JP5560070B2 - 高分子アクチュエータ素子及びそれを用いた駆動装置 - Google Patents

高分子アクチュエータ素子及びそれを用いた駆動装置 Download PDF

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本発明は、一対の電極層に電圧を印加すると湾曲する高分子アクチュエータ素子及びそれを用いた駆動装置に関し、特に、高分子アクチュエータ素子の温度特性の改善構造に関する。
高分子アクチュエータ素子は、電解質層と、前記電解質層の厚さ方向の両側に設けられた一対の電極層とを有して構成されている。そして、固定端である基端部側の一対の電極層間に電圧を付与すると、自由端である先端部が湾曲するように構成されている。
一般に高分子アクチュエータ素子は、温度特性を有し、高分子アクチュエータ素子の変位量や発生力等は、使用環境温度により変化する。特に、低温での環境下にて、アクチュエータ特性が低下しやすい。
特許文献1に記載された発明には、低温環境下において安定した動作を得るために、撮像素子側に、高分子アクチュエータ素子を配置して、駆動時における撮像素子からの熱により高分子アクチュエータ素子を暖める構造が開示されている。
特開2006−293006号公報
特許文献1に示す構造では、撮像素子と高分子アクチュエータ素子とが離れている。撮像素子に放熱板を取り付けて、高分子アクチュエータ素子に発熱部を近づけた構造も開示されているが、高分子アクチュエータ素子を小スペースで且つ効率的に暖めることが出来ない。また特許文献1に示す構造では、撮像素子を必要とし、そもそも撮像素子が設けられない駆動装置には適用できない。また撮像素子の駆動時しか高分子アクチュエータ素子を暖めることができず、更には、暖める必要のない高温時にも高分子アクチュエータ素子が暖められ制御性に劣る構造となっている。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、高分子アクチュエータ素子を小スペースにて効率良く暖めることができる高分子アクチュエータ素子及びそれを用いた駆動装置を提供することを目的としている。
本発明は、電解質層と、前記電解質層の厚さ方向の両面に設けられた導電層とを有し、各導電層の一部あるいは全部が電極層であり、両面に設けられた前記電極層間に電圧を付与すると変形する高分子アクチュエータ素子において、
片面あるいは両面に設けられた前記導電層の少なくとも一部が発熱体として機能し、発熱体となる部分の片面の前記導電層、あるいは発熱体となる部分の両面の各導電層に夫々、電流を流して発熱させるための回路部が接続され、発熱体となる部分の前記導電層には前記回路部が接続される基端部から先端部に向けて形成された導電片部が設けられ、前記導電片部は、前記基端部から前記先端部の方向に対し平面内にて直交する方向に間隔を空けて複数設けられ、各導電片部は、前記基端部よりも前記先端部側で電気的に接続されていることを特徴とするものである。
このように本発明では電解質層の表面に形成された少なくとも一部の導電層そのものを発熱体として機能させるため、発熱用の部材を他に設ける必要がなく、低コスト且つ小スペースにて効率良く高分子アクチュエータ素子を温めることができる。したがって、低温動作での高分子アクチュエータ素子のアクチュエータ特性を改善することができる。
また、発熱体となる部分の片面の前記導電層、あるいは発熱体となる部分の両面の各導電層に夫々、電流を流して発熱させるための回路部が接続されているため、適切に各導電層を発熱させることができる。
さらに、発熱体となる部分の前記導電層には前記回路部が接続される基端部から先端部に向けて形成された導電片部が設けられ、前記導電片部は、前記基端部から前記先端部の方向に対し平面内にて直交する方向に間隔を空けて複数設けられ、各導電片部は、前記基端部よりも前記先端部側で電気的に接続されているため、高分子アクチュエータ素子を広い範囲で暖めることができる。
また本発明では、発熱体は両面に設けられた各電極層であり、前記電極層間には、電解質層を介して対向する一対の前記電極層間に駆動電圧を印加して前記高分子アクチュエータ素子を駆動させるとともに、各電極層に電流を流して各電極層を発熱させるための回路部が接続されており、前記回路部により、各電極層の平面内にて電位勾配が形成されるとともに、前記電解質層を介して対向する一対の前記電極層間に均一な駆動電圧が印加される構成であることが好ましい。これにより、簡単な回路構成で、高分子アクチュエータ素子を暖めつつ高分子アクチュエータ素子を安定して駆動させることができる。
