JP5590210B1 - 封止部材および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一の部材と他の部材との隙間を封止する封止部材において、隙間を封止する際の操作力を低減させる。
【解決手段】第2ガスケット80は、一の部材と他の部材との隙間を封止するものであって、他の部材と接触する部分を有する接続部81と、接続部81と比較して剛性が低く構成がされるとともに、接続部81から延び、一の部材から力を受けて一の部材と接触しつつ接続部81に対して近づく密閉部82とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、封止部材および画像形成装置に関する。
例えば特許文献1には、筐体内と外部との間で熱交換を行う熱交換器と、筐体内で発生した汚染物質を筐体内で処理する粉塵フィルタ、オゾン・ガスフィルタおよび防塵タンクと、筐体内を気密状態に維持するシール部材を設け、このシール部材は、給紙口および排紙口に設けられた給紙ローラ対および排紙ローラ対との間に形成される隙間と、通気孔と、前カバーと筐体の間と、記録紙トレイおよび装着部の間とに設けられる。
また、例えば特許文献2には、ドア枠の内周に取着される戸当たり用の長尺のパッキンであって、戸当たりのその長手方向に凹設された収納溝に嵌着される嵌着部と、嵌着部から外方に一体的に延出されたパッキン片とで構成され、パッキン片は、収納溝から外部に現れる嵌着部の外面にて外側の挟持片部の先端から離れた位置からパッキン片の立ち上がり部に立設され、立ち上がり部からパッキン片の舌片部が立ち上がり部に対して傾斜して延出され、舌片部の少なくともその戸当たり側の面にその長手方向に向けて戸当たり用凸条畝条が凸設されている。
特開2006−194971号公報 特開2011−047230号公報
本発明は、一の部材と他の部材との隙間を封止する封止部材において、隙間を封止する際の操作力を低減させることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、一の部材と、当該一の部材に対して相対的に一方向および当該一方向と逆の他方向に移動する他の部材と、の隙間を封止する封止部材であって、前記一の部材に挿入される軸部を有し、当該一の部材と接触する部分を有する取付部と、前記取付部と比較して剛性が低く構成されるとともに、前記他の部材が接触していない状態にて当該取付部から前記軸部の軸線上に沿って直線状に延び、当該他の部材と接触しながら当該他の部材に対して移動しつつ、前記相対的な移動に応じて前記一方向または前記他方向に変形して当該取付部に対して近づく延長部と、を備えることを特徴とする封止部材である。
請求項2に記載の発明は、前記延長部は、前記取付部と比較して硬度が低いことを特徴とする請求項1に記載の封止部材である。
請求項3に記載の発明は、前記延長部は、前記取付部に埋め込まれるようにして当該取付部と結合したことを特徴とする請求項1または2に記載の封止部材である。
請求項4に記載の発明は、前記取付部は、前記軸部に対して予め定めた角度を有して突出する第1突出部と、当該第1突出部よりも軸方向の端部に位置するとともに当該第1突出部よりも当該軸部に対する角度が大きい第2突出部とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の封止部材である。
請求項5に記載の発明は、画像を形成する画像形成部を備えた筐体部材と、前記筐体部材に対して外側に向けて引き出される引出方向と、当該筐体部材の内側に挿入する挿入方向とに操作可能な引出部材と、前記引出部材に対向して設けられる対向部材と、前記引出部材と前記対向部材との隙間を封止する封止部材と、を備え、前記封止部材は、前記引出部材または前記対向部材の一方の部材に挿入される軸部を有して当該一方の部材と接触する部分を有する取付部と、当該取付部と比較して剛性が低く構成されるとともに、当該引出部材または当該対向部材の他方の部材が接触していない状態にて当該軸部の軸線上に当該取付部から延び、当該他方の部材と接触しながら当該他方の部材に対して移動しつつ、当該引出部材と当該対向部材との相対的な移動に応じて前記引出方向または前記挿入方向に変形して当該取付部に対して近づく延長部と、を有する封止部材と、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、前記取付部は、前記軸部に対して予め定めた角度を有して突出する第1突出部と、当該第1突出部よりも軸方向の端部に位置するとともに当該第1突出部よりも当該軸部に対する角度が大きい第2突出部とを有することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、前記対向部材または前記引出部材は、前記封止部材の前記取付部を保持するための保持溝を有し、前記封止部材は、前記保持溝の幅より長い幅を有して当該保持溝に掛かる掛かり部を備えることを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成装置である。
請求項8に記載の発明は、前記掛かり部は、端部が前記保持溝に向けて傾斜するテーパ状に形成されることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置である。
請求項9に記載の発明は、前記保持溝には、前記掛かり部が埋没するように形成された凹部が設けられることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置である。
