JP5547352B1 - 取付金具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 取付金具40は、第1の部分510、第2の部分520、第3の部分530、第4の部分540及び第5の部分550を有する。第1の部分510及び第2の部分520は、表示札30の2つの穴310a、301bの間隔に対応する長さでX軸方向に間隔を有して配置される。第4の部分540及び第5の部分550は、それぞれ第1の部分510、第2の部分520の他端部512、522に繋がり、フープ20aに掛止される。第3の部分530は、第1の部分510、第2の部分520の一端部511、521に繋がる部分であり、第3の部分530と第1の部分510及び第2の部分と520によって、表示札30を両側から挟んで固定する。
【選択図】 図5
Description
そこで、特許文献1には、表示札に形成した1つの穴にワイヤーを通し、当該ワイヤーを結束線に取り付ける技術が開示されている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、金属材を結束用金属帯で結束して出荷するに際し、当該金属材の表示札を結束用金属帯に取り付けることに起因して、当該金属材の表面に疵ができること及び表示札が取れることを抑制することを目的とする。
図1は、小径の鋼材(棒鋼、線材や鋼管等)の出荷形態の一例を示す図である。
図1において、小径の鋼材10は、比較的小さな力で自在に曲げられる熱間仕上工程を経て巻き取り装置によりコイル状に巻き取られた後、複数箇所において、結束用金属帯の一例であるフープ20a、20bにより結束される。図1に示す例では、このようにして小径の鋼材10が結束されている状態で、フープ20aの外側(小径の鋼材10により形成されるコイルの外周面側)に、表示札30が装着された取付金具40が取り付けられる。このように本実施形態では、取付金具40が、コイル状の小径の鋼材10を結束するフープ20aに対して取り付けられる場合を例に挙げて説明する。
図2は、本実施形態の取付金具40に想到する前に本発明者らが作成した取付金具200を示す図である。図2(a)は、取付金具200の正面図(取付金具200を、その正面から(Y軸方向に沿って)見た図)であり、図2(b)は、取付金具200の側面図(取付金具200を、その横方向(X軸方向)に沿って見た図)である。また、図3は、表示札30が装着され、且つフープ20aに取り付けられた状態の取付金具200の正面図である。
尚、図2及び図3において、X軸、Y軸、Z軸は、方向を示すものである。このことは、その他の図においても同じである。また、以下の説明においては、必要に応じて、Z軸の正の方向側を上側、Z軸の負の方向側を下側と称し、Z軸方向を縦方向、X軸方向を横方向と称する。また、図2(a)では、説明の都合上、実際には、第1の部分210、第2の部分220に隠れて見えない部分(第4の部分240、第5の部分250の少なくとも一部)も示している。
第1の部分210と第2の部分220は、同一の大きさ及び形状を有し、取付金具200の縦方向(Z軸方向)に延設される部分である。
第1側部231は、取付金具200の横方向(X軸方向)に延設される部分である。第1側部231の一端部は、第1の部分210の一端部211に繋がる。このように、第3の部分230は、その一端部において、取付金具200の横方向(X軸方向)に沿うように折り曲げられる。
第2側部234は、取付金具200の横方向(X軸方向)に延設される部分である。第2側部234の一端部は、第2の部分220の一端部221に繋がる。このように、第3の部分230は、その他端部において、取付金具200の横方向(X軸方向)に沿うように、第1の部分210側に折り曲げられる。
第2央部233の一端部は、第2側部234の他端部に繋がる。第2央部233は、第2側部234の他端部から、第1の部分210側に向けて、第1の部分210及び第2の部分220がある側とは逆の方向(Z軸の負の方向)に延設される。
図2(a)に示す例では、第1央部232と第1側部231とのなす角度(のうち大きい方の角度)θ1と第2側部233と第2央部234とのなす角度θ2とが135[°]程度である場合を例に挙げて示す。
また、図2(a)に示すように、第1央部232の他端部と第2央部233の他端部とが相互に繋がる。図2(a)に示す例では、第1央部232と第2央部233の長さは同じであり、第1央部232と第2央部233とが概ね直交するようにしている。
