JP5583678B2 - 能動的電圧補償のための装置及び方法 - Google Patents

能動的電圧補償のための装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5583678B2
JP5583678B2 JP2011531584A JP2011531584A JP5583678B2 JP 5583678 B2 JP5583678 B2 JP 5583678B2 JP 2011531584 A JP2011531584 A JP 2011531584A JP 2011531584 A JP2011531584 A JP 2011531584A JP 5583678 B2 JP5583678 B2 JP 5583678B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
voltage
prober
compensation
inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011531584A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012506531A (ja
Inventor
ベルンハルト ムエラー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Applied Materials Inc
Original Assignee
Applied Materials Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Applied Materials Inc filed Critical Applied Materials Inc
Publication of JP2012506531A publication Critical patent/JP2012506531A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5583678B2 publication Critical patent/JP5583678B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R19/00Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/2801Testing of printed circuits, backplanes, motherboards, hybrid circuits or carriers for multichip packages [MCP]
    • G01R31/2806Apparatus therefor, e.g. test stations, drivers, analysers, conveyors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/282Testing of electronic circuits specially adapted for particular applications not provided for elsewhere
    • G01R31/2831Testing of materials or semi-finished products, e.g. semiconductor wafers or substrates
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R1/00Details of instruments or arrangements of the types included in groups G01R5/00 - G01R13/00 and G01R31/00
    • G01R1/02General constructional details
    • G01R1/04Housings; Supporting members; Arrangements of terminals
    • G01R1/0408Test fixtures or contact fields; Connectors or connecting adaptors; Test clips; Test sockets
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R1/00Details of instruments or arrangements of the types included in groups G01R5/00 - G01R13/00 and G01R31/00
    • G01R1/02General constructional details
    • G01R1/06Measuring leads; Measuring probes
    • G01R1/067Measuring probes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R19/00Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
    • G01R19/165Indicating that current or voltage is either above or below a predetermined value or within or outside a predetermined range of values
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/2851Testing of integrated circuits [IC]
    • G01R31/2893Handling, conveying or loading, e.g. belts, boats, vacuum fingers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)

