JP5574993B2 - 制御用計算機および情報処理システムおよび制御方法およびプログラム - Google Patents

制御用計算機および情報処理システムおよび制御方法およびプログラム Download PDF

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この発明は、情報処理システムのデータ転送の制御を行う制御用計算機および情報処理システムおよび制御方法、およびプログラムに関する。
情報処理システム(情報処理装置)は、処理対象のデータ量の増加や、情報処理システムを利用するユーザの増加に対応するため、計算機やハードディスクなどの装置を追加して情報処理装置(情報処理システム)全体の処理能力を向上させることが可能である。
近年では、装置の追加などの物理的な構成変更に対しての情報処理システムの再起動は、装置のホットスワップへの対応が進んだことにより、不要になってきている。ただし、情報処理システムでは、装置を変更した場合、追加された装置に関する装置間の依存関係や、データの転送経路を設定し直す必要がある。ここで、情報処理システムの中には、装置の物理的な構成情報を元に、データ転送に用いる装置を特定し、装置間の転送経路を設定するものがある。
情報処理装置の運用は、このデータ転送経路の再構成の間、そのデータ転送経路に基づいて実行される処理を受け付けることが出来ないため、一時的に停止させる必要がある。
特に近年、サービスシステムやクラウドと呼ばれる大規模な情報システムは、1つの情報処理システムを、複数のユーザが24時間連続的に利用する形態が広まっている。この様な運用形態は、運用停止の影響が多くの情報処理システムのユーザに及ぶため、容易に運用を停止させることが出来ない。
一方で、将来のデータ量やユーザの増加を予測して、システムの初期構築の時点において、必要十分な規模の情報処理システムを構築することは、コスト的に困難であり、無駄も多い。その為、情報処理システムは、運用開始後に柔軟に規模を拡張できることが必要とされている。
例えば、情報処理システムを停止させない手法としては、情報処理システムの論理的な構成情報の中に故障フラグと呼ぶ情報を備えるものがある。この情報処理システムでは、部分的な装置の故障時には、故障した装置に対応する故障フラグをセットする。そして、この情報処理システムでは、その故障した装置を使用しないようにデータ転送経路を選択することにより、装置の縮退運転による運用の継続を可能にする。(例えば、特許文献1参照。)
特開2006−252336号公報
この発明の実施の形態は、例えば、情報処理システムにおいて、情報処理システムを構成する装置の変更があった場合でも、情報処理システムの運用を停止させることなく、装置の変更情報を更新可能な制御用計算機を提供することを目的とする。
この発明に係る制御用計算機は、
物理デバイスに割り当てられた論理デバイスであって、データベースに対するデータ転送処理に用いられる論理デバイスと、前記論理デバイスから構成されるデータ転送経路とを示す論理構成情報をデータベースに対応して複数記憶する論理構成情報記憶部と、
所定のデータベースに所定のデータ転送処理を要求するデータ転送要求情報を入力する入出力機能部と、
前記論理構成情報記憶部が記憶した複数の論理構成情報の中から、前記入出力機能部が入力したデータ転送要求情報がデータ転送処理を要求するデータベースに対応する論理構成情報を選択し、選択した論理構成情報が示す論理デバイスとデータ転送経路とに基づいて、前記入出力機能部が入力したデータ転送要求情報が要求するデータ転送処理を行うデバイス・処理用計算機制御部と、
前記デバイス・処理用計算機制御部が行うデータ転送処理が、前記論理構成情報記憶部が記憶した複数の論理構成情報のいずれの論理構成情報に基づいたデータ転送処理なのかを監視する稼働状態監視部と、
前記データ転送処理に用いられる物理デバイスに変更が生じた場合に、変更が生じた物理デバイスの変更情報と変更が生じた物理デバイスに割り当てられた論理デバイスがデータ転送処理に用いるデータベースを示す特定情報とを含む更新構成情報を入力する構成情報入力部と、
前記構成情報入力部が入力した更新構成情報が含む特定情報に基づいて、前記論理構成情報記憶部が記憶した複数の論理構成情報の中から前記特定情報が示すデータベースに対応する論理構成情報である特定論理構成情報を特定する論理構成情報更新部と
を備え、
前記稼働状態監視部は、前記特定論理構成情報が、前記稼働状態監視部が監視するデータ転送処理に対応する論理構成情報と同じか異なるかを判定し、
前記論理構成情報更新部は、前記稼働状態監視部が判定した結果、前記特定論理構成情報と前記稼働状態監視部が監視するデータ転送処理に対応する論理構成情報とが異なれば、前記特定論理構成情報の論理デバイスとデータ転送経路とを前記更新構成情報が含む物理デバイスの変更情報に基づいて前記特定論理構成情報を更新し、前記論理構成情報記憶部に前記更新した特定論理構成情報を記憶することを特徴とする。
この発明に係る制御用計算機は、例えば、情報処理システムにおいて、情報処理システムを構成する装置の変更があった場合でも、情報処理システムの運用を停止させることなく、装置の変更情報を更新可能とする。
実施の形態1を示す図で、制御用計算機101の外観の一例を示す図。 実施の形態1を示す図で、制御用計算機101のハードウェア資源の一例を示す図。 実施の形態1を示す図で、制御用計算機101を用いた情報処理システム500の構成の例を示す図。 実施の形態1を示す図で、制御用計算機101の構成の例を示す図。 実施の形態1を示す図で、データベースシステムの例を示す図。 実施の形態1を示す図で、物理構成情報記憶部207に記憶される物理構成情報の例を示す図。 実施の形態1を示す図で、データベースと論理構成情報との対応関係を管理するための情報の第1の例を示す図。 実施の形態1を示す図で、物理デバイスと論理デバイスとの対応を示す図。 実施の形態1を示す図で、論理構成情報の例(論理構成情報#1)を示す図。 実施の形態1を示す図で、論理構成情報の例(論理構成情報#2)を示す図。 実施の形態1を示す図で、論理構成情報の例(論理構成情報#3)を示す図。 実施の形態1を示す図で、論理構成情報の例(論理構成情報#4)を示す図。 実施の形態1を示す図で、データベースと論理構成情報との対応関係を管理するための情報の第2の例を示す図。 実施の形態1を示す図で、論理構成情報の例(論理構成情報#7)を示す図。 実施の形態1を示す図で、論理構成設定情報の例を示す図。 実施の形態1を示す図で、データ転送処理の実行手順を示すフローチャート。 実施の形態1を示す図で、稼働状態管理に関わる部分の制御用計算機101の構成の例を示す図。 実施の形態1を示す図で、制御用計算機101の稼働状態を示す図。 実施の形態1を示す図で、エントリ情報の例を示す図。 実施の形態1を示す図で、処理用計算機102fが追加された情報処理システム500の構成の例を示す図。 実施の形態1を示す図で、物理デバイスが追加された場合の制御用計算機101の処理手順を示すフローチャート。 実施の形態1を示す図で、処理用計算機102fを追加する場合の更新構成情報の例を示す図。 実施の形態1を示す図で、処理用計算機102fが追加された論理構成設定情報の例を示す図。 実施の形態1を示す図で、処理用計算機102fが追加された論理構成情報の例(論理構成情報#2)を示す図。
実施の形態1.
