JP5552514B2 - Td変換器及びad変換器 - Google Patents

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Description

本発明は、プロセス微細化に向かないとされるオペアンプやスイッチトキャパシタを用いず、時間領域での演算を用いるTD(Time to
Digital)変換器に関する技術である。
情報通信機器のさらなる発展ためには、従来よりも低消費電力で高性能かつ低コストのLSIの開発が必要不可欠である。これまでLSIの性能は半導体製造プロセスの微細化に伴って向上してきた。微細化によって1チップあたりの搭載トランジスタ数は年々増加しており、より高機能なLSIの実現が可能となっている。
しかし、オペアンプやスイッチトキャパシタなどのアナログ回路では、ダイナミックレンジや非線形性の問題から微細化が困難になりつつある。特に、先端プロセスにおける低電源電圧な環境下では、ダイナミックレンジが狭くなり、直線性が劣化し、利得確保が困難となる。
近年、微細化に適応するため、オペアンプやキャパシタといったアナログ要素を用いずにAD変換(Analog to Digital)を行うべく、電圧領域から時間領域に演算をシフトする技術が研究されている。時間領域データをデジタル化する技術としては、遅延値をデジタル変換するTime-to-Digital Converter(TDC=TD変換器)が知られている。
既に発明者らは、リング発振器を利用したGated-Ring-Oscillator TDC(以下、“GRO TDC”と称する)が1次のノイズシェイピングしか得られないこと(非特許文献1を参照)に鑑みて、Δ−Σ変調の1次ノイズシェイピング特性を生かしながら時間領域の量子化誤差を伝播し、高次ノイズシェイピングが可能となるオペアンプレス・キャパシタレスAD変換器及びTD変換器を提案している(特許文献1、非特許文献2を参照)。
これについて以下説明する。図19にGRO TDCの回路構成図を示す。GRO TDCの回路では、時間的に変化するアナログデータとしてパルス(Tin)がGRO(Gated-Ring-Oscillator)へ入力され、そのパルス幅の間にGROの発振波形をカウントしていくことで入力されたアナログパルス幅を量子化し、離散化デジタルデータを得ることができる。本発明者らは、GRO
TDCが有する1次Δ−Σ型のノイズシェイピング特性に着目し、2次のノイズシェイピングが可能となるオペアンプレス・キャパシタレスAD変換器を提案した(図20を参照)。提案したAD変換器は、Δ−Σ変調器にGRO
TDC、量子化器にカウンタ、量子化誤差を伝播する回路にDフリップフロップをそれぞれ用いることで2次のΔ−Σ変調器を実現するものである。図20に示すAD変換器は、VT変換回路部14と、時間領域データを入力する2段のGRO11と、前段のGRO11と後段のGRO11の間に挿入され、前段のGRO11の量子化誤差を含んだ遅延情報の伝搬回路として動作するDフリップフロップ12と、GRO11の出力発振波形(GROout1、GROout2)の波数を計測するカウンタ13と、各カウンタ回路部13の出力カウント値(Dout1、Dout2)から出力信号を生成する出力信号生成部として動作するDSP(Digital Signal Processor)15と、Dフリップフロップ12及び2つのカウンタ回路部13をサンプリングクロック(CK)でリセットするリセット部17と、DSP15によるデシメーションフィルタ処理後に非線形性補正を行うキャリブレーション回路16から構成される。
上記の回路構成において、量子化誤差はGRO11の出力発振波形に含まれており、Dフリップフロップ12で前段のGROからの出力発振波形(GROout1)の立ち上がりを検知して、量子化誤差(QN)を含んだデータ(TQN1)を得る。その後、発振をカウントした値(Dout1)の分だけをDSP15において減算することで量子化誤差を伝達することが可能となる。
上記の回路構成において、GRO11のゲーティング動作(TinやTQN1のオン・オフ)はスイッチングノイズとして内部の位相情報に悪影響を与える。またトランジスタのリーク電流により位相情報は影響を受ける。プロセス微細化が進むにつれてリーク電流は増加の傾向があるため、上記の回路構成では微細化に適さない。
本発明者らは、GRO TDCの回路動作の解析の結果から、GRO11は、微細プロセスにおいてリーク電流の影響により保持した量子化誤差のデータが劣化するために、GRO11の停止時の位相情報が完全には保持できていないという問題点を見出した。
また、本発明者らは、GRO
TDCの回路動作の解析の結果から、量子化誤差を伝搬する回路として、Dフリップフロップ12単体を用いた回路では量子化誤差は非線形となる問題点があることが分った。
さらに、各段のGRO11の周波数ミスマッチにより、ノイズシェイピング効果が弱まるという問題点があることが分った。
これらの問題点は、TD変換器やAD変換器の高分解能化の妨げとなる。
特願2011−108910
"A Multi-Path Gated Ring Oscillator TDC With First-Order NoiseShaping", M.Z.Straayer, et al, IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS, VOL.44, NO.4,1089-1098, APRIL 2009. "A 40nm 640μm2 45dB opampless all-digital second-order MASH ΔΣ ADC", T.Konishi, H.Lee, S.Izumi, M.Yoshimoto, and H.Kawaguchi, IEEEISCAS, PP. 518-521, MAY 2011.
