JP5585199B2 - Lens barrel and imaging device - Google Patents
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本発明は、レンズ鏡筒及びこれを備えた撮像装置に関するものである。 The present invention relates to a lens barrel and an image pickup apparatus including the lens barrel.
従来、ガイドバーに沿ってレンズ群を移動する構成のレンズ鏡筒が知られている。このようなガイドバー方式のレンズ鏡筒において、ガイドバーのレンズ枠に対する位置の微調整が可能な鏡枠調整装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。 Conventionally, a lens barrel configured to move a lens group along a guide bar is known. In such a guide bar type lens barrel, there has been disclosed a lens frame adjusting device capable of finely adjusting the position of the guide bar with respect to the lens frame (see, for example, Patent Document 1).
一般的に、レンズ鏡筒において、ガイドバーに対するレンズ枠の調整には、シフト調整とティルト調整の2種類がある。これらは、改善すべき光学性能の項目により使い分けられる。上述した特許文献1の鏡枠調整装置は、シフト調整には対応しているがティルト調整については考慮されていない。 Generally, in a lens barrel, there are two types of adjustment of the lens frame with respect to the guide bar: shift adjustment and tilt adjustment. These are properly used according to the item of optical performance to be improved. The above-described lens frame adjustment apparatus of Patent Document 1 supports shift adjustment but does not consider tilt adjustment.
本発明の課題は、ガイドバー方式のレンズ鏡筒において、レンズ枠のティルト調整が可能なレンズ鏡筒及びこれを備えた撮像装置を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a lens barrel capable of adjusting a tilt of a lens frame in a guide bar type lens barrel and an image pickup apparatus including the lens barrel.
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、第1方向に延在する案内軸(52U)と、光学系を保持する保持部材(40)と、前記案内軸に対して移動可能に係合する係合部(41)と、前記係合部と前記保持部材との間に設けられ、前記係合部に対して前記保持部材を揺動自在に支持する支持軸(61)と、前記支持軸に対して所定方向に偏倚した位置に設けられ、回転中心に対して偏心した外周面を有する回転可能な偏心部材(70)と、前記支持軸から偏倚した位置に設けられ、前記係合部と前記保持部材との間隔を調整する調整部材(71)と、を備え、前記保持部材と前記係合部とのいずれか一方は開口部(41C)を有し、前記偏心部材及び前記調整部材は前記開口部内に設けられ、前記開口部の内周面により、前記偏心部材を前記所定方向と交差する方向から拘束することを特徴とするレンズ鏡筒(20)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒(20)であって、前記偏心部材(70)と前記調整部材(71)とは、前記第1方向において異なる位置に設けられることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のレンズ鏡筒(20)であって、前記偏心部材(70)と前記調整部材(71)とを同軸に配置したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒(20)であって、前記支持軸(61)は、前記案内軸(52U)と前記光学系の光軸とを結ぶ線上に配置されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒(20)であって、前記案内軸(52U)と平行に設けられた副案内軸(52L)と、前記保持部材(40)を前記副案内軸に係合する副係合部(42)と、を備え、前記支持軸(61)は、前記光学系の光軸に対して前記副係合部と対向する位置に配置されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒(20)であって、前記支持軸(61)は、前記光学系の光学中心に対応する位置に配置されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒(20)であって、複数の光学系を一体に保持すると共に、前記案内軸(52U)に移動可能に係合する保持筒(30)を更に備え、前記保持筒の内部おいて、前記複数の光学系の間に、前記保持部材(40)を前記複数の光学系とは独立して移動可能に配置したことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒(20)と、前記光学系による像を撮像する撮像素子(16)と、を備えることを特徴とする撮像装置(1)である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
The present invention solves the above problems by the following means. In addition, in order to make an understanding easy, although the code | symbol corresponding to embodiment of this invention is attached | subjected and demonstrated, it is not limited to this.
The invention according to claim 1, engaging the guide shaft extending in the first direction and (52U), a hold member that holds the optical system (40), movably engaged with respect to the guide shaft A coupling portion (41), a support shaft (61) provided between the engagement portion and the holding member, and supporting the holding member in a swingable manner with respect to the engagement portion; provided at a position offset in a predetermined direction against a rotatable eccentric member having an outer peripheral surface which is eccentric with respect to the rotation center (70), provided at a position offset from the support shaft, and the engagement portion An adjustment member (71) that adjusts the distance from the holding member, and either one of the holding member and the engagement portion has an opening (41C) , and the eccentric member and the adjustment member are provided in the opening, the inner peripheral surface of the opening portion, the predetermined direction and exchange the eccentric member A lens barrel (20), characterized in that the constraining from a direction.
The invention according to claim 2 is the lens barrel (20) according to claim 1, wherein the eccentric member (70) and the adjustment member (71) are provided at different positions in the first direction. It is characterized by being able to.
The invention according to claim 3 is the lens barrel (20) according to claim 2, wherein the eccentric member (70) and the adjustment member (71) are arranged coaxially.
The invention according to claim 4 is the lens barrel (20) according to any one of claims 1 to 3, wherein the support shaft (61) includes the guide shaft (52U) and the optical system. It arrange | positions on the line | wire which connects with the optical axis of this.
A fifth aspect of the present invention is the lens barrel (20) according to any one of the first to fourth aspects, wherein the auxiliary guide shaft (52L) is provided in parallel with the guide shaft (52U). And a sub-engaging portion (42) for engaging the holding member (40) with the sub-guide shaft, and the support shaft (61) is sub-engaged with the optical axis of the optical system. It is arrange | positioned in the position facing a part.
A sixth aspect of the present invention is the lens barrel (20) according to any one of the first to fifth aspects, wherein the support shaft (61) corresponds to an optical center of the optical system. It is characterized by being arranged in.
The invention according to
An invention according to an eighth aspect includes the lens barrel (20) according to any one of the first to seventh aspects, and an imaging element (16) that captures an image by the optical system. Imaging device (1).
