JP5583668B2 - メラノーマおよび胃癌の治療のためのWnt5−aペプチド誘導体の使用 - Google Patents
メラノーマおよび胃癌の治療のためのWnt5−aペプチド誘導体の使用 Download PDFInfo
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Description
・非対称性の皮膚病巣
・病巣の境界が不規則である
・メラノーマは通常は複数の色を有する
・5mmよりも大きい黒子は、より小さい黒子よりもメラノーマである可能性が高い
黒子または病巣の進展(変化)は、該病変部が悪性になっていることの暗示である可能性がある。
・表層伝播性メラノーマ(SSM)
・結節状メラノーマ
・末端部黒子黒色腫
・悪性黒子(メラノーマ)
上記タイプの何れかはメラニンを産生し(暗色である)、または産生しない(メラニン欠乏または非黒色)。同様に、何れかのサブタイプは線維形成(神経親和性を伴う稠密な繊維性反応)を示す可能性があり、これは急速進行性挙動および局部的再発の傾向を示すマーカーである。
・明細胞肉腫(軟部のメラノーマ)
・粘膜メラノーマ
・ブドウ膜メラノーマ
予後に影響する特徴は、ミリメータでの腫瘍の厚さ(ブレスローの深さ)、皮膚構造に関連した深さ(クラークレベル)、メラノーマの種類、潰瘍の存在、リンパ/神経周囲浸潤の存在、腫瘍浸潤リンパ球の存在(存在すれば予後は良好になる)、病巣の場所、衛星病巣の存在、および局所的転移もしくは遠隔性転移の存在である。
MDGCEL 配列番号1
GMDGCEL 配列番号2
EGMDGCEL 配列番号3
SEGMDGCEL 配列番号4
TSEGMDGCEL 配列番号5
KTSEGMDGCEL 配列番号6
NKTSEGMDGCEL 配列番号7
CNKTSEGMDGCEL 配列番号8
LCNKTSEGMDGCEL 配列番号9
RLCNKTSEGMDGCEL 配列番号10
GRLCNKTSEGMDGCEL 配列番号11
QGRLCNKTSEGMDGCEL 配列番号12
TQGRLCNKTSEGMDGCEL 配列番号13
GTQGRLCNKTSEGMDGCEL 配列番号14
LGTQGRLCNKTSEGMDGCEL 配列番号15
本発明の更なる側面は、メラノーマおよび胃癌の治療に使用するための、上記ペプチドの非分岐型カルバメート誘導体、特にN−ブトキシカルボニル誘導体に関する。
以下の一次抗体を使用した:β−アクチン・モノクローナルAC−15Ab(Sigma Aldrich, St. Louis, MO);TGF−β1ニワトリポリクローナルAb(R&D Systems Europe Ltd., Abingdon, UK)。Wnt−5aに対するポリクローナル抗体は、以前に説明したようにして(Jonsson et al., 2002)、発明者の実験室で成熟Wnt−5a分子のアミノ酸275−290に対して製造された。二次ペルオキシダーゼ共役抗ニワトリIgY(IgG)の完全分子は、シグマ・アルドリッチ社(Sigma Aldrich, St. Louis, MO)からのものであった;他の全てのペルオキシダーゼ共役IgGは、ダコパット社(Dakopatts, Glostrup, Denmark)から入手した。インビオラボス社(Inbiolabs Ltd, Tallinn, Estonia)は、二つの異なる機会に、新規なWnt−5aから誘導されたN−ブチルオキシカルボニルヘキサペプチド(Met−Asp−Gly−Cys−Glu−Leu;Box5)を合成した。このBox5ペプチドの二つのバッチは、発明者の試験において類似の結果を生じた。該合成されたBox5ペプチドのバッチ(純度>95%)は、RP−HPLCおよび質量スペクトル分析によって品質管理された。使用したホルミル化対照ペプチド:ホルミル−Nle−Leu−Phe−Nle−Tyr−Lysは、シグマ・アルドリッチ社(Sigma-Aldrich, St. Louis, MO)製であった。