請求項10に記載の発明は、画像を形成する画像形成部を備えた筐体部材と、前記筐体部材に対して外側に向けて引き出される引出方向と、当該筐体部材の内側に挿入する挿入方向とに操作可能な第1の引出部材と、前記第1の引出部材の下側に設けられ、前記筐体部材に対して外側に向けて引き出される引出方向と、当該筐体部材の内側に挿入する挿入方向とに操作可能な第2の引出部材と、前記第1の引出部材と前記第2の引出部材との隙間を封止する封止部材と、を備え、前記封止部材は、前記第1の引出部材または前記第2の引出部材の一方の部材に挿入される軸部を有して当該一方の部材と接触する部分を有する取付部と、当該取付部と比較して剛性が低く構成されるとともに、当該第1の引出部材または当該第2の引出部材の他方の部材が接触していない状態にて当該軸部の軸線上に当該取付部から延び、当該他方の部材と接触しながら当該他方の部材に対して移動しつつ、当該第1の引出部材と当該第2の引出部材との相対的な移動に応じて前記引出方向または前記挿入方向に変形して当該取付部に対して近づく延長部と、を有する封止部材と、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項11に記載の発明は、前記第1の引出部材に前記軸部が挿入されることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置である。
請求項1の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、隙間を封止する際の操作力を低減させることができるとともに封止部材を外れ難くすることが可能になる。
請求項2の発明によれば、延長部の剛性を低くすることができる。
請求項3の発明のよれば、延長部が取付部に埋め込まれずに結合した場合に比較して、隙間を封止する際の操作力を低減させることができる。
請求項4の発明によれば、第1突出部よりも軸部に対する角度が大きい第2突出部を有しない場合と比較して、他の部材から取付部を外れ難くすることができる。
請求項5の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、隙間を封止する際の操作力を低減させることができるとともに封止部材を外れ難くすることが可能になる。
請求項6の発明によれば、第1突出部よりも軸部に対する角度が大きい第2突出部を有しない場合と比較して、他の部材から取付部を外れ難くすることができる。
請求項7の発明によれば、保持溝および掛かり部を有しない構成と比較して、封止部材を外れ難くすることができる。
請求項8の発明によれば、掛かり部がテーパ状でない構成と比較して、封止部材を外れ難くすることができる。
請求項9の発明によれば、掛かり部が凹部が埋没しない構成と比較して、封止部材を外れ難くすることができる。
請求項10の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、隙間を封止する際の操作力を低減させることができるとともに封止部材を外れ難くすることが可能になる。
請求項11の発明によれば、第1の引出部材と第2の引出部材との隙間を封止する際の操作力を低減させることができるとともに封止部材を第1の引出部材から外れ難くすることが可能になる。
本実施形態の画像形成装置の全体構成を示した図である。 本体筐体および用紙供給部を詳細に説明するための図である。 本実施形態のガスケットの断面図である。 本実施形態の第2ガスケットの断面図である。 ガスケットの密閉作用を説明するための図である。 第2ガスケットの密閉作用を説明するための図である。 変形例のガスケット保持部を説明するための図である。 (a)および(b)は、引出部の被接触部を詳細に説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置1の全体構成を示した図である。
画像形成装置1は、図1に示すように、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成部10と、原稿の画像を読み取る画像読取装置20と、画像形成部10に用紙を供給する用紙供給部30と、用紙供給部から供給された用紙を搬送する用紙搬送系40とを備えている。さらに、画像形成装置1は、画像形成部10等の各構成部を収容する本体筐体50を有している。
画像形成部10は、一定の間隔をおいて並列的に配置される4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kが備えられている。各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kは、静電潜像を形成してトナー像を保持する感光体ドラム12を備えており、いわゆる電子写真方式によってトナー像を形成する。各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kは、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
また、画像形成部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12上に形成された各色トナー像が転写される中間転写ベルト13を備えている。また、画像形成部10は、各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト13に順次転写(一次転写)する一次転写ロール14を備えている。さらに、画像形成部10は、中間転写ベルト13上に重畳して形成された各色トナー像を記録材(記録紙)である用紙Sに一括転写(二次転写)する二次転写部15と、二次転写された各色トナー像を用紙Sに定着させる定着部16とを備えている。
用紙供給部30は、本実施形態では、積載部351(後述)に収容する用紙束から用紙Sを供給する第1用紙収容部31A、第2用紙収容部31Bおよび第3用紙収容部31Cを備えて構成される。また、各用紙収容部には、それぞれ用紙Sの束を収容するとともに本体筐体50に対して引き出すことが可能な引出部35と、引出部35に収容される用紙Sの束のうち、最上位の用紙Sを繰り出す繰り出しロール34がそれぞれ設けられている。そして、用紙供給部30は、各用紙収容部から繰り出された用紙Sを用紙搬送系40に供給する。
なお、以下の説明において、第1用紙収容部31A、第2用紙収容部31Bおよび第3用紙収容部31Cを特に区別しない場合には、用紙収容部31と総称する。
用紙搬送系40は、搬送経路41と、捌きロール42と、レジロール(レジストレーションロール)43と、反転用搬送経路44とを有する。
搬送経路41は、用紙供給部30から二次転写部15および定着部16を通り、用紙Sを本体筐体50の外側へと排出するまでの経路を形成する。
