JP5545894B2 - 開閉式身体拘束具 - Google Patents

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Description

この発明は、拘束アームを開閉自在とした身体拘束具に係り、犯罪者、暴漢者等の手、足等を拘束して身体の自由を奪い、抵抗や逃走を防ぐとともに、犯罪者、暴漢者等からの生命、身体に対する急迫した攻撃から十分な距離をとって身体を保護することができる開閉式身体拘束具に関する。
従来、刃物を所持している暴漢者等から身を守りながら取り押さえる防犯具又は捕物具として刺股が使用されており、また、警察官が犯罪者を逮捕する際には、手錠を用いて捕縛することが行われている。これらの伝統的な身体拘束具の他に、開閉部分が完全に閉じなくてもある程度閉じた状態から開かないように、閉鎖状態をロックするようにロック機構を設けた身体拘束具が提案されている。
このような身体拘束具として、例えば、特開2007−71525号公報記載の「開閉式捕獲器」があり、特開2010−175113号公報記載の「刺股型開閉可能な身体拘束具」がある。前記公報記載の「開閉式捕獲器」、「刺股型開閉可能な身体拘束具」は、いずれも二股状の開閉部分が捕獲対象物の大きさに応じて閉鎖状態が維持され、身体の自由を奪うように構成されている。
前記特開2007−71525号公報記載の「開閉式捕獲器」は、スライドシャフトの先端に取り付けられた開閉可能な掴み部の二本のアームが、前記掴み部を捕獲対象物に押し付けることにより、スライドシャフトが手元方向に摺動し、その摺動に応じて二本のアームが互いに近接する方向に閉鎖し、スライドシャフトの先端方向への摺動はストッパー手段によって制御するように構成されている。
また、特開2010−175113号公報記載の「刺股型開閉可能な身体拘束具」は、スライドシャフトに掴み部のアームを閉じるためのバネが用いられており、掴み部を捕獲対象物に押し付けることなく、前記バネの付勢力によってアームを閉じることができるように構成されている。そして、スライドシャフトに鋸歯状突起からなるラック型係合部と、前記ラック型係合部と係合する係止片を有する係止部とによってロック部を形成し、前記ロック部は、係合状態が維持されているときはスライドシャフトの手元方向にのみスライドするように形成されている。
特開2007−71525号公報 特開2010−175113号公報
上記公報記載の「開閉式捕獲器」は、暴漢者等の身体の周囲を取り囲むように閉塞して自由を奪うものであり、スライドシャフトの摺動幅に応じて閉鎖し、その適当な閉鎖状態がストッパー手段によって維持され、開く方向に動かないようにロックされる。しかしながら、身体を拘束する二本のアームは、シャフトの先端部を捕獲対象物に押し付けることによって閉じられるものであるから、完全に閉じられる前に容易に拘束から逃れることができる。押し付ければ逃げるのが道理であり、事実上拘束することは困難である。
また、閉塞状態を維持するストッパー手段は設けられているものの、瞬時にアームを開くことができない。スライドシャフトの摺動幅に応じて閉鎖した状態から掴み部のアームを開くには、ストッパー手段によるロック状態を解除しながら手でアームを開かなければならない。このような操作方法では、捕獲対象物に逃げられるおそれがあり、反対に逆襲される危険もある。
特開2010−175113号公報記載の「刺股型開閉可能な身体拘束具」は、スライドシャフトの先端部を押し付けることなく、開閉保持部を操作することによりバネの付勢力によって一気に掴み部の二つの挟み込み部材を閉じることができるから、暴漢者等を拘束することができる。
しかしながら、この発明においても閉じた挟み込み部材は、上記の「開閉式捕獲器」と同様に、ロック状態を解除しながら手で開かなければならない。また、操作杆は、暴漢者等との距離を保ち、危険を回避するために長尺に形成されているから、パトカーに積んでおくことができず、持ち運びや保管が困難である。
上述の通り、従来提案されている身体拘束具には、完全に拘束できなかった場合に現場において即座に対応できないという問題がある。この発明は、上述のような問題を解消するものであって、暴漢者等から身体の危険を回避しつつ、対象物に押し付けることなく瞬時に拘束アームを閉塞することができ、また閉じた拘束アームをワンタッチで開くことができる開閉式身体拘束具を提供することを目的とする。また、この発明は、操作杆を伸縮自在として保管、運搬に有利な開閉式身体拘束具を提供することを目的とする。
