JP5573889B2 - 燃料噴射弁の特性取得方法 - Google Patents

燃料噴射弁の特性取得方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5573889B2
JP5573889B2 JP2012115888A JP2012115888A JP5573889B2 JP 5573889 B2 JP5573889 B2 JP 5573889B2 JP 2012115888 A JP2012115888 A JP 2012115888A JP 2012115888 A JP2012115888 A JP 2012115888A JP 5573889 B2 JP5573889 B2 JP 5573889B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection
rate waveform
injection rate
deviation
point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012115888A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013241897A (ja
Inventor
正和 阪田
嘉浩 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2012115888A priority Critical patent/JP5573889B2/ja
Priority to DE102013105124.3A priority patent/DE102013105124B4/de
Priority to CN201310189026.0A priority patent/CN103423008B/zh
Publication of JP2013241897A publication Critical patent/JP2013241897A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5573889B2 publication Critical patent/JP5573889B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/24Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
    • F02D41/2406Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means using essentially read only memories
    • F02D41/2409Addressing techniques specially adapted therefor
    • F02D41/2416Interpolation techniques
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/24Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
    • F02D41/2406Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means using essentially read only memories
    • F02D41/2425Particular ways of programming the data
    • F02D41/2429Methods of calibrating or learning
    • F02D41/2451Methods of calibrating or learning characterised by what is learned or calibrated
    • F02D41/2464Characteristics of actuators
    • F02D41/2467Characteristics of actuators for injectors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、燃料噴射弁の噴射特性を取得する方法に関する。
一般的なエンジンの燃料噴射装置では、燃料噴射弁の駆動時間Tqを制御することで噴射量Qを制御している。ただし、同じ型式の燃料噴射弁であっても、駆動時間Tqと噴射量Qとの関係には個体差がある。それゆえ、燃料噴射弁を工場出荷する前に、所定の噴射量Q及び供給圧からなる調整点において、燃料噴射弁の駆動時間Tqを取得している。そして、取得されたTq−Q特性を、各燃料噴射弁の個体差情報としてQRコード(登録商標)に記憶している。エンジンECUは、QRコードに記憶された個体差情報を用いて駆動時間Tqを制御するとこにより、各燃料噴射弁の噴射量Qを制御している。
なお、特許文献1のエンジンの燃料噴射装置では、エンジン運転中に燃料噴射弁の噴射特性を取得して、燃料噴射弁の噴射状態を高精度に制御している。詳しくは、燃料噴射時において噴射孔での圧力変動パターンを検出することにより、噴射孔での圧力変動と相関がある噴射率の変化を表すモデルを取得し、取得したモデルを噴射特性として用いている。
特開2009−74536号公報
ところで、上記一般的な燃料噴射装置では、調整点以外の噴射量及び供給圧からなる補間点における駆動時間Tqを、調整点における駆動時間Tqを線形補間して算出している。しかしながら、Tq−Q特性は、線形性の崩れる部分を有している。そのため、調整点を多く取らないと、補間点におけるTq−Q特性の精度が悪化するという問題がある。
本発明は、上記実情を鑑み、より高精度な射特性を取得できる燃料噴射弁の特性取得方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、燃料噴射弁から噴射する燃料の噴射量と前記燃料噴射弁の駆動時間との関係を示す噴射特性を取得する燃料噴射弁の特性取得方法であって、互いに異なる前記噴射量からなる基準点において、基準となるマスタ燃料噴射弁の既知の噴射率変化を表す噴射率波形を基準噴射率波形として設定する基準噴射率波形設定工程と、前記基準点から所定数の調整点を選択する調整点選択工程と、各調整点において、前記燃料噴射弁の前記噴射率波形を取得する第1噴射率波形取得工程と、前記各調整点において、前記基準噴射率波形と前記第1噴射率波形取得工程において取得された前記噴射率波形との偏差である噴射率波形偏差を算出する噴射率波形偏差算出工程と、前記所定数の調整点の間の補間点を選択する補間点選択工程と、前記補間点において、前記噴射率波形偏差算出工程において算出された前記噴射率波形偏差を用いて、前記噴射率波形偏差を補間する噴射率波形偏差補間工程と、前記補間点において、補間点における前記基準噴射率波形と、前記噴射率波形偏差補間工程において補間された前記噴射率波形偏差とから、前記噴射率波形を取得する第2噴射率波形取得工程と、前記補間点において、前記第2噴射率波形取得工程において取得された前記噴射率波形から、前記駆動時間を算出する駆動時間算出工程と、を備える。
