JP5583597B2 - ラサジリン製剤、その調製および使用 - Google Patents

ラサジリン製剤、その調製および使用 Download PDF

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    • A61P25/14Drugs for disorders of the nervous system for treating abnormal movements, e.g. chorea, dyskinesia
    • A61P25/16Anti-Parkinson drugs

Description

関連出願
本願は、2008年1月11日に提出された米国仮出願番号61/010,860の利益を主張し、その内容は本明細書の一部として援用される。
本願を通して、種々の出版物、公開された特許出願および特許が参照されている。本発明が関連する技術の状態をより完全に述べるために、これらの出版物の開示は、その全体が本明細書の一部として援用される。
米国特許第5,532,415号、第5,387,612号、第5,453,446号、第5,457,133号、第5,599,991号、第5,744,500号、第5,891,923号、第5,668,181号、第5,576,353号、第5,519,061号、第5,786,390号、第6,316,504号、第6,630,514号では、ラサジリンとしても既知のR(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン(R−PAI)を開示している。ラサジリンは、酵素モノアミンオキシダーゼ(MAO−B)のB型の選択的阻害剤であることが報告されており、脳においてMAO−Bを阻害することにより、パーキンソン病および他の種々の状態を治療することにおいて有用である。
本明細書の一部として援用される米国特許第6,126,968号およびPCT公開公報WO 95/11016では、ラサジリンを含んでなる医薬組成物を開示している。
本明細書の一部として援用されるPCT公開公報WO 2006/014973では、ラサジリンを含んでなる医薬組成物を開示している。
モノアミンオキシダーゼ(MAO)阻害剤を使用することにおける問題は、高血圧の発症であり、しばしば「チーズ効果(cheese effect)」と呼ばれる(Simpson, G.M. and White K. "Tyramine studies and the safety of MAOI drugs." J Clin Psychiatry. 1984 Jul; 45 (7 pt 2): 59-91.)。この効果は、末梢性MAOの阻害により引き起こされる。高濃度の末梢性MAOは、胃に見られる。
パーキンソン病患者におけるさらなる問題は、多くの患者が胃排出の遅延に苦しんでいることである(Pfeiffer, R. F. and Quigley, E. M. M. "Gastrointestinal motility problems in patients with Parkinson's disease: Epidemiology, pathophysiology, and guidelines for management," CNS-Drugs, 1999, 11(6): 435-448; Jost, W. H., "Gastrointestinal motility problems in patients with Parkinson's disease: Effects of antiparkinsonian treatment and guidelines for management", Drugs and Aging, 1997, 10(4): 249-258)。胃排出の遅延(胃滞留の延長)は、末梢性MAOの阻害の増大の原因となり得、チーズ効果に貢献し得る。
アジレクト(登録商標)は、初期の単剤療法として、およびレボドパに対する補助的療法として、特発性パーキンソン病の徴候および症状の治療に対して必要とされる。ラサジリンは、アジレクト(登録商標)の活性成分であり、迅速に吸収され、約1時間で最高血漿濃度(Cmax)に到達する。ラサジリンの絶対的なバイオアベイラビリティは、約36%である(アジレクト(登録商標),Product Label, May 2006)。
食物は、ラサジリンのTmaxには影響を及ぼさないが、薬物を高脂肪食と共に摂取した場合、Cmaxおよび曝露量(AUC)は、それぞれ約60%および20%低下する。AUCはそれほど影響を受けないため、アジレクト(登録商標)は、食物と共に、または食物なしで投与され得る(アジレクト(登録商標),Product Label, May 2006)。
定常状態における分布の平均容積は87Lであり、ラサジリンの組織結合性が血漿タンパク結合性より高いことを示す。1〜100ng/mLの濃度範囲にわたって、血漿タンパク結合性は88〜94%であり、ヒトアルブミンに対する結合性の平均範囲は61〜63%である(アジレクト(登録商標),Product Label, May 2006)。
ラサジリンは、排出の前に、肝臓においてほぼ完全な生体内変換を起こす。ラサジリンの代謝は、2つの主要な経路を解して進行する:N−脱アルキル化および/またはヒドロキシル化により、1-アミノインダン (AI)、3-ヒドロキシ-N-プロパルギル-l アミノインダン (3-OH-PAI) および3-ヒドロキシ-l-アミノインダン (3-OH-AI)を得る。インビトロ実験では、ラサジリン代謝の両方の経路は、シトクロムP450(CYP)系に依存し、CYP1A2がラサジリン代謝に関与する主要なアイソザイムであることを示す。ラサジリンのグルクロニド抱合およびその代謝、ならびにそれに続く尿中排泄は、主要な排出経路である(アジレクト(登録商標),Product Label, May 2006)。
14C−標識されたラサジリンの経口投与後、第1に尿を介し、第2に糞便を介して生じる排出は(7日間で、全用量の62%が尿に、全用量の7%が糞便に)、38日間で、用量の84%の計算された全回収率を得た。1%未満のラサジリンは、尿中に未変化の薬物として排出された(アジレクト(登録商標),Product Label, May 2006)。
ラサジリンは、強力で不可逆的なMAO−B選択的阻害剤であることが示された。MAO−B阻害は、線条体においてドパミンの細胞外レベルの増大を生じる。ドパミンレベルの増大およびそれに続くドパミン作動性の活性の増大は、ドパミン作動性運動機能障害のモデルにおいて見られるラサジリンの有利な効果を媒介する(Rasagiline mesylate. TVP-1012 for Parkinson's disease. Investigator's Brochure. Edition number 18. Teva Pharmaceuticals Ltd. September 2006.)。
本発明は、ラサジリンメシレートおよび少なくとも1の薬学的に許容可能な賦形剤を含むコアと;耐酸の薬学的に許容可能なコーティングとを含んでなる医薬組成物を提供し、前記医薬組成物は、37℃、毎分75回転で60分間、以下に示すpH条件下、バスケット装置における500mLの緩衝された水性媒質中に置かれた場合に、以下に示すパーセンテージのラサジリンメシレートを放出する:a)0.1 N HClにおいて0%;b)pH6.0のリン酸緩衝溶液において0〜20%。
本発明は、ラサジリンメシレートおよび少なくとも1の薬学的に許容可能な賦形剤を含むコアと;耐酸の薬学的に許容可能なコーティングとを含んでなる医薬組成物を提供し、前記医薬組成物は、ヒトの対象に経口投与した場合に、同じ投与療法期間において、即時放出製剤として対応する量のラサジリンを経口投与した場合の80〜130%のラサジリンのAUC値を提供する。
本発明は、ラサジリンメシレートおよび少なくとも1の薬学的に許容可能な賦形剤を含むコアと;耐酸の薬学的に許容可能なコーティングとを含んでなる医薬組成物を提供し、前記医薬組成物は、ヒトの対象に経口投与した場合に、同じ投与療法期間において、即時放出製剤として対応する量のラサジリンを経口投与した場合の80〜145%のラサジリンのCmaxを提供する。
本発明は、ラサジリンメシレートおよび少なくとも1の薬学的に許容可能な賦形剤を含むコアと;メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)および少なくとも1の可塑剤を含むコーティングとを含んでなる医薬組成物も提供し、前記コーティングにおけるメタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)と可塑剤の比は、10:1〜2:1である。
本発明は、パーキンソン病に苦しんでいる患者を治療する方法であって、上記医薬組成物を前記患者に投与することを含んでなる方法も提供する。
各臨床試験対象についての血漿中濃度(0〜24時間)−試験プロダクトA−1日目。 各臨床試験対象についての血漿中濃度(0〜36時間)−試験プロダクトA−10日目。 各臨床試験対象についての血漿中濃度(0〜24時間)−対照プロダクトC−1日目。 各臨床試験対象についての血漿中濃度(0〜36時間)−対照プロダクトC−10日目。 平均血漿中濃度(0〜24時間)−1日目。 平均血漿中濃度(0〜36時間)−10日目。 平均血漿中濃度(0〜24時間)−1日目−片対数スケール。 平均血漿中濃度(0〜36時間)−10日目−片対数スケール。 異なるラサジリン製剤によるMAO−B阻害のパーセント(平均±sem)、1日目および10日目における投与の6時間後。
発明の詳細な説明
本発明は、ラサジリンメシレートおよび少なくとも1の薬学的に許容可能な賦形剤を含むコアと;耐酸の薬学的に許容可能なコーティングとを含んでなる医薬組成物を提供し、前記医薬組成物は、37℃、毎分75回転で60分間、以下に示すpH条件下、バスケット装置における500mLの緩衝された水性媒質中に置かれた場合に、以下に示すパーセンテージのラサジリンメシレートを放出する:a)0.1 N HClにおいて0%;b)pH6.0のリン酸緩衝溶液において0〜20%。
前記医薬組成物の1つの実施形態において、37℃、pH6.2において、毎分75回転で60分間、バスケット装置における500mLの緩衝された水性媒質中に置かれた場合に、80〜100%のラサジリンメシレートを放出する。
前記医薬組成物のもう1つの実施形態において、37℃、pH6.8において、毎分75回転で20分間、バスケット装置における500mLの緩衝された水性媒質中に置かれた場合に、80〜100%のラサジリンメシレートを放出する。
本発明は、ラサジリンメシレートおよび少なくとも1の薬学的に許容可能な賦形剤を含むコアと;耐酸の薬学的に許容可能なコーティングとを含んでなる医薬組成物を提供し、前記医薬組成物は、ヒトの対象に経口投与した場合に、同じ投与療法期間において、即時放出製剤として対応する量のラサジリンを経口投与した場合の80〜130%のラサジリンのAUC値を提供する。