また本発明では、片面あるいは両面に形成された前記導電層は、前記電解質層の表面にて前記電極層と、前記電極層と分離して形成された第1の導電層とを有して形成されており、前記第1の導電層を発熱体として機能させる構成にできる。本発明では、第1の導電層は電極層と同じ材質で且つ同じ厚さで形成できるので、薄型で且つ低コストで、発熱機能を備える高分子アクチュエータ素子を形成できる。また、素子駆動用としての電極層と分離して発熱体を構成する第1の導電層を設けたことで、高分子アクチュエータ素子を安定して駆動させることができるとともに、高分子アクチュエータ素子を暖めることができる。
あるいは本発明は、電解質層と、前記電解質層の厚さ方向の両面に設けられた導電層とを有し、各導電層の一部あるいは全部が電極層であり、両面に設けられた前記電極層間に電圧を付与すると変形する高分子アクチュエータ素子において、
両面の前記導電層間の少なくとも一部が短絡しており、短絡した両面の前記導電層の部分が発熱体として機能することを特徴とするものである。これにより、高分子アクチュエータ素子を、低コストで且つ薄型化・小型化で効率良く暖めることができる。
本発明では、層間短絡部は、前記導電層と同じ材料で形成されることが好ましい。導電層以外の材料を必要とせず低コストで且つ簡単に層間短絡部を形成できる。
また本発明では、層間短絡部が前記電解質層の露出面に形成されていることが好ましい。これにより簡単に層間短絡部を形成することができる。
また本発明では、両面の前記電極層間が層間短絡部を介して短絡しており、前記層間短絡部は、給電部となる基端部よりも先端部側に形成されていることが好ましい。これにより電極層間を短絡させても、アクチュエータ特性の影響を小さくできる。また高分子アクチュエータ素子を広い範囲で暖めることができる。
また本発明では、複数の前記アクチュエータ素子が絶縁層を介して積層されており、各電解質層を介して対向する各導電層の間、及び、前記絶縁層を介して対向する前記導電層の間の少なくともいずれかが短絡している構成にできる。
また本発明では、両面の前記導電層には、前記電極層と、前記電極層と分離して形成された第2の導電層とが形成されており、両面の前記第2の導電層同士が短絡している構成にできる。この構成によれば、必要に応じて短絡させた第2の導電層間を通電させることができ発熱機能に対する制御性に優れた構造にできる。
また本発明では、両面の前記導電層が夫々、複数に分離されており、一方の面に形成された2以上の導電層と、他方の面に形成された2以上の導電層とが夫々、短絡して、2以上の発熱構造部を構成していてもよい。これにより、環境温度等に応じて、複数の発熱構造部のうち発熱させる発熱構造部を選択することができ発熱機能に対する制御性に優れた構造にできる。
上記において、各発熱構造部でのリーク電流量が異なる構成にできる。これにより、各発熱構造部での発熱量を変えることができ、発熱機能に対する制御性をより効果的に向上させることができる。
また本発明では、前記導電層の全体が前記電極層であり、前記電極層を発熱体とすることができる。より簡単な発熱構造を形成することができる。
また本発明における駆動装置は、上記のいずれかに記載された高分子アクチュエータ素子の基端部を支持し、前記高分子アクチュエータ素子の変形可能領域を備えることを特徴とするものである。
本発明では駆動装置の小型化・薄型化を促進でき且つ効率良く高分子アクチュエータ素子を暖めることができる。また本発明では、高分子アクチュータ素子の変位を低損失にでき、変位が大きく発生力が高い高分子アクチュエータ素子を用いて、例えば、被押圧部を押圧移動させることが可能になる。
本発明の駆動装置は、低コスト且つ小スペースで効率良く高分子アクチュエータ素子を暖めることができる。したがって、低温動作での高分子アクチュエータ素子のアクチュエータ特性を改善することができる。
(a)は、本発明の基本構造を説明するための参考例としての高分子アクチュエータ素子の非動作時の部分断面図、(b)は、高分子アクチュエータ素子が湾曲した状態を示す部分断面図、 参考例の高分子アクチュエータ素子の平面図、 本発明の一実施形態における高分子アクチュエータ素子の平面図、 本発明の一実施形態における高分子アクチュエータ素子を斜視的に示した模式図、 本発明の一実施形態における高分子アクチュエータ素子の平面図、 本発明の一実施形態における高分子アクチュエータ素子の平面図、 本発明の一実施形態における高分子アクチュエータ素子の側面図、 本発明の一実施形態における高分子アクチュエータ素子の側面図、 本発明の一実施形態における高分子アクチュエータ素子の上部導電層及び下部導電層の平面形態を示す模式図、 本発明の一実施形態における高分子アクチュエータ素子の側面図、 本発明の一実施形態における高分子アクチュエータ素子の平面図、 本発明の発熱構造部に対する制御系のブロック図、 本実施形態の高分子アクチュエータ素子を使用した駆動装置(ドット表示装置)の部分断面図。
以下、各図を用いて本発明における実施形態の高分子アクチュエータ素子の構造を説明する。各図において同じ符号が付けられた部分は同じ部分を示している。
