JP5545021B2 - 温度分布検出装置、人体検出装置及び乗物用シート - Google Patents
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Description
例えば自動車では、助手席の乗員の有無を検出し、助手席に乗員が居る場合、助手席の乗員にシートベルトの着用を促す出力が行われるものがある。
また特許文献1に記載されている従来技術では、導電性繊維の周囲を非導電性材料で被覆した縦糸と横糸を含む織物にてセンサ本体を構成し、縦糸と横糸の交差部の静電容量の変化(間隔の変化)を検出可能であり、分解能良く荷重分布(圧力分布)を測定できるシート状センサ装置が開示されている。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、荷重(圧力)とは異なる物理量によって人体の有無を検出することが可能であり、且つよりシンプルな構成にて、より高い検出性能を得ることができる温度分布検出装置、及び当該温度分布検出装置を備えた人体検出装置、及び当該人体検出装置を備えた乗物用シートを提供することを課題とする。
まず、本発明の第1の発明は、縦糸と横糸を織り込むことが可能な基材に対して、熱電対を構成することが可能な異なる2種類の金属糸である第1金属糸と第2金属糸がそれぞれ複数本用いられ、複数本の前記第1金属糸のそれぞれが前記縦糸として第1所定間隔で前記基材に織り込まれ、複数本の前記第2金属糸のそれぞれが前記横糸として第2所定間隔で前記基材に織り込まれている熱電対モジュールと、複数本の前記第1金属糸である縦糸の中から指定された1本を選択可能な縦糸選択手段と、複数本の前記第2金属糸である横糸の中から指定された1本を選択可能な横糸選択手段と、温度検出手段と、を備え、
それぞれの前記第1金属糸とそれぞれの前記第2金属糸との交点となるそれぞれの格子点は、当該格子点を形成する前記第1金属糸と前記第2金属糸とが電気的に接することで、前記熱電対モジュールにおけるそれぞれの熱電対として構成されており、前記温度検出手段は、前記縦糸選択手段を用いて1本の前記第1金属糸を選択するとともに前記横糸選択手段を用いて1本の前記第2金属糸を選択することで、選択した前記第1金属糸と選択した前記第2金属糸との接点として特定した格子点である前記熱電対モジュールにおける1つの熱電対を特定し、当該特定した格子点である熱電対の位置の温度を検出する、温度分布検出装置である。
そして温度の測定を所望する位置の格子点に対応する第1金属糸と第2金属糸とを選定することで、所望する位置の格子点の温度を容易に測定することができる。
また第1金属糸の間隔と本数、及び第2金属糸の間隔と本数を変更することで、容易に分布範囲の分解能を向上させることができる。
また、第1金属糸の材質と第2金属糸の材質を適切に選定することで、容易に検出温度の分解能を向上させることができる。
なお、本発明の温度分布検出装置Sは、種々の用途に適用することが可能であるが、本実施の形態の説明では、自動車に備えられた乗物用シート10に適用して当該乗物用シート10への乗員の有無を推定する例を説明する。
図1に示すように、乗物用シート10は、自動車のフロア面に固定されて、乗員が腰を下ろすシートクッション部40、乗員が背中を凭せ掛けるシートバック部30、乗員が頭を凭せ掛けるヘッドレスト部20等を有している。
本発明の温度分布検出装置Sは、所定領域内(熱電対モジュール50上)において任意の個所の温度を検出することが可能であるので、乗員を適切に検出するために、シートクッション部40における座面に温度分布検出装置Sの熱電対モジュール50を配置した。なお、乗員を検知するためには、座面、背面(シートバック部30における乗員が触れる部分)の少なくとも一方に熱電対モジュール50を配置すればよい(この場合、座面、背面が人体検出所望個所に相当する)。
次に図2を用いて温度分布検出装置Sの全体構成について説明する。
