JP5579569B2 - 伝搬パラメータ推定装置、伝搬パラメータ推定方法 - Google Patents

伝搬パラメータ推定装置、伝搬パラメータ推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、素波の到来方向などの伝搬パラメータを推定する伝搬パラメータ推定装置、伝搬パラメータ推定方法に関する。
一般に、無線通信システムにおける電波伝搬では、建物等の障害物における電波の反射、回折、散乱により複数の伝搬路が存在し、それらが合成されて受信機で受信される事でマルチパスフェージングが発生している。伝搬環境の解明のためには、各伝搬路を経由して到達する各素波を分離し、その素波の到来方向等の伝搬パラメータを推定する必要がある。
[基本的な考え方]
図1は従来の到来方向推定方法を説明するための図である。この図では、送受信アンテナとしてL個のアンテナを等間隔に直線状に並べた等間隔リニアアレー(ULA)が用いられている。各アンテナの間隔はΔdである。また、n番目の素波の到来方向をθ、複素振幅をsとする。このとき、等間隔リニアアレーでの到来方向θにおけるL個の要素を持つモードベクトルαULA(θ)は、
Figure 0005579569
・・・(1)
のように表せる。なお、Tは転置を示す記号である。また、モードベクトルは、到来方向ごとに、到来する素波に関する受信信号を測定することであらかじめ求めておけばよい。
ここで、等間隔リニアアレーで受信された測定データX=[x,x,…,xは、モード行列A=[αULA(θ),αULA(θ),…,αULA(θ)])、振幅ベクトルS=[s,s,…,s]、雑音ベクトルDを用いて次式のように表される。
Figure 0005579569
したがって、モード行列の逆行列A−1と雑音ベクトルDを求めれば、各素波の複素振幅sを求めることができる。
[部分空間法]
次に部分空間法を用いた到来方向推定方法について説明する。部分空間法では、測定データ相関行列Rxx=ave[XX]を固有値分解すると、信号空間固有ベクトルE,信号空間固有値Λ、雑音空間固有ベクトルE、雑音空間固有値Λを用いて、以下のように分離できる性質を利用する。なお、Hは複素共役転置を示す記号である。
xx=EΛ +EΛ (3)
RootMUSIC法では、モードベクトルα(θ)と雑音空間固有ベクトルEが直交する性質を利用し、以下のように評価関数QMUSICを最小化するモードベクトルα(θ)を求める。
Figure 0005579569
送受信アンテナとして等間隔リニアアレーを用いた場合、
Figure 0005579569
とおくと、式(1)はαULA(θ)=[1,z,…,zL−1]と表すことができる。このため、QMUSICを最小化する解はzの多項式を解くことで得られる。
RootMUSIC法では、雑音空間固有ベクトルEを測定データ相関行列Rxxから直接計算している。そのため、測定データに含まれる雑音成分が大きい場合、または予期できない雑音成分が含まれており信号成分とうまく分離できない場合などには、推定精度が劣化する問題がある。そのため、まず測定データから最尤推定に基づいて雑音空間行列を推定し、その後RootMUSIC法に基づく到来方向推定を行うMODE法が提案されている。MODE法を用いた技術については、例えば、非特許文献1に示されている。
MODE法では、最尤推定に基づき以下のように対数尤度関数FMLを最小化するモード行列A、振幅ベクトルSを求める。ただし、Tは測定回数、tは1以上T以下の整数、X(t)はt番目の測定データとする。
Figure 0005579569
式(5)は式(3)を用いて変形することで最終的に以下が得られる。
minFML=min{Tr[Λ
+Tr[(Λ−σI)1/2 BWW(Λ−σI)1/2]} (6)
ただし、σは雑音空間固有値Λの平均値、BはB=E =B(BB)−1を満たす雑音空間行列、Wは
W={(BB)−11/2 (7)
である。
前述した等間隔リニアアレーを用いた到来方向推定の場合、雑音空間行列Bは以下のTeplitz行列の形式でモデル化できる。
Figure 0005579569
そして、雑音空間行列のTeplitz行列の形式を利用すると、FML
