JP5573846B2 - 移動体通信システム、基地局装置及びハンドオーバ実行方法 - Google Patents

移動体通信システム、基地局装置及びハンドオーバ実行方法 Download PDF

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Description

ここに開示される実施形態は、移動体通信システム、基地局装置及びハンドオーバ実行方法に関する。
移動体通信システムに対して、データ転送速度の高速化が要求されている。そのような要求に対して、High Speed Downlink Packet Access(HSDPA)よりも通信速度を向上させた通信規格が検討されている。そのような高速なデータ通信を実現する通信規格の一つとして、例えば、ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution、LTE)の標準化が第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project、3GPP)により進められている。
LTEでは、従来、無線ネットワーク制御装置(Radio Network Controller、RNC)に実装されていた機能の一部が基地局装置(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E-UTRAN) NodeB(eNB))に実装されることで、基地局装置の機能が大幅に強化されている。例えば、ハンドオーバが実行される場合、ハンドオーバ実行前にユーザ端末である移動局装置と無線接続されている基地局装置(以下、eNB1と呼ぶ)にバッファされているダウンリンク信号が移動局装置へ送信されていないことがある。このような場合、eNB1は、その未送信のダウンリンク信号を、ハンドオーバ実行後に移動局装置と接続される基地局装置(以下、eNB2と呼ぶ)へ転送する。この場合、eNB2は、eNB1及び上位ノード装置からダウンリンク信号を受信する。eNB2は、これら二つの経路からのダウンリンク信号に対して、移動局装置へ送信するデータの順序の整合性を保つため、先ず、eNB1から受信したダウンリンク信号をを全て移動局装置へ送信する。その後に、eNB2は、上位ノード装置から直接受信したダウンリンク信号を移動局装置へ送信する(例えば、非特許文献1を参照)。
また、基地局装置がダウンリンク信号をバッファしている間に、ハンドオーバが発生したときの、未送信のダウンリンク信号を移動局装置へ伝送する他の技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。そのような技術では、基地局装置が移動局装置を宛先とする未送信パケットを保持し、未送信パケットの一部分を移動局装置へ、未送信パケットの他の部分をハンドオーバ先の基地局装置へそれぞれ伝送する。そしてハンドオーバ先の基地局装置が受信した他の部分を移動局装置へ伝送する。
ハンドオーバの実行により、eNB1からeNB2へ未送信のダウンリンク信号が転送されている間に、さらに別のハンドオーバが発生すると、上記の動作が繰り返し実行される。そのため、eNB1からeNB2へのデータ転送終了後に、eNB2から、さらに次のハンドオーバにより移動局装置と無線接続される基地局装置(以下、eNB3と呼ぶ)へ未送信のダウンリンク信号が転送される。また、上位ノード装置も、ダウンリンク信号の送信先をeNB1からeNB2へ切り替えた後、さらにeNB2からeNB3へ切り替える。
特開2007−266790号公報
3GPP TS36.300 v8.7.0のセクション10.1.2.1及び10.1.2.1.2
複数回のハンドオーバが連続して発生すると、1回目のハンドオーバにおいて移動局装置と無線接続されたeNB2が、eNB1から受信したダウンリンク信号を、2回目のハンドオーバにおいて移動局装置と無線接続されるeNB3へ転送しなければならないことがある。このように、基地局装置間でのデータ転送が繰り返し実行されることにより、移動局装置へのデータ転送が遅延してしまうおそれがあった。また、複数の基地局装置を中継して移動局装置へダウンリンク信号が伝送されるので、基地局装置間でのデータ転送中に、転送されるダウンリンク信号の一部または全てが欠損してしまう可能性が高くなる。
そこで本明細書は、ハンドオーバ実行時に基地局装置間でのデータ転送を抑制できる移動体通信システム、基地局装置ならびにハンドオーバ実行方法を提供することを目的とする。
一つの実施形態によれば、移動体通信システムが提供される。この移動体通信システムは、複数の基地局装置と、それら複数の基地局装置と接続された上位ノード装置と、それら複数の基地局装置のうちの何れかと無線接続可能な移動局装置とを有する。
複数の基地局装置のうちの移動局装置と無線接続された第1の基地局装置は、複数の基地局装置のうちの移動局装置と以前に無線接続されていた第2の基地局装置から、その第2の基地局装置が上位ノード装置から受信した移動局装置へ送信される第1のダウンリンク信号を受信している間に、ハンドオーバにより移動局装置が複数の基地局装置のうちの第3の基地局装置と無線接続されると、第2の基地局装置に対して第1のダウンリンク信号の転送先を第3の基地局装置へ変更することを要求する転送先変更要求信号を送信する。一方、第2の基地局装置は、転送先変更要求信号を受信すると第1のダウンリンク信号を第3の基地局装置へ転送する。
他の実施形態によれば、基地局装置が提供される。この基地局装置は、他の基地局装置と接続するインターフェース部と、自装置の通信可能エリア内に存在する移動局装置と無線接続する無線インターフェース部と、移動局装置と無線接続されることにより、以前に移動局装置と無線接続されていた第1の他の基地局装置から、移動局装置へ送信される第1のダウンリンク信号を受信中に、ハンドオーバにより移動局装置が第2の他の基地局装置と無線接続される場合、第1の他の基地局装置に対して、第1のダウンリンク信号を第2の他の基地局装置へ転送することを要求する転送先変更要求信号を生成し、その転送先変更要求信号をインターフェース部を介して第1の他の基地局装置へ送信する制御部とを有する。
さらに他の実施形態によれば、複数の基地局装置と、それら複数の基地局装置と接続された上位ノード装置と、それら複数の基地局装置のうちの何れかと無線接続可能な移動局装置とを有する移動体通信システムにおける、ハンドオーバ実行方法が提供される。
このハンドオーバ実行方法において、複数の基地局装置のうちの移動局装置と無線接続された第1の基地局装置は、複数の基地局装置のうちの移動局装置と以前に無線接続されていた第2の基地局装置から、その第2の基地局装置が上位ノード装置から受信した移動局装置へ送信される第1のダウンリンク信号を受信している間に、ハンドオーバにより移動局装置が複数の基地局装置のうちの第3の基地局装置と無線接続されると、第2の基地局装置に対して第1のダウンリンク信号の転送先を第3の基地局装置へ変更することを要求する転送先変更要求信号を送信する。一方、第2の基地局装置は、転送先変更要求信号を受信すると第1のダウンリンク信号を第3の基地局装置へ転送する。そして第3の基地局装置は、第1のダウンリンク信号を移動局装置へ送信する。
本発明の目的及び利点は、請求項において特に指摘されたエレメント及び組み合わせにより実現され、かつ達成される。
上記の一般的な記述及び下記の詳細な記述の何れも、例示的かつ説明的なものであり、請求項のように、本発明を限定するものではないことを理解されたい。
本明細書に開示された移動体通信システム、基地局装置ならびにハンドオーバ実行方法は、ハンドオーバ実行時に基地局装置間でのデータ転送を抑制することができる。