図2(b)に示すように、第5の部分250は、その一端部において、第2の部分220の一端部221側に折り返される。また、第5の部分250は、その最も下側の位置(第2の部分220の一端部221に最も近い位置)251で、その他端部252が第2の部分220と隣り合うように、第2の部分220の他端部222側に折り返される。
同様に、第4の部分240は、その一端部において、第1の部分210の一端部211側に折り返される。また、第4の部分240は、その最も下側の位置(第1の部分210の一端部211に最も近い位置)241で、その他端部242が第1の部分210と隣り合うように、第1の部分210の他端部212側に折り返される。
図2(a)、図2(b)、及び図3に示したように、取付金具200の第3の部分230には、第1の部分210の一端部211及び第2の部分220の一端部221よりも上側(第1の部分210の他端部212側、第2の部分220の他端部222側)に位置する領域がない。すなわち、図3に示すように、取付金具200に装着された表示札30の表面の領域であって、穴310a、310bよりも上側の領域に、取付金具200の部材が存在しない。したがって、取付金具200に装着された表示札30は、図4の紙面に向かって反時計回りの方向(図4に示す矢印の方向)に大きく回動し得る。これにより、表示札30が、小径の鋼材10を叩くことになり、(特に、表示札30を金属製とした場合には)小径の鋼材10の表面に疵ができる虞がある。
第1の部分210と第2の部分220の、取付金具200の横方向(X軸方向)における間隔は、図3に示す表示札30の2つの穴310a、310bの間隔に対応する長さを有する。前述したように、2つの穴310a、310bの間隔に対応する長さとは、穴310a、310bの最短距離よりも長く、穴310a、310bの最長距離よりも短い長さをいう。例えば、2つの穴310a、310bの中心部間の距離を、2つの穴310a、310bの間隔に対応する長さにすることができる。
図5(a)及び図5(b)に示すように、第3の部分530は、第1の部分510の一端部511及び第2の部分520の一端部521よりも上側(Z軸の正の方向側(第1の部分510の他端部512側、第2の部分520の他端部522側))の領域に配置される。
また、図5(b)に示すように、取付金具40を、その横方向(X軸方向)に沿って見たときに、第1の部分510、第2の部分520、及び第3の部分530が重なるように、第1の部分510、第2の部分520、及び第3の部分530が配置される。ただし、取付金具40を、その横方向(X軸方向)に沿って見たときに、第3の部分530が、第1の部分510及び第2の部分520と完全に重なるようにする必要はない。例えば、取付金具40を、その横方向(X軸方向)に沿って見たときに、第3の部分530の一部の領域のみが、第1の部分510及び第2の部分520と重なるようにしてもよい。例えば、第3の部分530の領域のうち、相対的に第4の部分540及び第5の部分550が配置されている側の領域のみが、第1の部分510及び第2の部分520と重なるようにしてもよい。すなわち、図5(b)において、第3の部分530の一部の領域が、第2の部分520よりも左側(Y軸の負の方向側)に見えるようにしてもよい。
第1側部531の一端部は、第1の部分510の一端部511に繋がる。第1側部531の他端部は、第1側部531の一端部よりも、第1の部分510の他端部512側に位置するように、第1の部分510の一端部511から延設される。
同様に、第2の側部532の一端部は、第2の部分520の一端部521に繋がる。第2の側部532の他端部は、第2の側部532の一端部よりも、第2の部分520の他端部522側に位置するように、第2の部分520の一端部521から延設される。
このように、第3の部分530は、その一端部において、第1の部分510の一端部511よりも上側(第1の部分510の他端部512側)に折り曲げられる。同様に、第3の部分530は、その他端部において、第2の部分520の一端部521よりも上側(第2の部分520の他端部522側)に折り曲げられる。
図5(a)及び図5(b)に示すように、第5の部分550は、その一端部において、下側(第2の部分520の一端部521側)に(ヘアピン状に)折り返される。また、第5の部分550は、その最も下側の位置(第2の部分520の一端部521に最も近い位置)551で、その他端部552が第2の部分520と隣り合うように、上側(第2の部分520の他端部522側)に(ヘアピン状に)折り返される。
