JP5581313B2 - 風車用ピッチ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、風車の主軸部に対して回転可能に設けられた風車のブレードのピッチ角の変更を行うピッチ駆動装置のモータに対して電力を印加可能なバッテリを有し、バッテリの電力により、ブレードが受ける風圧を低減する方向に変更するようブレードのピッチ角を制御する風車用ピッチ制御装置に関する。
風車においては、風車の主軸部に対して回転可能に設けられたブレードのピッチ角を制御する風車用ピッチ制御装置が設けられている。このような風車用ピッチ制御装置として、風車のブレードのピッチ角の変更を行うピッチ駆動装置のモータに対して電力を印加可能なバッテリを有し、このバッテリの電力により、ブレードが受ける風圧を低減する方向に変更するようブレードのピッチ角を制御するものが知られている(特許文献1を参照)。この特許文献1に開示された風車用ピッチ制御装置では、通常運転時には、ピッチ駆動装置のモータへの電力の供給を制御してモータの運転を制御するモータコントローラである電力制御部(221)を介して外部電源から電力の供給を受けることによりピッチ駆動装置のモータが駆動される。一方、停電発生時には、電力制御部によりピッチ駆動装置のモータへの電力供給元が外部電源からバッテリ(220)に切り換えられる。そして、ブレードが受ける風圧が低減される方向に変更されるように(ブレードのフェザリングが行われるように)ブレードのピッチ角が制御される。これにより、ブレード及び主軸部の回転速度の異常な上昇による風車の破損を防止することを目的としている。
特開2003−222070号公報(第5頁、第3図)
特許文献1に開示された風車用ピッチ制御装置においては、外部電源に異常が生じた場合にはバッテリから電力を供給することで、ブレードが受ける風圧が低減される方向にピッチ角を変更するフェザリングを行うように構成されている。しかしながら、ピッチ駆動装置のモータを制御するモータコントローラに故障が発生した場合においても、フェザリングを行うことができない事態が発生してしまい、風車の破損を招いてしまう虞がある。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、外部電源に異常が生じた場合だけでなく、ピッチ駆動装置のモータを制御するモータコントローラの故障が発生した場合であっても、フェザリングを行うことができる、風車用ピッチ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための第1発明に係る風車用ピッチ制御装置は、風車の主軸部に対して回転可能に設けられた風車のブレードのピッチ角の変更を行うピッチ駆動装置のモータに対して電力を印加可能なバッテリを有し、前記バッテリの電力により、前記ブレードが受ける風圧を低減する方向に変更するよう当該ブレードのピッチ角を制御する風車用ピッチ制御装置に関する。そして、第1発明の風車用ピッチ制御装置は、前記バッテリの蓄電と放電とを制御するとともに、前記ブレードのピッチ角を変更するための制御信号を出力するピッチコントローラからの前記制御信号に基づいて前記モータを制御するモータコントローラと、前記モータとして設けられた誘導モータと、前記誘導モータに対して、交流電源として供給される外部電源と前記バッテリとを切り換えて接続可能なスイッチングボックスと、前記外部電源の異常を検知する第1異常検知部と、前記モータコントローラの異常を検知する第2異常検知部と、を備え、前記第1異常検知部が前記外部電源の異常を検知したときは、前記スイッチングボックスが前記誘導モータと前記バッテリとを接続して、前記ブレードのピッチ角を風圧が低減される方向に変更させるよう制御し、前記第2異常検知部が前記モータコントローラの異常を検知したときは、前記スイッチングボックスが前記誘導モータと前記外部電源とを接続して、前記ブレードのピッチ角を風圧が低減される方向に変更させるよう制御することを特徴とする。
この発明によると、スイッチングボックスが設けられていることで、誘導モータに対して外部電源からとバッテリからとの間で切り換えて電力を供給可能に構成されている。そして、ピッチ駆動装置の誘導モータを制御するモータコントローラに異常が発生した場合は、第2異常検知部で検知される。更に、その検知結果に基づいて、スイッチングボックスにより誘導モータと交流電源である外部電源とが接続され、ブレードが受ける風圧が低減される方向にピッチ角を変更するフェザリングが行われることになる。一方、外部電源に異常が発生した場合は、第1異常検知部で検知され、その検知結果に基づいて、スイッチングボックスにより誘導モータとバッテリとが接続され、フェザリングが行われることになる。このため、外部電源及びモータコントローラのいずれに異常が発生した場合であっても、フェザリングが確実に行われ、ブレード及び主軸部の回転速度の異常な上昇による風車の破損が防止されることになる。
