JP5561061B2 - データ保管システム - Google Patents
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Description
ネットワークに接続されたユーザ端末と、ネットワークに接続された複数の保管用サーバと、ネットワークに接続された運用サーバと、を設け、
ユーザ端末には、
保管対象ファイルについての管理情報を格納する管理情報格納ユニットと、
ユーザからの預入指示とともに保管対象ファイルを入力する預入指示入力部と、入力した保管対象ファイルを複数の分割ファイルに分割しそれぞれ所定のファイル名を付与するファイル分割部と、個々の分割ファイルについてそれぞれ異なる保管用サーバを保管場所として割り当てる保管場所割当部と、個々の分割ファイルをそれぞれ保管場所となる保管用サーバへ送信するファイル送信部と、「個々の分割ファイルに付与されたファイル名」および「個々の分割ファイルに割り当てられた保管場所」を保管対象ファイルについての管理情報として管理情報格納ユニットに書き込む管理情報書込部と、を有する預入処理ユニットと、
ユーザからの取出指示とともに取出対象ファイルを特定する情報を入力する取出指示入力部と、管理情報格納ユニットから取出対象ファイルについての管理情報を読み出す管理情報読出部と、読み出した管理情報に基づいて取出対象となる分割ファイルのファイル名および保管場所を認識する保管場所認識部と、認識した保管場所となる保管用サーバに対して認識したファイル名をもつ分割ファイルを要求するファイル要求部と、要求に応じて返信されてきた分割ファイルを合成してもとの保管対象ファイルを復元するファイル復元部と、を有する取出処理ユニットと、
を設け、
各保管用サーバには、
ネットワークに接続された外部装置から、分割ファイルの送信があった場合にはこれを保管し、分割ファイルの要求があった場合にはこれを返信するファイル保管処理部と、
ファイル保管処理部について稼働実績を検出する稼働実績検出部と、
所定の報告周期で、稼働実績を運用サーバに報告する稼働実績報告部と、
を設け、
運用サーバには、
各保管用サーバから報告された稼働実績を格納する稼働実績格納部と、
稼働実績格納部に格納されている各保管用サーバの稼働実績を監視し、稼働実績が所定の許容条件から外れた保管用サーバに対して退役宣告を行う稼働実績監視部と、
個々の保管用サーバについて、少なくとも、現役状態か退役状態かを示す情報と、退役状態のサーバについては代替となる代替サーバを示す情報と、を収録したサーバ状態リストを格納するサーバ状態リスト格納部と、
稼働実績監視部により退役宣告がなされた場合に、当該退役宣告の対象となった退役サーバの代替となる代替サーバを、サーバ状態リストに収録されている現役サーバの中から選択する代替サーバ選択部と、
代替サーバ選択部により、退役サーバに対する代替サーバの選択がなされた場合に、退役サーバ内のファイルを代替サーバ内へ転送するための転送処理を行う転送処理部と、
代替サーバ選択部により、退役サーバに対する代替サーバの選択がなされた場合に、サーバ状態リストに収録されている退役サーバについての情報を退役状態に変更するとともに、その代替となる代替サーバを示す情報を付加するリスト更新部と、
ネットワークに接続された外部装置から、特定の保管用サーバについての照会を受けたときに、サーバ状態リスト格納部を参照して、特定の保管用サーバが現役状態か退役状態かを回答し、退役状態である旨の回答を行う際には、その代替となる代替サーバを報知する回答を行う照会受付部と、
を設け、
ファイル要求部が、照会受付部への照会に対して退役した旨の回答が得られた保管用サーバについては、要求先を、報知された代替サーバに切り替える処理を行うようにしたものである。
転送処理部が、退役サーバ内に保管されているすべての分割ファイルを、ネットワークを介して、運用サーバ内もしくはその他の場所に設けられた一時格納場所へ読み出し、これをネットワークを介して代替サーバ内へ送信することにより転送処理を行うようにしたものである。
転送処理部が、退役サーバ内のファイル保管処理部に対して、保管されているすべての分割ファイルを代替サーバ内へ送信するように指示を与えることにより転送処理を行うようにしたものである。
ファイル要求部が、保管場所となる特定の保管用サーバに対して分割ファイルを要求する際に、事前に照会受付部に対して特定の保管用サーバについての照会を行い、現役である旨の回答が得られた場合には、特定の保管用サーバに対して要求を行い、退役した旨の回答が得られた場合には、特定の保管用サーバに代えて、照会受付部から報知された代替サーバに対して要求を行うようにしたものである。
ファイル要求部が、保管場所となる特定の保管用サーバに対して分割ファイルを要求したにもかかわらず、当該要求に応じた分割ファイルの返信がなされなかった場合に、照会受付部に対して特定の保管用サーバについての照会を行い、退役した旨の回答が得られた場合には、当該特定の保管用サーバに代えて、照会受付部から報知された代替サーバに対して要求を行うようにしたものである。
ファイル要求部が、要求先を退役サーバから代替サーバに切り替える処理を行った場合に、管理情報格納ユニット内に格納されている管理情報について、退役サーバが代替サーバに変更されるように、管理情報に対する書き換えを行うようにしたものである。
