JP5546155B2 - 色素化合物、該色素化合物を含有する顔料分散剤、顔料組成物、及び顔料分散体 - Google Patents
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Description
本発明の色素化合物は、有機溶剤、特に非極性溶媒への溶解性が高く、アゾ顔料に対する親和性が高いことから、顔料分散剤として用いることができる。本発明の顔料分散剤は塗料、インキ、電子写真トナー、樹脂成形品の製品の製造工程で好適に用いられ、顔料の分散性を向上させることができる。なお、本発明の色素化合物は顔料分散剤に使用されるだけでなく、インクジェットインクや感熱転写記録用シート用の着色剤に利用することもでき、光記録用色素やカラーフィルター用色素といった電子材料にも適用することができる。
<色素化合物(D−1)の合成>
下記のようにして、前記一般式(1)において下記式(D−1)で表される色素化合物を得た。
HPLCの結果:純度=99.6面積%、保持時間28.5分(0.1mM TFA溶液−MeOH)
ESI−TOF−MSの結果
m/z=598.338[M+H]+
1H NMR(400MHz、DMSO、室温)の結果
δ[ppm]=18.25(1H,s),8.03(2H,d),7.74(1H,d),7.51−7.43(3H,m),7.26−7.18(3H,m),4.09(1H,dd),3.17(1H,dd),2.86(2H,dd),1.81(1H,s),1.39−0.40(29H,m)
下記のようにして、前記一般式(1)において下記式(D−15)で表される色素化合物を得た。
HPLCの結果:純度=99.4面積%、保持時間30.4分(0.1mM TFA溶液−MeOH)
ESI−TOF−MSの結果
m/z=545.357[M+H]+
1H NMR(400MHz、DMSO、室温)の結果
δ[ppm]=13.19(1H,s),8.01(1H,d),7.89(2H,d),7.54(1H,t),7.41(2H,t),7.31(1H,d),7.23(1H,t),7.14(1H,t),6.50(2H,s),3.80−2.80(4H,m),1.80(1H,s),1.55−0.40(29H,m)
下記のようにして、前記一般式(1)において下記式(D−30)で表される色素化合物を得た。
HPLCの結果:純度=97.1面積%、保持時間27.8分(0.1mM TFA溶液−MeOH)
ESI−TOF−MSの結果
m/z=469.331[M−H]-
1H NMR(400MHz、DMSO、室温)の結果
δ[ppm]=10.49(1H,s),7.89(1H,d),7.43(1H,t),7.23(1H,d),7.15(1H,dd),5.85(2H,s),3.35(2H,s),3.15(2H,s),1.76(1H,s),1.60−0.40(29H,m)
前記合成例に記載した方法に準じて、前記表1及び2に記載した色素化合物(D−2)乃至(D−14)、(D−16)乃至(D−29)、(D−31)乃至(D−36)を得た。これらの色素化合物の構造は、前記した色素化合物(D−1)、(D−15)及び(D−30)と同様にして、HPLC分析、質量分析及びNMR分析で確認した。
本発明で用いた色素化合物(D−1)乃至(D−36)を以下の方法で評価した。尚、色素化合物(D−2)、(D−3)、(D−7)、(D−9)、(D−11)、(D−12)、(D−16)、(D−30)〜(D−36)は、参考例として記載するものである。
温度25℃での色素化合物のスチレンモノマーへの溶解度を測定した。溶解性の評価を以下のように行った。
A:スチレンモノマーへの溶解度が1質量%以上
B:スチレンモノマーへの溶解度が0.1質量%以上、1質量%未満
C:スチレンモノマーへの溶解度が0.1質量%未満
スチレンモノマーへの溶解度が0.1質量%以上なら十分な溶解性であると判断した。
温度25℃での色素化合物のスチレン溶液を水に接触させたときの水層の着色を目視にて評価した。水移行性の評価を以下のように行った。
A:水層が無色
B:水層が僅かに着色
C:水層が明らかに着色
実施例2で使用した色素化合物を、上記特許文献2に開示されている下記比較用色素化合物(E−1)に変更した以外は同様の評価を行った。溶解性及び水移行性の評価結果を表3に示した。
実施例2で使用した色素化合物(D−1)を、比較用顔料分散剤(E−2)「Solsperse24000SC(登録商標)(Lubrizol社製)」に変更した以外は同様の評価を行った。溶解性及び水移行性の評価結果を表3に示した。
<顔料分散体の調製例1>
下記材料をガラス瓶中で混合し、空冷しながらペイントシェーカーで3時間振とうした。その後、ナイロンメッシュによりガラスビーズを除去し顔料分散体(P−1)を得た。
