JP5559408B1 - カメラシュー - Google Patents

Abstract

【課題】
本発明は、リング式三脚座を有する望遠レンズを三脚に搭載して撮影する場合でも、水平測定が容易であり、またレンズ交換に伴う三脚への着脱も容易にできるカメラシューを提供することを課題とする。
【解決手段】
上記課題を解決するため本発明は次のような構成を採用した。
撮影者から見てカメラの前面に水準器を表示させるため水準器を装備したカメラシューを装着し雲台にはカメラシューベースを装着することで容易に水平確認も着脱もできる構成とした。
【選択図】 図１

Description

本発明は、写真撮影用カメラシューに関するものである。

従来、カメラを固定する三脚の雲台の多くには水平計測ができる水準器を搭載している。そして大型の望遠レンズを使用する場合重量があるためカメラを取り付けた状態でバランスが取れるようレンズ本体にリング式三脚座を備えておりこの三脚座を雲台に固定することで安定する。この時撮影者から見てカメラは雲台より随分手前に存在することになる。
この理由で雲台に搭載している水準器ではカメラやレンズ本体の裏側になり撮影者が水準器を確認するだけでも困難である。また縦位置撮影のとき、カメラとレンズは一体で回転するため雲台に搭載されている水準器は全く機能しないのである。

特開平5-150352 特開2002-72345（Ｐ2002-72345Ａ）

本発明は、リング式三脚座を有する望遠レンズを三脚に搭載して撮影する場合でも水平測定が容易にできるカメラシューを提供することを課題とする。

上記課題を解決するため本発明は次のような構成を採用した。
請求項1の発明では、カメラシューに水準器を取り付けた。

請求項2の発明では、水準器として矩形リング状をなし、各辺の中央部は外側に湾曲した溝を有する透明な基体と、基体の溝の開口部側の面に接着された不透明な背板とを備え、溝と背板により形成される矩形リング状の空洞部に液体と気泡を封入し、また溝の外側の側壁の断面形状は円弧状に形成した水準器を用いた。

請求項3の発明では、内部に光源を装備し、光の進む光軸上にある水準器の背板の中央部に開口を設け、同様に水準器の基体表面の中央にディンプルを形成しこの凹みの面を利用し光を基体周辺に反射できる構成とし、反射効率を高めるため反射膜を内部側に向け外部より貼付けた。

本発明によりカメラシューをカメラに常備された状態にあれば、三脚使用時でも撮影 者の前面に水準器が出現しているため水平の確認が容易である。

請求項2の発明によれば水準器を一台装備するだけで横位置及び縦位置撮影の水平測定確認ができ従来の横位置用及び縦位置用の二台の水準器は不要である。

請求項3の発明によれば、照明設備を備えているため薄暮でも夜間においても水準器内を明るく照らし水平測定できるので横位置及び縦位置撮影において水平で正確な写真を撮ることができる。

本発明の第一の実施形態を示す分解図 本発明の第二の実施形態を示す分解図 図2に示す水準器の斜視図 同水準器の完成した状態の斜視図 同水準器の正面図 同水準器の断面図 本発明のカメラシューに使用する水準器の他の実施形態を示す斜視図 同部分断面図 本発明のカメラシューの使用状態を示す斜視図 本発明のカメラシューを使ったカメラにリング式三脚座を持つ望遠レンズでの使用状態を示す斜視図。

以下、本発明の第一実施形態について図1を用いて具体的に説明する。
1はカメラシュー本体で、金属或はプラスチック、カーボン樹脂などで構成される。
2は横位置用の水準器で3は縦位置用の水準器であり撮影者に対向するよう設置する。
4はカメラシュー本体1と、（図示していない）カメラを一体に固定する留め具、
5はクイックシューベースであり
6はカメラシュー1をクイックシューベース5に固定する留め具である。

