JP5571659B2 - トリコモナス目に起因する疾患の処置のためのニフルチモックス - Google Patents

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Description

本発明は、トリコモナス目およびディプロモナス目に起因する疾患、例えば、特にシチメンチョウにおけるヒストモナス症(histomoniasis)の処置のための、ニフルチモックスの使用に関する。
原生動物疾患に対するニトロ−複素環式化合物の効力は、原則として知られている(1)。
原生動物には、その基礎的な構造が真核細胞である単核の生物が含まれる。しかしながら、より正確な分類学により、個々の系統、綱、属および種の習性、形態および生化学的代謝の大きな差異が明らかになっている。これは、化学物質が、それらの標的および活性原理に応じて、通常、全ての原生動物に対して同等に良好に作用しないが、原生動物の特定の群に対してのみ良好に作用する理由である(2、3、4)。
今日までに、ニフルチモックスの効力は、トリパノソーマ属の原生動物の種、例えば、トリパノソーマ・ブルセイ(Trypanosoma brucei)およびトリパノソーマ・クルージ(Trypanosoma cruzi)に対して記載されたのみであった(5、DE−AS−1170957)。トリパノソーマは、基底小体(「キネトソーム」、故にキネトプラスト目)から生じる鞭毛を有し、基底小体と共に、波状の膜を発達させる。トリパノソーマは、主に血漿中で増殖し、吸血性節足動物により伝染する。これらの病原体は、ヒトのシャガス病(「トリパノソーマ症」)の原因である。ニフルチモックスは、現在、これらの病原体に対して作用するほぼ唯一の化合物である。この活性は、恐らく、トリパノソーマに特異的な酵素である、酵素トリパノチオンレダクターゼの阻害に基づく。この酵素は、他の原生動物の病原体、特にトリコモナス類(trichomonads)およびヒストモナス類(histomonads)には存在しない。
トリコモナス目およびディプロモナス目の内では、ニフルチモックスの効力は今日まで記載されてこなかった。トリコモナス目は、全て寄生性の原生動物であり、それには複数の、概して4本ないし6本の鞭毛が典型的である。顕著な形態的特徴は、生物体内の収縮桿(contractile rod)(=基条(costa))であり、これは、それらの運動に関与する。キネトプラスト目と対称的に、トリコモナス目は、エネルギー代謝の重要な細胞内小器官であるミトコンドリアを持たない。代わりに、エネルギー代謝は、ヒドロゲノソームとして知られるもので起こる。これらの細胞内小器官では、ピルビン酸の酸化的脱炭酸を、ATP合成およびフェレドキシンに制御される電子伝達と共役させる(6)。これらの単核の寄生生物は分裂により増殖する。有性の段階またはシストは見られない。トリコモナス目には、多くの属(特に、トリコモナス属およびヒストモナス属)およびさらに多くの種が含まれるが、これらの大部分はむしろ無害であり非病原性である。しかしながら、動物の飼育において重篤な疾患を引き起こし、重大な経済的損害の原因となる代表例がある。これらには、トリコモナス属(特に、T.ガリナエ(gallinae)およびT.ガリナルム(gallinarum))、トリトリコモナス属(特に、T.フォエタス(foetus)およびT.スイス(suis))およびヒストモナス属(特に、H.メレアグリディス(meleagridis))が含まれる。
ハトおよび家禽のトリコモナス症は、トリコモナス・ガリナエおよびトリコモナス・ガリナルムに起因する感染症である。T.ガリナエは、一次的に咽頭、食道および素嚢に寄生する。しかしながら、疾患の過程で、他の器官、主に肝臓、心臓および肺も感染する。若いハトの感染は、潜在的に感染した年長の動物から最初に鳩乳を与えられる間に早くも生じる。さらなる感染源は、寄生された飲用水または飼料である。この疾患は、ひな鳥に最もよくある疾患であると考えられ、特に群れの飼育に深刻な損害をもたらす。高い死亡率に加えて、観察される症状は、消化の障害、食欲不振、飲用水および飼料の消費の減少および飛ぶ能力の制限である。トリコモナス・ガリナルムは、ニワトリおよびシチメンチョウの虫垂に寄生する。この疾患は、成長の遅延、重篤な下痢および肝臓の壊死性炎症を引き起こす。
