JP5543650B2 - 世界時時計 - Google Patents

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Description

本発明は、いわゆる世界時時計に関し、その文字盤により、異なるタイムゾーンの時刻を迅速に読み取ることができる。より詳細には、本発明は、様々なタイムゾーンに対応しかつ24時間の周期を画定する地名標識を有する第1の文字盤と、24時間の時間表示を有する第2の文字盤とを備えた時計に関し、第2の文字盤は、第1の文字盤と同心上で可動であり、時計のムーブメントによって24時間に1回転のペースで回転されるように構成されており、時刻表示は、局所的な時刻を表示するために、第1の文字盤の地名標識に対応するように配設されている。
上記の定義に対応する世界時時計は公知である。特に特許文献1には、中央に固定された12時間文字盤を備え、その上で時針、分針及び秒針が従来通りの様式で回転する世界時時計が記載されている。第1の24時間環状文字盤は、中央文字盤の周りで回転可能に設けられている。この環状文字盤は、ムーブメントによって、24時間毎に1回転の速さで腕時計の針と反対方向に駆動する。また、この環状文字盤は針と同期しており、これにより、針が12時位置で重なった瞬間に、12及び24時間表示が、腕時計の「12時」位置を通過する。タイムゾーンと対応する地名標識を有する第2の環状文字盤は、第1の環状文字盤の周りで回転可能に設けられている。第2の環状文字盤は、制御クラウンを用いて手動で変位されるように構成されており、この制御クラウンのステムは、第2の環状文字盤の周縁歯部と噛合する円錐形のピニオンで終端する。
所定の場所の時刻を見るために、この先行技術の腕時計のユーザは、制御クラウンを用いて、第2の環状文字盤を回転させ、ユーザがいる場所に対応する標識を腕時計の「12時」の位置へと動かさなければならない。こうして、2つの文字盤により、地球上の各タイムゾーンに対応する時刻を読みとることができる。つまりこの先行技術文献に説明されている通り、ニューヨークが午後8時の時、パリは午前1時、東京は午前10時、及びメキシコは午後6時である。
このタイプの世界時腕時計がもつ問題は、冬時間から夏時間、及びその逆の変更に関するものである。実際、年に2度のこのような変更のために、2つの場所の間の時刻の違いは常に一定ではない。対照的に、問題となる2つの場所において、時間の変更が同時には起こらない場合、季節による時間の変更は、時差の変動によって達成される。これは通常、特に、2つの場所の一方が北半球にあり、他方が南半球にある場合に当てはまる。更にこれは、当然のことであるが、一方の場所を有する国には日中節約時間(サマータイム)がなく、他方の場所を有する国にはこれがある場合には常に当てはまる。
上述の問題により、最もよく知られた世界時腕時計の表示は、特定の標準的な状況においてのみ正確であり、典型的でない特定のいくつかの状況では不正確である。
係属中の特許出願である特許文献2は、文字盤が有する特定の地名標識をユーザが選択的に変位させることにより、冬時間から夏時間への変更、又はその逆の変更中に、これらの地名標識に関連する局所的な時刻を1時間だけ変化させることができるように設けられた手動手段を備えた世界時時計について記載している。この古い解決法の欠点は、ユーザが、変位させる地名標識に関連する時間の変更日に遅れてはならないという点である。
スイス特許第270085号 国際公開第2012/123550号
本発明の1つの目的は、上述の先行技術の欠点を克服することである。本発明は、添付の請求項1による世界時時計を提供することにより、この目的を達成する。
本発明の時計は曜日カウンタを備えていること、及びこのカウンタが作動要素を回転させることがわかるだろう。実際、冬時間から夏時間への変更は、一般に決まった日付に行われるのではなく決まった曜日に行われる。より正確には、広く従われている慣習では、冬時間から夏時間への変更及び夏時間から冬時間への変更は、週末の土曜から日曜への深夜、即ち日曜の早朝に計画的に行われる。本発明による作動要素を曜日カウンタによって最大週1回駆動すると有利であることがわかるだろう。