ML=FMODE +constant (9)
のように変形できる。ただし、
Figure 0005579569
ただし、b=[b,b,…,bであり、Pは行列P’のi行j列の要素pi,j
Figure 0005579569
のように配列した行列である。
MODE法による到来方向推定では、以下の手順を一定回数繰返し行うことで雑音空間行列Bを推定する。なお、Wの初期値W(0)は単位行列Iとする。
(ステップ1)式10において、PとW(itr)を用いてHを計算し、最小二乗法を用いてFMODEを最小化するbを計算する。なお、(itr)は繰返し回数を示している。
(ステップ2)式7と式8に基づいてB(itr+1)、W(itr+1)を求める(BとWとを更新する)。
上述の繰返し処理の結果得られた雑音空間行列Bに対して、拡張RootMUSIC法に基づいた到来方向推定を適用する。すなわち、
α(θ)=0 (12)
の関係を満たすモードベクトルα(θ)を求める。なお、送受信アンテナに等間隔リニアアレーを用いた場合、式12の解は
+bN−1+・・・+b=0 (13)
のzの多項式の解を求めることで得られる。
[アレー補完法]
部分空間を用いた多くの到来方法推定手法では、送受信アンテナとして等間隔リニアアレーを前提としている。任意形状のアレーに対して部分空間法を適用するための手法として非特許文献2に示されたアレー補完法がある。図2は、アレー補完法について説明するための図である。この図の実線で示した円柱が個々のアンテナを示しており、実際のアンテナは円周上に配置されている。点線で示した円柱はアレー補完法によって変形される等間隔リニアアレーを示している。
アレー補完法では、送受信アンテナのモードベクトルα(θ)を
Figure 0005579569
のように等間隔リニアアレーのモードベクトルαULA(θ)で近似する。ここで、αULA(θ)はVandermonde系列のモードベクトルであり、αULA(θ)=[e−jMθ,e−j(M−1)θ,…,ejMθと表される。近似行列Gは、以下のようにサンプル角度θ,…,θにおける両モードベクトルの二乗誤差を最小化するように決定される。
Figure 0005579569
したがって、近似行列Gは以下のように決まる。
G=AAULA (AULAULA −1 (15)
ただし、A=(α(θ),α(θ),…,α(θ))、AULA=(αULA(θ),αULA(θ),…,αULA(θ))である。非特許文献2では、アレー補完法のRootMUSIC法への適用が提案されており、送受信アンテナが等間隔リニアアレーでない場合に、式14を用いて式4を以下のように近似することで任意形状のアレーに対してRootMUSIC法を適用する。
Figure 0005579569
山田 寛喜, "高分解能到来波推定法の基礎と実際", 第33回アンテナ・伝搬における設計・解析ワークショップ, 電子情報通信学会, 2006. チャムチョン プッタラット, 市毛弘一, 新井宏之,"アレー補間におけるモードベクトルの拡張とその到来方向推定への応用", 信学技報, vol.108, no.454, SIP2008-200, pp.201-206, 電子情報通信学会, 2009.
部分空間法を用いた到来方向推定では、到来方向推定の問題を多項式の解を求める問題に置き換える事で非常に高速・高精度な推定を実現する。しかし、等間隔リニアアレーを送受信アンテナとして用いる必要があるため適用範囲が狭いという課題があった。またアレー補完法を用いたRootMUSIC法の任意形状の送受信アンテナへの適用が検討されているが、MODE法などの最尤推定に基づいた到来方向推定手法への適用は検討されておらず、測定データに含まれる雑音成分が大きい、または予期できない雑音成分が含まれており信号成分とうまく分離できない場合に推定精度が劣化する問題点がある。
本発明は、アレー補完法をMODE法に適用し、任意形状の送受信アンテナに対して部分空間法を用いた最尤推定に基づく伝播パラメータの推定方法を提供することによって、雑音成分と信号成分とをうまく分離できない場合でも推定精度の劣化を抑えることを目的とする。