同様に、第4の部分540は、その一端部において、下側(第1の部分510の一端部511側)に(ヘアピン状に)折り返される。また、第4の部分540は、その最も下側の位置(第1の部分510の一端部511に最も近い位置)541で、その他端部542が第1の部分510と隣り合うように、上側(第1の部分510の他端部512側)に(ヘアピン状に)折り返される。
図7の一番上の図に示すように、まず、表示札30の表面の領域のうち、シール31が貼付されている側の領域が、取付金具40の第4の部分540及び第5の部分550側になるように、表示札30の表面側を、取付金具40側に向けて、表示札30の穴310aに第4の部分540を、表示札30の穴310bに第5の部分550を、それぞれ通す。図7の上から2番目の図に示すように、第4の部分540を表示札30の穴310aに、第5の部分550を表示札30の穴310bにそれぞれ通した際に、第4の部分540及び第5の部分550の全ての領域が、表示札30の裏面側(シール31が貼付されていない側)に位置するようにする。すなわち、第4の部分540、第5の部分550の全ての領域が、表示札30の穴310a、310bを通るようにする。このとき、取付金具40及び表示札30の少なくとも一方が弾性変形しても構わない。
そして、第4の部分540及び第5の部分550の最も下側の位置541、551において上側に折り返されている部分と、第1の部分510、第2の部分520との間の領域にフープ20aの上端が位置するようにした状態で、取付金具40をフープ20aの上端部に押し当てて、取付金具40を下方(Z軸の負の方向)に移動させると、図9の真ん中の図に示すように、第4の部分540及び第5の部分550が弾性変形する。
前述したように本実施形態では、第4の部分540の一端部(第1の部分の他端部512)と第4の部分540の他端部542との間に生じる空間の縦方向(Z軸方向)の長さと、第5の部分550の一端部(第2の部分の他端部522)と第5の部分550の他端部552との間に生じる空間の縦方向(Z軸方向)の長さを、それぞれフープ20aの幅(Z軸方向の長さ)よりも長くする(図5(b)のH1>図6のH2)。したがって、図9の一番下の図に示すように、これらの空間(第4の部分540の他端部542、第5の部分550の他端部552よりも上方の領域)に、フープ20aを収めることができる。
また、表示札30の2つの穴310a、310bに、一体の取付金具40が取り付けられるため、表示札30が動くことを抑制することができる。しかも、第3の部分530と第1の部分510及び第2の部分520とによって、表示札30を両側から挟んで固定することができるので、表示札30が動くことを確実に防止することができる。特に、第1側部531と第2側部532とが繋がる位置533を、第4の部分540及び第5の部分550の最も下側の位置551、541よりも、僅かに上側にするので、このような固定をより一層確実に行うことができる。
<取付金具の形状の変形例>
本実施形態では、第3の部分530の全ての領域が、第1の部分510の一端部511及び第2の部分520の一端部521よりも上側(Z軸の正の方向側)の領域に配置されるようにした。しかしながら、第3の部分530の少なくとも一部の領域が、第1の部分510の一端部511及び第2の部分520の一端部521よりも上側の領域に配置されるようにしていればよい。以下に、このようにする場合の変形例を示す。尚、以下の変形例の説明において、図5〜図9に示した部分と同一の部分については、図5〜図9に付した符号と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図10は、取付金具1000の第1の変形例を示す図である。図10は、図5に対応する図である。図10に示す取付金具1000も、図5に示した取付金具40と同様に、直径が例えば0.8[mm]〜3[mm]程度の鋼製の1本の丸線を加工することにより形成される。図10に示す取付金具1000は、図5に示した取付金具40と、第3の部分1030だけが異なる。尚、図10(a)では、説明の都合上、実際には、第1の部分510、第2の部分520に隠れて見えない部分(第4の部分540、第5の部分550の少なくとも一部)も示している。
