JP5553698B2 - プリント基板作成用データ解析装置およびその解析方法並びにデータ解析プログラム - Google Patents

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本発明は、プリント基板作成用のCADデータの解析技術に関し、さらに詳しく言えば、拡張データフォーマットを含まない未拡張CADデータを、拡張データフォーマットを含む拡張CADデータに変換するプリント基板設計用データの解析技術に関する。
プリント基板の配線パターン等を記述するデータフォーマットの1つとしてRS−274D(いわゆる、ガーバフォーマット)がある。非特許文献1および2に示すように、RS−274Dフォーマットは、アメリカのガーバ・サイエンティフィック社が開発したプロッター制御フォーマットであり、現在でも業界のスタンダードフォーマットとして用いられている。
RS−274Dフォーマットには、バイナリーとワードアドレスフォーマットの2種類があるが、ワードアドレスフォーマットの方がテキストベースであり扱いやいため、よく用いられている。
図10(a)を併せて参照して、ワードアドレスフォーマットは、英数字のテキストコードからなり、シーケンス番号を先頭に、準備機能、XY座標値、円弧の中心位置、作図機能(Dコマンド)、補助機能(Mnコマンド)、EOB(エンドオブブロックコード)の順に配置される。
例えば図10(b)に示すように、準備機能とは、プロッタ制御動作のモードを指定する機能であって、GコードやG機能とも呼ばれる。Gコードには、「G54」は工具(ペン)選択、「G01」は直線補間などがある。
同じく図10(b)に示すように、作図機能は、ペン交換など作図に関するコマンドであって、Dコマンドとも呼ばれる。Dコマンドとしては、所定のアパーチャ選択や、ペンのアップ&ダウンコマンドなどがある。また、X−Y座標値は、図形要素の座標を表すコードであって、上述したGコードやDコードと組み合わせて用いることで、描画する図形が定義される。
ところで、上述したように、通常のRS−274Dフォーマットでは、座標位置を小数点を含めない整数と英字の組合せからなり、単位系(ミリメートル、インチ)、表現系(絶対座標、相対座標)、倍率、ゼロ抑制などの拡張データは含まれていない。
そのため、プリント基板の製造を外部に委託するような場合、メーカはRS−274Dフォーマットデータに加え、これら拡張データを合わせて提供しなければならなかった。しかしながら、メーカ側から拡張データが配信されない場合もある。
このような場合、拡張データを受け手側で作成しなければならないが、上述したようにパラメータは多岐にわたるため、その作業は非常に煩雑である。そこで、例えば特許文献1には、RS−274Dフォーマットの未拡張CADデータに基づいて拡張データを含んだRS−274Xフォーマットとのデータに解析するソフトも一部提供されている。
この解析ソフトは、上述した拡張データをコンピュータが自動生成し、仮想データと実際のデータとを照らし合わせることで、拡張データが正しいかどうかを判定するようになっている。
しかしながら、従来の解析方法には次のような問題があった。すなわち、特許文献1に記載の方法では、ガーバデータを画像データ化して出力しているのみであって、拡張ガーバデータを生成することはできない。
特開2004−327845号公報
村石,ガーバーフォーマット解説,http://www.nagano−it.jp/joho/kaisetsu/gbf_s.pdf 村石,拡張ガーバーフォーマット解説,http://www.nagano−it.jp/joho/kaisetsu/ext_gerber.pdf
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、拡張データフォーマットを含まないRS−274Dフォーマットデータを、拡張データフォーマットを含むRS−274Xフォーマットデータに変換するプリント基板設計用データの解析技術を提供することにある。
