以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<画像形成装置の断面図>
図1(a)は、本実施例に適用されるオプション装置を3以上接続可能な画像形成装置の構成を示す断面図である。画像形成装置本体100が、3以上のオプション給紙装置を装着している様子を示している。
まず、全体構成を説明する。画像形成装置本体100は、4個の像担持体である感光体1(1a〜1d)を有している。夫々の感光体1a〜1dの周囲には、感光体表面を一様に帯電する帯電手段2(2a〜2d)、画像情報に基づいてレーザービームを照射し感光体上に静電潜像を形成する露光手段3(3a〜3d)が配置されている。また、静電潜像にトナーを付着させてトナー像として顕像化する現像手段4(4a〜4d)、感光体上のトナー像を用紙に転写させる転写部材5(5a〜5d)も配置されている。また、転写後の感光体表面に残留した転写後トナーを除去するクリーニング手段6(6a〜6d)等が配設されている。これら画像形成過程で動作する各部材のことをまとめて画像形成部と呼ぶ。ここで、感光体1と帯電手段2、現像手段4、クリーニング手段6は一体的にカートリッジ化され、プロセスカートリッジ7(7a〜7d)を形成している。
給送部20a〜20eから給送された用紙は、搬送ベルトで構成した搬送手段9によって上記画像形成部へ搬送される。そして、用紙上に、各色のトナー像が順次転写されて多色画像が形成された後、定着手段10で加熱定着されて排出ローラ対11によって排紙トレイ12に排出される。
オプション給紙装置101、102、103、104は夫々、オプション給送部20b、20c、20d、20eを備えている。
オプション給紙装置から用紙を給紙して画像形成する場合には、オプション給紙装置のピックアップローラ21b、21c、21d、21eおよび分離搬送ローラ22b、22c、22d、23eによって一枚ずつ用紙が分離給送される。そして、給紙された用紙は、オプションカセット搬送ローラ23b、23c、23d、23eで搬送し、搬送センサ24b、24c、24d、24eで記録紙を検知し、さらに搬送ローラ23a、レジストローラ8によって搬送手段9に搬送される。また、図示していないものの、各オプション給紙装置は、夫々の給送部に記録紙が存在しているかどうかを検知する紙有無センサも有している。
<画像形成装置の機能ブロック図>
以下、図2の画像形成装置の機能構成を示すブロック図を、図1における構成要素と合わせて説明していく。
まず、画像形成部(例えば図2(a)の31)について説明する。像担持体としての感光体1はその両端部をフランジによって回転自在に支持しており、一方の端部に図示しない駆動モータから駆動力を伝達することにより、図に対して反時計回りに回転駆動される。
各帯電手段2は、ローラ状に形成された導電性のローラで、これを感光体1表面に当接させると共に、図示しない電源によって帯電バイアス電圧を印加することにより、感光体1表面を一様に帯電させる。露光手段3はポリゴンミラーを有する。図示しないレーザーダイオードから画像信号に対応する画像光が照射され、ポリゴンミラーはそれを走査する。
現像手段4は、夫々ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色のトナーを収納したトナー収納部4a1〜4d1、感光体表面に隣接し、図示しない駆動部により回転駆動される。またそれと共に、図示しない現像バイアス電源により現像バイアス電圧を印可することにより現像を行う現像ローラ4a2〜4d2等から構成される。
また、後述する転写搬送ベルト9の内側には、4個の感光体1a〜1dに対向して、転写搬送ベルト9に当接する転写部材5a〜5dが夫々併設されている。これら転写部材5a〜5dは図示しない転写バイアス用電源で接続されている。そして、転写部材5a〜5dから正極性の電化が転写搬送ベルト9を介して用紙に印加され、この電界により感光体1に接触中の用紙に、感光体1上の負極性の各色トナー像が順次転写され、多色画像が形成される。
用紙搬送部(図2の32)について説明する。上述したように、給送部20a〜20eより給送された用紙は、搬送手段8、9によって画像形成領域に搬送される。搬送手段9を構成する記録材担持体としての転写搬送ベルトは、駆動ローラ9aと従動コロ9b,9cで張架支持され、全ての感光体1a〜1dに対向して配設されている。
転写搬送ベルト9は、感光体1に対向する外周面に用紙を静電吸着して上記感光体1に用紙を接触させるべく、駆動ローラ9aによって循環移動する。これにより用紙は転写搬送ベルト9により転写位置まで搬送され、感光体1上のトナー像が転写される。
また、転写搬送ベルト9の最上流位置には、該ベルト9と共に用紙を挟持し、かつ用紙をベルト9に吸着させる吸着ローラ9eが配設されている。
用紙の搬送に際しては、前記吸着ローラ9eに電圧を印加することで、対向している設置された従動コロ9cとの間に電界を形成し、転写搬送ベルト9及び用紙の間に誘電分極を発生させて両者に静電吸着力を生じさせるようになっている。
定着部(図2の33)について説明する。定着手段10は、用紙上に形成した画像に熱及び圧力を加えてトナー像を定着させるものであり、定着ベルト10aと弾性加圧ローラ10bとを有している。弾性加圧ローラ10bは定着ベルト10aを挟み、ベルトガイド部材と所定の圧接力をもって所定幅の定着ニップ部を形成している。
定着ニップ部が所定の温度に立ち上がって温調された状態において、画像形成部から搬送された未定着トナー画像が形成された用紙が定着ニップ部に突入する。より具体的には、定着ベルト10aと弾性加圧ローラ10bとの間に画像面が上向き、即ち定着ベルト面に対向して導入され、定着ニップ部において画像面が定着ベルト10aの外面に密着して定着ベルト10aと一緒に定着ニップ部を挟持搬送されていく。
この定着ニップ部を定着ベルト10aと一緒に用紙が挟持搬送されていく過程において、定着ベルト10aで加熱され、用紙上の未定着トナー画像が加熱定着される。
また排紙部11(図2の34)について説明する。定着部10から搬送された用紙は、排紙トレイ12に排紙され、積載する。
本体制御部30は、例えば、図2(a)の例ではマイクロコンピュータ(図1の制御CPU200)で構成される。勿論、図1の制御CPU200と、他のASICが協働することで、本体制御部30を構成しても良いし、或いは、ASICのみで本体制御部30を構成しても良い。つまり、以下の説明において本体制御部30や制御CPU200を処理の主体として記載する場合、必ずしもそれに限定されるわけではないことをここで付け加えておく。
本体制御部30は、PCなどの外部機器110から、通信インタフェースを介して送信されてくる印刷画像データを受信したり、画像形成装置の状態をPCなどの外部機器110へ送信する。
また本体制御部30は、前述した給送部20aに対して記録紙の給送制御を行って記録紙の給送指示の他、各種制御指示を行う指示手段として機能する。また、本体制御部30は、前述した画像形成部31に対してレーザ駆動や高圧駆動などの電子写真プロセスを制御して画像を形成し、前述した用紙搬送部32に対して画像形成部に記録紙を搬送させトナー画像形成させる。また、本体制御部30は、前述した定着部33に対して定着温度を制御して記録紙のトナー画像を加熱定着させ、前述した排紙部34に対して記録紙の排出搬送を制御して印刷された記録紙を排出する。そして、これら給送から排紙までの一連のオプション装置による記録紙の移動制御の一部或いは全てを搬送制御と呼ぶ。
また、画像形成装置本体100には、本体制御部30と接続された表示操作パネル35を有しており、ユーザからの操作を受付けたり、ユーザにメッセージを報知したりする。
オプション給紙装置101〜104には、オプション制御部40があり、具体的にはマイクロコンピュータ(図2の制御CPU210、220、230,240)で構成される。オプション制御部40は、シリアルインタフェースで本体制御部30と通信しながら、前述した給送部20b,20c,20d,20eに対して記録紙の給送制御を行って記録紙の給送を行い、画像形成装置本体へ記録紙を移動させる。
<画像形成装置本体とオプション装置との通信インタフェース>
再び図1の説明に戻る。図1は、画像形成装置本体100と各オプション装置との通信インタフェースを説明する図でもある。
オプション給紙装置101、102、103及び104の夫々は、制御CPU(210〜240)、スイッチ(215〜245)を少なくとも備える。
画像形成装置本体100の制御CPU200と、オプション給紙装置の制御CPU210、220、230、240はカスケード(縦続/直列)接続されている。また図1に示されるように、共通のシリアル通信線で通信を行なえるようになっている。
インタフェース信号としては、通信の同期を取るためのクロック信号(以下、「CLK信号」とも称する)として、制御CPU200側がCLK送信信号201を出力する。他方、制御CPU210、220、230、240側が、CLK送信信号201をCLK受信信号211、221、231、241として入力する。
また、画像形成装置本体からオプション給紙装置へ送信するコマンド信号(以下、「CMD信号」とも称する)として、制御CPU200側がCMD送信信号202を出力する。他方、制御CPU210、220、230、240側がCMD送信信号202をCMD受信信号212、222、232、242として入力する。
また、オプション給紙装置から画像形成装置本体で送信(返信)するステータス信号(以下、「STS信号」とも称する)として、制御CPU200側がSTS受信信号203を入力する。他方、制御CPU210、220、230、240側は、制御CPU200側にSTS受信信号203として入力されるSTS送信信号213、223、233、243を出力する。
CMD受信信号212、222、232、242は、オプション給紙装置内で2つの信号に分岐する。1つは、コマンド割込み信号(以下、「CMD割込み信号」とも称する)214、224、234、244である。もう一つは、CMD受信信号である。制御CPU210、220、230、240の割込みポートに入力され、この信号がLowレベルになったら割り込みを発生させる設定をしておく。
また、スイッチ215、225、235、245は、カスケード接続された制御CPU210、220、230、240の通信接続状態(接続もしくは非接続)を切替えることができる。
スイッチを切替えながら、オプション給紙装置101、102、103、104とCMD信号のヤリトリを順次行い、夫々のオプション給紙装置に個別のID(オプション装置識別子とも呼ぶ)を付加する方法について以下説明する。
