JP5547767B2 - サンプリング回路、a/d変換器、d/a変換器、codec - Google Patents

サンプリング回路、a/d変換器、d/a変換器、codec Download PDF

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本発明は、サンプリング回路、サンプリング回路を含むA/D変換器、D/A変換器、CODEC(コーデック)に関する。
現在、電子機器に対する小型化の要求はますます強くなっていて、電子機器に搭載される電子部品は小型化され、電子部品同士はより近接して配置されようになっている。電子部品同士を近接して配置すると、電子部品で発生したノイズが直接、または搭載基板や配線を介して他の電子部品に伝わり、他の電子部品の正常な動作を妨げる可能性がある。このため、近年の電子機器には、小型化と共に、ノイズの影響を抑止することが求められている(以下、ノイズ対策とも記す)。
電子部品が発生するノイズが他の電子部品に影響することを防ぐには、一般的に、電子部品同士をノイズの影響が小さくなる程度に離して配置することや、電子部品を製造する際のプロセスにおいて、素子同士の配置や分離を工夫することが考えられる。また、入出力端子を電子部品の個々に分けて設けることも考えられる。
しかし、電子部品を離して配置することは、上記した電子機器の小型化を妨げるために好ましくない。また、電子部品のプロセスによってノイズが外部に影響することを防ぐためには、高度なプロセス技術が必要になり、製造コストの上昇を招くために好ましくない。さらに、電子部品の入力端子や出力端子を分けることは、電子機器の多ピン化が起こり、電子品を小型化することに不利になる。
ところで、電子機器に搭載される電子部品に、D/A変換器、あるいはA/D変換器がある。D/A変換器、A/D変換器は、電子機器のオーディオの機能等に多く利用される電子部品であり、特にノイズ対策が必要とされる電子部品である。
D/A変換器、A/D変換器のノイズ対策の従来技術としては、例えば、特許文献1に記載された発明がある。特許文献1に記載された発明では、D/A変換器、あるいはA/D変換器の入力信号の同期信号(制御用クロック信号)にジッタを付加している。このような特許文献1記載の発明によれば、出力信号を出力するための同期信号(変換用クロック信号)と制御用クロック信号とに起因するビートノイズの輻射を拡散させることが可能になる。
このような従来技術は、A/D変換器、D/A変換器が発生する輻射ノイズを低減させ、ノイズの他の機器に対する影響を低減するという発想に基づいてなされたものである。
特開昭62−6536号公報
しかしながら、従来技術のように、D/A変換器、A/D変換器が各々発生する輻射ノイズを低減しても、発生したノイズが他方に与える影響を十分に低減することはできない。
また、従来技術はデジタル部にのみジッタを加えるため、アナログ部の突入電流起因の周期ノイズを拡散することはできない。このため、従来技術の拡散効果は限定的なものになる。
また、従来技術を用いて、個々の電子部品が発生する輻射ノイズが、直接、あるいは間接的にD/A変換器、A/D変換器に与える影響を低減するためには、電子機器内に搭載される複数の他の部品にジッタを入力する回路を設けなければならない。このような構成では、ジッタを入力する回路を多数設ける必要が生じ、電子機器の小型化が妨げられることが考えられる。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであって、電子部品の小型化を妨げることがなく、プロセス技術の高度化を回避しながら、電子機器に搭載される電子部品が受けるノイズの影響を低減することができるサンプリング回路、このサンプリング回路を備えたA/D変換器、D/A変換器、このようなA/D変換器とD/A変換器とを混載したCODECを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様のサンプリング回路は、標本化及び量子化されていない、連続する信号であるアナログ信号を出力するコンテニアス部(例えば図14、15に示したコンテニアス部130a)と、前記コンテニアス部に接続され、標本化された信号を前記コンテニアス部または外部に出力するサンプル・ホールド部(例えば図14、15に示したサンプル・ホールド部130b)と、を含み、前記サンプル・ホールド部は、1以上の周波数を持つジッタが加えられたクロック信号に基づいて動作することを特徴とする。
また、本発明の一態様のサンプリング回路は、上記サンプリング回路において、前記ジッタが、一定の周波数を持つことが望ましい。
本発明の一態様のサンプリング回路は、上記サンプリング回路において、前記ジッタが、第1の周波数を持つ第1ジッタと、当該第1ジッタと異なる周波数を持つ第2ジッタと、を含むことが望ましい。
また、本発明の一態様のサンプリング回路は、上記サンプリング回路において、前記ジッタが、ランダムな周波数を持つことが望ましい。
また、本発明は、上記サンプリング回路において、前記サンプル・ホールド部が、標本化及び量子化がされた非連続の信号を出力するデジタル部に接続されることが望ましい。
本発明の一態様のサンプリング回路は、上記サンプリング回路において、前記コンテニアス部が、ジッタが加えられていないクロック信号に基づいて動作することが望ましい。
本発明の一態様のサンプリング回路は、標本化及び量子化がされた非連続の信号であるデジタル信号を出力するデジタル部(例えば図15に示したデジタル部130c)によって入力されたデジタル信号に基づく入力信号をサンプリングし、サンプリングされた前記信号を保持、転送するサンプル・ホールド部と、当該サンプル・ホールド部によって転送された信号を、アナログ信号として出力するコンテニアス部と、を備え、前記コンテニアス部は、ジッタが加えられていない第クロック信号に基づいて動作し、前記サンプル・ホールド部は、1以上の周波数を持つジッタが加えられた第クロック信号に基づいて動作することを特徴とする。
本発明の一態様のサンプリング回路は、上記サンプリング回路において、前記ジッタが、一定の周波数を持つことが望ましい。
本発明の一態様のサンプリング回路は、上記サンプリング回路において、前記ジッタが、第1の周波数を持つ第1ジッタと、当該第1ジッタと異なる周波数を持つ第2ジッタと、を含むことが望ましい。
本発明の一態様のサンプリング回路は、上記サンプリング回路において、前記ジッタが、ランダムな周波数を持つことが望ましい。
本発明の一態様のA/D変換器は、アナログ信号を入力するコンテニアス部(例えば図14、15に示したコンテニアス部130a)、当該コンテニアス部によって入力されたアナログ信号に基づく入力信号をサンプリングし、サンプリングされた前記信号を保持、転送するサンプル・ホールド部(例えば図14、15に示したサンプル・ホールド部130b)、当該サンプル・ホールド部によって転送された信号を、デジタル信号として出力するデジタル部(例えば図15に示したデジタル部130c)、を含むサンプリング回路(例えば図14、15に示したサンプリング回路140)と、前記コンテニアス部に対しては、第1クロック信号にジッタを加えることなく供給し、前記サンプル・ホールド部に対しては、第2クロック信号に1以上の周波数を持つジッタを加えて供給するクロック信号供給部(例えば図14、15に示した制御回路139)と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様のA/D変換器は、上記A/D変換器において、前記ジッタが、一定の周波数を持つことが望ましい。
本発明の一態様のA/D変換器は、上記A/D変換器において、前記ジッタが、第1の周波数を持つ第1ジッタと、当該第1ジッタと異なる周波数を持つ第2ジッタと、を含むことが望ましい。