本発明の温度分布検出装置Sは、熱電対モジュール50、縦糸選択手段70、横糸選択手段60、温度検出手段80等にて構成されている。なお、図2において出力装置90は、乗員有りと推定した際のシートベルトの着用を促すランプ等である。
第1金属糸と第2金属糸は、熱電対を構成することが可能な異なる2種類の金属糸であり、例えばクロメル、アルメル、コンスタンタン等、一般的な熱電対に用いる金属を利用することができる。
各縦糸と各横糸との交点である格子点T(m、n)のそれぞれは、第1金属糸と第2金属糸との交点(接点)であり、熱電対として構成される。すなわち、m行の横糸と、n列の縦糸にて、m×n個の各格子点T(m、n)が熱電対として構成された熱電対モジュールを形成することができる。
横糸選択手段60は、スイッチSa〜Shを制御して、第2金属糸である複数本の横糸a〜hの中から指定された1本の横糸を選択して温度検出手段80に接続する。
なお、縦糸(または横糸)からスイッチを介して温度検出手段80までの経路には、別金属による熱起電力の発生を抑制するために、使用する金属と同じ金属のスイッチ及び延長線、または使用する金属とほぼ同じ熱起電力特性を持つ補償導線やスイッチ等を利用することが好ましい。
信号処理回路81には、縦糸選択手段70にて選択された1本の縦糸(第1金属糸)と、横糸選択手段60にて選択された1本の横糸(第2金属糸)が電気的に接続され、熱電対用の既存の信号処理回路を利用することができる。
制御手段82は、縦糸選択手段70及び横糸選択手段60に対して、接続する縦糸、及び接続する横糸を指定する信号を出力し、信号処理回路81からの信号に基づいて、温度を測定する。
例えば図2において格子点T(c、3)の位置の温度を測定する場合、制御手段82は、縦糸選択手段70に対してスイッチS3のみを短絡させる信号を出力し、横糸選択手段60に対してスイッチScのみを短絡させる信号を出力する。そして制御手段82は、信号処理回路81から入力された信号に基づいて温度を算出し、格子点T(c、3)の温度を測定することができる。
次に図3を用いて制御手段82にて格子点T(m、n)の温度を測定し、乗物用シート10の乗員の有無を推定する処理手順の例について説明する。
例えば一定時間毎に制御手段82は、図3に示す処理を開始する。
ステップS20では、制御手段82は、信号処理回路81からの信号に基づいて、測定ポイントT(m、n)の温度を算出し、T(m、n)に対応させた記憶領域Temp(m、n)に、算出した温度データを記憶し、ステップS30に進む。
ステップS30では、温度を測定するべき測定ポイントを全て測定したか否かを判定する。なお、T(m、n)の全格子点を測定する必要はなく、測定するべきT(m、n)は予め設定されており、この設定された測定ポイントを全て測定したか否かを判定する。測定するべき測定ポイントを全て測定した場合(Yes)はステップS40に進み、まだ測定するべきポイントが残っている場合(No)はステップS10に戻り、次の測定ポイントの温度を測定し、対応する記憶領域Temp(m、n)に温度データを記憶する。
ステップS50では、乗員有りと推定した場合(Yes)はステップS60Aに進み、乗員無しと推定した場合(No)はステップS60Bに進む。
ステップS60Aに進んだ場合、出力装置90に対して乗員有りに対応する出力信号を出力する。またステップS60Bに進んだ場合は出力装置90に対して乗員無しに対応する出力信号を出力する。例えば乗員有りの場合は出力装置90にてシートベルトの着用を促すランプ等が点灯され、乗員無しの場合は当該ランプが消灯される。
また、荷重(圧力)とは異なる物理量である温度を検出することで、シートの緩衝材の弾性変形にかかわらず、適切に乗員の有無を検出することができる。
また、温度分布の状態(分布の範囲や分布の位置等)から、乗員の体格や姿勢を推定することも可能であり、シートポジションの最適化等に利用することもできる。