上述した目的を達成するため、本発明は以下に示すいくつかの特徴を備えている。請求項1に記載の発明は、拡張データフォーマットを含まないプリント基板作成用の未拡張CADデータを、拡張データフォーマットを含む拡張CADデータに変換するプリント基板設計用データ解析装置において、上記未拡張CADデータを入力するCADデータ入力手段と、上記プリント基板の基板データを入力する基板データ入力手段と、上記未拡張CADデータを所定のパラメータ条件に合わせてデータ変換して仮想拡張CADデータを作成するCADデータ変換エンジンと、上記基板データに基づいて作成された仮想基板に上記仮想拡張CADデータをマッピングする仮想描画エンジンと、上記仮想描画エンジンによって作成されたマッピングデータを解析して、上記拡張CADデータと同一と見なされる上記仮想拡張CADデータを抽出するデータ解析エンジンとを有し、上記仮想基板は、複数の解析ゾーンに区画されており、各解析ゾーン毎に上記マッピングデータを解析することを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、上記請求項1において、上記CADデータ変換エンジンは、「整数部桁数」、「小数部桁数」、「絶対座標」、「相対座標」、「ミリメートル単位」、「インチ単位」、「先行ゼロ抑制」、「後尾ゼロ抑制」および「ゼロ抑制なし」の各パラメータ同士を組み合わせて上記仮想拡張CADデータを作成することを特徴している。
請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2において、上記マッピングデータが、上記仮想基板の枠外に存在している場合、上記データ解析エンジンは、上記マッピングデータに相当する上記仮想拡張CADデータを上記拡張CADデータとは不一致と判断することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、上記請求項1,2または3において、上記解析ゾーンは格子状に配置されており、上記データ解析エンジンは、上記マッピングデータが含まれていない上記解析ゾーンを空白ゾーンとしてカウントすることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、上記請求項4において、上記空白ゾーンが、上記解析ゾーンの最外枠に連続的に存在している場合、上記データ解析エンジンは、上記空白ゾーンのマッピングデータに相当する上記仮想拡張CADデータを上記拡張CADデータとは不一致と判断することを特徴としている。
本発明には、プリント基板設計用データの解析方法も含まれる。すなわち、請求項6に記載の発明は、拡張データフォーマットを含まないプリント基板作成用の未拡張CADデータを、拡張データフォーマットを含む拡張CADデータに変換するプリント基板設計用データの解析方法において、
データ解析装置が、上記未拡張CADデータを入力するCADデータ入力手段と、上記プリント基板の基板データを入力する基板データ入力手段と、上記未拡張CADデータを所定のパラメータ条件に合わせてデータ変換して仮想拡張CADデータを作成するCADデータ変換エンジンと、上記基板データに基づいて作成された仮想基板に上記仮想拡張CADデータをマッピングする仮想描画エンジンと、上記仮想描画エンジンによって作成されたマッピングデータを解析して、上記拡張CADデータと同一と見なされる上記仮想拡張CADデータを抽出するデータ解析エンジンとを有し、
上記仮想基板は、複数の解析ゾーンに区画され、それらが格子状に配置されており、上記データ解析エンジンは、各解析ゾーン毎に上記マッピングデータを解析して、上記マッピングデータが含まれていない上記解析ゾーンを空白ゾーンとしてカウントするとともに、上記マッピングデータが上記仮想基板の枠外に存在している場合、もしくは、上記空白ゾーンが上記解析ゾーンの最外枠に連続的に存在している場合において、上記データ解析エンジンは、上記マッピングデータに相当する上記仮想拡張CADデータを上記拡張CADデータとは不一致と判断することを特徴としている。
本発明にはさらに、プリント基板設計用データの解析プログラムも含まれる。すなわち、データ解析装置に、拡張データフォーマットを含まないプリント基板作成用の未拡張CADデータを、拡張データフォーマットを含む拡張CADデータに変換する処理を実行させるためのプリント基板設計用データの解析プログラムにおいて、
