JP5573774B2 - 油引き具 - Google Patents

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Description

本発明は、お好み焼きやたこ焼きを調理する鉄板などに油を塗布するための油引き具に関するものである。
一般に、お好み焼きやたこ焼きなどを調理する際には、刷毛に油を付着させて、調理用の鉄板の表面に油を塗布する油引き具が用いられる。この油引き具は、繊維を束ねて形成した刷毛部が、棒状の把持部の先部に設けられたもので、食用油を入れた容器に、上記刷毛部を浸して食用油を付着させた後、調理用の鉄板の表面に上記食用油を塗布するものである。
しかし、この繊維を束ねた刷毛部を備えた油引き具は、上記食用油を付着させた上記刷毛部の先端が、上記鉄板の表面に当接した際に、加熱した上記鉄板の熱によって焼け焦げたり、調理くずが付着したりするとともに、焼け焦げや付着した調理くずが次第に硬化して、上記鉄板に油が塗布できなくなる。そのため、硬化した先端部分を切除するか、新たに油引き具を購入しなければならず、手間やコストが掛かるという問題がある。
そこで、下記特許文献1において、円筒形をなし、内面に螺旋溝を形成した本体と、この本体の上端部に回動自在に嵌合する把持部を有するとともに、この把持部の下端に上記本体内に挿通される棒状の係合部を一体的に突設してなる回転体と、上記本体内に順次複数段に収納され、それぞれ上記回転体の回転によって上下動する油引きカートリッジとを備え、上記各油引きカートリッジは、上記本体の内壁面に螺合するとともに、上記回転体の係止部に対し回転方向において係合し、かつ長手方向に対して相対移動可能な係合溝を形成してなる螺合部材と、この支持体の一端部に固定した油引き部とにより構成し、上記回転体の回転によって、最下端部に位置するカートリッジの出没、交換を行うようにしたことを特徴とする油引き器が提案されている。
この油引き器は、食用油などを付着させる刷毛部(油引き部)を有する上記油引きカートリッジが、上記本体内に複数段に収納されているとともに、上記回転体を回転させることよって、上記油引きカートリッジが上下動するため、上記油引きカートリッジの上記刷毛部が、焼け焦げや調理くずによって硬化した場合でも、上記回転体を回転させることにより、古い上記油引きカートリッジを取外し、新しい上記油引きカートリッジを出没させることができ、上記刷毛部の清掃や先端部分を切除する手間を省くことができる。
実公平6−21416号公報
ところが、この従来の油引き器は、上記本体内に上記油引きカートリッジを複数段収納し、上記回転体を回転させて上記油引きカートリッジを交換する構造が採用されているため、構造が複雑になり、製造コストが嵩むとともに、上記油引きカートリッジを全て使い果たした際には、新たに詰め替え用の油引きカートリッジを購入して、詰め替える必要があるため、手間が掛かるとともに、お店などで使用した場合に、ランニングコストが嵩むという問題がある。
また、上記油引きカートリッジは、上記本体内に複数段収納するため、上記刷毛部を短くして、上記油引きカートリッジを収納する必要がある。これにより、上記刷毛部が短い上記油引きカートリッジは、付着させる油の量が少なく、調理用の鉄板に塗布する際には、繰り返し油を上記刷毛部に付着させて塗布する必要があるため、当該鉄板の面積が広い場合や、半球状の凹部が複数設けられたたこ焼き用の鉄板に塗布する際には、手間が掛かるという問題もある。
さらに、この油引き器を長期間利用することにより、油や調理くずなどが上記回転体や本体内に収納されている上記油引きカートリッジに付着し、上記回転体が上手く回転しなくなり、上記油引きカートリッジの着脱が行えなくなるため、頻繁に手入れをする必要があるとともに、上記回転体が回転しなくなった場合には、分解して本体内を清掃する必要がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、長期間利用しても、焼け焦げや調理くずが付着することがないとともに、一度に多量の油を塗布することが可能な油引き具を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、把持部先端の植設部の表面に植設された複数本の毛状体に油を付着させて、調理用の鉄板の表面に当該油を塗布する油引き具において、上記毛状体は、耐熱性を有する柔軟素材からなるとともに、各々の基端部が上記植設部の表面に植設され、かつ当該毛状体の間に耐熱性を有する柔軟素材からなる1本以上の管状体が配置されて各々の基端部が上記植設部の表面に植設され、上記管状体は、周方向の少なくとも一箇所に上記基端部から先端部に亘って切断された切断部が形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記植設部は、上記表面が円状に形成され、当該表面に長さ寸法の異なる上記毛状体が植設されているとともに、上記表面の外側から中心に向かうに従って長さ寸法の長い上記毛状体が植設されていることを特徴とするものである。