本発明の一態様のA/D変換器は、上記A/D変換器において、ジッタが、ランダムな周波数を持つことが望ましい。
本発明の一態様のA/D変換器は、上記A/D変換器において、前記サンプル・ホールド部が、前記入力信号によって生じる電荷を蓄積する容量素子と、当該容量素子に蓄積された電荷を、前記デジタル部に転送するスイッチング素子と、を含み、前記スイッチング素子は、ジッタが加えられた前記第2クロック信号にしたがってオン、オフ動作をすることを特徴とする。
本発明の一態様のA/D変換器は、上記A/D変換器において、前記クロック信号供給部は、前記第2クロック信号を、ジッタを加えることなく、またはジッタを加えて前記デジタル部に供給することを特徴とする。
本発明の一態様のD/A変換器は、デジタル信号を入力するデジタル部(例えば図17に示したデジタル部150c)、当該デジタル部によって入力されたデジタル信号に基づく入力信号をサンプリングし、サンプリングされた前記信号を保持、転送するサンプル・ホールド部(例えば図16、17に示したサンプル・ホールド部150b)、当該サンプル・ホールド部によって転送された信号を、アナログ信号として出力するコンテニアス部(例えば図16、17に示したコンテニアス部150a)、を含むサンプリング回路(例えば図16、17に示したサンプリング回路160)と、前記コンテニアス部に対しては、第1クロック信号にジッタを加えることなく供給し、前記サンプル・ホールド部に対しては、第2クロック信号に1以上の周波数を持つジッタを加えて供給するクロック信号供給部(例えば図16、17に示した制御回路159)と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様のD/A変換器は、上記D/A変換器において、前記ジッタが、一定の周波数を持つことが望ましい。
本発明の一態様のD/A変換器は、上記D/A変換器において、前記ジッタが、第1の周波数を持つ第1ジッタと、当該第1ジッタと異なる周波数を持つ第2ジッタと、を含むことが望ましい。
本発明の一態様のD/A変換器は、上記D/A変換器において、前記ジッタが、ランダムな周波数を持つことが望ましい。
本発明の一態様のD/A変換器は、上記D/A変換器において、前記サンプル・ホールド部が、前記入力信号によって生じる電荷を蓄積する容量素子と、当該容量素子に蓄積された電荷を、前記コンテニアス部に転送するスイッチング素子と、を含み、前記スイッチング素子は、ジッタが加えられた前記第2クロック信号にしたがってオン、オフ動作をすることが望ましい。
本発明の一態様のD/A変換器は、上記D/A変換器において、前記クロック信号供給部が、前記第2クロック信号を、ジッタを加えることなく、またはジッタを加えて前記デジタル部に供給することが望ましい。
本発明の一態様のCODECは、前記請求項11に記載のA/D変換器(例えば図15に示したA/D変換器)と、前記請求項17に記載のD/A変換器(例えば図17に示したD/A変換器)と、を混載したことを特徴とする(例えば図18に示したCODEC)。
本発明の一態様のCODECは、上記CODECにおいて、前記A/D変換器と前記D/A変換器とが、非同期動作することを特徴とする。
以上の本発明によれば、電子機器に搭載される電子部品が受けるノイズの影響を低減することができるサンプリング回路、この回路を備えたA/D変換器、D/A変換器、このようなA/D変換器とD/A変換器とを混載したCODECを提供することができる。そして、このような効果を、ジッタが加えられていない第1クロック信号に基づいてコンテニアス部を動作させ、ジッタが加えられた第2クロック信号に基づいてサンプル・ホールド部を動作させることによって得られるので、電子部品の小型化が妨げられることがない。また、プロセス技術を高度化する必要もない。
さらに、アナログ部の突入電流起因の輻射ノイズを拡散できるため、輻射ノイズを効果的に抑制できる。
本発明の実施形態のD/A変換器及びサンプリング回路を説明するための図である。 本発明の実施形態の参照信号Vrefに周期ノイズがない場合のD/A変換器の動作を説明するための図である。 図1に示したキャパシタから出力される信号とキャパシタに供給されるクロック信号との関係を説明するための図である。 図1に示したサンプリング回路において、参照信号Vrefに周期ノイズがある場合のD/A変換器の動作を説明するための図である。 図4に示した周期ノイズを説明するための図である。 D/A変換器のデジタル部にジッタを付加したクロックを供給した場合の周期ノイズについて説明するための図である。 図6(a)に示したキャパシタから出力される信号を説明するための図である。 D/A変換器において、デジタル部のクロック信号及び、サンプル・ホールド部のクロック信号にジッタを加えた場合の周期ノイズについて説明するための図である。 デジタル部と共にサンプル・ホールド部に一定の周波数のジッタを加えたクロック信号を入力してサンプリングした場合の周期ノイズの折り返しを説明するための図である。 デジタル部と共にサンプル・ホールド部に2つの周波数を持つジッタを加えたクロック信号を入力してサンプリングした場合の周期ノイズの折り返しを説明するための図である。 本発明の実施形態1の「2つの周波数を持つジッタを」を説明するための図である。 デジタル部と共にサンプル・ホールド部にランダムな周波数を持つジッタを加えたクロック信号を入力してサンプリングした場合の周期ノイズの折り返しを説明するための図である。 本発明の実施形態1のパイプライン型A/D変換器を説明するための図である。 図12に示したデジタル出力信号Doutを算出する演算を例示するための図である。 本発明の実施形態1のサンプリング回路を説明するための図である。 図14に示したサンプリング回路と、制御回路とを含むA/D変換器を説明するための図である。 本発明の実施形態2のD/A変換器を説明するための図である。 図1に示したサンプリング回路と、制御回路と、を含むD/A変換器を説明するための図である。 本発明の実施形態3のCODECを説明するための図である。
(概要)
以下、本発明の実施形態(以降に説明する実施形態1、実施形態2、実施形態3をまとめて「本実施形態」とも記す)の説明に先立って、本発明のサンプリング回路の考え方について説明する。なお、この説明では、本実施形態のサンプリング回路を適用したD/A変換器を例にする。
以下、本明細書において、デジタル回路部とは、一般的なデジタル回路で構成され、標本化され、離散化された信号(すなわち離散化された信号)を出力する回路を指すものとする。なお、標本化とは、信号を時間で区切ることをいい、量子化とは、信号を振幅の値で区切ることをいうものとする。また、サンプル・ホールド部は、一般的なスイッチトキャパシタ回路(SC回路)で構成され、量子化されず、標本化された信号を出力するものとする。コンテニアス部は一般的な連続信号回路(Continuous回路)で構成され、量子化されず、標本化されていない信号を出力するものとする。
図1は、本実施形態のD/A変換器におけるサンプリング回路を説明するための図である。
図1に示したサンプリング回路は、信号をサンプル、ホールドするサンプル・ホールド部とアナログ信号を処理するコンテニアス部と有し、キャパシタ111、112、113と、演算増幅器121と、を含んでいる。図1において、デジタル信号を扱うデジタル部は図示していない。
キャパシタ111には、スイッチ101、102によってサンプリングされた参照信号Vref(サンプリング後の参照信号Vrefを入力信号Vinと記す)が加えられ、電荷が蓄
積される。キャパシタ111に蓄積された電荷は、スイッチ101、102の切り替えにしたがって演算増幅器121の反転入力端子に入力される。演算増幅器121は、基準信号Vcom1を非反転入力端子から入力し、アナログの出力信号Voutを出力する。