上述した通り、本発明者らが提案しているGRO
TDC、すなわち量子化誤差を伝搬して高次ノイズシェイピングが可能なオペアンプレス・キャパシタレスTD変換器では、GROのゲーティング動作に影響を受けやすく、リーク電流の影響によりGROの停止時の位相情報が完全には保持できず、また量子化誤差を伝搬する回路が非線形であるという問題点がある。
上記状況に鑑みて、本発明は、発振器のゲーティング動作時に変化する電流量を小さくすることで、スイッチングノイズを小さくし、高分解能なオペアンプレス・キャパシタレスのTD変換器を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、位相情報を発振器の停止という手段により静的に保持する必要をなくすることで、リーク電流の影響を受けにくくし、高分解能なオペアンプレス・キャパシタレスのTD変換器を提供することを第2の目的とする。
また、本発明は、量子化誤差を伝搬する回路の線形性を向上させることで、量子化誤差を伝搬して高次ノイズシェイピングが可能なオペアンプレス・キャパシタレスの高次TD変換器を提供することを第3の目的とする。
さらに、本発明は、各段の発振器の周波数ミスマッチをアダプティブフィルタにより補正することで、高次ノイズシェイピングが可能なオペアンプレス・キャパシタレスの高次TD変換器を提供することを第4の目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明のTD変換器は、以下の1)〜3)の構成要素を備えた遅延時間値をデジタル変換するTD変換器であって、下記1)の発振回路部を常時発振させ、該発振周波数を制御し得る周波数制御回路を備えたことを特徴とする。
1)時間領域データを入力する発振回路部
2)時間領域データが第1の状態の間の発振回路部の出力発振波形の波数を計測する第1状態カウンタ回路部及び時間領域データが第2の状態の間の発振回路部の出力発振波形の波数を計測する第2状態カウンタ回路部
3)第1状態カウンタ回路部と第2状態カウンタ回路部の出力カウント値から出力信号を生成する出力信号生成部
かかる構成によれば、スイッチングノイズが小さく、位相情報を静的に保持する必要がない高分解能オペアンプレス・キャパシタレスのTD変換器を実現できる。
上記の第1状態カウンタ回路部および第2状態カウンタ回路部は、時間的に変化するアナログパルス幅の入力が発振回路部へ入力されると、そのパルスが第1の状態あるいは第2の状態の間に存在する発振回路部の出力発振波形をカウントし、入力されたアナログパルス幅を量子化し、離散化デジタルデータを得る回路である。
また、上記目的を達成すべく、本発明のTD変換器は、上記のTD変換器をM段(Mは複数)連結させて、前段の発振回路部と後段の発振回路部の間に挿入され、前段の発振回路部の位相情報から量子化誤差を含んだ遅延情報を取り出し、後段の発振回路部へ後段の時間領域データとして伝搬する誤差伝搬回路部及び、各段の第1状態カウンタ回路部と各段の第2状態カウンタ回路部の出力カウント値から出力信号を生成する出力信号生成部を備える。
かかる構成によれば、量子化誤差を伝搬可能かつ、各段の発振器の周波数ミスマッチを補正可能なオペアンプレス・キャパシタレスの高次のTD変換器を実現できる。
上記の時間領域データにおいて、第1の状態とは時間領域データがHigh状態であり、第2の状態とは時間領域データがLow状態である。High状態とLow状態は、論理値の“真”と“偽”や“オン”と“オフ”に相当するものである。
また、上記の出力信号生成部は、各段の第1状態カウンタ回路部と各段の第2状態カウンタ回路部の出力カウント値を演算処理して出力信号を生成するもので、DSP(Digital Signal Processor)などで処理される。
本発明のTD変換器における周波数制御回路は、発振器の周波数を2モードで制御するものであることが好ましい。
また、本発明のTD変換器における発振回路部は、リング発振回路で構成され、周波数制御回路は、2つの電流源が並列に該リング発振回路に接続され、一方の電流源は常時接続され、他方の電流源は時間領域データの入力の間接続されるものであることが好ましい。