捌きロール42は、繰り出しロール34にて繰り出された用紙Sを1枚ずつに捌いて搬送する。
レジロール43は、回転を停止した状態で用紙Sの搬送を一時的に止め、予め定められたタイミングにて回転を行うことにより、二次転写部15に対してレジストレーション調整を施しながら用紙Sを供給する。
反転用搬送経路44は、定着部16を通過した用紙Sの表裏を反転させてこの用紙Sを二次転写部15に再度供給する経路を形成する。
図2は、本体筐体50および用紙供給部30を詳細に説明するための図である。
本体筐体50は、図2に示すように、各構成部を覆う筐体部材50Bと、筐体部材50Bに形成される開口である前方開口部51Hと、筐体部材50Bに形成される開口である側方開口部55Hとを有する。さらに、本体筐体50は、前方開口部51Hに対向して設けられる前方扉部51と、側方開口部55Hに対向して設けられる側方扉部55とを有している。
前方開口部51Hは、画像形成装置1を使用する使用者と対向する側となる前方側に位置している。また、前方開口部51Hは、画像形成部10が配置される位置に対応して設けられる。
側方開口部55Hは、画像形成装置1の側方に位置している。また、側方開口部55Hは、用紙搬送系40が配置される位置に対応して設けられる。
前方扉部51は、図2に示すように、扉板511と前方密閉部512とを有する。
扉板511は、前方開口部51Hの外形に沿った形状を有する。また、扉板511は、不図示のヒンジを介して画像形成装置1の上下方向に揺動する。そして、扉板511は、前方開口部51Hに対して開閉可能に取り付けられる。扉板511は、樹脂材料にて板状に成型され、画像形成において必要な機能部品を備えていない。
なお、扉板511が開いた状態では、各画像形成ユニット11を構成する各種部材を使用者等が操作することが可能となる。例えば前方扉部51の扉板511が開いた状態では、画像形成ユニット11における感光体ドラム12の交換や各色のトナーを収容するトナーボトルの交換などを行うことができる。
前方密閉部512は、封止部材の一例としてのガスケット70と、ガスケット70を保持するガスケット保持部513とを備えて構成される。
ガスケット70は、扉板511の外形に沿うようにして、扉板511の縁の内側に取り付けられる。そして、ガスケット70は、扉板511が閉じた状態において、前方開口部51Hと扉板511との隙間を封止(シール)する。本実施形態では、ガスケット70は、本体筐体50内部に位置する例えば画像形成部10等の動作音等が外部へと漏れることを低減する。なお、ガスケット70については、後に詳しく説明する。
ガスケット保持部513は、扉板511におけるガスケット70を設ける箇所に対応して形成される。ガスケット保持部513は、本実施形態では、断面が凹部形状をした保持溝513Hによって構成する。そして、ガスケット保持部513は、保持溝513Hにガスケット70の一部が挿入されることでガスケット70を保持する。
側方扉部55は、図2に示すように、カバー部材551と側方密閉部552とを備えて構成される。
カバー部材551は、側方開口部55Hの外形に沿った形状を有する。また、カバー部材551は、不図示のヒンジを介して筐体部材50Bに対して開閉可能に取り付けられる。
側方密閉部552は、ガスケット70と、ガスケット70を保持するガスケット保持部553とを備えて構成される。なお、側方扉部55に設けられるガスケット70と、上述の前方扉部51に設けられるガスケット70とは、設けられる箇所が相違するだけであって基本構成は同じである。
ガスケット保持部553は、本実施形態では、断面が凹部形状をした保持溝553Hによって構成する。そして、ガスケット保持部553は、保持溝553Hにガスケット70の一部が挿入されることでガスケット70を保持する。
なお、カバー部材551が開いた状態では、用紙搬送系40の一部が露出した状態になる。例えば搬送経路41に用紙Sが詰まった場合に、カバー部材551を開放すること搬送経路41を露出させ、詰まった用紙Sを直接除去することができる。
側方扉部55におけるガスケット70は、カバー部材551の外形に沿うようにして、カバー部材551の縁の内側に取り付けられる。そして、ガスケット70は、カバー部材551が閉じた状態において、側方開口部55Hとカバー部材551との間の隙間を封止(シール)する。本実施形態では、側方扉部55におけるガスケット70は、本体筐体50内部に位置する例えば用紙搬送系40や画像形成部10等の動作音等が外部へと漏れることを低減する。
続いて、用紙収容部31の引出部35について具体的に説明する。
引出部35は、積載部351と、引出密閉部352と、被接触部354とを有する。
積載部351は、凹形状を有しており用紙Sの束を積載する(図1参照)。
引出密閉部352は、封止部材の一例としての第2ガスケット80と、第2ガスケット80を保持するガスケット保持部353とを備えて構成される。
第2ガスケット80は、図2に示すように、引出部35において積載部351とは逆の背面側に設けられる。そして、第2ガスケット80は、引出部35の前方側の端部であって、引出し方向と交差する方向に沿って延びて設けられる。本実施形態では、第1用紙収容部31A、第2用紙収容部31B、第3用紙収容部31Cの各引出部35にそれぞれ設けられる。さらに、本実施形態では、第2ガスケット80は、筐体部材50Bと第1用紙収容部31Aの上側との間を封止するために、筐体部材50Bの第1用紙収容部31Aに対向する箇所にも設けている。
そして、第2ガスケット80は、本実施形態では、本体筐体50内部に位置する例えば画像形成部10等の動作音等が外部へと漏れることを低減する。なお、第2ガスケット80については、後に詳しく説明する。
ガスケット保持部353は、第2ガスケット80を設ける箇所に対応して引出部35に形成される。ガスケット保持部353は、本実施形態では、断面が凹部形状をした保持溝353Hによって構成する。そして、ガスケット保持部353は、保持溝353Hに第2ガスケット80の一部が挿入されることで第2ガスケット80を保持する。
