JP5546975B2 - 開閉機構 - Google Patents

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本発明は開閉機構に係り、特に第1の筐体と第2の筐体とを開閉可能に連結する開閉機構に関する。
例えば、テンキーまたはキーボードが配された第1の筐体と、液晶モニタ等のディスプレイ装置が配された第2の筐体とを有する携帯端末装置においては、第1の筐体と第2の筐体とを開閉可能に連結する開閉機構が設けられている。
この開閉機構としては、第1の筐体と第2の筐体とを回動可能に連結する第1の方式と、第1の筐体と第2の筐体とをスライド可能に連結する第2の方式と、第1の筐体と第2の筐体とをスライドさせて90°回動させる第3の方式などがある。
上記第3の方式の開閉機構としては、例えば、第1の筐体に設けられたスライドレールと、当該スライドレールに係合してスライドする中間体と、第2の筐体に固定される固定ユニットと、固定ユニットを中間体に回転可能に接続する回転接続部とを有する構成の開閉機構がある(例えば、特許文献1参照)。
また、上記中間体は、ロックユニット、スライド移動ユニット、回転ユニットを有し、回転ユニットが固定ユニットに固定されている。
特開2008−92264号公報
しかしながら、上記従来の開閉機構は、第2の筐体を90°回動させる場合に、第1の筐体に設けられたスライドレールに沿って第2の筐体をスライドさせた後、第2の筐体を90°回動させる操作を行なう必要があるので、2回の操作を行なうといった煩わしさがある。
また、上記従来の開閉機構では、中間体及び回転接続部を構成する部品点数が多く、組立工程に多数の手間がかかり、生産効率を高めることが難しいという問題があった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した開閉機構を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
(1)本発明は、第1の筐体と第2の筐体が重なった第1の位置と、前記第2の筐体が前記第1の筐体に対して90°回動した第2の位置との間で、前記第1の筐体に対し前記第2の筐体を移動可能に支持する開閉機構であって、
前記第1の筐体の取付面に結合され、扇形形状の周縁部に形成された円弧状部を有する第1のプレート部材と、
前記第2の筐体に結合され、前記第1のプレート部材に対して回動可能に支持され、長方形状に形成された第2のプレート部材とを有し、
前記第2のプレート部材の一方の長辺部に、前記第1のプレート部材の円弧状部と係合する第1のガイド部を設け、
前記第2のプレート部材が前記第1のプレート部材に対して回動する際、前記第1のガイド部が前記第1のプレート部材の円弧状部に案内されて回動する構成としたことを特徴とする。
(2)本発明は、前記第1のプレート部材に設けられた第1の係合部と、前記第2のプレート部材に設けられた第2の係合部とにより構成され、前記第2の筐体が前記第2の位置に移動した際、前記第1の係合部と前記第2の係合部とが係合することにより、前記第1のプレート部材に対する前記第2のプレート部材の移動を規制する規制機構を設けたことを特徴とする。
(3)本発明の前記第1の係合部は、円弧状部と直線部とを有するD字状に形成され、
前記第2の係合部は、前記第2のプレート部材が前記第2の位置に回動するときに前記第1の係合部の円弧状部と係合する円弧状凹部を有することを特徴とする。
(4)本発明は、前記第1のプレート部材と前記第2のプレート部材との間に前記第1のプレート部材に対して前記第2のプレート部材を付勢するばね部材を設け、
前記ばね部材は、前記第2のプレート部材の回動位置が前記第1の位置と前記第2の位置の中間位置を境界としてばね力の作用方向を反転させるよう構成されたことを特徴とする。
(5)本発明は、前記第のプレート部材の前記第1のガイド部に対向する他方の長辺部に第2のガイド部を設けると共に、前記第1のガイド部及び前記第2のガイド部が前記第1のプレート部材の縁部を摺動可能に挟むよう構成され、