ヒト悪性メラノーマ細胞株A2058は、ハンガリー国ブダペストのセメルワイス大学病理学および実験的癌研究部(Department of Pathology and Experimental Cancer Research, Semmelweis University)のラスツロ・コッペル(Laszlo Kopper)氏の好意で授与された。該A2058細胞は、10%FBS、5U/mLのペニシリン、0.5U/mLのストレプトマイシン、および2mMのグルタミンを補充したRPMI1640中で維持された。
細胞を、DTTを含有する1×ラエムリ緩衝液(Laemmli buffer)中で直接溶解して10分間煮沸するか、または50mMのTris−HCl(pH7.5)、1%トリトンX−100、100mMのNaCl、10mMのMgCl2、20%のグリセロール、1mMのNa3VO4、およびプロテアーゼ阻害剤(20μg/mLのアプロチニン、1μg/mLのロイペプチン、2.5mMのベンザミジン、および2mMのペファブロク(pefabloc))を含有する緩衝液中で溶解した。溶解緩衝液で処理された細胞を、4℃において15,000rpmで5分間遠心分離した。各サンプル中のタンパク質含量を決定し、各レーンにおけるタンパク質の均等負荷を保証するために調節した。その後、50mMのDTTおよび5×濃縮ラエムリ緩衝液を添加し、サンプルを5分間煮沸した。このサンプルをSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動により分離し、続いてPVDF膜に移した。免疫ブロッティングのために、該膜を、Wnt−5aについては0.2%ツイーン20および1%非脂肪ミルクを補充したPBS中において、或いは他の全ての抗体については3%非脂肪ミルクを補充したPBS中において、1時間ブロック処理した。その後、該膜は室温で1時間または4℃で一晩、指示された一次Ab(β−アクチンについては1:25,000;Wnt−5aについては1:1,000;およびTGF−β1については1:1,000)と共に、2%非脂肪ミルクまたは1.5%BSA中でインキュベートされた。0.2%ツイーンを含むPBS中で広範に洗浄した後、該膜を西洋ワサビペルオキシダーゼ共役二次Abと共に、2%非脂肪ミルクまたは1.5%BSA中で1時間インキュベートし、再度広範に洗浄した。最後に、増強化学発光を使用してAb−抗原複合体を検出した。再プロービングのために、膜をケミコンインターナショナル社(Chemicon International; Temecula, CA)から入手した再ブロット強力溶液(Reblot Strong solution)でストリップした。示されたウエスタンブロットは、少なくとも3回の独立した実験を表している。
インビトロゲン社から得たTRIzol(登録商標)を使用して、製造業者の説明書に従ってRNA抽出を行った。RNA濃度は、ナノドロップ分光分析機ND−1000(Bio-Rad; Hercules CA)を使用して測定した。逆転写に先立って、RNAを1U/μLのDNaseI(Invitrogen)で処理した。M−MuLV・RT(Fermentas, Helsingborg, Sweden)を使用し、フェルメンタス社(Fermentas; Helsingborg, Sweden)から入手したランダムヘキサマー、1〜2μgの全RNAを用いてcDNAを合成した。50μL容積中のPCR反応は、1×Taqポリメラーゼバッファー(75mMのTris−HCl、20mMの[NH4]2SO4、0.01%ツイーン20)中において、2.5mMのMgCl2、200mMのdNTPs、1μMの各プライマー、および1単位のTaq・DNAポリメラーゼ(Fermentas, Helsingborg, Sweden)を加え、5μLのRT反応を使用した。PCRプライマーは次の通りであった:
