JP5580464B2 - 電話信号を提供するための補聴器 - Google Patents

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Description

本願は、補聴器に関し、より具体的には、第1の補聴器と第2の補聴器を含むバイノーラル補聴器システムに関する。
バイノーラル補聴器システムは、一般的に、ユーザの第1の耳に装着される第1の補聴器と、ユーザの第2の耳に装着される第2の補聴器を含んでいる。バイノーラル補聴器システムは、ユーザの聴力損失に対処するように構成することができる。
本願の出願人は、例えばバイノーラル補聴器システムのユーザが電話に出るときに、電話での通話の信号を処理することが可能なバイノーラル補聴器システムを有することが望ましいと判断する。本願の出願人はまた、そのようなバイノーラル補聴器システムのユーザが電話での通話をしている時であっても、ユーザに環境音を表す音響信号を提供し続けることが望ましいであろうと判断する。
いくつかの実施形態では、補聴器システムは第1の補聴器を備えている。前記第1の補聴器は、音を電気信号に変換するための第1のマイクロホンと、前記第1のマイクロホンに通信可能に結合されており、前記第1のマイクロホンからの前記電気信号に基づいて出力を提供するように構成されているプロセッサと、前記プロセッサに通信可能に結合されており、前記プロセッサにより提供される前記出力に基づいて音響信号を提供するように構成されている第1のスピーカと、第2の補聴器による電話に関連付けられた信号の受信または検出に応じて、前記第2の補聴器から送信される制御信号を受信するように構成された第1の通信装置を備えている。前記第1の補聴器は、前記第2の補聴器から受信される前記制御信号に応じて、前記第1の補聴器のゲインをゼロではない値まで低減するように構成されている。
ユーザが、電話で話をしながら、彼/彼女の周囲を認識し、注意喚起することができ、それによって、例えば公共の場所を歩行中のユーザに安全を提供できることは、本発明の重要な利点である。さらに、ユーザは、電話で話をしながら、ユーザが周囲の環境を認識することを含む複数のタスクを実行することが可能となり、補聴器システムの使いやすさを向上させるであろう。
一以上の実施形態では、前記第1の補聴器は、前記制御信号に応じて無指向性モードに切り換えられるように構成されている。
一以上の実施形態では、前記第1の補聴器の前記第1の通信装置が前記第2の補聴器から前記制御信号を受信した後、前記第1の補聴器の前記第1のマイクロホンはONのまま維持される。
一以上の実施形態では、前記第1の補聴器の前記第1のスピーカは、前記第1の補聴器の前記第1の通信装置が前記第2の補聴器から前記制御信号を受信したか否かに関わらず、前記プロセッサにより提供される前記出力に基づいて、前記音響信号を提供するように構成されている。
一以上の実施形態では、前記第1の補聴器は、前記第2の補聴器から受信される前記制御信号に応じて前記電話からの電話信号を表現する音響信号を提供するように構成されている。
一以上の実施形態では、前記補聴器システムは前記第2の補聴器をさらに備えており、前記電話に関連付けられた前記信号に応じて、前記第1の補聴器ではなく、前記第2の補聴器のみが、前記電話からの電話信号を表現する音響信号を提供する。
一以上の実施形態では、ゲイン低減量が調整可能である。例えば、前記ゲイン低減量は前記第1の補聴器および前記第2の補聴器の一方または両方の操作部を用いて、ユーザによって調整可能であってもよい。別の実施例では、前記ゲイン低減量は補聴器フィッティングの過程において、技術者によって調整可能であってもよい。このような場合、前記ゲイン低減量は特定の値に調整可能であって、プリセットされてもよい。
前記ゲイン低減量は、10%から90%の範囲内、例えば25%から75%の範囲内にあってもよい。
一以上の実施形態では、前記補聴器システムは、前記補聴器システムのユーザが前記第1の補聴器のゲイン低減量を調整することを可能とするための操作部をさらに備えている。
一以上の実施形態では、前記第1の補聴器のゲイン低減量は、プリセットされたユーザの選択に基づいている。
一以上の実施形態では、前記第1の補聴器のゲイン低減量は、前記補聴器システムのユーザの聴力損失に基づいている。
一以上の実施形態では、前記第1の補聴器のゲイン低減量は、前記補聴器システムが動作している環境に依存している。
一以上の実施形態では、前記第1の補聴器のゲイン低減量は、周波数に依存している。例えば、第1のゲイン低減量(例えば10%から90%の範囲)が第1の周波数帯域において適用され、第2のゲイン低減量(例えば10%から90%の範囲)が第2の周波数帯域において適用されてもよい。第1のゲイン低減量は第2のゲイン低減量とは異なっていてもよい。それによって、前記ゲイン低減量は、具体的な電話の状況に合わせて調整されるであろう。例えば、周囲の雑音が実質的に排除された状態で、会話に応答できることは、望ましいことであろう。
一以上の実施形態では、前記第1の通信装置は、前記制御信号を受信するための配線を備えている。
一以上の実施形態では、前記第1の通信装置は、前記制御信号を受信するための無線構成要素を備えている。
一以上の実施形態では、前記補聴器システムは前記第2の補聴器をさらに備えている。前記第2の補聴器は、前記電話に関連付けられた前記信号を受信または検出するための構成要素と、前記構成要素に通信可能に結合されており、前記構成要素によって受信または検出された前記信号に応じて、前記制御信号を前記第1の補聴器に送信するように構成された第2の通信装置を備えている。
一以上の実施形態では、前記構成要素は、前記電話に関連付けられた前記信号として磁場を検出するためのセンサを備えている。
一以上の実施形態では、前記磁場は永久磁石からのものである。
一以上の実施形態では、前記磁場は電磁コイルからのものである。
一以上の実施形態では、前記構成要素は、前記電話から高周波信号を受信するように構成された信号受信機を備えている。
一以上の実施形態では、前記構成要素は、前記電話からBluetooth(登録商標)信号を受信するように構成された信号受信機を備えている。
一以上の実施形態では、前記第2の補聴器は、第1のモードおよび第2のモードで動作するように構成されている。前記第2の補聴器は、第2のスピーカを有している。前記第1のモードにおいて、前記第2の補聴器の前記第2のスピーカは環境音を表現する音響信号を提供する。前記第2のモードにおいて、前記第2の補聴器の前記第2のスピーカは電話信号を表現する音響信号を提供する。
一以上の実施形態では、前記第2のモードにおいて、前記電話信号を表現する前記音響信号は、前記電話のスピーカから提供される音響電話信号から導出される。
一以上の実施形態では、前記第2のモードにおいて、前記電話信号を表現する前記音響信号は、前記電話からの誘導信号から導出される。
一以上の実施形態では、前記第1の補聴器がさらに、前記電話に関連付けられた前記信号の受信または検出の欠如に応じて、前記第2の補聴器により送信される追加の制御信号に応じて、前記第1の補聴器の前記ゲインを増加させるように構成されている。
一以上の実施形態では、ユーザの聴力損失を補償するために、補聴器システムをフィッティングするための補聴器フィッティングシステムは、前記第1の補聴器のゲイン低減量を設定するための入力を受け入れるためのユーザインターフェースを備えている。
別の実施形態によれば、補聴器システムは第1の補聴器を備えている。前記第1の補聴器は、音を電気信号に変換するための第1のマイクロホンと、電話に関連付けられた信号を受信または検出するための構成要素と、前記第1のマイクロホンに通信可能に結合されており、前記第1のマイクロホンからの前記電気信号に基づいて出力を提供するように構成されているプロセッサと、前記プロセッサに通信可能に結合されており、前記プロセッサにより提供される前記出力に基づいて音響信号を提供するように構成されている第1のスピーカと、前記構成要素に通信可能に結合されており、前記構成要素により受信または検出される前記信号に応じて、第2の補聴器のゲインをゼロではない値まで低減するために、前記第2の補聴器に制御信号を送信するように構成されている第1の通信装置を備えている。
一以上の実施形態では、前記補聴器システムは前記第2の補聴器をさらに備えている。前記第2の補聴器は、前記第1の補聴器の前記第1の通信装置から送信される前記制御信号を受信するように構成されている第2の通信装置と、前記制御信号に応じて、前記第2の補聴器のゲインを低減するための回路を備えている。
一以上の実施形態では、前記制御信号はさらに、前記第2の補聴器を無指向性モードへ切り換える。
一以上の実施形態では、前記補聴器システムは前記第2の補聴器をさらに備えている。前記第2の補聴器は、前記第1の補聴器の前記第1の通信装置から送信される前記制御信号を受信するように構成されている第2の通信装置と、前記制御信号に応じて、前記第2の補聴器のゲインを低減するための、および前記制御信号に応じて、前記第2の補聴器を無指向性モードへ切り換えるための回路を備えている。
一以上の実施形態では、前記補聴器システムは前記第2の補聴器をさらに備えている。前記第2の補聴器は、第2のマイクロホンと第2のスピーカを備えている。前記第2の補聴器が前記第1の補聴器から前記制御信号を受信した後、前記第2の補聴器の前記第2のマイクロホンはONのまま維持される。
一以上の実施形態では、前記補聴器システムは前記第2の補聴器をさらに備えている。前記第2の補聴器は、第2のマイクロホンと第2のスピーカを備えている。前記第2の補聴器の前記第2のスピーカは、前記第2の補聴器が前記第1の補聴器から前記制御信号を受信したか否かに関わらず、前記第2のマイクロホンからの出力に基づいて音響信号を提供するように構成されている。
一以上の実施形態では、前記補聴器システムは前記第2の補聴器をさらに備えている。前記第2の補聴器は、前記第1の補聴器から受信される前記制御信号に応じて、前記電話からの電話信号を表現する音響信号を提供するように構成されている。
一以上の実施形態では、前記補聴器システムは前記第2の補聴器をさらに備えており、前記電話に関連付けられた前記信号に応じて、前記第2の補聴器ではなく、前記第1の補聴器のみが、前記電話からの電話信号を表現する音響信号を提供する。
一以上の実施形態では、前記第2の補聴器のゲイン低減量は、調整可能である。例えば、前記ゲイン低減量は前記第1の補聴器および前記第2の補聴器の一方または両方の操作部を用いて、ユーザによって調整可能であってもよい。別の実施例では、前記ゲイン低減量は補聴器フィッティングの過程において、技術者によって調整可能であってもよい。このような場合、前記ゲイン低減量は特定の値に調整可能であって、プリセットされてもよい。