本実施の形態では、情報処理システムが例えばデータベースシステムである場合の例を説明する。
最初に、図1、図2を用いて制御用計算機101の概要を説明する。
図1は、実施の形態1における制御用計算機101の外観の一例を示す図である。
図2は、実施の形態1における制御用計算機101のハードウェア資源の一例を示す図である。
図1は、実施の形態1における制御用計算機の外観の一例を示す図である。
図1において、制御用計算機101は、システムユニット910、CRT(Cathode・Ray・Tube)やLCD(液晶)の表示画面を有する表示装置901、キーボード902(Key・Board:K/B)、マウス903、FDD904(Flexible・Disk・ Drive)、コンパクトディスク装置905(CDD)、プリンタ装置906、スキャナ装置907などのハードウェア資源を備え、これらはケーブルや信号線で接続されている。
システムユニット910は、コンピュータであり、ファクシミリ機932、電話器931とケーブルで接続され、また、ローカルエリアネットワーク942(LAN)、ゲートウェイ941を介してインターネット940に接続されている。
図2は、実施の形態1における制御用計算機101のハードウェア資源の一例を示す図である。(なお、後述のように制御用計算機101は、処理部400と制御部401とから構成される。処理部400を構成するハードウェア資源については、後述する。)
図2において、制御用計算機101は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905、プリンタ装置906、スキャナ装置907、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。(以後、ハードウェアデバイスを物理デバイスと称する。)磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部の一例である。
通信ボード915、キーボード902、スキャナ装置907、FDD904などは、入力部、入力装置の一例である。
また、通信ボード915、表示装置901、プリンタ装置906などは、出力部、出力装置の一例である。
通信ボード915は、ファクシミリ機932、電話器931、LAN942等に接続されている。通信ボード915は、LAN942に限らず、インターネット940、ISDN等のWAN(ワイドエリアネットワーク)などに接続されていても構わない。インターネット940或いはISDN等のWANに接続されている場合、ゲートウェイ941は不要となる。
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。
上記プログラム群923には、以下に述べる実施の形態の説明において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群924には、以下に述べる実施の形態の説明において、「〜の判定結果」、「〜の計算結果」、「〜の処理結果」として説明する情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、以下に述べる実施の形態の説明において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital・Versatile・Disk)等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
また、以下に述べる実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「手段」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、以下に述べる「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、以下に述べる「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
次に、図3を用いて制御用計算機101を用いた情報処理システムの構成を説明する。
図3は、制御用計算機101を用いた情報処理システム500の構成の例を示す図である。
ここで、符号の表記に関し説明する。例えば、処理用計算機102の個体を区別する必要が有る場合は、以下、「処理用計算機102」の後にアルファベットを付加して「処理用計算機102a」のように表記する。しかし、個体を区別する必要が無い場合は、アルファベットを付加せずに「処理用計算機102」と表記する。後述するCPU104、ストレージ106、個別処理部204、処理通信機能部108、メモリ110、CPU1091、CPU1092、ストレージ1111、ストレージ1112、についても同様である。
情報処理システム500は、一つ以上の処理要求(データ転送処理要求情報)を処理し、1種類以上のデータの処理を実行するものである。また、情報処理システム500は、1台以上の制御用計算機101と、0台以上の処理用計算機102とから構成される。制御用計算機101は、処理部400を備えることが出来る。そして、処理部400は処理用計算機102と同等の機能を備える。その為、処理用計算機102は0台で有っても良いし、複数台有っても良く、処理用計算機102の台数は限定されるものでは無い。
処理用計算機102は、処理通信機能部108、メモリ110、CPU1091、CPU1092、ストレージ1111、ストレージ1112を備えている。メモリ110は、例えばRAMなどであり、ストレージ1111とストレージ1112とは例えば磁気ディスク装置などである。
処理用計算機102は、ストレージ1111とストレージ1112とに処理対象のデータを蓄積しており、処理通信機能部108によって例えばローカルエリアネットワーク942を介して送られた制御用計算機101(制御部401)からの処理要求を受信する。そして、処理用計算機102は、CPU1091、CPU1092やメモリ110を使用してストレージ1111、ストレージ1112に蓄積されたデータに対する処理を実行する。そして、処理用計算機102は、その実行結果を処理通信機能部108より制御用計算機101(制御部401)に送信する。
制御用計算機101は、処理部400と制御部401とから構成される。そして、処理部400は、メモリ103、CPU104、ストレージ106を備えている。メモリ103は、例えばRAMなどであり、ストレージ106は例えば磁気ディスク装置などである。処理部400と制御部401とは、例えばバス912で接続されている。(制御部401の詳細は、後述する。)
制御用計算機101も、ストレージ106に処理対象のデータを蓄積することが可能である。処理部400は、制御部401からの処理要求を受け、CPU104やメモリ103を使用してストレージ106に蓄積されたデータに対する処理を実行することが可能である。そして、処理部400は、その実行結果を制御部401に出力することが可能である。
情報処理システム500は、このように複数の計算機やストレージ、CPUを備え、それらを並列に動作させることにより、情報処理を高速化している。
次に、図4を用いて制御用計算機101の構成を説明する。
図4は、制御用計算機101の構成の例を示す図である。
処理部400の詳細は、前述の通りである為、ここでは、制御部401の詳細を説明する。
制御部401は、ユーザからの処理要求の入力の受け付けや、処理結果の出力を行うための入出力機能部105と処理用計算機102との通信のための通信機能部213を備えている。
そして、制御部401は、大きく分別すると、情報処理装置を利用するユーザの処理要求に応じた個別の処理を実行する個別処理部204と、それらの個別処理に共通的な処理を実行する共通機能部群とから構成される。
個別処理部204が処理するデータの種類には、数値、文字列、画像、音声、地図、それらを組み合わせた複合的なデータなどがある。個別処理部204の処理の種類には、比較・検索、蓄積・抽出、集計、加工、監視などがある。個別処理部204の処理の形態には、断続的なストレージへの書き込み・読み出し、ストレージを介さないストリーム処理、長時間連続的なストレージへの書き込み・読み出し、及びそれらを組み合わせた処理などがある。個別処理部204は、必要に応じて共通機能部群の各機能を、直接/間接的に呼び出すことにより、所望の処理を実行する。
共通機能部群としては、構成情報入力部203、物理構成情報記憶部207、共通監視インタフェース部206、論理構成情報更新部208、稼働状態監視部209、稼働状態記憶部210、論理構成情報記憶部211、デバイス・処理用計算機制御部212、通信機能部213が含まれる。
構成情報入力部203は、情報処理システム500の物理デバイスの構成に変更が生じた場合(例えば処理用計算機102などが追加された場合)に、変更を受け付ける入力機能部である。ここで、物理デバイスとは、前述の通りハードウェアデバイスのことであり、情報処理システム500の物理的な構成要素である。情報処理システム500を構成する複数の計算機(処理用計算機102など)、ディスク装置などのストレージ、メモリ、CPUなども物理デバイスと称する。
構成情報入力部203は、例えば、情報処理システム500を構成する物理デバイスに変更があった場合、情報処理システム500の管理者が、例えばキーボード902やマウス903などの入力装置を用いて提示した変更対象の物理デバイスの情報を入力する。そして、構成情報入力部203は、物理デバイスの変更が生じたことを論理構成情報更新部208に通知する。物理構成情報記憶部207は、情報処理システム500を構成する物理デバイスの構成情報である物理構成情報を記憶している。そして、物理構成情報記憶部207は、構成情報入力部203が入力した変更対象の物理デバイスの情報に基づき、物理構成情報を更新(変更)して記憶する。(物理構成情報記憶部207が記憶する物理構成情報については、後述する。)
共通監視インタフェース部206、稼働状態監視部209、稼働状態記憶部210は、個別処理部204における処理の実行状態を監視するための機能部である。ここで、制御部401は、個別処理部204を共通的に監視できるよう、共通監視インタフェース部206を備える。
共通監視インタフェース部206の監視機能としては、以下(1)と(2)とがある。
(1)共通監視インタフェース部206は、個別処理部204の実行状態の通知を受け付けるインタフェースを備えて、処理の開始や終了などのイベントを通知するよう個別処理部204に要求する。
(2)共通監視インタフェース部206は、個別処理部204によるデバイス・処理用計算機制御部212の呼び出しを待機、保留する。すなわち、共通監視インタフェース部206は、個別処理部204によるデバイス・処理用計算機制御部212の呼び出しをフック(横取り)することが可能である。
共通監視インタフェース部206は、少なくとも個別処理部204における処理が実行中であるか、実行中ではないかを判別できる機能を備えている。