請求項1に記載の発明によれば、互いに異なる噴射量からなる基準点から選択された調整点において、第1噴射率波形取得工程では、噴射率波形が取得される。噴射率波形には、燃料噴射弁の個体差による噴射状態のばらつき情報が含まれる。すなわち、第1噴射率波形取得工程において、駆動時間とは異なる、調整点における燃料噴射弁の個体差による噴射状態のばらつき情報が取得される。そして、噴射率波形偏差算出工程では、調整点における既知の基準噴射率波形と取得された噴射率波形との偏差である噴射率波形偏差が算出される。
続いて、噴射率波形偏差補間工程では、所定数の調整点の間で選択された補間点において、調整点で算出された噴射率波形偏差を用いて、噴射率波形偏差が補間される。すなわち、互いに異なる噴射量での噴射率波形偏差を用いて、それらの間の噴射量での噴射率波形偏差が補間される。そして、第2噴射率波形取得工程では、補間点における基準噴射率波形と補間された噴射率波形偏差とから、補間点における噴射率波形が取得される。さらに、駆動時間算出工程では、第2噴射率波形取得工程において取得された噴射率波形から、補間点における駆動時間が算出される。
補間点において取得される噴射率波形には、駆動時間以外にも、燃料噴射弁の個体差による噴射状態のばらつき情報が含まれる。したがって、補間点において取得された噴射率波形から算出される駆動時間は、駆動時間以外に、燃料噴射弁の個体差による噴射状態のばらつき情報も反映したものとなる。それゆえ、請求項1に記載の発明により補間点において算出された駆動時間は、調整点において算出された駆動時間偏差を線形補間して算出する駆動時間と比較して、個体差による噴射状態のばらつきをより正確に表すこととなる。よって、請求項1に記載の発明によれば、調整点が少なくても、補間点において高精度な噴射特性を取得することができる。
また、請求項4に記載の発明は、燃料噴射弁へ供給する燃料の供給圧と前記燃料噴射弁の駆動時間との関係を示す噴射特性を取得する燃料噴射弁の特性取得方法であって、前記燃料噴射弁から噴射する前記燃料の互いに異なる噴射量について、互いに異なる前記供給圧からなる基準点において、基準となるマスタ燃料噴射弁の既知の噴射率変化を表す噴射率波形を基準噴射率波形として設定する基準噴射率波形設定工程と、前記基準点から所定数の調整点を選択する調整点選択工程と、各調整点において、前記燃料噴射弁の前記噴射率波形を取得する第1噴射率波形取得工程と、前記各調整点において、前記基準噴射率波形と前記第1噴射率波形取得工程において取得された前記噴射率波形との偏差である噴射率波形偏差を算出する噴射率波形偏差算出工程と、前記所定数の調整点の間の補間点を選択する補間点選択工程と、前記補間点において、前記噴射率波形偏差算出工程において算出された前記噴射率波形偏差を用いて、前記噴射率波形偏差を補間する噴射率波形偏差補間工程と、前記補間点において、補間点における前記基準噴射率波形と、前記噴射率波形偏差補間工程において補間された前記噴射率波形偏差とから、前記噴射率波形を取得する第2噴射率波形取得工程と、前記補間点において、前記第2噴射率波形取得工程において取得された前記噴射率波形から、前記駆動時間を算出する駆動時間算出工程と、を備える。
請求項4に記載の発明によれば、互いに異なる供給圧からなる基準点から選択された調整点において、第1噴射率波形取得工程では、駆動時間とは異なる、調整点における燃料噴射弁の個体差による噴射状態のばらつき情報が取得される。そして、噴射率波形偏差算出工程では、調整点における既知の基準噴射率波形と算出された噴射率波形との偏差である噴射率波形偏差が算出される。
続いて、噴射率波形偏差補間工程では、所定数の調整点の間で選択された補間点において、調整点で算出された噴射率波形偏差を用いて、噴射率波形偏差が補間される。すなわち、互いに異なる供給圧での噴射率波形偏差を用いて、それらの間の供給圧での噴射率波形偏差が補間される。そして、第2噴射率波形取得工程では、補間点における基準噴射率波形と補間された噴射率波形偏差とから、補間点における噴射率波形が取得される。さらに、駆動時間算出工程では、第2噴射率波形取得工程において取得された噴射率波形から、補間点における駆動時間が算出される。
したがって、請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様に、補間点において算出される駆動時間は、駆動時間以外に、燃料噴射弁の個体差による噴射状態のばらつき情報も反映したものとなる。それゆえ、請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様に、補間点において高精度な噴射特性を取得することができる。
燃料噴射システムの概略を示す構成図。 燃料噴射弁の内部構造を模式的に示す内部側面図。 第1実施形態に係る噴射量と駆動時間との関係を示す図。 噴射率波形を示す図。 噴射率波形偏差を示す図。 噴射率波形偏差を補間する方法を説明する図。 補間点において取得された噴射率波形を示す図。 調整点及び補間点における駆動時間偏差を算出する処理手順を示すフローチャート。 第2実施形態に係る噴射量と供給圧との関係を示す図。 第3実施形態に係る噴射量と駆動時間との関係を示す図。 五角形と近似した場合の噴射率波形を示す図。 六角形と近似した場合の噴射率波形を示す図。
以下、燃料噴射弁の特性取得方法を具現化した各実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態において、互いに同一もしくは均等である部分については、図中に同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
(第1実施形態)
本実施形態に係る燃料噴射弁は、4ストロークレシプロ式ディーゼルエンジンを対象にするコモンレール式燃料噴射システムに搭載され、エンジンシリンダ内の燃焼室に、高圧燃料(例えば噴射圧力「1000気圧」以上の軽油)を直接噴射する際に用いられる。このエンジンでは、4つのシリンダ#1〜#4のそれぞれにおいて、1燃焼サイクルが720°CA周期で実行される。
まず、図1を参照して、本実施形態に係るコモンレール式燃料噴射システムの概略について説明する。本実施形態に係る燃料噴射システムは、燃料タンク10、燃料ポンプ11、コモンレール12、シリンダ#1〜4のそれぞれに搭載されるインジェクタ20(燃料噴射弁)、ECU50を備える。
燃料タンク10は、エンジンの燃料(軽油)を溜めておくためのタンクである。燃料タンク10は、燃料フィルタ10bを介して、配管10aにより燃料ポンプ11に接続されている。
燃料ポンプ11は、高圧ポンプ11a及び低圧ポンプ11bを備える。低圧ポンプ11bは、燃料タンク10から燃料を汲み上げる。高圧ポンプ11aは、低圧ポンプ11bにより汲み上げられた燃料を加圧して、逐次所定のタイミングでコモンレール12へ圧送する。高圧ポンプ11aに送られる燃料圧送量、すなわち燃料ポンプ11の燃料吐出量は、燃料ポンプ11の燃料吸入側に設けられた、吸入調整弁11c(SCV:Suction Control Valve)によって、調整される。
低圧ポンプ11bは、例えばトロコイド式のフィードポンプとして構成されている。一方、高圧ポンプ11aは、例えばブランジャポンプから構成されている。どちらのポンプも、駆動軸11dによって駆動される。駆動軸11dは、エンジンの出力軸であるクランク軸41に連動して回転する。すなわち、高圧ポンプ11a及び低圧ポンプ11bは、エンジンの出力によって駆動される。