この発明は上記目的を達成するために次のような構成とした。この発明に係る開閉式身体拘束具は、
操作杆の一端に拘束部を設けるとともに、拘束部を開閉するスライド部材とロック機構とストッパー機構とを設けてなり、
前記拘束部は、内側に湾曲面を形成した一対の拘束アームを備え、前記拘束アームの内側端部を前記操作杆内にスライド自在に挿通されたスライド部材の先端部に固定部材を介して回動自在に軸着するとともに、操作杆先端に固着されており、スライド部材をスライド自在に挿通する支持部材と前記拘束アームとの間に、遥動板を回動自在に軸着することによって前記拘束アームを開閉自在に形成してなり、
前記ロック機構は、操作杆内をスライドするキーガイドと、前記キーガイドに出没自在に埋設されたラチェットキーと、キーガイドの軸芯に設けたピン穴から前記ラチェットキーの中心に穿設した透孔に出入する解除ピンと、操作杆の内面に形成され前記ラチェットキーの先端と係合する鋸歯状溝とを有し、前記解除ピンは操作杆の後端部に進退可能に設けた操作部に固着するとともに、キーガイドと操作杆との間にバネを装着してなり、
前記ストッパー機構は、前記キーガイドに設けられたボタンピンと、操作杆に穿設した前記ボタンピンが嵌入する透孔と、前記ボタンピンを押し下げるリリースプレートとからなり、
スライド部材を操作杆内に突設した元筒バネ受けに挿通して後端部を前記キーガイドに固定し、元筒バネ受けとキーガイドとの間にバネを装着してなることを特徴とする。
上記操作杆とスライド部材は伸縮自在とすることができる。操作杆とスライド部材を伸縮自在とするには、操作杆を先端筒と先端筒を挿入する元筒によって形成し、スライド部材をスライド管と前記スライド管に挿入されるスライドバーによって形成すればよい。
また、操作杆とスライド部材を伸縮自在とするには、操作杆は、先端筒と前記先端筒を挿入する元筒とからなり、先端筒の後端部に固定用ボタンピンを設け、元筒の先端部と後端部にそれぞれ伸縮時に前記固定用ボタンピンが嵌合する透孔を穿設してなり、スライド部材は、スライド管と前記スライド管にスライド自在に挿入されるスライドバーからなり、伸長時にはスライドバーの先端部の係止片がスライド管の底部に設けた係止板に係止するように形成してなり、スライド管の外周側には先端筒内面に突設したバネ受けに係止され、スライド管を先端方向に付勢する押圧バネを装着することにより形成してもよい。
拘束アームの先端部に内側にのみ回転し外側には回転しない逆止め付ローラを設けることが好ましい。また、ロック機構におけるラチェットキーの先端部と鋸歯状溝は、垂直面と傾斜面からなり、傾斜面は手元側内方に向かって傾斜するように形成することが好ましい。
この発明の開閉可能な身体拘束具は、片手で操作することができ、ワンタッチで拘束アーム部を開閉することができる。従って、拘束アームを閉じるときは、暴漢者等に押し付けることなく、拘束アーム内に入った瞬時に一気に閉じることができる。また、拘束アームの先端部には、内側にのみ回転するガイドローラが取り付けられているから、拘束アーム内に僅かに入り込んだだけで、ガイドローラとの相乗作用に容易に拘束することが可能である。また、拘束アーム部を開くときは、操作杆の手元側を押し込むだけでよく、片手で持ったまま地面に押し付けるか、他方の手で押し込めばよい。
また、拘束アーム部の閉塞状態はロックを解除するまで維持することができるから、手錠のように継続して行動の自由を奪うことができる。また、操作杆を伸縮自在とした場合には、短縮させることによって嵩張らないからパトカー等の車内に保管いておくことができ、警棒のように攻撃防御にも使用することができる。また、片手での操作が可能であるから、身の安全を図りながら激しく抵抗する暴漢者等の身体を拘束することができる。
この発明の第1実施形態に係る身体拘束具の拘束アーム部が開いた状態の一部を断面した平面図である。 図1の一部を拡大した拡大図である。 同じく、身体拘束具の拘束アーム部が閉じた状態の一部を断面した平面図である。 図3の一部を拡大した拡大図である。 操作杆を短縮させ、拘束アームが閉じた状態の一部を断面した平面図である。 操作杆を形成する先端筒と元筒との固定構造を示す他の実施形態の断面図である。 第2実施形態に係る身体拘束具の拘束アームが開いた状態の一部を断面した平面図である。 同じく、開いた状態の拘束アーム部を示す平面図である。