−1はあらかじめ定めた仮想の等間隔リニアアレーのモードベクトルを送受信アレーアンテナのモードベクトルに変換する変換行列Gの逆行列、Nは前記送受信アレーアンテナに到来する素波の数とする。本発明の伝搬パラメータ推定装置は、雑音空間行列取得部とパラメータ推定部を備える。雑音空間行列取得部は、送受信アレーアンテナの雑音空間行列Bを、等間隔リニアアレーの雑音空間行列である仮想雑音空間行列Bと逆行列G−1と相関低減行列Cの積で近似することで、送受信アレーアンテナの雑音空間行列Bを求める。パラメータ推定部は、送受信アレーアンテナの雑音空間行列Bを用いて電波の到来方向θ〜θを推定する。なお、雑音空間行列取得部は、仮想雑音空間行列Bを推定する仮想雑音空間行列計算手段と、相関低減行列Cを推定する相関低減行列計算手段とを有し、仮想雑音空間行列Bの推定と相関低減行列Cの推定とを交互に繰り返し、その結果を用いて雑音空間行列Bを求めればよい。
本発明の伝搬パラメータ推定装置によれば、任意形状の送受信アレーに関してMODE法を用いた問題の定式化が可能となる。したがって、アレー補完法をMODE法に適用でき、任意形状の送受信アンテナに対して部分空間法を用いた最尤推定に基づく伝播パラメータの推定が可能となる。
従来の到来方向推定方法を説明するための図。 アレー補完法について説明するための図。 本発明の伝播パラメータ推定装置の機能構成例を示す図。 伝播パラメータ推定装置の処理フローの例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
[理論的な解説]
MODE法において推定する雑音空間行列Bはモードベクトルα(θ)と直交する解が存在し、かつ素子毎に独立な(相関の低い)白色ガウス雑音であるという条件を満たす必要がある。この2つの条件を式で表現すると、
α(θ)=0 (12)
Figure 0005579569
となる。本発明では、これらの条件を満たすために任意形状の送受信アンテナに対する雑音空間行列Bを、Teplitz行列の形式で表現した等間隔リニアアレーの雑音空間行列(以下、「仮想雑音空間行列」)Bと変換行列逆行列G−1と相関低減行列Cの積で
B=(G−1 (18)
のようにモデル化する。ここで相関低減行列Cは、B (G−1)を特異値分解して、
(G−1)=UΛV
とした結果を用いて、
C=Λ (19)
のように決める。なお、B (G−1)はL−N行L列の行列であり、Λは零列ベクトルを含む以下の形式で表現できる。
Figure 0005579569
そして、ΛはΛの零列ベクトル以外の成分を用いて以下の用に求められる。
Figure 0005579569
式(18)で定義される雑音空間行列Bと式(14)で定義されるモードベクトルα(θ)を式(10)に代入すると、等間隔リニアアレーを用いた場合と同様に、Teplitz行列とVandermonde系列のベクトルの積の形式となるため、直交する解が存在する。
Figure 0005579569
また、雑音空間行列Bの相関行列R=BBを計算すると以下のようになり、N<<Lである場合に式(17)が満たされることが分かる。
Figure 0005579569
[実施形態]
図3に本発明の伝播パラメータ推定装置の機能構成例を、図4に伝播パラメータ推定装置の処理フローの例を示す。本発明の伝播パラメータ推定装置は、対象となる送受信アンテナ(図3,4には図示していない)の伝播パラメータを推定する。伝播パラメータとは、素波の到来方向や素波の複素振幅などである。以下の説明では、G−1はあらかじめ定めた仮想の等間隔リニアアレーのモードベクトルを送受信アレーアンテナのモードベクトルに変換する変換行列Gの逆行列、Nは前記送受信アレーアンテナに到来する素波の数、nは1以上N以下の整数、Lは前記送受信アンテナの測定点の数、Tは転置を示す記号、Hは複素共役転置を示す記号、α(θ)は到来方向θにおけるL個の要素を持つモードベクトル、X=[x,x,…,xは送受信アンテナで受信されたL個の測定結果を示す測定データ、Eは信号空間固有ベクトル、Λは信号空間固有値、σは雑音空間固有値の平均値、Iは単位行列、PはP=E(Λ−σI)1/2を満たす行列、P’はP’=G−1Pを満たす行列、P’は行列P’のi行j列の要素pi,j’を
