JP5571398B2 - コネクタ用カバー部材 - Google Patents

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Description

本発明は、FPC等の板状接続対象物と接続可能で、コンタクトと接続対象物の接触圧力を高めるためのアクチュエータを具備するコネクタに着脱可能で、装着することによりコンタクト間の短絡やアクチュエータの移動を規制できるコネクタ用カバー部材に関する。
FPC(フレキシブルプリント基板)等の板状の接続対象物を挿脱可能で、回路基板に載置したインシュレータと、インシュレータに支持した、回路基板に対して半田により接続したコンタクト群と、インシュレータに回転可能に支持したアクチュエータ、とを具備し、アクチュエータが基板及びインシュレータに対して略直交するアンロック位置に位置するときアクチュエータは接続対象物とコンタクト群に対して作用を及ぼさず、アクチュエータが基板及びインシュレータと略平行なロック位置に移動したときにアクチュエータが接続対象物とコンタクト群の接触圧力を高めるコネクタは従来から周知である。
この種のコネクタでは一般的に、コンタクト群の端部に形成するテール部(回路基板に半田付けする部分)がインシュレータの外側にはみ出しており、さらにコンタクトのその他の一部が外部に露出しているため、小さな異物(埃、繊維屑など)がコンタクトのこれらの部分に付着する可能性がある。そして、近年のコネクタに対する小型化及び多極化の要求の高まりによりコンタクト間のピッチが狭くなっているので、コンタクトに異物が付着すると当該異物が隣のコンタクトにも接触して短絡を起こすおそれがある。
特に、昨今では情報量の増加に伴い、この種のコネクタが薄型液晶テレビ等の家電や録画機器等にも採用されており、防塵対策の要求が高まりつつある。
そのため特許文献1、2のコネクタでは、コンタクト間の短絡を防止するための工夫を施している。
特許文献1のコネクタは、アクチュエータをロック位置に回転させたときに、アクチュエータとFPCがインシュレータを挟んで反対側に位置する所謂バックロックタイプである。
このコネクタでは各コンタクトの端子部(テール部)がインシュレータの外側に突出している。しかし、アクチュエータにカバー部を形成してあるため、インシュレータにFPCを接続した上でアクチュエータをロック位置まで回転させるとカバー部によって当該端子部の周囲が覆われる。そのため、異物がコンタクト群の端子部に付着して短絡を抑止している。
一方、特許文献2のコネクタは、アクチュエータ(蓋体)をロック位置に回転させたときに、アクチュエータとFPCがインシュレータ(ハウジング)から見て同じ側に位置する所謂フロントロックタイプである。
このコネクタでは各コンタクトのリード部(テール部)がインシュレータの外側に突出している。しかし、各コンタクトのリード部に対して、絶縁性材料からなる防護カバーに形成した複数(コンタクトと同数)の切り欠き溝を係合することにより、防護カバーで各リード部を覆っているため、異物がコンタクト群のリード部に付着して短絡を抑止している。
特許第4028497号公報 特許第4054750号公報
しかし特許文献1、2のコネクタは共に、コンタクト群の端部(端子部、リード部)だけでなくコンタクト群の中間部も露出しているため、当該部分への異物の付着に起因する短絡は完全には防止できない。さらに基板実装後に作業者の取扱い等により工具等がコンタクトの中間部に衝突することによりコンタクトが変形を起こすおそれもある。
また、小さな電子機器等の内部にコネクタを取り付ける場合は、FPCをコネクタから延出させた直後にFPCを急激に湾曲させたり、繰り返し屈曲挙動させることがあるため、この湾曲に起因してFPCが発生する力によってロック位置に位置させてあるアクチュエータがアンロック位置まで不意に回転してしまうおそれがあるが、特許文献1、2ではこの問題を防止できない。特に近年のように大容量のデータを高速で送信する場合FPCはグランド層等を具備する複数層構造となるため、FPC全体が曲がり難くなっている。そのため、このようなFPCが電子機器等の内部に曲がった状態になると、FPCからアクチュエータに大きな力が及ぶことになるため、このような不具合が発生し易くなる。
さらに特許文献1、2のコネクタは共に、作業者によるアクチュエータの不完全操作(ロック位置まで完全に回転させない操作)の場合、アクチュエータの微小な角度変化が目視で確認しにくいため、アクチュエータがアンロック位置に回転しまう虞を排除できない。
本発明の目的は、異物のコンタクトへの接触を防止でき、さらに回転式アクチュエータを採用した場合はロック位置からアンロック位置への不意に回転を防止でき、さらに装着持に回転式アクチュエータの不完全操作を防止できるコネクタ用カバー部材を提供することにある。