ここで、図1に示す回路構成では、参照信号Vref、基準信号Vcom1にノイズが重畳した場合、ゲイン0dBで出力波形に現れるためノイズに対する感度が最も高い。本実施形態では参照信号Vrefにノイズが重畳した場合について述べるが、参照信号Vref以外にノイズが重畳した場合でも同様の考察が適応できる。一例として、基準信号Vcom1が挙げられる。
(i)周期ノイズがない場合
図2(a)、(b)、(c)(d)は、参照信号Vrefに周期ノイズがない場合の、図1に示したD/A変換器の動作を説明するための図である。
図2(a)は参照信号Vrefのサンプリングタイミングを示している。図2(b)はキャパシタ111が入力信号Vinによって蓄積された電荷をホールド、放出するタイミングを示し、図2(c)は直流電圧である参照信号Vrefを示し、図2(d)は演算増幅器121から出力される、アナログ信号である出力信号Voutを示している。なお、図2(d)において、実線で示した信号がキャパシタ111から転送されてきた電荷によって生じる入力信号Vinであり、キャパシタ112を介したフィードバックによって破線で示した出力信号Voutが生成される。
図3(a)に示したグラフは、図1に示したキャパシタ111から出力される信号を説明するための図であり、入力信号Vinをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示す。図3(b)に示したグラフはキャパシタ111が入力信号Vinによって蓄積された電荷をホールド、放出するタイミングを律するクロックをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示し、図3(c)に示したグラフは出力信号Voutをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示している。図3(a)、(b)、(c)に示したグラフのいずれにおいても、縦軸は信号のスペクトルの強度を示し、横軸は周波数を示している。図3(a)、(b)、(c)のグラフ中に矢線で示した縦軸の位置は、周波数の基準(「0」)を示している。
図3に示したように、キャパシタ111から出力された信号(図中にスペクトルpで示す)は一定の周波数を有している。スペクトルqは入力信号Vinにおけるノイズシェープされたフロアノイズを示す。スペクトルp、qがスイッチ101、102によってサンプリングされ、ホールド、放出されると、畳み込によって図3(c)に示す出力信号Voutが生成される。出力信号Voutにおいて、スペクトルp、qが対称にミラーされている。
(ii)周期ノイズがある場合
次に、参照信号Vrefに周期ノイズがある場合について説明する。
図4(a)、(b)、(c)、(d)は、図1に示したサンプリング回路において、参照信号Vrefに周期ノイズがある場合のD/A変換器の動作を説明するための図である。
図4(a)は参照信号Vrefのサンプリングタイミングを示している。図4(b)はキャパシタ111が参照信号Vrefによって蓄積された電荷をホールド、放出するタイミングを示し、図4(c)は直流電圧である参照信号Vrefを示し、図4(d)は演算増幅器121から出力される、アナログ信号である出力信号Voutを示している。図4(c)に示す周期ノイズN1が参照信号Vrefに発生している場合、D/A変換器では、出力信号Voutにも周期ノイズN1に対応する周期ノイズN2が発生することになる。
図4(c)、(d)に示した周期ノイズを、図5(a)、(b)、(c)を使って説明する。
図5(a)に示したグラフは、図1に示したキャパシタ111から出力される信号を説明するための図であり、入力信号Vinをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示す。図5(b)に示したグラフはキャパシタ111が入力信号Vinによって蓄積された電荷をホールド、放出するタイミングを律するクロックをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示し、図5(c)に示したグラフは出力信号Voutをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示している。図5(a)、(b)、(c)に示したグラフのいずれにおいても、縦軸は信号のスペクトルの強度を示し、横軸は周波数を示している。図5(a)、(b)、(c)のグラフ中に矢線で示した縦軸の位置は、周波数の基準(「0」)を示している。
図5(a)で示したスペクトルを図1に示したスイッチ101、102でサンプリングし、ホールド、放出すると、周期ノイズN2は折り返され、周期ノイズN2’がDC付近に現れる。そして、図5(c)のグラフのように、畳み込みによって周期ノイズN2’が対称にミラーされ出力信号Voutが生成される。周期ノイズN2’は、D/A変換器が例えばオーディオ機器に用いられる場合、出力音声に使用される周波数領域(以下、in−bandとも記す)内に現れる。
本実施形態は、サンプリング回路等の機器を動作させるクロック信号にジッタを加えることにより、他の機器が出力する信号によってin−band内に現れる周期ノイズを拡散し、音声等の出力信号の信号品質が損なわれることを防ぐという技術思想に基づいてなされたものである。
(iii) デジタル部にジッタを加えた場合
次に、本発明と従来技術との相違を明確にするため、前記した従来技術について説明する。
A/D変換器、D/A変換器は、非連続的な信号であるデジタル信号を処理するデジタル部、信号をサンプル、ホールドするサンプル・ホールド部(S/H部)、連続的な信号であるアナログ信号を処理するコンテニアス部(Continuous部)、を備えるサンプリング回路を含んでいる。
図6(a)、(b)、(c)は、D/A変換器において、デジタル部を動作させるクロック信号にジッタを加えた場合の、周期ノイズについて説明するための図である。
図6(a)に示したグラフは、図1に示したキャパシタ111から出力される信号を説明するための図であり、入力信号Vinをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示す。図6(b)に示したグラフはキャパシタ111が入力信号Vinによって蓄積された電荷をホールド、放出するタイミングを律するクロックをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示し、図6(c)に示したグラフは出力信号Voutをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示している。図6(a)、(b)、(c)に示したグラフのいずれにおいても、縦軸は信号のスペクトルの強度を示し、横軸は周波数を示している。図6(a)、(b)、(c)のグラフ中に矢線で示した縦軸の位置は、周波数の基準(「0」)を示している。
従来技術では、D/A変換器のデジタル部のクロック信号にジッタを加えている。このような従来技術によれば、図6(a)に示したように、周期ノイズN3のエネルギーがジッタを加える前よりも広い周波数領域に分散される。このため、周期ノイズN3のスペクトルのピークは、図5に示した周期ノイズN2のスペクトルのピークよりも低くなっている。また、in−band内に発生する周期ノイズN3’のスペクトルのピークも、周期ノイズN3と同様に低くなる。このような構成によれば、D/A変換器自身が発生するノイズを小さくし、他の機器に与えるノイズの影響を低減することができる。