・Wnt−5a順方向:
5’−GGATTGTTAAACTCAACTCTC−3’(配列番号16);
・Wnt−5a逆方向:
5’−ACACCTCTTTCCAAACAGGCC−3’(配列番号17);
・β−アクチン順方向:
5’−TTCAACACCCCAGCCATGTA−3’(配列番号18);
・β−アクチン逆方向:
5’−TTGCCAATGGTGATGACCTG−3’(配列番号19);
・Frizzled−2順方向:
5’−ACATCGCCTACAACCAGACC−3’(配列番号20)
および
・Frizzled−2逆方向:
5’−CTCGCCCAGAAACTTGTAGC−3’(配列番号21);
・Frizzled−5順方向:
5’−ACACCCGCTCTACAACAAGG−3’(配列番号22)
および
・Frizzled−5逆方向:
5’−CGTAGTGGATGTGGTTGTGC−3’(配列番号23)
図1に示したRT−PCRは、少なくとも3回の独立した実験を表している。
細胞は下記のようにして前処理および刺激を行い、フェルセンで脱離させ、血清フリーのRPMI培地中に再懸濁させ、各治療群からの30,000個の細胞を含むサンプルを96ウエルプレートの各ウエルに加えた。
12ウエルプレート中に細胞を播種し、完全RPMI培地(A2058細胞について)または完全McCoyの5A培地(HTB63細胞について)中で集密層にまで増殖させた。指示したように、細胞はBox5ペプチド(100μM)または対照溶媒と共に、連続的に撹拌しながら40分間予備インキュベートされた。次いで、ピペットの先端で細胞の集密層を通して掻爬することにより、創傷が加えられた。試験の遊走期間の間に、細胞は血清フリー培地中において、またはHTB63細胞の場合には48時間培養された細胞から採取されて採取後2日以内に使用されるそれら自身の血清フリー慣らし培地中でインキュベートされた。各実験の正確な条件は上記で説明した。活性のロスを回避するために、24時間後に細胞培地を交換した。各掻爬についての図は、0、16、24、40および48時間の時点での同じ面積の細胞において取られ、創傷治癒は閉じた創傷面積のパーセンテージとして測定された。各実験条件について創傷治癒は三回分析された。全てのデータは、指示したように3〜8回の別々の実験に基づいていた。
細胞浸潤は、BDマトリゲル(登録商標)浸潤チャンバ試験(BD Biosciences, Bedford, MA)を使用して解析された。各実験の開始に先立って、フェルセンを用いて細胞を脱離させ、単細胞として血清フリーRPMI培地中に再懸濁させた。指示したように、細胞はBox5ペプチド(100μM)または対照溶媒と共に、連続的に撹拌しながら40分間予備インキュベートされた。次いで、25,000個の細胞および100μMのBox5または対照溶媒を含む細胞懸濁液のアリコートを、上部トランスウエルチャンバに加え、また下部チャンバには血清含有(10%)培地を満たした。同時に、図7に示したように、Wnt−5a、Wnt−3aまたはTGF−β1阻害剤のSB431542を上部チャンバに加えた。懸濁液中での細胞の均一な分布、およびその後の膜表面全体に亘る均一な分布を保証するために、浸潤チャンバを5分間水平に振盪した。細胞を、5%CO2の加湿雰囲気中において37℃で示された時間に亘って浸潤させた。培地を廃棄し、細胞を4%パラホルムアルデヒド中で10分間固定した。20%メタノール中の0.5%クリスタルバイオレットで10分間細胞を染色し、先端に綿を付けたアプリケータを用いて膜の内側の非浸潤細胞を除去した。該膜を小刀の刃でチャンバから切り取り、膜の下部チャンバ側にある染色細胞を計数した。