電源投入時は、全てのオプション給紙装置は、IDが未登録(未設定)の状態であり、この場合には、各オプション給紙装置はCMD信号が入力されないように夫々のスイッチを非接続状態(OFF状態)にしておく。つまり、スイッチ215、225、235、245とも非接続状態となっている。
ここで、画像形成装置本体100は、ID=1を指定するコマンドをCMD信号にて送信する。オプション給紙装置101のみこのコマンドを受信でき、オプション給紙装置102,103,104は全てのスイッチが非接続状態のためコマンドの受信ができない。
オプション装置101は、識別子が未登録(未設定)の状態で、ID=1の指定コマンドを受信したことをもって、自身のID=1を記憶し、スイッチ215を接続になるように切り替える。そして、STS信号でID=1を登録した旨を画像形成装置本体100へ送信(返信)する。
画像形成装置本体100は、STS信号でオプション給紙装置101がID=1で登録されたことを確認したら、次に、ID=2を指定するコマンドを送信する。
現在のスイッチ状態だと、先にスイッチ215を接続状態にしたので、オプション給紙装置101とオプション102がこのコマンドを受信できる。
オプション給紙装置101は、すでに自身のIDを記憶済(設定済み)みなので、新たなID登録コマンドは無視する。
一方オプション装置102は、識別子が未登録の状態で、ID=2の指定コマンドを受信したので、自身のID=2を記憶し、スイッチ225を接続になるように切り替える。また、STS信号でID=2を登録した旨を画像形成装置本体100へ送信(返信)する。
そして以降では、スイッチ225,235を順次接続状態にしていき、オプション装置103にはID=3を登録し、オプション装置104にはID=4を登録する。
<オプション装置の一括駆動様子>
図3は、画像形成装置において、どの複数のオプション装置を1度にまとめて指示し駆動させているかを説明する為の図である。なお符号を省略してあるが、図1と同様の符号が割り当てられるものとする。
図3(a)は、オプション給紙装置101の給送部20bより記録紙を給送している断面図であり、太線が給送している記録紙を意味している。複数のオプション給紙装置のうち、オプション給紙装置101のみ搬送駆動している。
図3(b)では、複数のオプション給紙装置のうち、オプション給紙装置101と102が搬送駆動している。
図3(c)では、複数のオプション給紙装置のうち、オプション給紙装置101、102、103が搬送駆動している。
図3(d)は、オプション給紙装置の全てであるオプション給紙装置101、102、103、104が搬送駆動している。
本実施例では、上に説明したような、オプション給紙装置の搬送駆動を、搬送指示コマンドにどのオプション給紙装置を駆動させるかの識別子を付加して行う。識別子の付加のさせかたは下記の表1のようになる。
図3(a)の場合には、画像形成装置本体100は、ID=1で搬送関係のコマンド(たとえば、搬送モータ駆動、搬送モータ停止、搬送モータ速度変更)を指示する。
図3(d)の場合には、画像形成装置本体100は、ID=0のブロードキャスト番号で搬送関係のコマンド(たとえば、搬送モータ駆動、搬送モータ停止、搬送モータ速度変更)を各オプション給紙装置が同時に同期をとって搬送させる。これにより、オプション給紙装置101,102,103,104に跨った記録紙は、装置間で引っ張りや突っ込みなどの問題無しに、安定した搬送が行える。
図3(b)や図3(c)のように、複数のオプション給紙装置のうち、2つの装置だけや3つの装置だけといった場合には、同期を優先すると、すべてのオプション装置を指定するブロードキャスト番号指定となってしまう。しかし、図3(b)のオプション装置103,104および図3(c)のオプション装置104は搬送には無関係なのに同期させて搬送モータを回すことになって、無駄な電力を消費してしまうという問題がある。
一方、無駄な電力の消費を抑えることを優先すると、ブロードキャスト番号指定ではなく個別の識別子指定となり、図3(b)ではオプション給紙装置101、102と順次通信することになる。また、図3(c)ではオプション給紙装置101、102、103と順次通信することとなる。しかし、この順次通信では、各通信のタイムラグが存在し、搬送の同期がとれず、特に搬送速度が高速になると、装置間で引っ張りや突っ込みなどの問題が発生し、最悪ジャムになってしまうという問題が発生し得る。
そこで、本実施例では、図3(b)や図3(c)のように、オプション装置のうち、記録紙が跨って搬送されるオプション装置をひとまとまりのグループとする。そして、このグループにグループ識別子を割り当て、グループ化されたオプション装置をグループ識別子を付加したコマンドにより同時に動作させるように工夫した。言い換えれば、グループ識別子を付加したコマンドにより、グループを形成する複数のオプション装置と同時に通信(以下、グループキャストとも称する)ができるように工夫した。なお、グループ化されるオプション装置は、全オプション装置数未満で2以上のオプション装置となる。
このグループ化について、より具体的に説明する。図3(b)では、オプション給紙装置101と102をグループ化してID=6をこのグループに割り付け、図3(c)ではオプション給紙装置101と102と103をグループ化してID=7をこのグループに割り付ける。この’6’や’7’のように、全オプション装置数未満で2以上のオプション装置を駆動させ記録媒体を搬送させる場合に指示する識別子に相当する。
<各種通信タイムチャート>
図4は、実施例1における画像形成装置の通信タイムチャートである。以下、具体的に説明する。
図4(a)はオプション装置に個別に通信する場合のタイムチャートである。オプション給紙装置101、102、103、104は通信開始前から、CMD割込み信号214、224、234、244の割込みを許可状態にしている。
画像形成装置本体100は、CMD信号202をLowにして通信を開始する。するとオプション給紙装置101、102、103、104は、CMD割込み信号214、224、234、244にて割込みが発生するので、通信開始であると判断する。
そして各オプション装置は、通信が開始されたと判断した場合、装置の搬送センサと紙有無センサの情報を返信すべくセンサステータス送信の準備と、コマンド受信の準備を行い、STS信号213、223、233、243をLowレベルにする。
画像形成装置本体100は、CLKに同期させてコマンドデータをCMD信号で送出するとともに、オプション装置からのセンサ情報をステータスデータをSTS信号で受信する。
一方、CPU200によるCMD信号の送出と同時に、オプション給紙装置は、CLKに同期して、コマンドデータをCMD信号で受信すると共に、ステータスデータをSTS信号で送信する。
各オプション装置から出力されているステータスデータSTS信号が図4(a)中の点線枠401、402で示されている。401、402では、各オプション装置から、順次ビット単位のビットデータが応答されている。CPU200側のSTS信号203は、各オプション装置のSTS信号出力を負論理のORゲート(WiredOR接続)を介して入力する。例えば、STS信号213の出力がなされている場合には、他のSTS信号223、233、243の出力はHighとなっている。そして、STS信号203の内訳が図4(a)中の403に示されている。
また、この実施例では、8bitデータの通信2回行い16bitのデータを得る。コマンドデータとステータスデータの何れも2回の8bit通信で得られる16bitデータを1つの単位としている。コマンドデータは、16bitとして、図4に示されるようにIDとコマンド内容とパリティビット(P)で構成される。8bit2回の送受信が完了したら、オプション給紙装置は、パリティチェック後に、コマンドデータ404に付加されているID405が自身のIDと同じかどうか判断する。
図4(a)のタイムチャート例では、STS信号233が応答されていることにも表れているように、ID=3を付加したコマンドで、オプション給紙装置103へのコマンド対象例が示されている。
対象外のオプション装置101、102、104は、自身のIDと異なると判断し、ステータスデータをFFh(全てHigh)に用意して、次のステータス送信準備をする。そして準備処理を終えると、STS信号213、223、243をHighにする。
対象のオプション装置103は、自身のIDと同じかを監視し、受信したコマンドデータが自身へのコマンドデータか否かを判断する。自身へのコマンドデータと判断すると、コマンド内容を解析してコマンドの意味を理解して、そのコマンドに返送するステータスデータ405を用意して、そのステータス送信準備をして、STS信号233をHighにする。
ステータスデータ405は、図にあるように、エラーの有無を示すエラービット(E)とステータス内容14bitとパリティビット(P)で構成される。
オプション装置103はコマンド解析とステータス作成を行うため、対象外のオプション装置に比べてSTS信号をHighにするのが遅くなる。
STS信号はLowTrueのwierdOR接続としてあり、全てのオプション給紙装置のSTS信号213、223、223、243がHighになると、STS信号203もHighになる。そして、画像形成装置本体100は、STS信号203のHighを確認して、CLKに同期させて、STS信号でステータスデータを受信する。
オプション給紙装置101、102、103、104は、CLKに同期させてSTS信号213、223、233、243でステータスデータを送信する。
WiredOR接続されたSTS信号203としては、オプション給紙装置103のステータスデータと同じデータを、画像形成装置本体100は受信し、ステータスデータの解析を行う。
オプション装置101、102、103、104は、ステータス送信終了したら、STS信号213、223、233、234をLowにし、次の通信のための準備が整ったら、STS信号をHighにする。
コマンドの対象であったオプション装置103は、受信したコマンドの実行を行うこともあり、このときには、他の対象外の装置に比べて、次の通信の準備が遅れるため、STS信号のHighが遅れる。画像形成装置本体100は、すべてのオプション装置のSTS信号203がHighになるのを確認して、次の通信に移る。
<ブロードキャスト通信タイムチャート>