従って、本発明によると、外部電源に異常が生じた場合だけでなく、ピッチ駆動装置のモータを制御するモータコントローラの故障が発生した場合であっても、フェザリングを行うことができる、風車用ピッチ制御装置を提供することができる。
第2発明に係る風車用ピッチ制御装置は、第1発明の風車用ピッチ制御装置において、前記第2異常検知部として、前記モータコントローラのCPUを監視し、異常を検知したときに異常信号を発信するCPU異常検知部を備えていることを特徴とする。
この発明によると、第2異常検知部としてCPU異常検知部が設けられるため、モータコントローラにおけるCPU(Central Processing Unit)に異常が発生した場合に、この異常を迅速且つ確実に検知してフェザリングを行うことができる。そして、フェザリングをさせた後は、異常を発生したCPUを交換等することで、風車の破損を生じることなく速やかに風車の復旧を図ることができる。
第3発明に係る風車用ピッチ制御装置は、第1発明又は第2発明の風車用ピッチ制御装置において、前記第2異常検知部として、前記モータコントローラの前記誘導モータに対する出力信号を監視し、異常を検知したときに異常信号を発信するモータ制御異常検知部を備えていることを特徴とする。
この発明によると、第2異常検知部としてモータ制御異常検知部が設けられるため、モータコントローラの誘導モータに対する出力信号に異常が発生した場合に、この異常を迅速且つ確実に検知してフェザリングを行うことができる。そして、フェザリングをさせた後は、異常を発生したモータコントローラの全体又は一部を交換等することで、風車の破損を生じることなく速やかに風車の復旧を図ることができる。
第4発明に係る風車用ピッチ制御装置は、第1発明乃至第3発明のいずれかの風車用ピッチ制御装置において、前記第2異常検知部として、前記誘導モータへ供給される電力を制御するパワーモジュール部における温度を監視し、異常を検知したときに異常信号を発信するパワー異常検知部を備えていることを特徴とする。
この発明によると、第2異常検知部としてパワー異常検知部が設けられるため、モータコントローラにおけるパワーモジュール部が高温となって温度異常が発生した場合に、この異常を迅速且つ確実に検知してフェザリングを行うことができる。また、高温となったパワーモジュール部からの熱で他の機器まで破損してしまうことを速やかに防止することができる。そして、フェザリングをさせた後は、異常を発生した箇所を交換等することで、風車の破損を生じることなく速やかに風車の復旧を図ることができる。
第5発明に係る風車用ピッチ制御装置は、第1発明乃至第4発明のいずれかの風車用ピッチ制御装置において、前記第2異常検知部として、前記ピッチコントローラから前記モータコントローラへ送信される前記制御信号を監視し、異常を検知したときに異常信号を発信する送信異常検知部を備えていることを特徴とする。
この発明によると、第2異常検知部として送信異常検知部が設けられるため、ピッチコントローラから送信されてモータコントローラで受信される制御信号に異常が発生した場合に、この異常を迅速且つ確実に検知してフェザリングを行うことができる。そして、フェザリングをさせた後は、異常を発生した箇所を交換等することで、風車の破損を生じることなく速やかに風車の復旧を図ることができる。
第6発明に係る風車用ピッチ制御装置は、第1発明乃至第5発明のいずれかの風車用ピッチ制御装置において、前記第2異常検知部として、前記モータコントローラの出力信号と前記誘導モータの出力軸の位置とを監視し、当該出力信号と当該出力軸の位置との対応のずれ量の大きさが所定値を超えたときに、異常を検知して異常信号を発信するコントローラ自己異常検知部を備えていることを特徴とする。
この発明によると、第2異常検知部としてコントローラ自己異常検知部が設けられるため、モータコントローラの出力信号と誘導モータの出力軸位置とのずれが大きくなった場合に、迅速且つ確実に検知してフェザリングを行うことができる。そして、フェザリングをさせた後は、異常を発生した箇所を交換等することで、風車の破損を生じることなく速やかに風車の復旧を図ることができる。
第7発明に係る風車用ピッチ制御装置は、第1発明乃至第6発明のいずれかの風車用ピッチ制御装置において、風車において3枚設けられた前記ブレードのそれぞれに対応して前記モータコントローラと前記バッテリと前記第2異常検知部とが備えられ、複数の前記第2異常検知部のうちの少なくともいずれかとして、複数の前記モータコントローラの出力信号を相互に比較し、当該複数のモータコントローラ間での当該出力信号のずれ量の大きさが所定値を超えたときに、異常を検知して異常信号を発信するコントローラ相互異常検知部を備えていることを特徴とする。
この発明によると、第2異常検知部としてコントローラ相互異常検知部が設けられるため、3枚のブレードのそれぞれに対応する各モータコントローラの出力信号において相互のずれが大きくなった場合に、迅速且つ確実に検知してフェザリングを行うことができる。そして、フェザリングをさせた後は、異常を発生した箇所を交換等することで、風車の破損を生じることなく速やかに風車の復旧を図ることができる。