一以上の実施形態では、前記補聴器システムは、前記補聴器システムのユーザが前記第2の補聴器のゲイン低減量を調整することを可能とするための操作部をさらに備えている。
一以上の実施形態では、前記第2の補聴器のゲイン低減量は、プリセットされたユーザの選択に基づいている。
一以上の実施形態では、前記第2の補聴器のゲイン低減量は、前記補聴器システムのユーザの聴力損失に基づいている。
一以上の実施形態では、前記第2の補聴器のゲイン低減量は、前記補聴器システムが動作している環境に依存している。
一以上の実施形態では、前記第2の補聴器のゲイン低減量は、周波数に依存している。
一以上の実施形態では、前記構成要素は、前記電話に関連付けられた前記信号として磁場を検出するためのセンサを備えている。
一以上の実施形態では、前記磁場は永久磁石からのものである。
一以上の実施形態では、前記磁場は電磁コイルからのものである。
一以上の実施形態では、前記構成要素は、前記電話から高周波信号を受信するように構成された信号受信機を備えている。
一以上の実施形態では、前記構成要素は、前記電話からBluetooth信号を受信するように構成された信号受信機を備えている。
一以上の実施形態では、前記第1の通信装置は、前記制御信号を送信するための配線を備えている。
一以上の実施形態では、前記第1の通信装置は、前記制御信号を送信するための無線構成要素を備えている。
一以上の実施形態では、前記第1の補聴器は、第1のモードおよび第2のモードで動作するように構成されている。前記第1のモードにおいて、前記第1のスピーカは環境音を表現する音響信号を提供する。前記第2のモードにおいて、前記第1のスピーカは電話信号を表現する出力を提供する。
一以上の実施形態では、前記第2のモードにおいて、前記電話信号を表現する前記出力は、前記電話のスピーカから提供される音響電話信号から導出される。
一以上の実施形態では、前記第2のモードにおいて、前記電話信号を表現する前記出力は、前記電話からの誘導信号から導出される。
一以上の実施形態では、前記第1の補聴器の前記第1の通信装置はさらに、前記電話に関連付けられた前記信号の受信または検出の欠如に応じて、前記第2の補聴器の前記ゲインを増加させるために、前記第2の補聴器に追加の制御信号を送信するように構成されている。
一以上の実施形態では、ユーザの聴力損失を補償するために、補聴器システムをフィッティングするための補聴器フィッティングシステムは、前記第2の補聴器のゲイン低減量を設定するための入力を受け入れるためのユーザインターフェースを備えている。
別の実施形態においては、補聴器システムは第1の補聴器を含んでいる。前記第1の補聴器は、音を電気信号に変換するための第1のマイクロホンと、前記第1のマイクロホンに通信可能に結合されており、前記第1のマイクロホンからの前記電気信号に基づいて出力を提供するように構成されているプロセッサと、前記プロセッサに通信可能に結合されており、前記プロセッサにより提供される前記出力に基づいて音響信号を提供するように構成されている第1のスピーカと、電話に関連付けられた信号の受信または検出の欠如に応じて、前記第2の補聴器から送信される制御信号を受信するように構成された、第1の通信装置を備えている。前記第1の補聴器は、前記第2の補聴器から受信される前記制御信号に応じて前記第1の補聴器のゲインを増加させるように構成されている。
別の実施形態においては、補聴器システムは第1の補聴器を含んでいる。前記第1の補聴器は、音を電気信号に変換するための第1のマイクロホンと、電話に関連付けられた信号を受信または検出するための構成要素と、前記第1のマイクロホンに通信可能に結合されており、前記第1のマイクロホンからの前記電気信号に基づいて出力を提供するように構成されているプロセッサと、前記プロセッサに通信可能に結合されており、前記プロセッサにより提供される前記出力に基づいて音響信号を提供するように構成されている第1のスピーカと、前記構成要素に通信可能に結合されており、前記構成要素による前記信号の受信または検出の欠如に応じて、第2の補聴器のゲインを増加させるために、前記第2の補聴器に制御信号を送信するように構成されている第1の通信装置を備えている。
別の実施形態においては、補聴器は、音を電気信号に変換するためのマイクロホンと、前記マイクロホンに通信可能に結合されており、前記マイクロホンからの前記電気信号に基づいて出力を提供するように構成されたプロセッサと、前記プロセッサに通信可能に結合されており、前記プロセッサにより提供される前記出力に基づいて音響信号を提供するように構成されたスピーカと、電話または電話アクセサリから送信される制御信号を受信するように構成されている通信装置を備えている。前記補聴器は、前記補聴器がユーザの頭部に関して前記電話の位置の反対側の位置に配置されているか否かを検出するように構成されている。前記プロセッサは、前記電話または前記電話アクセサリから受信される前記制御信号に応じて、前記補聴器のゲインをゼロではない値まで低減するように構成されている。
一以上の実施形態では、前記制御信号は前記電話アクセサリからのものであり、前記電話アクセサリがBluetoothブリッジ装置を備えている。
他のさらなる態様および特徴は、以下の実施形態の詳細な説明を読むことから明らかになるであろう。
図面では、実施形態のデザイン及び有用性を示しており、同様の要素は共通の参照番号で参照される。これらの図面は必ずしも一定の縮尺で描かれていない。上記およびその他の利点および目的がいかにして得られるかを理解しやすくするために、実施形態のより具体的な説明が提供され、添付の図面に示される。これらの図面は典型的な実施形態のみを示しているが、それによってその範囲を限定するものと見なされるべきではない。
いくつかの実施形態に係るバイノーラル補聴器システムを示す図である。 いくつかの実施形態に係る図1のバイノーラル補聴器システムの一実装例を示す図である。 いくつかの実施形態に係るバイノーラル補聴器システムにより実行される方法を示す図である。 他の実施形態に係る図1のバイノーラル補聴器システムの別の実装例を示す図である。
以下では様々な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面は縮尺通りに描かれていないこと、および類似の構造又は機能の要素は、図面全体を通して同様の参照番号によって表されることに留意すべきである。なお、図面は実施形態の説明を容易にすることのみを意図していることにも留意すべきである。それらは、特許請求の範囲に記載された発明の網羅的な説明を意図するものでもないし、または特許請求の範囲を限定することを意図するものでもない。また、図示した実施形態では、図示されるすべての特徴または利点を必ずしも有している必要はない。特定の実施形態に関連して説明される特徴または利点は、必ずしもその実施形態に限定されるものではなく、図示していない場合、または明記されていない場合でも、任意の他の実施形態で実現することができる。
図1は、いくつかの実施形態に係るバイノーラル補聴器システム10を示す。バイノーラル補聴器システム10は、バイノーラル補聴器システム10のユーザのそれぞれの耳に配置される、第1の補聴器12および第2の補聴器14を含んでいる。補聴器12、14は、完全にそれぞれの外耳道内に配置されるように示されているが、他の実施形態では、補聴器12、14は、部分的にそれぞれの外耳道内に挿入されるように構成してもよい。さらなる実施形態では、補聴器12、14は、それぞれの外耳道の外部に配置されるように構成してもよい。また、他の実施形態では、それぞれの補聴器12、14は、耳かけ型(BTE)装置であってもよい。さらなる実施形態では、補聴器12,14は、補聴器12、14を接続するヘッドバンドを備えるヘッドセットの一部であってもよい。
図2は、いくつかの実施形態に係る図1のバイノーラル補聴器システム10の実装例を示している。図に示すように、第1の補聴器12は、環境音(すなわち、補聴器が動作している環境内での周囲の音)204を電気信号206に変換する第1のマイクロホン202と、電話214に関連付けられた信号212を受信または検出する第1の構成要素210と、第1のマイクロホン202に通信可能に結合された第1のプロセッサ220を含んでいる。第1のプロセッサ220は、第1のマイクロホン202からの電気信号206に基づいて、出力222を提供するように構成されている。第1の補聴器12はさらに、第1のプロセッサ220に通信可能に結合されており、第1のプロセッサ220によって提供される出力222に基づいて、音響信号232を提供するように構成されている、第1のスピーカ230を含んでいる。図に示すように、第1の補聴器12はさらに、構成要素210に通信可能に結合されている、第1の通信装置240を含んでいる。第1の通信装置240は、構成要素210によって検出される信号212に応じて(すなわち、第1の補聴器14が装着されている耳に隣接して電話が配置された場合に)、第2の補聴器14のゲインをゼロではない値まで低減するように、第2の補聴器14に制御信号242を送信するように構成されている。いくつかの実施形態では、低減されるゲインは、第2の補聴器14のマイクロホンからスピーカへのゲインであってもよい。
図示した実施形態では、第2の補聴器14は、音254を電気信号256に変換する第2のマイクロホン252と、第2の補聴器が装着されている耳に隣接して電話214が配置された場合に、電話214に関連付けられた信号212を受信または検出する第2の構成要素260と、第2のマイクロホン252に通信可能に結合された第2のプロセッサ270を含んでいる。第2のプロセッサ270は、第2のマイクロホン252からの電気信号256に基づいて、出力272を提供するように構成されている。第2の補聴器14はさらに、第2のプロセッサ270に通信可能に結合されており、第2のプロセッサ270によって提供される出力272に基づいて、音響信号282を提供するように構成されている、第2のスピーカ280を含んでいる。図に示すように、第2の補聴器14はさらに、構成要素260に通信可能に結合されている、第2の通信装置290を含んでいる。通信装置240は、構成要素216によって検出される信号212に応じて(すなわち、第2の補聴器14が装着されている耳に隣接して電話が配置された場合に)、第1の補聴器12のゲインをゼロではない値まで低減するように、第1の補聴器12に制御信号292を送信するように構成されている。