リング発振回路は、より具体的には、FSO(Frequency Shift Oscillator)回路で構成される。FSO回路とは、インバータで構成したリング発振器とVDD側及びGND側の電源ラインに可変の電流源を接続した回路である。リング発振器は、奇数個のインバータを用い、各インバータの出力が鎖状に別のインバータに入力され、最終段のインバータの出力は初段のインバータに入力される構成になっており、全体としてリング構造になっている。奇数個のインバータ鎖は、全体として入力の論理否定となる。各インバータは一定の遅延時間をもつため、初段インバータへの入力からある遅延時間後に最終段のインバータが初段入力の論理否定を出力する。そして、これが再び初段インバータに入力される。これらのプロセスが繰り返されることで発振する。発振の速度は各インバータに流れる電流量と各インバータの出力及び入力負荷容量によって決定づけられる。FSO回路は電流量を可変の電流源で変化させることで発振周波数の制御を行う。このFSO回路を用いることにより、Δ−Σ変調のノイズシェイプ特性を利用できる。
また、本発明の高次TD変換器における誤差伝搬回路部は、ダイナミック型のDフリップフロップ回路を少なくとも2段連結させた回路構成であることが好ましい。
ダイナミック型のDフリップフロップ回路を少なくとも2段連結させた回路で発振回路部の間を接続することにより、ダイナミック型のDフリップフロップ回路で発生する誤動作(Meta stable)の影響を完全に抑えることができ、正確な時間領域データの伝達が可能である。
また、本発明の高次TD変換器における出力信号生成部は、各段の第1状態カウンタ回路部と各段の第2状態カウンタ回路部の出力カウント値から各段の発振回路部の間の発振周波数比を推定するLMS(Least Mean Square)フィルタ回路を搭載することが好ましい。
LMSフィルタを用いることにより、各段の第1状態カウント値及び各段の第2状態カウンタ値から発振回路部の間の発振周波数比を推定し、周波数の不一致を検知し動的に補正することができる。これは、高次ノイズシェイピング回路へ発展させる際に問題となる発振回路部の周波数ミスマッチをデジタル領域にて補正を行うものである。
本発明のAD変換器は、アナログ入力電圧とサンプリングクロック(CK)を入力して、アナログ入力電圧を対応する遅延時間に変換し時間領域データを出力するVT変換回路部と、該VT変換回路部から出力された時間領域データを入力とする上述のTD変換器とを備える。
上述のTD変換器の応用範囲として、デジタルPLLやVT変換器を追加してAD変換器として利用可能である。AD変換器として用いる場合、デジタル親和性の高いアーキテクチャであるため微細プロセスにおけるアナログ・デジタル混載チップに対して非常に有効であり、面積が大きいオペアンプやキャパシタを排除できるので低コストで実装が可能である。
ここで、上記のVT変換回路部は、消費電力の大きなオペアンプを用いず、電圧値を遅延(時間)値に変換して演算すべく、電圧(Voltage)領域から時間(Time)領域にデータをVT(Voltage to Time)変換させる回路である。
本発明によれば、スイッチングノイズが小さく、位相情報の静的な保持が不要で、線形性よく量子化誤差を伝播し、発振器の周波数ミスマッチを補正可能かつ時間領域で高次ノイズシェイピングが可能となるオペアンプレス・キャパシタレスのTD変換器を構築できるといった効果がある。
本発明のTD変換器やAD変換器によれば、発振回路及びロジック回路で構成されることから、小面積、低消費電力で、かつ、微細プロセスに適した構成が可能となる。
実施例1の1次TD変換器の回路構成図を示す。 実施例1の周波数制御回路の回路構成図を示す。 実施例1の1次TD変換器の動作時の波形の模式図を示す。 電源ラインにのるノイズの影響を示す。 実施例2の2次TD変換器の回路構成図を示す。 実施例2の2次TD変換器の動作時の波形の模式図を示す。 LMSフィルタ回路の概念図を示す。 LMSフィルタ回路による推定値の収束の様子図を示す。 1次TD変換器とLMSフィルタを実装した2次TD変換器の出力スペクトラムの比較を示す。 リーク電流を考慮した2次GRO TDC及び2次FSO TDCの出力スペクトラムの比較を示す。 実施例3の3次TD変換器の回路構成図を示す。 実施例3の3次TD変換器の動作時の波形の模式図を示す。 誤差伝搬回路部のタイミングダイアグラムを示す。 ダイナミック型のDフリップフロップ回路の回路構成図を示す。 マスタースレーブ型のDフリップフロップ回路とダイナミック型のDフリップフロップ回路のClock−to−QB delay特性図を示す。 