JP5552245B2 - パルプの中コンシステンシーリファイニング方法および装置 - Google Patents

パルプの中コンシステンシーリファイニング方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、リグノセルロース繊維材のリファイニングに関し、特にサーモメカニカルパルプ(TMP)化方法および他のメカニカルリファイニング方法に関する。
TMPプロセスは、従来、高コンシステンシーで、すなわち、通常、リファイナーを通過するパルプ懸濁液の繊維が重量基準で20パーセント(20%)以上であるコンシステンシーで、繊維材をリファイニングするものであった。高コンシステンシーレベルでは、パルプ懸濁液は、繊維の塊であり、そのような塊を扱うことができる加圧ブローラインまたはスクリューコンベヤーで輸送される。対照的に、低コンシステンシーレベルのパルプ懸濁液は、ポンプ輸送可能なスラリー液として流れる。
高コンシステンシーで機械的にパルプをリファイニングするには、リファイニング域でパルプの粘弾性変形に関連する摩擦熱損失に主として費やされる大量のエネルギーが必要になる。これらの摩擦熱損失は、パルプをリファイニングするのには直接関与しない大量のエネルギーである。パルプのリファイニングとは、木質繊維の分離(解繊)と展開(フィブリル化)である。普通、高コンシステンシーTMPリファイナーで加えられた電気エネルギーの10%〜15%未満が直接パルプのリファイニングに有効利用される。従って、TMPリファイナーのエネルギー効率を増加させることが、長い間求められているニーズである。
電気エネルギー消費を低減するというニーズに対処するため、TMP製紙工場では、エネルギー多量消費の高コンシステンシーリファイニング(HCR)をエネルギー少量消費のリファイニングプロセスに置き換える方法を探し求めている。最近の10〜15年間、多くのTMP製紙工場では、本流の高コンシステンシーリファイニング(HCR)ステージの直ぐ後に単一の低コンシステンシーリファイニング(LCR)ステージを取り付けてきている。これらの製紙工場に適用するケースの大部分では、低コンシステンシーリファイナー(LCR)には、150kWh/ODMT(オーブン乾燥メートルトン(oven dried metric ton)当たりのキロワット時)未満の比エネルギーが加えられ、ろ水度は100ml(ミリリットル)未満に減少する。
低コンシステンシーリファイナーでは、パルプスラリー液にエネルギーが加えられるので、高コンシステンシーリファイナーに較べて格段に高いリファイニング強度で運転される傾向となる。しかし、高リファイニング強度を液媒体に加えても、LCRのリファイニング域に加えることができる総エネルギーには限度がある。さらに、低コンシステンシーリファイニングでは、ろ水度の減少程度が限定されたパルプが得られる傾向がある。ろ水度の減少が限定されてしまうのは、プレート間の間隙が狭く、単一段の低コンシステンシーリファイニングでは高エネルギーが負荷されるので、繊維が過度に剪断され、パルプ強度の損失が生じるからである。低コンシステンシーリファイニングを複数段に分けて行うことが提案されている。しかし、低コンシステンシーリファイナーでは、繊維の展開の程度が少ない(高ろ水度の)メカニカルパルプ繊維に固有の剪断により、LCRの利用可能段数には実用上の限界がある。
繊維の柔軟性と耐剪断性を高めるために繊維前処理を付加すると、高コンシステンシーリファイニングと複数段の低コンシステンシーリファイニングとの組み合わせでは、約400mlのろ水度が得られ、従来製造されていたサーモメカニカルパルプ(TMP)と比較して30%超のエネルギー節約が得られた。これらの付加的前処理法としては、例えば、加圧チッププレスで部分的に木質繊維の解繊を行い(米国特許第6,899,791号明細書に記載のように)、その後に高コンシステンシーリファイナーで温和な繊維分離(米国特許第7,300,541号明細書に記載のように)、化学処理、および高圧/高強度一次リファイニング(米国特許第5,776,305号明細書、および米国特許第6,165,317号明細書に記載のように)を行う方法がある。これらの前処理の助けを得ると、繊維の展開が改良され、低コンシステンシーリファイニングをそのような広範囲のろ水度で行うとき繊維損傷が最小限に抑えられる。