図4(b)は、ブロードキャスト通信の通信タイムチャートである。コマンドに付加させるID=0の場合には、特別に全てのオプション装置を対象としたブロードキャストIDを意味させる。従って、ID=0でコマンド送信すると、全てのオプション装置が自身へのコマンドだと判断して、コマンド解析して実行を行う。
画像形成装置本体100への返送ステータス406は図4(a)の場合の返送ステータス405とは異なる。返送ステータスにおいては、コマンドを正常に受信できない受信エラーだったかが”00”で表現されている。また、コマンドを受信できたものの未対応コマンドエラーだったかが”01”で表現されている。また、コマンドを受信できて対応しているコマンドだったものの実行条件を満たしてなく実行エラーだったかが”10”で表現されている。また、コマンドを受信して条件もそろい実行できる正常状態だったかが”11”で表現されている。そして、この2bitの通知情報は、各オプション装置に対応して設けられており、各オプション装置に対して所定のビット位置が予め定めされている。
全ての装置が対象でコマンド実行するため、次の通信準備を完了してSTS信号をHighにするまでの時間は、どの装置も長くなっている。
<グループキャスト通信タイムチャート1>
図5(a)(b)は、グループキャスト通信の通信タイムチャートである。
図5(a)は、オプション装置101と102をグループ化して対象とした場合で、コマンドに付加させるID=6でコマンド送信すると、オプション給紙装置101と102が自身へのコマンドだと判断して、コマンド解析して実行を行う。
これら2つのオプション給紙装置のみ画像形成装置本体100への返送ステータスとして、2bitずつの通知情報を所定の位置へステータスデータとして返送する。
グループキャスト時も、ブロードキャスト時と同様に、対象の夫々のオプション給紙装置が、図4(b)で説明した返送ステータス406を応答する。
対象外であるオプション装置103と104は、FFhをステータスとして返信する。オプション装置101と102が対象でコマンド実行するため、次の通信準備を完了してSTS信号をHighにするまでの時間は、これら2つの装置が長くなっている。
<グループキャスト通信タイムチャート2>
図5(b)は、オプション装置101と102と103をグループ化して対象とした場合で、コマンドに付加させるID=7でコマンド送信すると、オプション給紙装置101と102と103が自身へのコマンドだと判断して、コマンド解析して実行を行う。
これら3つのオプション給紙装置のみ画像形成装置本体100への返送ステータスとして、2bitずつの通知情報を所定の位置へステータスデータとして返送する。対象外であるオプション装置104は、FFhをステータスとして返信する。オプション装置101と102と103が対象でコマンド実行するため、次の通信準備を完了してSTS信号をHighにするまでの時間は、これら2つの装置が長くなっている。
<ID登録コマンド通信制御のフローチャート>
図6は、画像形成装置本体のID登録コマンド通信制御のフローチャートである。各ステップの処理は図2に示した本体制御部30の動作に基づき実行される。
ステップS601で、画像形成装置本体100は、オプション装置に登録するIDを決定する。
具体的には、最初はID=1と決める。通信開始を知らせるため、CMD信号をLowにする(ステップS602)。
そして、ステップS603で、登録すべきID(最初はID=1)を付加したID登録コマンドを、コマンドデータとして設定する。
ステップS604では、CLK信号に同期させてCMD信号でコマンドデータを送信する。
ステップS605では、STS信号がHighになるのを待ってCLK信号に同期してステータス受信を行う。
そしてステップS606で、受信したステータスを解析してID登録ができたことを意味するID登録通知ステータスかどうか判断する。
ID登録通知ステータスが返信されていれば、まだ別のオプション装置が接続されている可能性があるので、ステップS600に戻り今度はID=2と決める。
これを繰返し、オプション装置101にID=1を、オプション装置102にID=2を、オプション装置103にID=3を、オプション装置4にID=4を登録する。ID=5のID登録コマンドに対しては、ID登録通知ステータスが返送されないため、全オプション装置のID登録が終ったと判断して(ステップS606でYES)、終了する。
<コマンド通信制御フローチャート>
図7は、画像形成装置本体のコマンド通信制御のフローチャートである。
画像形成装置本体100は、通信の対象となるオプション装置を選ぶ(ステップS701)。
具体的に各オプション装置の給送部から記録紙を給送する場合には、オプション給紙装置1からの給送では「オプション給紙装置101」を選ぶ。また、オプション給紙装置2からの給送では「オプション給紙装置101と102」のオプション群を選ぶ。また、オプション給紙装置3からの給送では「オプション給紙装置101と102と103」のオプション群を選ぶ。また、オプション給紙装置4からの給送では「オプション給紙装置101と102と103と104」のオプション群、つまり全装置を駆動対象に選択する。
通信開始を知らせるため、CMD信号をLowにする(ステップS702)。
ステップS703では、通信の対象オプション装置が、どのような組み合せなのかを判定する。
ステップS703の判定が、通信の対象装置が1装置の場合、その対象装置のIDを付加したコマンドを、コマンドデータとして設定する(ステップS704)。例えば、「オプション給紙装置101」のみへ通信する場合には、ID=1をコマンド(たとえば給送開始コマンド、給送停止コマンド、速度上昇コマンド、速度低下コマンドなど)に付加する。
そして、CLK信号に同期させてCMD信号でコマンドデータを送信すると共に、STS信号でセンサステータスを受信する(ステップS705)。受信したセンサステータスを解析して各装置の搬送センサと紙有無センサ状態を知る(ステップS706)。STS信号がHighになるのを待ってCLK信号に同期してステータス受信を行う(ステップS707)、受信したステータスを解析してコマンドが実行できたことを意味するステータスかどうか判断して(ステップS708)、終了する。他方、実行できないステータスを意味すれば、通信リトライを行うなどのエラー処理はここでは省略している。
一方、ステップS703の判定が、通信の対象装置が全装置の場合、ブロードキャストを意味するID=0を付加したコマンドを、コマンドデータとして設定する(ステップS709)。ID=0をコマンド(たとえば給送開始コマンド、給送停止コマンド、速度上昇コマンド、速度低下コマンドなど)に付加する。
一方、ステップS703の判定が”その他”で、更にステップS710で、通信の対象装置が「オプション給紙装置101と102」と判定した場合、グループキャストを意味するコマンドを付加する。より具体的には、ID=6を付加したコマンドを、コマンドデータとして設定する(ステップS711)。ID=6をコマンド(たとえば給送開始コマンド、給送停止コマンド、速度上昇コマンド、速度低下コマンドなど)に付加する。
通信の対象装置が「オプション給紙装置101と102と103」の場合(ステップS710)、グループキャストを意味するID=7を付加したコマンドを、コマンドデータとして設定する(ステップS712)。
ID=7をコマンド(たとえば給送開始コマンド、給送停止コマンド、速度上昇コマンド、速度低下コマンドなど)に付加する。
そして、以下、ステップS713乃至S716の処理を行うが、これらステップの詳しい説明は、先に説明したステップS705乃至ステップS708と同様なので、詳しい説明を省略する。
<オプション給紙装置の機内通信コマンド実行制御のフローチャート>
図8は、図7のフローチャートが画像形成装置本体側の制御であったのに対して、オプション給紙装置の機内通信コマンド実行制御のフローチャートである。
オプション給紙装置101,102,103,104は、同じオプション装置を積重ねて装着しており、制御CPU201,202,203,204の制御プログラムは同一であり、IDを登録したIDで制御が変わるようになっている。
画像形成装置本体100が通信開始を知らせるため、CMD信号をLowにすることで、オプション給紙装置にはCMD割込み信号によって割込みが発生することを検出する(ステップS801)。
オプション装置は、通信準備のため、自身のIDが登録済みかどうか判断して(ステップS802)、未登録であれば、0xFFをセンタステータスとして作成する(ステップS803)。
そして、CLK信号に同期してCMD信号でコマンドデータを受信するとともにSTS信号でセンサステータス(ここでは0xFF)を送信する(ステップS804)。
受信したコマンドデータを解析してID登録コマンドか判別し(ステップS805)、ID登録コマンドであれば自身のIDとして登録する(ステップS807)。なお、ここでのIDの登録とは、指定されたIDを、オプション制御部のメモリ(不図示)に記憶/設定し、以後参照可能にしておくことを意味する。その他の「登録」についても同様である。
さらに、カスケード接続されているオプション給紙装置の為にCMD信号スイッチを接続に切替え(ステップS808)、ID登録通知のステータスを作成してSTS信号をHighにする(ステップS809)。そして、CLK信号に同期してステータス送信を行いSTS信号をHighにして(ステップS810)処理を終了する。
ID登録コマンドでなかった場合(ステップS805)には、0xFFをステータスとして作成しSTS信号をHighにして(ステップS806)、CLK信号に同期してステータス送信を行いSTS信号をHighにして(ステップS810)、終了する。
自身のID登録済みであれば(ステップS802)、搬送センサおよび紙有無センサ情報を自身のIDから決まる所定位置に設定したセンサステータスを作成する(ステップS811)。そして、CLK信号に同期してCMD信号を受信すると共に、STS信号でセンサステータスを送信する(ステップS812)。このとき、オプション給紙装置は、CMD信号のビット単位での受信に同期して、センサステータスをビットデータとして順次、画像形成装置本体100側に送信する。
受信したコマンドデータを解析してID登録コマンドか判別し(ステップS813)、ID登録コマンドであれば、既に自身のID登録済みにつき無視するため0xFFをステータスとして作成しSTS信号をHighにする(ステップS807)。そして、CLK信号に同期してステータス送信を行いSTS信号をHighにして(ステップS810)、終了する。
