JP5575995B1 - テンションセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】真空雰囲気中であってもセンサブロックから発生するアウトガスが問題となることはなく、腐食ガス雰囲気中であってもセンサブロックの腐食が問題となることのないようにする。
【解決手段】歪みゲージ11,12が取り付けられたセンサブロック10と、センサブロック10の周囲を閉じるベローズ本体21と、センサブロック10とベローズ本体21の一方をセンサブロック10が外部に密閉状態となるように固着する第1の固着手段(22,40,60)と、センサブロック10とベローズ本体21の他方をセンサブロック10が外部に密閉状態となるように固着する第2の固着手段(23,30,50,70)とを備える。ベローズ本体21の伸縮方向がセンサブロック10に印加する検出荷重方向と直交する方向になるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、剪断荷重を検出する荷重検出素子を備えたセンサブロックを外部雰囲気に対して完全遮蔽できるようにしたテンションセンサに関する。
紙、フィルム、セロファン、織物、箔、ゴム、銅等のウェブ(可撓性をもつ長尺物)の巻き取りや巻き戻しを行う場合、巻径の変化に伴ってウェブの張力が変動する。張力が変動すると、ウェブがしわ寄り、弛み、厚み変化などを引き起こし、最悪の場合はウェブの切断に至ることもある。また、印刷工程では、張力変動によるウェブの伸び縮みは、印刷ズレを起こす原因となる。
そこで従来では、ウェブの張力をテンションセンサによって常時検出し、その張力が一定となるように巻取側リールの巻取力、あるいは巻戻側リールのブレーキ力を制御することが行われている。
図5にテンションセンサによってウェブ100の張力を検出する構造を示す(例えば、非特許文献1)。ウェブ100は検出ローラ110に右下方向から右上方向に搬送されるように懸架されている。この検出ローラ110は軸受120によって支持され、この軸受120はテンションセンサとしてのセンサブロック10の取付板130にボルト(図示せず)によって固着されている。そして、このセンサブロック10は、張力検出ローラ機構(図示せず)の架台に取り付けられた取付金具140に固着されている。
図6にテンションセンサによる張力検出の原理図を示す。センサブロック10は、取付板130と取付金具140の間に、縦方向に平行に形成されバネ部分として機能するバネ脚10a,10bを備え、その内側に歪みゲージ11,12が取り付けられている。
いま、ウェブ100が上方向と下方向に同じ張力Tで懸架され搬送されている場合、その張力を合成した荷重Fは、その荷重F方向に対するウェブ100の上側の角度をθ1、下側の角度をθ2とし、θ1=θ2、θ=θ1+θ2とすると、
F=2Tcos(θ/2)
で表される。
この荷重Fがセンサブロック10の取付板130に対して横方向(検出方向)に印加するので、そのセンサブロック10には脚10a,10bにわずかな歪み(変位)が発生し、この歪みによって歪みゲージ11,12の抵抗値が変化する。この歪みゲージ11,12はブリッジ回路(図示せず)に組み込まれており、その抵抗値の変化が張力検出電圧信号の変化として取り出される。取り出された張力検出電圧信号は、プリアンプ基板13によって増幅され、張力制御装置(図示せず)に送られる。張力制御装置では、この張力検出電圧信号を取り込み処理することよって、ウェブ100を巻取側の巻取力あるいは巻戻側のブレーキ力を制御する。これにより、ウェブ100の張力Tが所望の一定値となるように制御され、張力変動が抑制される。
ところで、現在では、ロール状に巻かれた長さ数百m〜数kmのフィルム基板を巻き戻す過程において、蒸着、スパッタリング、コーティング等の処理を行って、そのフィルム基板上に連続的に成膜することで機能性薄膜を製造するロール to ロール方式の生産技術が採用されている。この方式を利用して、スマートフォンやタブレットのプラスチック基板、有機ELやタッチパネルディスプレイ、半導体装置、太陽光パネル等の製造が行われている。このようなロール to ロールによる生産技術においても、ウェブであるフィルム基板の搬送時の張力制御が必要不可欠となってきている。
ウェブ制御装置、MJテンションセンサ、株式会社ニレコ、[2013年8月1日検索]、インターネット<URL:http://www.nireco.jp/prod/web/tension/mj.html>