Description

発明の背景
(発明の分野)
本発明の実施形態は概して基板のための検査システム及び基板を検査するための方法に係り、特にガラス基板のための検査システム及びガラス基板上の電子構造を検査するための方法に関する。より詳細には、本発明は、フラットパネルディスプレイの製造における大面積基板のための統合検査システムに関する。具体的には、本発明は、電圧補償アセンブリ、基板上の電子デバイスを検査するための装置、能動的な電圧補償のための方法及び大面積基板上の複数の電子デバイスを検査するための方法に関する。
(関連技術の説明)
近年、フラットパネルディスプレイはより一般的なものとなり、ブラウン管ディスプレイの代替品として広く使用されている。一般に、様々なタイプのフラットパネルディスプレイを使用することができる。例えば、アクティブマトリックス液晶ディスプレイ(LCD)は、ディスプレイの一種である。更に、OLED又はプラズマディスプレイを含むディスプレイを使用する場合もある。LCD、OLEDディスプレイ又はプラズマディスプレイは、より高い画質、軽量さ、低電圧要件及び低消費電力を含め、CRTと比較すると幾つかの利点を有する。ディスプレイは、コンピュータモニタ、携帯電話及びテレビ等でよく応用されている。
一般に、LCD、OLED又はプラズマディスプレイでは、基板上の画素素子を電子的に制御する。例えば、アクティブマトリックスLCDは、薄膜トランジスタ(TFT)アレイ基板とカラーフィルタ基板との間に挟持されてフラットパネルディスプレイを構成する液晶材料を含む。TFT基板は薄膜トラジスタのアレイを含み、各トランジスタは画素電極に連結され、またカラーフィルタ基板は異なるカラーフィルタ部位及び共通電極を含む。所定の電圧を画素電極に印加すると画素電極と共通電極との間に電場が発生して液晶材料が配向され、その特定の画素に向かって光が透過できるようになる。
ディスプレイの製造中、フラットパネル基板の検査を行なって、各画素の動作性を測定することが必要である。電圧イメージング、電荷検出及び電子ビーム検査は、製造過程中に不具合をモニタし問題解決するために用いられる工程の一部である。例えば、電子ビーム検査の最中、画素の応答をモニタして欠陥情報を得る。電子ビーム検査の一例においては、所定の電圧を画素電極に印加し、電子ビームを検査対象である個々の画素電極に指向する。画素電極領域から放出された二次電子を検出することで、電極電圧を測定する。TFT、OLEDディスプレイ等のLCDディスプレイ及びプラズマディスプレイについてその他の検査手順を用いてもよい。一般に、検査手順においては、ディスプレイ又はディスプレイの一部を担持している基板を検査装置内又は検査装置上に配置する。
処理装置のサイズ及びスループットは、フラットパネル製造業者にとって、金銭的な観点及び設計上の観点の両方において大きな懸念である。そのため、製造プロセスの歩留まりが低下しないように、フラットパネルディスプレイ又はフラットパネルディスプレイ用の基板及びその他の大面積電子機器を慎重に取り扱わなくてはならない。第8.5世代(G8.5)の現在のフラットパネルディスプレイ処理装置は、一般に、最高で約2200mmx2500mm及びそれを超える大面積基板に対応している。より大型のディスプレイ、より高い生産性及びより低い製造コストへの要求は、製造基準を満たす基板の歩留まりを向上させることができる改良された検査システムの需要を生み出した。
従って、改善された基板処理をもたらすことができる、大面積基板の検査を行なう検査システム及び大面積基板を検査するための方法が必要とされている。
上記を踏まえ、独立請求項1に記載の電圧補償アセンブリ、独立請求項5に記載の基板上の電子デバイスを検査するための検査システム及び独立請求項10に記載の能動的に電圧を補償するための方法が提供される。
一実施形態において、基板上の電子的要素と接触させるためのプローバを有するシステムに適合された電圧補償アセンブリが提供される。電圧補償アセンブリは、プローバに接続され且つ能動的に電圧を補償するように構成されたコントローラと、コントローラに接続された、基板上の電圧を測定するための電圧測定ユニットとを含む。
一実施形態において、基板上の電子的要素を検査又は処理するための装置が提供される。本装置は、基板がその内部に配置されるチャンバと、基板を支持するための基板支持体と、基板支持体上に配置された場合に基板と接触させるためのプローバと、電圧測定ユニットを保持するように構成されたホルダとを含み、電圧測定ユニットは、基板上の電圧を測定するように構成される。
別の実施形態において、電子的要素を有する基板を支持するための基板支持体と、電子的要素と接触させるためのプローバを有するチャンバにおいて能動的に電圧を補償するための方法が提供される。本方法は、基板をチャンバ内にロードし、ここで基板及び基板支持体は、基板及び基板支持体が互いに接近する前は互いに既定の距離を置いて離れて位置決めされており、基板を基板支持体上の支持位置に配置し、電子的要素にプローバで接触し、基板を検査又は処理し、電子的要素に補償電圧を供給し、プローバと電子的要素との接触を断ち、補償電圧の供給後、基板及び基板支持体の少なくとも1つを移動させて基板と基板支持体との距離を増大させることを含む。
本発明の上記の構成が詳細に理解されるように、上記で簡単に要約した本発明のより具体的な説明を実施形態を参照して行う。実施形態の一部は添付図面に図示されている。しかしながら、添付図面は本発明の典型的な実施形態しか図示しておらず、本発明はその他の同等に効果的な実施形態も含み得ることから、本発明の範囲を限定すると解釈されないことに留意すべきである。
本願に記載の実施形態が使用可能な検査システムを示す図である。 本願に記載の実施形態と共に使用可能な検査システムのより詳細な図である。 検査用の装置、即ち、検査システムの使用及び基板検査中の基板上の電荷を明らかにするための基板の検査方法を示す図である。 本願に記載の実施形態による検査システムの概略図である。 本願に記載の実施形態による検査装置を示し、本願に記載の実施形態による基板の検査方法を示す図である。 本願に記載され且つ本願に記載の実施形態による能動的電圧補償アセンブリで実行可能な能動的な電圧補償方法を表すフローチャートである。
円滑な理解のために、可能な限り、図面で共通する同一要素は同一参照番号を使用して表した。一実施形態において開示の要素は、特に記載することなくその他の実施形態で便宜上利用することができる。
詳細な説明
本願において、用語「電子デバイス」又は「電子的要素」は、基板(例えば、ガラス基板)上に設けられる電極、接続部、TFT、ディスプレイ、1つ以上の導電層等のことである。このような電子デバイス又は電子的要素は、LCDディスプレイ、OLEDディスプレイ又はプラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイに使用することができる。
本願に記載の実施形態は、多種多様な検査用途に使用することができる。簡潔にするために、以下においては、電子ビームを用いたディスプレイの検査について述べる。しかしながら、その他の検査装置及び検査法(例えば、光学ビームを使用)が本願に記載の実施形態を利用する場合もある。本願に記載のその他の実施形態と組み合わせることができる更に別の実施形態において、能動的な電圧補償は、基板を基板支持体に移動させる又は基板から移動させるPVD若しくはCVD処理ツール又はその他のESDが重要な用途にも応用することができる。
更なる実施例として、本願に記載の実施形態を、AKT EBT検査ツール(EBT 15k、15ks、25k、40k、55k等)に組み込む又は実施することができる。
本願で使用の基板という用語は、概して、ガラス、重合体材料又はその上に電子デバイスを形成するのに適したその他の基板材料から成る大面積基板を指す。本願に記載の実施形態は様々な駆動装置、モータ及びアクチュエータについて言及し、それらは以下の空気圧シリンダ、水圧シリンダ、磁気ドライブ、ステッパ若しくはサーボモータ、スクリュー型アクチュエータ、垂直運動、水平運動、その組み合わせを行うその他のタイプの運動装置又は記載の運動の少なくとも一部を行うのに適したその他の装置の1つ又は組み合わせであってもよい。