サーモメカニカルパルプの製造方法は引き続いて進歩しているけれども、長い間求められているいくつかのニーズには、i)パルプ品質の展開を改良すること、ii)エネルギー消費量の少ないポンプ直結リファイナーを開発すること、およびiii)TMP装置の機械設備の複雑さとコストを減少することなどがある。
初期HCRステージとその後に少なくとも一段の中コンシステンシーリファイニング(MCR)ステージとを備える新規TMPプロセスが開発された。前記MCRステージ(複数を含む)は、木材チップ、予備調質セルロース繊維、または他の細砕セルロース繊維材の、5%〜14%の範囲のパルプコンシステンシーを有する濃厚なストックパルプスラリーを処理する。対照的に、LCRステージは、従来、通常5%以下のコンシステンシーを有するパルプスラリー液を処理する。MCRステージ(複数を含む)を使用すると、リファイニングプロセスのパルプ化能力が増大し、LCRステージを備える類似の従来のTMPプロセスと比較してリファイナーの数が減少する。例えば、8%のコンシステンシーを有するパルプを処理する中コンシステンシー(MC)リファイナーは、4%のコンシステンシーを有するパルプを処理する、2つの同一サイズの低コンシステンシー(LC)リファイナーと代替可能である。
MCRステージ(複数を含む)を備える新規なTMPプロセスは、高コンシステンシーリファイニング(HCR)を、好ましくは単一のHCRステージに限定し、そしてリファイニング活動の大部分をHCRステージから中コンシステンシーリファイニングステージ(複数を含む)に移行させることによって、エネルギー消費量を削減する。そうすることで、高コンシステンシーリファイナーの数とポンプ直結リファイナーの数が、HCRステージといくつかのLCRステージとを備える従来のTMPプロセスと比較して、好ましく削減される。さらに、MCRステージ(複数を含む)は、HCRステージステージとLCRステージを備える従来のTMPプロセスと比較して、高められたパルプ品質の展開をもたらす。HCRステージとMCRステージとを組み合わせは、高品質のパルプ、例えば、高引張り強さを、特に低ろ水度レベルで有するパルプを製造することを可能とする。
本明細書に開示の新規なTMPプロセスは、中コンシステンシーのリファイニングに先立ち繊維の展開を増大させるための予備調質処理を有する第1のHCRステージとその後の少なくとも一段のMCRステージを備える。ポンプ直結MCリファイナーは、同じサイズの従来のLCリファイナーで処理されるパルプ量の2倍を処理するように構成されている。MCリファイナーは、製紙工場での運転におけるリファイニングステージの総数を削減するために使用される。予備調質工程は、高いろ水度レベルでMCリファイニング応答性を向上させ、エネルギー多消費のHCRの置換(displacement)を増加させる。TMP予備処理は、加圧チッププレスにおける部分的解繊、ファイバーライザーリファイナーにおける温和な繊維分離、化学処理(HCリファイニングステージの前、途中、または後で)、高強度または高圧HCリファイニング、およびこれらのプロセスの組み合わせを含む。
サーモメカニカルパルプを製造する方法が開発されたが、この方法は、高コンシステンシーリファイニングステージと、高コンシステンシーリファイニングステージからのリファイニングされたパルプ排出物を処理する、一段の中コンシステンシーリファイニング(MCR)ステージまたは多段のMCRステージとでパルプをリファイニングすることを含むものである。高コンシステンシーリファイニングステージは、パルプ、例えば、木材チップ、予備調質木質繊維および細砕セルロース繊維材を加圧高コンシステンシーリファイナーでリファイニングすることを含み得る。本方法は、また、高コンシステンシーリファイニングステージから排出されたリファイニングされたパルプをスタンドパイプ中で希釈し.そしてスタンドパイプ中でパルプを流動化することも含み得る。中コンシステンシーリファイニングステージは、開放された入口を有するプレートセグメントを備えるメカニカルディスクリファイナーを含み得る。
