JP5574897B2 - エアシリンダを用いた電動加工装置 - Google Patents

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本発明は、被加工材に穴あけ等の加工を行うために使用されるエアシリンダを用いた電動加工装置に関する。
従来の電動加工装置は、特許文献1に記載のように、ドリル(加工具の一例)を回転するための駆動力を発生するモータ機構と、ドリルを前進させるシリンダ機構とを有し、回転したドリルを被加工材に押し当てることによって被加工材に穴あけを行っていた。
特許文献1では、モータ機構のロータに連結されたスピンドルの前側にドリルが固定されており、シリンダ機構によって、モータ機構と共にドリルを前進させている。
特開平7−276119号公報
しかしながら、特許文献1においては、シリンダ機構では前進するドリルの送り速度を一定に保つことができず、被加工材への加工を安定的に行うことができないという問題があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、モータ機構の送り速度を一定にする機構を設け、被加工材への加工を安定的に行うエアシリンダを用いた電動加工装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係るエアシリンダを用いた電動加工装置は、(1)取付け座を備えると共に内側に空間部を備え、後側には、前後方向に沿った切欠き部が形成された外側ケースと、(2)前記外側ケースの後部に固定取付けされる後側ハウジングと、(3)前後に第1、第2の軸受ブロックが固定された断面円形のステータ保持ケースと、該ステータ保持ケース内に設けられたステータと、前記第1、第2の軸受ブロックに回転自在に支持されたスピンドルを中心部に備えるロータとを有して、前記外側ケース内に配置されるモータユニットと、(4)前記スピンドルの前側に取付けられる刃物チャックと、(5)前記第2の軸受ブロックの後部に連結されるピストンロッドと、該ピストンロッドの後側に設けられたピストンと、該ピストンが前後動可能に配置され、前側は前記後側ハウジングに固定されるシリンダーチューブと、該シリンダーチューブの後側に設けられた後側ブロックとを有し、前記モータユニットを前後動するエアシリンダとを備え、前記第2の軸受ブロックは、前記外側ケースの切欠き部から外側に突出し、該切欠き部に沿って前後動可能な突出部を備え、該突出部と該突出部に対向して前記外側ケースの外側に設けられた固定金具とを用いて前記外側ケースに対する前記モータユニットの回り止め機構及び前記エアシリンダによる該モータユニットの送り速度を一定にする微速送り機構とが形成されている。
本発明に係るエアシリンダを用いた電動加工装置において、前記モータユニットは、前記外側ケースの前側に設けられている第1のブッシュと、前記後側ハウジングに設けられて前記ピストンロッドの摺動状態を確保する第2のブッシュを介して前後動可能に支持されているのが好ましい。
本発明に係るエアシリンダを用いた電動加工装置において、前記外側ケースには、前後方向に沿って配置されたガイドレールが固定され、前記第2の軸受ブロックは、前記ガイドレールに沿って前後動するスライドブロックに固着され、前記モータユニットの前記外側ケースに対する前後動可能な状態を確保することができる。
本発明に係るエアシリンダを用いた電動加工装置において、前記外側ケースには、前記モータユニットと一体となって移動する前記突出部の前進限及び後退限を検知するセンサが設けられているのが好ましい。
本発明に係るエアシリンダを用いた電動加工装置において、前記微速送り機構は前記突出部又は前記固定金具に固定されたハイドロチェッカを用いているのが好ましい。
本発明に係るエアシリンダを用いた電動加工装置において、前記第1の軸受ブロックの前側にラビリンスシール機構が設けられていると共に、該ラビリンスシール機構内に侵入した異物を前記スピンドルの回転によって外部に排出する円錐排出路が形成されているのが好ましい。
本発明に係るエアシリンダを用いた電動加工装置において、前記モータユニットの電源はインバータによる高周波電源から供給され、前記スピンドルの回転数は10000〜40000rpmの範囲にあるのが好ましい。