コモンレール12は、燃料ポンプ11から圧送された燃料を高圧状態で蓄える。コモンレール12内の圧力が、インジェクタ20へ供給される燃料の供給圧Pcになる。さらに、コモンレール12は、蓄えた高圧燃料を、インジェクタ20毎に設けられた高圧配管14を通じて、各インジェクタ20の燃料流入口22へそれぞれ分配して供給する。コモンレール12と高圧配管14との間には、コモンレール12から高圧配管14へ流れる燃料の圧力脈動を減衰させるオリフィス12aが設置されている。
インジェクタ20は、高圧配管14を通じて供給される燃料を流入させるための燃料流入口22を備える。また、インジェクタ20は、余分な燃料を排出するための燃料排出口21を備える。燃料排出口21は、配管18により燃料タンク10と接続されている。すなわち、余分な燃料は、燃料タンク10へ戻される。さらに、インジェクタ20には、QRコード(登録商標)を備えるプレート28(記憶手段)が貼り付けられている。QRコードには、インジェクタ20の個体差情報が記憶される。なお、インジェクタ20の詳細な構造は後述する。
ECU50は、インジェクタ20が搭載される車両のエンジン制御装置である。クランク角センサ42やアクセルセンサ44等の各種センサによる検出値を取り組み、エンジンの運転状態や運転手の要求を取得する。そして、エンジンの運転状態や運転手の要求に応じて、吸入調整弁11cやインジェクタ20等の各種アクチュエータを操作し、エンジンの制御を行う。
次に、図2を参照して、インジェクタ20の詳細構造を説明する。インジェクタ20は、円柱形状のボデー23を備える。ボデー23の軸方向先端部分には、高圧燃料を噴射する噴孔24が形成されている。そして、噴孔24には、圧力センサ40が取り付けられている。圧力センサ40により、インジェクタ20の噴射動作に伴う燃料圧力の変動パターンを検出することができる。なお、軸方向とは、燃料噴射弁の長手方向のことである。
ボデー23の内部には、燃料流入口22と噴孔24とを繋ぐ高圧通路25が形成されている。そして、ボデー23の内部には、噴孔24を開閉するニードル弁26が収容されている。ニードル弁26の先端に形成されたシート面26aを、ボデー内部に形成されたテーパ形状の着座面23aに着座又は離座させることにより、噴孔24は閉鎖又は開放される。
また、ボデー23の内部には、ボデー23の内周面とニードル弁26の外周面との間に、軸方向に延びる環状の燃料通路23eが形成され、ニードル弁26の背面側(反噴孔側)に、背圧室23bが形成されている。背圧室23bには、シート面26aを着座面23a(下側)に付勢するニードルスプリング31が設置されている。燃料流入口22から流入した高圧燃料は、高圧通路25を通じて、燃料通路23e及び背圧室23bへ供給される。
さらに、ボデー23の内部には、背圧制御弁32を収容する収容室23cが形成されている。収容室23cは、低圧通路33と高圧通路25と背圧室23bとに連通するように形成されている。背圧制御弁32がバルブスプリング34に付勢されて低圧側バルブシート部35aを閉鎖すると、背圧室23b内の燃料圧力は上がる。一方、背圧制御弁32がバルブスプリング34の付勢に抗して高圧側バルブシート部35bを閉鎖すると、背圧室23b内の燃料圧力は下がる。なお、低圧通路33は、燃料排出口21と接続している。
さらに、ボデー23の内部には、収容室23cの背面側に、背圧制御弁32と接する小径ピストン36が収容されている。そして、小径ピストン36の背面側に、油密室23dを介して大径ピストン37が収容されている。油密室23dには、流体(例えば噴射燃料)が充填されている。充填されている流体により、大径ピストン37の変位が拡大されて小径ピストン36に伝達される。
さらに、ボデー23の内部には、大径ピストン37の背面側にピエゾアクチュエータ30が収容されている。大径ピストン37は、ピエゾスプリング38によりピエゾアクチュエータ30側に付勢されている。ピエゾアクチュエータ30は、電圧効果により伸縮するピエゾスタックにより構成されており、背圧制御弁32を作動させる電動アクチュエータとして機能する。
具体的には、ピエゾアクチュエータ30に駆動電力が印加されると、ピエゾスタックが伸長する。そして、大径ピストン37は、ピエゾスプリング38の付勢力に抗して噴孔24側に変位する。すると、小径ピストン36が、背圧制御弁32を高圧側バルブシート部35bへ押し付ける。その結果、背圧室23b内の燃料圧力が下がり、ニードル弁26がニードルスプリング31の付勢力に抗して着座面23aから離座し、噴孔24から燃料が噴射される。一方、ピエゾアクチュエータ30に駆動電力が印加されないと、ピエゾスタックは縮小し、背圧制御弁32は低圧側バルブシート部35aを閉鎖するので、背圧室23b内の燃料圧力は上がる。それゆえ、ニードル弁26がニードルスプリング31の付勢力により着座面23aに着座し、燃料噴射は停止される。よって、ピエゾアクチュエータ30に通電する時間(駆動時間Tq)により、噴射量Qを制御することができる。
次に、インジェクタ20の噴射特性を取得する方法を、図3〜7を参照しつつ説明する。図3に噴射量Qと駆動時間Tqとの関係を示す。3つの曲線は、互いに異なる供給圧PcにおけるTq−Q特性を示している。それぞれの供給圧Pcについて、黒丸の点は、互いに異なる噴射量Qからなる基準点における、マスタインジェクタ(マスタ燃料噴射弁)の基準駆動時間Tqmである。マスタインジェクタは基準となるインジェクタであり、その基準駆動時間Tqmは予め取得されている既知の駆動時間である。また、それぞれの供給圧Pcについて、白丸の点は、基準点(所定の噴射量)から選択した調整点において、実測されたインジェクタ20の駆動時間Tqであり、三角の点は、調整点(選択された複数の噴射量)の間の補間点において、補間された駆動時間Tqである。以下、駆動時間Tqの補間方法について述べる。
従来、それぞれの供給圧Pcについて、調整点における基準駆動時間Tqmと駆動時間Tqとの偏差(駆動時間偏差ΔTq)を線形補間して、補間点における駆動時間偏差ΔTq及び駆動時間Tqを算出していた。しかしながら、図示されるように、Tq−Q特性は、噴射量Qが小さい領域において線形性の崩れが大きくなる。そのため、噴射量Qが小さい領域では、調整点を多くとらないと、補間点におけるTq−Q特性の精度が悪化した。そこで、本実施形態では、各調整点において、個体差による噴射状態のばらつき情報が多く含まれる噴射率波形Raを取得し、補間点において、噴射率波形Raを補間して、補間した噴射率波形Raから駆動時間Tqを算出することにした。
噴射率波形Raは、インジェクタ駆動信号のオンオフに伴う噴射率の変動パターンを表すものである。本実施形態では、図4に示すように、噴射率波形Raを実際の噴射率変動パターンに近い台形と近似する。この台形と近似された噴射率波形Raは、駆動信号がオンされてから実際に噴射が開始されるまでの時間である噴射開始遅れ時間Tdと、駆動信号がオフされてから実際に噴射が終了されるまでの時間である噴射終了遅れ時間Teeと、最大噴射率Qdmと、噴射開始から所定期間における噴射率の増加率である噴射開始傾きQ2upと、噴射終了までの所定期間における噴射率の減少率である噴射終了傾きQ2dnの5パラメータから構成される。そして、噴射率波形Raの内側の面積、すなわち台形の面積が噴射量Qに相当する。この5パラメータは、噴孔24での圧力変動パターンを検出することにより算出される。すなわち、噴孔24での圧力変動を検出することにより、この圧力変動と相関のある噴射率波形Raを取得することができる(特許文献1参照)。