いくつかの実施形態では、第1のプロセッサ220は、信号処理を実行可能な回路を有する任意の構成要素であってもよい。例えば、いくつかの実施形態において、第1のプロセッサ220は、汎用プロセッサ、ASICプロセッサ、FPGAプロセッサ等(これらはいずれも、回路の一例と考えることができる)を含むが、これらに限定される訳ではない、任意のタイプのプロセッサであってもよい。他の実施形態では、第1のプロセッサ220は、信号処理のために構成された任意のハードウェア(例えば回路)であってもよい。また、第1のプロセッサ220は、単一の構成要素を用いて実装されていてもよいし、いくつかの実施形態では、複数の構成要素(例えば処理モジュール)を用いて実装されていてもよい。
同様に、いくつかの実施形態では、第2のプロセッサ270は、信号処理を実行可能な回路を有する任意の構成要素であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第2のプロセッサ270は、汎用プロセッサ、ASICプロセッサ、FPGAプロセッサ等(これらはいずれも、回路の一例と考えることができる)を含むが、これらに限定される訳ではない、任意のタイプのプロセッサであってもよい。他の実施形態では、第2のプロセッサ270は、信号処理のために構成されたハードウェア(例えば回路)であってもよい。また、第2のプロセッサ270は、単一の構成要素を用いて実装されていてもよいし、いくつかの実施形態では、複数の構成要素(例えば処理モジュール)を用いて実装されていてもよい。
また、いくつかの実施形態では、第1の補聴器12は、第1の補聴器12のゲインを低減する回路を含んでいてもよい。その回路は第1のプロセッサ220を用いて実装されていてもよい(例えば、その回路は第1のプロセッサ220の一部、例えば第1のプロセッサ220における処理モジュールであってもよい)し、他の構成要素を用いて実装されていてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、第2の補聴器14は、第2の補聴器14のゲインを低減する回路を含んでいてもよい。その回路は第2のプロセッサ270を用いて実装されていてもよい(例えば、その回路は第2のプロセッサ270の一部、例えば第2のプロセッサ270における処理モジュールであってもよい)し、他の構成要素を用いて実装されていてもよい。
バイノーラル補聴器システム10の一つの使用方法において、第1の補聴器12および第2の補聴器14は、バイノーラル補聴器10のユーザのそれぞれの耳に配置されている。第1の補聴器12による第1の動作モードにおいて、第1のマイクロホン202は環境からの音204を受けて、音204を第1のプロセッサ220による処理のための電気信号206へ変換する。第1のプロセッサ220は、補聴器システム10のユーザの症状に合わせた聴力補償アルゴリズムに従って、電気信号206を処理して、出力(または聴力補償済み出力)222を生成する。第1のスピーカ230は、出力222を受信し、出力222を第1の補聴器12を装着しているユーザの耳の第1の鼓膜に向けて放射するための音響信号(または聴力補償済み音響信号)232に変換する。いくつかの実施形態では、聴力補償アルゴリズムは、第1のプロセッサ220で実行される聴力補償プログラムと、第1の補聴器12の非一時的な記録媒体(non-transitory medium)に格納された聴力補償パラメータを含んでいてもよい。
同様に、第2の補聴器14による第1の動作モードにおいて、第1のマイクロホン252は環境からの音254を受けて、音254を第2のプロセッサ270による処理のための電気信号256へ変換する。第2のプロセッサ270は、補聴器システム10のユーザの症状に合わせた聴力補償アルゴリズムに従って、電気信号256を処理して、出力(または聴力補償済み出力)272を生成する。第2のスピーカ280は、出力272を受信し、出力272を第2の補聴器14を装着しているユーザの第2の耳の鼓膜に向けて放射するための音響信号(または聴力補償済み音響信号)282を生成する。いくつかの実施形態では、聴力補償アルゴリズムは、第2のプロセッサ270で実行される聴力補償プログラムと、第2の補聴器14の非一時的な記録媒体(non-transitory medium)に格納された聴力補償パラメータを含んでいてもよい。
いくつかのケースでは、補聴器システム10のユーザが電話214を手に取り、電話214を(例えば)第1の補聴器12が装着された第1の耳に隣接して配置して、通話を発信する、あるいは通話を受信する場合、第1の補聴器12の構成要素210は、電話214に関連付けられた信号212を検出する(図3における項目302参照。図3は、いくつかの実施形態において補聴器システム10が実行する方法300を図示している)。これにより、補聴器システム10は第2の動作モードへ移行する。第2のモードにおいて、構成要素210による信号212の検出に応じて、第1の補聴器12の通信装置240は、第2の補聴器14へ制御信号242を送信する(項目304)。第2の補聴器14の通信装置290は、第1の補聴器12からの信号242を受信する。第2の補聴器14の第2のプロセッサ270は、検出された信号242に応じて、第2の補聴器14のゲインをゼロではない値まで低減する(項目306)。いくつかの実施形態では、第2の補聴器14のゲインの低減は、第2のスピーカ280の電圧または電流を低減させて、それにより第2のスピーカ280により出力される音響信号282の音量を低減させることにより、実現されてもよい。他の実施形態では、第2の補聴器14のゲインの低減は、第2のマイクロホン252の感度を低減させる、および/または、第2のマイクロホン252により出力される信号256のエネルギーレベルを低減させることによって、実現されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、マイクロホンの信号は6デシベルだけ低減されてもよいし、他の任意の所定値だけ低減されてもよい。
したがって、図示の例に示すように、ユーザが第1の補聴器12を装着している第1の耳で電話214を使用している場合に、第2の補聴器14は、依然として環境からの音254を処理するために使用される。特に、第2のマイクロホン260は「ON」のままであり、第2の補聴器14の第2のスピーカ280は、第1の補聴器12からの制御信号252を第2の補聴器14が受信しているか否かに関わらず、第2のマイクロホン252からの信号256に基づいて音響信号282を提供するように構成されている。しかしながら、第2の補聴器14の第2のスピーカ280により出力される音響信号282は、第2の補聴器14を使用して環境音を聞くことを可能に保ちながら、ユーザが第1の耳での電話での通話に集中できるように、低減される。この事は、ユーザが電話214で話しながら、彼または彼女の周囲のことを認識したい場合に、有利である。例えば、ユーザが電話214をしているときに、他の人がユーザに向かって歩いて来ているか否か、または近傍の周囲の環境からユーザに呼びかけているか否かを、ユーザが知りたい場合がある。別の例では、電話214で話しているときに、車が近付いて来ているか否かを、ユーザが知りたい場合がある。ユーザが彼または彼女の周囲のことを認識できるようにすることにより、ユーザに安全を提供し、かつユーザは補聴器システム10の電話機能をより快適に使用することができる。さらに、それによって、ユーザがそのユーザの周囲の環境を認識することに関連した他のタスクを実行できるようにすることができる。さらに、一方の耳の第2のマイクロホンがONに維持される(すなわち、他方の耳の第1のマイクロホンが電話からの音信号を処理している間もOFFにされない)場合、第2の補聴器は環境音を処理することが可能となり、真のバイノーラル機能を提供することができる。上記の特徴は、直感に反した、非自明なものである。なぜなら、混合された信号(すなわち、一方の耳での電話信号に、他方の耳での環境からの音を加えたもの)を有することは、その混合された信号がユーザに不快感を与えるから、望ましくないと、当業者は考えるであろうからである。しかしながら、本願の出願人は、混合された信号がある程度の不快感をもたらすかも知れないが、周囲の環境を認識できることの利益は、そのような不快感を上回るであろうことを確信している。
いくつかの実施形態では、第2の補聴器14のゲインの低減量は、一定であってもよい。他の実施形態では、第2の補聴器14のゲインの低減量は、ユーザの選択に基づいている。例えば、補聴器12、14のうちの1つまたは両方は、ユーザがゲインの低減量を選択することを可能にする操作部を含んでいてもよい。操作部は、ボタンまたはつまみの形態であってもよいし、あるいは、プログラミングインターフェースの形態であってもよい。他の実施形態では、第2の補聴器14のゲインの低減量は、補聴器システム10のユーザの聴力損失に基づいていてもよい。このような場合には、ゲインの低減量は、聴力テストまたはフィッティングテストにおいて決定されていてもよい。さらなる実施形態において、第2の補聴器14のゲインの低減量は、補聴器システム10が動作している環境に依存するものであってもよい。例えば、一実施態様では、第2の補聴器14のゲインの低減量は、周波数に依存するものであってもよい。このような場合には、ゲインの低減量は、環境からの音に関連付けられた周波数範囲の関数であってもよい。別の実施形態では、第2の補聴器14は、補聴器システム10が動作している環境を分類する環境分類器を含んでいてもよい。環境分類器が環境を雑音の多い場所であると判断した場合、ゲインの低減量を小さくしてもよい。他方で、環境分類器が環境を静かな場所であると判断した場合、ゲインの低減量を相対的に大きくしてもよい。
いくつかの実施形態では、第2の補聴器14のゲインを低減することに加えて、第2のプロセッサ270はさらに、第2の通信装置290により検出される信号242に応じて、第2の補聴器14を無指向性モードに移行させるように構成されていてもよい。例えば、第2のプロセッサ270は、第2の補聴器14を、指向性モードから無指向性モードへ切り換えてもよい。