前記第2のプレート部材は、前記第1及び第2のガイド部が前記第1のプレート部材の縁部に案内されることにより、前記第1の位置より前記第2の位置に向かう長手方向に摺動するよう構成されたことを特徴とする。
(6)本発明は、前記第1のプレート部材に対して前記第2のプレート部材を回動可能に連結する回動中心軸の近傍に中空軸を設け、前記中空軸を軸方向に貫通する中空孔に前記第1の筐体と第2の筐体とを接続する配線を挿通させたことを特徴とする。
(7)本発明の前記第1のプレート部材は、扇形形状の周縁部に周方向に90°の範囲に形成された円弧形状部を有し、
前記円弧形状部の端部に突出する突出部が前記第2のプレート部材の長辺部に形成されて切欠部に嵌合して前記第2のプレート部材が前記第2の位置に回動したときの位置決めを行なう構成とされたことを特徴とする。
本発明によれば、第2のプレート部材を第1のプレート部材に対して回動させる際、第2のガイド部が扇形形状に形成された第1のプレート部材の円弧状部に案内されて回動するため、構成の簡略化を図れると共に、第2のプレート部材をスムーズに回動させることが可能になり、操作性を改善することができる。
また、本発明によれば、第1のプレート部材に対する第2のプレート部材の移動を規制する規制機構を設けたため、第2のプレート部材をスライド操作または回動操作を選択的に行える。
本発明による開閉機構の一実施例の動作を示す図である。 開閉機構の構成を示す分解斜視図である。 表示側筐体の構成を示す正面図である。 表示側筐体の構成を示す側面図である。 表示側筐体の構成及び内部機構を示す背面図である。 表示側筐体をスライドさせた状態を背面側からみた斜視図である。 表示側筐体をスライドさせた状態を示す背面図である。 表示側筐体を45°回動させた状態を背面側からみた斜視図である。 表示側筐体を45°回動させた状態を示す背面図である。 表示側筐体を90°回動させた状態を背面側からみた斜視図である。 表示側筐体を90°回動させた状態を示す背面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
本発明は、例えば、表示部と操作部とを有する電子装置又は通信端末装置等に用いられる開閉機構であって、表示部と操作部との2つの開閉操作パターン(スライド操作・回動操作)を選択に操作可能な構成であり、且つ開閉操作をスムーズに行えるように構成されている。以下では、まず、開閉機構による操作パターンを説明し、その後、各部の構成について説明する。
〔開閉機構による操作パターン〕
図1は本発明による開閉機構の一実施例の動作を示す図である。図1に示されるように、開閉機構10は、例えば、液晶パネル等を有する表示側筐体20を、各操作キーを有する操作側筐体30に対してスライド操作又は回動操作を選択的に行えるように連結している。
ここで、開閉機構10の基本的な動作について説明する。開閉機構10は、状態A(閉状態)のとき、操作側筐体(第1の筐体)20と表示側筐体(第2の筐体)30とが互いに重なり合った閉じた状態(第1の位置)であり、例えば、使用しない場合にこの状態に保持される。
状態B(スライド状態)は、表示側筐体30を操作側筐体20に対して上方にスライドさせる場合であり、表示側筐体30が長辺方向に摺動して保持され、メール送受信操作あるいは通話が行える。
また、状態C(45°回動状態)は、表示側筐体30を操作側筐体20に対して45°回動させた回動操作途中の状態です。
次の状態D(90°回動状態)は、状態Cに続いて表示側筐体30を操作側筐体20に対して90°回動させた第2の位置に停止させた状態です。この状態Dにおいては、表示側筐体30が操作側筐体20に対して90°回動しているので、表示側筐体30の長辺側が横長状態に保持され、例えば、受信した画像の表示が行える。
〔開閉機構の構成〕