本発明に係るエアシリンダを用いた電動加工装置は、第2の軸受ブロックが備える突出部と突出部に対向して外側ケースの外側に設けられた固定金具とを用いてモータユニットの送り速度を一定にする微速送り機構が形成されているので、刃物チャックに装着される加工具(例えばドリル)の送り速度を一定に保って、被加工材の加工を安定的に行うことができる。
また、突出部を備える第2の軸受ブロックは、スピンドルを回転自在に支持しているので、第2の軸受ブロックは、スピンドルの支持とモータユニットの送り速度を一定にするという少なくとも2つの機能を果たし、電動加工装置の構造を簡素化し、電動加工装置全体に要する部材、部品等の点数を少なくすることができる。
本発明に係るエアシリンダを用いた電動加工装置において、モータユニットが、外側ケースの前側に設けられている第1のブッシュと、後側ハウジングに設けられてピストンロッドの摺動状態を確保する第2のブッシュを介して前後動可能に支持されている場合、モータユニット及び刃物チャックに装着される加工具は、外部ケースに対して所定の方向で安定的に可動することができる。
本発明に係るエアシリンダを用いた電動加工装置において、第2の軸受ブロックが、ガイドレールに沿って前後動するスライドブロックに固着され、モータユニットの外側ケースに対する前後動可能な状態を確保する場合、刃物チャックに装着される加工具は、所定の方向で安定的に前後動することが可能である。
本発明に係るエアシリンダを用いた電動加工装置において、モータユニットと一体となって移動する突出部の前進限及び後退限を検知するセンサが設けられている場合は、進退可能な領域として定められた範囲内を超えてモータユニットが前進あるいは後退するのを確実に回避することができる。
本発明に係るエアシリンダを用いた電動加工装置において、微速送り機構が突出部又は固定金具に固定されたハイドロチェッカを用いている場合は、モータユニットの送り速度を安定的に所定値にすることが可能である。
本発明に係るエアシリンダを用いた電動加工装置において、第1の軸受ブロックの前側にラビリンスシール機構が設けられていると共に、ラビリンスシール機構内に侵入した異物を外部に排出する円錐排出路が形成されている場合は、第1の軸受ブロックが固定されたステータ保持ケース内に被加工材を加工した際に被加工材から飛散る切屑等が侵入するのを防止することができ、切屑等の侵入によりモータユニット等に不具合が生じるのを回避可能である。
本発明に係るエアシリンダを用いた電動加工装置において、スピンドルの回転数が10000〜40000rpmの範囲にある場合は、一般的に高速回転とされる5000rpm以上の回転で、被加工材の加工を行うことができ、加工作業の時間の短縮化を図ることが可能である。
本発明の第1の実施の形態に係るエアシリンダを用いた電動加工装置の側断面図である。 (A)は図1のA−A矢視断面図、(B)は図1のB−B矢視断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るエアシリンダを用いた電動加工装置の側断面図である。 (A)は図3のC−C矢視断面図、(B)は図3のD−D矢視断面図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2(A)、(B)に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るエアシリンダを用いた電動加工装置10(以下、単に電動加工装置10という)は、外側ケース11内に配置されるモータユニット12を前後動させるエアシリンダ13を有し、モータユニット12と共に前進し、モータユニット12に駆動力を与えられて回転するドリル14(加工具の一例)によって被加工材に穴をあける装置である。以下、詳細に説明する。
外側ケース11は、鉄、アルミ等の金属素材によって形成され、前後に取付け座15、16が設けられた固定プレート17と、固定プレート17に固着され、内側に空間部を備えた筒状部材18を有している。
取付け座15、16は、それぞれ固定プレート17の筒状部材18より前後に突出した前側部及び後側部からなり、それぞれ貫通孔18aを備えている。電動加工装置10は、貫通孔18aに挿通された周知のねじ材を固定フレームに設けられたねじ穴に螺合することによって固定フレームに固定される。なお、取付け座は、固定プレートの前又は後等に一つだけ設けるようにしてもよい。