図5に、調整点における、インジェクタ20の噴射率波形Ra(実線)とマスタインジェクタの基準噴射率波形Ram(破線)を示す。基準噴射率波形Ramは、マスタインジェクタを用いた試験等により、基準点において、予め基準駆動時間Tqmとともに取得されている既知の噴射率波形である。マスタインジェクタの基準駆動時間Tqm及び基準噴射率波形Ramは、供給圧Pc及び噴射量Qについて十分に狭い間隔毎に設定されている。また、噴射率波形Raは、インジェクタ20を用いた工場での試験や、実際のエンジン運転時におけるインジェクタ20の駆動により、調整点において、駆動時間Tqとともに取得されたインジェクタ20の噴射率波形である。図5に示すように、インジェクタの個体差により、基準噴射率波形Ramと、噴射率波形Raとには、偏差(噴射率波形偏差ΔRa)が生じる。そこで、各調整点において、噴射率波形偏差ΔRaを算出する。すなわち、基準噴射率波形Ramの5パラメータのそれぞれと、噴射率波形Raの5パラメータのそれぞれとの偏差ΔTd、ΔTee、ΔQdm、ΔQ2up、ΔQ2dnを算出する。
次に、補間点において、補間点を挟む調整点において算出された噴射率波形偏差ΔRaを用いて、噴射率波形偏差ΔRaを補間する。詳しくは、図6に示すように、補間点を挟む調整点において算出された5パラメータの偏差ΔTd、ΔTee、ΔQdm、ΔQ2up、ΔQ2dnを用いて、補間点におけるΔTd、ΔTee、ΔQdm、ΔQ2up、ΔQ2dnをそれぞれ補間する。本実施形態では、線形補間を行っているが、二次補間等の他の補間を行ってもよい。各補間点において、パラメータごとに偏差を補間することにより、噴射率波形偏差ΔRaを容易に算出できる。
さらに、図7に示すように、補間点における基準噴射率波形Ramと、補間された噴射率波形偏差ΔRaとから、補間点における噴射率波形Raを取得する。詳しくは、補間点における基準噴射率波形RamのTdm、Teem、Qdmm、Q2upm、Q2dnmと、補間されたΔTd、ΔTee、ΔQdm、ΔQ2up、ΔQ2dnとを加算して、補間点におけるTd、Tee、Qdm、Q2up、Q2dnを算出する。そして、台形の高さがQdm、台形の脚の傾きがQ2up及びQ2dn、台形の面積が噴射量Qとなるような、台形の上底と下底の長さ(時間)を算出する。これにより、補間点における噴射率波形Raを取得することができる。
そして、補間点における噴射率波形Raから、補間点における駆動時間Tqを算出する。詳しくは、算出した噴射率波形Raの底辺の長さを実噴射時間Tqrとする。そして、実噴射時間Tqrに噴射開始遅れ時間Tdを加算し、噴射終了遅れ時間Teeを減算して、駆動時間Tqを算出する(図4参照)。よって、補間点において算出された駆動時間Tqは、従来の補間方法により補間された駆動時間Tqよりも、インジェクタ20の個体差によるばらつき情報を多く反映したものとなる。そのため、従来よりも調整点を減らしたとしても、補間点において、高精度のTq−Q特性を取得することができる。
本実施形態では、さらに、補間点において、基準駆動時間Tqmと駆動時間Tqとの偏差である駆動時間偏差ΔTqを算出する。そして、ECU50に、基準点における噴射量Qと基準駆動時間Tqmとの関係を予め記憶させておく。さらに、インジェクタ20の工場出荷前において、プレート28が備えるQRコードに、調整点及び補間点における駆動時間偏差ΔTqを記憶させておく。QRコードに記憶された調整点及び補間点における駆動時間偏差ΔTqは、スキャナ装置により読み込まれ、ECU50に記憶される。よって、ECU50は、各調整点及び各補間点におけるインジェクタ20の噴射特性を用いて、駆動時間Tqを制御することにより、噴射量Qの制御することができる。なお、調整点及び補間点における駆動時間偏差ΔTqを記憶させる記憶装置は、QRコードに限らず、ICメモリ等の他の記憶装置でもよい。
次に、図8を参照して、調整点及び補間点における駆動時間偏差ΔTqを算出する処理手順について説明する。本処理は、インジェクタ20の工場出荷前において、マイコン等からなる計測器により実行される。上記計測器には、予め、互いに異なる供給圧Pcについて、互いに異なる噴射量Qからなる基準点における、マスタインジェクタの基準駆動時間Tqm及び基準噴射率波形Ramが設定されている(基準噴射率波形設定工程)。
まず、S1〜S5では、調整点においてインジェクタ20の噴射特性を実測する。S1では、基準点から調整点を選択する。具体的には、基準点が設定されている供給圧Pcから、インジェクタ20の駆動時間Tq、及び噴射率波形Raの実測を行う供給圧Pc(調整供給圧)を選択する(調整供給圧設定工程)。そして、選択した供給圧Pcについて、上記基準点から、調整点としての噴射量Qを選択する(調整点選択工程)。
次に、S2において、まず、インジェクタ20から噴射される燃料の噴射量Qが、本調整点としての噴射量Qとなる駆動時間Tqを取得する。そして、インジェクタ20に対する駆動信号を取得した駆動時間Tqの間オンにして、インジェクタ20を駆動させる。続いて、S3において、本調整点における基準駆動時間Tqmと取得した駆動時間Tqとの偏差である、駆動時間偏差ΔTqを算出する(第1駆動時間偏差算出工程)。
さらに、S4において、本調整点における噴射率波形Raを取得する(第1噴射率波形取得工程)。すなわち、噴射率波形Raの5パラメータを取得する。そして、S5において、本調整点における基準噴射率波形Ramと取得した噴射率波形Raとの偏差である噴射率波形偏差ΔRaを算出する(噴射率波形偏差算出工程)。すなわち、5パラメータのそれぞれの偏差を算出する。
続いて、次の調整点を選択するか否か判定する。すなわち、インジェクタ20の噴射特性を取得するために必要な調整点が、すべて選択されているかどうか判定する。すべて選択されていない場合は、次の調整点を選択すると判定し(S6:YES)、S1に戻り、S1〜S5の処理を繰り返す。一方、すべて選択されている場合は、次の調整点を選択しないと判定し(S6:NO)、次の処理に進む。
次に、S7〜S13では、補間点におけるインジェクタ20の噴射特性を取得する。まず、S7において、補間点を選択する。具体的には、S1において選択された供給圧Pcについて、S1において選択された調整点(調整点としての噴射量Q)の間の補間点(補間点としての噴射量Q)を選択する(補間点選択工程)。
続いて、S8では、本補間点において、本補間点を挟む調整点において算出された噴射率波形偏差ΔRaを用いて、噴射率波形偏差ΔRaを補間する(噴射率波形偏差補間工程)。すなわち、本補間点を挟む調整点において算出された5パラメータの偏差を用いて、本補間点における5パラメータの偏差をそれぞれ補間する。
続いて、S9では、本補間点における基準噴射率波形Ramを読み出す。そして、S10では、S9で読み出された基準噴射率波形Ramと、S8で補間された噴射率波形偏差ΔRaとから、本補間点における噴射率波形Raを取得する(第2噴射率波形取得工程)。すなわち、基準噴射率波形Ramの5パラメータのそれぞれと、補間された5パラメータの偏差のそれぞれとから、補間点における5パラメータをそれぞれ算出する。そして、補間点における5パラメータと、本補間点としての噴射量Qとから、本補間点における噴射率波形Raを取得する。
続いて、S11では、S10で取得した噴射率波形Raから、本補間点における駆動時間Tqを算出する(駆動時間算出工程)。続いて、S12では、本補間点における基準駆動時間Tqmを読み出す。さらに、S13では、S12で読み出された基準駆動時間Tqmと、S11で算出された駆動時間Tqとの偏差である駆動時間偏差ΔTqを算出する(第2駆動時間偏差算出工程)。
