JP5547610B2 - 撮像素子ユニット及び撮像装置 - Google Patents

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本発明は、撮像素子ユニット及び撮像装置に関する。
近時においては、撮像素子の画素数の増加に伴い、画素ピッチが細かなものとなっている。このため、撮像素子の撮像面の近傍の光学素子面に付着した埃の影が撮像画像に写り込み、画質に影響を及ぼす問題が生じている。
このような問題に対処するため、例えば下記の特許文献1では、振動源(圧電素子)に入力する駆動周波数1つに対し、振動源が組み込まれた光学素子ユニット上に塵除去に有効な共振モードが1つしか発生しないため、共振モード上の振動の節を補い合うために、振動源に異なる2つ以上の駆動周波数を逐次入力して、塵除去に有効な異なる2つ以上の共振モードを逐次発生させている。
また、特許文献2に記載された技術では、2系統設けた振動源に、それぞれ異なる2つの駆動周波数を同時に入力して、塵除去に有効な異なる2つの共振モードを同時に発生させている。
米国特許出願公開第2004−169761号明細書 特開2010−119049号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているように、振動源に異なる2つ以上の駆動周波数を順次に入力する場合、振動の節の位置は周波数に応じて変化するが、振動の節は各周波数毎に必ず存在する。そして、振動の節の位置では振幅が0になるため、周波数を変化させたとしても、各周波数の振動の節の位置で塵埃を除去する性能が低下してしまう問題がある。また、特許文献1に記載された手法では、振動源に異なる2つ以上の駆動周波数を入力する必要があるため、駆動回路が複雑になり、コストが増大するという問題も生じる。
また、特許文献2に記載されている手法では、異なる周波数で駆動する2つの振動源を別個に設ける必要があるため、構成が複雑となり、部品点数が増加するとともに製造工程も増加するため、製造コストが上昇するといった問題が生じる。また、2つの振動源を設けることにより、装置内に比較的大きなスペースを確保する必要があり、装置の小型化に支障が生じる問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、光学素子を振動させて塵埃を除去する場合に、簡素な構成で振動の節の位置が固定されてしまうことを抑えることができ、塵を確実に除去することが可能な、新規かつ改良された撮像素子ユニット及び撮像装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、被写体の光学像が結像される撮像面を有し、前記光学像を電気信号に変換する撮像素子と、前記撮像素子よりも被写体側に配置された光学素子と、前記光学素子に装着され、1の周波数の駆動信号が入力されて振動し、少なくとも1つの振動抑制領域が設けられた圧電素子と、を備える撮像素子ユニットが提供される。
上記構成によれば、圧電素子には少なくとも1つの振動抑制領域が設けられるため、振動抑制領域によって振動を分断することができ、振動抑制領域の両側に異なるモードの振動を生じさせることができる。従って、光学素子の表面に異なるモードの振動をそれぞれ伝播させることができ、振動の節を最小限に抑えることが可能となる。従って、振動の節に起因する塵埃除去能力の低下を確実に抑止することが可能となる。
また、前記圧電素子の表面に貼り付けられた振動遮蔽板を備え、前記圧電素子の前記振動抑制領域は、前記振動遮蔽板が貼り付けられた領域である。かかる構成によれば、圧電素子の表面に振動遮蔽板が貼り付けられるため、振動遮蔽板を貼り付けた位置で圧電素子の振動を抑制して振動を分断することが可能となる。
また、前記圧電素子には、前記駆動信号を入力するための2つの電極が対向して設けられ、前記2つの電極のうちの一方の電極は、他方の電極と対向する位置に電極が設けられていない領域を有し、前記圧電素子の前記振動抑制領域は、前記電極が設けられていない領域である。かかる構成によれば、2つの電極のうちの一方の電極は、他方の電極と対向する位置に電極が設けられていない領域を有するため、電極が設けられていない領域では振動が発生せず、圧電素子の振動を抑制して振動を分断することが可能となる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、被写体の光学像を結像する撮像光学系と、前記撮像光学系により被写体の光学像が結像される撮像面を有し、前記光学像を電気信号に変換する撮像素子と、前記撮像素子よりも被写体側に配置された光学素子と、前記光学素子に装着され、1の周波数の駆動信号が入力されて振動し、少なくとも1つの振動抑制領域が設けられた圧電素子と、を備える撮像装置が提供される。
