JP5575792B2 - 航空機エンジンの異常検出 - Google Patents

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Description

本発明は、航空エンジンの監視の分野に関する。特に、本発明は、航空エンジンの制御手段の異常の検出に関する。より詳細には、本発明は、ターボジェットの圧縮機におけるステータ弁を調節する回路の動作異常の検出に関する。
航空産業または宇宙産業などの多くの産業において、監視ツールを利用するのが一般的である。
しかしながら、航空エンジンの異常の監視または検出は、経時的に別個に不連続的に非常に多くのエンジン要素を観察することで行われることが多い。
このような観察により、分析にかなりの計算時間を要する非常に多量のデータが生じる。
また、異常が間違って示される、またはエンジン要素の正確な動作を連続して監視する適切な指標がないために事象が検知されずに、前記要素が故障していることもあり得る。
本発明は、航空エンジンの異常を検出する方法であって:
前記航空エンジンの制御手段の挙動モデルを、前記制御手段に関する、および以前の挙動の測定値と前記制御手段の状態および制御の測定値とを含むデータセットの関数として前記制御手段の挙動をモデル化する時系列回帰を使用して、定義するステップと、
各新規データセットに対して前記挙動モデルを連続して再計算するステップと、
前記エンジンの動作異常を表す前記制御手段の挙動異常を検出するために、前記挙動モデルの統計的変動を監視するステップとを含む方法を提供する。
したがって、方法により、最小数の測定値および最適計算時間を使用する粗いモデルを使用してエンジンの挙動異常を検出することができる。特に、毎回ごく少数の測定値を使用しながら連続して制御手段の挙動の粗いモデルを再計算することによって、また経時的にモデルの変動を追跡することによって、制御手段のドリフトを予測して検出することができる。
方法はさらに:
前記制御手段に関する初期データセットを収集するステップと、
前記初期データを、専門家によって確立された基準を使用して定義された状況指標によって識別された異なる飛行状況を表す複数の一定区間に分割するステップと、
各飛行状況に対して基準挙動モデルを定義するステップとを含む。
したがって、方法は、エンジンの利用条件を考慮に入れ、飛行段階を分析および分類するためのツールを組み込んで、操作を連続的にすることができる。さらに、条件付きの保守要件に関しては、外部条件が安定し予め定義されているテストでは方法を適用するだけで十分である。
方法はさらに:
経時的に、前記制御手段に関する現在のデータセットを収集するように作動するステップと、
前記現在のデータセットのコンテンツを所定時間メモリバッファに記憶するステップと、
前記現在のデータセットから、推定される状況指標を計算して前記所定の時間に固有の現在の飛行状況を識別するステップと、
前記現在のデータセットおよび前記現在の飛行状況に対応する現在の挙動モデルを計算するステップと、
前記現在の挙動モデルと前記現在の飛行状況に対応する前記基準挙動モデルとの間の挙動距離を推定するステップと、
前記挙動距離が所定の正規性閾値より大きい場合に、前記制御手段の挙動異常を検出するステップとを含む。
したがって、挙動モデルは較正されると、エンジンの動作不具合を検出するために、エンジンの少ない数の要素の挙動に焦点を絞って、基準モデルと現在のモデルとの距離を計算することによってリアルタイムで容易に適用される。当然、不具合の検出によって、続いて不具合の位置を特定するのが容易になる。
本発明の第2の態様では、前記挙動モデルは、以下のステップで定義された有理フィルタである:
ローパスフィルタを差し引いて、各飛行状況で推定される局所分散に対して正規化することで前記初期データセットを標準化するステップと、
前記制御手段の現在の挙動を表す現在の瞬間における出力ベクトルy(t)を、前の挙動測定値を表す前の瞬間における出力ベクトルy(t−i)の関数として、また現在の瞬間における入力ベクトルx(t)および前の瞬間における入力ベクトルx(t−i)を含む入力ベクトルの関数として表す数式であり、各入力ベクトルは前記制御手段の前記コマンドおよび状態の測定値を統合することで構成される複数の数式を定義するステップと、
前記複数の数式を使用して、各飛行状況に対して基準有理フィルタを定義するステップと、
前記複数の数式を使用して、前記現在のデータセットおよび前記現在の飛行状況に関する現在の有理フィルタを計算するステップ。
したがって、有理フィルタを使用して制御手段をモデル化することによって、ほとんど計算時間を必要とせず、粗いモデルから挙動の重要な変動を検出することができる非常に優れた外挿法が得られる。
前記複数の数式の各々の数式は、
A(q)y=B(q)x
によって時間領域において解析的に示された前記出力ベクトルと入力ベクトルとの一次方程式に対応することができる。
この場合、A(q)は、
A(q)=1+a−1+a−2+・・・+ara−ra
の形の実多項形式であり、
また、B(q)は、実多項式であり、各々の係数は入力ベクトルと同じ次元の線形ベクトルであり、以下の式を有する:
B(q)=b+b−1+b−2+・・・+brb−rb
この場合、
−1(x(t))=x(t−1)
である。
したがって、有理フィルタは、複素平面における零点と極とによる特有の方法で容易に識別され得る。このことにより、挙動モデルの状態変化を追跡することが容易になる。
変形例では、方法は、
前記現在の飛行状況に対応する前記現在の有理フィルタに関連付けられた多項式から現在の零点と極とを抽出するステップと、
専門的基準を使用して、前記現在の零点および極から、また前記制御手段に関する取得コンテンツを表す他の情報から、前記現在の飛行状況の正規性指標を計算するステップと、
前記正規性指標と対応する正規性閾値との距離が所定値より大きい場合に、前記制御手段の挙動異常を検出するステップとを含む。
したがって、有理分数の固有の特徴(零点と極)から制御手段の挙動異常を検出するために、これらの特徴の統計的変動を追跡するのを容易にする距離を定義することができる。
変形例では、方法は:
前記制御手段のダイナミックレンジに適した関数を使用して、距離を定義するステップと、
基準有理フィルタと現在の有理フィルタとの前記距離が所定値より大きい場合に、前記制御手段の挙動異常を検出するステップとを含む。
したがって、制御手段の挙動異常を検出するのに、零点と極とを使用せずにより一般的な基準を直接使用することができる。
本発明の一実施例では、前記制御手段は、ターボジェットの低圧圧縮機および高圧圧縮機におけるステータ弁を制御し、飛行状況に応じて前記圧縮機の構造を変更する働きをするアクチュエータを操作する調整回路に相当し、前記調整回路に関する前記データセットは、アクチュエータの位置に関するデータ、および前記低圧圧縮機のシャフトの第1の回転速度N1と、前記高圧圧縮機のシャフトの第2の回転速度N2と、圧縮機から下流側の圧力Pと、燃料流量Wと、アクチュエータのためのコマンドを含む外部データを含む。
したがって、方法は、非常に少ない数のパラメータの変動を観察することによって、弁調整回路のドリフトを予測して検出するのに役立つ。
この実施例では、方法は:
アクチュエータの前の位置に対応する前の瞬間における出力変数y(s;s<t)の関数として、また過去と現在の瞬間における前記外部データに対応する入力変数