2段構成のダイナミック型のDフリップフロップ回路の回路構成図を示す。 2段構成のダイナミック型のDフリップフロップ回路のタイミングダイアグラムを示す。 マスタースレーブ型のDフリップフロップ回路と2段構成のダイナミック型のDフリップフロップ回路の量子化誤差伝搬特性を示す。 GRO TDCの回路構成図を示す。 提案済みのAD変換器の回路構成図を示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明していく。なお、本発明の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
以下の実施例の1次TD変換器では、時間領域データにおける第1の状態を“High”とし、第2の状態を“Low”とする。また、第1状態カウンタ回路部としてHighカウンタ回路部、第2状態カウンタ回路部としてLowカウンタ回路部を備える。ここで、時間領域データにおける“High”状態とは論理値の“真”に相当し、時間領域データにおける“Low”状態とは論理値の“偽”に相当するものである。
他の実施例として、1つの信号の時間領域データをHigh=“オン”/Low=“オフ”で入力するのでなく、2つの信号線の一方の立ち上がりエッジから他方の立ち上がりエッジまでの時間を“オン”、その他を“オフ”としてもよい。
図1に、実施例1の1次TD変換器の回路構成図を示す。
実施例1の1次TD変換器は、時間領域データ(Tin)を入力する1段の発振回路部と、時間領域データが“High”の間の発振回路部の出力発振波形の波数を計測するHighカウンタと前回サンプリングにおける時間領域データが“High”の間の波数を記憶しておくHighレジスタを含むHighカウンタ回路部及び、時間領域データが“Low”の間の発振回路部の出力発振波形の波数を計測するLowカウンタと前回サンプリングにおける時間領域データが“Low”の間の波数を記憶しておくLowレジスタを含むLowカウンタ回路部及び、Highレジスタ値とLowレジスタ値を加算する加算器と、発振回路部を常時発振させ、該発振周波数を制御し得る周波数制御回路を備える。
実施例1の1次TD変換器は、時間領域データ(Tin)を入力する1段の発振回路部と、時間領域データが“High”の間の発振回路部の出力発振波形の波数を計測するHighカウンタ回路部と、時間領域データが“Low”の間の発振回路部の出力発振波形の波数を計測するLowカウンタ回路部と、Highカウンタ回路部とLowカウンタ回路部の出力カウント値から出力信号を生成する出力信号生成部と、発振回路部を常時発振させ、該発振周波数を制御し得る周波数制御回路を備える。
Highカウンタ回路部は、具体的には、時間領域データが“High”の間の発振回路部の出力発振波形の波数を計測するHighカウンタと前回サンプリングにおける時間領域データが“High”の間の波数を記憶しておくHighレジスタから構成される。また、Lowカウンタ回路部は、時間領域データが“Low”の間の発振回路部の出力発振波形の波数を計測するLowカウンタと前回サンプリングにおける時間領域データが“Low”の間の波数を記憶しておくLowレジスタから構成される。そして、Highレジスタ値とLowレジスタ値を加算する加算器がデジタル出力信号を生成する。
実施例1の1次TD変換器は、図1に示すように、2つの出力周波数を備えたリング発振回路、上述したFSO(Frequency Shift Oscillator)であり、時間領域データとしてアナログパルス(Tin)が入力されると、発振回路部では発振周波数が変化する。
周波数制御回路は、図2に示すように、2つの電流源が並列にリング発振回路に接続され、一方の電流源は常時接続され、他方の電流源は時間領域データの入力の間(具体的にはTin=Lowの間)接続されるものである。図2に示す周波数制御回路によって、リング発振回路部を常時発振させることができ、かつ、発振周波数を2モードに制御することができる。また、GROと違って周波数制御時に変化する電流量を小さくすることができる。GROでは高速発振と零発振を繰り返すことになるが、FSOでは高速発振と中速発振を繰り返すので、変化する電流量が小さく、電源のスイッチングノイズを低減させることができる。
実施例1の1次TD変換器では、GROと異なり、位相を静的に保持する必要が無い。