ファイル送信部が特定の保管用サーバへの送信に失敗した場合に、保管場所割当部が、当該特定の保管用サーバの代わりに別な保管用サーバを充てる新たな割り当てを行い、ファイル送信部が新たに割り当てられた保管用サーバに対して送信をやり直す処理を行い、管理情報書込部が、送信に成功した保管場所を含む管理情報を管理情報格納ユニットに書き込むようにしたものである。
照会受付部が、ネットワークに接続された外部装置から、現役サーバについての照会を受けたときに、サーバ状態リスト格納部を参照して、現役状態にある保管用サーバを収録した現役サーバリストを回答として返信する機能を有し、
保管場所割当部が、紹介受付部に対して現役サーバについての照会を行い、回答として得られた現役サーバリストに収録されているサーバの中から保管場所となる保管用サーバを割り当てるようにしたものである。
稼働実績検出部が、複数の項目に関する各数値を稼働実績として検出し、
稼働実績監視部が、複数の項目についてそれぞれ許容範囲を別個に設定し、数値が許容範囲外となる項目が所定の数以上現れた場合に、当該保管用サーバに対して退役宣告を行うようにしたものである。
稼働実績検出部が、複数の項目に関する各数値を稼働実績として検出し、
稼働実績監視部が、複数の項目についてそれぞれ数値を引数とする関数を設定し、各関数値の総和が許容値を超えた場合に、当該保管用サーバに対して退役宣告を行うようにしたものである。
稼働実績検出部が、累積稼働時間、累積入力データ量、累積出力データ量、累積エラー発生量、保管容量率、保管用サーバの内部もしくは設置場所の温度、なる群の中から選ばれた1つもしくは複数の項目に関する数値を、稼働実績として検出するようにしたものである。
稼働実績監視部が、サーバ状態リストに収録されている現役サーバに対してのみ、稼働実績の監視を行うようにしたものである。
代替サーバ選択部が、稼働実績格納部に格納されている各保管用サーバの稼働実績を考慮して代替サーバの選択を行うようにしたものである。
サーバ状態リスト格納部が、個々の保管用サーバについて、更に、仕様、コスト、もしくは設置環境に関する情報を収録したサーバ状態リストを格納しており、
代替サーバ選択部が、仕様、コスト、もしくは設置環境に関する情報を考慮して代替サーバの選択を行うようにしたものである。
サーバ状態リスト格納部が、仕様に関する情報として、製造会社、型式、製造時期、記憶容量、動作速度、二酸化炭素排出量、なる群の中から選ばれた1つもしくは複数の項目に関する情報を格納しており、コストに関する情報として、初期導入コストもしくは維持コストに関する情報を格納しており、設置環境に関する情報として、耐震性もしくは治安度に関する情報を格納しているようにしたものである。
稼働実績監視部が、サーバ状態リスト内に格納されている仕様、コスト、もしくは設置環境に関する情報に応じて修正された許容条件を用いて退役宣告を行うようにしたものである。
サーバ状態リスト格納部が、個々の保管用サーバについて、更に、等級に関する情報を収録したサーバ状態リストを格納しており、
預入指示入力部が、ユーザから等級を指定した預入指示を入力する機能を有し、
保管場所割当部が、指定された等級に合致する保管用サーバを保管場所として割り当てる機能を有し、
稼働実績監視部が、等級が高くなるほど厳しい許容条件を用いて退役宣告を行い、
代替サーバ選択部が、退役サーバと同じ等級が設定されたサーバを代替サーバとして選択するようにしたものである。
ファイル分割部が、複数通りの分割方法の中から選択した特定の分割方法で保管対象ファイルを分割する処理を行い、
管理情報書込部が、特定の分割方法を示す情報を含んだ管理情報を管理情報格納ユニットに書き込む処理を行い、
ファイル復元部が、管理情報に含まれている特定の分割方法に応じた特定の方法で分割ファイルを合成してもとの保管対象ファイルを復元する処理を行うようにしたものである。
ファイル分割部が、分割前の保管対象ファイルに対して、もしくは、分割後の分割ファイルに対して、所定の暗号化処理を実行し、
管理情報書込部が、暗号化処理の内容を示す情報を含んだ管理情報を管理情報格納ユニットに書き込む処理を行い、
ファイル復元部が、管理情報に含まれている暗号化処理の内容に応じた特定の復号化処理を実行することにより、もとの保管対象ファイルを復元する処理を行うようにしたものである。
預入処理ユニットおよび取出処理ユニットによって、ユーザ端末本体部を構成し、管理情報格納ユニットとして、ユーザ端末本体部に対して着脱自在な携帯型情報記憶装置を用いるようにしたものである。
管理情報書込部が、保管対象ファイルについての管理情報を管理情報格納ユニットに格納する代わりに、ネットワークを介してアクセス可能な特定の格納場所に格納し、当該格納場所の所在を示す所在情報を管理情報格納ユニットに格納する処理を行い、
管理情報読出部が、管理情報格納ユニットから管理情報を読み出す代わりに、管理情報格納ユニットから所在情報を読み出し、読み出した所在情報に基づいて特定の格納場所をアクセスして管理情報を読み出す処理を行うようにしたものである。
保管場所割当部が、個々の分割ファイルについて、冗長度をもたせるためにそれぞれ複数の保管場所を割り当て、
ファイル送信部が、同一の分割ファイルをそれぞれ複数の保管用サーバへ送信し、
ファイル要求部が、同一の分割ファイルの保管場所となる複数の保管用サーバのうち、代表となる1つの保管用サーバを選択して分割ファイルの要求を行うようにしたものである。
ユーザからの登録指示に基づき、複数の保管用サーバ内に当該ユーザ用のフォルダを作成するユーザ登録部を更に有し、