本願に記載の様々な構成部品は水平及び垂直面に独立して移動可能であってもよい。垂直とは水平面に直交した動きと定義され、Z方向と称される。水平とは垂直面に直交した動きと定義され、X又はY方向と称される。X方向はY方向に直交した動きであり、Y方向はその逆である。X、Y及びZ方向については、読み手の理解のために必要に応じて図に方向を挿入することで更に定義する。従って、座標系は参照の便宜上使用され、また製造時の誤差等を踏まえた直交しない又は直交座標系から若干逸脱したその他の座標系も、本発明の実施形態に依然として使用し得ることを理解すべきである。
図1は、大面積フラットパネル基板上に配置された電子デバイスの動作性等の様々な性質を検査するように構成された検査システム100(例えば、インライン検査システム)の実施形態を示す。例えば、大面積基板は、約1920mmx約2250mmまで及びそれを超える寸法、例えば現行のG8.5世代の場合、2200mmx2500mm以上の寸法を有し得る。検査システム100は、検査チャンバ110、1つ以上のロードロックチャンバ120A、120B及び複数の検査カラム115(図1では6つを図示)を含む。実施形態に応じて、これらの1つ以上の検査カラムは、荷電粒子ビームカラム、例えば電子ビームカラム、容量結合に基づいた光変調器を含む光学カラム又は大面積基板上に位置する電子デバイスを検査するように構成されたいずれのデバイスにもなり得る。従って、電子デバイスは薄膜トランジスタ(TFT)、電極、電極への接続部となり得る。本願に記載のその他の実施形態と組み合わせることができる異なる実施形態において、電子デバイスは、フラットパネルディスプレイの画素又はサブピクセルに対応した電荷をもたらす又は担持する。検査システム100は、典型的にはクリーンルーム環境内に設置され、1つ以上の大面積基板を検査システム100に/から運ぶための基板取扱設備(ロボット設備又はコンベヤシステム等)を含む製造システムの一部であってもよい。
1つ以上のロードロックチャンバ120Aは、検査チャンバ110の一方のサイド又は両サイドで、ロードロックチャンバ120Aと検査チャンバ110との間に配置されたバルブ135A及びロードロックチャンバ120Bと検査チャンバ110との間に配置されたバルブ135Bによって、検査チャンバ110に隣接して配置され且つ接続され得る。ロードロックチャンバ120A、120Bによって、検査チャンバ110及び周囲環境内外への、典型的にはクリーンルーム環境内に配置された搬送ロボット及び/又はコンベヤシステムからの大面積基板の搬送が促進される。一実施形態において、1つ以上のロードロックチャンバ120A、120Bは、少なくとも2枚の大面積基板の搬送を促進するように構成されたデュアルスロットロードロックチャンバである。デュアルスロットロードロックチャンバの例は、2004年12月21日に発行の米国特許第6833717号(代理人整理番号008500)及び2005年6月6日に出願された米国特許出願第11/298648号(代理人整理番号010143)「Substrate Support with Integrated Prober Drive」に記載されており、これらの文献は共に本開示に矛盾しない範囲で引用により本明細書に組み込まれる。
一部の実施形態において、ロードロックチャンバ120Aを、搬入ポート130Aを通してクリーンルーム環境から基板を受け取るように構成することができ、ロードロックチャンバ120Bは選択的に開放することにより大面積基板をクリーンルーム環境に戻す搬出ポート130Bを有する。更に別の実施形態においては、それぞれが基板をロード及びアンロードするように構成された1つ以上のロードロックチャンバが設置される。ロードロックチャンバ120A、120Bは周囲環境から密閉可能であり、典型的には1つ以上の真空ポンプ122に連結されており、検査チャンバ110を、ロードロックチャンバ120A、120Bの真空ポンプとは別の1つ以上の真空ポンプ122に連結してもよい。大面積基板を検査するための電子ビーム検査システムの様々な構成部品の例は、上記にて引用により本明細書に組み込まれた2004年12月21日に発行の米国特許第6833717号(代理人整理番号008500)「Electron Beam Test System with Integrated Substrate Transfer module」に記載されている。従って、本願に記載のその他の実施形態と組み合わせることができる典型的な実施形態において、ロードロックチャンバと検査チャンバとを同様の圧力にまで排気した後、チャンバ間のスリットバルブ等のバルブは開放され、ロボットに接続されたエンドエフェクタは検査チャンバからロードロックチャンバへと移動し、基板を持ち上げ、基板を担持しながら検査チャンバ内へと後退する。次に、基板を、以下にてより詳細に説明するように、検査チャンバ110内の基板支持構造体の上方又はその上に位置決めすることができる。
本願に記載のその他の実施形態と組み合わせることができる更に別の実施形態において、ロードロックチャンバ及び/又は検査チャンバは、ロードロックチャンバ及び/又は検査チャンバ内の基板の一部を検査するための顕微鏡を有する。顕微鏡の例は、2006年3月14日に出願の米国特許出願第11/375625号(US2006/0244467)「In−Line Electron Beam Test System」に記載されており、この文献は、本開示と矛盾しない範囲で引用により本明細書に組み込まれる。
一部の実施形態において、検査システム100は、単一方向軸(図ではY軸として図示)に沿った検査シーケンスを通して、その上に電子デバイスが位置する大面積基板105を輸送するように構成される。その他の実施形態において、検査シーケンスは、X軸及びY軸に沿った動きの組み合わせを含む。その他の実施形態において、検査シーケンスは、検査チャンバ110内の検査カラム115及び可動性基板支持体の一方又は両方によってもたらされるZ方向運動を含む。基板105は、基板の幅又は長さ方向に沿って検査システム100内に導入される。検査システムにおける基板105のY方向運動により、システムの寸法は、基板105の幅又は長さ寸法より若干大きくなる。
本願に記載のその他の実施形態と組み合わせることができる一部の実施形態においては、図1に示されるように、1つ以上の電圧測定ユニット160が、検査システムに設置される。従って、一部の実施形態において、電圧測定ユニットは、検査システム内で基板の電圧の絶対値(即ち、大地に対する基板の電位)を測定するように構成される。電圧測定ユニット160を使用して、異なる処理工程中に基板の電位を測定することができる。これについては図3A〜6に関連してより詳細に説明する。
検査システム100は、検査システム100内を少なくともY方向に移動するように構成された可動式基板支持テーブルも含むことができる。或いは、基板105は、支持テーブルを伴って又は伴うことなく、コンベヤ、ベルトシステム、シャトルシステム又は検査システム100を通して基板105を輸送するように構成されたその他の適切な輸送装置によって、検査システム内を搬送される。一実施形態において、これらの支持体及び/又は搬送機構はいずれも、1つの水平方向軸に沿ってのみ移動するように構成される。単一方向の輸送システムとすることにより、ロードックチャンバ120A、120B及び検査チャンバ110のチャンバ高さを最小限にとどめることができる。検査システムの高さの低下と最狭幅とが相まって、ロードロックチャンバ120A、120B及び検査チャンバ110の容積が低下する。この容積の低下により、ロードロックチャンバ120、120B及び検査チャンバ110におけるポンプダウン及び通気時間が短縮され、検査システム100のスループットが向上する。単一方向軸に沿った支持テーブルの移動によって、X方向に支持テーブルを移動させるのに必要な駆動部も排除される又は最小限に抑えられ得る。