これについて、以下、実施例1の1次TD変換器の回路動作の例を示しながら詳細に説明する。
図3は、1次TD変換器の動作時の発振器回路の波形の模式図である。図3中の記号Tinは入力時間領域データ、TCKはサンプリング周期、TIN1[N]はNサンプリング目における入力時間領域データのパルス幅、TS1は入力時間領域データが“High”の間の発振器の発振周期、TF1は入力時間領域データが“Low”の間の発振器の発振周期、Δt[N]はNサンプリング目における入力時間領域データの立ち上がりから発振回路部の最初の立ち上がりまでの時間、Δt[N]はNサンプリング目における入力時間領域データが“High”の間の発振回路部の最後の立ち上がりから入力時間領域データの立ち下がりまでの時間、ξ[N]はNサンプリング目における入力時間領域データの立ち下がりから発振回路部の最初の立ち上がりまでの時間、TQN1[N]はNサンプリング目における入力時間領域データが“Low”の間の発振回路部の最後の立ち上がりから入力時間領域データの立ち上がりまでの時間、DS1[N]はNサンプリング目における入力時間領域データが“High”の間の発振回路部のカウント値(Highカウント値)、DF1[N]はNサンプリング目における入力時間領域データが“Low”の間の発振回路部のカウント値(Lowカウント値)をそれぞれ表す。図3より、式(1)〜(4)を導く。
図3に示す波形の模式図より、TIN1[N]とTCK−TIN1[N]は、それぞれ下記式(1)、式(2)を用いて表現できる。また、Δt[N]とTQN1[N−1]及び、Δt[N]とξ[N]は、それぞれ下記式(3)、式(4)を用いて表現できる。
また、DF1[N]と1サンプリング周期の間の発振回路部の総発振回数D[N]は、それぞれ下記式(5)、式(6)のように表される。下記式(5),式(6)において、C、C2は定数である。
ここで、z関数を導入し、A=1/TS1−1/TF1,B=1/TF1 とすると、下記式(5)、式(6)は、それぞれ下記式(7)と式(8)のように表せる。
上記の式(8)は、時間領域データが1次ノイズシェイピングされることを示している。
GRO
TDCを用いた場合と実施例1の1次FRO TDCを用いた場合における電源ラインにのるノイズの影響を図4に示す。GRO TDCは、図19の回路で、実施例1の1次FRO TDCは図1に表される回路構成である。発振器の電源ラインには、1pFのデカップル容量があるものとし、その容量の両端に現れる波形をプロットしている。
図4において、図上部のGROを用いた場合のスイッチング時のアンダーシュート及びオーバーシュートの電圧変化値よりも、図下部の実施例1のFROの場合の値の方が小さいことが確認できる。また、電圧遷移時間も実施例1のFROの方が高速であることが確認できる。このことから、発振回路自身からのノイズ低減が期待できる。
図5に、実施例2の2次TD変換器の回路構成図を示す。
実施例2の2次TD変換器は、時間領域データ(TinとTin2)を入力する2段の発振回路部と、前段の発振回路部と後段の発振回路部の間に挿入され、前段の発振回路部の位相情報から量子化誤差を含んだ遅延情報を取り出し、後段の発振回路部へ後段の時間領域データ(Tin2)として伝搬する誤差伝搬回路部と、各段の時間領域データが“High”の間の発振回路部の出力発振波形の波数を計測するHighカウンタと前回サンプリングにおける各段の時間領域データが“High”の間の波数を記憶しておくHighレジスタを含むHighカウンタ回路部及び、各段の時間領域データが“Low”の間の発振回路部の出力発振波形の波数を計測するLowカウンタと前回サンプリングにおける各段の時間領域データが“Low”の間の波数を記憶しておくLowレジスタを含むLowカウンタ回路部及び、各段のHighレジスタ値とLowレジスタ値を演算処理する信号出力生成部と、各段の発振回路部を常時発振させ、該発振周波数を制御し得る周波数制御回路を備える。
これについて、以下、実施例2の2次TD変換器の回路動作の例を示しながら詳細に説明する。