稼働状態監視部209は、共通監視インタフェース部206によって検出(判別)した個別処理部204の実行状態を、稼働状態記憶部210を使って管理する。(稼働状態監視部209は、共通監視インタフェース部206を介して通知された個別処理部204からのデータ転送処理要求に基づき、個別処理部204からの要求に基づくデバイス・処理用計算機制御部212の稼働状態を管理する。)
稼働状態記憶部210は、個別処理部204からの要求に基づくデバイス・処理用計算機制御部212の処理の実行状態を記憶する。
論理構成情報更新部208は、情報処理システム500の物理デバイスの物理構成情報に変更が発生した場合に、物理デバイスの変更通知を構成情報入力部203から受け付け、変更された物理構成情報を物理構成情報記憶部207から読み出す。そして、論理構成情報更新部208は、論理構成情報記憶部211の論理構成情報を更新する。(論理構成情報記憶部211は、論理構成情報を記憶する。)
ここで、論理構成情報とは、データベースに対するデータ転送に用いられる論理デバイスと、論理デバイスから構成されるデータ転送経路とを示す情報である。論理構成情報は、データベース毎に複数準備される。更に論理構成情報は、データベースに対する処理(データの検索または蓄積)によっても異なるものが準備される。そして、論理構成情報は、後述のように各データベースに関連付けられた識別子を含む。(論理デバイスについては後述する。)
また、論理構成情報更新部208は、論理構成情報の更新が可能であるか否かの情報を、稼働状態監視部209より取得する。
デバイス・処理用計算機制御部212は、個別処理部204からの処理要求の内容と、論理構成情報記憶部211の論理構成情報とを元に、並列処理のスケジューリング、処理用計算機102の制御やストレージのI/O(インプット/アウトプット)処理を制御する。デバイス・処理用計算機制御部212は、情報処理システム500に要求された処理を実行するための機能部である。
通信機能部213は、デバイス・処理用計算機制御部212の制御に従って、処理用計算機102に処理要求を送信し、処理用計算機102による処理結果を受信するための機能部である。
次に、図5と図6とを用いて、物理構成情報の説明をする。ここで、情報処理システム500はデータベースシステムである場合を考える。
図5は、データベースシステムの例を示す図である。
図6は、物理構成情報記憶部207に記憶される物理構成情報の例を示す図である。
図5に示すデータベースシステムの例は、処理用計算機102を5つ備えている。(処理用計算機102a〜102e)そして、処理部400と処理用計算機102のストレージに3つのデータベース(以降、DBと表記する)が設定されている(DB#1〜DB#3。ここで、#1〜#3はデータベースを識別する識別子である。)具体的には、処理部400のストレージ106a〜106cには、DB#1が設定されている。処理用計算機102aのストレージ1111aとストレージ1112a、処理用計算機102bのストレージ1111bと1112bにもDB#1が設定されている。そして、処理用計算機102cのストレージ1111cには、DB#2とDB#3の2つのデータベースが設定されている。処理用計算機102cのストレージ1112cにもDB#2とDB#3とが設定されている。同様に、処理用計算機102dのストレージ1111dとストレージ1112d、処理用計算機102eのストレージ1111eとストレージ1112eにもそれぞれDB#2とDB#3とが設定されている。
ここで、ストレージは物理デバイスであり、データベースは1種の論理デバイスと考えることが出来る。すなわちデータベースという論理デバイスがストレージという物理デバイスに割り当てられている。
ここで、論理デバイスとは物理デバイスの役割に対応した論理的デバイスであり、一つの物理デバイスが複数の役割を担う場合は、複数の論理デバイスが割り当てられる。例えば、処理用計算機102cのストレージ1111cに着目すると、1つのストレージ1111c(1つの物理デバイス)は2つのDB(DB#2とDB#3)の役割を有する。そして、1111cは、役割に対応して、DB#2用記憶装置とDB#3用記憶装置との2つの論理デバイスが割り当てられる。
なお、図5は、処理通信機能部108、通信機能部213、CPU1091、CPU1092、メモリ110の図示を省略している。(処理通信機能部108、CPU1091、CPU1092、メモリ110に関しては、図3と図4とに図示。通信機能部213に関しては図4に図示。)
図6は、図5の、データベースシステムの物理構成情報を示した例である。
物理構成情報301は、制御用計算機情報302と処理用計算機情報303とからなる。(処理用計算機情報303は、図5の場合、処理用計算機102a〜102eまでの5台分存在するが、図示は省略する。)そして、各計算機を構成する物理デバイスに関する情報として、CPU情報304、ストレージ情報305、処理用計算機情報306、メモリ情報307などが含まれる。CPU情報304は、例えば、CPU数やCPU識別番号などである。ストレージ情報305は、例えば、ストレージ数、ストレージ識別子、データが蓄積されるパスの数やパスなどである。処理用計算機情報306は、例えば、処理用計算機の数や計算機の識別情報などである。メモリ情報307は、例えばメモリ数やメモリ識別子などである。
図6では、具体例として、CPU情報304は、CPU数とCPU識別番号とを図示する。そして、ストレージ情報305は、ストレージ数、ストレージ識別子を図示し、処理用計算機情報306は、処理用計算機の数と計算機の識別情報とを図示する。メモリ情報307は、メモリ数とメモリ識別子を図示する。
次に、図7、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14を用いて、論理構成情報の説明を行う。
図7は、データベースと論理構成情報との対応関係を管理するための情報の第1の例を示す図である。
図8は、物理デバイスと論理デバイスとの対応を示す図である。
図9は、論理構成情報の例(論理構成情報#1)を示す図である。
図10は、論理構成情報の例(論理構成情報#2)を示す図である。
図11は、論理構成情報の例(論理構成情報#3)を示す図である。
図12は、論理構成情報の例(論理構成情報#4)を示す図である。
図13は、データベースと論理構成情報との対応関係を管理するための情報の第2の例を示す図である。
図14は、論理構成情報の例(論理構成情報#7)を示す図である。
図7は、論理構成情報記憶部211に記憶される情報の一種で、処理の対象となるデータベース、処理の種類や処理の形態と、論理構成情報との対応関係を管理するための情報である。そして、論理構成情報は、論理デバイス間の依存関係やデータ転送経路を管理する情報である。この情報は、論理構成情報更新部208が後述の生成方法に基づき生成するが、初期状態をユーザが予め論理構成情報記憶部211に記憶させることも可能である。
ユーザからのデータ転送要求情報が、例えば「DB#1に対する検索処理(断続的読み出し)」であった場合に、デバイス・処理用計算機制御部212は、論理構成情報記憶部211に記憶される図7の情報を参照する。そして、デバイス・処理用計算機制御部212は、「DB#1」「検索」「断続的読み出し」に対応する論理構成情報が#1と判断し、論理構成情報#1を選択する。(ここで、論理構成情報#1の「#1」は論理構成情報を識別する識別子である。)そして、デバイス・処理用計算機制御部212は、DB#1に対する検索処理用の論理構成情報#1に基づいて処理を行う。(処理の詳細については後述する。)
ここで、図8を用いて、後述する論理構成情報#1〜#7における物理デバイスとの対応を説明する。(論理構成情報#7については、図7では図示を省略し、後述の図13、図14にて説明する。)
制御用計算機101、処理用計算機102を構成する物理デバイスは、後述の論理構成情報#1〜#7に基づく処理において、それぞれ処理の役割に応じた論理デバイスが割り当てられる。(論理構成情報の更新の際に、論理構成情報更新部208は図8に示すように物理デバイスに対して論理デバイスを割り当てるようにプログラミングされている。)
例えば、論理構成情報#1に基づく処理において、制御用計算機101のCPU104は検索処理を行う。その為、物理デバイスであるCPU104は、論理デバイスとして検索処理デバイスが割り当てられる。一方、論理構成情報#1に基づく処理において、例えば処理用計算機102cのCPU1091は処理に使用されない為、論理デバイスは割り当てられない。
また、論理構成情報#1に基づく処理において、メモリ103は、ストレージから読み出されたデータを一時記憶し、かつ、CPUが検索処理した結果のデータも一時記憶する。その為、メモリ103は、読出バッファと結果バッファの論理デバイスが割り当てられる。
なお、論理構成情報#2に基づく処理において、処理用計算機102c〜102eのストレージは、DB#2用記憶装置の論理デバイスが割り当てられる。一方、論理構成情報#6に基づく処理において、処理用計算機102c〜102eのストレージは、DB#3用記憶装置の論理デバイスが割り当てられる。(論理構成情報#4と#5とについても同様である。)
そして、論理構成情報の例を順に説明する。(物理構成情報記憶部207に記憶される物理構成情報から、論理構成情報が生成される過程は後述する。)
最初に図9に示す論理構成情報#1に基づく処理の流れを説明する。
図中の矢印は、論理デバイス間の依存関係を表し、矢印の向きはデータの流れを表している。すなわち矢印は、論理デバイスから構成されるデータ転送経路を示す。
ここで、論理デバイスとは、データベース用記憶装置やバッファや処理デバイスを示す。データベース用記憶装置は前述の通り、物理デバイスであるストレージに割り当てられる。そして、バッファは一時記憶を行うメモリに割り当てられる。さらに処理デバイスは処理を行うCPUや処理通信機能部108や通信機能部213や入出力機能部105に割り当てられる。(図中に、論理デバイスが割り当てられている物理デバイスの符号を図示する。)
例えば、図9の、処理用計算機102aに関する部分論理構成情報501において、読出バッファ(図9中「読出」と記載する)はCPUに割り当てられた検索処理デバイス(図9中「検索」と記載する)の入力用のバッファとして機能する。そして、結果バッファ(図9中「結果」と記載する)は検索処理デバイスの出力用バッファとして機能する。
制御用計算機101は、ユーザからの検索処理要求と検索条件を受け付けると、その要求をデバイス・処理用計算機制御部212に伝達し、処理用計算機102と処理部400を使用して処理する。
図9の論理構成情報の中で、処理用計算機102aに関する部分論理構成情報501において、メモリ110aに読出バッファが4面、結果バッファが4面確保されている。(ここで、メモリの記憶領域の内、例えば読出用に所定の記憶領域が4つ確保されていることを、読出バッファが「4面」確保されていると表記する。)