図1は、一つの実施形態による移動体通信システムの概略構成図である。 図2は、複数回のハンドオーバが発生したときの本実施形態による移動体通信システムの動作シーケンス図である。 図3は、複数回のハンドオーバが発生したときの本実施形態による移動体通信システムの動作シーケンス図である。 図4は、データ転送状態テーブルの一例を示す図である。 図5は、転送先変更リクエストメッセージのフォーマットの一例を示す図である。 図6は、転送先変更確認メッセージのフォーマットの一例を示す図である。 図7は、転送先変更通知メッセージのフォーマットの一例を示す図である。 図8は、転送先変更失敗メッセージのフォーマットの一例を示す図である。 図9は、基地局装置の概略構成図である。 図10は、ハンドオーバ先基地局装置における、データ転送状態確認処理のフローチャートである。 図11は、データ転送先変更処理のフローチャートである。 図12は、データ転送処理のフローチャートである。 図13は、最新のハンドオーバ先基地局装置における、転送データ受信処理のフローチャートである。 図14は、上位ノード装置の概略構成図である。 図15は、移動局装置の概略構成図である。
以下、図を参照しつつ、一つの実施形態による、移動体通信システムについて説明する。
移動局装置と無線接続されている基地局装置へ、以前に移動局装置と無線接続されていた他の基地局装置からダウンリンク信号が転送されている間に、さらにハンドオーバが発生することがある。このような場合、この移動体通信システムでは、ハンドオーバ元の基地局装置が、ダウンリンク信号の転送先を最新のハンドオーバ先の基地局装置に切り替えることを、ダウンリンク信号の転送元の基地局装置へ要求する。そして、転送元の基地局装置は、バッファしているダウンリンク信号を、最新のハンドオーバ先の基地局装置へ直接転送する。これにより、この移動体通信システムは、基地局装置間のダウンリンク信号の転送を抑制することを図る。
図1は、一つの実施形態による移動体通信システムの概略構成図である。移動体通信システム1は、複数の基地局装置2−1〜2−3と、上位ノード装置3と、移動局装置4とを有する。各基地局装置2−1〜2−3は、それぞれ、通信ネットワークを介して上位ノード装置3と接続されている。なお、図1では、例示として、移動体通信システム1には、3台の基地局装置が含まれる。しかし、移動体通信システム1に含まれる基地局装置の数は3台に限られない。また移動体通信システム1に含まれる移動局装置の数も1台に限られない。
基地局装置2−1〜2−3は、移動局装置4と上位ノード装置3間の通信を中継する装置である。基地局装置2−1〜2−3は、例えば、LTEにおけるeNBに対応する。
上位ノード装置3は、移動局装置4とコアネットワーク間の通信を中継する装置である。上位ノード装置3は、例えば、LTEにおけるServing Gateway(S-GW)に対応する。さらに上位ノード装置3は、Mobility Management Entity(MME)の機能を有してもよく、あるいは、上位ノード装置3は、S-GWの機能を有する装置と、MMEの機能を有する装置とを別個に有していてもよい。
移動局装置4が、基地局装置2−1〜2−3の通信可能エリア2−1a〜2−3aの何れかに進入すると、移動局装置4は、その通信可能エリアをカバーする基地局装置と無線通信可能になる。そして移動局装置4が、無線通信可能となった基地局装置と無線接続されると、移動局装置4から送信されたアップリンク信号は、基地局装置を介して上位ノード装置3へ送られる。上位ノード装置3は、受け取ったアップリンク信号をルーティングし、例えば、コアネットワークを介して別の上位ノード装置(図示せず)へ送信する。また上位ノード装置3は、別の上位ノード装置からコアネットワークを介して受信したダウンリンク信号を、移動局装置4と無線接続されている基地局装置を介して、移動局装置4へ送信する。
例えば、移動局装置4が、最初に基地局装置2−1の通信可能エリア2−1aに存在し、かつ基地局装置2−1と無線接続されているとする。この場合、ダウンリンク信号は、上位ノード装置3から基地局装置2−1へ送られ、基地局装置2−1にてバッファされる。そしてダウンリンク信号は、基地局装置2−1から移動局装置4へ送信される。ここで、矢印101に示されるように、移動局装置4が基地局装置2−2の通信可能エリア2−2bへ移動したとする。この場合、ハンドオーバが発生する。そのため、基地局装置2−1にバッファされているダウンリンク信号のうちの移動局装置4へ送信されていないデータは、基地局装置2−1から基地局装置2−2へ転送される。そしてその未送信データは基地局装置2−2から移動局装置4へ送信される。しかし、基地局装置2−1から基地局装置2−2へのデータ転送が終了する前に、矢印102に示されるように、移動局装置4が基地局装置2−2の通信可能エリア2−2aから基地局装置2−3の通信可能エリア2−2aへ移動したとする。この場合、基地局装置2−2は、基地局装置2−1に対してデータ転送先を基地局装置2−3へ変更することを基地局装置2−1へ要求する。そして基地局装置2−1は、未送信データを、基地局装置2−3へ直接転送する。また基地局装置2−2も、上位ノード装置3から受信し、自装置が有する記憶部にバッファされているダウンリンク信号のうち、移動局装置4へ送信していないデータがあれば、その未送信データを基地局装置2−3へ転送する。基地局装置2−3は、基地局装置2−1及び2−2のそれぞれから受信した未送信データの順序を、本来送信されるべき順序に整列する。その上で、基地局装置2−3は、未送信データを移動局装置4へ送信する。
図2及び図3は、移動体通信システム1における、複数回のハンドオーバが発生したときのハンドオーバ処理の動作シーケンス図である。この動作シーケンス図を用いて、例として、移動局装置4が基地局装置2−1の通信可能エリアから基地局装置2−2の通信可能エリアを経由して基地局装置2−3の通信可能エリアへ移動した場合の各装置の動作を説明する。
初期状態では、移動局装置4は、基地局装置2−1を介してデータを送受信している。移動局装置4は、基地局装置2−1、2−2から受信する信号を測定することにより、基地局装置2−1及び2−2からの信号受信状態を調べる(ステップS101)。そして移動局装置4は、その測定結果を基地局装置2−1へ通知する。例えば、移動局装置4は、信号受信状態の測定結果を表すパラメータを含む、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)プロトコルに従ったMeasurement Reportメッセージを基地局装置2−1へ送信する。
基地局装置2−1は、Measurement Reportメッセージを参照して、移動局装置4では、基地局装置2−1からの信号の状態よりも、基地局装置2−2からの信号の状態の方が良好であると判定すると、ハンドオーバを実行することを決定する(ステップS201)。そして基地局装置2−1は、基地局装置2−2に対して、ハンドオーバ先となることを指定するHandover Requestメッセージを送信する。
基地局装置2−2は、ハンドオーバ先となることを指定するメッセージを受信すると、移動局装置4と無線接続するために必要なリソースを確保する。そして基地局装置2−2は、ハンドオーバ先となることを承認する(ステップS301)。そして基地局装置2−2は、ハンドオーバ先となることを承認したことを通知するHandover Request Ackメッセージを基地局装置2−1へ返信する。基地局装置2−1は、Handover Request Ackメッセージを受信した後、移動局装置4へ、ハンドオーバを実行するためのRRCプロトコルに従ったHANDOVER COMMANDを送信する。