図10(a)及び図10(b)に示すように、第3の部分1030は、第1の部分510の一端部511及び第2の部分520の一端部521よりも上側(Z軸の正の方向側(第1の部分510の他端部512側、第2の部分520の他端部522側))の領域に配置される。
また、図10(b)に示すように、取付金具1000を、その横方向(X軸方向)に沿って見たときに、第1の部分510、第2の部分520、及び第3の部分1030が重なるように、第1の部分510、第2の部分520、及び第3の部分1030が配置される。
このように、第3の部分530は、その一端部において、第1の部分510の一端部511よりも上側(第1の部分510の他端部512側)に折り曲げられた状態で、第1の部分510の一端部511に繋がる。同様に、第3の部分530は、その他端部において、第2の部分520の一端部521よりも上側(第2の部分520の他端部522側)に折り曲げられた状態で、第2の部分520の一端部521に繋がる。
図11は、取付金具1100の第2の変形例を示す図である。図11は、図5に対応する図である。図11に示す取付金具1100も、図5に示した取付金具40と同様に、直径が例えば0.8[mm]〜3[mm]程度の鋼製の1本の丸線を加工することにより形成されるものである。図11に示す取付金具1100は、図5に示した取付金具40と、第3の部分1130だけが異なる。尚、図11(a)では、説明の都合上、実際には、第1の部分510、第2の部分520に隠れて見えない部分(第4の部分540、第5の部分550の少なくとも一部)も示している。
図11(a)及び図11(b)に示すように、第3の部分1130の下端部付近の領域(Z軸の負の方向の端部付近の領域)は、第1の部分510の一端部511及び第2の部分520の一端部521よりも下側(Z軸の負の方向側)の領域に配置される。第3の部分1130の残りの領域は、第1の部分510の一端部511及び第2の部分520の一端部521よりも上側(Z軸の正の方向側)の領域に配置される。
第1側部1131と第2側部1133は、同一の大きさ及び形状を有する。
図11(b)に示すように、第2側部1133の一端部は、第2の部分520の一端部に繋がる。具体的に、第2側部1133の他端部が、第2の部分520上の位置であって、第5の部分550の最も下側の位置551よりも下側の位置に近づくように、曲率を有して折り返された状態で、第2側部1133の一端部は、第2の部分520の一端部521に繋がる。
以上のように、第3の部分1130は、第1の部分510の一端部511よりも下側に位置した後、第1の部分510の一端部511、第2の部分520の一端部521よりも上側に、曲率を有して折り曲げられる部分を有する。
取付金具1100に表示札30を装着する際には、本実施形態の取付金具40に表示札30を装着する場合と同様に、シール31が貼付されている側の領域が、取付金具1100の第4の部分540及び第5の部分550側になるように、表示札30の表面側を、取付金具1100側に向けて、第4の部分540を表示札30の穴310aに、第5の部分550を表示札30の穴310bに、それぞれ通す(図7を参照)。
また、本変形例の取付金具1100では、第1側部1131と第2側部1133の大きさ(他端部に形成する曲率の大きさと、縦方向(Z軸方向)の長さ)を適当な大きさにすることで、親指と人差し指とで取付金具1100を掴みやすくすることができる。
図13は、取付金具1300の第3の変形例を示す図である。図13は、図5に対応する図である。図13に示す取付金具1100も、図5に示した取付金具40と同様に、直径が例えば0.8[mm]〜3[mm]程度の鋼製の1本の丸線を加工することにより形成されるものである。図13に示す取付金具1300は、図5に示した取付金具40と、第3の部分1330だけが異なる。尚、図13(a)では、説明の都合上、実際には、第1の部分510、第2の部分520に隠れて見えない部分(第4の部分540、第5の部分550の少なくとも一部)も示している。
図13(a)及び図13(b)に示すように、第3の部分1330の一部の領域は、第1の部分510の一端部511及び第2の部分520の一端部521よりも上側(Z軸の正の方向側(第1の部分510の他端部513側、第2の部分520の他端部522側))の領域に配置される。
また、図13(b)に示すように、取付金具1300を、その横方向(X軸方向)に沿って見たときに、第1の部分510、第2の部分520、及び第3の部分1330が重なるように、第1の部分510、第2の部分520、及び第3の部分1330が配置される。