上記未拡張CADデータを入力するCADデータ入力ステップと、上記プリント基板の基板データを入力する基板データ入力ステップと、上記CADデータ入力ステップにより入力された上記未拡張CADデータを所定のパラメータ条件に合わせてデータ変換して仮想拡張CADデータを作成するCADデータ変換ステップと、上記基板データ入力ステップにより入力された上記基板データに基づいて仮想基板を作成し、その仮想基板に上記仮想拡張CADデータをマッピングする仮想描画ステップと、上記仮想描画ステップによって作成されたマッピングデータを解析して、上記拡張CADデータと同一と見なされる上記仮想拡張CADデータを抽出するデータ解析ステップとを有し、
上記仮想基板は、複数の解析ゾーンに区画され、それらが格子状に配置されており、上記データ解析ステップで、各解析ゾーン毎に上記マッピングデータを解析して、上記マッピングデータが含まれていない上記解析ゾーンを空白ゾーンとしてカウントするとともに、上記マッピングデータが上記仮想基板の枠外に存在している場合、もしくは、上記空白ゾーンが上記解析ゾーンの最外枠に連続的に存在している場合において、上記データ解析ステップで、上記マッピングデータに相当する上記仮想拡張CADデータを上記拡張CADデータとは不一致と判断することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、複数の解析ゾーンに区画された仮想基板の上にデータをマッピングし、マッピングデータを各解析ゾーン毎に解析することにより、データ変換ミスによる解析エラーが少なく、より高精度なデータ変換を行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、CADデータ変換エンジンは、「整数部桁数」、「小数部桁数」、「絶対座標」、「相対座標」、「ミリメートル単位」、「インチ単位」、「先行ゼロ抑制」、「後尾ゼロ抑制」および「ゼロ抑制なし」の各パラメータ同士を組み合わせて仮想拡張CADデータを作成することで、解析ミスをより詳細に把握することができる。
請求項3に記載の発明によれば、マッピングデータが仮想基板の枠外に存在している場合、データ解析エンジンは、マッピングデータに相当する仮想拡張CADデータを拡張CADデータとは不一致と判断することにより、基板データよりもマッピングデータが大きな場合を排除することができる。
請求項4に記載の発明によれば、解析ゾーンは格子状に配置されており、データ解析エンジンは、マッピングデータが含まれていない解析ゾーンを空白ゾーンとしてカウントすることにより、解析ミスを減らすことができる。
請求項5に記載の発明によれば、空白ゾーンが解析ゾーンの最外枠に連続的に存在している場合、データ解析エンジンは空白ゾーンのマッピングデータに相当する仮想拡張CADデータを拡張CADデータとは不一致と判断することで、基板データよりもマッピングデータが小さくなった場合を排除することができる。
本発明のプリント基板設計用データの解析プログラムは、例えばCD−ROMなどの物理媒体を介して配布されるが、これ以外に、ネットワーク回線などを介して配信されてもよい。プログラムデータの格納先としては、クライアントコンピュータのハードディスクに格納する以外にも、サーバ上に格納しておき、各クライアントに配信するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係るプリント基板設計用データ解析装置のブロック構成図。 上記プリント基板設計用データ解析装置の解析エンジンの構成図。 仮想基板のイメージ図。 データ解析のステップ図。 解析エンジンの解析ステップ図。 仮想基板に解析データをマッピングした状態のイメージ図。 仮想基板に解析データをマッピングした状態のイメージ図。 仮想基板に解析データをマッピングした状態のイメージ図。 仮想基板に解析データをマッピングした状態のイメージ図。 (a),(b)RS−274Dフォーマットデータの記号表現を説明する説明図
次に、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこの限りではない。図1に示すように、本発明のプリント基板設計用データ解析装置1(以下、単にデータ解析装置1とする。)は、所定の実行指令を受けて演算処理を行う演算部2と、解析プログラムなどを格納してなるプログラム格納部3と、解析データなどを収納してなるデータ収納部4と、LCDモニタなどに表示する表示部5と、キーボードなどの入力部6と、プロッターなどの出力部7と、メモリ8と、解析装置1をネットワークに接続するためのネットワークI/F9とを備えている。