被接触部354は、第2ガスケット80に接触し、第2ガスケット80とともに隙間を閉じる箇所を形成する。本実施形態では、被接触部354は、第1用紙収容部31A、第2用紙収容部31Bおよび第3用紙収容部31Cにおいて、各第2ガスケット80と対向する箇所にそれぞれ設けられる。本実施形態では、第2ガスケット80は、各第1用紙収容部31A、第2用紙収容部31Bおよび第3用紙収容部31Cの各引出部35の下側にそれぞれ設けられる。そのため、被接触部354は、各第1用紙収容部31A、第2用紙収容部31Bおよび第3用紙収容部31Cの各引出部35の上側に配置している。
図3は、本実施形態のガスケット70の断面図である。
なお、図3には、ガスケット70の長手方向に交差する方向に切断した断面を示している。さらに、ガスケット70は長手方向の任意の位置で同じ断面形状を有する。また、以下の説明では、ガスケット保持部513に設けられるガスケット70を例に説明する。
ガスケット70は、図3に示すように、ガスケット保持部513の保持溝513H(図2参照)に接続する取付部の一例としての接続部71と、封止対象の筐体部材50B(図2参照)に接して隙間を閉じる延長部の一例としての密閉部72を備えて構成される。また、本実施形態では、接続部71および密閉部72は、一体的に構成される。なお、本実施形態のガスケット70の材料には、ゴム材を用いることができる。
接続部71は、挿入部711と基礎部712とを有して構成される。
挿入部711は、軸部711Sと、軸部711Sに設けられる第1突出部711aと、軸部711Sに設けられる第2突出部711bとを備える。
第1突出部711aは、第2突出部711bよりも軸方向の内側であって密閉部72に近い側に配置される。第1突出部711aは、軸部711Sから突出する一対の凸部によって構成される。そして、第1突出部711aの先端部間の幅は、ガスケット保持部513の保持溝513Hの幅よりも広い。従って、挿入部711が保持溝513Hに挿入された際に、第1突出部711aが圧縮変形することで抜け難くなる程度の摩擦力が作用する。
さらに、第1突出部711aは、図3に示すように、それぞれ軸部711Sに対して予め定めた角度θ1をなす。
第2突出部711bは、ガスケット70における密閉部72とは逆側の端部に位置する。第2突出部711bは、第1突出部711aと同様に、軸部711Sから突出する一対の凸部によって構成される。第2突出部711bの先端部間の幅は、保持溝513Hの幅よりも広い。第1突出部711aと同様に、挿入部711が保持溝513Hに挿入された際に、第2突出部711bが圧縮変形することで抜け難くなる程度の摩擦力が作用する。
そして、第2突出部711bは、図3に示すように、それぞれ軸部711Sに対して予め定めた角度θ2をなす。本実施形態では、第2突出部711bは、軸部711Sに対する角度θ2が、第1突出部711aの軸部711Sに対する角度θ1と比較して大きい。
本実施形態では、ガスケット70をガスケット保持部513に取り付ける際の挿入方向の端部に位置する第2突出部711bの角度θ2を大きくすることで、挿入部711を保持溝513Hに挿入し易くしている。一方で、端部に位置していない第1突出部711aについては、角度θ1を小さくして保持溝513Hから抜け難くする機能を優先させている。
このように、本実施形態では、第1突出部711aと第2突出部711bとの角度を異ならせることによって、ガスケット70をガスケット保持部513に取りつけるときには挿入し易く、取り付け後には抜け難くなるようにしている。
基礎部712は、ガスケット保持部513の保持溝513H(図2参照)よりも幅が大きく形成される。基礎部712は、軸部711Sに対して交差する方向に延びて形成される。そして、基礎部712は、挿入部711が保持溝513Hに対して予め定めた深さで挿入された状態で留まるように、保持溝513Hの縁に引っ掛かる(後述の図5参照)。さらに、基礎部712は、ガスケット70がガスケット保持部513に取り付けられた状態にて、密閉部72が予め定めた形状で立ち上がるように密閉部72を支持する。
また、基礎部712の端部712eは、断面がテーパ状に形成されている。具体的には、端部712eは、外側に向かうに従って厚みが次第に薄くなるように構成している。これによって、本実施形態では、例えば基礎部712が他の部材の接触を受けた場合などに、基礎部712に他の部材が引っ掛かってガスケット70が外れることを防止している。
密閉部72の断面は、図3に示すように、概形がL字形状をしている。そして、密閉部72は、立上部721および変形部の一例としての屈曲部722を有して構成される。
立上部721は、基礎部712から遠ざかる方向に延びて立ち上がる部分である。立上部721は、接続部71における軸部711Sの軸方向に沿って延びる直線形状部721sと、直線形状部721sに連続し端部721aに向けて円弧を描く円弧形状部721rとを有する。
そして、本実施形態の密閉部72は、立上部721の一端側が屈曲部722を介して接続部71に結合し、立上部721の他端側に位置する円弧形状部721rは接続部71に結合していない。このように、本実施形態のガスケット70は、密閉部72が所謂片持ちの状態で接続部71に支持されている。
屈曲部722は、密閉部72が対象部材である筐体部材50Bに接触する際に、立上部721が倒れ込む変形をし易くする。本実施形態では、基礎部712の一端側(図3のおける左側端部)が、表面から内部に向かって凹む凹み部73を有している。また、この凹み部73は、立上部721の一端側とも連続している。凹み部73によって屈曲部722が形成され、屈曲部722は、立上部721の厚みB1と比較して厚みB2が薄い部分を有している。図3で示すように、凹み部73は、その断面形状が円弧状に形成されている。これによって、屈曲部722の剛性が例えば立上部721と比較して小さくなっている。そして、後述するように密閉部72が対象部材(筐体部材50B)に接した際に、屈曲部722を変形の支点として立上部721が倒れ込むように変形する。
また、凹み部73は、基礎部712の立上部721側の表面が内部に向かって凹んでいる。軸部711Sの中心軸の軸方向における、立上部721の射影が、凹み部73を覆うように、立上部721は凹み部73から延びている。