Note that the configuration described with reference numerals may be modified as appropriate, and at least a part of the configuration may be replaced with another component.
本発明によれば、ガイドバー方式のレンズ鏡筒において、レンズ枠のティルト調整が可能なレンズ鏡筒及びこれを備えた撮像装置を提供することができる。 According to the present invention, in a guide bar type lens barrel, it is possible to provide a lens barrel capable of adjusting the tilt of a lens frame and an imaging apparatus including the lens barrel.
以下、図面を参照して、本発明に係るレンズ鏡筒及び撮像装置の実施形態について説明する。
なお、以下に示す各図には、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者が光軸OAを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラの位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をX軸プラス方向とする。また、正位置において上側に向かう方向をY軸プラス方向とする。更に、正位置において被写体に向かう方向をZ軸プラス方向とする。
Embodiments of a lens barrel and an imaging apparatus according to the present invention will be described below with reference to the drawings.
Each figure shown below is provided with an XYZ orthogonal coordinate system for ease of explanation and understanding. In this coordinate system, the direction toward the left side as viewed from the photographer at the position of the camera (hereinafter referred to as the normal position) when the photographer shoots a horizontally long image with the optical axis OA being horizontal is defined as the X axis plus direction. Further, the direction toward the upper side in the normal position is defined as the Y-axis plus direction. Further, the direction toward the subject at the normal position is taken as the Z-axis plus direction.
図1は、本実施形態におけるレンズ鏡筒20と、これを備えた撮像装置としてのカメラ1の概略図である。
本実施形態のカメラ1は、図1に示すように、カメラ本体10と、レンズ鏡筒20と、を備える。レンズ鏡筒20は、撮影光学系を構成する複数のレンズ群(L1〜L4)を備える。レンズ鏡筒20は、カメラ本体10のマウントCMに着脱可能に装着される。このため、カメラ1には、用途に応じて異なるレンズ鏡筒20を装着することができる。
FIG. 1 is a schematic diagram of a
As shown in FIG. 1, the camera 1 of the present embodiment includes a
カメラ本体10は、クイックリターンミラー11,ファインダスクリーン12,ペンタプリズム13,接眼光学系14,シャッター15,撮像素子16,表示装置17等を備える。
The
クイックリターンミラー11は、レンズ鏡筒20を通過した被写体側からの光(被写体光)の光路をファインダスクリーン12に向けて屈曲させるためのミラーである。クイックリターンミラー11は、カメラ本体10内に揺動可能に配置されている。クイックリターンミラー11は、レリーズ操作に応じて、被写体光の撮像素子16への入射を妨げない退避位置(図1中に二点鎖線で示す)に移動する。
The
ファインダスクリーン12は、クイックリターンミラー11により反射された被写体像を結像させるスクリーンである。ファインダスクリーン12は、クイックリターンミラー11とペンタプリズム13との間に配置されている。
ペンタプリズム13は、断面形状が略五角形のプリズムである。ペンタプリズム13は、カメラ本体10を横位置に構えた状態の上部に配置されている。ファインダスクリーン12に結像した倒立像は、ペンタプリズム13内で反転して正立像となり、接眼光学系14へ導かれる。
The
The
接眼光学系14は、ペンタプリズム13により正立像となった被写体像を、拡大観察するための光学系である。
シャッター15は、撮影者のレリーズ操作に応じて開閉し、撮像素子16に結像する被写体像光の露光時間を制御する部位である。
The eyepiece
The
撮像素子16は、撮影光学系によって結像された被写体像を電気信号に変換する部位である。撮像素子16は、フォトダイオードやCCDまたはCMOS等で構成されている。撮像素子16は、カメラ本体10の内側の背面側(図1に示す右側)に、受光面を光軸OAに対して直交させた状態で設けられている。
表示装置17は、カメラ本体10の外側の背面側(撮影者側)に設けられた液晶等の表示パネルにより構成されている。表示装置17は、表示パネルに撮影画像や、露光時間等の撮影に関する情報等を表示する。
The
The
上記のように構成されたカメラ1は、図示しないシャッターボタンが撮影者によりレリーズ操作されると、クイックリターンミラー11が、退避位置に移動する。そして、シャッター15は、レリーズ操作に応じて開閉し、撮像素子16に被写体像光を所定時間露光させる。更に、撮像素子16は、被写体像光を電気信号に変換して撮像する。撮像素子16によって撮像された撮像データは、図示しない記録部に記録される。
In the camera 1 configured as described above, the
次に、レンズ鏡筒20について説明する。
レンズ鏡筒20は、円柱状の外筒21の前端部(Z軸プラス方向の端部)にズーム操作環22を備える。ズーム操作環22の内周側には、第1レンズ群L1を保持する第1群鏡枠23、カム筒24及び固定鏡筒25が配置されている。