保管場所割当部が、当該ユーザからの預入指示があった場合には、当該ユーザ用のフォルダを保管場所として割り当てる処理を行い、
転送処理部が、フォルダに収容された状態のままファイルの転送処理を行うようにしたものである。
ネットワークに接続されたユーザ端末と、ネットワークに接続された複数の保管用サーバと、ネットワークに接続された運用サーバと、を設け、
ユーザ端末には、保管対象となるファイルを保管場所となる所定の保管用サーバへ送信するとともに当該保管場所を示す情報を所定の格納場所に記録する預入処理ユニットと、保管場所を示す情報に基づいて所定の保管用サーバをアクセスして取出要求を行いファイルを取り出す取出処理ユニットと、を設け、
各保管用サーバには、ユーザ端末からファイルの送信があった場合にはこれを保管し、ファイルの取出要求があった場合にはこれを送信するファイル保管処理部と、ファイル保管処理部について稼働実績を検出する稼働実績検出部と、稼働実績を運用サーバに報告する稼働実績報告部と、を設け、
運用サーバには、各保管用サーバから報告された稼働実績を格納する稼働実績格納部と、稼働実績格納部に格納されている各保管用サーバの稼働実績を監視し、稼働実績が所定の許容条件から外れた保管用サーバに対して退役宣告を行う稼働実績監視部と、稼働実績監視部により退役宣告がなされた場合に、当該退役宣告の対象となった退役サーバの代替となる代替サーバを現役サーバの中から選択する代替サーバ選択部と、代替サーバ選択部により代替サーバの選択がなされた場合に、退役サーバ内のファイルを代替サーバ内へ転送するための転送処理を行う転送処理部と、ユーザ端末から特定の保管用サーバに関する照会を受けた場合に、当該特定の保管用サーバが退役宣告を受けたサーバであった場合には、その代替となる代替サーバを報知する回答を行う照会受付部と、を設け、
ユーザ端末には、ファイルを取り出す処理を行う際に、保管場所を示す情報に示された保管用サーバに関する照会を照会受付部に対して行い、当該照会に対して代替サーバの報知がなされた保管用サーバについては、アクセス先を、報知された代替サーバに切り替える処理を行うようにしたものである。
ユーザ端末が、保管対象となるファイルを保管場所となる所定の保管用サーバへ送信するとともに当該保管場所を示す情報を所定の格納場所に記録する預入処理段階と、
ユーザ端末からファイルの送信を受けた保管用サーバが、当該ファイルを格納するファイル格納段階と、
ユーザ端末が、保管場所を示す情報に基づいて所定の保管用サーバをアクセスして取出要求を行う取出処理段階と、
ユーザ端末からファイルの取出要求を受けた保管用サーバが、当該ファイルをユーザ端末へ返信するファイル返信段階と、
各保管用サーバが、その稼働実績をネットワークを介して運用サーバに報告する稼働実績報告段階と、
運用サーバが、報告された稼働実績を格納し、これを監視する稼働実績監視段階と、
運用サーバが、稼働実績が所定の許容条件から外れた保管用サーバに対して退役宣告を行う退役宣告段階と、
運用サーバが、退役宣告の対象となった退役サーバの代替となる代替サーバを現役サーバの中から選択する代替サーバ選択段階と、
運用サーバが、代替サーバの選択がなされた場合に、退役サーバ内のファイルを代替サーバ内へ転送するための転送処理を行う転送処理段階と、
運用サーバが、ユーザ端末から特定の保管用サーバに関する照会を受けたときに、当該特定の保管用サーバが退役宣告を受けたサーバであった場合には、その代替となる代替サーバを報知する回答を行う照会回答段階と、
を行い、
取出処理段階において、ユーザ端末が、保管場所を示す情報に示された保管用サーバに関する照会を運用サーバに対して行い、当該照会に対して代替サーバの報知がなされた保管用サーバについては、アクセス先を、報知された代替サーバに切り替える処理を行うようにしたものである。
本明細書では、本発明の最適な実施形態として、保管対象ファイルを複数の分割ファイルに分割して、それぞれを別個の保管場所に分散して保管する、分散型データアーカイブシステムに本発明を適用した例を述べることにする。そこで、この§1では、まず、この分散型データアーカイブシステムの基本構成とその動作を簡単に説明しておく。
図2に示すユーザ端末100において、預入処理ユニット110の各構成要素の役割は次のとおりである。まず、預入指示入力部111は、ユーザからの預入指示とともに保管対象ファイルを入力する機能を果たす。ここでは、説明の便宜上、保管対象ファイルをF(α)とし、そのファイル名を”F(α)”で表すことにする。ユーザは、預入指示入力部111に対して、保管対象ファイルF(α)を指定して(たとえば、ファイル名”F(α)”を指定して)、預入指示を与える操作を行えばよい。入力された保管対象ファイルF(α)は、ファイル分割部112へ与えられる。
図2に示すユーザ端末100において、取出処理ユニット120の各構成要素の役割は次のとおりである。まず、取出指示入力部124は、ユーザからの取出指示とともに「取出対象ファイルを特定する情報」を入力する機能を果たす。ここに示す例の場合、「取出対象ファイルを特定する情報」としてファイル名を用いており、図2には、取出指示入力部124に対して、取出指示とともにファイル名”F(α)”が入力された例が示されている。
以上、§1〜§3において、本発明の適用対象となる分散型データアーカイブシステムの基本構成およびその動作を説明した。もっとも、このような分散型データアーカイブシステムの基本概念となる技術は、前掲の各特許文献などに既に開示されているものである。