図1(a)は、本発明の基本構造を説明するための参考例としての高分子アクチュエータ素子の非動作時の部分断面図、図1(b)は、高分子アクチュエータ素子が湾曲した状態を示す部分断面図であり、図2は、高分子アクチュエータ素子の平面図を示す。なお図2、図3、図5、図6はいずれも平面図である。
図1(a)に示すように、高分子アクチュエータ素子32は、電解質層33と、電解質層33の厚さ方向(Z)の両側表面に形成される上部電極層34、及び、下部電極層35を備えて構成される。
例えば、高分子アクチュエータ素子32は、イオン液体とベースポリマーを有する電解質層33と、カーボンナノチューブ等の導電性フィラー、イオン液体及びベースポリマーとを有する上部電極層34及び下部電極層35とを有して構成される。上部電極層34は電解質層33の図示上面側、下部電極層35は、電解質層33の図示下面側に形成される。
ベースポリマーとしては、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)や、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等を提示できる。この具体例では電解質層33内にイオン交換樹脂を含まないので、陽イオン及び陰イオンのどちらも自由に移動可能な状態となっている。
なお、電解質層33は、イオン交換樹脂と、塩を含有する分極性有機溶媒又はイオン液体である液状有機化合物とが含まれたものであってもよい。このとき、イオン交換樹脂は例えば、陽イオン交換樹脂である。これにより陰イオンが固定され、陽イオンが自由に移動可能となる。陽イオン交換樹脂としては、ポリエチレン、ポリスチレン、フッ素樹脂等の樹脂に、スルホン酸基、カルボキシル基等の官能基が導入されたものを好ましく使用できる。
高分子アクチュエータ素子32の基端部36は固定端部であり、高分子アクチュエータ素子32の基端部36は、固定支持部38にて固定支持されている。図1に示すように例えば、高分子アクチュエータ素子32は、片持ちで支持されている。そして両面の電極層34,35間に電圧を印加すると、図1(b)に示すように、電解質層33内のイオン移動などによって電解質層33の上下にて膨潤差が生じ、曲げ応力が発生して、高分子アクチュエータ素子32の自由端部である先端部37を湾曲変形させることができる。イオン移動で電極間に膨潤の差が生じる原理は一般に一義的ではないとされているが、代表的な原理要因の1つに、陽イオンと陰イオンのイオン半径の差で膨潤に差が生じることが知られている。
なお図1に示す固定支持部38は、電極層34,35と電気的に接続する接続部であることが好ましい。あるいは固定支持部38と各電極層34,35との間に配線基板等が配置される構成であってもよい。
図2に示すように、電解質層33(図1参照)の上面全体に上部電極層34が形成されている。下部電極層35も電解質層33の下面全体に形成されている。
図2に示すように上部電極層34には、発熱用の回路部39が接続されている。回路部39から上部電極層34に直接、電流を流すとジュール熱により上部電極層34を発熱させることができる。このように図2に示すでは、上部電極層34を発熱体として使用している。回路部39は直流回路であってもよいし交流回路であってもよい。
上記したように各電極層34,35は、例えば、カーボンナノチューブ等の導電性フィラーを含む構成であり、平面方向に電流を流すことでジュール熱により発熱させることが可能になっている。図2に示すように、回路部39の一方の端子を先端部37側に他方の端子部を基端部36側に接続することで、基端部36から先端部37に向けて広い範囲に電流を流すことができ、上部電極層34の全体を発熱させることができて好ましい。ただし図2に示す回路部39の接続構成は一例でありこれに限定されるものではない。
なお図2に示すでは上部電極層34を発熱体としたが下部電極層35に回路部39を接続して下部電極層35を発熱体として構成することもできる。
以下、上述の基本構造を有する本発明の実施の形態について説明する。
図3に示す実施形態では、上部電極層34(下部電極層35でもよい)には、基端部36から先端部37に向けて延出する複数の電極片部(導電片部)34a,34bが形成されている。各電極片部34a,34bは基端部36から先端部37の方向(Y)に対して平面内にて直交する方向(X)に間隔を空けて設けられる。そして各電極片部34a,34bの間が先端部37側で接続されて一体化している。図3に示すように、発熱用の回路部39が基端部36にて接続されているので、接続部34cが基端部36から離れた先端部37側に位置することで、上部電極層34の広い範囲を発熱させることができ、高分子アクチュエータ素子32を効率良く暖めることができる。接続部34cは図3に示すように、高分子アクチュエータ素子32の最先端位置(基端部36からY方向に最も離れた位置)に位置することがより好ましいが、接続部34cが、基端部36と先端部37間の途中位置でも、基端部36より先端部37側に位置させることで、上部電極層34の発熱領域を広げることができる。