本発明によると、外部電源に異常が生じた場合だけでなく、ピッチ駆動装置のモータを制御するモータコントローラの故障が発生した場合であっても、フェザリングを行うことができる、風車用ピッチ制御装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る風車用ピッチ制御装置が適用される風車を示す斜視図である。 図1に示す風車におけるハブに対するブレードの取り付け部分を拡大して示す断面図である。 本発明の一実施の形態に係る風車用ピッチ制御装置における電源供給系統を示すブロック図である。 図3に示す風車用ピッチ制御装置における通信系統を示すブロック図である。 図4に示す風車用ピッチ制御装置におけるモータコントロールユニットの構成を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。本発明の実施形態は、風車の主軸部に対して回転可能に設けられた風車のブレードのピッチ角の変更を行うピッチ駆動装置のモータに対して電力を印加可能なバッテリを有し、バッテリの電力により、ブレードが受ける風圧を低減する方向に変更するようブレードのピッチ角を制御する風車用ピッチ制御装置として、広く適用することができるものである。
図1は、本発明の一実施の形態に係る風車用ピッチ制御装置1(以下、単に「ピッチ制御装置1」ともいう)が適用される風車101を示す斜視図である。図1に示すように、風車101は、タワー102、ナセル103、ハブ(主軸部)104、ブレード105等を備えている。タワー102は、地上から鉛直上方に向かって延びるように設置されている。ナセル103は、タワー102に対して回転自在に配置され、図示しないヨー駆動装置によって水平面内で旋回するように設置されている。ナセル103の内部には、図示しない動力伝達軸や発電機等が配置されている。また、本実施形態における主軸部を構成するハブ104は、上記の動力伝達軸に連結され、ナセル103に対して回転可能に設けられている。そして、ブレード105は、複数枚(本実施形態では、3枚)設けられ、ハブ104に対して均等角度に放射状に延びるように取り付けられている。また、ブレード105は、ハブ104に取り付けられる中空円筒状の軸部105aと、風を受けるための羽部105bとで構成されている。
図2は、ハブ104に対するブレード105の取り付け部分を拡大して示す断面図をピッチ駆動装置108及びその駆動用のモータである誘導モータ11とともに示す図である。ハブ104におけるブレード105の取り付け部分には開口が形成されており、この開口に対して、各ブレード105が、その軸部105aの端部において対向するように配置されている。そして、各ブレード105は、その軸部105aにおいてハブ104に対して軸受106を介して支持されており、ハブ104に対して回転可能に設けられている。また、軸部105aのハブ104への取り付け側の端部には、内周側に配置される内歯が設けられたリングギア107が設けられている(尚、図2では、リングギア107の内歯の各歯の図示を省略している)。リングギア107は、その軸心が軸部105aの軸心と一致するように配置されており、減速機として構成されたピッチ駆動装置108の出力用のピニオン109が噛み合うように構成されている。
また、ピッチ駆動装置108は、3つ設けられ、3枚のブレード105のそれぞれに対応して設置されており、ブラケット110を介して、ハブ104におけるブレード105が取り付けられる開口部分の内側にそれぞれ取り付けられている。そして、ピッチ駆動装置108は、誘導モータ11と連結され、誘導モータ11から入力された駆動力を減速してピニオン109に出力し、このピニオン109に噛み合うリングギア107とともにブレード105をその軸心を中心としてハブ104に対して回転させる。これにより、ピッチ駆動装置108は、ブレード105のピッチ角の変更を行うように構成されている。
次に、本発明の一実施の形態に係るピッチ制御装置1について説明する。図3は、ピッチ制御装置1における電源供給系統を示すブロック図である。この図3に示すように、ピッチ制御装置1は、ハブ104内に配置されている。そして、ピッチ制御装置1は、複数(本実施形態では3つ)の誘導モータ11(11a、11b、11c)、複数(本実施形態では3つ)のバッテリ12(12a、12b、12c)、複数の(本実施形態では3つ)のモータコントロールユニット14(14a、14b、14c)、第1異常検知部15などを備えて構成されている。
3つ設けられた誘導モータ11(11a、11b、11c)は、3枚のブレード105のそれぞれのピッチ角を変更する各ピッチ駆動装置108に対してそれぞれ連結され、各ブレード105のピッチ角の変更のための駆動力を出力可能に設置されている。3つ設けられた各バッテリ12は、各モータコントロールユニット14を介して各誘導モータ11に対して電力を印加可能に設けられている。即ち、バッテリ12aは誘導モータ11aに対して、バッテリ12bは誘導モータ11bに対して、バッテリ12cは誘導モータ11cに対して、それぞれ電力を印加可能に構成されている。尚、各バッテリ12は、ナセル103からハブ104へと敷設された配線50を介して交流電源として供給される外部電源の電力が各モータコントロールユニット14を介して供給されることで、蓄電が行われる。