次に、この発明に係る開閉式身体拘束具の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る開閉式身体拘束具(以下、単に身体拘束具という)の第1実施形態を示す一部を断面した平面図、図2は操作杆の一部を拡大した拡大図である。
図示する身体拘束具1は、拘束部2と、前記拘束部2を固定し操作する操作杆3と、拘束部2を開閉するスライド部材4と、拘束アームが閉じたときにスライド部材のスライドをロックするロック機構5と、拘束部2の拘束アームを開口した状態に保持するストッパー機構6から構成されている。
さらに詳述すると、前記拘束部2は、開閉自在な独立した一対の拘束アーム11、11と、前記拘束アーム11,11の間に配設される固定部材12と、操作杆の先端に固着され、スライド部材4を摺動自在に挿通する支持部材13と、前記拘束アーム11,11の内側端部と支持部材13との間に回動自在に固定される遥動板14とからなる。
前記拘束アーム11、11は、平面形状を略フック状に形成され、内側面に暴漢者等の身体、特に手又は足を挟み込んで拘束することができるように湾曲面11a,11aが形成されている。拘束アーム11,11は、板状体であって、軽量化のために複数の透孔11bが穿設されており、先端部に手足の挿入を容易にするためのガイド部材としてガイドローラ20,20が取り付けられている。前記ガイドローラ20,20は、内側にのみ回転し、外側には回転しない逆止め付きローラであることが好ましい。ガイドローラ20、20は、内側にのみ回転するので、拘束アーム11,11が閉じるときに、挟み込む手足を内側に案内することになり、一層有効に挟み込むことができる。
また、前記ガイドローラ20,20は、挟み込む手足を拘束アーム11,11の内側に案内するものであり、拘束アーム11,11の先端部において互いに反対向きに取り付けられている。なお、前記ガイドローラ20,20は、省略することが可能であり、また、他の構成のガイド部材とすることができる。例えば、拘束アーム11,11の先端部に外側に開いたガイド板を取り付けたり、先端部を単にテーパー面としてもよい。
さらに、拘束アーム11,11について詳述すると、拘束アーム11,11は、閉じたときに先端部が交差することができるように、中間部に互いに反対側に折り曲げた屈曲部を形成することが好ましい。前記屈曲部を形成することによって、図3に示すように、屈曲部より先端部は側面において互いに上下において交差する。拘束アーム11,11は、湾曲面11a,11aを有しているとともに、屈曲部を形成することによって交差可能に形成したから、閉じたときに湾曲面によって形成される隙間を徐々に小さくすることができ、手足の太さに対応することができる。
拘束アーム11,11の内側端部11cが、軸15によって固定部材12に回動自在に軸着されており、固定部材12は、操作杆3内にスライド自在に挿通されたスライド部材4の先端部に固着されている。また、拘束アーム11、11の外側角部11d、11dには、遥動板14が軸17によって回動自在に軸着されている。前記遥動板14は、一端部が軸16によって支持部材13に回動自在に軸着され、他端部が軸17によって拘束アーム11、11の外側角部11d、11dに回動自在に軸着されている。
支持部材13は操作杆3の先端に固着されているとともに、スライド部材4をスライド自在に挿通しているから、スライド部材4が手元側に後退すると固定部材12も同時に後退することになり、前記搖動板14の拘束アーム11,11側が外側に開く。さらに、スライド部材4が手元側に後退すると、遥動板14が開きながら拘束アーム11,11の内端を押し下げることになり、軸15を中心にして拘束アーム11,11の先端側が接近するように閉じられる(図3参照)。拘束アーム11,11は閉じられるが、湾曲面11a,11aによって隙間が形成されることになり、この隙間に手又は足等が挟みこまれることになる。
反対に、スライド部材4が先端方向に前進すると固定部材12も同時に前進することになり、前記搖動板14の拘束アーム11,11側が内側に閉じる。さらに、スライド部材4が先端方向に前進すると、遥動板14が閉じながら拘束アーム11,11の内端を引き上げることになり、軸15を中心にして拘束アーム11,11の先端側が開くことになる(図1参照)。