本実施形態では図2、図3に示すように電解質層33の表面に形成される電極層34(あるいは電極層35)自体を発熱体として機能させているから、発熱用の部材を他に設けることが必要なく、低コストで且つ小スペースにて効率良く高分子アクチュエータ素子32を暖めることができる。したがって低温動作での高分子アクチュエータ素子32のアクチュエータ特性を改善することが可能である。
図4に示す実施形態では、上部電極層34と下部電極層35の双方を発熱体として構成したものである。図4は上部電極層34及び下部電極層35を斜視的に示した模式図である。
図4に示す実施形態の各電極層34,35は例えば図3と同様の形態であり、各電極層34,35の基端部36に発熱用の第1回路部39が夫々、接続されている。図4に示すように、例えば、第1回路部39のプラス極側を各電極層34,35のX1側に位置する電極片部34a,35aの基端部36に接続する。また、第1回路部39のマイナス極側を各電極層34,35のX2側に位置する電極片部34b,35bの基端部36に接続する。また図4に示すように、上部電極層34に接続される第1回路部39及び、下部電極層35に接続される第2回路部39では同じ例えば0.2Vの電位差を電極片部34a,35aの基端部36と、電極片部34b,35bの基端部36との間に印加している。なお、電極層34,35に大電流が流れると素子の破損に繋がるため、電極片部34a,35aの基端部36と、電極片部34b,35bの基端部36との間に印加する電圧を小さくし微小電流を流して各電極層34,35をジュール熱にて発熱させる。
図4に示すように、例えば、第2回路部40が各第1回路部39,39のマイナス極側に接続され、第2回路部40のプラス極とマイナス極間の電位差が例えば2Vとされている。第2回路部40にて設定される電位差は高分子アクチュエータ素子32を湾曲変形させる駆動電圧であり、各第1回路部39にて設定される電位差よりも大きく具体的には一桁程度大きくすることが好適である。
図4に示す第1回路部39及び第2回路部40からなる回路部を設けることで、例えば、下部電極層35の電極片部35bの基端部36を0Vとすれば、各電極片部35bの基端部36の電圧値を図4に示す値に設定できる。各電極層34,35が各電極片部間に平面的に発熱のための電流が流れるように微小な電位勾配を有しながら、一対の電極層34,35間では全体的に均一な電位差(2V)となっている。このように、各電極層34,35に微小電流を流しながら発熱させるとともに、一対の電極層34,35間全体に一定の電圧を印加することができる。図4により、簡単な回路構成にて、両面の電極層34,35を発熱させて高分子アクチュエータ素子32全体を効率良く暖めつつ、高分子アクチュエータ素子32を安定して駆動させることが出来る。
なお図4に示す回路部の構成は一例であり他の回路構成であってもよい。例えば第1回路部39と第2回路部40とを別々に設けることもできる。また第1回路部39と第2回路部40とを同時に駆動させてもよいし、別々に駆動可能な回路構成にすることも可能である。例えば高温環境下では発熱用の回路部を駆動させないように制御することも出来る。
図5には別の実施形態における、電解質層33の上面に形成された上部導電層42の平面形状を示す。
図5に示すように、上部導電層42は、素子駆動用の電圧を印加するための上部電極層46と、上部電極層46と分離された第1導電層41とを有して構成される。
図5に示すように、第1導電層41は、上部電極層46のX1側側面、X2側側面及びY1側側面に所定の間隔を空けて形成され、上部電極層46の周囲をY2側を除いて囲んだ形状となっている。
第1導電層41は上部電極層46と同じ材質である。すなわち電解質層33の上面側に上部導電層42を形成し、このとき、上部導電層42を2つの領域に分けて一方を上部電極層46、他方を第1導電層41とした。
図5に示すように第1導電層41の基端部41a,41aを夫々発熱用の回路部39に接続している。また上部電極層46の基端部46aは図5にて図示しない下部電極層との間で駆動電圧を付与するための回路部40に接続されている。
図5に示す第1導電層41を、上部電極層46と同じ材質で且つ同じ厚さで形成できるので、薄型で且つ低コストで、発熱機能を備える高分子アクチュエータ素子32を形成できる。また、素子駆動用としての上部電極層46と分離して発熱体を構成する第1導電層41を設けたことで、高分子アクチュエータ素子32を安定して駆動させることができるとともに、高分子アクチュエータ素子32を暖めることができる。図5に示す第1導電層41は、X1−X2方向に間隔を空けてY1−Y2方向に延びる複数の導電片部が先端で接続された形状であり、これにより、高分子アクチュエータ素子32を基端部から先端部の広い範囲にわたって暖めることができる。