筒状部材18の内側にある空間部は、図2(A)、(B)に示すように断面が略矩形であり、筒状部材18の後側には、図1、図2(B)に示すように、前後方向に沿って形成された切欠き部19が設けられている。なお、図2(A)、(B)は、一部が省略された断面図である。
筒状部材18の内側に形成された空間部には、モータユニット12が配置されている。
モータユニット12は、筒状部材18の内側にある空間部に配置され、前後に第1、第2の軸受ブロック20、21が固定された断面円形のステータ保持ケース22を有している。ステータ保持ケース22内には、ステータ保持ケース22に固定されたステータ23と、ステータ23に対応するロータ24が配置され、モータユニット12は、ステータ保持ケース22、ステータ23及びロータ24等によって構成されている。
ステータ23は、固定子積層鉄心25及びコイル26からなり、コイル26に加えられる交流電力によって、ステータ23の内側に回転磁界を発生させる。ロータ24は、中心部に、第1、第2の軸受ブロック20、21に回転自在に支持されたスピンドル27を備え、ステータ23の内側に発生した回転磁界によって回転駆動されて、同軸上に配置されたスピンドル27と共に回転する。
ステータ23に供給される電源は図示しないインバータによる高周波電源から供給され、スピンドル27の回転数は10000〜40000rpmの範囲で調整可能となっている。
第1、第2の軸受ブロック20、21には、スピンドル27を回転自在に支持する軸受28、29がそれぞれ設けられ、軸受28、29は共にスラスト荷重に耐え得る対となるボールベアリングから形成されている。
第1の軸受ブロック20は、軸受28を収納する軸受ハウジング30を有し、軸受ハウジング30は、ステータ保持ケース22の前側内面に固定された固定リング31にねじ材32によって固定されている。
第2の軸受ブロック21も、第1の軸受ブロック20と同様に、軸受29を収納する軸受ハウジング34を有している。軸受ハウジング34は、ステータ保持ケース22の後側内面に固定された固定リング35にねじ材36よって取付け固定され、ステータ保持ケース22の後側を覆っている。なお、軸受ハウジング34には、軸受ハウジング34とステータ保持ケース22の間をシールするOリング36aが設けられている。
スピンドル27の前側には、ナット38と、ドリル14を固定する保持部材37とからなる刃物チャック39が取付けられている。ナット38は、スピンドル27の前側に形成された雄ねじに螺合して、保持部材37と共にドリル14をスピンドル27に固定している。
スピンドル27に固定されたドリル14は、ロータ24の回転によって、スピンドル27と共に回転し、被加工材に穴をあけることができる。
第2の軸受ブロック21の後方には、モータユニット12、第1、第2の軸受ブロック20、21と共にスピンドル27を進退させるエアシリンダ13が設けられている。
エアシリンダ13は、第2の軸受ブロック21の後部に複数のねじ材40によって連結されているピストンロッド41と、ピストンロッド41の後側に設けられたピストン42と、ピストン42が前後動可能に配置された円筒状のシリンダーチューブ43と、シリンダーチューブ43の後側に設けられ、シリンダーチューブ43に固定された円盤状の後側ブロック44を有している。ピストン42は、ピストンロッド41の後側に固定されており、ピストンロッド41と共に進退する。
シリンダーチューブ43の前側は、筒状部材18の後部を覆う後側ハウジング45に固定されている。
後側ハウジング45は、外側ケース11の後部に固定取付けされ、筒状部材18の後部を覆っている部位の中央領域にはピストンロッド41が挿通され、そのピストンロッド41が挿通されている部分(挿通孔の内周面)には、ピストンロッド41の摺動状態を確保するブッシュ49(第2のブッシュ)が設けられている。後側ハウジング45は、このブッシュ49を介してピストンロッド41を進退可能に支持している。