x(s)=(x(s);s≦t)j=1・・・k
の関数として、アクチュエータの現在の位置に対応する現在の瞬間における出力変数y(t)の挙動をモデル化するために、
Figure 0005575792
の形の多項式の分数の有理フィルタ(F(w))j=1・・・kによる周波数スペクトルで表され、
この場合、
Figure 0005575792
であり、また
Figure 0005575792
である定常状況離散自己回帰フィルタを定義するステップと、
ベンチテストの段階で測定され記憶された初期入力および出力変数(x(s),y(s))を表す初期デジタルデータを収集するステップと、
前記初期デジタルデータから飛行状況を識別するステップと、
各飛行状況に対して、前記有理フィルタ(F(w))j=1・・・kの前記多項式の分数の階数rとrとの最適な組を計算するステップと、
各飛行状況に対して、基準有理フィルタ
Figure 0005575792
を計算するステップとを含む。
上述の方法により、有効で非常に実装しやすい挙動モデルを構築することができる。また、階数の最適な組を選択することは、挙動モデルの尤度さらにロバスト性を最適化する。
方法はさらに:
入力および出力変数(x(s),y(s))を表すデジタル測定値をメモリバッファに経時的に記憶して、N測定値サンプル:
={(x(s),y(s));s∈[t−N+1,・・・t]}
を形成するステップと、
前記N測定値サンプルの安定性をテストするステップと、
現在の飛行状況を識別し、その分類の質
FR∈[0,1]
を推定するステップと、
前記現在の飛行状況に関連付けられた最適な組の階数に対する現在の有理フィルタ(F(w))j=1・・・kを推定するステップと、
前記現在の有理フィルタ(F(w))j=1・・・kを、同じ飛行状況に対応する基準有理フィルタ
Figure 0005575792
と比較するステップと、
前記現在の有理フィルタ(Fj(w))j=1・・・kと前記基準有理フィルタ
Figure 0005575792
との差が所定値より大きい場合に、前記調整回路の挙動異常を示すステップとを含む。
上述の方法により、外部条件に応じて、また弁のコマンド入力に応じてアクチュエータの位置の変動を観察するだけで、エンジンの異常を検出することができる。
本発明の方法の一態様によれば、前記現在の有理フィルタ(Fj(w))j=1・・・kと前記基準有理フィルタ
Figure 0005575792
とを比較するステップは:、
ベンチテスト段階で測定されたアクチュエータの実位置を表す出力変数と前記現在の基準有理フィルタ
Figure 0005575792
により推定されるアクチュエータの位置を表す対応出力変数との基準平均二乗誤差MSEを計算するステップと、
リアルタイム測定で測定されたアクチュエータの実位置を表す現在の出力変数と現在の有理フィルタ(Fj(w))j=1・・・kによって推定されるアクチュエータの位置を表す対応出力変数との現在の平均二乗誤差MSEを計算するステップと、
前記現在の平均二乗誤差MSEと前記基準平均二乗誤差MSEとの比e
Figure 0005575792
によって定義される差を計算するステップと、
前記比eが所定値より大きい場合に異常を示すステップとを含む。
本発明の方法の別の態様によれば、前記現在の有理フィルタ(Fj(w))j=1・・・kと前記基準有理フィルタ
Figure 0005575792
とを比較するステップは:
ぞれぞれの入力変数x(t)の周波数帯域にわたって、前記現在の有理フィルタ(Fj(w))j=1・・・kと前記基準有理フィルタ
Figure 0005575792
とによって重み付けされた積分によって、局所指標e
Figure 0005575792
この場合、
Figure 0005575792
また、
jj(τ)=E[x(t),x(t−τ)]
の数列e=(ej=1・・・kを計算するステップと、
前記局所指標e間の相関技術を使用して、局所的スコア
Figure 0005575792
の数列z=(zj=1・・・kを計算するステップであって、この場合、
Figure 0005575792
は局所指標eと他の局所指標との間の推定量であり:
Figure 0005575792
この場合、cj,iは回帰係数であるステップと、
マハラノビス距離を使用して、大域的スコアZ
Figure 0005575792
この場合、
Figure 0005575792
は、共分散行列Σを使用してベンチテスト段階で計算されたzの平均であるようなZを計算するステップと、
大域的スコアZに飛行状況の分類の質係数QFR∈[0,1]を掛けることによって、最終スコア
FR×Z
を計算するステップと、
最終スコアQFR×Zの値が所定値を超えた場合に、挙動異常警告を示すステップとを含む。
本発明はさらに:
制御手段に関するデータセットで前記制御手段の前の挙動の測定値とコマンドおよび状態の測定値とを含むデータセットの関数として前記制御手段の挙動をモデル化する時系列回帰を使用して、前記航空エンジンの制御手段の挙動モデルを定義するための手段と、
各新規データセットに対して前記挙動モデルを連続して再計算するための手段と、
前記エンジンの動作異常を表す前記制御手段の挙動異常を検出するために、前記挙動モデルの統計的変動を監視するための手段とを備える、航空エンジンの異常を検出するシステムを提供する。
本発明はさらに、プロセッサ手段によって実行されるときに、上述のステップに従う検出方法を実施するための命令を含むコンピュータプログラムを提供する。
本発明の装置および方法の他の特徴および利点は、非限定的な例として添付図面を参照して考察された以下の説明を読めばより明らかになる。
航空エンジンの異常を検出するのに適した本発明のシステムおよび方法を実装されたハードウェア手段の斜視図である。 図1の航空エンジンの異常を検出する際の主なステップを示したフローチャートである。 図1の航空エンジンの飛行状況の一例を示す図である。 本発明の有理フィルタによって航空エンジンを監視するための手段の挙動をモデル化する際の主なステップを示したフローチャートである。 航空エンジンの調整回路のための本発明の検出システムの一例の高度な略式図である。 図5の調整回路の挙動をモデル化するための主なステップを示す図である。 図5の調整回路の挙動をモデル化するための主なステップを示す図である。
図1は、航空エンジンまたはターボジェット1の異常を検出するための本発明のシステムまたは方法において実装されるハードウェア手段を示す。システムは、エンジン1の状態を表す制御信号またはデータと共にエンジン1の動作に影響を与える可能性のある外部または内部コンテキストデータを測定するための複数のセンサ3a−3eを含む。システムはさらに、本発明の方法を実施するように設計されたコンピュータプログラムを実行するのに適したコンピュータまたはコントローラなどのデータプロセッサ手段5を有する。プロセッサ手段5は、通常はコンピュータ内で見られるハードウェア手段を備える。より詳細には、これらのプロセッサ手段5は、本発明の方法のプログラムの命令シーケンスを実行する中央ユニット7と、実行されるデータおよびプログラムを記憶する中央メモリ9と、データを保存するデジタルデータ格納手段または媒体11と、入力周辺機器(センサ3a−3e、キーボード、マウス・・・)と、検出結果を利用可能にするための出力周辺機器(音放射体13、光信号15、スクリーン17、プリンタ19・・・)とを備える。