本願に記載の実施形態において、基板は支持構造体の上方に配置され、基板と支持構造体は、検査中、基板を支持するために接触させられ、基板及び支持構造体は、基板を搬送チャンバ(検査後のロードロックチャンバ等)に搬送する前に再度離れる。従って、本願に記載のその他の実施形態と組み合わせることができる異なる実施形態において、支持構造体は支持・搬送構造体であり、支持構造体は検査中、基板も搬送する。更に別の代替となる変形例において、基板及び支持構造体は、基板を移動させることによって及び/又は支持構造体を移動させることによって接触させられる。例えば、基板は検査チャンバにおいて支持構造体の上を搬送される。ここで支持構造体を上昇させて基板を支持させる。或いは又は更に、基板が検査チャンバ内の支持構造体の上に搬送されたら、基板を支持構造体上に降下させる。
本願に記載のその他の実施形態と組み合わせることができる一部の実施形態において、基板構造体又は支持テーブルは、より詳細には図2に図示するように設置される。図2は、検査チャンバ200の拡大断面図である。基板テーブルは、第1ステージ255、第2ステージ260及び第3ステージ265を含む。3つのステージ255、260、265は平面の単一体又は実質的に平面の単一体であり、互いに積層される。一態様において、3つのステージ255、260及び265のそれぞれは、直交軸又は次元に沿って独立して移動する。簡略化及び説明の便宜上、第1ステージ255については、X軸に沿って移動し且つ下方ステージ255と称されるステージとして以下で更に説明する。第2ステージ260については、Y軸に沿って移動し且つ上方ステージ260と称されるステージとして以下で更に説明する。第3ステージ265については、Z軸に沿って移動し且つZステージ265と称されるステージとして以下で更に説明する。
下方ステージ255及び上方ステージ260はそれぞれ、検査チャンバ100の方向に応じて左右又は前後に移動することができる。即ち、下方ステージ255及び上方ステージ260は共に同一水平面上を直線的に移動するが、互いに直交した方向に移動する。対照的に、Zステージ265は垂直方向又は「Z方向」に移動する。例えば、下方ステージ255は「X方向」の左右に移動し、上方ステージ260は「Y方向」の前後に移動し、Zステージ265は「Z方向」の上下に移動する。
下方ステージ255は、ベース235に第1駆動システム(この図には描かれていない)を介して連結される。第1駆動システムは下方ステージ235をX軸に沿って直線的に移動させる。同様に、上方ステージ260は下方ステージ255に第2駆動システム(この図には描かれていない)を介して連結されており、第2駆動システムは上方ステージ260をY軸に沿って直線的に移動させる。第1駆動システムは基板テーブル250をX方向又は次元に基板の幅の少なくとも50%分、移動させることができる。同様に、第2駆動システムは、基板テーブル250をY方向又は次元に基板の長さの少なくとも50%分、移動させることができる。駆動システムの様々な構成部品の例は、2004年12月21日に発行の米国特許第6833717号(代理人整理番号008500)「Electron Beam Test System with Integrated Substrate Transfer Module」に記載されており、この文献は本開示に矛盾しない範囲で引用により本明細書に組み込まれる。
図2に示されるように、検査チャンバ200は更にエンドエフェクタ270を含み、エンドエフェクタは基板285を検査チャンバ200内外に搬送するためのリフトフォークとして設置することができる。運転中、エンドエフェクタ270は検査チャンバ200からロードロックチャンバ120内へと伸びて、基板をロードする。同様に、基板がその上にロードされたエンドエフェクタ270は、検査チャンバ200からロードロックチャンバ120内へと伸びて基板をロードロックチャンバ120へと搬送する。運動装置、例えば直線アクチュエータ、空気圧シリンダ、水圧シリンダ、磁気ドライブ、ステッパ、サーボモータを例えばエンドエフェクタ270に連結してこの搬送を補佐してもよい。一態様において、エンドエフェクタ270は、エンドエフェクタ270の検査チャンバ200内外への移動を可能にする一対のベアリングブロック272を含む。
図2は、等間隔に離間された4つのフィンガを有するエンドエフェクタ270の一実施形態を示す。フィンガは、基板285が上に配置されると基板と接触しそれを支持する。フィンガの実際の数は設計上の問題であって、取り扱う基板のサイズに必要な適当なフィンガ数は、当業者による技術範囲内で求めることができる。
Zステージ265は、上方ステージ260の上面に配置される。Zステージ265は、検査チャンバ200内で基板285と接触しそれを支持する平面又は実質的に平面である上面を有する。Zステージ265には溝が形成されている又はZステージ265は分割されているため、Zステージ265の各セグメントはエンドエフェクタ270のフィンガに隣接して並ぶ。このため、Zステージ265及びエンドエフェクタ270は同一水平面上で噛み合うことができる。この構成によってZステージ265はエンドエフェクタ270の上又は下に移動することができるようになる。従って、Zステージ265のセグメント間の幅はエンドエフェクタ270のフィンガの幅に隙間を確保するための若干の余裕を足したものに対応する。図2の断面図では5つのセグメントが描かれているが、Zステージのセグメントの数は幾つであってもよい。
本願に記載のその他の実施形態と組み合わせることができる異なる実施形態において、1つ以上のZステージリフト275が、Zステージ265を構成するセグメントのそれぞれの背面に連結される。各Zステージリフト275は、上方ステージ260に形成されたチャネル内に配置され、検査チャンバ200内での粒子汚染を軽減するために、各Zステージリフト275の周囲には蛇腹部(ベロー)277が配置される。Zステージリフト275は垂直方向に上下に移動し、空気又は電気によって駆動される。蛇腹部277は、リフト275の運動に応答して収縮及び拡張する。
上述したように、検査システム内において、基板は検査チャンバにロードされる。従って、基板を基板支持体(ステージ、基板テーブル等)上に降下させることができる。或いは、基板支持体又はテーブルを上昇させて基板を支持することができる。更に別の実施形態においては、基板及び基板支持体の動きを組み合わせる。図3aは、基板385が基板支持構造体380から離れている状況を描いている。検査中、図3bに示されるように、基板385は基板支持体380によって支持されるため、基板は基板支持体の一部と接触している又は基板支持体の若干上方、例えばエアクッション上に浮いている。検査手順終了後、基板を検査チャンバからアンロードするために、基板385及び基板支持構造体380は互いに垂直方向(z方向)に離間される。従って、基板取り扱い中、過剰な電圧が発生し、ディスプレイの電子的要素又はディスプレイ全体が破壊される場合がある。特に、基板をステージから持ち上げると、数千ボルトにもなる電圧が発生することがある。これは図3Cにおいて、基板上の正の電荷の数の低下によって表されている。この現象は、特に、検査が検査チャンバで行なわれた後に基板を接地するのが一般的なやり方であるとの事実に基づいて起こり得る。
上記の静電荷(ESC)は、基板の初期電荷及びその分極等の複数の要因の影響を受ける。従って、処理依存性の電荷が、基板の検査前に存在し得る。更に、摩擦電気効果によって、基板には追加の電荷がもたらされる。更に、検査システムの形状及び検査システムに使用される材料によっては、基板と隣接する構成部品との間で容量結合が発生する。このため、静電荷は基板に施される過去及び現在の処理工程に応じて変化し、制御は困難である。従って、これらを踏まえると、ESCは以下のようにして発生し得る。例えばガラス部位388及び上面386を有する分極化した基板(例えば、画素電極又はその他の導電部)が上昇位置の基板支持体、即ち、ステージに近づくと、ガラス上部のキャパシタンス392及びガラス底部のキャパシタンス394がほぼ同じとなり、それぞれその上に電子デバイスを有する基板又は上面386上において静電圧は測定されない又は若干の非破壊的な静電圧だけが測定される。これは図3Aに示される。本願に記載の本発明の実施形態と組み合わせることができる一部の実施形態において、基板385と基板支持体380との距離は上昇位置で約15mmである。