本発明において、データ解析装置1は、上記各解析プログラムを実行可能なパーソナルコンピュータからなるが、その具体的なスペックや構成については仕様に応じて任意に変更されてよい。また、コンピュータ以外にもワークステーションなどであってもよい。
この例において、プリント基板設計用データとしては、拡張データを含まないRS−274Dデータ、いわゆる未拡張ガーバデータである。ガーバデータの詳細な説明については、上述した非特許文献1,2を参照されたい。
次に、図2を参照して、データ解析装置1は、データ変換エンジン10と、仮想描画エンジン20およびデータ解析エンジン30の3種類の処理エンジンを備えている。ここで、本発明の言う「処理エンジン」とは、所定の目的を達成する演算処理プログラムによる演算処理ステップをいう。
データ変換エンジン10は、データ解析装置1に取り込まれたRS−274Dフォーマットの未拡張CADデータに基づいて、各パラメータ毎にそれぞれ組み合わせた仮想拡張データを入力して仮想拡張CADデータを作成する演算処理ステップである。
データ変換エンジン10には、RS−274DデータのX−Y座標値の整数部桁数1〜n桁として演算する整数部桁数演算ステップ11と、同様にX−Y座標値の小数部桁数1〜n桁として演算する小数部桁数演算ステップ12と、入力データの座標系を絶対座標として演算する絶対座標演算ステップ13と、入力データの座標系を相対座標として演算する相対座標演算ステップ14と、単位系をミリメートル単位として演算するミリメートル演算ステップ15と、単位系をインチ単位として演算するインチ演算ステップ16と、数字位置の先行ゼロ列を抑制する先行ゼロ抑制ステップ17と、数字位置の後尾ゼロ列を抑制する後尾ゼロ列抑制ステップ18と、ゼロ抑制をおこなわないゼロ抑制無しステップ19とが含まれる。
仮想描画エンジン20は、データ変換エンジン10によって生成された複数の仮想拡張CADデータをそれぞれ、仮想の基板上にマッピングする演算処理ステップである。仮想描画エンジン20には、基板のサイズを入力する基板サイズ入力ステップ21と、基板エリアを複数の検索ゾーンに分割する際、その分割条件を設定する検索ゾーン設定ステップ22と、検索ゾーン内にデータがない空白ゾーンをあらかじめ設定する空白ゾーン設定ステップ23と、データ変換エンジン10の仮想拡張CADデータを取り込むCADデータ読込みステップ24と、仮想的に描画された描画データをデータベース4に保存する描画データメモリステップ25とが含まれる。
図3を併せて参照して、基板サイズ入力ステップ21は、仮想CADデータをマッピングする仮想基板Bの大きさを指定する処理であって、例えば幅W150mm×長さL100mmなどのように定義される。入力は、キーボードなどを介して入力部6から入力される。この例において、指定される単位系は、ミリメートル以外にもインチでの指定も可能である。
図3を併せて参照して、検索ゾーン設定ステップ22は、上記基板サイズ入力ステップ21によって大きさが定義された基板Bの基板エリアを複数の検索ゾーンZに区画する処理ステップであり、例えばW10コマ×L8コマのように指定する。これにより、図3に示すように、基板エリアが各検索ゾーンZ1〜Z80として格子状に80分割される。
この例において、検索ゾーンZは、10コマ×8コマの合計80コマに分割されているが、分割数はユーザの任意に設定されてよい。検索ゾーンZを分割するコマ数を少なくし設定した場合、演算の処理速度が向上するが、ゾーン設定が粗いため解析精度が落ちる。逆に、コマ数を増やすと、解析精度は向上するが、各検索ゾーンZが多いため処理速度が遅くなる。
次に、空白ゾーン設定ステップ23は、検索ゾーンZの中でデータがマッピングされずに空白となるゾーン、いわゆる空白ゾーンがあらかじめ分かっている場合において、その空白ゾーンを最初に設定しておき、解析エラーを防止できるようにしてもよい。本発明において、空白ゾーン設定ステップ23は任意的事項である。