Figure 0005579569
のように配列した行列とする。なお、行列P’はあらかじめ求めておけばよい。
本発明の伝搬パラメータ推定装置100は、少なくとも雑音空間行列取得部120とパラメータ推定部130を備える。伝搬パラメータ推定装置100はアレー補完部110も備えておいてもよく、その場合はアレー補完部110が式(15)に従って変換行列Gを求め、その逆行列G−1を求めればよい(S110)。あるいは、伝搬パラメータ推定装置100は、あらかじめ式(15)に従って求めた変換行列Gの逆行列G−1を記録しておいてもよい。伝搬パラメータ推定装置100は、測定データX=[x,x,…,xを受け取る(S101)。
雑音空間行列取得部120は、送受信アレーアンテナの雑音空間行列Bを、等間隔リニアアレーの雑音空間行列である仮想雑音空間行列Bと逆行列G−1と相関低減行列Cの積で近似することで、送受信アレーアンテナの雑音空間行列Bを求める(S120)。
なお、雑音空間行列取得部120は、初期設定を行う初期設定手段121と、仮想雑音空間行列Bを推定する仮想雑音空間行列計算手段122と、相関低減行列Cを推定する相関低減行列計算手段123とを備えればよい。そして、初期設定手段121が初期設定を行ったうえで(S121)、仮想雑音空間行列Bの推定(S122)と相関低減行列Cの推定(S123)とを繰り返し条件を満足するまで交互に繰り返し(S124)、その結果を用いて雑音空間行列Bを求めればよい。
さらに具体的に説明すると、初期設定手段121が、行列Wと相関低減行列Cをあらかじめ定めた初期値に設定する(S121)。例えば、初期値を単位行列Iとすればよい。仮想雑音空間行列計算手段122は、
Figure 0005579569
の関係を有し、FMODEを最小化するベクトルb=[b,b,…,bを求める。そして、仮想雑音空間行列Bを、
Figure 0005579569
のように推定する(S122)。
相関低減行列計算手段123は、B (G−1)を特異値分解して、B (G−1)=UΛVとなる行列Uと
Figure 0005579569
のように表現できる行列Λを求め、
Figure 0005579569
のように行列Λを求め、相関低減行列Cを
C=Λ
のように推定する。そして、送受信アレーアンテナの雑音空間行列Bと行列Wを、
B=(G−1
W={(BB)−11/2
のように求める(S123)。
雑音空間行列取得部120は、例えばあらかじめ定めた回数だけステップS122とS123とを繰り返したかを確認し、Noの場合は求めた行列Wと相関低減行列Cを新しい行列Wと相関低減行列CとしてステップS122に戻り、Yesの場合は求めた雑音空間行列Bをパラメータ推定部130に送る(S124)。
パラメータ推定部130は、送受信アレーアンテナの雑音空間行列Bを用いて電波の到来方向θ〜θを推定する(S130)。具体的には、
α(θ)=0
を満たす電波の到来方向θ〜θを推定すればよい。パラメータ推定部130は、さらに、モード行列Aを、
A=[α(θ),α(θ),…,α(θ)]
のように求め、素波の複素振幅ベクトルS=[s,s,…,sを、
S=(AA)−1
のように求めれば、各素波の複素振幅も求めることができる。伝搬パラメータ推定装置100は、推定したパラメータを出力する(S102)。
本発明の伝搬パラメータ推定装置によれば、任意形状の送受信アレーに関してMODE法を用いた問題の定式化が可能となる。よって、アレー補完法をMODE法に適用でき、任意形状の送受信アンテナに対して部分空間法を用いた最尤推定に基づく伝播パラメータの推定が可能となる。したがって、測定データに含まれる雑音成分が大きい、または予期できない雑音成分が含まれており信号成分とうまく分離できない場合であっても、推定精度の劣化を抑えることができる。
本発明は、電波伝搬測定において、素波到来方向等の伝搬パラメータを推定するアレーアンテナ送受信機、推定アルゴリズムに利用することができる。
100 伝搬パラメータ推定装置
110 アレー補完部
120 雑音空間行列取得部
121 初期設定手段
122 仮想雑音空間行列計算手段
123 相関低減行列計算手段
130 パラメータ推定部