基板385を基板支持体380上に載置している間、図3Bに示されるように、基板の底面(例えば、ガラス)は基板支持体に近接し、一方、電子デバイスを有する上面386は基板支持体から層388によって隔てられている。従って、キャパシタンス394bはキャパシタンス392bより大きい。この結果、電圧は互いに補償されず、静電圧が検出される。
検査中、上述したように、プローババー又はプローバフレームが基板上の電子的要素に接触し、一般に検査手順後に接地される。従って、電子的要素、即ち、ディスプレイは強制的に大地電位となり、基板の事前の状態に応じて、電荷キャリアの流入又は流出が発生する。次に、プローババーが基板と接触を断ち、電荷(電荷キャリアの数)は一定となる。
基板をアンロードするための続く上昇位置において(図3Cを参照のこと)、基板は基板支持体から離間され、キャパシタンス392及び394は再度ほぼ同じとなり、先行の状態(図3Bに示されるような、基板支持体380上への基板385の載置)でのキャパシタンスよりずっと小さくなる。この結果、一定の電荷及び大幅に低下した容量により、電子的要素、ディスプレイ、電極等を含む上面386上の電圧が数千ボルトに上昇し、電子的要素が破壊される場合がある。
電子デバイスの破壊を軽減又は回避することによってシステムのスループットを上昇させるために、本発明の実施形態では、図4〜6と関連させて説明するような電荷の補償を行なう。図4は、ロードロックチャンバ120及び検査チャンバ110を含む検査システムの概略図である。一部の実施形態において、以下の要素の1つ以上が設置される:1つ以上の検査カラム15、基板上の電子的要素に接触するためのプローバヘッド432が取り付けられたプローババー430。本願に記載のその他の実施形態と組み合わせることができる一部の実施形態において、プローバヘッドはプローババー430に可動式に取り付けられているため、基板のデザインに応じて接触位置を揃えることができる。更に別の代替となる又は追加の変形例においては、(例えば、再位置決めが可能なプローバヘッドを介して)接触位置が可変である、調節可能なフレームバー位置を有する等のプローバフレームを設置することができる。
本願に記載のその他の実施形態と組み合わせることができる更に別の実施形態においては、電圧測定ユニット460が設置される。典型的には、実施形態に応じて、電圧測定ユニットは、基板上の電圧の絶対値を測定するように構成することができる(例えば、電圧測定ユニットは、静電電圧計である)。特定の任意の実施形態において、電圧測定ユニットは、静電圧を測定するように構成される及び/又は電気力線を測定するように構成することができる。例えば、振動圧電性結晶を使用して電気力線ひいては基板上の絶対電圧を測定することができる。
本願に記載のその他の実施形態と組み合わせることができる更に別の実施形態において、電圧測定ユニット460は、検査システム内に固定して取り付けられる又は電圧測定ユニット460は、検査システム内に取り外し可能に取り付けられるため、電圧測定ユニットを、検査システムの設置中及び/又は異なる処理履歴、即ち、異なる初期静電荷を有する新しい製品を初めて検査システムで使用する場合に使用することができる。更に別の追加の又は代替の変形例において、電圧測定ユニットは、検査チャンバ内又は検査チャンバのハウジング内に取り付けられる。更に別の変形例においては1つ以上の電圧測定ユニットが設置され、その数は例えば設置されるロードロックチャンバの数に左右される。例えば、図1に示されるように、2つのロードロックチャンバが検査チャンバの各サイドに設置される場合、2つの電圧測定ユニットを設置して、基板のローディング後及びアンローディング前に基板上の静電圧を測定する。
図4に示す実施例に関し、検査システム100は、以下の方法の応用に使用することができる。一実施形態において、基板は上昇位置(基板支持体又はステージの例えば約5〜25mm、典型的には12〜18mm上方)で検査チャンバに進入し、電圧測定ユニット(例えば、静電電圧計)が初期電圧Vを検知する。この電圧Vは、例えば50V〜150Vの範囲にある。基板を基板支持体上に降下させ及び/又は基板支持体を上昇させて、基板を基板支持体で支持する。電圧測定ユニットは、基板上の静電圧を測定することにより値Vを得る。例えば、50V又は60Vの値Vが測定される。更に別の実施形態において、補償電圧の典型的な絶対値は50V以下、例えば20V〜40Vである。
検査中、プローバは基板上の電子的要素と接触し、例えばディスプレイを接地するため、電圧0Vが測定される又は電子的要素の1つ以上に検査電圧が供給される。検査後、プローバを基板から持ち上げる前(即ち、プローバが基板と接触している限り)、基板上の電圧は電圧値Vに設定される。例えば、全プローバピンが、基板上の全てのディスプレイについて事前に測定された電圧Vに設定される。基板をアンロードするために、基板及び/又は支持体を移動させて基板を支持体から離すと、ロード時の状態と同様の距離において、初期静電圧と同様の静電圧が存在する。
基板を基板支持体から持ち上げた後、電圧Vが基板の上面にもたらされる。補償電圧がVに等しく設定される場合、電圧Vは点火電圧Vと同様である。
一般に、本願に記載の様々な実施形態において、電圧補償アセンブリは、閉ループ制御に適合させることができる(即ち、閉ループ制御のためのコントローラを含む)及び/又は電圧を補償するための方法を閉ループ制御を用いて行なうことができる。任意の実施形態では、支持位置での電圧Vを測定し、コントローラは、基板からプローバを離す前に電圧Vの値の電圧を全てのプローバニードルに供給する。別の任意の実施形態においては、電圧Vを、基板を基板支持体から持ち上げた後に測定し、測定された電圧Vを閉ループ制御に値をフィードフォーワードするための基準値として使用し、補償電圧を調節して処理においてVを最小限に抑える。
更に別の実施形態において、能動的な電圧補償は、閉ループ制御を使用せずに行なわれる。例えば、望ましい補償電圧を手動で測定する又はナレッジ・データベース等のその他の手段によって既定する。対応する補償電圧をコントロールソフトウェアの入力パラメータとして使用し、プローバを基板から持ち上げる前に全プローバニードルに印加する。更に別の実施形態において、電圧は、経験に基づいて、製造ラインにおいて、補償電圧が閾値より小さい電圧V(例えば、±150Vより小さい製造仕様)となるような値に設定される。このため、閉ループ制御がなされない場合、補償電圧の符号及び値が検査済み又は処理済み製品並びに現在及び過去の処理パラメータに応じて異なるように気をつけなければならない。
上述したように、本願に記載の実施形態において、静電気放電(ESD)が発生する処理の場合、ESDは、電子デバイスと接触させ、ESDに対抗する既定の電荷を供給することによって軽減することができる。従って、既定の電荷は、検査中及び先行の処理工程中の処理パラメータが十分に判明している場合に事前に求めることができる又は印加する電荷は電圧測定ユニットで測定することができる。
従って、能動的な電圧補償を、本願に記載の実施形態で行なうことができる。一部の実施形態において、能動的な電圧補償は、コントロールユニット470の制御によって行われる。図4に示されるように、制御は、閉ループ系を使用して行なうことができる。例えば、基板をロードロックチャンバ120から検査チャンバ110にロードした後、基板285を検査チャンバ110の端部(図4の右側)に輸送することができ、矢印402が示すように、検査のために移動させられる。基板285の一部が検査カラム515によって検査され、プローブヘッド432が依然として検査対象である電子的要素と接触している間、電圧測定ユニット460は基板上のその部位の電圧を測定する。測定値はコントロールユニット470(プローブヘッド432と通信し、信号をプローブヘッド432に送り、プローブヘッド432のコンタクトピンに電圧を供給することによって所望の値でもって基板上の電圧を能動的に補償する)に供給される。その後、プローブヘッドを基板から持ち上げ、基板の次の部位上に位置決めする。従って、本願に記載のその他の実施形態と組み合わせることができる一部の実施形態において、特にプローバが基板全体に一度で接触しない場合、能動的な電圧補償は部位ごとに行なわれる。