続いて、S14では、次の補間点を選択するか否か判定する。すなわち、インジェクタ20の噴射特性を取得するために必要な補間点が、すべて選択されているかどうか判定する。すべて選択されていない場合は、次の補間点を選択すると判定し(S14:YES)、S7に戻り、S7〜S13の処理を繰り返す。一方、すべて選択されている場合は、次の補間点を選択しないと判定し(S14:NO)、本処理を終了する。
以上説明した第1実施形態は以下の効果を奏する。
・互いに異なる噴射量Qからなる基準点から選択された調整点において、S4では、噴射率波形Raが取得される。噴射率波形Raには、インジェクタ20の個体差による噴射状態のばらつき情報が含まれる。すなわち、S4において、駆動時間Tqとは異なる、調整点におけるインジェクタ20の個体差による噴射状態のばらつき情報が取得される。そして、S5では、調整点における基準噴射率波形Ramと取得された噴射率波形Raとの偏差である噴射率波形偏差ΔRaが算出される。
続いて、S8では、所定数の調整点の間で選択された補間点において、調整点で算出された噴射率波形偏差ΔRaを用いて、噴射率波形偏差ΔRaが補間される。すなわち、互いに異なる噴射量Qでの噴射率波形偏差ΔRaを用いて、それらの間の噴射量Qでの噴射率波形偏差ΔRaが補間される。そして、S10では、補間点における基準噴射率波形Ramと補間された噴射率波形偏差ΔRaとから、補間点における噴射率波形Raが取得される。さらに、S11では、S10において取得された噴射率波形Raから、補間点における駆動時間Tqが算出される。
補間点において取得される噴射率波形Raには、駆動時間Tq以外にも、インジェクタ20の個体差による噴射状態のばらつき情報が含まれる。したがって、補間点において取得された噴射率波形Raから算出される駆動時間Tqは、駆動時間Tq以外に、インジェクタ20の個体差による噴射状態のばらつき情報も反映したものとなる。それゆえ、S13で算出された駆動時間偏差ΔTqは、調整点において算出された駆動時間偏差ΔTqを線形補間して算出する駆動時間偏差と比較して、個体差による噴射状態のばらつきをより正確に表すこととなる。よって、調整点が少なくても、補間点において高精度な噴射特性を取得することができる。
・S1において選択された供給圧Pcごとに、各補間点において、噴射率波形Raが取得される。すなわち、S1において選択された供給圧Pcごとに、各補間点において、高精度な噴射特性を取得することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、基準点が設定されている供給圧Pcから、インジェクタ20の駆動時間Tq及び噴射率波形Raの実測を行う調整供給圧を選択し、さらに、調整供給圧の間の補間供給圧を選択する(補間供給圧選択工程)。次に、補間供給圧において、第2補間点としての噴射量Qを選択し(第2補間点選択工程)、調整供給圧において、第2補間点としての噴射量Qと等しい噴射量Qを補間点として選択する。そして、補間点において、第1実施形態と同様に駆動時間Tqを算出し(第2駆動時間算出工程)、第2補間点において、補間点において算出された駆動時間Tqを用いて、駆動時間Tqを補間する(駆動時間補間工程)。
図9に、補間供給圧Pc2及び調整供給圧Pc1、Pc3と噴射量Qとの関係を示す。四角の点は、補間供給圧Pc2における第2補間点である。そして、丸の点は、調整供給圧Pc1及びPc3における調整点、三角の点は、調整供給圧Pc1及びPc3における第2補間点としての噴射量Qと等しい補間点である。まず、補間供給圧Pc2を挟む調整供給圧Pc1、Pc3のそれぞれについて、第1実施形態と同様に、調整点において取得された噴射率波形Raを用いて、補間点における噴射率波形Raを補間する。そして、補間された噴射率波形Raから補間点における駆動時間Tqを算出する。さらに、調整供給圧Pc1及びPc3のそれぞれの補間点において算出された駆動時間Tqを用いて、第2補間点での駆動時間Tqを線形補間する。
・第2実施形態によれば、補間供給圧を挟む所定数の調整供給圧について、第2補間点としての噴射量Qと等しい上記補間点において、それぞれ駆動時間Tqが算出される。そして、算出された駆動時間Tqを用いて、第2補間点での駆動時間Tqが補間される。したがって、上記調整点とは異なる供給圧Pcについても、駆動時間Tqを容易に取得することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、互いに異なる噴射量Qについて、互いに異なる供給圧Pcからなる基準点を設定する。図10に、駆動時間Tqと噴射量Qの関係を示す。2つの直線は、互いに異なる噴射量Qを示している。3つの曲線は、互いに異なる供給圧PcにおけるTq−Q特性を示している。それぞれの噴射量Qについて、黒丸の点は、互いに異なる供給圧Pcからなる基準点における基準駆動時間Tqmである。また、それぞれの噴射量Qについて、白丸の点は、基準点(所定の供給圧)から選択した調整点において、実測されたインジェクタ20の駆動時間Tqであり、三角の点は、調整点(選択された複数の供給圧)の間の補間点において、補間された駆動時間Tqである。以下、図8を参照して、調整点及び補間点における駆動時間偏差ΔTqを算出する処理手順について説明する。本処理は、出荷前に工場において、マイコン等からなる計測器により実行される。なお、第1実施形態と同じ処理については、説明を省略する。
上記計測器には、予め、互いに異なる噴射量Qについて、互いに異なる供給圧Pcからなる基準点における、基準駆動時間Tqm及び基準噴射率波形Ramが設定されている(基準噴射率波形設定工程)。S1では、上記基準点が設定されている噴射量Qから、インジェクタ20の駆動時間Tq、及び噴射率波形Raの実測を行う噴射量Qを選択する。そして、選択した噴射量Qについて、上記基準点から、調整点としての供給圧Pcを選択する(調整点選択工程)。そして、第1実施形態と同様にS2〜S6の処理を行う。
続いて、S7では、S1において選択された噴射量Qについて、S1において選択された調整点(調整点としての供給圧Pc)の間の補間点(補間点としての供給圧Pc)を選択する(補間点選択工程)。そして、第1実施形態と同様にS8〜S14の処理を行う。
・第3実施形態によれば、互いに異なる供給圧Pcからなる基準点から選択された調整点において、S4では、駆動時間Tqとは異なる、調整点におけるインジェクタ20の個体差による噴射状態のばらつき情報が取得される。そして、S5では、調整点における既知の基準噴射率波形Ramと算出された噴射率波形Raとの偏差である噴射率波形偏差ΔRaが算出される。
続いて、S8では、所定数の調整点の間で選択された補間点において、調整点で算出された噴射率波形偏差ΔRaを用いて、噴射率波形偏差ΔRaが補間される。すなわち、互いに異なる供給圧Pcでの噴射率波形偏差ΔRaを用いて、それらの間の供給圧Pcでの噴射率波形偏差ΔRaが補間される。そして、S10では、補間点における基準噴射率波形Ramと補間された噴射率波形偏差ΔRaとから、補間点における噴射率波形Raが取得される。さらに、S11では、S10において取得された噴射率波形Raから、補間点における駆動時間Tqが算出される。
したがって、第1実施形態と同様に、補間点において算出される駆動時間Tqは、駆動時間Tq以外に、インジェクタ20の個体差による噴射状態のばらつき情報も反映したものとなる。それゆえ、第1実施形態と同様に、調整点が少なくても、補間点において高精度な噴射特性を取得することができる。
(他の実施形態)