図7(a)、(b)、(c)に示したグラフは、図6(a)に示したキャパシタ111から出力される信号を説明するための図である。図7(a)に示したグラフは、図4(c)に示した参照信号Vrefの周波数特性であり、周期ノイズが重畳したVrefをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示す。図7(a)の破線で示す周波数はナイキスト周波数を表し、サンプリング動作周波数の半分の周波数である。図7(b)に示したグラフはキャパシタ111が入力信号Vinを蓄積する、サンプリングタイミングを律するクロックをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示す。図7(b)の破線で示す周波数はサンプリング動作周波数である。図7(c)に示したグラフは出力信号Voutをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示している。図7(a)、(b)、(c)に示したグラフのいずれにおいても、縦軸は信号のスペクトルの強度を示し、横軸は周波数を示している。図7(a)、(b)、(c)のグラフ中に矢線で示した縦軸の位置は、周波数の基準(「0」)を示している。
図7で示した通り、図1のキャパシタ111へのサンプリング動作において変調が起こらない場合、周期ノイズN3のスペクトルはそのまま折り返されて、周期ノイズN3’となる。
(iv) 本実施形態の考え方
ただし、本実施形態では、図6に示した周期ノイズN3’のスペクトルのピークをさらに分散し、他の機器が発生するノイズによる影響を、自身で打ち消すことができるサンプリング回路等を提供することを目的としている。
本実施形態は、上記した目的を実現するため、D/A変換器のサンプル・ホールド部のクロック信号にジッタを加えるようにした。
図8(a)、(b)、(c)は、D/A変換器において、デジタル部のクロック信号及び、サンプル・ホールド部のクロック信号にジッタを加えた場合の、周期ノイズについて説明するための図である。
図8(a)に示したグラフは、図1に示したキャパシタ111から出力される信号を説明するための図であり、入力信号Vinをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示す。図8(b)に示したグラフはキャパシタ111が入力信号Vinによって蓄積された電荷をホールド、放出するタイミングを律するクロックをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示し、図8(c)のグラフは出力信号Voutをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示している。図8(a)、(b)、(c)に示したグラフのいずれにおいても、縦軸は信号のスペクトルの強度を示し、横軸は周波数を示している。図8(a)、(b)、(c)のグラフ中に矢線で示した縦軸の位置は、周波数の基準(「0」)を示している。
図8(a)に示したように、デジタル部と共にサンプル・ホールド部にもジッタを加えたクロック信号を加えると、アナログ部の突入電流起因の周期ノイズを拡散できるため、周期ノイズN4のスペクトルのピークを、図6に示した周期ノイズN3のスペクトルのピークより小さくできる。さらに、動作クロックにジッタが加えられているため、折り返し時に変調がかかり、周期ノイズN4’のスペクトルのピークが、周期ノイズN4のスペクトルのピークよりもさらに小さくなっている。このことから、本実施形態は、in−band内に発生する周期ノイズを従来技術よりも低減できることが明らかである。
図9(a)、(b)、(c)に示したグラフは、デジタル部と共にサンプル・ホールド部に一定の周波数のジッタを加えたクロック信号を入力し、サンプリングした場合の周期ノイズN4の折り返しを説明するための図である。このジッタの周波数を、fjit1とする。
図9(a)に示したグラフは、図4(c)に示した参照信号Vrefの周波数特性であり、周期ノイズが重畳した参照信号Vrefをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示す。図9(a)の破線で示す周波数はナイキスト周波数を表し、サンプリング動作周波数の半分の周波数である。図9(b)に示したグラフはキャパシタ111が入力信号Vinを蓄積する、サンプリングタイミングを律するクロックをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示す。図9(b)の破線で示す周波数はサンプリング動作周波数である。図9(c)に示したグラフは出力信号Voutをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示している。図9(a)、(b)、(c)に示したグラフのいずれにおいても、縦軸は信号のスペクトルの強度を示し、横軸は周波数を示している。図9(a)、(b)、(c)のグラフ中に矢線で示した縦軸の位置は、周波数の基準(「0」)を示している。
図9に示した通り、図1のキャパシタ111へのサンプリング動作において、サンプリング動作周波数には、FM(Frequency Modulation)変調がかかる。このため、周期ノイズN4のスペクトルは広範囲に折り返されて周期ノイズN4”となる。例えば、fjit1=96kHzである場合、FM変調にて拡散された周期ノイズは96kHz帯域に表れる。このため、本実施形態は、ノイズをin−bandの範囲から外すことができ、in−band内のノイズ特性を効果的に上げることができる。
図10−1(a)、(b)、(c)に示したグラフは、デジタル部と共にサンプル・ホールド部に異なる2つの周波数fjit1、fjit2を持つジッタを加えたクロック信号を入力し、サンプリングした場合の周期ノイズN4の折り返しを説明するための図である。図10−1(a)に示したグラフは、図4(c)に示した参照信号Vrefの周波数特性であり、周期ノイズが重畳した参照信号Vrefをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示す。図10−1(a)の破線で示す周波数はナイキスト周波数を表し、サンプリング動作周波数の半分の周波数である。
なお、上記「2つの周波数fjit1、fjit2を持つジッタ」とは、周波数がfjit1であるn1個の信号に続いて、周波数がfjit2であるn2個の信号が表れるジッタを指す。図10−b(a)、(b)は、2つの周波数を持つジッタを説明するための図であって、図10−2(a)は、2つの周波数を有するジッタのうち、周波数が異なる信号が交互に表れている例を示す。また、図10−2(b)は、周波数が異なる2種類の信号がランダムに表れている例を示す。なお、2つの周波数を持つジッタは、図10−2(a)、(b)に示した例に限定されるものでなく、周波数が異なる2種類の信号が何個ずつ交互に表れるものであってもよい。あるいは、周波数が異なる2種類の信号がランダムに表れるものであってもよい。
図10−1(b)に示したグラフは、キャパシタ111が入力信号Vinを蓄積する、サンプリングタイミングを律するクロックをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示す。図10−1(b)の破線で示す周波数はサンプリング動作周波数である。図10−1(c)に示したグラフは出力信号Voutをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示している。図10−1(a)、(b)、(c)に示したグラフのいずれにおいても、縦軸は信号のスペクトルの強度を示し、横軸は周波数を示している。
図10−1(a)、(b)、(c)のグラフ中に矢線でした通り、図1のキャパシタ111へのサンプリング動作では、サンプリング動作周波数に対し、FM(Frequency Modulation)変調がかかる。このため、周期ノイズN4のスペクトルは広範囲に分散し、折り返されて周期ノイズN4”’となる。例えば、fjit1=96kHz、fjit2=250kHzである場合、FM変調にて拡散された周期ノイズは96kHz帯域、250kHz帯域へと分散して表れる。このため、本実施形態は、周期ノイズN4”’をin−bandから外すことができ、in−band内のノイズ特性を効果的に上げることができる。
