JP5589875B2 - 回転軸用アキシアル荷重測定装置の検定方法及び検定装置 - Google Patents
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Description
このうちのハウジングは、回転しない。
又、前記回転軸は、それぞれが予圧を付与された複数の転がり軸受により、前記ハウジングの内側に回転自在に支持されている。
又、前記エンコーダは、前記回転軸の一部に支持固定されたもので、この回転軸と同心の外周面を被検出面としている。
又、前記センサは、検出部を前記被検出面に対向させた状態で、前記ハウジングに支持されている。
更に、前記演算器は、前記センサの出力信号を処理するもので、予めインストールした、この出力信号とアキシアル荷重との関係を組み込んだソフトウェアにより、前記出力信号に基づいて前記回転軸に関するアキシアル荷重を求める機能を有する。
この為に本発明の回転軸用アキシアル荷重測定装置の検定方法では、保持ケースに対し回転自在に支持した荷重伝達軸に前記回転軸の端部を押し付けつつこの回転軸を回転させた状態で、前記センサの出力信号を取得する。そして、この出力信号と前記荷重伝達軸に前記回転軸の端部を押し付けているアキシアル荷重との関係に基づき、前記ソフトウェア中の出力信号とアキシアル荷重との関係の適否を判定する。
尚、この関係が適であると判定した場合には、前記回転軸用アキシアル荷重測定装置の使用をそのまま継続する。これに対して、不適と判定した場合には、前記ソフトウェアを修正する。具体的には、上述した様な検定方法を実施する過程で求めた、前記出力信号と前記アキシアル荷重との関係を、改めて前記ソフトウェア中に組み込む。
或いは、請求項4に記載した発明の様に、前記保持ケースの底板部と固定の部分との間に、軸方向に圧縮する事により既知のアキシアル荷重を発生させる圧縮ばねを設ける。そして、この圧縮ばねが発生するアキシアル荷重と前記センサの出力信号との関係を求めて、前記ソフトウェア中の出力信号とアキシアル荷重との関係の適否を判定する。
このうちの保持部材は、前記回転軸の先端面に対向する部分に設けられて、この回転軸の軸方向に加わるアキシアル荷重を支承可能である。
又、前記アキシアル荷重特定部材と、保持ケースと、荷重伝達軸とは、前記回転軸の先端部と保持部材との間に、この保持部材の側から互いに直列に設けている。
このうちのアキシアル荷重特定部材は、荷重測定装置(請求項6に記載した発明)或いは既知の弾力を有する(軸方向寸法及びばね定数が既知である)圧縮ばね(請求項7に記載した発明)の様に、前記回転軸の軸方向に加わるアキシアル荷重を知る事ができるものである。
又、前記保持ケースは、例えば筒部の基端部を底板部により塞いで成り、前記回転軸側が開口した有底筒状である。
更に、前記荷重伝達軸は、基端部をこの保持ケースに回転自在に支持されると共に、先端面を前記回転軸の先端部に突き当て自在としたものである。
図1は、請求項1〜3、5、6に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例を含めて本発明の特徴は、多列転がり軸受ユニット3等の転がり軸受の剛性により定まる、アキシアル荷重とアキシアル方向の変位との関係を把握して、このうちのアキシアル荷重の測定精度を確保する点にある。回転軸である主軸2に加わるアキシアル荷重を求める為の回転軸用アキシアル荷重測定装置の構造及び作用に就いては、前述の図4〜9に示した先発明に係る構造と同様であるから、重複する説明は省略し、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
図3は、請求項1、2、4、5、7に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、保持ケース15の底板部18と保持部材13との間に、圧縮コイルばね22を設けている。この圧縮コイルばね22の軸方向長さ及びばね定数は既知である。荷重測定装置14(図1参照)をこの圧縮コイルばね22に変えた以外の構成は、上述した実施の形態の第1例と同様である。回転軸用アキシアル荷重測定装置の検定を行う際には、ハウジング1を前記保持部材13に向け前進させて、前記圧縮コイルばね22を所定量だけ軸方向に圧縮する。工作機械の主軸頭である、前記ハウジング1は、移動量を高精度で規制できる為、前記圧縮コイルばね22の圧縮量を精度良く調節でき、この圧縮コイルばね22が発生するアキシアル荷重を所望値にできる。尚、このアキシアル荷重に基づいて、多列転がり軸受3の構成部品が弾性変形する事により、主軸2が前記ハウジング1に対して変位するが、この変位量は僅かであり、前記圧縮コイルばね22が発生するアキシアル荷重に及ぼす影響は無視できる。
2 主軸