次に、図1、図3に基づいて、操作杆3について説明する。図1、図3は操作杆3を伸長した場合の組み立て図である。操作杆3は、先端筒31と前記先端筒31を挿入する元筒32によって伸縮自在に形成されている。前記先端筒31の手元側端部には、バネによって出没自在な固定用ボタンピン33が設けられており、元筒32の先端側には操作杆を伸張させたときに、前記ボタンピン33が嵌合する透孔34と操作杆を縮小させたときボタンピン33が嵌合する透孔34aが穿設されている。
先端筒31に設けた固定用ボタンピン33が元筒32の透孔34に嵌合されて伸長状態が維持されている。操作杆3を縮小するときは、固定用ボタン33を押し込んで透孔34との嵌合を解除すれば、先端筒31を元筒32内に挿入することができる。先端筒31を元筒32内に挿入し、固定用ボタンピン33が透孔34aに嵌合すると縮小状態が維持される。
前記スライド部材4は、操作杆3に対応して伸縮自在に形成されており、スライド管41内に挿入されるスライドバー42とからなる。スライド管41は、先端筒31内にスライド自在に挿入されており、先端には拘束部2を形成する固定部材12が固着されている。スライド管41とスライドバー42は、プランジャー構造に形成されている。スライドバー42は、スライド管41の底部に設けた係止板43の透孔に挿通されており、スライドバー42の先端に設けた係止片44がスライド管41の内側から係止板43に係止することによって抜けが防止される。
スライド管41は、支持部材13に挿入する先端支持部41aと、スライドバー42を挿入するパイプ部41bとからなり、前記パイプ部41bの外周に押圧バネ44が装着されている。前記押圧バネ44は、先端筒31の内面に設けたバネ受け45と先端支持部41aとの間に装着されており、先端支持部41aとパイプ部41bによるスライド管41を先端方向に付勢している。
スライド管41が押圧バネ44によって先端方向に付勢されるので、押圧バネ44が伸長した状態では拘束アーム11,11は常に開口されている。スライド管41が手元方向にスライドすると押圧バネ44は圧縮されて拘束アーム11,11は閉じられる。
前記スライドバー41の後端部(手元側)は、後述する元筒バネ受けに挿通されており、後端がスライド可能なキーガイドに固定されている。スライド部材を縮小するときは、スライドバーをスライド管41内に押し込めばよい。
次に、図2、図4に基づいてロック機構5とストッパー機構6を説明する。まず、ロック機構5について説明する。ロック機構5は、元筒32内をスライドするキーガイド51と、前記キーガイド51に上下動自在に挿入されるにラチェットキー52と、前記ラチェットキー52の中心に穿設した透孔52aに出入する解除ピン53と、前記ラチェットキー52がスライドする範囲の元筒32の内面に形成した鋸歯状溝32aとによって形成されている。
さらに詳述すると、前記鋸歯状溝32aは、垂直面と傾斜面による独立した溝が連続して形成されている。傾斜面は手元側内方に向かって傾斜している。前記キーガイド51の先端には、上記スライドバー42が固着されており、スライドバー42はキーガイド51と一体にスライドする。前記ラチェットキー52は、中心部に解除ピン53が挿入される透孔52aが設けられ、手元側面がテーパー面52bに形成されており、先端部は鋭角に形成されている。
ラチェットキー52は、キーガイド51に径方向に形成した取り付け穴54に嵌入されており、バネ55によって外側方向に付勢されている。従って、鋸歯状溝32aとラチェットキー52は、それぞれ手元側が傾斜面に形成されているから、係合状態のときにも前記ラチェットキー52は、手元方向にスライドするが、先端方向にはスライドすることが防止される。このように、キーガイド51が、鋸歯状溝32aと係合しているときは、手元側方向にのみスライドし、拘束アーム11,11は、閉じた状態でロックされることになる。
キーガイド51の軸芯には、前記解除ピン53の先端部を挿入するピン穴56が形成されている。前記ピン穴56は、手元側に開口し取り付け穴54を貫通して設けられている。ラチェットキー52がバネ55によって外側方向に付勢され、解除ピン53が挿入されると、ラチェットキー52が押し下げられ鋸歯状溝32aとラチェットキー52との係合が解除される。鋸歯状溝32aとラチェットキー52とが係合しているとともに、ラチェットキー52の透孔52aとピン穴56とは穴の位置が一部ずれるように形成されている。
前記解除ピン53の先端部は先細に形成されており、後端部はスライドするピンホルダー57を介して操作部60に連結されている。前記操作部60は、元筒32の後端面に固着された固定輪61にスライド自在に挿通されるスライド部62と握り部63からなる。従って、前記解除ピン53、ピンホルダー57及びスライド部62は、一体になってスライドすることになる。