そして、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、上記毛状体および上記管状体を構成する耐熱性を有する上記柔軟素材は、シリコン樹脂であるとともに、上記毛状体および上記管状体が上記植設部と一体成形されていることを特徴とするものである。
請求項1〜3に記載の本発明によれば、耐熱性を有する柔軟素材からなる複数本の毛状体が、植設部の表面に植設されているため、上記毛状体に油を付着させた際に、表面張力により上記毛状体の間に油を留めることができるとともに、上記毛状体を加熱した調理用の鉄板に当接させても焼け焦げることがない。これにより、油の入った容器に上記毛状体を一度浸すだけで、多量の油を上記毛状体に付着させて留めることができるとともに、上記毛状体の硬化を防止することができ、調理用の上記鉄板の表面に効率良く油を塗布することができる。
また、上記毛状体の間に配置されて、耐熱性を有する柔軟素材からなる1つ以上の管状体が、上記植設部の表面に設けられているとともに、基端部から先端部に亘って切断された切断部が、周方向の少なくとも一箇所に形成されているため、上記毛状体に油を付着させた際に、油を毛細管現象により吸い上げて、上記管状体の内部に留めることができるとともに、調理用の上記鉄板に油を塗布する際に、柔軟素材からなる上記管状体が変形して上記切断部が開口し、内部に留まっている油が先端部から徐々にしみ出して、上記鉄板に塗布することができる。この結果、上記毛状体を何度も油が入った容器に浸すことなく、多量の油を塗布することができる。
さらに、上記管状体に形成された上記切断部によって、油引き具自体を洗浄する際に、上記切断部を開いて上記管状体の内部まで洗浄することができる。これにより、固まった油や調理くずなどが、上記管状体の内部に溜まってしまった場合でも容易に取り除くことができ、簡便に手入れを行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、円状に形成された上記植設部の表面に、長さ寸法の異なる上記毛状体が植設されているとともに、上記表面の外側から中心に向かうに従って長さ寸法の長い上記毛状体が植設されているため、たこ焼きを調理する鉄板に形成された半球状の凹部の内面に油を塗布する際に、上記毛状体の先端部が当該凹部の内面に当接して、満遍なく油を塗布することができる。この結果、たこ焼き用の上記鉄板に複数設けられた半球状の上記凹部の内面に、手早く油を塗布することができ、手際よくたこ焼きを調理することができる。
請求項3に記載の発明によれば、上記毛状体および上記管状体を構成する上記柔軟素材が、耐熱性を有するシリコン樹脂であるため、長期間利用しても、上記毛状体および上記管状体の焼け焦げおよび調理くずの付着を抑えることができる。これにより、上記毛状体および上記管状体の焼け焦げや付着した調理くずが硬化して、上記鉄板の表面に油を塗布できないトラブルを解消することができる。
また、上記毛状体および上記管状体が上記植設部と一体成形されているため、上記毛状体を数多く成形する場合でも、容易に成形することができるとともに、把持部と上記植設部との着脱をシリコン樹脂の弾性によって行うため、簡便な構造にすることができる。この結果、製造コストを抑えるとともに、取り扱いが容易な油引き具を提供することができる。
本発明の油引き具の一実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は拡大底面図である。 本発明の油引き具の他の実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は拡大底面図である。
(実施の形態1)
図1に示すように、本発明の一実施形態の油引き具1は、筒状の把持部5と、この把持部5の一端部側に設けられた植設部2と、この植設部2の表面2aに植設された毛状体3および毛状体3の間に設けられた管状体4を有する刷毛部6とを備えて概略構成されている。