サーモメカニカルパルプを製造するもう1つの方法が開発されたが、この方法は、木材チップ、予備調質木質繊維または他の細砕セルロース繊維材を高コンシステンシーリファイニング(HCR)ステージを使用して、懸濁液の重量基準で少なくとも20パーセント(20%)のパルプコンシステンシーを有する高コンシステンシーパルプ懸濁液中でリファイニングすること;HCRステージから排出されたリファイニングされたパルプ懸濁液を重量基準で5%〜14%の範囲のパルプコンシステンシーを有する中ンシステンシーにまで希釈すること;および中コンシステンシーリファイニング(MCR)ステージを使用して、前記希釈ステップで形成された中コンシステンシー懸濁液中のリファイニングされたパルプをさらにリファイニングすることを含む。
サーモメカニカルパルプを製造する装置が開発されたが、この装置は、木材チップ、予備調質チップまたは繊維材、または他の細砕セルロース材を受容する入口と、リファイニング域と、前記リファイニングされた高コンシステンシーパルプを排出する出口とを備える高コンシステンシーリファイニングステージ;前記リファイニングされた高コンシステンシーパルプを受容する第1の入口と、希釈液を受容する第2の入口と、前記リファイニングされた高コンシステンシーパルプを希釈液で中コンシステンシーパルプに希釈するチャンバーと、中コンシステンシーパルプを排出する出口とを備えるパルプ希釈ステージ;および前記パルプ希釈区域の出口から前記中コンシステンシーパルプを受容する入口と、前記中コンシステンシーパルプをリファイニングするリファイニング域と、前記リファイニングされた中コンシステンシーパルプの出口とを備える中コンシステンシーリファイニングステージを含む。
高コンシステンシーリファイニングステージと中コンシステンシーリファイニングステージを使用する例示的リファイニング装置のパルプ工場内の概略系統図である。
中コンシステンシーでポンプ直結リファイナーの運転に使用される従来のリファイナープレートの、それぞれ、側面図と正面図である。
中コンシステンシー(MC)、低コンシステンシー(LC)および高コンシステンシー(HC)リファイニング技術で処理された針葉樹繊維における繊維引張インデックスに対するパルプろ水度を示す図である。
中コンシステンシー(MC)、低コンシステンシー(LC)、および高コンシステンシー(HC)リファイニング技術で処理された針葉樹繊維におけるろ水度に対する比エネルギー消費量を示す図である。
2つの相異なるリファイナープレートデザインを使用して中コンシステンシーリファイニングで処理された針葉樹繊維における繊維引張インデックスに対するパルプろ水度を示す図である。
低および高リファイニング強度を使用して製造された中コンシステンシーリファイニングTMPパルプにおける引張インデックスに対するパルプろ水度を示す図である。
低および高リファイニング強度を使用して製造された中コンシステンシーリファイニングTMPパルプにおける引裂インデックスに対する引張インデックスを示す図である。
重亜硫酸塩薬剤予備処理を行った場合と行わなかった場合に製造された中コンシステンシーリファイニングTMPパルプにおける引張インデックスに対する比エネルギー消費量(SEC)を示す図である。
中コンシステンシー(MC)リファイニング技術および低コンシステンシー(LC)リファイニング技術で処理された薬剤処理広葉樹繊維における引張インデックスに対するパルプろ水度を示す図である。
図1は、細砕セルロース繊維材11、例えば、木材チップ、予備調質木質繊維および破砕チップを処理するためのパルプ工場運転概略系統図10の例を示す。パルプ工場運転は、従来の一次リファイナーステージ12と二次リファイナーステージ28とを含む。二次リファイナーステージは、少なくとも一段の中コンシステンシーリファイナーを含む。一次リファイナーステージ12は、従来の高コンシステンシー加圧リファイナー、例えば、相対するローターリファイナーディスクとステーターリファイナーディスクを備え、少なくとも20パーセント(%)、好ましくは30%超のコンシステンシーを有する木材チップ、破砕チップまたは他の細砕セルロース材を処理する高速加圧リファイナーが用いられる。一次リファイニングステージ12は、薬剤予備処理または調質13、例えば、リグノセルロース繊維材のアルカリ、アルカリ性過酸化物、およびバイオ剤による予備処理や調質を行うものでも、行わないものでもよい。リグノセルロース繊維材としては、広葉樹、針葉樹、および草、ケナフ、バガスなどのような非木質系セルロー材を含み得る。