あるいは、別の使用方法では、第1の耳に隣接して電話214を配置する代わりに、ユーザは、第2の補聴器14を装着している第2の耳に隣接して電話214を配置することがある。この場合において、補聴器システム10のユーザが電話214を第2の補聴器14が装着された第2の耳に隣接して配置して、通話を発信する、あるいは通話を受信する場合、第2の補聴器14の構成要素260は、電話214に関連付けられた信号212を検出する(項目302)。これにより、補聴器システム10は第2の動作モードへ移行する。第2のモードにおいて、構成要素260による信号212の検出に応じて、第2の補聴器14の通信装置290は、第1の補聴器12へ制御信号292を送信する(項目304)。第1の補聴器12の通信装置240は、第2の補聴器14からの信号292を受信する。第1の補聴器12の第1のプロセッサ220は、検出された信号292に応じて、第1の補聴器12のゲインをゼロではない値まで低減する(項目306)。いくつかの実施形態では、第1の補聴器12のゲインの低減は、第1のスピーカ230の電圧または電流を低減させて、それにより第1のスピーカ230により出力される音響信号232の音量を低減させることにより、実現されてもよい。他の実施形態では、第1の補聴器12のゲインの低減は、第1のマイクロホン202の感度を低減させる、および/または、第1のマイクロホン202により出力される信号206のエネルギーレベルを低減させることによって、実現されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、マイクロホンの信号は6デシベルだけ低減されてもよいし、他の任意の所定値だけ低減されてもよい。
したがって、図示の例に示すように、ユーザが第2の補聴器14を装着している第2の耳で電話214を使用している場合に、第1の補聴器12は、依然として環境からの音204を処理するために使用される。特に、第1のマイクロホン202は「ON」のままであり、第1の補聴器12の第2のスピーカ230は、第2の補聴器14からの制御信号292を第1の補聴器12が受信しているか否かに関わらず、第1のマイクロホン202からの信号206に基づいて音響信号232を提供するように構成されている。しかしながら、第1の補聴器12の第1のスピーカ230により出力される音響信号232は、第1の補聴器12を使用して環境音を聞くことを可能に保ちながら、ユーザが第2の耳での電話での通話に集中できるように、低減される。
いくつかの実施形態では、第1の補聴器12のゲインの低減量は、一定であってもよい。他の実施形態では、第1の補聴器12のゲインの低減量は、ユーザの選択に基づいている。例えば、補聴器12、14のうちの1つまたは両方は、ユーザがゲインの低減量を選択することを可能にする操作部を含んでいてもよい。操作部は、ボタンまたはつまみの形態であってもよいし、あるいは、プログラミングインターフェースの形態であってもよい。他の実施形態では、第1の補聴器12のゲインの低減量は、補聴器システム10のユーザの聴力損失に基づいていてもよい。このような場合には、ゲインの低減量は、聴力テストまたはフィッティングテストにおいて決定されていてもよい。さらなる実施形態において、第1の補聴器12のゲインの低減量は、補聴器システム10が動作している環境に依存するものであってもよい。例えば、一実施態様では、第1の補聴器12のゲインの低減量は、周波数に依存するものであってもよい。このような場合には、ゲインの低減量は、環境からの音に関連付けられた周波数範囲の関数であってもよい。別の実施形態では、第1の補聴器12は、補聴器システム10が動作している環境を分類する環境分類器を含んでいてもよい。環境分類器が環境を雑音の多い場所であると判断した場合、ゲインの低減量を小さくしてもよい。他方で、環境分類器が環境を静かな場所であると判断した場合、ゲインの低減量を相対的に大きくしてもよい。また、いくつかの実施形態では、ゲインの低減量は、第1の補聴器12と第2の補聴器14について、同一であってもよい。他の実施形態では、第1の補聴器12のゲインの低減量は、第2の補聴器14のゲインの低減量と異なっていてもよい。
いくつかの実施形態では、第1の補聴器12のゲインを低減することに加えて、第1のプロセッサ220はさらに、第1の通信装置240により検出される信号292に応じて、第1の補聴器12を無指向性モードに移行させるように構成されていてもよい。例えば、第1のプロセッサ220は、第1の補聴器12を、指向性モードから無指向性モードへ切り換えてもよい。
いくつかの実施形態では、電話214に関連付けられた信号212は、電話214の静的な(永久)磁気コイルからの磁場であってもよい。この場合、構成要素210、260は、それぞれ磁場センサであってもよい。あるいは、その磁場は、電話214に取り付けられた永久磁石であってよい。他の実施形態では、信号212は、電話214の磁気コイルからの電磁場であってもよい。この場合、構成要素210、260は、それぞれ電磁場を検出するように構成された磁場センサであってもよい。いくつかの実施形態では、磁気コイルは、電話214のスピーカの一部であってもよい。さらなる実施形態では、信号212は、高周波信号であってもよい。この場合、構成要素210、260は、それぞれ高周波信号検出器であってもよい。さらに他の実施形態では、信号212は、Bluetooth信号であってもよい。この場合、構成要素210、260は、それぞれBluetooth信号検出器であってもよい。さらなる実施形態において、構成要素210、260は、電話214に関連付けられた信号212として、巨大磁気抵抗(GMR)を検出する装置であってもよい。他の実施形態では、信号212は、他のタイプの信号であってもよい。この場合、構成要素210、260は、それぞれその信号を受信するように構成されたタイプのものであってもよい。また、1つ以上の実施形態において、補聴器は電話214とペアリングしてもよい。このペアリングは、補聴器によって電話214に関連付けられた信号212が検出されたときに、自動的に行われてもよい。
また、いくつかの実施形態では、通信装置240,290は、互いに通信するように構成されたトランシーバ(各トランシーバは、送信機と受信機を含んでいてもよい)であってもよい。例えば、いくつかの実施形態において、通信装置240,290は、高周波信号の形態で制御信号242,292を通信するように構成された高周波装置であってもよい。他の実施形態では、通信装置240,290は、Bluetooth信号の形態で制御信号242,292を通信するように構成されたBluetooth装置であってもよい。さらなる実施形態では、通信装置240,290は、第1の補聴器12および第2の補聴器14を接続するケーブルのそれぞれの端部であってもよい。このような場合、ケーブルは、物理的な配線を用いて信号242,292を通信するように構成される。
いくつかの実施形態では、ユーザが第1の補聴器12(第1の動作モード)に隣接して電話214を配置すると、第1の補聴器12は、電話214のスピーカからの会話信号を処理して、第1のスピーカ230を介して、会話信号を表現する音響信号232を出力する。具体的には、マイクロホン202が、電話214のスピーカからの会話信号(この例では、環境音214の一例として考慮される)を受けて、対応する電気信号206を出力する。第1のプロセッサ220は、電気信号206を処理して、出力222を生成する。そして、出力222は、第1のスピーカ230によって処理されて、電話214からの会話信号を表現する音響信号232を生成する。他の実施形態では、電話214のスピーカからの音を用いる代わりに、第1の補聴器12は、会話信号を表現する電話214からの誘導信号を検出するように構成されていてもよい。このような場合には、第1の補聴器12は、会話信号を表現する誘導信号を受信するように構成された、誘導信号検出器を含んでいてもよい。誘導信号検出器は、誘導信号に基づいて、第1のプロセッサ220に入力を提供する。そして、第1のプロセッサ220は、出力222を生成し、スピーカ230に電話214からの会話信号を表現する音響信号232を放射させる。さらなる実施形態において、第1の補聴器12と電話214を用いる場合に、電話214は、電話214からの会話信号を表現する高周波信号またはBluetooth信号を送信するように構成されていてもよい。このような場合には、第1の補聴器12は、信号受信機(例えば、高周波受信機またはBluetooth受信機)を含んでいてもよい。その信号受信機は、電話214からの会話信号を表現する高周波/Bluetooth信号を受信し、それに応じて電気信号を生成するように構成されている。第1のプロセッサ220は、その電気信号を処理して出力222を生成する。そして、出力222は、第1のスピーカ230によって処理されて、電話214からの会話信号を表現する音響信号232が出力される。いくつかの実施形態では、会話信号を表現する電話214からの信号を受信するための第1の補聴器12の信号受信機は、通信装置240または別の装置を用いて実装される。
いくつかの実施形態では、第1の補聴器12が、電話214のスピーカからの音信号を用いて、音響出力232を提供するように構成されている場合、マイクロホン202は、電話214からの会話信号と、いくつかの環境音の両方を検出し得る。電話214からの会話信号を表現する音響信号232を提供するために、電話214のスピーカからの音信号が第1の補聴器12によって使用されず、別の信号(上述の実施形態において記載されているように、例えば誘導信号、高周波信号、Bluetooth信号等)が使用される、他の実施形態では、第1のスピーカ230によって出力される音響出力232は、電話214からの会話信号と、環境からの音の両方を表現してもよい。このような場合には、電話214からの会話信号を表現する信号を受信するように構成された、第1の補聴器12の信号受信機は、プロセッサ220に第1の入力を提供してもよい。そして、マイクロホン202は、プロセッサ220に環境音204を表現する第2の入力を提供し得る。プロセッサ220は、第1の入力および第2の入力を処理して、電話の会話信号と環境音204の両者の組み合わせを表現する出力222を生成する。第1のスピーカ230は、出力222を処理して、電話の会話信号と環境音204の両者の組み合わせを表現する音響信号232を生成する。いくつかの実施形態では、音響信号232における、会話信号の音量と環境音の音量との比率は、一定であってもよい。いくつかの場合において、その比率は、音響信号232における会話信号の成分が、周囲の音の成分よりも大きな音量を有するように、選択されてもよい。他の実施形態では、その比率は、ユーザによって補聴器12/14の操作部を介して調整可能であってもよい。他の実施形態では、第1の補聴器12が電話214からの信号を処理している場合に、第1の補聴器12は環境音204を排除するように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、第1の補聴器12は、構成要素210による信号212の検出に応じて、マイクロホン202を無効化するように構成されていてもよい。このような場合には、第1の補聴器12はさらに、信号受信機による動作とマイクロホン202による動作をそれぞれ切り替えるスイッチを含んでいてもよい。
