであればよい。
(G−4)また、上述した第2の実施形態では、ポップアップ画面を表示する場合を例示したが、図23に示すように、ポップアップ画面の明度を、他の画面(例えば、図10の入金画面)の明度よりも高くしてポップアップ画面が他の画面よりも明るくなるように誘導制御部が制御するようにしてもよい。この場合、他の画面の明度を変えずに、ポップアップ画面の明度を高くするようにしてもよい。また、ポップアップ画面の明度を変えずに、他の画面の明度を低くするようにしてもよい。つまり、ポップアップ画面の明度の方が他の画面の明度よりも高くなればよい。これにより、ポップアップ画面のみを明るくすることで、利用者はポップアップされた画面を注意して見ることができるので、利用者に異物返却口に異物が返却されていることを気づかせることができ、さらに異物返却口の位置を確認させることができる。
1、2、3、4、5…自動取引装置、
11…異物返却口、12…操作表示部、13…紙幣入出口、
14…硬貨入出口、15…カード入出口、16…通帳入出口、
17−1〜17−5…発光部、18…操作台前面部、19…誘導発光部、
50−1及び50−2、51−1及び51−2…誘導発光部、
52…センサ、53…発券口、54…発券部、
21…制御部、211…取引処理部、
212、213、214、215…誘導制御部、
216…ゲーム処理部、
22…発光制御部、26…現金機構制御部、27…記憶部。

Claims (4)

  1. 投入された異物を返却する異物返却口を備える取引装置において、
    投入された異物を検知する異物検知部と、
    前記異物返却口にある発光部と、
    所定の画面を表示する操作表示部と、
    前記異物検知部により異物が検知された場合に、前記操作表示部の画面表示態様を制御する誘導制御部と
    を備えることを特徴とする取引装置。
  2. 前記発光部が、前記異物返却口の上部にあることを特徴とする請求項1に記載の取引装置。
  3. 前記誘導制御部が、前記異物検知部により異物が検知された場合、前記異物返却口の位置を利用者に意識させるように前記操作表示部の画面表示態様を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の取引装置。
  4. 前記発光部が、前記誘導制御部の制御により発光態様を変化させることが出来ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の取引装置。
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