また第1金属糸の間隔と本数、及び第2金属糸の間隔と本数を変更することで、容易に分布範囲の分解能(測定ポイントの数と間隔)を向上させることができる。
また、第1金属糸の材質と第2金属糸の材質を適切に選定することで、容易に検出温度の分解能(精度)を向上させることができる。
本実施の形態にて説明した温度分布検出装置は、乗物用シートの乗員の有無の判定に限定されず、種々の用途に利用することが可能である。
例えばカーペットの表面に熱電対モジュールを配置し、当該カーペット上の「どの領域に人が座っているか(または寝ているか)」や、病院のベッドの表面に熱電対モジュールを配置し、当該ベッド上に患者が居るか否か、等の人体検出装置として適用することが可能である。この場合、カーペット表面、ベッド表面が、人体が接触している状態と人体が接触していない状態とが存在する人体検出所望個所に相当する。
更に、人体に限定されず、熱電対モジュール上に発熱体を接触させ、時間とともに温度分布を測定する必要がある測定等(例えば発火の可能性がある物体の監視等)にも利用することが可能であり、種々の用途に利用することができる。
また、以上(≧)、以下(≦)、より大きい(>)、未満(<)等は、等号を含んでも含まなくてもよい。
また、本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
50 熱電対モジュール
60 横糸選択手段
70 縦糸選択手段
80 温度検出手段
81 信号処理回路
82 制御手段
90 出力手段
0〜7 縦糸(第1金属糸)
a〜h 横糸(第2金属糸)
S 温度分布検出装置
S0〜S7、Sa〜Sh スイッチ
T(m、n) 格子点
Claims (3)
- 縦糸と横糸を織り込むことが可能な基材に対して、熱電対を構成することが可能な異なる2種類の金属糸である第1金属糸と第2金属糸がそれぞれ複数本用いられ、複数本の前記第1金属糸のそれぞれが前記縦糸として第1所定間隔で前記基材に織り込まれ、複数本の前記第2金属糸のそれぞれが前記横糸として第2所定間隔で前記基材に織り込まれている熱電対モジュールと、
複数本の前記第1金属糸である縦糸の中から指定された1本を選択可能な縦糸選択手段と、
複数本の前記第2金属糸である横糸の中から指定された1本を選択可能な横糸選択手段と、
温度検出手段と、を備え、
それぞれの前記第1金属糸とそれぞれの前記第2金属糸との交点となるそれぞれの格子点は、当該格子点を形成する前記第1金属糸と前記第2金属糸とが電気的に接することで、前記熱電対モジュールにおけるそれぞれの熱電対として構成されており、
前記温度検出手段は、前記縦糸選択手段を用いて1本の前記第1金属糸を選択するとともに前記横糸選択手段を用いて1本の前記第2金属糸を選択することで、選択した前記第1金属糸と選択した前記第2金属糸との接点として特定した格子点である前記熱電対モジュールにおける1つの熱電対を特定し、当該特定した格子点である熱電対の位置の温度を検出する、
温度分布検出装置。 - 請求項1に記載の温度分布検出装置を備えた人体検出装置であって、
前記熱電対モジュールが、人体が接触している状態と人体が接触していない状態とが存在する人体検出所望個所に取り付けられており、
前記温度検出手段にて前記熱電対モジュールにおける予め設定された位置の前記格子点の温度を検出し、検出した前記格子点の位置と温度に基づいて、前記人体検出所望個所に接触している人体の有無を推定する、
人体検出装置。 - 請求項2に記載の人体検出装置を備えた乗物用シートであって、
前記人体検出所望個所は、前記乗物用シートにおいて乗員が腰を下ろす座面と、当該乗員が背中を凭せ掛ける背面と、の少なくとも一方であり、
前記温度検出手段にて前記熱電対モジュールにおける予め設定された位置の前記格子点の温度を検出し、検出した前記格子点の位置と温度に基づいて、前記乗物用シートに着座している乗員の有無を推定する、
乗物用シート。
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