図4は、ピッチ制御装置1における通信系統を示すブロック図である。ここで、後述するモータコントローラ16に対して制御信号を出力するピッチコントローラ13を説明する。図3及び図4に示すピッチコントローラ13は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やメモリ等を備えて構成されており、バスとして構成された通信線53に接続され、この通信線53を介して後述するモータコントローラ16と通信可能に構成されている。そして、ピッチコントローラ13は、図示しない風圧センサでの風圧検知結果に基づいて、ブレード105が受ける風圧に応じて適正な回転が行われるためのブレード105の目標ピッチ角を決定する。この目標ピッチ角に基づいて、ピッチコントローラ13は、ブレード105のピッチ角を変更するための制御信号を通信線53に対して出力する。
モータコントロールユニット14(14a、14b、14c)は、前述のように3つ設けられ、それぞれが各誘導モータ11(11a、11b、11c)に対応して設置されている。そして、図5のブロック図に示すように、各モータコントロールユニット14(14a、14b、14c)のそれぞれには、モータコントローラ16、スイッチングボックス17、第2異常検知部ユニット18が設置されている。
図3乃至図5に示すモータコントローラ16(16a、16b、16c)は、CPU(Central Processing Unit)20、インターフェイス回路(I/F回路)21、パワーモジュール部22、メモリ23等を備えて構成されている。そして、各モータコントローラ16は、通信線53に対して信号を送受信可能に接続されるとともに、誘導モータ11及びバッテリ12に対しても通信可能に接続されている(尚、図4では、モータコントローラ16とバッテリ12との接続の図示を省略している)。
モータコントローラ16は、配線50を介して供給される外部電源からの電力のバッテリ12への蓄電とバッテリ12に蓄電された電力の誘導モータ11への放電とを制御する。即ち、モータコントローラ16aはバッテリ12aの蓄電と放電とを制御し、モータコントローラ16bはバッテリ12bの蓄電と放電とを制御し、モータコントローラ16cは、バッテリ12cの蓄電と放電とを制御する。また、モータコントローラ16は、ピッチコントローラ13から出力された(送信された)前述の制御信号を通信線53を介して受信し、この制御信号に基づいて誘導モータ11の運転を制御する。即ち、ピッチコントローラ13からの制御信号に基づいて、モータコントローラ16aは誘導モータ11aを制御し、モータコントローラ16bは誘導モータ11bを制御し、モータコントローラ16cは誘導モータ11cを制御する。
尚、ピッチコントローラ13からの制御信号の入力や誘導モータ11及びバッテリ12への指令信号の出力は、インターフェイス回路21を通じて行われる。また、メモリ23には、バッテリ12の蓄電及び放電や誘導モータ11の運転を制御するモータコントローラ16としての処理を行うためのプログラムが記憶されており、CPU20により読み出されて実行される。また、パワーモジュール部22は、パワートランジスタモジュールとして設けられており、誘導モータ11へ供給される電力を制御するように構成されている。
図3乃至図5に示すスイッチングボックス17(17a、17b、17c)は、外部電源とバッテリ12と誘導モータ11との間の接続状態を切り換えるスイッチ機構として設けられ、外部電源からの電力が供給される配線50と、バッテリ12に接続された配線51と、誘導モータ11に接続された配線52とに接続されている。これにより、誘導モータ11に対して、外部電源とバッテリ12とを切り換えて接続可能に構成されている。即ち、スイッチングボックス17aは誘導モータ11aに対して外部電源とバッテリ12aとを切り換えて接続可能に構成され、スイッチングボックス17bは誘導モータ11bに対して外部電源とバッテリ12bとを切り換えて接続可能に構成され、スイッチングボックス17cは誘導モータ11cに対して外部電源とバッテリ12cとを切り換えて接続可能に構成されている。また、各スイッチングボックス17は、通信線53に対して信号を受信可能に接続されている。尚、後述する第1異常検知部15や第2異常検知部で異常が検知されていない通常運転時においては、各スイッチングボックス17は、外部電源と各誘導モータ11とを各モータコントローラ16を介して接続した状態となっている。
図3及び図4に示す第1異常検知部15は、配線50に対して電気的に接続されるとともに、通信線53に対して信号を送受信可能に接続されている。そして、第1異常検知部15は、配線50を介して外部電源における電源供給の停止等の異常を検知する回路基板として設けられている。この第1異常検知部15は、外部電源の異常を検知したときには、外部電源異常信号を発信して通信線53に対して出力する。