本発明のコネクタ用カバー部材は、板状の接続対象物を挿脱可能、かつ回路基板に載置したインシュレータと、該インシュレータに支持した、上記回路基板と導通する実装部を有するコンタクトと、上記コンタクトと接続対象物に両者の接触圧力を高める押圧力を付与する、上記回路基板と略平行な上記ロック位置と、上記押圧力を解除する、上記回路基板と反対側に移動して回路基板と非平行となるアンロック位置と、の間を上記インシュレータに対して回転可能な回転式アクチュエータと、を具備するコネクタに対して着脱可能なカバー部材であって、上記コネクタに装着したときに、該コネクタ全体を上記回路基板と反対側から覆いかつ上記ロック位置に位置した回転式アクチュエータの上記アンロック位置への回転を規制する天井部と、該天井部から上記回路基板側に延び、上記コネクタに装着したときに上記インシュレータの周面の少なくとも一部及び上記実装部とインシュレータの外周側から対向する周辺部と、を備え、上記周辺部が、上記接続対象物の上記インシュレータに対する脱出方向と反対側から上記インシュレータの周面及び上記実装部と対向する第一壁部と、該第一壁部の両端から上記脱出方向に延びかつ両者の間に上記インシュレータが位置し、さらに上記実装部と対向する一対の第二壁部と、を備えることを特徴としている。
上記コネクタに装着したときに上記接続対象物を避ける凹部を備えていてもよい。
上記周辺部に、上記カバー部材を上記コネクタに装着したときに該コネクタに形成した被係合部に係合して、該カバー部材が上記コネクタから上記回路基板と略直交する方向に離間するのを規制する係合部を形成してもよい。
この場合、上記係合部が、上記コネクタから分離したカバー部材を上記回路基板に直交する方向に移動させながらコネクタに装着したときに、上記コネクタに接触することにより弾性変形した後に上記被係合部に係合する弾性係合部であり、上記カバー部材に、上記コネクタに装着したカバー部材のコネクタに対する上記回路基板と平行な方向への可動範囲を、上記弾性係合部と上記被係合部の係合が保持される範囲に規制する移動規制部を形成してもよい。
また、上記被係合部と係合部の一方が、上記回路基板と平行な方向に直線的に延び、かつ少なくとも一方の端部が開放端部である係合溝であり、上記被係合部と係合部の他方が、上記係合溝と平行な方向に延び、該係合溝に対して直線的にスライドしながら上記開放端部を通じて係脱する係合突起であってもよい。
上記カバー部材の表面を導電性材料で覆ってもよい。
この場合は、上記カバー部材における上記導電性材料で覆った部分に、上記コネクタに装着したときに上記回路基板と導通する導通部を形成するのが好ましい。
上記第一壁部の端部と上記第二壁部との接続部に、上記インシュレータの上記周面側に向かって突出する突部を設けてもよい。
本発明ではカバー部材をコネクタに装着すると、カバー部材の天井部と周辺部によってコネクタにおける回路基板との対向面を除く表面が覆われる。そのため、コンタクトの端部がインシュレータから突出していたり、コンタクトの他の一部がインシュレータの外方に露出していても、コンタクトの当該部分に対する異物の付着を防止できるので、隣り合うコンタクト間の短絡を防止できる。さらに実装後の作業時等における工具等の衝突によるコンタクトの変形も防止できる。
さらに、カバー部材をコネクタに装着すると、ロック位置に位置した回転式アクチュエータのアンロック位置への回転が天井部によって規制される。そのため、コネクタを電子機器等の内部に取り付けたときに接続対象物が湾曲することにより接続対象物からアクチュエータに力が及んだとしても、アクチュエータがアンロック位置まで不意に回転して接触不良が生じたり、接触対象物が抜けたりすることを防止できる。
さらに、アクチュエータがロック位置に位置していない状態でカバー部材をコネクタに装着しようとすると、天井部がアクチュエータに接触する。そのため、作業者はアクチュエータがロック位置に位置しているか否かを確実に検知できる。また、アクチュエータが微小角度だけロック位置に達していない場合は、カバー部材をコネクタに取り付けることにより、アクチュエータをロック位置まで強制的に回転させる効果も期待できる。
請求項2記載の発明によれば、接続対象物とカバー部材の干渉を避けることが可能になる。
さらに仮に接続対象物が湾曲した場合であっても、接続対象物のこの動きは凹部によって制限されるため、接続対象物の湾曲動作がコネクタに与える影響を小さくし、接触信頼性を維持することが可能である。
請求項3記載の発明によれば、カバー部材をコネクタに装着すると、カバー部材の係合部がコネクタの被係合部と係合することにより装着状態が保持される。
請求項4記載の発明によれば、カバー部材に形成した係合部が弾性変形可能な弾性係合部なので、カバー部材を直線的に移動させることによってコネクタに装着可能である。そのため、カバー部材のコネクタへの装着が簡単でありながら、装着後は弾性係合部と被係合部の係合によって装着状態を保持できる。
請求項5記載の発明によれば、カバー部材をコネクタに被せた後に、カバー部材をコネクタに対してスライドさせることにより係合溝と係合突起を係合できる。そのため、カバー部材のコネクタへの装着が簡単でありながら、装着後は係合溝と係合突起の係合によってカバー部材が回路基板から離間する方向に移動するのを確実に防止できる。
請求項6、7記載の発明によれば、コネクタが全体的に電磁的にシールドされる。