ガラスカバースリップ上で増殖された細胞を、4μMのfura−2/AMと共に37℃の培地中で30分間インキュベートした(Dejmek et al., 2006)。該細胞のfura−2添加の後に、カバースリップを洗浄し、特別に設計されたチャンバに搭載し、該チャンバにはカルシウム含有培地(136mMのNaCl、4.7mMのKCl、1.2mMのMgSO4、1.1mMのCaCl2、1.2KH2PO4、5mMのNaHCO3、5.5mMのグルコースおよび20mMのHepes、pH7.4)を加えた。次いで、チャンバを、フォトンテクノロジーインターナショナル(PTI)撮像システムに接続されたニコンDiaphot顕微鏡からなるシステムの中に配置した。細胞は、何らかの刺激が行われる前に、最初に10分間静置した。次いで、(図8の脚注に示したように)Wnt−5a、エンドセリン−1またはカルバコールでの刺激の前後において、340nmおよび380nmの間で迅速に交互する励起波長を使用する一方、発光波長は510nmに設定して、細胞からfura−2蛍光を連続的に記録した。
メラノーマ細胞におけるWnt−5a発現およびシグナル伝達の効果を更に研究するために、二つの異なるヒト・メラノーマ細胞株であるA2058およびHTB63を使用することが決定された。A2058およびHTB63メラノーマ細胞の両者は、Frizzled−5受容体、即ち、メラノーマ細胞における提案されたWnt−5a受容体(Weeraratna 2002)を発現する(図1A)。対照的に、Frizzled−2の遙かに弱い発現が細胞株において観察された。更なる特徴付けによって、A2058細胞では、Wnt−5aのmRNAおよびタンパク質の内因性発現がないのに対して、これとは対照的に、HTB63細胞はWnt−5aのmRNA(図1A)およびタンパク質(図1B)の充実した内因性発現を示すことが明らかになった。
以前、発明者は、Wnt−5aシグナル伝達のアゴニストとして機能するWnt−5a由来のN−ホルミル化ヘキサペプチド(Foxy5;図2A)を同定した。このペプチドは、乳癌細胞株においてWnt−5aによく似た作用を有し、インビボにおいて抗腫瘍原機能を有している。Foxy5はまた、A2058メラノーマ細胞においてWnt−5aの遊走促進作用によく似た作用をも有することが見出され(図2B)、このペプチドが多様な細胞タイプにおいてWnt−5aアゴニストとして機能することを示唆した。興味深いことに、ホルミル化された細菌由来の化学走性ペプチド(ホルミル−Met−Leu−Phe)の特異的修飾が、該分子をアゴニストからアンタゴニスト類似体へと変換させることが以前に示された。今回、Foxy5のこのような修飾もまた、そのWnt−5aアゴニスト機能をアンタゴニスト機能へと変化させ得ることが示された。このt−boc−Met−Asp−Gly−Cys−Glu−Leuペプチドは、Box5と称されている(図3)。
Wnt−5aの効果が、A2058メラノーマ細胞の付着に対して試験された。Wnt−5aはA2058メラノーマ細胞の付着能力を高め、0.2μg/mLでの刺激の後に最大の効果が得られた(図4A)。次いで、これらの発見に基づき、創傷治癒試験において、この濃度の組換えWnt−5aがどれほどA2058細胞の遊走に影響するかが探索された。図4Bに概説された結果は、実験の開始時におけるWnt−5aの添加(0.2μg/mL)が、A2058メラノーマ細胞の遊走を増大させたことを明瞭に示している。このWnt−5aに誘導されたメラノーマ細胞の遊走を特異的に阻害するために、新規なN−ブチルオキシカルボニル修飾されたペプチドが開発され、試験された。以前から、Wnt−5aに誘導されたホルミル化ヘキサペプチドがインビトロでの乳癌細胞遊走に対するWnt−5aの阻害効果を模倣できること(Saefholm 2006)、およびこのペプチドがマウスモデルでの乳癌転移を阻害すること(Saefholm, 2008)が示されている。ここでは、Wnt−5aシグナル伝達の阻害を得るために、該ヘキサペプチドのN−末端メチオニン残基にブチルオキシカルボニル基を追加することの可能性が試験された。