ヒストモナス症は、ヒストモナス・メレアグリディスに起因する感染症である。ヒストモナス類は、腸の寄生生物である。ヒストモナス症は、特にシチメンチョウで重要であり、そこでは黒頭病とも呼ばれる。シチメンチョウでは、この疾患は特に病原体のヒストモナス・メレアグリディスにより引き起こされる。シチメンチョウの他に、この病原体に感染し得るものには、ニワトリ、ホロホロチョウ、クジャク、キジ、ヤマウズラおよびウズラが含まれ、これらは保有宿主でもある。
ヒストモナス・メレアグリディスによる感染は、病原体が腸組織に損傷を与え、そして、血液を介して肝臓に到達し、そこで壊死の発生を引き起こすので、虫垂および肝臓の重篤な炎症をもたらす。この疾患に付随する症状は、しばしば、循環不全であり、これは、病気の動物の青黒い頭により同定でき、これがこの疾患にその名を与えている。
感染した群れでは、例えば、家禽生産ユニットでは、この疾患は非常に迅速に群れ全体に広がり、非常に高い死亡率(100%に上り得る)の結果として、深刻な経済的損失を導く。
その構造的な鞭毛により、ヒストモナス・メレアグリディスは、鞭毛虫亜族(鞭毛虫亜門)およびトリコモナス目に属する。鞭毛虫の段階は、虫垂で分裂により増殖する。感染した虫垂から出発して、アメーバ様の段階は、血流を介して肝臓に入り、それを大規模な壊死により破壊する(7)。
病原体は宿主の外では短時間しか生きられないので、そして、消化管を通過する際に、それらの殆どは死滅するので、直接的経路によるヒストモナス類の伝染、例えば、ヒストモナスを含有する新鮮な糞便の経口摂取は、まれである。アメリカの研究者により実施された試験は、動物実験ではシチメンチョウの感染は経口経路よりも総排出腔を介して起こる見込みが高いことを明らかにした。総排出腔は、糞便を排出した後にわずかな吸引力を生じるので、この経路による感染は、例えば汚い寝わらを介して、実際の条件下で起こると見込まれる。中間宿主を介する病原体の伝染は、科学的に疑う余地がないと証明された。媒介動物として(特に、ヒストモナス・メレアグリディスの輸送媒介動物として)知られる盲腸虫のヘテラキス・ガリナルム(Heterakis gallinarum)(卵または幼虫)では、特にそうである。ヒストモナス類は、ヘテラキスの有胚卵で4年まで感染性を保持し得る。さらなる中間宿主は、ヘテラキスの卵で汚染されたミミズおよび節足動物であり得る。別の起こり得るリスクは、ニワトリおよび他の家禽の種である。それらは、シチメンチョウよりも感受性が低く、しばしば臨床的に影響されずに病原体を保有する;かくして、それらは病原体の拡散に寄与する。
シチメンチョウはどの齢でも感染し得る;しかしながら、この疾患は3ないし12週齢で最も頻発する。感染から疾患の出現までの期間は、殆どの場合で7ないし12日間である。死亡率は100%に上り得、感染後17日目に最高に達する。感染は8日目から盲腸に見られ、10日目から肝臓に見られる。
感染した動物は、鈍く、疲れ、それらの頭部および翼は垂れ、食べることを拒絶する。硫黄色の糞、下痢、および、後には血便さえ、典型的な経過である。この疾患に伴う循環障害は、明らかな青黒い色の頭部をもたらし、これがこの疾患にその名を与えている。
疾患の経過は主にシチメンチョウの齢および腸の細菌叢によって決まる。大腸菌、ウェルシュ菌またはコクシジウム類によるさらなる細菌感染は、経過を悪化させ得る(8)。
ヒストモナス症の診断は、生理食塩水を利用して虫垂および肝臓からの天然の検体を使用して行う。アメーバ様の運動性の段階は、位相差顕微鏡で識別可能である。PAS染色は、組織学的研究に使用される。
1950年まで、ヒ素化合物(例えば、ニタルソン(nitarson)、カルバルソン(carbarson)、ロキサルソン)のみが、ヒストモナス症に対して有効な化合物であった。しかしながら、ヒ素化合物は確立された感染を処置できるほど一般的に強力ではないことが知られている。さらなる不利益は、それらの安全係数が極端に低いことである:ロキサルソンの投与量を2倍にしただけで、シチメンチョウの運動機能の障害を導く。