前記医薬組成物の1つの実施形態において、前記医薬組成物は、ヒトの対象への投与において、同じ投与療法期間において、即時放出製剤として対応する量のラサジリンを経口投与した場合の80〜125%のラサジリンのAUC値を提供する。
本発明は、ラサジリンメシレートおよび少なくとも1の薬学的に許容可能な賦形剤を含むコアと;耐酸の薬学的に許容可能なコーティングとを含んでなる医薬組成物を提供し、前記医薬組成物は、ヒトの対象に経口投与した場合に、同じ投与療法期間において、即時放出製剤として対応する量のラサジリンを経口投与した場合の80〜145%のラサジリンのCmaxを提供する。
前記医薬組成物の1つの実施形態において、前記医薬組成物をヒトの対象に経口投与した場合に、同じ投与療法期間において、即時放出製剤として対応する量のラサジリンを経口投与した場合の80〜125%のラサジリンのCmaxを提供する。
前記医薬組成物のもう1つの実施形態において、前記コアは錠剤の形態である。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記コアは錠剤の形態であり、さらに少なくとも1の崩壊剤を含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記耐酸コーティングは、5重量%〜12重量%の量で前記医薬組成物に含まれる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記耐酸コーティングは、8重量%の前記医薬組成物を含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記医薬組成物は錠剤の形態である。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記コーティングは、メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)および可塑剤を含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記コーティング中のメタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)と可塑剤の比は、10:1〜2:1である。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記コーティング中のメタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)と可塑剤の比は5:1である。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記可塑剤はクエン酸トリエチルである。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記コーティングは、メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)、可塑剤およびタルクを含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記医薬組成物は内部コーティング層を含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記医薬組成物は、ヒプロメロースを含む内部コーティング層を含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記医薬組成物は、150mg未満の重量を有する。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記医薬組成物は、1.56mgのラサジリンメシレートを含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記医薬組成物は、0.78mgのラサジリンメシレートを含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記医薬組成物は、1.56mgまたは0.78mgのラサジリンメシレート、ならびにマンニトール、コロイド性二酸化ケイ素、デンプンNF、α化デンプン、ステアリン酸、タルク、ヒプロメロース、メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー、極微細(extra fine)タルク、およびクエン酸トリエチルを含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記医薬組成物は、79.84 mgのマンニトール、0.6 mgのコロイド性二酸化ケイ素、1.56 mgのラサジリンメシレート、10.0 mgのデンプンNF、20.0 mgのα化デンプン、2.0 mgのステアリン酸、2.0 mgのタルク、4.8 mgのヒプロメロース、6.25 mgのメタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー、1.25 mgのクエン酸トリエチル、および3.1 mgの極微細タルクからなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記医薬組成物は、80.62 mgのマンニトール、0.6 mgのコロイド性二酸化ケイ素、0.78 mgのラサジリンメシレート、10.0 mgのデンプンNF、20.0 mgのα化デンプン、2.0 mgのステアリン酸、2.0 mgのタルク、4.8 mgのヒプロメロース、6.25 mgのメタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー、1.25 mgのクエン酸トリエチル、および3.1 mgの極微細タルクからなる。
本発明は、以下を含んでなる医薬組成物も提供する:
a)ラサジリンメシレートおよび少なくとも1の薬学的に許容可能な賦形剤と;
b)メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)および少なくとも1の可塑剤を含んでなり、メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)と可塑剤の比が10:1〜2:1であるコーティング。
前記医薬組成物の1つの実施形態において、前記メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)と可塑剤のコーティングにおける比は5:1である。
前記医薬組成物のもう1つの実施形態において、前記コーティングは、5重量%〜12重量%の量で前記医薬組成物に含まれる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記コーティングは、8重量%の量で前記医薬組成物に含まれる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記可塑剤は水溶性である。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記可塑剤は、いくつかの水溶性可塑剤の組み合わせである。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記可塑剤は、水溶性可塑剤と水に不溶性の可塑剤との組み合わせである。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記可塑剤はクエン酸トリエチルである。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記コーティングはさらに滑沢剤を含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記コーティングは、極微細タルクである滑沢剤をさらに含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記コーティングは、極微細タルクをさらに含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記コアは錠剤の形態である。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記コアは、少なくとも1の崩壊剤をさらに含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記コアは、0.5重量%〜20重量%の崩壊剤を含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記コアは、α化デンプンを含む0.5重量%〜20重量%の崩壊剤を含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記医薬組成物は150mg未満の重量を有する。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記医薬組成物は、1.56mgのラサジリンメシレートを含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記医薬組成物は、1.56mgのラサジリンを含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記医薬組成物は、0.78mgのラサジリンを含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記医薬組成物はさらに、マンニトール、コロイド性二酸化ケイ素、デンプンNF、α化デンプン、ステアリン酸、タルク、ヒプロメロース、メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー、極微細タルクおよびクエン酸トリエチルを含んでなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記医薬組成物は、79.84 mgのマンニトール、0.6 mgのコロイド性二酸化ケイ素、1.56 mgのラサジリンメシレート、10.0 mgのデンプンNF、20.0 mgのα化デンプン、2.0 mgのステアリン酸、2.0 mgのタルク、4.8 mgのヒプロメロース、6.25 mgのメタクリル酸−エチルアクリル酸コポリマー、1.25 mgのクエン酸トリエチル、および3.1 mgの極微細タルクからなる。
前記医薬組成物のさらにもう1つの実施形態において、前記医薬組成物は、80.62 mgのマンニトール、0.6 mgのコロイド性二酸化ケイ素、0.78 mgのラサジリンメシレート、10.0 mgのデンプンNF、20.0 mgのα化デンプン、2.0 mgのステアリン酸、2.0 mgのタルク、4.8 mgのヒプロメロース、6.25 mgのメタクリル酸−エチルアクリル酸コポリマー、1.25 mgのクエン酸トリエチル、および3.1 mgの極微細タルクからなる。
本発明は、パーキンソン病に苦しんでいる患者を治療する方法であって、上記医薬組成物を前記患者に投与することを含んでなる方法も提供する。
前記方法の1つの実施形態において、前記患者は、胃排出の遅延に苦しんでいる。