本発明の第1の実施形態のコネクタ、FPC、及びカバー部材を分離して示す後斜め上方から見た斜視図である。 コネクタの構成部品を一部分解して示す後斜め上方から見た斜視図である。 FPCを挿入したコネクタとコネクタの直上に位置させたカバー部材の分離状態の前斜め下方から見た斜視図である。 FPCを挿入したコネクタとコネクタの直上に位置させたカバー部材の分離状態の後斜め下方から見た斜視図である。 コネクタにカバー部材を被せた状態の後斜め上方から見た斜視図である。 コネクタにカバー部材を被せた状態の後斜め下方から見た斜視図である。 図5のVII−VII矢線に沿う断面図である。 図5のVIII−VIII矢線に沿う断面図である。 図5のIX−IX矢線に沿う断面図である。 図5のX−X矢線に沿う断面図である。 本発明の第2の実施形態のFPCを挿入したコネクタとカバー部材を分離して示す後斜め上方から見た斜視図である。 FPCを挿入したコネクタとコネクタの直上に位置させたカバー部材の分離状態の前斜め下方から見た斜視図である。 図12の状態からカバー部材を下方に直線的に移動させたときの前斜め下方から見た斜視図である。 図13の状態からカバー部材をさらに下方に直線的に移動させることによりカバー部材をコネクタに被せたときの前斜め下方から見た斜視図である。 図14の状態からカバー部材を前方にスライドさせて、カバー部材のコネクタに対する装着を完了したときの前斜め下方から見た斜視図である。 カバー部材のコネクタに対する装着を完了したときの後斜め上方から見た斜視図である。 図16のXVII−XVII矢線に沿う断面図である。 図16のXVIII−XVIII矢線に沿う断面図である。
以下、図1から図10を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。なお、以下の説明中の前後、左右、及び上下の方向は、図中の矢印の方向を基準としている。
まずは本実施形態のカバー部材80の接続対象であるコネクタ10の構造について説明する。コネクタ10はFPC用のコネクタであり、大きな構成要素としてインシュレータ20、金具35、第1コンタクト40、第2コンタクト50、及び、アクチュエータ60を具備している。
インシュレータ20は絶縁性かつ耐熱性の合成樹脂料を射出成形したものであり、インシュレータ20の後面の高さ方向の中間部には前方に向かって延び、かつFPC75を後方から挿脱可能なFPC挿入溝21が形成してある。インシュレータ20のFPC挿入溝21より上方に位置する上半部の後半部には左右両側部を除く部分に上面凹部22が形成してある。また、インシュレータ20の前面には後方に向かって直線的に延びる計8本の第1コンタクト挿入溝24がインシュレータ20の上半部と下半部に跨るように形成してあり、一方、インシュレータ20の後面には前方に向かって直線的に延びる計9本の第2コンタクト挿入溝25がインシュレータ20の上半部と下半部に跨るように形成してある。さらにインシュレータ20の後面の左右両側部は金具逃げ用凹部(移動規制部)26となっており、左右の金具逃げ用凹部26の内側には左右一対の金具固定孔27が前方に向かって凹設してある。さらにインシュレータ20の下面の左右両側縁部には前後方向に延びる係合段部(被係合部)29が形成してあり、インシュレータ20の前面の左右両側部には一対の前方突起(移動規制部)30が突設してある。
インシュレータ20の左右の金具固定孔27には、略水平なテール部36と、下向きの突片である係止突片(被係合部)37と、を備える金具35の後部が嵌合固定してある(図8、図10参照)。図示するように金具35のテール部36は対応する金具逃げ用凹部26内に位置しており、さらにテール部36の下面はFPC挿入溝21の下面より若干下方に位置している。
計8個の第1コンタクト40と計9個の第2コンタクト50は共に、ばね弾性を備えた銅合金(例えばリン青銅、ベリリウム銅、チタン銅)やコルソン系銅合金の薄板を図示の形状に順送金型(スタンピング)により成形加工したものであり、表面にニッケルメッキで下地を形成した後に、金メッキを施している。
第1コンタクト40は前端部をなす基部から共に後方に向かって延びる接触アーム41と押さえアーム43を有しており、接触アーム41の後端部には接触突部42が上向きに突設してあり、押さえアーム43の下面の後端部近傍には支持凹部44が凹設してある。さらに第1コンタクト40の前端部の下端にはテール部(実装部)45が突設してある。第2コンタクト50は前端部をなす基部から共に後方に向かって延びる押さえアーム51と接触アーム53とテール部(実装部)55を有している。押さえアーム51の後端部には挿入端部52が形成してあり、接触アーム53の後端部には接触突部54が上向きに突設してある。テール部55は押さえアーム51及び接触アーム53よりも後方にまで延びる突片である。
各第1コンタクト40はFPC挿入溝21の前面から各第1コンタクト挿入溝24に挿入及び固定され、各第1コンタクト40のテール部45の下面はインシュレータ20の下面より若干下方に突出する。一方、各第2コンタクト50はインシュレータ20の後面から各第2コンタクト挿入溝25に挿入及び固定され、各第2コンタクト50のテール部55の後端部の下面はインシュレータ20の下面より若干下方に突出する。また、第1コンタクト40と第2コンタクト50をインシュレータ20に固定すると、第1コンタクト40の支持凹部44と第2コンタクト50の挿入端部52が左右方向に並ぶ。