筒状部材18の前側内周面には、ステータ保持ケース22の摺動状態を確保するためのブッシュ49a(第1のブッシュ)が設けられており、モータユニット12全体は、ブッシュ49aを介して筒状部材18によって進退可能に支持されている。この後側ハウジング45及び筒状部材18によるピストンロッド41及びモータユニット12の支持によって、モータユニット12、第1、第2の軸受ブロック20、21、及びピストンロッド41は、一体となってピストンロッド41の軸心方向に沿って進退可能となっている。
後側ハウジング45のピストンロッド41が挿通されている周辺部分は、後側に突出し、シリンダーチューブ43内に収納されている。そのシリンダーチューブ43内に収納された突出部には、後側ハウジング45とシリンダーチューブ43の間をシールするOリング46、及び後側ハウジング45とピストンロッド41の間をシールするOリング47が配置されている。
後側ブロック44も、後側ハウジング45と同様に、シリンダーチューブ43内に収納された突出部を有し、その突出部には、後側ブロック44とシリンダーチューブ43の間をシールするOリング48が配置されている。
シリンダーチューブ43内には、後側ハウジング45とピストン42によって形成されたヘッド側シリンダ室50、及び後側ブロック44とピストン42によって形成されたテール側シリンダ室51が設けられている。
後側ブロック44には流路孔52が形成され、テール側シリンダ室51は流路孔52を介して図示しない空気通路に接続されている。テール側シリンダ室51には、空気通路及び流路孔52を介して所定圧の圧縮空気が流入可能であり、また、流路孔52及び空気通路を介してテール側シリンダ室51から空気を排出することができる。
ピストン42によってテール側シリンダ室51と仕切られたヘッド側シリンダ室50は、後側ハウジング45に設けられた空気流出入機構53を介して図示しない空気通路に接続されている。ヘッド側シリンダ室50には、空気通路及び空気流出入機構53を介して外部から空気を注入することができ、また、空気流出入機構53及び空気通路を介して外部に空気を排出することが可能である。
従って、ヘッド側シリンダ室50から空気を排出可能な状態にして、テール側シリンダ室51に圧縮空気が注入されると、ピストン42が前方に押しやられ、モータユニット12、第1、第2の軸受ブロック20、21、及びピストンロッド41等は一体となって、ピストン42と共に前進することになる。
そして、テール側シリンダ室51から空気を排出可能な状態で、ヘッド側シリンダ室50に空気が注入されると、ピストン42の後退と共に、モータユニット12、第1、第2の軸受ブロック20、21、及びピストンロッド41等は一体となって後退する。
なお、ピストン42には、シリンダーチューブ43と当接する外周側、及びピストンロッド41に当接する内周側に、シール用のパッキン55及びOリング56がそれぞれ設けられている。また、金属製の後側ブロック44には、後退したピストンロッド41が直接後側ブロック44に衝突しないように、ウレタンからなるクッション材57が取付けられている。
また、図1、図2(B)に示すように、第2の軸受ブロック21には、筒状部材18に形成された切欠き部19から筒状部材18の外側に突出し、切欠き部19に沿って前後動可能な突出部59が備えられている。
突出部59には、後側ハウジング45によってスライド可能に支持され、軸心がスピンドル27及びピストンロッド41の軸心に平行となったハイドロチェッカ58が固定されている。ハイドロチェッカ58は、エアシリンダ13の作動によって第2の軸受ブロック21と共に進退する。なお、図1において、ハイドロチェッカ58は断面図でなく側面図として描かれている。
筒状部材18の外側には、突出部59に対向して配置された固定金具60が設けられている。固定金具60は、図2(A)に示すように、断面が略矩形であり、複数のねじ部材61によって筒状部材18に固定されている。
固定金具60には、ハイドロチェッカ58の軸心上に配置されたボルト62がナット63によって固定されており、ハイドロチェッカ58は前進するとボルト62に当接するようになっている。
ハイドロチェッカ58がボルト62に接触していない状態で、エアシリンダ13の作動によってピストン42が前に押しやられると、ドリル14は、ハイドロチェッカ58がボルト62に当接するまで速く前進し、ハイドロチェッカ58がボルト62に当接した後は、前進速度が遅くなり、その速度は一定となる。