本発明の他の特徴及び利点は、添付した図面を参照して、単なる非限定的な例としてのみ挙げる以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
図1は、本発明の実施例による世界時腕時計の、特に第1及び第2の文字盤を示す平面図である。 図2は、回転作動要素を見ることができるように腕時計からムーブメントを除いた図1の世界時腕時計の裏側から見た平面図である。 図3は、第1の文字盤を示すために、回転作動要素及びジャンパも除いて示す図2と同様の図である。 図4は、可動文字盤セクタの歯付きセクタ及びジャンパばねを示す、図3と同様の図である。 図5は、本発明の第1の実施形態の部分平面図であり、回転作動要素と、この要素をムーブメントによって断続的に駆動することができるようにする動力学的連鎖とをより詳細に示す。 図6Aは、本発明の第2の実施の形態による世界時腕時計の冬/夏切り替え機構を示す平面図である。 図6Bは、本発明の第2の実施の形態による世界時腕時計の冬/夏切り替え機構を示す断面図である。 図7は、本発明の第2の実施の形態による世界時腕時計の冬/夏切り替え機構の斜視図である。 図8は、本発明の第2の実施の形態による世界時腕時計の冬/夏切り替え機構の斜視図である。
図1は、本発明の特定の実施例に対応する世界時腕時計の文字盤を見た平面図である。図1には、腕時計の本発明に直接関係する要素のみを示す。腕時計ケース、針と協働するようになっている12時間の時間表示リングを有する文字盤部分、又は巻き上げ及び時刻設定ボタン等の他の要素は、簡略化のために削除されている。
図1は、それぞれ参照符号3〜7を有する同心ディスクの形態の2つの文字盤を示す。これら2つの文字盤のうち第1のもの(図1の参照符号3)は、その周囲に分散された複数の地名標識5を有する。これら地名標識は、地球の24のタイムゾーンに対応する。第2の文字盤7は第1の文字盤と同心である。第2の文字盤7は、第1の文字盤の地名標識と協働して局所的な時刻を表示するために設けられた24時間の時間表示リングを有する。文字盤7は、腕時計のムーブメントによって反時計回りに24時間に1回転の速度で回転するよう配設されている。同様に第2の文字盤7を時計回りに駆動することができることに留意されたい。しかしながら、この場合、第2の文字盤の時間表示リング上の時間の順序と、第1の文字盤上の地名標識の順序の両方を逆にする必要がある。
第1の文字盤3は、文字盤支持体(以下プレートという)9と、このプレートの側部に設けられた可動文字盤セクタ(11、12、13、14、15)とから構成されている。可動文字盤セクタは特定の地名標識5を有し、その他の地名標識5は文字盤のプレート9上に直接配置されることが図1から明らかである。また、プレート9は、これを貫通する特定の数の横長の開口部17を有し、この横長の開口部17は、文字盤と同心の円弧を画定することもわかる。以下により詳細に見るように、個々の可動セクタ11〜15は、第1の文字盤の残りの部分に対して1回転の1/24だけ角度的に変位することができるように、横長の開口部17のうちの1つの内側でそれぞれ摺動するように設けられている。
同一の可動文字盤セクタが有する地名標識5は、夏時間と冬時間との間のどちらの方向への時間変更も同じ日に起こる場所を示す。例えば、図1からは、参照符号12の文字盤セクタが、左から右へ、「アゾレス(ACORES)」、「ロンドン(LONDRES)」、「ジュネーブ(GENEVE)」及び「ヘルシンキ(HELINSKI)」の地名標識を有することがわかる。時間変更がこれらの4つの場所で同じ日に起こることがはっきりとわかる。実際、地球上のこの地域においては、今後更なる通知があるまで、3月の最後の日曜日に夏時間に変更し、10月の最後の日曜日に冬時間に戻すことが決まっている。また、図1からは、参照符号11の文字盤セクタが、左から右へ、「アンカレッジ(ANCHORAGE)」、「ロサンゼルス(L.A.)」、「カルガリー(CALGARY)」、「シカゴ(CHICAGO)」、「ニューヨーク(N.Y.)」、及び「ハリファックス(HALIFAX)」という地名標識を表していることがわかる。これら6つの都市は全て米国又はカナダに位置しているが、これらの地域では現在、3月の第2日曜日に夏時間に変更し、その一方で、11月の第1日曜日に冬時間に戻している。