・下記式(2)アゾ顔料 18.0部
顔料分散体の調製例1で使用した色素化合物(D−1)を、前記色素化合物(D−2)乃至(D−36)に変更した以外は同様の操作を行って、それぞれ顔料分散体(P−2)乃至(P−36)を得た。
顔料分散体の調製例1で使用した色素化合物(D−1)を0.08部に変更した以外は同様の操作を行って、顔料分散体(P−37)を得た。
顔料分散体の調製例1で使用した色素化合物(D−1)を2.0部に変更した以外は同様の操作を行って、顔料分散体(P−38)を得た。
顔料分散体の調製例1で使用した色素化合物(D−1)を加えないこと以外は同様の操作を行って、比較用顔料分散体(Q−1)を得た。
顔料分散体の調製例1で使用した色素化合物(D−1)を、特開2007−262382号公報に開示されている上記比較化合物(E−1)に変更した以外は同様の操作を行って比較用顔料分散体(Q−2)を得た。
顔料分散体の調製例1で使用した色素化合物(D−1)を、Solsperse24000SC(登録商標)(Lubrizol社製)に変更した以外は同様の操作を行って比較用顔料分散体(Q−3)を得た。
本発明で用いた顔料分散体(P−1)乃至(P−38)を以下の方法で評価した。
顔料分散体をバーコート法(Bar No.10)によりアート紙に塗布し一昼夜風乾してSpectroLino(Gretag Machbeth社製)にて測色した。色調の評価を以下のように行った。
A:OD(Y)が1.6以上
B:OD(Y)が1.5以上、1.6未満
C:OD(Y)が1.5未満
<イエロートナー粒子の製造>
高速撹拌装置TK−ホモミキサー(特殊機化工業社製)を備えた2l用四つ口フラスコ中にイオン交換水710部と0.1mol/l−Na3PO4水溶液450部を添加し回転数を12000rpmに調整し、60℃に加温した。ここに1.0mol/l−CaCl2水溶液68部を徐々に添加し、微小な難水溶性分散安定剤としてCa3(PO4)2を含む水系分散媒体を調製した。
・スチレン単量体 46部
・n−ブチルアクリレート単量体 34部
・極性樹脂 10部
[プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAとイソフタル酸との重縮合物(Tg=65℃、Mw=10000、Mn=6000)]
・エステルワックス 25部
(DSC測定における最大吸熱ピークのピーク温度=70℃、Mn=704)
・サリチル酸アルミニウム化合物 2部
(オリエント化学工業社製 ボントロンE−88)
・ジビニルベンゼン単量体 0.1部
上記処方を60℃に加温し、TK−ホモミキサーを用いて5000rpmにて均一に溶解・分散した。これに重合開始剤である2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)10部を溶解し、重合性単量体組成物を調製した。前記水系分散媒体中にこの重合性単量体組成物を投入し、回転数12000rpmを維持しつつ15分間造粒した。その後高速撹拌器からプロペラ撹拌羽根に撹拌器を変え、内温を60℃で重合を5時間継続させた後、内温を80℃に昇温させ8時間重合を継続させた。重合反応終了後、80℃、減圧下で残存単量体を留去した後、30℃まで冷却し、重合体微粒子分散液を得た。
Claims (7)
- 下記一般式(1)で表わされる色素化合物を少なくとも1種含有することを特徴とする顔料分散剤。
R 1 は、水素原子、アルキル基、アリール基又はアラルキル基を表す。
R 2 は、COOM基(Mは水素原子もしくはカウンターカチオンを表す)又はアミノ基を表す。
R 3 乃至R 7 はそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、ニトロ基、アセチルアミノ基、ヒドロキシ基、スルファモイル基、アルキル基、アルコキシ基、COOR 8 基又はCONR 9 R 10 基(R 8 乃至R 9 はそれぞれ独立して、アルキル基、アリール基又はアラルキル基を表す。R 10 は、水素原子、アルキル基、アリール基又はアラルキル基を表す。)を表す。R 3 乃至R 7 の少なくとも一つはCOOR 8 基又はCONR 9 R 10 基である。] - 請求項2に記載の顔料分散剤と、該顔料分散剤により分散されたアゾ顔料を含有することを特徴とする顔料組成物。
- 該アゾ顔料と該顔料分散剤との質量組成比が100:0.5乃至100:10であることを特徴とする請求項3に記載の顔料組成物。
- 請求項3乃至5のいずれか1項に記載の顔料組成物と有機溶媒を含むことを特徴とする顔料分散体。
- 該有機溶媒がスチレンモノマーであることを特徴とする請求項6に記載の顔料分散体。
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