検索処理デバイスは、検索対象のデータを、ストレージ1111aとストレージ1112aとに割り当てられたDB#1用記憶装置から4面あるバッファのいずれかに読み出すことが出来る。ここで、検索処理デバイスはCPU1091とCPU1092とで実行される処理を論理デバイスとして表したものである。
図9では1つの検索処理デバイスに対して、検索対象のデータが格納された読出バッファが2面確保されており、CPU1091とCPU1092とに割り当てられた検索処理デバイスは、それぞれ2面のバッファからデータを読み出すことが可能である。
まず、ストレージ1111aとストレージ1112aとに割り当てられたDB#1用記憶装置からの検索対象のデータの読み出しは、空の読出バッファが存在すれば、その読出バッファに対して行われる。
読出バッファへの検索対象のデータの読み出しの完了が検索処理デバイスに通知されると、CPU1091とCPU1092とに割り当てられた検索処理デバイスは、読出バッファのデータを入力として検索条件との照合処理を実行する。そして、CPU1091とCPU1092とに割り当てられた検索処理デバイスは、検索条件に合致した結果を2面確保された検索結果出力用の結果バッファのいずれか空である方に出力する。(CPUは、バッファのデータが次の処理に回されたことで、バッファが空であると判断する。)更にCPU1091とCPU1092とに割り当てられた検索処理デバイスは、入力に使用した読出バッファが空であると判断する。
このように、処理用計算機102は、1個の処理デバイス(例えば検索処理デバイス)に対して、入力用と出力用のバッファをそれぞれ2面以上確保する。
そして、出力用のバッファが空であれば、処理デバイスはそのバッファにデータを書き込む。そして、入力用のバッファにデータが書き込まれていれば、処理デバイスはそのデータを入力として所定の処理を実行する。この処理により、処理用計算機102は、データの流れを途切れされることなく連続して処理を実行することができ、効率的な並列処理を行える。
そして、検索結果用の結果バッファのいずれかに検索結果が出力されると、処理通信機能部108に割り当てられた転送処理デバイスはその検索結果を読み出す。そして、処理通信機能部108は制御用計算機101の通信機能部213を介して、処理部400のメモリ103に割り当てられた結果バッファのいずれか空であるものに、その検索結果を「転送」する。(ここで、通信機能部213に割り当てられた転送処理デバイスは図示を省略している。)
同様に、処理部400のCPU104に割り当てられた検索処理デバイスは、ストレージ106から読出バッファのいずれか空であるものにデータを読み出し、検索条件と照合し、検索結果をメモリ103に割り当てられた結果バッファのいずれか空であるものに出力する。結果バッファに記憶された検索結果は、入出力機能部105に割り当てられた出力処理デバイスを介して出力する。(出力先は例えばユーザ端末などである。)
次に図10に示す論理構成情報#2に基づく処理の流れを説明する。
図10は、DB#2に対する検索処理用の論理構成情報#2の例であり、処理用計算機102c〜102e上のストレージ1111とストレージ1112とにだけ、処理対象のデータが蓄積されている場合の例である。図9の論理構成情報の場合と同様に、効率的な並列処理を実行するための論理構成情報である。
DB#3に対する検索処理用の論理構成情報#6は、図10において、DB#2がDB#3に置き換わるだけで有るので、説明を省略する。
次に図11に示す論理構成情報#3に基づく処理の流れを説明する。
図11は、DB#1に対する蓄積処理用の論理構成情報#3の例である。
制御用計算機101は、ユーザからの蓄積処理要求と蓄積するデータを受け付けると、その要求をデバイス・処理用計算機制御部212に伝達し、処理用計算機102と処理部400を使用して処理する。
初めに、入出力機能部105に割り当てられた入力処理デバイスは入力したデータを、制御用計算機101のメモリ103に割り当てられたデータバッファのいずれかに記憶する。この時、入力処理デバイスは、データを記憶するデータバッファを所定の順序(ラウンドロビンなどによる所定の順序)により選択しても良いし、空であるデータバッファを選択しても良い。
次に、通信機能部213に割り当てられた転送処理デバイスは、データバッファが記憶したデータを、処理通信機能部108に割り当てられた転送処理デバイス(図示を省略)を介して、処理用計算機102のメモリ110に割り当てられたデータバッファのいずれかに転送する。この時、転送処理デバイスは、データを転送するデータバッファを所定の順序(ラウンドロビンなどによる所定の順序)により選択しても良いし、空であるデータバッファを選択しても良い。
処理用計算機102のデータバッファにデータが書き込まれると、そのバッファに関連付けられたCPU1091とCPU1092とに割り当てられた圧縮処理デバイスは、必要に応じて圧縮などの加工をデータに適用し、その結果を書込バッファに出力する。
書込バッファにデータが出力されると、その書込バッファと関連付けられたストレージ1111とストレージ1112とに割り当てられたDB#1用記憶装置は、そのデータを記憶する。同様に、制御用計算機101においても、CPU104に割り当てられた圧縮処理デバイスに関連付けられたデータバッファにデータが記憶されると、CPU104に割り当てられた圧縮処理デバイスはそのバッファのデータを入力として、圧縮などの加工を適用し、その結果を関連付けられた書込バッファに出力する。書込バッファにデータが出力されると、そのバッファと関連付けられたストレージ106に割り当てられたDB#1用記憶装置は、そのデータを記憶する。
次に図12に示す論理構成情報#4に基づく処理の流れを説明する。
図12は、DB#2に対する蓄積処理用の論理構成情報#4の例であり、処理用計算機102c〜102e上のストレージ1111とストレージ1112とにだけ、処理対象のデータが蓄積されている場合の例である。
DB#3に対する蓄積処理用の論理構成情報#5は、図12において、DB#2がDB#3に置き換わるだけで有るので、説明を省略する。
ここで、論理構成情報#1(図9)と論理構成情報#3(図11)の相違点について説明する。
論理構成情報#1の例は、検索対象のデータは複数のストレージに分散して格納されている。そして、論理構成情報#1の例は、1個の処理デバイスに対して、各2面以上の入力用バッファと出力バッファとを関連付けている。
よって、処理デバイスは、処理デバイスの入力用のバッファのいずれかにデータが書き込まれており、処理デバイスの出力用のバッファのいずれかが空であれば、即座に次の処理を実行することが出来る。例えば、検索処理デバイスは、入力用の読出バッファから検索条件に基づいたデータを出力用の結果バッファに書き込む。その後、転送処理デバイスが実行中であっても、検索処理デバイスは、入力用の読出バッファのいずれかにデータが書き込まれており、出力用の結果バッファのいずれかが空であれば、即座に次の処理を実行することが出来る。
よって、論理構成情報#1は、データを連続的に転送し続けることにより、論理デバイスによる処理を連続的に実行し、効率的な並列処理を目的とした論理構成情報である。
一方、論理構成情報#3の例は、一部を除いて1個の処理デバイスに対して、入力用のバッファと出力用のバッファが1面しか関連付けられていない。
よって、処理デバイス(例えば圧縮処理デバイス)は、出力用のバッファ(例えば書込バッファ)にデータが存在する間は、入力用のバッファ(例えばデータバッファ)にデータが書き込まれていても処理を開始することが出来ない。
よって、論理構成情報#3は、比較的シリアルに処理を実行することを目的とした論理構成情報である。
論理個性情報#2(図10)と論理構成情報#1(図9)とは、使用する論理デバイスの構成は異なるものの、データの検索処理を目的とするものである。(論理個性情報#6(図示は省略)もデータの検索処理を目的とするものである)。論理構成情報#4(図12)と論理構成情報#3(図11)とは、使用する論理デバイスの構成は異なるものの、データの蓄積処理を目的とするものである。(論理個性情報#5(図示は省略)もデータの蓄積処理を目的とするものである。)
次に「ストリーム処理」の流れを説明する。
ストリーム処理は、照合条件と照合対象のデータを入力として、ネットワークを流れるデータの監視とフィルタリングとをするストレージを介さない処理である。ストリーム処理は、データや監視条件を入力として、CPUとメモリ上でデータと監視条件との照合を実行し、データの適合/非適合を処理結果として出力する。
図11に示した論理構成情報記憶部211に含まれる情報の例に、処理の種類「監視」、処理の形態「ストリーム処理」を追加した例が図13である。ここでは、ストレージにデータを蓄積しない仮想的なデータベースとしてDB#4を設定している。
制御用計算機101上で処理の形態「ストリーム処理」を実行するとした場合の論理構成情報#7の例が図14である。
論理構成情報#7は、2個のCPU104aとCPU104bに割り当てられた照合処理デバイスに対して、それぞれ2面の入力データバッファと出力データバッファとが関連付けられている。
初めに、入出力機能部105に割り当てられた入力処理デバイスからデータが入力されると、そのデータは入力データバッファのいずれか空であるものに書き込まれる。照合処理デバイスは、入力データバッファにデータが書き込まれたことを検知すると、その入力データバッファのデータに対して、照合条件との照合を実行する。(照合条件は、ユーザが予め制御用計算機101内の記憶装置に記憶させており、照合処理デバイスは、その照合条件を参照することが可能である。)照合処理デバイスは、照合結果を出力データバッファのいずれか空であるものに出力する。入出力機能部105に割り当てられた出力処理デバイスは関連付けられた出力データバッファにデータが書き込まれていれば、そのデータを出力する。
以上のように、制御用計算機101は、データベースのデータが配置されている論理デバイスの組、処理の種類、処理の形態に応じて、異なる論理構成情報を設定することが出来る。
ここで、物理構成情報記憶部207に記憶される物理構成情報から、論理構成情報が生成される過程を説明する。
ユーザは、論理構成情報を生成するために、論理構成設定情報を予め設定しておく。論理構成設定情報とは、データベース、処理の種類、処理の形態、またはそれらの組み合わせに対する、処理に使用する物理デバイス(処理用計算機、ストレージ)の情報や、論理デバイスまたは処理に関連付けるバッファの面数の情報である。また、論理構成設定情報は、データベース(データベース用記憶装置)からのデータを出力するバッファの数も情報として含む。情報処理装置の物理構成情報記憶部205は、ユーザが設定した論理構成設定情報を記憶する。(あるいは、論理構成情報記憶部211が、ユーザが設定した論理構成設定情報を記憶することも可能である。)