上記構成によれば、圧電素子には少なくとも1つの振動抑制領域が設けられるため、振動抑制領域によって振動を分断することができ、振動抑制領域の両側に異なるモードの振動を生じさせることができる。従って、光学素子の表面に異なるモードの振動をそれぞれ伝播させることができ、振動の節を最小限に抑えることが可能となる。従って、振動の節に起因する塵埃除去能力の低下を確実に抑止することが可能となる。
また、前記圧電素子の表面に貼り付けられた振動遮蔽板を備え、前記圧電素子の前記振動抑制領域は、前記振動遮蔽板が貼り付けられた領域である。かかる構成によれば、圧電素子の表面に振動遮蔽板が貼り付けられるため、振動遮蔽板を貼り付けた位置で圧電素子の振動を抑制して振動を分断することが可能となる。
また、前記圧電素子には、前記駆動信号を入力するための2つの電極が対向して設けられ、前記2つの電極のうちの一方の電極は、他方の電極と対向する位置に電極が設けられていない領域を有し、前記圧電素子の前記振動抑制領域は、前記電極が設けられていない領域である。かかる構成によれば、2つの電極のうちの一方の電極は、他方の電極と対向する位置に電極が設けられていない領域を有するため、電極が設けられていない領域では振動が発生せず、圧電素子の振動を抑制して振動を分断することが可能となる。
本発明によれば、光学素子を振動させて塵埃を除去する場合に、簡素な構成で振動の節の位置が固定されてしまうことを抑えることができ、塵を確実に除去することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の構成を示す模式図である。 振動源としての圧電素子が取り付けられた振動部材の構成を示す模式図である。 圧電素子の共振モードを示す模式図である。 第1の実施形態に係る撮像素子ユニットの構成を示す斜視図である。 圧電素子の領域B及び領域Cからの振動が振動部材に伝播する様子を示す模式図である。 特定の振幅取得ポイントPにおける、振幅(変位)と周波数との関係を示す特性図である。 第2の実施形態に係る撮像素子ユニットの構成を示す斜視図である。 圧電素子と電極の配置をより詳細に示す模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[1.第1の実施形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置100の概略構成について説明する。図1に示すように、撮像装置100は、撮像素子102、振動部材104、シャッターユニット106、撮像光学系108、圧電素子駆動制御回路110、カメラ制御部112、圧電素子114を備える。撮像素子102は、CCDセンサ、CMOSセンサ等の素子から構成される。撮像装置100は、被写体像を撮像光学系108によって撮像素子102の撮像面上に結像し、撮像素子102による光電変換によって被写体像を電気信号に変換する。
図1に示す撮像装置100は、振動部材104の振動源である圧電素子114に対して圧電素子駆動制御回路110を介して1の周波数の入力信号を送る。そして、撮像素子102の前方に配置された振動部材104を振動させて、振動部材104に付着した塵埃を除去する動作を実現している。
撮像素子102と振動部材104とは一体の撮像素子ユニット200として構成されており、撮像素子102の撮像面と振動部材104との間の空間は密封されている。これにより、撮像素子102の撮像面に塵埃が付着することを抑止できるとともに、振動部材104に付着した塵埃を除去できるため、塵埃による像が撮像面に形成されることを確実に抑止できる。
図2は、振動源としての圧電素子114が取り付けられた振動部材104の構成を示す模式図である。図2に示すように、振動部材104の上部には、圧電素子114が取り付けられている。圧電素子114には、圧電素子駆動制御回路110から送られた駆動信号を入力するためのFPC116が取り付けられている。振動部材104は、撮像光学系108から入射した光が透過する光学素子であって、ここではローパスフィルタ(LPF)を例示する。なお、本実施形態では、圧電素子114によって振動される光学素子としてローパスフィルタを例示しているが、光学素子はレンズ、またはガラス板などであっても良い。