また、基地局装置2−1は、移動局装置4へ送信されるべきダウンリンク信号のうち、基地局装置2−1が有する記憶部にバッファされている未送信データの転送を開始する(ステップS202)。そして基地局装置2−1は、未送信データの先頭パケットのシーケンス番号等を示すSN status Transferメッセージを基地局装置2−2へ送信する。また基地局装置2−1は、未送信データを基地局装置2−2へ転送する。
基地局装置2−2は、基地局装置2−1から受信した未送信データを、自装置が有する記憶部にバッファする(ステップS302)。なお、基地局装置2−2は、基地局装置2−1から転送された未送信データを受信すると、基地局2−1からのデータ転送が実行されているか否かを示すデータ転送状態テーブルに含まれる転送状態フラグを、データ転送中であることを示す値に書き換える。
図4は、データ転送状態テーブルの一例を示す図である。データ転送状態テーブル400は、ハンドオーバ元の基地局装置の識別番号401と、識別番号401で示された基地局装置からデータを受信しているか否かを示す転送状態フラグ402とを含む。転送状態フラグ402は、ハンドオーバ先となる基地局装置、すなわち、データ転送状態テーブル400を記憶している装置自体が、データを受信していない待機状態である場合、例えば、'0'となる。一方、ハンドオーバ先となる基地局装置が識別番号401で示された基地局装置からデータ受信中である場合、転送状態フラグ402は、例えば、'1'となる。
各基地局装置は、移動局装置4へ送信されるダウンリンク信号のうちの未送信データを自装置へ転送する可能性のある他の基地局装置が複数存在する場合、その複数の基地局装置のそれぞれについて一つのデータ転送状態テーブルを保持する。
再度図2を参照すると、移動局装置4と基地局装置2−2は、無線接続を確立するための同期処理を実行する。さらに移動局装置4と基地局装置2−2は、アップリンク信号用のアロケーション処理を実行し、移動局装置4から基地局装置2−2への信号到達に要する時間(Timing Advance)を取得する。その後、移動局装置4は、基地局装置2−1から基地局装置2−2へのハンドオーバを実行できることを確認する(ステップS102)。そして移動局装置4は、ハンドオーバを実行できることを確認したことを示すHANDOVER CONFIRMメッセージを基地局装置2−2へ送信する。
基地局装置2−2は、HANDOVER CONFIRMメッセージを受信すると、上位ノード装置3に対して、移動局装置4との通信に利用されるパスを変更することを要求する(ステップS303)。そのために、基地局装置2−2は、例えば、Path Switch Requestメッセージを上位ノード装置3へ送信する。
上位ノード装置3は、基地局装置2−2からパス変更を要求されると、パス変更を実行する(ステップS501)。そして上位ノード装置3は、移動局装置4へ送信されるダウンリンク信号の終端を表すエンドマーカを基地局装置2−1へ送信する。また上位ノード装置3は、パス変更を実行することを承認したことを示すPath Switch Request Ackメッセージを基地局装置2−2へ送信する。基地局装置2−2は、移動局装置4との無線接続に使用されたリソースを開放してもよいことを通知するUE Context Releaseメッセージを、基地局装置2−1へ送信する。
基地局装置2−1は、UE Context Releaseメッセージを受信した後、全ての未送信データを基地局装置2−2へ転送すれば、移動局装置4との無線接続に使用されたりソースを開放する。
しかし、基地局装置2−1から基地局装置2−2への未送信データの転送が実行されている間にも、移動局装置4は、各基地局装置から受信する信号を測定している(ステップS103)。そして移動局装置4は、基地局装置2−2、2−3からの信号受信状態の測定結果を表すパラメータを含むMeasurement Reportメッセージを基地局装置2−2へ送信する。
このとき、移動局装置4が基地局装置2−2の通信可能エリア2−2aから基地局装置2−3の通信可能エリア2−3aへ移動していたとすると、移動局装置4では、基地局装置2−2からの信号の状態よりも、基地局装置2−3からの信号の状態の方が良好となる。そのため、基地局装置2−2は、Measurement Reportメッセージを参照して、ハンドオーバを実行することを決定することになる(ステップS304)。そして基地局装置2−2は、基地局装置2−3に対してHandover Requestメッセージを送信する。そして基地局装置2−3は、移動局装置4との無線接続に使用するリソースを確保できると、ハンドオーバ先となることを承認する(ステップS401)。そして基地局装置2−3は、Handover Request Ackメッセージを基地局装置2−2へ返信する。基地局装置2−2は、Handover Request Ackメッセージを受信した後、移動局装置4へHANDOVER COMMANDを送信する。
これにより、基地局装置2−1から基地局装置2−2への未送信データの転送が行われている間に、再度ハンドオーバが発生する。
図3に示すように、この時点では、移動局装置4は、基地局装置2−2を介してデータを送受信している。
しかし、基地局装置2−2は、基地局装置2−3からハンドオーバ先となることを承認するメッセージを受け取っている。そこで、基地局装置2−2は、未だに未送信データを基地局装置2−2へ向けて転送している基地局装置2−1に対して、未送信データの転送先を変更することを要求する(ステップS305)。具体的には、基地局装置2−2は、未送信データの転送先を変更することを要求する転送先変更要求(Redirection Request)メッセージを、基地局装置2−1へ送信する。
基地局装置2−1は、Redirection Requestメッセージに従って、未送信データの転送先を基地局装置2−2から基地局装置2−3へ変更する(ステップS203)。そして基地局装置2−1は、転送先を変更したことを示す転送先変更確認(Redirection Confirm)メッセージを基地局装置2−2へ返信する。なお、基地局装置2−1は、Redirection Requestメッセージを受信した時点で、既に全ての未送信データを基地局装置2−2へ転送している場合、Redirection Confirmメッセージの代わりに転送先変更失敗(Redirection Failure)メッセージを返信する。
基地局装置2−2は、Redirection Confirmメッセージを受信すると、新たな転送先となる基地局装置2−3へ、未送信データの転送先となることを通知する転送先変更通知(Redirection Notify)メッセージを送信する。そして基地局装置2−1は、未送信データの基地局装置2−3への転送を開始する。
また基地局装置2−2も、移動局装置4へ送信されるべきダウンリンク信号のうち、基地局装置2−2が有する記憶部にバッファされている未送信データの転送を開始する(ステップS306)。そして基地局装置2−2は、未送信データの先頭パケットのシーケンス番号等を示すSN status Transferメッセージを基地局装置2−3へ送信する。また基地局装置2−2は、未送信データを基地局装置2−3へ転送する。
基地局装置2−3は、基地局装置2−1から受信した未送信データを、自装置が有する記憶部にバッファする(ステップS402)。また基地局装置2−3は、基地局装置2−2から受信した未送信データを、自装置が有する記憶部にバッファする(ステップS403)。なお、基地局装置2−3は、基地局装置2−1から転送された未送信データを受信すると、基地局2−1に対応するデータ転送状態テーブルに含まれる転送状態フラグを、データ転送中であることを示す値に書き換える。同様に、基地局装置2−3は、基地局装置2−2から転送された未送信データを受信すると、基地局2−2に対応するデータ転送状態テーブルに含まれる転送状態フラグを、データ転送中であることを示す値に書き換える。