1960年から、他のニトロイミダゾール類またはニトロフラン類が例えば飼料または飲用水に用いられたが、家畜における使用および飼料添加物としての使用は、90年代中頃からEUおよび米国によりだんだんと禁止された:ジメトリダゾールは米国の市場から1997年に取り下げられ、EUでは2001年に飼料添加物としての使用が禁止された。2003年3月31日以降、EUでまだ認可されていた唯一の製品であったニフルソール(nifursol)さえ、安全性の懸念からもはや用い得ない。従って、ヒストモナス症の治療用の医薬も、予防的制御のための製剤も、現在および将来にわたり利用可能ではない。
この疾患への罹患を回避する現在利用できる唯一の戦略は、衛生的手段、家畜密度および栄養供給の最適化、および、病原体拡散の回避からなる。これらの手段は不十分であり、それらだけでは感染および疾患を防止できない。
ヒストモナス症に対するワクチンは利用可能ではない。例えば、ヒストモナス・メレアグリディスに対するワクチン投与は、感染後には自然免疫でさえ獲得され得ないので、生物学的に不可能である。一度感染すると、動物は再度発病し得る。弱毒化した生ワクチンにより免疫する試みは失敗した。
従って、トリコモナス目に起因する疾患、例えばヒストモナス症の処置用の、良好な活性および良好な毒物学的特性を有する活性物質に対する必要性がある。
驚くべきことに、我々はこの度、ニフルチモックスがトリコモナス目に対して有効であり、また、ニフルチモックスが良好な毒物学的特性を有することを見出した。この活性は今日まで記載されておらず、良好な毒物学的特性も予想されてこなかった。
本発明は、トリコモナス目に起因する疾患の処置用の医薬の製造のための、ニフルチモックスの使用に関する。
ニフルチモックスは、式(I)
Figure 0005571659
の化合物である。
必要に応じて、常套の医薬的に許容し得る塩の形態での使用も適する。さらに、必要に応じて、活性物質の水和物または他の溶媒和物、または、必要に応じて、それらの塩の使用も適する。
使用は、予防的および治療的の両方であり得る。トリコモナス目には、ヒストモナス属、トリコモナス属、トリトリコモナス属が含まれる。トリコモナス属からは、特に、T.ガリナエおよびT.ガリナルムに言及し得る。トリトリコモナス属からは、特に、T.フォエタス、T.スイスおよびT.エクイ(equii)に言及し得る。ヒストモナス属からは、特に、H.メレアグリディスに言及し得る。
ディプロモナス目には、ヘキサミタ(hexamita)属が含まれる。ヘキサミタ属からは、特に、H.コルムバエ(columbae)、H.メレアグリディスおよびH.サルモニス(salmonis)に言及し得る。
ヒストモナス症を制御するのが好ましい。それは、ヒストモナス属の種により引き起こされる。本発明に従い、ヒストモナス・メレアグリディスに起因するヒストモナス症を制御するのが、ことさら特に好ましい。ヒストモナス症の制御におけるニフルチモックスの活性は、腸の病原性段階に対してのみならず、病原体の肝臓の段階に対しても向けられる。
本発明に従って処置される生物は、動物である。言及し得る例は、哺乳動物、例えば、ウシ、ウマ、ブタ、イヌ、ネコである。家禽、例えば、ニワトリ、ホロホロチョウ、ヤマウズラ、ウズラ、アヒル、ガチョウ、クジャク、キジ、ハトおよび特にシチメンチョウ(シチメンチョウと類義に使用されるのは、シチメンチョウの雄およびシチメンチョウの雌である)を処置するのが好ましい。
強調され得る疾患の例は、以下のものである:
T.ガリナルムおよび/またはT.ガリナエに起因するハト、シチメンチョウまたは家禽のトリコモナス症。
ニワトリ、ホロホロチョウ、クジャク、キジ、ヤマウズラ、ウズラ、および特にシチメンチョウのヒストモナス症。シチメンチョウのヒストモナス症(黒頭病)は、特にH.メレアグリディスに起因する。
活性物質は、直接、または、適する製剤の形態で、経腸、非経腸または皮膚経路で投与される。