上記したロール to ロール方式によって機能性薄膜を製造する際は、その製造が真空雰囲気中で行われる場合があり、このような真空雰囲気中でウェブの張力制御を行うときは、その真空雰囲気中に設置したセンサブロック10の例えば歪みゲージ11,12を貼付する接着剤やプリント基板13等の構成材料から出る有機材料がアウトガスとして引き出されて、製造ラインに悪影響を与えるおそれがある。また、このアウトガスの発生により歪みゲージ11,12の貼着力が低下してテンションセンサの寿命が短くなる恐れもある。
一方、前記ロール to ロール方式による成膜が特殊な腐食性ガス雰囲気中で行われる場合は、その腐食性ガスによってセンサブロック10が劣化し、あるいは汚染されて、最悪の場合は破損を招き、ウェブ張力制御が機能不全に陥ってウェブの脱落事故等が発生するおそれがある。
本発明は以上のような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、真空雰囲気中であってもセンサブロックから発生するアウトガスが問題となることはなく、また腐食ガス雰囲気中であってもセンサブロックの腐食が問題となることのないよう対策を施したテンションセンサを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明のテンションセンサは、一方の面に平行な方向に印加する荷重を検出する荷重検出素子が取り付けられたセンサブロックと、該センサブロックの周囲を閉じるベローズ本体と、前記センサブロックの前記一方の面と前記ベローズ本体の一方の端部を前記センサブロックが外部に密閉状態となるように固着する第1の固着手段と、前記センサブロックの前記一方の面と反対側の他方の面と前記ベローズ本体の前記一方の端部と反対側の他方の端部を前記センサブロックが外部に密閉状態となるように固着する第2の固着手段とを備え、前記ベローズ本体の伸縮方向は前記センサブロックに印加する前記荷重の方向に対して直交する方向であり、前記第1の固着手段は、前記センサブロックの前記一方の面が中央部分に固着されるとともに前記ベローズ本体の前記一方の端部が周囲に固着される円盤形状の第1のベローズ取付体と、該第1のベローズ取付体の前記センサブロックと反対側に固着される第1の取付フランジとで構成され、前記センサブロックの前記第1のベローズ取付体への取付部分が、前記第1の取付フランジと前記第1のベローズ取付体の間に装填した第1のOリングにより密閉されていることを特徴とする。
請求項2にかかる発明のテンションセンサ、一方の面に平行な方向に印加する荷重を検出する荷重検出素子が取り付けられたセンサブロックと、該センサブロックの周囲を閉じるベローズ本体と、前記センサブロックの前記一方の面と前記ベローズ本体の一方の端部を前記センサブロックが外部に密閉状態となるように固着する第1の固着手段と、前記センサブロックの前記一方の面と反対側の他方の面と前記ベローズ本体の前記一方の端部と反対側の他方の端部を前記センサブロックが外部に密閉状態となるように固着する第2の固着手段とを備え、前記ベローズ本体の伸縮方向は前記センサブロックに印加する前記荷重の方向に対して直交する方向であり、前記第2の固着手段は、前記センサブロックの前記他方の面に固着されるセンサベースと、前記ベローズ本体の前記他方の端部に固着されるリング形状の第2のベローズ取付体と、前記センサベースが中央に固着されるとともに周囲に前記第2のベローズ取付体が固着される第2の取付フランジとで構成され、前記センサベースの前記第2の取付フランジへの取付部分が、前記第2の取付フランジと前記第2のベローズ取付体の間に装填した第2のOリングにより密閉されていることを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項2に記載のテンションセンサにおいて、前記第2のベローズ取付体の側面から前記センサブロックに接続される配線が外部雰囲気中に密閉状態で引き出されていることを特徴とする
本発明によれば、センサブロックがベローズ本体と第1および第2の固着手段によって密閉され、そのセンサブロックが外部雰囲気に対して完全に遮蔽されるので、これを真空雰囲気中に配置しても、センサブロックの荷重検出素子を貼付する接着剤等からアウトガスが発生してロール to ロール方式による製造ラインに悪影響を与えることを防止できる。また、腐食性ガスの雰囲気中に配置したときでも、センサブロックに腐食が生じる恐れはなくなる。よって、ロール to ロール方式による製造ラインのウェブの張力検出に好適となる。
本発明の1つの実施例のテンションセンサの分解斜視図である。 本実施例のテンションセンサの別の角度から見た分解斜視図である。 本実施例のテンションセンサの断面図である。 本実施例のテンションセンサの張力検出ローラ機構への取り付けの説明図である。 従来のテンションセンサの張力検出ローラ機構への取り付けの説明図である。 従来のテンションセンサによる張力検出の原理説明図である。