図6は、2次TD変換器の動作時の発振器回路の波形の模式図である。図6中の記号Tinは入力時間領域データ、TCKはサンプリング周期、TINi[N](i=1、2)はi段目のNサンプリング目における時間領域データのパルス幅、TSiはi段目の時間領域データが“High”の間の発振器の発振周期、TFiはi段目の時間領域データが“Low”の間の発振器の発振周期、Δt[N]はNサンプリング目における入力時間領域データの立ち上がりから発振回路部の最初の立ち上がりまでの時間、Δt[N]はNサンプリング目における入力時間領域データが“High”の間の発振回路部の最後の立ち上がりから入力時間領域データの立ち下がりまでの時間、ξ[N]はi段目のNサンプリング目における時間領域データの立ち下がりから発振回路部の最初の立ち上がりまでの時間、TQNi[N]はi段目のNサンプリング目における時間領域データが“Low”の間の発振回路部の最後の立ち上がりから時間領域データの立ち上がりまでの時間、DSi[N]はi段目のNサンプリング目における時間領域データが“High”の間の発振回路部のカウント値(Highカウント値)、DFi[N]はi段目のNサンプリング目における時間領域データが“Low”の間の発振回路部のカウント値(Lowカウント値)をそれぞれ表す。
2段目の出力についても、実施例1の上述の式(7)、式(8)と同様に、それぞれ下記式(9)、式(10)を得る。但し、A=1/TS2−1/TF2,B=1/TF2 である。下記式(9)、式(10)において、C、Cは定数である。
また、TCK−TIN2=TF1(DF1−1)+TQN1 であることから、
IN2=−(DF1−1)/B−TQN1+TCK となり、これを上記式(10)に代入して、下記式(11)を得る。下記式(11)においてCは定数である。
ここで、TIN2 = TIN1+ξ
でもあることから、これを上記式(10)に代入して、下記式(12)を得る。
上記式(7)と上記式(12)のTIN1により、LMSフィルタで、−A/Bの係数比を求めればよい。下記のw1の推定方法を模式的に書いたものが図7である。
ここで、
IN1 >> TQNi
IN1 >> ξ
とすると、推定する係数比は、w = − A2 / Bである。
上記式(11)より、LMSフィルタのエラーD’は下記式(13)のように表せる。また、式(13)を利用することにより、量子化誤差成分が2次ノイズシェイピングされたデジタル出力DOUT2を下記式(14)のように得ることができる。下記式(13),式(14)において、CとCは定数である。
実施例2の回路構成において必要とされる適応フィルタの次数は1次であり、かつフィルタは一つ用意するだけで足り、面積オーバーヘッドを少なく抑えることができる。
次に、数値計算ソフトウェア(MATLAB/Simulink)上に実装した実施例2の回路モデルで行ったシミュレーション結果を図8に示す。10μs程度で収束し、意図した係数がLMS(Least Mean Square)フィルタにより推定できていることが分る。
収束時間は、LMSフィルタのステップサイズを変更することで調整することができる。実施例1の1次TD変換器(1st
order)と実施例2の2次TD変換器(2nd order)の出力スペクトラムを図9に示す。2次ノイズシェイピング効果を確認できる。ここで、入力信号周波数は1(MHz)、信号振幅は1.9(ns)、サンプリングレートは65(MHz)とした。この時の1次ノイズシェイピングした出力のSNRは44.9(dB)であり,2次ノイズシェイピングした出力のSNRは51.2(dB)である。
さらに、発振回路リーク電流を考慮したシミュレーションを数値計算ソフトウェア(MATLAB/Simulink)上に実装した2次GRO TDC及び実施例2の2次FSO TDCで行った。そのシミュレーション結果を図10に示す。本シミュレーションでは、リーク電流によりサンプリング周期の1/1000のジッタがゲーティング時に現れることを想定している。GRO TDCの場合、ノイズフロアが上昇していることが分る。同条件において、実施例2のFSO TDCの場合であれば、ノイズシェイピングの効果がより深く現れており、リークの影響が少ないことが期待できる。
図11に、実施例2の2次TD変換器を実施例3の3次TD変換器に拡張した回路構成図を示す。
図12は、3次TD変換器の動作時の発振器回路の波形の模式図である。記号はi=1、2、3となる以外は、実施例2と同様に、w=−A/Bを推定することで、下記式(15)、式(16)のように、量子化誤差成分が3次ノイズシェイピングされたデジタル出力DOUT3を得ることができる。なお、より高次に拡張することも可能である。下記式(15),式(16)において、CとCは定数である。