CADデータ読込みステップ24は、データ変換エンジン10で作成された仮想拡張CADデータDを取り込み、仮想基板B上にマッピングするマッピング処理も兼ねており、これにより、仮想基板Bに仮想拡張データDがマッピングされる。
次に、データ解析エンジン30は、仮想基板B上にマッピングされた仮想拡張CADデータDが基板データの大きさと一致するかどうかを判別して、拡張CADデータと同一と見なされるかどうかを判定する処理ステップである。
データ解析エンジン30には、マッピングされた仮想拡張CADデータDが仮想基板データに基づいて正しいかどうかを解析する描画ゾーン解析ステップ31と、解析ゾーンZ内に空白ゾーンがあるかどうかを解析する空白ゾーン解析ステップ32と、解析ゾーンZの内外にマッピングデータがあるかどうかを解析するゾーン内外解析ステップ33と、絶対座標または相対座標のマッピングデータを解析する座標データ解析ステップ34と、CADデータが破損しているかどうかを解析するデータ破損解析ステップ35とを含んでいる。
描画ゾーン解析ステップ31は、仮想拡張CADデータDのX−Y座標値や縦横比などを基板データと照らし合わせて、仮想拡張CADデータDと基板データとの向きや大きさが一致しているかどうかを解析するステップである。
空白ゾーン解析ステップ32は、解析ゾーンZにおける空白ゾーン(例えば、図6では網掛け部分)の有無を確認する処理ステップである。空白ゾーン解析ステップ32はさらに、上記の空白ゾーン設定ステップ23にて設定された空白ゾーンと、解析した空白ゾーンとが一致するかどうかも判定する。
ゾーン内外解析ステップ33は、基板データに対してマッピングデータが枠の外にはみ出しているか、もしくは、内側に配置されているかどうかを解析する処理ステップであって、マッピングデータが枠外に配置されている場合に、データ不一致としてエラー情報を出す。
座標データ解析ステップ34は、絶対座標表現による仮想拡張CADデータDのマッピングデータと、相対座標表現による仮想拡張CADデータDのマッピングデータとを、仮想基板Bのエリア内において、正しく分布しているかどうかを解析する処理ステップである。
座標データ解析ステップ34は、例えば図9に示すように、絶対座標表現に変換したデータが不規則な描画の羅列となった場合には、それをデータ不一致としてエラー情報を出すようになっている。
データ破損解析ステップ35は、データ変換エンジン10または仮想描画エンジン20における演算ステップを経て作成された仮想拡張CADデータDが、そもそもCADデータとして機能しない状態、すなわち破損した状態にある場合、これをエラー情報として出力するようになっている。
次に、図4を参照しながら、本発明の解析処理の一連の流れについて説明する。まず、使用者は、基板の大きさを設定するとともに(ステップST01)、併せて解析ゾーンZのコマ数などの変換条件を設定する(ステップST02)。
次に、あらかじめ取り込まれていた未拡張CADデータを一旦メモリ8に取り込み(ステップST03)、その未拡張CADデータを上述したデータ変換エンジン10によって各種パラメータから仮想拡張CADデータDを生成する(ステップST04)。
次に、データ解析エンジン30を介してマッピングデータが正しく分布しているかなどの統計処理を行ったのち(ステップST05)、生成された仮想拡張CADデータDが拡張CADデータと同一と見なされるかどうかを判定する(ステップST06)。データが正しいと判別された場合には、同データを拡張CADデータとして出力部7から出力する。
次に、図5を参照して、より具体的なデータ解析エンジン30の解析手順について説明する。まず、データ解析エンジン30は、設定された基板のサイズ内に解析データが収まっているかどうかを判定する(ステップST11)。
すなわち、図8に示すように、演算部2は、仮想拡張CADデータDが仮想基板Bのエリア外に分布していると判断した場合には、その仮想拡張CADデータDは、不一致であるとして仮想拡張CADデータDにサイズ不一致タグが書き込まれる。
次に、データ解析エンジン30は、サイズ一致タグが書き込まれた仮想拡張CADデータDを呼び出し、座標データ解析ステップ34により、対象となる仮想拡張CADデータDが、仮想基板Bのエリア内に均一に分布しているかどうかを判定する(ステップST12)。