移動局装置4と基地局装置2−3は、無線接続を確立するための同期処理を実行する。さらに移動局装置4と基地局装置2−3は、アップリンク信号用のアロケーション処理を実行し、移動局装置4から基地局装置2−3への信号到達に要する時間(Timing Advance)を取得する。その後、移動局装置4は、基地局装置2−2から基地局装置2−3へのハンドオーバを実行できることを確認する(ステップS104)。そして移動局装置4はHANDOVER CONFIRMメッセージを基地局装置2−3へ送信する。
基地局装置2−3は、HANDOVER CONFIRMメッセージを受信すると、上位ノード装置3に対して、移動局装置4との通信に利用されるパスを変更することを要求する(ステップS404)。そのために、基地局装置2−3は、Path Switch Requestメッセージを上位ノード装置3へ送信する。
上位ノード装置3は、基地局装置2−3からパス変更を要求されると、パス変更を再度実行する(ステップS502)。そして上位ノード装置3は、移動局装置4へ送信されるダウンリンクデータの終端を表すエンドマーカを基地局装置2−2へ送信する。また上位ノード装置3は、Path Switch Request Ackメッセージを基地局装置2−3へ送信する。基地局装置2−3は、Path Switch Request Ackメッセージを受信すると、UE Context Releaseメッセージを基地局装置2−2へ送信する。
基地局装置2−2は、UE Context Releaseメッセージを受信した後、全ての未送信データ及び未送信データの最後を示すエンドマーカを基地局装置2−3へ転送した後、移動局装置4との無線接続に使用されたリソースを開放する(ステップS307)。そして基地局装置2−2は、自装置の記憶部にバッファされているダウンリンク信号を廃棄する。
また、基地局装置2−1も、UE Context Releaseメッセージを既に受信している。そのため、基地局装置2−1は、全ての未送信データ及び未送信データの最後を示すエンドマーカを基地局装置2−3へ転送した後、移動局装置4との無線接続に使用されたりソースを開放する(ステップS204)。そして基地局装置2−1は、自装置の記憶部にバッファされているダウンリンク信号を廃棄する。
その後、ハンドオーバが完了し、移動局装置4は、基地局装置2−3を通じて信号を送受信する。
なお、3回以上のハンドオーバが連続して発生する場合、最新のハンドオーバ元ととなる基地局装置が、ステップS305以降の処理を実行する。そして、最新のハンドオーバ先となる基地局装置が、ステップS402以降の処理を実行すればよい。
図5は、Redirection Requestメッセージのフォーマットの一例を示す図である。Redirection Requestメッセージ500は、メッセージの種別及びダウンリンク信号の送信先の移動局装置を表す識別子501と、基地局装置を識別するための基地局識別番号502と、パケットの位置を表すシーケンス番号503と、予備領域504とを含む。このうち、基地局識別番号502は、新たな転送先となる基地局装置を表す。また、シーケンス番号503は、移動局装置4へ送信されていないデータの先頭パケットの位置を表す。予備領域504は、Redirection Requestメッセージとともに、データ転送中の基地局装置へ通知すべき情報がある場合に使用される領域である。例えば、予備領域504は、128bit長を有する。
図6は、Redirection Confirmメッセージのフォーマットの一例を示す図である。Redirection Confirmメッセージ600は、メッセージの種別及びダウンリンク信号の送信先の移動局装置を表す識別子601と、基地局装置を識別するための基地局識別番号602と、パケットの位置を表すシーケンス番号603と、予備領域604とを含む。このうち、基地局識別番号602は、転送元となる基地局装置を表す。また、シーケンス番号603は、移動局装置4へ送信されていないデータの先頭パケットの位置を表す。予備領域604は、Redirection Confirmメッセージとともに、Redirection Requestメッセージを送信した基地局装置へ通知すべき情報がある場合に使用される領域である。例えば、予備領域604は、128bit長を有する。
図7は、Redirection Notifyメッセージのフォーマットの一例を示す図である。Redirection Notifyメッセージ700は、メッセージの種別及びダウンリンク信号の送信先の移動局装置を表す識別子701を含む。さらにRedirection Notifyメッセージ700は、基地局数702と、基地局装置を識別するための基地局識別番号703−i(i = 1,2,..,m、ただしmは基地局数702で指定された数)と、パケットの位置を表すシーケンス番号704(i = 1,2,..,m)と、予備領域705とを含む。このうち、基地局数702は、最新のハンドオーバにより移動局装置4と無線接続される基地局装置に対して、未送信データを転送する基地局装置の数を表す。例えば、図3のステップS305の処理に応じて送信されるRedirection Notifyメッセージでは、基地局装置2−3は、基地局装置2−1及び2−2から未送信データを受信する。そのため、基地局数702は'2'となる。なお、3回以上のハンドオーバが連続して発生する場合、基地局数702は、未送信データを最新のハンドオーバ先の基地局装置へ転送する基地局装置の数が増えるにつれて大きくなる。基地局識別番号703−iは、転送元となる基地局装置を表す。また、シーケンス番号704−i(i = 1,2,..,m)は、対応する基地局識別番号703−iで表された基地局装置がバッファしているダウンリンク信号のうちの未送信データの先頭パケットの位置を表す。なお、Redirection Notifyメッセージ700では、基地局識別番号703−i及びシーケンス番号704−iの組は、未送信データの順序が入れ替わることを避けるために、最も古いハンドオーバ元の基地局装置からハンドオーバの発生順に並ぶことが好ましい。予備領域705は、Redirection Confirmメッセージとともに、最新のハンドオーバ先の基地局装置へ通知すべき情報がある場合に使用される領域である。例えば、予備領域705は、128bit長を有する。
図8は、Redirection Failureメッセージのフォーマットの一例を示す図である。Redirection Failureメッセージ800は、メッセージの種別及びダウンリンク信号の送信先の移動局装置を表す識別子801と予備領域802とを含む。
なお、Redirection Request、Redirection Confirm、Redirection Notify及びRedirection Failureの各メッセージは、予備領域を持たなくてもよい。
以下に、上記の処理を実現するための、移動体通信システム1の各装置の具体的な構成について説明する。
図9は、基地局装置2−1の概略構成図である。なお、各基地局装置は、同一の構成及び同一の機能を有するので、以下では、一つの基地局装置についてのみ説明する。
基地局装置2−1は、無線インターフェース部21と、アンテナ22と、有線インターフェース部23と、記憶部24と、制御部25とを有する。また無線インターフェース部21は、デュプレクサ26と、変調部27と、復調部28とを有する。このうち、無線インターフェース部21、記憶部24及び制御部25は、それぞれ別個の回路として形成される。あるいはこれらの各部は、その各部に対応する回路が集積された一つの集積回路として基地局装置2−1に実装されてもよい。