Next, the
The
カム筒24は、固定鏡筒25に対して相対回転可能で、且つ光軸OA方向(Z軸方向)には移動不能に設けられている。カム筒24は、ズーム操作環22の回転操作によって回転するように構成されている。
固定鏡筒25の内周側には、第2レンズ群L2と第4レンズ群L4とを保持するレンズ内筒30が配置されている。また、固定鏡筒25の後端部(Z軸マイナス方向の端部)には、レンズマウントLMが設けられている。
The
A lens
レンズ内筒30は、円筒状に形成された部材である。レンズ内筒30は、前端側に第2レンズ群L2が配置され、後端側に第4レンズ群L4が配置されている。また、レンズ内筒30の内周側には、第3レンズ群L3を保持する第3群鏡枠40が配置されている。
The lens
第1群鏡枠23、レンズ内筒30及び第3群鏡枠40は、それぞれ光軸OA方向(Z軸方向)に移動可能に設けられている。第1群鏡枠23、レンズ内筒30及び第3群鏡枠40は、詳細な構成を省略するが、それぞれカム筒24に対して、カム溝とカムフォロアとによって連動可能に構成されている。これにより、第1群鏡枠23、レンズ内筒30及び第3群鏡枠40は、カム筒24の回転によって所定の位置関係を保ちながら光軸OA方向に移動する。
The first
上記のように構成されたレンズ鏡筒20は、ズーム操作環22の回転操作によって、第1レンズ群L1、レンズ内筒30(第2レンズ群L2及び第4レンズ群L4)、第3レンズ群L3がそれぞれ所定の位置関係で移動して、合成焦点距離が変化する。
The
レンズ鏡筒20におけるレンズ内筒30及び第3群鏡枠40は、固定鏡筒25に設けられたガイド部材50に案内されて、光軸OA方向(Z軸方向)に、それぞれ独立して移動する。すなわち、本実施形態のレンズ鏡筒20は、複数のレンズ群(L2,L4)を所定間隔で一体的に保持するレンズ内筒30と、その間に配置されて独立して移動可能な第3群鏡枠40(第3レンズ群L3)とが共通のガイド部材50に係合して移動する、入れ子型のガイドバー方式として構成されている。
The lens
次に、図1及び図2〜図6を参照して、レンズ内筒30及び第3群鏡枠40の構成と、本実施形態における特徴部分である第3群鏡枠40が保持する第3レンズ群L3のティルト調整に係る構成について説明する。
図2は、レンズ内筒30の平面図である。図3は、図2のA−A断面図である。図4は、図2のB−B拡大部分断面図である。図5は、図3のC部拡大図である。図6(a)は図5のD−D矢視図、(b)は図5のE−E断面図である。
Next, with reference to FIGS. 1 and 2 to 6, the configuration of the
FIG. 2 is a plan view of the lens
上述したように、第2レンズ群L2及び第4レンズ群L4を保持するレンズ内筒30と、レンズ内筒30の内部に配置された第3群鏡枠40(第3レンズ群L3)とは、ガイド部材50に係合して当該ガイド部材50に案内されて移動するように構成されている。
ガイド部材50は、図3に示すように、円環状の支持リング51(図1参照)と、この支持リング51に固定された2本のガイドバー52(52U,52L)とを備える。以下、適宜に、ガイドバー52U,52Lを総称して「ガイドバー52」という。
As described above, the lens
As shown in FIG. 3, the
ガイドバー52は、所定径の丸棒状に形成された部材である。ガイドバー52は、ステンレス合金等の剛性を有する素材によって形成されている。ガイドバー52U,52Lは、それぞれ一方の端で支持リング51に固定されている。ガイドバー52U,52Lは、光軸OA方向の正面視において、支持リング51の周方向を二等分する同一円周上の2カ所(本実施形態ではY軸上のプラス側及びマイナス側)に配置されている。図3に示す断面図において、ガイドバー52Uは光軸OAに対して上側(Y軸プラス方向)に配置され、ガイドバー52Lは光軸OAに対して下側(Y軸マイナス方向)に配置されている。
The
ガイド部材50は、支持リング51が固定鏡筒25とレンズマウントLMとの間に介装され、固定鏡筒25と一体に固定されている。ガイドバー52U,52Lは、それぞれ固定鏡筒25の内周面とレンズ内筒30の外周面との間に、光軸OAと平行となるように配置されている。ガイドバー52は、固定鏡筒25の長さ方向全域に亘る長さを有する。ガイドバー52は、支持リング51と反対側の先端が、固定鏡筒25の被写体側の端部と嵌合している。
The
次に、レンズ内筒30について説明する。
レンズ内筒30は、図4に示すように、所定の肉厚を有する円筒状に形成された部材である。レンズ内筒30は、金属またはプラスチック等によって形成されている。上述したように、レンズ内筒30には、図3に示すように、その前端側に第2レンズ群L2が配置
され、後端側には第4レンズ群L4が配置されている。また、レンズ内筒30の内部には、第3群鏡枠40が光軸OA方向に移動可能に配置されている。
なお、詳細な構成は省略するが、レンズ内筒30は、光軸OA方向に分割状態で形成され、内部に第3群鏡枠40を収容することにより一体に組み立てられる。
Next, the lens
As shown in FIG. 4, the lens
Although a detailed configuration is omitted, the lens
レンズ内筒30の外周面には、図3に示すように、ガイドバー52U,52Lと対応する位置に、それぞれ前後一対のスライド軸受部31F,31Rが設けられている。また、レンズ内筒30の所定位置には、後述する第3群鏡枠40のスライドブロック41が移動可能な開口部35,36が形成されている。
As shown in FIG. 3, a pair of front and rear
スライド軸受部31Fは、レンズ内筒30の前端部の近傍に設けられている。スライド軸受部31Rは、レンズ内筒30の後端部の近傍に設けられている。スライド軸受部31Fとスライド軸受部31Rとは、光軸OA方向に所定の間隔で配置されている。
The
スライド軸受部31F,31Rは、光軸OA方向に所定の厚さを有する。図3において、光軸OAに対して上側(Y軸プラス方向)に設けられたスライド軸受部31F,31Rは、ガイドバー52Uと嵌合する。この上側のスライド軸受部31F,31Rは、ガイドバー52Uが所定の嵌合公差で摺動移動可能に嵌合する軸受孔を備える(符号を省略)。また、光軸OAに対して下側(Y軸マイナス方向)に設けられたスライド軸受部31F,31Rは、ガイドバー52Lと係合する。この下側のスライド軸受部31F,31Rは、ガイドバー52Lが所定の公差で摺動移動可能に係合するU字溝を備える(符号を省略)。
上記構成により、レンズ内筒30は、固定鏡筒25の内部をガイドバー52に沿って移動することができる。すなわち、レンズ内筒30は、ガイドバー52に案内されて、光軸OA回りに回転することなく、ガイドバー52の延設方向である光軸OA方向に移動することができる。