左右方向に延びる板状部材であるアクチュエータ60は耐熱性の合成樹脂材料を射出成形したものである。アクチュエータ60には計9個の貫通孔61が左右方向に並べて穿設してあり、各貫通孔61の間には計8個のコンタクト逃げ用凹部62が形成してあり、各コンタクト逃げ用凹部62の直下には断面円形をなすと共に軸線が左右方向に延びる係合部63が設けてある。アクチュエータ60の各貫通孔61の直下に位置する下端部には計9つのカム部64が形成してあり、アクチュエータ60の左右両端部には各係合部63と同軸をなす一対の回転支持軸65が突設してある。
アクチュエータ60はその下端部(係合部63)をインシュレータ20の上面凹部22内に位置させると共に、左右のカム部64をインシュレータ20に形成した左右一対の支持凹部(図示略)に係合させ、さらに各貫通孔61に前方から挿入端部52を通し、各コンタクト逃げ用凹部62に前方から押さえアーム43を通すことによりインシュレータ20に装着してある。すると、各アクチュエータ60の係合部63が対応する支持凹部44によって上方から押さえられるので、アクチュエータ60は各係合部63及び回転支持軸65を中心にインシュレータ20に対して回転可能となる。具体的には、図1に示すようにインシュレータ20が位置する水平面に対して非平行になる(起立する)アンロック位置と、図9に示すようにアクチュエータ60が水平面と略平行をなしながら上面凹部22内に位置しインシュレータ20の前半部の上面とアクチュエータ60の上面がほぼ同一平面状に位置するロック位置と、の間を回転可能である。図示するようにアクチュエータ60はロック位置に位置するときにFPC75と同じ方向(後方)に倒れる。即ち、本実施形態のコネクタ10は所謂フロントロック式のコネクタである。
以上の構成であるコネクタ10は回路基板70(図7、図8参照)の上面に実装した後に、リフロー炉において第1コンタクト40のテール部45と第2コンタクト50のテール部55を回路基板70の上面に形成した回路パターン(図示略)に半田付けし、かつ、左右の金具35のテール部36を回路基板70の上面に形成した接地パターン(図示略)に半田付けすることにより回路基板70と一体化する。
コネクタ10に対して挿脱可能なFPC75は平板状の長尺物であり、全体が弾性変形可能である。FPC75はグランド層などを備える積層構造であり、FPC75の下面にはFPC75の長手方向に沿って延びる計17本の信号伝送用導線(図示略)が左右方向に並べて形成してあり、各信号伝送用導線の下面の両端部を除く部分は絶縁カバー層(図示略)で覆ってある。そのため、各信号伝送用導線はその両端部のみがFPC75の下面において露出している。さらに、FPC75の端部近傍には左右一対の抜止用凹部76が形成してある。
FPC75の端部を、アクチュエータ60をアンロック位置に位置させてあるコネクタ10の後方からFPC挿入溝21に挿入すると、FPC75の端部は接触アーム41と押さえアーム43の間、及び、押さえアーム51と接触アーム53の間に挿入するとともに、アクチュエータ60の各カム部64の下方に位置する。この状態でアクチュエータ60をロック位置まで回転させると、アクチュエータ60の各カム部64によってFPC75の端部が下方に押圧されるので、FPC75の下面の端部において露出する上記信号伝送用導線が対応する第1コンタクト40の接触突部42と第2コンタクト50の接触突部54と接触する。また、各カム部64がFPC75の上面から受ける反力によってアクチュエータ60にアクチュエータ60をロック位置側に回転付勢する回転モーメントが発生するので、アクチュエータ60はこの回転モーメントによってロック位置に保持される。
続いてコネクタ10に対して着脱可能で、装着することによりコネクタ10に埃、繊維屑などの異物が付着するのを防止できるカバー部材80の構造について説明する。
カバー部材80は絶縁性の合成樹脂料(例えばPBT、ABS、ナイロン、LCP、PPS等)を射出成形した左右対称かつ前後対称な、下面全体が開口する中空部材である。カバー部材80はその平面形状がインシュレータ20より前後寸法及び左右寸法より大きい長方形をなす天井部81と、天井部81の4つの辺部からそれぞれ下方に延出する前壁部(周辺部)(第一壁部)82、側壁部(第二壁部)(周辺部)83、側壁部(周辺部)(第二壁部)84、及び後壁部(周辺部)85と、を一体的に具備している。後壁部85の下縁部にはFPC75の左右の抜止用凹部76の対向辺部の間隔L1(図1参照)より広幅で、かつ、FPC75の左右幅L2(図示参照)より狭幅である凹部87が凹設してある。さらに、後壁部85の後面における凹部87の左右両側方に位置する部分は周辺部に比べて薄肉の抜止突部88となっている。
カバー部材80の内面における側壁部83及び側壁部84と後壁部85とをそれぞれ接続する角部には左右一対の後側突部(移動規制部)90が突設してあり、左右の後側突部90には互いに近づく方向に突出する弾性係合部(係合部)91が突設してある。また、側壁部83及び側壁部84の下縁部の後端部近傍にはそれぞれ金具用凹部92が凹設してある。さらに側壁部83及び側壁部84の金具用凹部92より後方の下縁部には弾性係合部91と同方向に突出する弾性係合部(係合部)93が設けてある。さらにカバー部材80の内面における側壁部83及び側壁部84と前壁部82とをそれぞれ接続する角部には左右一対の前側突部(移動規制部)(突部)94が突設してある。