無線インターフェース部21の変調部27は、制御部25から受信した、各種の制御信号及び符号化されたダウンリンク信号を、所定の多重化方式に従って多重化し、所定の多重化方式に従って変調する。なお、所定の多重化方式は、例えば、直交周波数分割多重方式(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing、OFDM)とすることができる。変調部27は、多重化されたダウンリンク信号及び制御信号を、無線周波数を持つ搬送波に重畳する。そして変調部27は、搬送波に重畳されたダウンリンク信号及び制御信号をハイパワーアンプ(図示せず)により所望のレベルに増幅し、その信号をデュプレクサ26を介してアンテナ22へ伝達する。
無線インターフェース部21の復調部28は、アンテナ22からデュプレクサ23を介して受信したアップリンク信号及び制御信号を、低ノイズアンプ(図示せず)により増幅する。復調部28は、増幅されたアップリンク信号及び制御信号に、中間周波数を持つ周期信号を乗じることにより、アップリンク信号及び制御信号の周波数を無線周波数からベースバンド周波数に変換する。そして復調部28は、アップリンク信号を所定の多重化方式に従って分離し、復調する。そして復調部28は、分離されたアップリンク信号及び制御信号を制御部25に出力する。なお、アップリンク信号に対する多重化方式は、例えば、シングルキャリア周波数分割多重方式(Single Carrier Frequency Division Multiplexing、SC-FDMA)とすることができる。
アンテナ22は、変調部27からデュプレクサ26を介して伝達されたダウンリンク信号または制御信号を放射する。
またアンテナ22は、移動局装置4から送信されたアップリンク信号または各種の制御信号を受信し、そのアップリンク信号または制御信号をデュプレクサ26を介して復調部28に伝達する。
有線インターフェース部23は、上位ノード装置3と接続するための通信インターフェース回路を有する。そして有線インターフェース部23は、ダウンリンク信号または制御信号を上位ノード装置3から受信し、ダウンリンク信号または制御信号を制御部25に出力する。一方、有線インターフェース部23は、アップリンク信号または制御信号を制御部25から受信し、アップリンク信号または制御信号を上位ノード装置3へ出力する。
記憶部24は、例えば、書き換え可能な不揮発性半導体メモリを有する。そして記憶部24は、基地局装置2−1の識別情報及び使用周波数など、移動局装置4と無線接続するための制御に利用される各種の情報を記憶する。また記憶部24は、アップリンク信号あるいはダウンリンク信号を一時的に記憶する。さらに記憶部24は、データ転送状態テーブルを記憶する。
制御部25は、例えば、1個若しくは複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。 制御部25は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)、無線リソース管理(Radio Resource Management、RRM)の機能を有する。そして制御部25は、所定の呼制御プロトコルに従って、基地局装置2−1の通信可能エリアに進入した移動局装置4に対する呼制御処理及びハンドオーバ処理など、基地局装置2−1と移動局装置4とを無線接続するための処理を実行する。
また制御部25は、無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)の機能を有してもよい。そして制御部25は、移動局装置4への送受信信号の再送制御、順序整列などの処理を実行してもよい。
制御部25は、RRCなどの機能により生成された、接続要求、設定要求またはパス変更要求など、上位ノード装置3へ送信される制御コマンドを、基地局装置と上位ノード装置間の通信用に規定されるS1インターフェースに従った形式にする。そして制御部25は、その制御コマンドを有線インターフェース部23を介して上位ノード装置3へ送信する。また制御部25は、設定応答、パス変更確認などの制御コマンドを上位ノード装置3から有線インターフェース部23を介して受信する。そして制御部25は、上位ノード装置3から受信した制御コマンドをS1インターフェースに従って解析することにより、その制御コマンドがRRCなどの機能の何れに該当する制御コマンドかを判定する。そして制御部25は、制御コマンドに応じた処理を実行する。
また制御部25は、RRCなどの機能により生成された、基地局装置間で送受信される制御コマンドを基地局装置間の通信インターフェースであるX2インターフェースに従った形式にする。なお、基地局装置間で送受信される制御コマンドには、図2及び図3に示したシーケンスにおいて使用されている、Handover Request、Redirection Request、Redirection Confirm、Redirection Failure及びRedirection Notifyなどが含まれる。そして制御部25は、その制御コマンドを有線インターフェース部23を介して他の基地局装置へ送信する。また制御部25は、他の基地局装置からの制御コマンドを有線インターフェース部23を介して受信する。そして制御部25は、他の基地局装置から受信した制御コマンドを、X2インターフェースに従って解析することにより、その制御コマンドがRRCなどの機能の何れに該当する制御コマンドかを判定する。そして制御部25は、その制御コマンドに応じた処理を実行する。
制御部25は、有線インターフェース部23から受け取った、移動局装置4へ送信されるダウンリンク信号に対して誤り訂正用符号化処理などの送信処理を実行する。そして制御部25は、その符号化されたダウンリンク信号を変調部27へ出力する。また制御部25は、移動局装置4から受信し、復調部28により復調されたアップリンク信号を受信し、その信号に対して誤り訂正復号処理などの受信処理を実行する。そして制御部25は、復号されたアップリンク信号を有線インターフェース部23へ出力する。
以下、図10〜図13を参照しつつ、複数回のハンドオーバが発生する場合における、上位ノード装置3から受信したダウンリンク信号のうちの未送信データを他の基地局装置へ転送する処理の詳細を説明する。
図10は、ハンドオーバ先基地局装置における、データ転送状態確認処理のフローチャートである。基地局装置が、他の基地局装置から、ダウンリンク信号のうちの移動局装置4へ送信されていないデータの受信を開始すると、本処理が実行される。例えば、図2及び図3に示した動作シーケンスでは、基地局装置2−2及び基地局装置2−3が本処理を実行する。
制御部25は、データ転送元の基地局装置に対応するデータ転送状態テーブルの転送状態フラグの値を「データ転送中」に対応する値に設定する(ステップS1001)。そして制御部25は、受信した未送信データを記憶部24にバッファする(ステップS1002)。
また制御部25は、データ転送元の基地局装置から、未送信データの転送が完了したことを示すエンドマーカを受信したか否か判定する(ステップS1003)。
この基地局装置がエンドマーカを受信していない場合(ステップS1003−No)、制御部25は、未送信データを移動局装置4へ送信する(ステップS1004)。そして制御部25は、制御をステップS1002へ戻す。
一方、この基地局装置がエンドマーカを既に受信している場合(ステップS1003−Yes)、制御部25は、データ転送元の基地局装置に対応するデータ転送状態テーブルの転送状態フラグの値を「待機中」に対応する値に書き換える(ステップS1005)。