第1側部1331は、取付金具1300の横方向(X軸方向)に延設される部分であり、その一端部が第1の部分510の一端部511に繋がる。
第1央部1332は、取付金具1300の縦方向(Z軸方向)に延設される部分であり、その一端部が第1側部1331の他端部に繋がる。
第2央部1334は、取付金具1300の縦方向(Z軸方向)に延設される部分であり、その一端部が中央部1333の他端部に繋がる。
第2側部1335は、取付金具1300の横方向(X軸方向)に延設される部分であり、その一端部が第2央部1334の他端部に繋がり、その他端部が第2の部分520の一端部521に繋がる。
本実施形態では、フープ20aの外側(小径の鋼材10により形成されるコイルの外周面側)に、表示札30が装着された取付金具40を取り付ける場合を例に挙げて説明した。しかしながら、フープ20aの内側(小径の鋼材10により形成されるコイルの内周面側)に、表示札30が装着された取付金具40を取り付けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、表示札30の穴310a、310bよりも下(Z軸の負の方向側)の領域にシール31が貼付された場合を例に挙げて説明した。しかしながら、小径の鋼材10の情報を表示する領域は、表示札30の表面の領域であれば、このような領域に限定されない。例えば、表示札30の穴310a、310bよりも上(Z軸の正の方向側)の領域に、小径の鋼材10の情報を表示してもよい。このようにした場合、小径の鋼材10の情報を読み取りやすくするために、第3の部分530が、小径の鋼材10の情報と重ならないように、第3の部分530の形状を適宜決定することができる。このことは、第1〜第3の変形例についても同じである。
また、本実施形態では、鋼製の1本の丸線を加工する(塑性変形させる)ことにより、取付金具40、1000、1100、1200を形成する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、線状の金属材を用いていれば、必ずしも鋼製の丸線を用いる必要はない。また、表面処理が施された線状の金属材(本実施形態の例では、表面処理が施された鋼製の丸線)を用いてもよい。表面処理としては、例えば、めっき処理、樹脂系の材料により構成される被膜等が挙げられる。このように表面処理を施すことにより、取付金具40、1000、1100、1200の腐食の防止等の効果を得ることができる。尚、このように表面処理を施した場合、表面処理を施した全体の直径が前述した範囲(0.8[mm]〜3[mm])であるのが好ましい。
以下、本実施形態の取付金具40と各請求項との対応の一例を説明する。
(請求項1)
結束用金属帯は、例えば、フープ20aにより実現される。
横方向は、図5〜図13に示すX軸方向であり、縦方向は、図5〜図13に示すZ軸方向である。
図5(a)に示すように、第1の部分510と第2の部分520は、表示札30に形成された2つの穴310a、310b(図3を参照)の間隔に対応する長さの間隔をX軸方向に有して配置される。また、第1の部分510と第2の部分520は、それぞれ、Z軸方向に延設される。
図5(a)に示すように、第3の部分530は、その一端部が第1の部分510の一端部511に繋がり、その他端部が第2の部分520の一端部521に繋がる。
図5(a)、図5(b)に示すように、第4の部分540の一端部は、第1の部分510の他端部512に繋がり、第5の部分550の一端部は、第2の部分520の他端部522に繋がる。
また、第4の部分540と第5の部分550は、X軸方向において相互に対向する位置に配置される。このことは、図5(b)において、X軸方向に沿って見た場合に、第5の部分550によって第4の部分540が隠れていることと対応する。
また、第5の部分550は、その一端部において、第2の部分520の一端部521側(Z軸の負の方向側)に折り返される。また、第5の部分550は、その第2の部分520の一端部521に最も近い位置551において、その他端部552が第2の部分520と隣り合うように、第2の部分520の他端部522側(Z軸の正の方向側)に折り返される(図5(b)を参照)
同様に、第4の部分540は、その一端部において、第1の部分510の一端部511側(Z軸の負の方向側)に折り返される。また、第4の部分540は、その第1の部分510の一端部511に最も近い位置541において、その他端部542が第1の部分510と隣り合うように、第1の部分510の他端部512側(Z軸の正の方向側)に折り返される。