ID登録コマンドでなければ(ステップS813)、コマンドに付加されているIDが自身のID登録番号と同じか判断する(ステップS815)。同じであれば、自身のオプション給紙装置のみへのコマンドなので、そのコマンドに対する通知ステータスを作成してSTS信号をHighにする(ステップS816)。そして、CLK信号に同期してステータス送信を行い(ステップS817)、コマンドを実行しSTS信号をHighにして(ステップS818)、終了する。
コマンドに付加されたIDが0でブロードキャストの場合(ステップS819)、ステップS820の処理を実行する。また、IDが6で自身のIDが1か2のグループキャストの場合(ステップS820)においても、ステップS820の処理を実行する。また、IDが7で自身のIDが1か2か3のグループキャストの場合(ステップS821)においても、ステップS820の処理を実行する。
ステップS820では、自身のIDで決まる所定ビット位置に通知2bit情報を設定したステータスを作成してSTS信号をHighにする。そしてその後に、CLK信号に同期してステータス送信を行い(ステップS817)、コマンドを実行しSTS信号をHighにして(ステップS818)、終了する。
何れのブロードキャスト、グループキャストにも該当しない場合、0xFFをステータスとして作成しSTS信号をHighにする(ステップS823)。そして作成したステータスをCLK信号に同期して送信し、再びSTS信号をHighにして(ステップS810)処理を終了する。
<実施例1の効果>
以上説明したように、全オプション装置数未満で2以上のオプション装置を駆動させ記録媒体を搬送させる場合に、全オプション装置数未満で2以上のオプション装置をグループ識別子を指示して一度にまとめて指定し駆動させるようにした。これにより、搬送に不要な電力を節電しつつ、オプション装置間に跨って搬送される記録紙を装置間で同期して制御できる。言い換えると、搬送に不要な電力を節電しつつ、装置間の記録紙の引っ張りや突っ込みがなくなり、安定した記録紙の搬送を行えるようになった。尚、ここでの制御とは記録媒体の搬送開始、搬送停止、搬送速度変更等を指す。
オプション給紙装置は同じ装置で積重ね装着なので、ユーザが誤って多く装着してしまう可能性があり得る。
オプション接続最大数を設ける理由は、電源容量が不足すること、画像形成装置全体の高さが高くなって転倒の危険性が出てくることなどを挙げることができる。また実施例1の図4、5の通信タイムチャートで述べたように、各装置の搬送センサや紙有無センサ情報のビット数の関係から、オプション装置数を4個に限定しているといった様々な理由がある。
実施例2では、実施例1の応用として、オプション給紙装置を、ユーザが誤ってさらにもう1個追加し、最大可能接続数を超えてしまった場合の処理について説明を行う。
<画像形成装置の断面図>
図9は、実施例2を説明する断面図である。実施例1の図1に対して、オプション給紙装置104の下に、さらにオプション給紙装置105を誤ってユーザが装着した状態を示している。本実施例では画像形成装置としてオプション給紙装置を最大4個まで対応可能としているところ、5個のオプション給紙装置が装着されている点が異なる。これ以外は、図1と同様なので、説明を省略する。
<画像形成装置の機能ブロック図>
図2(b)は、実施例2における画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。実施例1の図2に対して、オプション給紙装置105が追加された点と、給送部20fが追加された点が異なるのみであり説明は省略する。
<画像形成装置本体とオプション装置との通信インタフェース>
図9に戻って、実施例2における通信インタフェースについて説明する。
実施例1の図1に対して、オプション給紙装置105の追加に伴い、制御CPU250、CLK受信信号251、CMD受信信号252、STS送信信号253、CMD割込み信号254、スイッチ255が追加されている。通信の方法や、スイッチを切替えながらのID登録方法などについては、実施例1と同様なので、説明を省略する。
<オプション装置の一括駆動様子>
実施例2の画像形成装置において、どの複数のオプション装置を1度にまとめて指示して駆動させているかを説明する為の図は、実施例1の図3で代用する。図3の(a)(b)(c)(d)に対して、オプション給紙装置104の下に、さらにオプション給紙装置105を加えたものが実施例2となる。
オプション給紙装置105は、4個制限までのところ1つ多く装着してしまった非対応の装置になり、給送することは無い。そのため、オプション給紙装置101,102,103,104からの給送は、実施例1と同様であり、オプション装置間に跨る記録紙を同期搬送させたいオプション装置のグループ化も同じである。
実施例2では、コマンドに付加するIDと、対象となるオプション給紙装置の一覧は、表2のようになる。ここで、オプション給紙装置105は非対応の装置であるため、特別にID=0を指定するブロードキャストの対象にはしていない。
非対応のオプション給紙装置105が多く装着された場合でも、電源容量不足で5個の装置は同時動作できないがこの装置させ動作させなければ残りの4個は動作させても良いというケースがある。また非対応のオプション給紙装置105が多く装着された場合でも、センサステータスで5個目のセンサ状態が通知できないので5個目の給送制御はできないものの、残りの4個は動作させても良いといったケースがある。このような場合においては、ID=0のブロードキャストの全装置の対象を残りの4個に限定しておくことで、実施例1と同様に4個分のオプション給紙装置の給送が行える。このことは後述の図12のフローチャートにおいて詳しく説明することとする。
<コマンド通信制御フローチャート>
図10は、実施例2の画像形成装置における通信タイムチャートである。
図10(a)は、特定のオプション装置のみにID指定して通信するときのタイムチャートである。
実施例1の図4(a)に対して,オプション給紙装置105のSTS信号253の部分を追加したチャートである。以下この部分を中心に説明する。なお、図10(b)〜(d)については、CLK信号201、CMD信号202、STS信号203を省略してあるが、実際には図10(a)と同様の信号が存在するものとする。
各装置の搬送センサや紙有無センサ情報を通信毎にやりとりするセンサステータスは、夫々のオプション装置の搬送センサ情報1bitと紙有無センサ情報1bitを持ち、オプション装置数4個分で8bitを構成している。
このセンサステータスを、全く同じ内容を、2回連続通信して、画像形成装置本体100で2回とも同じセンサステータスだったら採用し、2回で異なっていたらノイズによってデータが化けてしまったとして採用しない判断をしている。
センサステータスにはオプション装置105の搬送センサと紙有無センサ情報を配置する余裕が無いため、オプション装置105はセンサステータスに常に0xff(全bitをHigh)を出力する。これによりWiredOR接続されたSTS信号203において他の4個のオプション装置のセンサステータスへ悪影響を及ぼさないように工夫している。
<ブロードキャスト通信タイムチャート>
図10(b)は、ブロードキャスト通信の通信タイムチャートである。
実施例1の図4(b)に対して、オプション給紙装置105のSTS信号253のチャートを追加したので、この部分のみ説明する。
センサステータスには、オプション装置105の搬送センサと紙有無センサの情報を割り当てるビットが無い。そのため、オプション装置105はセンサステータスには常に0xff(全bitをHigh)にすることで、他の4個のオプション装置のセンサステータスに悪影響を及ぼさないように工夫している。また、表2で前述したように、ブロードキャストでも、特別にオプション給紙装置105は対象外であるため、ステータスも0xff(全bitをHigh)にすることで、他のオプション装置の通知情報へ悪影響を及ぼさないように工夫している。
<グループキャスト通信タイムチャート>
図10(c)(d)は、グループキャスト通信のタイムチャートである。実施例1の図5(a)(b)に対して,オプション給紙装置105のSTS信号253のチャートを追加した部分が異なる。センサーステータスについても図10(b)で説明したものと同様なので、詳しい説明を省略する。
<ID登録コマンド通信制御のフローチャート>
図13は、実施例2における画像形成装置本体のID登録コマンド通信制御のフローチャートである。
実施例1の図6に対して、ステップS1301,1302を追加したところが異なる。ステップS601〜S606までは、実施例1で説明してあるので省略する。ステップS1301に到達した時点では、オプション装置101にID=1を登録して、登録通知を受信したらステップS1301にて、最大装着数4個を超えていないので、ステップS601へ戻る。オプション装置102にID=2を、オプション装置103にID=3を、オプション装置4にID=4を繰返し登録していく。
オプション装置5にID=5を登録して、登録通知を受信したらステップS1301にて、最大装着数4個を超えているので、装着過多エラーと判断し(ステップS1301)、ID6の登録をすることなく終了する。
これにより、仮にユーザがオプション給紙装置を6個も装着してしまった場合でも、ID6の登録コマンドを送信することは無い。従って、6個目の装置へのID登録のためのID=6なのかグループキャストとしてのID=6なのか混乱しないように工夫がなされている。
装着過多エラーと判断した場合には、ユーザに警告エラーメッセージを表示操作パネル35に表示させる(ステップS1302)。この警告エラーメッセージとしては、例えば「オプション給紙装置は4個までが装着可能です。5個目以上のオプション給紙装置を取り外してください」というようなメッセージを表示させれば良い。また、表示によるエラー報知でなくとも、通信回線を介して外部のコンピュータにエラーメッセージを通知するようにしても良い。
5個以上のオプション給紙装置を装着した場合に、オプション給紙装置101、102、103、104については正常に給送動作できるので、オプション給紙装置105を除いた給送や印刷を行える。
また、もし、5個以上のオプション給紙装置を装着した場合に、画像形成装置全体の高さが高くなって転倒の危険性があるといった理由であれば、全ての給送部からの給送や印刷を禁止して、ユーザが過多の装置を取り外すまで印刷できないようにしてもよい。
<コマンド通信制御フローチャート>
実施例2における画像形成装置本体のコマンド通信制御のフローチャートは基本的に図7と同様である。従って差異のみ説明する。