この操作の基礎は、細菌由来の化学走性ペプチド(ホルミル−Met−Leu−Phe)が、該ペプチドの作用をアゴニストからアンタゴニストに変化させることが報告されていることである(Derian, 1996)。このブチルオキシカルボニル修飾されたヘキサペプチド(以下ではBox5と言う)が、創傷治癒試験においてA2058およびHTB63メラノーマ細胞の両者の遊走を阻止する能力を試験した。Box5は、Wnt−5aに誘導されたA2058細胞の遊走を無効にしたが(図4C)、内因性発現を欠くこれら細胞の本来の遊走に対しては効果がなかった(図5A)。また、A2058細胞のTGF1βに媒介された遊走が、Box5との予備インキュベーションによってブロックされ得ることも示された(図5B)。これらのデータはまた、Box5は、馴化培地(分泌されたWnt−5aを含有する)を新鮮な血清フリー培地(Wnt−5aを欠く)に変えるのと同じ程度にHTB63細胞の遊走を阻害するが、ホルミル化された対照ヘキサペプチド(データは示さず)はそれを阻害しないという発見によっても支持される(図4D)。この創傷治癒試験は、多くの細胞−細胞相互作用を特徴とする単層中に存在する細胞の遊走を研究する。しかし、それは腫瘍細胞が細胞外マトリックスに浸潤せざるを得ないインビボでの状況を反映していない。従って、次に浸潤試験において同様の実験を行った。
Box5のアンタゴニスト機能についての分子的基礎を同定するために、Wnt−5aに誘導されたメラノーマ細胞浸潤に不可欠なシグナル伝達経路を検討した。Wnt−5aはA2058細胞における迅速な細胞ゾルCa2+信号を刺激し(図6A)、これは細胞間Ca2+キレータMAPT/AMを使用することにより阻害され得る(図6B)ことが見出された。
Box5ヘキサペプチドの性質およびそのWnt−5a受容体との選択的相互作用を更に研究するために、Wnt−5aに誘導された即時的受容体シグナル伝達に対するその効果が分析された。Wnt−5aは、甲状腺細胞(Kremenevskaja, 2005)において、および乳癌細胞において(Dejmek, 2006)、細胞質ゾルフリーCa2+の迅速な増大をトリガーすることが以前に示されている。データは、Wnt−5aもまた二つの他のGタンパク質共役型制御受容体リガンド、即ちエンドセリンー1およびカルバコールにより誘導された迅速な応答(図7A)と同様、A2058メラノーマ細胞において迅速な細胞質ゾルCa2+シグナル伝達をトリガーすること(図7A)を示している。なお、三つのリガンド全部について概ね類似のCa2+応答を得るために、この実験シリーズにおいては、Wnt−5a濃度を0.2〜0.1μg/mLまで低下させた。
現時点で、メラノーマ細胞におけるWnt−5a転写の調節は不明である。他の細胞タイプにおいては、発生中の管状乳腺上皮細胞において最近立証されたことであるが(Roarty and Serra, 2007)、TGF−β1が転写レベルでWnt−5a発現を調節する原因であることが見出された。メラノーマ細胞にも同様の機構が存在する可能性を探るために、選択的TGF−β1タイプI受容体阻害剤であるSB431542および組換えTGF−β1が、細胞内においてWnt−5a発現に影響する能力を直接的に試験した。図7Cに概説したデータは、HTB63細胞(内因性Wnt−5a発現を有する)が10μMのSB431542を補充した完全McCoyの5A培地中で4〜5日維持されたときに、内因性Wnt−5aタンパク質の発現は4日間のインキュベーションの後には顕著に低減され、また5日間のインキュベーションの後には殆ど無効にされたことを示している。A2058細胞(内因性Wnt−5a発現を欠く)を異なる濃度のTGF−β1で36時間に亘って刺激することは、Wnt−5aタンパク質の増大した発現をもたらした(図8B)。