さらに、図3に示す断面において、凹み部73は、基礎部712の上面から延ばした仮想延長線よりも基礎部712側に凹んでいる。また、直線形状部721sの基礎部712側の表面から延ばした仮想延長線よりも凹んでいる。
また、基礎部712の上面からの延ばした仮想延長線と屈曲部722との交点Pが、屈曲部722の円弧状の周長のほぼ中心となる。そして、開閉操作が行われる際には、この交点Pが支点となって立上部721が倒れる。屈曲部722は、基礎部712の上面から延ばした仮想延長線よりも基礎部712側に凹んでいるため、交点Pは基礎部712に近い側となる。
さらに、屈曲部722は、軸部711Sの中心軸に沿って位置するのではなく、軸部711Sの中心軸からずれた位置に設けられる。これによって、本実施形態では、ガスケット70をガスケット保持部513に取り付ける際、ガスケット保持部513の保持溝513Hに接続部71を押し込み過ぎないようにしている。
ガスケット70の取り付けの際には、例えばローラなどの取り付け治具を用いてガスケット70を保持溝513Hに押し込むようにして行う。このとき、ガスケット70においては、密閉部72が取り付け治具によって押される。そして、本実施形態では、接続部71の軸部711Sの中心軸に対し、接続部71との接続箇所を構成する屈曲部722がずれている。このため、最も力がかかる密閉部72の屈曲部722が軸部711Sに対してずれて位置することで、挿入部711が保持溝513Hに過剰に押し込まれることが防止される。
また、本実施形態が適用されるガスケット70においては、接続部71の硬度と比較して、密閉部72の硬度が小さくなるように構成している。例えば、接続部71のゴム硬度(JIS−A)は例えば約80°に設定し、密閉部72の硬度は例えば40°にしている。そして、本実施形態では、接続部71および密閉部72の硬度を異ならせることによって、密閉部72の剛性を接続部71と比較して小さくしている。
なお、本実施形態のガスケット70の製造には、接続部71および密閉部72を成形する金型を用いる。そして、接続部71の硬度を得るための配合がなされた第1の材料と、密閉部72の硬度を得るための配合がなされた第2の材料とを、金型の対応箇所にそれぞれ充填する。そして、予め定められた硬度の接続部71と、接続部71よりも硬度が低い密閉部72とが形成されたガスケット70を得る。
図4は、本実施形態の第2ガスケット80の断面図である。
なお、図4には、第2ガスケット80の長手方向に交差する方向に切断した断面を示している。さらに、第2ガスケット80は長手方向の任意の位置で同じ断面形状を有する。
第2ガスケット80は、図4に示すように、ガスケット保持部353の保持溝353H(図2参照)に接続する取付部の一例としての接続部81と、封止対象の筐体部材50B(図2参照)に接して隙間を閉じる延長部の一例としての密閉部82とを備えて構成される。また、本実施形態では、接続部81および密閉部82は、一体的に構成される。なお、本実施形態の第2ガスケット80の材料には、ゴム材を用いることができる。
接続部81は、挿入部811と基礎部812とを有して構成される。
挿入部811は、軸部811Sと、軸部811Sに設けられた第1突出部811aと、軸部811Sに設けられた第2突出部811bとを備える。
第1突出部811aは、第2突出部811bよりも軸方向の内側であって密閉部82に近い側に配置される。第1突出部811aは、軸部811Sから突出する一対の凸部によって構成される。そして、第1突出部811aの先端部間の幅は、ガスケット保持部353の保持溝353Hの幅よりも広い。
さらに、第1突出部811aは、図4に示すように、それぞれ軸部811Sに対して予め定めた角度θ1をなす。
第2突出部811bは、第2ガスケット80における密閉部82とは逆側の端部に位置する。第2突出部811bは、第1突出部811aと同様に、軸部811Sから突出する一対の凸部によって構成される。第2突出部811bの先端部間の幅は、保持溝353Hの幅よりも広い。
そして、第2突出部811bは、図4に示すように、それぞれ軸部811Sに対して予め定めた角度θ2をなす。本実施形態では、第2突出部811bの軸部811Sに対する角度θ2が、第1突出部811aの軸部811Sに対してなす角度θ1よりも大きい。
基礎部812は、ガスケット保持部353の保持溝353H(図2参照)よりも幅が大きく形成される。基礎部812は、軸部811Sに対して交差する方向に延びて形成される。そして、基礎部812は、挿入部811が保持溝353Hに対して予め定めた深さで挿入された状態で留まるように、保持溝353Hの縁に引っ掛かる(後述の図6参照)。さらに、基礎部812は、第2ガスケット80が保持溝353Hに取り付けられた状態にて、密閉部82が予め定めた形状で立ち上がるように密閉部82を支持する。
また、基礎部812の端部812eは、断面がテーパ状に形成されている。具体的には、端部812eは、外側に向かうに従って厚みが次第に薄くなるように構成している。これによって、例えば基礎部812が他の引出部35の接触を受けた場合に、基礎部812に他の引出部35に引っ掛かって第2ガスケット80が外れることを防止している。
密閉部82の断面は、図4に示すように、概形がI字形状をしている。そして、密閉部82は、立上部821と変形部の一例としての基部822とを有している。
立上部821は、基礎部812から遠ざかる方向に延びて立ち上がる部分である。そして、立上部821が接続部81に近づく方向に倒れるように変形することで、本実施形態では、他の引出部35との間の隙間を密閉する。
基部822は、立上部821の端部に設けられ、立上部821よりも幅が広く形成される。また、基部822は、密閉部82と接続部81との接続箇所となる。そして、基部822が接続部81の軸部811Sの軸方向に埋め込まれるように結合している。
本実施形態では、基部822が接続部81の基礎部812の軸方向に埋め込まれるようにして結合するとともに、立上部821の他の箇所よりも幅を太くすることによって、第2ガスケット80をガスケット保持部353に取り付ける際、保持溝353Hに接続部81を押し込み過ぎないようにしている。