本発明は、図1に示す分散型データアーカイブシステムのように、複数の保管用サーバを用いるデータ保管システムにおいて、保管用サーバを自動的に交替させる自律的な保守管理機能を付加することにある。
図6は、図5に示すシステムにおける保管用サーバ300*(300A*〜300Z*のそれぞれ)の詳細構成を示すブロック図である。図示のとおり、この保管用サーバ300*は、ファイル保管処理部310、稼働実績検出部320、稼働実績報告部330を備えている。
続いて、図5に示すシステムにおける運用サーバ400の機能について説明する。 図8は、この運用サーバ400の詳細構成を示すブロック図である。図示のとおり、運用サーバ400は、稼働実績格納部410,稼働実績監視部420,代替サーバ選択部430,転送処理部440,リスト更新部450,サーバ状態リスト格納部460,照会受付部470によって構成されている。実際には、この運用サーバ400は、サーバ用コンピュータに、これら各構成要素として機能させるためのプログラムを組み込むことによって実現することができる。
図13は、図5に示すシステムにおけるユーザ端末100*(100A*〜100C*のそれぞれ)の詳細構成を示すブロック図である。このユーザ端末100*の基本構成は、図2に示すユーザ端末100の基本構成とほぼ同じである。ただ、保管場所割当部115*は、図2に示す保管場所割当部115の基本機能に加えて、更に付加機能が備わっており、ファイル要求部123*は、図2に示すファイル要求部123の基本機能に加えて、更に付加機能が備わっている。符号「*」は、このような付加機能が設けられた構成要素であることを示すためのものである。その余の各構成要素の機能は、図2に示す対応する構成要素の機能と同じであるため、ここでは説明を省略する。
以上、§4では、本発明を分散型データアーカイブシステムへ適用した実施形態を述べたが、ここでは、そのいくつかの変形例を述べておく。
図8に示すサーバ状態リスト格納部460に用意されているサーバ状態リストには、「サーバ名」,「現役/退役」,「代替サーバ」という3つの欄が設けられている。本発明を実施する上で、サーバ状態リストには、個々の保管用サーバについて、少なくとも、現役状態か退役状態かを示す情報と、退役状態のサーバについては代替となる代替サーバを示す情報と、が収録されていれば足りる。すなわち、代替サーバ選択部430は、このリスト内の現役状態のサーバの中から代替サーバの選択を行うことができ、照会受付部470は、このリスト内の情報を参照して、特定の保管用サーバについての照会や現役サーバについての照会に対して回答を行うことができる。
図14に示すサーバ状態リストの最下欄には、「等級」なる項目が設けられている。この項目は、当該保管用サーバが属する等級を示すものであり、この例では「1級」が最も高い等級であり、中間が「2級」、そして「3級」が最も低い等級である。等級は、システムの保守管理者が任意に設定することが可能であり、ハードウエア的には全く同一の保管用サーバでありながら、それぞれ異なる等級に設定してもかまわない。ただ、実用上は、初期導入コストが高価なサーバ(より高品質なサーバであると推定されるサーバ)や、設置場所の耐震性や治安度が高いサーバに、より高い等級を設定するのが好ましい。
これまで述べた実施形態では、ユーザ端末100*内の保管場所割当部115*は、1つの分割ファイルに対して1つの保管場所を割り当てている。その結果、図3に示す例のように、各分割ファイルF(α)1,F(α)2,F(α)3は、合計3ヶ所の保管用サーバにそれぞれ別々に保管されることになる。しかしながら、安全性を期する上では、冗長度をもたせるために、同一の分割ファイルを複数箇所に重複させて保管するのが好ましい。
これまでに述べた分散型データアーカイブシステムは、理論的には、1人のユーザのみが利用することも可能であるが、商用設備として運用する実用的なケースでは、多数のユーザが共用することが前提となる。このようなケースでは、運用サーバ400内にユーザ登録部を更に設け、このユーザ登録部の機能によって、事前にユーザ登録を行い、たとえば、図16に示すような個別保管場所リストを作成しておけばよい。すなわち、ユーザ登録部は、ユーザからの登録指示に基づき、それぞれ固有のユーザIDを発行するとともに、当該ユーザのために個別保管場所を用意する処理を行う。
これまで述べた実施形態では、図13に示すように、保管対象ファイルF(α)の預入処理が行われる際に、管理情報書込部114によって、当該ファイルF(α)についての管理情報M(α)が、管理情報格納ユニット130内に格納されることになる。管理情報格納ユニット130をICカードなどの携帯可能情報記録媒体によって構成しておけば、ユーザは、当該媒体のみを単体として携帯することができるため、任意の場所からファイルF(α)の取出処理を行うことができるメリットが得られる点も、既に述べたとおりである。
以上、本発明を分散型データアーカイブシステムに適用した実施形態を述べたが、本発明は、ネットワークを介して、所定のサーバ装置にデータファイルを保管する機能と、保管されていたデータファイルを必要に応じて取り出す機能と、を有するデータ保管システムに広く適用可能な技術である。すなわち、ネットワークに接続されたユーザ端末と、このネットワークに接続された複数の保管用サーバと、を備えた既存のデータ保管システムに、ネットワークに接続された運用サーバを付加し、ユーザ端末と各保管用サーバに、付加的な構成要素を追加することにより、本発明に係るデータ保管システムを構築することが可能である。