上記のように、第1異常検知部15が外部電源の異常を検知し、外部電源異常信号が発信されると、通信線53を介して各スイッチングボックス17にてこの外部電源異常信号が受信される。そして、各スイッチングボックス17は、各誘導モータ11とバッテリ12とを接続する(即ち、配線51と配線52とを接続する)。これにより、バッテリ12の電力によって、ブレード105が受ける風圧が低減される方向にピッチ角を変更するフェザリングが行われるように、各誘導モータ11が回転することになる。そして、各誘導モータ11は、フェザリングの状態となる所定の回転角度位置(フェザ位置)で停止されることになる。尚、このフェザリングが行われた状態(誘導モータ11がフェザ位置で停止した状態)では、ブレード105が風圧をほとんど受けることがないように、風の方向に対してブレード105の羽部105bの翼面が平行な状態でブレード105のピッチ角が固定されることになる。
図3乃至図5に示す各第2異常検知部ユニット18(18a、18b、18c)は、複数の回路基板を備えて構成され、その複数の回路基板が、バッテリ12又はモータコントローラ16の異常を検知する複数の第2異常検知部(24〜29)をそれぞれ構成している。各第2異常検知部(24〜29)は、通信線53に対して信号を送受信可能に接続されている。また、ピッチ制御装置1においては、第2異常検知部ユニット18とは独立して設置された第2異常検知部として、図4に示すコントローラ自己異常検知部19(19a、19b、19c)も備えられている。尚、図3乃至図5に示すように、ピッチ制御装置1においては、風車101において3枚設けられたブレード105のそれぞれに対応してモータコントローラ16とバッテリ12と第2異常検知部(19、24〜29)とが備えられている。
各第2異常検知部ユニット18のCPU異常検知部24は、各モータコントローラ16のCPU20の作動状態を監視しており、作動状態に関して異常を検知したときには、CPU異常信号を発信して通信線53に対して出力する。尚、このCPU異常検知部24によるCPU20の作動状態の監視は、例えば、定期的に所定の信号を通信線53に出力し、その信号が適正に出力されているかどうかをCPU異常検知部24にて検知することで行われる。
各第2異常検知部ユニット18のモータ制御異常検知部25は、各モータコントローラ16の各誘導モータ11に対する出力信号を監視しており、その出力信号の異常を検知したときにモータ制御異常信号を発信して通信線53に対して出力する。尚、このモータ制御異常検知部25による監視は、例えば、誘導モータ11に対して出力している出力信号と同じ所定の信号をモータコントローラ16から定期的に通信線53に出力し、その信号が適正に出力されているかどうかをモータ制御異常検知部25にて検知することで行われる。
各第2異常検知部ユニット18のパワー異常検知部26は、各モータコントローラ16のパワーモジュール部22における温度を計測可能な温度センサ(図示せず)が設けられており、パワーモジュール部22の温度を監視している。このパワー異常検知部26は、計測した温度が所定の温度を超えたときに、パワーモジュール部22の温度の異常を検知する。そして、このような温度異常を検知したときには、パワー異常検知部26は、パワー異常信号を発信して通信線53に対して出力する。
各第2異常検知部ユニット18の送信異常検知部27は、ピッチコントローラ13から各モータコントローラ16に送信される制御信号(即ち、各モータコントローラ16で受信される制御信号)を監視しており、その制御信号の異常を検知したときに送信異常信号を発信して通信線53に対して出力する。尚、この送信異常検知部27による監視は、例えば、ピッチコントローラ13から同一の制御信号を複数回タイミングをずらして(時差をつけて)送信させ、送信異常検知部27において、受信したそれらの制御信号が同一であるかどうかを比較することで行われる。尚、1つの通信線53において同一の制御信号を複数回タイミングをずらして比較する方法以外に、複数の通信線を設けてこれらの複数の通信線に対してピッチコントローラ13からそれぞれ同一の制御信号を出力し、送信異常検知部27において複数の通信線からそれらの制御信号を受信して比較する方法を実施することもできる。
各第2異常検知部ユニット18のコントローラ相互異常検知部28は、それぞれ複数のモータコントローラ16の出力信号を相互に比較するように構成されている。即ち、第2異常検知部ユニット18aのコントローラ相互異常検知部28は、モータコントローラ16aの出力信号とモータコントローラ16bの出力信号とモータコントローラ16cの出力信号とを相互に比較する。このとき、例えば、第2異常検知部ユニット18aのコントローラ相互異常検知部28では、モータコントローラ16aの出力信号及びモータコントローラ16bの出力信号の比較処理と、モータコントローラ16bの出力信号及びモータコントローラ16cの出力信号の比較処理と、モータコントローラ16cの出力信号及びモータコントローラ16aの出力信号の比較処理と、がそれぞれ行われる。