ステップS1005の後、制御部25は、データ転送状態確認処理を終了する。
図11は、データ転送先変更処理のフローチャートである。このデータ転送先変更処理は、ハンドオーバが発生したときに、この基地局装置がハンドオーバ元の基地局装置である場合に実行される。例えば、図2及び図3に示した動作シーケンスでは、基地局装置2−2が本処理を実行する。
制御部25は、何れかの基地局装置に対応するデータ転送状態テーブルの転送状態フラグがデータ転送中を表すか否か判定する(ステップS1101)。
何れの基地局装置に対応するデータ転送状態テーブルの転送状態フラグも待機中であることを表している場合(ステップS1101−No)、それ以前に発生したハンドオーバによる未送信データの転送は終了している。そこで、制御部25は、ハンドオーバが1回だけ発生した場合と同様に、記憶部24にバッファされている未送信データを、有線インターフェース部23を介してハンドオーバ先の基地局装置へ転送する(ステップS1108)。
一方、何れかの基地局装置に対応するデータ転送状態テーブルの転送状態フラグがデータ転送中であることを表している場合(ステップS1101−Yes)、制御部25は、そのデータ転送状態テーブルを参照して、転送元の基地局装置の識別番号を特定する。また制御部25は、移動局装置4へ次に送信するデータパケットのシーケンス番号SNを抽出する(ステップS1102)。そして制御部25は、転送元の各基地局装置へのRedirection RequestメッセージをSNを含むように生成する(ステップS1103)。制御部25は、転送元の各基地局装置へRedirection Requestメッセージを送信する(ステップS1104)。
その後、制御部25は、転送元の全ての基地局装置から、Redirection Confirm またはRedirection Failureを受信したか否か確認する(ステップS1105)。この基地局装置が、データ転送元の何れかの基地局装置からRedirection Confirm またはRedirection Failureを受信していない場合(ステップS1105−No)、制御部25は、一定の時間間隔(例えば、10msec毎)でステップS1105の処理を繰り返す。
一方、この基地局装置が、データ転送元の全ての基地局装置からRedirection Confirm またはRedirection Failureを受信している場合(ステップS1105−Yes)、制御部25は、受信したRedirection Confirmメッセージに基づいて、各基地局装置からハンドオーバ先の基地局装置へ転送される未送信データのリストを作成する(ステップS1106)。未送信データのリストには、例えば、データ転送元の各基地局装置の識別情報と、データ転送元の各基地局装置が転送するパケットの先頭位置を表すシーケンス番号とが含まれる。
制御部25は、未送信データのリストに表された基地局装置の識別情報及びシーケンス番号を含むように、ハンドオーバ先の基地局装置へのRedirection Notifyメッセージを生成する。そして制御部25は、Redirection Notifyメッセージを有線インターフェース部23を介して送信する(ステップS1107)。
その後、制御部25は、未送信データを有線インターフェース部23を介してハンドオーバ先の基地局装置へ転送する(ステップS1108)。
その後、制御部25は、データ転送先変更処理を終了する。
図12は、データ転送処理のフローチャートである。このデータ転送処理は、基地局装置が、他の基地局装置からRedirection Requestメッセージを受信すると開始される。例えば、図2及び図3に示した動作シーケンスでは、基地局装置2−1が本処理を実行する。
制御部25は、エンドマーカを送信済みか否か判定する(ステップS1201)。エンドマーカが既に送信されている場合、すなわち、未送信データの転送が既に終了している場合(ステップS1201−Yes)、制御部25は、Redirection Requestを送信した基地局装置へRedirection Failureメッセージを返信する(ステップS1202)。
一方、エンドマーカが送信されていない場合(ステップS1201−No)、未送信データの転送は完了していない。そこで制御部25は、転送されるデータの先頭パケットを特定する。そのために、制御部25は、Redirection Requestに含まれる未送信データの先頭パケットのシーケンス番号SN1は、上位ノード装置3から受信したダウンリンク信号の先頭パケットのシーケンス番号SN2よりも前か否か判定する(ステップS1203)。
SN1がSN2よりも前である場合(ステップS1203−Yes)、シーケンス番号SN1からSN2までのパケットは、上位ノード装置3からこの基地局装置よりも前に移動局装置4と無線接続されていた他の基地局装置へ送信されている。そのため、シーケンス番号SN1からSN2までのパケットは、他の基地局装置から新たなハンドオーバ先の基地局装置へ直接転送される。そこで制御部25は、転送するデータの先頭パケットの位置をSN2に設定する(ステップS1204)。一方、SN2がSN1と等しいか、SN1よりも前である場合(ステップS1203−No)、移動局装置4へ送信されていないパケットの先頭位置は、上位ノード装置3からこの基地局装置自身が受信しているパケットに含まれる。そこで制御部25は、転送するデータの先頭パケットの位置をSN1に設定する(ステップS1205)。
ステップS104またはS105の後、制御部25は、転送するデータの先頭パケットのシーケンス番号及び自装置のIDを含むRedirection Confirmメッセージを生成する(ステップS1206)。そして制御部25は、Redirection Requestを送信した基地局装置へRedirection Confirmメッセージを返信する(ステップS1207)。
その後、制御部25は、Redirection Requestメッセージに含まれるハンドオーバ先の基地局装置へ未送信データの転送を開始する(ステップS1208)。制御部25は、未送信データの転送完了後にハンドオーバ先の基地局装置へエンドマーカを送信する(ステップS1209)。
その後、制御部25は、データ転送処理を終了する。
図13は、最新のハンドオーバ先基地局装置における、転送データ受信処理のフローチャートである。この転送データ受信処理は、基地局装置が他の基地局装置からRedirection Notifyメッセージを受信すると開始される。例えば、図2及び図3に示した動作シーケンスでは、基地局装置2−3が本処理を実行する。
制御部25は、Redirection Notifyメッセージから、各転送元基地局装置及び受信する未送信データの先頭パケットの位置を表すシーケンス番号を特定する(ステップS1301)。そして制御部25は、転送元基地局装置のうち、最初に移動局装置と無線接続されていた基地局装置を着目する基地局装置に設定する(ステップS1302)。
また制御部25は、各転送元基地局装置から未送信データを受信する(ステップS1303)。制御部25は、着目基地局装置から受信した未送信データは移動局装置4へ送信されたか否か判定する(ステップS1304)。着目基地局装置から受信した未送信データの移動局装置4への送信が終了している場合(ステップS1304−Yes)、制御部25は、現在の着目基地局装置の次に移動局装置と無線接続されていた基地局装置を着目する基地局装置に設定する(ステップS1305)。