・上記各実施形態では、S1〜S14の処理を工場で行い、各調整点及び各補間点における駆動時間偏差ΔTqを、インジェクタ20に設けられたプレート28が備えるQRコードに記憶させている。しかしながら、S1〜S6までの処理を工場で行い、S5で算出された各調整点における噴射率波形偏差ΔRaをECU50に記憶させてもよい。この場合、ECU50が、エンジン運転中に、ECU50に予め記憶されている基準駆動時間Tqm及び基準噴射率波形Ramと、各調整点における噴射率波形偏差ΔRaとを用いて、駆動時間Tqを算出する。すなわち、ECU50が、運転状況に応じた目標噴射量Qとしての補間点において、S8〜S11の処理を行い、駆動時間Tqを算出する。
・本実施形態によれば、ECU50には、各基準点における基準駆動時間Tqm及び基準噴射率波形Ramと、各調整点における噴射率波形偏差ΔRaが記憶される。そして、ECU50は、エンジン運転中に、運転状況に応じた目標噴射量Qとしての補間点において、駆動時間Tqを算出する。よって、より運転状況に適した噴射量Qの制御を行うことができる。
・上記各実施形態では、噴射率波形を台形と近似していたが、台形以外の形状と近似してもよい。図11に、上底と下底が平行な五角形と近似した場合の噴射率波形Raの一例を示す。この五角形と近似された噴射率波形Raは、駆動信号がオンされてから実際に噴射が開始されるまでの時間である第1噴射開始遅れ時間Td1と、駆動信号がオンされてから噴射率の増加率が変化する変化点までの時間である第2噴射開始遅れ時間Td2と、駆動信号がオフされてから実際に噴射が終了されるまでの時間である噴射終了遅れ時間Teeと、最大噴射率Qdmと、噴射開始から変化点までの噴射率の増加率である噴射開始傾きQ2up1と、変化点から最大値までの噴射率の増加率である噴射増加傾きQ2up2と、噴射終了までの所定時間における噴射率の減少率である噴射終了傾きQ2dnの7パラメータと、噴射率波形Ra内の面積である噴射量Qとから決定される。
この場合、各調整点において、上記7パラメータを取得する。そして、上記各実施形態と同様に、パラメータごとに偏差を算出して補間し、噴射率波形偏差ΔRaを算出する。さらに、各補間点において、補間された噴射率波形偏差ΔRaのそれぞれのパラメータと、補間点における基準噴射率波形Ramのそれぞれのパラメータとを加算して、補間点における噴射率波形Raの7パラメータを算出する。続いて、Td1、Td2及びQ2up1から変化点の高さ(噴射率)を求める。そして、変化点の高さと、五角形の高さQdmと、五角形の三辺の傾きQ2up1、Q2up2及びQ2dnと、五角形の面積Q(噴射量)とから、五角形の上底と下底の長さ(時間)を算出する。これにより、補間点における噴射率波形Raを取得することができる。そして、駆動時間Tqは、五角形の底辺に相当する実噴射時間Tqrに第1噴射開始遅れ時間Td1を加算し、噴射終了遅れ時間Teeを減算して算出される。
なお、パラメータは、上記パラメータ以外を設定してもよい。例えば、Q2up2の代わりに、変化点における噴射率である変化点噴射率Qdm2を設定してもよい。パラメータと噴射量Qとから五角形を決定できれば、パラメータをどのように設定してもよい。
・さらに、図12に、上底と下底が平行な六角形と近似した場合の噴射率波形Raの一例を示す。この六角形と近似された噴射率波形Raは、駆動信号がオンされてから実際に噴射が開始されるまでの時間である第1噴射開始遅れ時間Td1と、駆動信号がオンされてから噴射率の増加率が変化する第1変化点までの時間である第2噴射開始遅れ時間Td2と、駆動信号がオフされてから実際に噴射が終了されるまでの時間である第1噴射終了遅れ時間Tee1と、駆動信号がオフされてから噴射率の減少率が変化する第2変化点までの時間である第2噴射終了遅れ時間Tee2と、最大噴射率Qdmと、噴射開始から第1変化点までの噴射率の増加率である噴射開始傾きQ2up1と、第1変化点から最大値までの噴射率の増加率である噴射増加傾きQ2up2と、第2変化点から噴射終了までの噴射率の減少率である噴射終了傾きQ2dn1と、最大値から第2変化点までの噴射率の減少率である噴射減少傾きQ2dn2の9パラメータと、噴射率波形Ra内の面積である噴射量Qとから決定される。
この場合、各調整点において、上記9パラメータを取得する。そして、上記各実施形態と同様に、パラメータごとに偏差を算出して補間し、噴射率波形偏差ΔRaを算出する。さらに、補間点において、補間された噴射率波形偏差ΔRaのそれぞれのパラメータと、補間点における基準噴射率波形Ramのそれぞれのパラメータとを加算して、補間点における噴射率波形Raの9パラメータを算出する。続いて、Td1、Td2及びQ2up1から第1変化点の高さ(噴射率)を算出し、Tee1、Tee2及びQ2dn1から第2変化点の高さ(噴射率)を算出する。そして、第1変化点の高さと、第2変化点の高さと、六角形の高さQdmと、六角形の四辺の傾きQ2up1、Q2up2、Q2dn1及びQ2dn2と、六角形の面積Q(噴射量)とから、六角形の上底と下底の長さ(時間)を算出する。これにより、補間点における噴射率波形Raを取得することができる。そして、駆動時間Tqは、六角形の底辺に相当する実噴射時間Tqrに第1噴射開始遅れ時間Td1を加算し、第1噴射終了遅れ時間Tee1を減算して算出される。
なお、パラメータは、上記パラメータ以外を設定してもよい。例えば、Q2dn2の代わりに、第2変化点における噴射率である第2変化点噴射率Qdm3を設定してもよい。パラメータと噴射量Qとから六角形を決定できれば、パラメータをどのように設定してもよい。
・噴射率波形Raを五角形や六角形と近似すると、噴射率波形Raを台形と近似した場合よりも、実際の噴射率パターンに近い形状に近似できることがある。噴射率波形Raを実際の噴射率パターンにより近い形状に近似すれば、より精度の高い噴射特性を取得できる。なお、さらにパラメータ数を増やし、噴射率波形Raを7角形以上の多角形と近似してもよい。
12…コモンレール、20…インジェクタ(燃料噴射弁)、24…噴孔、50…ECU(エンジン制御装置)、Ra…噴射率波形、Tq…駆動時間、ΔRa…噴射率波形偏差、ΔTq…駆動時間偏差。

Claims (10)

  1. 燃料噴射弁(20)から噴射する燃料の噴射量と前記燃料噴射弁の駆動時間との関係を示す噴射特性を取得する燃料噴射弁の特性取得方法であって、
    互いに異なる前記噴射量からなる基準点において、基準となるマスタ燃料噴射弁の既知の噴射率変化を表す噴射率波形を基準噴射率波形として設定する基準噴射率波形設定工程と、
    前記基準点から所定数の調整点を選択する調整点選択工程と、
    各調整点において、前記燃料噴射弁の前記噴射率波形を取得する第1噴射率波形取得工程と、
    前記各調整点において、前記基準噴射率波形と前記第1噴射率波形取得工程において取得された前記噴射率波形との偏差である噴射率波形偏差を算出する噴射率波形偏差算出工程と、
    前記所定数の調整点の間の補間点を選択する補間点選択工程と、
    前記補間点において、前記噴射率波形偏差算出工程において算出された前記噴射率波形偏差を用いて、前記噴射率波形偏差を補間する噴射率波形偏差補間工程と、
    前記補間点において、補間点における前記基準噴射率波形と、前記噴射率波形偏差補間工程において補間された前記噴射率波形偏差とから、前記噴射率波形を取得する第2噴射率波形取得工程と、
    前記補間点において、前記第2噴射率波形取得工程において取得された前記噴射率波形から、前記駆動時間を算出する駆動時間算出工程と、を備えることを特徴とする燃料噴射弁の特性取得方法。