すなわち、第2ガスケット80の取り付けの際、取り付け治具を用いて第2ガスケット80を押し込むとき、第2ガスケット80では、密閉部82側を押しつけることになる。そして、本実施形態では、接続部81の軸部811Sの軸方向に対して幅広の基部822を介して接続することで、密閉部82に掛かる力が基部822にて分散して基礎部812および軸部811Sに掛かる。これによって、第2ガスケット80の挿入部811が保持溝353Hに過剰に押し込まれることが防止される。
なお、第2ガスケット80において、接続部81の軸部811Sの中心軸に対して、密閉部82の中心軸をずらして配置し、密閉部82を介して取り付け治具から受けた力を軸部811Sからずらすことで、挿入部811の保持溝353Hへの押し込み過ぎを防止するように構成しても良い。
また、本実施形態が適用される第2ガスケット80においては、接続部81の硬度と比較して、密閉部82の硬度が小さくなるように構成している。例えば、接続部81のゴム硬度は例えば約80°に設定し、密閉部82の硬度は例えば40°にしている。そして、本実施形態では、接続部81および密閉部82の硬度を異ならせることによって、密閉部82の剛性を接続部81と比較して小さくしている。
なお、第2ガスケット80の製造方法は、上述したガスケット70と同様である。
続いて、ガスケット70および第2ガスケット80の密閉作用について説明する。
図5は、ガスケット70の密閉作用を説明するための図である。
前方扉部51の扉板511が開状態(図2参照)から扉板511が閉状態になると、図5に示すように、密閉部72の立上部721によって隙間が閉じられる。この際に、ガスケット70では筐体部材50Bの接触により、密閉部72が接続部71に近づく方向に変位する。このとき、密閉部72においては、他の部分と比較して厚みが薄く形成され曲がり易く構成された屈曲部722が変形する。そして、屈曲部722に連続する立上部721が接続部71に近づく方向に変形する。また、立上部721が接続部71に近づく方向に変形する際、凹み部73が形成されているため、立上部721と接続部71とが接触しない。なお、扉板511は、図5のA方向から筐体部材50Bに近づく。
そして、ガスケット70は、筐体部材50Bと扉板511との間の隙間を閉じるように密閉することで、画像形成部10等の筐体部材50Bの内部に設けられる画像形成部10(図1参照)などの動作音が外に漏れないように作用する。
また、上述のとおり、ガスケット70は、密閉部72が変形し易くなるように作用する屈曲部722を有すること、また、変形に際して立上部721と接続部71とが接触しないことによって、筐体部材50Bの接触を受けた際に、扉板511の開閉操作の操作力を低減する。
さらに、図5に示すように、本実施形態のガスケット70は、立上部721が所謂片持ちの状態で支持されている。そして、扉板511が筐体部材50Bに対して最も閉じた状態になっても、立上部721の端部721aが基礎部712や扉板511などの他の部分に接触しない。また、端部721aだけでなく、密閉部72全体が基礎部712や扉板511などの他の部分に接触しない。上述のとおり、ガスケット70の材料にはゴム材を用いており、長期間にわたってゴム材同士が接触していると、ゴム材同士が貼りついてしまうおそれがある。
また、凹み部73は、基礎部712の立上部721側の表面が内部に向かって凹んで形成され、立上部721は凹み部73から延びている。したがって、例えば凹み部73を立上部721だけに設けた場合と比較して、ガスケット70が封止する、筐体部材50Bと扉板511との間の隙間が狭くなる。
さらに、本実施形態では、扉板511の開閉に伴って変位および変形する部分となる密閉部72の硬度を比較的低くすることで剛性を小さくしている。そのため、扉板511の開閉時にガスケット70を変形させるために必要となる操作力が低減される。一方で、ガスケット保持部513との接続を維持する接続部71の硬度を比較的高くすることで剛性を大きくしている。これにより、ガスケット70がガスケット保持部513から外れ難くなる。
なお、本実施形態では、屈曲部722として他の部分と比較して厚みを薄くすることで剛性を小さくし、変形し易くしているが、これに限定されるものではない。例えば屈曲部722に相当する箇所の厚みが他の部分と同じであっても、屈曲部722に相当する部分のゴム硬度を例えば立上部721と比較してさらに低くすることで剛性を小さくしても良い。この場合においても、密閉部72が筐体部材50Bの接触を受けた際に、密閉部72が変形し易くなり、扉板511の開閉操作の操作力が低減する。
図6は、第2ガスケット80の密閉作用を説明するための図である。
なお、以下では、第2用紙収容部31B(図2参照)を例に説明する。
第2用紙収容部31Bの引出部35が引き出された状態(図2参照)から、引出部35が収容された状態になる。そうすると、図6に示すように、第2ガスケット80における密閉部82の立上部821によって、第3用紙収容部31Cの被接触部354との間の隙間が閉じられる。また、この際に、第2ガスケット80は被接触部354との接触により、密閉部82が接続部81に向けて近づく方向に倒れ込むように変位する。
そして、第2ガスケット80は、第2用紙収容部31Bと第3用紙収容部31Cとの隙間を閉じるように密閉することで、筐体部材50Bの内部に設けられる画像形成部10等の動作部の動作音が外に漏れないように作用する。
なお、第2用紙収容部31Bは図6のB方向に移動することで引出部35に収容された状態となる。
また、上述のとおり、密閉部82は、接続部81と比較して硬度を低く設定することで剛性を小さくしている。そのため、引出部35の開閉動作の際に、第2ガスケット80が引出部35の押し込みまたは引出しの操作をする際の操作力が低減される。
特に、本実施形態では、接続部81との接続箇所となる基部822の硬度も、接続部81と比較して低くしている。そのため、第2ガスケット80においては、密閉部82の曲げ変形の支点となる基部822が変形し易く構成される。そのため、本実施形態の第2ガスケット80では、引出部35の開閉動作の際の操作力がさらに低減される。
一方で、第2ガスケット80では、ガスケット保持部353との接続を維持する接続部81の硬度が密閉部82と比較して高く構成される。これによって、第2ガスケット80がガスケット保持部353から外れ難くなっている。
