JP5565624B2

JP5565624B2 - パラメータ設定ツール

Info

Publication number: JP5565624B2
Application number: JP2010185024A
Authority: JP
Inventors: 大輔針金
Original assignee: Yokogawa Electric Corp
Current assignee: Yokogawa Electric Corp
Priority date: 2010-08-20
Filing date: 2010-08-20
Publication date: 2014-08-06
Anticipated expiration: 2030-08-20
Also published as: JP2012043261A

Description

本発明は、フィールドバスを介してフィールド機器と通信し、前記フィールドバスの規格に準拠したＤＴＭ（Device Type Manager）情報に基づいて前記フィールド機器のパラメータにアクセスするパラメータ設定ツールに関するものである。

図３は、従来のパラメータ設定ツールが接続された制御システムの構成例を示す機能ブロック図である。通信機能を持つＡ型のフィールド機器１０Ａ及びＢ型のフィールド機器１０Ｂがフィールドバス２０に接続されている。

これらフィールド機器は、フィールドバス２０に接続された制御ステーション３０により管理され、プラント（図示せず）のプロセスを制御する。制御ステーション３０は、制御バス４０を介して上位装置である操作・監視装置５０と通信し、分散型制御システムを形成している。

フィールドバス２０上には、このフィールドバスを介してフィールド機器１０Ａ及びフィールド機器１０Ｂと通信できるパラメータ設定ツール６０及びパラメータ設定ツール７０が接続されている。この場合、パラメータ設定ツール６０は、フィールド機器が設置されている現場に、パラメータ設定ツール７０は、現場から遠隔した例えば計器室等に配置されているものとする。

パラメータ設定ツール６０及びパラメータ設定ツール７０は、通信手段６１及び７１を持ち、フィールド機器１０Ａ及びフィールド機器１０Ｂ、並びに上位の制御ステーション３０及び操作・監視装置５０と通信することができる。

この実施形態では、パラメータ設定ツール６０には、Ａ型のフィールド機器１０ＡのパラメータにアクセスできるＤＴＭ情報Ａがインストールされており、パラメータ設定ツール７０には、Ａ型のフィールド機器１０ＡのパラメータにアクセスできるＤＴＭ情報Ａ及びＢ型のフィールド機器１０ＢのパラメータにアクセスできるＤＴＭ情報Ｂがインストールされているものとする。

ＤＴＭ情報は、フィールドバス（HART,Foundation Fieldbus,PROFIBUS等）の規格毎にデータ形式が定められているが、次の情報が含まれて入る。
・VARIABLE情報 (パラメータのLABEL, R/W属性, レンジ, 単位, 小数点位置情報等)
・通信COMMAND情報
・Method情報
・単位リレーション情報
・Menu情報(Online/Offline)
・共通部インポート情報
・機器のBit Map/アイコン情報
・DTM インストールパス情報

パラメータ設定ツール６０及び７０は、通信開始時にブロードキャストのリクエストをフィールドバス２０に送信し、フィールドバス２０に接続されている全てのフィールド機器の機種特定情報を取得する。ＨＡＲＴ通信の場合の、通信開始シーケンスは次の手順となる。

（ａ）パラメータ設定ツール６０及び７０は、特定のコマンドを送信して、系に存在するフィールド機器の機種(Device Type)と機種のレビジョン(Device Rev)を決定する。
（ｂ）パラメータ設定ツール６０及び７０は、得られた機種(Device Type)とレビジョン(Device Rev)情報を元に、パラメータ設定ツール６０及び７０内部にある対象のＤＴＭ情報を、フレームアプリケーション上に表示する。

特開２００９−２０５２４３号公報

従来構成では、接続対象機器に対応するＤＴＭ情報がパラメータ設定ツール内に存在しない場合には、パラメータ設定ができない。若しくは、汎用のＤＴＭ情報のみの表示となり、全てのパラメータにアクセスできない。

図３の構成例で言うと、パラメータ設定ツール７０にはＤＴＭ情報Ａ及びＤＴＭ情報Ｂがインストールされていて、フィールド機器１０Ａ及び１０Ｂの全てのパラメータと通信可能である。