図6は図5の変形例である。図5では、上部電極層46の外周に第1導電層41を形成したが、図6では、上部電極層46の内側に、上部電極層46と分離した第1導電層43を形成している。なお微小電流で十分に発熱効果を得るために図5,図6に示すように第1導電層41,43を細く且つ長い形状として抵抗値を上げることが好ましい。第1導電層41,43の形成領域に余裕があればミアンダ形状等で第1導電層41,43を形成することもできる。
図5,図6では上部導電層42側に上部電極層46と分離した第1導電層41,43を設けたが、電解質層33の下面に形成される下部導電層側に、あるいは、上部導電層及び下部導電層の双方に、電極層と分離した第1導電層を設ける形態にすることも可能である。
上記のように図2〜図4では、電解質層33の両面に形成される導電層全体を電極層34,35として構成している。そして、少なくも一方の電極層34,35を発熱体として機能させたものである。図2〜図4では素子自体の構造を従来と変える必要がないため低コストで簡単な発熱構造を形成することが可能になる。あるいは、図5,図6に示すように、電解質層33の両面に形成される導電層を電極層と第1導電層とに分離して、電極層以外の部分で発熱体を構成することも可能である。なお図5,図6の構成において、上部電極層46(あるいは下部電極層、又は双方)を第1導電層41,43とともに発熱体として構成することも可能である。例えば、かかる場合には、図1(a)に示す非動作時に、第1導電層41,43とともに、素子駆動用としての電極層を発熱体として使用して、高分子アクチュエータ素子32全体を満遍なく暖め、図1(b)に示す素子駆動時では、第1導電層41,43のみを発熱体として用い、各電極層は発熱させずに、素子に対して駆動電圧の供給だけを行うようにすれば、高分子アクチュエータ素子32の素子駆動をより効果的に安定したものにできるとともに素子駆動時に高分子アクチュエータ素子32を暖めることができる。
図7は、本発明の一実施形態における高分子アクチュエータ素子の非動作時の側面である。なお、図8、図10はいずれも側面である。
図7に示す実施形態では、図2と同様に、電解質層33の上下に形成された導電層全体が、素子駆動用の電圧を印加するための電極層34、35である。そして図7に示すように、上部電極層34及び下部電極層35間が短絡している。
図7に示すように、上部電極層34と下部電極層35間に層間短絡部44が形成され、上部電極層34と下部電極層35が短絡し、上部電極層34及び下部電極層35が発熱体として機能する。
図7に示すように、上部電極層34と下部電極層35間に接続された回路部45により層間短絡部44を介して上部電極層34と下部電極層35間に微小電流を流すことができジュール熱により上部電極層34及び下部電極層35の双方を発熱させることができる。図7に示すように、高分子アクチュエータ素子32の基端部は、素子駆動用の回路部が接続された給電部である。そして、層間短絡部44を図7のように、高分子アクチュエータ素子32の給電部である基端部36からできるだけ先端部37側に設けることで、高分子アクチュエータ素子32のアクチュエータ特性への影響を小さくすることができる。図8に示すように、層間短絡部44により、基端部36から最も離れた最先端位置51にて上部電極層34と下部電極層35間を短絡させることがより好適である。
図7に示す回路部45は、発熱用と素子駆動用とで兼用することができる。あるいは発熱用の回路部と素子駆動用の回路部とを分けることもできる。
また図7,図8に示す層間短絡部44は電極層34,35と同じ材料で形成されることが好適である。これにより電極層34,35以外の材料を必要とせず低コストで且つ簡単に層間短絡部44を形成することができる。
また、層間短絡部44の形状は特に限定されないが図7、図8に示すように微細な細長形状として形成される。このように細い層間短絡部44が、上部電極層34と下部電極層35の間に複数本あってもよい。
また図7,図8に示すように層間短絡部44は、電解質層33の露出面に形成されていることが好適である。層間短絡部44を電解質層33の内部に形成してもよいが、かかる場合、簡単且つ安定して層間短絡部44を形成することが難しく、またアクチュエータ特性への影響も懸念される。よって図7,図8に示すように、層間短絡部44を電解質層33の露出面に形成して電極層34,35間を短絡させることが好適である。