また、第2異常検知部ユニット18aのコントローラ相互異常検知部28における上記比較処理と同様の処理は、第2異常検知部ユニット18b及び第2異常検知部ユニット18bcの各コントローラ相互異常検知部28でも行われることになる。尚、各モータコントローラ16は、各誘導モータ11に対する出力信号を各コントローラ相互異常検知部28で受信可能なように定期的に通信線53に対して出力している。そして、各コントローラ相互異常検知部28では、上記の比較処理を行った結果、複数のモータコントローラ16間での出力信号のずれ量の大きさが所定値を超えたときに、異常を検知してコントローラ相互異常信号を発信して通信線53に対して出力する。尚、コントローラ相互異常検知部28は、必ずしも各第2異常検知部ユニット18にそれぞれ設置されていなくてもよく、少なくともいずれかの第2異常検知部ユニット18にコントローラ相互異常検知部28が設けられていれば、複数のモータコントローラ16間での出力信号のずれに関する異常を検知してコントローラ相互異常信号を発信することができる。
各第2異常検知部ユニット18のバッテリ異常検知部29は、各バッテリ12に蓄えられている電力量或いは電気量の残存量に関する信号を監視しており、その信号に基づいて各バッテリ12の蓄電能力の異常を検知する。尚、上記の信号は、各バッテリ12から各モータコントローラ16を介して通信線53に対して定期的に出力される。そして、各バッテリ異常検知部29は、各バッテリ12の蓄電能力の異常を検知したときは、バッテリ異常信号を発信して通信線53に対して出力する。
図4に示す各コントローラ自己異常検知部19(19a、19b、19c)は、第2異常検知部ユニット18に設置された各第2異常検知部(24〜29)と同様に第2異常検知部として設けられているが、第2異常検知部ユニット18から独立して設置された回路基板として設けられている。この各コントローラ自己異常検知部19は、各モータコントローラ16と、各誘導モータ11に取り付けられて誘導モータ11の出力軸の回転位置を検知する回転位置センサ(図示せず)とに対して、それぞれ接続されている。そして、各コントローラ自己異常検知部19は、各モータコントローラ16の出力信号と各誘導モータ11の出力軸の位置とを監視しており、その出力信号と出力軸の位置との対応のずれ量の大きさが所定値を超えたときに、異常を検知してコントローラ自己異常信号を発信する。このコントローラ自己異常信号は、各モータコントローラ16を介して通信線53に対して出力される。
上述したように、各第2異常検知部(19、24〜29)のいずれかにおいて異常が検知されると、異常信号が発信されて通信線53に対して出力される。即ち、CPU異常信号、モータ制御異常信号、パワー異常信号、送信異常信号、コントローラ相互異常信号、バッテリ異常信号及びコントローラ自己異常信号のうちのいずれかの異常信号が通信線53に対して出力されることになる。そして、上記のいずれかの異常信号が発信されると、通信線53を介して各スイッチングボックス17にてその異常信号が受信され、各スイッチングボックス17は、各誘導モータ11と外部電源とをモータコントローラ16を介さずに直接に接続する(即ち、配線50と配線52とを接続する)。これにより、外部電源の電力によって、ブレード105が受ける風圧が低減される方向にピッチ角を変更するフェザリングが行われるように、各誘導モータ11が回転することになる。そして、各誘導モータ11は、フェザリングの状態となる所定の回転角度位置(フェザ位置)で停止され、風の方向に対してブレード105の羽部105bの翼面が平行な状態でブレード105のピッチ角が固定されることになる。
尚、各第2異常検知部(19、24〜29)のいずれかから発信された異常信号に基づいてスイッチングボックス17が誘導モータ11と外部電源とを直接に接続して誘導モータ11が回転すると、この誘導モータ11は、所定の回転角度位置まで回転したことがリミットスイッチ(図示せず)にて検知されるまで回転する。そして、リミットスイッチにて検知されると、誘導モータ11のブレーキ(図示せず)が作動して誘導モータ11の回転が停止され、ブレード105の翼面が風の方向と平行なフェザリングの状態でブレード105のピッチ角が固定されることになる。
次に、上述したピッチ制御装置1によりフェザリングが行われる際の作動について説明する。外部電源、バッテリ12及びモータコントローラ16のいずれにも異常が発生していない通常運転時においては、ピッチコントローラ13からの制御信号に基づいて、各モータコントローラ16が各誘導モータ11の運転を制御し、各ピッチ駆動装置108が駆動される。これにより、各ブレード105が受けている風圧に応じたピッチ角となるように、ピッチ制御装置1によって各ブレード105のピッチ角が制御されることになる。