The
With the above configuration, the lens
次に、第3群鏡枠40について説明する。
第3群鏡枠40は、図3に示すように、所定厚さの円盤状に形成された部材である。第3群鏡枠40は、その外周において、ガイドバー52U,52Lと対応する位置にそれぞれスライドブロック41,42を備える。
Next, the third
As shown in FIG. 3, the third
スライドブロック41は、図3に示すように、装着基板41Aと、軸受41F及び41Rと、を備える。軸受41F及び41Rは、装着基板41Aの光軸OA方向の両端部に設けられている。
装着基板41Aは、図2に示すように、矩形の平面形状を有する。装着基板41Aは、所定厚さの平板状に形成されている。
As shown in FIG. 3, the
The mounting
軸受41F,41Rは、図3に示すように、装着基板41A上において、径方向の外周側に向けて突出している。軸受41F,41Rは、光軸OA方向に所定の厚さを有する。軸受41F,41Rは、ガイドバー52Uが所定の嵌合公差で摺動移動可能に嵌合する軸受孔(符号を省略)を備える。
As shown in FIG. 3, the
軸受41Fは、装着基板41Aの前端側の縁部に設けられている。また、軸受41Rは、装着基板41Aの後端側の縁部に設けられている。軸受41F,41Rは、光軸OA方向に所定間隔離れて配置されている。軸受41F,41Rの間隔は、第3群鏡枠40がガイドバー52Uに沿って安定して移動することができる長さに設定される。
The bearing 41F is provided at an edge portion on the front end side of the mounting
スライドブロック41は、図3及び図4に示すように、装着基板41Aを貫通する支持ネジ61を備えたティルト調整機構60を介して、第3群鏡枠40に取り付けられている。スライドブロック41は、レンズ内筒30の開口部35の内部に位置している。スライドブロック41の軸受41F,41Rは、レンズ内筒30の外周面より外側に突出して、下側のガイドバー52Uと嵌合している。ティルト調整機構60については後述する。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
スライドブロック42は、図3に示すように、軸受42Bを備える。軸受42Bは、光軸OA方向に所定の厚さを有する。軸受42Bは、ガイドバー52Lが所定の嵌合公差で摺動可能に嵌合する軸受孔(符号を省略)を備える。
As shown in FIG. 3, the
スライドブロック42は、ネジ46よって第3群鏡枠40の外周面に取り付けられている。軸受42Bは、レンズ内筒30の開口部36からレンズ内筒30の外周面より外側に突出して、ガイドバー52Lと嵌合している。
The
スライドブロック41は、図4に示すように、ティルト調整機構60によって第3群鏡枠40の外周面に取り付けられている。また、スライドブロック42は、ネジ46よって第3群鏡枠40の外周面に取り付けられている。このため、入れ子型のガイドバー方式であっても、スライドブロック41、42を、第3群鏡枠40に容易に組み付けることができる。
As shown in FIG. 4, the
スライドブロック41,42は、それぞれレンズ内筒30の対応する部位に形成された開口部35,36の内部に位置している。スライドブロック41の軸受41F,41Rは、開口部35からレンズ内筒30の外側に突出して、ガイドバー52Uと嵌合している。また、スライドブロック42の軸受42Bは、開口部36からレンズ内筒30の外側に突出して、ガイドバー52Lと嵌合している。
The slide blocks 41 and 42 are positioned inside
これにより、第3群鏡枠40は、レンズ内筒30の内部を、ガイドバー52に沿って移動することができる。すなわち、第3群鏡枠40は、ガイドバー52に案内されて、光軸OA回りに回転することなく、ガイドバー52の延設方向である光軸OA方向に移動することができる。
Thereby, the third
レンズ内筒30に形成された開口部35,36は、図3に示すように、内部にスライドブロック41,42を収容している。開口部35,36は、第3群鏡枠40の移動に伴うスライドブロック41,42の移動を許容する大きさ及び形状に形成されている。
As shown in FIG. 3, the
なお、図2及び図3は、第3群鏡枠40(第3レンズ群L3)がレンズ内筒30(第2レンズ群L2及び第4レンズ群L4)に対して最も前端側(被写体側)に位置した状態を示している。これは、本実施形態において最も広角側(焦点距離が短い側)の状態である。この状態から、第3群鏡枠40(第3レンズ群L3)が後端側(カメラ本体10側:図2及び図3における右側)に移動することで、望遠側となる。開口部35,36は、スライドブロック41,42が定められた望遠側の端まで移動可能な形状を有する。
2 and 3, the third group lens frame 40 (third lens group L3) is located at the most front end side (subject side) with respect to the lens inner cylinder 30 (second lens group L2 and fourth lens group L4). The state located at is shown. This is the state on the wide-angle side (the side with the shortest focal length) in this embodiment. From this state, the third group lens frame 40 (third lens group L3) moves to the rear end side (
第3群鏡枠40の移動は、レンズ内筒30の移動と同様に、ズーム操作環22を介して回転駆動されるカム筒24によって行われる。すなわち、カム筒24に形成されたカム溝に、第3群鏡枠40の外周面に突設されたカムフォロアが嵌合し、カム筒24の回転に伴ってカムフォロアの嵌合するカム溝の位置が光軸OA方向に変位する。このように、カム筒24の回転によって第3群鏡枠40が光軸OA方向に移動する。この第3群鏡枠40の移動は、同じカム筒24によって操作されるレンズ内筒30の移動とは異なる。
The movement of the third