上述したように、その他の実施形態と組み合わせることができる本願に記載の実施形態において、閉ループ制御を行なうことができる。閉ループ制御は、従って、基板上の静電圧を電圧測定ユニット460で測定し、結果を制御ユニット470に送り、基板上の電子的要素に供給される電圧をプローブヘッドのコンタクトピン、プローブフレーム等を介してコントロールユニット470によって制御することを含む。
図4に示されるように、コントロールユニット470はメモリ475も含み得る。更なる変形例においては、メモリ475を使用して、能動的な電圧補償のための望ましい電圧の値を記録する。この結果、これらのケースでは静電圧の測定を省略することができ、全ての処理パラメータ、例えば基板処理履歴における過去及び現在のパラメータが既定され、能動的な電圧補償のための値を、既定値として定義することができる。
対応する実施形態は、例えば図5A及び5Bに図示されている。図5Aは、基板285を検査チャンバ110内のロードロックチャンバ120からロードし、プローバヘッド又はプローバフレーム530が基板285上に置かれ、基板が検査チャンバ110の一方のサイドに移動し、基板の検査が検査カラム515で行なわれ、その間、基板が検査チャンバの一方のサイドからもう一方のサイドへと図5A及び5Bの右から左へと移動する状況を図示している。図5Bは、検査手順の最後を示しており、基板285の最後の部位が検査され、検査フレーム530は基板285と依然として接触している。プローバフレーム530を基板から持ち上げる前に、ESDの能動的な電圧補償のための既定の電圧を電子的要素(基板上の全ディスプレイ等)に供給する。その後、プローバ530と基板285との接触を断ち、基板285を、基板の電子デバイス上での過剰な高電圧の発生による基板の損傷を伴うことなく、基板支持体から持ち上げることができる。
これら及びその他の実施形態は、図6に図示のフローチャートによって表すことができる。一般に、検査システムの検査手順は以下のように行うことができる。電子デバイス(ディスプレイ、ディスプレイのTFT、ディスプレイの電極等)をその上に有する基板を、検査チャンバにロードする(工程602)。工程604において、基板を、ステージ又はテーブル等の基板支持体上に位置決めする。これは基板の垂直運動、支持体の垂直運動又はこれらの組み合わせによって行なうことができる。垂直運動とは、例えば、基板支持体上方に水平方向に置かれた基板のことであると当業者なら理解できる。その他の基板方向又は支持機構のケースにおいて、基板と基板支持体との間の動きが垂直でないこともあるが、基板を基板支持体によって支持する別の方向が対応して設定される。
電子ビーム検査、光学ビームによる検査等の検査手順又はその他の検査手順に関し、一般に、基板(即ち、基板上の電子的要素)にはプローバが接触する(工程606)。その後、検査手順を工程608において実行することができる。工程612においてプローバと基板との間の接触を断つ前に、基板と接触しているプローバを介して能動的な電圧補償を行なう。その後、工程614において基板を基板支持体から離すことができ、また工程616において、基板を検査チャンバからアンロードすることができる。
本願に記載のその他の実施形態と組み合わせることができる更なる実施形態においては、基板を基板支持体上に位置決めした後に、基板上の静電圧の測定を工程605において行なう。更に別の代替の又は追加の変形例においては、基板を検査チャンバにロードした後の基板を基板支持体上に位置決めする前にも(即ち、基板が基板支持体から離れている限り)静電圧の測定を行なう。このような測定によって、基板から基板支持体までの距離が変化する前及び変化した後の電圧変化についての情報が得られる。典型的には、一部の実施形態において、静電圧の測定605を利用して、工程610において電圧を補償する。従って、基板を支持体上に位置決めした後の測定静電圧が、基板を支持体から持ち上げる前の能動的な電圧補償中に供給される。
本願に記載のその他の実施形態と組み合わせることができる更に別の実施形態においては、工程605における静電圧測定を利用して、既定値又は実測値を工程620において供給する。従って、例えば、一定のプロセスフロー内の1つ以上の基板を工程605において測定し、その値又は平均値を既定値として記録し、この既定値を、能動的に電圧を補償する工程610において使用する。工程605で常に静電圧を測定する必要はない。従って、様々な実施形態において、ステージ電圧を測定するための電圧測定ユニット(電圧計等)は、検査チャンバに固定して取り付けても検査チャンバに取り外し可能に取り付けてもよい。
上記を踏まえ、本願に記載の実施形態を互いに組み合わせて更に別の実施形態を構成することができる。例えば、一実施形態において、基板上の電子的要素のための検査システムに適合された電圧補償アセンブリが提供され、検査システムは基板上の電子的要素と接触させるためのプローバを有する。電圧補償ユニットは、プローバに接続され且つ能動的に電圧を補償するように構成されたコントローラと、コントローラに接続された、基板上の電圧を測定するための電圧測定ユニットとを含む。その任意の変形例において、電圧測定ユニットは、静電圧の絶対値を測定するように構成することができ、電圧測定ユニットは静電電圧計であってもよく及び/又は電圧測定ユニットは、基板の電圧を測定するための、電場力線を測定する振動圧電性結晶を含むことができる。
更に別の実施形態において、基板上の電子的要素を検査するための装置が提供される。本装置は、基板をその内部に配置する検査チャンバと、基板を支持するための基板支持体と、基板支持体上に配置された際に基板と接触させるためのプローバと、基板上の電子的要素を検査するための1つ以上の検査カラムと、電圧測定ユニットを保持するように構成されたホルダとを含み、電圧測定ユニットは、基板上の電圧を測定するように構成される。その任意の変形例において、本装置は、本願に記載の実施形態のいずれかによる電圧補償アセンブリを含むことができ、特にホルダは電圧測定ユニットを保持するように構成される。更に別の代替の又は追加の実施例において、1つ以上の検査カラムは電子ビーム検査システムである又は1つ以上の検査カラムは光学検査システムである(電子的要素に容量結合する光変調器を含む)及び/又はプローバは、プローババー、プローバフレーム及びプローバヘッドから成る群から選択される少なくとも1つの要素を含み得る。
更に別の実施形態において、電子的要素を有する基板を支持するための基板支持体及び電子的要素に接触させるためのプローバを有する検査チャンバにおいて能動的に電圧を補償するための方法が提供される。本方法は、基板を検査チャンバ内にロードし、ここで基板及び基板支持体は、基板及び基板支持体が互いに接近する前は互いに既定の距離を置いて離れて位置決めされており、基板を基板支持体上の支持位置に配置し、電子的要素にプローバで接触し、基板を検査し、電子的要素に補償電圧を供給し、プローバと電子的要素との接触を断ち、補償電圧の供給後、基板及び基板支持体の少なくとも1つを移動させて基板と基板支持体との距離を増大させることを含む。更なる任意の変形例において、本方法は更に、支持位置において静電圧を測定し、静電圧±10%となるように補償電圧を供給し、既定の電圧の位置で更なる静電圧を測定し及び/又は既定の電圧の位置で更なる静電圧を測定することを含む。本願に記載のその他の実施形態と組み合わせることができる更に別の実施形態において、補償電圧は、既定電圧としてのメモリからの電圧として供給することができる及び/又は補償電圧は、−10V〜−100V又は10V〜100Vの範囲となり得る。
上記は本発明の実施形態を対象としているが、本発明のその他又は更なる実施形態は本発明の基本的な範囲から逸脱することなく創作することができ、本発明の範囲は以下の特許請求の範囲に基づいて定められる。