本発明は、エンジン1の挙動の異常の検出、特に、エンジン1の制御または調整手段21の挙動異常の検出によるものであり、この異常がエンジン1の動作の異常を表す。
本発明によれば、プロセッサ手段5は、航空エンジン1の制御手段21の挙動モデルを時系列回帰として定義するように設定される。制御手段21の挙動は、制御手段21に関するデータセットで制御手段21の前の挙動の測定値とコマンドおよび/または状態の測定値とを含むデータセットの関数としてモデル化される。
さらに、プロセッサ手段5は、制御手段21の挙動異常を検出するために、各新規データセットに対して、連続してこの挙動モデルを再計算して、挙動モデルの統計的変動を監視するように設定される。特に、計算を容易にするために、一定の確率論的定式化を実施する離散回帰モデルで制御手段21の時間挙動を表すことが有利である。
図2は、航空エンジン1の異常を検出するための本発明の方法の主なステップを示す。これらのステップは、本発明の検出システムのプロセッサ手段5によって実施されるものと留意されるべきである。
ステップE1からE3は、挙動モデルを制御手段21の前の挙動の測定値とコマンドおよび状態の測定値との関数として定義するステップに関する。
ステップE4からE7は、各新規測定値に対して時間の経過と共に挙動モデルを再計算するステップに関する。
ステップE8、E9は、挙動モデルの変動を測定するステップに関し、制御手段21の異常の検出につながる。
特に、ステップE1で、プロセッサ手段5は、制御手段21に関するデータで、ベンチテスト段階で測定され格納手段11に記憶されるデータに対応する初期データを収集するように設定される。
ステップE2で、プロセッサ手段5は、初期データセットを、実際の飛行状況時に観測される区間と同様の区間を表す複数の一定区間に分割するように設定される。種々の飛行状況は、専門家によって規定された基準を使用して定義された複数の状況指標によって識別され得る。
この選択または分割は、これらの段階のそれぞれに対する確率的指標を提案する専門家によって規定された定義を適用して達成される。したがって、これらの指標は、識別された飛行状況のそれぞれに対する所与の飛行状況における確率に関する指標となる。その後、最も可能性の高い飛行状況FRが、指標に対して確率閾値によって定義された分類の質係数または基準
FR∈[0,1]
を適用して承認され得る。
図3はエンジンの回転速度の関数として定義された飛行状況の一例を示す図である。この例では、安定飛行状況は、地上におけるアイドリング段階R1、R6(地上アイドル)と、巡航段階R3とを含む。定常(安定)区間または段階は、エンジンの回転速度の準定常測定値によって定義される。離陸時R2の加速、下降時R4の減速、または逆推力R5などの遷移段階は定常段階ではなく、したがって、定常確率過程をモデル化するのに使用できない。
さらに、飛行状況は、基本的に3つの状況指標、つまり、最小の区間時間、区間が特定のクラスの飛行状況の一部を形成することを示す基準値、公差値によって識別され得る。この分類が基本的に地上で実施される場合、航空機の高度または姿勢などの他のパラメータを含む必要がないことは留意されるべきである。
ステップE3で、プロセッサ手段5は、各飛行状況に対して制御手段21の挙動を予測するのに適した基準挙動モデルを、前の挙動の関数として、また前および現在の両方の他の測定値の関数として定義するように設定される。
その後、基準挙動モデルがリアルタイムで適用される。
したがって、ステップE4で、プロセッサ手段5は、制御手段21に関する現在のデータセットを経時的に収集することから始める。このデータは、例えば、エンジン1の環境を感知する種々のセンサ3aから3eから得られたものである。
ステップE5で、プロセッサ手段5は、所定時間の間、現在のデータセットのコンテンツをメモリバッファ23(例えば、格納手段11内に含まれる)に記憶するように設定される。
ステップE6で、プロセッサ手段5は、現在のデータセットを使用して、所定の時間に固有の現在の飛行状況を識別するための状況指標の推定値を計算するように設定される。現在の飛行状況が識別された場合、方法は次のステップE7に移り、識別されなかった場合、続いて新規データが取得される。
現在の飛行状況が識別されると、プロセッサ手段5は、ステップE7のときに、現在のデータセットおよび現在の飛行状況に対応する現在の挙動モデルを計算するように設定される。現在の挙動モデルは、同じ飛行状況に対応する基準挙動モデルに関するステップE3の定義を使用して計算される。
ステップE8で、プロセッサ手段5は、現在の挙動モデルと同じ飛行状況に対応する基準挙動モデルとの挙動距離を推定するように設定される。
その後、ステップE9で、プロセッサ手段5は、挙動距離が所定の正規性閾値より大きい場合に制御手段21の挙動異常を検出するように設定される。
例として、制御手段21の挙動は、線形または非線形有理関数に基づいた有理フィルタによってモデル化されてもよい。特に、有理フィルタは、自己回帰定常過程モデル化において非常に有効であると言える。
図4は、有理フィルタによって制御手段21の挙動をモデル化するための主なステップを示す。
ステップE11で、プロセッサ手段5は、有理フィルタを較正するために、各飛行状況に対して制御手段21のベンチテストの段階で測定され記憶されたデジタルデータに対応する初期データセットを構成するように設定される。
ステップE12で、プロセッサ手段5は、ローパスフィルタを差し引いて、各飛行状況に対して推定される局所的分散に対して正規化することによって、このデジタルデータを標準化するように設定される。
ステップE13で、プロセッサ手段5は、複数の数式を定義するように設定される。各数式は、例えば、制御手段21の現在の挙動を表す現在の瞬間における出力セクタy(t)を、前の挙動測定値を表す前の瞬間(すなわち、瞬間t−1,...,t−i,...0)における出力ベクトルy(t−i)の関数として、また現在の瞬間における現在の入力ベクトルx(t)と前の瞬間における入力ベクトルx(t−i)とを含む入力ベクトルの関数として表すことができる。各入力ベクトル(現在または前)は、制御手段21の(現在または前の)コマンドおよび状態の測定値を統合することで構成され得る。
例として、各数式は、
A(q)y=B(q)x
の形を有する一次方程式によって時間領域で分析的に示された出力ベクトルと入力ベクトルとの関係に対応することができる。この場合、A(q)は、
A(q)=1+a−1+a−2+・・・+ara−ra
の形の最高が1である実多項式であり、
B(q)は、
B(q)=b+b−1+b−2+・・・+brb−rb
の形を有する、各係数が入力ベクトルと同じ次元の線形ベクトルである実多項式である。この場合、q−1は、
−1(x(t))=x(t−1)
によって定義される遅延演算子である。
これらの多項式は、複素平面における根(零点および極)によって一意的に識別され得る。
ステップE14で、プロセッサ手段5は、複数の数式を使用して、各飛行状況に対して基準有理フィルタ(基準挙動モデルに対応する)を定義するように設定される。
有理フィルタの第1の較正ステップは、多項式A(q)およびB(q)の階数を定義するステップを含む。値は、多項式A(q)の次数に対して、さらにB(q)によって、追跡された変数の各々に対して定義された各多項式の次数に対して選択される必要がある。