上記のように構成されたレンズ内筒30及び第3群鏡枠40の移動構成では、ズーム操作環22の回転操作に伴うカム筒24の回転によって、レンズ内筒30(第2レンズ群L2及び第4レンズ群L4)と、第3群鏡枠40(第3レンズ群L3)とが、一つのガイド部材50(ガイドバー52)に案内されて移動する。その際、レンズ内筒30と第3群鏡枠40とは、それぞれ独立して移動する。すなわち、それぞれ異なる動きをするレンズ内筒30と第3群鏡枠40とが、同じガイド部材50によって案内される。
In the movement configuration of the lens
次に、ティルト調整機構60について説明する。
ティルト調整機構60は、図5に示すように、支持ネジ61と、調整軸部70と、を備える。支持ネジ61は、スライドブロック41の装着基板41Aを第3群鏡枠40に支持するためのネジである。調整軸部70は、ティルト調整を行う部位である。
Next, the
As shown in FIG. 5, the
支持ネジ61及び調整軸部70は、図2及び図6(a)に示すように、光軸OA方向に所定間隔離れて配置されている。また、支持ネジ61及び調整軸部70は、図2及び図6(a)に示すように、支持ネジ61と調整軸部70のそれぞれの中心を結ぶ線(不図示)が、平面視においてガイドバー52Uと平行となるように、X軸マイナス方向に所定間隔離れて配置されている。
As shown in FIGS. 2 and 6A, the
すなわち、図2に示すように、支持ネジ61及び調整軸部70は、装着基板41Aにおいて軸受41F,41Rが設けられている領域に対してX軸マイナス側に偏倚した位置に設けられている。このように、支持ネジ61及び調整軸部70は、軸受41F,41Rを貫通するガイドバー52Uと平面視において重合しないように構成されている。
That is, as shown in FIG. 2, the
また、支持ネジ61は、光軸OA方向からの正面視において、光軸OAに対してスライドブロック42の軸受42Bと略対向する位置に配置されている。すなわち、支持ネジ61は、下側に位置するガイドバー52Lが嵌合する軸受42B(スライドブロック42)と、光軸OAを挟んで略対称の位置に設定されている。支持ネジ61は、光学系となるレンズ群(L1〜L4)の光学的な中心に対応する位置に配置されている。
Further, the
図3に示すように、スライドブロック41の装着基板41Aは、支持ネジ61が貫通する固定孔41Bと、調整軸部70が装着される調整孔41Cと、を備える。
As shown in FIG. 3, the mounting
固定孔41Bは、後述する支持ネジ61の胴軸部61Aがガタ付くことなく嵌合する所定の公差に形成された孔部である。
調整孔41Cは、図6(b)に示すように、光軸OA(不図示)と平行な方向に長い長孔である。調整孔41Cは、調整軸部70における後述する偏心カラー72の偏心胴部72Bが摺動可能に嵌合する所定の公差に形成されている。
The fixing
As shown in FIG. 6B, the
一方、第3群鏡枠40は、図5に示すように、装着面410と、支持ネジ孔420と、調整ネジ装着部430と、装着座440と、を備える。
装着面410は、スライドブロック41が装着される部位に形成されている。装着面410は、装着基板41Aと対応する形状を有する。
On the other hand, as shown in FIG. 5, the third
The mounting
支持ネジ孔420は、支持ネジ61が螺合するネジ孔(雌ネジ)である。「螺合」とは、互いのネジ山が嵌め合っている状態をいう。支持ネジ孔420は、所定深さに形成されている。支持ネジ孔420の中心軸は、装着面410と直交する。支持ネジ孔420の周囲には、所定高さの装着座440が形成されている。
The
調整ネジ装着部430は、調整軸部70における後述する調整ネジ71が装着される部位である。調整ネジ装着部430は、丸孔431を備える。丸孔431は、調整ネジ71の胴軸部71Aが嵌合可能な径と所定深さとを有する孔である。丸孔431の底部には、調整ネジ孔432が形成されている。調整ネジ孔432には、調整ネジ71のネジ部71Cが螺合する。
The adjustment
調整ネジ装着部430の中心軸は、装着面410と直交する。すなわち、調整ネジ装着部430は、先に説明した支持ネジ孔420とY軸方向に平行に形成されている。また、調整ネジ装着部430の丸孔431の開口部の周囲には、所定径で所定深さの切り欠き穴433が形成されている。
The central axis of the adjustment
一方、支持ネジ61は、図5に示すように、胴軸部61Aと、頭部61Bと、ネジ部61Cと、段付き部61Dと、を備える。支持ネジ61は、胴軸部61Aが装着基板41Aの固定孔41Bに嵌合すると共に、装着基板41Aを貫通している。また、支持ネジ61のネジ部61Cは、第3群鏡枠40に形成された支持ネジ孔420と締結されている。支持ネジ61は、段付き部61Dが装着面410の装着座440と当接することにより、第3群鏡枠40と連結されている。
On the other hand, as shown in FIG. 5, the
支持ネジ61の頭部61Bと装着基板41Aの上面との間には、バネ座金62が装着されている。バネ座金62は、厚み方向に弾性変形可能な略板状の部材である。バネ座金62は、厚み方向に縮むように弾性変形したときの復元力(反発力)により、装着基板41Aを第3群鏡枠40の装着座440に向けて付勢している。
A
調整軸部70は、図5に示すように、偏心軸としての調整ネジ71と、調整部材としての偏心カラー72と、バネワッシャ73と、を備える。
調整ネジ71は、胴軸部71Aと、頭部71Bと、ネジ部71Cと、段付き部71Dと、を備える。頭部71Bの上面には、ドライバ等の工具によって回転操作可能な操作溝71Eが形成されている。
As shown in FIG. 5, the
The
偏心カラー72は、操作部72Aと、偏心胴部72Bと、内周孔72Cと、を備える。偏心カラー72は、全体が略円筒状に形成されている。
操作部72Aは、偏心胴部72Bより大径で所定厚さの円板形状に形成されている。操作部72Aの上面には、かに目スパナ等の工具と係合する操作溝72Dが形成されている。また、操作部72Aには、調整ネジ71の頭部71Bを収容可能な凹部72Eが形成されている。
偏心胴部72Bは、装着基板41Aの調整孔41Cに回転可能に嵌合している。図6(b)に示すように、偏心胴部72Bの外周は、操作部72Aの中心から所定量偏心している。
The
The
The
内周孔72Cは、調整ネジ71の胴軸部71Aが嵌合する孔である。内周孔72Cは、調整ネジ71の胴軸部71Aを嵌合させたときに、胴軸部71Aが回転可能な径に形成されている。内周孔72Cの中心は、偏心胴部72Bの中心から所定量偏心している。
The inner
バネワッシャ73は、装着面410の切り欠き穴433に収容可能な外径に形成された円盤状の部材である。バネワッシャ73は、中央に調整ネジ71の胴軸部71Aが遊嵌可能な開口部を備える。また、バネワッシャ73は、厚み方向に弾性変形可能な部材である。バネワッシャ73は、厚み方向の弾性変形に対する復元力を生じるように形成されている。
The
調整軸部70は、図5に示すように、偏心カラー72の偏心胴部72Bが装着基板41Aの調整孔41Cと嵌合している。また、バネワッシャ73は、第3群鏡枠40の装着面410に形成された切り欠き穴433に装着されている。調整ネジ71は、偏心カラー72及びバネワッシャ73を貫通して、第3群鏡枠40と係合している。
As shown in FIG. 5, in the
調整ネジ71の胴軸部71Aは、第3群鏡枠40の調整ネジ装着部430に設けられた丸孔431と嵌合している。また、調整ネジ71のネジ部71Cは、調整ネジ装着部430の調整ネジ孔(雌ネジ)432と螺合している。
The
調整ネジ71の段付き部71Dは、装着面410に設けられた丸孔431の底部には当接していない。すなわち、調整ネジ71の段付き部71Dと丸孔431の底部との間には、所定の間隔が形成されている。これにより、ネジ部71Cに対して調整ネジ孔432がY軸方向に進退可能となっている。調整ネジ71の頭部71Bは、偏心カラー72における操作部72Aの凹部72Eに収容されている。この状態で、調整ネジ71の頭部71Bの上面と、操作部72Aの上面とは、略同一面となっている。
The stepped
バネワッシャ73は、第3群鏡枠40の装着面410(切り欠き穴433の底面)とスライドブロック41における装着基板41Aの下面との間に装着されている。バネワッシャ73は、厚み方向に弾性変形可能な略板状の部材である。バネワッシャ73は、厚み方向に弾性変形したときの復元力(反発力)により、第3群鏡枠40の装着面410を、スライドブロック41の装着基板41Aから遠ざける方向(Y軸プラス方向)に付勢している。
The
すなわち、調整ネジ71は、図5に示す位置において、偏心カラー72を介してスライドブロック41と第3群鏡枠40とを結合している。そして、バネワッシャ73は、厚み方向に弾性変形したときの復元力により、スライドブロック41と第3群鏡枠40とのガタ付きを防いでいる。
That is, the
調整ネジ71を回転させると、ネジ部71Cに対して第3群鏡枠40の調整ネジ孔432がY軸方向に進退する。これにより、バネワッシャ73により付勢されている第3群鏡枠40は、スライドブロック41に対して、Y軸方向に移動する。従って、調整ネジ71を回転することにより、スライドブロック41と第3群鏡枠40との間隔を調整することができる。
When the
上記のように構成された調整軸部70は、調整ネジ71と偏心カラー72とを、それぞれ独立して回転させることができる。すなわち、調整ネジ71は、偏心カラー72の操作溝72Dをかに目スパナ等の工具で押さえながら、操作溝71Eをドライバ等の工具で回すことにより、単独で回転させることができる。偏心カラー72は、調整ネジ71の操作溝71Eをドライバ等の工具で押さえながら、操作溝72Dをかに目スパナ等の工具で回すことにより、単独で回転させることができる。
The
そして、調整ネジ71及び偏心カラー72を、それぞれ回転させることにより、スライドブロック41に対する第3群鏡枠40の角度を、異なる2方向に変化させることができる。次に、調整ネジ71及び偏心カラー72を回転させたときの動作について説明する。
And the angle of the 3rd
調整ネジ71のみを回転させると、ネジ部71Cに対して、第3群鏡枠40の調整ネジ孔432がY軸方向に進退して、第3群鏡枠40がY軸方向に移動する。その結果、第3群鏡枠40は、図3に矢印Fで示すように、スライドブロック41に対して、支持ネジ61による支持部位を支点として、光軸OA(Z軸)とY軸とを含む面と平行な面内(図2のA−A断面の面内)において角度が変化する。
When only the
すなわち、調整ネジ71を回転させることにより、第3群鏡枠40が保持する第3レンズ群L3を、上下方向(光軸OAを含む垂直面内)にティルト調整することができる。
なお、スライドブロック41に対する第3群鏡枠40の支持ネジ61を支点とした上下方向の角度変化は、支持ネジ61に装着されたバネ座金62と、調整軸部70におけるバネワッシャ73の変形量が変化することで許容される。従って、第3群鏡枠40の角度が変化した場合でも、第3群鏡枠40にガタ付きが生ずることはない。
That is, by rotating the
The vertical angle change with respect to the
一方、偏心カラー72のみを回転させると、図6(b)に示すように、内周孔72Cの中心から所定量偏心している偏心胴部72Bが調整孔41Cの中で回転する。その結果、第3群鏡枠40は、図2中に矢印Gで示すように、支持ネジ61を中心として、光軸OA(Z軸)とX軸とを含む面と平行な面内(図5のE−E断面の面内)において角度が変化する。
On the other hand, when only the
すなわち、偏心カラー72を回転させることにより、第3群鏡枠40が保持する第3レンズ群L3を、水平方向(光軸OAを含む水平面内)にティルト調整することができる。
なお、スライドブロック41に対する第3群鏡枠40の支持ネジ61を中心とした水平方向の角度変化の際には、支持ネジ61に装着されたバネ座金62と、調整軸部70におけるバネワッシャ73の変形量は変化しない。従って、第3群鏡枠40の角度が変化した場合でも、第3群鏡枠40にガタ付きが生ずることはない。
That is, by rotating the
When the angle of the horizontal direction around the
上述したように、本実施形態のティルト調整機構60は、調整ネジ71のみを回転することにより、第3群鏡枠40(第3レンズ群L3)の上下方向におけるティルト調整を行うことができる。また、偏心カラー72のみを回転することにより、第3群鏡枠40(第3レンズ群L3)の水平方向におけるティルト調整を行うことができる。従って、これら2つのティルト調節を組み合わせることにより、全方向におけるティルト調整を行うことが可能となる。
As described above, the
以上説明した本実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
(1)本実施形態のレンズ鏡筒20は、調整軸部70の偏心カラー72を回転することにより、第3群鏡枠40が保持する第3レンズ群L3の水平方向(光軸OAを含む水平面内)におけるティルト調整を行うことができる。従って、第2レンズ群L2及び第4レンズ群L4を保持するレンズ内筒30と、レンズ内筒30の内部に配置された第3群鏡枠40(第3レンズ群L3)とが共通のガイド部材50に係合して移動する入れ子型のガイドバー方式のレンズ鏡筒20において、第3群鏡枠40(第3レンズ群L3)のティルト調整が可能となる。
According to this embodiment described above, the following effects are obtained.
(1) The
(2)本実施形態のレンズ鏡筒20は、調整軸部70における調整ネジ71を回転することにより、第3群鏡枠40が保持する第3レンズ群L3の上下方向(光軸OAを含む垂直面内)におけるティルト調整を行うことができる。従って、上述した偏心カラー72を回転することによる第3レンズ群L3の水平方向におけるティルト調整と組み合わせることにより、全方向におけるティルト調整を行うことが可能となる。
(2) The
(3)本実施形態のレンズ鏡筒20は、調整軸部70において、調整ネジ71と偏心カラー72とを同軸に配置している。このため、同じ調整軸部70に対して操作を行うことにより、第3群鏡枠40が保持する第3レンズ群L3の上下方向及び水平方向の2方向におけるティルト調整を行うことができる。従って、ティルト調整を効率良く行うことができる。
(3) In the
(4)ティルト調整機構60の支持ネジ61は、平面視において上側のガイドバー52UからX軸マイナス方向に所定間隔離れて配置されている。このため、第3群鏡枠40にスライドブロック41を取り付ける際に、支持ネジ61をガイドバー52Uと干渉することなく外周側から容易に取り付けることができる。なお、ティルト調整機構60の支持ネジ61を、平面視においてガイドバー52Uと重合するように配置した場合、すなわち、支持ネジ61を、上側のガイドバー52Uと第3レンズ群L3の光軸OAとを結ぶ線上に配置した場合には、調整ネジ71により第3群鏡枠40が保持する第3レンズ群L3を上下方向にティルト調整したときに、第3群鏡枠40をより正確に調整することができる。また、本実施形態において、ティルト調整を行う調整軸部70は、平面視においてガイドバー52UからX軸マイナス方向に所定間隔離れて配置されている。このため、ティルト調整時にドライバ等の工具による調整軸部70の調整を、ガイドバー52Uと干渉することなく外周側から容易に行うことができる。
(4) The
(5)ティルト調整機構60の支持ネジ61は、第3レンズ群L3の光軸OAに対して、下側のガイドバー52Lと係合するスライドブロック42と略対向する位置に配置されている。このため、調整軸部70における偏心カラー72を回転させて水平方向におけるティルト調整を行っても、ガイドバー52Lに対する軸受42Bの相対変位を少なくできる。これにより、ティルト調整後にガイドバー52Lに対して軸受42Bが過剰拘束となることを抑制でき、ガイドバー52Lに対する軸受42Bの円滑な摺動状態を保つことができる。なお、ティルト調整機構60の支持ネジ61を、第3レンズ群L3の光軸OAに対して、下側のガイドバー52Lと係合するスライドブロック42と対向する位置に配置した場合には、上記と同様の理由により、ガイドバー52Lに対する軸受42Bのより円滑な摺動状態を保つことができる。従って、上記のような構成とすることにより、ティルト調整後における第3群鏡枠40の円滑又はより円滑な動作を確保することができる。
(5) The
(6)本実施形態のレンズ鏡筒20においては、ティルト調整機構60における調整軸部70を外周側から操作してティルト調整を行うことができる。このため、全てのレンズ群の組み立てが完了した状態で、光学性能を測定しつつ外周側の外部からティルト調整を行うことが可能となり、ティルト調整の作業が容易になる。
(6) In the
(7)本実施形態のレンズ鏡筒20においては、ガイドバー52Lに第3群鏡枠40が組み付けられた状態でも、また、全てのレンズ群の組み立てが完了した状態でも、何れの段階においても外周側の外部からティルト調整を行うことが可能となる。このため、作業工程の設定の自由度を高めることができる。
(7) In the
(8)本実施形態のレンズ鏡筒20においは、ティルト調整に際して部材を塑性変形させることがないので、調整に大きな力が不要となる。このため、ティルト調整における作業性を向上させることができる。
(9)本実施形態のレンズ鏡筒20においては、ティルト調整機構60における調整軸部70を外周側から操作してティルト調整を行うことができる。すなわち、ドライバ等の調整工具をラジアル方向(光軸中心から放射状方向)から差し入れて調整軸部70を操作することができる。これによれば、光軸OAに沿って照射された検査用の光束を観察しながらティルト調整を行うことができる。
(8) In the
(9) In the
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明は以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(Deformation)
Without being limited to the embodiment described above, the present invention can be variously modified and changed as described below, and these are also within the scope of the present invention.