図9に示す実施形態には、電解質層33の上面に形成された上部導電層49及び電解質層33の下面に形成される下部導電層53の平面形状を図示している。図9に示すように、電解質層33の上面に形成された上部導電層49は、複数に分離して形成されている。このうち例えば、中央に形成された部分が上部電極層52を構成する。上部電極層52のX1−X2方向の両側に間隔を空けて第2導電層47,48が形成されている。
また図9に示すように、電解質層33の下面に形成される下部導電層53も、下部電極層54と、第2導電層55,56とに分離して形成されている。
図9に示す上側に形成された第2導電層47と、電解質層33を介して対向する下側に形成された第2導電層55とは短絡している。第2導電層47,55間の基端部側には夫々、発熱用の回路部70が接続されている。同様に、上側に形成された第2導電層48と、電解質層33を介して対向する下側に形成された第2導電層56とは短絡している。第2導電層48,56間の基端部側には発熱用の回路部70が接続されている。図9に示す実施形態では、電極層52,54間を短絡させていない。電極層52,54の基端部側には駆動電圧を印加するための回路部71が接続されている。
図9に示す実施形態では、必要に応じて短絡させた第2導電層間を通電して発熱させることができる。また電極層52,54間は短絡していないのでアクチュエータ特性への影響をより効果的に小さくできる。図9の実施形態では、例えば、高温環境下では、各第2導電層を発熱させず、低温環境下のみ発熱させることができる等、発熱機能に対する制御性に優れた形態にすることが可能である。また、図9では、各第2導電層47,48,55,56と電極層52,54とを同じ材質で且つ同じ厚さで形成できるので、薄型で且つ低コストで、発熱機能を備えるとともに安定したアクチュエータ特性を有する高分子アクチュエータ素子32を形成できる。
図9に示す実施形態では、電解質層33の上面及び下面に夫々、2つずつ第2導電層47,48,55,56を形成しているが、第2導電層は上面、下面に夫々1つずつでであってもよいし上下面の夫々に3つ以上形成されてもよい。
図10に示す実施形態では、2つの高分子アクチュエータ素子32,32が絶縁層50を介して積層されている。図10に示す構造では、絶縁層50の上側に形成された高分子アクチュエータ素子32の上部電極層34と下部電極層35間を層間短絡部44を介して短絡させている。なお図10の形態では、絶縁層50の上面側に配置された高分子アクチュエータ素子32の電極層34,35間、絶縁層50を介して対向する電極層34,35間、及び、絶縁層50の下面側に配置された高分子アクチュエータ素子32の電極層34,35間の少なくともいずれか1つを短絡させることが出来る。図10では、電極層間を短絡させる構成としたが図9の構成を用いて第2導電層間を短絡させる構成にすることも可能である。
図11に示す実施形態では、電解質層33の上面に形成された上部導電層60が複数の導電層61,62,63に分離して形成されている。同様に、電解質層33の下面に形成された下部導電層64が複数の導電層65,66,67に分離して形成されている。
この実施形態では、例えば、上下面の中央に位置する導電層62,66を素子駆動用の電極層(以下、電極層62,66という)としている。
図11に示す実施形態では、上面に形成された導電層61と下面に形成された導電層65間を短絡させて第1の発熱構造部68を形成し、上面に形成された導電層63と下面に形成された導電層67間を短絡させて第2の発熱構造部69を形成している。なお図9でも発熱構造部が2つ形成されている。
図11に示すように第1の発熱構造部68を構成する導電層61,65の幅寸法と、第2の発熱構造部69を構成する導電層63,67の幅寸法とが異なっている。よって、第1の発熱構造部68でのリーク電流量と、第2の発熱構造部69でのリーク電流量とを異ならせることができる。これにより、各発熱構造部68,69での発熱量を変えることができ、発熱機能に対する制御性をより効果的に向上させることができる。例えば環境温度に合わせて、発熱量の異なるいずれの発熱構造部68,69を発熱させるかを制御することが可能である。
以上のように、図7ないし図11に示す実施形態では、電解質層33を介して対向する両面の導電層の少なくとも一部を短絡させて発熱させる構造である。
以上説明した発熱体80(図2ないし図6で説明した片面あるいは両面の夫々の導電層を発熱体とした構成、図7ないし図11の両面の導電層間を短絡させて発熱体とした構成のどちらも含む)を、図12に示すように、制御部81に接続し、更に制御部81をモニタ部82に接続する。また図12の形態では、モニタ部82と高分子アクチュエータ素子32とを接続されている。なお、高分子アクチュエータ素子32を駆動させると必ず発熱体80も発熱してしまう構成には図12は適用できない。