3 多列転がり軸受ユニット
4 電動モータ
5a、5b、5c、5d 転がり軸受
6 エンコーダ
7 センサユニット
8 センサ素子
9 永久磁石
10 ホルダ
11 被検出用特性変化組み合わせ部
12a、12b 凹溝
13 保持部材
14 荷重測定装置
15 保持ケース
16 荷重伝達軸
17 円筒部
18 底板部
19 複列玉軸受ユニット
20 保持凹部
21 段部
22 圧縮コイルばね
Claims (7)
- 回転しないハウジングと、それぞれが予圧を付与された複数の転がり軸受により、このハウジングの内側に回転自在に支持された回転軸と、この回転軸の一部に支持固定された、この回転軸と同心の外周面を被検出面としたエンコーダと、検出部をこの被検出面に対向させた状態で前記ハウジングに支持されたセンサと、このセンサの出力信号を処理する演算器とを備え、この演算器は、予めインストールした、この出力信号とアキシアル荷重との関係を組み込んだソフトウェアにより、前記出力信号に基づいて前記回転軸に関するアキシアル荷重を求める機能を有するものである回転軸用アキシアル荷重測定装置に関して、前記各転がり軸受の剛性変化に伴う出力信号とアキシアル荷重との関係を修正する為、これら出力信号とアキシアル荷重との関係を求める回転軸用アキシアル荷重測定装置の検定方法であって、保持ケースに対し回転自在に支持した荷重伝達軸に前記回転軸の端部を押し付けつつこの回転軸を回転させた状態で、前記センサの出力信号を取得し、この出力信号と前記荷重伝達軸に前記回転軸の端部を押し付けているアキシアル荷重との関係に基づき、前記ソフトウェア中の出力信号とアキシアル荷重との関係の適否を判定する回転軸用アキシアル荷重測定装置の検定方法。
- 前記保持ケースは、筒部の基端部を底板部により塞いで成り、前記回転軸側が開口した有底筒状であり、前記荷重伝達軸はその基端部をこの保持ケースの内側に、ラジアル荷重及びスラスト荷重を支承自在な転がり軸受により回転自在に支持したものであり、前記荷重伝達軸の先端部を前記回転軸の端部に、アキシアル荷重を伝達可能に係合可能としている、請求項1に記載した回転軸用アキシアル荷重測定装置の検定方法。
- 前記保持ケースの底板部と固定の部分との間に、この保持ケースに加わるアキシアル荷重を測定可能な荷重測定装置を設け、この荷重測定装置により測定したアキシアル荷重と前記センサの出力信号との関係を求めて、前記ソフトウェア中の出力信号とアキシアル荷重との関係の適否を判定する、請求項2に記載した回転軸用アキシアル荷重測定装置の検定方法。
- 前記保持ケースの底板部と固定の部分との間に、軸方向に圧縮する事により既知のアキシアル荷重を発生させる圧縮ばねを設け、この圧縮ばねが発生するアキシアル荷重と前記センサの出力信号との関係を求めて、前記ソフトウェア中の出力信号とアキシアル荷重との関係の適否を判定する、請求項2に記載した回転軸用アキシアル荷重測定装置の検定方法。
- 回転しないハウジングと、それぞれが予圧を付与された複数の転がり軸受により、このハウジングの内側に回転自在に支持された回転軸と、この回転軸の一部に支持固定された、この回転軸と同心の外周面を被検出面としたエンコーダと、検出部をこの被検出面に対向させた状態で前記ハウジングに支持されたセンサと、このセンサの出力信号を処理する演算器とを備え、この演算器は、予めインストールした、この出力信号とアキシアル荷重との関係を組み込んだソフトウェアにより、前記出力信号に基づいて前記回転軸に関するアキシアル荷重を求める機能を有するものである回転軸用アキシアル荷重測定装置に関して、前記各転がり軸受の剛性変化に伴う出力信号とアキシアル荷重との関係を修正する為、これら出力信号とアキシアル荷重との関係を求める回転軸用アキシアル荷重測定装置の検定装置であって、前記回転軸の先端面に対向する部分に設けられた、この回転軸の軸方向に加わるアキシアル荷重を支承可能な保持部材と、これら回転軸の先端部と保持部材との間に、この保持部材の側から互いに直列に設けられた、前記アキシアル荷重を知る事ができるアキシアル荷重特定用部材と、保持ケースと、その基端部をこの保持ケースに回転自在に支持されると共に、その先端面を前記回転軸の先端部に突き当て自在とした荷重伝達軸とを備えた回転軸用アキシアル荷重測定装置の検定装置。
- 前記アキシアル荷重特定用部材が、前記保持ケースと前記保持部材との間に加わるアキシアル荷重を測定可能な荷重測定装置である、請求項5に記載した回転軸用アキシアル荷重測定装置の検定装置。
- 前記アキシアル荷重特定用部材が、前記保持ケースと前記保持部材との間に挟持された、既知の弾力を有する圧縮ばねである、請求項5に記載した回転軸用アキシアル荷重測定装置の検定装置。
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