着目基地局装置から受信した未送信データの移動局装置4への送信が終了していない場合(ステップS1304−No)、またはステップS1305の後、制御部25は、着目基地局装置から受信した未送信データを移動局装置4へ送信する(ステップS1306)。すなわち、制御部25は、その未送信データに対して所定の送信処理を実行し、その未送信データを変調部27へ渡す。そして変調部27は、未送信データに対して多重化及び変調処理を実行した後、その未送信データをアンテナ22を介して移動局装置4へ送信する。
また制御部25は、着目基地局装置よりも後に移動局装置4と無線接続された基地局装置から受信した未送信データを記憶部24にバッファする(ステップS1307)。
制御部25は、全ての基地局装置から受信した未送信データが移動局装置4へ送信されたか否か判定する(ステップS1308)。何れかの基地局装置から受信した未送信データが移動局装置4へ送信されていない場合(ステップS1308−No)、制御部25は、ステップS1303〜S1308の処理を繰り返す。
一方、全ての基地局装置から受信した未送信データが移動局装置4へ送信されている場合(ステップS1308−Yes)、制御部25は、転送データ受信処理を終了する。
図14は、上位ノード装置3の概略構成図である。上位ノード装置3は、制御部31と、記憶部32と、有線インターフェース部33とを有する。
制御部31は、例えば、1個若しくは複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。そして制御部31は、上位ノード装置3に接続されている何れかの基地局装置の通信可能エリア内に存在する移動局装置の位置及び状態を管理する機能を有する。
また制御部31は、通信中の移動局装置4から受信した信号をルーティングする。例えば、制御部31は、通信中の移動局装置4から受信したアップリンク信号を有線インターフェース部33を介してコアネットワークへ送出する。また制御部31は、通信中の移動局装置4を宛先とするダウンリンク信号をコアネットワークから有線インターフェース部33を介して受信すると、そのダウンリンク信号を有線インターフェース部33を介して移動局装置が無線接続された基地局装置へ送信する。
その際、制御部31は、ハンドオーバ先の基地局装置からパス変更要求メッセージを受信すると、そのメッセージに従って、ダウンリンク信号の送信先をハンドオーバ元の基地局装置からハンドオーバ先の基地局装置へ切り替える。
記憶部32は、例えば、書き換え可能な不揮発性半導体メモリを有する。そして記憶部32は、上位ノード装置3と接続された何れかの基地局装置と無線接続された移動局装置と通信するための制御に利用される各種の情報を記憶する。
有線インターフェース部33は、上位ノード装置3をコアネットワークまたは何れかの基地局装置と接続するための通信インターフェースを有する。そして有線インターフェース部33は、上位ノード装置3と接続された基地局装置の何れかと無線接続された移動局装置へのダウンリンク信号をコアネットワークから受信し、そのダウンリンク信号を制御部31へ渡す。さらに、有線インターフェース部33は、制御部31からそのダウンリンク信号を受け取ると、そのダウンリンク信号の宛先となる移動局装置が無線接続された基地局装置へ、そのダウンリンク信号を送信する。
一方、有線インターフェース部33は、何れかの基地局装置からアップリンク信号を受信すると、そのアップリンク信号を制御部31へ渡す。さらに、有線インターフェース部33は、制御部31から受信したアップリンク信号をコアネットワークへ出力する。
図15は、移動局装置4の概略構成図である。移動局装置4は、無線インターフェース部41と、アンテナ42と、記憶部43と、制御部44とを有する。また無線インターフェース部41は、デュプレクサ45と、変調部46と、復調部47とを有する。このうち、無線インターフェース部41、記憶部43及び制御部44は、それぞれ別個の回路として形成される。あるいはこれらの各部は、その各部に対応する回路が集積された一つの集積回路として移動局装置4に実装されてもよい。
ここで、無線インターフェース部41及びアンテナ42は、それぞれ、図9に示した基地局装置2−1の無線インターフェース部21及びアンテナ22と、適用される多重化方式を除いて同一の機能及び構成を有する。そのため、無線インターフェース部41及びアンテナ42についての詳細な説明は省略する。
なお、無線インターフェース部41の変調部46は、アップリンク信号を、例えば、SC-FDMA方式により多重化する。また、復調部47は、多重化されたダウンリンク信号を、例えば、OFDMA方式により分離する。
記憶部43は、例えば、書き換え可能な不揮発性半導体メモリを有する。そして記憶部43は、基地局装置と通信するための制御に利用される各種の情報を記憶する。
制御部44は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)、無線リソース管理(Radio Resource Management、RRM)の機能を有する。そして制御部44は、位置登録、呼制御処理、ハンドオーバ処理など、移動局装置4を基地局装置と無線接続するための処理を実行する。そこで、制御部44は、移動局装置4と基地局装置との無線接続処理を実行するための制御信号を生成し、その制御信号を変調部46へ出力する。また制御部44は、何れかの基地局装置から受信した制御信号に応じた処理を実行する。
制御部44は、マイクロホン(図示せず)あるいはキーパッドなどのユーザインターフェース(図示せず)を介して取得された音声信号あるいはデータ信号を含む、アップリンク信号に対して情報源符号化処理及び誤り訂正用符号化処理などの送信処理を実行する。そして、制御部44は、その符号化されたアップリンク信号を変調部46へ出力する。また制御部44は、無線接続されている基地局装置から受信し、復調部47により復調されたダウンリンク信号を受信し、その信号に対して誤り訂正復号処理及び情報源復号処理などの受信処理を実行する。そして制御部44は、復号されたダウンリンク信号から、音声信号あるいはデータ信号を取り出す。制御部44は、取り出された音声信号をスピーカ(図示せず)により再生し、あるいはデータ信号をディスプレイ(図示せず)に表示させる。
以上に説明してきたように、この移動体通信システムでは、複数回のハンドオーバが連続して発生すると、ダウンリンク信号をバッファしている各基地局装置は、最新のハンドオーバ先の基地局装置へそのダウンリンク信号を直接転送できる。そのため、この移動体通信システムは、連続して複数回のハンドオーバが発生したときでも、未送信のダウンリンク信号が基地局装置間で2回以上転送されることを防止できる。従って、この移動体通信システムは、連続して複数回のハンドオーバが発生した時のデータ転送を抑制できるとともに、未送信のダウンリンク信号の一部または全てが欠損する可能性を低減できる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、Redirection Requestメッセージを受け取った各基地局装置は、Redirection ConfirmメッセージあるいはRedirection Failureメッセージを、Redirection Requestメッセージに示された最新のハンドオーバ先の基地局装置へ直接送信してもよい。この場合、最新のハンドオーバ先の基地局装置は、各Redirection Confirmメッセージを参照することにより、各基地局装置から転送されるべきダウンリンク信号を特定することができる。なお、この場合でも、Redirection Requestメッセージを送信した基地局装置は、Redirection Requestメッセージの送信先のリストを最新のハンドオーバ先の基地局装置へ通知することが好ましい。これにより、最新のハンドオーバ先の基地局装置は、ダウンリンク信号を自装置へ転送する基地局装置を特定できる。