本実施形態における発熱体80は、環境温度が低温になったときに動作させればよく、高分子アクチュエータ素子32の変位が十分に得られる高温の場合に動作させなくてもよい。高分子アクチュエータ素子32には、低温であると電極層間に電流が流れにくいため、高分子アクチュエータ素子32の駆動電流(ピーク電流)をモニタ部82でモニタすることで、制御部81にて発熱体80の動作を制御することができる。すなわち駆動電流の大きさを検出して、所定量よりも小さければ、制御部81にて発熱体80を起動させるための信号が出力されて発熱構造部が発熱される。あるいは、モニタ部82で高分子アクチュエータ素子32の変位量をモニタすることで、制御部81にて発熱体80の動作を制御することができる。すなわち、高分子アクチュエータ素子32の変位量が所定量よりも小さければ、制御部81にて発熱体80を起動させるための信号が出力されて発熱体80が発熱される。または、モニタ部82が感熱素子(温度計)83と接続されており、モニタ部82にて周囲温度を検出することで、制御部81にて発熱体80の動作を制御することができる。すなわち、環境温度が所定値よりも低い状態であれば、制御部81にて発熱体80を起動させるための信号が出力されて発熱体80が発熱される。なお感熱素子83とモニタ部82、高分子アクチュエータ素子32とモニタ部82は両方、接続された状態であっても、どちらか一方にのみ接続された状態であってもよい。
図1ないし図11に示した高分子アクチュエータ素子の構造は例えば次に説明する駆動装置に適用することができる。
図13には、本発明の高分子アクチュエータの駆動装置の一実施形態としてドット表示装置1の部分縦断面図が示されている。このドット表示装置1は視覚障害者に情報を与える点字セルとして使用される。図13は、通常、6個のドットで構成される点字のうち、1つのドットの部分を示す縦断面図である。
図13に示すように、ドット表示装置1は、下ケース10と上ケース20とが重ね合わされて薄型の筐体が構成される。図11に示すように下ケース10と上ケース20の間には所定の空間(変形可能領域)10b,20bが形成されている。
そして図13に示すように前記空間10b,20b内に高分子アクチュエータ素子32が配置される。
高分子アクチュエータ素子32の基端部36は、上ケース20に形成された上部押圧部25と、下ケース10に設けられた下部押圧部13により挟まれて固定される。なお下部押圧部13は弾性部12と一体に接続されている。
また図13に示すように、基端部36と上部押圧部25の間には上部配線板90が設けられている。上部配線板90と高分子アクチュエータ素子32の上部電極層34(図1等参照)とは電気的に接続されている。また、基端部36と下部押圧部13との間には下部配線板85が設けられる。下部配線板85と高分子アクチュエータ素子32の下部電極層35(図1等参照)とは電気的に接続されている。
図13に示すように、上ケース20に穴21が形成され、その穴21に突出部材31が設けられている。突出部材31は、突出方向であるZ1方向に向く先端部が曲面形状の接触部31aであり、退行方向であるZ2方向に向く基端部が突出押圧力を受ける被押圧部31bである。
図13に示す実線の高分子アクチュエータ素子32は、非動作状態である。このとき、例えば、高分子アクチュエータ素子32の自由端である先端部37は、突出部材31の被押圧部31bに接触した状態となっている。
高分子アクチュエータ素子32には図2ないし図11に示すいずれかの発熱体を備える構成を適用できる。図13に示す実線の非動作時に、発熱体となる部分を発熱させることができ、これにより効果的に、高分子アクチュエータ素子32を暖めることができる。また、図13に示すように、高分子アクチュエータ素子32の電極層34,35に電圧を印加して、高分子アクチュエータ素子32の先端部37を上方に湾曲変形させ、突出部材31を押圧しながら点線に示すように上方に移動させる際にも、発熱体となる部分を発熱させることができ、高分子アクチュエータ素子32を暖めることが出来る。どの時点で、高分子アクチュエータ素子32を暖めるかを任意に決定できる。
図13に示すドット表示装置1に本実施形態の高分子アクチュエータ素子32を使用することで、ドット表示装置1の使用環境が低温である場合に、発熱体となる導電層を発熱させて、高分子アクチュエータ素子32を暖めることができる。よって低温環境での高分子アクチュエータ素子32のアクチュエータ特性を改善できる。特に、本実施形態では、高分子アクチュエータ素子32の電解質層33の上下面に形成された導電層の少なくとも一部を発熱体とした構造であるから、従来の高分子アクチュエータ素子に対して厚さが厚くなる等の問題は生じず、ドット表示装置1の小型化・薄型化に適切に対応できる。しかも、高分子アクチュエータ素子32を構成する導電層自体を発熱体として用いているから、高分子アクチュエータ素子32を効率良く暖めることができる。よって、高分子アクチュエータ素子から空間を介して離れた位置に発熱装置を設置するような場合に比べて小スペース化に対応でき、且つ効率良く高分子アクチュエータ素子32を暖めることが可能である。