すなわち、絶対座標表現とした際に仮想拡張CADデータDが、図9に示すように、不規則な点の羅列となってしまうような場合、解析ゾーンZにはデータが密集するエリアと空白ゾーンとが表れる。このような場合において、データ解析エンジン30は、その仮想拡張CADデータDは、不均一であるとして仮想拡張CADデータDに不均一タグを書き込む。
これとは逆に、図7に示すように、仮想拡張CADデータDが、基板エリアB内に均一に分布していると判断した場合には、データ解析エンジン30は、その仮想拡張CADデータDは、データ分布が均一であるとして仮想拡張CADデータDに均一タグを書き込む。
なお、仮想拡張CADデータDが、均一分布なのか不均一分布なのかを判断するしきい値は、上述した基板サイズ指定ステップST01または変更条件設定ステップST02にて、その条件を設定することが好ましい。
次に、データ解析エンジン30は、基板エリアB内に空白ゾーンが存在しているかどうかを判別する(ステップST13)。空白ゾーンが存在している場合には、その空白ゾーンエリア情報が書き込まれる。空白ゾーン存在しない場合には、本ステップは、そのままスルーされる。
次に、データ解析エンジン30は、上記ステップにおいて基板エリアB内に空白ゾーンが存在していると判断された仮想拡張CADデータDの空白ゾーンが、解析ゾーンZの最外枠に連続して存在しているかどうかを判定する(ステップST14)。
すなわち、図6に示すように、空白ゾーン(図6の網掛け部分)が解析ゾーンZの最外枠に連続して存在している場合、仮想拡張CADデータDは、基板エリアBよりも小さいデータであると判断される。そこで、サイズが小さいと判断された仮想拡張CADデータDには、サイズが不一致であるとして仮想拡張CADデータDにサイズ不一致タグが書き込まれる。
以上の各ステップを経ることで、図7に示すように、基板エリアB内に連続した収まっている仮想拡張CADデータDがほぼ特定される。この仮想拡張CADデータDについては、サイズ一致タグが書き込まれる。
最後に、データ解析エンジン30は、空白ゾーンの数が許容範囲内かどうかを判断し、許容範囲内の場合には、仮想拡張CADデータDが拡張CADデータと同一であるみなされると判断し、同仮想拡張CADデータDにデータ一致タグを書き込む。
しかるのち、ユーザは、解析装置1によって判断された拡張CADデータと同一であるみなされると判断された仮想拡張CADデータDをモニタ画面やプロッターなどに出力し、目視でデータを確認することで、仮想拡張CADデータDが正しいかどうかを判定され、最後に拡張CADデータとして出力される。
1 解析装置
10 データ変換エンジン
20 仮想描画エンジン
30 データ解析エンジン
B 仮想基板データ(基板エリア)
D 仮想拡張CADデータ

Claims (7)

  1. 拡張データフォーマットを含まないプリント基板作成用の未拡張CADデータを、拡張データフォーマットを含む拡張CADデータに変換するプリント基板設計用データ解析装置において、
    上記未拡張CADデータを入力するCADデータ入力手段と、
    上記プリント基板の基板データを入力する基板データ入力手段と、
    上記未拡張CADデータを所定のパラメータ条件に合わせてデータ変換して仮想拡張CADデータを作成するCADデータ変換エンジンと、
    上記基板データに基づいて作成された仮想基板に上記仮想拡張CADデータをマッピングする仮想描画エンジンと、
    上記仮想描画エンジンによって作成されたマッピングデータを解析して、上記拡張CADデータと同一と見なされる上記仮想拡張CADデータを抽出するデータ解析エンジンとを有し、
    上記仮想基板は、複数の解析ゾーンに区画されており、各解析ゾーン毎に上記マッピングデータを解析することを特徴とするプリント基板設計用データ解析装置。
  2. 上記CADデータ変換エンジンは、「整数部桁数」、「小数部桁数」、「絶対座標」、「相対座標」、「ミリメートル単位」、「インチ単位」、「先行ゼロ抑制」、「後尾ゼロ抑制」および「ゼロ抑制なし」の各パラメータ同士を組み合わせて上記仮想拡張CADデータを作成することを特徴する請求項1に記載のプリント基板設計用データ解析装置。