100*,100A*〜100C*:ユーザ端末(本発明に係るシステム)
110:預入処理ユニット
111:預入指示入力部
112:ファイル分割部
113:ファイル送信部
114:管理情報書込部
115,115*:保管場所割当部
120:取出処理ユニット
121:管理情報読出部
122:保管場所認識部
123,123*:ファイル要求部
124:取出指示入力部
125:ファイル復元部
200:インターネット
300,300A〜300Z:保管用サーバ(従来システム)
300*,300A*〜300Z*:保管用サーバ(本発明に係るシステム)
310:ファイル保管処理部
320:稼働実績検出部
330:稼働実績報告部
400:運用サーバ
410:稼働実績格納部
420:稼働実績監視部
430:代替サーバ選択部
440:転送処理部
450:リスト更新部
460:サーバ状態リスト格納部
470:照会受付部
C(α):暗号化処理の内容を示す情報
D(α):分割方法を示す情報
F1〜F3:各ユーザ用のフォルダ
f1〜f6:稼働実績を示す各項目の値を引数とする関数値
F(α):保管対象ファイル
”F(α)”:保管対象ファイルF(α)のファイル名
F(α)1〜F(α)3:分割ファイル
”F(α)1”〜”F(α)3”:分割ファイルF(α)1〜F(α)3のファイル名
M(α):保管対象ファイルF(α)についての管理情報
M(β):保管対象ファイルF(β)についての管理情報
M(γ):保管対象ファイルF(γ)についての管理情報
S10〜S90:流れ図の各ステップ
Sa〜Sz:各サーバのURL(保管場所を示すアドレス情報)
SiF1,SjF1,SkF1:第1のユーザ用フォルダのURL
SeF2,SfF2,SkF2:第2のユーザ用フォルダのURL
SiF3,SjF3,SgF3:第3のユーザ用フォルダのURL
Snew:代替サーバのURL
Sold:退役サーバのURL
U0001〜U0003:ユーザID
V1〜V6:稼働実績を示す各項目の値
W:稼働実績Wa〜Wz(保管用サーバ300A*〜300Z*の稼働実績)
Claims (26)
- ネットワークを介して、所定のサーバ装置にデータファイルを保管する機能と、保管されていたデータファイルを必要に応じて取り出す機能と、を有するデータ保管システムであって、
前記ネットワークに接続されたユーザ端末と、前記ネットワークに接続された複数の保管用サーバと、前記ネットワークに接続された運用サーバと、を備え、
前記ユーザ端末は、
保管対象ファイルについての管理情報を格納する管理情報格納ユニットと、
ユーザからの預入指示とともに保管対象ファイルを入力する預入指示入力部と、入力した保管対象ファイルを複数の分割ファイルに分割しそれぞれ所定のファイル名を付与するファイル分割部と、個々の分割ファイルについてそれぞれ異なる保管用サーバを保管場所として割り当てる保管場所割当部と、個々の分割ファイルをそれぞれ保管場所となる保管用サーバへ送信するファイル送信部と、「前記個々の分割ファイルに付与されたファイル名」および「前記個々の分割ファイルに割り当てられた保管場所」を前記保管対象ファイルについての管理情報として前記管理情報格納ユニットに書き込む管理情報書込部と、を有する預入処理ユニットと、
ユーザからの取出指示とともに取出対象ファイルを特定する情報を入力する取出指示入力部と、前記管理情報格納ユニットから前記取出対象ファイルについての管理情報を読み出す管理情報読出部と、読み出した管理情報に基づいて取出対象となる分割ファイルのファイル名および保管場所を認識する保管場所認識部と、認識した保管場所となる保管用サーバに対して認識したファイル名をもつ分割ファイルを要求するファイル要求部と、要求に応じて返信されてきた分割ファイルを合成してもとの保管対象ファイルを復元するファイル復元部と、を有する取出処理ユニットと、
を備え、
前記各保管用サーバは、
ネットワークに接続された外部装置から、分割ファイルの送信があった場合にはこれを保管し、分割ファイルの要求があった場合にはこれを返信するファイル保管処理部と、
前記ファイル保管処理部について稼働実績を検出する稼働実績検出部と、
所定の報告周期で、前記稼働実績を前記運用サーバに報告する稼働実績報告部と、
を備え、
前記運用サーバは、
前記各保管用サーバから報告された稼働実績を格納する稼働実績格納部と、
前記稼働実績格納部に格納されている各保管用サーバの稼働実績を監視し、稼働実績が所定の許容条件から外れた保管用サーバに対して退役宣告を行う稼働実績監視部と、
個々の保管用サーバについて、少なくとも、現役状態か退役状態かを示す情報と、退役状態のサーバについては代替となる代替サーバを示す情報と、を収録したサーバ状態リストを格納するサーバ状態リスト格納部と、
前記稼働実績監視部により退役宣告がなされた場合に、当該退役宣告の対象となった退役サーバの代替となる代替サーバを、前記サーバ状態リストに収録されている現役サーバの中から選択する代替サーバ選択部と、
前記代替サーバ選択部により、前記退役サーバに対する代替サーバの選択がなされた場合に、前記退役サーバ内のファイルを前記代替サーバ内へ転送するための転送処理を行う転送処理部と、
前記代替サーバ選択部により、前記退役サーバに対する代替サーバの選択がなされた場合に、前記サーバ状態リストに収録されている前記退役サーバについての情報を退役状態に変更するとともに、その代替となる代替サーバを示す情報を付加するリスト更新部と、