さらに、本実施形態によれば、周期ノイズN4”’が表れる周波数帯域においても、周期ノイズN4”’が分散されているから、この周波数帯域におけるノイズピークを抑制することができる。
さらに、本実施形態は2つの異なる周波数を持ったジッタを使ってサンプル・ホールド部を動作させるものに限定されるものでなく、異なる複数のジッタ周波数を持つサンプリングクロックを使っても同様の効果を得ることができる。
図11(a)、(b)、(c)に示したグラフは、デジタル部と共にサンプル・ホールド部にランダムな周波数を持つジッタを加えたクロック信号を入力し、サンプリングした場合の周期ノイズN4の折り返しを説明するための図である。図11(a)に示したグラフは、図4(c)に示した参照信号Vrefの周波数特性であり、周期ノイズが重畳したVrefをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示す。図11(a)の破線で示す周波数はナイキスト周波数を表し、サンプリング動作周波数の半分の周波数である。
なお、上記「ランダムな周波数を持つジッタ」とは、図11(b)に示したように、周波数特性が一つ以上のピークを持たない信号が表れるジッタを指す。
図11(b)に示したグラフは、キャパシタ111が入力信号Vinを蓄積する、サンプリングタイミングを律するクロックをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示す。図11(b)の破線で示す周波数はサンプリング動作周波数である。図11(c)に示したグラフは出力信号Voutをフーリエ変換により周波数軸に変換したスペクトルを示している。図11(a)、(b)、(c)に示したグラフのいずれにおいても、縦軸は信号のスペクトルの強度を示し、横軸は周波数を示している。図11(a)、(b)、(c)のグラフ中に矢線で示した縦軸の位置は、周波数の基準(「0」)を示している。
図11で示した通り、図1のキャパシタ111へのサンプリング動作においてサンプリング動作周波数に対し、FM(Frequency Modulation)変調がかかる。このため、周期ノイズN4のスペクトルは広範囲に分散して折り返して周期ノイズN4””となる。ノイズスペクトルが拡散する周波数幅はジッタ振幅、換言すれば変調度に比例する。ノイズスペクトルはジッタ周波数幅内に均等に配分されるため、FM変調後のノイズスペクトルのピークを効果的に抑制することができる。
このような本実施形態によれば、図8に示した周期ノイズN4から周期ノイズN4’への変調において周波数拡散効果が得られるため、D/A変換器においてin−band内に発生する周期ノイズを小さくすることができる。この周期ノイズはD/A変換器が発生する周期ノイズのみに限定されるものではなく、一例としては同一基板上に搭載されたA/D変換器からの周期ノイズなどが挙げられる。このため、特に周期ノイズが動作に影響する電子部品に本実施形態を適用し、この電子部品の周期ノイズを低減することができる。このような本実施形態は、電子機器の小型化、構成の簡易化において有利である。
次に、以上述べた考え方に基づく、本発明の実施形態1、実施形態2、実施形態3について説明する。
(実施形態1:A/D変換器)
以下、本発明のサンプリング回路を適用した実施形態1のA/D変換器を説明する。実施形態1では、A/D変換器をパイプライン型A/D変換器として構成している。
図12は、実施形態1のパイプライン型A/D変換器を示した図である。
実施形態1のパイプライン型A/D変換器は、アナログ入力信号AinをNビットのデジタル出力信号Doutに変換する変換器である。このため、アナログ入力信号Ainをサンプル、ホールドするサンプリング回路(図中にS/Hと記す)801と、各ビットを決定するための縦列接続されたk個のステージ(図中にSと記す)S1、S2…Skと、各ステージにおいて決定されたn桁のデジタル出力信号dj(jは1〜k)を格納するメモリ803と、メモリ803に格納されたデジタル出力信号djに基づいてアナログ入力信号AinのA/D変換値であるデジタル出力信号Doutを演算する演算回路804と、を有している。
また、実施形態1では、A/D変換器が、複数のステージを制御する制御回路139を備えるものとする。制御回路139は、各ステージに動作クロック信号を示すジッタを含まないクロック信号φ1、クロック信号φ1と同時にHとならない逆相のノンオーバーラップクロックであってジッタを含まないクロック信号φ2、クロック信号φ1にジッタを加えたクロック信号φ1’、クロック信号φ2にジッタを加えたクロック信号φ2’の少なくとも1つを出力する構成である。
サンプリング回路801は、アナログ入力信号Ainをサンプルし、ホールドした値をアナログの入力信号VAinとして第1番目のステージS1に送出する回路である。サンプリング回路801には、アナログスイッチとキャパシタを含む無帰還サンプリング回路等が適用される。
ステージS1〜Skは直列に接続され、各々入力される入力信号VAinに基づいてn桁のデジタル出力信号djをメモリ803に送出する。また、各ステージでは、前段から入力信号VAinが入力され、デジタル出力信号djと入力信号VAinとによって生成されたアナログの出力信号VAoutが、次のステージに出力される。図中にステージS1を基準にした入力信号VAin、出力信号VAoutを示す。
メモリ803は、k個のステージS1〜Skの各々からn桁のデジタル出力信号djを入力し、格納する。このため、メモリ803には、少なくとも、nビットのアドレスをk個格納できる半導体メモリ等が用いられる。
演算回路804は、メモリ803に格納されたデジタル出力信号djに基づいて演算し、N桁のデジタル出力信号Doutを出力する。デジタル出力信号Doutを算出するための演算は、次のように行われる。
すなわち、演算回路804は、ステージSkのデジタル出力dkの最上位の桁と、ステージS(k−1)のデジタル出力d(k−1)の最下位桁を2進法で加算する。さらに、加算の結果(加算値)に基づいて、d(k−1)の最上位桁と、ステージS(k−2)のデジタル出力d(k−2)の最下位桁を、同じく2進法で加算する。
このような処理を繰り返し、ステージS1のデジタル出力d1の最下位桁とステージS2のデジタル出力d2の最上位桁までを足し合わせる。足し合わされた最終的な結果は、デジタル出力信号Doutとして出力される。
図13は、以上述べたデジタル出力信号Doutを算出する演算を例示するための図である。
図13に示した例では、4個のステージS1〜S4があって、各ステージS1〜S4が、3桁のデジタル出力d1〜d4をそれぞれ図12に示したメモリ803に出力するものとする。より具体的には、デジタル出力d1〜d4の値を、以下のように定める。
d1=001、d2=100、d3=101、d4=111
図13の例では、隣接するステージによって出力されるデジタル出力の最上位桁と最下位桁とを加算した結果、デジタル出力信号Doutとして、「010011011」の値が得られる。
図14は、実施形態1のサンプリング回路を説明するための図であって、図12におけるサンプリング回路801を示し、複数のA/D変換器に共通の制御回路139を同時に示している。
図14に示したサンプリング回路140は、アナログ入力信号Ainを入力するコンテニアス部130aと、コンテニアス部130aによって入力されたアナログ入力信号Ainを間欠的にサンプリングし、サンプリングされた信号をホールド、転送するサンプル・ホールド部130bと、を含んでいる。
パイプラインA/D変換器の各ステージに共通の制御回路139は、ジッタを含まないクロック信号φ1、φ2、ジッタが加えられたクロック信号φ1’、φ2’を生成し、出力する。それらクロック信号のうち、クロック信号φ1はコンテニアス部130aに入力され、クロック信号φ2’はサンプル・ホールド部130bに入力される。