また天井部81の後端部近傍には左右一対の金型用孔96が貫通孔として形成してあり、左右の金型用孔96の前方には前後方向に延びる長孔である金型用孔97が貫通孔として形成してある。この金型用孔96と金型用孔97はカバー部材80の射出成形時に用いる金型の一部を成形したカバー部材80から引き抜くときに形成される孔である。さらに、天井部81の上面の後端部近傍にはカバー部材80の向きを作業者に認識させるための指標98が設けてある。この指標98は天井部81の表面から凹んだものであり、カバー部材80の成形時に上記金型の表面に突設した三角形状の突起を利用して成形したものである。
カバー部材80の表面には天井部81の下面であるアクチュエータ対向面99を除く部分全体に導電性材料からなるメッキを施してある。このメッキ処理は、金型を利用してカバー部材80を成形した後に行われる。メッキを施す方法は、所謂樹脂めっきや薄膜形成方法(蒸着法・スパッタリング法等)が挙げられる。樹脂めっきの場合は、成形品の表面を脱脂・洗浄した後、触媒を用いて表面を活性化させ、無電解めっき・ストライクニッケルめっき・電気銅めっき・ニッケルめっき・仕上げめっきの順に行う。あるいはMID(Molded Interconnect Device)により成形してもよい。
このような構造であるカバー部材80は、FPC75を挿入した上でアクチュエータ60をロック位置に位置させたコネクタ10に対して上方から装着可能である。
カバー部材80をコネクタ10に装着するには、まず図3、図4に示す体勢でカバー部材80をコネクタ10の直上に位置させた後に、カバー部材80をそのまま下方に向かって直線的に移動させて、カバー部材80をコネクタ10全体に被せ、左右の金具用凹部92内にテール部36(金具35)を位置させ、さらに凹部87をFPC75における抜止用凹部76が形成された部分に被せる。
すると、左右の弾性係合部91が金具35の係止突片37の側面に接触することにより弾性変形しながら係止突片37の下方まで移動し、係止突片37の下端を乗り越えたときに自由状態に復帰して係止突片37の下面に係合する(図7参照)。また、左右の弾性係合部93はインシュレータ20の左右両側面に接触することにより弾性変形しながら下方に移動し、インシュレータ20の側面を乗り越えて係合段部29と同じ高さに達したときに自由状態に復帰して係合段部29の下面に係合する(図8参照)。さらに、アクチュエータ対向面99がコネクタ10の上面(インシュレータ20の上面の前半部とアクチュエータ60の上面)に接触するので、カバー部材80のコネクタ10に対する上下移動が完全に規制される。
またカバー部材80をコネクタ10に装着すると、図9に示すように左右の前側突部94と左右の前方突起30が僅かな隙間をもって前後方向に対向し、かつ、図10に示すように左右の後側突部90と左右の金具逃げ用凹部26が僅かな隙間をもって対向する。従って、カバー部材80のコネクタ10に対する前後動はこれらの隙間の合計距離の範囲内に制限される。そして、この合計距離は、係合段部29と弾性係合部93の係合代、及び、弾性係合部91と係止突片37の係合代より短いので、この合計距離内でカバー部材80がコネクタ10に対して前後方向に移動しても係合段部29と弾性係合部93の係合、及び、弾性係合部91と係止突片37の係合が解除されることはない。
そしてカバー部材80をコネクタ10に装着すると、天井部81によってコネクタ10の上面が覆われ、前壁部82、側壁部83、側壁部84、及び後壁部85によってコネクタ10の周面(インシュレータ20、各第1コンタクト40のテール部45、及び、各第2コンタクト50のテール部55の後端部)が覆われるので、カバー部材80の外側に存在している埃、繊維屑などの異物が、インシュレータ20の前面から前方に突出している各第1コンタクト40のテール部45、インシュレータ20の後面から後方に突出している各第2コンタクト50のテール部55の後端部、及び、FPC挿入溝21の上面に形成した各第1コンタクト挿入溝24及び第2コンタクト挿入溝25の直下に位置する第1コンタクト40、第2コンタクト50の中間部に付着することはない。なお、天井部81には金型用孔97が形成してあるものの、左右の金型用孔97の直下に位置するのはインシュレータ20の上面の左右の側縁部(第1コンタクト挿入溝24、第2コンタクト挿入溝25が形成されていない部分)であるので(図8参照)、金型用孔97内に進入した異物が第1コンタクト40や第2コンタクト50に付着することはない。そのため、隣り合う第1コンタクト40、第2コンタクト50間の短絡を防止できる。さらに塵や埃以外の固い異物が第1コンタクト40、第2コンタクト50に衝突するおそれもないので、第1コンタクト40、第2コンタクト50の変形も防止できる。
なお、天井部81の左右の金型用孔96の直下にはコネクタ10の左右の金具35が位置するので(図7参照)、金型用孔96に進入した異物が左右の金具35に付着するおそれはある。しかし、金具35は短絡する虞がないので、異物による影響はない。なお、金具35の形状(テール部36がコネクタ外形から飛び出さない等)を工夫することによってカバー部材80で金具35を保護することも可能である。