ネットワークに接続された外部装置から、特定の保管用サーバについての照会を受けたときに、前記サーバ状態リスト格納部を参照して、前記特定の保管用サーバが現役状態か退役状態かを回答し、退役状態である旨の回答を行う際には、その代替となる代替サーバを報知する回答を行う照会受付部と、
を備え、
前記ファイル要求部は、前記照会受付部への照会に対して退役した旨の回答が得られた保管用サーバについては、要求先を、報知された代替サーバに切り替える処理を行うことを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1に記載のデータ保管システムにおいて、
転送処理部が、退役サーバ内に保管されているすべての分割ファイルを、ネットワークを介して、運用サーバ内もしくはその他の場所に設けられた一時格納場所へ読み出し、これをネットワークを介して代替サーバ内へ送信することにより転送処理を行うことを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1に記載のデータ保管システムにおいて、
転送処理部が、退役サーバ内のファイル保管処理部に対して、保管されているすべての分割ファイルを代替サーバ内へ送信するように指示を与えることにより転送処理を行うことを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1〜3のいずれかに記載のデータ保管システムにおいて、
ファイル要求部が、保管場所となる特定の保管用サーバに対して分割ファイルを要求する際に、事前に照会受付部に対して前記特定の保管用サーバについての照会を行い、現役である旨の回答が得られた場合には、前記特定の保管用サーバに対して要求を行い、退役した旨の回答が得られた場合には、前記特定の保管用サーバに代えて、前記照会受付部から報知された代替サーバに対して要求を行うことを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1〜3のいずれかに記載のデータ保管システムにおいて、
ファイル要求部が、保管場所となる特定の保管用サーバに対して分割ファイルを要求したにもかかわらず、当該要求に応じた分割ファイルの返信がなされなかった場合に、照会受付部に対して前記特定の保管用サーバについての照会を行い、退役した旨の回答が得られた場合には、前記特定の保管用サーバに代えて、前記照会受付部から報知された代替サーバに対して要求を行うことを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のデータ保管システムにおいて、
ファイル要求部が、要求先を退役サーバから代替サーバに切り替える処理を行った場合に、管理情報格納ユニット内に格納されている管理情報について、前記退役サーバが前記代替サーバに変更されるように、前記管理情報に対する書き換えを行うことを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1〜6のいずれかに記載のデータ保管システムにおいて、
ファイル送信部が特定の保管用サーバへの送信に失敗した場合に、保管場所割当部が、当該特定の保管用サーバの代わりに別な保管用サーバを充てる新たな割り当てを行い、ファイル送信部が新たに割り当てられた保管用サーバに対して送信をやり直す処理を行い、管理情報書込部が、送信に成功した保管場所を含む管理情報を管理情報格納ユニットに書き込むことを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1〜7のいずれかに記載のデータ保管システムにおいて、
照会受付部が、ネットワークに接続された外部装置から、現役サーバについての照会を受けたときに、サーバ状態リスト格納部を参照して、現役状態にある保管用サーバを収録した現役サーバリストを回答として返信する機能を有し、
保管場所割当部が、前記紹介受付部に対して現役サーバについての照会を行い、回答として得られた現役サーバリストに収録されているサーバの中から保管場所となる保管用サーバを割り当てることを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1〜8のいずれかに記載のデータ保管システムにおいて、
稼働実績検出部が、複数の項目に関する各数値を稼働実績として検出し、
稼働実績監視部が、前記複数の項目についてそれぞれ許容範囲を別個に設定し、数値が許容範囲外となる項目が所定の数以上現れた場合に、当該保管用サーバに対して退役宣告を行うことを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1〜8のいずれかに記載のデータ保管システムにおいて、
稼働実績検出部が、複数の項目に関する各数値を稼働実績として検出し、
稼働実績監視部が、前記複数の項目についてそれぞれ数値を引数とする関数を設定し、各関数値の総和が許容値を超えた場合に、当該保管用サーバに対して退役宣告を行うことを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1〜10のいずれかに記載のデータ保管システムにおいて、