  3. 上記マッピングデータが、上記仮想基板の枠外に存在している場合、上記データ解析エンジンは、上記マッピングデータに相当する上記仮想拡張CADデータを上記拡張CADデータとは不一致と判断することを特徴とする請求項1または2に記載のプリント基板設計用データ解析装置。
  4. 上記解析ゾーンは格子状に配置されており、上記データ解析エンジンは、上記マッピングデータが含まれていない上記解析ゾーンを空白ゾーンとしてカウントすることを特徴とする請求項1,2または3に記載のプリント基板設計用データ解析装置。
  5. 上記空白ゾーンが、上記解析ゾーンの最外枠に連続的に存在している場合、上記データ解析エンジンは、上記空白ゾーンのマッピングデータに相当する上記仮想拡張CADデータを上記拡張CADデータとは不一致と判断することを特徴とする請求項4に記載のプリント基板設計用データ解析装置。
  6. 拡張データフォーマットを含まないプリント基板作成用の未拡張CADデータを、拡張データフォーマットを含む拡張CADデータに変換するプリント基板設計用データの解析方法において、データ解析装置が、
    上記未拡張CADデータを入力するCADデータ入力手段と、
    上記プリント基板の基板データを入力する基板データ入力手段と、
    上記未拡張CADデータを所定のパラメータ条件に合わせてデータ変換して仮想拡張CADデータを作成するCADデータ変換エンジンと、
    上記基板データに基づいて作成された仮想基板に上記仮想拡張CADデータをマッピングする仮想描画エンジンと、
    上記仮想描画エンジンによって作成されたマッピングデータを解析して、上記拡張CADデータと同一と見なされる上記仮想拡張CADデータを抽出するデータ解析エンジンとを有し、
    上記仮想基板は、複数の解析ゾーンに区画され、それらが格子状に配置されており、上記データ解析エンジンは、各解析ゾーン毎に上記マッピングデータを解析して、上記マッピングデータが含まれていない上記解析ゾーンを空白ゾーンとしてカウントするとともに、
    上記マッピングデータが上記仮想基板の枠外に存在している場合、もしくは、上記空白ゾーンが上記解析ゾーンの最外枠に連続的に存在している場合において、上記データ解析エンジンは、上記マッピングデータに相当する上記仮想拡張CADデータを上記拡張CADデータとは不一致と判断することを特徴とするプリント基板設計用データの解析方法。
  7. データ解析装置に、拡張データフォーマットを含まないプリント基板作成用の未拡張CADデータを、拡張データフォーマットを含む拡張CADデータに変換する処理を実行させるためのプリント基板設計用データの解析プログラムにおいて、
    上記未拡張CADデータを入力するCADデータ入力ステップと、
    上記プリント基板の基板データを入力する基板データ入力ステップと、
    上記CADデータ入力ステップにより入力された上記未拡張CADデータを所定のパラメータ条件に合わせてデータ変換して仮想拡張CADデータを作成するCADデータ変換ステップと、
    上記基板データ入力ステップにより入力された上記基板データに基づいて仮想基板を作成し、その仮想基板に上記仮想拡張CADデータをマッピングする仮想描画ステップと、
    上記仮想描画ステップによって作成されたマッピングデータを解析して、上記拡張CADデータと同一と見なされる上記仮想拡張CADデータを抽出するデータ解析ステップとを有し、
    上記仮想基板は、複数の解析ゾーンに区画され、それらが格子状に配置されており、上記データ解析ステップで、各解析ゾーン毎に上記マッピングデータを解析して、上記マッピングデータが含まれていない上記解析ゾーンを空白ゾーンとしてカウントするとともに、
    上記マッピングデータが上記仮想基板の枠外に存在している場合、もしくは、上記空白ゾーンが上記解析ゾーンの最外枠に連続的に存在している場合において、上記データ解析ステップで、上記マッピングデータに相当する上記仮想拡張CADデータを上記拡張CADデータとは不一致と判断することを特徴とするプリント基板設計用データの解析プログラム。
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