さらにカバー部材80をコネクタ10に装着するとカバー部材80のアクチュエータ対向面99がコネクタ10の上面(インシュレータ20の上面の前半部とアクチュエータ60の上面)に接触するので、アクチュエータ60のアンロック位置側への回転がアクチュエータ対向面99によって規制される。そのため、コネクタ10を電子機器等の内部に取り付けたときにFPC75が湾曲して、この湾曲によってFPC75の端部にアクチュエータ60をアンロック位置側に回転させる力が発生したとしても、アクチュエータ60がアンロック位置まで不意に回転することはない。
また、アクチュエータ60が不完全操作された場合(ロック位置に達しない位置までしか回転されなかった場合)にカバー部材80をコネクタ10に装着しようとすると、アクチュエータ対向面99がアクチュエータ60に接触するため、作業者はアクチュエータ60がロック位置に位置していないことを確実に検知できる。なお、アクチュエータ60が微小角度だけロック位置に達していない場合は、カバー部材80をコネクタ10に取り付けることにより、アクチュエータ60をロック位置まで強制的に回転させる効果も期待できる。
さらにカバー部材80に形成した弾性係合部91と弾性係合部93が弾性変形可能な部材なので、コネクタ10に対して直線的に移動させる1回のアクションによってカバー部材80をコネクタ10に対して簡単に着脱できる。
またカバー部材80は、リフロー炉における第1コンタクト40のテール部45と第2コンタクト50のテール部55の回路基板70への半田付けを完了した後にコネクタ10に装着するものなので、実装工程の変更も必要がない。また、耐熱性材料により成形する必要がなく、それ故低コストで製造可能である。
さらに、図5及び図10に示すようにカバー部材80の左右の抜止突部88がFPC75の左右の抜止用凹部76に係合するので、アクチュエータ60による押さえ力だけでなく、左右の抜止突部88と抜止用凹部76によってもFPC75のコネクタ10からの引き抜きが防止される。また、仮にFPC75が湾曲した場合であっても、FPC75のこの動きがカバー部材80の凹部87によって制限されるため、FPC75の湾曲動作がコネクタ10に与える影響が小さく、接触信頼性を維持することが可能である。
さらに、FPC75をインシュレータ20に対して正規の位置まで挿入しないと、カバー部材80の凹部87の両端部がFPC75(の抜止用凹部76が形成されていない部分)の側縁部に接触するため、カバー部材80をコネクタ10に装着することによりFPC75がインシュレータ20に対して正規の位置まで挿入されている否かを識別できる。
表面に導電性材料によってメッキ処理が施されたカバー部材80によってコネクタ10全体が覆われるので、カバー部材80による電磁的なシールド作用が得られる。特に本実施形態ではメッキされた部分がコネクタ10全体を覆っており、さらに側壁部83及び側壁部84の内面に施されたメッキ(導通部)を左右の金具35の係止突片37に接触させることによりカバー部材80のメッキ処理部と回路基板70の接地パターンとを導通させているので(図7参照)、そのシールド効果は極めて大きい。
なお、アクチュエータ対向面99にはメッキが存在しないので、第1コンタクト40、第2コンタクト50とカバー部材80との絶縁性は確保される。
続いて、本発明の第2の実施形態について図11から図18を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同じ部材には同じ符号を付すに止めて、その詳細な説明は省略する。
まずは本実施形態のコネクタ100の構造について説明する。コネクタ100の基本構造は10と同じであるが、金具35を具備していない点、及び、インシュレータ105の一部の構造がインシュレータ20と異なるに特徴がある。
インシュレータ105の左右の金具逃げ用凹部26の後方から見たときの端面の下半部には、前方に向かって直線的に延びる(回路基板70と平行な)係合溝(被係合部)106が凹設してある。また、インシュレータ105の前端部の左右両側部には前方に向かって延びる案内突片107が突設してあり、案内突片107の対向面には案内突片107と平行でかつ前端が開口する係合溝(被係合部)108が凹設してある。
本実施形態のFPC110の基本構造もFPC75と同じであるが、抜止用凹部76を具備しない点がFPC75と異なる。
カバー部材115はカバー部材80と同じ材料かつ同じ要領で成形した部材であるが、表面メッキ処理は施していない。
天井部81の各辺からは前壁部(周辺部)116、側壁部(周辺部)117、118、後壁部(周辺部)119が垂下している。
後壁部119には凹部87に相当する凹部121が凹設してあり、この凹部121の左右寸法はFPC110の左右幅より僅かに大きい。
側壁部117と側壁部118は後端部を除く部分が大きく切り欠かれており、当該後端部の下半部にはインシュレータ105の係合溝106に対応する形状である係合突起(係合部)122が突設してある。
前壁部116の左右幅はインシュレータ105の左右の案内突片107間の対向面間距離と略同一であり、その左右両側面には係合溝108に対応する形状である係合突起(係合部)123が突設してある。