稼働実績検出部が、累積稼働時間、累積入力データ量、累積出力データ量、累積エラー発生量、保管容量率、保管用サーバの内部もしくは設置場所の温度、なる群の中から選ばれた1つもしくは複数の項目に関する数値を、稼働実績として検出することを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1〜11のいずれかに記載のデータ保管システムにおいて、
稼働実績監視部が、サーバ状態リストに収録されている現役サーバに対してのみ、稼働実績の監視を行うことを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1〜12のいずれかに記載のデータ保管システムにおいて、
代替サーバ選択部が、稼働実績格納部に格納されている各保管用サーバの稼働実績を考慮して代替サーバの選択を行うことを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1〜13のいずれかに記載のデータ保管システムにおいて、
サーバ状態リスト格納部が、個々の保管用サーバについて、更に、仕様、コスト、もしくは設置環境に関する情報を収録したサーバ状態リストを格納しており、
代替サーバ選択部が、前記仕様、コスト、もしくは設置環境に関する情報を考慮して代替サーバの選択を行うことを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項14に記載のデータ保管システムにおいて、
サーバ状態リスト格納部が、仕様に関する情報として、製造会社、型式、製造時期、記憶容量、動作速度、二酸化炭素排出量、なる群の中から選ばれた1つもしくは複数の項目に関する情報を格納しており、コストに関する情報として、初期導入コストもしくは維持コストに関する情報を格納しており、設置環境に関する情報として、耐震性もしくは治安度に関する情報を格納していることを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項14または15に記載のデータ保管システムにおいて、
稼働実績監視部が、サーバ状態リスト内に格納されている仕様、コスト、もしくは設置環境に関する情報に応じて修正された許容条件を用いて退役宣告を行うことを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1〜16のいずれかに記載のデータ保管システムにおいて、
サーバ状態リスト格納部が、個々の保管用サーバについて、更に、等級に関する情報を収録したサーバ状態リストを格納しており、
預入指示入力部が、ユーザから等級を指定した預入指示を入力する機能を有し、
保管場所割当部が、指定された等級に合致する保管用サーバを保管場所として割り当てる機能を有し、
稼働実績監視部が、等級が高くなるほど厳しい許容条件を用いて退役宣告を行い、
代替サーバ選択部が、退役サーバと同じ等級が設定されたサーバを代替サーバとして選択することを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1〜17のいずれかに記載のデータ保管システムにおいて、
ファイル分割部が、複数通りの分割方法の中から選択した特定の分割方法で保管対象ファイルを分割する処理を行い、
管理情報書込部が、前記特定の分割方法を示す情報を含んだ管理情報を管理情報格納ユニットに書き込む処理を行い、
ファイル復元部が、前記管理情報に含まれている前記特定の分割方法に応じた特定の方法で分割ファイルを合成してもとの保管対象ファイルを復元する処理を行うことを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1〜18のいずれかに記載のデータ保管システムにおいて、
ファイル分割部が、分割前の保管対象ファイルに対して、もしくは、分割後の分割ファイルに対して、所定の暗号化処理を実行し、
管理情報書込部が、前記暗号化処理の内容を示す情報を含んだ管理情報を管理情報格納ユニットに書き込む処理を行い、
ファイル復元部が、前記管理情報に含まれている前記暗号化処理の内容に応じた特定の復号化処理を実行することにより、もとの保管対象ファイルを復元する処理を行うことを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1〜19のいずれかに記載のデータ保管システムにおいて、
預入処理ユニットおよび取出処理ユニットによって、ユーザ端末本体部を構成し、管理情報格納ユニットとして、前記ユーザ端末本体部に対して着脱自在な携帯型情報記憶装置を用いることを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1〜20のいずれかに記載のデータ保管システムにおいて、
管理情報書込部が、保管対象ファイルについての管理情報を管理情報格納ユニットに格納する代わりに、ネットワークを介してアクセス可能な特定の格納場所に格納し、当該格納場所の所在を示す所在情報を管理情報格納ユニットに格納する処理を行い、
管理情報読出部が、管理情報格納ユニットから管理情報を読み出す代わりに、管理情報格納ユニットから前記所在情報を読み出し、読み出した前記所在情報に基づいて前記特定の格納場所をアクセスして管理情報を読み出す処理を行うことを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1〜21のいずれかに記載のデータ保管システムにおいて、
保管場所割当部が、個々の分割ファイルについて、冗長度をもたせるためにそれぞれ複数の保管場所を割り当て、