クロック信号φ1’、φ2’に加えられたジッタは、一定周波数fjit1の周波数、または、異なる2つの周波数fjit1、fjit2の周波数、または、ランダムな周波数を持っている。
コンテニアス部130aは、クロック信号φ1にしたがってオン、オフするスイッチ131と、スイッチ135と、を含んでいる。スイッチ131と、スイッチ135と、のオン、オフ動作により、アナログの入力信号Ainが入力信号Vinになる。
サンプル・ホールド部130bは、入力信号Vinをサンプリングし、入力信号Vinによって生じた電荷を保持するキャパシタ132と、キャパシタ132に保持された電荷を後段のステージに転送するスイッチ133と、を含む。スイッチ133は、クロック信号φ2’にしたがってスイッチング動作を行っている。
なお、実施形態1では、コンテニアス部130aをクロック信号φ1で動作させ、サンプル・ホールド部130bをジッタを加えたクロック信号φ2’で動作させている。ただし、実施形態1は、このような構成に限定されるものでなく、例えばスイッチ131と、スイッチ135と、を、異なるクロック信号によって動作させてもよく、クロック信号にジッタを加えたクロック信号によって動作させてもよい。ただし、この場合、先にスイッチオフするスイッチにはジッタを加えてはならない。すなわち、スイッチ135を先にオフし、スイッチ131を後にオフする場合、スイッチ135を動作させるクロックにはジッタを加えないクロック信号φ1とし、スイッチ131を動作させるクロックにはジッタを加えたクロック信号φ1’としても良い。
図15は、図14に示したサンプリング回路140と、制御回路139とを含むA/D変換器(図中、ADCと記す)1を説明するための図である。
制御回路139は、コンテニアス部130aに対しては、ジッタを加えていないクロック信号φ1を供給し、デジタル部130cに対しては、ジッタを加えたクロック信号φ2’を供給し、サンプル・ホールド部130bに対しては、ジッタを加えたクロック信号φ2’を供給する。また、デジタル部130cに供給されるクロックはサンプル・ホールド部130bに供給されるクロックとの位相関係が反転であるクロック信号φ1’であっても良い。
クロック信号φ1’、φ2’に加えられたジッタは、一定周波数fjit1の周波数、または、異なる2つの周波数fjit1、fjit2の周波数、または、ランダムな周波数を持っている。
すなわち、制御回路139は、クロック信号φ1と、クロック信号φ1とは同時にHとならないノンオーバーラップクロック信号φ2を生成するクロック信号生成部143と、クロック信号φ1にジッタを加えてクロック信号φ1’を生成し、クロック信号φ2にジッタを加えてクロック信号φ1’と同時にHとならないジッタを含むノンオーバーラップクロック信号φ2’を生成するジッタ生成部(図15中にjitter_Gen.と記す)141と、ジッタ生成部141によって生成されたジッタを含むクロック信号φ2’をサンプル・ホールド部130bに出力し、ジッタを加えないクロック信号φ1をコンテニアス部130aに出力し、ジッタを含むクロック信号φ2’をデジタル部130cに出力するように動作するジッタ選択部(図15中にjitter_Sel.と記す)142と、を含んでいる。図15では、ジッタが加えられていないクロック信号を破線で示し、ジッタが加えられたクロック信号を実線で示している。なお、ジッタ生成部141は、クロック信号を遅延させる遅延回路等によって比較的簡易に構成することができる。
ジッタが加えられたクロック信号φ1’、φ2’は、ジッタ選択部142に出力される。このとき、ジッタ選択部142には、ジッタが加えられていないクロック信号φ1、φ2も入力されている。
ジッタ選択部142は、クロック信号φ1、φ2、φ1’、φ2’からクロック信号φ1を選択し、コンテニアス部130aに出力する。また、クロック信号φ2’を選択し、サンプル・ホールド部130bに出力し、クロック信号φ2’を選択し、デジタル部130cに出力する。
なお、図15に示した構成からジッタ選択部142をなくし、クロック信号生成部143からクロック信号φ1をコンテニアス部130aに直接出力し、ジッタ生成部141からクロック信号φ2’をサンプル・ホールド部130b、デジタル部130cに直接出力してもよい。
このような実施形態1によれば、サンプル・ホールド部130bは離散化された信号を伝達することを特徴としており、信号成分はDC成分であるため、動作クロックに加えられたジッタにより信号成分は変調がかからない。しかし、A/D変換器自身、または、他の電子機器から混入する周期ノイズはAC成分であるため、動作クロックに加えられたジッタによりノイズ成分には変調がかかり、ノイズ拡散効果が得られる。換言すれば、STF(Signal Transfer Function)には変化せず、NTF(Noise Transfer Function)のみにジッタによる変調をかけることができ、混入する周期ノイズを信号成分と効率的に分離することができる。
このため、伝達すべき信号にノイズを加えることなく、in−band内のノイズだけを分散し、そのスペクトルのピークを低減することができる。
以上説明した実施形態1によれば、A/D変換器周辺の機器から発生するノイズを低減するのではなく、A/D変換器自身のノイズに対する耐性を強化することができる。このため、A/D変換器周辺の他の機器の構成を変更することなく、A/D変換器のみを変更してA/D変換器に対するノイズの影響を低減することができる。
また、実施形態1は、クロック信号にジッタを加える回路を追加することのみによって実現することができる。このため、高度な半導体プロセス技術やチップの多ピン化が不要になって、A/D変換器の高コスト化を防ぐことができる。さらに、実施形態1によれば、ノイズの影響を考慮することなくA/D変換器を他の機器に充分近接させて配置することができるから、A/D変換器を含む機器の小型化に効果を奏する。
また、実施形態1では、A/D変換器周辺の機器から発生するノイズを低減することを目的として一般的に具備されるデカップリングコンデンサへのノイズ抑制要求を低減することが可能となる。また、実施形態1によれば、デカップリングコンデンサへのノイズ抑制要求を低減できることから、デカップリングコンデンサそのものを不要とすることも考えられる。
なお、以上説明した実施形態1では、デジタル部130cを、ジッタが加えられたクロック信号φ2’によって動作させている。しかし、実施形態1は、このような構成に限定されるものでなく、デジタル部130cにジッタが加えられていないクロック信号φ2を入力するようにしても、A/D変換器自身のノイズに対する耐性を強化する効果は全く損なわれることはない。デジタル部130cのクロック信号にジッタを加えるようにすれば、A/D変換器から出力される信号のノイズのピークを低減し、A/D変換器が他の機器に対するノイズの影響を低減することができる。
さらに、実施形態1は、A/D変換器を単体の構成とする場合、図12に示した制御回路139が1つのサンプリング回路に対応付けて設けられる。また、実施形態1は、A/D変換器のクロック信号生成部143をA/D変換器の外部に設けるものであってもよい。さらに、実施形態1は、図14、11に示したA/D変換器のサンプリング回路を他の機器として構成する場合、制御回路139を機器の外部に設けるものであってもよい。
(実施形態2:D/A変換器)
実施形態2は、本発明のサンプリング回路を、D/A変換器に適用したものである。
図16は、実施形態2のD/A変換器を説明するための図である。図示したD/A変換器は、サンプリング回路160と、制御回路159と、を備えている。
サンプリング回路160は、入力されたデジタル信号Dinに基づく入力信号(参照信号Vref、サンプリング後の参照信号Vrefを入力信号Vinと記す)を間欠的にサンプリ