図2は開閉機構の構成を示す分解斜視図である。図2に示されるように、開閉機構10は、操作側筐体20に固定された第1のプレート部材40と、表示側筐体30に固定された第2のプレート部材50と、第1のプレート部材40に対して第2のプレート部材50をスライド方向又は回動方向に付勢するばね部材60とを有する。従って、開閉機構10は、多数の部品を必要とせず、組立工程の工数を削減して、生産効率を高めることができる。
第1のプレート部材40は、操作側筐体20に固定されているので、第2のプレート部材50を状態Aから状態Bへスライドさせる際のガイドを行い、また第2のプレート部材50を状態Aから状態C、Dへ回動させる際のガイドも行えるように設けられている。
〔第1のプレート部材40の構成〕
第1のプレート部材40は、第2のプレート部材50を上下方向にガイドする左側縁部に沿うように形成された第1の摺動縁部70と、第2のプレート部材50を回動方向にガイドする扇形形状の第2の摺動縁部80とを有する。
第1、第2の摺動縁部70、80は、第1のプレート部材40のプレート本体42よりも厚さ寸法が薄く、且つプレート本体42の周囲に突出するように形成されている。尚、第1のプレート部材40のプレート本体42の背面42aは、操作側筐体20が固定される取付面となる。
また、プレート本体42は、第2の摺動縁部80に沿うように円弧状に形成された円弧状部42bを有する。この円弧状部42bは、状態Aから状態C、Dに回動操作される際、後述する第2のプレート部材50の右側ガイド部150の円弧状ガイド部154の周縁部から若干の隙間を介して離間している。
第1の摺動縁部70は、上側突出部72が状態Aのときのストッパとして作用し、下側突出部74が状態Bのときのストッパとして作用する。また、第1の摺動縁部70の下端近傍には、第2のプレート部材50の動作を規制する規制ガイド部材(第1の係合部)90が取り付けられる。
この規制ガイド部材90は、外周に円弧状部92と、直線部94とを有するD字状に形成されており、回動中心には小判形状に形成された規制ピン100が嵌合する長孔96を有する。尚、規制ガイド部材90は、状態Aのとき直線部94が後述する左側ガイド140の規制部(第2の係合部)180に対向して非係合状態(スライド操作可能状態)であり、状態C、Dのときは、円弧状部92が後述する左側ガイド140の規制部180に係合する係合状態(回動操作可能状態)となる。
規制ピン100は、規制ガイド部材90の長孔96に嵌合すると共に、裏面側の突起100cが第1の摺動縁部70の下端付近を貫通する取付孔76に圧入される。取付孔76は、長方形状に形成されており、且つ規制ピン100の突起100cも長方形形状に形成されている。また、規制ピン100は、規制ガイド部材90の長孔96に対応する幅広部100aと幅狭部100bとを有する長方形形状であるが、第1のプレート部材40に対してY1、Y2方向に幅狭部100bが位置するように固定される。
上記規制ピン100は、規制ガイド部材90の長孔96及び長方形状に形成された取付孔76との嵌合により回動不可状態に固定されることで、規制ガイド部材90を所定の向きに固定する。これにより、規制ガイド部材90は、D字状に形成された外周形状のうち、円弧状部92が右側に配され、直線部94が左側に配された位置に位置決めされる。従って、状態Aのときは、規制ガイド部材90の直線部94が規制部180に対向する左側に位置しているので、スライド操作又は回動操作の何れか一方を操作することができる。
また、第2の摺動縁部80は、円弧状に形成された円弧状部82と、円弧状部82の下端から下方に突出する突起部84とを有する。後述するように、円弧状部82は、第2のプレート部材50の回動動作をガイドされる回動ガイド部として作用し、円弧状部82の下端部及び突起部84は、第2のプレート部材50のスライド動作をガイドされる直線ガイド部として作用する。また、突起部84は、先端部が第2のプレート部材50の回動動作完了時のストッパとして作用するように突出している。
第2の摺動縁部80の上端には、厚さ方向の正面側に突出する突出部86が設けられている。この突出部86は、後述する上側蓋部材160のガイド部162の裏側に形成されたガイド溝162aに嵌合して状態Aの閉状態を保持する保持部として作用する。