本実施形態では、図2に示すような振動部材104に塵埃除去効果のある振動を生じさせる。このため、振動源である圧電素子114を振動させるが、圧電素子114の振動変位は非常に小さい。このため、図3に示すような共振モードを作り出すことにより、振動部材104に塵埃除去効果のある振動を発生させる。ここで、図3(A)は、圧電素子114に2つの節と1つの腹が生じる振動モードで振動が発生する場合を示している。また、図3(B)は、圧電素子114に3つの節と2つの腹が生じる振動モードで振動が発生する場合を示している。図3(B)は、図3(A)よりも圧電素子114へ入力される信号の周波数が高い場合に相当する。
図3に示すように、共振モードでは、振動に腹の部分と節の部分が生成される。振動の腹の部分では、振幅が大きいため、付着した塵を効率良く除去することができる。一方、振動の節の部分は、振幅が0であるため、付着した塵を除去できない場合がある。
このため、本実施形態では、圧電素子114を1の周波数で駆動した場合に、圧電素子114の振動を2つに分割することで、実質的に2つの振動モードを生成して、振動部材104の全領域で節が生じないようにしている。これにより、1の周波数での駆動にも関わらず、振動部材104の全域を常に振動させることができ、振動部材104上に付着した塵を確実に除去することが可能となる。
図4は、本実施形態に係る撮像素子ユニット200の構成を示す斜視図である。図4に示すように、撮像素子ユニット200は、保持枠120と保持プレート122を備えている。振動部材104は、保持枠120に取り付けられ、保持枠120と保持プレート122の間にクッションを介在させて振動可能な状態で保持されている。圧電素子駆動制御回路110から送られた1の周波数の駆動信号は、FPC116から圧電素子114へ入力される。
また、図4に示すように、振動部材104の上端面には、圧電素子114が貼り付けられている。圧電素子114は、振動部材104の上端面に沿って、上端面のほぼ全域に貼り付けられている。圧電素子114は、例えば紫外線硬化型の接着剤により振動部材104に接着されている。また、圧電素子114にはFPC116が接続されている。
図4に示す圧電素子114の面114aと振動部材104の面104aとは、同一面となるように構成されている。そして、圧電素子114と振動部材104との境界を跨ぐようにして、面114aと面104aの一部を覆うように入力遮蔽板118が取り付けられている。入力遮蔽板118は、例えば紫外線硬化型の接着剤により圧電素子114の面114aと振動部材104の面104aの双方に接着されている。
入力遮蔽板118は、振動部材104、および圧電素子114よりも振動し難い材料特性(密度、ヤング率)を有する素材から構成されている。一例として、入力遮蔽板118は、例えばステンレス等の剛性の高い材料から構成され、圧電素子114よりも十分に大きなヤング率を有している。このため、圧電素子114の入力遮蔽板118が接着された領域Aでは、圧電素子114の他の領域B,Cに比べて振動が抑えられた状態となる。これにより、入力遮蔽板118を設けた位置で圧電素子114の収縮を分断することができ、入力遮蔽板118が貼り付けられた領域Aを境として両側に異なる2つの振動状態を生成することができる。
圧電素子114の入力遮蔽板118が貼り付けられた領域Aは、振動が抑えられた、振動の不感帯の領域(振動抑制領域)となる。一方、領域Aの両側の領域B及び領域Cでは、圧電素子114はFPC116から供給される1の周波数の駆動信号によって振動する。
このため、圧電素子114は、領域Aによって分断された領域B及び領域Cが個々に振動し、領域B及び領域Cからの双方の振動が振動部材104に伝播することによって、圧電素子114と振動部材104がともに振動する。図5は、領域B及び領域Cからの振動が振動部材104に伝播する様子を示す模式図である。
図5の中段の図に示すように、入力遮蔽板118が貼り付けられた領域Aでは振動が抑制され、領域Bと領域Cからは、それぞれ振動モードが異なる振動が伝播する。ここでは、領域Bの振動モードを振動モードBとし、領域Cの振動モードを振動モードCとする。このため、圧電素子114への実際の入力周波数は1つであるが、圧電素子114に対して異なる2つの周波数を入力して振動させたような効果が得られる。