なお、本実施形態では、第2ガスケット80においては、密閉部82全体を低硬度に構成することで変形し易く構成しているが、これに限定するものではない。例えば、立上部821を倒れ易くするという観点では、基部822に相当する箇所の厚みを他の部分と比較して薄くすることで剛性を小さくして変形し易く構成しても良い。
また、本実施形態では、ガスケット70を扉板511とカバー部材551とにそれぞれ取り付ける構成を採用しているが、これに限定する訳ではない。例えば、ガスケット70を筐体部材50Bが保持する構成を採用しても構わない。
さらにまた、本実施形態では、第2ガスケット80を各用紙収容部31における積載部351とは逆となる下側に設けているが、積載部351が設けられる側に第2ガスケット80を取り付けても構わない。ただし、本実施形態では、第2ガスケット80を各引出部35の下側に配置することで、積載部351に対して用紙を積載する際の作業性が低下しないようにしている。
図7は、変形例のガスケット保持部353を説明するための図である。
図7に示すように、変形例のガスケット保持部353は、第2ガスケット80を保持するための溝の周囲に、凹部554を有している。凹部554は、第2ガスケット80における接続部81の基礎部812の外形に対応して形成される。すなわち、凹部554は、基礎部812の幅より大きい幅を有するとともに、基礎部812の厚さ方向の厚み以上の深さに構成している。
このように構成される変形例のガスケット保持部353に第2ガスケット80を保持させると、基礎部812が凹部554にはまり込んだ状態になる。そして、基礎部812が引出部35の取付け面から突出せずに退避した状態で保持される。
これによって、変形例のガスケット保持部353では、例えば引出部35の開閉動作において第2ガスケット80の基礎部812に引出部35が引っ掛かるなどして、第2ガスケット80がガスケット保持部353から外れることが防止される。
続いて、本実施形態の引出部35について詳細に説明する。
図8(a)および(b)は、引出部35の被接触部354を詳細に説明するための図である。
被接触部354は、図8(a)に示すように、面状に形成される連続接触部の一例としての面接触部36と、複数のリブによって形成される部分接触部の一例としてのリブ接触部37と備えて構成される。そして、面接触部36とリブ接触部37とを備えて構成される被接触部354は、引出部35が開閉される際、および引出部35が筐体部材50B(図1参照)内にて用紙を供給可能にする予め定めた位置に設置された際に第2ガスケット80が接触する。
面接触部36は、第2ガスケット80に接触した際に、密閉部82に連続して接触できるように形成された面である。面接触部36は、引出部35の引出方向において、被接触部354に第2ガスケット80が接触した状態の立上部821の変形部分の長さに対応した幅を有して設けられる。また、面接触部36は、引出方向と交差する方向においては、第2ガスケット80の一方向に延びる長さに対応して形成する。
そして、面接触部36は、図8(b)に示すように、引出部35が筐体部材50B内に設置された状態にて、第2ガスケット80に対向する位置に形成される。
リブ接触部37は、本実施形態では、立てた状態で板状の部材を予め定めた間隔で複数並べることを構成される。また、リブ接触部37を構成するリブは、引出部35の引出方向に沿って延びるように配置する。
リブ接触部37は、引出部35の引出方向において、予め定めた幅に形成する。なお、本実施形態では、リブ接触部37の引出方向における幅は、積載部351に積載可能な最大枚数での用紙束の厚み以上に設定している。また、リブ接触部37は、引出方向と交差する方向においては、第2ガスケット80の一方向に延びる長さに対応して形成する。
また、本実施形態では、リブ接触部37を構成する複数のリブの上端部の高さが揃うようにしている。これによって、リブ接触部37の上端部を通る仮想の平面は凹凸ではなく面状に形成される。そして、本実施形態では、リブ接触部37の上端部の高さが、面接触部36の面の高さに揃うようにしている。
そして、リブ接触部37は、図8(b)に示すように、引出部35が筐体部材50B内に設置された状態ではなく、引出し挿入による開閉動作が行われていることで設置位置からずれた位置に位置する状態にて第2ガスケット80に対向するように形成される。
以上のように構成される被接触部354は、引出部35が引き出されたり差し込まれたりする状態においては、リブ接触部37にて第2ガスケット80の接触を受けながら移動する。このとき、リブ接触部37に対して第2ガスケット80の密閉部82が長手方向にわたって部分的に接触する。そのため、密閉部82が長手方向にわたって連続して接触する場合と比較して、第2ガスケット80と被接触部354との接触に伴って生じる音が低減される。
また、引出部35が予め定めた位置に設置された状態になると、面接触部36にて第2ガスケット80の接触を受ける。この状態では、面接触部36に対して第2ガスケット80の密閉部82が長手方向にわたって連続して接触する。被接触部354と第2ガスケット80との間の隙間が密閉され、筐体部材50Bの外側への音漏れが低減される。
そして、例えば、引出部35の被接触部354に関して、引出部35が予め定めた位置に設置された状態に接触する面である面接触部36のみによって構成すると、引出部35の強度が不十分になる可能性がある。そこで、本実施形態では、被接触部354において部分的に接触するリブ接触部37を設けることによって、引出部35の強度を維持しながら、第2ガスケット80との間での密閉も実現している。
さらに、本実施形態では、面接触部36の面の高さに揃うようにリブ接触部37を構成する複数のリブの上端部の高さを設定している。例えば、使用者が引出部35を引き出した状態では、被接触部354が上側を向いて露出する。そして、面接触部36およびリブ接触部37の存在によって、使用者が、被接触部354にて積載部351に積載する用紙束の紙揃えに利用できる。使用者は、面接触部36およびリブ接触部37に用紙束の端部を押し当てることによって、用紙束のばらつきを直し、そのまま用紙束を積載部351に積載することができる。