ステップS703の選択肢において「全数」のを「過多エラーとなっているオプション装置を除いた全数」と読み替えれば良い。
<オプション給紙装置の機内通信コマンド実行制御のフローチャート>
図12は、実施例2におけるオプション給紙装置の機内通信コマンド実行制御のフローチャートである。実施例1の図8に対して、ステップS1401〜S1404を追加したところが異なるので、この差異部分についてのみ説明する。
ステップS1401では、IDが最大装着可能数を超えているかどうか判断する。当該判断により、超えていない場合(ID=1、2、3、4となるオプション給紙装置101、102、103、104)には、続く装置へのスイッチを接続する(ステップS808)。
またステップS1401で、IDが最大装着可能数を超えているかどうか判断し、超えている場合(ID=5となるオプション給紙装置105)には、ステップS808は実行せず、続く装置へのスイッチを接続は行わず非接続のままとする。
これにより、仮にユーザがオプション給紙装置を6個も装着してしまった場合でも、6個目の給紙オプション装置にはCMD信号線が非接続のままとなる為、6個目の給紙オプション装置のCMD割込み信号線は割込みを発生することが無く、機内通信に参加しない。6個目の給紙オプション装置にID=6を登録して、ID=6を付加したコマンドが、個別ID=6の6個目の給紙オプション装置当てなのかグループキャストID=6当てなのか混乱しないように工夫してある。なお、グループキャストIDとは、画像形成装置に装着されている全オプション装置数未満で2以上のオプション装置を一度にまとめて指定する識別子のことを意味する。
ステップS1402では、自身の登録IDが最大装着可能数かどうか判断する。当該判断により、超えていない場合(ID=1、2、3、4となるオプション給紙装置101、102、103、104)には、センサステータスを作成して(ステップ811)通信を継続する。
他方、ステップS1402の判断で、自身の登録IDが最大装着可能数を超えていると判断した場合(例えばオプション給紙装置105のID=5)、0xFFをセンサステータスとして作成し通信を継続する。これは、搬送センサおよび紙有無センサ情報を割り当てるビットが無い為である。
更に、ステップ1404では、IDが最大装着可能数を超えているかどうか判断する。当該判断で超えていないと判断した場合(ID=1、2、3、4となるオプション給紙装置101、102、103、104)には、ブロードキャストやグループキャストの対象かどうかを確認しての通信を継続する。
このステップS1404の判断で、超えていると判断した場合(例えばオプション給紙装置105のID=5)、ブロードキャストやグループキャストの対象ではないので、0xFFをステータスに設定する(ステップS814)。そして設定したステータスを送信(ステップS810)して、コマンドを実行することなく処理を終了する。
このステップS1404の処理により、最大装着数を超えてオプション装置IDが確定している装置は、ブロードキャストIDを付加してのブロードキャスト通信を自ら無視する。当該無視により、装置過多の対象ではない残りの複数のオプション装置を動作させて正常な印刷を行える。
<実施例2の効果>
以上説明したように、画像形成装置にて、オプション装置の装着可能数を超えてオプション装置を装着してしまった場合に、装置過多エラーを検出できるため、ユーザに取り外ししてもらうよう警告メッセージを出せることが可能となった。
また、装置過多となっているオプション装置は、ブロードキャストやグループキャストを無視することで装置過多となっているオプション装置を除いた残りのオプション装置は正常な動作が行える。
サポートする電力容量では、画像形成装置として接続可能な数を超えて、オプション装置を装着してしまい、正常動作ができないといった自体を未然に防止できる。
また、装置最大装着数を2個も3個も超えて通信を確立しないことで無駄な通信を防止できるようになる。
また、最大装着数を超えてオプション装置のIDが確定したオプション装置は、下流にカスケード接続されたオプション装置に対してクロック信号又はデータ信号の一方を非接続から接続に切り替えずに非接続のままとする。この通信スイッチ非接続維持手段を備えたことで、(最大装着数+1)をさらに超える装置については通信を確立しないため、誤った通信を防止できるようになる。
上述の実施例1及び2では、同じオプション装置が複数装着される例であったが、本実施例では異なるオプション装置が複数装着される例としている。上述に説明してきた処理は実施例3におけるようなオプション装置にも適用可能なのである。
<画像形成装置の断面図>
図13は、実施例3を説明する画像形成装置の断面図である。画像形成装置本体100に、オプション給紙装置101、102、103に加え、オプション排紙装置112、及びオプション中間搬送装置111が接続されている例である。なお、中間搬送装置111は、画像形成装置本体100とオプション排紙装置112との間をつないで搬送を行う機能を司る。
この図13の場合は、オプション給紙装置としては、最大2個まで動作可能で、オプション給紙装置103はユーザが誤って多く装着してしまった例である。
画像形成装置本体100、オプション給紙装置101,102,103については、上述の実施例と同様であるので、オプション中間搬送装置111とオプション排紙装置112について説明する。
オプション中間搬送装置111は、画像形成装置本体100より記録紙を受け取り、搬送ローラ52、53、54で搬送し、オプション排紙装置112に記録紙を渡す。 中間入口センサ50、中間搬送センサ51で、記録紙の先端と後端を検知して記録紙の位置関係を把握する。そして、記録紙が画像形成装置本体の後端を抜けたら記録紙を加速してオプション排紙装置112に渡し、記録紙がオプション中間搬送装置111とオプション排紙装置112に跨った状態で同期して加速搬送させる。そして、紙後端が搬送ローラ54をぬけたら、元の速度に戻して後続の紙を画像形成装置本体100より受け取る。
オプション排紙装置112は、オプション中間搬送装置111より記録紙を受け取り、搬送ローラ61、62で搬送し、上段排紙ビン63、中段排紙ビン64、下段排紙ビン65のいずれかに排出する。各排紙ビンは一体となって上下に移動できるようになっており、自由に排紙ビンを選んで排出する。連続印字のときに、排紙ビンを切替えながら排出する場合には、記録紙をオプション中間搬送装置と同期させて加速搬送して、後続紙との紙間を広げて、その間に、排紙ビンを上下させて切替えて排出する。また、排紙満載センサ66によって、排紙ビンに記録紙が満載かどうかを検出できるようになっている。
<画像形成装置の機能ブロック図>
図2(c)は、実施例3を示す画像形成装置における機能構成を示すブロック図である。
画像形成装置本体100およびオプション給紙装置101〜103については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
オプション中間搬送装置111には、オプション制御部41があり、具体的にはマイクロコンピュータ(図13の制御CPU260)で構成される。
オプション制御部41は、シリアルインタフェースで本体制御部30と通信しながら、前述した搬送ローラやセンサなど50〜54で構成される中間搬送部42に対して記録紙の搬送を行って、記録紙を画像形成装置本体からオプション排紙装置へ渡す。
オプション排紙装置112には、オプション制御部43があり、具体的にはマイクロコンピュータ(図13の制御CPU270)で構成される。オプション制御部43は、シリアルインタフェースで本体制御部30と通信しながら、前述した搬送ローラやセンサやビンなど60〜66で構成されるビン排紙部44に対して記録紙の排紙・搬送を行って、記録紙をビンに排出する。
<画像形成装置本体とオプション装置との通信インタフェース>
図13は、実施例3の通信インターフェースを説明するインターフェース図でもある。実施例1の図1に対して、オプション給紙装置104を削除し、オプション中間搬送装置111とオプション排紙装置112を追加した。
オプション中間搬送装置111では、制御CPU260が、CLK受信信号261、CMD受信信号262、STS送信信号263、CMD割込み信号264により、画像形成装置本体の制御CPU200と通信する。
オプション排紙装置112では、制御CPU270が、CLK受信信号271、CMD受信信号272、STS送信信号273、CMD割込み信号274により、画像形成装置本体の制御CPU200と通信する。
オプション給紙装置が備えるスイッチが無いのは、オプション給紙装置はカスケード接続されてスイッチで1つずつ接続していくのに対して、これらオプション中間搬送装置111とオプション排紙装置112が直接コネクタ接続されているからである。
電源投入時には、CMD信号は、オプション中間搬送装置111とオプション排紙装置112とオプション給紙装置101の3つのオプション装置に、接続されている。したがって、画像形成装置本体から、最初のID登録コマンドは、3つのオプション装置に同時に送信される。
そこで、予めオプション中間搬送装置111はID=1のみ受付ける条件とし、オプション排紙装置112はID=2のみ受け付ける条件にし、オプション給紙装置はID=3,4,5のいずれかを受付ける条件にしておく。電源投入時は、全てのオプション装置は、IDが未登録の状態であり、この場合には、オプション給紙装置は夫々のスイッチをCMD信号が非接続になるようにしておく。
つまり、スイッチ215、225、235とも非接続状態となっている。ここで、画像形成装置本体100は、ID=1を指定するコマンドをCMD信号にて送信する。この処理は図17のステップS2001〜S2004の処理に対応する。
一方、オプション中間搬送装置111とオプション排紙装置112とオプション給紙装置101の3装置がこのコマンドを受信できる状態になっている。ここでオプション中間搬送装置111のみが、ID=1を受付ける条件なので、自身のID=1を登録状態に記憶し、STS信号でID=1を登録した旨を画像形成装置本体100へ送信(返信)する。この返信に対応する画像形成装置本体100の処理が、図17のステップS2005、S2006の処理に対応する。
次に、画像形成装置本体100は、ID=2を指定するコマンドを送信する。この処理は図17のステップS2007〜S2010の処理に対応する。