実施例4では、高次TD変換器における誤差伝搬回路部の構成態様として、ダイナミック型のDフリップフロップ回路を2段連結させた回路について説明する。
量子化誤差を伝搬して高次ノイズシェイピングを行うために、初段のリング発振回路の出力波形から量子化誤差を取得し、後段のリング発振回路へ伝達する必要がある。誤差伝搬回路部として、通常使われているマスタースレーブ型のDフリップフロップ回路を1つだけ用いて構成して場合、時間領域において、誤動作(Meta stable)を起因とするジッタが発生してしまうという問題がある。これは、図13に示されるように、Dフリップフロップ回路において、Reset入力に入るTinの立ち下がりタイミングと、Clock入力に入るFSOOUT1の立ち上がりタイミングが近接してしまうと誤動作(Meta stable)が発生する。誤動作(Meta stable)が発生した場合、Dフリップフロップ回路の出力が安定するためにある程度の時間を要してしまい、ジッタとなってしまうことから、Dフリップフロップ回路を1つだけ用いて構成した誤差伝搬回路部は、高次TDC回路に適さないということになる。
そこで、誤動作(Meta
stable)を防ぐために、図14に示されるダイナミック型のDフリップフロップ回路を用いる。ダイナミック型のDフリップフロップ回路は、誤差伝搬回路部に用いられるDフリップフロップ回路のデータ入力が常にHigh固定であることから、6個のトランジスタで構成できる。ダイナミック型のDフリップフロップ回路はダイナミックロジックであり、マスタースレーブ型のDフリップフロップ回路よりも高速に動作し、誤動作(Meta stable)を起こしにくいフリップフロップである。
図15は、マスタースレーブ型のDフリップフロップ回路(MSDFF)とダイナミック型のDフリップフロップ回路(DDFF)のClock−to−QB delay特性をプロットしたものである。図中、ΔTは、Reset入力の立ち下がりとClock入力の立ち上がりの間隔を表しており、二つの入力が近接すると誤動作(Meta
stable)が発生してしまうことになる。図15から、通常発生する遅延はマスタースレーブ型のDフリップフロップ回路で129(ps)、ダイナミック型のDフリップフロップ回路では36.8(ps)となり、4倍程度、ダイナミック型のDフリップフロップ回路の方が高速であることが分る。しかし、どちらのDフリップフロップ回路も、誤動作(Meta
stable)が発生してしまう領域が存在する。マスタースレーブ型のDフリップフロップ回路の場合76.6(ps)、ダイナミック型のDフリップフロップ回路の場合14.6(ps)となり、ダイナミック型のDフリップフロップ回路の場合が短く、誤動作(Meta
stable)が発生する確率が低い。
しかし、誤動作(Meta
stable)の領域を完全に回避するために、ダイナミック型のDフリップフロップ回路を2段構成にする。2段構成のダイナミック型のDフリップフロップ回路を図16に示す。図16に示される2段構成のダイナミック型のDフリップフロップ回路では、ダイナミック型のDフリップフロップ回路を2つ、ORロジックを1つ使用している。2段構成のダイナミック型のDフリップフロップ回路で構成される誤差伝搬回路のタイミングダイアグラムを図17に示す。
図17において、DDFF1OUT、DDFF2OUTは、それぞれ1段目のダイナミック型のDフリップフロップ回路、2段目のダイナミック型のDフリップフロップ回路の出力を示す。DDFF1OUTでは誤動作(Meta
stable)が発生してしまうが、この遅延は高々324(ps)であり(図15を参照)、FSOOUT1の発振周期未満(900MHzで発振していることを想定)で収束する。これにより、DDFF2OUTには、誤動作(Meta
stable)の影響が伝わらず、正確に量子化誤差成分を後段の発振回路へ伝達することが可能となる。
図18は、マスタースレーブ型のDフリップフロップ回路と2段構成のダイナミック型のDフリップフロップ回路の量子化誤差伝搬特性を示す。双方の量子化誤差伝搬回路は概ね高い線形性を保っているが、マスタースレーブ型のDフリップフロップ回路の場合では、ある程度、量子化誤差(ξ)が大きくなると誤動作(Meta stable)が発生し、277(ps)の誤差を発生していることが確認できる(図15の277(ps)に対応)。