これは、ボルト62に当接しているハイドロチェッカ58が、第2の軸受ブロック21の進行方向に対して反対向き(即ち後ろ向き)に第2の軸受ブロック21を付勢するためであり、モータユニット12及びドリル14等は、このハイドロチェッカ58の付勢によって、前進速度が一定に保たれる。
このように、モータユニット12の送り速度を一定にする微速送り機構が、ハイドロチェッカ58、第2の軸受ブロック21の突出部59、固定金具60及びボルト62を用いて形成され、被加工材に穴をあける際に、モータユニット12と一体となって前後動するドリル14の送り速度が一定となるようにしている。
固定金具60に対するボルト62の位置は、ボルト62の軸方向で変更可能であり、モータユニット12の送り速度を一定にする領域の長さを調整することができる。また、ハイドロチェッカ58の調整によって、モータユニット12の送り速度の変更が可能である。
固定金具60には、軸心がスピンドル27及びピストンロッド41の軸心と平行となった断面円形のロッド65が固定されている。ロッド65は、図1、図2(B)に示すように第2の軸受ブロック21の突出部59を貫通し、第2の軸受ブロック21は、ロッド65に対してスライド可能になっている。
そして、ロッド65、固定金具60及び突出部59を用いて形成されたモータユニット12の回り止め機構は、ロータ24の回転力で第2の軸受ブロック21及びピストンロッド41が回転するのを防止している。
なお、第2の軸受ブロック21の突出部59には、図1、図2(B)に示すように、ステータ23に電源供給するインバータに給電するための電源ケーブル66が設けられている。
外側ケース11の筒状部材18には、モータユニット12と一体となって移動する第2の軸受ブロック21の突出部59の前進限及び後退限をそれぞれ検知するセンサ67、68が設けられている。センサ67(センサ68についても同じ)によって、突出部59とセンサ67が所定の距離より近接したのが検知されたとき、テール側シリンダ室51(センサ68の場合にはヘッダ側シリンダ室50)への圧縮空気の注入は停止される。
第1の軸受ブロック20の前側には、ラビリンスシール機構を有する防塵カバー69が設けられている。防塵カバー69はスピンドル27に固定され、スピンドル27と共に回転して、ドリル14が被加工材に穴をあける際に被加工材から飛散る切屑が、スピンドル27と第1の軸受ブロック20の間の隙間を介してステータ保持ケース22内に侵入するのを防止している。
防塵カバー69には、防塵カバー69と第1の軸受ブロック20の間に侵入した被加工材の切屑等の異物をスピンドル27の回転によって外部に排出する円錐排出路70が形成されている。
また、スピンドル27には、スピンドル27と防塵カバー69の間をシールするOリング71が設けられている。
被加工材に穴をあけるためには、まず外側ケース11を、ハイドロチェッカ58がボルト62に接触している状態でドリル14が前進して被加工材に所定深さの穴をあけることのできる位置に配置する必要がある。これは、ハイドロチェッカ58がボルト62に接触している状態のときにボルト14の送り速度が一定となるためである。
そのような外側ケース11の配置は、1)ドリル14のストローク長、2)外側ケース11に対し後退位置にあるドリル14から被加工材までの距離、3)ハイドロチェッカ58がボルト62に接触状態のときのドリル14と被加工材間の距離を基にして定めることができる。
外側ケース11の配置が完了後、ドリル14を外側ケース11に対して後退位置に配置し、ハイドロチェッカ58をボルト62まで所定の距離を有するように配置した後、モータユニット12を作動してドリル14を回転する。次に、テール側シリンダ室51に圧縮空気を注入してピストン42と共に、ピストンロッド41、第1、第2の軸受ブロック20、21、モータユニット12、スピンドル27、ドリル14及びハイドロチェッカ58を前進させる。