活性物質の経腸投与は、例えば、経口で、散剤、坐剤、錠剤、カプセル剤、ペースト、飲料、顆粒剤、水薬、巨丸剤、薬物添加した飼料または飲用水の形態で実施する。皮膚投与は、例えば、浸漬、噴霧、入浴、洗浄、ポアオン(pouring-on)およびスポットオン(spotting-on)および散布の形態で実施する。非経腸投与は、例えば、注射(筋肉内、皮下、静脈内、腹腔内)の形態で、または、インプラントにより実施する。
適する製剤は、以下のものである:
液剤、例えば、注射用液剤、経口液剤、希釈後に経口投与するための濃縮物、皮膚または体腔に使用するための液剤、ポアオンおよびスポットオン製剤、ゲル剤;
経口または皮膚投与用および注射用の乳剤および懸濁剤;半固体製剤;
活性物質が軟膏基剤または水中油もしくは油中水乳剤基剤に組み込まれている製剤;
固体製剤、例えば、散剤、プレミックス(premixe)または濃縮物、顆粒剤、ペレット剤、錠剤、巨丸剤、カプセル剤;エアロゾルおよび吸入剤、活性物質を含有する造形品。
注射用液剤は、例えば、静脈内、筋肉内および皮下に投与する。
経口液剤は、直接投与する。濃縮物は、事前に使用濃度に希釈した後に、経口で投与する。
皮膚適用のために使用するための液剤は、滴下し、塗布し、擦り込み、散布し、噴霧し、または、浸漬、入浴もしくは洗浄により投与する。
ゲル剤は、皮膚に投与または塗布するか、または、体腔に導入する。
ポアオンおよびスポットオン製剤は、皮膚の限定された領域に注ぐか、または滴下し、活性物質は、皮膚を透過し、全身的に作用するか、または、体表に分布する。
乳剤は、油中水タイプまたは水中油タイプのいずれかであり、経口で、皮膚に、または、注射として投与できる。
懸濁剤は、経口で、皮膚に、または、注射として投与できる。
半固体製剤は、経口で、または皮膚に、投与できる。それらは、上記の懸濁剤および乳剤と、それらがより粘稠性であるという点のみで異なる。
固体製剤を製造するために、活性物質を適する補助剤と、必要に応じて添加剤を添加して混合し、所望により製剤化する。
本発明に従って特に好ましいのは、家禽における使用である。これは、好ましくは、経口投与により、特に薬物添加した飼料または飲用水を介して行う。
すべての上述の医薬形態、使用すべき添加物および補助剤およびこれらの医薬形態の製造は、原則として当業者に知られている。
活性物質は、共同薬またはさらなる活性物質と組み合わされて存在できる。言及し得るさらなる活性物質は、以下のものである:
抗コクシジウム剤、例えばロベニジンまたはアンプロリウム、葉酸アンタゴニスト(例えば、エトパベート、ピリメタミン、エピロプリム(epiroprim))と組み合わせる場合もある;
ポリエーテル抗生物質、例えば、モネンシン、サリノマイシン(salinomycin)、ラサロシド、ナラシン(narasin)、センデュラマイシンまたはマデュラマイシン(maduramicin);
トリアジノン類、例えば、トルトラズリル(toltrazuril)、ポナズリル(ponazuril)またはジクラズリル(diclazuril);
スルホンアミド類(スルファキノキサリン、スルファジミジン、スルファジアジン)。
長期の処置効果のために、動物を飼育する前に、または、肥育期間を終了した後に、定期的に消毒することが推奨される。
蠕虫類、特にヘテラキスの種(幼虫)(9)は、ヒストモナス類の移動において、輸送媒介動物として作用する。従って、ヒストモナス症の処置において、駆虫剤と併用する処置を実施することには意味があり得る。従って、駆虫剤、例えば、ベンゾイミダゾール類、アルベンダゾールまたはフェンベンダゾールは、処置が感染時から実施されるとき、インビボで予防的に有効であると知られている。通常の駆虫剤処置は、感染の時点から14日間である。従って、ニフルチモックスと駆虫剤を併用する処置により、トリコモナス類に起因する疾患の処置の改善を達成できる。
言及し得る駆虫剤は、ベンゾイミダゾール類、例えば、アルベンダゾール、フェンベンダゾール、または、プロベンゾイミダゾール類、例えば、フェバンテル(febantel)である。これらの物質は、例えば、ヘテラキスの種、特にヘテラキス・ガリナルムに対して有効であり、これは、ヒストモナス・メレアグリディスの輸送媒介動物として作用すると知られている(10)。