なお、被接触部354のリブ接触部37として、本実施形態では板状の部材を採用しているが、これに限定されない。リブ接触部37は、第2ガスケット80に対して部分的に接触する形状を有していれば良く、例えば格子状であったりハニカム形状であったりしても構わない。
また、本実施形態では、第2ガスケット80を各用紙収容部31における積載部351とは逆となる下側に設けているが、積載部351が設けられる側に第2ガスケット80を取り付けても構わない。ただし、本実施形態では、第2ガスケット80を各引出部35の下側に配置することで、積載部351に対して用紙を積載する際の作業性が低下しないようにしている。
さらに、本実施形態のガスケット70を、上述の引出部35に取りつけても構わない。この場合、ガスケット70の密閉部72が対向する引出部35の被接触部354に接触して、隙間の密閉が行われる。
1…画像形成装置、35…引出部、36…面接触部、37…リブ接触部、50…本体筐体、50B…筐体部材、51…前方扉部、51H…前方開口部、55…側方扉部、55H…側方開口部、70…ガスケット、71…接続部、72…密閉部、80…第2ガスケット、81…接続部、82…密閉部、511…扉板、551…カバー部材

Claims (11)

  1. 一の部材と、当該一の部材に対して相対的に一方向および当該一方向と逆の他方向に移動する他の部材と、の隙間を封止する封止部材であって、
    前記一の部材に挿入される軸部を有し、当該一の部材と接触する部分を有する取付部と、
    前記取付部と比較して剛性が低く構成されるとともに、前記他の部材が接触していない状態にて当該取付部から前記軸部の軸線上に沿って直線状に延び、当該他の部材と接触しながら当該他の部材に対して移動しつつ、前記相対的な移動に応じて前記一方向または前記他方向に変形して当該取付部に対して近づく延長部と、
    を備えることを特徴とする封止部材。
  2. 前記延長部は、前記取付部と比較して硬度が低いことを特徴とする請求項1に記載の封止部材。
  3. 前記延長部は、前記取付部に埋め込まれるようにして当該取付部と結合したことを特徴とする請求項1または2に記載の封止部材。
  4. 前記取付部は、前記軸部に対して予め定めた角度を有して突出する第1突出部と、当該第1突出部よりも軸方向の端部に位置するとともに当該第1突出部よりも当該軸部に対する角度が大きい第2突出部とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の封止部材。
  5. 画像を形成する画像形成部を備えた筐体部材と、
    前記筐体部材に対して外側に向けて引き出される引出方向と、当該筐体部材の内側に挿入する挿入方向とに操作可能な引出部材と、
    前記引出部材に対向して設けられる対向部材と、
    前記引出部材と前記対向部材との隙間を封止する封止部材と、を備え、
    前記封止部材は、
    前記引出部材または前記対向部材の一方の部材に挿入される軸部を有して当該一方の部材と接触する部分を有する取付部と、当該取付部と比較して剛性が低く構成されるとともに、当該引出部材または当該対向部材の他方の部材が接触していない状態にて当該軸部の軸線上に当該取付部から延び、当該他方の部材と接触しながら当該他方の部材に対して移動しつつ、当該引出部材と当該対向部材との相対的な移動に応じて前記引出方向または前記挿入方向に変形して当該取付部に対して近づく延長部と、を有する封止部材と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記取付部は、前記軸部に対して予め定めた角度を有して突出する第1突出部と、当該第1突出部よりも軸方向の端部に位置するとともに当該第1突出部よりも当該軸部に対する角度が大きい第2突出部とを有することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記対向部材または前記引出部材は、前記封止部材の前記取付部を保持するための保持溝を有し、
    前記封止部材は、前記保持溝の幅より長い幅を有して当該保持溝に掛かる掛かり部を備えることを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成装置。
  8. 前記掛かり部は、端部が前記保持溝に向けて傾斜するテーパ状に形成されることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記保持溝には、前記掛かり部が埋没するように形成された凹部が設けられることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 画像を形成する画像形成部を備えた筐体部材と、
    前記筐体部材に対して外側に向けて引き出される引出方向と、当該筐体部材の内側に挿入する挿入方向とに操作可能な第1の引出部材と、
    前記第1の引出部材の下側に設けられ、前記筐体部材に対して外側に向けて引き出される引出方向と、当該筐体部材の内側に挿入する挿入方向とに操作可能な第2の引出部材と、
    前記第1の引出部材と前記第2の引出部材との隙間を封止する封止部材と、を備え、
    前記封止部材は、
    前記第1の引出部材または前記第2の引出部材の一方の部材に挿入される軸部を有して当該一方の部材と接触する部分を有する取付部と、当該取付部と比較して剛性が低く構成されるとともに、当該第1の引出部材または当該第2の引出部材の他方の部材が接触していない状態にて当該軸部の軸線上に当該取付部から延び、当該他方の部材と接触しながら当該他方の部材に対して移動しつつ、当該第1の引出部材と当該第2の引出部材との相対的な移動に応じて前記引出方向または前記挿入方向に変形して当該取付部に対して近づく延長部と、を有する封止部材と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  11. 前記第1の引出部材に前記軸部が挿入されることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
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