ファイル送信部が、同一の分割ファイルをそれぞれ複数の保管用サーバへ送信し、
ファイル要求部が、前記同一の分割ファイルの保管場所となる複数の保管用サーバのうち、代表となる1つの保管用サーバを選択して分割ファイルの要求を行うことを特徴とするデータ保管システム。 - 請求項1〜22のいずれかに記載のデータ保管システムにおいて、
ユーザからの登録指示に基づき、複数の保管用サーバ内に当該ユーザ用のフォルダを作成するユーザ登録部を更に有し、
保管場所割当部が、当該ユーザからの預入指示があった場合には、当該ユーザ用のフォルダを保管場所として割り当てる処理を行い、
転送処理部が、フォルダに収容された状態のままファイルの転送処理を行うことを特徴とするデータ保管システム。 - コンピュータを、請求項1〜23のいずれかに記載のデータ保管システムにおけるユーザ端末、保管用サーバ、もしくは運用サーバとして機能させるためのプログラム。
- ネットワークを介して、所定のサーバ装置にデータファイルを保管する機能と、保管されていたデータファイルを必要に応じて取り出す機能と、を有するデータ保管システムであって、
前記ネットワークに接続されたユーザ端末と、前記ネットワークに接続された複数の保管用サーバと、前記ネットワークに接続された運用サーバと、を備え、
前記ユーザ端末は、保管対象となるファイルを保管場所となる所定の保管用サーバへ送信するとともに当該保管場所を示す情報を所定の格納場所に記録する預入処理ユニットと、前記保管場所を示す情報に基づいて所定の保管用サーバをアクセスして取出要求を行い前記ファイルを取り出す取出処理ユニットと、を備え、
前記各保管用サーバは、前記ユーザ端末からファイルの送信があった場合にはこれを保管し、ファイルの取出要求があった場合にはこれを送信するファイル保管処理部と、前記ファイル保管処理部について稼働実績を検出する稼働実績検出部と、前記稼働実績を前記運用サーバに報告する稼働実績報告部と、を備え、
前記運用サーバは、前記各保管用サーバから報告された稼働実績を格納する稼働実績格納部と、前記稼働実績格納部に格納されている各保管用サーバの稼働実績を監視し、稼働実績が所定の許容条件から外れた保管用サーバに対して退役宣告を行う稼働実績監視部と、前記稼働実績監視部により退役宣告がなされた場合に、当該退役宣告の対象となった退役サーバの代替となる代替サーバを現役サーバの中から選択する代替サーバ選択部と、前記代替サーバ選択部により代替サーバの選択がなされた場合に、前記退役サーバ内のファイルを前記代替サーバ内へ転送するための転送処理を行う転送処理部と、前記ユーザ端末から特定の保管用サーバに関する照会を受けた場合に、当該特定の保管用サーバが退役宣告を受けたサーバであった場合には、その代替となる代替サーバを報知する回答を行う照会受付部と、を備え、
前記ユーザ端末は、ファイルを取り出す処理を行う際に、前記保管場所を示す情報に示された保管用サーバに関する照会を前記照会受付部に対して行い、当該照会に対して代替サーバの報知がなされた保管用サーバについては、アクセス先を、報知された代替サーバに切り替える処理を行うことを特徴とするデータ保管システム。 - ネットワークに接続されたユーザ端末と、ネットワークに接続された複数の保管用サーバと、を備え、ユーザ端末からの預入要求に基づいて、保管対象ファイルをユーザ端末から所定の保管用サーバに送信して保管するとともに、ユーザ端末からの取出要求に基づいて、保管用サーバに保管されていた保管対象ファイルをユーザ端末に送信する機能を有するネットワークを介したデータ保管システムで用いるデータ保管方法において、
ユーザ端末が、保管対象となるファイルを保管場所となる所定の保管用サーバへ送信するとともに当該保管場所を示す情報を所定の格納場所に記録する預入処理段階と、
ユーザ端末からファイルの送信を受けた保管用サーバが、当該ファイルを格納するファイル格納段階と、
ユーザ端末が、前記保管場所を示す情報に基づいて所定の保管用サーバをアクセスして取出要求を行う取出処理段階と、
ユーザ端末からファイルの取出要求を受けた保管用サーバが、当該ファイルをユーザ端末へ返信するファイル返信段階と、
各保管用サーバが、その稼働実績をネットワークを介して運用サーバに報告する稼働実績報告段階と、
前記運用サーバが、報告された稼働実績を格納し、これを監視する稼働実績監視段階と、
前記運用サーバが、稼働実績が所定の許容条件から外れた保管用サーバに対して退役宣告を行う退役宣告段階と、
前記運用サーバが、退役宣告の対象となった退役サーバの代替となる代替サーバを現役サーバの中から選択する代替サーバ選択段階と、
前記運用サーバが、代替サーバの選択がなされた場合に、前記退役サーバ内のファイルを前記代替サーバ内へ転送するための転送処理を行う転送処理段階と、
前記運用サーバが、前記ユーザ端末から特定の保管用サーバに関する照会を受けたときに、当該特定の保管用サーバが退役宣告を受けたサーバであった場合には、その代替となる代替サーバを報知する回答を行う照会回答段階と、
を有し、
前記取出処理段階において、ユーザ端末が、前記保管場所を示す情報に示された保管用サーバに関する照会を前記運用サーバに対して行い、当該照会に対して代替サーバの報知がなされた保管用サーバについては、アクセス先を、報知された代替サーバに切り替える処理を行うことを特徴とするネットワークを介したデータ保管方法。
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