一次リファイナー12から排出された部分的にリファイニングされたパルプは、スタンドパイプ16に流れる。部分的にリファイニングされたパルプは、例えば、20%超の高コンシステンシーを有する。高コンシステンシーパルプは、例えば、ブローパイプまたはスクリューコンベヤー17でスタンドパイプ16にブローまたは移送され、白液または他の好適な液体の給源18からの液体の添加により希釈される。スタンドパイプ中のスラリーは、5%〜14%、好ましくは5%〜12%、最も好ましくは6%〜10%の中コンシステンシーに希釈される。
スタンドパイプ16では、スタンドパイプから排出される中コンシステンシーパルプが流動化される。流動化は、パルプと液体がスタンドパイプの排出口14で良好に混合されることを可能にする。好適な流動化がなければ、パルプは、スタンドパイプで液体から分離して、スタンドパイプの底部や側部に沈積する恐れがある。
スタンドパイプの底部のパルプは、コンディショナー20、例えば、回転する垂直スクリューで流動化し得る。この回転する垂直スクリューは、スタンドパイプの底部に取り付けられ、モーター22で回転される。コンディショナー20があると、スタンドパイプの底部における繊維質パルプ材の過度な圧縮が回避される。スタンドパイプ中のパルプ懸濁液の圧力作用で、中コンシステンシーパルプの上に圧力ヘッドが形成され、パルプはスタンドパイプ排出口14から排出される。
真空ポンプ21は、スタンドパイプのパルプ懸濁液を脱ガスする作用を行い、空気30が、パルプに接触しているコンディショナー20の内部経由でパルプ懸濁液から取り除かれる。空気を取り除くと、MCポンプ24運転の所望のパルプスループットでの安定状態が促進される。空気30は、中コンシステンシー(MC)ポンプ24の入口の前にパルプ懸濁液の導管26の他の箇所でパルプから取り除くことができる。
中コンシステンシー(MC)ポンプ24としては、丈夫なシャフトと複数のインペラー羽根を備える遠心ポンプを使用し得る。MCポンプ24は、中コンシステンシーパルプをスタンドパイプ16から中コンシステンシーリファイナー28に移送する。MCポンプは、従来型のものであり、低コンシステンシー懸濁液に使用される遠心型ポンプよりもはるかにヘビーデューティの構造となる傾向がある。MCポンプは、LCパルプ懸濁液をポンプ輸送するために必要とされるモーターより大きいモーターが必要である。スタンドパイプから流れるパルプ懸濁液が濃厚だからである。
中コンシステンシーの脱ガスされたパルプは、MCリファイナー28の入口にポンプ輸送される。加減弁27は、導管26経由で中コンシステンシー(MC)リファイナー28に流れるパルプ懸濁液の流量を規制する。MCリファイナー28は、リファイニング間隙をその間に規定する対向するディスクを備える。リファイナーは、単一のリファイニング域を備える単一の回転円板を備えることもできるし、または複数のリファイニング域を備える二枚またはそれ以上の数の回転円板を備え得る。MCリファイナー28から排出されるリファイニングされたパルプは、他の追加のMCリファイナーにも、貯蔵タンクにも、またはさらに従来のパルププロセス32、例えば、スクリーニング、クリーニングまたは漂白プロセスにも流れ得る。
図2Aと図2Bは、リファイナープレートセグメント34の側面図と正部図である。プレートセグメント34は、MCリファイナーの対向するディスクに取り付けられている。MCリファイナー中の少なくとも一つのディスクが回転することで、パルプに遠心力が加えられ、パルプは間隙を通ってプレートセグメント上のリファイニング表面を外側に半径方向に移動する。これらの表面は、バー36と溝38を備え、バー36と溝38は、圧縮力の形でエネルギーを付与してパルプ繊維を展開する。好ましくは、リファイニングプレート34は、中コンシステンシーパルプの安定供給を可能にするに十分に好適であり、かつ開放されている大きな開放入口37を備える。リファイナープレートセグメント34は、中コンシステンシーリファイニングに好適で、パルプを供給するための開放入口37と、リファイニング間隙でパルプ強さ発現を増す(バーで加えられる力を増す)ための多数の細かいバー36を備える。広範囲のプレートセグメントデザインを使用して中コンシステンシーレベルでパルプをリファイニングすることが可能である。プレート溝38内には、十分な開放域が利用可能なようにし、多量のパルプがリファイナーを半径方向に通過するようにし、同時に十分にバーで処理して良好なパルプ品質が発現するようにすべきである。例えば、溝の幅は、おおよそバー幅の2倍で、バーの高さの半分とし得る。一例として、溝幅は2.79mm、バー幅は1.50mm、バー高さは7.01mmとし得る。