モデルの尤度は、当然、モデルによって使用されるパラメータの数とともに増大するので、推定されるモデルの質およびロバスト性を効果的に監視することができる補償基準を使用するのが有利である。
多項式の係数は、自己回帰式を満たすモデル化プロシージャのときに測定された値に回帰を行うことで、従来の補間予測技術によって計算され得る。階数を選択するのに、これらの回帰技術が大量のデータに適用され、それにより同時に多項式の係数を推定して補償尤度を推定し、挙動モデルのロバスト性をテストすることができる。ロバスト性は、挙動モデルの係数を推定するのに使用されなかったデータで実行されるモデルの質の尺度である。
自己回帰一次方程式で維持される階数は、専門知識により決定された基準にしたがって、挙動モデルの尤度およびそのロバスト性を最適化する階数である。
有理フィルタは較正されると、リアルタイムでの適用に適するようになる。したがって、ステップE15で、プロセッサ手段5は、経時的に、制御手段21に関する現在のデータセットを収集し、メモリバッファ23内に記憶するために作動するように設定される。
有利には、メモリバッファ23は、前のステップで推定された階数、および飛行状況を識別し多項式A(q)およびB(q)の係数の計算に必要な回帰技術を適用するのに必要である最小量のデータを使用して定義された固定サイズのメモリバッファである。メモリバッファ23は、新規測定値の余地を残すために最も古いデータが削除されるようにスライドバッファとして動作することができる。
各瞬間において、飛行状況指標が推定される。この推定により、メモリバッファ23に記憶されている測定時間全体にわたって承認されている飛行状況の1つが得られる。特定の状況が識別されると、方法は次のステップE16に移る。
ステップE16で、現在の飛行状況が識別されると、プロセッサ手段5は、複数の数式を使用して、現在のデータセットおよび現在の飛行状況に関する現在の有理フィルタ(現在の挙動モデルに対応する)を計算するように設定される。
現在の有理フィルタの選択または計算は、現在の飛行状況に対応し、自己回帰モデルのトレーニング技術を実行する標準化の近似を含む。この較正は、以前に地上での較正時に計算された係数を適応させる方法を使用して、多項式A(q)およびB(q)に対する数式を推論するために、メモリバッファ23のデータにおいて実行される。計算された係数のいくつかは信頼できない可能性がある場合もある。このような状況では、方法は、直接次のステップE17に移る。
線形有理フィルタは、多項式の係数よりも、より安定的な固有の指標(零点および極)によって定義することができない。
ステップE17で、プロセッサ手段5は、各飛行状況に対して、現在の有理フィルタに関連付けられた多項式A(q)およびB(q)の複素平面における現在の零点(B(q)の根)および極(A(q)の根)を抽出するように設定される。実際の大きさ(例えば、複素共役零点の組の絶対値および位相)のみを保存する前処理の後、これらの現在の零点および極はテーブル(例えば、格納手段11に記憶されている)に、エンジン1の制御手段21に関する取得コンテキストを表す他の情報(例えば、外部温度、圧力、航空機の高度など)と共に記憶される。
各飛行状況に対してこのように作成されたテーブルは、較正プロシージャ(後述する)で使用されることができ、較正プロシージャにより、例えば、専門家の基準に従って、正規性閾値の定義(すなわち、制御手段21の正規性拒否検査)につながる係数の分布が定義される。
極および零点の通常の仮定の下で尤度として計算される正規性指標の場合には、これらの正規性閾値の1つを超えることにより、異常警告が発せられる。この場合、これらの事象の発生を管理して警告を管理するために、決定論理が実装され得る。
特定の飛行状況に対して、経時的に有理フィルタの零点および極を計算して記憶した後、較正プロシージャは、最初に、取得コンテキストから開放されるように、コンテキスト測定値および他の係数における回帰によって各係数に再調整を適用するステップを含むことは留意されるべきである。
その後、回帰有理フィルタに関する偏差が、全体として見た再調整係数のベクトルの分布を推定することでモデル化される。例えば、分布推定のモデルとしてホテリングT乗を使用することが可能である。
この分布モデルのパラメータは、専門家によって正規であると見なされるデータ系列において推定される。正規性閾値は、この分布の量として定義される。このモデルにより、通常のノイズとして現れるものと制御手段21の挙動の変化とを区別することができる。
したがって、現在の飛行状況に対して、もし異常が少しでもあれば、その異常を検出するために、プロセッサ手段5は、ステップE18で、専門的な基準を基に、現在の零点および極から、また制御手段21に関する取得コンテキストを表す他の情報から正規性指標を計算するように設定される。プロセッサ手段5は、その後、正規性指標と対応する正規性閾値との距離が所定値より大きい場合に、制御手段21の挙動の異常を検出することができる。
さらに、零点および極を利用せずに、制御手段21のダイナミックレンジに適した関数を使用して、例えば、残留エネルギー変動を利用することで距離を推定することも可能であることは留意されるべきである。この条件では、制御手段21の挙動異常は、基準有理フィルタと現在の有理フィルタとの距離が所定値より大きい場合に検出することができる。
本発明の一例では、制御手段21は、ターボジェットの圧縮機のステータ弁を制御するアクチュエータを操作する調整回路に相当する。
図5は、ターボジェット1の軸方向圧縮機27a、27bのステータ弁25a、25bの動作異常を検出するために調整回路21a(実線で示されている)とサーボ制御ループ21b(破線で示されている)とを含む本発明の検出システムの一例の高度の略式図である。
一般に、ターボジェット1は、上流側に低圧(LP)圧縮機27aと、下流側に高圧(HP)圧縮機27bとを有する。
さらに、ステータ弁25a、25bは、飛行状況、外部条件、コマンド入力に応じて圧縮機27a、27bの構造(geometry)を変更する働きをする。これらのステータ弁は、結合された2つのアクチュエータ29(例えば、油圧アクチュエータ)を操作する閉調整回路21aによって制御される。当然、アクチュエータ29は、同様に十分な電気機械的または電気的アクチュエータとすることができる。
したがって、この例では、制御手段21は、有理フィルタ31を含むサーボ制御ループ21bによってモデル化されたアクチュエータ29を操作する調整回路21aに相当する。
アクチュエータ29の出口における位置または運動は、線形可変差動変圧器(LVDT)位置センサ3aによって測定される。アクチュエータ29は、比例積分微分(PID)調整器33によって送られる入力コマンドによって制御される。
入力コマンドは、全自動デジタルエンジンコントローラ(FADEC)39によって送信されたコマンド値を使用して算術演算子37を介して修正された飛行中のパワー要求に応じてセットポイント35によって定義される。FADEC39は、LVDT位置センサ3aによって測定されたアクチュエータの出口位置に応じてコマンド値を計算する。
さらに、システムは、コマンド測定値およびアクチュエータ29に関する位置測定値の他に、エンジン1の環境に関する他の測定値を含む。したがって、システムは、低圧圧縮機のシャフトの回転速度N1、高圧圧縮機のシャフトの回転速度N2、圧縮機から下流側の圧力P、燃料流量Wをそれぞれ測定するためのセンサ3bから3eを有する。