  2. 前記基準噴射率波形設定工程は、前記燃料噴射弁へ供給する前記燃料の互いに異なる供給圧について、前記基準噴射率波形を設定する工程を含み、
    前記供給圧から所定数の調整供給圧を選択する調整供給圧選択工程と、
    各調整供給圧について、前記調整点選択工程と、前記第1噴射率波形取得工程と、前記噴射率波形偏差算出工程と、前記補間点選択工程と、前記噴射率波形偏差補間工程と、前記第2噴射率波形取得工程と、前記駆動時間算出工程と、を実行する請求項1に記載の燃料噴射弁の特性取得方法。
  3. 前記所定数の調整供給圧の間の補間供給圧を選択する補間供給圧選択工程と、
    前記補間供給圧において、第2補間点としての前記噴射量を選択する第2補間点選択工程と、
    前記補間供給圧を挟む前記所定数の調整供給圧において、前記第2補間点としての前記噴射量と等しい噴射量について、それぞれ前記駆動時間を算出する第2駆動時間算出工程と、
    前記第2駆動時間算出工程において算出された前記駆動時間を用いて、前記第2補間点での前記駆動時間を補間する駆動時間補間工程と、
    を備える請求項2に記載の燃料噴射弁の特性取得方法。
  4. 燃料噴射弁(20)へ供給する燃料の供給圧と前記燃料噴射弁の駆動時間との関係を示す噴射特性を取得する燃料噴射弁の特性取得方法であって、
    前記燃料噴射弁から噴射する前記燃料の互いに異なる噴射量について、互いに異なる前記供給圧からなる基準点において、基準となるマスタ燃料噴射弁の既知の噴射率変化を表す噴射率波形を基準噴射率波形として設定する基準噴射率波形設定工程と、
    前記基準点から所定数の調整点を選択する調整点選択工程と、
    各調整点において、前記燃料噴射弁の前記噴射率波形を取得する第1噴射率波形取得工程と、
    前記各調整点において、前記基準噴射率波形と前記第1噴射率波形取得工程において取得された前記噴射率波形との偏差である噴射率波形偏差を算出する噴射率波形偏差算出工程と、
    前記所定数の調整点の間の補間点を選択する補間点選択工程と、
    前記補間点において、前記噴射率波形偏差算出工程において算出された前記噴射率波形偏差を用いて、前記噴射率波形偏差を補間する噴射率波形偏差補間工程と、
    前記補間点において、補間点における前記基準噴射率波形と、前記噴射率波形偏差補間工程において補間された前記噴射率波形偏差とから、前記噴射率波形を取得する第2噴射率波形取得工程と、
    前記補間点において、前記第2噴射率波形取得工程において取得された前記噴射率波形から、前記駆動時間を算出する駆動時間算出工程と、を備えることを特徴とする燃料噴射弁の特性取得方法。
  5. 前記噴射率波形は、前記燃料噴射弁に対する駆動信号がオンされてから実際に噴射が開始されるまでの時間である噴射開始遅れ時間と、前記駆動信号がオフされてから実際に噴射が終了されるまでの時間である噴射終了遅れ時間と、最大噴射率と、噴射開始からの所定期間における噴射率の増加率である噴射開始傾きと、噴射終了までの所定期間における噴射率の減少率である噴射終了傾きの5パラメータと、から決定される請求項1〜4のいずれかに記載の燃料噴射弁の特性取得方法。
  6. 前記駆動時間算出工程では、前記第2噴射率波形取得工程において取得された前記噴射率波形から算出される実噴射時間と前記噴射開始遅れ時間と前記噴射終了遅れ時間とから、前記駆動時間を算出する請求項5に記載の燃料噴射弁の特性取得方法。
  7. 前記噴射率波形偏差算出工程におい算出された前記噴射率波形偏差は、前記調整点における前記基準噴射率波形の前記5パラメータのそれぞれと、前記調整点において取得された前記噴射率波形の前記5パラメータのそれぞれとの偏差である請求項5又は6に記載の燃料噴射弁の特性取得方法。
  8. 前記噴射率波形偏差補間工程において補間された前記噴射率波形偏差は、前記調整点において算出された前記5パラメータのそれぞれの偏差を用いて、前記5パラメータのそれぞれの偏差を補間したものである請求項7に記載の燃料噴射弁の特性取得方法。
  9. 前記マスタ燃料噴射弁の既知の前記駆動時間を基準駆動時間と設定し、
    前記調整点において、前記駆動時間を取得し、前記基準駆動時間と取得した前記駆動時間との偏差である駆動時間偏差を算出する第1駆動時間偏差算出工程と、
    前記補間点において、前記基準駆動時間と算出された前記駆動時間との偏差である前記駆動時間偏差を算出する第2駆動時間偏差算出工程と、を備え、
    前記燃料噴射弁が搭載される車両のエンジン制御装置(50)に、前記基準点における前記噴射量と前記基準駆動時間との関係を予め記憶させ、
    前記燃料噴射弁に設けた記憶手段(28)に、前記各調整点及び前記各補間点における前記駆動時間偏差を記憶させる請求項1〜8のいずれか1つに記載の燃料噴射弁の特性取得方法。
  10. 前記マスタ燃料噴射弁の既知の前記駆動時間を基準駆動時間と設定し、
    前記燃料噴射弁が搭載される車両のエンジン制御装置(50)に、前記基準点における前記基準駆動時間及び前記基準噴射率波形を予め記憶させておくとともに、前記各調整点において算出された前記噴射率波形偏差を記憶させ、
    前記エンジン制御装置は、前記車両の運転中に、運転状況に応じた目標としての前記補間点において、前記噴射率波形偏差の補間を行い、前記補間点における前記駆動時間を算出する請求項1〜8のいずれか1つに記載の燃料噴射弁の特性取得方法。
JP2012115888A 2012-05-21 2012-05-21 燃料噴射弁の特性取得方法 Expired - Fee Related JP5573889B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012115888A JP5573889B2 (ja) 2012-05-21 2012-05-21 燃料噴射弁の特性取得方法
DE102013105124.3A DE102013105124B4 (de) 2012-05-21 2013-05-17 Verfahren zum Bestimmen von Kennlinien eines Kraftstoff-Einspritzventils
CN201310189026.0A CN103423008B (zh) 2012-05-21 2013-05-21 用于获取燃料喷射阀的特性的方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012115888A JP5573889B2 (ja) 2012-05-21 2012-05-21 燃料噴射弁の特性取得方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013241897A JP2013241897A (ja) 2013-12-05
JP5573889B2 true JP5573889B2 (ja) 2014-08-20

Family

ID=49511093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012115888A Expired - Fee Related JP5573889B2 (ja) 2012-05-21 2012-05-21 燃料噴射弁の特性取得方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5573889B2 (ja)
CN (1) CN103423008B (ja)