図3は、中コンシステンシーリファイニング法40、低コンシステンシーリファイニング法42、および高コンシステンシーリファイニング法44における引張インデックス(ニュートン(N)−メートル(m)/グラム)に対するパルプろ水度(ミリリットル)を示す図である。これらの各方法の出発パルプは、アラスカトウヒ(Sitkaspruce)/ヨレハマツ(Lodgepole pine)の針葉樹TMP(119mL)であり、高コンシステンシーリファイニングを用いて製造され、亜硫酸ナトリウム(NaSO)の2%添加により処理されたものである。同じタイプのリファイナー、アンドリッツ(Andritz)モデルツインフロー(TwinFlo)IIIB(直径20インチ)ポンプ直結リファイナーが、低および中コンシステンシーリファイナー法40および42に使用された。これらの方法の各々は、リファイニングのパスを5回直列に使用することで行われた。中コンシステンシー法40では、MCリファイナーでのパルプコンシステンシーは7.8%であった。低コンシステンシー法42では、LCリファイナーでのパルプコンシステンシーは4.4%であった。高コンシステンシーリファイニング法44では、HCリファイナーでのパルプのコンシステンシーは.24%であった。アンドリッツ(Andritz)モデル401大気圧ダブルディスク(Atomosoheric Double Disc)リファイナー(直径36インチ)が、高コンシステンシーでTMPパルプをリファイニングするために使用された。
MCリファイニング40では、引張インデックス(パルプ結合強さ)が安定的に増加したが、一方、低コンシステンシーリファイナー系列44の引張インデックスは、40mLのろ水度以下にリファイニングされると、劇的に低下した。これらの結果は、低コンシステンシーでリファイニングを数回繰り返した後では、パルプ懸濁液は極めて微細になって、安定なプレート間隙を維持し得なくなり、その結果として過度の繊維切断が生じ、パルプ強さが損失することを示唆している。中コンシステンシー法40においては、低いろ水度レベルでは、高コンシステンシー法で製造されたパルプに匹敵する引張インデックスが得られた。これらの結果は、ポンプ直結リファイナーにおける中コンシステンシーリファイニングでは、よりエネルギー消費量の多い高コンシステンシーでリファイニングされた(HCR)パルプと同様の結合強さレベルを達成し得ることを示している。
図4は、上述のMCR40、LCR42、およびHCR44系列のろ水度(ミリリットル)に対する比エネルギー消費量(キロワット(kW)時(hr)/トン)を示す図である。水平軸に示される比エネルギー消費量(SEC)は、最初のTMPパルプに加えられたエネルギーではなく、各々3種のリファイニング法の間に加えられたエネルギーについてである。MCR系列40の比エネルギー消費量は、LCR系列42とHCR系列44のそれらの間にある。50mlのろ水度では、LCR、MCR、およびHCR系列の比エネルギー消費量は、それぞれ、95、363、および867キロワット(kW)時(hr)/トンである。MCR40の比エネルギー消費量は、HCR44で得られたものより約60%少ない。50mlのろ水度におけるLCR、MCR、およびHCR方法の各引張インデックス値は、49.3、53.5、および54.4(ニュートン(N)−メートル(m)/グラム)である。MCR系列は、504キロワット(kW)時(hr)/トンだけ少ない比エネルギー消費量使用でも、HCRシリーズに匹敵する引張インデックスを実現した。
図5は、2つの中コンシステンシーリファイニング法46と48で得られた引張インデックス(ニュートン(N)−メートル(m)/グラム)に対するパルプろ水度(ミリリットル)を示す図である。出発パルプ(MCリファイニング前)は、アラスカトウヒ/ヨレハマツの針葉樹TMP(119mL)であり、高コンシステンシーリファイニングを使用して製造され、亜硫酸ナトリウム(NaSO)2%添加により処理されたものである。アンドリッツ(Andritz)モデルツインフロー(TwinFlo)IIIB(直径20インチ)ポンプ直結リファイナーが、2つの中コンシステンシーリファイナーの試験に使用された。系列46,48各々は、リファイニングのパスを5回直列にして行われた。二つの中コンシステンシー法46,48では、MCリファイナーでのパルプコンシステンシーは、それぞれ、46については7.1%、48については7.8%であった。最初のMC法46では、7.1%のMCパルプは、他の7.8%のMC法48で使用されたプレートと比較して、入口の開放域が、より狭いリファイナープレートを用いてリファイニングされた。より広い開放入口を備え、より優れた供給能力を備えているリファイナープレートにより、100を越えるレベルのろ水度に対して、より高い引張インデックスを有するパルプが製造された。図2Aと図2Bに示されるプレート40を第二系列48に使用した。両方の系列では、類似のリファイニング強度(比エッジ負荷)である約0.31〜0.37ワット秒/メートルでリファイニングされた。図5は、より開放された入口のリファイナープレートを使用して製造されたMCパルプ40が、より制限された入口プレートを備えるもう片方のMCリファイニング法42と比較して、より高く、より望ましい引張インデックスをもたらすことを示している。引張インデックスの差は、パルプが低ろ水度レベルまでリファイニングされるとき、さらに大きくなる。以上の諸結果が示唆するのは、より粘稠の中コンシステンシーパルプをリファイナーにポンプ移送するとき、安定供給可能の広い開放域が望ましいということである。
図6は、高リファイニング強度と低リファイニング強度の多段のステージ50と52で製造された2つの中コンシステンシーリファイニング法における引張インデックス(ニュートン(N)−メートル(m)/グラム)に対するパルプろ水度(ミリリットル)を示す図である。出発パルプ(MCリファイニング前)は、高コンシステンシーリファイニングを使用して、ろ水度472mlに製造されたブラックスプルース(black spruce)TMPである。モデルツインフロー(TwinFlo)IIIB(直径20インチ)ポンプ直結リファイナーが、両方のシリーズに使用された。高強度系列50は、多段のステージで6.9%のコンシステーでリファイニングされ、平均リファイニング強度は0.42ワット(W)秒(s)/メートルであった。低強度系列52は、多段のステージで7.1%のコンシステーでリファイニングされ、平均リファイニング強度は0.31ワット(W)秒(s)/メートルであった。より高いリファイニング強度50で生産された系列と比較して、より低いリファイニング強度52で生産された中コンシステンシーリファイナー系列は、より高いパルプ引張インデックスの発現をもたらした。
図7は、図6に記載されたものと同じ2つの中コンシステンシーリファイニング法における引裂インデックス(ニュートン(N)−メートル(m)/グラム)に対するパルプ引張インデックス(ニュートン(N)−メートル(m)/グラム)を示す図である。図7は、低リファイニング強度52で製造された中コンシステンシーリファイニングパルプが、高強度50でリファイニングされたパルプと比較して、所与の比引張インデックスで、より高いパルプ引裂インデックスの発現もたらすことを示している。HCRとLCRの場合でも観測されるように、これらの諸結果は、運転条件、例えば、リファイニング強度(比エッジ負荷)が機械パルプのMCRの際にパルプ強さ特性を最適化するのに重要であることを示している。
図8は、リファイニングに先だって薬剤処理あり56と薬剤処理なし54で製造された2つの中コンシステンシーリファイニング法における引張インデックス(ニュートン(N)−メートル(m)/グラム)に対する比エネルギー消費量(キロワット(kW)−時(hr)/トン)を示す図である。薬剤処理で製造された系列56は、8.1%のコンシステンシーでリファイニングされ、リファイニング前にスタンドパイプでオーブン乾燥パルプ繊維基準で4%の亜硫酸水素ナトリウムを添加したものである。薬剤処理なしで製造された系列は、7.1%のコンシステンシーでリファイニングされた。両系列は、同様のリファイニング強度、すなわち、約0.31ワット(W)秒(s)/メートルで製造された。出発パルプ(MCリファイニング前)は、高コンシステンシーリファイニングを使用し、ろ水度472mlに製造されたブラックスプルースTMPである。モデルツインフロー(TwinFlo)IIIB(直径20インチ)ポンプ直結リファイナーが、両方のシリーズに使用された。重亜硫酸塩処理56で製造された中コンシステンシーリファイナー系列は、所与の比エネルギーの適用においてパルプ引張インデックスの高い発現をもたらした。薬剤の添加を行うと、中コンシステンシーリファイニングの性能をさらに向上し得る。この場合、具体的に重亜硫酸塩添加を行うと、高ろ水度TMPパルプのパルプ強さ発現が改良された。
図9は、中コンシステンシーリファイニング58と低コンシステンシーリファイニング60における引張インデックス(ニュートン(N)−メートル(m)/グラム)に対するパルプろ水度(ミリリットル)を示す図である。出発パルプは、これらの方法の各々に対し、アルカリ性過酸化物薬剤で処理したケミメカニカルHCRリファイニング法を使用して製造された広葉樹材のユーカリ樹種(eucalyptus dunnii)である。水酸化ナトリウム6.2%と過酸化水素薬剤4.9%の合計量がユーカリ繊維に添加、処理された。ケミメカニカルパルプ製造ステップの間、前記広葉樹材繊維は、加圧HCリファイナーを使用して624mlの高ろ水度にリファイニングされた。アンドリッツ(Andritz)モデルツインフロー(TwinFlo)IIIB(直径20インチ)ポンプ直結リファイナーが、低および中コンシステンシーリファイナー法58および60に使用された。これらの方法の各々は、リファイニングを各二回直列に行われた。中コンシステンシー法58では、MCリファイナーにおけるパルプのコンシステンシーは7.7%であった。低コンシステンシーリファイニング法60では、LCリファイナーにおけるパルプのコンシステンシーは4.1%であった。
MCリファイニング58にしろ、LCリファイニング60にしろ双方とも引張インデックスは確実に増加した。LCR法60と比べて、MCR法58では、すべてのレベルのろ水度に対して高い引張インデックスが達成された。これらの結果が示すのは、中コンシステンシーリファイニングの方が、薬剤処理広葉樹材繊維を良好に展開することである。考えられることは、MCリファイニングの際にプレート間に繊維の塊が多量にあると、より多くの繊維が繊維展開を受けるが、LCリファイニングでは比較的多くの繊維が剪断作用を受けてしまうということである。
以上、本発明は、現在最も実用的で、好ましい態様であると考えられるものについて記載されたけれども、本発明は、開示された態様に限定されることなく、むしろ反対に、特許請求の範囲に含まれる多岐にわたる修正や均等の配置をも網羅するものである。

Claims (13)

  1. サーモメカニカルパルプの製造方法であって、
    木材チップ、予備調質木質繊維または他の細砕セルロース材を高コンシステンシーリファイニングステージでリファイニングして、重量基準で少なくとも20%のパルプコンシステンシーを有するリファイニングされた高コンシステンシーパルプとし、
    高コンシステンシーリファイニングステージから排出されたリファイニングされたパルプをスタンドパイプで重量基準で6〜14%のパルプコンシステンシーを有する中コンシステンシーに希釈し、流動化した後、当該スタンドパイプで希釈され流動化されたパルプ懸濁液をポンプで移送して、
    中コンシステンシーリファイニングの単一ステージまたは複数ステージで処理する
    ことを特徴とする方法。
  2. 請求項1の方法において、前記高コンシステンシーリファイニングステージが、木材チップ、予備調質木質繊維または他の細砕セルロース材を加圧高コンシステンシーリファイナーでリファイニングすることを含むことを特徴とする方法。
  3. 請求項1の方法において、高コンシステンシーリファイナーの前に、チッププレスにおける加圧チップ破壊とファイバライジングリファイナーにおける離解とによって木材チップ、予備調質木質繊維または他の細砕セルロース材を処理することを少なくとも1つ含むことを特徴とする方法。