ドリル14が被加工材に接触する前に、ハイドロチェッカ58がボルト62に接触し、ボルト14の送り速度を一定にし、ドリル14は送り速度が一定となった状態で回転しながら前進して被加工材への穴あけを開始する。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るエアシリンダを用いた電動加工装置80について説明する。なお、電動加工装置10と同一の構成要素については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
電動加工装置80は、図3、図4に示すように、内側にモータユニット12が前後動可能に配置された外側ケース81と、外側ケース81に固定され前後方向に沿って配置されたガイドレール82と、ガイドレール82に移動可能に取付けられ、ガイドレール82に沿って前後動するスライドブロック83を備えている。
ピストンロッド41には、スライドブロック83に固着された第2の軸受ブロック84が連結され、第2の軸受ブロック84は、ステータ保持ケース22の後部に固定されている。
従って、モータユニット12は、エアシリンダ13の作動、即ちピストンロッド41の前後動によってガイドレール82に沿って進退することになり、外側ケース81に対して前後動する。
外側ケース81は、内側にモータユニット12が配置された枠体部材85と、枠体部材85及びガイドレール82が固定された固定プレート17を有している。
枠体部材85には、後部に前後方向に沿って形成された切欠き部86が設けられ、第2の軸受ブロック84は、その切欠き部86から外側に突出するに設けられた突出部59を備えている。なお、枠体部材85は、一端(下端)が固定プレート17に固定された側壁部を備えている。
また、外側ケース81には、前側にブッシュ49aを介してステータ保持ケース22を進退可能に支持するケース支持部材88が設けられている。ケース支持部材88は、固定プレート17に固定され、外側ケース81の後部には、外側ケース81の後部を覆う後側ハウジング89が固定取付けされている。
なお、ステータ保持ケース22は、ブッシュ49aを介して枠体部材85とケース支持部材88によって進退可能に支持されている。
また、第2の軸受ブロック84は、軸受29と、軸受ハウジング34と、軸受ハウジング34及びスライドブロック83に固着された連結材90を有している。第2の軸受ブロック84は、ガイドレール82に沿って前後動可能であり、モータユニット12の外側ケース81に対する前後動可能な状態を確保している。
電動加工装置10の後側ハウジング45に、ブッシュ49が設けられているのに対し(図1参照)、電動加工装置80の後側ハウジング89には、ブッシュが設けられておらず、ピストンロッド41は、後側ハウジング89に形成された貫通孔に非接触状態で挿通されている。
従って、外側ケース81に対して一体となって進退するピストンロッド41、第2の軸受ブロック84、スピンドル27、モータユニット12、刃物チャック39及びドリル14は、ステータ保持ケース22を進退可能に支持する枠体部材85及びケース支持部材88と、ガイドレール82に沿って第2の軸受ブロック84を前後動させるスライドブロック83によって、その進退方向が保たれている。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、微速送り機構に用いられるハイドロチェッカは、固定金具に固定されていてもよい。
10:電動加工装置、11:外側ケース、12:モータユニット、13:エアシリンダ、14:ドリル、15、16:取付け座、17:固定プレート、18:筒状部材、18a:貫通孔、19:切欠き部、20:第1の軸受ブロック、21:第2の軸受ブロック、22:ステータ保持ケース、23:ステータ、24:ロータ、25:固定子積層鉄心、26:コイル、27:スピンドル、28、29:軸受、30:軸受ハウジング、31:固定リング、32:ねじ材、34:軸受ハウジング、35:固定リング、36:ねじ材、36a:Oリング、37:保持部材、38:ナット、39:刃物チャック、40:ねじ材、41:ピストンロッド、42:ピストン、43:シリンダーチューブ、44:後側ブロック、45:後側ハウジング、46、47、48:Oリング、49、49a:ブッシュ、50:ヘッド側シリンダ室、51:テール側シリンダ室、52:流路孔、53:空気流出入機構、55:パッキン、56:Oリング、57:クッション材、58:ハイドロチェッカ、59:突出部、60:固定金具、61:ねじ部材、62:ボルト、63:ナット、65:ロッド、66:電源ケーブル、67、68:センサ、69:防塵カバー、70:円錐排出路、71:Oリング、80:電動加工装置、81:外側ケース、82:ガイドレール、83:スライドブロック、84:第2の軸受ブロック、85:枠体部材、86:切欠き部、88:ケース支持部材、89:後側ハウジング、90:連結材