言及し得る他のものは、イミダゾールチアゾール類(レバミソール、テトラミゾール)、テトラヒドロピリミジン類(ピランテル、モランテル、オキサンテル)、アミジン誘導体、例えば、アミダンテル、トリベンジミジン、および、脱アシル化アミダンテル誘導体Bay d 9216、および、アミノアセトニトリル誘導体(例えば、Kaminsky et al., Nature 452, 176-180 (13 March 2008)参照)、例えば、AAD1470である。
駆虫剤の中で言及し得る好ましい物質は、デプシペプチドの駆虫剤である。PF1022Aおよびエモデプシドなどのデプシペプチドの駆虫剤は、家禽、齧歯類、爬虫類、イヌ、ネコ、ヒツジ、ウシ、ヤギ、ウマなどの様々な動物種にいる線虫に対して広い駆虫活性を有する(11、12、13、14)。ここで、PF1022Aおよびエモデプシドは、盲腸虫上科の線虫に対して有効であると示されてきた。これらには、例えば、盲腸虫科から、ニワトリにおけるヘテラキス・ガリナルムに加えて、マウスの線虫であるヘテラキス・スプモサ(Heterakis spumosa)が含まれる。PF1022Aは、後者に対して、例えば、経口投与量50mg/kgで有効であり、エモデプシドは、例えば1−10mg/kgの投与量範囲で有効である(13、15)。さらに、例えば、PF1022Aは、盲腸虫上科のさらなる代表例である、ニワトリ回虫科に属するニワトリのアスカリディア・ガリ(Ascaridia galli)に対して有効であると示された。ここで、この化合物は、2mg/kgの投与量で作用する(16)。従って、環状デプシペプチド化合物のクラスからのこれらの物質は、特に、ヒストモナス症の予防的制御に適する。
好ましく用いられるデプシペプチドの駆虫剤は、24員のシクロデプシペプチドである。以下のものに言及し得る:
式(IIa)
Figure 0005571659
(式中、Zは、水素、N−モルホリニル、NH、モノ−またはジメチルアミノを表す)
の化合物。
さらに、以下の式(IIb)の化合物に言及し得る:
Figure 0005571659
(式中、R、R、R、Rは、相互に独立して、水素、C−C10−アルキルまたはアリール、特にフェニルを表し、これらの各々は、ヒドロキシル、C−C10−アルコキシまたはハロゲンにより置換されていることもある)。
一般式(IIb)の化合物は知られており、EP−A−382173、DE−A4317432、DE−A4317457、DE−A4317458、EP−A−634408、EP−A−718293、EP−A−872481、EP−A−685469、EP−A−626375、EP−A−664297、EP−A−669343、EP−A−787141、EP−A−865498、EP−A−903347に記載の方法により得ることができる。
24個の環内原子を有する環状デプシペプチドには、一般式(IIc)
Figure 0005571659
[式中、
1a、R2a、R11aおよびR12aは、相互に独立して、C1−8−アルキル、C1−8−ハロアルキル、C3−6−シクロアルキル、アラルキル、アリールを表し、
3a、R5a、R7a、R9aは、相互に独立して、水素または直鎖もしくは分枝鎖のC1−8−アルキルを表し、これは、ヒドロキシル、C1−4−アルコキシ、カルボキシル、
Figure 0005571659
、カルボキサミド、
Figure 0005571659
、イミダゾリル、インドリル、グアニジノ、−SHまたはC1−4−アルキルチオにより置換されていてもよく、さらにアリールまたはアラルキルを表し、これらの各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシにより置換されていてもよく、
4a、R6a、R8a、R10aは、相互に独立して、水素、直鎖C1−5−アルキル、C2−6−アルケニル、C3−7−シクロアルキルを表し、これらの各々は、ヒドロキシル、C1−4−アルコキシ、カルボキシル、カルボキサミド、イミダゾリル、インドリル、グアニジノ、SHまたはC1−4−アルキルチオにより置換されていることもあり、また、アリールまたはアラルキルを表し、これらの各々は、ハロゲン、ヒドロキシル、C1−4−アルキル、C1−4−アルコキシにより置換されていてもよい]