ラサジリンの即時放出型製剤は、アジレクト(登録商標)錠と定義され、ラサジリン(メシレートとして)を含有し、特発性パーキンソン病の治療に対して必要とされるプロパルギルアミンベースの薬物である。化学的には、以下のように命名される:lH-インデン-1-アミン,2, 3-ジヒドロ-N-2-プロピニル-,(lR)-,メタンスルホネート。ラサジリンメシレートは、白色〜オフホワイトの粉末であり、水またはエタノールに溶けやすく、イソプロパノールにやや溶けにくい。経口投与のための各アジレクト錠は、0.5mg〜1mgのラサジリン塩基に相当するラサジリンメシレートを含有する。
各アジレクト錠は、以下の不活性成分も含有する:マンニトール、デンプン、α化デンプン、コロイド性二酸化ケイ素、ステアリン酸およびタルク。
アジレクトは、特発性パーキンソン病の治療に必要とされる不可逆的なモノアミンオキシダーゼ阻害剤である。アジレクトは、MAOタイプBを阻害するが、ラサジリンがヒトにおけるMAOタイプB(MAO−B)に対して選択的であるか否かを確立するための十分な研究は、まだ行われていない。
フラビン含有酵素であるMAOは、AおよびBの2つの主要な分子種に分類され、神経末端、脳、肝臓および腸管粘膜における組織全体のミトコンドリア膜に局在している。MAOは、CNSおよび末梢組織におけるカテコラミンおよびセロトニンの代謝分解を制御する。MAO−Bは、ヒトの脳における主要な形態である。動物の脳、肝臓および腸管組織のイクスビボ(ex vivo)の試験において、ラサジリンは、強力な不可逆性のモノアミンオキシダーゼタイプB(MAO−B)選択的阻害剤であることが示された。推奨される治療用量において、ラサジリンは、血小板における強力な不可逆性のMAO−B阻害剤であることが示された。ヒトにおいてMAO−Bのみを阻害する(MAO−Aは阻害しない)ためのラサジリンの選択性およびいずれかの濃度でのラサジリンの治療の間のチラミンに対する感受性は、薬剤中に含まれる食事性の(dietary)チラミンおよびアミンの制限を回避するために十分に特徴付けられていない。
ラサジリンの作用の正確なメカニズムは知られていない。1つのメカニズムは、そのMAO−B阻害活性に関連すると考えられており、線条体におけるドパミンの細胞外レベルの増大を引き起こす。ドパミンレベルの増大およびそれに続くドパミン作動性活性の増大は、ドパミン作動性の運動機能障害のモデルにおいて見られるラサジリンの有益な効果を媒介するように思われる。
健康な対象およびパーキンソン病患者における研究は、ラサジリンが血小板MAO−Bを不可逆的に阻害することを示している。前記阻害は、最後に投与した後少なくとも1週間は持続する。ほぼ25〜35%である。MAO−B阻害は、1mg/日のラサジリンの単回投与の後に達成され、55%を超えるMAO−B阻害は、2mg/日のラサジリンの単回投与の後に達成された。90%を超える阻害は、2mg/日でラサジリンを3日間毎日投与した後に達成され、この阻害レベルは、投与後3日間維持された。1日当り0.5mg、1mg、および2mgの反復投与のラサジリンは、完全なMAO−B阻害を生じた。
ラサジリンの薬物動態は、1〜10mgの範囲にわたる用量に対して直線である。その平均定常状態半減期は3時間であるが、そのMAO−Bの不可逆的な阻害のため、薬物動態と薬理学的効果との間に相関はない。
ラサジリンは急速に吸収され、約1時間で最大血漿濃度(Cmax)に達する。ラサジリンの絶対的なバイオアベイラビリティは、約36%である。
食物はラサジリンのTmaxに影響を与えないが、薬物と共に高脂肪食を摂取した場合、Cmaxおよび曝露(AUC)は、それぞれ約60%および20%低下する。AUCはそれほど影響を受けないため、アジレクトは、食物と共に、または食物なしで投与され得る(Physician’ Desk Reference, 63rd Edition, 2009, p3106)。
MAO−Bを選択的に阻害するMAO阻害剤は、「チーズ効果」を引き起こす可能性を大きく欠いている。それにもかかわらず、R−PAIの胃排出を遅延させることがこの減少に貢献し得るという可能性が存在する。それ故、本発明の製剤の開発における主要な目的は、胃の後の十二指腸および空腸において活性成分を放出する、1mgのラサジリン塩基に相当する量のラサジリンメシレートを含んでなるエンテリックコーティングされた製剤を開発することであった。
本発明の製剤の開発の間に、前記製剤は、健康な対象における単回投与の生物学的同等性試験における、既知の即時放出型のラサジリンメシレート製剤(実施例1に開示した)に対する生物学的同等性の基準を満たすべきであることが決定された。これらの基準は、新規の製剤と既知の即時放出型製剤との間で、90%信頼区間内の80〜125%の範囲内で、CmaxおよびAUC0−t(曲線下面積)の類似性を含む。2つの製剤の間の差は、Tmaxにおける相違として生物学的同等性試験において証明されるべきである。言い換えると、即時放出型製剤よりも遅延放出型製剤の方が大きいべきであるtmaxを除いて、本発明の製剤の平均薬物動態プロフィールは、既知の即時放出型製剤の平均薬物動態プロフィールと適合すべきである。
既知の即時放出型製剤の平均CmaxおよびAUC0−tと一致させること(すなわち、生物学的に同等である遅延放出型製剤を構築すること)を試みる理由は、即時放出型製剤の有効性が証明されていること、ならびに製剤の有効性がその平均Cmaxおよび/またはAUCに関連する可能性があることである(Arch Neurol. 2002; 59:1937-1943.)。
この目標に到達するために、開発は、非常に特異的なpH範囲においてラサジリンメシレートの放出を可能にする腸溶性コーティングを伴う急速に崩壊するコアを有する腸溶錠に向けられた。この特異的なpH範囲は、製剤が胃においてラサジリンメシレートを放出するのを妨げ、製剤が腸の生理的条件下で急速にラサジリンメシレートを放出することを可能にする。
PCT公開公報WO2006/014973において、腸溶性コーティングされたラサジリンメシレートの医薬製剤が開示された。開示された製剤において(実施例1、2および4)、メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)の30%分散(オイドラギット(Eudragit);登録商標)L−30 D−55が使用された。上述した公報において明らかなように、これらの製剤は、実際に、その溶解プロフィールおよびインビボデータによって示されるように遅延放出型製剤であったが、薬物動態プロフィールは、平均Cmaxの点で、即時放出型のラサジリンメシレート製剤の薬物動態プロフィールと一致しなかった。
賦形剤であるメタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)の30%分散は、オイドラギット(登録商標)L−30 D−55として既知であり、上述した公報WO2006/014973において使用され、錠剤または球体上の水性分散として適用される場合、低い酸性pHにおいてコーティングされた組成物の溶解を妨げる。このポリマーの構造を以下に示す:
Figure 0005583597
遊離のカルボキシル基とエステル基の比は、約1:1である。平均分子量は、約250,000である。
この賦形剤が水性分散または有機溶液において使用され、医薬製剤のフィルムコーティングを形成する場合、pH約5.5で溶解するように意図される(Aqueous Polymeric Coatings for Pharmaceutical Dosage Forms; Second Edition, Revised and Expanded. Ed. James W. McGinity, 1997.)。それにより、これらの先行技術の製剤はおそらく胃で溶解し始め、十二指腸および空腸において、遅延された時間にわたって溶解し続けるであろう。遅延された溶解時間は、なぜこれらの先行技術の製剤のCmaxが比較対象である即時放出型製剤のCmaxよりも有意に低いのかということを説明し得る。
本発明の組成物は、6.0のpH条件に耐性であり、そのpHを超えた場合にのみ活性成分を放出することが意図される。この特異的なpHは、本発明の医薬組成物が胃で溶解することを妨げるため、および本発明の医薬組成物が十二指腸および空腸で速やかに溶解することを可能にするために選択された。医薬製剤がラサジリンメシレートを放出する前に十二指腸に入り、続いて十二指腸でラサジリンメシレートを急速に放出する能力は、既知の即時放出型製剤と同様の薬物動態プロフィール、特にCmaxおよびAUC0−tを提供する。
maxが対応する即時放出型製剤と同等であるという遅延放出型医薬製剤の目的を達成することは、容易ではない。一般的に、生物学的研究において遅延放出型製剤をその即時放出型対応物と比較する場合、遅延放出型製剤のCmaxは、対応する即時放出型製剤のCmaxより低い(Mascher, et al. Arneimittelforschung. 2001; 51(6): 465-9. Behr, et al. J. Clin Pharmacol. 2002; 42(7): 791-7.)。
さらに、本発明は、胃におけるラサジリンの放出または吸収を阻害するように適合させた(すなわち、投与形態の少なくとも一部が胃を通過するまでラサジリンの放出を遅延させた)、ラサジリンを含んでなる医薬投与形態を提供することによる、末梢性MAO阻害の問題に対する解決法を提供する。これは、胃におけるラサジリンの吸収を妨げるか、または最小化し、それにより潜在的なチーズ効果を妨げるか、または最小化する。
前記医薬投与形態は、耐酸の賦形剤を含んでよく、投与形態またはその一部が胃の酸性環境と接触することを妨げる。耐酸の賦形剤は、腸溶性コーティングされた錠剤、カプセル、またはゼラチンカプセルの形態でラサジリンをコーティングしてよい。本発明に関して、腸溶性コーティングは、胃における活性成分の溶解を妨げるコーティングである。これは、USP法により定義されるように、酸性溶液における医薬投与形態の溶解を測定することにより決定される。腸溶性の医薬投与形態においても、投与形態のいくらかは胃で溶解し得るが、前記投与形態は、依然として、USP基準に従った腸溶性であると考えられてよい。
その側面の全てにおいて、本発明は、パーキンソン病、脳虚血、頭部外傷性傷害、脊髄外傷性障害、神経外傷、神経変性疾患、神経毒性傷害、神経障害、認知症、アルツハイマー型認知症、老年性認知症、うつ病、記憶障害、過活動症候群、注意欠陥障害、多発性硬化症、統合失調症、および情動障害からなる群より選択される状態を治療するために有用であるが、既知の経口投与形態でラサジリンを投与した場合に典型的に付随する末梢性MAO阻害のリスクを低減した経口医薬投与形態を提供する。