ングし、サンプリングされた信号をホールド、転送するサンプル・ホールド部150bと、サンプル・ホールド部150bによって転送された信号を、アナログ信号Aoutとして出力するコンテニアス部150aと、を含んでいる。
制御回路159は、ジッタを含まないクロック信号φ1、φ2、ジッタが加えられたクロック信号φ1’、φ2’を生成し、出力する。ジッタが加えられていないクロック信号φ2はコンテニアス部150aに入力され、ジッタが加えられたクロック信号φ1’はサンプル・ホールド部150bに入力される。
クロック信号φ1’、φ2’に加えられたジッタは、一定周波数fjit1の周波数、または、異なる2つの周波数fjit1、fjit2の周波数、または、ランダムな周波数を持っている。
サンプル・ホールド部150bは、入力信号Vinによって生じる電荷を蓄積するキャパシタ152と、キャパシタ152に蓄積するスイッチ151と、スイッチ153と、を含む。スイッチ151と、スイッチ153と、は、クロック信号φ1’にしたがってスイッチング動作を行っている。
コンテニアス部150aは、演算増幅器155と、演算増幅器155のアナログ出力信号Aoutを反転入力端子に入力するフィードバック経路158と、フィードバック経路158上においてアナログ出力信号Aoutによって生じる電荷を蓄積するキャパシタ154と、キャパシタ152に蓄積された電荷をアナログ出力信号Aoutに転送するスイッチ156と、スイッチ157と、を含む。コンテニアス部150aのスイッチ156、157には、ジッタがないクロック信号φ2が出力され、コンテニアス部150aはクロック信号φ2によって動作する。
コンテニアス部150aは、さらにキャパシタ154を含む。このキャパシタ154によってLPFが形成され、キャパシタ154とキャパシタ152の容量比とスイッチング周波数によってLPFのカットオフ周波数が決まる。
図17は、図16に示したサンプリング回路160と、制御回路159と、を含むD/A変換器(図中、DACと記す)2を説明するための図である。なお、図17中、図15に示した構成と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を一部略すものとする。
制御回路159は、コンテニアス部150aに対しては、ジッタを加えないクロック信号φ2を供給し、デジタル部150cに対しては、ジッタを加えたクロック信号φ1’を供給し、サンプル・ホールド部150bに対しては、ジッタを加えたクロック信号φ1’を供給する。
クロック信号φ1’、φ2’に加えられたジッタは、一定周波数fjit1の周波数、または、異なる2つの周波数fjit1、fjit2の周波数、または、ランダムな周波数を持っている。
すなわち、制御回路159は、ジッタを加えないクロック信号φ1、φ2を生成するクロック信号生成部143と、ジッタを加えたクロック信号φ1’、φ2’を生成するジッタ生成部(図17中にjitter_Gen.と記す)141と、クロック信号φ1、φ2、φ1’、φ2’を入力し、ジッタ生成部141によって生成されたクロック信号φ1’を選択してサンプル・ホールド部150bに出力し、クロック信号φ1’を選択してデジタル部150cに出力し、クロック信号φ2を選択してコンテニアス部150aに出力するように動作するジッタ選択部(図17中にjitter_Sel.と記す)162と、を含んでいる。
なお、ジッタ選択部142をなくし、ジッタ生成部141からクロック信号φ1’をサンプル・ホールド部150b、デジタル部150cに直接出力し、クロック信号生成部143からクロック信号φ2をコンテニアス部150aに直接出力してもよい。
このような実施形態2によれば、実施形態1と同様に、D/A変換器の信号伝達関数には変調をかけず、ノイズ伝達関数にだけ変調をかけることができる。このため、伝達すべき信号にノイズを加えることなく、in−band内のノイズだけを分散し、そのスペクトルのピークを低減することができる。
なお、キャパシタ154はなくしてもよい。
以上説明した実施形態2によれば、D/A変換器周辺の機器から発生するノイズを低減するのではなく、D/A変換器自身のノイズに対する耐性を強化することができる。このため、D/A変換器周辺の他の機器の構成を変更することなく、D/A変換器のみを変更してD/A変換器に対するノイズの影響を低減することができる。
また、実施形態2は、クロック信号にジッタを加える回路を追加することのみによって実現することができる。このため、高度な半導体プロセス技術やチップの多ピン化が不要になって、D/A変換器の高コスト化を防ぐことができる。さらに、実施形態2によれば、ノイズの影響を考慮することなくD/A変換器を他の機器に近接させて配置することができるから、D/A変換器を含む機器の小型化に効果を奏する。
また、実施形態2では、D/A変換器周辺の機器から発生するノイズを低減することを目的として一般的に具備されるデカップリングコンデンサへのノイズ抑制要求を低減することが可能となる。また、実施形態2によれば、デカップリングコンデンサへのノイズ抑制要求を低減できることから、デカップリングコンデンサそのものを不要とすることも考えられる。
なお、実施形態2は、デジタル部150cにジッタが加えられたクロック信号φ1’を入力するものに限定されるものではない。デジタル部150cにジッタを加えないクロック信号φ1を入力するようにしても、D/A変換器自身のノイズに対する耐性を強化する効果は全く損なわれることはない。
さらに、実施形態2においても、クロック信号生成部143はD/A変換器の外部に設けられるものであってもよい。また、図16、13に示したD/A変換器のサンプリング回路を他の機器として構成する場合、制御回路159を機器の外部に設けるものであってもよい。
(実施形態3:CODEC)
次に、本発明の実施形態3を説明する。実施形態3は、図1に示したA/D変換器と、実施形態2で説明したD/A変換器とを混載した、コーデック(CODEC)である。
図18は、実施形態3のCODECを説明するための図である。図18において、実施形態1、実施形態2で先に説明した構成と同様の符号には同様の符号を付し、その説明を略すものとする。
このように、A/D変換器1とD/A変換器1とを混載すると、A/D変換器1、D/A変換器2が近接して配置されることになり、A/D変換器1、D/A変換器2が発生するノイズが、互いに他方に影響を及ぼす。
しかし、実施形態3のCODECによれば、A/D変換器1、D/A変換器2のいずれもが、サンプル・ホールド部をジッタを加えたクロック信号で動作させることにより、アナログ部の突入電流起因の周期ノイズを効果的に拡散することができ、支配的な輻射ノイズの発生そのものを抑制することができる。
また、実施形態3のCODECによれば、A/D変換器1、D/A変換器2のいずれもが、サンプル・ホールド部をジッタを加えたクロック信号で動作させることにより、STFには変調をかけず、NTFにのみ変調をかけることにより、A/D変換器1、D/A変換器2自身がそれぞれ発生する輻射ノイズの自身への影響を抑制することができ、さらに、D/A変換器、A/D変換器が発生する輻射ノイズの他者からの影響を抑制することができる。よって、輻射ノイズの発生の抑制と、輻射ノイズへの耐性強化と、による相乗的なノイズ抑制効果が期待できる。
このため、CODECにおいて、ノイズを考慮することなく、A/D変換器1とD/A変換器2とを十分に近接して配置することができる。このような実施形態3は、小型のCODECを構成するのに有利である。
また、実施形態3では、CODEC周辺の機器から発生するノイズを低減することを目的として一般的に具備されるデカップリングコンデンサへのノイズ抑制要求を低減することが可能となる。また、実施形態3によれば、デカップリングコンデンサへのノイズ抑制要求を低減できることから、デカップリングコンデンサそのものを不要とすることも考えられる。