図1、図2に本発明の1つの実施例のテンションセンサの分解斜視図を、図3に断面図をそれぞれ示す。本実施例のテンションセンサ200は、若干前述したセンサブロック10、そのセンサブロック10の周囲を密閉するベローズ20、センサブロック10の下面に取り付けられるセンサベース30、張力検出ローラ機構への取付用の第1の取付フランジ40、同じく張力検出ローラ機構への取付用の第2の取付フランジ50、センサブロック10の密閉用のOリング60,70、真空継手80、および六角穴付ボルト91〜95を備える。
センサブロック10は剛性の高い金属製であり、正面から裏面にかけて中央部分がくり抜かれた口形状を有し、互いに平行な両側のバネ脚10a,10bは、図面における上面と下面に平行に反対方向に加わる剪断荷重に応じて歪むバネ部分として機能し、その内側に荷重検出素子としての歪みゲージ11,12が貼付されている。13はその歪みゲージ11,12を辺の一部とするブリッジ回路で得られる電圧信号を増幅する増幅器が搭載されるプリアンプ基板である。このプリアンプ基板13に接続された信号線を内包するシールド付き4芯ケーブル14が、センサブロック10から外部に引き出されている。また、このセンサブロック10の上面には六角穴付ボルト93が螺合する4個のネジ穴10cが、下面にも六角穴付ボルト92が螺合する4個のネジ穴(図示せず)が、それぞれ形成されている。
ベローズ20は、円形蛇腹形状のベローズ本体21と、そのベローズ本体21の上部周囲が溶接接合で密着された円盤形状の第1のベローズ取付体22と、ベローズ本体21の下部周囲が溶接接合で密着されたリング形状の第2のベローズ取付体23とで構成され、それら全ては耐腐食性の金属で形成されている。第1のベローズ取付体22の上面には、Oリング60の装填用の円周溝22aが形成され、その円周溝22aの内側には上部が大径で中部から下部が小径の貫通した六角穴付ボルト93の挿通用の4個の段付貫通穴22bが形成され、円周溝22aの外側には六角穴付ボルト95の挿通用の8個の貫通穴22cが形成されている。また、第2のベローズ取付体23の周囲には六角穴付ボルト94の挿通用の8個の貫通穴23aが形成され、外周の適所には、センサブロック10のシールド付き4芯ケーブル14を引き出すための管ネジ(雌ネジ)穴23bが形成されている。
センサベース30は、円盤形状で金属製であり、上部が大径で中部から下部が小径の貫通した六角穴付ボルト91の挿通用の4個の貫通穴30aと、下部が大径で中部から上部が小径の貫通した六角穴付ボルト92の挿通用の4個の貫通穴30bが形成されている。
第1の取付フランジ40は円盤形状で金属製であり、周囲に等角度ピッチで上下方向に貫通した六角穴付ボルト95の螺合用の8個のネジ穴40aが形成され、内側には張力検出ローラ機構の取付板130への取付用の貫通しない4個のネジ穴40bが形成されている。
第2の取付フランジ50も円盤形状で金属製であり、上面にOリング70の装填用の円周溝50aが形成され、その円周溝50aの内側に、六角穴付ボルト92の頭部を収納する4個の有底の収納穴50bと、六角穴付ボルト91の先端部分が螺合する非貫通の4個のネジ穴50cが形成され、円周溝50aの外側に、六角穴付ボルト94の先端部分が螺合する非貫通又は貫通の8個のネジ穴50dが形成されている。
なお、本実施例では、請求項記載の第1の固着手段は、第1のベローズ取付体22と第1の取付フランジ40とOリング60とによって構成される。また、第2の固着手段は、センサベース30と第2のベローズ取付体23と第2の取付フランジ50とOリング70とによって構成される。
さて、以上説明した構成要素を有するテンションセンサ200の組み立ては、以下のようにして行われる。まず、センサブロック10の下面にセンサベース30を取り付ける。このときは、4個の六角穴付ボルト92の先端をセンサベース30の裏面から4個の貫通穴30bに挿入し、センサブロック10の下面のネジ穴に、六角棒レンチを使用して螺合する。これにより、センサブロック10の下面にセンサベース30の上面が強固に取り付けられる。
次に、センサブロック10が取り付けられたセンサベース30を、第2の取付フランジ50に取り付ける。このときは、4個の六角穴付ボルト91の先端をセンサベース30の上面から4個の貫通穴30aに挿入し、第2の取付フランジ50のネジ穴50cに、六角棒レンチを使用して螺合することによって行う。これにより、センサベース30の下面に第2の取付フランジ50の上面が強固に取り付けられる。このとき、センサベース30をセンサブロック10に固着している4個の六角穴付ボルト92の頭部は、第2の取付フランジ50の収納穴50bの内に位置し、組み立ての支障にはならない。