本発明の経口投与形態を構築するために使用されてよい薬学的に許容可能なキャリアおよび賦形剤の特別な例は、例えば、米国特許第6,126,968号(Peskin et al., Oct. 3, 2000発行)に記載されている。本発明において有用な投与形態を作るための技術および組成物は、例えば以下の参考文献に記載されている:7 Modern Pharmaceutics, Chapters 9 and 10 (Banker & Rhodes, Editors, 1979); Pharmaceutical Dosage Forms: Tablets (Lieberman et al., 1981); Ansel, Introduction to Pharmaceutical Dosage Forms 2nd Edition (1976); Remington's Pharmaceutical Sciences, 17th ed. (Mack Publishing Company, Easton, Pa., 1985); Advances in Pharmaceutical Sciences (David Ganderton, Trevor Jones, Eds., 1992); Advances in Pharmaceutical Sciences Vol 7. (David Ganderton, Trevor Jones, James McGinity, Eds., 1995); Aqueous Polymeric Coatings for Pharmaceutical Dosage Forms (Drugs and the Pharmaceutical Sciences, Series 36 (James McGinity, Ed., 1989); Pharmaceutical Particulate Carriers: Therapeutic Applications: Drugs and the Pharmaceutical Sciences, Vol 61 (Alain Rolland, Ed., 1993); Drug Delivery to the Gastrointestinal Tract (Ellis Horwood Books in the Biolog
ical Sciences. Series in Pharmaceutical Technology; J. G. Hardy, S. S. Davis, Clive G. Wilson, Eds.); Modern Pharmaceutics Drugs and the Pharmaceutical Sciences, Vol 40 (Gilbert S. Banker, Christopher T. Rhodes, Eds.)。
錠剤は、適切な結合剤、滑沢剤、崩壊剤、着色剤、フレーバー剤、流動化剤、融解剤、および可塑剤を含有してよい。例えば、錠剤またはカプセルの投与単位形態での経口投与のために、活性薬物成分は、経口の、無毒な、薬学的に許容可能な不活性キャリア(例えば、キシロース、ゼラチン、アガー、デンプン、メチルセルロース、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、マンニトール、ソルビトール、微結晶性セルロース等)と組み合わされてよい。適切な結合剤には、デンプン、ゼラチン、コーンスターチのような天然糖、アラビアゴム、トラガカントガム、またはあるギン酸ナトリウムのような天然および合成ゴム、ポビドン、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングルコール、ワックス等である。これらの投与形態において使用される滑沢剤には、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、ステアリン酸、ナトリウムステアリルフマレート、タルク等が含まれる。崩壊剤には、限定するものではないが、デンプン、メチルセルロース、アガー、ベントナイト、キサンタンガム、クロスカルメロースナトリウム、ナトリウムデンプングリコラート等が含まれ、可塑剤には、トリアセチン、クエン酸トリエチル、ジブチルセバケート、ポリエチレングリコール等が含まれる。
本発明において使用されるバスケット型の装置は、米国薬局方第29版第711章に記載されている装置1である。前記装置は、以下のように構成されている。
組み立て品は、以下からなる:ガラスまたは他の不活性な透明材料で作られた蓋付き容器と;モーターと;金属製駆動シャフト(drive shaft)と;円柱状バスケット。前記容器は、部分的に、いずれかの好都合な大きさの適切な水浴中に浸されるか、または加熱ジャケット中に置かれる。前記水浴または加熱ジャケットは、試験の間、容器内の温度を37±0.5に維持し、一定のなめらかな動きの水浴流を維持することを可能にする。組み立て品が置かれている環境を含む組み立て品のいずれの部分も、滑らかに回転している撹拌部によるものを超えた著しい動き、撹拌、または振動に寄与しない。試験の間に、試料および撹拌部の観察が可能な装置が好ましい。前記容器は円柱状であり、半球状の底を有し、以下の直径および容量のいずれか1つを有する:1Lの公称容量の場合、高さは160mm〜210mmであり、その内径は98mm〜106mmである;2Lの公称容量の場合、高さは280〜300mmであり、その内径は98mm〜106mmである;4Lの公称容量の場合、高さは280mm〜300mmであり、その内径は145mm〜155mmである。その側面は、上部が広がっている。作り付けの蓋が、蒸発を遅延させるために使用されてよい。前記シャフトは、その中心軸がいずれの点においても容器の垂直方向の軸から2mm以内にあり、滑らかに回転し、大幅にぐらつかないように位置する。速度制御装置が使用され、シャフトの回転速度が選択されることを可能にし、個々のモノグラフにおいて特定された速度の±4%以内に維持することを可能にする。撹拌部のシャフトおよびバスケット部分は、ステンレスタイプ316または均等物で作られる。
個々のモノグラフにおいて特定されない限り、40−メッシュの布を使用する。0.0001インチ(2.5μm)の厚さの金コーティングを有するバスケットが使用されてよい。用量単位は、各試験の開始時に、乾燥したバスケット中に置かれる。容器の内底とバスケットとの間の距離は、試験の間、25±2mmに維持される。
本発明に関して、溶解度は、例えばカプセルまたは錠剤の6つの医薬剤形の平均測定値として測定される。
本発明は、以下の発明の詳細な説明からより理解されるであろう。しかしながら、当業者は、開示されている特定の方法および結果が、単に、付属の特許請求の範囲に記載されている発明の説明をより完全にするものであることを容易に理解するであろう。
実施例1:ラサジリンの即時放出型の錠剤
ラサジリンの即時放出型の錠剤は、表1に挙げた成分を用いて調製した。
Figure 0005583597
ラサジリンメシレート、マンニトール、コロイド性二酸化ケイ素の半分、デンプンおよびα化デンプンを、Diosna P-800ミキサーで約5分間混合した。水を加え、混合物をさらに混合した。顆粒を乾燥し、コロイド性二酸化ケイ素の残りを加えた。顆粒をFrewittミルで細かく砕き、ステアリン酸およびタルクを添加した。顆粒をタンブラー中で5分間混合し、打錠した。
実施例2:腸溶性コーティングされた粒子を含有するラサジリンカプセル
ラサジリンカプセルは、PCT公開公報WO2006/014973における実施例3に従って調製した。
これらのカプセルは、HCl溶液を用いて2.4〜3.6の標的pHに調節した、およびNaOH溶液を用いて4.2〜5.2の標的pHに調節した、フタル酸緩衝液から作られた種々の水性酸性媒質500mL中における溶解度について試験した。
Figure 0005583597
カプセル製剤は、pH5.2の媒質において60分後に溶解し始める。これは、空腹状態の12人の健常な男性ボランティアにおける単回投与のクロスオーバー比較薬物動態学試験におけるより低いCmax値が、実施例1の即時放出型製剤と比較した場合に本製剤に起因することを説明し得る。この製剤の溶解は、製剤が十二指腸に入った時間から製剤が腸から空腸へ進むまでにゆっくりと生じるようである。理論により結合することなく、これは、カプセルが胃において崩壊し、コーティングされたペレットが腸の中を異なる速度で進み、より長時間にわたって、より大きな腸表面積にわたってラサジリンを放出するという事実に起因し得る。
実施例3:ラサジリンの錠剤コア
実施例1の即時放出型製剤と類似する薬物動態プロフィール(CmaxおよびAUC)を有する錠剤コアを構築するための試みがなされた。
米国特許第6,126,968号に開示されている錠剤処方に基づく一連の錠剤コア構築は、表1における量の賦形剤を用いて行った。
錠剤は、湿式造粒技術を用いて調製し、崩壊剤の量を変化させた。
表3a:腸陽性コーティング錠のコアの比較−全ての錠剤は、以下に示す成分を以下に示す量(mg/錠剤コア)で含んでいた:
Figure 0005583597
表3b:8つの異なる製剤を、表1aにおける成分を使用し、以下の賦形剤に変えて調製した。
Figure 0005583597
錠剤コアは、以下のように製造した:
マンニトール、コロイド性二酸化ケイ素、ラサジリンメシレート、デンプンNF、α化デンプン、およびクロスカルメロースナトリウム(適切な場合)を、高剪断力造粒混合機において混合した。顆粒を流動層乾燥機(fluid bed dryer)において乾燥し、約25℃まで冷却した。コロイド性二酸化ケイ素の残りをさらに加え、0.6mmの網を有する振動増粒機において粉砕した。ステアリン酸およびタルクを加え、Y-cone混合機において顆粒を混合した。その後、顆粒を圧縮し、錠剤とした。
上述した賦形剤を用いて製造された錠剤コアを試験し、速い崩壊および溶解放出を有することを決定した。
製剤Bによる錠剤コアは、速い崩壊を維持する一方、他の製剤と比較してより良好な圧縮性およびより高い硬度値を示すため、継続的な開発のために選択された。
製剤Bによる錠剤コアの溶解パーセンテージは、0.1N HCl、50rpmで操作されるパドル装置を用いて、500mlの溶解媒質中で試験された。結果を以下の表3cに示す。
Figure 0005583597
この例は、製剤によるラサジリンメシレート錠の溶解が速いことを示す。
実施例4:ラサジリンメシレートコーティング錠
錠剤は、以下の賦形剤を用いて、実施例3の製剤Bに従って調製した錠剤コアを用いて調製した:
Figure 0005583597
*この製剤は、極微細タルクを含んでもよい。
オイドラギット(登録商標)L−100(メタクリル酸−メチルメタクリレートコポリマー[1:1])およびクエン酸トリエチルをエタノールに加え、溶液を得た。Oharaコーターコーティングパンにおいて、溶液を錠剤に噴霧した。注入口の気温は30℃〜40℃であり、排出口の気温は30〜35℃であった。パンの速度は7rpmに設定し、噴霧速度は10〜20rpmとした。ノズルの直径は、0.8mm〜1.2mmとした。コーティングパンにおいて、最小のパン速度で、同じ条件で錠剤を2時間乾燥した。
コーティングされた錠剤の0.1N HClにおける溶解プロフィールは、米国薬局方第29版724章の遅延放出型(腸溶性コーティング)の製品に対する基準により容認され、120分後に10%未満の放出を示す。
75rpm、37℃における、バスケット装置における500mlの異なるpHの媒質(5.4〜6.8)中における製品の溶解プロフィールを表4bに示す。6.0〜6.8のpHを有する媒質は、NaOH溶液を用いて標的pHに調節したリン酸カルシウム緩衝媒質であった。5.4〜5.6のpHを有する媒質は、NaOH溶液を用いて標的pHに調節したフタル酸緩衝媒質であった。