上記の実施形態では、電話214が第1の補聴器12に隣接して配置されると、第2の補聴器14は、環境音254を表現しており、電話214からの電話の会話信号を全く表現していない、音響信号282を提供する。他の実施形態では、第1の補聴器12から受信される制御信号242に応じて、第2の補聴器14は、電話214からの電話の会話信号と環境音254の両者を表現する音響信号282を提供するように構成されていてもよい。例えば、第1の補聴器12は、電話214からの会話信号を表現する信号を(例えば第1の通信装置240、または第1の補聴器12の他の通信装置を用いて)第2の補聴器14に送信してもよい。この場合において、第2の補聴器14の第2の通信装置290は、第2のプロセッサ270による処理のために、その信号を受信して、それに応じて第2のプロセッサ270への第1の入力を生成する。第2のプロセッサ270は、環境音254を表現する、第2のマイクロホン252からの第2の入力も受信する。プロセッサ270は、第1の入力および第2の入力を処理して、電話の会話信号と環境音の両者の組み合わせを表現する、出力272を生成する。第2のスピーカ280は、出力272を処理して、電話の会話信号と環境音の両者の組み合わせを表現する、音響信号282を生成する。いくつかの実施形態では、音響信号282における、会話信号の音量と環境音の音量の比率は、一定であってもよい。他の実施形態では、その比率は、ユーザによって補聴器12/14の操作部を介して調整可能であってもよい。
他の実施形態では、第1の補聴器12に隣接して電話214を配置する代わりに、ユーザは第2の補聴器14(第1の動作モード)に隣接して電話214を配置してもよい。このような場合、第2の補聴器14は、電話214のスピーカからの会話信号を処理して、第2のスピーカ280を介して、会話信号を表現する音響信号282を出力する。具体的には、マイクロホン252が、電話214のスピーカからの会話信号(この例では、環境音254の一例として考慮される)を受けて、対応する電気信号256を出力する。第2のプロセッサ270は、電気信号256を処理して、出力272を生成する。そして、出力272は、第2のスピーカ280によって処理されて、電話214からの会話信号を表現する音響信号282を生成する。他の実施形態では、電話214のスピーカからの音を用いる代わりに、第2の補聴器14は、会話信号を表現する電話214からの誘導信号を検出するように構成されていてもよい。このような場合には、第2の補聴器14は、会話信号を表現する誘導信号を受信するように構成された、誘導信号検出器を含んでいてもよい。誘導信号検出器は、誘導信号に基づいて、第2のプロセッサ270に入力を提供する。そして、第2のプロセッサ270は、出力272を生成し、スピーカ280に電話214からの会話信号を表現する音響信号282を放射させる。さらなる実施形態において、第2の補聴器14と電話214を用いる場合に、電話214は、電話214からの会話信号を表現する高周波信号またはBluetooth信号を送信するように構成されていてもよい。このような場合には、第2の補聴器14は、信号受信機(例えば、高周波受信機またはBluetooth受信機)を含んでいてもよい。その信号受信機は、電話214からの会話信号を表現する高周波/Bluetooth信号を受信し、それに応じて電気信号を生成するように構成されている。第2のプロセッサ270は、その電気信号を処理して出力272を生成する。そして、出力272は、第2のスピーカ280によって処理されて、電話214からの会話信号を表現する音響信号282が出力される。いくつかの実施形態では、会話信号を表現する電話214からの信号を受信するための第2の補聴器14の信号受信機は、通信装置290または別の装置を用いて実装される。
いくつかの実施形態では、第2の補聴器14が、電話214のスピーカからの音信号を用いて、音響出力282を提供するように構成されている場合、マイクロホン252は、電話214からの会話信号と、いくつかの環境音の両方を検出し得る。電話214からの会話信号を表現する音響信号282を提供するために、電話214のスピーカからの音信号が第2の補聴器14によって使用されず、別の信号(上述の実施形態において記載されているように、例えば誘導信号、高周波信号、Bluetooth信号等)が使用される、他の実施形態では、第1のスピーカ280によって出力される音響出力282は、電話214からの会話信号と、環境からの音254の両方を表現し得る。このような場合には、電話214からの会話信号を表現する信号を受信するように構成された、第2の補聴器14の信号受信機は、プロセッサ270に第1の入力を提供し得る。そして、マイクロホン252は、第2のプロセッサ270に環境音254を表現する第2の入力を提供し得る。第2のプロセッサ270は、第1の入力および第2の入力を処理して、電話の会話信号と環境音254の両者の組み合わせを表現する出力272を生成する。第2のスピーカ280は、出力272を処理して、電話の会話信号と環境音254の両者の組み合わせを表現する音響信号282を生成する。いくつかの実施形態では、音響信号282における、会話信号の音量と環境音の音量との比率は、一定であってもよい。いくつかの場合において、その比率は、音響信号282における会話信号の成分が、周囲の音の成分よりも大きな音量を有するように、選択されてもよい。他の実施形態では、その比率は、ユーザによって補聴器12/14の操作部を介して調整可能であってもよい。他の実施形態では、第2の補聴器14が電話214からの信号を処理している場合に、第2の補聴器14は環境音204を排除するように構成されている。例えば、幾つかの実施形態では、第2の補聴器14は、構成要素260による信号212の検出に応じて、マイクロホン252を無効化するように構成されていてもよい。このような場合には、第2の補聴器14はさらに、信号受信機による動作とマイクロホン252による動作をそれぞれ切り替えるスイッチを含んでいてもよい。
上記の実施形態では、電話214が第2の補聴器14に隣接して配置されると、第1の補聴器12は、環境音204を表現しており、電話214からの電話の会話信号を全く表現していない、音響信号232を提供する。他の実施形態では、第2の補聴器14から受信される制御信号292に応じて、第1の補聴器12は、電話214からの電話の会話信号と環境音204の両者を表現する音響信号232を提供するように構成されていてもよい。例えば、第2の補聴器14は、電話214からの会話信号を表現する信号を(例えば第1の通信装置290、または第2の補聴器14の他の通信装置を用いて)第1の補聴器12に送信してもよい。この場合において、第1の補聴器12の第1の通信装置240は、第1のプロセッサ220による処理のために、その信号を受信して、それに応じて第1のプロセッサ220への第1の入力を生成する。第1のプロセッサ220は、環境音204を表現する、第1のマイクロホン202からの第2の入力も受信する。プロセッサ220は、第1の入力および第2の入力を処理して、電話の会話信号と環境音204の両者の組み合わせを表現する、出力222を生成する。第1のスピーカ230は、出力222を処理して、電話の会話信号と環境音204の両者の組み合わせを表現する、音響信号232を生成する。いくつかの実施形態では、音響信号232における、会話信号の音量と環境音の音量の比率は、一定であってもよい。他の実施形態では、その比率は、ユーザによって補聴器12/14の操作部を介して調整可能であってもよい。
一以上の実施態様において、第1の補聴器12に隣接する電話214が取り除かれると、構成要素210は、電話214に関連付けられた信号212を受信または検出しなくなる。このような場合、構成要素210による信号212の受信または検出の欠如に応じて、通信装置240は、第2の補聴器14に追加の制御信号を送信する。第2の補聴器14の通信装置290は、追加の制御信号を受信し、追加の制御信号に応じて、第2のプロセッサ270は、第2の補聴器14のゲインを増加させる。電話214が第1の補聴器12に隣接して配置されたときに、第2の補聴器14のゲインはゼロではない値まで低減されているので、第2の補聴器14のゲインはそのゼロではない値からより高い値まで増加する。いくつかの実施形態では、そのより高い値は、予め設定された値であってもよい。他の実施形態では、そのより高い値は、補聴器システム10が動作している環境に基づいて、動的に決定されてもよい。また、いくつかの実施形態では、そのより高い値は、補聴器システム10のユーザの聴力損失に基づいていてもよいし、補聴器システム10に格納された聴力損失補償アルゴリズムに基づいて決定されてもよい。
また、本明細書に記載されている一以上の実施形態において、第1の補聴器12および/または第2の補聴器14はさらに、補聴器システム10のユーザがゲイン低減機能のONとOFFを切り替えることを可能とする操作部を含んでいてもよい。この場合において、ゲイン低減機能がONになっている場合、補聴器システム10は、補聴器12,14の一方が電話214に関連付けられた信号212を検出すると、それに応じて、補聴器12,14の他方のゲインをゼロではない値まで、自動的に低減するであろう。他方、ゲイン低減機能がOFFになっている場合、補聴器システム10は、補聴器12,14の一方が電話214に関連付けられた信号212を検出しても、それに応じて、補聴器12,14の他方のゲインをゼロではない値まで、自動的には低減しないであろう。このような場合において、ユーザが補聴器12,14の一方または両方の音量を選択的に低減することを可能にする操作部を補聴器システム10が含んでいる場合、ユーザは一方の補聴器を電話214とともに使用しながら、他方の補聴器の音量を手動で調整することができる。
また、上記実施形態では、補聴器システム10は、電話214を選択的に第1の補聴器12および第2の補聴器14の一方に隣接して配置可能とし、第1の補聴器12および第2補聴器14の他方がそれに応じてゲインを低減するように、構成されている。他の実施形態、例えば図4に示す実施形態では、補聴器システム10は、補聴器12,14のうちの一方のみが、電話214からの会話信号を処理するように構成されているように、構成されていてもよい。図示した実施形態では、第1の補聴器12のみが電話214に関連付けられた信号212を検出するための構成要素210を有しており、第2の補聴器14は信号212を検出するための構成要素260を有していない。また、図示の実施形態では、第1の通信装置240は送信機であり、第2の通信装置290は受信機である。図4の補聴器システム10の使用方法は、第1の補聴器12のみが電話214からの信号212を検出するように構成されている点を除いて、上記したものと同様である。図4の補聴器システム10は、第2の補聴器14の構成の複雑さを低減するという点で有利であろうし、電話での通話について優先的に聴き取りたいというユーザにとって有益であろう。