前記キーガイド51とピンホルダー57との間には、押圧バネ64が設けられている。解除ピン53がラチェットキー52の透孔52aから引き出されると、前記押圧バネ64によってキーガイド51とピンホルダー57との間に所定の隙間が維持される。後退している解除ピン53が前進し、先端部がラチェットキー52の透孔52aに挿入されると、ラチェットキー52をバネ55に抗して押し下げる。ラチェットキー52が押し下げられると、鋸歯状溝32aとの係合状態が解除されるので、キーガイド51が先端方向にスライドすることが可能となる。
上記ストッパー機構6は、拘束アーム11,11を開いた状態に保持するとともに、瞬時に閉じるための操作機構である。ストッパー機構6は、キーガイド51に埋設されたボタンピン65と、リリースプレート66と、押圧バネ67によって形成されている。前記ボタンピン65は、キーガイド51に径方向に設けられた取り付け穴68に嵌入されており、底部に設けられたバネ67によって頭部が元筒32に設けられた透孔32bから露出するように形成されている。
リリースプレート66は可撓性を有しており、下面に前記ボタンピン65に当接する突起66aが突設されている。従って、リリースプレート66を押し下げると、突起66aがボタンピン65の頭部を元筒32の内面にまで押し下げることになる。
さらに、元筒バネ受け69とキーガイド51との間に押圧バネ70が設けられている。元筒バネ受け69は、元筒32内部に固着されており、スライドバー42をスライド自在に挿通している。前記押圧バネ70は、一端が元筒バネ受け69によって固定されているから、キーガイド51及びスライドバー42を手元側方向に付勢することになる。
次に、上記構成に係る身体拘束具1の使用方法について説明すると、拘束アーム11,11を開くときは、操作部60の握り部63を押し込んでスライド部62を先端方向にスライドさせる。スライド部62を先端方向にスライドさせるには、握り部63を手で押し込んでも良いし、地面に突き立てて押し込んでも良い。
スライド部62をスライドさせると、まず、押圧バネ64が圧縮されて解除ピン53の先端がラチェットキー52の透孔52aに差し込まれる。さらに、そのまま透孔52aに解除ピン53が差し込むと、ラチェットキー52が押し下げられて押圧バネ70を圧縮するとともに、ラチェットキー52の先端と鋸歯状溝32aとの係合が解除される。そこで、キーガイド51を容易に先端方向にスライドさせることができる。
キーガイド51がスライドして先端方向に前進すると、押圧バネ70を圧縮しながらスライドバー42がスライド管41に挿入される。スライド管41にスライドバー42が挿入されると、スライド管41が手元側に引っ張られて押圧バネ44の圧縮が解除されるから、押圧バネ44の付勢力によって固定部材12が突き出される。固定部材12の突き出しによって、拘束アーム11,11のガイドローラ20側が離れるように開くことになる(図1参照)。
拘束アーム11,11の先端部が開くと同時に、キーガイド51に設けられたボタンピン65の頭部が元筒32に穿設された透孔32bに嵌入して、固定部12が押し込まれてもスライド部材4の手元方向へのスライドは防止される(図1及び図2参照)。
ボタンピン65の頭部が元筒32の透孔32bに嵌入してキーガイド51の前進が防止され、操作部60を押し込むのが止められる。操作部60の押し込みを止めると、押圧バネ64によってスライド部材62がピンホルダー57とともに手元側に押し戻され、解除ピン53がラチェットキー52の透孔52aから引き出される。
拘束アーム11,11を閉じるには、リリースプレート66を押圧するだけでよい。リリースプレート66を押圧すれば、下面の突起66aによってボタンピン65の頭部が元筒32の内面側に押し込まれ、透孔32bとの係合状態が解除されるから、押圧バネ70の付勢力によってキーガイド51を手元側に後退させる。
キーガイド51が後退すると、押圧バネ64を圧縮しながらラチェットキー52の透孔52aに解除ピン53が挿入される。透孔52aに解除ピン53が挿入することによって、ラチェットキー52と鋸歯状溝32aとの係合が解除されるので、キーガイド51は一気に後退することになる。