しかしながら、パラメータ設定ツール６０の内部には、ＤＴＭ情報Ｂがインストールされていないため、フィールド機器１０Ｂに対して、ＤＴＭ情報を使用してのアクセスが不可となる。

若しくは、汎用のパラメータにしかアクセスすることができない。フィールド機器には機器固有パラメータを大量に搭載していることが多いため、機器固有パラメータにアクセスできないことは致命的であり、非常に不便である。

本発明の目的は、接続対象機器に対応するＤＴＭ情報を持っていないパラメータ設定ツールであっても、その場でＤＴＭ情報を取得してインストールできる機能を備えたパラメータ設定ツールを実現することにある。

このような課題を達成するために、本発明は次の通りの構成になっている。
（１）フィールドバスを介してフィールド機器と通信し、前記フィールドバスの規格に準拠したＤＴＭ（Device Type Manager）情報に基づいて前記フィールド機器のパラメータにアクセスするパラメータ設定ツールにおいて、
自己にインストールされている前記ＤＴＭ情報に対応していないフィールド機器のパラメータにアクセスする場合に、当該フィールド機器に対応するＤＴＭ情報をインストールしている他の機器と通信し、当該フィールド機器に対応するＤＴＭ情報の転送を要求し、前記他の機器から転送されたＤＴＭ情報を自己のＤＴＭ情報として追加インストールすると共に、
自己にインストールされているＤＴＭ情報に対応していないフィールド機器が前記フィールドバスに接続された場合に、前記フィールド機器に対応するＤＴＭ情報を備える他の機器と通信し、前記フィールド機器に対応するＤＴＭ情報を取得してインストールすることを特徴とするパラメータ設定ツール。

（２）前記他の機器は、前記フィールドバスに接続されている他のパラメータ設定ツールであることを特徴とする（１）に記載のパラメータ設定ツール。

（３）前記他の機器は、前記フィールドバスに接続されて制御システムを形成する上位装置であることを特徴とする（１）または（２）に記載のパラメータ設定ツール。

（４）前記フィールドバスの規格は、HART,Foundation Fieldbus,PROFIBUSのいずれかであることを特徴とする（１）乃至（３）のいずれかに記載のパラメータ設定ツール。

本発明によれば、パラメータ設定ツール内部にＤＴＭ情報がインストールされていなくても、通信可能な他の機器からＤＴＭ情報を取得して追加インストールすることにより、対象機器とのパラメータ設定に必要な通信が可能となる。

本発明を適用したパラメータ設定ツールが接続された制御システムの一実施例を示す機能ブロック図である。リクエストコマンド及びレスポンスのデータフォーマット例である。従来のパラメータ設定ツールが接続された制御システムの構成例を示す機能ブロック図である。

以下本発明を、図面を用いて詳細に説明する。図１は、本発明を適用したパラメータ設定ツールが接続された制御システムの一実施例を示す機能ブロック図である。図３で説明した従来構成と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。

パラメータ設定ツール６０は、フィールドバス２０を介してフィールド機器１０Ａ，１０Ｂと通信すると共に、このフィールドバス上に接続されたパラメータ設定ツール７０と通信することが可能である。

パラメータ設定ツール７０は、フィールド機器１０Ｂに対応するＤＴＭ情報Ｂをその内部に保持している(インストールされている)。一方、パラメータ設定ツール６０は、フィールド機器１０Ａに対応するＤＴＭ情報Ａはインストールされているが、フィールド機器１０Ｂに(に対応するＤＴＭ情報Ｂはインストールされていない。

ＨＡＲＴ通信の場合の、本発明のパラメータ設定ツール６０における通信開始時のシーケンスは、次の手順となる。
（ａ）パラメータ設定ツール６０は、特定のコマンドを送信して、系に存在するフィールド機器の機種(Device Type)と機種のレビジョン(Device Rev)を決定する。

パラメータ設定ツール６０は、フィールド機器１０ＢのＤＴＭ情報Ｂが必要と認識し、特定のコマンドをパラメータ設定ツール７０に対してリクエスト送信する。図２は、リクエストコマンド及びレスポンスのデータフォーマット例である。