の化合物、それらの光学異性体およびラセミ体も含まれる。
好ましい式(IIc)の化合物は、式中、
1a、R2a、R11aおよびR12aが、相互に独立して、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−、s−、t−ブチルまたはフェニルを表し、これらの各々は、ハロゲン、C1−4−アルキル、OH、C1−4−アルコキシにより置換されていることもあり、また、ベンジルまたはフェニルエチルを表し、これらの各々は、フェニルについて言及した基により置換されていることもあり;
3aないしR10aが上記の意味を有するものである。
特に好ましい式(IIc)の化合物は、式中、
1a、R2a、R11aおよびR12aが、相互に独立して、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルまたはn−、s−、t−ブチルを表し、
3a、R5a、R7a、R9aが、水素、直鎖または分枝鎖のC1−8−アルキル、特にメチル、エチル、プロピル、i−プロピル、n−、s−、t−ブチルを表し、これらの各々は、C1−4−アルコキシ、特にメトキシ、エトキシ、イミダゾリル、インドリルまたはC1−4−アルキルチオ、特にメチルチオ、エチルチオにより置換されていることもあり、さらに、フェニル、ベンジルまたはフェネチルを表し、これらの各々は、ハロゲン、特に塩素により置換されていることもあり、
4a、R6a、R8a、R10aが、相互に独立して、水素、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、ビニル、シクロヘキシルを表し、これらの各々は、メトキシ、エトキシ、イミダゾリル、インドリル、メチルチオ、エチルチオにより置換されていることもあり、そして、イソプロピル、s−ブチルを表し、さらに、ハロゲンで置換されていることもあるフェニル、ベンジルまたはフェニルエチルを表すものである。
式(IIc)の化合物は、EP−A−382173、DE−A4317432、DE−A4317457、DE−A4317458、EP−A−634408、EP−A−718293、EP−A−872481、EP−A−685469、EP−A−626375、EP−A−664297、EP−A−669343、EP−A−787141、EP−A−865498、EP−A−903347に記載の方法により得ることもできる。
言及し得ることさら特に好ましいデプシペプチドは、EP−OS382173から知られている化合物PF1022である;それは、両方の置換基Zが水素を表す式(IIa)の化合物である。従って、PF1022は、以下の式(IId):
Figure 0005571659
を有する。
さらに好ましいデプシペプチドは、PCT出願WO93/19053に開示されている化合物であり、それは、ZがN−モルホリニル、NH、モノ−またはジメチルアミノを表す式(IIa)の化合物である。
これらの化合物の中でことさら特に好ましいのは、デプシペプチドのエモデプシド(PF1022−221)である。これは、両方のラジカルZがモルホリニルラジカルを表す式(IIa)の化合物である。INNエモデプシドは、系統名:シクロ[(R)−ラクトイル−N−メチル−L−ロイシル−(R)−3−(p−モルホリノフェニル)ラクトイル−N−メチル−L−ロイシル−(R)−ラクトイル−N−メチル−L−ロイシル−(R)−3−(p−モルホリノフェニル)ラクトイル−N−メチル−L−ロイシル]を有する化合物を表す。エモデプシドは、WO93/19053に記載されており、以下の式:
Figure 0005571659
を有する。
それらの構造次第で、組合せに適する上述の活性物質は、立体異性体で、または立体異性体の混合物として、例えばエナンチオマーまたはラセミ体として存在し得る。立体異性体混合物および純粋な立体異性体の両方を本発明に従い使用できる。