オプション中間搬送装置111とオプション排紙装置112とオプション給紙装置101の3装置がこのコマンドを受信できる状態となっている。このうちオプション排紙装置112のみが、ID=2を受付ける条件なので、自身のID=2を登録状態に記憶し、STS信号でID=2を登録した旨を画像形成装置本体100へ送信(返信)する。この返信に対応する画像形成装置本体100の処理が、図17のステップ2011、S2022に対応する。
引き続き、画像形成装置本体100は、ID=3を指定するコマンドを送信する。この処理は図17のステップS601〜S604の処理に対応する。
オプション中間搬送装置111とオプション排紙装置112とオプション給紙装置101の3装置がこのコマンドを受信できる状態となっている。このうちオプション給紙装置101のみが、ID=3を受付ける条件なので、自身のID=3を登録状態に記憶し、スイッチ215を接続状態にして、STS信号でID=3を登録した旨を画像形成装置本体100へ送信(返信)する。この返信に対応する画像形成装置本体100の処理が、図17のステップ605の処理に対応する。
また、画像形成装置本体100は、ID=4を指定するコマンドを送信する。オプション中間搬送装置111とオプション排紙装置112とオプション給紙装置101、102の4装置がこのコマンドを受信できる状態になっている。このうちオプション給紙装置101と102がID=4を受付ける条件で、ID未登録状態なのはオプション給紙装置102なので、オプション給紙装置102が、自身のID=4を登録状態に記憶する。そして、オプション給紙装置102は、スイッチ225を接続状態にして、STS信号でID=4を登録した旨を画像形成装置本体100へ送信(返信)する。
最後に、画像形成装置本体100は、ID=5を指定するコマンドを送信する。オプション中間搬送装置111とオプション排紙装置112とオプション給紙装置101、102、103の全装置がこのコマンドを受信できる状態となっている。このうちオプション給紙装置101と102と103がID=5を受付ける条件で、ID未登録状態なのはオプション給紙装置103なので、オプション給紙装置103が、自身のID=5を登録状態に記憶する。そして、オプション装置103は、スイッチ235を接続状態にして、STS信号でID=5を登録した旨を画像形成装置本体100へ送信(返信)する。
画像形成装置本体100は、ID=5の登録に対して、登録通知ステータスが返信された場合には、オプション給紙装置としての最大2個を超えた数のオプション給紙装置が装着されたと判断する。そして、装着数過多エラーを検知してエラーメッセージを表示し、ユーザに多過ぎるオプション給紙装置を取り外してもらうよう促す。この処理が図17のステップS1302の処理に対応する。
<オプション装置の一括駆動様子>
図14は、実施例3の画像形成装置において、どの複数のオプション装置を1度にまとめて指示して駆動させているかを説明する為の図である。なお符号を省略してあるが、図13と同様の符号が割り当てられるものとする。
図14(a)は、オプション給紙装置102から給送した場合で、太線で示した記録紙が、オプション給紙装置101及び102に跨っており、オプション給紙装置101及び102が同時に搬送駆動されている。下の表3に示すように、このとき、IDは’7’となっている。
図14(b)は、オプション中間搬送装置111とオプション排紙装置112が同時に駆動されている。に跨っており、同期搬送が必要なので、下の表3に示すように、このとき、IDは’6’となっている。
なお、実施例2と同様に、装着過多エラーとなっているオプション給紙装置103については、ブロードキャストID=0の対象外とする。コマンドに付加するIDと、対象となるオプション装置の一覧は、表3のようになる。
<通信タイムチャート>
図15は、実施例3における通信タイムチャートである。
図15(a)は、特定のオプション装置のみにID指定して通信するときのタイムチャートである。実施例2の図10(a)に対して、オプション装置5個について、装着されているオプション装置が異なるためSTS信号263、273、213、223、233が置き換わっている。
また、センサステータスは、オプション中間搬送装置111では中間入口センサと中間搬送センサの2bitを割り当てる。また、オプション排紙装置112では排紙入り口センサと満載センサの2bitを割り当てる。また、オプション給紙装置101と102は実施例1や2で説明したように搬送センサと紙有無センサの2bitを割り当てる。そして、オプション装置数4個分で8bitを構成させている。
センサステータスにはオプション装置103の搬送センサと紙有無センサの情報を割り当てるビットが無い。そして、オプション装置103はセンサステータスには常に0xff(全bitをHigh)にすることで、他の4個のオプション装置のセンサステータスへ悪影響を及ぼさないように工夫している。
図15(b)は、実施例3におけるブロードキャスト通信の通信タイムチャートである。上述の実施例に比べて、オプション装置5個について、装着されているオプション装置が異なるためSTS信号263、273、213、223、233が置き換わっている。なお、各オプション装置のセンサステータスのビットの割り当て、及びオプション給紙装置103の応答については、図15(a)となっている。
また、実施例2でも説明したように、ブロードキャストでも、特別にオプション給紙装置103は対象外であるため、ステータスも0xff(全bitをHigh)にすることで、他のオプション装置の通知情報へ悪影響を及ぼさないように工夫している。
図16(a)、(b)は、実施例3におけるグループキャスト通信のタイムチャートである。実施例2の図10(a)(b)に対して,オプション装置5個について、装着されているオプション装置が異なるためSTS信号263、273、213、223、233が置きかわっている。
まず、図16(a)について、センサステータスについては、のビットの割り当て、及びオプション給紙装置103の応答については、図15(a)となっている。
本実施例では、オプション中間搬送装置111とオプション排紙装置112が第1のグループなので、図16(a)ではこのグループ分けを前提にしたタイムチャートとなっている。また、オプション給紙装置101と102が第2のグループなので、図16(b)ではこのグループ分けを前提にしたタイムチャートとなっている。また、オプション給紙装置103は、グループ対象外なので、ステータスを0xff(全bitをHigh)にして返信する。
<ID登録コマンド通信制御のフローチャート>
図17は、実施例3における画像形成装置本体のID登録コマンド通信制御のフローチャートである。実施例2の図11に対して、ステップS2001〜2012を追加したところが異なる。以下、変更した部分について説明する。
オプション中間搬送装置111とオプション排紙装置112はカスケート接続ではなく直接画像形成装置本体100と接続され、着脱可能である。従って、実施例1や2のようなスイッチを接続してID登録通知が返信されなくなるまで繰り返して装着を判断することはできない。前述したように、オプション中間搬送装置111はID=1しか受け付けない条件に設定されている。また、オプション排紙装置112はID=2しか受け付けない条件に設定されている。また、オプション給紙装置101、102、103はID=3〜5の何れかしか受け付けない条件をに設定されている。そして、これらを踏まえ、まず、画像形成装置100は、ID=1を選択し(ステップS2001)、CMD信号をLowにして(ステップS2002)、ID=1のID登録コマンドを作成し(ステップS2003)する。そして、作成したコマンドを送信し(ステップS2004)、ステータスを受信する(ステップS2005)。そして、ID登録通知かどうか確認して(ステップS2006)、ID登録通知であればオプション中間搬送装置111が装着されてID登録できたと判断し、ID登録通知でなければオプション中間搬送装置111が未装着と判断する。
次に、画像形成装置100は、ID=2を選択し(ステップS2007)、CMD信号をLowにして(ステップS2008)、ID=2のID登録コマンドを作成し(ステップS2009)する。そして差卯K製したコマンドを送信し(ステップS2010)、ステータスを受信する(ステップS2011)。そして、ID登録通知かどうか確認して(ステップS2012)、ID登録通知であればオプション排紙装置112が装着されてID登録できたと判断し、ID登録通知でなければオプション排紙装置112が未装着と判断する。
続いて、実施例2で説明したように、画像形成装置100は、ステップS600以降で、ID=3を選択しオプション給紙装置101にID=3の登録する。また、ID=4を選択しオプション給紙装置102にID=4の登録をし、ID=5を選択しオプション給紙装置104にID=5の登録を、オプション給紙装置が装着されているところまで順次行っていく。
実施例3では、オプション給紙装置は最大2個までが動作対応可能となっている。従って、ID=5のID登録通知を受信したら、ステップS1301にて、オプション給紙装置最大装着数2個を超えているので、装着過多エラーと判断し(ステップS1302)、ID6の登録をすることなく終了する。
また、このフローチャートには記載されてはいないが、オプション排紙装置112は装着されているのに、オプション中間搬送装置111が装着されていないといった組み合わせエラーを判断するようにしても良い。また、この組み合せエラーの発生があった場合には、ユーザに「オプション中間搬送装置を装着してください」といった警告メッセージを表示させるとより好適である。
<コマンド通信制御フローチャート>
図18は、実施例3の画像形成装置本体におけるコマンド通信制御のフローチャートである。実施例1、2の図7と違う部分について説明する。
ステップS2101は図7のステップS703の選択肢において、「全数」を「全数(装置103をのぞく)」に変更し、過多エラーとなっているオプション装置を除いた全数をブロードキャストの対象にしている。
また、ステップS2102は図7のステップS710の選択肢において、オプション装置のグループ化が異なるため、「装置111と112」でオプション中間搬送装置111とオプション排紙装置112をID=6で指定する。また、「装置101と102」でオプション給紙装置101と102をID=7で指定するようにしている。
<オプション装置の機内通信コマンド実行制御のフローチャート1>
図19、20は、実施例3におけるオプション装置の機内通信コマンド実行制御のフローチャートである。