キーガイド51が後退すると、同時にスライドバー42によってスライド管41が引っ張られるので、押圧バネ44が圧縮されてスライド部材4も後退することになり、拘束アーム11,11は瞬時に閉じられる。拘束アーム11,11が閉じられてキーガイド51の後退が停止すると、さらに、押圧バネ64によって操作部60が手元側に押し出され、解除ピン53がラチェットキー52の透孔52aから引き出されて、ラチェットキー52と鋸歯状溝32aとの係合がロックされる。ラチェットキー52と鋸歯状溝32aとの係合がロックされると、スライド部材4は先端方向にスライドすることはない。
上記の通り、身体拘束具1は、固定部材12を暴漢者等に押し当てることがなく、拘束アーム11,11の内側に入った瞬間にリリースプレート66を押圧するだけで一気に閉じることができる。拘束アーム11,11が閉じるときは、内側方向にのみ回転するガイドローラ20と相まって、暴漢者等を拘束アーム11,11内に呼び込むことができる。
拘束アーム11,11が閉じた状態でロックされると、操作部60を押し込まない限り解除されることはないし、握り部63は拘束アーム11,11から最も離れた操作杆の後端側に設けられているから、暴漢者等が握り部63を押し込んでロックを解除することはできない。
尚、拘束アーム11,11は、閉じた後にも固定部材12を押し付けると、さらにスライド部材4及びキーガイド51を手元側にスライドさせて、拘束アーム11,11の内側の隙間を小さくすることができ確実に拘束することができる。
また、拘束アーム11,11は、上記実施形態では屈曲部の形成によって交差して閉じる構成としたが、交差させることなく単に突合せて当接させてもよいし、近接させる構成としてもよい。また、拘束アーム11,11の形状は、挟み込んだとき内側に隙間を有する形状であればよく、図1に示すように全体を湾曲させた形状の他、略L字状に形成してもよく特に限定されるものではない。
次に、操作杆3を縮小させるには、固定用ピン33を押し込んで透孔34との係合を解除し、先端筒31を元筒32内に挿入すればよい。同時に、スライド部材4のスライドバー42は、スライド管41に挿入される。固定用ボタンピン33が元筒に穿設した透孔34aに嵌合すると、縮小状態が維持される。このとき、押圧バネ44の圧縮は解除されるので、押圧バネ44の付勢力によって拘束アーム11,11は開口している(図3参照)。
図6は、操作杆3の他の組み立て構造を示し、先端筒31に取り付けたソケット36と元筒32とを螺合することによって固定される。前記ソケット36の底部36aが先端筒31の外面に突設した係止片37に係止し、内面に刻設した雌ネジ36bが元筒32の外面に刻設した雄ネジ31bと螺合することによって固定される。元筒32からソケット36を外すときは、雌ネジ36bと雄ネジ31bとの螺合を緩めて、ソケット36を先端筒31の先端方向に移動させればよい。
次に、図7及び図8に基づいてこの発明の第2実施形態の身体拘束具1Aについて説明する。この第2実施形態における操作杆3Aは、先端筒と元筒とは一体に形成されており伸縮することがないとともに、先端筒内の押圧バネを省略している点で第1実施形態と異なる。従って、異なる構成のみを説明し、同一の構成については同一符号を付してその説明は省略する。
拘束部2Aを構成する拘束アーム11A、11Aは、棒状体を湾曲させて形成されており、固定板15を介して固定部材12及び遥動板14に取り付けられている。拘束アーム11A、11Aの先端部には、内側方向にのみ回転するガイドローラ20Aが取り付けられている。前記ガイドローラ20Aは軽量化のために透孔21が穿設されている。
この実施形態では、拘束アーム11A,11Aを押し広げるために先端筒内に設けた押圧バネは省略されているが、開口状態はボタンピン65が元筒32の透孔32bに嵌入することによって維持されている。この実施形態のように、拘束アーム11A,11Aを棒状体で形成した場合には、多少可撓性を持たせることができる。可撓性を有することによって、暴漢者等の動きに応じて変形することが可能であるから、暴漢者等を痛めることなく拘束することができる。
第2実施形態の身体拘束具1Aの使用方法は、スライド部材を一体に形成し伸縮しない構造とした以外は、第1実施形態の場合と同様であるから、その説明は省略する。
上記いずれに実施形態においても、スライド部材4が後退するとそのままロック機構5によって拘束アームの閉じた状態が維持されることになるので、確実に拘束することができる。また、手足等を激しく動かせば動かすほど固定部材12を押し込むことになるので、拘束アームは一層閉じられることになる。足首を拘束した場合には、足の自由を奪われた暴漢者等は立っていることが困難になるから、操作杆3を操作して倒すことができ、容易に取り押さえることができる。