本実施形態のアクチュエータ素子32は、点字用のドット表示装置1以外の駆動装置にも適用できる。
1 ドット表示装置
10 下ケース
10b、20b 空間(変形可能領域)
20 上ケース
31 突出部材
31b 被押圧部
32 高分子アクチュエータ素子
33 電解質層
34、35、46、52、54 電極層
34a、34b、35a、35b 電極片部
36 基端部
37 先端部
39、40、70、71 回路部
41、43 第1導電層
42、49、60 上部導電層
44 層間短絡部
47、48、55、56 第2導電層
50 絶縁層
61〜63、65〜67 導電層
64 下部導電層
68、69 発熱構造部
80 発熱体
81制御部
82 モニタ部
83 感熱素子

Claims (13)

  1. 電解質層と、前記電解質層の厚さ方向の両面に設けられた導電層とを有し、各導電層の一部あるいは全部が電極層であり、両面に設けられた前記電極層間に電圧を付与すると変形する高分子アクチュエータ素子において、
    片面あるいは両面に設けられた前記導電層の少なくとも一部が発熱体として機能し、発熱体となる部分の片面の前記導電層、あるいは発熱体となる部分の両面の各導電層に夫々、電流を流して発熱させるための回路部が接続され、発熱体となる部分の前記導電層には前記回路部が接続される基端部から先端部に向けて形成された導電片部が設けられ、前記導電片部は、前記基端部から前記先端部の方向に対し平面内にて直交する方向に間隔を空けて複数設けられ、各導電片部は、前記基端部よりも前記先端部側で電気的に接続されていることを特徴とする高分子アクチュエータ素子。
  2. 発熱体は両面に設けられた各電極層であり、前記電極層間には、前記電解質層を介して対向する一対の前記電極層間に駆動電圧を印加して前記高分子アクチュエータ素子を駆動させるとともに、各電極層に電流を流して各電極層を発熱させるための回路部が接続されており、前記回路部により、各電極層の平面内にて電位勾配が形成されるとともに、前記電解質層を介して対向する一対の前記電極層間に均一な駆動電圧が印加される請求項記載の高分子アクチュエータ素子。
  3. 片面あるいは両面に形成された前記導電層は、前記電解質層の表面にて前記電極層と、前記電極層と分離して形成された第1の導電層とを有して形成されており、前記第1の導電層を発熱体として機能させる請求項記載の高分子アクチュエータ素子。
  4. 電解質層と、前記電解質層の厚さ方向の両面に設けられた導電層とを有し、各導電層の一部あるいは全部が電極層であり、両面に設けられた前記電極層間に電圧を付与すると変形する高分子アクチュエータ素子において、
    両面の前記導電層間の少なくとも一部が短絡しており、短絡した両面の前記導電層の部分が発熱体として機能することを特徴とする高分子アクチュエータ素子。
  5. 層間短絡部は、前記導電層と同じ材料で形成される請求項記載の高分子アクチュエータ素子。
  6. 層間短絡部が前記電解質層の露出面に形成されている請求項4又は5に記載の高分子アクチュエータ素子。
  7. 両面の前記電極層間が層間短絡部を介して短絡しており、前記層間短絡部は、給電部となる基端部よりも先端部側に形成されている請求項4ないし6のいずれか1項に記載の高分子アクチュエータ素子。
  8. 複数の前記アクチュエータ素子が絶縁層を介して積層されており、各電解質層を介して対向する各導電層の間、及び、前記絶縁層を介して対向する前記導電層の間の少なくともいずれかが短絡している請求項4ないし7のいずれか1項に記載の高分子アクチュエータ素子。
  9. 両面の前記導電層には、前記電極層と、前記電極層と分離して形成された第2の導電層とが形成されており、両面の前記第2の導電層同士が短絡している請求項4ないし8のいずれか1項に記載の高分子アクチュエータ素子。
  10. 両面の前記導電層が夫々、複数に分離されており、一方の面に形成された2以上の導電層と、他方の面に形成された2以上の導電層とが夫々、短絡して、2以上の発熱構造部を構成している請求項4ないし9のいずれか1項に記載の高分子アクチュエータ素子。
  11. 各発熱構造部でのリーク電流量が異なる請求項10記載の高分子アクチュエータ素子。
  12. 前記導電層の全体が前記電極層であり、前記電極層を発熱体とした請求項1、2、4ないし8のいずれか1項に記載の高分子アクチュエータ素子。
  13. 請求項1ないし12のいずれか1項に記載された高分子アクチュエータ素子の基端部を支持し、前記高分子アクチュエータ素子の変形可能領域を備えることを特徴とする駆動装置。
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