このため、振動部材104の表面の各位置では、振動モードBによる振動と振動モードCによる振動が合成されて変位が生じる。振動部材104の表面の任意の点では、一方の振動モードでは節の位置に相当して振幅が小さくなったとしても、他方の振動モードでは節の位置とならないようにすることができる。従って、振動モードBと振動モードCによる振動をともに伝播させることで、節の位置における振幅の低下を他の振動モードによる振動で補間することができるため、節の部分を大幅に減少させることができる。これにより、振動部材104の全域において、変位が0となる節の位置が生じないようにすることが可能である。この際、各振動モードにおいて、振動部材104上の節の位置は入力信号の周波数に応じて変化するため、周波数を最適な値に設定することで、振動部材114の表面に振幅(変位)が局所的に低下してしまう箇所が生じないようにすることが可能である。
図5の最下段の図において、振動部材104の表面に示す複数の点は、モードBとモードCのそれぞれにおいて、周波数応答解析を用いてシミュレーションした場合に振動の振幅(変位)を取得する振幅取得ポイントを示している。ここでは、一例として、振動部材104上に7×7=49箇所の振幅取得ポイントをマトリクス状に設定するものとする。また、振幅取得ポイントにおいて、実際の振幅を測定しても良い。
振動部材104の全域において振幅の節が生じないようにするために、FPC116から圧電素子104に与える駆動信号の周波数を最適な値に設定する。このため、FPC116から圧電素子114へ入力する周波数を変化させて、振動モードBと振動モードCのそれぞれについて、各振幅取得ポイントにおいて所定値以上の振幅が得られる周波数を予め取得する。
図6は、一例として、特定の振幅取得ポイントPにおける、振幅(変位)と周波数との関係を示す特性図である。図6では、周波数応答解析を用いてシミュレーションした結果を示している。ここで、図6(A)は、振動モードBによる特性を示しており、図6(B)は振動モードCによる特性を示している。また、図6(A)及び図6(B)の特性において、縦軸は振幅を、横軸は周波数を示している。
図6(A)及び図6(B)に示すように、周波数を変化させると、周波数の変化に伴って振幅が変化する。周波数の変化に伴い、振幅取得ポイントPの位置が振動の節の位置に近づくと、振幅は最も小さくなる。
図6(A)に示すように、振動モードBにおいては、周波数f1の場合に振幅が最大値に近くなる。また、同じ周波数f1の場合に、振動モードCにおいても、振幅が所定のしきい値Tよりも大きくなる。従って、振幅取得ポイントPにおいては、振動モードBと振動モードCの双方において、比較的大きな振幅の振動を発生させることができる。
一方、周波数をf2とした場合は、振動モードBと振動モードCの双方において、共に振幅が所定のしきい値Tよりも小さくなってしまう。従って、周波数f2の場合は、振幅取得ポイントPにおいて十分な振幅の振動を発生させることができない。このため、振幅取得ポイントPにおけるシミュレーションの結果からは、周波数はf1とすることが好適であることが判る。
以上のようなシミュレーションを各振幅取得ポイントに対して行い、全ての振幅取得ポイントにおいて、振動モードB,Cにおける振幅が所定値以上となり、図6(A)及び図6(B)の周波数f2のような状態とならない周波数f0を抽出する。これにより、圧電素子114を周波数f0で駆動すると、各振幅取得ポイントにおいて十分な振幅が得られるため、振動部材104の表面の全域で付着した塵埃を確実に除去することができる。なお、上述した振幅取得ポイントの数は一例であり、振幅取得ポイントの数は適宜設定することができる。
また、入力遮蔽板118の水平方向の位置、入力遮蔽板118の幅(領域Aの圧電素子114の長手方向の長さ)を変化させると、図6(A)及び図6(B)に示す破線、又は一点鎖線の特性に示すように、周波数に対する変位の特性を変化させることができる。従って、上述したシミュレーションの際に、周波数を変化させるとともに、必要に応じて入力遮蔽板118の水平方向の位置、または入力遮蔽板118の幅を変化させてシミュレーションを行うことで、全ての振幅取得ポイントにおいて十分な振幅を得ることができる周波数f0を抽出することができる。