〔ばね部材60の構成〕
ばね部材60は、トーションバネであり、第1のプレート部材40と第2のプレート部材50との間に配される渦巻き状部62と、渦巻き状部62から水平方向に延在する第1端部64と、渦巻き状部62から下方に延在する第2端部66とを有する。尚、ばね部材60は、前述した各状態A〜Dにおいて、第1端部64と第2端部66との相対位置が変化し、そのときの相対位置に応じた付勢方向にばね力を作用させるように取り付けられている。
また、ばね部材60の第1端部64の先端部は、円弧状に曲げられており、第1のプレート部材40の取付孔44に締結される第1の固定ピン110に掛止される。第1の固定ピン110は、中空軸状に形成されており、中空軸を貫通する中空孔112は操作側筐体20と表示側筐体30との間を接続する配線K(図2中、2点鎖線で示す)を挿通するための配線ガイドとしても作用する。
また、ばね部材60の第2端部66の先端部は、円弧状に曲げられており、第2のプレート部材50の取付孔52に締結される第2の固定ピン120に掛止される。この第2の固定ピン120は、板状体130の取付孔132に挿通されてばね部材60の第2端部66を第2のプレート部材50に保持する。
ばね部材60は、第1のプレート部材40と第2のプレート部材50との相対位置に応じてばね力の作用方向が変化し、第2のプレート部材50の回動位置が状態A(第1の位置)と状態D(第2の位置)の中間位置(状態C)を境界としてばね力の作用方向を反転させるように設けられている。
板状体130は、ばね部材60の第2端部66が第1のプレート部材40と干渉しないようにばね部材60の第2端部66を覆う位置に設けられており、後述するように状態Aから状態C、Dに回動操作される際に第1のプレート部材40のプレート本体42の回動を妨げないように湾曲部130aを有する。また、板状体130は、第2のプレート部材50との間にばね部材60の第2端部66が介在する隙間を形成する段部130b、130cが上下端部に設けられている。
〔第2のプレート部材50の構成〕
図3Aは表示側筐体の構成及び内部機構を示す正面図である。図3Bは表示側筐体の構成及び内部機構を示す側面図である。図3Cは表示側筐体の構成及び内部機構を示す背面図である。
図3Aに示されるように、第2のプレート部材50は、正面取付部54に液晶パネル等からなる表示部を有する表示側筐体30が取り付けられる。
図3B及び図3Cに示されるように、第1のプレート部材40は、第2のプレート部材50の背面側凹部56に収納されるため、第2のプレート部材50の厚さ方向にプレート本体42の一部がはみ出す程度で薄型化が図られている。
第2のプレート部材50は、背面側凹部56の長辺側となる左右両側に、第1のプレート部材40の第1、第2の摺動縁部70、80に係合する左、右側ガイド部140、150が設けられている。また、背面側凹部56の上下端部には、第1のプレート部材40が当接する上側蓋部材160、下側蓋部材170が嵌合固定されている。上側蓋部材160は、背面側凹部56との間に第1のプレート部材40の第1の摺動縁部70の上側突出部72が摺動するガイド溝162a(図3C中、破線で示す)を有する。
背面側凹部56の左側に形成された左側ガイド部140は、背面側凹部56との間に第1のプレート部材40の第1の摺動縁部70が摺動する断面コ字状のガイド溝142を有する。また、左側ガイド部140には、背面側凹部56の中央に向かって突出する規制部180が設けられている。規制部180は、台形状部の内側端部に円弧状凹部182を有する。また、左側ガイド部140の左側壁には、回動動作時の逃げ部となる切欠部184が設けられている。
背面側凹部56の右側に形成された右側ガイド部150は、第1のプレート部材40の第2の摺動縁部80が摺動する直線状ガイド部152及びガイド溝152a(図3C中、破線で示す)を有する。また、右側ガイド部150の上端側(Y1方向側)には、第1のプレート部材40の第2のガイド80の円弧状部82と同じ曲率半径で形成された円弧状ガイド部(第1のガイド部)154及び円弧状ガイド溝154a(図3C中、破線で示す)が形成されている。