図15は、論理構成設定情報の例を示す図である。
この論理構成設定情報は、DB#2からのデータ検索処理を対象にしたものである。(DB#1、DB#3、DB#4とDB#2のデータ蓄積処理については図示を省略する。)物理構成情報記憶部205は、図15の論理構成設定情報により、DB#2からのデータ検索処理には、処理用計算機102c〜e(ストレージストレージ1111c〜e、ストレージ1112c〜e)を使用することを記憶する。
そして、論理構成情報更新部208は、論理構成情報を、データの流れる方向に向かって構築する。例えば、処理の種類が「検索」の場合、論理構成情報更新部208は、下位の論理デバイスである制御用計算機101または処理用計算機102のデータベース用記憶装置から、上位の出力処理デバイスに向かって論理構成情報を、ボトムアップに構築する。
ここで、論理構成情報更新部208は、処理の種類が「検索」で処理の形態が「断続的読み出し」であるか否かを判定することと、判定結果が「検索」かつ「断続的読み出し」であれば、データ読み出しの経路を「データベース用記憶装置〜読出バッファ〜検索処理デバイス〜結果バッファ〜転送処理デバイス〜結果バッファ〜出力処理デバイス」と設定する動作を行うことが予めプログラミングされている。(同様に論理構成情報更新部208は、「蓄積」処理や「監視」処理についてデータ経路を設定する動作もプログラミングされている。)
まず、論理構成設定情報により、データベース用記憶装置とデータベース用記憶装置出力用バッファの面数を決定すると、論理構成情報更新部208は、1個のデータベース用記憶装置に対して所定の数の出力用バッファが均等に関連付くよう、依存関係を設定する。具体的には、図15の論理構成設定情報にはデータベース用記憶装置出力用バッファの面数(DB出力バッファ面数と図示)は4面と設定されている。そして、論理構成情報更新部208は、図10に示すようにデータベース用記憶装置(ストレージストレージ1111c〜e)をそれぞれ4面の読出バッファに関連付ける。その際に論理構成情報更新部208は、物理構成情報記憶部207が記憶する物理構成情報(図6)のメモリ情報307を参照し、論理デバイスである読出バッファと物理デバイスであるメモリ110cを関連付ける。(論理構成情報更新部208は、他の論理デバイスと物理デバイスについても同様に関連付けを行うが、以下説明は省略する。)
次に、論理構成情報更新部208は、その出力用バッファが、所定の数均等に上位の処理と関連付くよう、依存関係を設定する。これを、論理構成情報更新部208は、出力処理デバイスまで繰り返す。具体的には、図15の論理構成設定情報に処理バッファの面数が2面と設定されているので、論理構成情報更新部208は、読出バッファの2面と1つの検索処理デバイスとを関連付ける。同様に論理構成情報更新部208は、1つの検索処理デバイスと2つの結果バッファを関連付ける。論理構成情報更新部208は、以下同様にして、出力処理デバイスまでのデータ経路を設定し、論理構成情報#2を図10に示す通り構築する。(論理構成情報更新部208は、論理構成情報#1、論理構成情報#3〜#7も同様に構築する。)
次に制御用計算機101のデータ転送処理の実行手順を説明する。
図16は、データ転送処理の実行手順を示すフローチャートである。
ステップS1301において、個別処理部204は、入出力機能部105を介して、ユーザの処理要求を受け付ける。例えば、処理が検索であった場合は、個別処理部204は、検索条件の入力を受け付ける。(ここで入出力機能部105は、例えば各個別処理部204の稼働状況や、ユーザの処理要求に応じて、処理要求毎の処理を複数存在する個別処理部204に割り振る。)
ステップS1302において、個別処理部204は、処理要求の内容を解析し、共通監視インタフェース部206に対して、処理の開始を通知すると同時に、処理要求の内容を伝達する。例えば、処理が検索であった場合は、個別処理部204は、検索条件を解析し、必要なデータのストレージからの読み出し要求や、読み出したデータと検索条件との照合要求を、共通監視インタフェース部206に対して伝達する。
ステップS1303において、共通監視インタフェース部206は、処理が開始可能であれば、処理要求の内容をデバイス・処理用計算機制御部212に伝達する。共通監視インタフェース部206の動作の詳細については後述する。
ステップS1304において、デバイス・処理用計算機制御部212は、伝達された処理要求に含まれる処理対象のデータベースや、処理の種類を元に、論理構成情報記憶部211より、参照する論理構成情報を選択する。例えば、処理の対象のデータベースが「DB#1」、処理の種類が「検索」であれば、デバイス・処理用計算機制御部212は、図7もしくは図13に示した情報から論理構成情報#1を選択する。
ステップS1305において、デバイス・処理用計算機制御部212は、ステップS1304で選択した論理構成情報に従って、処理用計算機102や、その他各種物理デバイスを制御して処理を実行する。例えば、ステップS1304に挙げた例の場合、検索対象のデータは、処理用計算機102a〜102bのストレージに蓄積されている。そのため、デバイス・処理用計算機制御部212は、処理用計算機102a〜102bに対してストレージからのデータの読み出しや、処理用計算機上のCPU1091a〜1092a、CPU1091b〜1092bによる検索条件との照合の要求を伝達する。また、デバイス・処理用計算機制御部212は、制御用計算機101のメモリ103に設けられたバッファへ検索結果の転送の要求を伝達する。同時に、検索対象のデータは、制御用計算機101のストレージ106a〜106cにも蓄積されている。そのため、デバイス・処理用計算機制御部212は、ストレージ106a〜106cからのデータの読み出し、CPU104a〜104bによる検索条件との照合、メモリ103上のバッファへの検索結果の記憶要求を伝達する。このようにして、デバイス・処理用計算機制御部212は、検索処理を実行する。
ステップS1306において、制御用計算機101は、処理結果を、処理要求とは逆の経路を辿って、入出力機能部105から出力する。上記の検索の例では、制御用計算機101は、メモリ103のバッファに記憶された検索結果を、共通監視インタフェース部206、個別処理部204を通って、入出力機能部105からユーザに対して出力する。
ここで、図17、図18、図19を用いて共通監視インタフェース部206、稼働状態監視部209、稼働状態記憶部210の動作を説明する。
図17は、稼働状態管理に関わる部分の制御用計算機101の構成の例を示す図である。
図18は、制御用計算機101の稼働状態を示す図である。
図19は、エントリ情報の例を示す図である。
図17は、図4の制御用計算機101の構成から稼働状態管理に関わる部分を抜粋したものである。(従って各構成要素の内容は、図4で説明した通りである。)
稼働状態監視部209は、図18に示すような制御用計算機101の稼働状態を認識し、その稼働状態を記憶する。制御用計算機101が運用を停止している間、稼働状態監視部209は、制御用計算機101の稼働状態を「(1)停止」(図18のステップS1601)と記憶する。制御用計算機101が運用を開始すると稼働状態監視部209は、制御用計算機101の稼働状態を「(4)稼働中」(図18のステップS1604)と記憶する。
共通監視インタフェース部206は、個別処理部204の処理の開始を検知すると、処理の開始を稼働状態監視部209に通知する。(あるいは、共通監視インタフェース部206は、個別処理部204からデータ転送処理要求を受け取ると、データ転送処理要求を稼働状態監視部209に送信する。)
稼働状態監視部209は記憶している稼働状態が「(4)稼働中」の場合、稼働状態監視部209は、データ転送処理要求に対応する論理構成情報を論理構成情報記憶部211に照合し、対応する論理構成情報の識別子(#1、#2等)を取得する。
そして、稼働状態監視部209は、論理構成情報の識別子を含むエントリ情報を稼働状態記憶部210に記憶させる。稼働状態監視部209は、データ転送処理要求毎にエントリ情報を生成し、生成したエントリ情報を稼働状態記憶部210に追加する。エントリ情報は、論理構成情報の識別子の他に、個別処理部を識別するための識別子、処理要求を特定する為のプロセス番号やスレッド番号、処理対象のデータベース識別子、処理の種類や形態などの情報を含む。図19にエントリ情報の具体例を示す。図19のエントリ情報の例は、プロセス番号、論理構成情報の識別子、個別処理部を識別するための識別子、処理対象のデータベース識別子、処理の種類、処理の形態の情報を含む。図19の例では、エントリが2つ記憶されており、2つのデータ転送処理が実行中であることを示している。
稼働状態監視部209は、エントリ情報の追加が完了したら、共通監視インタフェース部206に通知(データ転送処理要求)受理の応答を返す。共通監視インタフェース部206は、稼働状態監視部209から通知受理の応答を受け取ると、データ転送処理要求をデバイス・処理用計算機制御部212に伝達する。
また、デバイス・処理用計算機制御部212は、データ転送処理要求に対する処理が終了すると処理結果を個別処理部204に送信する。そして、個別処理部204は、デバイス・処理用計算機制御部212から処理結果を受け取ると、処理の終了を共通監視インタフェース部206に通知する。更に共通監視インタフェース部206は、処理の終了を稼働状態監視部209に通知する。稼働状態監視部209は、例えばプロセス番号などで、終了した処理を特定する。
稼働状態監視部209は、処理の終了を受け取ると、その処理の開始時に追加されたエントリ情報を稼働状態記憶部210から削除する。
以上の動作により、稼働状態監視部209は、稼働状態記憶部210にエントリ情報が存在していれば実行中の処理が存在し、エントリ情報が存在しなければ実行中の処理が存在しないことが分かる。すなわち、稼働状態監視部209は、処理対象のデータベースや処理の種類、処理の形態、その処理が依存している論理構成情報に関係する処理が実行中であるか否かを判定することが出来る。
そして、図18に示す制御用計算機101の稼働状態が、「(2)更新待機」(図18のステップS1602)と「(3)設定変更」(図18のステップS1603)になる場合は、情報処理システム500を構成する物理デバイスに変更があった場合に生ずる。この場合を以下で説明する。
図20は、処理用計算機102fが追加された情報処理システム500の構成の例を示す図である。
図21は、物理デバイスが追加された場合の制御用計算機101の処理手順を示すフローチャートである。
図22は、処理用計算機102fを追加する場合の更新構成情報の例を示す図である。
図23は、処理用計算機102fが追加された論理構成設定情報の例を示す図である。