Claims (6)

  1. −1はあらかじめ定めた仮想の等間隔リニアアレーのモードベクトルを送受信アレーアンテナのモードベクトルに変換する変換行列Gの逆行列、Nは前記送受信アレーアンテナに到来する素波の数、Hは複素共役転置を示す記号とし、
    前記送受信アレーアンテナの雑音空間行列Bを、前記等間隔リニアアレーの雑音空間行列である仮想雑音空間行列Bと前記逆行列G−1と相関低減行列Cを用いて、
    B=(G −1
    のように求める雑音空間行列取得部と、
    前記送受信アレーアンテナの雑音空間行列Bを用いて電波の到来方向θ〜θを推定するパラメータ推定部と、
    を備える伝搬パラメータ推定装置。
  2. 請求項1記載の伝搬パラメータ推定装置であって、
    前記雑音空間行列取得部は、
    前記仮想雑音空間行列Bを推定する仮想雑音空間行列計算手段と、
    前記相関低減行列Cを推定する相関低減行列計算手段と、
    を有し、
    前記仮想雑音空間行列Bの推定と前記相関低減行列Cの推定とを交互に繰り返し、その結果を用いて前記雑音空間行列Bを求める
    ことを特徴とする伝搬パラメータ推定装置。
  3. −1はあらかじめ定めた仮想の等間隔リニアアレーのモードベクトルを送受信アレーアンテナのモードベクトルに変換する変換行列Gの逆行列、Nは前記送受信アレーアンテナに到来する素波の数、nは1以上N以下の整数、Lは前記送受信アンテナの測定点の数、Tは転置を示す記号、Hは複素共役転置を示す記号、α(θ)は到来方向θにおけるL個の要素を持つモードベクトル、X=[x,x,…,xは送受信アンテナで受信されたL個の測定結果を示す測定データ、Eは信号空間固有ベクトル、Λは信号空間固有値、σは雑音空間固有値の平均値、Iは単位行列、PはP=E(Λ−σI)1/2を満たす行列、P’はP’=G−1Pを満たす行列、P’は行列P’のi行j列の要素pi,j’を
    Figure 0005579569

    のように配列した行列とし、
    行列Wと相関低減行列Cをあらかじめ定めた初期値に設定する初期設定手段と、
    Figure 0005579569

    の関係を有するFMODEを最小化するベクトルb=[b,b,…,bを求め、
    前記仮想雑音空間行列Bを、
    Figure 0005579569

    のように推定する仮想雑音空間行列計算手段と、
    (G−1)を特異値分解して、B (G−1)=UΛVとなる行列Uと
    Figure 0005579569