これらのデータは、5ng/mLのTGF−β1で刺激したときにほぼ最大のWnt−5a発現が達成されること(図8B)、および5ng/mLのTGF−β1でA2058細胞を刺激することは、Wnt−5aタンパク質発現において明瞭に検出可能な増大をもたらすために36時間の刺激を必要とすること(図8C)を明らかにしている。これらの結果は、少なくともこの研究で用いた二つの悪性メラノーマ細胞株において、TGF−β1がWnt−5a発現を調節することを確認している。このことは、Wnt−5aに媒介されたメラノーマ細胞の遊走が、これら細胞におけるTGF−β1シグナル伝達を阻止することによって、間接的に拮抗され得る可能性を生じさせる。
Wnt−5aが実際にTGF−β1に誘導された細胞遊走の下流調節因子であるかどうかを調べるために、最初に、A2058メラノーマ細胞の付着に対するTGF−β1の効果を試験した。TGF−β1はA2058メラノーマ細胞の付着能力を刺激すること、および最大の効果は5ng/mLでの刺激の後に得られること(図9A)が分かった。次いで、これらの発見に基づき、創傷治癒試験において、これら濃度の組換えTGF−β1がどのようにA2058細胞の遊走に影響するのかを調べた。図9Bにおいて概説された結果は、実験の開始時におけるTGF−β1(5ng/mL)の添加が、A2058メラノーマ細胞の遊走を増大させたことを明瞭に示している。これらの結果との良好な一致において、10μMのSB431542(TGF−βI型受容体の阻害剤)が、HTB63細胞の遊走を阻害することが分かった(図9C)。次いで、創傷治癒試験においてA2058の遊走を阻害するBox5の能力が試験された。Box5は、二次元創傷治癒試験において、TGF−β1に誘導された遊走を無効にした(図9D)。Box5は、A2058メラノーマ細胞の基礎遊走に対して影響しなかった(データは示さず)。しかし、より複雑な遊走試験での遊走に対するTGF−β1(5ng/mL)の効果が試験されたときには、相反する結果が得られた。浸潤試験において、TGF−β1はA2058細胞の遊走を阻害し、またSB431542はHTB63細胞の遊走を刺激した(図9E)。従って、TGF−β1は、おそらくはその複数の下流効果に起因したWnt−5a依存性のメラノーマ細胞遊走を阻止するための予測できない標的であると結論された。
BMP:骨形成タンパク質
EMT:上皮−間葉の移行
PKC:タンパク質キナーゼC
TGF−β:トランスフォーミング成長因子β
<医薬製剤>
医薬として用いられるとき、本発明の化合物は通常は医薬組成物の形態で投与される。これらの化合物は、経口および直腸を含む種々の経路で投与することができる。これらの化合物は経口組成物として効果的である。このような組成物は、医薬技術において周知の方法で調製され、少なくとも一つの活性化合物を含有する。
実施例1
以下の成分を含有する硬質ゼラチンカプセルが調製された:
<成分> <量(mg/カプセル)>
活性成分 30.0
澱粉 305.0
ステアリン酸マグネシウム 5.0
上記成分を混合し、340mg量で硬質ゼラチンカプセルに充填した。
下記の成分を使用して錠剤を調製した:
<成分> <量(mg/錠)>
活性成分 25.0
微結晶セルロース 200.0
コロイド状二酸化ケイ素 10.0
ステアリン酸 5.0
これら成分を混合および圧縮し、各々が240mgの錠剤を形成する。
各々が30mgの活性成分を含有する錠剤を、次のようにして調製した:
<成分> <量(mg/錠)>
活性成分 30.0mg
澱粉 45.0mg
微結晶セルロース 35.0mg
ポリビニルピロリドン 4.0mg
(滅菌水中の10%溶液として)
カルボキシメチル澱粉ナトリウム 4.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
タルク 1.0mg
合計 120.0mg