さらなる実施形態において、電話214に関連付けられた信号212を検出するための構成要素210/260は、電話214および補聴器12,14の両者と通信するように構成された仲介装置に実装されていてもよい。このような場合には、その仲介装置は、電話214との通信のための第1の通信装置(例えば、配線、無線トランシーバ等)と、補聴器12,14との通信のための第2の通信装置(例えば、配線、無線トランシーバ等)を含んでいてもよい。その仲介装置はさらに、電話214および補聴器12,14から送信された信号を処理するためのプロセッサを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、その仲介装置は、ヘッドバンド、ネックバンド、またはユーザが装着することができる任意の他の装置であってもよい。他の実施形態では、その仲介装置は、ユーザの衣服に着脱可能に結合するためのクリップを含んでいてもよい。
使用中、その仲介装置の構成要素210/260が電話214に関連付けられた信号212を検出する(それにより、ユーザが電話214を使用しているであろうことを示している)と、その仲介装置は、補聴器12,14の一方または両方に制御信号を送信して、補聴器12および/または補聴器14を、第2の動作モードへ移行させる。いくつかの実施形態では、第2の動作モードにおいて、その仲介装置は、補聴器12,14の一方または両方に、電話214から受信した会話信号を提供する。例えば、いくつかの実施形態において、その仲介装置は、第1の補聴器12のみに会話信号を提供しつつ、第2の補聴器12のゲインを低減してもよい(この事は、その仲介装置が第2の補聴器12に制御信号を送信してゲインを低減することによって実現される)。この場合において、第2の補聴器12は、環境音を表現する音響信号をユーザに提供し続ける。いくつかの実施形態では、第1の補聴器12は、その仲介装置から会話信号を受信して、電話214の会話信号のみを表現する音響信号232をユーザに提示する。他の実施形態では、第1の補聴器12は、その仲介装置から受信される会話信号をマイクロホン202によって出力された周囲の音204を表現する信号と混合して、電話214からの会話信号と周囲の音204の両方を表現する音響信号232を提示するように構成されていてもよい。いくつかの場合において、音響信号232の会話信号の成分は、周囲の音の成分に比べて、大きな音量を有していてもよい。
さらなる実施形態において、その仲介装置は、第1の補聴器12および第2の補聴器の両方に、電話214から受信された会話信号を提供してもよい。このような場合には、補聴器12,14の一方または両方は、会話信号を対応するマイクロホン202および/または252によって検出される周囲の音を表現する信号と混合するように構成されていてもよい。いくつかのケースでは、対応するマイクロホン202および/または252から提供される音響信号232および/または282における会話信号の成分が、周囲の音の成分に比べて、大きな音量を有していてもよい。
一以上の実施態様において、補聴器システム10のユーザの聴力損失を補償するための、補聴器システム10のフィッティングのための補聴器フィッティングシステムが提供されてもよい。いくつかの実施形態では、補聴器フィッティングシステムは、第1の補聴器および第2の補聴器のそれぞれのゲインの低減量を設定するための入力を受け入れるためのユーザインターフェース(例えば、キーボード、タッチスクリーン、ボタン、つまみ、音声コマンドを受けるためのマイクロホン等)を含んでいてもよい。ゲイン低減量は、第1の補聴器と第2の補聴器で異なっていてもよい。いくつかの実施形態では、第1の補聴器および第2の補聴器のそれぞれのゲイン低減量は、ユーザの聴力損失に基づいていてもよい。
一以上の実施態様において、補聴器は、それがユーザの頭部に関して電話の位置の反対側(すなわち身体の反対側)の位置に配置されているか否かを検出するように構成されていてもよい。補聴器は、バイノーラル補聴器システムにおける補聴器の一方であってもよいし、あるいは、スタンドアロンの単一の補聴器であってもよい。例えば、他の実施形態によれば、補聴器は、(1)音を電気信号に変換するマイクロホンと、(2)前記マイクロホンに通信可能に結合されたプロセッサであって、前記マイクロホンからの前記電気信号に基づいて出力を提供するように構成されたプロセッサと、(3)前記プロセッサに通信可能に結合されており、前記プロセッサによって提供される前記出力に基づいて音響信号を提供するように構成されたスピーカと、(4)電話または電話アクセサリから送信された制御信号を受信するように構成された通信装置を含んでいてもよい。プロセッサは、電話や電話アクセサリから受信した制御信号に応じて、ゼロではない値まで補聴器のゲインを低減するように構成されていてもよい。非限定的な例として、電話アクセサリはBluetoothブリッジ装置であってもよい。このような補聴器は、その補聴器がユーザの頭部に関して電話の位置の反対側の位置に配置されているか否かを検出するように構成されていてもよい。例えば、補聴器はユーザの左耳にまたはその内部に配置されていてもよく、補聴器は電話がユーザの右耳に隣接してまたは右耳に配置されているか否かを検出するように構成されていてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、補聴器は、電話に関連付けられた信号(例えば、電話から来る信号)を検出するための検出器を含んでいてもよい。検出された信号がしきい値に満たない信号強度を有する場合には、補聴器は、その補聴器が電話の位置の反対側にある(すなわち、電話が、補聴器が配置された耳とは違う耳にある)と判断してもよい。他方、検出された信号がしきい値を超える信号強度を有する場合には、補聴器は、その補聴器が電話の位置の反対側にあるのではない(すなわち、電話と補聴器の両者が同じ耳にある)と判断してもよい。
いくつかの実施形態では、補聴器のゲインの低減は、補聴器がユーザの頭部に関して電話の位置の反対側の位置に配置されているか否かに基づいていてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、補聴器がユーザの頭部に関して電話の位置の反対側の位置に配置されている場合、プロセッサは、補聴器のゲインを第1の量だけ低減させてもよいし、補聴器がユーザの頭部に関して電話の位置の反対側の位置に配置されていない場合に、プロセッサは、補聴器のゲインを第1の量とは異なる第2の量だけ低減させてもよい。
いくつかの実施形態では、第1の量を第2の量よりも大きくしてもよい。例えば、補聴器が電話からの音響信号を受けるように構成されているいくつかの実施形態では、補聴器が配置されている耳と同じ耳に電話が配置されている場合に、第2のゲイン低減量を第1のゲイン低減量よりも小さくしてもよい。これは、ユーザがその耳を電話での会話を聞き取る状態で用いている場合に、補聴器のゲインをあまり大きく低減させないことが望ましいからである。他方で、ユーザが健全な耳を電話での会話の聞き取りに用いている場合、他方の耳(補聴器を備えている方の耳)の補聴器のゲインをより低減して、ユーザが電話での会話を聞き取りやすくすることが望ましいであろう。
他の実施形態では、第1のゲイン低減量は、第2のゲイン低減量よりも小さくしてもよい。例えば、補聴器が電話からの非音響信号(例えば、誘導信号、またはスピーカからのものではない他のタイプの信号)を受信するように構成されているいくつかの実施形態では、補聴器が配置されている耳と同じ耳に電話が配置されている場合に、(電話信号の成分のためでなく、環境音の成分のための)第2のゲイン低減量は第1のゲイン低減量よりも大きくしてもよい。これは、ユーザが電話での会話を聞き取る状態でその耳を用いている場合に、補聴器により処理される環境音の音量を低減させて、補聴器のユーザが電話での会話(これも補聴器により提供される)を聞き取りやすくすることが望ましいであろうからである。
さらなる実施形態では、第1のゲイン低減量は、第2のゲイン低減量と同じであってもよい。
さらに別の実施形態では、補聴器がユーザの頭部に関して電話の位置の反対側の位置に配置されていることを補聴器が検出した場合に、プロセッサは、補聴器のゲインを自動的に低減する。補聴器がユーザの頭部に関して電話の位置の反対側の位置に配置されていない(すなわち、補聴器と電話が同じ耳にある)ことを補聴器が検出した場合に、プロセッサは、補聴器のゲインを低減しない。
一以上の実施態様において、低減される補聴器のゲインは、補聴器のマイクロホンからスピーカへのゲインであってもよい。
また、本明細書に記載の一以上の実施形態において、ゲイン調整量は調整可能であってもよい。例えば、ゲイン低減量は、第1の補聴器および第2の補聴器の一方または両方の操作部を用いて、ユーザによって調整可能であってもよい。別の例では、ゲイン低減量は、補聴器のフィッティングの過程において、技術者によって調整可能であってもよい。このような場合には、ゲイン低減量は特定の値に調整可能であって、プリセットされていてもよい。
なお、本明細書で使用される、「第1」および「第2」という用語は、複数のものを指すために使用されていることに留意すべきである。例えば、「第1の補聴器」および「第2の補聴器」という用語は、2つの補聴器を指すために使用されている。また、「第1の補聴器」という用語および「第2の補聴器」という用語は、互換的に用いることができる。例えば、他の実施形態では、補聴器14を「第1の補聴器」としてもよいし、補聴器12を「第2の補聴器」としてもよい。
また、本明細書で使用されるように、構成要素から提供されるものとして説明された信号は、構成要素から直接的に出力されてもよいし、構成要素の出力から導出されてもよい。例えば、第1のプロセッサ220からの信号222は、プロセッサ220から直接的に出力されてもよいし、(例えば、プロセッサ220からの出力が、プロセッサ220に結合された別の構成要素によって処理された後に)プロセッサ220からの出力から導出されてもよい。
本明細書では、以下の項目の何れかの補聴器システム、補聴器フィッティングシステムおよび補聴器が開示される。
(項目1)
第1の補聴器を備える補聴器システムであって、
前記第1の補聴器が、
音を電気信号に変換するための第1のマイクロホンと、
前記第1のマイクロホンに通信可能に結合されており、前記第1のマイクロホンからの前記電気信号に基づいて出力を提供するように構成されているプロセッサと、
前記プロセッサに通信可能に結合されており、前記プロセッサにより提供される前記出力に基づいて音響信号を提供するように構成されている第1のスピーカと、