ここで、植設部2は、加熱した調理用の鉄板の熱に耐えられる、例えば、耐熱温度230℃のシリコン樹脂により形成されているとともに、一端部側が開口され、かつ他端部側が閉塞された筒状体により形成されている。また、植設部2は、把持部5が挿入される一端部側の縁部に、フランジ部2bが形成されているとともに、刷毛部6が閉塞された他端部側の表面2aに形成されている。また、植設部2の他端部側の内部に、この植設部2に挿入される把持部5の一端部に係合される筒体2cが形成されている。そして、刷毛部6は、複数本(図では44本)の毛状体3と、複数本(図では3本)の管状体4とにより構成されている。
そして、毛状体3は、加熱した調理用の上記鉄板の熱に耐えられる、例えば、耐熱温度230℃のシリコン樹脂により形成されているとともに、各々の基端部3aが、植設部2の表面2aに一体に植設されている。また、毛状体3は、油が毛状体3に付着した際に、当該油が表面張力によって保持できる間隔に配置されているとともに、植設部2の表面に3重の同一円心を形成して植設されている。
さらに、毛状体3の間には、管状体4が設けられている。この管状体4は、加熱した調理用の上記鉄板の熱に耐えられる、例えば、耐熱温度230℃のシリコン樹脂により形成されているとともに、植設部2の表面2aの径方向に間隔をおいて設けられ、かつ基端部4aが植設部2の表面2aに一体に設けられている。
また、管状体4は、基端部4aから先端部4bに亘って切断された切断部4cが、周方向の一部に形成されている。そして、管状体4は、この切断部4cによって、周方向の一部が開口され、底面視においてC状をなしている。さらに、管状体4の内径は、油が管状体4に付着して切断部4cから侵入した際に、当該油が管状体4内に表面張力によって保持できる径寸法に形成されている。
以上の構成による油引き具1を用いて、例えば、調理用の上記鉄板に油を塗布して、お好み焼きを調理するには、まず、油引き具1の把持部5を掴み、食用油が入っている容器の中に、刷毛部6を浸す。この際に、上記食用油は、刷毛部6の毛状体3の間に付着し、油の表面張力によって、毛状体3の間に留まるとともに、管状体4に付着した油が、この管状体4の周方向の一部に形成された切断部4cから侵入し、油の表面張力によって管状体4内に留まる。
次いで、刷毛部6に付着させた油引き具1を調理用の上記鉄板に移動させて、刷毛部6を当該鉄板の表面に当接させる。そして、上記鉄板の表面上を移動させながら、上記食用油を塗布する。その際に、刷毛部6に付着した上記食用油は、刷毛部6が上記鉄板の表面上を移動する際に、シリコン樹脂により形成された毛状体3が変形し、毛状体3の間に表面張力によって留まっていた上記食用油が、毛状体3の先端部3bから徐々にしみ出して、上記鉄板の表面に塗布されるとともに、シリコン樹脂により形成された管状体4が変形し、管状体4の内部に表面張力によって留まっていた上記食用油が、管状体4の先端部4bから徐々にしみ出して、上記鉄板の表面に塗布される。なお、毛状体3および管状体4は、例えば、耐熱温度230℃のシリコン樹脂であるため、加熱した上記鉄板の表面に当接させても、当該鉄板の熱によって焼け焦げることがない。
また、刷毛部6に付着した上記食用油は、44本植設された毛状体3の間と、3本の管状体4の内部とに、多量に留めることができるため、繰り返し上記食用油が入った容器に浸すことなく、上記鉄板の表面に上記食用油を塗布することができる。
そして、上記食用油が塗布された上記鉄板の上に、溶かした小麦粉と様々な具材を投入して、お好み焼きを調理する。
(実施の形態2)
図2は、本発明の油引き具1の別の実施形態を示すもので、図1に示したものと同一構成部分については、同様に同一符号として、その説明を簡略化する。
この油引き具1は、筒状の把持部5と、この把持部5の一端部側に設けられた植設部2と、この植設部2の表面2aに植設された毛状体3および毛状体3の間に設けられた管状体4を有する刷毛部6とを備えて概略構成されている。
ここで、植設部2は、加熱した調理用の鉄板の熱に耐えられる、例えば、耐熱温度230℃のシリコン樹脂により形成されているとともに、一端部側が開口され、かつ他端部側が閉塞された筒状体により形成されているとともに、把持部5が挿入される当該一端部側の径寸法が、他端部側の径寸法より小さく形成され、側面視において凸状をなしている。また、刷毛部6が植設部2の上記他端部側の表面2aに形成されているとともに、植設部2の他端部側の内部に、この植設部2に挿入される把持部5の一端部に係合される筒体2cが形成されている。そして、刷毛部6は、複数本(図では150本)の毛状体3と、複数本(図では5本)の管状体4とにより構成されている。