次に、センサブロック10をベローズ20に取り付ける。このときは、センサブロック10のシールド付き4芯ケーブル14を第2のベローズ取付体23の管ネジ(雌ネジ)穴23bから外側に引き出しておいてから、4個の六角穴付ボルト93の先端を第1のベローズ取付体22の上面の4個の段付貫通穴22bから挿入し、センサブロック10の上面の4個のネジ穴10cに、六角棒レンチを使用して螺合することによって行う。これにより、センサブロック10がその周囲をベローズ本体21に囲まれた状態で、第1のベローズ取付体22の下面に強固に取り付けられる。
次に、ベローズ20の第2のベローズ取付体23を第2の取付フランジ50に取り付ける。このときは、第2の取付フランジ50の円周溝50aにOリング70を装填し、そのOリング70に押しつけるように第2のベローズ取付体23の下面を載せてから、8個の六角穴付ボルト94の先端を第2のベローズ取付体22の上面の8個の貫通穴23aから挿入し、第2の取付フランジ50のネジ穴50dに、六角棒レンチを使用して螺合する。これにより、ベローズ20の下部の内側は、Oリング70によって外部から完全に遮蔽される。
次に、ベローズ20の第1のベローズ取付体22に第1の取付フランジ40を取り付ける。このときは、第1のベローズ取付体22の円周溝22aにOリング60を装填し、そのOリング60に押しつけるように第1の取付フランジ40を載せてから、8個の六角穴付ボルト95の先端を第1のベローズ取付体22の貫通穴22cの下方から上方に挿入し、第1の取付フランジ40の8個のネジ穴40aに、六角棒レンチを使用して螺合する。これにより、ベローズ20の上部の内側は、Oリング60によって外部から完全に遮蔽される。
最後に、シールド付き4芯ケーブル14に真空継手80を挿入して、その真空継手80を第2のベローズ取付体23の管ネジ(雌ネジ)穴23bに螺合する。そして、電線管(図示せず)をシールド付き4芯ケーブル14に挿入してその先端を真空継手80に真空接続すれば、この真空継手80により、ベローズ20の内部、つまりセンサブロック10に通じる管ネジ(雌ネジ)穴23bが外部に対して遮蔽される。このとき、電線管の他端が大気圧に通じていれば、ベローズ20の内側はその電線管を経由して大気圧となる。
以上のようにして組み立てられたテンションセンサ200は、第1の取付フランジ40の上面に平行な方向に加わる検出方向の荷重が第1のベローズ取付体22を介してセンサブロック10の上面に平行な方向に印加し、第2の取付フランジ50の下面に平行な方向に加わる検出方向の荷重の反力がセンサベース30を介してセンサブロック10の下面に平行な方向に印加し、これに応じてバネ脚10a,10bが撓むことで、歪みゲージ11,12に抵抗変化が発生し、検出方向の荷重を検出することができる。
このとき、センサブロック10に印加される検出方向の荷重はベローズ本体21にも印加されるが、その荷重の方向はベローズ本体21と直交する方向であり、ベローズ本体21の弾性撓みによって吸収されるので、センサブロック10の歪みゲージ11,12が検出する歪みに影響を与えることはない。つまり、センサブロック10の歪みゲージ11,12の検出精度がベローズ20の影響によって低下することはない。
本実施例では、ベローズ20の上側を円盤形状の第1のベローズ取付体22によって予め閉じた形態のものとし、リング形状の第2のベローズ取付体23の側からセンサブロック10を挿入したものである。第2のベローズ取付体22は開放されており、この第2のベローズ取付体22の側を閉じるために、センサブロック10にセンサベース30を取り付け、そのセンサベース30を第2の取付フランジ50に取り付けることで、センサブロック10の下側を閉じている。
図4に本実施例のテンションセンサ200を張力検出ローラ機構に組み込んだ様子を示す。テンションセンサ200は、その第2の取付フランジ50が張力検出ローラ機構の架台に取り付けられた取付金具140にネジ(図示せず)で固着され、第1の取付フランジ40が取付板130にネジ(図示せず)で固着され、その取付板130に検出ローラ110の軸受120がネジで取り付けられている。
以上から、本実施例のテンションセンサは、センサブロック10の周囲がベローズ20と第1および第2の取付フランジ40,50とOリング60,70によって密閉される。このため、そのセンサブロック10が外部雰囲気に対して完全に遮蔽されることになるので、このテンションセンサを真空雰囲気中に配置しても、センサブロック10の歪みゲージ11,12を貼付する接着剤等からアウトガスが発生してロール to ロール方式による製造ラインに悪影響を与えることを防止できる。また、腐食性ガスの雰囲気中に配置しても、センサブロック10に腐食が生じる恐れはなくなる。よって、ロール to ロール方式による製造ラインのウェブの張力検出に好適なテンションセンサを実現することができる。