さらに、右側ガイド部150の右側壁には、回動操作時に第1のプレート部材40の第2のガイド80から突出する突起部84が嵌合する切欠部156(図2参照)が設けられている。
左側ガイド部140と第1のプレート部材40との間には、第1のプレート部材40に対する第2のプレート部材50の移動を規制する規制機構190が設けられている。この規制機構190は、第1のプレート部材40に設けられた規制ガイド部材90と、第2のプレート部材50に設けられた規制部180とにより構成されている。
また、規制機構190は、第2のプレート部材50が前述した状態Aの第1の位置から状態Dの第2の位置に90°回動したとき、規制ガイド部材90の円弧状部92が規制部180の円弧状凹部182に係合する係合状態(ロック状態)に切り替わる。そのため、第2のプレート部材50を90°回動させた状態Dにおいて、第2のプレート部材50を上下方向にスライドさせようと操作しても規制ガイド部材90の円弧状部92が規制部180の円弧状凹部182に係合されているので、第2のプレート部材50のスライド動作が行えない。
また、第2のプレート部材50を状態Dの第2の位置から状態Aの第1の位置に戻すと、規制ガイド部材90の直線部94が規制部180の円弧状凹部182に対向して離間した非係合状態(ロック解除状態)になる。この状態Aにおいては、前述したスライド操作又は回動操作の何れかを選択的に操作することが可能になる。
図3Cに示されるように、状態Aのときは、第2のプレート部材50が長辺側を垂直方向(Y1、Y2方向)に延在させた縦向きとなる。また、状態Aにおいては、第1の固定ピン110が第2の固定ピン120よりも左斜め上方に位置している。
そのため、ばね部材60のばね力は、第1のプレート部材40を斜め左上方に付勢すると共に、第2のプレート部材50を斜め右下方に付勢している。このとき、第2のプレート部材50は、上側蓋部材160のガイド溝162aが第1のプレート部材40の第1の摺動縁部70の上側突出部72に当接して閉位置に位置決めされる。よって、第1のプレート部材40と第2のプレート部材50は、ばね部材60のばね力によって互いに状態Aの閉位置に保持される。
〔開閉機構10のスライド操作時の動作説明〕
図4は表示側筐体をスライドさせた状態を背面側からみた斜視図である。図5は表示側筐体をスライドさせた状態を示す背面図である。
図4及び図5に示されるように、前述した状態Aから状態Bへスライド操作した場合の動作は、第2のプレート部材50が第1のプレート部材40に対して上方(Y1方向)にスライドする。このスライド動作の過程では、第1のプレート部材40の第1の摺動縁部70が背面側凹部56の左側に形成されたガイド溝142aに係合し、第2の摺動縁部80が背面側凹部56の右側に形成されたガイド溝152aに係合している。そのため、第2のプレート部材50は、左右両側のガイド溝142a、152aが第1のプレート部材40の両側に突出する摺動縁部70、80にガイドされてスムーズにスライドする。そして、第2のプレート部材50は、下側蓋部材170が第1のプレート部材40の下側に突出する下側突出部74及び突起部84に当接して状態Bのスライド完了位置に位置決めされる。
また、規制機構190は、規制ガイド部材90の直線部94が規制部180の円弧状凹部182に対向して離間した状態(非係合状態)になっている。そのため、規制部180の円弧状凹部182は、上記スライド操作により規制ガイド部材90に接触することなく前述した状態Aから状態Bへ移動する。
ここで、ばね部材69の第1端部64が掛止された第1の固定ピン110と、ばね部材69の第2端部66が掛止された第2の固定ピン120との相対位置関係について説明する。
図3Cに示す状態Aのときは、第1の固定ピン110が第2の固定ピン120よりも左斜め上方に位置している。また、図5に示す状態Bにスライド操作したときは、第1の固定ピン110が第2の固定ピン120よりも左斜め下方に位置している。