DE (1) DE102013105124B4 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9683510B2 (en) * 2014-04-01 2017-06-20 GM Global Technology Operations LLC System and method for improving fuel delivery accuracy by learning and compensating for fuel injector characteristics
DE102014218206A1 (de) * 2014-09-11 2016-03-17 Siemens Aktiengesellschaft Vorrichtung zur Konfiguration eines elektronisch gesteuerten Geräts und Verfahren zur Konfiguration eines elektronisch gesteuerten Geräts
CN115717570B (zh) * 2022-10-31 2024-04-19 东风汽车集团股份有限公司 一种目标油压动态修正方法、设备及存储介质

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2678025A1 (fr) * 1991-06-21 1992-12-24 Bosch Gmbh Robert Procede et dispositif pour commander un systeme de dosage de carburant commande par une electrovanne, notamment pour moteur diesel a combustion interne.
JP3871375B2 (ja) * 1996-06-19 2007-01-24 株式会社日本自動車部品総合研究所 内燃機関の燃料噴射装置
JPH11229950A (ja) * 1998-02-18 1999-08-24 Isuzu Motors Ltd エンジンの燃料噴射制御装置
DE10331241B4 (de) 2003-07-10 2014-04-30 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Injektormengenabgleich (IMA) bei Voreinspritzungen in einem Kraftstoffeinspritzsystem einer Brennkraftmaschine
JP4483596B2 (ja) * 2005-01-18 2010-06-16 株式会社デンソー 燃料噴射制御装置、燃料噴射弁、及び燃料噴射制御の調整方法
CN100497916C (zh) * 2005-09-09 2009-06-10 株式会社电装 燃油喷射控制系统的制造设备和方法
JP4529944B2 (ja) * 2005-09-09 2010-08-25 株式会社デンソー 燃料噴射制御システムの製造方法
JP4483908B2 (ja) * 2007-08-23 2010-06-16 株式会社デンソー 燃料噴射制御装置
JP4375487B2 (ja) * 2007-08-31 2009-12-02 株式会社デンソー 燃料噴射装置及び燃料噴射システム
JP5024430B2 (ja) * 2010-07-22 2012-09-12 株式会社デンソー 燃料噴射制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE102013105124A1 (de) 2013-11-21
CN103423008A (zh) 2013-12-04
JP2013241897A (ja) 2013-12-05
DE102013105124B4 (de) 2019-12-12
CN103423008B (zh) 2017-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2031224B1 (en) Fuel injection device, fuel injection system, and method for determining malfunction of the same
EP2031226B1 (en) Fuel injection device, fuel injection system, and method for determining malfunction of the same
EP2031225B1 (en) Fuel injection device and fuel injection system
US8155859B2 (en) Fuel injection device and method for examining the same
JP3695046B2 (ja) エンジンの燃料噴射方法及びその装置
EP1318288B1 (en) Fuel injection system for internal combustion engine
US7861691B2 (en) Controller for accumulator fuel injection system
JP4333709B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関の制御装置
US7873460B2 (en) Controller for fuel injection system
US7255087B2 (en) Method for controlling an injection system of an internal combustion engine
US20120158268A1 (en) Fuel-injection-characteristics learning apparatus
JP4605038B2 (ja) 燃料噴射装置
CN102644519B (zh) 用于内燃引擎的燃料喷射系统
JP5573889B2 (ja) 燃料噴射弁の特性取得方法
KR20100051623A (ko) 예비분사의 연료 분사량을 결정하기 위한 방법
JP4497044B2 (ja) 燃料噴射制御装置
CN112189087A (zh) 燃料喷射阀的控制装置及其方法
US20120283933A1 (en) Method for operating a fuel injection system of an internal combustion engine
JP4622775B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JP2009092075A (ja) 筒内噴射式内燃機関の制御装置
JP2009281276A (ja) 燃料噴射システム
JP6011264B2 (ja) 吐出量学習制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140603

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140616

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5573889

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees