JP5539049B2 - 街路灯 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、LED光源を光源に備えつつも意匠性を損なうことがない街路灯を提供することを目的とする。
これに加え、光拡散性カバーを平面状とするとともに、平面状の照射光を出射するLED光源モジュールを光源としたため、光拡散性カバーを均一に照射することができ、光拡散性カバーの輝度ムラを抑えることができる。このとき、LED光源モジュールの照射光が灯具本体内で交差して光拡散性カバーのそれぞれに入射するように各LED光源モジュールを設けているため、LED光源モジュールが直近の光拡散性カバーを直接照射する構成に比べて、LED光源モジュールから光拡散性カバーまでの距離を大きくとることができる。これにより、LED光源モジュールの照射光が十分に拡げられて光拡散性カバーの広い範囲を均一に照射するため、光拡散性カバーの輝度ムラをより目立たなくし、意匠性を高めることができる。
図1は、光源リプレイス対象の街路灯1の全体構成を示す図である。
街路灯1は、屋外の地面Gに立設された支柱たるポール3と、このポール3の上端部3Aに当該ポール3と同軸に固定された灯具本体5とを備えている。ポール3には、灯具本体5にランプ点灯電力を供給する安定器などを納める収納部4が地面Gから所定高さに設けられている。
灯具本体5は、断面多面体(本実施形態では6面体)であって上部が開口した筒状のグローブ7と、当該グローブ7の上部を覆う着脱自在な蓋体としての笠9とを備えている。グローブ7は、下部が上部よりも若干縮径した六角柱状の筒体であり、各側面が光出射面を構成する。これら各側面にガラス嵌込用開口11を設けたグローブ枠体13と、各ガラス嵌込用開口11に嵌め込まれるカバーガラス15とを備え、このカバーガラス15から光を放射して地面Gを照明する。このカバーガラス15には、光拡散性カバーの一例たるフロストガラスが用いられており、照明時には、カバーガラス15の全面が全体的に略均一に明るくなり意匠性の向上が図られている。
交換用光源ユニット10は、グローブ7の開口14の内側に入り込む環状の環状フレーム30の周上に、グローブ7の開口14の上縁部14A(図3)に引っ掛かって係合する複数の係合片32を略等間隔に設けた係合フレーム体(係合部材)34を備え、この係合フレーム体34に複数のLED光源モジュール36を備えたLED光源ユニット38を支持して構成されている。
環状フレーム30は、グローブ7の開口14の上縁部14Aと同じ上面視六角形状に形成されており、係合フレーム体34を開口14に取り付ける際には、環状フレーム30と開口14の角部或いは直線部同士を係合させることで、グローブ7に対して交換用光源ユニット10が位置決めされる。また環状フレーム30には、落下防止用ワイヤ取付片42が設けられており、図2に示すように、この落下防止用ワイヤ取付片42には、落下防止用ワイヤ44の一端が固定され他端が笠9の例えば天頂部9Aに固定される。これにより、係合フレーム体34とグローブ7の開口14の係合が外れた場合でも、交換用光源ユニット10の落下が防止される。
図5は、LED光源モジュール36の構成を示す図であり、図5(A)〜図5(C)はそれぞれ正面視図、側面視図及び平面視図である。また図6は、発光部52の主要構成を模式的に示す図であり、図6(A)〜図6(C)はそれぞれ正面、側面及び平面からみた模式図である。
LED光源モジュール36は、高熱伝導材から成る略箱形のケース体50を備え、その正面に発光部52が設けられている。発光部52は、図6に示すように、LEDチップ56と反射鏡54との組を横並びに1組設けて構成されている。
LEDチップ56は、実装基板57上に実装された平面視矩形の薄板形状を成した、いわゆる平面実装型LEDとして構成されており、その上面全体が発光面56Aとして形成され、面状の照射光を出射する。本実施形態では、このLEDチップ56には、矩形平面型のセラミックパッケージの実装面上に青色LED素子を実装し黄色蛍光体を分散させた蛍光体樹脂で封止し、青色LED光源の青色発光色と黄色蛍光体の蛍光色との混色によって平面状に白色光を発光する白色LEDを用いている。
発光部52には、かかるLEDチップ56と反射鏡54の組が略一定間隔で所定の配列方向Lに並べて配置されており、これらLEDチップ56及び反射鏡54からの平面状の白色光により発光部52の全面が略均一に全体的に発光して、配列方向Lに伸びた平面光の照射光を出射する1つの擬似的な光源となるように形成されている。これにより、グローブ7の広範囲に均一に照射光を入射することができ、グローブ7での輝度ムラを低減することができる。