以上詳述したように、この発明に係る開閉式身体拘束具によれば、暴漢者等に押し付けることなくリリースプレートを押すだけで拘束アームを閉じることができるから、瞬時に、しかも確実に拘束することができる。また、片手で操作して警棒のように攻撃防御にも使用することができから、身を守るにも有効である。また、拘束アームは、操作杆の後端に突出している握り部を押し込むだけで、閉じた拘束アームを簡単に短時間で開口することができるから、拘束に失敗した場合でも迅速に対応することができる。
1、1A:身体拘束具1
2、2A:拘束部
3、3A:操作杆
4:スライド部材
5:ロック機構
6:ストッパー機構
11:拘束アーム
12:固定部材
13:支持部材
14:遥動板
15:固定板
20:ガイドローラ
31:先端筒
32:元筒
32a:鋸歯状溝
33:固定用ボタン
41:スライド管
42:スライドバー
43:係止板
44:押圧バネ
51:キーガイド
52:ラチェットキー
53:解除ピン
54:取り付け穴
55:バネ
56:ピン穴
57:ピンホルダー
60:操作部
61:固定輪
62:スライド部
63:握り部
64:押圧バネ
65:ボタンピン
66:リリースプレート
67:押圧バネ
68:取り付け穴

Claims (5)

  1. 操作杆の一端に拘束部を設けるとともに、拘束部を開閉するスライド部材とロック機構とストッパー機構とを設けてなり、
    前記拘束部は、内側に湾曲面を形成した一対の拘束アームを備え、前記拘束アームの内側端部を前記操作杆内にスライド自在に挿通されたスライド部材の先端部に固定部材を介して回動自在に軸着するとともに、操作杆先端に固着されており、スライド部材をスライド自在に挿通する支持部材と前記拘束アームとの間に、遥動板を回動自在に軸着することによって前記拘束アームを開閉自在に形成してなり、
    前記ロック機構は、操作杆内をスライドするキーガイドと、前記キーガイドに出没自在に埋設されたラチェットキーと、キーガイドの軸芯に設けたピン穴から前記ラチェットキーの中心に穿設した透孔に出入する解除ピンと、操作杆の内面に形成され前記ラチェットキーの先端と係合する鋸歯状溝とを有し、前記解除ピンは操作杆の後端部に進退可能に設けた操作部に固着するとともに、キーガイドと操作杆との間にバネを装着してなり、
    前記ストッパー機構は、前記キーガイドに設けられたボタンピンと、操作杆に穿設した前記ボタンピンが嵌入する透孔と、前記ボタンピンを押し下げるリリースプレートとからなり、
    スライド部材を操作杆内に突設した元筒バネ受けに挿通して後端部を前記キーガイドに固定し、元筒バネ受けとキーガイドとの間にバネを装着してなることを特徴とする開閉式身体拘束具。
  2. 操作杆を先端筒と先端筒を挿入する元筒によって形成し、スライド部材をスライド管と前記スライド管に挿入されるスライドバーによって形成し、操作杆とスライド部材とを伸縮自在としたことを特徴とする請求項1に記載の開閉式身体拘束具。
  3. 操作杆は、先端筒と前記先端筒を挿入する元筒とからなり、先端筒の後端部に固定用ボタンピンを設け、元筒の先端部と後端部にそれぞれ伸縮時に前記固定用ボタンピンが嵌合する透孔を穿設してなり、スライド部材は、スライド管と前記スライド管にスライド自在に挿入されるスライドバーからなり、伸長時にはスライドバーの先端部の係止片がスライド管の底部に設けた係止板に係止するように形成してなり、スライド管の外周側には先端筒内面に突設したバネ受けに係止され、スライド管を先端方向に付勢する押圧バネを装着したことを特徴とする請求項1に記載の開閉式身体拘束具。
  4. 拘束アームの先端部に内側にのみ回転し外側には回転しない逆止め付ローラを設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の開閉式身体拘束具。
  5. ロック機構におけるラチェットキーの先端部と鋸歯状溝は、垂直面と傾斜面からなり、傾斜面は手元側内方に向かって傾斜していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の開閉式身体拘束具。
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