JP5543760B2 - 光源装置、顕微鏡システムおよびレーザ光の合波方法 - Google Patents

光源装置、顕微鏡システムおよびレーザ光の合波方法 Download PDF

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Description

本発明は、光源装置顕微鏡システムおよびレーザ光の合波方法に関するものである。
従来、レーザ光源と波長選択光学素子とをベース部材に固定したレーザ光源ユニットが知られている。このレーザ光源ユニットにおいては、波長選択光学素子として、選択波長よりも長波長側の波長を有するレーザ光を透過する波長特性を有するダイクロイックミラーが用いられている。
また、レーザ光源を接続可能な複数の光ファイバと、該光ファイバから射出されたレーザ光をそれぞれ反射する複数のバンドエッジフィルタとを配列してなる光ビーム生成装置が開示されている。この装置にいては、バンドエッジフィルタが反射する波長のレーザ光を射出可能なレーザ光源を対応する光ファイバに接続することで、複数波長のレーザ光を混合した光ビームを生成するようになっている。
特開2005−85885号公報 特表2007−535688号公報
しかしながら、特許文献1のレーザ光源ユニットは、選択波長よりも長波長側の波長を有するレーザ光を透過する波長特性を有するので、複数のレーザ光源ユニットを連結して使用する場合に、その配列順序が、ある程度制限されるという不都合がある。すなわち、各ダイクロイックミラーが、選択波長の光を反射し、選択波長よりも長波長側の波長帯域の光を透過する波長特性を有しているので、出力側から順に波長の短いレーザ光を発生するレーザ光源を配列する必要がある。
このため、複数のレーザ光源ユニットが連結された状態で、中間の新たな波長のレーザ光を追加する必要が生じた場合には、連結されている複数のレーザ光源ユニットを一旦切り離し、切り離されたレーザ光源ユニット間に新たなレーザ光源ユニットを挿入することが必要となる。レーザ光源ユニット間の光軸調整作業は極めて高い精度が要求される作業であるため、多大な時間と労力を要する。したがって、調節済の複数のレーザ光源ユニットを切り離して再調整する作業は、多大な時間と労力を浪費することとなるという問題がある。
また、特許文献2の光ビーム生成装置は、レーザ光源の発振波長帯域毎に接続する光ファイバが予め定められているので、特許文献1のような不都合は生じない。しかしながら、予めレーザ光源を接続する位置が指定されている特許文献2の方式では、使用しない波長帯域が存在する場合にも、その波長帯域のレーザ光源を接続するための光ファイバおよびフィルタを装置内部に配置しておかなければならず、装置が大型化するという不都合がある。また、使用しない波長帯域のレーザ光源のために用意されているフィルタを他の波長帯域のレーザ光が通過しなければならない場合があり、その場合にはレーザ光がフィルタを通過する際に損失するという不都合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、新たな波長のレーザ光を追加する際に、組み換え作業が不要であり、装置を小型化し、光量ロスの発生を防止することができる光源装置顕微鏡システムおよびレーザ光の合波方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、異なる波長のレーザ光を射出する複数の光源ユニットと、これらの光源ユニットを固定するベースと、レーザ光を標本に照射して標本を観察する顕微鏡にレーザ光を導光する光ファイバとを備え、各前記光源ユニットが、所定の波長のレーザ光を射出するレーザ光源と、該レーザ光源から発せられた波長のレーザ光のみを反射し、それ以外の波長の光を透過する波長選択素子と、前記レーザ光源が固定されるベースプレートとを備え、前記波長選択素子による前記レーザ光源からのレーザ光の反射方向に射出口を有し、前記波長選択素子を挟んで前記射出口とは反対側に他のレーザ光の入射口を有し、隣接する前記光源ユニットどうしが一方の射出口に他方の入射口を一致させた状態で前記ベースに固定され、前記複数の光源ユニットの並びの先頭に配置された前記光源ユニットの前記射出口に前記光ファイバが接続され、前記ベースに前記光源ユニットを固定する際に前記波長選択素子の光学調整が行われる光源装置を提供する。