図1に示す実施例によると、3つの他の文字盤セクタ(参照符号13、14、15)はそれぞれ、単一の地名標識を有する。これら3つの地名標識は、それぞれ南半球にある場所に対応しており、よく知られているように、南半球では季節は北半球に対して逆転している。例えば、シドニー(SYDNEY: 文字盤セクタ13)及びオーストラリアの南部では、10月の第1日曜日に夏時間に変更し、次の年の4月の第1日曜日に冬時間に戻す。オークランド(AUCKLAND: 文字盤セクタ14)及びニュージーランドのその他の場所では、9月の最後の日曜日に夏時間に変更し、次の年の4月の第1日曜日に冬時間に戻す。最後に、リオデジャネイロ(RIO: 文字盤15)では、10月の第3日曜日に夏時間に変更し、次の年の2月の第3日曜日又は第4日曜日に冬時間に戻す。
図1に示す実施例では、第1の環状文字盤3が、左から右へ、地名標識「アビジャン(ABIDJAN)」、「トリポリ(TRIPOLI)」、「プレトリア(PRETORIA)」、「ジブチ(DJIBOUTI)」、「モスクワ(MOSCOU)」、「カラチ(KARACHI)」、「ダッカ(DACCA)」、「バンコク(BANGKOK)」、「香港(HONGKONG)」、「東京(TOKYO)」、「ブリスベン(BRISBANE)」、「ヌーメア(NOUMEA)」、「ミッドウェー(MIDWAY)」、「サモア(SAMOA)」、「ハワイ(HAWAI)」、「ガンビア諸島(ILES GAMBIER)」、「ヘンダーソン諸島(ILES HENDERSON)」、「クリアカン(CULIACAN)」、「ガラパゴス(GALAPAGOS)」、「リマ(LIMA)」、「カラカス(CARACAS)」、及び「ブエノスアイレス(BUENOS AIRES)」を表していることがわかる。上記の地名標識は、日中節約時間(サマータイム)が存在していない場所に対応している。これらの場所では季節による時間変更がないため、対応する地名標識が可動文字盤セクタ上にある必要がなく、従って、第1の文字盤のプレート9に直接表示しておくことができる。
図2及び3に示すように、第1の文字盤3は、ケースの胴の外側から起動することができる手動制御要素を用いて手動で回転させることができる。本実施例では、この制御要素はボタン53の形態で構成されており、このボタン53のステムは、第1の文字盤の周縁歯部57と噛合するピニオン55を有する。このような配置により、腕時計の装着者が、第1の文字盤3、及びそれに伴って第1の文字盤3が有する地名標識5を、ボタン53を起動させることにより回転させることができることがわかるであろう。
図3は、第1の文字盤3のプレート9の平面図を見せるために裏蓋及びムーブメントを除いた腕時計を裏側から見た図である。前述したように、プレート9はこれを貫通する特定の数の横長の開口部17を有し、これら開口部17は、文字盤と同心の円弧を画定している。図示した実施例では、これら弧は全てが同一の円上に位置しているわけではない。これらのうち4つは第1の円上に位置し、第5の弧は、より大きな直径の円上に位置している。また、図3からは、プレート9はその下面に5つの小型星形車(それぞれ参照符号19、20、21、22、23)も有することが分かる。各星形車は、小型歯付きホイールと一体の四角星形部品によって形成されている。5つの星形車は、プレート9の下側に回転可能に設けられている。更に、本実施例において、個々の星形車をそれぞれ腕時計の軸から離間させる距離を全て異ならせている。
上述のように、可動文字盤セクタ11、12、13、14、15は、開口部17内へと摺動するように配設されている。このために、可動文字盤セクタは脚を有し、脚の端部が第1の文字盤のプレート9の下に現れるように、この脚を横長の開口部に挿入している。各脚の端部は更に、歯付きセクタの形態の足部を有する。図4は図3と同様の図であり、歯付きセクタ(それぞれ参照符号11A、12A、13A、14A、15A)がそれぞれ小型星形車と噛合している様子を示す。よって、小型星形車のうちの1つの各回転は、対応する文字盤セクタを横長の開口部の内側で摺動させることがわかるであろう。最後に、図4は、可動文字盤セクタを冬時間に対応する位置又は夏時間に対応する位置に選択的に保持するために設けられた5つのジャンパばね49を示す。