なお、入力遮蔽板118の位置を圧電素子114の端部に近接させると、振動モードB,Cの一方の振動の振幅が小さくなる場合がある。一方、入力遮蔽板118は圧電素子114の長手方向の中心近傍に配置すると、振動モードB、振動モードCによる振幅を共に大きくすることができる。但し、各振幅取得ポイントにおける振幅は入力周波数に応じて変動するため、図6で説明した方法により最適な入力遮蔽板118の位置を設定するようにする。
以上のように、振動モードBと振動モードCの双方において、各振幅取得ポイントの振幅が所定値以上となるように周波数を設定し、必要に応じて領域Aの位置、長さを調整することで、振動部材104の全域において、十分な変位の振動を確実に生じさせることが可能となり、振動部材104の表面に付着した塵を確実に除去することが可能となる。
従って、圧電素子114の駆動周波数を変化することなく、振動部材104上の振動の節部を大幅に減少させることができ、その結果、駆動時間に占める有効塵除去時間の割合を拡大することができる。従って、振動部材104上に付着した塵を除去する性能を格段に向上させることができるとともに、周波数を変化させるための回路構成等が不要であるため、構成を簡素にすることが可能となり、大幅なコストダウンを実現することができる。また、振動源である圧電素子104は1つ設けるのみで足りるため、2系統の振動源(圧電素子)と駆動回路を設ける構成と比較すると、製造コストを大幅に低下することができ、且つ装置の小型化を達成することが可能となる。
以上説明したように第1の実施形態によれば、圧電素子114の一部に入力遮蔽板118を貼り付けて圧電素子114の振動を分断するようにしたため、1の入力周波数から複数の振動モードを生じさせることができる。そして、振動部材104に設定した各振幅取得ポイントの振幅が塵除去に必要な所定値以上となるように周波数を設定することで、振動部材104の全域で確実に塵を除去することが可能となる。
[2.第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図7は、第2の実施形態に係る撮像素子ユニット200の構成を示す斜視図である。第1の実施形態では、入力遮蔽板118を圧電素子114に貼り付けることで、圧電素子114の振動を分断するようにした。第2の実施形態は、圧電素子114の上面に電極を設けない領域を形成することで、その領域に振動が発生しないようにして、圧電素子114の振動を分断するものである。
図7に示すように、圧電素子114の上面には周波数を印加するための電極115cが設けられている。また、圧電素子114の長手方向の中央近傍には、電極115cが形成されていない領域Dが設けられている。この領域Dでは、電極115cが圧電素子114の側面を迂回している。従って、領域Dでは圧電素子114の上下方向に電圧が印加されないため、圧電素子114に振動は発生しない。
図8は、圧電素子114と電極115a〜115dの配置をより詳細に示す模式図である。ここで、図8(A)は、第1の実施形態に係る圧電素子114における電極115a,115bの配置を示している。図8(A)に示すように、圧電素子114の上面には+側の電極115aが配置され、圧電素子114の下面には−側の電極115bが配置される。下面に形成された電極115bは、圧電素子114の長手方向の一端面から上面に連なるように形成され、上面において電極115aとの間にはスペースが設けられている。FPC116は、圧電素子114の上面に貼り付けられ、電極115aと電極115bのそれぞれに接続されている。このような構成によれば、FPC116から入力信号を電極115a,115bのそれぞれに印加することにより、圧電素子114に上下方向(図中の矢印方向)の伸縮が発生し、この結果、圧電素子114の長手方向に収縮力が発生して、図3で説明したような振動を発生させることができる。
一方、図8(B)は、第2の実施形態に係る圧電素子114における電極115b,115c,115dの配置を示している。電極115bの構成は、図8(A)と同様である。圧電素子114の上面には、電極114cが配置されている。F極114cの基本的な構成は電極115aと同様であるが、電極114cは、圧電素子114の上面の領域Dには設けられておらず、圧電素子114の側面を迂回する迂回部114dによって領域Dを挟んだ両側の電極114cが相互に接続されている。このような構成によれば、FPC116から入力信号を電極114b,114cのそれぞれに印加すると、領域D以外では圧電素子114に上下方向(図中の矢印方向)に伸縮が発生するが、領域Dには電圧が印加されないため、領域Dでは圧電素子114に伸縮が発生しない。従って、領域Dで圧電素子114の振動を分断することができ、領域Dの両側の領域Bと領域Cにおいて、第1の実施形態と同様に異なる振動モードB,Cを発生させることができる。