本実施形態のカバー部材115は、FPC110を挿入した上でアクチュエータ60をロック位置に位置させたコネクタ100に対して上方から装着可能である。
カバー部材115をコネクタ100に装着するには、まず図11、図12に示す体勢でカバー部材115をコネクタ100の直上に位置させた後に、カバー部材115をそのまま下方に向かって直線的に移動させて(図13参照)、最終的に前壁部116を左右の案内突片107の間に位置させ、かつ、左右の係合突起122を左右の係合溝106の直後に位置させる(図14参照)。するとカバー部材115のアクチュエータ対向面99がFPC110の上面(インシュレータ105の上面の前半部とアクチュエータ60の上面)に接触し、かつ、左右の係合突起123が左右の案内突片107の内側面に接触することにより弾性変形し、係合溝108と同じ位置に達したときに自由状態に復帰して対向する係合溝108に係合する。この状態で左右の係合突起122の前端面が左右の係合溝106の端面に当接するまで、係合突起123と係合溝108の係合関係に従ってカバー部材115を前方に直線的にスライドさせる(図15、図16参照)。すると、係合突起122と係合溝106の当接関係によってカバー部材115のコネクタ100に対するそれ以上の前方スライドが規制される。
このようにしてカバー部材115をコネクタ100に装着すると、天井部81(アクチュエータ対向面99)によって10の上面が覆われ、前壁部116と後壁部119によってコネクタ100の前後両面が覆われ、さらに側壁部117と側壁部118によってインシュレータ105の左右両側面の後端部が覆われ、さらにアクチュエータ対向面99がFPC110の上面(インシュレータ105の上面の前半部とアクチュエータ60の上面)に接触するので、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。
ただし、カバー部材115をコネクタ100に着脱する際には下方移動(取り外し時は上方移動)と前方移動(取り外し時は後方移動)の2アクションが必要である点、及び、装着状態においてカバー部材115のコネクタ100に対する後方移動を規制できない点が第1の実施形態とは異なる。
また、アクチュエータ対向面99を除く部分にメッキを施してもよく、コネクタ100を取り付ける機器側や回路基板側に金属ばねを設けて、この金属ばねをカバー部材115に接触させることによりコネクタ100のシールド効果を得ることもできる。
以上、本発明を上記実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形を施しながら実施可能である。
例えば、カバー部材80とカバー部材115をコネクタ10とFPC110に装着したときに、製造上のばらつきを考慮して、カバー部材80、カバー部材115と回路基板70の表面の間には微小な異物の進入を効果的に規制できる程度の隙間が形成しているが、カバー部材80、カバー部材115を回路基板70の表面に接触させてもよい。
また第1の実施形態のカバー部材80から金型用孔96、97を省略してもよい。
カバー部材80とカバー部材115をコネクタ10とFPC110に装着したときに、アクチュエータ対向面99とコネクタ10又はカバー部材115の上面との間に微小な隙間(アクチュエータ60が微少角度しか回転できず、アンロック位置までは回転不能な程度の隙間)を形成するようにカバー部材80とカバー部材115を構成してもよい。
またカバー部材80とカバー部材115にメッキ処理を施す代わりに、カバー部材80とカバー部材115の元となる樹脂材料に導電性フィラーを添加することにより、カバー部材80とカバー部材115に導線性能を付与してもよい。
また、第2実施形態においてインシュレータ105側に係合突起122、123に相当する係合突起を形成し、カバー部材115側に係合溝106、108に相当する係合溝を形成してもよい。さらに、係合溝の両端部を開放してもよい。
さらに、コネクタの基本構造は上記実施形態のものには限定されず、例えば、回転式アクチュエータをロック位置に位置させたときに当該回転式アクチュエータがFPCと反対側(上記実施形態では前方)に倒れる所謂バックロック式のコネクタとしたり、あるいはインシュレータから取り外したアンロック位置と、インシュレータに挿入されることによりFPCとコンタクトの接触圧力を高めるロック位置とに相対移動可能なスライド式のアクチュエータを備えるコネクタとしてもよい。
またコネクタ10、コネクタ100ではインシュレータ20、インシュレータ105の前後両面から第1コンタクト40のテール部45と第2コンタクト50のテール部55がそれぞれ前方と後方に突出しているが、前方と後方のいずれか一方にのみ突出させたり、あるいは両方を突出させないようにしてもよい。さらにコンタクトを一種類として、このコンタクトをインシュレータの前方と後方の一方から当該インシュレータに挿入(固定)してもよい。
また、接続対象物はFPC以外のケーブル、例えばフレキシブルフラットケーブル(FFC)であってもよい。
さらに、カバー部材の色調を変更することで、機器内で使用されるコネクタの極数や使用目的等を色調により視覚的に認識する工夫もできる。
10 コネクタ