そして、外部電源に異常が発生した場合は、第1異常検知部15によってその異常が検知されて外部電源異常信号が発信され、その外部電源異常信号を受信した各スイッチングボックス17が各バッテリ12と各誘導モータ11とを接続し、フェザリングの状態となるように各ブレード105のピッチ角が制御される。また、各バッテリ12や各モータコントローラ16に異常が発生した場合は、各第2異常検知部(19、24〜29)のいずれかによってその異常が検知されて異常信号が発信され、その異常信号を受信した各スイッチングボックス17が外部電源と各誘導モータ11とを直接に接続し、フェザリングの状態となるように各ブレード105のピッチ角が制御される。このように、外部電源、バッテリ12及びモータコントローラ16のいずれに異常が発生した場合であっても、フェザリングが確実に行われ、ブレード105及びハブ104の回転速度の異常な上昇による風車101の破損が防止されることになる。
以上説明したように、風車用ピッチ制御装置1によると、外部電源に異常が生じた場合だけでなく、予想に反するようなバッテリ12の蓄電能力の低下や、ピッチ駆動装置108の誘導モータ11を制御するモータコントローラ16の故障が発生した場合であっても、フェザリングを行うことができる。
また、風車用ピッチ制御装置1によると、第2異常検知部としてCPU異常検知部24が設けられるため、モータコントローラ16におけるCPU20に異常が発生した場合に、この異常を迅速且つ確実に検知してフェザリングを行うことができる。そして、フェザリングをさせた後は、異常を発生したCPU20を交換等することで、風車101の破損を生じることなく速やかに風車の復旧を図ることができる。
また、風車用ピッチ制御装置1によると、第2異常検知部としてモータ制御異常検知部25が設けられるため、モータコントローラ16の誘導モータ11に対する出力信号に異常が発生した場合に、この異常を迅速且つ確実に検知してフェザリングを行うことができる。そして、フェザリングをさせた後は、異常を発生したモータコントローラ16の全体又は一部を交換等することで、風車101の破損を生じることなく速やかに風車の復旧を図ることができる。
また、風車用ピッチ制御装置1によると、第2異常検知部としてパワー異常検知部26が設けられるため、モータコントローラ16におけるパワーモジュール部22が高温となって温度異常が発生した場合に、この異常を迅速且つ確実に検知してフェザリングを行うことができる。また、高温となったパワーモジュール部22からの熱で他の機器まで破損してしまうことを速やかに防止することができる。
また、風車用ピッチ制御装置1によると、第2異常検知部として送信異常検知部27が設けられるため、ピッチコントローラ13から送信されてモータコントローラ16で受信される制御信号に異常が発生した場合に、この異常を迅速且つ確実に検知してフェザリングを行うことができる。
また、風車用ピッチ制御装置1によると、第2異常検知部としてコントローラ自己異常検知部19が設けられるため、モータコントローラ16の出力信号と誘導モータ11の出力軸位置とのずれが大きくなった場合に、迅速且つ確実に検知してフェザリングを行うことができる。
また、風車用ピッチ制御装置1によると、第2異常検知部としてコントローラ相互異常検知部28が設けられるため、3枚のブレード105のそれぞれに対応する各モータコントローラ16の出力信号において相互のずれが大きくなった場合に、迅速且つ確実に検知してフェザリングを行うことができる。
尚、風車用ピッチ制御装置1はピッチ駆動装置108のモータとして誘導モータ11を用いて構成されるが、ピッチ駆動装置108のモータとして直流モータを用いて構成する場合は、モータ自体のメンテナンス性の低下や外径の大型化、応答性能の低下といった問題を招くことになる。また、ピッチ駆動装置108のモータとしてブラシレスモータを用いて構成する場合は、モータのメンテナンス性は良好であるものの、駆動用のコントローラが更に必要となってしまうという問題がある。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができる。例えば、次のように変更して実施することができる。
(1)本実施形態では、第1異常検知部が独立して設置された構成を例にとって説明したが、この通りでなくてもよい。例えば、第1異常検知部が、ピッチコントローラに対して一体的にユニット化されて設置されるものであってもよく、また、モータコントロールユニットのいずれか又は全てに対して設置されるものであってもよい。
(2)本実施形態では、複数の種類の第2異常検知部が備えられている構成を例にとって説明したが、この通りでなくてもよく、本実施形態で例示した第2異常検知部のうちの一部の種類の第2異常検知部が備えられているものであってもよい。また、本実施形態では、第2異常検知部がモータコントロールユニットに対して設置された構成と独立して設置された構成とを例にとって説明したが、この通りでなくてもよく、ピッチコントローラに対して一体的にユニット化されて第2異常検知部が設置されるものであってもよい。
本発明は、風車の主軸部に対して回転可能に設けられた風車のブレードのピッチ角の変更を行うピッチ駆動装置のモータに対して電力を印加可能なバッテリを有し、バッテリの電力により、ブレードが受ける風圧を低減する方向に変更するようブレードのピッチ角を制御する風車用ピッチ制御装置として、広く適用することができるものである。