第2の実施形態において、領域B及び領域Cからの振動が振動部材104に伝播する様子は、図5で説明した第1の実施形態と同様である。第1の実施形態と同様に、領域Bからは振動モードBによる振動が振動部材104に伝播し、領域Cからは振動モードCによる振動が振動部材104に伝播する。第1の実施形態と同様に、振動部材104の表面の各位置では、振動モードBによる振動と振動モードCによる振動が合成されて変位が生じる。従って、第1の実施形態と同様に、振動モードBと振動モードCの双方において、各振幅取得ポイントの振幅が所定値以上となるように周波数を設定し、必要に応じて領域Dの位置、長さを調整することで、振動部材104の全域において、確実に振動を生じさせることが可能となり、振動部材104の表面に付着した塵を確実に除去することが可能となる。
以上説明したように第2の実施形態によれば、圧電素子114の上面に、電極114cが設けられていない領域Dを形成することにより、圧電素子114の振動を分断することが可能となる。これにより、1の入力周波数を用いて、圧電素子114に複数の振動モードを生じさせることができる。そして、振動部材104に設定した各振幅取得ポイントの振幅が塵除去に必要な所定値以上となるように周波数を設定することで、振動部材104の全域で確実に塵を除去することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100 撮像装置
102 撮像素子
104 振動部材
114 圧電素子
115a〜115d 電極
118 入力遮蔽板
200 撮像素子ユニット

Claims (6)

  1. 被写体の光学像が結像される撮像面を有し、前記光学像を電気信号に変換する撮像素子と、
    前記撮像素子よりも被写体側に配置された光学素子と、
    前記光学素子に装着され、1の周波数の駆動信号が入力されて振動し、少なくとも1つの振動抑制領域が設けられ、前記振動抑制領域によって複数の異なるモードの振動を発生させる圧電素子と、
    を備えることを特徴とする、撮像素子ユニット。
  2. 前記圧電素子の表面に貼り付けられた振動遮蔽板を備え、
    前記圧電素子の前記振動抑制領域は、前記振動遮蔽板が貼り付けられた領域であることを特徴とする、請求項1に記載の撮像素子ユニット。
  3. 前記圧電素子には、前記駆動信号を入力するための2つの電極が対向して設けられ、
    前記2つの電極のうちの一方の電極は、他方の電極と対向する位置に電極が設けられていない領域を有し、
    前記圧電素子の前記振動抑制領域は、前記電極が設けられていない領域であることを特徴とする、請求項1に記載の撮像素子ユニット。
  4. 被写体の光学像を結像する撮像光学系と、
    前記撮像光学系により被写体の光学像が結像される撮像面を有し、前記光学像を電気信号に変換する撮像素子と、
    前記撮像素子よりも被写体側に配置された光学素子と、
    前記光学素子に装着され、1の周波数の駆動信号が入力されて振動し、少なくとも1つの振動抑制領域が設けられ、前記振動抑制領域によって複数の異なるモードの振動を発生させる圧電素子と、
    を備えることを特徴とする、撮像装置。
  5. 前記圧電素子の表面に貼り付けられた振動遮蔽板を備え、
    前記圧電素子の前記振動抑制領域は、前記振動遮蔽板が貼り付けられた領域であることを特徴とする、請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記圧電素子には、前記駆動信号を入力するための2つの電極が対向して設けられ、
    前記2つの電極のうちの一方の電極は、他方の電極と対向する位置に電極が設けられていない領域を有し、
    前記圧電素子の前記振動抑制領域は、前記電極が設けられていない領域であることを特徴とする、請求項4に記載の撮像装置。
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