20 インシュレータ
21 FPC挿入溝
22 上面凹部
24 第1コンタクト挿入溝
25 第2コンタクト挿入溝
26 金具逃げ用凹部(移動規制部)
27 金具固定孔
29 係合段部(被係合部)
30 前方突起(移動規制部)
35 金具
36 テール部
37 係止突片(被係合部)
40 第1コンタクト
41 接触アーム
42 接触突部
43 押さえアーム
44 支持凹部
45 テール部(実装部)
50 第2コンタクト
51 押さえアーム
52 挿入端部
53 接触アーム
54 接触突部
55 テール部(実装部)
60 回転式アクチュエータ
61 貫通孔
62 コンタクト逃げ用凹部
63 係合部
64 カム部
65 回転支持軸
70 回路基板
75 FPC(接続対象物)
76 抜止用凹部(凹部)
80 カバー部材
81 天井部
82 前壁部(周辺部)(第一壁部)
83 84 側壁部(周辺部)(第二壁部)
85 後壁部(周辺部)
87 凹部
88 抜止突部
90 後側突部(移動規制部)
91 弾性係合部(係合部)
92 金具用凹部
93 弾性係合部(係合部)
94 前側突部(移動規制部)(突部)
96 97 金型用孔
98 指標
99 アクチュエータ対向面
100 コネクタ
105 インシュレータ
106 係合溝(被係合部)
107 案内突片
108 係合溝(被係合部)
110 FPC
115 カバー部材
116 前壁部(周辺部)
117 118 側壁部(周辺部)
119 後壁部(周辺部)
121 凹部
122 係合突起(係合部)
123 係合突起(係合部)

Claims (8)

  1. 板状の接続対象物を挿脱可能、かつ回路基板に載置したインシュレータと、
    該インシュレータに支持した、上記回路基板と導通する実装部を有するコンタクトと、
    上記コンタクトと接続対象物に両者の接触圧力を高める押圧力を付与する、上記回路基板と略平行な上記ロック位置と、上記押圧力を解除する、上記回路基板と反対側に移動して回路基板と非平行となるアンロック位置と、の間を上記インシュレータに対して回転可能な回転式アクチュエータと、
    を具備するコネクタに対して着脱可能なカバー部材であって、
    上記コネクタに装着したときに、該コネクタ全体を上記回路基板と反対側から覆いかつ上記ロック位置に位置した回転式アクチュエータの上記アンロック位置への回転を規制する天井部と、
    該天井部から上記回路基板側に延び、上記コネクタに装着したときに上記インシュレータの周面の少なくとも一部及び上記実装部とインシュレータの外周側から対向する周辺部と、
    備え、
    上記周辺部が、
    上記接続対象物の上記インシュレータに対する脱出方向と反対側から上記インシュレータの周面及び上記実装部と対向する第一壁部と、
    該第一壁部の両端から上記脱出方向に延びかつ両者の間に上記インシュレータが位置し、さらに上記実装部と対向する一対の第二壁部と、
    を備えることを特徴とするコネクタ用カバー部材。
  2. 請求項1記載のコネクタ用カバー部材において、
    上記コネクタに装着したときに上記接続対象物を避ける凹部を備えるコネクタ用カバー部材。
  3. 請求項1または2記載のコネクタ用カバー部材において、
    上記周辺部に、上記カバー部材を上記コネクタに装着したときに該コネクタに形成した被係合部に係合して、該カバー部材が上記コネクタから上記回路基板と略直交する方向に離間するのを規制する係合部を形成したコネクタ用カバー部材。
  4. 請求項3記載のコネクタ用カバー部材において、
    上記係合部が、上記コネクタから分離したカバー部材を上記回路基板に直交する方向に移動させながらコネクタに装着したときに、上記コネクタに接触することにより弾性変形した後に上記被係合部に係合する弾性係合部であり、
    上記カバー部材に、上記コネクタに装着したカバー部材のコネクタに対する上記回路基板と平行な方向への可動範囲を、上記弾性係合部と上記被係合部の係合が保持される範囲に規制する移動規制部を形成したコネクタ用カバー部材。
  5. 請求項3記載のコネクタ用カバー部材において、
    上記被係合部と係合部の一方が、上記回路基板と平行な方向に直線的に延び、かつ少なくとも一方の端部が開放端部である係合溝であり、
    上記被係合部と係合部の他方が、上記係合溝と平行な方向に延び、該係合溝に対して直線的にスライドしながら上記開放端部を通じて係脱する係合突起であるコネクタ用カバー部材。
  6. 請求項1から5のいずれか1項載のコネクタ用カバー部材において、
    上記カバー部材の表面を導電性材料で覆ったコネクタ用カバー部材。
  7. 請求項6項載のコネクタ用カバー部材において、
    上記カバー部材における上記導電性材料で覆った部分に、上記コネクタに装着したときに上記回路基板と導通する導通部を形成したコネクタ用カバー部材。
  8. 請求項1から7のいずれか1項載のコネクタ用カバー部材において、
    上記第一壁部の端部と上記第二壁部との接続部に、上記インシュレータの上記周面側に向かって突出する突部を設けたコネクタ用カバー部材。
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