以下のものをさらに場合により使用し得る:活性物質の医薬的に許容し得る酸または塩基との塩、並びに活性物質またはそれらの塩の溶媒和物、特に水和物。
併用は、ニフルチモックスおよび第2の活性物質、特にシクロデプシペプチドを、別個または時間差で用い得ることを意味する。この場合、ニフルチモックスおよび第2の活性物質を、各々別個の医薬として製剤化する。
同時使用も実施可能である。この場合に適する使用形態によると、組合せの活性物質を、共に1つの組成物に製剤化する。
すぐに使用できる製剤は、通常、問題の活性物質を、10ppmないし20重量%、好ましくは0.1ないし10重量%の濃度で含有する。
使用に先立ち希釈される製剤は、問題の活性物質を、0.5ないし90重量%、好ましくは5ないし50重量%の濃度で含有する。飲用水に量り入れるための濃縮液剤では、問題の活性物質は、例えば、0.5ないし20重量%、好ましくは1ないし15重量%、特に好ましくは2ないし10重量%の濃度で存在する。
一般に、体重1kg当たり、1日当たり、約0.05ないし約200mg、好ましくは0.1ないし100mgの量の活性物質を投与するのが、有効な結果を達成するために有利であると明らかになった。
他の抗コクシジウム剤またはポリエーテル抗生物質との混合物では、本発明による活性物質は、一般的に、1対0.01ないし50から1対1ないし50までの重量比で存在する。
活性物質は、動物の飼料または飲用水と共に投与することもできる。
飼料および食料は、0.005ないし1000ppm、好ましくは0.05ないし500ppmの活性物質を、適する可食材料と共に含有する。
そのような飼料および食料は、治療および予防の両方の目的で使用できる。
そのような飼料または食料は、常套の飼料と、食べられる有機または無機の担体との混合物中に0.5ないし30重量%、好ましくは1ないし20重量%の活性物質を含む濃縮物またはプレミックスを混合することにより製造する。食べられる担体は、例えば、トウモロコシ粉またはトウモロコシおよびダイズの粉、または、好ましくは少量の食べられる防塵油、例えばトウモロコシ油またはダイズ油を含む無機塩である。かくして得られたプレミックスを、次いで、完全飼料を動物に与える前に完全飼料に添加することができる。
ヒストモナス症における使用は、例えば、以下の通りに説明し得る:
家禽、特にニワトリ、アヒル、ガチョウまたはシチメンチョウのヒストモナス症の治癒的処置および予防には、0.005ないし1000ppm、好ましくは0.05ないし500ppmの活性物質を、適する食べられる材料、例えば、栄養価の高い飼料と混合する。所望により、特に活性物質が受容者に良好に耐容される場合、これらの量を増やすことができる。飲用水を介する投与を同様に実施できる。
それにも拘わらず、特に、実験動物の体重、または、投与経路のタイプに応じて、また、動物種および活性物質に対する個々の反応、または、製剤のタイプおよび投与する時間または間隔によって、上記の量から逸脱することが必要な場合があり得る。従って、上述の最小量より少なく使用しても十分な場合があり得、一方、上述の上限を超えなければならない場合もある。大量に投与する場合、それらを1日にわたっていくつかの個別投与に分けるのが好都合であり得る。
本発明による化合物の活性は、例えば、動物を個々の活性物質で処置する、以下の実験設定によるケージの実験で立証できる。
活性物質を含有する飼料は、必要量の活性物質を、栄養的にバランスのとれた動物飼料、例えば後述するニワトリ飼料と徹底的に混合するような方法で製造する。
最終的に実験で言及する値まで飼料中に希釈する濃縮物またはプレミックスの製造を企図するならば、一般的な方法は、約1ないし30%、好ましくは約10ないし20重量%の活性物質を、食べられる有機または無機担体、例えばトウモロコシおよびダイズの粉、または、少量の食べられる防塵油、例えばトウモロコシ油またはダイズ油を含有する無機塩と混合することである。次いで、かくして得られたプレミックスを完全な家禽飼料に、投与前に添加することができる。
家禽飼料における本発明による物質の使用に適する例は、以下の組成である:
Figure 0005571659