第2の補聴器による電話に関連付けられた信号の受信または検出に応じて、前記第2の補聴器から送信される制御信号を受信するように構成された第1の通信装置を備えており、
前記第1の補聴器が、前記第2の補聴器から受信される前記制御信号に応じて、前記第1の補聴器のゲインをゼロではない値まで低減するように構成されている、補聴器システム。
(項目2)
前記第1の補聴器が、前記制御信号に応じて無指向性モードに切り換えられるように構成されている、項目1の補聴器システム。
(項目3)
前記第1の補聴器の前記第1の通信装置が前記第2の補聴器から前記制御信号を受信した後、前記第1の補聴器の前記第1のマイクロホンがONのまま維持される、項目1または2の補聴器システム。
(項目4)
前記第1の補聴器の前記第1のスピーカが、前記第1の補聴器の前記第1の通信装置が前記第2の補聴器から前記制御信号を受信したか否かに関わらず、前記プロセッサにより提供される前記出力に基づいて、前記音響信号を提供するように構成されている、項目1から3の何れか一項の補聴器システム。
(項目5)
前記第1の補聴器が、前記第2の補聴器から受信される前記制御信号に応じて前記電話からの電話信号を表現する音響信号を提供するように構成されている、項目1から4の何れか一項の補聴器システム。
(項目6)
前記第2の補聴器をさらに備えており、
前記電話に関連付けられた前記信号に応じて、前記第1の補聴器ではなく、前記第2の補聴器のみが、前記電話からの電話信号を表現する音響信号を提供する、項目1から5の何れか一項の補聴器システム。
(項目7)
ゲイン低減量が調整可能である、項目1から6の何れか一項の補聴器システム。
(項目8)
前記補聴器システムのユーザが前記第1の補聴器のゲイン低減量を調整することを可能とするための操作部をさらに備えている、項目1から7の何れか一項の補聴器システム。
(項目9)
前記第1の補聴器のゲイン低減量が、プリセットされたユーザの選択に基づいている、項目1から8の何れか一項の補聴器システム。
(項目10)
前記第1の補聴器のゲイン低減量が、前記補聴器システムのユーザの聴力損失に基づいている、項目1から9の何れか一項の補聴器システム。
(項目11)
前記第1の補聴器のゲイン低減量が、前記補聴器システムが動作している環境に依存している、項目1から10の何れか一項の補聴器システム。
(項目12)
前記第1の補聴器のゲイン低減量が、周波数に依存している、項目1から11の何れか一項の補聴器システム。
(項目13)
前記第1の通信装置が、前記制御信号を受信するための配線を備えている、項目1から12の何れか一項の補聴器システム。
(項目14)
前記第1の通信装置が、前記制御信号を受信するための無線構成要素を備えている、項目1から12の何れか一項の補聴器システム。
(項目15)
前記第2の補聴器をさらに備えており、
前記第2の補聴器が、
前記電話に関連付けられた前記信号を受信または検出するための構成要素と、
前記構成要素に通信可能に結合されており、前記構成要素によって受信または検出された前記信号に応じて、前記制御信号を前記第1の補聴器に送信するように構成された第2の通信装置を備えている、項目1から14の何れか一項の補聴器システム。
(項目16)
前記構成要素が、前記電話に関連付けられた前記信号として磁場を検出するためのセンサを備えている、項目15の補聴器システム。
(項目17)
前記磁場が永久磁石からのものである、項目16の補聴器システム。
(項目18)
前記磁場が電磁コイルからのものである、項目16の補聴器システム。
(項目19)
前記構成要素が、前記電話から高周波信号を受信するように構成された信号受信機を備えている、項目15から18の何れか一項の補聴器システム。
(項目20)
前記構成要素が、前記電話からBluetooth信号を受信するように構成された信号受信機を備えている、項目15から18の何れか一項の補聴器システム。
(項目21)
前記第2の補聴器が、第1のモードおよび第2のモードで動作するように構成されており、
前記第2の補聴器が、第2のスピーカを有しており、
前記第1のモードにおいて、前記第2の補聴器の前記第2のスピーカが環境音を表現する音響信号を提供し、
前記第2のモードにおいて、前記第2の補聴器の前記第2のスピーカが電話信号を表現する音響信号を提供する、項目15から20の何れか一項の補聴器システム。
(項目22)
前記第2のモードにおいて、前記電話信号を表現する前記音響信号が、前記電話のスピーカから提供される音響電話信号から導出される、項目21の補聴器システム。
(項目23)
前記第2のモードにおいて、前記電話信号を表現する前記音響信号が、前記電話からの誘導信号から導出される、項目21の補聴器システム。
(項目24)
前記第1の補聴器がさらに、前記電話に関連付けられた前記信号の受信または検出の欠如に応じて、前記第2の補聴器により送信される追加の制御信号に応じて、前記第1の補聴器の前記ゲインを増加させるように構成されている、項目1から23の何れか一項の補聴器システム。
(項目25)
ユーザの聴力損失を補償するために、項目1から24の何れか一項の補聴器システムをフィッティングするための補聴器フィッティングシステムであって、
前記第1の補聴器のゲイン低減量を設定するための入力を受け入れるためのユーザインターフェースを備えている補聴器フィッティングシステム。
(項目26)
第1の補聴器を備える補聴器システムであって、
前記第1の補聴器が、
音を電気信号に変換するための第1のマイクロホンと、
電話に関連付けられた信号を受信または検出するための構成要素と、
前記第1のマイクロホンに通信可能に結合されており、前記第1のマイクロホンからの前記電気信号に基づいて出力を提供するように構成されているプロセッサと、
前記プロセッサに通信可能に結合されており、前記プロセッサにより提供される前記出力に基づいて音響信号を提供するように構成されている第1のスピーカと、
前記構成要素に通信可能に結合されており、前記構成要素により受信または検出される前記信号に応じて、第2の補聴器のゲインをゼロではない値まで低減するために、前記第2の補聴器に制御信号を送信するように構成されている第1の通信装置を備えている、補聴器システム。
(項目27)
前記第2の補聴器をさらに備えており、
前記第2の補聴器が、
前記第1の補聴器の前記第1の通信装置から送信される前記制御信号を受信するように構成されている第2の通信装置と、
前記制御信号に応じて、前記第2の補聴器のゲインを低減するための回路を備えている、項目26の補聴器システム。
(項目28)
前記制御信号がさらに、前記第2の補聴器を無指向性モードへ切り換える、項目26または27の補聴器システム。
(項目29)
前記第2の補聴器をさらに備えており、
前記第2の補聴器が、
前記第1の補聴器の前記第1の通信装置から送信される前記制御信号を受信するように構成されている第2の通信装置と、
前記制御信号に応じて、前記第2の補聴器のゲインを低減するための、および前記制御信号に応じて、前記第2の補聴器を無指向性モードへ切り換えるための回路を備えている、項目28の補聴器システム。
(項目30)
前記第2の補聴器をさらに備えており、
前記第2の補聴器が、第2のマイクロホンと第2のスピーカを備えており、
前記第2の補聴器が前記第1の補聴器から前記制御信号を受信した後、前記第2の補聴器の前記第2のマイクロホンがONのまま維持される、項目26の補聴器システム。
(項目31)
前記第2の補聴器をさらに備えており、
前記第2の補聴器が、第2のマイクロホンと第2のスピーカを備えており、
前記第2の補聴器の前記第2のスピーカが、前記第2の補聴器が前記第1の補聴器から前記制御信号を受信したか否かに関わらず、前記第2のマイクロホンからの出力に基づいて音響信号を提供するように構成されている、項目26の補聴器システム。
(項目32)
前記第2の補聴器をさらに備えており、
前記第2の補聴器が、前記第1の補聴器から受信される前記制御信号に応じて、前記電話からの電話信号を表現する音響信号を提供するように構成されている、項目26の補聴器システム。
(項目33)
前記第2の補聴器をさらに備えており、
前記電話に関連付けられた前記信号に応じて、前記第2の補聴器ではなく、前記第1の補聴器のみが、前記電話からの電話信号を表現する音響信号を提供する、項目26の補聴器システム。
(項目34)
前記第2の補聴器のゲイン低減量が、調整可能である、項目26から項目33の何れか一項の補聴器システム。
(項目35)
前記補聴器システムのユーザが前記第2の補聴器のゲイン低減量を調整することを可能とするための操作部をさらに備えている、項目26から34の何れか一項の補聴器システム。
(項目36)
前記第2の補聴器のゲイン低減量が、プリセットされたユーザの選択に基づいている、項目26から35の何れか一項の補聴器システム。
(項目37)
前記第2の補聴器のゲイン低減量が、前記補聴器システムのユーザの聴力損失に基づいている、項目26から36の何れか一項の補聴器システム。
(項目38)
前記第2の補聴器のゲイン低減量が、前記補聴器システムが動作している環境に依存している、項目26から37の何れか一項の補聴器システム。
(項目39)
前記第2の補聴器のゲイン低減量が、周波数に依存している、項目26から38の何れか一項の補聴器システム。
(項目40)
前記構成要素が、前記電話に関連付けられた前記信号として磁場を検出するためのセンサを備えている、項目26から39の何れか一項の補聴器システム。
(項目41)
前記磁場が永久磁石からのものである、項目40の補聴器システム。
(項目42)
前記磁場が電磁コイルからのものである、項目40の補聴器システム。
(項目43)
前記構成要素が、前記電話から高周波信号を受信するように構成された信号受信機を備えている、項目26から42の何れか一項の補聴器システム。
(項目44)
前記構成要素が、前記電話からBluetooth信号を受信するように構成された信号受信機を備えている、項目26から43の何れか一項の補聴器システム。
(項目45)
前記第1の通信装置が、前記制御信号を送信するための配線を備えている、項目26から44の何れか一項の補聴器システム。
(項目46)
前記第1の通信装置が、前記制御信号を送信するための無線構成要素を備えている、項目26から44の何れか一項の補聴器システム。
(項目47)
前記第1の補聴器が、第1のモードおよび第2のモードで動作するように構成されており、
前記第1のモードにおいて、前記第1のスピーカが環境音を表現する音響信号を提供し、
前記第2のモードにおいて、前記第1のスピーカが電話信号を表現する出力を提供する、項目26から46の何れか一項の補聴器システム。