図24は、処理用計算機102fが追加された論理構成情報の例(論理構成情報#2)を示す図である。
図20に示すように処理用計算機102fが追加された場合の制御用計算機101の処理手順を説明する。ここで、処理用計算機102fのストレージ1111fとストレージ1112fとにDB#2が設定されるものとする。
図21のフローチャートに沿って手順を説明する。
ステップS1501において、情報検索装置の運用管理者は、初めに情報処理システム500に処理用計算機102fを接続する。追加可能な物理デバイスは、制御用計算機101や既存の処理用計算機102の再起動が不要であれば、処理用計算機102に限らず、ストレージなどのその他の物理デバイスであっても良い。この時点では、機器(物理デバイス)の追加は、物理デバイスが追加された計算機(制御用計算機101もしくは処理用計算機102)のOSには認識されているが、情報処理システム500の物理/論理構成情報には反映されていない状態である。
ステップS1502において、情報検索装置の運用管理者の指示に基づき、構成情報入力部203は、物理構成/論理構成の更新構成情報(更新要求)を入力する。(構成情報入力部203は、物理構成/論理構成の更新構成情報(更新要求)の入力を受け付ける。)このとき、物理構成/論理構成の更新構成情報(更新要求)は、追加する物理デバイス自体の情報のほかに、追加する場所や、物理デバイスと関連付けるデータベース、処理の種類、処理の形態などの情報も含む。例えば、図20の例では、更新構成情報(更新要求)は、処理用計算機102fを追加し、それをDB#2に関連付ける、という情報を含む。図22に処理用計算機102fを追加する場合の更新構成情報の具体例を示す。図22の更新構成情報の例は、物理構成情報の一部として記憶される処理用計算機情報303fを含む。また、図22の更新構成情報の例は、ストレージとデータベースとを関連付けるデータベース設定情報308を含む。ここで、データベース設定情報308は、変更が生じた物理デバイスに割り当てられた論理デバイスがデータ転送に用いるデータベースを示す特定情報とも言える。
ステップS1503において、物理構成情報記憶部207は、構成情報入力部203が入力した更新構成情報(更新要求)に基づき、記憶した物理構成情報を更新する。(ここで、物理構成情報は図6に示す物理構成情報に、図22に示す処理用計算機情報303fが追加された形になるが、図示を省略する。)そして、同時に、論理構成情報更新部208は構成情報入力部203が入力した更新構成情報(更新要求)を受け取る。
ステップS1504において、論理構成情報更新部208は、更新構成情報(更新要求)や、物理構成情報記憶部205の物理構成情報、論理構成情報記憶部211の論理構成情報を参照して、更新必要な論理構成情報を選択する。ここで、選択された論理構成情報は、特定情報が示すデータベースに対応する論理構成情報であり、特定論理構成情報とも称する。例えば、図20の処理用計算機102fを追加しDB#2の処理に使用する場合を例に説明する。論理構成情報更新部208は、図22の更新構成情報が含むデータベース設定情報308から処理用計算機102fのストレージ1111fと1112fとがDB#2に関連付けされることを認識する。そして、論理構成情報更新部208は、データベースと処理の種類が一致する論理構成設定情報を検索する。そして、論理構成情報更新部208は、図23に示すように物理構成情報記憶部207が記憶する論理構成設定情報に処理用計算機102fの内容を追加する。(DB#2の蓄積処理にも処理用計算機102fの内容が追加されるが、ここでもDB#2の検索処理以外の図示は省略する。)
更に論理構成情報更新部208は、論理構成情報記憶部211が記憶する図7(もしくは図13)や図9〜図12、図14の論理構成情報の中から、DB#2に関連するものを選択する。すなわち論理構成情報更新部208は、論理構成情報#2と#4を選択する。
次に、論理構成情報更新部208は、更新対象の論理構成情報の識別子や、関連するデータベースの識別子、処理の種類、処理の形態などを含む処理の稼働状態の監視要求を稼働状態監視部209に伝達する。
ステップS1505において、稼働状態監視部209は論理構成情報の更新可能状態を判定して、可能であれば論理構成情報更新部208に通知する。
ここで、ステップS1505の処理の詳細を説明する。
稼働状態監視部209は、稼働状態の監視要求が伝達されると、更新対象の論理構成情報(上記の例では論理構成情報#2と#4)の稼働状態は「(2)更新待機」状態であると認識し、記憶する。
そして、稼働状態監視部209が稼働状態を「(2)更新待機」と記憶している場合の動作を説明する。ここでは、データ転送処理要求が対象とするデータベース、処理の種類、処理の形態が、更新対象の論理構成情報のものと一致するものを、更新対象の論理構成情報に依存する処理と呼ぶこととする。
更新対象の論理構成情報に依存する処理が開始された場合、稼働状態監視部209は、稼働状態記憶部210にエントリ情報を追加せず、共通監視インタフェース部206にも通知受理の応答も返さない。そして、稼働状態監視部209は、デバイス・処理用計算機制御部212のデータ転送処理の開始を待機させる。
更新対象の論理構成情報に依存しない処理が開始された場合は、稼働状態監視部209は、「(4)稼働中」状態と同様に動作する。
稼働状態監視部209は、更新対象の論理構成情報に依存する処理の開始が待機している間も、「(4)稼働中」状態のときに既に開始されていた更新対象の論理構成情報に依存する処理が終了する場合は、対応するエントリ情報を稼働状態記憶部210から削除する。
そして、更新対象の論理構成情報に依存する処理が全て終了し、稼働状態記憶部210にそれらの処理に関するエントリ情報が存在しなくなった時点で、稼働状態監視部209は、更新対象の論理構成情報の稼働状態を「(3)設定変更」と認識し、記憶する。
そして、稼働状態監視部209は、論理構成情報の更新が可能になったことと、更新対象の論理構成情報識別子などの情報を論理構成情報更新部208に通知する。このとき、更新対象の論理構成情報が複数存在した場合、稼働状態監視部209は、論理構成情報毎に判定を行い、更新可能と判定できたものから順次、論理構成情報更新部208に通知する。そして、稼働状態監視部209は、更新可能と判定できない論理構成情報については、「(2)更新待機」状態のまま、依存する処理が全て完了するまで待機する。
ステップS1506において、論理構成情報更新部208は、更新可能と判定された論理構成情報に関する物理デバイスの情報と論理構成設定情報とを、物理構成情報記憶部207から取得し、論理構成情報を構築する。さらに、論理構成情報更新部208は、論理構成情報記憶部211の中から、更新可能となった論理構成情報を削除して、新たに構築した論理構成情報を追加する。
論理構成情報更新部208は、新たに構築した論理構成情報の追加が完了後に、更新完了を稼働状態監視部209に通知する。
稼働状態監視部209は、論理構成情報更新部208より論理構成情報の更新完了通知を受けると、該当する論理構成情報の稼働状態を「(4)稼働中」と認識し、記憶する。そして、稼働状態監視部209は、共通監視インタフェース部206にデータ転送処理要求の受理応答を返すことにより、待機させていた処理を再開させる。
例えば、論理構成情報#2に依存する処理、すなわちDB#2に対する検索処理が全て終了した場合、論理構成情報更新部208は、物理構成情報記憶部205から処理用計算機102fの情報と論理構成設定情報とを取得する。そして、論理構成情報更新部208は、図10の論理構成情報と合わせて、図22のような処理用計算機102c〜102fに依存する論理構成情報#2を構成する。
次に、ステップS1507において、論理構成情報更新部208は、更新対象の論理構成情報を全て更新したか否かを判定する。全ての更新を完了している場合(YES)は、論理構成情報更新部208は、更新処理を終了する。未更新の論理構成情報が存在する場合(NO)は、ステップS1505に戻り、稼働状態監視部209は、残りの更新対象の論理構成情報に依存する処理の監視を継続する。
ステップS1506では、論理構成情報更新部208は、更新対象の論理構成情報を削除して、新たに構築した論理構成情報を追加するとしたが、このとき部分的に論理構成情報を再構築しても良い。論理構成情報更新部208は、論理構成情報の依存関係に変更が必要な部分を、論理構成情報の中から容易に特定することが出来る。すなわち、論理構成情報の依存関係に変更が必要な部分は、基本的に追加された論理デバイスと、入出力用のバッファを共有する処理デバイスである。例として、図9の論理構成情報の処理用計算機#1にデータベース用記憶装置を1台のみ追加するとした場合、論理構成情報更新部208は、読出バッファを所定の数用意する。そして、論理構成情報更新部208は、処理用計算機#1のデータベース用記憶装置と読出バッファの依存関係と、検索処理デバイスと読出バッファの依存関係だけを設定し直せばよい。
以上の説明において、単に論理デバイスとだけ呼称していたが、論理構成情報更新部208は、1個の論理デバイスを2個以上の仮想的な論理デバイスとみなして、論理構成情報を構築しても良い。例として、ストレージが、2台以上のディスク装置を束ねて1個の論理ボリュームとみなすRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)構成であった場合、論理構成情報更新部208は、そのストレージを複数の論理デバイスとして論理構成情報を構築することにより、効率的なストレージI/O(インプット/アウトプット)が期待できる。また、論理構成情報更新部208は、CPUについても、1個のCPU上に複数個のコアを搭載している場合など、論理的なプロセッサを1個の論理デバイスとみなして良い。
実施の形態1では、データベース、処理の種類、処理の形態、論理デバイスの組毎に1つの論理構成情報を割り当てていたが、複数のデータベース、処理の種類、処理の形態、論理デバイスの組に対して1つの論理構成情報を関連付けても良い。
以上の様に、実施の形態1の制御用計算機101は、論理構成情報記憶部211に、実行される処理が対象とするデータベースや、処理の種類や処理の形態毎に異なる複数種類の論理構成情報を備える。そして、デバイス・処理用計算機制御部212は、実行する処理の内容に応じて論理構成情報を選択することにより、効率的な処理を実行するものである。情報処理システム500への物理デバイスの追加のような、物理的な構成に変更が生じた場合には、論理構成情報更新部208は、追加された物理デバイスに関連する論理構成情報を選択する。そして、稼働状態監視部209は、その論理構成情報に依存している処理の状態を監視する。そして、稼働状態監視部209が、稼働中の論理構成情報の中に、更新対象の論理構成情報に依存する処理が存在しないと判定できた場合に、論理構成情報更新部208は、該当する論理構成情報を再構築する。