Figure 0005583597
表4bに示すように、pH5.4または5.6においては放出がなかったが、pH6.0以上では、ラサジリンの緩徐な放出が観察された。
実施例5:さらなるラサジリンメシレートコーティング錠
pH6.0〜6.4のバスケット装置において、60分後に溶解しない錠剤を作るために、水溶性可塑剤であるクエン酸トリエチルの量をコーティングの20%に減らし、コアに対するコーティング層の割合を増大させた。製剤Gに対して使用した賦形剤を表5aに示す。
Figure 0005583597
製剤Gによる錠剤は、以下のように製造した。コアは、コーティングおよび可塑剤の量を調節したことを除いて、実施例4に示すようにコーティングした。
0.1N HCl中におけるコーティング錠の溶解プロフィールは、米国薬局方第29版第724章における遅延放出型(腸陽性コーティング)の項目の記述を満たし、120分後に10%未満の放出を示す。
75rpm、37℃において、バスケット装置内の異なるpHの媒質(6.2〜6.8)における製剤Gの溶解プロフィールを、表5bに示す。媒質は、NaOH溶液を用いて標的pHに調節したリン酸カルシウム緩衝媒質を用いて作った。
Figure 0005583597
表5bに示したように、60分にわたって、pH6.2〜6.6では溶解が観察されなかった。pH6.8においては、要求に応じて、完全な速い放出が観察された。
実施例6:さらなるラサジリンメシレートコーティング錠
実施例5における製剤Gを、コアサイズを減少させることにより修飾した。コアサイズの減少における動機は、より小さな錠剤を腸により早く流入させ、それにより錠剤浸食を低下させることにある。この修飾に加えて、コア中のラサジリンメシレートとオイドラギットLポリマーとの間の考え得るいずれかの相互作用を避けるために、付加的なコーティング(プレコーティング)を加えた。
製剤Hによるコーティング錠は、表6aに挙げる賦形剤を使用して調製した。
Figure 0005583597
製剤Hによるコーティング錠の製造は、以下のように行った:
マンニトールUSP、コロイド性二酸化ケイ素の半量、ラサジリンメシレート、スターチNF、およびα化デンプンを混合した。測定した水を混合し、水により顆粒化し、打錠した。
錠剤コアを最初にプレコーティングとしてヒプロメロース(ファーマコート(登録商標)606G)でコーティングし、続いて、メタクリル酸−メチルメタクリレートコポリマー[1:1](オイドラギット(登録商標)L−100)でコーティングすることにより、コア中のラサジリンメシレートとオイドラギットLポリマーとの間のいずれかの考え得る相互作用を避けた。
ファーマコート(登録商標)606G(ヒプロメロースUSP)溶液は、1,000gのイソプロピルアルコールおよび500gの精製水中の156gのファーマコート(登録商標)606Gを用いて調製した。
Oharaコーターコーティングパンにおいて、錠剤コアに前記溶液を噴霧した。注入口の気温は30℃〜40℃であり、排出口の気温は30〜35℃であった。パン速度は7rpmに設定し、噴霧速度は10〜20rpmに設定した。錠剤を1時間乾燥した。
オイドラギット(登録商標)L−100およびクエン酸トリエチルをイソプロピルアルコールに加え、溶液を作成した。Oharaコーターコーティングパンにおいて、錠剤に前記溶液を噴霧した。1時間の代わりに少なくとも2時間乾燥することを除いて、ファーマコート(登録商標)606G中間コーティングの場合と同じ条件で行った。
0.1N HCl中におけるコーティング錠の溶解プロフィールは、米国薬局方第29版第724章における遅延放出型(腸陽性コーティング)の項目の記述を満たし、120分後に10%未満の放出を示す。
pH6.8緩衝液における溶解を表6bに開示する。
Figure 0005583597
実施例7−ラサジリンメシレート遅延放出型錠剤
Figure 0005583597
オイドラギット(登録商標)L 100−55は、メタクリル酸およびエチルアクリレートに基づく陰イオン性共重合体を含有する。それは、メタクリル酸コポリマータイプCとしても既知である。遊離カルボキシル基とエステル基との比は、約1:1である。平均分子量は約250,000である。
Figure 0005583597
マンニトール、コロイド性二酸化ケイ素の半量、ラサジリンメシレート、デンプン、およびα化デンプンを混合した。精製水を加え、顆粒を形成した。その顆粒を乾燥した(投入温度55℃、排出温度37℃)。コロイド性二酸化ケイ素の残りを顆粒に加え、顆粒を粉砕した(0.6mmメッシュ)。その後、ステアリン酸およびタルクを加え、その後、顆粒を錠剤に圧縮した。
錠剤コアを最初にプレコーティングとしてヒプロメロース(ファーマコート(登録商標)606G)でコーティングし、続いて、オイドラギット(登録商標)L 100−55メタクリル酸およびエチルアクリレートでコーティングすることにより、コア中のラサジリンメシレートとオイドラギットLポリマーとの間のいずれかの考え得る相互作用を避けた。
ファーマコート(登録商標)606G(ヒプロメロースUSP)溶液は、1,000gのイソプロピルアルコールおよび500gの精製水中の155gのファーマコート(登録商標)606Gを用いて調製した。
Oharaコーターコーティングパンにおいて、錠剤コアに前記溶液を噴霧した。注入口の気温は35℃〜40℃であり、排出口の気温は30〜35℃であった。パン速度は8〜12rpmに設定し、噴霧速度は10〜20g/分に設定した。錠剤を2時間乾燥した。
オイドラギット(登録商標)L−100−55(236.5g)を、1.250kgのイソプロパノール、および119gの精製水に添加し、透明な溶液が得られるまで混合した。イソプロパノール637g中のクエン酸トリエチル(47.3g)を添加した。117.304gの極微細タルクUSPおよび500gのイソプロパノールを一緒に10分間混合し、上記溶液に添加した。Oharaコーターコーティングパンにおいて、錠剤コアに前記溶液を噴霧した。注入口の気温は35℃〜38℃であり、排出口の気温は30〜35℃であった。パン速度は14〜18rpmに設定し、噴霧速度は5〜20g/分に設定した。錠剤を2時間乾燥した。
0.1N HCl中におけるコーティング錠の溶解プロフィールは、米国薬局方第29版第724章における遅延放出型(腸陽性コーティング)の項目の記述を満たし、120分後に10%未満の放出を示した。
実施例8−実施例7による錠剤の溶解結果
実施例7に従って、文字A〜Dを入れた4つの異なるバッチから調製した錠剤を、USP法に従った種々の媒質中の溶解プロフィールについて試験した。以下のデータは、6つの錠剤の平均を示す。使用される装置は、バスケット装置であり、75rpmにおいて、種々のpHレベルのリン酸緩衝液500mLを用いた。錠剤は、同様の装置において0.1N HCl中に2時間入れた後、リン酸緩衝液中に移した。
Figure 0005583597
Figure 0005583597
Figure 0005583597
Figure 0005583597
考察:
実施例7に従って調製した錠剤は、pH6.0未満ではラサジリンの放出を開始しない。pH6.8において、ラサジリンの急速な放出があり、20分以内に90%以上のラサジリンが製剤から放出される。
本発明の製剤の開発の間に、製剤が、健康な対象における単回投与生物学的同等性試験において、既知の即時放出型のラサジリンメシレート製剤(実施例1に開示した)に対する生物学的同等性の基準に適合すべきであることが決定された。これらの基準には、新規の製剤と既知の即時放出型製剤との間で、90%信頼区間内において80〜125%の範囲内のCmaxおよび/またはAUC0−t(曲線下面積)の類似性が含まれる。2つの製剤の間の相違は、tmaxにおける相違として生物学的同等性試験において明らかとなるべきである。言い換えると、本発明の製剤の平均薬物動態プロフィールは、既知の即時放出型製剤の平均薬理学的プロフィールと一致するべきであるが、tmaxは除かれ、即時放出型製剤のtmaxよりも遅延放出型製剤のtmaxの方が大きいべきである。
既知の即時放出型製剤の平均CmaxおよびAUC0−tと一致させること(すなわち、生物学的に同等な遅延放出型製剤を構築すること)を試みる理由は、即時放出型製剤の有効性は証明されており、製剤の有効性はその平均Cmaxおよび/またはAUC0−tに関連するように思われるからである(Arch Neurol. 2002; 59:1937-1943.)。
この目標に到達するために、開発は、急速に崩壊するコアを有し、非常に特異的な範囲のpHにおいてラサジリンメシレートの放出を可能にする腸溶性コーティングでコーティングされた錠剤に向けられた。この特異的なpH範囲は、製剤がラサジリンメシレートを胃で放出するのを妨げ、製剤が、腸の生理学的条件下でラサジリンメシレートを急速に放出するようにし得る。
実施例7の錠剤は、PCT公開公報WO2006/014973における組成物のように、メタクリル酸エチルアクリレートコポリマーを含んでなる腸溶性コーティングでコーティングされているが、実施例7による錠剤は6.0以下のpHに耐えられる一方、WO2006/014973における組成物は耐えられない。
溶解プロフィールにおける相違は、可塑剤に対してより低い比のポリマーが本発明の組成物において使用されるという事実に由来する。10:1〜2:1、特に5:1の比は、インビトロでの溶解プロフィールを向上させることを可能にする。
実施例7の製剤の溶解プロフィールは、組成物が向上した薬物動態特性を有することを可能にし、現在市販されている即時放出型製剤と同等にすることができる。
実施例9−溶媒として水のみを使用して調製したラサジリンメシレート遅延放出型錠剤
上記で説明したように、実施例7におけるコーティング懸濁液の調製には、溶媒としてイソプロパノールを使用した。実施例7による付加的な製剤は、イソプロパノールを使用せず調製した(すなわち「水製剤」)。ラサジリンメシレートの腸溶性コーティング製剤のバッチXおよびバッチYは、そのような「水製剤」の例である。
Figure 0005583597
*1.0mgのラサジリン(N−プロパルギル−1(R)−アミノインダン塩基)と均等
**錠剤に残っている固体
Figure 0005583597
バッチXおよびYにおける溶解結果
0.1N HCl中におけるコーティング錠の溶解プロフィールは、米国薬局方第29版第724章における遅延放出型(腸陽性コーティング)の項目の記述を満たし、120分後に10%未満の放出を示した。
75rpm、37℃において、バスケット装置内の異なるpHの媒質(6.0〜6.8)500mlにおける生成物の溶解プロフィールを、以下の表に示す。pH6.0〜6.8の媒質は、NaOH溶液を用いて標的pHに調節したリン酸カルシウム緩衝媒質であった。
Figure 0005583597
Figure 0005583597
これらの「水製剤」の溶解結果は、実施例8における溶解結果とよく相関する。
実施例10−実施例7による錠剤に基づく臨床試験
この試験では、ラサジリン遅延放出性錠剤(1mgラサジリン塩基)およびラサジリンメシレートEC SGC(1mgラサジリン塩基)の、アジレクト(登録商標)錠と比較した相対的なバイオアベイラビリティおよび末梢性MAO−B阻害の程度を評価し、健康な成人対象において1日1回の経口用量を10日間連続して投与することにより行った(1×1mg錠剤または1×1mgカプセル)。
1.試験計画
この試験は、オープンラベルの、ランダム化された、反復投与の、3段階の、3シークエンスの、比較クロスオーバー試験であった。スクリーニングから試験終了までの試験の全期間は、約12週であり、期間の間に少なくとも21日のウォッシュアウトがあった。試験チェックインにおいて、対象は、1日目および10日目の投与の少なくとも10.5時間前に臨床の場に出向き、1日目および10日目の投与後24時間滞在することを要求された。対象は、試験の家での投与期間に従うこと、活性に関する試験を行う各試験期間の3つの別々の時に、臨床の場に出向くことを要求された。
2.対象の選別
全部で12人の健康な男性および女性の対象(シークエンス当り4人)が選択され、18〜55歳であった。12人の対象を登録するために、十分な数の対象がスクリーニングされた。対象は、自由なコミュニティのメンバーからなる、施設に収容されていない対象から選択される。対象は、試験の間、低チラミン食を続けた。
3.試験プロダクトおよびランダム化
試験プロダクト(A)
実施例7に従って調製された試験プロダクト1錠および約240mL(8液量オンス)の室温水[ラサジリン遅延放出型錠剤(1mgラサジリン塩基)、Teva Pharmaceutical Industries Ltd.による]。
試験プロダクト(B)
試験プロダクト(B)1カプセル[ラサジリンメシレート腸陽性コーティング軟ゼラチンカプセル(1mgラサジリン塩基)]および約240mL(8液量オンス)の室温水、試験1日目から10日目まで、朝に1回。
対照プロダクト(C)
対照プロダクト1錠および約240mL(8液量オンス)の室温水[アジレクト(登録商標)(1mgラサジリン塩基)、Teva Pharmaceutical Industries Ltd.製造;Teva Neuroscience, Inc.販売]。
ランダム化シークエンス
シークエンス1=A B C
シークエンス2=B C A
シークエンス3=C A B
試験1日目および10日目における用量投与は、少なくとも10時間、一晩絶食した後に行った。
両方の試験プロダクトは腸溶性コーティングされ、1mgのラサジリン塩基(メシレートとして)を含有する遅延放出型のラサジリン製剤である。「腸溶性コーティングされた(EC)」および「遅延放出型(DR)」という用語は、この試験の目的に対して互換性である。略語SGCは、この試験の目的のために、軟ゼラチンカプセルを示すために使用される。
試験の間の対象の安全性評価は、必要な場合に行った。
4.サンプル収集および取扱法
薬物動態学的なサンプリング(ランダム化に依存する)は、以下に示す日に、対応する時間点において行った:
a)試験プロダクトAおよびB:
・1日目、投与(0時間)前90分以内ならびに投与後0.5、1、1.33、1.67、2、2.33、2.67、3、3.33、3.67、4、4.5、5、6、7、8、9、12、および24時間
・8日目および9日目、投与前(0時間)
・10日目、投与前(0時間)ならびに投与後0.5、1、1.33、1.67、2、2.33、2.67、3、3.33、3.67、4、4.5、5、6、7、8、9、12、24、および36時間。
b)対照プロダクトC:
・1日目、投与(0時間)の90分前以内ならびに投与後0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、3、4、5、6、7、8、12、および24時間
・8日目および9日目、投与前(0時間)
・10日目、投与前(0時間)ならびに投与後0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、3、4、5、6、7、8、12、24、および36時間。
全部で76の血液サンプル[試験プロダクトAおよび試験プロダクトBについて43、ならびに対照プロダクトについて33]を、薬物動態学的サンプリングのために集めた。
薬力学的なサンプル収集スケジュール
・1日目、投与(0時間)前90分以内および投与後6時間
・10日目、投与の6時間後。
薬力学的サンプリングのために、1期間当り3つの血液サンプル×2つの試験期間で、全部で6つのサンプルを収集した。
5.サンプル分析
a)ラサジリンおよびアミノインダンの血漿中濃度は、認可された生物分析法を用い、生物分析の実験室の標準的な操作方法(Bioanalytical Laboratory's Standard Operating Procedures)およびFDAガイドラインに従って測定した。
b)血小板におけるMAO−B活性の決定は、GLP公認の実験室における無認可の方法を用いて、GLPの原理に従って行った。
c)同意を撤回した対象または試験から離脱した対象からのサンプルは、分析しなかった。
全ての患者に対して、各期間の開始前に得られた血小板MAO−B活性は、対照値と考えられた。薬物曝露の間の血小板MAO−B活性は、対照の%として表した。血小板におけるMAO−B活性の決定は、GLP公認の実験室におけるSOPsに従って行った。
薬物動態学的分析および統計学的分析は、ラサジリンおよびアミノインダンの血漿データについて行った。対象No.1〜12からのデータは、対象が少なくとも2つの期間を終えており、1つの期間において対照プロダクトを投与された場合に分析された。
分析は、各製剤および各投与日について、別々に行った。ラサジリンおよびアミノインダンの血漿中濃度に対する薬物動態学的パラメータは、1日目の比較について、以下に示すような標準的な非コンパートメントアプローチを用いて計算された(Gibaldi M, Perrier D., Pharmacokinetics, 2nd edition, New York: Marcel Dekker Inc., 1982)。
AUC0−t:線形台形法則を用いて計算された、時間0〜最後の定量化できる濃度の時間の濃度−時間曲線下面積。
AUC0−inf:時間0〜無限大まで外挿された濃度−時間曲線下面積。
AUC0−t/AUC0−inf:AUC0−infに対するAUC0−tの比(%)。
max:検定により得られる最大濃度またはピーク濃度。
max:検定により得られる最大濃度またはピーク濃度の時間。
lag:最初の測定可能な濃度(0でない)に対応する時間の前の時間。
Kel:終末相の消失速度定数であり、時間に対する片対数濃度曲線の終末相における直線回帰により見積もられる。
1/2:プロダクトの半減期。
ラサジリンおよびアミノインダンの血漿中濃度に対する薬物動態学的パラメータは、10日目の比較について、以下に示すような標準的な非コンパートメントアプローチを用いて計算された(Gibaldi M, Perrier D., Pharmacokinetics, 2nd edition, New York: Marcel Dekker Inc., 1982)。
AUC0−t:線形台形法則を用いて計算された、時間0〜最後の定量化できる濃度の時間の濃度−時間曲線下面積。
AUC0−τ(SS):線形台形法則を用いて計算された、定常状態における投与間隔(τ)にわたる時間に対する濃度曲線下面積。
max(SS):定常状態における最大またはピークの測定された血漿中濃度。
min(SS):定常状態における最小または谷になっている測定された血漿中濃度。
av(SS):AUC0−τ/τを計算することにより得られる、定常状態における平均血漿中濃度(τは投与間隔である)。
ゆらぎ指数:[(Cmax(SS)−Cmin(SS))/Cav(SS)]により計算される、定常状態におけるゆらぎ。
max(SS):検定により得られる、定常状態における最大またはピークの測定された血漿中濃度。
lag(SS):最初の測定可能な(0でない)濃度に対応する時間の前の時間。
%ピークからくぼみのゆらぎ(fluctuation):100*[(Cmax(SS)−Cmin(SS))/Cmin(SS)]により計算される。
ピークからくぼみの振動(trough swing):(Cmax(SS)−Cmin(SS))により計算される。
Kel:終末相の消失速度定数であり、時間に対する片対数濃度曲線の終末相における直線回帰により見積もられる。
1/2:プロダクトの半減期。
1日目の相対的なバイオアベイラビリティは、以下のように定義される:AUC0−inf(試験)/AUC0−inf(対照)。
10日目の相対的なバイオアベイラビリティは、以下のように定義される:AUC0−τ(試験)/AUC0−τ(対照)。
定量の限界(LOQ)以下の血漿中濃度は、血漿中濃度データリストにおいて「BLQ」と表示され、各期間の最初の測定可能な値の前に記録される場合、0に設定された。濃度が投与後のBLQであり、その後LOQ以上の濃度になる場合、この値は、記述統計に対する1/2LOQに設定された。他では、BLQ値は、PK分析から除外した。実際のサンプリング時間は、薬物動態学的な分析において使用した。
1日目または10日目の比較についての濃度対時間プロフィールにおいて、終末のlog直線相を示さない場合には、Kel、AUC0−infまたはT1/2が報告されなかった。
他の薬物動態学的パラメータは、必要であると考えられる場合に計算される。
統計学的分析は、1日目および10日目に、ラサジリンおよびアミノインダンの血漿中濃度データについて行った。対象No.1〜12からのデータは、対象が対照プロダクトおよび少なくとも1の試験プロダクトの最初の投与を受けた場合に、単回投与(1日目)分析について分析された。対象No.1〜12からのデータは、対象が少なくとも2つの期間を終えており、1つの期間において対照プロダクトを投与された場合に、反復投与(10日目)分析について分析された。
個々の、および平均のMAO−B阻害パーセントは、各治療の最初および最後の投与の6時間後において、反復投与の後に作表され、N、算術平均、標準偏差、および変異係数(CV%)によりまとめられた。
個々の、および平均のラサジリンおよびアミノインダンの血漿中濃度は、各治療の間のそれぞれ計画された時間点において、単回投与および反復投与の後に作表され、N、算術平均、標準偏差、および変異係数(CV%)によりまとめられた。濃度BLQは、1/2LOQに設定される値を除き、記述統計に対しては0として扱われた。
図示は、各対象ならびに測定された各期間およびlog変換後について作成した。平均(±SD)濃度−時間曲線は、薬物摂取に関する計画されたサンプリング時間に基づいてプロットされる。
算術平均、標準偏差および変異係数は、上記に挙げたパラメータについて計算した。あるいは、幾何平均は、1日目および10日目のAUC0−τ、AUC0−inf(1日目のみ)、AUC0−τおよびCmaxについて計算した。全ての終了した期間からのデータは、これらの分析に含まれた。
分散の分析(ANOVA)は、1日目についてはln変換された薬物動態学的パラメータAUC0−t、AUC0−infおよびCmaxについて、10日目についてはln変換された薬物動態学的パラメータAUC0−τおよびCmaxについて行った。ANOVAモデルは、母数としてのシークエンス、製剤および期間、ならびに変量としてのシークエンス内に入る対象を含む。シークエンスは、エラーターム(error term)としてシークエンス内に入れられた対象を用いて試験された。5%レベルの有意差は、シークエンス結果(sequence effect)を検定するために使用された。分散の各分析には、最小二乗平均、調整された製剤の平均の間の差、およびこの差に伴う標準誤差の計算が含まれた。上記統計学的な分析は、MIXED法(SAS:登録商標)を用いて行った。
maxは、非パラメトリック分析を用いて分析した(ウィルコクソンサインランク検定)。
生物学的同等性についての2つの片側検定と一致して(Schuirmann DJ., A comparison of the two one-sided tests procedure and the power approach for assessing the equivalence of average bioavailability, J Pharmacokinet Biopharm 1987; 15:657-80)、試験および対照の製剤の間の差に対する最小二乗平均(LSM)は、1日目についてはln変換データを用いてパラメータAUC0−t、AUC0−infおよびCmaxについて計算し、10日目についてはAUC0−τおよびCmaxについて計算した。平均間の比に対する信頼区間は、ln変換されたデータに対する信頼区間の逆変換を用いて計算した。信頼区間は、対照製剤のLSMに対するパーセンテージとして表した。
試験と対照との平均の比は、ln変換されたAUC0−t、AUC0−infおよびCmax(1日目)ならびにAUC0−τおよびCmaxについてのLSMを用いて計算した。算術平均値を報告した。平均の比は、対照製剤についてのLSMのパーセンテージとして表した。
結果
臨床試験の結果は、以下の一覧表にまとめる。
Figure 0005583597
上記結果の一覧表は、試験された遅延放出型製剤(実施例7)が、既知の即時放出型製剤に対する生物学的同等性についての基準に適合することを示す。
以下の表は、詳細な結果を示す。
Figure 0005583597
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MAOアッセイ:
MAO、IRD−MB−051の酵素的測定のために、標準的な方法を使用した:「種々の組織における放射線標識した基質を用いた抽出方法による、モノアミンオキシダーゼ(MAO)の測定」。
簡単に言うと、ホモジネート50μlを100μlの0.1Mリン酸緩衝液(pH7.4)に加えた。20分、37℃でプレインキュベーションした後、50μlの14C−フェニルエチルアミンヒドロクロリド(最終濃度10μM)を加え、さらに20分間インキュベーションした。反応は、その後、クエン酸2Mを添加することにより停止した。
放射活性を有する代謝産物を、トルエン/酢酸エチル(1:1 v/v)中で抽出し、2,5−ジフェニルオキサゾールの溶液を最終濃度0.4%で添加し、代謝産物の含量を液体シンチレーション計数により見積もった。ラットの脳のホモジネートの活性を、分析に対する標準(陽性対照)として使用した。
タンパク質測定は、ローリー(Lowrey)法により行った。
Figure 0005583597
*ヘパリンリチウムを用いた血液回収(分析から除外)
表10pおよび図9は、ベースラインと比較したMAO−B阻害のパーセントを示す。
単回投与後、3つ全ての製剤は、約40%の血小板MAO−B阻害を引き起こした(DR錠剤で38%、ECカプセルで41%、アジレクトで44%)。完全なMAO−B阻害は、10日間の全ての治療剤投与で観察された。ベースライン活性は、ほとんどの対象において同様であり、ウォッシュアウト期間が十分であることを示す。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
ラサジリンメシレートおよび少なくとも1の薬学的に許容可能な賦形剤を含むコアと;耐酸の薬学的に許容可能なコーティングとを含んでなる医薬組成物であって、37℃、毎分75回転で60分間、以下に示すpH条件下、バスケット装置における500mLの緩衝された水性媒質中に置かれた場合に、以下に示すパーセンテージのラサジリンメシレートを放出する医薬組成物:
a)0.1 N HClにおいて0%;
b)pH6.0のリン酸緩衝溶液において0〜20%。
[2]
[1]に記載の医薬組成物であって、37℃、pH6.2において、毎分75回転で60分間、バスケット装置における500mLの緩衝された水性媒質中に置かれた場合に、80〜100%のラサジリンメシレートを放出する医薬組成物。
[3]
[1]に記載の医薬組成物であって、37℃、pH6.8において、毎分75回転で20分間、バスケット装置における500mLの緩衝された水性媒質中に置かれた場合に、80〜100%のラサジリンメシレートを放出する医薬組成物。
[4]
ラサジリンメシレートおよび少なくとも1の薬学的に許容可能な賦形剤を含むコアと;耐酸の薬学的に許容可能なコーティングとを含んでなる医薬組成物であって、ヒトの対象に経口投与した場合に、同じ投与療法期間において、即時放出型製剤として対応する量のラサジリンを経口投与した場合の80〜130%のラサジリンのAUC値を提供する医薬組成物。
[5]
[4]に記載の医薬組成物であって、ヒトの対象に経口投与した場合に、同じ投与療法期間において、即時放出型製剤として対応する量のラサジリンを経口投与した場合の80〜125%のラサジリンのAUC値を提供する医薬組成物。
[6]
ラサジリンメシレートおよび少なくとも1の薬学的に許容可能な賦形剤を含むコアと;耐酸の薬学的に許容可能なコーティングとを含んでなる医薬組成物であって、ヒトの対象に経口投与した場合に、同じ投与療法期間において、即時放出製剤として対応する量のラサジリンを経口投与した場合の80〜145%のラサジリンのC max を提供する医薬組成物。
[7]
[6]に記載の医薬組成物であって、ヒトの対象に経口投与した場合に、同じ投与療法期間において、即時放出製剤として対応する量のラサジリンを経口投与した場合の80〜125%のラサジリンのC max を提供する医薬組成物。
[8]
[1]〜[7]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、前記コアは錠剤形態である医薬組成物。
[9]
[1]〜[8]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、前記コアは少なくとも1の崩壊剤をさらに含んでなる医薬組成物。
[10]
[1]〜[9]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、前記耐酸のコーティングが5〜12重量%の量で含まれる医薬組成物。
[11]
[10]に記載の医薬組成物であって、前記耐酸のコーティングが8重量%の量で含まれる医薬組成物。
[12]
錠剤形態の[1]に記載の医薬組成物。
[13]
[1]〜[12]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、前記コーティングは、メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)および可塑剤を含んでなる医薬組成物。
[14]
[13]に記載の医薬組成物であって、前記コーティングにおいて、メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)と可塑剤の重量比は10:1〜2:1である医薬組成物。
[15]
[14]に記載の医薬組成物であって、前記コーティングにおいて、メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)と可塑剤の重量比は5:1である医薬組成物。
[16]
[13]〜[15]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、前記可塑剤はクエン酸トリエチルである医薬組成物。
[17]
[13]〜[15]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、前記コーティングはタルクをさらに含んでなる医薬組成物。
[18]
[13]〜[17]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、さらに内部コーティング層を含んでなる医薬組成物。
[19]
[18]に記載の医薬組成物であって、前記内部コーティング層はヒプロメロースを含んでなる医薬組成物。
[20]
[1]〜[19]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、150mg未満の重量を有する医薬組成物。
[21]
[1]〜[20]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、1.56mgのラサジリンメシレートを含んでなる医薬組成物。
[22]
[1]〜[20]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、0.78mgのラサジリンメシレートを含んでなる医薬組成物。
[23]
[21]または[22]に記載の医薬組成物であって、マンニトール、コロイド性二酸化ケイ素、デンプンNF、α化デンプン、ステアリン酸、タルク、ヒプロメロース、メタクリル酸エチルアクリレートコポリマー、極微細タルク、およびクエン酸トリエチルをさらに含んでなる医薬組成物。
[24]
[21]に記載の医薬組成物であって、79.84 mgのマンニトール、0.6 mgのコロイド性二酸化ケイ素、1.56 mgのラサジリンメシレート、10.0 mgのデンプンNF、20.0 mgのα化デンプン、2.0 mgのステアリン酸、2.0 mgのタルク、4.8 mgのヒプロメロース、6.25 mgのメタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー、1.25 mgのクエン酸トリエチル、および3.1 mgの極微細タルクからなる医薬組成物。
[25]
[22]に記載の医薬組成物であって、80.62 mgのマンニトール、0.6 mgのコロイド性二酸化ケイ素、0.78 mgのラサジリンメシレート、10.0 mgのデンプンNF、20.0 mgのα化デンプン、2.0 mgのステアリン酸、2.0 mgのタルク、4.8 mgのヒプロメロース、6.25 mgのメタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー、1.25 mgのクエン酸トリエチル、および3.1 mgの極微細タルクからなる医薬組成物。
[26]
以下を含んでなる医薬組成物:
a)ラサジリンメシレートおよび少なくとも1の薬学的に許容可能な賦形剤と;
b)メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)および少なくとも1の可塑剤を含んでなり、メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)と可塑剤の重量比が10:1〜2:1であるコーティング。
[27]
[26]に記載の医薬組成物であって、前記コーティングにおいて、前記メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)と可塑剤の比は5:1である医薬組成物。
[28]
[26]または[27]に記載の医薬組成物であって、前記コーティングは5重量%〜12重量%の量で含まれる医薬組成物。
[29]
[28]に記載の医薬組成物であって、前記コーティングは8重量%の量で含まれる医薬組成物。
[30]
[26]〜[29]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、前記可塑剤は水溶性である医薬組成物。
[31]
[30]に記載の医薬組成物であって、前記可塑剤は、いくつかの水溶性可塑剤の組み合わせである医薬組成物。
[32]
[26]〜[29]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、前記可塑剤は、水溶性可塑剤と水に不溶性の可塑剤との組み合わせである医薬組成物。
[33]
[26]〜[29]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、前記可塑剤はクエン酸トリエチルである医薬組成物。
[34]
[26]〜[33]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、前記コーティングはさらに滑沢剤を含んでなる医薬組成物。
[35]
[33]に記載の医薬組成物であって、前記滑沢剤は極微細タルクである医薬組成物。
[36]
[26]〜[35]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、前記コアは錠剤形態である医薬組成物。
[37]
[26]〜[36]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、前記コアは、少なくとも1の崩壊剤をさらに含んでなる医薬組成物。
[38]
[37]に記載の医薬組成物であって、前記コアは、0.5重量%〜20重量%の崩壊剤を含んでなる医薬組成物。
[39]
[38]に記載の医薬組成物であって、前記崩壊剤はα化デンプンを含む医薬組成物。
[40]
[26]〜[39]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、150mg未満の重量を有する医薬組成物。
[41]
[26]〜[40]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、1.56mgのラサジリンメシレートを含んでなる医薬組成物。
[42]
[26]〜[40]のいずれか1に記載の医薬組成物であって、0.78mgのラサジリンメシレートを含んでなる医薬組成物。
[43]
[41]または[42]に記載の医薬組成物であって、マンニトール、コロイド性二酸化ケイ素、デンプンNF、α化デンプン、ステアリン酸、タルク、ヒプロメロース、メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー、極微細タルクおよびクエン酸トリエチルをさらに含んでなる医薬組成物。
[44]
[41]に記載の医薬組成物であって、79.84 mgのマンニトール、0.6 mgのコロイド性二酸化ケイ素、1.56 mgのラサジリンメシレート、10.0 mgのデンプンNF、20.0 mgのα化デンプン、2.0 mgのステアリン酸、2.0 mgのタルク、4.8 mgのヒプロメロース、6.25 mgのメタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー、1.25 mgのクエン酸トリエチル、および3.1 mgの極微細タルクからなる医薬組成物。
[45]
[42]に記載の医薬組成物であって、80.62 mgのマンニトール、0.6 mgのコロイド性二酸化ケイ素、0.78 mgのラサジリンメシレート、10.0 mgのデンプンNF、20.0 mgのα化デンプン、2.0 mgのステアリン酸、2.0 mgのタルク、4.8 mgのヒプロメロース、6.25 mgのメタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー、1.25 mgのクエン酸トリエチル、および3.1 mgの極微細タルクからなる医薬組成物。
[46]
パーキンソン病に苦しんでいる患者を治療する方法であって、[1]〜[45]のいずれか1に記載の医薬組成物を前記患者に投与することを含んでなる方法。
[47]
[46]に記載の方法であって、前記患者は胃排出の遅延に苦しんでいる方法。

Claims (14)

  1. ラサジリンメシレートおよび少なくとも1の薬学的に許容可能な賦形剤を含むコアと;
    耐酸の薬学的に許容可能なコーティングとを含んでなる錠剤であって、
    前記耐酸の薬学的に許容可能なコーティングは、メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)および可塑剤を含み、前記コーティングにおいて、前記メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)と可塑剤の比は5:1であり、ここで前記可塑剤はクエン酸トリエチルであり、および
    37℃、毎分75回転で60分間、以下に示すpH条件下、バスケット装置における500mLの緩衝された水性媒質中に置かれた場合に、以下に示すパーセンテージのラサジリンメシレートを放出する錠剤
    a)0.1 N HClにおいて0%;
    b)pH6.0のリン酸緩衝溶液において0〜20%。
  2. 請求項1に記載の錠剤であって、37℃、pH6.2において、毎分75回転で60分間、または37℃、pH6.8において、毎分75回転で20分間、バスケット装置における500mLの緩衝された水性媒質中に置かれた場合に、80〜100%のラサジリンメシレートを放出する錠剤
  3. ラサジリンメシレートおよび少なくとも1の薬学的に許容可能な賦形剤を含むコアと;
    耐酸の薬学的に許容可能なコーティングとを含んでなる錠剤であって、
    前記耐酸の薬学的に許容可能なコーティングは、メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)および可塑剤を含み、前記コーティングにおいて、前記メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)と可塑剤の比は5:1であり、ここで前記可塑剤はクエン酸トリエチルであり、および
    ヒトの対象に経口投与した場合に、同じ投与療法期間において、即時放出型製剤として対応する量のラサジリンを経口投与した場合の80〜130%のラサジリンのAUC値を提供する錠剤
  4. 請求項3に記載の錠剤であって、ヒトの対象に経口投与した場合に、同じ投与療法期間において、即時放出型製剤として対応する量のラサジリンを経口投与した場合の80〜125%のラサジリンのAUC値を提供する錠剤
  5. ラサジリンメシレートおよび少なくとも1の薬学的に許容可能な賦形剤を含むコアと;
    耐酸の薬学的に許容可能なコーティングとを含んでなる錠剤であって、
    前記耐酸の薬学的に許容可能なコーティングは、メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)および可塑剤を含み、前記コーティングにおいて、前記メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)と可塑剤の比は5:1であり、ここで前記可塑剤はクエン酸トリエチルであり、および
    ヒトの対象に経口投与した場合に、同じ投与療法期間において、即時放出製剤として対応する量のラサジリンを経口投与した場合の80〜145%のラサジリンのCmaxを提供する錠剤
  6. 請求項5に記載の錠剤であって、ヒトの対象に経口投与した場合に、同じ投与療法期間において、即時放出製剤として対応する量のラサジリンを経口投与した場合の80〜125%のラサジリンのCmaxを提供する錠剤
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の錠剤であって、前記コアは少なくとも1の崩壊剤をさらに含んでなる錠剤
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の錠剤であって、前記耐酸のコーティングが5〜12重量%の量で含まれる錠剤
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の錠剤であって、1.56mgのラサジリンメシレートを含んでなる錠剤
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載の錠剤であって、0.78mgのラサジリンメシレートを含んでなる錠剤
  11. 請求項に記載の錠剤であって、79.84 mgのマンニトール、0.6 mgのコロイド性二酸化ケイ素、1.56 mgのラサジリンメシレート、10.0 mgのデンプンNF、20.0 mgのα化デンプン、2.0 mgのステアリン酸、2.0 mgのタルク、4.8 mgのヒプロメロース、6.25 mgのメタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー、1.25 mgのクエン酸トリエチル、および3.1 mgの極微細タルクからなる錠剤
  12. 請求項10に記載の錠剤であって、80.62 mgのマンニトール、0.6 mgのコロイド性二酸化ケイ素、0.78 mgのラサジリンメシレート、10.0 mgのデンプンNF、20.0 mgのα化デンプン、2.0 mgのステアリン酸、2.0 mgのタルク、4.8 mgのヒプロメロース、6.25 mgのメタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー、1.25 mgのクエン酸トリエチル、および3.1 mgの極微細タルクからなる錠剤
  13. 以下を含んでなる錠剤
    a)ラサジリンメシレートおよび少なくとも1の薬学的に許容可能な賦形剤と;
    b)メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)および少なくとも1の可塑剤を含んでなり、メタクリル酸−エチルアクリレートコポリマー(1:1)と可塑剤の重量比が5:1であり、ここで前記可塑剤はクエン酸トリエチルであるコーティング。
  14. パーキンソン病および任意に胃排出の遅延に苦しんでいる患者の治療のための使用における、請求項1〜13のいずれか1項に記載の錠剤
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