図２（Ａ）に示すリクエストコマンドのデータフォーマットは、以下の通りである。
・Source Master Addr
・Destination Master Addr
・Device Type
・Device Rev
・Man ID

パラメータ設定ツール７０は、上記クエストコマンドを受信すると、内部に保持しているリクエストで指定された機種のＤＴＭ情報を、パラメータ設定ツール６０にレスポンスして転送する。パラメータ設定ツール６０は、転送されたＤＴＭ情報を追加インストールする。図２（Ｂ）はレスポンスのデータフォーマットを示す。

この時のＤＴＭ情報は、バイナリデータを連続で返信してもよいし、独自のプロトコルを作成して、(例えばMenu情報等をASCI等の文字列で)送信してもよい。独自のプロトコル
を用いる場合は、パラメータ設定ツール６０が、上記独自プロトコルを認識する仕組みを有していることが前提である。

また、１つのリクエストコマンドのレスポンスにサイズ制限がある場合は、全ての情報を送信するまで複数回パラメータ設定ツール７０がレスポンスを繰り返す。パラメータ設定ツール６０は、上記レスポンスでフィールド機器１０Ｂに対応するＤＴＭ情報Ｂを取得することができ、必要に応じて、フィールド機器１０Ｂのメニューを表示し、各パラメータに対してアクセスが可能となる。

図１の実施形態では、パラメータ設定ツール６０がＤＴＭ情報Ｂを取得する相手先を、同種のパラメータ設定ツール７０として示したが、パラメータ設定ツール６０が常時通信接続されているシステムの上位機器である制御ステーション３０や操作・監視装置５０内にフィールド機器１０Ｂに対応するＤＴＭ情報Ｂがインストールされていれば、通信によりこのＤＴＭ情報Ｂを取得してインストールすることができる。

従って、フィールドバスに同種のパラメータ設定ツールが接続されていなくても、システムに接続されてる他の機器から必要とするＤＴＭ情報を取得することで、フィールド機器１０Ａ固有パラメータへのアクセスが可能となる。

例えば、新しいフィールド機器がリリースされた場合、常時接続されている上位の機器に新しいフィールド機器のＤＴＭ情報をインストールしておけば、自己のパラメータ設定ツールにインストールされているＤＴＭ情報に対応していないフィールド機器がフィールドバスに接続された場合、このフィールド機器に対応するＤＴＭ情報を備える他の機器と通信し、前記フィールド機器に対応するＤＴＭ情報を取得してインストールする仕組みを実現することができる。

１０Ａ，１０Ｂフィールド機器
２０フィールドバス
３０制御ステーション
４０制御バス
５０操作・監視装置
６０パラメータ設定ツール
６１通信手段
７０パラメータ設定ツール
７１通信手段

Claims

フィールドバスを介してフィールド機器と通信し、前記フィールドバスの規格に準拠したＤＴＭ（Device Type Manager）情報に基づいて前記フィールド機器のパラメータにアクセスするパラメータ設定ツールにおいて、
自己にインストールされている前記ＤＴＭ情報に対応していないフィールド機器のパラメータにアクセスする場合に、当該フィールド機器に対応するＤＴＭ情報をインストールしている他の機器と通信し、当該フィールド機器に対応するＤＴＭ情報の転送を要求し、前記他の機器から転送されたＤＴＭ情報を自己のＤＴＭ情報として追加インストールすると共に、
自己にインストールされているＤＴＭ情報に対応していないフィールド機器が前記フィールドバスに接続された場合に、前記フィールド機器に対応するＤＴＭ情報を備える他の機器と通信し、前記フィールド機器に対応するＤＴＭ情報を取得してインストールすることを特徴とするパラメータ設定ツール。
前記他の機器は、前記フィールドバスに接続されている他のパラメータ設定ツールであることを特徴とする請求項１に記載のパラメータ設定ツール。
前記他の機器は、前記フィールドバスに接続されて制御システムを形成する上位装置であることを特徴とする請求項１または２に記載のパラメータ設定ツール。
前記フィールドバスの規格は、HART,Foundation Fieldbus,PROFIBUSのいずれかであることを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載のパラメータ設定ツール。