そのため、状態Aから状態Bに切り替わる過程において、ばね部材60のばね力は、第1のプレート部材40を斜め左上方に付勢すると共に、第2のプレート部材50を斜め右下方に付勢する状態から、第1のプレート部材40を斜め左下方に付勢すると共に、第2のプレート部材50を斜め右上方に付勢する状態に変化する。
従って、スライド操作の当初は、ばね部材60の第1端部64と第2端部66との離間距離を狭くする方向に押圧するが、第1の固定ピン110が第2の固定ピン120よりも下方に移動した時点で、ばね部材60のばね力が第2のプレート部材50を上方に付勢するように作用する。そのため、第2のプレート部材50を第1のプレート部材40に対して上方(Y1方向)にスライドさせる際は、スライド操作の途中からばね部材60のばね力によって第2のプレート部材50が上方に押し出される。
また、第2のプレート部材50を第1のプレート部材40に対して下方(Y2方向)にスライドさせる際は、スライド操作の途中からばね部材60のばね力によって第2のプレート部材50が下方に押し戻される。よって、第2のプレート部材50は、スライド操作のストロークの前半まで押圧操作されると、ストロークの後半はばね部材60のばね力によって自動的にスライド動作する。
〔開閉機構10の回動操作時の動作説明〕
ここでは、図3Cに示す状態Aから図6A、図6Bに示す状態Cの動作について説明し、その後、状態Cから図7A、図7Bに示す状態Dについて説明する。
図6Aは表示側筐体を45°回動させた状態を背面側からみた斜視図である。図6Bは表示側筐体を45°回動させた状態を示す背面図である。尚、図6Bにおいては、表示側筐体30の内部構成を示すため、操作側筐体20を一点鎖線で示す。
図6A及び図6Bに示されるように、規制機構190は、規制ガイド部材90の円弧状部92が規制部180の円弧状凹部182に係合した状態(係合状態)になる。そのため、第2のプレート部材50は、規制ガイド部材90の円弧状部92の外周に円弧状凹部182を摺接させて回動する。そのため、規制部180の円弧状凹部182は、規制ガイド部材90を回動軸として前述した状態Aから状態Cへ回動する。
また、表示側筐体30を操作側筐体20に対してX1方向に45°回動させた状態Cでは、第1のプレート部材40の上側突出部72及び円弧状部82に係合する第2のプレート部材50のガイド部162、154がX1方向に回動する。この回動操作時は、第1のプレート部材40の円弧状部82が、ガイド部154のガイド溝154a内を摺接して回動動作がガイドされる。これと共に、第1のプレート部材40の下側突出部74は、第2のプレート部材50の規制部180に形成された切欠部184に嵌合する。
また、上記のように表示側筐体30を操作側筐体20に対してX1方向に45°回動させた状態Cにおいては、ばね部材60は、第1のプレート部材40を左方向に付勢すると共に、第2のプレート部材50を右方向に付勢している。これにより、第2のプレート部材50は、第1のプレート部材40の上側突出部72及び円弧状部82と下側突出部74にがたつきなくガイドされてX1方向に回動する。
また、ばね部材60は、第1のプレート部材40と第2のプレート部材50と相対位置に応じてばね力の作用方向が変化するため、第2のプレート部材50の回動位置が状態A(第1の位置)と状態D(第2の位置)の中間位置(状態C)に達した時点を境界としてばね力の作用方向を反転させる。従って、第1のプレート部材40に対して第2のプレート部材50を45°の角度に回動させた後は、ばね部材60のばね力が表示側筐体30を操作側筐体20に対してX1方向に回動させる力として作用する。
そのため、状態Cから状態Dまでの回動動作は、ばね部材60のばね力の作用により軽い力で回動させることができる。
図7Aは表示側筐体を90°回動させた状態を背面側からみた斜視図である。図7Bは表示側筐体を90°回動させた状態を示す背面図である。尚、図7Bにおいては、表示側筐体30の内部構成を示すため、操作側筐体20を一点鎖線で示す。