1 風車用ピッチ制御装置
11、11a、11b、11c 誘導モータ
12、12a、12b、12c バッテリ
13 ピッチコントローラ
15 第1異常検知部
16、16a、16b、16c モータコントローラ
17、17a、17b、17c スイッチングボックス
19、19a、19b、19c コントローラ自己異常検知部(第2異常検知部)
24 CPU異常検知部(第2異常検知部)
25 モータ制御異常検知部(第2異常検知部)
26 パワー制御異常検知部(第2異常検知部)
27 送信異常検知部(第2異常検知部)
28 コントローラ相互異常検知部(第2異常検知部)
29 バッテリ異常検知部(第2異常検知部)
101 風車
104 ハブ(主軸部)
105 ブレード
108 ピッチ駆動装置

Claims (7)

  1. 風車の主軸部に対して回転可能に設けられた風車のブレードのピッチ角の変更を行うピッチ駆動装置のモータに対して電力を印加可能なバッテリを有し、前記バッテリの電力により、前記ブレードが受ける風圧を低減する方向に変更するよう当該ブレードのピッチ角を制御する風車用ピッチ制御装置であって、
    前記バッテリの蓄電と放電とを制御するとともに、前記ブレードのピッチ角を変更するための制御信号を出力するピッチコントローラからの前記制御信号に基づいて前記モータを制御するモータコントローラと、
    前記モータとして設けられた誘導モータと、
    前記誘導モータに対して、交流電源として供給される外部電源と前記バッテリとを切り換えて接続可能なスイッチングボックスと、
    前記外部電源の異常を検知する第1異常検知部と、
    記モータコントローラの異常を検知する第2異常検知部と、
    を備え、
    前記第1異常検知部が前記外部電源の異常を検知したときは、前記スイッチングボックスが前記誘導モータと前記バッテリとを接続して、前記ブレードのピッチ角を風圧が低減される方向に変更させるよう制御し、
    前記第2異常検知部が前記モータコントローラの異常を検知したときは、前記スイッチングボックスが前記誘導モータと前記外部電源とを接続して、前記ブレードのピッチ角を風圧が低減される方向に変更させるよう制御することを特徴とする、風車用ピッチ制御装置。
  2. 請求項1に記載の風車用ピッチ制御装置であって、
    前記第2異常検知部として、前記モータコントローラのCPUを監視し、異常を検知したときに異常信号を発信するCPU異常検知部を備えていることを特徴とする、風車用ピッチ制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の風車用ピッチ制御装置であって、
    前記第2異常検知部として、前記モータコントローラの前記誘導モータに対する出力信号を監視し、異常を検知したときに異常信号を発信するモータ制御異常検知部を備えていることを特徴とする、風車用ピッチ制御装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の風車用ピッチ制御装置であって、
    前記第2異常検知部として、前記誘導モータへ供給される電力を制御するパワーモジュール部における温度を監視し、異常を検知したときに異常信号を発信するパワー異常検知部を備えていることを特徴とする、風車用ピッチ制御装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の風車用ピッチ制御装置であって、
    前記第2異常検知部として、前記ピッチコントローラから前記モータコントローラへ送信される前記制御信号を監視し、異常を検知したときに異常信号を発信する送信異常検知部を備えていることを特徴とする、風車用ピッチ制御装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の風車用ピッチ制御装置であって、
    前記第2異常検知部として、前記モータコントローラの出力信号と前記誘導モータの出力軸の位置とを監視し、当該出力信号と当該出力軸の位置との対応のずれ量の大きさが所定値を超えたときに、異常を検知して異常信号を発信するコントローラ自己異常検知部を備えていることを特徴とする、風車用ピッチ制御装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の風車用ピッチ制御装置であって、
    風車において3枚設けられた前記ブレードのそれぞれに対応して前記モータコントローラと前記バッテリと前記第2異常検知部とが備えられ、
    複数の前記第2異常検知部のうちの少なくともいずれかとして、複数の前記モータコントローラの出力信号を相互に比較し、当該複数のモータコントローラ間での当該出力信号のずれ量の大きさが所定値を超えたときに、異常を検知して異常信号を発信するコントローラ相互異常検知部を備えていることを特徴とする、風車用ピッチ制御装置。
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