したがって、サーボ制御ループ21bは、有理フィルタ31が、アクチュエータの実位置、入力コマンド、ならびにHPおよびLP圧縮機の回転速度N1、N2と燃料流量Wと空気圧Pとを含むエンジン環境の外部測定値を含む入力データの関数として、アクチュエータの位置
Figure 0005575792
(フィルタ31の出力)をモデル化することを示している。
油圧アクチュエータのパラメータ、つまり、シリンダ容積V、ピストン面積A、流体密度ρ、流体の体積弾性率κ、等価負荷質量、負荷剛性K、ダンピング、さらに外部および内部漏れの特定の測定値Lを知ることで、時間において連続的である以下の解析公式を使用してコマンドとアクチュエータ29の位置との関係を定義することができることは留意されるべきである:
Figure 0005575792
アクチュエータ29の位置とアクチュエータ29のための入力コマンドとの間のこの時間公式は、調整回路21bの挙動を示しており、定常状況離散自己回帰フィルタによって合理的に近似値が求められてもよい。デジタル回帰は、以下のように、時間において離散的な確率方程式によって表される場合がある:
Figure 0005575792
変数xは、入力コマンド、エンジン1の環境の測定値、および場合によっては調整回路21aに関する他のコンテキスト測定値を含む個の外部入力の全てをまとめてグループ化する。この離散方程式は、式
ay=bx
この場合、
Figure 0005575792
かつ
Figure 0005575792
であるベクトルの形式で表され得る。
ベクトルパラメータは、これらがコンテキストとコマンドと位置との関係を表しているので状態パラメータである。
したがって、定常状態離散自己回帰フィルタは、アクチュエータ29の現在位置に対応する現在の瞬間における出力変数y(t)の挙動を、アクチュエータ29の前の位置に対応する前の瞬間における出力変数y(s;s<t)の関数として、また現在および前の瞬間における外部データに対応する入力変数
x(s)=(x(s);s≦t)j=1・・・k
の関数としてモデル化する働きをする。この自己回帰フィルタは、
Figure 0005575792
の形を有する多項式分数の有理フィルタ(F(w))j=1・・・k31によって周波数スペクトルで表され得る。この場合、
Figure 0005575792
かつ
Figure 0005575792
である。
モデルの適合性をテストする適切な基準は、例えば、アクチュエータ29の測定された実位置y(t)と、以下の数式:
Figure 0005575792
を使用してフィルタによって推定されたアクチュエータ29の位置
Figure 0005575792
との間のサンプル数Nに対する平均二乗誤差(MSE)の測定に相当する。
図6Aおよび図6Bは、有理フィルタ31によって調整回路21aの挙動をモデル化するための主なステップを示す。
これらの図およびその前の図は、航空エンジン1の異常を検出するための本発明のシステムの主な手段の例であることは留意されるべきである。
より詳細には、図6Aは、地上での測定時の有理フィルタ31の較正を示す。
ステップE21で、プロセッサ手段5は、ベンチテスト段階で測定され記憶された初期入力および出力変数(x(s),y(s))を表す初期デジタルデータを収集するためにエンジン1の操作を監視するように設定される。
この初期デジタルデータは、飛行状況を識別または分類して、多項式のパラメータを決定するのに役立つ。
したがって、ステップE22で、プロセッサ手段5は、飛行段階のそれぞれに対して、確率的指標(専門家によって提案された)を使用して飛行状況を分類するように設定される。
ステップE23で、プロセッサ手段5は、飛行状況を分類した後、各飛行状況に対して回帰技術を使用して、有理フィルタ(F(w))j=1・・・k31に関連付けられた多項式分数の最適な階数r、rの組を計算するように設定される。このことにより、プロセッサ手段5は、ステップE24で、各飛行状況に対して、前の位置に応じて、また他の前および現在の測定値に応じてアクチュエータ29の出力位置を予測する働きをする基準有理フィルタ
Figure 0005575792
を定義することができる。
より詳細には(ステップE23、E24で)、各飛行状況に対応するデータは、最初に、例えば、平均回転速度を含む外部コンテキスト情報を使用して正規化される。
デジタルデータを正規化した後、圧縮機シャフトの回転速度NおよびN、圧縮機から下流側の圧力P、燃料流量W、弁コマンドを含む測定値を統合することによって、入力ベクトル
x=(N,N,P,W,u)
を構成することができる。回転速度に関する外部測定値は、コンテキスト変動により高いロバスト性を提供することは留意されるべきである。
その後、各飛行状況に対して、最大尤度基準を使用してモデルを最適化することによって階数が計算される。赤池情報基準(AIC)を使用することも可能である。このAIC基準は、モデルの最適なサイズを見つけるために、異なるサイズのモデルを比較するのに適している。AIC基準は、以下の数式を使用して推定されるパラメータの数によって、平均二乗誤差MSEにおける対数尤度log(L)を補償する働きをする:
Figure 0005575792
Figure 0005575792
および
log(L)=−N(log(2πMSE)+1)
このとき、AIC基準を最小化することは、平均二乗誤差(MSE)を最小化することに相当し、推定されるパラメータの数を最小限度にすることに相当する。
有利には、新規データに対してロバスト性を有するモデルを定義するために、補償された尤度ロバスト性テストが利用される。このテストは、モデルを較正するのに使用されなかったデータにおいてモデルの質を評価するものである。したがって、サイズNのサンプルの所与の階数
r=(r,...,r
この場合、
≧1、かつr≧0
のモデルをテストするために、モデルは、サンプルの第1の部分(例えば、サンプルのサイズの80%)で較正され、残りの部分でテストされる。
このロバスト性テストにより、階数のこの選択に固有の尤度が得られ,較正に使用されなかった信号の一部でMSEが計算される。それにより、サイズNのサンプルに正規化が適用されるようにAIC基準を変更して、一定の整合性のある値を保存することができる。定数部分を消去した後、正則化パラメータλを使用して調節された、
αλ(r)=log(MSE)+λd
の形の基準αλ(r)が得られる。
その結果、階数を選択するために、方法は、r=(1,...,0)で始まり、基準α=αλ(r)が計算される。この基準は、が正規化(σ=1)されるので
log(σ)≒0
に等しく、信号はその平均(μ=0)によって推定される。その後、の各成分に対して、j番目の階数に1を足すことによって、階数の新規の組がテストされる。階数rの次の組は、α(r)を最小にする組に相当する。その結果、数列(αn=0は、有理フィルタ31の階数の組の最良の選択に対応する最小値が得られるまで減少する。
最適な組の階数の選択後、今度は全ての較正信号を使用して従来の回帰方法によってフィルタ31のパラメータが計算される。このことにより、各飛行状況に対して、以下のように、基準多項式A(w)、
Figure 0005575792
の関数として基準有理フィルタ
Figure 0005575792