なお、オプション中間搬送装置111はオプション制御部41で1つの制御プログラムとなっている。また、オプション排紙装置112はオプション制御部43で1つの制御プログラムとなっている。また、オプション給紙装置101、102、103はオプション制御部40で共通の1つの制御プログラムとなっている。つまり、3種類の制御プログラムが存在するので、以下では夫々について説明する。
図19は、オプション中間搬送装置111のフローチャートである。実施例1の図8に対して、ステップS2201を追加した点、ステップS808を削除した点、ステップS821とS822をステップS2202に変更した点が異なる。
オプション中間搬送装置111は、ID=1のみ受け付ける条件に設定されている。従って、ID=1のID登録コマンドかどうかを判断し(ステップS2201)、ID=1なら受付けてID登録するものの、それ以外の番号なら受付けない制御を追加している。また、オプション中間搬送装置111は、スイッチによるカスケード接続ではなく、画像形成装置本体100と直接の接続なので、次の装置へのスイッチ接続というステップS808は削除した。また、オプション中間搬送装置111は、グループキャストID=6のグループ対象のみなので、ステップS821とS822を削除して、ID=6かどうか判断して(ステップS2202)グループキャストを行う制御に変更した。オプション中間搬送装置は1つしか装着できないので、装置過多エラー検知は不要である。
<オプション装置の機内通信コマンド実行制御のフローチャート2>
図20は、オプション排紙装置112のフローチャートである。図19に対して、ステップS2201をS2203に変更した点が異なる。オプション排紙装置112は、ID=2のみ受け付ける条件になっているので、ID=2のID登録コマンドかどうかを判断する(ステップS2203)ように変更している。他は、オプション中間搬送装置111と同様である。
図21は、オプション給紙装置101,102,103のフローチャートである。実施例2の図12に対して、ステップS2204を追加した点と、ステップS1401・S1402・S1404をS2205・S2206・S2207に変更した点、ステップS821とS822をステップS2208に変更した点が異なる。
オプション給紙装置は、ID=3〜5の何れかを受付ける条件に設定されている。従って、ID=3〜5のID登録コマンドかどうか判断して(ステップS2204)、ID=3〜5なら受付けてID登録するものの、それ以外の番号なら受付けない制御を追加している。また、カスケード接続なので過多装着エラーの検知は実施例2と同様に設けてあるものの、IDが3〜5と1から開始していないので、判断方法を「(ID−2)>装着可能数2」というようにステップS2205・S2206・S2207で変更している。また、オプション給紙装置は、グループキャストID=7のグループ対象のみなので、ステップS821とS822を削除して、ID=7かどうか判断して(ステップS2208)グループキャストを行う制御に変更した。
<実施例3の効果>
以上のように、オプション給紙装置以外のオプション装置についても、全オプション装置数未満で2以上のオプション装置を一度にまとめて指定し駆動させる制御指示を、共通の通信線を介したシリアル通信により行う場合を説明した。このように、様々なオプション装置について、装置間の記録紙の引っ張りや突っ込みがなくなり、安定した記録紙の搬送を行うことができる。
以下、実施例4を図を用いて説明する。実施例1〜3では、全オプション装置数未満で2以上のオプション装置を一度にまとめて指定し駆動させる場合における、グループID(グループ識別子)と、複数のオプション装置と、の対応が予め定められていた。実施例4では、グループIDを状況に応じて更新する例を説明する。なお、画像形成装置の構成については、図1、2にて説明した通りであり、実施例1と同様となる。
図22、23は、実施例4の画像形成装置において、どの複数のオプション装置を1度にまとめて指示して駆動させているかを説明する為の図である。また図4も流用して以下詳しく説明を行う。なお符号を省略してあるが、図1と同様の符号が割り当てられるものとする。
<オプション装置の一括駆動様子>
まず、長い記録紙を搬送する場合には、実施例1で説明した図4のように、各オプション装置を同時駆動させる。一方、短い記録紙を搬送させる場合には、図22、23のように各オプション装置を同時駆動させる。図4の場合は実施例1にて説明したので、ここでは詳述を省略し、以下、図22について詳しく説明する。
図22(a)は、オプション給紙装置101が給送部20bによって短い記録紙を給送している断面図であり、太線が給送している記録紙を意味している。複数のオプション給紙装置のうち、オプション給紙装置101のみ記録紙を搬送している。
図22(b)は、オプション給紙装置102が給送部20cによって短い記録紙を給送している断面図であり、太線が給送している記録紙を意味している。複数のオプション給紙装置のうち、オプション給紙装置101と102が記録紙を搬送している。
図22(c)(d)は、オプション給紙装置103が給送部20dによって短い記録紙を給送している断面図であり、太線が給送している記録紙を意味している。複数のオプション給紙装置のうち、最初は図22(c)のようにオプション給紙装置102、103が記録紙を搬送し、続いて図22(d)のようにオプション給紙装置101、102が先行紙を搬送し、更に後続紙をオプション装置103が搬送している。
図23(a)(b)(c)は、オプション給紙装置104が給送部20eにより短い記録紙を給送している断面図であり、太線が給送している記録紙を意味している。
最初、図23(a)のようにオプション給紙装置103、104が記録紙を給紙し、続いて図23(b)のようにオプション給紙装置102、103が先行紙を搬送し、更に後続紙をオプション装置104が搬送している。
その後、図23(c)のように、オプション給紙装置101、102は先行紙を搬送し、オプション給紙装置103、104が後続紙を搬送する。
このように、短い記録紙の場合には、高速印刷をするためには、次々と記録紙を給送すると共に、同時駆動制御すべきオプション給紙装置の組み合わせは、図4の長い記録紙の組み合わせと異なってくる。
そこで、実施例4では、長い記録紙の給送時と、短い記録紙の給送時で、オプション給紙装置の組み合わせの差異を考慮し、グループ化する組み合わせを柔軟に再登録(更新)できるよう工夫を行った。
これにより、記録紙の紙長などの様々な条件の変化に応じて、自由にグループを登録(再登録)して、適確な同期搬送したいオプション給紙装置にグループキャスト指示することができる。
複数のオプション給紙装置を同時駆動させる場合における、コマンドに付加するIDと対象となるオプション給紙装置との対応一覧を表4に示す。長い紙を給送する場合には表4(長い紙の時)のグループを登録して使い、短い紙を給送する時には表4(短い紙の時)のグループを登録して使う。表4には、個々のオプション給紙装置のIDのみならずグループIDも含まれている。
<通信タイムチャート>
図24は、実施例4の画像形成装置における通信タイムチャートである。なお、図4に対応する通信タイムチャートは図4、5で説明した通りであるが、ここでは詳しい説明を省略する。
短い記録紙で、グループID=5(オプション給紙装置101,102)のグループキャスト通信タイムチャートは、図5(c)と同様である。
短い記録紙で、グループID=6(オプション給紙装置102,103)のグループキャスト通信タイムチャートは図24(a)であり、グループID=7(オプション給紙装置103,104)のグループキャスト通信タイムチャートは図24(b)である。対象となるオプション給紙装置が、通知情報を返送しコマンド実行することはどれも同じである。
<コマンド通信制御フローチャート>
図25は、実施例4における画像形成装置本体のコマンド通信制御のフローチャートである。実施例1の図7に対して、ステップS710をS2501に変更した点と、ステップS2502を追加した点が異なる。
本実施例では、グループキャストIDが、長い紙の場合と短い紙の場合とで変更されている。ステップS2501のグループIDを判別する際に、「長い紙:装置101、102、短い紙:装置102,103」「長い紙:装置101、102、103、短い紙:装置103、104」「短い紙:装置101、102」といった判断に変更されている。また、グループID=5も使用するので、ステップS2502でグループID=5のコマンド作成も追加した。
<ID登録コマンド通信制御のフローチャート>
図26は、実施例4における画像形成装置本体によるグループ登録コマンド通信制御のフローチャートである。今から、どのような記録紙(長い紙か短い紙か)をオプション給紙装置に搬送させるかによって、前もって表4の右部に示されるグループIDを登録させておく際に実行されるフローチャートである。
まず、グループ登録コマンドを、コマンドの宛先となるオプション給紙装置のIDを選択し(ステップS2601)、当該IDと所属グループを含むグループ登録コマンドを作成する(ステップS2602)。
コマンドは、IDに割り当てられた3bitの他に、コマンド内容11bitを有している。コマンド内容11bitについて、例えば、上位8bitをグループ登録を意味する特定のコード値にすれば良い。下位3bitについては、上位ビットからグループID=5、グループID=6、グループID=7を割り当て、夫々のビットについてオプション給紙装置を該当するグループに所属するなら1で所属させないなら0にするといったコマンド内容にする。なお、3bitが割り当てられたIDを各オプション給紙装置へ割り当てる方法は実施例1と同様なので、ここでの詳しい説明は省略する。
次に、CMD信号をLowにして(ステップS2603)、グループ登録コマンドを送信したいIDを付加し、作成したグループ登録コマンド内容を、コマンドデータとして作成する(ステップS2604)。そしてステップS2604で作成したコマンドデータをシリアル通信線を介して送信する(ステップS2605)。
各オプション給紙装置からのステータスを受信し(ステップS2606)、ステータスのグループ登録通知を解析して正しく登録されたかどうか確認して(ステップS2607)終了する。
これを、長い紙の給送か、短い紙の給送かを切り替える度に、全オプション装置に、表4に示した何れかのグループになるように、グループ登録コマンドを送信する。そして、登録されたグループを使って、搬送コマンドを送信して各オプション給紙装置の同時駆動(搬送制御)を行う。
<オプション給紙装置の機内通信コマンド実行制御のフローチャート>