また、第3の部分530の少なくとも一部の領域が、第1の部分510の一端部511および第2の部分520の一端部521よりも、他端部512、522側(Z軸の正の方向側)に位置するように、第3の部分530に折り曲げ加工が施される(第3の部分530を構成する第1側部531および第2側部532を参照)。
図7の一番下の図に示すように、第4の部分540および第5の部分550が形成されていない側において、表示札30の表面側に第3の部分530が、表示札30の裏面側に第1の部分510および第2の部分520が、それぞれ位置する。また、図8の下図に示すように、第1の部分510と第3の部分530とが繋がる部分(第1の部分510の一端部511)と、第2の部分520と第3の部分530とが繋がる部分(第2の部分520の一端部521)に穴310a、310bが位置する状態で、表示札30が装着される。
図9の一番下の図に示すように、フープ20aに取り付けられた際に、第4の部分540の折り返しにより生じる空間(図5(a)に示す空間543)と第5の部分550の折り返しにより生じる空間(図5(a)、(b)に示す空間553)に、フープ20aが位置する。
(請求項2)
図9の一番下の図に示すように、第4の部分540の一端部(第1の部分510との接続部分)と、第4の部分540の他端部542との間に生じる空間のZ軸方向の長さと、第5の部分550の一端部(第2の部分520との接続部分)と、第5の部分550の他端部522との間に生じる空間のZ軸方向の長さは、それぞれ、フープ20aの幅よりも長い。
尚、このようにしなくても、例えば、第4の部分540の他端部542と第1の部分510、および、第5の部分550の他端部552の他端部552と第2の部分520で、フープ20aを挟むようにすれば、取付金具40をフープ20aに取り付けることができる。
(請求項3)
図5(a)に示すように、第3の部分530の、第1の部分510および第2の部分520の他端部512、522側(Z軸の負の方向側)の領域と、第4の部分540および第5の部分550の、第1の部分510および第2の部分520の一端部521側(Z軸の正の方向側)の領域のZ軸方向における位置に重複する部分がある。すなわち、図5(a)において、位置533は、位置541、551よりもZ軸の正の方向側にあるので、第3の部分530のZ軸の負の方向側の領域のZ軸の座標と、第4の部分540および第5の部分550のZ軸の正の方向側の領域のZ軸の座標として、同じ値を示す座標が存在することになる。また、図7の上から2番目より下の図に示すように、第4の部分540および第5の部分550を表示札30の穴310a、310bに通した際に、第4の部分540および第5の部分550の全ての領域が、表示札30の穴310a、310bを通る。
尚、このようにしなくてもよいことは、第2の変形例(図11を参照)で説明した通りである。すなわち、図11(a)、(b)に示すように、第3の部分1130の全ての領域は、位置541、551よりもZ軸の負の方向側にある。
(請求項4)
図5(a)に示すように、第3の部分530は、その一端部において、第1の部分510の一端部511よりも第1の部分510の他端部512側(Z軸の正の方向側)に折り曲げられる。また、第3の部分530は、その他端部において、第2の部分520の一端部521よりも第2の部分520の他端部522側(Z軸の正の方向側)に折り曲げられる。
尚、このようにしなくてもよいことは、第3の変形例(図13を参照)で説明した通りである。すなわち、第3の変形例では、第3の部分1330を構成する第1側部1331、第2側部1335のZ軸方向の位置と、第1の部分510、第2の部分520のZ軸方向の位置とは同じであり、前記のように、第1の部分510の一端部511、2の部分520の一端部521よりもZ軸の正の方向側に折り曲げられていない。このことは、第2の変形例(図11)でも同様である。すなわち、第3の部分1130は、第1の部分510の一端部511よりも下側に位置した後、第1の部分510の一端部511、第2の部分520の一端部521よりも上側に、曲率を有して折り曲げられる。
(請求項5)