を求めることができる:
Figure 0005575792
時系列回帰技術により、アクチュエータの位置y(t)の粗い推定値を求めることができることは留意されるべきである。有利には、モデルは、固定点付近で本発明の方法を安定させることによって改善されることができる。
しかしながら、回帰の質より状態の傾向を知ることがより有利であるので、これらのパラメータの粗い推定値で十分である。また、正確なモデルは過剰にパラメータ化されやすい可能性があり、そのことで、挙動モデルが非局所的な変動のために速く急激な変化や調節を受けやすくなる。
図6Bは、有理フィルタの変動を監視する主なステップを示す。
飛行状況が識別された後、新規の有理フィルタが定期的に計算され、各飛行状況に対する多変数時間信号(a(n),b(n))が得られる。時間インデックスは、定期的観測値
t(n)=t+nΔt
に相当する。
また、この時間インデックスは、長期メンテナンスでは飛行数を表すす場合もある。実際に、各時間インデックスに対して、t(n)前後の時間間隔It(n)の間に、パラメータの新規推定値が計算される。
したがって、動作時の調整回路21aを監視する目的は、状態パラメータ(a(n),b(n))の変動を監視することによって、回路の異常を検出することである。
より詳細には、基準フィルタ
Figure 0005575792
が定義された後、プロセッサ手段5は、時間t(n)(より簡潔に、で示される場合が多い)にわたって測定値を記録することから始める。
ステップE25で、入力および出力変数(x(s),y(s))を表すデジタル測定値が、時間の間に所定の容量のメモリバッファ23に記憶されて、N個の測定値を占める区間またはサンプルを形成する:
={(x(s),y(s));s∈[t−N+1,・・・t]}
ステップE26で、プロセッサ手段5は、各々の周期的瞬間t(n)=nΔt(この場合、Δtは、プロセッサ手段5の計算速度によって決まる所定の時間である)において、N測定値サンプルの安定性をテストするように設定される。
ステップE27で、N測定値サンプルが安定している場合、プロセッサ手段5は、現在の飛行状況を識別するように設定される。安定性が見られる場合、最も可能性の高い現在の飛行状況が識別され、その分類の質が推定される:
Q∈[0,1]
ステップ28で、プロセッサ手段5は、ステップE27で識別された現在の飛行状況に関連付けられた階数の最適な組に対して現在の有理フィルタ(F(w))j=1・・・kを推定するように設定される。
ステップE29で、プロセッサ手段5は、ステップE28で計算された現在の多項式(F(w))j=1・・・kを、ステップE24で計算された同じ飛行状況に対応する基準有理フィルタ
Figure 0005575792
と比較するように設定される。
ステップE30で、プロセッサ手段5は、現在の有理フィルタ(F(w))j=1・・・kと基準有理フィルタ
Figure 0005575792
との差が所定値より大きい場合に、調整回路21aの挙動の異常があることを示すように設定される。
2つの有理フィルタ間の差(偏差)または距離は、多項式の零点および極から計算されてもよく、場合によっては、調整回路21aに関する取得コンテキストを表す他の情報から計算されてもよい。
零点(Bの根)および極(Aの根)は、有理フィルタの固有の特性である。したがって、調整回路21aの挙動の異常を検出するために、これらの根の統計的変動が追跡されることが可能である。根のいくつかは複素数としてもよいが、多項式の全ては実数であり、このような条件下では、各々の複素根に対して、複素共役根が存在する。したがって、実数部分と正の虚数部分とのみ考慮に入れることができる。専門家たちは、異常を特定する働きをするこれらの根の特定の組み合わせから指標を定義することができる。
専門的基準がない場合に、自動的に指標を計算することも可能であることは留意されるべきである。
また、多項式がその根の全てによって表される場合、入力信号のスペクトル全体にわたって調整回路21aの挙動を支配することができることは留意されるべきである。しかしながら、本当に有意なわずかな特定の周波数の前後でモデルの挙動を支配するのがより有利である。
現在の有理フィルタ(F(w))j=1・・・kと基準有理フィルタ
Figure 0005575792
とを比較する第1の技術は、2つのフィルタ間の統計的差分を推定するステップを含む。
例として、プロセッサ手段5は、測定された位置と現在のフィルタによって推定される位置
Figure 0005575792
との平均二乗誤差(MSE)を計算し、その後、この現在の誤差を、基準フィルタの地上での較正時に得られた対応する基準誤差MSEと比較するように設定され得る。
より詳細には、最初に、ベンチテスト段階で測定されたアクチュエータ29の実位置を表す出力変数と、基準有理フィルタ
Figure 0005575792
によって推定されるアクチュエータ29の位置を表す対応する出力変数との基準平均二乗誤差(MSE)が計算される。
その後、リアルタイム測定値で測定されたアクチュエータ29の実位置を表す現在の出力変数と、現在の有理フィルタ(F(w))j=1・・・kによって推定されるアクチュエータ29の位置を表す対応する出力変数との現在の平均二乗誤差(MSE)が計算される。
したがって、現在の平均二乗誤差(MSE)と基準平均二乗誤差(MSE)との比eによって2つのフィルタ間の差分を計算することができる:
Figure 0005575792
この比は、基準フィルタに対する現在のフィルタの精度をテストするのに役立つ。比eの値は、ベンチテストのときに、現在のフィルタが基準フィルタの場合より十分に局所的に調節される場合1未満であると考えられる。一方、比eの値が所定値より大きい場合(例えば、標準的な初期データによる比の統計的研究の結果として)、挙動異常が示される。
現在のモデルと基準モデルとを比較する別の技術は、プロセッサ手段5が残留エネルギー変動を追跡する指標を計算するステップを含む。
したがって、(個の入力の中から)各入力変数x(t)に対して、信号の入力変数x(t)の自己相関関数Rjj(τ)フーリエ変換によってパワースペクトル密度|X(w)|が計算される:
Figure 0005575792
その後、各入力変数x(t)の周波数帯域にわたって、現在の有理フィルタ(F(w))j=1・・・kと基準有理フィルタ
Figure 0005575792
とによって重み付けされた積分によって、局所指標eの数列e=(e)j=1・・・kが計算される:
Figure 0005575792
項F(w)|X(w)|は、入力変数x(t)のパワー密度スペクトルに相当する。
より迅速に計算するために、積分を計算せずに、各パワースペクトル|X(w)|に対する周波数応答のみを考慮に入れてもよいことは留意されるべきである。
その後、局所指標e間の相関技術を使用して、局所的スコア
Figure 0005575792
の数列z=(zj=1・・・kが計算される。この場合、
Figure 0005575792
は局所指標eと他の局所指標との間の回帰推定量であり:
Figure 0005575792
この場合、cj,iは回帰係数である。
さらに、大域的スコアZを、留数
Figure 0005575792
の数列z=(zj=1・・・kと、ベンチテスト段階で共分散行列Σを使用して計算されたの平均
Figure 0005575792