(効果)
実施形態3のCODECは、A/D変換器1とD/A変換器2とのサンプリング周波数が等しい(動作周波数差0)場合であっても、A/D変換器1とD/A変換器2とのサンプリング周波数が約±25Hz程度の差を有する場合であっても、従来技術よりも出力信号のディストーションが小さい。このような実施形態3は、A/D変換器とD/A変換器とが異なるサンプリングクロックで動作する非同期型のCODECにおいても、同一のサンプリングクロックで動作する同期型のCODECにおいても、出力信号のディストーションを従来技術よりも低減することができる。
なお、本発明のサンプリング回路は、以上説明したように、A/D変換器、D/A変換器、CODECとして構成されるものに限定されるものではなく、例えば、チャージポンプ等に利用することができる。
また、本発明の範囲は、以上図示され、記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
本発明は、A/D変換器、D/A変換器、CODECの他、D/A変換、A/D変換の機能を持った電子機器全般に利用することができる。
101、102、131、133、135、151、153、156、157 スイッチ
111、112、113、132、152、154、161 キャパシタ
121、134、155 演算増幅器
130a、150a コンテニアス部
130b、150b サンプル・ホールド部
130c、150c デジタル部
138、158 フィードバック経路
139、159 制御回路
140、160 サンプリング回路
141 ジッタ生成部
142、162 ジッタ選択部
143 クロック信号生成部

Claims (24)

  1. 標本化及び量子化されていない、連続する信号であるアナログ信号を出力するコンテニアス部と、
    前記コンテニアス部に接続され、標本化された信号を前記コンテニアス部または外部に出力するサンプル・ホールド部と、を含み、
    前記サンプル・ホールド部は、1以上の周波数を持つジッタが加えられたクロック信号に基づいて動作することを特徴とするサンプリング回路。
  2. 前記ジッタは、一定の周波数を持つことを特徴とする請求項1に記載のサンプリング回路。
  3. 前記ジッタは、第1の周波数を持つ第1ジッタと、当該第1ジッタと異なる周波数を持つ第2ジッタと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のサンプリング回路。
  4. 前記ジッタは、ランダムな周波数を持つことを特徴とする請求項1に記載のサンプリング回路。
  5. 前記サンプル・ホールド部は、標本化及び量子化がされた非連続の信号を出力するデジタル部に接続されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のサンプリング回路。
  6. 前記コンテニアス部は、ジッタが加えられていないクロック信号に基づいて動作することを特徴とする請求項1に記載のサンプリング回路。
  7. 標本化及び量子化がされた非連続の信号であるデジタル信号を出力するデジタル部によって入力されたデジタル信号に基づく入力信号をサンプリングし、サンプリングされた前記信号を保持、転送するサンプル・ホールド部と、当該サンプル・ホールド部によって転送された信号を、アナログ信号として出力するコンテニアス部と、を備え、
    前記コンテニアス部は、ジッタが加えられていない第クロック信号に基づいて動作し、前記サンプル・ホールド部は、1以上の周波数を持つジッタが加えられた第クロック信号に基づいて動作することを特徴とするサンプリング回路。
  8. 前記ジッタは、一定の周波数を持つことを特徴とする請求項6に記載のサンプリング回路。
  9. 前記ジッタは、第1の周波数を持つ第1ジッタと、当該第1ジッタと異なる周波数を持つ第2ジッタと、を含むことを特徴とする請求項6に記載のサンプリング回路。
  10. 前記ジッタは、ランダムな周波数を持つことを特徴とする請求項6に記載のサンプリング回路。
  11. アナログ信号を入力するコンテニアス部、当該コンテニアス部によって入力されたアナログ信号に基づく入力信号をサンプリングし、サンプリングされた前記信号を保持、転送するサンプル・ホールド部、当該サンプル・ホールド部によって転送された信号を、デジタル信号として出力するデジタル部、を含むサンプリング回路と、
    前記コンテニアス部に対しては、第1クロック信号にジッタを加えることなく供給し、前記サンプル・ホールド部に対しては、第2クロック信号に1以上の周波数を持つジッタを加えて供給するクロック信号供給部と、
    を備えることを特徴とするA/D変換器。
  12. 前記ジッタは、一定の周波数を持つことを特徴とする請求項11に記載のA/D変換器。
  13. 前記ジッタは、第1の周波数を持つ第1ジッタと、当該第1ジッタと異なる周波数を持つ第2ジッタと、を含むことを特徴とする請求項11に記載のA/D変換器。
  14. 前記ジッタは、ランダムな周波数を持つことを特徴とする請求項11に記載のA/D変換器。
  15. 前記サンプル・ホールド部は、
    前記入力信号によって生じる電荷を蓄積する容量素子と、当該容量素子に蓄積された電荷を、前記デジタル部に転送するスイッチング素子と、を含み、
    前記スイッチング素子は、ジッタが加えられた前記第2クロック信号にしたがってオン、オフ動作をすることを特徴とする請求項11から14のいずれか1項に記載のA/D変換器。
  16. 前記クロック信号供給部は、前記第2クロック信号を、ジッタを加えることなく、またはジッタを加えて前記デジタル部に供給することを特徴とする請求項11から15のいずれか1項に記載のA/D変換器。
  17. デジタル信号を入力するデジタル部、当該デジタル部によって入力されたデジタル信号に基づく入力信号をサンプリングし、サンプリングされた前記信号を保持、転送するサンプル・ホールド部、当該サンプル・ホールド部によって転送された信号を、アナログ信号として出力するコンテニアス部、を含むサンプリング回路と、
    前記コンテニアス部に対しては、第1クロック信号にジッタを加えることなく供給し、前記サンプル・ホールド部に対しては、第2クロック信号に1以上の周波数を持つジッタを加えて供給するクロック信号供給部と、
    を備えることを特徴とするD/A変換器。
  18. 前記ジッタは、一定の周波数を持つことを特徴とする請求項17に記載のD/A変換器。
  19. 前記ジッタは、第1の周波数を持つ第1ジッタと、当該第1ジッタと異なる周波数を持つ第2ジッタと、を含むことを特徴とする請求項17に記載のD/A変換器。
  20. 前記ジッタは、ランダムな周波数を持つことを特徴とする請求項17に記載のD/A変換器。
  21. 前記サンプル・ホールド部は、
    前記入力信号によって生じる電荷を蓄積する容量素子と、当該容量素子に蓄積された電荷を、前記コンテニアス部に転送するスイッチング素子と、を含み、
    前記スイッチング素子は、ジッタが加えられた前記第2クロック信号にしたがってオン、オフ動作をすることを特徴とする請求項17から20のいずれか1項に記載のD/A変換器。
  22. 前記クロック信号供給部は、前記第2クロック信号を、ジッタを加えることなく、またはジッタを加えて前記デジタル部に供給することを特徴とする請求項17から21のいずれか1項に記載のD/A変換器。
  23. 前記請求項11に記載のA/D変換器と、前記請求項17に記載のD/A変換器と、を混載したことを特徴とするCODEC。
  24. 前記A/D変換器と前記D/A変換器とが、非同期動作することを特徴とする請求項23に記載のCODEC。
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