    のように表現できる行列Λを求め、
    Figure 0005579569

    のように行列Λを求め、前記相関低減行列Cを
    C=Λ
    のように推定し、前記送受信アレーアンテナの雑音空間行列Bと行列Wを、
    B=(G−1
    W={(BB)−11/2
    のように求める相関低減行列計算手段と、
    を有し、
    前記仮想雑音空間行列計算手段の処理と前記相関低減行列計算手段の処理とを交互に繰り返し、前記雑音空間行列Bを求める雑音空間行列取得部と、
    α(θ)=0
    を満たす電波の到来方向θ〜θを推定するパラメータ推定部と、
    を備える伝搬パラメータ推定装置。
  4. −1はあらかじめ定めた仮想の等間隔リニアアレーのモードベクトルを送受信アレーアンテナのモードベクトルに変換する変換行列Gの逆行列、Nは前記送受信アレーアンテナに到来する素波の数、Hは複素共役転置を示す記号とし、
    前記送受信アレーアンテナの雑音空間行列Bを、前記等間隔リニアアレーの雑音空間行列である仮想雑音空間行列Bと前記逆行列G−1と相関低減行列Cを用いて、
    B=(G −1
    のように求める雑音空間行列取得ステップと、
    前記送受信アレーアンテナの雑音空間行列Bを用いて電波の到来方向θ〜θを推定するパラメータ推定ステップと、
    を有する伝搬パラメータ推定方法。
  5. 請求項4記載の伝搬パラメータ推定方法であって、
    前記雑音空間行列取得ステップは、
    前記仮想雑音空間行列Bを推定する仮想雑音空間行列計算サブステップと、
    前記相関低減行列Cを推定する相関低減行列計算サブステップと、
    を有し、
    前記仮想雑音空間行列Bの推定と前記相関低減行列Cの推定とを交互に繰り返し、その結果を用いて前記雑音空間行列Bを求める
    ことを特徴とする伝搬パラメータ推定方法。
  6. −1はあらかじめ定めた仮想の等間隔リニアアレーのモードベクトルを送受信アレーアンテナのモードベクトルに変換する変換行列Gの逆行列、Nは前記送受信アレーアンテナに到来する素波の数、nは1以上N以下の整数、Lは前記送受信アンテナの測定点の数、Tは転置を示す記号、Hは複素共役転置を示す記号、α(θ)は到来方向θにおけるL個の要素を持つモードベクトル、X=[x,x,…,xは送受信アンテナで受信されたL個の測定結果を示す測定データ、Eは信号空間固有ベクトル、Λは信号空間固有値、σは雑音空間固有値の平均値、Iは単位行列、PはP=E(Λ−σI)1/2を満たす行列、P’はP’=G−1Pを満たす行列、P’は行列P’のi行j列の要素pi,j’を
    Figure 0005579569

    のように配列した行列とし、
    行列Wと相関低減行列Cをあらかじめ定めた初期値に設定する初期設定サブステップと、
    Figure 0005579569

    の関係を有するFMODEを最小化するベクトルb=[b,b,…,bを求め、
    前記仮想雑音空間行列Bを、
    Figure 0005579569

    のように推定する仮想雑音空間行列計算サブステップと、
    (G−1)を特異値分解して、B (G−1)=UΛVとなる行列Uと
    Figure 0005579569

    のように表現できる行列Λを求め、
    Figure 0005579569

    のように行列Λを求め、前記相関低減行列Cを
    C=Λ
    のように推定し、前記送受信アレーアンテナの雑音空間行列Bと行列Wを、
    B=(G−1
    W={(BB)−11/2
    のように求める相関低減行列計算サブステップと、
    を有し、
    前記仮想雑音空間行列計算サブステップの処理と前記相関低減行列計算サブステップの処理とを交互に繰り返し、前記雑音空間行列Bを求める雑音空間行列取得ステップと、
    α(θ)=0
    を満たす電波の到来方向θ〜θを推定するパラメータ推定ステップと、
    を有する伝搬パラメータ推定方法。
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