そのような飼料は、未加工のタンパク質18%、未加工の繊維5%、Ca1%、P0.7%および、1kg当たり、ビタミンA1200IU、ビタミンD3 1200IU、ビタミンE10mg、バシトラシン亜鉛20mgを含有する。
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実施例
薬物添加した飼料
薬物添加した飼料は、微粉状のニフルチモックスを、50、100、200および400ppmの濃度で、下記に詳述する飼料混合物中に混合することにより製造できる。
Figure 0005571659
錠剤
ニフルチモックス錠剤は知られており、例えば商品名 Lampit(登録商標)で医薬として入手可能である。
A. 生物学的実施例:ケージの実験;シチメンチョウにおけるヒストモナス類の活性
10日齢のヒストモナス類に感染していない雄のシチメンチョウは、ニフルチモックスまたは比較用化合物のニタルソンを、「ppm」表記の濃度で、飼料と共に、−4日目(=感染の4日前)から14日目まで受容した。感染は、0日目に実施する。各群のケージにつき10羽の動物を飼育する。1個ないし3個のそのようなグループを各用量につき用いる。
感染は、実験室で継代され、液体窒素で保存されたヒストモナス類の野外株を用いて実施する。0日目に、各場合で5匹のケージの動物(非感染の対照を除く)を、各場合でドワイヤー(Dwyer)培地1ml中の250000個のヒストモナス類に総排出腔内で感染させる(=直接感染)。数日後、これらの感染した動物は新鮮なヒストモナス類を排出し、かくして病原体をケージの残りの5匹の動物に伝染させる(=間接感染)。
活性を評価するために、McDougald and Hu 2001 (7) の基準を考慮する:
−感染に起因する死亡数
−実験開始から終了までの体重増加量
−飼料消費量
−飼料効率
−虫垂(盲腸)および肝臓における感染に関連する病変の顕微鏡的評価。この評価では、スコア0=病変無し、スコア4=重篤な病変である。
表1:試験計画210匹の動物
Figure 0005571659
表2:試験計画210匹の動物
Figure 0005571659
表3:ヒストモナス症に起因する死亡数
Figure 0005571659
表4:0日目から死亡時までの平均体重増加量(g)
Figure 0005571659
表5:0日目から14日目までの平均飼料消費量
Figure 0005571659
表6:0日目から14日目までの平均飼料効率
Figure 0005571659
表7:虫垂の平均病変
Figure 0005571659
表8:肝臓の感染に関連する病変
Figure 0005571659
B. 生物学的実施例:環状オクタデプシペプチドの駆虫特性
雄のマウス(系統 Bor CFW、体重25ないし30g)を、マクロロン(Makrolon)ケージ(3匹/ケージ)で飼育し、水およびSNIFFラット飼料(10mmペレット)を自由に与える。マウスをヘテラキス・スプモサに孵化卵90個の経口投与により感染させる。卵は、感染の40日後のマウス結腸から単離した雌の虫から得た。卵をさらに3週間37℃でインキュベートした。感染の35日後に、マウスを各用量のPF1022Aまたはエモデプシドで4日連続で処置する。PF1022Aを Cremophor EL に懸濁する。処置後7日目に、マウスを殺し、回腸/盲腸/結腸の領域を取り出し、虫を裸眼で計数する。排出された虫の数の割合を、非処置の感染対照の動物における虫の総数の百分率で、駆虫活性の尺度と定義する。
ニワトリでの実験は(14)およびそこで引用された文献に記載されている。
表9:盲腸虫上科の線虫に対するPF1022Aおよびエモデプシドの駆虫活性
Figure 0005571659

Claims (2)

  1. ニフルチモックスを有効成分として含有する、ヒストモナス類に起因する疾患の処置用の医薬組成物
  2. ヒストモナス・メレアグリディスに起因する疾患の処置のための、請求項に記載の組成物
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