以上説明した如く、ダイナミック型のDフリップフロップ回路を2段連結させた回路で発振回路部の間を接続することにより、ダイナミック型のDフリップフロップ回路で発生する誤動作(Meta stable)の影響を抑えることができ、その結果、正確な時間領域データの伝達が可能となる。
本発明は、AD変換器やTD変換器に有用である。本発明のTD変換器の性能向上を図るのにオペアンプやスイッチトキャパシタといった従来AD変換器に用いられてきたアナログ要素を一切用いていない。そのため、微細プロセスへの適応性が高く、小面積に実装が可能である。デジタル要素回路は、スタンダードセルライブラリからロジック回路を流用可能な構成のため、AD変換器の設計に要する設計量あるいは設計期間の大幅な縮減につながり、チップ面積のみならず設計コスト削減を期待することができる。
また、本発明のAD変換器は、デジタル親和性の高いアーキテクチャであるため微細プロセスにおけるアナログ・デジタル混載チップに対して非常に有効であり、低コストで実装が可能である。そのためユビキタス社会を担うセンサーネットワークなどへの適用が期待できる。
1 発振回路部
2 周波数制御回路
3 Highカウンタ回路部
4 Lowカウンタ回路部
5 出力信号生成部
6 誤差伝搬回路部
7 LMSフィルタ回路
11 GRO
12 Dフリップフロップ
13 カウンタ回路部
14 VT変換回路部
15 デジタルシグナルプロセッサ(DSP)
16 キャリブレーション回路部
17 クロック回路部

Claims (7)

  1. 時間領域データを入力する発振回路部と、
    時間領域データが第1の状態の間の前記発振回路部の出力発振波形の波数を計測する第1状態カウンタ回路部及び時間領域データが第2の状態の間の前記発振回路部の出力発振波形の波数を計測する第2状態カウンタ回路部と、
    第1状態カウンタ回路部と第2状態カウンタ回路部の出力カウント値から出力信号を生成する出力信号生成部と、
    前記発振回路部を常時発振させるように制御し得る周波数制御回路であって、前記第1の状態の間第1の発振周波数で発振させ、前記第2の状態の間前記第1の発振周波数とは異なる第2の発振周波数で発振させるように当該発振周波数を制御し得る周波数制御回路と、を備えた、
    遅延時間値をデジタル変換するTD変換器。
  2. 請求項1のTD変換器をM段(Mは複数)連結するTD変換器であって、
    前段の発振回路部と後段の発振回路部の間に挿入され、前段の発振回路部の位相情報から量子化誤差を含んだ遅延情報を取り出し、後段の発振回路部へ後段の時間領域データとして伝搬する誤差伝搬回路部と、
    各段の第1状態カウンタ回路部と各段の第2状態カウンタ回路部の出力カウント値から出力信号を生成する出力信号生成部と、を備えた、
    遅延時間値をデジタル変換するTD変換器。
  3. 上記の時間領域データにおいて、第1の状態とはデータがHigh状態であり、第2の状態とはデータがLow状態であることを特徴とする請求項1又は2に記載のTD変換器。
  4. 前記発振回路部は、リング発振回路で構成され、
    前記周波数制御回路は、2つの電流源が並列に該リング発振回路に接続可能に構成され、一方の電流源は常時該リング発振回路に接続され、他方の電流源は前記第1の状態の間該リング発振回路に接続されない一方、前記第2の状態の間該リング発振回路に接続されるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のTD変換器。
  5. 前記誤差伝搬回路部は、ダイナミック型のDフリップフロップ回路を少なくとも2段連結させた回路構成であることを特徴とする請求項2に記載のTD変換器。
  6. 前記出力信号生成部は、前記各段の前記第1状態カウンタ回路部と前記各段の第2状態カウンタ回路部の出力カウント値から前記各段の発振回路部の間の発振周波数比を推定するLMS(Least Mean Square)フィルタ回路を搭載することを特徴とする請求項2に記載のTD変換器。
  7. アナログ入力電圧とサンプリングクロック(CK)を入力して、前記アナログ入力電圧を対応する遅延時間に変換し時間領域データを出力するVT変換回路部と、
    該VT変換回路部から出力された時間領域データを入力とする請求項1〜の何れかのTD変換器と、
    を備えたことを特徴とするAD変換器。
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