図27は、実施例4におけるオプション給紙装置の機内通信コマンド実行制御のフローチャートである。実施例1の図8に対して、ステップS821とS822をステップS2705に変更した点と、ステップS2701〜2704を追加した点が異なる。
図27のフローチャートでは、画像形成装置本体100からのグループ登録コマンドにオプション給紙装置側で対応した。
つまり、実施例1で説明した各オプション給紙装置に割り当てられているIDを指定したグループ登録コマンドに対応することは新たに追加されている。具体的には、各オプション給紙装置は、画像形成装置本体100からコマンドを受信し、自身のIDを指定したコマンドと判断すると、次に、その内容がグループ登録コマンドかどうか判断する(ステップ2701)。
そして、コマンドの内容がグループ登録コマンドであれば、自身の所属グループ(グループID)を登録(ステップS2702)する。なお、この登録の際には、指定されたグループIDを、オプション制御部のメモリ(不図示)に記憶し、以後参照可能にしておくことを意味する。
そして、グループ登録を正常に完了したことを示すグループ登録通知ステータスを作成し(ステップS2703)、画像形成装置本体100側の制御CPU200にステータス返送する(ステップS2704)。
グループキャストか否かの判断(ステップS821とS822)については、コマンドで指定されたIDが、自身で登録した所属グループに一致するかどうかを判断する(ステップS2705)。
このように、予め決められたグループではなく、グループ登録コマンドを受けるたびに、所属グループを登録して、グループキャストのコマンド実行を行えるため、自由なグループ組み合わせに対応できるようになった。
<実施例4の効果>
以上説明したように、画像形成装置本体が記録紙の搬送開始・搬送停止・搬送加速減速を同時に搬送同期制御させたい一部のオプション装置に対してグループキャストIDを登録しておく。そして、不要になれば削除して、別の組み合わせで搬送同期制御したいオプション装置に対してグループキャストIDを再登録する。予め決められた固定のグループに拘束されることなく、グループ登録コマンドによって自由にグループ組み合わせを変更し、グループキャスト通信が出来るようになる。これにより、記録紙の長さの違いや搬送モード種類の違いなどに応じて、記録紙を跨ぐオプション給紙装置の組み合わせが変化しても、オプション給紙装置群(グループID)を再登録して同期搬送制御ができる。そして、装置間に跨る記録紙の突っ込みや引っ張りをなくして安定した高速搬送が可能となった。
また、本実施例では、最大装着個数を超える装置過多エラーの検知は省略してあるが、勿論、実施例3や4で説明したように本実施例に装置過多エラー検知を追加しても良い。
実施例5を図を用いて説明する。実施例1〜4では、個別IDやグループキャストIDやブロードキャストIDを数値(グループID)で指定する例であった。これに対して、本実施例では、IDを1つのオプション給紙装置に対して1bitを割り当てるようにした。
具体的には、IDを4bit情報とする。例えば、オプション給紙装置101はID=1(2進数で0001)、オプション給紙装置102はID=2(2進数で0010)とする。また、オプション給紙装置103はID=4(2進数で0100)、オプション給紙装置104はID=8(2進数で1000)とする。
また、全オプション給紙装置を対象とするブロードキャストID=15(2進数で1111)として、夫々のオプション給紙装置に割り付けられたbitが1であれば、その装置が通信対象であるとした。
同様に、たとえば、オプション給紙装置104と103を対象とグループキャストID=12(2進数で1100)として、夫々のオプション給紙装置に割り付けられたbitが1であれば、その装置が通信対象であるとした。搬送がつながる順序に割り付けているので、必ず、グループは隣合うbitが1になる特長を持たせることができた。
まず、オプション給紙装置2つに跨る長さの短い紙をオプション給紙装置104から給送する場合に本体制御部30は以下のように搬送指示を行う。即ち、図28(a)の装置104のみ→図28(b)の装置104と103→図28(c)の装置103と102→図28(d)の装置102と101→図28(e)の装置101のみというように搬送制御する。なお、図28、29においても、符号を省略してあるが、図1と同様の符号が割り当てられるものとする。
このとき、画像形成装置本体から、各オプション給紙装置へIDを変えて対象を変えながら搬送指示の同期をとっていくには、表6(a)を上から、ID=8→ID=12→ID=6→ID=3→ID=1というように指示をしていく。
表6(a)の背景色が灰色で示した1の部分を見ればわかるように、オプション給紙装置104から短い紙(2つのオプション装置に跨る紙長)を給送する場合には、順番に続くオプション装置に1つずつ1となるbitをずらしていく。また、隣り合うbitの数は2個(短い紙は2つのオプション装置に跨るので2個)になるようにIDを変更していけばよい。
このように、表6及び表7に示される如く、あるオプション給紙装置から記録紙を給紙する場合、そのオプション給紙装置に対応したbitを1にしたIDを画像形成装置本体100はまずコマンドに付加する。そして、記録紙が搬送されるに従い、記録紙が跨るオプション給紙装置群が順次変更されていく。この時、画像形成装置本体100は、順次変更されていく記録紙が跨るオプション給紙装置群に対応するビットが1になっているグループIDを、オプション装置群を駆動させたいタイミングで指示していけばよい。これにより、実施例1〜4に比べて、より省電力化の図れたオプション給紙装置群の駆動制御が可能となる。
<ID登録コマンド通信制御のフローチャート>
実施例5における画像形成装置本体のID登録コマンド通信制御のフローチャートは実施例1で説明した図6と同様である。従って、詳細な説明は省略する。
なお、ステップS601でIDを決定する際には、本実施例では搬送がつながる接続順でオプション装置が1bitずつ割り当てられるようにする。具体的には、ID=1(2進数で0001)、ID=2(2進数で0010)、ID=4(2進数で0100)、ID=8(2進数で1000)というように、番号を決める。
<コマンド通信制御フローチャート>
図30は、本発明の実施例5における画像形成装置本体のコマンド通信制御のフローチャートである。
実施例1の図7に対して、ステップS703をS3001に変更した点と、ステップS710・711・712・713をS3002に置換えた点が異なる。また、図5で説明したコマンドにおけるIDは3bitであったが、本実施例では4bitとなる点も異なる。
本実施例では、IDとしてオプション装置1つについて1bitを割り当てている。そして、ステップS3001にて対象装置が1つか複数かを判断し、1つであれば実施例1と同様に対象装置のIDを付加する(ステップS704)。
一方、ステップS3001にて対象装置が複数であれば、対象装置のIDとなっているbitを全て1にした値をIDとして付加する(ステップS3002)。ブロードキャストもグループキャストも同じ扱いである。
<オプション給紙装置の機内通信コマンド実行制御のフローチャート>
図31は、実施例5におけるオプション給紙装置の機内通信コマンド実行制御のフローチャートである。実施例1の図8に対して、ステップS819・821・822をステップS3101に変更した点が異なる。実施例4ではブロードキャストとグループキャストでは、IDに自身のIDのbitが1かどうかで判断するため、ステップ3101にてIDが自身IDのbitが1かどうか判断するように変更した。このステップS1301の判断は各オプション給紙装置のオプション制御部40(制御CPU)で行われる。
尚、本実施例では、最大装着個数を超える装置過多エラーの検知は省略してあるが、もちろん、実施例3や4で説明したように本実施例に装置過多エラー検知を追加してもよい。
本実施例にて装置過多エラー検知を追加した場合には、ブロードキャストIDは全bitをアクティブにした値としている為、装置過多となっているオプション装置はブロードキャストIDで受信したコマンドを無視すればよい。そして、残りの装置で正常な搬送を可能とできる点については、実施例3や4と同様である。
<実施例5の効果>
以上のように、1つのオプション装置に1bitをアクティブに割り付けた値としてIDを決めることで、搬送が連続するオプション装置はbitが並んでいて簡単にグループ化して同期搬送制御行える。これにより、記録紙の長さに応じて的確なグループで同期搬送制御が行えより省電力化を実現できる。
実施例1〜5では、画像形成装置本体100がグループIDを付加したコマンドにより、全オプション装置数未満で2以上のオプション装置を一度にまとめて駆動させるよう説明を行ってきた。
しかし、更なる変形例として、駆動させたいオプション群に含まれる各オプション装置に対して、図6のフローチャート等により各オプション装置に個別割り当てられたIDでタイムラグを加味した指示を画像形成装置本体100が行うようにしても良い。
具体的にはオプション群のうち、最後に指示するオプション装置以外のオプション装置に対して、最後に駆動指示するオプション装置が駆動するタイミングまで、待機してから駆動するよう画像形成装置本体100が駆動指示すればよい。
例えば、オプション群が、図1におけるオプション給紙装置101、102、103からなる場合を想定する。この場合、オプション給紙装置103に記録紙を給紙させたい場合、オプション給紙装置102、101に対して、オプション給紙装置103が駆動開始するまで待機してから駆動開始するようコマンドを指示する。また、画像形成装置本体100は、オプション給紙装置102のほうが、オプション給紙装置101よりも余分に待機するようコマンドを指示する。
このように、実施例6のように、全オプション装置数未満で2以上のオプション装置を一度にまとめて駆動させる為のコマンドを構築しても、実施例1〜5と一定の同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
以上説明した実施形態はあくまでも例示であり、本発明の主旨に基づいて当業者によって様々な変更や変形が可能であり、これらの等価物も本発明の範囲に含まれると理解されたい。
また、本発明は、前述した実施形態の機能を実現する各プログラム(説明したフローチャート図に対応したプログラム)を含む。これらプログラムを供給する記録媒体や、これらプログラムをインターネットでのダウンロード供給するPCサーバも本発明に含まれる。