との相違点を測定するマハラノビス距離として計算することができる。大域的スコアZは以下の式:
Figure 0005575792
によって与えられる。
飛行状況の識別が不十分な場合の誤差のリスクを最小限に抑えるために、大域的スコアZに飛行状況分類の質係数
FR∈[0,1]
を掛けることにより最終スコアQFR×Zを定義することができる。
次に、最終スコアQFR×Zの値が所定値を超えると、挙動異常警告が示される。例として、この値は、Zの分布(この場合、Zは知られている分布則、すなわち、変位置が知られているカイ二乗(χ)分布に従う)を考慮することによって決定され得る。
異常が検出されると、エンジン1の調整回路21aの故障要素を発見するために、指標をより詳細に分析することができる。
それぞれの正規化された局所指標
Figure 0005575792
を追跡することができる。
この場合、σは共分散行列Σのj番目の対角要素である。
好適な実施形態では、本発明の方法の種々のステップは、プログラムコード命令によって実行される。
したがって、本発明はさらに、プロセッサ手段またはコンピュータシステムで実施されるのに適しており、上述の本発明の方法を実施するように構成されたコード命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
プログラムは、任意のプログラミング言語を使用することができ、ソースコード、オブジェクトコード、または部分的にコンパイルされた形式のようなソースコードとオブジェクトコードとの中間のコードの形式、または任意の他の望ましい形式とすることができる。
本発明はさらに、コンピュータによって読み出し可能であり、上述のコンピュータプログラムの命令を含むデータ媒体を提供する。
データ媒体は、プログラムを記憶することができる任意のエンティティまたはデバイスとすることができる。例えば、データ媒体は、リードオンリメモリ(ROM)、例えば、コンパクトディスク(CD)ROM、または超小型電子回路ROMなどの格納手段、またはいくつかの他の格納手段を含むことができる。
さらに、データ媒体は、電気もしくは光ケーブル経由で、または無線機によって、または他の手段によって伝達され得る電気または光信号などの伝達可能な媒体とすることができる。
あるいは、データ媒体は、プログラムが組み込まれた集積回路とすることができる。集積回路は、当該方法を実行するように、または実行の際に使用するように構成される。

Claims (15)

  1. 航空エンジンの異常を検出する方法であって、
    前記航空エンジン(1)の制御手段(21)の挙動モデルを、前記制御手段に関する、および以前の挙動の測定値と前記制御手段(21)の状態および制御の測定値とを含むデータセットの関数として前記制御手段(21)の挙動をモデル化する時系列回帰を使用して、定義するステップと、
    各新規データセットに対して、前記挙動モデルを連続して再計算するステップと、
    前記エンジン(1)の動作異常を表す前記制御手段(21)の挙動異常を検出するために、前記挙動モデルの統計的変動を監視するステップとを含むことを特徴とする、方法。
  2. 前記制御手段(21)に関する初期データセットを収集するステップと、
    前記初期データセットを、専門家によって規定された基準を使用して定義された状況指標によって識別される異なる飛行状況(R1からR6)を表す複数の一定区間に分割するステップと、
    各飛行状況に対して基準挙動モデルを定義するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 航空エンジン(1)の異常を検出するシステムであって、
    前記航空エンジン(1)の制御手段(21)の挙動モデルを、前記制御手段に関する、および以前の挙動の測定値と前記制御手段(21)のコマンドおよび状態の測定値とを含むデータセットの関数として前記制御手段(21)の挙動をモデル化する時系列回帰を使用して、定義するための手段(5)と、
    各新規データセットに対して前記挙動モデルを連続して再計算するための手段(5)と、
    前記エンジン(1)の動作異常を表す前記制御手段の挙動異常を検出するために、前記挙動モデルの統計的変動を監視するための手段(5)とを備えることを特徴とする、システム。
  4. 前記制御手段(21)に関する初期データセットを収集するための手段(5)と、
    前記初期データセットを、専門家によって規定された基準を使用して定義された状況指標によって識別される異なる飛行状況(R1からR6)を表す複数の一定区間に分割するための手段(5)と、
    各飛行状況に対して基準挙動モデルを定義するための手段(5)とを含む、請求項3に記載のシステム。
  5. 経時的に、前記制御手段(21)に関する現在のデータセットを収集するように作動するための手段(5)と、
    前記現在のデータセットのコンテンツを所定時間メモリバッファ(23)に記憶するための手段(5)と、
    前記現在のデータセットを使用して、状況指標の推定値を計算して前記所定時間に固有の現在の飛行状況を識別するための手段(5)と、
    前記現在のデータセットおよび前記現在の飛行状況に対応する現在の挙動モデルを計算するための手段(5)と、
    前記現在の挙動モデルと前記現在の飛行状況に対応する前記基準挙動モデルとの間の挙動距離を推定するための手段(5)と、
    前記挙動距離が所定の正規性閾値より大きい場合に、前記制御手段(21)の挙動異常を検出するための手段(5)とを含む、請求項4に記載のシステム。
  6. 前記挙動モデルが有理フィルタであることを特徴とし、
    ローパスフィルタを差し引いて、各飛行状況に対して推定される局所分散に対して正規化することで前記初期データセットを標準化するための手段(5)と、
    前記制御手段(21)の現在の挙動を表す現在の瞬間における出力ベクトルy(t)を、前の挙動測定値を表す前の瞬間における出力ベクトルy(t−i)の関数として、また現在の瞬間における入力ベクトルx(t)および前の瞬間における入力ベクトルx(t−i)を含む入力ベクトルの関数として表す数式であり、各入力ベクトルが前記制御手段の前記コマンドおよび状態の測定値を統合することで構成される複数の数式を定義するための手段(5)と、
    前記複数の数式を使用して、各飛行状況に対して基準有理フィルタを定義するための手段(5)と、
    前記複数の数式を使用して、前記現在のデータセットおよび前記現在の飛行状況に関する現在の有理フィルタを計算するための手段(5)とを備える、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記複数の数式の各々の数式が、
    A(q)y=B(q)x
    によって時間領域において解析的に示された前記出力ベクトルと入力ベクトルとの一次方程式に対応し、
    この場合、A(q)が、
    A(q)=1+a−1+a−2+・・・+ara−ra
    の形の実多項式であり、
    また、B(q)が、実多項式であり、各係数が入力ベクトルと同じ次元の線形ベクトルであり、
    B(q)=b+b−1+b−2+・・・+brb−rb
    の形を有し、
    この場合、
    −1(x(t))=x(t−1)