これにより、制御用計算機101は、情報処理システム500の物理的な構成に変更が発生した場合でも、追加された物理デバイスに関連しない情報処理システム500のユーザに対して情報処理システム500を停止することなく、運用を継続することが出来る。また、制御用計算機101は、追加された物理デバイスに関連する情報処理システム500のユーザに対しても、情報処理システム500内で処理の開始を待機させている間に論理構成情報を再構築する。このことにより、制御用計算機101は、ユーザに情報処理システム500の運用が継続されているように認識させることが可能である。
すなわち、本実施の形態の制御用計算機101は、情報処理システム500のユーザに対して、物理的な構成が変更された場合でも運用の停止を必要としない。具体的には、制御用計算機101は、目的や関連する論理デバイスの構成が異なる複数の論理構成情報と、情報処理装置におけるユーザの処理の実行状態を常時監視する稼働状態監視部を備える。そして、制御用計算機101は、情報処理システム500に物理デバイスが追加された場合には、追加された物理デバイスに関連する論理構成情報に依存する処理が実行中では無いと判断した場合に、その論理構成情報だけを選択的に再構成する。
本制御用計算機101を用いた情報処理システム500は、言い換えれば無停止構成管理機構を備えた情報処理システム500である。
まとめると、本実施の形態では、物理デバイスに割り当てられた論理デバイスであって、データベースに対するデータ転送処理に用いられる論理デバイスと、前記論理デバイスから構成されるデータ転送経路とを示す論理構成情報をデータベースに対応して複数記憶する論理構成情報記憶部211と、所定のデータベースに所定のデータ転送処理を要求するデータ転送要求情報を入力する入出力機能部105と、論理構成情報記憶部211が記憶した複数の論理構成情報の中から、入出力機能部105が入力したデータ転送要求情報がデータ転送処理を要求するデータベースに対応する論理構成情報を選択し、選択した論理構成情報が示す論理デバイスとデータ転送経路とに基づいて、入出力機能部105が入力したデータ転送要求情報が要求するデータ転送処理を行うデバイス・処理用計算機制御部212と、デバイス・処理用計算機制御部212が行うデータ転送処理が、論理構成情報記憶部211が記憶した複数の論理構成情報のいずれの論理構成情報に基づいたデータ転送処理なのかを監視する稼働状態監視部209と、前記データ転送処理に用いられる物理デバイスに変更が生じた場合に、変更が生じた物理デバイスの変更情報と変更が生じた物理デバイスに割り当てられた論理デバイスがデータ転送処理に用いるデータベースを示す特定情報とを含む更新構成情報を入力する構成情報入力部203と、構成情報入力部203が入力した更新構成情報が含む特定情報に基づいて、論理構成情報記憶部211が記憶した複数の論理構成情報の中から前記特定情報が示すデータベースに対応する論理構成情報である特定論理構成情報を特定する論理構成情報更新部208とを備え、稼働状態監視部209は特定論理構成情報が、稼働状態監視部209が監視するデータ転送処理に対応する論理構成情報と同じか異なるかを判定し、論理構成情報更新部208は、稼働状態監視部209が判定した結果、特定論理構成情報と稼働状態監視部209が監視するデータ転送処理に対応する論理構成情報とが異なれば、特定論理構成情報の論理デバイスとデータ転送経路とを前記更新構成情報が含む物理デバイスの変更情報に基づいて特定論理構成情報を更新し、論理構成情報記憶部211に更新した特定論理構成情報を記憶することを特徴とした制御用計算機101について説明した。
また、本実施の形態では、制御用計算機101は、さらに論理構成情報を識別する識別子を含むエントリ情報をデータ転送処理毎に複数記憶する稼働状態記憶部210を備え、稼働状態監視部209は、入出力機能部105がデータ転送要求情報を入力した場合に、前記データ転送処理をデバイス・処理用計算機制御部212に行わせるか否かを所定の方法で判断し、デバイス・処理用計算機制御部212に前記データ転送処理を行わせると判断した場合に、論理構成情報記憶部211が記憶した複数の論理構成情報の中から、前記データ転送処理を要求するデータベースに対応する論理構成情報を選択し、選択した論理構成情報を識別する識別子を含むエントリ情報を生成し、生成したエントリ情報を稼働状態記憶部210に追加記憶することを特徴とした制御用計算機101について説明した。
また、本実施の形態では、論理構成情報更新部208は、特定論理構成情報を識別する識別子を稼働状態監視部209に入力し、稼働状態監視部209は、論理構成情報記憶部211が記憶した複数の論理構成情報の中から、前記データ転送処理を要求するデータベースに対応する論理構成情報を選択し、選択した論理構成情報を識別する識別子と論理構成情報更新部208が入力した特定論理構成情報を識別する識別子とを比較して、前記選択した論理構成情報を識別する識別子と前記特定論理構成情報を識別する識別子とが不一致の場合に、デバイス・処理用計算機制御部212に前記データ転送処理を行わせると判断することを特徴とした制御用計算機101について説明した。
また、本実施の形態では、制御用計算機101は、さらに入出力機能部105が入力したデータ転送要求情報を受け取り、稼働状態監視部209がデバイス・処理用計算機制御部212に前記データ転送処理を行わせると判断した場合に、デバイス・処理用計算機制御部212に前記データ転送要求情報を伝達し、稼働状態監視部209がデバイス・処理用計算機制御部212に前記データ転送処理を行わせると判断しない場合に、デバイス・処理用計算機制御部212への前記データ転送要求情報の伝達を待機する共通監視インタフェース部206を備えたことを特徴とする制御用計算機101について説明した。
また、本実施の形態では、制御用計算機101は、さらに入出力機能部105が入力したデータ転送要求情報が要求するデータ転送処理の終了を通知する個別処理部204を備え、稼働状態監視部209は、個別処理部204が終了を通知したデータ転送処理に対応するエントリ情報を稼働状態記憶部210から消去することを特徴とする制御用計算機101について説明した。
また、本実施の形態では、稼働状態監視部209は、稼働状態記憶部210が記憶したエントリ情報が含む論理構成情報を識別する識別子を参照することにより、論理構成情報記憶部211が記憶した複数の論理構成情報のいずれの論理構成情報に基づいたデータ転送処理をデバイス・処理用計算機制御部212が行っているかを監視することを特徴とした制御用計算機101について説明した。
また、本実施の形態では、論理構成情報記憶部211は、前記データベースに対するデータ転送処理が、前記データベースへのデータの書き込み処理である場合と、前記データベースからのデータの読み出し処理である場合とで、それぞれ異なる論理構成情報を記憶することを特徴とする制御用計算機101について説明した。
また、本実施の形態では、制御用計算機101を備えることを特徴とする情報処理システム500について説明した。
言い換えると、本実施の形態では、ストレージに蓄積したデータと、与えられた処理条件とから、処理を実行してその結果を出力する情報処理システム500の中でも、0台以上の処理用計算機102と、それらを制御する1台以上の制御用計算機101とから構成されたもので、以下の特徴を備えた情報処理システム500を説明した。
(a)物理構成情報記憶部207を備え、計算機の物理的な構成情報から、計算機内の物理デバイス間、および計算機間のデータの転送経路を表す論理構成情報を1種類以上生成・記憶し、その論理構成情報に基づき並列に処理を実行する。
(b)共通監視インタフェース部206と稼働状態監視部209を備え、制御用計算機101に対する処理の開始と終了要求とを監視し、実行中の処理の有無を常時監視する。
(c)論理構成情報更新部208を備え、装置の物理的な構成に物理デバイスを追加後に、追加された物理デバイスに関連する論理構成情報に依存する実行中の処理が無いと判定できた瞬間に、その判定された論理構成情報から順に選択的に更新する。
また、本実施の形態では、論理構成情報として、実行する処理の種類や処理の形態によって複数の論理構成情報を備えており、実行中の処理が無くなった処理の種類/処理の形態に関する論理構成情報から、順に論理構成情報更新部208により論理構成情報を更新することを特徴とする情報処理システム500を説明した。
また、処理用計算機102を複数のグループに分けて、制御用計算機101とそれぞれの処理用計算機102の組に対応した論理構成情報を備え、ある1グループの処理用計算機102の構成が変更された場合には、そのグループに関する論理構成情報だけを、論理構成情報更新部208により更新することを特徴とする情報処理システム500を説明した。
また、情報処理装置に2つ以上のデータベースが設定されている場合に、データベース毎に対応する論理構成情報を備え、その内1つ以上のデータベースに関連する論理デバイスが追加された場合には、そのデータベースに関連する論理構成情報だけを、論理構成情報更新部208により更新することを特徴とする情報処理システム500を説明した。
なお、既に、説明したように、本実施の形態1に示す制御用計算機101は、処理装置たるCPU、記憶装置たるメモリ、磁気ディスク等、入力装置たるキーボード、マウス、通信ボード等、出力装置たる表示装置、通信ボード等を備えるコンピュータである。
そして、上記したように「〜部」として示された機能をこれら処理装置、記憶装置、入力装置、出力装置を用いて実現するものである。
101 制御用計算機、102 処理用計算機、103 メモリ、104 CPU、105 入出力機能部、106 ストレージ、108 処理通信機能部、110 メモリ、203 構成情報入力部、204 個別処理部、206 共通監視インタフェース部、207 物理構成情報記憶部、208 論理構成情報更新部、209 稼働状態監視部、210 稼働状態記憶部、211 論理構成情報記憶部、212 デバイス・処理用計算機制御部、213 通信機能部、301 物理構成情報、302 制御用計算機情報、303 処理用計算機情報、304 CPU情報、305 ストレージ情報、306 処理用計算機情報、307 メモリ情報、308 データベース設定情報、400 処理部、401 制御部、500 情報処理システム、501 部分論理構成情報、901 表示装置、902 キーボード、903 マウス、904 FDD、905 コンパクトディスク装置、906 プリンタ装置、907 スキャナ装置、910 システムユニット、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、920 磁気ディスク装置、921 オペレーティングシステム、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群、931 電話器、932 ファクシミリ機、940 インターネット、941 ゲートウェイ、942 ローカルエリアネットワーク、1091 CPU、1092 CPU、1111 ストレージ、1112 ストレージ。