そして、毛状体3は、加熱した調理用の上記鉄板の熱に耐えられる、例えば、耐熱温度230℃のシリコン樹脂により形成されているとともに、各々の基端部3aが、植設部2の表面2aに一体に植設されている。また、毛状体3は、油が毛状体3に付着した際に、当該油が表面張力によって保持できる間隔に配置されているとともに、長さ寸法の異なる三種類の毛状体3が、各々の長さ寸法ごとに同一円心上に植設され、かつ長さ寸法の最も長い毛状体3が植設部2の表面2aの中心部に、長さ寸法の最も短い毛状体3が植設部2の表面2aの外方側に植設されている。
さらに、毛状体3の間には、管状体4が設けられている。この管状体4は、加熱した調理用の上記鉄板の熱に耐えられる、例えば、耐熱温度230℃のシリコン樹脂により形成されているとともに、植設部2の表面2aの径方向に間隔をおいて設けられている。また、管状体4は、毛状体3の三種類と同一の長さ寸法に形成されているとともに、植設部2の表面2aの中心部に1本、中間部の同一円心状に2本、外方側の同一円心状に2本設けられ、かつ各々の基端部4aが植設部2の表面2aに一体に設けられている。
また、管状体4は、基端部4aから先端部4bに亘って切断された切断部4cが、周方向の一部に形成されている。そして、管状体4は、この切断部4cによって、周方向の一部が開口され、底面視においてC状をなしている。さらに、管状体4の内径は、油が管状体4に付着して切断部4cから侵入した際に、当該油が管状体4内に表面張力によって保持できる径寸法に形成されている。
以上の構成による油引き具1を用いて、例えば、半球状の凹部が複数形成された鉄板に油を塗布して、たこ焼きを調理するには、まず、油引き具1の把持部5を掴み、食用油が入っている容器の中に、刷毛部6を浸す。この際に、上記食用油は、刷毛部6の毛状体3の間に付着し、油の表面張力によって、毛状体3の間に留まるとともに、管状体4に付着した油が、この管状体4の周方向の一部に形成された切断部4cから侵入し、油の表面張力によって管状体4内に留まる。
次いで、刷毛部6に付着させた油引き具1をたこ焼き用の上記鉄板に移動させて、刷毛部6を当該鉄板に設けられた半球状の凹部の内面に当接させる。このとき刷毛部6は、長さ寸法の異なる毛状体3の各々の先端部3bおよび管状体4の先端部4bが、上記鉄板の半球状の上記凹部の内面に当接される。
そして、上記鉄板の半球状の上記凹部の内面に、上記食用油を塗布する。その際に、刷毛部6に付着した上記食用油は、刷毛部6が上記凹部の内面上を移動することにより、シリコン樹脂により形成された毛状体3が変形し、毛状体3の間に表面張力によって留まっていた上記食用油が、毛状体3の先端部3から徐々にしみ出して、上記凹部の内面に塗布されるとともに、シリコン樹脂により形成された管状体4が変形し、管状体4の内部に表面張力によって留まっていた上記食用油が、管状体4の先端部4bから徐々にしみ出して、上記凹部の内面に塗布される。なお、毛状体3および管状体4は、上記実施の形態1と同様に、例えば、耐熱温度230℃のシリコン樹脂であるため、加熱した上記鉄板の凹部に当接させても、当該鉄板の熱によって焼け焦げることがない。
また、刷毛部6に付着した上記食用油は、150本植設された毛状体3の間と、5本の管状体4の内部とにおいて、多量に留めることができるため、繰り返し上記食用油が入った容器に浸すことなく、上記鉄板の凹部の内面に、上記食用油を満遍なく塗布することができる。
そして、上記食用油が塗布された上記鉄板の凹部内に、溶かした小麦粉とたこを流し込み、たこ焼きを調理する。
上述の実施形態による油引き具1によれば、耐熱性を有するシリコン樹脂からなる複数本の毛状体3が、植設部2の表面2aに植設されているため、毛状体3に油を付着させた際に、表面張力により毛状体3の間に油を留めることができるとともに、毛状体3を加熱した調理用の鉄板に当接させても焼け焦げることがない。これにより、油の入った容器に毛状体3を一度浸すだけで、多量の油を毛状体3に付着させて留めることができるとともに、毛状体3の硬化を防止することができ、調理用の上記鉄板の表面に効率良く油を塗布することができる。