Claims (7)

  1. (1)取付け座を備えると共に内側に空間部を備え、後側には、前後方向に沿った切欠き部が形成された外側ケースと、
    (2)前記外側ケースの後部に固定取付けされる後側ハウジングと、
    (3)前後に第1、第2の軸受ブロックが固定された断面円形のステータ保持ケースと、該ステータ保持ケース内に設けられたステータと、前記第1、第2の軸受ブロックに回転自在に支持されたスピンドルを中心部に備えるロータとを有して、前記外側ケース内に配置されるモータユニットと、
    (4)前記スピンドルの前側に取付けられる刃物チャックと、
    (5)前記第2の軸受ブロックの後部に連結されるピストンロッドと、該ピストンロッドの後側に設けられたピストンと、該ピストンが前後動可能に配置され、前側は前記後側ハウジングに固定されるシリンダーチューブと、該シリンダーチューブの後側に設けられた後側ブロックとを有し、前記モータユニットを前後動するエアシリンダとを備え、
    前記第2の軸受ブロックは、前記外側ケースの切欠き部から外側に突出し、該切欠き部に沿って前後動可能な突出部を備え、該突出部と該突出部に対向して前記外側ケースの外側に設けられた固定金具とを用いて前記外側ケースに対する前記モータユニットの回り止め機構及び前記エアシリンダによる該モータユニットの送り速度を一定にする微速送り機構とが形成されていることを特徴とするエアシリンダを用いた電動加工装置。
  2. 請求項1記載のエアシリンダを用いた電動加工装置において、前記モータユニットは、前記外側ケースの前側に設けられている第1のブッシュと、前記後側ハウジングに設けられて前記ピストンロッドの摺動状態を確保する第2のブッシュを介して前後動可能に支持されていることを特徴とするエアシリンダを用いた電動加工装置。
  3. 請求項1記載のエアシリンダを用いた電動加工装置において、前記外側ケースには、前後方向に沿って配置されたガイドレールが固定され、
    前記第2の軸受ブロックは、前記ガイドレールに沿って前後動するスライドブロックに固着され、前記モータユニットの前記外側ケースに対する前後動可能な状態を確保することを特徴とするエアシリンダを用いた電動加工装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアシリンダを用いた電動加工装置において、前記外側ケースには、前記モータユニットと一体となって移動する前記突出部の前進限及び後退限を検知するセンサが設けられていることを特徴とするエアシリンダを用いた電動加工装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のエアシリンダを用いた電動加工装置において、前記微速送り機構は前記突出部又は前記固定金具に固定されたハイドロチェッカを用いていることを特徴とするエアシリンダを用いた電動加工装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のエアシリンダを用いた電動加工装置において、前記第1の軸受ブロックの前側にラビリンスシール機構が設けられていると共に、該ラビリンスシール機構内に侵入した異物を前記スピンドルの回転によって外部に排出する円錐排出路が形成されていることを特徴とするエアシリンダを用いた電動加工装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のエアシリンダを用いた電動加工装置において、前記モータユニットの電源はインバータによる高周波電源から供給され、前記スピンドルの回転数は10000〜40000rpmの範囲にあることを特徴とするエアシリンダを用いた電動加工装置。
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