なお、以上の実施例では、センサブロック10のバネ脚10a,10bが上から下まで同じ断面積同じ断面形状の例で説明したが、そのセンサブロック10のバネ脚10a,10は、上下方向の1又は2以上の同一レベルにおいて、その断面積断面形状を他の部分よりも小さくした同一形状にすることもできる。この場合は、より小さい剪断荷重までも高精度に検出することができる。
また、本実施例では、荷重検出素子として、荷重に応じて変位し伸縮することにより抵抗値が変化する歪みゲージ11,12を用いたが、これに限られるものではなく、微少変位を検出できる荷重検出素子であればよい。例えば、荷重に応じて変化する磁歪素子の透磁率を電気信号として取り出す磁歪式、荷重に応じて変化する2個の電極間の静電容量を検出する静電容量型、荷重に応じて自転軸と直交する軸についての振れ回り運動を検出するジャイロ型等のロードセルを使用できる。
10:センサブロック、10a、10b:バネ脚、10c:ネジ穴、11,12:歪みゲージ、13:プリアンプ基板、14:シールド付き4芯ケーブル
20:ベローズ、21:ベローズ本体、22:第1のベローズ取付体、22a:円周溝、22b:段付貫通穴、22c:貫通穴、23:第2のベローズ取付体、23a:貫通穴、23b:管ネジ(雌ネジ)穴
30:センサベース、30a:貫通穴、30b:貫通穴
40:第1の取付フランジ、40a:ネジ穴、40b:ネジ穴
50:第2の取付フランジ、50a:円周溝、50b:収納穴、50c:ネジ穴、50d:ネジ穴
60,70:Oリング
80:真空継手
91〜95:六角穴付ボルト
100:ウェブ
110:検出ローラ
120:軸受
130:取付板
140:取付金具

Claims (3)

  1. 一方の面に平行な方向に印加する荷重を検出する荷重検出素子が取り付けられたセンサブロックと、該センサブロックの周囲を閉じるベローズ本体と、前記センサブロックの前記一方の面と前記ベローズ本体の一方の端部を前記センサブロックが外部に密閉状態となるように固着する第1の固着手段と、前記センサブロックの前記一方の面と反対側の他方の面と前記ベローズ本体の前記一方の端部と反対側の他方の端部を前記センサブロックが外部に密閉状態となるように固着する第2の固着手段とを備え、前記ベローズ本体の伸縮方向は前記センサブロックに印加する前記荷重の方向に対して直交する方向であり、
    前記第1の固着手段は、前記センサブロックの前記一方の面が中央部分に固着されるとともに前記ベローズ本体の前記一方の端部が周囲に固着される円盤形状の第1のベローズ取付体と、該第1のベローズ取付体の前記センサブロックと反対側に固着される第1の取付フランジとで構成され、
    前記センサブロックの前記第1のベローズ取付体への取付部分が、前記第1の取付フランジと前記第1のベローズ取付体の間に装填した第1のOリングにより密閉されていることを特徴とするテンションセンサ。
  2. 一方の面に平行な方向に印加する荷重を検出する荷重検出素子が取り付けられたセンサブロックと、該センサブロックの周囲を閉じるベローズ本体と、前記センサブロックの前記一方の面と前記ベローズ本体の一方の端部を前記センサブロックが外部に密閉状態となるように固着する第1の固着手段と、前記センサブロックの前記一方の面と反対側の他方の面と前記ベローズ本体の前記一方の端部と反対側の他方の端部を前記センサブロックが外部に密閉状態となるように固着する第2の固着手段とを備え、前記ベローズ本体の伸縮方向は前記センサブロックに印加する前記荷重の方向に対して直交する方向であり、
    前記第2の固着手段は、前記センサブロックの前記他方の面に固着されるセンサベースと、前記ベローズ本体の前記他方の端部に固着されるリング形状の第2のベローズ取付体と、前記センサベースが中央に固着されるとともに周囲に前記第2のベローズ取付体が固着される第2の取付フランジとで構成され、
    前記センサベースの前記第2の取付フランジへの取付部分が、前記第2の取付フランジと前記第2のベローズ取付体の間に装填した第2のOリングにより密閉されていることを特徴とするテンションセンサ。
  3. 請求項に記載のテンションセンサにおいて、
    前記第2のベローズ取付体の側面から前記センサブロックに接続される配線が外部雰囲気中に密閉状態で引き出されていることを特徴とするテンションセンサ。
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