図7A及び図7Bに示されるように、表示側筐体30を操作側筐体20に対してX方向に90°回動させた状態Dにおいて、第2のプレート部材50は長辺側を水平方向に延在させた横向きとなる。
この状態Dにおいては、第1のプレート部材40の上側突出部72が第2のプレート部材50のガイド溝152に形成された切欠部156(図2を参照)に嵌合し、第1のプレート部材40の下側突出部74が規制部180の切欠部184に嵌合する。さらに、第1のプレート部材40の下側の突起部84がガイド溝142の側壁に当接する。
また、上記のように表示側筐体30を操作側筐体20に対してX1方向に90°回動させた状態Dにおいては、ばね部材60は、第1のプレート部材40を下方向に付勢すると共に、第2のプレート部材50を上方向に付勢している。これにより、第2のプレート部材50は、第1のプレート部材40に対してがたつきなく水平状態に位置決めされる。
このように、状態Aにおいて、第1のプレート部材40に対して第2のプレート部材50を90°回動操作することで、第2のプレート部材50はスムーズに回動して状態Dとなる第2の位置に保持される。従って、第2のプレート部材50は、第1のプレート部材40の上側突出部72及び円弧状部82に係合する第2のプレート部材50のガイド部162、154がX1方向に回動して状態Aから状態Dへ回動する。
また、第1のプレート部材40に対して第2のプレート部材50を回動操作する際、規制機構190は、規制ガイド部材90の円弧状部92が規制部180の円弧状凹部182に係合する状態(ロック状態)になっている。そのため、上記回動操作時において、規制ガイド部材90は、規制部180の円弧状凹部182との係合により第2のプレート部材50がY1、Y2方向に摺動することを規制し、スライド操作を禁止する。
また、上記回動操作では、第1のプレート部材40に締結される第1の固定ピン110の中空孔112に配線Kが挿通されているが、第1の固定ピン110が回動中心の近傍に設けられているので、回動動作に伴う回転力が配線Kに作用しにくくなっている。尚、回動操作時に配線が捩られると、配線Kに無理な力が働くため、断線を引き起こすことが懸念されると共に、回動操作の負荷増大も懸念される。しかしながら、本実施例では、状態Aから状態Dに回動操作した場合でも配線Kを捩るような力が働かないため、断線のおそれがなく、回動操作時に配線Kによる負荷が発生しないことから回動操作をスムーズに行える。
上記状態Dから状態Aに戻す際は、第1のプレート部材40に対して第2のプレート部材50を上記X1方向とは逆のX2方向に回動操作する。この状態Aに戻す際の回動操作による動作は、上記回動動作と逆の動作となる。そのため、第1のプレート部材40に対して第2のプレート部材50を状態DからX2方向に回動させることにより、図6A及び図6Bに示す状態Cになる。さらに、第1のプレート部材40に対して第2のプレート部材50を45°の角度に回動させた後は、ばね部材60のばね力が表示側筐体30を操作側筐体20に対してX2方向に回動させる力として作用する。
そのため、状態Cから状態Aまでの回動動作は、ばね部材60のばね力の作用により軽い力で回動させることができる。このように、状態Aから状態D、あるいは状態Dから状態Aに回動操作する際は、第1のプレート部材40に対して第2のプレート部材50を回動させるだけなので、スムーズに回動動作させることができる。
上記実施例では、表示部と操作部とを有する携帯型電話機を用いられる開閉機構として説明したが、携帯型電話機以外の電子装置又は通信端末装置等に用いても良いのは勿論である。
10 開閉機構
20 表示側筐体
30 操作側筐体
40 第1のプレート部材
42 プレート本体
50 第2のプレート部材
54 正面取付部
56 背面側凹部
60 ばね部材
62 渦巻き状部
64 第1端部
66 第2端部
70 第1の摺動縁部
72 上側突出部
80 第2の摺動縁部
90 規制ガイド部材
92 円弧状部
94 直線部
96 長孔
100 規制ピン
110 第1の固定ピン
112 中空孔