第二の実施形態について図2を用いて具体的に説明する。
7は水準器であり、
10は電池である。
13は光源であり9は光源13搭載の照明基盤である。
8は照明用スイッチである。
11は電池10と照明基盤9とスイッチ8を接続する配線を通すための開口である。
12は水準器7を留める螺子を示す。
次に、水準器7の構造について以下詳しく説明する。
図３では、101は水準器の基体で、透明性を有しているポリカーボネイト樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂などで構成される。
102は背板で、不透明な樹脂で構成される。
103は基体101に形成された矩形リング状の溝で、各辺103Ａ、103Ｂ、103Ｃ、103Ｄから成る。
104は溝の一辺である103Ａから基体１の側面上部までに貫通している液体、気泡注入孔である。
105は溝103の形成後残った島状部である。
106Ａ、106Ｂ、106Ｃ、106Ｄは目印で、水平計測時において気泡位置を明確に指示するため、溝の各辺103Ａ、103Ｂ、103Ｃ、103Ｄの中央部に一定の間隔を置き二箇所の線を入れ、この線は、開口部の端部から細い溝を切り不透明な樹脂をこの溝に充填して形成したものである。
図４は完成図であり、107は液体で、無色透明なものが望ましいが、デザイン上の好 みに応じて、有色透明のものや、有色不透明のものを使用することもできる。
108は気泡である。
図５は水準器の正面図を示す。
図５では、気泡108が辺103Ａの上辺にあり目印106Ａの中に納まった状態を示している。この状態が測定対象物が正確に水平であることを示している。
図６は図５のイ−ロ断面図である。
この水準器は図のように立てた状態で使用する。
図の103Ａは溝で、外側の側壁の断面形状が円弧状に形成していることを示している。この形状により水準器の測定対象面が変更されても、液体107の中を移動する気泡108は速やかに移動できる。また、図では最上部の位置に気泡が円弧状の側壁前部に出現することで視認性を高めている。

図７は、カメラシューに使用する水準器の詳細を示し、これを具体的に説明する。
13は光源を示し、14は水準器の気泡であるが図3に示す気泡108と同一である。
15は背板102に設けた照明用開口で、光源13の光を水準器内へ導入するためのものである。
16はディンプルで、水準器の基体正面中央に形成する。
17は電源用配線である。

図８は、カメラシューの部分断面図でこれを具体的に説明する。
18は反射膜を示し、これは光源13から出た光が背板102の照明用開口15から基体101の中を通過し水準器7内の中央に形成されたディンプル面に当たる。このディンプル面に当たる光を内部周辺に反射できるように反射膜18を外部から接着しているため光は効率よく基体内周辺に拡散し明るくなる。
19は水準器の液体であるが図3に示す液体107と同一である。

図９は、本発明のカメラシューの使用状態を示し、20はカメラ本体、21は三脚、22は雲台で23はレンズである。図のような普通レンズでの撮影時でも水準器は撮影者の前面に在り、ここから雲台を立てて縦位置撮影に移行しても水平測定ができる。

図１０は、本発明のカメラシューを使ったカメラにリング式三脚座付き望遠レンズを装着した場合の使用状態を示し、これを具体的に説明する。
24は超望遠レンズで、25はリング式三脚座である。この三脚座にスペアカメラシュー26を装着することで、レンズ交換時の着脱を容易にしている。また、横位置及び縦位置撮影のときカメラ20を時計回りでも反時計回りに回転する場合でもカメラ20の水準器が撮影者の前面にあるため三脚とカメラの位置関係に関らず水平測定の確認が容易にできる。

カメラを三脚に固定して撮影する場合

1 カメラシュー本体
2 横位置用水準器
3 縦位置用水準器
4 カメラ固定留め具
5 クイックシューベース
6 カメラシュー固定ハンドル
7 水準器
101 基体
102 背板
103 溝（103Ａ・103Ｂ・103Ｃ・103Ｄ）
104 液体及び気泡注入孔
105 島
106 目印（106Ａ・106Ｂ・106Ｃ・106Ｄ）
107 液体
108 気泡
8 照明用スイッチ
9 照明基盤
10 配線用開口
11 乾電池
12 螺子
13 光源
14 気泡
15 照明用開口
16 ディンプル
17 電源用配線
18 反射膜
19 液体
20 カメラ本体
21 三脚
22 雲台
23 レンズ
24 望遠レンズ
25 リング式三脚座
26 スペアカメラシュー

Claims (3)

1. 雲台に取り付けられるカメラシューベースに着脱容易に構成され、カメラの底部に固定して使用されるカメラシューであって、撮影者と対向する面に水準器を装備したカメラシュー。
2. 水準器として矩形リング状をなし、各辺の中央部は外側に湾曲した溝を有する透明な基体と、基体の溝の開口部側の面に接着された不透明な背板とを備え、溝と背板により形成される矩形リング状の空洞部に液体と気泡を封入し、また溝の外側の側壁の断面形状は円弧状に形成した水準器を用いた請求項１記載のカメラシュー。
3. 内部に光源を装備し、光の進む光軸上にある水準器の背板の中央部に開口を設け、同様に水準器の基体表面の中央にディンプルを形成しこの凹みの面を利用し光を基体周辺に反射できる構成とし、反射効率を高めるため反射膜を内部側に向け外部より貼付けた請求項２記載のカメラシュー。

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