  4. 請求項3の方法において、予備処理薬剤が、チッププレス、ファイバライザーリファイナー、および高コンシステンシーリファイナーの一つの排出口に添加されることを特徴とする方法。
  5. 請求項1の方法において、前記高コンシステンシーリファイニングステージが、一次リファイナーで、木材チップ、予備調質木質繊維または他の細砕セルロース材をリファイニングすることを含むことを特徴とする方法。
  6. 請求項1の方法において、高コンシステンシーリファイニングステージの前に、またはそのステージにおいて、木材チップ、予備調質木質繊維または他の細砕セルロース材を薬剤処理することをさらに含むことを特徴とする方法
  7. 請求項1の方法において、中コンシステンシーリファイニングステージが、開放入口を備えるプレートセグメントを有するメカニカルディスクリファイナーを含むことを特徴とする方法。
  8. サーモメカニカルパルプの製造方法であって、
    木材チップ、予備調質木質繊維または他の細砕セルロース材を高コンシステンシーリファイニング(HCR)ステージでリファイニングし、HCRステージの排出口で懸濁物の状態にあり、懸濁物が懸濁物の重量基準で少なくとも20パーセント(20%)のパルプコンシステンシーを有する、リファイニングされたパルプにすること、
    HCRステージから排出されるリファイニングされたパルプの懸濁物をスタンドパイプで重量基準で6%〜14%の範囲のコンシステンシーを有する中コンシステンシーパルプに希釈し、前記スタンドパイプに備えられたコンディショナーによりスタンドパイプの底部の近くで流動化すること、および
    希釈工程からの中コンシステンシー懸濁物中のリファイニングされたパルプをポンプで移送し、中コンシステンシーリファイニング(MCR)ステージを使用してリファイニングすることを含むことを特徴とする方法
  9. 請求項の方法において、パルプをリファイニングする前に、高コンシステンシーパルプ懸濁液に行われる予備調質処理をさらに含み、前記予備調質処理がHCRステージでパルプ品質を改良することを特徴とする方法。
  10. サーモメカニカルパルプの製造装置であって、
    木材チップ、予備調質木質繊維または他の細砕セルロース材を受容する入口と、リファイニング域と、前記リファイニングされた重量基準で少なくとも20%のパルプコンシステンシーを有する高コンシステンシーパルプを排出する出口とを備える高コンシステンシーリファイニングステージ、
    前記リファイニングされた高コンシステンシーパルプを受容する第1入口と、希釈液を受容する第2入口と、前記リファイニングされた高コンシステンシーパルプを希釈液で重量基準で少なくとも6〜14%のパルプコンシステンシーを有する中コンシステンシーパルプに希釈するチャンバーと、中コンシステンシーパルプを排出する出口と、スタンドパイプと、スタンドパイプ中でパルプを流動化させるコンディショナーとを備えるパルプ希釈ステージ、および
    前記パルプ希釈ステージの出口からポンプで移送された前記中コンシステンシーパルプを受容する入口と、前記中コンシステンシーパルプをリファイニングするリファイニング域と、前記リファイニングされた中コンシステンシーパルプの出口とを備える中コンシステンシーリファイニングステージを含むことを特徴とする装置。
  11. 請求項10のサーモメカニカルパルプの製造装置において、前記高コンシステンシーリファイニングステージが、加圧高コンシステンシーリファイナーを含むことを特徴とする装置
  12. 請求項10に記載のサーモメカニカルパルプの製造装置において、スタンドパイプ中のパルプからの空気とコンディショナーを通しての空気を抽出する脱ガス用ポンプをさらに含むことを特徴とする装置。
  13. 請求項10に記載のサーモメカニカルパルプの製造装置において、中コンシステンシーリファイニングステージが、開放入口を備えるプレートセグメントを有するメカニカルディスクリファイナーを含むことを特徴とする装置。
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