特に、本実施形態の灯具本体5では、蓋体としての笠9が内側に、LED光源ユニット38を収容可能な内部空間Sを有する構成であることから、LED光源ユニット38を上端位置Puよりも更に上側に配置できる。これにより、各LED光源モジュール36の放射光の指向方向を、グローブ7のガラス嵌込用開口11の下端11aで遮蔽が生じない程度まで鉛直下向き方向に傾けたときの鉛直角α(図7参照)を小さくできるため、放電ランプに比べて指向性があるLED光源であっても灯具本体5の直下近傍を照明できる。
これにより、カバーガラス15と、このカバーガラス15に光を入射するLED光源モジュール36までの距離を遠くなり、拡がった放射光をカバーガラス15に入射できるからカバーガラス15の面内での輝度分布の平準化を図ることができる。
このとき、各LED光源モジュール36の放射光の鉛直方向(配列方向L)の拡角βを、カバーガラス15の上下方向の全長に亘って光を入射する角度、或いはそれ以上とし、また同様に、水平平行の拡角(図示せず)もカバーガラス15の幅方向の全長に亘って光を入射する角度、或いはそれ以上とするように、LED光源モジュール36の反射鏡54を形成することで、カバーガラス15の面内での輝度を均一にすることができる。特に、本実施形態では、LED光源モジュール36の発光部52が全体的に略均一な輝度で発光する構成であるため、カバーガラス15の面内の輝度分布をより均一にできる。
射光の範囲に、他のLED光源モジュール36が入り込み影となる。そこで、各LED光源モジュール36は、上記上端位置Puよりも上側であって、その下端部36Aが他のLED光源モジュール36の光の放射範囲に入り込まない高さに配置されるように構成されており、これにより、カバーガラス15に影が生じることなく意匠性が損なわれることがない。
また、係合フレーム体34には、グローブ7の上部から下方に向けて光を照射し地面Gを照らすようにLED光源モジュール36が設けられていることから、灯具本体5に反射板などを別途に設けることなく、光源置き換え後の各LED光源モジュール36で地面Gを効率良く照らすことができ、地面Gの照度低下を防止することができる。
これに加え、LED光源モジュール36のそれぞれを、グローブ7の側面の光透過領域の上端位置Puよりも上側に配置することで、各LED光源モジュール36の放射光の指向方向を鉛直下向き方向に傾けたときの鉛直角αを小さくできるため、放電ランプに比べて指向性があるLED光源であっても灯具本体5の直下近傍を照明できる。
上述した実施形態では、ポール3の上端部3Aに灯具本体5を固定した街路灯1を例示したが、これに限らず、ポール3の上部に水平方向に延びるアームを設け、当該アームに灯具本体5を支持した、いわゆる懸垂型の街路灯1にも本発明を適用することができる。
3 ポール
5 灯具本体
7 グローブ
11 ガラス嵌込用開口
11a 下端
13 グローブ枠体
15 カバーガラス(光拡散性カバー)
36 LED光源モジュール
38 LED光源ユニット
52 発光部
54 反射鏡
56 LEDチップ
56A 発光面
G 地面
K 中心
L 配列方向
M 光放射方向
Pu 上端位置
Claims (3)
- 灯具本体を有する街路灯であって、
前記灯具本体の側面の複数の光出射面には、それぞれに平面状の光拡散性カバーを設け、
平面状の照射光を出射するLED光源モジュールを、前記光出射面よりも上側に、前記光出射面のそれぞれごとに対向する位置に、それぞれの照射光が灯具本体内で交差して前記光拡散性カバーのそれぞれに入射するように設けた
ことを特徴とする街路灯。 - 前記LED光源モジュールは、
平面状の発光面から照射光を出射する表面実装型のLEDと、当該LEDを囲み照射光の出射範囲を前記LEDの発光面よりも大きな範囲に拡大して出射する反射鏡とを備える
ことを特徴とする請求項1に記載の街路灯。 - 前記LED光源モジュールは、それぞれ前記光拡散性カバーの略全範囲に照射光を入射し前記光拡散性カバーの前記光出射面を均一に発光させる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の街路灯。
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