Claims (14)

  1. 基板(105)上の電子的要素に接触させるためのプローバ(430、432)を有するシステムに適合された電圧補償アセンブリであって、電圧補償アセンブリが、
    プローバ(430、432)に接続され且つプローバを介して電子的要素に能動的な電圧補償を行うように構成されたコントローラと、
    コントローラに接続された、基板上の電圧を測定するための電圧測定ユニット(160、460)とを備え、コントローラは、プローバに供給される動作電圧から、動作電圧とは異なるプローバに供給される補償電圧へと能動的に補償するために、プローバを介して電子的要素に電圧を供給するように構成され、補償電圧は基板の取り扱い中に電圧測定ユニットによって測定された基板上の電圧に基づいて静電気放電に対抗する既定の電荷を供給す電圧補償アセンブリ。
  2. 電圧測定ユニットが、静電圧の絶対値を測定するように構成される、請求項1記載の電圧補償アセンブリ。
  3. 電圧測定ユニットが静電電圧計である、請求項1又は2記載の電圧補償アセンブリ。
  4. 電圧測定ユニットが、基板の電圧を測定するための電場力線を測定する振動圧電性結晶を含む、請求項1〜3のいずれか1項記載の電圧補償アセンブリ。
  5. システムが基板上の電子的要素のための検査システムである、請求項1〜4のいずれか1項記載の電圧補償アセンブリ。
  6. 基板(105)をその内部に配置するチャンバと、
    基板を支持するための基板支持体(380)と、
    基板支持体上に配置された際に基板と接触させるためのプローバ(430、432)と、
    請求項1〜5のいずれか1項記載の電圧補償アセンブリと、
    電圧測定ユニットを保持するように構成されたホルダとを備える、基板を検査又は処理するための装置。
  7. 装置が基板上の電子的要素を検査するためのものであり、チャンバが検査チャンバであり、装置が、チャンバに結合され基板の電子的要素を検査するための1つ以上の検査カラムを更に備える請求項6記載の装置。
  8. 1つ以上の検査カラムが電子ビーム検査システムである又は1つ以上の検査カラムが電
    子的要素に容量結合する光変調器を含む光学検査システムである請求項7記載の装置。
  9. プローバが、プローババー、プローバフレーム及びプローバヘッドから成る群から選択される少なくとも1つの要素を含む請求項6〜8のいずれか1項記載の装置。
  10. 電子的要素を有する基板を支持するための基板支持体と、電子的要素と接触させるためのプローバを有するチャンバにおいて能動的に電圧を補償するための方法であって、
    基板(105)をチャンバ内にロードし、ここで基板及び基板支持体(380)は、基板及び基板支持体が互いに接近する前は互いに既定の距離を置いて離れて位置決めされており、
    基板を基板支持体上の支持位置に配置し、
    電子的要素にプローバ(430、432)で接触し、
    基板を検査又は処理し、
    プローバに供給される動作電圧から、動作電圧とは異なるプローバに供給される補償電圧へと能動的に補償するために、プローバ(430、432)を介して電子的要素に補償電圧を供給し、補償電圧は基板の取り扱い中に静電気放電に対抗する既定の電荷を供給し、
    プローバと電子的要素との接触を断ち、
    補償電圧の供給後、基板及び基板支持体の少なくとも1つを移動させて基板と基板支持体との距離を増大させることを含む方法。
  11. 支持位置で基板上の静電圧を測定し、
    静電圧±10%の範囲で補償電圧を供給することを更に含む、請求項10記載の方法。
  12. 既定の距離の位置で基板上の更なる静電圧を測定することを更に含む、請求項10又は11記載の方法。
  13. 補償電圧が、既定電圧としてメモリからの電圧として供給される、請求項10〜12のいずれか1項記載の方法。
  14. 補償電圧が、−10V〜−100V又は10V〜100Vの範囲内である、請求項10〜13のいずれか1項記載の方法。
JP2011531584A 2008-10-21 2009-10-21 能動的電圧補償のための装置及び方法 Expired - Fee Related JP5583678B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP08167188A EP2180327A1 (en) 2008-10-21 2008-10-21 Apparatus and method for active voltage compensation
EP08167188.5 2008-10-21
PCT/IB2009/007180 WO2010046758A2 (en) 2008-10-21 2009-10-21 Apparatus and method for active voltage compensation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012506531A JP2012506531A (ja) 2012-03-15
JP5583678B2 true JP5583678B2 (ja) 2014-09-03