(1)上記実施形態では、図2に示すように、ティルト調整機構60における支持ネジ61と調整軸部70とは、平面視においてガイドバー52UからX軸マイナス方向に所定間隔離れた位置に配置されている。しかし、支持ネジ61及び調整軸部70の配置は、これに限るものではなく、支持ネジ61と調整軸部70とが、平面視においてガイドバー52UからX軸マイナス(又はプラス)方向にそれぞれ異なる間隔離れた位置に配置されていてもよい。また、支持ネジ61が、平面視においてガイドバー52UからX軸マイナス(又はプラス)方向に所定間隔離れた位置に配置され、調整軸部70が、平面視においてガイドバー52UからX軸プラス(又はマイナス)方向に所定間隔離れた位置に配置された構成としてもよい。また、支持ネジ61は、平面視においてガイドバー52Uと第3レンズ群L3の光軸OAを結ぶ線上において、ガイドバー52Uの直下に配置されていてもよい。
(1) In the above embodiment, as shown in FIG. 2, the
(2)上記実施形態では、第2レンズ群L2及び第4レンズ群L4を保持するレンズ内筒30と、第3レンズ群L3を保持する第3群鏡枠40とが相対的に移動して焦点距離が変化するズームレンズを例として説明した。しかし、本発明に係わるレンズ鏡筒は、焦点調節する合焦レンズを移動する構成にも適用することができる。
(3)また、上記実施形態及び変形形態は適宜に組み合わせて用いることができるが、各実施形態の構成は図示と説明により明らかであるため、詳細な説明を省略する。更に、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
(2) In the above embodiment, the lens
(3) Moreover, although the said embodiment and modification can be used in combination suitably, since the structure of each embodiment is clear by illustration and description, detailed description is abbreviate | omitted. Furthermore, the present invention is not limited by the embodiment described above.
1:カメラ、10:カメラ本体、16:撮像素子、20:レンズ鏡筒、30:レンズ内筒、40:第3群鏡枠、41,42:スライドブロック、52U,52L:ガイドバー、60:ティルト調整機構、61:支持ネジ、70:調整軸部、71:調整ネジ、72:偏心カラー 1: Camera, 10: Camera body, 16: Image sensor, 20: Lens barrel, 30: Lens barrel, 40: Third lens barrel, 41, 42: Slide block, 52U, 52L: Guide bar, 60: Tilt adjustment mechanism, 61: support screw, 70: adjustment shaft, 71: adjustment screw, 72: eccentric collar
Claims (8)
光学系を保持する保持部材と、
前記案内軸に対して移動可能に係合する係合部と、
前記係合部と前記保持部材との間に設けられ、前記係合部に対して前記保持部材を揺動自在に支持する支持軸と、
前記支持軸に対して所定方向に偏倚した位置に設けられ、回転中心に対して偏心した外周面を有する回転可能な偏心部材と、
前記支持軸から偏倚した位置に設けられ、前記係合部と前記保持部材との間隔を調整する調整部材と、を備え、
前記保持部材と前記係合部とのいずれか一方は開口部を有し、前記偏心部材及び前記調整部材は前記開口部内に設けられ、前記開口部の内周面により、前記偏心部材を前記所定方向と交差する方向から拘束することを特徴とするレンズ鏡筒。 A guide shaft extending in a first direction;
A hold member that holds the optical system,
An engaging portion movably engaged with the guide shaft;
A support shaft that is provided between the engaging portion and the holding member and supports the holding member in a swingable manner with respect to the engaging portion;
Provided at a position offset in a predetermined direction relative to the support shaft, a rotatable eccentric member having an outer peripheral surface eccentric to the rotation center,
An adjustment member provided at a position deviated from the support shaft and adjusting an interval between the engagement portion and the holding member ;
One of said holding member and the engaging portion has an opening, said eccentric member and the adjusting member is provided in the opening, the inner peripheral surface of the opening, the predetermined said eccentric member A lens barrel that is restrained from a direction that intersects the direction.
前記偏心部材と前記調整部材とは、前記第1方向において異なる位置に設けられることを特徴とするレンズ鏡筒。 The lens barrel according to claim 1,
The lens barrel , wherein the eccentric member and the adjustment member are provided at different positions in the first direction .
前記偏心部材と前記調整部材とを同軸に配置したことを特徴とするレンズ鏡筒。 The lens barrel according to claim 2,
A lens barrel, wherein the eccentric member and the adjustment member are arranged coaxially.
前記支持軸は、前記案内軸と前記光学系の光軸とを結ぶ線上に配置されることを特徴とするレンズ鏡筒。 The lens barrel according to any one of claims 1 to 3,
The lens barrel according to claim 1, wherein the support shaft is disposed on a line connecting the guide shaft and the optical axis of the optical system.
前記案内軸と平行に設けられた副案内軸と、
前記保持部材を前記副案内軸に係合する副係合部と、を備え、
前記支持軸は、前記光学系の光軸に対して前記副係合部と対向する位置に配置されることを特徴とするレンズ鏡筒。 The lens barrel according to any one of claims 1 to 4,
A sub guide shaft provided parallel to the guide shaft;
A sub-engaging portion that engages the holding member with the sub-guide shaft,
The lens barrel according to claim 1, wherein the support shaft is disposed at a position facing the sub-engaging portion with respect to the optical axis of the optical system.
前記支持軸は、前記光学系の光学中心に対応する位置に配置されることを特徴とするレンズ鏡筒。 The lens barrel according to any one of claims 1 to 5,
The lens barrel, wherein the support shaft is disposed at a position corresponding to the optical center of the optical system.
複数の光学系を一体に保持すると共に、前記案内軸に移動可能に係合する保持筒を更に備え、
前記保持筒の内部おいて、前記複数の光学系の間に、前記保持部材を前記複数の光学系とは独立して移動可能に配置したことを特徴とするレンズ鏡筒。 The lens barrel according to any one of claims 1 to 6,
A holding cylinder that holds the plurality of optical systems integrally and that is movably engaged with the guide shaft;
A lens barrel characterized in that the holding member is movably disposed between the plurality of optical systems independently of the plurality of optical systems inside the holding cylinder.
前記光学系による像を撮像する撮像素子と、を備えることを特徴とする撮像装置。 The lens barrel according to any one of claims 1 to 7,
An image pickup device comprising: an image pickup device that picks up an image by the optical system.
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