また、毛状体3の間であって、耐熱性を有するシリコン樹脂からなる1つ以上の管状体4が、植設部2の表面2aに設けられているとともに、基端部4aから先端部4bに亘って開口された切断部4cが、周方向の一部に形成されているため、毛状体3に油を付着させた際に、油を表面張力により付着させて、管状体4の内部に留めることができるとともに、調理用の上記鉄板に油を塗布する際に、シリコン樹脂からなる管状体4が変形して、内部に留まっている油が開口した切断部4cから徐々にしみ出して、上記鉄板に塗布することができる。この結果、毛状体3を何度も油が入った容器に浸すことなく、多量の油を塗布することができる。
さらに、管状体4に形成された切断部4cによって、油引き具1自体を洗浄する際に、切断部4cを開いて管状体4の内部まで洗浄することができる。これにより、固まった油や調理くずなどが、管状体4の内部に溜まってしまった場合でも容易に取り除くことができ、簡便に手入れを行うことができる。
また、上記実施の形態2において、円状に形成された植設部2の表面2aに、長さ寸法の異なる毛状体3が、各々の長さ寸法ごとに同一円心上に植設されているとともに、長さ寸法の最も長い毛状体3が植設部2の表面2aの中心部に植設され、かつ長さ寸法の最も短い毛状体3が植設部2の表面2aの外方側に植設されているため、たこ焼きを調理する鉄板に形成された半球状の凹部の内面に油を塗布する際に、毛状体3の先端部3bが当該凹部の内面に当接して、満遍なく油を塗布することができる。この結果、たこ焼き用の上記鉄板に複数設けられた半球状の上記凹部の内面に、手早く油を塗布することができ、手際よくたこ焼きを調理することができる。
そして、毛状体3および管状体4を構成する耐熱性を有するシリコン樹脂であるため、長期間利用しても、毛状体3および管状体4の焼け焦げおよび調理くずの付着を抑えることができる。これにより、毛状体3および管状体4の焼け焦げや付着した調理くずが硬化して、上記鉄板の表面に油を塗布できないトラブルを解消することができる。
また、毛状体3および管状体4が植設部2と一体成形されているため、毛状体3や管状体4を数多く成形する場合でも、容易に成形することができるとともに、把持部5と植設部2との着脱をシリコン樹脂の弾性によって行うため、簡便な構造にすることができる。
この結果、製造コストを抑えるとともに、取り扱いが容易な油引き具1を提供することができる。
なお、上記実施の形態において、管状体4の基端部4aから先端部4bに亘って切断された切断部4cが、周方向の一部を開口して形成された場合のみ説明したが、これに限定されるものでなく、例えば、切断部4cを開口せずに切断しても対応可能である。この場合、食用油の入った容器に刷毛部6を浸した際に、油は毛細管現象によって、管状体4の内部に吸い上げられて留まるとともに、調理用の鉄板に塗布する際には、柔軟性を有するシリコン樹脂により形成された管状体4が変形し、かつ切断部4cが開口して油が管状体4の先端部4bから徐々にしみ出して、当該鉄板の表面に塗布される。
調理用の鉄板に油を塗布する際に利用することができる。
1 油引き具
2 植設部
2a 表面
3 毛状体
3a 基端部
3b 先端部
4 管状体
4a 基端部
4b 先端部
4c 切断部
5 把持部
6 刷毛部

Claims (3)

  1. 把持部先端の植設部の表面に植設された複数本の毛状体に油を付着させて、調理用の鉄板の表面に当該油を塗布する油引き具において、
    上記毛状体は、耐熱性を有する柔軟素材からなるとともに、各々の基端部が上記植設部の表面に植設され、かつ当該毛状体の間に耐熱性を有する柔軟素材からなる1本以上の管状体が配置されて各々の基端部が上記植設部の表面に植設され、
    上記管状体は、周方向の少なくとも一箇所に上記基端部から先端部に亘って切断された切断部が形成されていることを特徴とする油引き具。
  2. 上記植設部は、上記表面が円状に形成され、当該表面に長さ寸法の異なる上記毛状体が植設されているとともに、上記表面の外側から中心に向かうに従って長さ寸法の長い上記毛状体が植設されていることを特徴とする請求項1に記載の油引き具。
  3. 上記毛状体および上記管状体を構成する耐熱性を有する上記柔軟素材は、シリコン樹脂であるとともに、上記毛状体および上記管状体が上記植設部と一体成形されていることを特徴とする請求項1または2に記載の油引き具。
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