Family

ID=40352770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011531584A Expired - Fee Related JP5583678B2 (ja) 2008-10-21 2009-10-21 能動的電圧補償のための装置及び方法

Country Status (7)

Country Link
US (2) US8493084B2 (ja)
EP (1) EP2180327A1 (ja)
JP (1) JP5583678B2 (ja)
KR (1) KR101559289B1 (ja)
CN (1) CN102016609A (ja)
TW (1) TWI461701B (ja)
WO (1) WO2010046758A2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2180327A1 (en) * 2008-10-21 2010-04-28 Applied Materials, Inc. Apparatus and method for active voltage compensation
EP2390906A1 (en) 2010-05-26 2011-11-30 Applied Materials, Inc. Apparatus and method for electrostatic discharge (ESD) reduction
KR101999720B1 (ko) * 2012-11-20 2019-07-16 삼성디스플레이 주식회사 기판 정전기 검사 장치 및 기판 제조 방법
CN111551772A (zh) * 2020-04-26 2020-08-18 南宁学院 一种快速接线的电流电压一体表
CN113514758B (zh) * 2021-09-15 2022-02-22 绅克半导体科技(苏州)有限公司 芯片测试方法、测试机及存储介质

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US375625A (en) 1887-12-27 hampton
US5376882A (en) * 1992-09-16 1994-12-27 Sun Microsystems, Inc. Method and apparatus for positioning an integrated circuit device in a test fixture
US5432454A (en) * 1994-03-10 1995-07-11 Eastman Kodak Company Apparatus and method to control free charge on moving webs
JP2908240B2 (ja) * 1994-05-31 1999-06-21 山形日本電気株式会社 電荷量の測定方法、静電エネルギーの測定方法及び電荷量測定装置
US5703487A (en) * 1996-01-11 1997-12-30 Xerox Corporation Detection of charge deficient spot susceptibility
US5886528A (en) * 1996-09-10 1999-03-23 Monroe Electronics, Inc. Electrostatic voltage metering apparatus
JPH1114955A (ja) * 1997-06-25 1999-01-22 Sekisui Chem Co Ltd 液晶表示パネルの製造方法
KR100265285B1 (ko) * 1997-12-30 2000-09-15 윤종용 정전기 센서를 이용한 표면 정전기 분포상태 측정방법과 장치 및 표면 정전기 분포상태 측정 시스템
US6075245A (en) * 1998-01-12 2000-06-13 Toro-Lira; Guillermo L. High speed electron beam based system for testing large area flat panel displays
US6552555B1 (en) * 1998-11-19 2003-04-22 Custom One Design, Inc. Integrated circuit testing apparatus
JP2000241787A (ja) * 1999-02-24 2000-09-08 Advanced Display Inc 液晶表示装置の製造装置および製造方法
JP2001056346A (ja) * 1999-08-19 2001-02-27 Fujitsu Ltd プローブカード及び複数の半導体装置が形成されたウエハの試験方法
JP4060507B2 (ja) * 2000-02-07 2008-03-12 株式会社東芝 基板搬送装置および基板処理方法
JP3980295B2 (ja) * 2001-06-06 2007-09-26 シャープ株式会社 ワーク搬送装置
JP2005091065A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体装置への動作電圧供給装置及び動作電圧供給方法
US7355418B2 (en) * 2004-02-12 2008-04-08 Applied Materials, Inc. Configurable prober for TFT LCD array test
US6833717B1 (en) 2004-02-12 2004-12-21 Applied Materials, Inc. Electron beam test system with integrated substrate transfer module
US7262624B2 (en) * 2004-12-21 2007-08-28 Formfactor, Inc. Bi-directional buffer for interfacing test system channel
US7535238B2 (en) 2005-04-29 2009-05-19 Applied Materials, Inc. In-line electron beam test system
US7282909B2 (en) * 2005-06-29 2007-10-16 Lam Research Corporation Methods and apparatus for determining the thickness of a conductive layer on a substrate
JP4929650B2 (ja) * 2005-08-23 2012-05-09 富士ゼロックス株式会社 画像表示装置、及び画像表示方法
TWI339730B (en) * 2006-05-31 2011-04-01 Applied Materials Inc Prober for electronic device testing on large area substrates
KR100833755B1 (ko) * 2007-01-15 2008-05-29 삼성에스디아이 주식회사 원장검사 장치 및 방법
EP2180327A1 (en) * 2008-10-21 2010-04-28 Applied Materials, Inc. Apparatus and method for active voltage compensation

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010046758A3 (en) 2010-08-26
US20130278280A1 (en) 2013-10-24
US8493084B2 (en) 2013-07-23
CN102016609A (zh) 2011-04-13
KR101559289B1 (ko) 2015-10-12
TWI461701B (zh) 2014-11-21
KR20110070957A (ko) 2011-06-27
WO2010046758A2 (en) 2010-04-29
JP2012506531A (ja) 2012-03-15
US20100097086A1 (en) 2010-04-22
TW201020554A (en) 2010-06-01
EP2180327A1 (en) 2010-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7919972B2 (en) Integrated substrate transfer module
JP5876037B2 (ja) 静電放電(esd)の低減のための装置及び方法
KR101115874B1 (ko) 어레이 테스트 장치
JP5047541B2 (ja) 統合されたプローバドライブを備えた基板支持部
JP5583678B2 (ja) 能動的電圧補償のための装置及び方法
KR101023890B1 (ko) Tft-lcd 테스팅을 위한 소형 프로버
WO2006014794A1 (en) Large substrate test system
US7973546B2 (en) In-line electron beam test system
KR20120110385A (ko) 글라스패널 이송장치 및 글라스패널 이송장치를 구비한 어레이 테스트 장치
KR100857764B1 (ko) 전자빔 검사 시스템 및 검사방법
KR20090013595A (ko) 전자빔 검사 시스템 및 검사방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131203

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140301

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140310

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140403

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140410

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140502

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140624

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140716

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5583678

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees