JP5583035B2 - 無線システム及び無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線システム及び無線通信方法に係り、特に、移動局とドナー基地局及び/又はリレー基地局との間で無線信号を送受信する無線システム及び無線通信方法に関する。
近年、携帯電話のサービスエリアが拡大されており、日本国内では人口カバー率が99%を超えているオペレータも多い。
しかしながら、地下街や高層ビルなどといった屋内のエリア整備の状況をみると、まだまだ不十分な状況であろう。
屋内のエリア整備は、技術的にも難しく、費用的にも高価であるため、エリア整備が困難であることも事実である。
屋内に限った人口カバー率でみた場合は、上記の人口カバー率の数値とは異なり、大きく下回る値となる。
一方、携帯電話を使用するユーザは、屋内で携帯電話を使用するケースが全体の7割を超えているというデータがあり、ユーザからのクレームも、屋内におけるサービスエリアに関する内容の占める割合が高い。
現在、屋内のエリア整備対策の1つとして、フェムト基地局がある。
フェムト基地局とは、宅内やオフィス内に設置可能な超小型な基地局であり、低出力、低容量、低価格を特徴とし、海外国内問わず急速に普及してきている。
フェムト基地局のもう1つの特徴は、バックホール回線としてインターネット回線の接続が可能なことである。
LTE(Long Term Evolution)のフェムト基地局については、非特許文献1に記載されている。
なお、LTEのフェムト基地局は、3GPPではHeNB(Home evolution Node B)あるいはHomeBS(Home Base Station)と呼ばれている。
フェムト基地局は、インターネット回線に接続することが可能であるため、宅内やオフィス内に容易に設置できるという利点がある。
一方、基地局の設置を容易にすることを第一の目的として考えられた基地局として、リレー基地局がある。
リレー基地局の詳細については、非特許文献2および非特許文献3に記載されている。
図1は、従来例によるリレー無線システムの構成を示した図である。
以下に、3GPPのリレー無線システムの概要について、図面を参照して説明する。
なお、3GPPではリレー無線システムをTYPE1、TYPE2に分類しており、ここではTYPE1に関し、またインバンドを使用する形態について説明する。
3GPPのリレー無線システムは、ドナー基地局501、ドナーセル502、移動局503、リレー基地局504、リレーセル505、移動局506、コアネットワーク網507を備える。
ドナー基地局501はドナーセル502を形成し、リレー基地局504はリレーセル505を形成するものとする。
なお、従来のリレー基地局504は、ドナー基地局501が形成するドナーセル502の通信エリア内に位置し、とくにセルエッジに配置することが多い。
移動局503は、ドナー基地局151が形成するドナーセル502の通信エリア内に位置し、移動局506はリレー基地局504が形成するリレーセル505に位置するものとする。
ドナー基地局501は、移動局503とリレー基地局504と通信を行い、リレー基地局504は移動局506と通信を行うものとする。
ドナー基地局501は、オペレータ専用回線のバックホール回線を用いてコアネットワーク網507に有線で接続される。
リレー基地局504は、コアネットワーク網507と移動局506が交わすC(Control)−PlaneとU(User)−Planeのデータを、ドナー基地局501経由で無線回線を用いて転送する機能を有する。
コアネットワーク網507と移動局506とで交わすC−Planeのデータとは、発呼、着呼等の制御データを指す。
コアネットワーク網507と移動局506とで交わすU−Planeのデータとは、実際のユーザデータを指す。
ドナー基地局501とリレー基地局504の間のデータ転送は、あらかじめ定められたある特定のサブフレームを使用して行われる。
図2は、従来例によるデータ転送の様子を示した図である。この図は、ドナー基地局501、リレー基地局504と移動局506間のデータ転送の様子を示す。
ドナー基地局501は、コアネットワーク網507からバックホール回線508を用いて送信されたC−Plane、U−Planeの下りデータを受信し、各レイヤの信号処理を施し、下り送信信号DL(Down Link)−TXdを得る。
ドナー基地局501は、下り送信信号DL−TXdをMBSFNサブフレームを用いて送信する。

ここで、サブフレームとは、例えば1[ms]等の所定期間のデータ区間を指し、
MBSFN(Multicast Broadcast over Single−Frequency Network)サブフレームとは、例えば10サブフレーム等の所定の複数サブフレーム間隔に1サブフレーム挿入される特定のサブフレームを指す。
図2では、10サブフレーム間隔にMBSFNサブフレームが1サブフレーム挿入されている場合を示している。
MBSFNサブフレームとは、本来LTEのMBSFNサービスで使用する目的で使用されるが、ドナー基地局とリレー基地局のデータ転送の目的で使用することも可能である。
なお、MBSFNサブフレームのかわりに、マルチキャスト用(ブロードキャスト用を含む)サブフレームを用いてもよい。
また、ドナー基地局501は、MBSFNサブフレーム以外のサブフレームを用いて自セルに在圏する移動局503等と通信を行う。なお、ひとつの移動局で全て又は複数のサブフレームを用いても、複数の移動局で複数のサブフレームを分けて用いてもよい。
リレー基地局504は、ドナー基地局501から送信された送信信号DL−TXdを受信し、下り受信信号DL−RXrを得る。
リレー基地局504は、下り受信信号DL−RXrを基地局の各レイヤの信号処理を施し、下り送信信号DL−TXrを得る。
リレー基地局504は、下り送信信号DL−TXrをMBSFNサブフレーム以外のサブフレームを用いて自セルに在圏する各移動局506等に向けて送信する。
各移動局506等は、リレーフェムト基地局から送信された下り送信信号DL−TXrを受信し、下り受信信号DL−RXuを得る。

一方、各移動局506等は、C−Plane、U−Planeの上り送信信号UL(UpLink)−TXuを、MBSFNサブフレーム以外のサブフレームを用いて送信する。
リレー基地局504は、各移動局506等から送信された送信信号UL−TXuを受信し、上り受信信号UL−RXrに対して基地局の各レイヤの信号処理を施し、上り送信信号UL−TXrを得る。
リレー基地局504は、上り送信信号UL−TXrをMBSFNサブフレームを用いて送信する。
ドナー基地局501は、リレー基地局504から送信された送信信号UL−TXrを受信し、上り受信信号UL−RXdを得る。
ドナー基地局501は、上り受信信号UL−RXdを基地局の各レイヤの信号処理を施し、C―Plane、U−Planeの上りデータを得る。
ドナーマクロ基地局501は、C―Plane、U−Planeの上りデータを、バックホール回線508を用いてコアネットワーク網507に送信する。
3GPP TS36.104 V9.4.0 (16頁〜19頁) 3GPP TS36.300 V10.0.0 (25頁〜30頁) 3GPP TR36.912 V9.3.0(17頁〜20頁)
LTEの基地局では、セル間の干渉を回避するために基地局どうしを接続するX2インタフェース等のインタフェースがあるが、フェムト基地局ではX2インタフェース等のインタフェースを持たないため、セル間の干渉を回避することが困難な場合があるという課題がある。
セル間の干渉とは、例えば、隣接する基地局どうしの信号が周波数軸上および時間軸上で重なることによる信号対干渉電力の比が低下することを意味する。
また、3GPPで規定されているリレーは、リレー基地局とドナー基地局とのバックホール回線のレートが低い場合があることが課題である。
従って、ドナー基地局に接続される移動局のサービスが制限される場合がある。
また、リレー基地局は、ドナー基地局の無線リソースを使用するためドナー基地局のセルスループットを低下させる場合があるという課題がある。
本発明は、リレー機能を有するリレーフェムト基地局を新たに提供し、上記課題を解決するフェムトセル無線システムを提供する。
本発明は、以上の点に鑑み、マクロ基地局とフェムト基地局間の干渉、およびフェムト基地局とフェムト基地局間の干渉等の基地局間の干渉を回避することを目的とする。
また、本発明は、ドナー(マクロ)基地局の少ない無線リソースでリレー(フェムト)基地局が高いスループットを得ることを目的とする。
さらに、本発明は、近距離通信による送信電力の低減により、移動局のバッテリーセービングを目的とする。
本発明のひとつの態様では、
リレー機能を有するリレーフェムト基地局とドナー機能を有するドナーマクロ基地局、移動局、コアネットワーク網を備え、
リレーフェムト基地局はドナーマクロ基地局が形成するドナーマクロセルの通信エリア内に位置し、
リレーフェムト基地局は、コアネットワーク網と移動局が交わすC−Planeのデータをドナーマクロ基地局経由で無線回線を用いて転送する手段と、
U−Planeのデータをインターネット網経由で有線の公衆回線を用いて転送する手段と、
リレーフェムト基地局は隣接するリレーフェムト基地局からの被干渉電力を測定してドナーマクロ基地局に通知する手段と、
ドナーマクロ基地局がリレーフェムト基地局から通知された被干渉電力の測定値をもとにリレーフェムト基地局間の干渉を回避するように無線パケットスケジューリングを調停する手段
を有する。
本発明の第一の解決手段によると、
ドナー基地局とリレー基地局とを備え、無線信号により移動局と前記ドナー基地局又は前記リレー基地局とが送受信を交わす無線システムであって、
前記ドナー基地局は、コアネットワーク網と有線で接続され、前記コアネットワーク網と、前記リレー基地局の通信エリア内又はエッジ付近の移動局とが通信するための第1制御データを前記コアネットワーク網から有線で受信し、前記リレー基地局に対して前記第1制御データを第1のサブフレームにマッピングして下り送信データを生成して、出力し、
前記リレー基地局は、前記コアネットワーク網とバックホール回線により有線で接続され、前記ドナー基地局の通信エリア内又はエッジ付近に位置して前記ドナー基地局と無線通信で接続され、
前記リレー基地局は、前記第1制御データに対応し且つ前記コアネットワーク網と前記移動局とが通信するための第1ユーザデータを前記コアネットワーク網から前記バックホール回線を介して受信し、
前記リレー基地局は、前記ドナー基地局から無線通信で送られてくる前記第1制御データに含まれるスケジューリング情報に従い、前記バックホール回線から送られてくる前記第1ユーザデータを、前記第1のサブフレーム以外のサブフレームにマッピングして下り送信データを生成して、前記移動局へ送信する
ことにより、前記第1制御データは、前記コアネットワークと前記リレー基地局の間で前記ドナー基地局を介して無線回線を用いて転送され、前記第1ユーザデータは、前記コアネットワークと前記リレー基地局との間で有線の前記バックホール回線を用いて転送されることを特徴とする無線システムが提供される。
本発明の第二の解決手段によると、
ドナー基地局とリレー基地局とを備え、無線信号により移動局と前記ドナー基地局又は前記リレー基地局とが送受信を交わす無線システムにおける無線通信方法であって、
前記ドナー基地局は、コアネットワーク網と有線で接続され、前記コアネットワーク網と、前記リレー基地局の通信エリア内又はエッジ付近の移動局とが通信するための第1制御データを前記コアネットワーク網から有線で受信し、前記リレー基地局に対して前記第1制御データを第1のサブフレームにマッピングして下り送信データを生成して、出力し、
前記リレー基地局は、前記コアネットワーク網とバックホール回線により有線で接続され、前記ドナー基地局の通信エリア内又はエッジ付近に位置して前記ドナー基地局と無線通信で接続され、
前記リレー基地局は、前記第1制御データに対応し且つ前記コアネットワーク網と前記移動局とが通信するための第1ユーザデータを前記コアネットワーク網から前記バックホール回線を介して受信し、
前記リレー基地局は、前記ドナー基地局から無線通信で送られてくる前記第1制御データに含まれるスケジューリング情報に従い、前記バックホール回線から送られてくる前記第1ユーザデータを、前記第1のサブフレーム以外のサブフレームにマッピングして下り送信データを生成して、前記移動局へ送信する
ことにより、前記第1制御データは、前記コアネットワークと前記リレー基地局の間で前記ドナー基地局を介して無線回線を用いて転送され、前記第1ユーザデータは、前記コアネットワークと前記リレー基地局との間で有線の前記バックホール回線を用いて転送されることを特徴とする無線通信方法が提供される。
本発明によれば、ドナー(マクロ)基地局がリレー(フェムト)基地局の無線パケットスケジューリングを調停することにより、マクロ基地局とフェムト基地局間の干渉、およびフェムト基地局とフェムト基地局間の干渉等の基地局間の干渉を回避することができるという効果がある。
また、リレー(フェムト)基地局のU−planeのデータパケットを有線の公衆回線に流すことにより、ドナー(マクロ)基地局の少ない無線リソースでリレー(フェムト)基地局が高いスループットを得られるという効果もある。
また、移動局はリレー(フェムト)基地局と通信することになるので、近距離通信による送信電力の低減により、移動局のバッテリーセービングの効果がある。
従来例によるリレー無線システムの構成を示した図である。 従来例によるデータ転送の様子を示した図である。 本実施の形態によるリレー無線システムの構成を示した図である。 本実施の形態によるドナーマクロ基地局の構成を示した図である。 本実施の形態によるリレーフェムト基地局の構成を示した図である。 本実施の形態によるデータ転送の様子を示した図である。 本実施の形態によるビル内にリレーフェムト基地局を設置した様子を示した図である。 本実施の形態による各リレーフェムト基地局のlistenサブフレームの様子を示した図である。 本実施の形態による管理テーブルを示した図である。
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。

1.システム
図3に、本実施の形態のリレー無線システムの構成図を示す。
本実施の形態のリレー無線システムは、ドナーマクロ基地局1、ドナーマクロセル2、移動局3、リレーフェムト基地局4、リレーフェムトセル5、移動局6、コアネットワーク網7、リレーフェムト基地局8、リレーフェムトセル9、移動局10、マクロ基地局11、移動局12を備える。
ドナーマクロ基地局1はドナーマクロセル2を形成し、リレーフェムト基地局4はリレーフェムトセル5を形成し、リレーフェムト基地局8はリレーフェムトセル9を形成し、マクロ基地局11はマクロセル13を形成するものとする。
なお、本実施の形態のリレーフェムト基地局4およびリレーフェムト基地局8は、ドナーマクロ基地局1が形成するドナーマクロセル2の通信エリア内(又は、エッジ付近)に位置し、とくにビルや家宅の屋内に設置した場合に効果を発揮する。
もちろん、ドナーマクロ基地局1およびマクロ基地局11、リレーフェムト基地局4および8は、屋内、屋外、セルセンター、セルエッジを問わず使用可能である。
移動局3はドナーマクロ基地局1が形成するドナーマクロセル2の通信エリア内に位置し、移動局6はリレーフェムト基地局4が形成するリレーフェムトセル5の通信エリア内に位置し、移動局10はリレーフェムトセル9の通信エリア内に位置するものとする。
ドナーマクロ基地局1は、移動局3、リレーフェムト基地局4とリレーフェムト基地局8と通信を行い、リレーフェムト基地局4は移動局6、リレーフェムト基地局8は移動局10と通信を行うものとする。
ドナーマクロ基地局1は、オペレータ専用回線のバックホール回線18を用いて、コアネットワーク網7に有線で接続される。
マクロ基地局11は、オペレータ専用回線のバックホール回線19を用いて、コアネットワーク網7に有線で接続される。
リレーフェムト基地局4は、公衆回線のバックホール回線15を用いて、インターネット網14に有線で接続される。
リレーフェムト基地局8は、公衆回線のバックホール回線16を用いて、インターネット網14に有線で接続される。
リレーフェムト基地局4は、コアネットワーク網7と移動局6が交わすC−Planeのデータを、ドナーマクロ基地局1経由で無線回線を用いて転送する機能を有する。
リレーフェムト基地局8は、コアネットワーク網7と移動局10が交わすC−Planeのデータを、ドナーマクロ基地局1経由で無線回線を用いて転送する機能を有する。
リレーフェムト基地局4は、コアネットワーク網7と移動局6が交わすU−Planeのデータを、インターネット網14経由で有線の公衆回線のバックホール回線15を用いて転送する機能を有する。
リレーフェムト基地局8は、コアネットワーク網7と移動局10が交わすU−Planeのデータを、インターネット網14経由で有線の公衆回線のバックホール回線16を用いて転送する機能を有する。
コアネットワーク網7と移動局6、10とで交わすC−Planeのデータとは、発呼、着呼等の制御データを指す。
コアネットワーク網7と移動局6、10とで交わすU−Planeのデータとは、実際のユーザデータを指す。
ドナーマクロ基地局1とリレーフェムト基地局4の間のデータ転送、およびドナーマクロ基地局1とリレーフェムト基地局8の間のデータ転送はあらかじめ定められたある特定のサブフレームを使用して行われる。

図4に、ドナーマクロ基地局1の構成図を示す。
ドナーマクロ基地局1は、アンテナ101、RF部102、上りベースバンド受信部103、制御部104、下りベースバンド送信部105から構成を備える。
コアネットワーク網7からバックホール回線18を介して送られてくるU−PlaneのデータとC−Planeのデータは、ドナーマクロ基地局1の制御部104に入力される。
制御部104は、コアネットワーク網7から送られてくるU−PlaneのデータとC−Planeのデータを、下りベースバンド送信部105の入力フォーマットに変換し、下り送信データ109を下りベースバンド送信部105へ出力する。
下りベースバンド送信部105は、制御部104から送られてくる下り送信データ109を、誤り訂正符号化、変調、及び/又は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)等の所定の処理を施し、下り送信データ110をRF部102へ出力する。
RF部102は、下りベースバンド送信部105から送られてくる下り送信データ110を、直交変調、周波数変換、電力増幅、及び/又は、帯域制限等の所定の処理を施し、下り送信信号106をアンテナ101へ出力する。
一方、移動局3、リレーフェムト基地局4、8からアンテナ101を介して送られてくる上り受信信号106は、ドナーマクロ基地局1のRF部102に入力される。
RF部102は、アンテナ101から送られてくる上り受信信号106を、帯域制限、低雑音増幅、周波数変換、及び/又は、直交復調等の所定の処理を施し、上り受信データ107を上りベースバンド受信部103へ出力する。
上りベースバンド受信部103は、RF部102から送られてくる上り受信データ107を、FFT(Fast Fourier Transform)、復調、及び/又は、誤り訂正復号等の所定の処理を施し、上り受信データ108を制御部104へ出力する。
図5に、リレーフェムト基地局4の構成図を示す。
リレーフェムト基地局4は、アンテナ401、411、RF部402、412、下りベースバンド受信部403、制御部404、上りベースバンド送信部405、上りベースバンド受信部413、下りベースバンド送信部415、バックホール回線15を備える。
ドナーマクロ基地局1からアンテナ401を介して送られてくる下り受信信号406は、RF部402に入力される。
RF部402は、アンテナ401から送られてくる下り受信信号406を、帯域制限、低雑音増幅、周波数変換、及び/又は、直交復調等の所定の処理を施し、下り受信データ407を下りベースベンド受信部403へ出力する。
下りベースバンド受信部403は、RF部402から送られてくる下り受信データ407を、FFT、復調、誤り訂正復号を施し、下り受信データ408を制御部404へ出力する。
制御部404は、下りベースバンド受信部403から送られてくる下り受信データ408を、下りベースバンド送信部415の入力フォーマットに変換し、下り送信データ419を下りベースバンド送信部415へ出力する。
下りベースバンド送信部415は、制御部404から送られてくる下り送信データ419を、誤り訂正符号化、変調、及び/又は、IFFT等の所定の処理を施し、下り送信データ420をRF部412へ出力する。
RF部412は、下りベースバンド送信部415から送られてくる下り送信データ420を、直交変調、周波数変換、電力増幅、及び/又は、帯域制限等の所定の処理を施し、下り送信信号416をアンテナ411へ出力し、自局に在圏する移動局6に向けて送る。
一方、移動局6からアンテナ411を介して送られてくる上り送信信号416は、リレーフェムト基地局4のRF部412に入力される。
RF部412は、アンテナ411から送られてくる上り受信信号416を、帯域制限、低雑音増幅、周波数変換、及び/又は、直交変調等の所定の処理を施し、上り受信データ417を上りベースバンド受信部413へ出力する。
上りベースバンド受信部413は、RF部412から送られてくる上り受信データ417を、FFT、復調、及び/又は、誤り訂正復号等の所定の処理を施し、上り受信データ418を制御部404へ出力する。
制御部404は、上りベースバンド受信部413から送られてくる上り受信データ418を、上りベースバンド送信部405の入力フォーマットに変換し、上り送信データ409を上りベースバンド送信部405へ出力する。
上りベースバンド送信部405は、制御部404から送られてくる上り送信データ409を、誤り訂正符号化、変調、及び/又は、IFFT等の所定の処理を施し、上り送信データ410をRF部402へ出力する。
RF部402は、上りベースバンド送信部405から送られてくる上り送信データ410を、直交変調、周波数変換、電力増幅、及び/又は、帯域制限等の所定の処理を施し、上り送信信号406をアンテナ401へ出力し、ドナーマクロ基地局1に向けて送る。
2.データ転送
次に、図6に、ドナーマクロ基地局1、リレーフェムト基地局4と移動局6の間のデータ転送の様子を示す。以下、図6を参照して、図4と図5の動作を詳しく説明する。
ドナーマクロ基地局1は、コアネットワーク網7からバックホール回線18を介して送られてくるU−PlaneのデータとC−Planeのデータを受信し、下りベースバンド送信部105では、リレーフェムト基地局4に対してはC−PlaneのデータのみをMBSFNサーブフレーム20にマッピングし、移動局3に対してはU−PlaneのデータとC−Planeのデータをマッピングし、下り送信データ110をRF部102へ出力する。
ここで、サブフレームとは、例えば、1[ms]等の所定期間のデータ区間を指し、
MBSFNサブフレームとは、例えば10サブフレーム等の所定の複数サブフレーム間隔に1サブフレーム挿入される特定のサブフレームを指す。図6では、10サブフレーム間隔にMBSFNサブフレームが1サブフレーム挿入されている場合を示している。
MBSFNサブフレームとは、本来LTEのMBSFNサービスで使用する目的で使用されるが、ドナー基地局とリレー基地局のデータ転送の目的で使用することも可能である。
なお、MBSFNサブフレームのかわりに、マルチキャスト用(ブロードキャスト用を含む)フレームを用いてもよい。
従って、ドナーマクロ基地局1は、MBSFNサブフレームを用いてリレーフェムト基地局4と通信を行い、MBSFNサブフレーム以外のサブフレームを用いて、自セルに在圏する移動局3と通信を行う。なお、ひとつの移動局で全て又は複数のサブフレームを用いても、複数の移動局で複数のサブフレームを分けて用いてもよい。
リレーフェムト基地局4は、ドナーマクロ基地局1の下りベースバンド送信部105から送信されたC−Planeの下り送信データDL−Txd110を受信し、下り受信データDL−RXr407を得る。また、リレーフェムト基地局4は、コアネットワーク網7からバックホール回線17、インターネット網14、バックホール回線15を介して送られてくるU−Planeのデータを、制御部104にて受信する。
リレーフェムト基地局4は、ドナーマクロ基地局1から送られてくる下り受信信号DL−RXr407を、下りベースバンド受信部403を経て、制御部404にてドナーマクロ基地局1から送られてくるC−Planeのデータに含まれるスケジューリング情報に従い、バックホール回線15から送られてくるU−Planeのデータを、MBSFNサブフレーム20以外のサブフレームにマッピングし、下りベースバンド送信部415を経て、下り送信データDL−TXr420を移動局6へ送信する。
移動局6は、リレーフェムト基地局4から送信されたU−Plane及びC−Planeの下り送信データDL−TXr420を受信し、下り受信データDL−RXuを得る。
一方、移動局6は、リレーフェムト基地局4から送られてくるC−Planeのデータに含まれるスケジューリング情報に従い、U−Plane及びC−Planeの上り送信データUL−TXuを、MBSFNサブフレーム以外のサブフレームにマッピングして送信する。
リレーフェムト基地局4は、移動局6から送信されたU−Plane及びC−Planeの上り送信データUL−TXuを受信し、上り受信データUL−RXr417を得る。
リレーフェムト基地局4は、移動局6から送られてくる上り受信データUL−RXr417を、上りベースバンド受信部413を経て、制御部404に送る。制御部404にて、移動局6から送られてくるU−Plane及びC−Planeのデータを、U−Planeのデータについてはバックホール回線15へ送信し、C−PlaneのデータについてはMBSFNサブフレームにマッピングし、上りベースバンド送信部405を経て、上り送信データUL−TXr410をドナーマクロ基地局1へ送信する。
ドナーマクロ基地局1は、リレーフェムト基地局4の上りベースバンド送信部405から送信されたC−Planeの上り送信データUL−TXr410を受信し、上り受信信号UL−RXd107を得る。
ドナーマクロ基地局1は、リレーフェムト基地局4から無線通信で送られてくる上り受信データUL−RXd107を、上りベースバンド受信部103を経て、制御部104にてリレーフェムト基地局4から送られてくるC−Planeのデータを、バックホール回線18を用いてコアネットワーク網7に送信する。
なお、ドナーマクロ基地局1とリレーフェムト基地局8間においても、上記と同様の方法によりデータ転送が行われる。
3.干渉回避
次に本実施の形態の干渉回避について図5と図7を用いて具体的に説明する。
図7は、ドナーマクロ基地局1が形成するドナーマクロセルの通信エリア内に位置するビル30の屋内に、9台のリレーフェムト基地局がそれぞれリレーフェムトセルを形成することを示した図である。
なお、図7に示す9台のすべてのリレーフェムト基地局31〜39は、ドナーマクロ基地局1が形成するドナーマクロセル2の通信エリア内に位置する。
ただし、ドナーマクロ基地局1とリレーフェムト基地局31〜39の間では、C−Planeのデータ転送だけでよいため、従来例に比べて転送するデータ量が大幅に削減できる。
従来例に比べて転送レートを低く抑えられるため、従来例のC−PlaneとU−Planeのデータが転送されるリレー基地局に比べて高い通信品質は要求されない。
例えば、MCS(Modulation and Coding Scheme)は低い値でよい。低いMCSは変調方式が例えばQPSKで、符号化率も1/4等の小さい値でよい。
すなわち、屋内の劣悪な電波環境においても通信が可能になる可能性が高いことも意味する。
なお、リレーフェムト基地局31〜39はリレーフェムト基地局4と同様の基地局である。
ここで、リレーフェムト基地局31は、ビル30の屋内に設置された隣接するリレーフェムト基地局32〜39からの被干渉電力をある所定の単位で測定する機能を有する。
被干渉電力を測定するある所定の単位とは、例えば12サブキャリア程度の集まりであるRB(Resource Block)でもよい。
同様に、リレーフェムト基地局32は、リレーフェムト基地局31、33〜39からの被干渉電力をある所定の単位で測定する機能を有する。他のリレーフェムト基地局33〜39についても同様である。

以下、リレーフェムト基地局31を例に説明する。
リレーフェムト基地局31は、図6に示すlistenサブフレーム21を用いて被干渉電力の測定を行う。
ここで、隣接するリレーフェムト基地局32〜39からの被干渉電力を測定するサブフレームをlistenサブフレーム21と呼ぶ。
リレーフェムト基地局31は、下り送信データDL−TXrを受信する下りベースバンド受信部403を搭載しているので、隣接するリレーフェムト基地局32〜39から送信される下り送信データDL−TXrを受信することが可能である。
リレーフェムト基地局31の下りベースバンド受信部403は、隣接するリレーフェムト基地局32〜39から送信される下り送信データDL−TXr等に含まれるRS(Reference Signal)信号の信号電力を測定することにより、被干渉電力を測定することが可能である。なおRS信号には、リレーフェムト基地局のIDも含まれる又は付加されて、識別可能となっている。
具体的な被干渉電力の求め方は、隣接するリレーフェムト基地局32〜39から送信されるRS信号の受信電力値又はその総和とリレーフェムト基地局31から送信されるRS電力との比を計算することにより得られる。
リレーフェムト基地局31は、ドナーマクロ基地局1との間のデータ転送はMBSFNサブフレームを用いるので、MBSFNサブフレーム以外のサブフレームはアイドル状態となるため、被干渉電力を測定することが可能である。
隣接するリレーフェムト基地局32〜39からの被干渉電力を測定するlistenサブフレーム21では、リレーフェムト基地局31の下り送信データDL−TXr420を送信停波22することが望ましい。
なお、リレーフェムト基地局32〜39に関しても、上記リレーフェムト基地局31の動作と同様である。
また、図8は、本実施の形態による各リレーフェムト基地局のlistenサブフレームの様子を示した図である。リレーフェムト基地局31〜39のlistenサブフレームは、図8に示すようなリレーフェムト基地局31〜39間どうしで重ならないようにあらかじめ決めておく。
なお、リレーフェムト基地局31がlistenサブフレームでは、下り送信データDL−TXr420を送信停波22するのと同じように、リレーフェムト基地局32〜39に関してもlistenサブフレームでは、下り送信データDL−TXr420を送信停波するものとする。
リレーフェムト基地局31は、listenサブフレーム21を用いて測定した被干渉電力を上り送信データUL−TXr410に含めて、ドナーマクロ基地局1にMBSFNサブフレームを用いて通知する。通知する内容は、リレーフェムト基地局31のID、各リレーフェムト基地局32〜39のIDとその被干渉電力を含むことができる。
ドナーマクロ基地局1は、リレーフェムト基地局31から通知された被干渉電力値をもとにリレーフェムト基地局間の干渉を回避するように無線パケットスケジューリングを調停する機能を有する。
リレーフェムト基地局間の干渉を回避するように無線パケットスケジューリングを調停する機能とは、ドナーマクロ基地局1がリレーフェムト基地局31から通知された被干渉電力値から与干渉を与えていると判断された隣接するリレーフェムト基地局とリレーフェムト基地局31とでは周波数軸上及び時間軸上で重なることを避けた無線パケットスケジューリング情報を、リレーフェムト基地局4に通知する機能である。
ここで与干渉を与えていると判断する基準は、リレーフェムト基地局が測定する被干渉電力値がある所定のしきい値を超えているものを指す。
図9に、リレーフェムト基地局31〜39から通知された被干渉電力値をもとに与干渉を与えていると判断されたリレーフェムト基地局の管理テーブルの一例を示す。
図9に示す管理テーブルは、リレーフェムト基地局31〜39についてそれぞれID番号を振り、被干渉を受けるリレーフェムト基地局ごとに与干渉を与えていると判断されたリレーフェムト基地局のIDを管理するものである。
ドナーマクロ基地局1は、図9に示す管理テーブルを備え、この管理テーブルをもとに与干渉を与えているリレーフェムト基地局との干渉を回避するように無線パケットスケジューリングを調停した無線パケットスケジューリング情報を下り送信データDL−TXdに含めて、リレーフェムト基地局31にMBSFNサブフレームを用いて通知する。
与干渉を与えているリレーフェムト基地局との干渉を回避するように無線パケットスケジューリングとは、スケジューリングする無線リソースが周波数軸上および時間軸上で重ならないようスケジューリングすることを指す。

C−Planeのデータ転送については、リレーフェムト基地局31は、ドナーマクロ基地局1から通知された無線パケットスケジューリング情報に基づいて、移動局6と通信を行う。
U−Planeのデータ転送については、リレーフェムト基地局31は、ドナーマクロ基地局1を介さずに通常のインターネット接続の通信方法に従うので説明を省略する。
リレーフェムト基地局31は、有線の公衆回線40を用いてインターネット網14経由でコアネットワーク網7に接続され、コアネットワーク網7と移動局6が交わすU−Planeのデータは、インターネット網14を通じてデータ転送される。
4.利点
本発明及び本実施の形態によれば以下の効果も期待できる。
本発明及び本実施の形態によれば、リレーフェムト基地局は隣接リレーフェムト基地局からの被干渉電力を測定し、ドナーマクロ基地局はリレーフェムト基地局から通知された被干渉電力をもとに無線パケットスケジューリングを調停するので、リレーフェムト基地局間の干渉は回避される。
また、ドナーマクロ基地局1とリレーフェムト基地局31の間のデータ転送はC−Planeのデータのみで、U−Planeのデータはインターネット網を通じてデータが転送されるため、トラフィックオフロードの効果が得られる。
なお、C−planeのデータ量に比べてU−Planeのデータ量が、例えば、数倍〜数十倍大きいことが想定される。
ドナーマクロ基地局1は、リレーフェムト基地局31〜39の電源ON/OFF(SLEEP)を行うことが可能である。
また、ドナーマクロ基地局1は、リレーフェムト基地局31〜39に接続される端末を把握できるため、リレーフェムトセル単位で移動局の位置検出が可能である。
本発明及び本実施の形態によると、ドナーマクロ基地局1の電源ON/OFFあるいはリセットなしに、リレーフェムト基地局の設置、撤去が容易に可能である。
また、リレーフェムト基地局はドナーマクロ基地局の下り送信信号DL−TXdを受信し、ドナーマクロ基地局の下り送信信号DL−TXdのフレームタイミングに同期をとることにより、GPSやIEEE1588といった同期に必要な追加回路が不要である。
なお、図3ではドナーマクロ基地局1は、リレーフェムト基地局4とリレーフェムト基地局8の2台と通信するように記載しているが、もちろん、ドナーマクロ基地局は、2台を超えるリレーフェムト基地局と通信することも可能である。
なお、ドナーマクロセルはマクロセル以外、例えばマイクロセル、ピコセルでも構わない。
なお、リレーフェムトセルは、フェムトセル以外、例えばピコセルでも構わない。
1…ドナーマクロ基地局、2…ドナーマクロセル、3…移動局、4…リレーフェムト基地局、5…リレーフェムトセル、6…移動局、7…コアネットワーク網、8…リレー基地局、9…リレーフェムトセル、10…移動局、11…マクロ基地局、12…移動局、13…マクロセル、14…インターネット網、15…バックホール回線、16…バックホール回線、17…インターネット−コアネットワーク網回線(バックホール回線)、18…バックホール回線、19…バックホール回線、20…MBSFNサブフレーム、21…listenサブフレーム、30…ビル、31〜39…リレーフェムト基地局、40…公衆回線、101…アンテナ、102…RF部、103…上りベースバンド受信部、104…制御部、105…下りベースバンド送信部、401…アンテナ、402…RF部、403…下りベースバンド受信部、404…制御部、405…上りベースバンド送信部、411…アンテナ、412…RF部、413…上りベースバンド受信部、415…下りベースバンド送信部、501…ドナーマクロ基地局、502…ドナーマクロセル、503…移動局、504…リレー基地局、505…リレーセル、506…移動局、507…コアネットワーク網、508…バックホール回線

Claims (8)

  1. ドナー基地局とリレー基地局とを備え、無線信号により移動局と前記ドナー基地局又は前記リレー基地局とが送受信を交わす無線システムであって、
    前記ドナー基地局は、コアネットワーク網と有線で接続され、前記コアネットワーク網と、前記リレー基地局の通信エリア内又はエッジ付近の移動局とが通信するための第1のC−Planeのデータを前記コアネットワーク網から有線で受信し、前記リレー基地局に対して前記第1のC−Planeのデータを第1のサブフレームにマッピングして下り送信データを生成して、出力し、
    前記リレー基地局は、前記コアネットワーク網とバックホール回線により有線で接続され、前記ドナー基地局の通信エリア内又はエッジ付近に位置して前記ドナー基地局と無線通信で接続され、
    前記リレー基地局は、前記第1のC−Planeのデータに対応し且つ前記コアネットワーク網と前記移動局とが通信するための第1のU−Planeのデータを前記コアネットワーク網から前記バックホール回線を介して受信し、
    前記リレー基地局は、前記ドナー基地局から無線通信で送られてくる前記第1のC−Planeのデータに含まれるスケジューリング情報に従い、前記バックホール回線から送られてくる前記第1のU−Planeのデータを、前記第1のサブフレーム以外のサブフレームにマッピングして下り送信データを生成して、前記移動局へ送信する
    ことにより、前記第1のC−Planeのデータは、前記コアネットワークと前記リレー基地局の間で前記ドナー基地局を介して無線回線を用いて転送され、前記第1のU−Planeのデータは、前記コアネットワークと前記リレー基地局との間で有線の前記バックホール回線を用いて転送され
    且つ、
    前記リレー基地局は、隣接するひとつ又は複数のリレー基地局からの被干渉電力を測定する機能を有し、
    前記リレー基地局は、被干渉電力を測定するサブフレームである第2のサブフレームを用いて、前記ひとつ又は複数の隣接するリレー基地局から送信される参照信号の信号電力を測定することにより、被干渉電力を測定し、
    前記第2のサブフレームは、前記リレー基地局間どうしで重ならないようにあらかじめ決めておく
    ことを特徴とする無線システム。
  2. 請求項1に記載の無線システムにおいて、
    前記リレー基地局は、前記移動局から送られてくる第2のU−Planeのデータ及び第2のC−Planeのデータについて、前記第2のU−Planeのデータを前記バックホール回線へ送信し、前記第2のC−Planeのデータを前記第1のサブフレームにマッピングして上り送信データを生成して、前記ドナー基地局へ送信し、
    前記ドナー基地局は、前記リレー基地局から無線通信で送られてくる前記第2のC−Planeのデータを、有線を用いて前記コアネットワーク網に送信する
    ことを特徴とする無線システム。
  3. 請求項1又は2に記載の無線システムにおいて、
    前記第1の特定サブフレームは、MBSFN(multicast broadcast over single−frequency network)サブフレーム、マルチキャスト用サブフレーム、又は、ブロードキャスト用サブフレームであることを特徴とする無線システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の無線システムにおいて、
    前記ドナー基地局は、自局の通信エリア内又はエッジ付近の移動局に対しては、前記コアネットワーク網から有線を介して送られてくる第3のU−Planeのデータと第3のC−Planeのデータを受信し、前記第3のU−Planeのデータと前記第3のC−Planeのデータをマッピングし、下り送信データを出力する
    ことを特徴とする無線システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の無線システムにおいて、
    前記リレー基地局は、前記ドナー基地局に対し測定した他のひとつ又は複数のリレー基地局からの被干渉電力を通知し、
    前記ドナー基地局は、前記リレー基地局から通知された被干渉電力の測定値をもとにリレー基地局間の干渉を回避するように無線パケットスケジューリングを調停し、
    前記ドナー基地局は、前記リレー基地局から通知された無線パケットスケジューリング情報を、前記リレー基地局に通知し、
    前記リレー基地局は、前記ドナー基地局から通知された無線パケットスケジューリング情報をもとに、セル内の前記移動局と通信すること
    ことを特徴とする無線システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の無線システムにおいて、
    前記ひとつ又は複数の隣接する前記リレー基地局からの被干渉電力を測定する前記第2のサブフレームでは、前記リレー基地局の下り送信データを送信停波すること
    ことを特徴とする無線システム。
  7. 請求項1乃至のいずれかに記載の無線システムにおいて、
    前記ドナー基地局は、各リレー基地局の識別情報に対して、被干渉を受けるリレー基地局ごとに与干渉を与えていると判断されたリレー基地局の識別情報を記憶する管理テーブルを備え、
    前記ドナー基地局は、前記管理テーブルをもとに与干渉を与えているひとつ又は複数のリレー基地局との干渉を回避するように無線パケットスケジューリングを調停した無線パケットスケジューリング情報を、前記リレー基地局に前記第1のサブフレームを用いて通知し、
    前記リレー基地局は、前記ドナー基地局から通知された無線パケットスケジューリング情報に基づいて、移動局と通信を行う
    ことを特徴とする無線システム。
  8. ドナー基地局とリレー基地局とを備え、無線信号により移動局と前記ドナー基地局又は前記リレー基地局とが送受信を交わす無線システムにおける無線通信方法であって、
    前記ドナー基地局は、コアネットワーク網と有線で接続され、前記コアネットワーク網と、前記リレー基地局の通信エリア内又はエッジ付近の移動局とが通信するための第1のC−Planeのデータを前記コアネットワーク網から有線で受信し、前記リレー基地局に対して前記第1のC−Planeのデータを第1のサブフレームにマッピングして下り送信データを生成して、出力し、
    前記リレー基地局は、前記コアネットワーク網とバックホール回線により有線で接続され、前記ドナー基地局の通信エリア内又はエッジ付近に位置して前記ドナー基地局と無線通信で接続され、
    前記リレー基地局は、前記第1のC−Planeのデータに対応し且つ前記コアネットワーク網と前記移動局とが通信するための第1のU−Planeのデータを前記コアネットワーク網から前記バックホール回線を介して受信し、
    前記リレー基地局は、前記ドナー基地局から無線通信で送られてくる前記第1のC−Planeのデータに含まれるスケジューリング情報に従い、前記バックホール回線から送られてくる前記第1のU−Planeのデータを、前記第1のサブフレーム以外のサブフレームにマッピングして下り送信データを生成して、前記移動局へ送信する
    ことにより、前記第1のC−Planeのデータは、前記コアネットワークと前記リレー基地局の間で前記ドナー基地局を介して無線回線を用いて転送され、前記第1のU−Planeのデータは、前記コアネットワークと前記リレー基地局との間で有線の前記バックホール回線を用いて転送され
    且つ、
    前記リレー基地局は、隣接するひとつ又は複数のリレー基地局からの被干渉電力を測定する機能を有し、
    前記リレー基地局は、被干渉電力を測定するサブフレームである第2のサブフレームを用いて、前記ひとつ又は複数の隣接するリレー基地局から送信される参照信号の信号電力を測定することにより、被干渉電力を測定し、
    前記第2のサブフレームは、前記リレー基地局間どうしで重ならないようにあらかじめ決めておく
    ことを特徴とする無線通信方法。
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