また、Redirection Requestメッセージを受け取った各基地局装置は、上位ノード装置から受信し、自装置が有する記憶部にバッファされているダウンリンク信号を、その先頭パケットから全て最新のハンドオーバ先の基地局装置へ転送してもよい。この場合、最新のハンドオーバ先の基地局装置は、ハンドオーバ元の基地局装置から、移動局装置へ送信されていない先頭パケットを表すシーケンス番号を受け取り、そのシーケンス番号に対応するパケット以降のパケットを、移動局装置へ送信してもよい。
さらに、最新のハンドオーバ先の基地局装置は、ダウンリンク信号の転送元の基地局装置に対して、その転送元の基地局装置から受信したダウンリンク信号を移動局装置へ送信した後に、その転送元の基地局装置に対して、送信終了したことを通知してもよい。この場合、転送元の基地局装置は、その基地局装置が上位ノード装置から受信したダウンリンク信号の送信が終了したことを示す通知を受け取るまで、そのダウンリンク信号を保持してもよい。そして転送元の基地局装置は、Redirection Requestメッセージを受信すると、エンドマーカを送信したか否かを判定せず、Redirection Confirmメッセージを返信してもよい。これにより、基地局装置が他の基地局装置へダウンリンク信号を転送した後に再度ハンドオーバが発生しても、基地局装置は、上位ノード装置から受信したダウンリンク信号を最新のハンドオーバ先の基地局装置へ直接転送できる。そのため、ハンドオーバが3回以上連続して発生しても、最新のハンドオーバ先の基地局装置は、ハンドオーバの発生順序に従って各基地局装置から転送されてきたダウンリンク信号を送信することにより、ダウンリンク信号の送信順序の整合性を保つことができる。
また、各基地局装置、上位ノード装置及び移動局装置は、基地局装置間で直接ダウンリンク信号を転送することが可能なLTE以外の移動体通信方式に準拠するものであってもよい。
ここに挙げられた全ての例及び特定の用語は、読者が、本発明及び当該技術の促進に対する本発明者により寄与された概念を理解することを助ける、教示的な目的において意図されたものであり、本発明の優位性及び劣等性を示すことに関する、本明細書の如何なる例の構成、そのような特定の挙げられた例及び条件に限定しないように解釈されるべきものである。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
1 移動体通信システム
2−1〜2−3 基地局装置
3 上位ノード装置
4 移動局装置
21、41 無線インターフェース部
22、42 アンテナ
23、33 有線インターフェース部
24、32、43 記憶部
25、31、44 制御部
26、45 デュプレクサ
27、46 変調部
28、47 復調部

Claims (7)

  1. 複数の基地局装置と、
    前記複数の基地局装置と接続された上位ノード装置と、
    前記複数の基地局装置のうちの何れかと無線接続可能な移動局装置とを有し、
    前記複数の基地局装置のうちの前記移動局装置と無線接続された第1の基地局装置は、前記複数の基地局装置のうちの前記移動局装置と以前に無線接続されていた第2の基地局装置から、当該第2の基地局装置が前記上位ノード装置から受信した前記移動局装置へ送信される第1のダウンリンク信号を受信している間に、ハンドオーバにより前記移動局装置が前記複数の基地局装置のうちの第3の基地局装置と無線接続されると、前記第1のダウンリンク信号の転送先を前記第3の基地局装置へ変更することを要求する転送先変更要求信号を生成し、該転送先変更要求信号を前記第2の基地局装置へ送信し、
    前記第2の基地局装置は、前記転送先変更要求信号を受信すると前記第1のダウンリンク信号を前記第3の基地局装置へ転送する、
    移動体通信システム。
  2. 前記第1の基地局装置は、前記転送先変更要求信号に、前記第3の基地局装置の識別情報と、前記第1のダウンリンク信号のうちの前記移動局装置に送信されていないパケットの先頭位置を表すパケット位置情報とを含め、
    前記第2の基地局装置は、前記第1のダウンリンク信号のうちの前記パケット位置情報に示された先頭位置以降のパケットを前記第3の基地局装置へ転送する、請求項1に記載の移動体通信システム。
  3. 前記第2の基地局装置は、前記パケット位置情報に示されたパケットの位置が、前記第1のダウンリンク信号の先頭パケットの位置よりも前である場合、当該第1のダウンリンク信号の先頭位置以降のパケットを前記第3の基地局装置へ転送し、前記パケット位置情報に示されたパケットの位置が、前記第1のダウンリンク信号の先頭パケットの位置以降である場合、前記パケット位置情報に示された位置以降のパケットを前記第3の基地局装置へ転送する、請求項2に記載の移動体通信システム。
  4. 前記第1の基地局装置は、前記上位ノード装置から受け取った第2のダウンリンク信号の少なくとも一部を前記移動局装置へ送信する前に、前記移動局装置が前記第3の基地局装置と無線接続されると、当該第2のダウンリンク信号の少なくとも一部を前記第3の基地局装置へ転送し、
    前記第3の基地局装置は、前記第1の基地局装置から受信した前記第1のダウンリンク信号を前記移動局装置へ送信した後に、前記第2のダウンリンク信号の少なくとも一部を前記移動局装置へ送信する、請求項1〜3の何れか一項に記載の移動体通信システム。
  5. 他の基地局装置と接続するインターフェース部と、
    自装置の通信可能エリア内に存在する移動局装置と無線接続する無線インターフェース部と、
    前記移動局装置と無線接続されることにより、以前に前記移動局装置と無線接続されていた第1の他の基地局装置から、前記移動局装置へ送信される第1のダウンリンク信号を受信中に、ハンドオーバにより前記移動局装置が第2の他の基地局装置と無線接続される場合、前記第1の他の基地局装置に対して、前記第1のダウンリンク信号を前記第2の他の基地局装置へ転送することを要求する転送先変更要求信号を生成し、当該転送先変更要求信号を前記インターフェース部を介して前記第1の他の基地局装置へ送信する制御部と、
    を有する基地局装置。
  6. 前記制御部は、上位ノード装置から受信した第2のダウンリンク信号を前記第2の他の基地局装置へ転送中に、前記第2の他の基地局装置から前記第2のダウンリンク信号を第3の他の基地局装置へ転送することを要求する転送先変更要求信号を受信すると、前記第2のダウンリンク信号の転送先を前記第3の他の基地局装置へ切り替える、請求項5に記載の基地局装置。
  7. 複数の基地局装置と、前記複数の基地局装置と接続された上位ノード装置と、前記複数の基地局装置のうちの何れかと無線接続可能な移動局装置とを有する移動体通信システムにおける、ハンドオーバ実行方法であって、
    前記複数の基地局装置のうちの前記移動局装置と無線接続された第1の基地局装置は、前記複数の基地局装置のうちの前記移動局装置と以前に無線接続されていた第2の基地局装置から、当該第2の基地局装置が前記上位ノード装置から受信した前記移動局装置へ送信される第1のダウンリンク信号を受信している間に、ハンドオーバにより前記移動局装置が前記複数の基地局装置のうちの第3の基地局装置と無線接続されると、前記第1のダウンリンク信号の転送先を前記第3の基地局装置へ変更することを要求する転送先変更要求信号を生成し、該転送先変更要求信号を前記第2の基地局装置へ送信し、
    前記第2の基地局装置は、前記転送先変更要求信号を受信すると前記第1のダウンリンク信号を前記第3の基地局装置へ転送し、
    前記第3の基地局装置は、前記第1のダウンリンク信号を前記移動局装置へ送信する、
    ことを含む方法。
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