本発明によれば、レーザ光源から発せられたレーザ光が、そのレーザ光の有する波長のみにおいて波長選択素子によって反射され射出口から射出され、他の波長の光は波長選択素子を透過して射出口からは射出されない。一方、入射口から入射された他のレーザ光は、波長選択素子を透過し、反射されたレーザ光と合波されて反対側に配置されている射出口から射出される。
この場合において、波長選択素子が、その波長選択素子を有する光源ユニットに備えられているレーザ光源から発せられた波長のレーザ光のみを反射するので、異なる波長のレーザ光を発生する他の光源ユニットを入射口側または射出口側のいずれに配置したとしても、両方の波長のレーザ光を後段の光源ユニットの射出口から射出させることができる。
すなわち、光源ユニットの発生するレーザ光の波長の如何に関わらず、その配列順序にが制限されないので、後から異なる波長のレーザ光を発生する光源ユニットを追加する場合にも、既に調整されている光源ユニットを組み換えることなく追加することができる。その結果、組み換え、調整作業に要する時間と労力を削減することができる。また、不必要な波長のレーザ光を発生する光源ユニットのためのスペースを予め設けておく必要がなく、必要な数の光源ユニットを接続するだけで済むので、光源装置の大きさを最小限に抑えることができる。
上記発明においては、前記複数の光源ユニットのそれぞれは、前記レーザ光源および前記波長選択素子が、筐体によって囲まれていてもよい。
このようにすることで、レーザ光源から射出されたレーザ光が筐体によって解放空間に照射されることが遮られ、射出口のみから射出することができる。
また、本発明は、異なる波長のレーザ光を射出する複数の上記光源ユニットと、これらの光源ユニットを固定するベースとを備え、隣接する光源ユニットが、一方の射出口に他方の入射口を一致させた状態で前記ベースに固定されている
本発明によれば、一方の光源ユニットにおいて、レーザ光源から発せられたレーザ光が、その光源ユニットに設けられている波長選択素子において反射されて射出口から射出されると、該射出口に一致させた状態に配置されている他方の光源ユニットの入射口に入射され、該他方の光源ユニットに設けられている波長選択素子を透過して射出口から射出される。一方、他方の光源ユニットにおいては、レーザ光源から発せられたレーザ光がその光源ユニットに設けられている波長選択素子において反射されるので、該波長選択素子を透過した一方の光源ユニットからのレーザ光と合波されて射出口から射出される。これにより、複数の波長のレーザ光を容易に合波することができる。
この際に、光源ユニットの配列順序に制限がなく、新たな波長のレーザ光を発生する光源ユニットを追加する場合にも、既に調整されている光源ユニットを組み換える必要がなく、組み換え、調整作業に要する時間と労力を削減することができる。また、不必要な波長のレーザ光を発生する光源ユニットのためのスペースを予め設けておく必要がなく、必要な数の光源ユニットを接続するだけで済むので、光源装置の大きさを最小限に抑えることができる。
上記発明においては、前記波長選択素子が平行平板状に形成され、隣接する光源ユニットの前記ベースに対する取付位置が、前記波長選択素子を透過する際のレーザ光のシフト量分だけずれていることが好ましい。
このようにすることで、波長選択素子を透過する際にレーザ光に発生するシフト量を補正して、複数のレーザ光を同一光軸上に精度よく合波することができる。
また、本発明は、上記光源装置と、該光源装置の端部に配置された光源ユニットの射出口から射出されるレーザ光を標本に照射して標本を観察する顕微鏡とを備える顕微鏡システムを提供する。
本発明によれば、新たな波長のレーザ光を追加する場合においても、複数の光源ユニットを組み換える必要がなく、組み換え、調整作業に要する時間と労力を削減することができる。また、不必要な波長のレーザ光を発生する光源ユニットのためのスペースを予め設けておく必要がなく、必要な数の光源ユニットを接続するだけで済むので、顕微鏡システムの大きさを最小限に抑えることができる。
上記発明においては、前記光源装置と前記顕微鏡とを接続する光ファイバを備えている。
光ファイバのコア径は非常に小さいので、該光ファイバのコアに複数の光束を入射させるための調節作業には時間と労力を要する。この発明によれば、後から追加したい波長のレーザ光を発生する光源ユニットは、既に調節されている光源ユニットを組み換えることなく設置することができ、調整作業に要する時間と労力を削減することができる。
本発明は、互いに異なる波長のレーザ光を発する複数のレーザ光源と、複数のレーザ光源のそれぞれに対応して備えられ、それぞれが対応するレーザ光の波長の光のみを反射し他の波長の光を透過する特性を有する複数の波長選択素子とを用いた、レーザ光の合波方法であって、前記複数のレーザ光のそれぞれを、前記それぞれに対応する波長選択素子により反射させ、1つの前記波長選択素子によって反射された1つのレーザ光が、他の波長選択素子を透過して当該他の波長選択素子によって反射された他のレーザ光と同じ光軸に沿って進むように、前記各波長選択素子を配置することで、前記波長の異なる複数のレーザ光を合波して出射させる光源装置に対して、前記複数のレーザ光とは異なる新たな波長のレーザ光を発する新たなレーザ光源を追加する場合に、前記新たな波長の光のみを反射し他の波長の光を透過する特性を有する波長選択素子を前記光源装置の既存の波長選択素子の並びの最後尾に配置し、前記新たな波長のレーザ光を前記新たに配置した波長選択素子により前記最後尾の波長選択素子へ向けて反射させて当該最後尾の波長選択素子を透過させることで、前記新たな波長のレーザ光を合波するレーザ光の合波方法を提供する。
本発明によれば、新たな波長のレーザ光を追加する際に、組み換え作業が不要であり、装置を小型化し、光量ロスの発生を防止することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る顕微鏡システムを説明する図である。 図1の顕微鏡システムに備えられる本実施形態に係る光源ユニットを説明する簡略化した内部構成図である。 図2の光源ユニットの正面図である。 図2の光源ユニットのノッチフィルタの波長特性を示す図である。 図2の光源ユニットの変形例を示す内部構成図である。
本発明の一実施形態に係る光源ユニット1a,1b,1c、光源装置2顕微鏡システム3およびレーザ光の合波方法について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る顕微鏡システム3は、図1に示されるように、本実施形態に係る光源装置2と、該光源装置2から発せられたレーザ光を標本に照射して標本を観察する顕微鏡4と、該顕微鏡4および光源装置2を接続し、光源装置2からのレーザ光を顕微鏡4に伝播させる光ファイバ5とを備えている。
図1に示す例では、光源装置2は、ベース6と、該ベース6に固定される複数(例えば、3個)の光源ユニット1a,1b,1cとを備えている。
ベース6には、各光源ユニット1a,1b,1cを固定するための雌ねじ7が形成された締結部8が複数(例えば、5個)設けられているとともに、顕微鏡4に接続される光ファイバ5の端部5aが固定されている。
各光源ユニット1a,1b,1cは、図2および図3に示されるように、ベースプレート9上に固定されたレーザ光源10a,10b,10cと、該レーザ光源10a,10b,10cから射出されたレーザ光の一部を反射するノッチフィルタ11a,11b,11cと、これらレーザ光源10a,10b,10cおよびノッチフィルタ11a,11b,11cを取り囲む筐体12とを備えている。
各光源ユニット1a,1b,1cのベースプレート9および筐体12の形状は同一である。ベースプレート9には、該ベースプレート9をベース6の締結部8に設けられた雌ねじ7に固定するボルト13を貫通させる貫通孔14が設けられている。各光源ユニット1a,1b,1cのベースプレート9に設けられた貫通孔14の位置は同一位置である。
各光源ユニット1a,1b,1cのレーザ光源10a,10b,10cは、それぞれ異なる単一波長のレーザ光を射出するようになっている。また、各光源ユニット1a,1b,1cのノッチフィルタ11a,11b,11cは、図4に示されるように、当該ノッチフィルタ11a,11b,11cが設けられている光源ユニット1a,1b,1cのレーザ光源10a,10b,10cから射出される波長のレーザ光のみ(例えば、15nmの波長範囲)を反射し、その他の波長の光については透過するようになっている。
筐体12には、ノッチフィルタ11a,11b,11cによって反射されたレーザ光の射出口15と、ノッチフィルタ11a,11b,11cを挟んで射出口15とは反対側に配置され他の光源ユニット1b,1cからのレーザ光の入射口16とが設けられている。図2に示す例では、ノッチフィルタ11a,11b,11cは平行平板状であり、レーザ光源10a,10b,10cから射出されるレーザ光の光軸に対して45°の角度をなして配置されている。これにより、レーザ光源10a,10b,10cから射出されたレーザ光は、90°偏向されて筐体12に設けられた射出口15から筐体12外部に射出されるようになっている。
入射口16から入射した隣接する他の光源ユニット1b,1cからのレーザ光はノッチフィルタ11aを透過して、ノッチフィルタ11aにおいて反射されたレーザ光と合波され、射出口15から射出されるようになっている。
ノッチフィルタ11a,11b,11cは、上述したように平行平板状であり、厚さ寸法を有するので、該ノッチフィルタ11a,11b,11cに対して45°の角度で入射したレーザ光は、ノッチフィルタ11a,11b,11cの表裏面における屈折によってその光軸がシフトされるようになっている。これを考慮して、本実施形態においては、入射口16が射出口15に対して、ノッチフィルタ11a,11b,11cにおけるシフト量δ分だけずれた位置に配置されている。なお、入射口16および射出口15が十分な大きさを有する場合には、これら入射口16および射出口15は中心位置を一致させて配置されていてもよい。
一方、ベース6に設けられた雌ねじ7は、図1に示されるように、ベースプレート9の貫通孔14を貫通したボルト13を締結するように、各光源ユニット1a,1b,1cに対応するものが、上述したノッチフィルタ11a,11b,11cによる光軸のシフト量δ分だけずれた位置に設けられている。
このように構成された本実施形態に係る光源ユニット1a,1b,1c、光源装置2および顕微鏡システム3の作用について以下に説明する。
射出口15を光ファイバ5の端面5aに一致させてベース6に固定されている第1の光源ユニット1aのレーザ光源10aから射出されたレーザ光は、その第1の光源ユニット1aに設けられているノッチフィルタ11aによって反射されることにより90°偏向されて、射出口15に指向される。そして、レーザ光は射出口15に一致させた状態でベース6に固定されている光ファイバ5の端面5aに入射され、光ファイバ5内を伝播して顕微鏡4に導かれる。
この第1の光源ユニット1aの入射口16に射出口15を一致させて隣接配置されている第2の光源ユニット1bのレーザ光源10bから射出されたレーザ光は、その第2の光源ユニット1bに設けられているノッチフィルタ11bによって反射されることにより90°偏向されて、射出口15に指向される。そして、射出口15に一致して配置されている第1の光源ユニット1aの入射口16から第1の光源ユニット1a内に入射し、該第1の光源ユニット1a内のノッチフィルタ11aを透過する。
これにより、第1の光源ユニット1aのレーザ光と第2の光源ユニット1bのレーザ光とが合波された状態で、射出口15に配置されている光ファイバ5の端面5aに入射され、光ファイバ5内を伝播して顕微鏡4に導かれる。
第2の光源ユニット1bのレーザ光がノッチフィルタ11aを透過する際には、ノッチフィルタ11aの厚さ寸法に依存するシフト量δだけレーザ光がシフトするが、そのシフト量δ分を考慮して光源ユニット1a,1b,1cが取り付けられているので、第1の光源ユニット1aのレーザ光と第2の光源ユニット1bのレーザ光は、光軸を精度よく一致させられた状態で光ファイバ5の端面5aに入射される。
さらに、第2の光源ユニット1bの入射口16に射出口15を一致させて隣接配置されている第3の光源ユニット1cのレーザ光源10cから射出されたレーザ光も、上記と同様にして、その第3の光源ユニット1cに設けられているノッチフィルタ11cによって反射されることにより90°偏向されて、射出口15に指向され、第2の光源ユニット1bのノッチフィルタ11bおよび第1の光源ユニット1a内のノッチフィルタ11aを順に透過して光ファイバ5の端面5aに導かれる。この場合においても、第3の光源ユニット1cは第2の光源ユニット1bに対してシフト量δ分を考慮して固定されているので、第1〜第3の光源ユニット1a,1b,1cの波長の異なる3本のレーザ光は、それらの光軸を相互に精度よく一致させられた状態で光ファイバ5の端面5aに入射される。
この場合において、本実施形態に係る光源ユニット1a,1b,1cおよび光源装置2によれば、各光源ユニット1a,1b,1cは自らの有するレーザ光源10a,10b,10cから発せられたレーザ光のみを反射し、他の波長帯域の光を透過するノッチフィルタ11a,11b,11cによって反射したレーザ光を射出する。したがって、各光源ユニット1a,1b,1cのレーザ光源10a,10b,10cから発せられるレーザ光の波長が異なっている限り、一の光源ユニット1a,1b,1cから射出されるレーザ光を、他の光源ユニット1a,1b,1cに遮られることなく、光ファイバ5の端面5aに入射させることができる。
すなわち、レーザ光の波長の大小に関わりなく、自由な順序で光源ユニット1a,1b,1cを配列することができる。例えば、第1の光源ユニット1aのレーザ光の波長と、第2の光源ユニット1bのレーザ光の波長との間の波長のレーザ光を発生する他の光源ユニットを新たに追加したい場合にも、第2の光源ユニット1bおよび第3の光源ユニット1cを取り外すことなく、第3の光源ユニット1cの入射口16に射出口15を一致させるように取り付けるだけで済む。
その結果、新たな波長のレーザ光を追加する際の組み換え作業が不要となり、作業に要する労力と時間を大幅に削減することができる。
また、本実施形態によれば、ノッチフィルタ11a,11b,11cを通過する際のレーザ光のシフト量δを考慮して光源ユニット1a,1b,1cを取り付けているので、全ての光学ユニット1a,1b,1cから射出されるレーザ光の光軸を精度よく一致させることができる。
光ファイバ5の端面5aに露出しているファイバコアの口径は極めて小さいものであるが、本実施形態に係る光源ユニット1a,1b,1c、光源装置2および顕微鏡システム3によれば、精度よく一致させた3本のレーザ光を損失なくファイバコアに入射させることができる。
また、本実施形態に係る顕微鏡システム3によれば、複数のレーザ光源10a,10b,10cから発せられた複数の波長のレーザ光を損失無く導いて標本に照射することができ、レーザ光量の低下を防止して、標本の鮮明な蛍光画像を得ることができるという利点がある。また、異なる波長のレーザ光により励起される試薬が開発された場合に、最小限の光学調整のみで新たな光源ユニット1a,1b,1cを簡易に追加することができる。したがって新規な試薬に迅速に対応することができる。
ここで、最小限の光学調整とは、異なる波長のレーザ光源を追加する際に、それがいかなる波長であっても、既存レーザ光源の並びの最後尾に後付けすればよい(既存レーザ光源の間に挿入するために既存レーザ光源を取り外して組み直す必要がない)ことから、既存レーザ光源に対応するノッチフィルタ11a,11b,11cの光学調整は一切不要で、追加するレーザ光源に対応するノッチフィルタのみを光学調整すればよいことを意味している。
また、本実施形態に係る光源ユニット1a,1b,1cは、入射口16および射出口15を除き、レーザ光源10a,10b,10cおよびノッチフィルタ11a,11b,11cが筐体12によって囲まれているので、レーザ光が筐体12の外部に漏れることを防止することができる。
なお、本実施形態においては、3個の光源ユニット1a,1b,1cを設置した場合について説明したが、2個以上の任意の数を設置してもよい。通常は、顕微鏡4によって使用される波長数が音響光学素子(AOTF等:図示略)のチャネル数や実使用場面等によって決定されるので、同時搭載可能な光源ユニット1a,1b,1cの最大数が設定され、必要最小限の装置サイズを決定することができる。
また、光ファイバ5によって、光源装置2からのレーザ光を顕微鏡4に導く顕微鏡システム3を例示したが、これに代えて、空中光路を経由して顕微鏡4に導く方式のものに適用してもよい。この場合においても、各光源ユニット1a,1b,1cからのレーザ光が精度よく光軸を一致させた状態で顕微鏡4に入射されるので、波長毎に光軸がシフトしたり角度が発生したりする不都合の発生を防止することができ、標本の同一位置に、同一角度で異なる波長のレーザ光を照射することができる。
また、本実施形態においては、光源ユニット1a,1b,1cのベース6への取付位置をシフト量δずつずらして調節することにより、各光源ユニット1a,1b,1cから射出されるレーザ光の光軸を一致させることとした。これに代えて、図5に示されるように、各光源ユニット1a,1b,1c内にノッチフィルタ11a,11b,11cと同一の厚さ寸法を有する平行平板ガラス17をノッチフィルタ11a,11b,11cとは逆方向に傾斜させて配置することにより、シフト量δを相殺して、入射口16と射出口15とを同一光軸上に配置することにしてもよい。
このようにすることで、ベース6にシフト量δ分をずらす工夫を施すことなく、光軸を精度よく一致させた複数波長のレーザ光を射出することができる。
また、本実施形態においては、光源ユニット1a,1b,1cを全て個別に筐体に覆うこととしたが、これに代えて、光源ユニット1a,1b,1cを個別に覆うことなく、組み合わせた状態の光源装置全体を筐体で覆うことにしてもよい。
1a,1b,1c 光源ユニット
2 光源装置
3 顕微鏡システム
4 顕微鏡
5 光ファイバ
6 ベース
10a,10b,10c レーザ光源
11a,11b,11c ノッチフィルタ(波長選択素子)
12 筐体
15 射出口
16 入射口
δ シフト量

Claims (5)

  1. 異なる波長のレーザ光を射出する複数の光源ユニットと、
    これらの光源ユニットを固定するベースと、
    レーザ光を標本に照射して標本を観察する顕微鏡にレーザ光を導光する光ファイバとを備え、
    各前記光源ユニットが、所定の波長のレーザ光を射出するレーザ光源と、
    該レーザ光源から発せられた波長のレーザ光のみを反射し、それ以外の波長の光を透過する波長選択素子と
    前記レーザ光源が固定されるベースプレートとを備え、
    前記波長選択素子による前記レーザ光源からのレーザ光の反射方向に射出口を有し、
    前記波長選択素子を挟んで前記射出口とは反対側に他のレーザ光の入射口を有し、
    隣接する前記光源ユニットどうしが一方の射出口に他方の入射口を一致させた状態で前記ベースに固定され、
    前記複数の光源ユニットの並びの先頭に配置された前記光源ユニットの前記射出口に前記光ファイバが接続され、
    前記ベースに前記光源ユニットを固定する際に前記波長選択素子の光学調整が行われる光源装置。
  2. 前記複数の光源ユニットのそれぞれは、前記レーザ光源および前記波長選択素子が、筐体によって囲まれている請求項1に記載の光源装置
  3. 前記波長選択素子が平行平板状に形成され、隣接する光源ユニットの前記ベースに対する取付位置が、前記波長選択素子を透過する際のレーザ光のシフト量分だけずれている請求項1に記載の光源装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の光源装置と、
    該光源装置の端部に配置された光源ユニットの射出口から射出されるレーザ光を標本に照射して標本を観察する顕微鏡とを備える顕微鏡システム。
  5. 互いに異なる波長のレーザ光を発する複数のレーザ光源と、複数のレーザ光源のそれぞれに対応して備えられ、それぞれが対応するレーザ光の波長の光のみを反射し他の波長の光を透過する特性を有する複数の波長選択素子とを用いた、レーザ光の合波方法であって、
    前記複数のレーザ光のそれぞれを、前記それぞれに対応する波長選択素子により反射させ、
    1つの前記波長選択素子によって反射された1つのレーザ光が、他の波長選択素子を透過して当該他の波長選択素子によって反射された他のレーザ光と同じ光軸に沿って進むように、前記各波長選択素子を配置することで、前記波長の異なる複数のレーザ光を合波して出射させる光源装置に対して、前記複数のレーザ光とは異なる新たな波長のレーザ光を発する新たなレーザ光源を追加する場合に、
    前記新たな波長の光のみを反射し他の波長の光を透過する特性を有する波長選択素子を前記光源装置の既存の波長選択素子の並びの最後尾に配置し、前記新たな波長のレーザ光を前記新たに配置した波長選択素子により前記最後尾の波長選択素子へ向けて反射させて当該最後尾の波長選択素子を透過させることで、前記新たな波長のレーザ光を合波するレーザ光の合波方法。
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