取付金具40をX軸方向に沿う方向から見た場合に、第3の部分530の少なくとも一部の領域が、第1の部分510および第2の部分520と重なるように、第1の部分510、第2の部分520および第3の部分530が配置される。このことは、図5(b)において、第3の部分530および第1の部分510が、第2の部分520に隠れて見えないことと対応する。
尚、このようにしなくてもよいことは、第2の変形例(図11(b)を参照)で説明した通りである。すなわち、図11(b)において、第3の部分1130は、第2の部分520と重なっていない。
Claims (6)
- 少なくとも2つの穴が形成された表示札が装着された状態で、コイル状に巻き回された金属材を結束している結束用金属帯に対して取り付けられる取付金具であり、線状の金属材を加工することにより形成される取付金具であって、
前記表示札に形成された2つの穴の間隔に対応する長さの間隔を横方向に有して配置される2つの部分であって、それぞれ縦方向に延設される第1の部分および第2の部分と、
前記第1の部分の一端部に一端部が繋がり、前記第2の部分の一端部に他端部が繋がる第3の部分と、
前記第1の部分の他端部に一端部が繋がる第4の部分と、
前記第2の部分の他端部に一端部が繋がる第5の部分と、
を有し、
前記第4の部分と前記第5の部分は、前記横方向において相互に対向する位置に配置され、
前記第4の部分は、その一端部において、前記第1の部分の一端部側に折り返されるとともに、その前記第1の部分の一端部に最も近い位置において、その他端部が前記第1の部分と隣り合うように、前記第1の部分の他端部側に折り返されており、
前記第5の部分は、その一端部において、前記第2の部分の一端部側に折り返されるとともに、その前記第2の部分の一端部に最も近い位置において、その他端部が前記第2の部分と隣り合うように、前記第2の部分の他端部側に折り返されており、
前記第3の部分の少なくとも一部の領域が、前記第1の部分および前記第2の部分の一端部よりも、前記第1の部分および前記第2の部分の他端部側に位置するように、前記第3の部分に曲げ加工が施されており、
前記第4の部分および前記第5の部分が形成されていない側において、前記表示札の表面側に前記第3の部分が、前記表示札の裏面側に前記第1の部分および前記第2の部分が、それぞれ位置し、且つ、前記第1の部分と前記第3の部分とが繋がる部分と、前記第2の部分と前記第3の部分とが繋がる部分に前記穴が位置する状態で、前記表示札が装着され、
前記結束用金属帯に取り付けられた際に、前記第4の部分の前記折り返しにより生じる空間と前記第5の部分の前記折り返しにより生じる空間に、前記結束用金属帯が位置するようにしたことを特徴とする取付金具。 - 前記第4の部分の一端部と、前記第4の部分の他端部との間に生じる空間の前記縦方向の長さと、前記第5の部分の一端部と、前記第5の部分の他端部との間に生じる空間の前記縦方向の長さは、それぞれ、前記結束用金属帯の幅よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の取付金具。
- 前記第3の部分の、前記第1の部分および前記第2の部分の他端部側の領域の前記縦方向における位置と、前記第4の部分および前記第5の部分の、前記第1の部分および前記第2の部分の一端部側の領域の前記縦方向における位置には、重複する部分があり、かつ、前記第4の部分および前記第5の部分を前記表示札の穴に通した際に、前記第4の部分および前記第5の部分の全ての領域が、前記表示札の穴を通るようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の取付金具。
- 前記第3の部分は、その一端部において、前記第1の部分の一端部よりも前記第1の部分の他端部側に折り曲げられ、
前記第3の部分は、その他端部において、前記第2の部分の一端部よりも前記第2の部分の他端部側に折り曲げられることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の取付金具。 - 前記取付金具を前記横方向に沿う方向から見た場合に、前記第3の部分の少なくとも一部の領域が、前記第1の部分および前記第2の部分と重なるように、前記第1の部分、前記第2の部分および前記第3の部分が配置されることを特徴とする請求項4に記載の取付金具。
- 前記線状の金属材に表面処理が施されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の取付金具。
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