120 第2の固定ピン
130 板状体
132 取付孔
150 右側ガイド部
152 直線状ガイド部
152a ガイド溝
154 円弧状ガイド部
154a 円弧状ガイド溝
156 切欠部
160 上側蓋部材
162 ガイド部
162a ガイド溝
170 下側蓋部材
180 規制部
182 円弧状凹部
184 切欠部
190 規制機構

Claims (7)

  1. 第1の筐体と第2の筐体が重なった第1の位置と、前記第2の筐体が前記第1の筐体に対して90°回動した第2の位置との間で、前記第1の筐体に対し前記第2の筐体を移動可能に支持する開閉機構であって、
    前記第1の筐体の取付面に結合され、扇形形状の周縁部に形成された円弧状部を有する第1のプレート部材と、
    前記第2の筐体に結合され、前記第1のプレート部材に対して回動可能に支持され、長方形状に形成された第2のプレート部材とを有し、
    前記第2のプレート部材の一方の長辺部に、前記第1のプレート部材の円弧状部と係合する第1のガイド部を設け、
    前記第2のプレート部材が前記第1のプレート部材に対して回動する際、前記第1のガイド部が前記第1のプレート部材の円弧状部に案内されて回動する構成としたことを特徴とする開閉機構。
  2. 前記第1のプレート部材に設けられた第1の係合部と、前記第2のプレート部材に設けられた第2の係合部とにより構成され、前記第2の筐体が前記第2の位置に移動した際、前記第1の係合部と前記第2の係合部とが係合することにより、前記第1のプレート部材に対する前記第2のプレート部材のスライド動作を規制する規制機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載の開閉機構。
  3. 前記第1の係合部は、円弧状部と直線部とを有するD字状に形成され、
    前記第2の係合部は、前記第2のプレート部材が前記第2の位置に回動するときに前記第1の係合部の円弧状部と係合する円弧状凹部を有することを特徴とする請求項2に記載の開閉機構。
  4. 前記第1のプレート部材と前記第2のプレート部材との間に前記第1のプレート部材に対して前記第2のプレート部材を付勢するばね部材を設け、
    前記ばね部材は、前記第2のプレート部材の回動位置が前記第1の位置と前記第2の位置の中間位置を境界としてばね力の作用方向を反転させるよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の開閉機構。
  5. 前記第のプレート部材の前記第1のガイド部に対向する他方の長辺部に第2のガイド部を設けると共に、前記第1のガイド部及び前記第2のガイド部が前記第1のプレート部材の縁部を摺動可能に挟むよう構成され、
    前記第2のプレート部材は、前記第1及び第2のガイド部が前記第1のプレート部材の縁部に案内されることにより、前記第1の位置より前記第2の位置に向かう長手方向に摺動するよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の開閉機構。
  6. 前記第1のプレート部材に対して前記第2のプレート部材を回動可能に連結する回動中心軸の近傍に中空軸を設け、前記中空軸を軸方向に貫通する中空孔に前記第1の筐体と第2の筐体とを接続する配線を挿通させたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の開閉機構。
  7. 前記第1のプレート部材は、扇形形状の周縁部に周方向に90°の範囲に形成された円弧形状部を有し、
    前記円弧形状部の端部に突出する突出部が前記第2のプレート部材の長辺部に形成されて切欠部に嵌合して前記第2のプレート部材が前記第2の位置に回動したときの位置決めを行なう構成とされたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の開閉機構。
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