本発明による時計はまた、回転作動要素25を備え、この回転作動要素25は、可動文字盤セクタ11〜15を冬位置から夏位置へ、又はその逆に切り替えるために設けられている。図2に示す実施例では、回転作動要素はプログラミングディスク25によって形成されている。このプログラミングディスクは、第1の文字盤3の支持体9の下側(図3参照)において第1の文字盤3と同軸上で回転するように設置されている。プログラミングディスク25は、冬/夏切り替え機構部分を形成し、また以下に詳細に説明するように、ムーブメントによって断続的に駆動されるように配設されている。このプログラミングディスク25の機能は、個々の可動文字盤セクタ11、12、13、14、15がそれぞれ作動する瞬間を決定することである。図2による腕時計の裏側からの図では、プログラミングディスクは第1の文字盤のプレート9でほぼ完全に隠れているが、周縁歯部57のみが視認可能である。更に、歯付きセクタ11A、12A、13A、14A、15A並びに小型星形車19、20、21、22、23は、プログラミングディスク25と第1の文字盤3との間に格納されている。しかしながら、プログラミングディスクは、参照符号19H、19E、20H、20E、21E、21H、22E、22H、23E、23Hで表された10個のピンを備えている。これらのピンは、プログラミングディスク25のプレート9と対面しているため、図2では実際に見ることができない面上に配設されていることに留意されたい。しかしながら、本実施例では、ピンをプログラミングディスクの孔に打ち込んでいる。図2ではピンを打ち込む孔を示している。
図2からわかるように、図示した実施例では、腕時計の中心軸から10個のピンを離間させる距離は全て異なっている。更に、これらの距離は、ピン19H、19E、20H、20E、21E、21H、22E、22H、23E、23Hの順番に長くなっている。腕時計のムーブメントが起動してプログラミングディスク25を回転させると、このディスクが有するピンはそれぞれ、円形の軌道に沿って変位し、この軌道の半径は、腕時計の針の軸からこのピンを離間させる距離に等しい。腕時計の軸から5つの星形車を離間させる距離も同様に全て異なることは既に説明した。実際、各星形車は、その星形部品が2つの特定のピンの軌道を遮断するように配設されている。即ち、星形車19は、ピン19H、19Eの円形軌道を遮断するように配設されており、星形車20は、ピン20H、20Eの円形軌道を遮断するように配設され、これ以降の星形車の配設も同様である。
ピン19H(図2)は、星形車19の軸よりも、腕時計の針の軸の近くに位置している(図3及び4)。従って、ピン19Hが回転して星形車19に出会うと、ピン19Hは星形車19を、プログラミングディスクの回転方向とは反対の方向に、1/4回転だけ回転させることがわかるであろう。反対に、ピン19E(図2)は、星形車19よりも、腕時計の針の軸から遠くに位置している。よって、ピン19Eが星形車19に出会うと、ピン19Eは星形車19を、プログラミングディスクと同じ方向に回転させる。更に、図4からもわかるように、歯付きセクタ11Aの歯は内向き歯である(即ち、針の軸の方向を向いている)。このような条件下においては、星形車19が歯付きセクタ11Aを駆動すると、歯付きセクタ11Aは星形車と同じ方向に回転することがわかるであろう。このような条件下においては、ピン19Eが星型車19の星形部分に出会い、その結果星形車19が腕時計の針の方向へ1/4回転すると、この回転により、可動文字盤セクタ11もまた腕時計の針の方向に摺動する。これは、ピン19Eが可動文字盤セクタ11を夏時間へ移動させることを意味する。ピン19Hに関してはこれと逆のことが起こる。実際、既に見てきたように、ピン19Hは星形車19を逆方向に回転する。よって、ピン19Hは、星形車に出会うと、可動文字盤セクタ11を冬時間に戻すように配設されていることがわかるであろう。
再び図2及び3を参照すると、ピンは、ピンのうちの1つが星形車に出会うことが、それぞれプログラミングディスク25の異なる角度位置に対応するように、プログラミングディスク25上に配置されることがわかる。更に、ピンの位置と星形車の位置との間の関係は、プログラミングディスク25が腕時計の針の方向に回転する際に、ピンが、23H、19E、20E、21H、22H、22E、21E、23E、20H及び最後に19Hという順番で動作するように構成されている。以下に見るように、本明細書の説明に関係する冬/夏切り替え機構により、これらの変更の正確な日付が年によって異なっていても、これらの変更が毎年同じ週に行われるならば、冬時間と夏時間の間の双方向の変更を正確に制御することができる。しかしながら、仮に政治的な決定によって時間変更の順序が変更された場合でも、腕時計を新たな状況に適合させるには、プログラミングディスク25を交換するだけで十分であることに留意されたい。
図5は、本発明の第1の実施の形態の裏側からの部分平面図であり、冬/夏切り替え機構を概略的に示し、時計のムーブメントが回転作動要素を断続的に駆動することができるよう配設される動力学的連鎖をより詳細に示す。図示した実施例では、時計は上述の世界時腕時計であってよい。よって、図5に示す回転作動要素は、図2〜4に関して説明したプログラミングディスク25と同様の歯付きディスク125である。しかしながら、歯付きディスクの形態とする代わりに、本発明の回転作動要素は同等に、例えば内向き歯を有するリングの形態、又は例えばピンに嵌合する回転円筒とすることさえできる。
更に図5を参照すると、歯付きディスク125の下側にこれと同心に配置されたホイール127が示されている。ホイール127は、フィンガ131を有するホイール129と噛合している。図5はまた、ジャンパばね139によって位置決めされる七つの歯をもつ星形部品133を示す。この星形部品133は、ホイール129と、歯付きディスク125の歯部との両方に対面するよう配設されている。この星形部品133自体は、歯付きディスク125の歯137と協働するよう配設されたフィンガ135を有する。上述したように、本実施例では、歯付きディスク125はピンと嵌合するプログラミングディスクである。これはプログラミングディスク25と同一であり、腕時計の針の軸(図5には図示せず)の周りで回転するよう設置されている。文字盤の支持体9の下に設置されるジャンパばねは、プログラミングディスクを文字盤3に対して所定の位置に保持されるように設けられる。このジャンパばねは、図4に示したジャンパばね51であってよい。
ホイール127は、ムーブメントの筒車である。これは従来、12時間に1回転する。ホイール129、即ち七つの歯をもつ星形部品の駆動ホイールは、筒車127の2倍の数の歯を有し、これにより、ホイール129は24時間に1回転する。ホイール129はフィンガ131を介して星形部品133に対して作用する。フィンガ131は、日中に1回又は夜間に1回、星形部品133を作動させ、ジャンパばね139を持ち上げて、この星形部品133を歯1つ分だけ前進させる。よって、星形部品133は1週間に1回転する。このようにして、七つの歯をもつ星形部品133は曜日カウンタを構成する。星形部品133は、これが有するフィンガ135により、プログラミングディスク125に対して作用することができる。つまり、曜日カウンタ133が土曜日から日曜日に遷移する際、フィンガ135はディスク125を作動させ、ジャンパばね51(図4)を持ち上げて、プログラミングディスクを歯137の1つ分だけ前進させる。ジャンパばね51は、ディスク125が第1の文字盤3を同期させることなく回転することができるように、強過ぎてはならないことに留意されたい。以上より、プログラミングディスク125はジャンパばねによって前進すること、及び、この前進中にピンが小型星形車のうちの1つに出会う度に、可動文字盤セクタ11〜15のうちの1つが1回転の1/24だけ変位して、冬時間から夏時間に、又はその逆に移動することがわかるであろう。
既に説明したように、10個のピン(そのうち、参照番号120H、120E、121E、121H、122E、122H、123E、123Hを有する8個を図5で見ることができる)が、ピンのうちの1つが星形車に出会うことがそれぞれ、プログラミングディスクの異なる角度位置に対応するように、プログラミングディスク125上に配設される。本実施例ではピンが10個しかないため、また1年間にわたって、プログラミングディスクが1年間の週の数と同じ数の角度位置を連続的にとるため、プログラミングディスク125の変位の大半は第1の可動地名標識に影響しない。図6A、6B、7、8は、本発明の第2の実施の形態による世界時腕時計の図である。この第2の実施形態によると、プログラミングディスクは、第1の地名標識のうちの1つを切り替えなければならない週の間のみ作動する。
ここで図6A、6B、7、8を参照すると、この第2の実施の形態による冬/夏切り替え機構を形成する要素の多くは、第1の実施の形態の切り替え機構の要素と同一であることがわかる。図6A、6B、7、8中にある図5と同じ配置の要素には、図5の参照符号に100を加えた参照符号を付してある。まず、ムーブメントの筒車は参照符号227を有する。七つの歯をもつ星形部品233の駆動ホイールは参照符号229を有し、これは24時間に1回回転する。ホイール229はフィンガ231を介して、星形部品233に対して作用する。フィンガ231は、1日1回、星形部品233を作動させ、この星形部品を歯1つ分だけ前進させる。よって、星形部品233は、1週間に1回転し、また星形部品233自体はフィンガ235により、プログラミングディスク225と一体かつ同心の十の歯をもつ星形部品241に対して作用する。この第2の実施の形態では、星形部品233は、フィンガ235が星形部品241を作動させることができる係合位置と、フィンガ235が星形部品241の歯の軌道を遮断することがない分離位置との間で、垂直方向に可動である。
係合位置と分離位置との間で星形部品233を切り替えるために、連結機構を設ける。この機構は、複数のノッチ245を有するリングの形態のカム243を備えている。このカム243は、1年に1回転するようにムーブメントによって駆動され、ノッチ245がとる位置は、1年のうちの、第1の可動地名標識のうちの少なくとも1つの位置を変更しなければならない週に対応する。連結機構はまた、カム従動子247を備え、このカム従動子247はカム243に対して弾性復元する。カム従動子247は、星形部品233に対面するよう配設された斜面を有する(特に図6Bにおいて見ることができる)。カム従動子247がノッチ245のうちの1つに係合すると、カム従動子247は星形部品233の方向へと摺動し、カム従動子247の斜面が星形部品の上部に当接して、フィンガ235が星形部品241と同一平面上に位置するようになるまでこれを押し下げる。こうして、星形部品233は係合位置となる。この第2の実施の形態によると、第1の可動地名標識のうちの1つを変位させなければならなくなる度に、カム従動子247がノッチに係合することがわかるであろう。いずれの地名標識も切り替える必要がないその他の時間には、星形部品233は分離し、プログラミングディスクは土曜日から日曜日への遷移中に作動しない。よって、プログラミングディスクは52又は53段階で1回転するのではなく、可動文字盤セクタ上で切り替えが行われる回数と同じ数の段階(本実施例では10段階)で1回転する。
添付の請求項によって定義される本発明の枠から逸脱することなく、本明細書で説明した実施の形態に対して、当業者には明らかな様々な改変及び/又は改善を行うことができることがわかるであろう。具体的には、説明した実施形態は正確に5つの可動文字盤セクタを備えているが、第1の可動地名標識の個数は完全に任意であることが当業者にはわかるであろう。実際、文字盤上の異なるタイムゾーンを表すために選択される地名標識の選択肢は極めて多い。具体的には、例外なく全てのタイムゾーンに、サマータイムがない場所が存在する。

Claims (7)

  1. 時計ムーブメント、
    様々なタイムゾーンに対応しかつ24時間の時間表示リングを画定する、地名標識(5)を有する第1の文字盤(3)、及び
    前記第1の文字盤と同心であり、前記ムーブメントによって回転するよう設けられた、24時間表示文字盤である第2の文字盤(7)
    を備えた、世界時時計であって、
    前記第2の文字盤は、局所的な時刻を表示するために、前記第1の文字盤の地名標識に対応するように配設された時刻表示を有し、
    前記地名標識は、日中節約時間が現在施行されている場所に対応する第1の地名標識を含む世界時時計において、
    前記第1の地名標識は、前記第1の文字盤上で可動であり、第1の位置と第2の位置との間で切り替えられるよう配設され、前記第1の位置は冬時間に対応し、前記第2の位置は夏時間に対応しかつ前記第1の位置に対して1回転の1/24だけ角度的に変位し、
    前記時計は、前記ムーブメントによって駆動される冬/夏切り替え機構を備え、前記切り替え機構は、回転作動要素(25;125;225)を備え、前記回転作動要素は、前記切り替え機構がジャンパばねによって1年に1回転するように、前記時計ムーブメントによって断続的に駆動するよう配設され、前記作動要素は、その回転によって、各前記第1の地名標識が1年のうちにある方向に1度、及び他の方向に1度切り替わるよう配設され、及び、
    前記時計は更に、前記ムーブメントによって駆動され、かつ土曜日から日曜日への遷移中に前記作動要素(25;125;225)を回転駆動するように設けた曜日カウンタ(133;233)を備えていること
    を特徴とする、世界時時計。
  2. 可動文字盤セクタ(11、12、13、14、15)が前記第1の地名標識を有し、
    前記可動文字盤セクタのうち少なくとも1つ(11、12)は、様々なタイムゾーンに対応する複数の前記第1の地名標識を有し、
    同一の前記可動文字盤セクタが有する前記第1の地名標識は、夏時間と冬時間との間のどちらの方向への遷移も同じ日に起こる場所を示すことを特徴とする、請求項1に記載の世界時時計。
  3. 前記回転作動要素(25;125;225)は、ピンを備えたディスク又はシリンダを備えていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の世界時時計。
  4. 前記曜日カウンタ(133;233)は、土曜日から日曜日への遷移の度に前記作動要素(25;125;225)を1段階前進させるよう配設されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の世界時時計。
  5. 前記回転作動要素(25;125)は、同軸の歯部を備え、
    前記歯部は、52個又は53個の歯から形成され、前記曜日カウンタ(133)は、土曜日から日曜日への遷移の度に前記作動要素を歯1つ分前進させるよう配設されていることを特徴とする、請求項4に記載の世界時時計。
  6. 前記冬/夏切り替え機構は、
    前記曜日カウンタ(233)と前記回転作動要素(225)との間の分離可能な動力学的連結手段(235、241)であって、前記動力学的連結手段が分離されている限りにおいて、前記曜日カウンタが土曜日から日曜日への遷移中に前記回転作動要素を駆動するよう配設されている動力学的連結手段(235、241)、
    1年のうちの、第1の可動地名標識のうちの少なくとも1つの位置を冬時間から夏時間又はその逆に変更しなければならない週に対応する、複数のノッチ(245)又は刻み目を有するカム(243)、及び
    前記カム(243)によって制御され、第1の可動地名標識のいずれも変更する必要がない週の間は、前記曜日カウンタ(233)が前記回転作動要素(225)を駆動しないように、前記動力学的連結手段を分離するよう配設されている分離機構(233、247)を備えていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の世界時時計。
  7. 前記カム(243)は、52個又は53個の歯から形成される同軸の歯部と一体化されており、
    前記曜日カウンタ(233)は、前記歯部と1週間に1回協働するよう配設されたフィンガ(235)を有することを特徴とする、請求項6に記載の世界時時計。
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