Claims (10)

  1. 物理デバイスに割り当てられた論理デバイスであって、データベースに対するデータ転送処理に用いられる論理デバイスと、前記論理デバイスから構成されるデータ転送経路とを示す論理構成情報をデータベースに対応して複数記憶する論理構成情報記憶部と、
    所定のデータベースに所定のデータ転送処理を要求するデータ転送要求情報を入力する入出力機能部と、
    前記論理構成情報記憶部が記憶した複数の論理構成情報の中から、前記入出力機能部が入力したデータ転送要求情報がデータ転送処理を要求するデータベースに対応する論理構成情報を選択し、選択した論理構成情報が示す論理デバイスとデータ転送経路とに基づいて、前記入出力機能部が入力したデータ転送要求情報が要求するデータ転送処理を行うデバイス・処理用計算機制御部と、
    前記デバイス・処理用計算機制御部が行うデータ転送処理が、前記論理構成情報記憶部が記憶した複数の論理構成情報のいずれの論理構成情報に基づいたデータ転送処理なのかを監視する稼働状態監視部と、
    前記データ転送処理に用いられる物理デバイスに変更が生じた場合に、変更が生じた物理デバイスの変更情報と変更が生じた物理デバイスに割り当てられた論理デバイスがデータ転送処理に用いるデータベースを示す特定情報とを含む更新構成情報を入力する構成情報入力部と、
    前記構成情報入力部が入力した更新構成情報が含む特定情報に基づいて、前記論理構成情報記憶部が記憶した複数の論理構成情報の中から前記特定情報が示すデータベースに対応する論理構成情報である特定論理構成情報を特定する論理構成情報更新部と
    を備え、
    前記稼働状態監視部は、前記特定論理構成情報が、前記稼働状態監視部が監視するデータ転送処理に対応する論理構成情報と同じか異なるかを判定し、
    前記論理構成情報更新部は、前記稼働状態監視部が判定した結果、前記特定論理構成情報と前記稼働状態監視部が監視するデータ転送処理に対応する論理構成情報とが異なれば、前記特定論理構成情報の論理デバイスとデータ転送経路とを前記更新構成情報が含む物理デバイスの変更情報に基づいて前記特定論理構成情報を更新し、前記論理構成情報記憶部に前記更新した特定論理構成情報を記憶することを特徴とした制御用計算機。
  2. 前記制御用計算機は、さらに
    論理構成情報を識別する識別子を含むエントリ情報をデータ転送処理毎に複数記憶する稼働状態記憶部を備え、
    前記稼働状態監視部は、前記入出力機能部がデータ転送要求情報を入力した場合に、前記データ転送処理を前記デバイス・処理用計算機制御部に行わせるか否かを所定の方法で判断し、前記デバイス・処理用計算機制御部に前記データ転送処理を行わせると判断した場合に、前記論理構成情報記憶部が記憶した複数の論理構成情報の中から、前記データ転送処理を要求するデータベースに対応する論理構成情報を選択し、選択した論理構成情報を識別する識別子を含むエントリ情報を生成し、生成したエントリ情報を前記稼働状態記憶部に追加記憶することを特徴とした請求項1記載の制御用計算機。
  3. 前記論理構成情報更新部は、前記特定論理構成情報を識別する識別子を前記稼働状態監視部に入力し、
    前記稼働状態監視部は、前記論理構成情報記憶部が記憶した複数の論理構成情報の中から、前記データ転送処理を要求するデータベースに対応する論理構成情報を選択し、選択した論理構成情報を識別する識別子と前記論理構成情報更新部が入力した特定論理構成情報を識別する識別子とを比較して、前記選択した論理構成情報を識別する識別子と前記特定論理構成情報を識別する識別子とが不一致の場合に、前記デバイス・処理用計算機制御部に前記データ転送処理を行わせると判断することを特徴とした請求項2記載の制御用計算機。
  4. 前記制御用計算機は、さらに
    前記入出力機能部が入力したデータ転送要求情報を受け取り、前記稼働状態監視部が前記デバイス・処理用計算機制御部に前記データ転送処理を行わせると判断した場合に、前記デバイス・処理用計算機制御部に前記データ転送要求情報を伝達し、前記稼働状態監視部が前記デバイス・処理用計算機制御部に前記データ転送処理を行わせると判断しない場合に、前記デバイス・処理用計算機制御部への前記データ転送要求情報の伝達を待機する共通監視インタフェース部を備えたことを特徴とする請求項2又は3記載の制御用計算機。
  5. 前記制御用計算機は、さらに
    前記入出力機能部が入力したデータ転送要求情報が要求するデータ転送処理の終了を通知する個別処理部を備え、
    前記稼働状態監視部は、前記個別処理部が終了を通知したデータ転送処理に対応するエントリ情報を前記稼働状態記憶部から消去することを特徴とする請求項2〜4いずれか記載の制御用計算機。
  6. 前記稼働状態監視部は、前記稼働状態記憶部が記憶したエントリ情報が含む論理構成情報を識別する識別子を参照することにより、前記論理構成情報記憶部が記憶した複数の論理構成情報のいずれの論理構成情報に基づいたデータ転送処理を前記デバイス・処理用計算機制御部が行っているかを監視することを特徴とした請求項2〜5いずれか記載の制御用計算機。
  7. 前記論理構成情報記憶部は、前記データベースに対するデータ転送処理が、前記データベースへのデータの書き込み処理である場合と、前記データベースからのデータの読み出し処理である場合とで、それぞれ異なる論理構成情報を記憶することを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の制御用計算機。
  8. 請求項1〜7いずれか記載の制御用計算機を備えることを特徴とする情報処理システム。
  9. 制御用計算機が行う制御方法において、
    前記制御用計算機が論理構成情報記憶部に、物理デバイスに割り当てられた論理デバイスであって、データベースに対するデータ転送処理に用いられる論理デバイスと、前記論理デバイスから構成されるデータ転送経路とを示す論理構成情報をデータベースに対応して複数記憶する論理構成情報記憶ステップと、
    入出力機能部が、所定のデータベースに所定のデータ転送処理を要求するデータ転送要求情報を入力する入出力機能ステップと、
    デバイス・処理用計算機制御部が、前記論理構成情報記憶部が記憶した複数の論理構成情報の中から、前記入出力機能部が入力したデータ転送要求情報がデータ転送処理を要求するデータベースに対応する論理構成情報を選択し、選択した論理構成情報が示す論理デバイスとデータ転送経路とに基づいて、前記入出力機能部が入力したデータ転送要求情報が要求するデータ転送処理を行うデバイス・処理用計算機制御ステップと、
    稼働状態監視部が、前記デバイス・処理用計算機制御部が行うデータ転送処理が、前記論理構成情報記憶部が記憶した複数の論理構成情報のいずれの論理構成情報に基づいたデータ転送処理なのかを監視する稼働状態監視ステップと、
    構成情報入力部が、前記データ転送処理に用いられる物理デバイスに変更が生じた場合に、変更が生じた物理デバイスの変更情報と変更が生じた物理デバイスに割り当てられた論理デバイスがデータ転送処理に用いるデータベースを示す特定情報とを含む更新構成情報を入力する構成情報入力ステップと、
    論理構成情報更新部が、前記構成情報入力部が入力した更新構成情報が含む特定情報に基づいて、前記論理構成情報記憶部が記憶した複数の論理構成情報の中から前記特定情報が示すデータベースに対応する論理構成情報である特定論理構成情報を特定する論理構成情報更新ステップと
    を備え、更に、
    前記稼働状態監視部が、前記特定論理構成情報が、前記稼働状態監視部が監視するデータ転送処理に対応する論理構成情報と同じか異なるかを判定する判定ステップと、
    前記論理構成情報更新部が、前記稼働状態監視部が判定した結果、前記特定論理構成情報と前記稼働状態監視部が監視するデータ転送処理に対応する論理構成情報とが異なれば、前記特定論理構成情報の論理デバイスとデータ転送経路とを前記更新構成情報が含む物理デバイスの変更情報に基づいて前記特定論理構成情報を更新し、前記論理構成情報記憶部に前記更新した特定論理構成情報を記憶する記憶ステップと
    を備えることを特徴とした制御方法。
  10. 論理構成情報記憶部を備えるコンピュータである制御用計算機に、以下の(1)〜(8)のステップを実行させるためのプログラム
    (1)前記論理構成情報記憶部に、物理デバイスに割り当てられた論理デバイスであって、データベースに対するデータ転送処理に用いられる論理デバイスと、前記論理デバイスから構成されるデータ転送経路とを示す論理構成情報をデータベースに対応して複数記憶する論理構成情報記憶ステップ、
    (2)所定のデータベースに所定のデータ転送処理を要求するデータ転送要求情報を入力する入出力機能ステップ、
    (3)前記論理構成情報記憶部が記憶した複数の論理構成情報の中から、前記入出力機能ステップで入力したデータ転送要求情報がデータ転送処理を要求するデータベースに対応する論理構成情報を選択し、選択した論理構成情報が示す論理デバイスとデータ転送経路とに基づいて、前記入出力機能ステップで入力したデータ転送要求情報が要求するデータ転送処理を行うデバイス・処理用計算機制御ステップ、
    (4)前記デバイス・処理用計算機制御ステップで行うデータ転送処理が、前記論理構成情報記憶部が記憶した複数の論理構成情報のいずれの論理構成情報に基づいたデータ転送処理なのかを監視する稼働状態監視ステップ、
    (5)前記データ転送処理に用いられる物理デバイスに変更が生じた場合に、変更が生じた物理デバイスの変更情報と変更が生じた物理デバイスに割り当てられた論理デバイスがデータ転送処理に用いるデータベースを示す特定情報とを含む更新構成情報を入力する構成情報入力ステップ、
    (6)前記構成情報入力ステップで入力した更新構成情報が含む特定情報に基づいて、前記論理構成情報記憶部が記憶した複数の論理構成情報の中から前記特定情報が示すデータベースに対応する論理構成情報である特定論理構成情報を特定する論理構成情報更新ステップ、
    (7)前記特定論理構成情報が、前記稼働状態監視ステップで監視するデータ転送処理に対応する論理構成情報と同じか異なるかを判定する判定ステップ、
    (8)前記判定ステップで判定した結果、前記特定論理構成情報と前記稼働状態監視ステップで監視するデータ転送処理に対応する論理構成情報とが異なれば、前記特定論理構成情報の論理デバイスとデータ転送経路とを前記更新構成情報が含む物理デバイスの変更情報に基づいて前記特定論理構成情報を更新し、前記論理構成情報記憶部に前記更新した特定論理構成情報を記憶する記憶ステップ。
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