    であることを特徴とする、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記現在の飛行状況に対応する前記現在の有理フィルタに関連付けられた多項式から現在の零点と極とを抽出するための手段(5)と、
    専門的基準を使用して、前記現在の零点および極から、また前記制御手段(21)に関する取得コンテンツを表す他の情報から、前記現在の飛行状況の正規性指標を計算するための手段(5)と、
    前記正規性指標と対応する正規性閾値との距離が所定値より大きい場合に、前記制御手段(21)の挙動異常を検出するための手段(5)とを備えることを特徴とする、請求項7に記載のシステム。
  9. 前記制御手段(21)のダイナミックレンジに適した関数を使用して、距離を定義するための手段(5)と、
    基準有理フィルタと現在の有理フィルタとの前記距離が所定値より大きい場合に、前記制御手段(21)の挙動異常を検出するための手段(5)とを備えることを特徴とする、請求項7に記載のシステム。
  10. 前記制御手段(21)が、ターボジェット(1)の低圧圧縮機(27a)および高圧圧縮機(27b)におけるステータベーン(25a、25b)を制御し、飛行状況に応じて圧縮機(27a、27b)の構造を変更する働きをするアクチュエータ(29)を操作する調整回路(21a)に相当すること、および前記調整回路(21a)に関する前記データセットが、アクチュエータ(29)の位置に関するデータ、および前記低圧圧縮機(27a)のシャフトの第1の回転速度N1と、前記高圧圧縮機(27b)のシャフトの第2の回転速度N2と、圧縮機から下流側の圧力Pと、燃料流量Wと、アクチュエータ(29)のためのコマンドとを含む外部データを含むことを特徴とする、請求項3から9のいずれか一項に記載のシステム。
  11. アクチュエータ(29)の前の位置に対応する前の瞬間における出力変数y(s;s<t)の関数として、また過去と現在の瞬間における前記外部データに対応する入力変数
    x(s)=(x(s);s≦t)j=1・・・k
    の関数として、アクチュエータ(29)の現在の位置に対応する現在の瞬間における出力変数y(t)の挙動をモデル化するために、
    Figure 0005575792
    の形の多項式の分数の有理フィルタ(F(w))j=1・・・k(31)による周波数スペクトルで表され、
    この場合、
    Figure 0005575792
    であり、また
    Figure 0005575792
    である定常状況離散自己回帰フィルタを定義するための手段(5)と、
    ベンチテストの段階で測定され記憶された初期入力および出力変数(x(s),y(s))を表す初期デジタルデータを収集するための手段(5)と、
    前記初期デジタルデータから飛行状況を識別するための手段(5)と、
    各飛行状況に対して、前記有理フィルタ(F(w))j=1・・・kの前記多項式の分数の階数rとrとの最適な組を計算するための手段(5)と、
    各飛行状況に対して、基準有理フィルタ
    Figure 0005575792
    を計算するための手段(5)とを備えることを特徴とする、請求項10に記載のシステム。
  12. 入力および出力変数(x(s),y(s))を表すデジタル測定値をメモリバッファ(23)に経時的に記憶して、N測定値サンプル:
    ={(x(s),y(s));s∈[t−N+1,・・・t]}
    を形成するための手段(5)と、
    前記N測定値サンプルの安定性をテストするための手段(5)と、
    現在の飛行状況を識別し、その分類の質
    FR∈[0,1]
    を推定するための手段(5)と、
    前記現在の飛行状況に関連付けられた最適な組の階数に対する現在の有理フィルタ(F(w))j=1・・・kを推定するための手段(5)と、
    前記現在の有理フィルタ(F(w))j=1・・・kを、同じ飛行状況に対応する基準有理フィルタ
    Figure 0005575792
    と比較するための手段(5)と、
    前記現在の有理フィルタ(Fj(w))j=1・・・kと前記基準有理フィルタ
    Figure 0005575792
    との差が所定値より大きい場合に、前記調整回路(21a)の挙動異常を示すための手段(5)とを備えることを特徴とする、請求項11に記載のシステム。
  13. ベンチテスト段階で測定されたアクチュエータ(29)の実位置を表す出力変数と前記現在の基準有理フィルタ
    Figure 0005575792
    により推定されるアクチュエータ(29)の位置を表す対応出力変数との基準平均二乗誤差MSEを計算するための手段(5)と、
    リアルタイム測定値で測定されたアクチュエータ(29)の実位置を表す現在の出力変数と前記現在の有理フィルタ(Fj(w))j=1・・・kによって推定されるアクチュエータ(29)の位置を表す対応出力変数との現在の平均二乗誤差MSEを計算するための手段(5)と、
    前記現在の平均二乗誤差MSEと前記基準平均二乗誤差MSEとの比e
    Figure 0005575792
    によって定義される差を計算するための手段(5)と、
    前記比eが所定値より大きい場合に異常を示すための手段(5)とを備えることを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
  14. それぞれの入力変数x(t)の周波数帯域にわたって、前記現在の有理フィルタ(Fj(w))j=1・・・kと前記基準有理フィルタ
    Figure 0005575792
    とによって重み付けされた積分によって、局所指標e
    Figure 0005575792
    この場合、
    Figure 0005575792
    また、
    Figure 0005575792
    の数列e=(ej=1・・・kを計算するための手段(5)と、
    前記局所指標e間の相関技術を使用して、局所的スコア
    Figure 0005575792
    の数列z=(zj=1・・・kを計算するための手段(5)であって、この場合、
    Figure 0005575792
    が局所指標eと他の局所指標との間の推定量であり:
    Figure 0005575792
    この場合、cj,iが回帰係数であるような局所的スコアの数列を計算するための手段(5)と、
    マハラノビス距離を使用して:
    Figure 0005575792
    この場合、
    Figure 0005575792
    が、共分散行列Σを使用してベンチテスト段階で計算されたzの平均であるような大域的スコアZを計算するための手段(5)と、
    大域的スコアZに飛行状況の分類の質係数QFR∈[0,1]を掛けることによって、最終スコアQFR×Zを計算するための手段(5)と、
    最終スコアQFR×Zの値が所定値を超えた場合に、挙動異常警告を示すための手段(5)とを備えることを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
  15. プロセッサ手段によって実行されるときに、請求項1または2に記載の検出方法を実施する命令を含む、コンピュータプログラム。
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