(項目48)
前記第2のモードにおいて、前記電話信号を表現する前記出力が、前記電話のスピーカから提供される音響電話信号から導出される、項目47の補聴器システム。
(項目49)
前記第2のモードにおいて、前記電話信号を表現する前記出力が、前記電話からの誘導信号から導出される、項目47の補聴器システム。
(項目50)
前記第1の補聴器の前記第1の通信装置がさらに、前記電話に関連付けられた前記信号の受信または検出の欠如に応じて、前記第2の補聴器の前記ゲインを増加させるために、前記第2の補聴器に追加の制御信号を送信するように構成されている、項目26から49の何れか一項の補聴器システム。
(項目51)
ユーザの聴力損失を補償するために、項目26から50の何れか一項の補聴器システムをフィッティングするための補聴器フィッティングシステムであって、
前記第2の補聴器のゲイン低減量を設定するための入力を受け入れるためのユーザインターフェースを備える補聴器フィッティングシステム。
(項目52)
第1の補聴器を含んでいる補聴器システムであって、
前記第1の補聴器が、
音を電気信号に変換するための第1のマイクロホンと、
前記第1のマイクロホンに通信可能に結合されており、前記第1のマイクロホンからの前記電気信号に基づいて出力を提供するように構成されているプロセッサと、
前記プロセッサに通信可能に結合されており、前記プロセッサにより提供される前記出力に基づいて音響信号を提供するように構成されている第1のスピーカと、
電話に関連付けられた信号の受信または検出の欠如に応じて、前記第2の補聴器から送信される制御信号を受信するように構成された、第1の通信装置を備えており、
前記第1の補聴器が、前記第2の補聴器から受信される前記制御信号に応じて前記第1の補聴器のゲインを増加させるように構成されている、補聴器システム。
(項目53)
第1の補聴器を備える補聴器システムであって、
前記第1の補聴器が、
音を電気信号に変換するための第1のマイクロホンと、
電話に関連付けられた信号を受信または検出するための構成要素と、
前記第1のマイクロホンに通信可能に結合されており、前記第1のマイクロホンからの前記電気信号に基づいて出力を提供するように構成されているプロセッサと、
前記プロセッサに通信可能に結合されており、前記プロセッサにより提供される前記出力に基づいて音響信号を提供するように構成されている第1のスピーカと、
前記構成要素に通信可能に結合されており、前記構成要素による前記信号の受信または検出の欠如に応じて、第2の補聴器のゲインを増加させるために、前記第2の補聴器に制御信号を送信するように構成されている第1の通信装置を備えている、補聴器システム。
(項目54)
補聴器であって、
音を電気信号に変換するためのマイクロホンと、
前記マイクロホンに通信可能に結合されており、前記マイクロホンからの前記電気信号に基づいて出力を提供するように構成されたプロセッサと、
前記プロセッサに通信可能に結合されており、前記プロセッサにより提供される前記出力に基づいて音響信号を提供するように構成されたスピーカと、
電話または電話アクセサリから送信される制御信号を受信するように構成されている通信装置を備えており、
前記補聴器が、前記補聴器がユーザの頭部に関して前記電話の位置の反対側の位置に配置されているか否かを検出するように構成されており、
前記プロセッサが、前記電話または前記電話アクセサリから受信される前記制御信号に応じて、前記補聴器のゲインをゼロではない値まで低減するように構成されている、補聴器。
(項目55)
前記制御信号が前記電話アクセサリからのものであり、
前記電話アクセサリがBluetoothブリッジ装置を備えている、項目54の補聴器。
特定の実施形態を図示および説明してきたが、それらは特許請求の範囲に記載された発明を限定するものではないことが理解されるであろう。また、それらは特許請求の範囲に記載された発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な変更や修正を加えることができることは、当業者には明らかであろう。従って、明細書および図面は限定的な意味ではなく、例示的に解釈されるべきである。特許請求の範囲に記載された発明は、代替、修正、および均等をカバーすることを意図している。

Claims (9)

  1. 第1の補聴器(12)と第2の補聴器(14)を備える補聴器システム(10)であって、
    前記第1の補聴器(12)が、
    (204)を電気信号(206)に変換するための第1のマイクロホン(202)と、
    前記第1のマイクロホン(202)に通信可能に結合されており、前記第1のマイクロホン(202)からの前記電気信号(206)に基づいて出力(222)を提供するように構成されているプロセッサ(220)と、
    前記プロセッサ(220)に通信可能に結合されており、前記プロセッサ(220)により提供される前記出力(222)に基づいて音響信号(232)を提供するように構成されている第1のスピーカ(230)と、
    前記第2の補聴器(14)による電話(214)に関連付けられた信号(212)の受信または検出に応じて前記第2の補聴器(14)から送信される制御信号(292)を受信するように構成された第1の通信装置(240)を備えており、
    前記第1の補聴器(12)が、前記第2の補聴器(14)から受信される前記制御信号(292)に応じて前記第1の補聴器(12)のゲインをゼロではない値まで低減するように構成されており、
    前記電話(214)に関連付けられた前記信号(212)に応じて、前記第1の補聴器(12)ではなく、前記第2の補聴器(14)のみが、前記電話(214)からの電話信号を表現する音響信号(282)を提供することを特徴とする補聴器システム(10)
  2. 前記第1の補聴器(12)が、前記制御信号(292)に応じて無指向性モードに切り換えられるように構成されている、請求項1の補聴器システム。
  3. 前記第1の補聴器の前記第1の通信装置(240)が前記第2の補聴器(14)から前記制御信号(292)を受信した後、前記第1の補聴器(12)の前記第1のマイクロホン(202)がONのまま維持される、請求項の補聴器システム。
  4. 前記第1の補聴器(12)の前記第1のスピーカ(230)が、前記第1の補聴器(12)の前記第1の通信装置(240)が前記第2の補聴器(14)から前記制御信号(292)を受信したか否かに関わらず、前記プロセッサ(220)により提供される前記出力(222)に基づいて、前記音響信号(232)を提供するように構成されている、請求項の補聴器システム。
  5. 前記補聴器システム(10)のユーザが前記第1の補聴器(12)のゲイン低減量を調整することを可能とするための操作部をさらに備えている、請求項1の補聴器システム。
  6. 第1の補聴器(12)と第2の補聴器(14)を備える補聴器システム(10)であって、
    前記第1の補聴器(12)が、
    音(204)を電気信号(206)に変換するための第1のマイクロホン(202)と、
    電話(214)に関連付けられた信号(212)を受信または検出するための構成要素(210)と、
    前記第1のマイクロホン(202)に通信可能に結合されており、前記第1のマイクロホン(202)からの前記電気信号(206)に基づいて出力(222)を提供するように構成されているプロセッサ(220)と、
    前記プロセッサ(220)に通信可能に結合されており、前記プロセッサ(220)により提供される前記出力(222)に基づいて音響信号(232)を提供するように構成されている第1のスピーカ(230)と、
    前記構成要素(210)に通信可能に結合された第1の通信装置(240)を備えており、
    前記通信装置(240)が、前記構成要素(210)により受信または検出される前記信号(212)に応じて、前記第2の補聴器(14)のゲインをゼロではない値まで低減するために、前記第2の補聴器(14)に制御信号(242)を送信するように構成されており、
    前記電話(214)に関連付けられた前記信号(212)に応じて、前記第2の補聴器(14)ではなく、前記第1の補聴器(12)のみが、前記電話(214)からの電話信号を表現する音響信号(232)を提供することを特徴とする補聴器システム。
  7. ユーザの聴力損失を補償するために、請求項1から5の何れか一項の補聴器システム(10)をフィッティングするための補聴器フィッティングシステムであって、
    前記第1の補聴器(12)のゲイン低減量を設定するための入力を受け入れるためのインターフェースを備える補聴器フィッティングシステム。
  8. ユーザの聴力損失を補償するために、請求項6の補聴器システム(10)をフィッティングするための補聴器フィッティングシステムであって、
    前記第2の補聴器(14)のゲイン低減量を設定するための入力を受け入れるためのインターフェースを備える補聴器フィッティングシステム。
  9. 補聴器(12,14)であって、
    音(204,254)を電気信号(206,256)に変換するためのマイクロホン(202,252)と、
    前記マイクロホン(202,252)に通信可能に結合されており、前記マイクロホン(202,252)からの前記電気信号(206,256)に基づいて出力(222,272)を提供するように構成されたプロセッサ(220,270)と、
    前記プロセッサ(220,270)に通信可能に結合されており、前記プロセッサ(220,270)により提供される前記出力(222,272)に基づいて音響信号(232,282)を提供するように構成されたスピーカ(230,280)と、
    電話(214)または電話アクセサリから送信される制御信号(242,292)を受信するように構成されている通信装置(240,290)を備えており、
    前記補聴器(12,14)が、前記補聴器(12,14)がユーザの頭部に関して前記電話(214)の位置の反対側の位置に配置されているか否かを検出するように構成されており、
    前記プロセッサ(220,270)が、前記電話(214)または前記電話アクセサリから受信される前記制御信号(242,292)に応じて、前記補聴器(12,14)のゲインをゼロではない値まで低減するように構成されており、
    前記補聴器(12,14)が、前記電話(214)の反対側に配置されている場合に、前記電話(214)からの電話信号を表現する音響信号(232,282)を提供しないことを特徴とする補聴器(12,14)。
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