活性成分、澱粉およびセルロースをNO:20のU.S.篩に通し、完全に混合する。得られた粉末にポリビニルピロリドンの溶液を混合し、次いで、これを16メッシュのU.S.篩に通す。こうして製造された顆粒を50〜60℃で乾燥し、16メッシュのU.S篩に通す。この顆粒に対して、先にN:30メッシュのU.S.篩に通したカルボキシメチル澱粉ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、およびタルクを加え、これを混合した後に打錠機で圧縮して、各々が120mgの重さの錠剤を得る。
各々が40mgの医薬を含有するカプセルを、次のようにして製造した:
<成分> <量(mg/錠)>
活性成分 40.0mg
澱粉 109.0mg
ステアリン酸マグネシウム 1.0mg
合計 150.0mg
活性成分、澱粉、およびステアリン酸マグネシウムを混合し、NO:20メッシュのU.S.篩に通し、150mg量で硬質ゼラチンカプセルに充填した。
各々が25mgの活性成分を含有する座薬を、次のようにして製造した:
<成分> <量>
活性成分 25mg
飽和脂肪酸グリセリド 2000mgになるまで
活性成分をNO:60メッシュのU.S.篩に通し、必要な最小の熱を使用して予め溶融された飽和脂肪酸グリセリド中に懸濁させた。次いで、この混合物を公称2.0g容量の座薬モールドの中に投入し、冷却させた。
各々が5.0mL投薬当たり50mgの医薬を含有する座薬を、次のようにして製造した:
<成分> <量>
活性成分 50.0mg
キサンタンガム 4.0mg
カルボキシメチルセルロースナトリウム(11%)
微結晶セルロース 50.0mg
蔗糖 1.75g
安息香酸ナトリウム 10.0mg
香味料および着色剤 適量
純水 5.0mLになるまで
活性成分、蔗糖およびキサンタンガムを混合し、NO:10メッシュのU.S.篩に通し、次いで先に作製した微結晶セルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムの水溶液と混合する。安息香酸ナトリウム、香味料、および着色剤をいくらかの水で希釈し、撹拌しながら添加する。次いで十分な水を加えて、必要な容積にする。
次のようにして製剤を調製した:
<成分> <量(mg/カプセル>
活性成分 15.0mg
澱粉 407.0mg
ステアリン酸マグネシウム 3.0mg
合計 425.0mg
活性成分、澱粉およびステアリン酸マグネシウムを混合し、NO:20メッシュのU.S.篩に通し、425.0mgの量で硬質ゼラチンカプセルの中に充填する。
Claims (7)
- 配列番号1から成るWnt5−αペプチドの非分岐型カルバメート誘導体。
- 請求項1に記載の非分岐型カルバメート誘導体であって、前記誘導体は、N−メチルオキシカルボニル誘導体、n−エチルオキシカルボニル誘導体、N−n−プロピルオキシカルボニル誘導体およびN−ブチルオキシカルボニル誘導体からなる群から選択される非分岐型カルバメート誘導体。
- メラノーマおよび胃癌の治療に使用するための、請求項1または2に記載のWnt5−αペプチドの非分岐型カルバメート誘導体。
- 配列番号1から成るWnt5−αペプチドの非分岐型カルバメート誘導体を、1以上の医薬的に許容可能な不活性賦形剤および/またはアジュバントと共に含有する医薬組成物。
- 請求項4に記載の医薬組成物であって、非分岐型カルバメート誘導体が、N−メチルオキシカルボニル、n−エチルオキシカルボニル、N−n−プロピルオキシカルボニル、またはN−ブチルオキシカルボニル誘導体の群の一つである医薬組成物。
- 請求項4または5に記載の医薬組成物であって、局所用組成物として処方される医薬組成物。
- 請求項4または5に記載の医薬組成物であって、注射用組成物として処方される医薬組成物。
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